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JP2001288064A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JP2001288064A
JP2001288064A JP2000107959A JP2000107959A JP2001288064A JP 2001288064 A JP2001288064 A JP 2001288064A JP 2000107959 A JP2000107959 A JP 2000107959A JP 2000107959 A JP2000107959 A JP 2000107959A JP 2001288064 A JP2001288064 A JP 2001288064A
Authority
JP
Japan
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ultraviolet
polymer
water
acid
protective agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000107959A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hasebe
佳宏 長谷部
Hiromi Nanbu
博美 南部
Toshie Takahashi
俊江 高橋
Shinzo Osumi
信三 大隅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000107959A priority Critical patent/JP2001288064A/ja
Priority to US09/827,899 priority patent/US20010038829A1/en
Priority to EP01107874A priority patent/EP1145708A3/en
Publication of JP2001288064A publication Critical patent/JP2001288064A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の成分(A)及び(B); (A)親水性ポリマーを構成成分とするシェル部と、疎
水性ポリマーを構成成分とするコア部を有し、その表面
又は内部に紫外線防御剤を担持させた平均粒径1〜40
μmである水不溶性ポリマー粒子、(B)カチオン性界
面活性剤を含有する化粧料。 【効果】 本発明の化粧料は、分散安定性及び紫外線防
御効果に優れ、しかも毛髪を傷めず使用感も良好であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線防御剤が毛
髪又は皮膚上に効率よく吸着し、且つ使用感に優れる化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】太陽光
中の紫外線は、過度に浴びると皮膚に紅斑や水疱等の炎
症症状を引き起こしたり、しみ、しわ、ソバカス、更に
は皮膚癌の発生要因となることが知られ、また毛髪に対
しても変色を引き起こしたり、染色された毛髪の退色を
助長することから、皮膚や毛髪を紫外線から保護するた
め、これまでに様々な紫外線防御剤が開発され、化粧料
等に配合されてきた。
【0003】しかし、紫外線防御剤を皮膚に塗布した場
合、汗や水と共に流れてしまったり、毛髪用化粧料のよ
うにすすぎ流して使用する剤型では、そのほとんどが流
されてしまい、その効果が十分に得られないという問題
があった。この場合に、化粧料中に大量に紫外線防御剤
を配合したり、紫外線防御剤を他の接着成分で固着させ
る等の方法が考えられるが、いずれも十分な効果は得ら
れていない。一方、化粧料としては耐水性のみならず、
べとつかず、しっとり感或いはさらさら感等の優れた使
用感を有することも重要である。
【0004】本発明の目的は、感触を損ねることなく、
紫外線防御剤を毛髪又は皮膚上に効率良く吸着させる化
粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】特定のシェル部とコア部
を有し、紫外線防御剤を担持させた水不溶性ポリマー粒
子と、特定の界面活性剤とを組み合わせて配合すること
により、組成物の分散安定性が向上し、感触を損ねるこ
となく、紫外線防御剤を毛髪又は皮膚上に効率良く吸着
させ得る化粧料が得られることを見出した。
【0006】即ち本発明は、次の成分(A)及び
(B); (A)親水性ポリマーを構成成分とするシェル部と、疎
水性ポリマーを構成成分とするコア部を有し、その表面
又は内部に紫外線防御剤を担持させた平均粒径1〜40
μmである水不溶性ポリマー粒子、(B)カチオン性界
面活性剤を含有する化粧料を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】成分(A)の水不溶性ポリマー粒
子におけるシェル部の親水性ポリマーを構成する親水性
モノマーは、水100gに対する溶解度が20℃で0.
