JP2001288566A - スパッタリング装置および成膜方法 - Google Patents
スパッタリング装置および成膜方法Info
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Landscapes
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Abstract
グ装置および成膜方法を提供する。 【解決手段】 マグネトロンユニット(31)は、真空チャ
ンバ(12)内に磁場を発生するように設けられた第1のマ
グネット部(43,47)および第2のマグネット部(43,49)を
有し、ターゲット(16)に関して基板支持部(18)と反対側
に設けられている。第1のマグネット部(43,47)は、閉
じた凸曲線に沿って設けられている。第2のマグネット
部(43,49)は、第1のマグネット部(43,47)の内側に設け
られている。凸曲線の曲率半径の最大値および最小値の
比は0.8以上である。プラズマの発生に寄与する磁場
の形状は凸図形で規定されるので、等磁場線の形状の改
善される。プラズマ中の電子の洩れ出しが抑制されるの
で、電子密度が高くなる。これにより、ボトムカバリッ
ジが改善される。
Description
置および成膜方法に関する。
ットと、スパッタターゲットのエロージョン面に対面す
るように設けられたウエハ支持台と、スパッタターゲッ
トの裏面に面して設けらたマグネトロンユニットと、を
備える。このようなスパッタリング装置では、プロセス
ガスを真空チャンバ内に導入し、スパッタターゲットの
近傍においてプラズマを発生させることによってスパッ
タターゲットからスパッタ粒子を生じさせる。このスパ
ッタ粒子がウエハに到達し、これによって成膜が進行す
る。
る設計ルールの微細化に伴い、高アスペクト比のコンタ
クト孔、ビア孔といった接続孔の底部において十分なボ
トムカバリッジを達成するという要求が高まってきてい
る。このような要求に応じるために、発明者は、スパッ
タリング装置において、ボトムカバリッジを改善する方
法を検討してきた。
ジを改善可能なスパッタリング装置および成膜方法を提
供することとした。
を解決するために、発明者は、さらに検討を進めた。そ
の結果、例えば高アスペクト比の接続孔の底部において
カバリッジを改善するといった場合、スパッタリング装
置に導入されるプロセスガスを低圧化することが有効で
あることを見出した。
ロセスガスを低圧化しただけでは、スパッタリングを発
生させるためのプラズマが維持できないことが分かっ
た。この実験結果に基づいて、発明者はさらに検討を行
った。プロセスガスが低圧のときにプラズマが維持され
ない理由として、低圧化に伴ってプラズマを維持するた
めに必要とされる電子密度も低くなり、またプラズマ中
の電子はいずれかの導電部分に逃げていったしまうと考
えた。電子密度を低くしないためには、(a)新たな電子
供給源を加える方法、(b)発生した電子が逃げないよう
にする方法、が考えられる。
子供給源として何らかのガスを導入することが必要であ
るので、低圧化に反する。そこで、発生した電子が逃げ
ないようにする方法が重要である。そこで、電子の逃げ
道を探すために、スパッタリング装置の構造を十分に検
討した。その結果、プラズマ中の電子は、接地されてい
るシールドに流れていると考えた。つまり、シールドに
流れる電子の数を少なくすれば、電子密度を上げること
ができる。
に、電磁場中に電子の運動の観点から検討を進めた。一
般には、電磁場中における電子の運動は、電界の向きに
力を受けると共に、電子の速度および磁場の向きに関連
した方向にも力を受けており、電子は電界および磁場中
において曲線を描きながら運動する。
トは、プラズマを閉じ込めるために磁場を発生する。し
かしながら、磁場が電子に与える力は、電子の速度(運
動方向)との関連しているので、磁場による電子の閉じ
込め作用が十分に発揮されないときがあることを見出し
た。
しなくても閉じ込め磁場の外形(つまり、ターゲットに
平行な平面と等磁場面との交線である等磁場線の形状)
が大きく変化する場合には、電子を閉じ込め作用が十分
に発揮されていないのである。例えば、磁場の外形が大
きく変化しているところでは、電子が磁場によって曲げ
られて到達する領域には、マグネトロンユニットによっ
て十分な大きさの磁場が発生されていない。このため、
このような領域に達した電子には、もはや、マグネトロ
ンユニットの磁場は電子を閉じ込めるように作用せずそ
の運動方向を変えことができない。このような電子は、
電界に引かれてシールドに流れ込むことになる。
および電子の速さ)を考慮した上で、磁場を発生させる
マグネットの配置を検討する必要がある。しかしなが
ら、電子運動をすべて考慮することは必ずしも容易では
ない。そこで、マグネトロンユニットによって発生され
る磁場の外形を空間的に大きく変化させないような構成
が求められるとの結論に達した。
錯誤の末に、以下のような本発明をするに至った。
(1)真空チャンバと、(2)チャンバを減圧するための減圧
手段と、(3)真空チャンバ内にプロセスガスを供給する
ためのガス供給手段と、(4)真空チャンバ内において基
板を支持するための基板支持部と、(5)スパッタターゲ
ットと、(6)マグネトロンユニットと、を備える。
ージョン面が対面するように設けられている。マグネト
ロンユニットは、真空チャンバ内に磁場を発生するよう
に設けられた第1のマグネット部および第2のマグネッ
ト部を有し、ターゲットに関して基板支持部と反対側に
設けられている。第1のマグネット部は、第1の磁極を
スパッタターゲットに向けるように配置されている。第
2のマグネット部は、第2の磁極をスパッタターゲット
に向けるように配置されている。
ット部は、所定の閉曲線上に設けられている。第2のマ
グネット部は、第1のマグネット部の内側に設けられて
いる。閉曲線の最小曲率半径が最大曲率半径の0.8倍
以上であることが好適であると、発明者は考えている。
所定の閉曲線に沿って第1のマグネット部を配置すれ
ば、プラズマの発生に寄与する磁場の形状はこの閉曲線
によって規定される。等磁場線は上記の曲率半径の範囲
で屈曲されるので、等磁場曲線の曲がりによって生じう
るプラズマ中からの電子の洩れ出しが低減される。
ターゲットに磁場を提供するように設けられた第1およ
び第2のマグネット部を有し、第2のマグネット部は第
1のマグネット部の内側に設けられ、第1のマグネット
部は所定の閉曲線の外周上に設けられると共に、閉曲線
の最小曲率半径は最大曲率半径の0.8倍以上であるマ
グネトロンユニットを有するスパッタリング装置を準備
する工程と、(2)前記スパッタターゲットに対面するよ
うに基板を配置する工程と、(3)スパッタターゲットの
エロージョン面の近傍にプラズマを生成する工程と、
(4)スパッタリング粒子を生成し前記基板上に膜を形成
する工程と、を備える。
ると、プラズマ中の電子を効率的に閉じ込めることがで
きる。このため、プロセスガスの圧力を低くしてもプラ
ズマが維持される。スパッタリング中におけるプロセス
ガスの低圧化が達成される。これによって電子密度を高
めることができるので、被スパッタ粒子のイオン化が生
じやすくなる。イオン化されたスパッタ粒子は、基板支
持部へ向かって引かれる。このため、ターゲットから基
板へ向かう方向の速度成分が大きいスパッタリング粒子
が増える。
マグネット部は、マグネトロンユニット上において所定
の凸図形の外周線上に設けられると、プラズマの発生に
寄与する磁場の形状はこの凸図形によって規定される。
凸図形の外周に沿う外周線に第1のマグネット部を配置
すれば、凸図形の外周線である閉凸曲線に基づく等磁場
線の屈曲の変化範囲は、閉曲線の屈曲の変化範囲に比べ
てさらに小さくできる。これによって、プラズマ中から
の電子の洩れ出しが低減され、効率的に電子が閉じ込め
られる。
化が促進される。イオン化されたスパッタ粒子は基板方
向に加速されるので、この方向の速度成分が大きくな
る。また、プラズマ中の電子密度が高まると、プロセス
ガスの低圧化が可能になる。低圧化によって、スパッタ
粒子とプロセスガス原子との衝突確率が低くなるので、
基板に垂直方向の速度成分を持ったスパッタ粒子が増加
する。これらの理由によって、ボトムカバリッジが改善
される。
成膜方法では、エロージョン面上の所定の点を通過する
軸を回転中心としてマグネトロンユニットおよびスパッ
タターゲットを相対的に回転するための駆動手段を更に
備えることができる。マグネトロンユニットは、軸を含
む平面によって分離される第1および第2の領域を有
し、第2のマグネット部は第1の領域に設けられると共
に、第1のマグネット部は第1および第2の領域の境界
上および第1の領域の少なくともいずれかに設けらるこ
とができる。
もいずれかに第1のマグネット部を設けるようにすれ
ば、磁場により電子が閉じ込められる領域が限定され
る。このため、所定のパワーを限定された領域に集中的
に与えることができる。また、ターゲットの中心領域お
よび周辺領域にそれぞれ発生すべき磁場を規定するよう
にマグネット部を設けることができるので、ターゲット
の中心部分から外縁部分へ向けてエロージョン面からの
スパッタ量と基板への成膜量とを制御可能になる。故
に、磁場が形成されるべき領域の形状を複雑にすること
なく、膜厚を均一性を確保できる。
のマグネット部は、以下のような様々な形態をとること
ができる。
成膜方法では、第1のマグネット部の総磁気量は第2の
マグネット部の総磁気量より大きくすることができる。
さい第2のマグネット部を配置したので、真空チャンバ
の外側に伸びるような磁束が少なくなるので、さらに電
子の閉じ込めが向上する。
成膜方法では、第1のマグネット部は、複数の第1のマ
グネットを有し、第2のマグネット部は複数の第2のマ
グネットを有することができる。各第1のマグネット
は、第1の磁極を前記ターゲットに向けて配置されてお
り、各第2のマグネットは第2の磁極をターゲットに向
けて配置されている。
周、閉じた凸曲線、閉曲線、または所定の範囲の曲率半
径を有する図形の外周といった閉じた線に沿ったマグネ
ット部を実現できる。このため、マグネット部が発生す
る磁場の形状をマグネットの配置位置に応じて調整でき
る。
成膜方法では、マグネットトロンユニットは、複数の第
1の磁性部材を有することができる。各第1の磁性部材
は、各第1のマグネットの第2の磁極の部分と各第2の
マグネットの第1の磁極の部分を磁気的に結合するよう
に設けられている。
トと第2のマグネットとを磁気的に結合し磁気回路を構
成する。このため、電子を閉じ込めるために好適な磁場
が磁気回路を用いて形成できる。
成膜方法では、マグネットトロンユニットは第2の磁性
部材を有することができる。第2の磁性部材は、複数の
第1のマグネットの第2の磁極の部分と複数の第2のマ
グネットの第1の磁極の部分とを磁気的に結合してい
る。
ットとすべての第2のマグネットとを磁気的に結合し磁
気回路を構成する。このため、全マグネットを磁気的に
結合する磁気回路が形成できる。
成膜方法では、マグネトロンユニットは、第3の磁性部
材および第4の磁性部材を含むことができる。第3の磁
性部材は、複数の第1のマグネットとターゲットとの間
に設けられ複数の第1のマグネットの第1の磁極を磁気
的に結合する。第4の磁性部材は、複数の第2のマグネ
ットとターゲットとの間に設けられ複数の第2のマグネ
ットの第2の磁極を磁気的に結合する。
ットを磁気的にそれぞれ結合するように設けられている
ので、マグネットが配置されていない各マグネット間に
も磁束を導く。このため、各マグネットからの磁束はこ
れらの磁性部材によって平均化され、スパッタターゲッ
トに与えられる。また、隣接するマグネット間の磁気量
のばらつき(マグネットの個体差)も平均化される。
合わせて用いると、各マグネットはこれらの磁性部材に
よって磁気的に結合される。また、第2、第3および第
4の磁性部材は、各マグネットはこれらの磁性部材によ
って一体に磁気的に結合される。このような磁気回路に
よって磁場の形状を調整すれば、等磁場面(線)の形状を
制御できる。故に、プラズマ中の電子の閉じ込め効率が
向上する。
置されたマグネットからなることが好ましい。これによ
って、最外周マグネット部の内側に電子を閉じ込めるこ
とができる。また、第2のマグネット部に対しても、上
記の形態を適用することができ、これによってさらに好
適な効果を得ることができる。
しながら説明する。可能な場合には、同一の部分には同
一の符号を付して重複する説明を省略する。
説明する。図1は、本発明の実施の形態に従うマグネト
ロン式スパッタリング装置の概略構成図である。
ャンバ12を形成するハウジング14と、ハウジング1
4の上部開口部を閉じるように配置されたターゲット1
6を備えている。ハウジング14およびターゲット16
は両方とも導電性材料から作られているので、ハウジン
グ14とターゲット16との間には絶縁部材13aが挟
まれている。図1に示す実施の形態では、ハウジング1
4は円形状の底面と、この円形状の底面の周辺から所定
の距離だけ延び出した管状部を有し、例えば管状部は円
柱殻形状を有する。ターゲット16の形状は円盤形であ
る。ターゲット16の円形状の一表面16a(以下、下
面という)は、スパッタリングによってエロージョンを
受けるエロージョン面となっている。
(基板支持部ともいう)としてペディスタル18が配置さ
れている。ペディスタル18は、真空チャンバ12内に
おいて基板15を支持する。このため、ペディスタル1
8は、処理されるべき基板15、例えば半導体ウエハW
またはガラス基板、をその一表面(以下、上面という)
18a上において保持する。ペディスタル18の上面1
8aは、ターゲット16の下面(エロージョン面)16a
に対面するように設けられている。ペディスタル18上
の所定の位置に保持された基板15(ウエハW)の堆積
されるべき面15aは、ターゲット16の下面16aに
対して略平行に配置される。
中心に合うように、つまり同軸に配置されている。この
中心は、形成された膜の面内均一性を向上させるため
に、マグネトロンユニットの回転中心(回転軸38)と一
致していることが好ましい。本実施の形態では、ペディ
スタル18とターゲット16との間隔は、スパッタされ
た粒子が被着される基板の直径の約0.95倍が望まし
い。
子から真空チャンバ12の内壁面を保護するために、被
スパッタ粒子が内壁面に到達することを防止するシール
ド26を有している。シールド26の一辺の縁部は、ハ
ウジング14と絶縁部材13aを介して絶縁されてい
る。シールド26の一辺は、ハウジングの上部開口部の
縁端において固定されている。シールド26の別の辺
は、ペディスタル18の側面に至る。別辺の縁部はペデ
ィスタル18の側面に沿って絶縁部材13bを介して絶
縁されている。このため、シールド26は、ペディスタ
ル18と電気的に絶縁されている。ペディスタル18
は、キャパシタ19を介して基準電位、例えば接地電位
に接続されている。シールド26は、所定の基準電位に
接続されている。キャパシタ19が設けられているの
で、ペデスタル18は、プラズマによって与えられる電
子によってセルフバイアス状態で使用することもでき
る。また、キャパシタ19を介して高周波を加え、RF
バイアス状態で使用することもできる。この場合、キャ