1g以上のものが好ましく、例えばアクリル酸メチル、
アクリル酸ヒドロキシエチル、ポリエチレングリコール
モノアクリレート、グリシジルアクリレート、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、ポリエ
チレングリコールモノメタクリレート、メタクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニル、ク
ロトン酸等や;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸モノマー;スチレ
ンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸、ビニルスルホン酸等の不飽和スルホン酸
モノマー;ビニルホスフェート、ビス(メタアクリロキ
シエチル)ホスフェート等の不飽和リン酸モノマー等の
反応性ビニル基を有する有機酸又はその塩(塩として
は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩等が挙げられる)等が挙げられる。これらの親
水性モノマーは1種以上を用いることができる。また、
親水性ポリマーとしては、例えばキトサン等が挙げられ
る。これらのうち、キトサン及び反応性ビニル基を有す
る有機酸又はその塩の重合体を構成成分とするのが好ま
しい。
【0008】ここで用いられるキトサンとは、(1→
4)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グル
カン構造を有するキチンの脱アセチル化物であって(1
→4)−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グルカン
構造を有するもので、脱アセチル化されたアミノ基の一
部、又は同一分子内にある水酸基の一部がアシル化反
応、エーテル化反応、エステル化反応、その他反応によ
って化学修飾されたキトサン誘導体も含まれる。一般
に、天然に存在するキチンは、アセトアミド基の一部が
アセチル化されていないアミノ基となっているが、本発
明で用いられるキトサンとは脱アセチル化度が30%以
上のものをいう。
【0009】また、反応性ビニル基を有する有機酸又は
その塩は、キトサンを溶解し水溶液とすることが可能
な、分子内に反応性ビニル基を一個以上かつ酸性基を一
個以上有する水溶性の有機酸であり、前記のもののう
ち、酸性度の比較的低い不飽和カルボン酸モノマーが好
ましく、特にポリマーの酸性度が低いメタクリル酸が最
も好ましい。これらの反応性ビニル基を有する有機酸又
はその塩とともに、種々の酸を任意に混合でき、例えば
塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、クエン
酸、コハク酸、シュウ酸、グリコール酸、ジクロル酸、
トリフルオロ酢酸等の有機酸が挙げられる。
【0010】成分(A)の水不溶性ポリマー粒子におけ
るコア部の疎水性ポリマーを構成する疎水性モノマー
は、水100gに対する溶解度が20℃で0.1g未満
のものが好ましく、例えばスチレン、ジビニルベンゼ
ン;一般式(1)
【0011】
【化1】
【0012】(式中、R1は水素原子又はメチル基を示
し、R2は炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖の炭化水素
基を示す)で表わされるアクリル酸エステル類又はメタ
クリル酸エステル類;トリフルオロエチルメタクリレー
ト等のフッ素系単量体;ビニル基等を含有するシリコー
ンマクロモノマー等が挙げられる。これらの疎水性モノ
マーは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0013】上記シェル部とコア部からなる水不溶性ポ
リマー粒子の表面又は内部には、紫外線防御剤が担持さ
れる。紫外線防御剤としては、通常、紫外線吸収剤と紫
外線散乱剤が挙げられるが、本発明の化粧料にはそれら
の何れをも使用することができる。紫外線吸収剤には、
油性のものと水性のものがあるが、油性紫外線吸収剤と
しては、例えばパラアミノ安息香酸(以下、PABAと
略す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキシプロ
ピルPABA、N−エトキシレートPABAエチルエス
テル、N−ジメチルPABAエチルエステル等の安息香
酸系のもの;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレ
ート等のアントラニリック酸系のもの;アミルサリチレ
ート、メンチルサリチレート、ホモメンチルサリチレー
ト、オクチルサリチレート等のサリチル酸系のもの;オ
クチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナ
メート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメー
ト、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プ
ロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p