パシタ19と基準電位源との間にRFバイアス印加手段
といったバイアス手段を備えている。いずれの場合にお
いても、ペデスタル18は、プラズマ電位に対して負に
バイアスされていることが好ましく、ターゲット16に
対して負電位になっていることが好ましい。
されている。本実施の形態の場合には、排気ポート20
には、クライオポンプ等の真空ポンプ21が接続されて
いる。この真空ポンプ21を作動させることによって、
真空チャンバ12内を減圧することができる。排気ポー
ト20および真空ポンプ21は減圧手段を構成する。ア
ルゴンガスまたは窒素ガスといったプロセスガスが、プ
ロセスガス供給源25から供給ポート22を通して真空
チャンバ12内に供給される。供給ポート22は、バル
ブ23によって開閉可能である。このバルブ23を開閉
すると、プロセスガスの供給の有無および供給量並びに
供給タイミングを制御できる。供給ポート22およびプ
ロセスガス供給源25は、プロセスガス供給手段を構成
する。
圧を印加するために、プラズマ化手段のうちの1つとし
て電源24が接続されいる。真空チャンバ12内にプロ
セスガス、例えばアルゴンガスを導入して、ターゲット
16とシールド18との間に電圧を加えると、グロー放
電が起こりプラズマ状態となる。この放電によって発生
したアルゴンイオンがターゲット16の下面16aに衝
突すると、ターゲット16を構成する原子がはじき出さ
れ被スパッタ粒子が生成される。このターゲット原子が
ウエハW上に到達して堆積されると、ウエハW上に膜が
形成される。
面、つまりターゲット16の上面16bには、ターゲッ
ト16のエロージョン面近傍の空間におけるプラズマ密
度を高めるためのマグネトロンユニット30が配置され
ている。
備えることができる。制御器29はマイクロコンピュー
タ、タイマ等を有しているので、電流のオン及びオフの
制御、電流値の変更等を時間的な制御も含めて行うこと
ができる。制御器29は、バルブ23、加速用電源2
4、および駆動用モータ36にも制御線29aを介して
接続されている。制御器29は、これらの機器を相互に
関連させながら制御することができる。このため、プロ
セスガスの供給、プロセスガスのプラズマ発生、等を所
定のタイミングに対して同期して制御することができ
る。
ネットの位置を示す平面図である。図2は、図1のI−
I断面における断面を示している。
ンユニット30は、円形のベースプレート32と、ベー
スプレート32の搭載面32a上に所定の配列で固定さ
れた複数のサブユニット34と、を備える。ベースプレ
ート32は、ターゲット16に関して、基板支持部18
と反対側に配置され、その上面の中心には駆動用モータ
36の回転軸38が接続されている。したがって、駆動
モータ36を作動させてベースプレート32を回転させ
ると、各サブユニット(マグネットアセンブリともいう)
34はターゲット16の上面に沿って旋回して、サブユ
ニット34によって発生される磁界が一カ所に静止する
ことを防止することができる。
ンブリ34が環状に配置されている。各マグネットアセ
ンブリ34は、一方の磁極(図2の例ではN極)を配列の
外側へ向け、他方の磁極(図2の例ではS極)を配列の内
側に向けている。各マグネットアセンブリの同一磁極の
端部は、それぞれポールピースといった磁性部材48、
50を介して磁気的に結合されている。磁性部材48、
50(図2においては、マグネットと重なるため破線で
描かれている)は、各マグネットアセンブリの同一の磁
極を有する端部に接する帯形状の部材であって環状に設
けられている。この帯状の部材部材からの磁場に対応し
て、それぞれエロージョン面上において外側の環状の領
域および内側の領域が形成される。外側の環状領域で
は、例えば最外周のマグネット群(マグネットアセンブ
リ34のマグネットのN極)によって発生された磁力線
が真空チャンバ内に伸び出す。これらの磁力線は内側に
向かって伸び、その一部は内側の環状の磁場領域を通し
て内側のマグネット群(マグネットアセンブリのマグネ
ットのS極)に到達する。
ブリ34とスパッタターゲット16との間に設けられて
いるので、隣接マグネットを磁気的に結合することがで
きる。このため、マグネットが存在しない各マグネット
間の領域にも磁束を導く。これらの磁性部材によって、
各マグネットからの磁束は平均化されスパッタターゲッ
トに与えられる。また、これらの磁性部材48、50に
よって、マグネットが離散的に配置されていても所定の
強度の磁場が連続するように形成される。故に、磁場に
よるプラズマの閉じ込め性が向上する。さらに、隣接す
るマグネット間の磁気量の不均一さおよびマグネット自
体の個体差も平均化される。この要因も電子閉じ込めに
有利に作用する。
以上の第1のマグネットアセンブリ34aおよび1個以
上の第2のマグネットアセンブリ34bを有することが
できる。第1のマグネットアセンブリ34aは、回転中
心となる回転軸38の近傍に形成されるべき磁場を規定
するように設けられている。
態としては、後ほど図4〜図7を参照しながら説明する
が、ここでは概略的に説明する。回転軸38を含む面に
よって、ベースプレート32の搭載面32aを2つの領
域に分割し、一方を第1の領域と呼び、他方を第2の領
域と呼ぶ。マグネットアセンブリの配置形態では、(i)
第1のマグネットアセンブリ34aが、第1の領域に配
置されている場合、(ii)第1のマグネットアセンブリ3
4aが、回転軸38を含む面とマグネトロンユニット3
0の搭載面とが交差する線上および第1の領域にわたっ
て配置されている場合、(iii)第1のマグネットアセン
ブリ34aの外側マグネットが、第1および第2の領域
に配置され、第2のマグネットアセンブリ34bが第1
の領域に配置されている場合、が考えられる。いずれの
場合においても、第2のマグネットアセンブリ34bの
各々は、第1のマグネットアセンブリ34aと一緒にな
って環状配列を成すように設けられている。発明者の行
った実験によれば、図4、図6および図7に示された形
態で特に好適な結果が得られた。
の磁極(図2の例ではN極)をエロージョン面に向けて設
けられた外周マグネット部および第2の磁極(図2の例
ではS極)をエロージョン面に向けて設けられた内側マ
グネット部を有する。内側マグネット部は、外周マグネ
ット部の内側に設けられた全マグネットを含むことがで
きる。外周マグネット部は、例えば最外周のマグネット
群からなり、また内側マグネット部は、例えば、最外周
のマグネットより内側のマグネット群からなることがで
きる。外周マグネット部の総磁気量は、内側マグネット
部の総磁気量より大きくなるように、各マグネット部ま
たは各マグネットの強度が規定されていることができ
る。
内側に総磁気量の小さい方の内側マグネット部を配置し
た。このため、外周マグネット部の磁束の一部分は、内
側マグネット部に到達し、内側マグネット部内を通過し
て外周マグネット部において閉じる。また、外周マグネ
ット部の磁束の残りの部分は、磁束ループを形成して外
周マグネット部において閉じる。故に、真空チャンバの
外側に伸びるような磁束が、プラズマが生成されるエロ
ージョン面の近傍において低減される。このため、電子
の閉じ込め性が向上する。
能なマグネットアセンブリを例示的に示している断面図
である。各マグネットアセンブリ34は、図3に明示す
るように、磁性部材40および棒磁石として構成される
マグネット42、44を備える。磁性部材40は、磁性
体から成る平板状のヨーク部材である。マグネット4
2、44の各々は、一端にS極および他端にN極を有す
る。マグネット42はN極を示す一端をターゲット16
に向けて配置され、マグネット44はS極を示す一端を