−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシ
ンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナ
メート、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメー
ト、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート等の桂
皮酸系のもの;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メチ
ルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン等のベンゾフ
ェノン系のもの;その他、3−(4′−メチルベンジリ
デン)−dl−カンファー、3−ベンジリデン−dl−
カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニ
ル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2′−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタ
ン、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメタ
ン、特開平2−212579号公報記載のベンゼンビス
−1,3−ジケトン誘導体、特開平3−220153号
公報記載のベンゾイルピナコロン誘導体等が挙げられ、
水溶性紫外線吸収剤としては、ジエタノールアミンp−
メトキシシンナメート、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、テトラヒ
ドロキシベンゾフェノン、メチルヘルペリジン、3−ヒ
ドロキシ−4−メトキシ桂皮酸ナトリウム、フェルラ酸
ナトリウム、ウロカニン酸等や、セイヨウノコギリソ
ウ、アロエ、ビロウドアオイ、ゴボウ、サルビア等の動
植物のエキスで紫外線吸収作用をもつもの等が挙げられ
る。
【0014】紫外線散乱剤としては、例えば酸化チタ
ン、微粒子酸化チタン(特開昭57−67681号公
報)、酸化亜鉛、微細亜鉛華(特開昭62−22800
6号公報)、薄片状酸化亜鉛(特開平1−175921
号公報)、酸化鉄、微粒子酸化鉄、酸化セリウム、酸化
ジルコニウム等が挙げられ、これらはシリコーン、金属
石鹸、N−アシルグルタミン酸、パーフルオロアルキル
リン酸エステル等で表面処理したものであってもよい。
これらの形状、大きさ、形態は特に限定されず、ゾル等
の形態で使用してもよい。
【0015】これらの紫外線防御剤のうち、特に2−エ
チルヘキシル−p−メトキシシンナメート(商品名Pars
ol MCX),4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイ
ルメタン(商品名Parsol 1789)が好ましい。
【0016】斯かる紫外線防御剤は、2種以上を組合わ
せて使用することもでき、その組合わせ及び含有量は、
求める紫外線防御効果に応じて決定されるが、紫外線防
御効果を考慮するとポリマー粒子中に5〜50重量%、
特に20〜35重量%含有せしめるのが好ましい。
【0017】成分(A)のシェル部とコア部及び紫外線
防御剤とを有する水不溶性ポリマー粒子は、例えば疎水
性モノマー、親水性モノマー及び紫外線防御剤を用い、
油溶性重合開始剤の存在下に疎水性モノマーを重合させ
てコア部を形成させ、水溶性重合開始剤の存在下に親水
性モノマーを重合させてシェル部を形成させることによ
り製造される。具体的には、親水性モノマー、疎水性モ
ノマー、紫外線防御剤及び油溶性重合開始剤、更に必要
により非重合性疎水性物質を水中で乳化分散して得られ
た、平均粒径が10μm以下のモノマー液滴を重合さ
せ、次いで、水溶性重合開始剤を加えて重合させること
により、ポリマー粒子のコア部とシェル部とを形成する
方法、あるいは疎水性モノマーと相溶する、平均粒径が
10μm以下のポリマー粒子に、疎水性モノマー及び紫
外線防御剤、更に必要により非重合性疎水性物質を加え
て膨潤させ、次に親水性モノマーの水溶液を加え、得ら
れた膨潤したポリマー粒子について、油溶性重合開始
剤、更に必要により水溶性重合開始剤の存在下でコア部
とシェル部の重合を行う方法等により、製造できる。
【0018】これらのうち、シェル部がキトサン及び反
応性ビニル基を有する有機酸又はその塩の重合体を構成
成分とするものである場合には、例えば下記製造法
(1)及び(2)により製造できる。
【0019】〔製造法(1)〕キトサン(a)、反応性
ビニル基を有する有機酸又はその塩(b)、疎水性モノ
マー(c)、紫外線防御剤(d)及び油溶性重合開始剤
(e)、更に必要により非重合性疎水性物質(f)を水
中で乳化分散して得られた、平均粒径が10μm以下の
モノマー液滴を重合させ、次いで水溶性重合開始剤
(g)を加えて重合させ、ポリマー粒子のコア部とシェ
ル部とを形成する方法。
【0020】この製造法(1)において、キトサン
(a)と反応性ビニル基を有する有機酸又はその塩