ターゲットに向けて配置されている。マグネット42は
S極を示す他端を磁性部材40に接触させ、またマグネ
ット44はN極を示す他端を磁性部材40に接触させ
て、磁性部材40の各端部に固着されている。2本のマ
グネット42、44は同一方向に延び、マグネットアセ
ンブリ34の全体形状は略U字状となっている。一方の
マグネット42の自由端はN極、他方のマグネット44
の自由端はS極となっている。また、マグネット42、
44および磁性部材40は磁気回路を構成するので、こ
れらは、異なる磁極が同一方向に向けられた一体の磁性
体として機能する磁石手段を構成する。これによって、
真空チャンバ12内に電子の閉じ込めに好適なように制
御された磁場を与える。
ネット部に含まれる各マグネット42の自由端N極には
磁性部材48が設けられ、また内側マグネット部に含ま
れる各マグネット44の自由端S極には磁性部材50が
設けられている。これらの磁性部材48は、既に説明し
たように各マグネトロンユニット内のマグネット42を
相互に結合するように取り付けられ、また磁性部材50
はマグネット44を相互に結合するように取り付けられ
ている。
ト部が複数のマグネットを備える場合を示したけれど
も、外周マグネット部および内側マグネット部のそれぞ
れに代えて、または何れか一方に代えて、単一のマグネ
ットを備えることもできる。この場合においても、外周
マグネット部(マグネット42)の磁気量は、内側マグネ
ット部(マグネット44)の磁気量より大きい。
センブリ34を説明したけれども、アセンブリ34の形
態はこれに限られるものではなく、マグネットアセンブ
リ34は、さらに多くの磁石、磁性部材を備えることが
できる。また、各マグネットアセンブリ34内に使用さ
れる磁石の磁気量は、そのマグネットアセンブリ34の
配置位置に与えるべき磁場に応じて決定される。このた
め、それぞれの磁石の強度は異なることがあり得る。
マグネット42,44の自由端が、エロージョン面16
aに対向する面16bに、それぞれ対面するように配置
されている。このようなマグネット34は、ヨーク部材
40の背面をベースプレート32に接触させた状態で適
当な固定手段、例えばねじ46、または各マグネット4
2、44の磁気力によってベースプレート32に固定さ
れている。かかる形態を採用すれば、マグネットアセン
ブリ34の固定位置を自由に変更することが可能になる
ので、マグネットアセンブリ34の配置位置によって磁
場形状を調整できる。
に好適なマグネットアセンブリ配置を示すための図面で
ある。なお、図4におけるII-II線が、図1に示された
断面に対応する。それぞれの図面では、複数のマグネッ
トアセンブリの個別の配置位置を示すために外周マグネ
ット部52および内側マグネット部54を用いる。図4
から図7は、外周マグネット部52に関連する磁性部材
48および内部マグネット部54に関連する磁性部材5
0がそれぞれエロージョン面上に射影された領域を示し
ている。その領域は、マグネトロンユニット30が回転
しているので、ある時刻における各マグネット部52,
54とターゲット16との相対的な位置関係を示してい
る。
部52は、所定の凸図形の外周上に設けられている。こ
の凸形状に応じて、プラズマの閉じ込めに寄与する磁場
の形状が規定される。このため、同じ磁場の値を示す等
磁場面(この面と、エロージョン面に平行な平面との交
線である等磁場線)の変化が抑えられるので、プラズマ
中の電子の洩れ出しが抑制される。
その形状を規定する閉じた外形線上に存在する任意の2
点を結ぶ線分が常にその外形線の一方の側またはその線
上にあるような図形であって、直線および曲線並びに曲
線の少なくともいすれかから構成される図形をいう。特
に、閉曲線からなるものを凸曲線という。凸図形におい
て、その図形を構成する曲線と直線との接続点では、直
線は曲線に対する接線になっている。本明細書では、こ
のような直線と曲線との接続を滑らかな接続という。
閉じ込めに好適なように調整すると、プラズマ中の電子
密度を高めることが可能になる。このため、スパッタ粒
子のイオン化が促進される。イオン化された被スパッタ
粒子は基板方向に加速されるので、この方向の速度成分
が大きくなる。また、プロセスガスを低圧化すれば、ス
パッタ粒子とプロセスガス原子との衝突確率が低くでき
る。これらの作用は共に、基板に垂直方向の速度成分を
持ったスパッタ粒子が増加するように作用する。このた
め、電子密度が高まると、ボトムカバリッジが改善され
る。
ット部52は、所定の閉曲線の沿って設けられている。
このようなマグネトロンユニット30では、閉曲線の最
小曲率半径が最大曲率半径の0.8倍以上であることが
好適であり、また凸曲線の最小曲率半径が最大曲率半径
の0.8倍以上であることが好適であると、発明者は考
えている。これは、シールドへ流れる電子流を小さくす
るために、電磁場中に電子の運動の観点から検討した結
果から導かれた。
ト30では、電子の速度(電子の運動方向および電子の
速さ)を考慮した上で、磁場を発生させるマグネットの
配置を考慮すべきことを明らかにし、マグネトロンユニ
ットによって発生される磁場の外形を空間的に大きく変
化させないような構成を実現している。
グネット部52は、所定の凸図形の外周上に設けられて
いる。この凸図形に応じて、プラズマの閉じ込めに寄与
する磁場の形状が規定される。このため、同じ磁場の値
を示す等磁場面(換言すれば、この面と、基板の表面に
平行な平面との交線である等磁場線)の変化が抑えられ
るので、プラズマ中の電子の洩れ出しが抑制される。こ
のための凸図形としては、円、略円、楕円、略楕円であ
ることが好ましい。
ネット部54は、回転軸38を含む面によって分離され
るマグネトロンユニット30のいずれかの領域(図4〜
図7の実施例では、一点鎖線56で分離される領域の上
側の領域)内に設けられている。外周マグネット部52
は内側マグネット部54を囲むように設けられている。
各マグネットは回転中心を通過し、一点鎖線56と直交
する軸に関して対象である。
ト部54は、回転軸38を含む面によって分離されるマ
グネトロンユニット30のいずれかの領域(図4〜図7
の実施例では、一点鎖線56で分離される領域の上側の
領域)内に設けられている。外周マグネット部52は内
側マグネット部54を囲むように設けられている。
回転軸38近傍に磁場を提供するために、回転軸38ま
たはその近傍を通過するように設けられている。このた
めに、図4および図7に示された実施例では、外周マグ
ネット部52の位置と回転中心となる回転軸38の位置
とは重なっている。図6に示された実施例では、外周マ
グネット部52および内側マグネット部54の両方が、
一点鎖線56によって分離される領域の一方に設けられ
ている。このときも、外周マグネット部52は、回転中
心(回転軸38)に対応するエロージョン面上の位置に
所望の磁場を与えるように配置されている。図5では、
外周マグネット部52は、回転軸38をその内側に含む
ように位置決めされている。図4および図7の実施例に
おけるマグネットの配置形態が最も好適な結果となる。
また、図5、図6および図7の実施例は、プラズマが発
生される領域が図5に示されたマグネットの配置形態よ
り小さい点で好適である。
部52および内側マグネット部54では、軸56に沿う
方向に関する外形の幅が、この軸56と直交する方向に
関する外形の長さに比べて長い。図7に示された外周マ
グネット部52および内側マグネット部54では、軸5
6に沿う方向に関する外形の幅が、この軸56と直交す
る方向に関する外形の幅に比べて短い。なお、図7に示
された配置のマグネット部に対して、図7に示されるよ