(b)の配合割合は、二重結合を持たない酸を併用する
場合は特に限定されるものではなく、二重結合を持たな
い酸を併用しない場合は、キトサンの単糖ユニット当た
りに換算して0.75〜10倍モルの反応性ビニル基を
有する有機酸又はその塩(b)を用いるのが好ましい。
0.75倍モル未満であるとキトサンが水に完全に溶解
できない傾向となる。
【0021】キトサン(a)と疎水性モノマー(c)の
配合割合は、疎水性モノマー(c)100重量部に対し
て、キトサン(a)1〜5000重量部、特に2〜30
0重量部使用することが好ましい。キトサン(a)の量
が、疎水性モノマー(c)100重量部に対して1重量
部未満の場合、キトサンの性能が充分に発揮されない傾
向となり、一方、5000重量部を超える場合はポリマ
ーエマルジョンの安定性が損なわれる傾向となる。
【0022】この製造法(1)において、油溶性重合開
始剤(e)は、疎水性モノマー(c)100重量部に対
して0.05〜10.0重量部の範囲で用いるのが好ま
しい。油溶性重合開始剤(e)は、熱又は還元性物質存
在下でラジカル分解して単量体の付加重合を開始させる
もので、油溶性の過酸化物、アゾビス化合物等が一般的
に用いられる。例えば、ラウロイルパーオキサイド、ベ
ンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物、2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ化合物が挙
げられる。これらの重合開始剤は2種以上を使用するこ
ともできる。
【0023】この製造法(1)における重合は界面活性
剤の存在下、又は非存在下で行うことができる。使用さ
れる界面活性剤としては、一般のアニオン性、カチオン
性、ノニオン性及び両性の界面活性剤が挙げられる。ア
ニオン性界面活性剤としては例えば、ドデシル硫酸塩、
ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルのサルフェート塩等が挙げられ
る。ノニオン性界面活性剤としては例えば、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシ
プロピレンブロックコポリマー等が挙げられる。カチオ
ン性界面活性剤としては例えば、オクタデシルトリメチ
ルアンモニウムクロライド等が挙げられる。両性界面活
性剤としては例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシ
イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0024】但し、ポリマー粒子内に両性イオンが存在
することから、粒子の安定性等を考慮すると、ノニオン
性界面活性剤が望ましい。界面活性剤の使用量は特に限
定されないが、疎水性モノマー(c)100重量部に対
して0.1〜20重量部の範囲で使用することが望まし
い。
【0025】更にこの製造法(1)においては、水溶性
高分子を乳化剤として用いることもできる。水溶性高分
子としては、例えば、ポリビニルアルコール及びその誘
導体、デンプン及びその誘導体、セルロース誘導体等が
挙げられる。これらの界面活性剤及び水溶性高分子は、
2種以上を用いることもできる。
【0026】更にこの製造法(1)においては、疎水性
モノマー(c)を乳化する際に、疎水性モノマー(c)
と混合して非重合性疎水性物質(f)を使用できる。こ
こで、非重合性疎水性物質(f)としては、可塑剤、連
鎖移動剤等が挙げられる。可塑剤としては、フタル酸ジ
エステル、アジピン酸ジエステル、コハク酸ジエステル
等のエステル類;スクロースベンゾエート等の安息香酸
エステル類;リン酸トリクレジル等のリン酸エステル
類;ジエチルベンゼン等が挙げられる。この場合におい
て、非重合性疎水性物質(f)の使用量はコアを形成す
る疎水性モノマー(c)に対して0〜90重量%、特に
1〜50重量%が好ましい。
【0027】この製造法(1)において、上述のキトサ
ン(a)、反応性ビニル基を有する有機酸又はその塩
(b)、疎水性モノマー(c)、紫外線防御剤(d)及
び油溶性重合開始剤(e)、更に必要により非重合性疎
水性物質(f)を水と混合し、乳化装置を用いて機械的
攪拌により乳化させることで、平均粒径が10μm以下
のモノマー液滴を含むO/Wエマルジョンを調製する。
モノマー液滴の平均粒径が10μmより大きいと、得ら
れるポリマーエマルジョンのポリマー粒子の平均粒径が
30μmを超えてしまい好ましくない。
【0028】ここで用いられる乳化装置としては、超音
波ホモジナイザー、ホモミキサー、マイルダー、アトラ
イター、(超)高圧ホモジナイザー、ナノマイザーシス
テム、膜乳化装置等が挙げられる。尚、乳化時の固形分
濃度は1〜60重量%の範囲で選択することが望まし
い。
【0029】この製造法(1)においては、上記のよう
にして調製したO/Wエマルジョンを加温し重合を行
う。重合温度は開始剤の種類によっても異なるが、約4
0℃〜90℃の範囲が適当である。また重合時間はモノ
マー、重合開始剤種、反応温度により異なるが一般に1
時間〜24時間が適当である。また、モノマー油滴にお
けるシェル部の反応性ビニル基を有する有機酸又はその