うなマグネット部52と回転軸38との位置関係を同様
に適用できる。
2および内側マグネット部54が発生する磁場は、回転
中心を含む領域に磁場を形成する少なくとも1個の第1
のマグネットアセンブリ(図2の34a)と、このマグネ
ットと一緒になって環状配置されこの領域の外側領域に
磁場を形成する複数の第2のマグネットアセンブリ(図
2の34b)とを用いて実現されることができる。第2
のマグネットアセンブリは、回転軸38を含む面によっ
て分離されるマグネトロンユニット30上の一方の領域
に配置されている。このようなマグネトロンユニット3
0は、外周マグネット部52、内部マグネット部54、
およびその間の領域58に加えて、さらに各マグネット
部52,54のや外側まで磁場を提供するので、これら
の領域にプラズマが閉じ込められる。
グネット部54の総磁気量に比べて大きくすれば、プラ
ズマの閉じ込め性がさらに向上する。このため、プロセ
スガスの低圧化してもプラズマを維持できる。しかしな
がら、両者の総磁気量をほぼ等しく、または上記の設定
とは逆に小さくすることを排除するものではない。
と、プラズマ中の電子密度も増加する。この閉じ込め電
子の密度が高くなると、被スパッタ粒子のイオン化が促
進される。イオン化された被スパッタ粒子は、電位勾配
に従って基板支持部18の方向に引かれるので、この方
向の速度成分が増加する。故に、膜厚均一性およびボト
ムカバリッジが向上する。
にマグネットが配置されるので、その位置を調整してプ
ラズマ形成領域を小さくすることが可能になる。このよ
うに縮小された領域に電力を投入できるので、投入電力
を上げることなくプラズマ密度を高めることができる。
プラズマ密度が高まると電子密度もまた増加するので、
被スパッタ粒子のイオン化が促進される。イオン化され
た被スパッタ粒子は基板表面に向かって加速されるの
で、基板表面に向いた速度成分を持つ被スパッタ粒子が
多数生成される。このため、主にプラズマ領域の直下に
被スパッタ粒子が到達し、この到達領域で成膜が進行す
る。このため、膜厚均一性が向上する。
リング装置11を示す。なお、図1に示したスパッタリ
ング装置10と同様な機能を有する部材には、同一の符
号を付して示す。図8では、図1におけるマグネトロン
ユニット30に代えて、マグネトロンユニット31を配
設している。
ロンユニット31及びスパッタターゲット16を取り出
して示す。
よって形成したベースプレート33、複数のマグネット
43、各マグネット43の配列位置の位置決めを行うイ
ンナーベルトBin、アウターベルトBout、及び、環状
に配列された各マグネットの先端部に固着される磁性部
材49、47などによって構成している。
とを接合させた形状を呈しており、各マグネット43は
円形領域側に配列され、円形領域と矩形領域との接合領
域付近に、ベースプレート33を回転駆動する回転軸3
8の一端部が固着されている。
outは、マグネット43の位置決め部材として用いら
れ、非磁性材料によって形成しており、それぞれのベル
ト部にはマグネット43の外径に等しい開口を所定の間
隔で形成している。各開口内にマグネット43を挿入す
ることで、各マグネット43は、同心的に配置されたイ
ンナーベルトBin及びアウターベルトBoutに沿って、
2列の環状に点在する状態で配列される。ここでは一例
として、インナーベルトBin側のマグネット43はS極
が、またアウターベルトBout側のマグネット43はN
極が、それぞれスパッタターゲット16に向くようにし
て配列している。また、ベースプレート33とインナー
ベルトBin及びアウターベルトBoutとの間には、非磁
性材料によるスペーサSが介在しており、これによりイ
ンナーベルトBin及びアウターベルトBoutは、ベース
プレート33から離間した状態となっている。
3のうち、インナーベルトBinによって配列された各マ
グネット43の端面(スパッタターゲット16側に対向
する端面)には、ポールピース或いはヨークなどによっ
て形成された環状の磁性部材49が磁力によって固着さ
れており、これにより、隣り合う各マグネット43のS
極は互いに接続され、リング状のS極が形成される状態
となる。また、同様に、アウターベルトBoutによって
配列された各マグネット43の端面(スパッタターゲッ
ト16側に対向する端面)にも、磁性材料によって形成
された磁性部材47が磁力によって固着されており、こ
れにより、隣り合う各マグネット43のN極は互いに接
続され、リング状のN極が形成される状態となる。そし
て、磁性部材49及びインナーベルトBinは、これらを
貫通する、非磁性材料の固定ピン(図示せず)によって
ベースプレート33に対して固定されており、また同様
に、磁性部材47及びアウターベルトBoutは、これら
を貫通する、非磁性材料の固定ピン(図示せず)によっ
てベースプレート33に対して固定されている。
マグネット43と、アウター側に配列された全マグネッ
ト43によって、ドーナツ状に閉じた磁気回路が形成さ
れる。
に含まれる複数の第1のマグネット43のS磁極(第1
の磁極)と、外側列に含まれる複数の第2のマグネット
43のN磁極(第2の磁極)とを磁気的に結合し、内側列
に含まれる複数の第1のマグネット43のN磁極の各々
を磁気的に結合すると共に、外側列に含まれる複数の第
2のマグネット43のS磁極の各々を磁気的に結合する
ための磁気結合手段として機能する。つまり、この磁気
結合手段は、複数の第1のマグネットのS磁極と複数の
第2のマグネットのN磁極とを磁気的に結合するための
手段、複数の第1のマグネットのN磁極の各々を磁気的
に結合するための手段、複数の第2のマグネットのS磁
極の各々を磁気的に結合するための手段のいずれかを有
する。
楕円の円周上に沿って配列した場合について図示した
が、この例に限定するものではなく、例えば、図9
(b)に示すように、より真円に近い円周上に沿ってマ
グネット43を配列する構成を採用することもできる。
この場合、インナーベルトBin、アウターベルトBou
t、磁性部材49、47などの対応する部材を、円環状
に形成すればよい。
すように構成することもできる。このマグネトロンユニ
ット100は、磁性材料によって形成されたベースプレ
ート33の表面に、直径が異なる円柱型の2種のマグネ
ットを磁力によって固着している。例えば直径が大きい
方の大径マグネットの直径は約1.7cm、直径が小さ
い方の小径マグネットの直径は約1.4cm程度であ
る。2種のマグネットとも高さは同一であり、例えば約
3.3cm程度である。大径マグネットから発せされる
磁力は、大径マグネットの一端から2cm離れた空間
で、150〜200ガウス程度であり、小径マグネット
から発せされる磁力は、大径マグネットの60〜70%
程度である。
16の中心部から最も離れた部位となる、ベースプレー
ト33の外縁部に、6個の大径マグネット110Nを円
周上沿って配列させ、さらにこの6個の大径マグネット
110Nを挟むように、その左右両側にそれぞれ9個の
小径マグネット120Nを同一の円周上に沿って配列さ
せている。従って、これらの大径マグネット110N及
び小径マグネット120Nの全体によって、ベースプレ
ート33の円形領域が囲まれるような状態となってい
る。図15の例では、これら大径マグネット110N及
び小径マグネット120Nは、N極をスパッタターゲッ
ト16に向けて配列させており、大径マグネット110
N及び小径マグネット120Nの端面(スパッタターゲ
ット16に対向する端面)には、この配列に沿うように
リング状に形成した、ヨークなどによる磁性部材130
を磁力によって固着している。
には、10個の大径マグネット110Sを集合させた状
態に配列させており、各大径マグネット110SはS極
をスパッタターゲット16に向けた状態となっている。
そして、各大径マグネット110Sの端面(スパッタタ
ーゲット16に対向する端面)には、磁性部材130と
同じ材質で形成され、大径マグネット110Sの集合領
域を覆うような円板状を呈する磁性部材140を、磁力
によって固着している。
ネット110N、110S、120Nの配列には、すで
にインナーベルトBin等として例示した、非磁性材料に
よる位置決め部材(図示せず)が用いられており、この
位置決め部材によって位置決めされた状態でベースプレ
ート33の表面に配列されている。
に構成することにより、ベースプレート33の外縁部に
配列した全マグネットで発生される磁気量は、ベースプ
レート33の中央部に配列した全マグネットで発生され
る磁気量に比べて大きくなる。この結果、スパッタによ
ってスパッタターゲット16から出る高いエネルギーを
持った電子(2次電子)のうち、エロージョン面16a
に表出する磁場に捕集された電子が、真空チャンバ12
の側壁側に位置するシールド26へ流出してしまう現象
を十分に抑制することができ、スパッタターゲット近傍
の領域内に電子を効果的に閉じ込めることができる。
央部に比べて外縁部の磁力線が大となるので、スパッタ
ターゲット16からウエハW方向に延びる磁力線が、ス
パッタターゲット16から離れるに連れて広がらないよ
うに作用するため、スパッタターゲット16とウエハW
との間に形成されるスパッタリング空間内に、電子を有
効に閉じ込めることができる。
タターゲット16の中心部から最も離れた部位、すなわ
ち真空チャンバ12の側壁側に、磁力の大きい6個の大
径マグネット110Nを配列させたことにより、ベース
プレート33が回転軸38を中心に回転駆動された場合
にも、この6個の大径マグネット110Nは、常に真空
チャンバ12の側壁側に位置する状態となる。従って、
真空チャンバ12の側壁側となるスパッタターゲット1
6の外縁部から、ウエハW側に延びる磁力線は、ウエハ
W側に進むに連れて、真空チャンバ12の中央に向かう
ように延びる状態となり、真空チャンバ12の側壁側に
位置するシールド26へ流れ出てしまう電子流を低減
し、電子の閉じ込め性向上に寄与する。
ターゲット16の中心部から最も離れた部位に磁力の大
きい6個の大径マグネット110Nを配列させたことに
より、発生するプラズマが、スパッタターゲット16の
表面に沿って、真空チャンバ12の側壁側へ引き延ばさ
れるようになり、その結果、エロージョン領域がスパッ
タターゲット16の中央部に集中する傾向を抑制するこ
とができる。
領域にマグネットが配置されるので、その位置を調整し
てプラズマ形成領域を小さくすることが可能になる。こ
のように縮小された領域に電力を投入できるので、投入
電力を上げることなくプラズマ密度を高めることができ
る。
4、図6および図7に示されたマグネットの配置形態を
適用することができる。これによって、所望の効果を得
ることができる。それぞれの図面では、第1の磁性部材
47に沿って配列される外側のマグネット43は、外周
マグネット部52に対応し、第2の磁性部材49に沿っ
て配列される内側のマグネット43は、内側マグネット
部54に対応している。
および第2の磁性部材47、49に沿って配置されるマ
グネット43の各々には、所定の磁気量を有する単位マ
グネットを適用することができる。単位マグネットを採
用すると、第1の環状からなるマグネット部と第2の環
状からなるマグネット部の各総磁気量をマグネット数に
より把握きるようになり、磁気総量比の設定が容易にな
る。
プレート33の搭載面32aは、回転の回転軸38を含
む平面によって分離される第1および第2の領域を有
し、内側マグネット部は第1の領域に設けられると共
に、外側マグネット部は第1および第2の領域の境界上
および第1の領域の少なくともいずれかに設けられてい
る。
ネット部は第1の領域に設けられると共に、外側マグネ
ット部は第1および第2の領域の境界上を通過すると共
に第1の領域に設けられることが好ましい。また、外側
マグネット部は回転中心(回転軸38)に対応する位置
を通過することができる。特に、図9に示した形態で
は、外側マグネットのための磁性部材47と、内側マグ
ネットのために磁性部材49との間の領域は、第1の領
域とのみ重なっている。
ズマが形成されるエロージョン面16a上の領域を小さ
くすることが可能になる。このように縮小された領域に
電力を投入できるので、投入電力を上げることなくプラ
ズマ密度を高めることができる。プラズマ密度が高まる
と電子密度もまた増加するので、被スパッタ粒子のイオ
ン化が促進される。イオン化された被スパッタ粒子は基
板表面に向かって加速されるので、基板表面に向いた速
度成分を持つ被スパッタ粒子が多数生成される。このた
め、主にプラズマ領域の直下に被スパッタ粒子が到達
し、この到達領域で成膜が進行する。このため、膜厚均
一性が向上すると共に、ボトムカバリッジも改善され
る。
マグネット部は、それぞれの閉じた線上に沿って磁場を
提供するように配置されることができる。エロージョン
面16a近傍においては、上記の閉じた線の挟まれた領
域にプラズマが生成される。つまり、2つの閉じた線に
よって、プラズマが生成される領域の形状および面積が
規定される。閉じた線は、閉曲線であることができる。
また、閉じた線は凸曲線であることができる。これらの
曲線は、マグネトロンユニットの第1の領域内に規定す
ることができ、また、回転中心(回転軸38)を通過す
ることもできる。
側マグネット部は、マグネトロンユニット31上におい
て所定の凸図形の外周線上に設けられると、プラズマの
発生に寄与する磁場の形状はこの凸図形によって規定さ
れる。凸図形の外周線である閉凸曲線に基づく等磁場線
の屈曲の変化範囲は、閉曲線の屈曲の変化範囲に比べて
さらに小さくできる。これによって、プラズマ中からの
電子の洩れ出しが低減され、効率的に電子が閉じ込めら
れる。
化が促進されるイオン化されたスパッタ粒子は基板方向
に加速されるので、この方向の速度成分が大きくなる。
また、プラズマ中の電子密度が高まると、プロセスガス
の低圧化が可能になる。低圧化によって、スパッタ粒子
とプロセスガス原子との衝突確率が低くなるので、基板
に垂直方向の速度成分を持ったスパッタ粒子が増加す
る。これらの理由によって、ボトムカバリッジが改善さ
れる。外側マグネット部は、最外周の配置されたマグネ
ットからなることが好ましい。これによって、最外周マ
グネット部の内側に電子を閉じ込めることができる。
外周マグネット部の総磁気量より小さい場合にマグネト
ロンユニット31によって発生される磁場を概略的に示
している。図11は、図10における総磁気量の関係が
逆である場合にマグネトロンユニット31によってによ
って発生される磁場を概略的に示している。図10およ
び図11では、マグネトロンユニット31が有する各マ
グネットによって発生される磁場を破線で示している。
グネット部(図4、図6および図7における52)に含ま
れるマグネット43のN極からの磁力線(図中に破線で
示す)は、マグネトロンユニット31の中心方向に向か
って伸びる。磁場の一部は、マグネット43のS極に到
達して、磁気回路を構成する磁性部材内41を通過して
閉じる。残りの磁場は、マグネトロンユニット31の中
心方向に向かって中心軸附近まで伸びた後、この軸方向
に向きを変えて、マグネトロンユニット31と反対側へ
伸びる。このため、外周マグネットからの磁場は、エロ
ージョン面16aの近傍ではマグネトロンユニット31
の内側に向いている。磁場の曲がりに応じて、電子の運
動方向はマグネトロンユニット30の内側に向けられ
る。このため、シールド26へ流れる電子流を小さくす
ることができる。
内側に設けた内側マグネット部80(S極)の総磁気量
が、その外側に設けた外側マグネット部81(N極)の
総磁気量よりも大きい場合を想定すると、内側マグネッ
ト部80から延びる磁力線(図中に破線で示す)は、外
側マグネット部81で囲まれた範囲外に向かって延びる
状態となる。このため、このような磁場がプラズマを閉
じ込める作用は弱い。
置では、マグネトロンユニット30、31は、およびエ
ロージョン面16aとペディスタル18の上面18aと
の間にある真空チャンバ12内の空間(以下、スパッタ
リング空間という)に形成される磁場Hの形状をそれぞ
れ支配する。マグネットロユニット30、31によれ
ば、スパッタリング空間に電子の閉じ込めに好適な磁場
が発生される。マグネトロンユニット30、31は、駆
動モータ36によって回転されるので、各マグネットに
よって発生される磁場は実際のスパッタリング装置1
0、11では駆動軸となる回転軸38の周りに、例えば
毎分60〜100回程度の頻度で回転している。
ロセスガスがエロージョン面16aの近傍においてプラ
ズマ化されると、ターゲット16のエロージョン面16
aから被スパッタ粒子が生成される。図2、図4、図
6、図7、図9(a)および図9(b)に対応するようなマ
グネトロンユニットの形態を採用すれば、プラズマを維
持するために必要な圧力を下げることができる。また、
プラズマが発生される領域を小さくすれば、プラズマ密
度を上げることができる。これによって、電子電流密度
が大きくできる。このため、被スパッタ粒子のイオン化
か促進される。イオン化したスパッタ粒子は、基板支持
部18の方向に加速される。故に、基板Wに交差する軸
に沿った方向の速度成分がこれと直交する方向の速度成
分に対して相対的に大きくなり、ボトムカバリッジが改
善される。また、基板Wに垂直な速度成分が大きくなる
と、回転するマグネトロンユニット30、31が通過し
ている直下において成膜が進行して、ボトムカバリッジ
が良好な膜は形成される。
発明者が行った実験結果によれば、従来の装置における
膜厚均一性が10%以上あったものが、本発明の適用に
よって、5%以下に抑えられるようになった。ここで、
膜厚均一性とは、 (膜厚の最も厚い点での測定値−膜厚の最も薄い点での
測定値)/(膜厚の平均値)/2×100 で定義される。
発明者が行った実験によれば、実用的には、外周マグネ
ット部の総磁気量は内側マグネット部の総磁気量の1.
5倍以上に設定することが好適であることが分かってい
る。
ト抵抗Rsの一様性を示した測定結果を示す。
小さいとRs一様性が悪化する傾向にある一方で、総磁
気量比が1.5以上では磁気総量比が大きくなるに従っ
てRs一様性が改善されている。
すれば、磁場による電子閉じ込め作用のため、プラズマ
中の電子を効率的に閉じ込めることができる。このた
め、電子密度を高めることができる。電子密度が高まる
と、被スパッタ粒子がイオン化されるようになる。イオ
ン化された被スパッタ粒子は電界によって加速されるの
で、ターゲットから基板への方向に運動する被スパッタ
粒子の数が増加する。また、プラズマ中において電子密
度を高めることができるので、プラズマを低圧でも維持
することができる。
図7、図9(a)および図9(b)には、第1および第2の
実施の形態に適用可能なマグネット配置の形態が示され
ている。これらの形態では、マグネット部、例えばアウ
ターベルトBoutによってマグネット43を配列させた
マグネット部52は、所定の閉曲線の沿って、例えばポ
ールピースに形状に沿って設けられている。このような
マグネトロンユニットでは、閉曲線の最小曲率半径が最
大曲率半径の0.8倍以上であることが好適であり、ま
た凸曲線の最小曲率半径が最大曲率半径の0.8倍以上
であることが好適であると、発明者は考えている。
T単位で示めされたプラズマ維持圧力の測定結果を示し
ている。この測定は、以下の条件 ターゲット:Ti パワー :12kW にて行われた。なお、図13では、特性図に見やすさの
ために圧力の単位としてmTおよびSI単位系のPaを
併記しています。図13によれば、最小曲率半径をRmi
nと置き、最大曲率半径をRmaxと置くとき、Rmin/Rm
axが0.8倍以上であるときに好適であると考えられ
る。
スパッタ(ロングスロースパッタ)の場合、スパッタ粒子
の平均自由行程を190mm以上にすることにより、良
好なボトムカバリッジが得られる。この平均自由行程を
達成するためのチャンバ内圧力を見積もると、約4×1
0-2(0.3mT)となった。図13によれば、この圧力
は、曲率半径を0.8以上にすることにより達成させ
る。
適に適用できる成膜方法は、以下の手順に従うことがで
きる。つまり、(1)スパッタターゲットに磁場を提供す
るように設けられた第1および第2のマグネット部を有
し、第2のマグネット部は第1のマグネット部の内側に
設けられ、第1のマグネット部は所定の閉曲線の外周上
に設けられると共に、閉曲線の最小曲率半径は最大曲率
半径の0.8倍以上であるマグネトロンユニットを有す
るスパッタリング装置を準備する工程と、(2)前記スパ
ッタターゲットに対面するように基板を配置する工程
と、(3)スパッタターゲットのエロージョン面の近傍に
プラズマを生成する工程と、(4)スパッタリング粒子を
生成し前記基板上に膜を形成する工程と、を備える。こ
のようなマグネトロンユニットを用いると、プラズマ中
の電子を効率的に閉じ込めることができる。
もできる。(1)前記スパッタターゲットに対面するよう
に基板を配置する工程と、(2)スパッタターゲットに磁
場を提供するように設けられた第1および第2のマグネ
ット部を有し、第2のマグネット部は第1のマグネット
部の内側に設けられ、第1のマグネット部は所定の閉曲
線の外周上に設けられると共に、閉曲線の最小曲率半径
は最大曲率半径の0.8倍以上であるマグネトロンユニ
ットを用いてエロージョン面の近傍にプラズマを生成す
る工程と、(3)スパッタリング粒子を生成し前記基板上
に膜を形成する工程と、を備える。
て磁場を用いてプラズマを発生すれば、プラズマ中の電
子を効率的に閉じ込めることができる。このため、プラ
ズマ中において電子密度を高めることができる。電子密
度が高くなると、プラズマを低圧でも維持することがで
きる。また、電子密度が高まると、被スパッタ粒子がイ
オン化されるようになる。イオン化された被スパッタ粒
子は電界によって加速されるので、ターゲットから基板
への方向に運動する被スパッタ粒子の数が増加する。
明者の知る範囲において、プロセスガスの圧力を0.0
5Pa(0.375mTorr)以下にするとプラズマを維持できな
かった。しかしながら、以上説明したようなスパッタリ
ング装置では、最低放電維持電圧を0.02Pa(0.15m
Torr)まで下げることができた。このような低圧力にお
いてボトムカバリッジが従来に比べて1.5倍以上に向
上できるようになった。
できるので、、プロセスガスの粒子がスパッタリング粒
子と衝突することが頻度が減るので、ボトムカバリッジ
率が更に向上する。
が、本発明はこのような実施の形態に限定されるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、本実施の形
態のスパッタリング装置10、11が適用可能なターゲ
ット材料は、銅(Cu)に限られるものではなく、この
ほかの元素、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、およ
びこれらの合金等でも適用可能である。以上説明した実
施の形態は、閉曲線の最小曲率半径Rmin、最大曲率半
径Rmaxとするとき、絶対値|Rmin/Rmax|が0.8
倍以上である場合にも適用される。
わるスパッタリング装置では、マグネトロンユニットで
は、第1のマグネット部は、所定の閉曲線上に設けられ
ている。第2のマグネット部は、第1のマグネット部の
内側に設けられている。閉曲線の最小曲率半径が最大曲
率半径の0.8倍以上であることが好適である。所定の
閉曲線に沿って第1のマグネット部を配置すれば、プラ
ズマの発生に寄与する磁場の形状はこの閉曲線によって
規定される。等磁場線は上記の曲率半径の範囲で屈曲さ
れるので、等磁場線の曲がりによって生じうるプラズマ
中からの電子の洩れ出しが低減される。
て、プラズマ中の電子の洩れ出しが抑制され、効率的に
電子が閉じ込められる。
スパッタターゲットに磁場を提供するように設けられた
第1および第2のマグネット部を有し、第2のマグネッ
ト部は第1のマグネット部の内側に設けられ、第1のマ
グネット部は所定の閉曲線の外周上に設けられると共
に、閉曲線の最小曲率半径は最大曲率半径の0.8倍以
上であるマグネトロンユニットを用いてスパッタリング
を制御しているので、電子の閉じ込め効率が向上された
状態で成膜を行うことができる。
なスパッタリング装置および成膜方法が提供される。
式スパッタリング装置の概略構成図である。
トの配置位置を示すための平面図である。
ロンユニットの拡大図である。
るマグネット配置を示した平面図である。
るマグネット配置を示した平面図である。
るマグネット配置を示した平面図である。
るマグネット配置を示した平面図である。
式スパッタリング装置の概略構成図である。
ロンユニットにおけるマグネット及びベースプレート
と、スパッタターゲットとの位置関係を平面的に示す説
明図である。
磁場を示す構成図である。
磁場を示す構成図である。
との間の総磁気量比をRsとの関係を示す特性図であ
る。
持圧力の関係を示す特性図である。
を示す分解斜視図である。
ユニットのマグネット及びベースプレートと、スパッタ
ターゲットとの位置関係を平面的に示す説明図である。
バ、13a、13b…絶縁部材、14…ハウジング、1
5…基板、16…スパッタターゲット、18…ペディス
タル、20…排気ポート、21…真空ポンプ、22…供
給ポート、23…バルブ、24…加速用電源、25…プ
ロセスガス供給源、26…シールド、29…制御器、3
0、31…マグネトロンユニット、32、33…ベース
プレート、34…マグネット、36…駆動モータ、38
…回転軸、40…ヨーク部材、42、43、44…マグ
ネット、47、48、49、50…磁性部材、52…第
1のマグネット部、54…第2のマグネット部
Claims (11)
- 【請求項1】 真空チャンバと、 前記真空チャンバを減圧するための減圧手段と、 前記真空チャンバ内にプロセスガスを供給するためのガ
ス供給手段と、 前記真空チャンバ内において基板を支持するための基板
支持部と、 前記基板支持部にエロージョン面が対面するように設け
られたスパッタターゲットと、 所定の閉曲線上に設けられた第1のマグネット部と、前
記第1のマグネット部の内側に設けられた第2のマグネ
ット部とを有し、前記ターゲットに関して前記基板支持
部と反対側に設けられたマグネトロンユニットと、を備
え、 前記第1のマグネット部は第1の磁極を前記スパッタタ
ーゲットに向けて配置され、前記第2のマグネット部は
第2の磁極を前記スパッタターゲットに向けて配置さ
れ、 前記閉曲線の最小曲率半径は最大曲率半径の0.8倍以
上である、スパッタリング装置。 - 【請求項2】 前記閉曲線は凸図形の外周によって規定
されている外周線である、請求項1に記載のスパッタリ
ング装置。 - 【請求項3】 前記エロージョン面上の所定の点を通過
する軸を回転中心として前記マグネトロンユニットおよ
び前記スパッタターゲットを相対的に回転するための駆
動手段を更に備え、 前記マグネトロンユニットは、前記軸を含む平面によっ
て分離される第1および第2の領域を有し、前記第2の
マグネット部は前記第1の領域に設けられると共に、前
記第1のマグネット部は前記第1および第2の領域の境
界上および前記第1の領域の少なくともいずれかに設け
られている、請求項1または請求項2に記載のスパッタ
リング装置。 - 【請求項4】 前記第1のマグネット部の総磁気量は前
記第2のマグネット部の総磁気量より大きい、請求項1
または請求項2にスパッタリング装置。 - 【請求項5】 前記第1のマグネット部は、第1の磁極
を前記ターゲットに向けて配置された複数の第1のマグ
ネットを有し、前記第2のマグネット部は第2の磁極を
前記ターゲットに向けて配置された複数の第2のマグネ
ットを有する、請求項1から請求項4のいずれかに記載
のスパッタリング装置。 - 【請求項6】 前記マグネットトロンユニットは複数の
第1の磁性部材を有し、前記複数の第1の磁性部材の各
々は、前記複数の第1のマグネットのうちの1つの第2
の磁極の部分と前記複数の第2のマグネットのうちの1
つの第1の磁極の部分とを磁気的に結合する、請求項5
に記載のスパッタリング装置。 - 【請求項7】 前記マグネットトロンユニットは第2の
磁性部材を有し、前記第2の磁性部材は、前記複数の第
1のマグネットの第2の磁極の部分と前記複数の第2の
マグネットの第1の磁極の部分とを磁気的に結合する、
請求項5に記載のスパッタリング装置。 - 【請求項8】 前記第2の磁性部材は前記マグネトロン
ユニットのベースプレートである、請求項7に記載のス
パッタリング装置。 - 【請求項9】 前記マグネトロンユニットは、前記複数
の第1のマグネットと前記ターゲットとの間に設けられ
前記複数の第1のマグネットの第1の磁極を磁気的に結
合する第3の磁性部材と、前記複数の第2のマグネット
と前記ターゲットとの間に設けられ前記複数の第2のマ
グネットの第2の磁極を磁気的に結合する第4の磁性部
材と、を含む、請求項5から請求項8のいずれかに記載
のスパッタリング装置。 - 【請求項10】 前記スパッタターゲットは、Ti、A
l、およびCuの少なくとも何れかを含む、請求項1〜
請求項9のいずれかに記載のスパッタリング装置。 - 【請求項11】 スパッタターゲットに磁場を提供する
ように設けられた第1および第2のマグネット部を有
し、前記第2のマグネット部は前記第1のマグネット部
の内側に設けられ、前記第1のマグネット部は所定の閉
曲線の外周上に設けられると共に、前記閉曲線の最小曲
率半径は最大曲率半径の0.8倍以上であるマグネトロ
ンユニットを有するスパッタリング装置を準備する工程
と、 前記スパッタターゲットに対面するように基板を配置す
る工程と、 前記スパッタターゲットのエロージョン面の近傍にプラ
ズマを生成する工程と、 スパッタリング粒子を生成し前記基板上に膜を形成する
工程と、を備える成膜方法。
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JP2000333020A JP4685228B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-10-31 | スパッタリング装置および成膜方法 |
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- 2000-10-31 JP JP2000333020A patent/JP4685228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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