塩(b)を重合させるため、水溶性重合開始剤(g)を
コア部の重合中又はコア部の重合終了後に加えてもよ
い。
【0030】この場合において用いられる水溶性重合開
始剤(g)としては、熱又は還元性物質の存在下でラジ
カル分解し、単量体の付加重合を開始させるもので、水
溶性のペルオキソ二硫酸塩、過酸化物、アゾビス化合物
等が一般的に用いられる。例えば、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム等のペルオキソ二硫酸塩、過酸化水
素、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の過酸化物、
2,2′−アゾビス−2−アミジノプロパン塩類(V−
50)、4,4′−アゾビス−4−シアノペンタノン酸
等のアゾ化合物が挙げられる。必要に応じて還元剤と組
み合わせて、レドックス系開始剤としても使用すること
もできる。水溶性重合開始剤(g)の使用量は、有機酸
又はその塩(e)に対して0.05〜20重量%の範囲
が好ましい。また、ポリマー粒子中のキトサン含有量を
上げるために重合中に更にキトサン(a)と反応性ビニ
ル基を有する有機酸又はその塩(b)の水溶液を添加し
てもよい。
【0031】〔製造法(2)〕疎水性モノマー(c)と
相溶する、平均粒径が10μm以下のポリマー粒子
(h)に、疎水性モノマー(c)及び紫外線防御剤
(d)、更に必要により非重合性疎水性物質(f)を加
え膨潤させ、更にキトサン(a)と反応性ビニル基を有
する有機酸又はその塩(b)の水溶液を加え、得られた
膨潤したポリマー粒子について、油溶性重合開始剤
(e)、更に必要により水溶性重合開始剤(g)の存在
下でコア部とシェル部の重合を行う方法。
【0032】この製造法(2)は、平均粒径10μm以
下のポリマー粒子(h)を紫外線防御剤(d)及び疎水
性モノマー(c)により膨潤させるか、あるいは平均粒
径10μm以下のポリマー粒子(h)を非重合性疎水性
物質(f)、紫外線防御剤(d)及び疎水性モノマー
(c)により膨潤させ、キトサン(a)と反応性ビニル
基を有する有機酸又はその塩(b)を保護コロイドと
し、重合開始剤の存在下で重合を行う方法である。この
場合、ポリマー粒子(h)の平均粒径が10μmより大
きいと、得られるポリマーエマルジョンのポリマー粒子
の平均粒径が30μmを超えてしまい好ましくない。
【0033】ここで用いられるポリマー粒子(h)と
は、平均粒径が10μm以下、好ましくは0.01〜1
0μmのポリマー粒子であれば特に限定されず、アニオ
ン性ポリマーエマルジョン、カチオン性ポリマーエマル
ジョン、ノニオン性ポリマーエマルジョンやポリマー微
粒子、ミクロゲル等を用いることができる。これらのポ
リマー粒子の組成は特に限定されないが、疎水性モノマ
ー(c)と相溶性の高いものが望ましい。
【0034】この製造法(2)において、疎水性モノマ
ー(c)はポリマー粒子(h)に対し、固形分換算で5
〜20000重量%、特に10〜1000重量%用いる
ことが好ましい。疎水性モノマー量が5重量%未満の場
合、コア部とシェル部の結合が不充分となる傾向があ
り、20000重量%を超えると安定性が不充分とな
る。
【0035】ポリマー粒子(h)を紫外線防御剤(d)
及び疎水性モノマー(c)により、又は場合により非重
合性疎水性物質(f)、紫外線防御剤(d)及び疎水性
モノマー(c)により膨潤させる方法としては、例え
ば、ポリマー粒子(h)に疎水性モノマー(c)及び紫
外線防御剤(d)を加える方法、疎水性モノマー(c)
と紫外線防御剤(d)又は疎水性モノマー(c)と紫外
線防御剤(d)と水溶性有機溶媒を界面活性剤を用いて
乳化し、水に分散したポリマー粒子(h)に加える方法
等が挙げられる。この場合において、疎水性モノマー
(c)と共に非重合性疎水性物質(f)を加えてもよ
く、非重合性疎水性物質(f)の使用量は疎水性モノマ
ー(c)に対して0〜90重量%、特に1〜50重量%
が好ましい。
【0036】紫外線防御剤(d)及び疎水性モノマー
(c)、又は非重合性疎水性物質(f)、紫外線防御剤
(d)及び疎水性モノマー(c)により膨潤したポリマ
ー粒子(h)を水に分散する際には、製造法(1)で例
示した界面活性剤を用いても良い。ここで用いる界面活
性剤はアニオン性、カチオン性、ノニオン性界面活性剤
の何れでも良い。また、使用量はポリマー粒子に対し1
〜50重量%が望ましい。
【0037】この製造法(2)においては、上記のよう
にしてポリマー粒子(h)を紫外線防御剤(d)及び疎
水性モノマー(c)、又は非重合性疎水性物質(f)、
紫外線防御剤(d)及び疎水性モノマー(c)により膨
潤させた後、更にキトサン(a)と反応性ビニル基を有
する有機酸又はその塩(b)の水溶液を加え、得られた
膨潤したポリマー粒子について、油溶性重合開始剤
(e)、更に必要により水溶性重合開始剤(g)の存在
下でコア部とシェル部の重合を行う。
【0038】この製造法(2)において、キトサン
(a)、反応性ビニル基を有する有機酸又はその塩
(b)、紫外線防御剤(d)、更に重合開始剤の配合量
は、上記製造法(1)と同程度である。
【0039】上記のような製造法により得られたポリマ
ーエマルジョンは、塩基を用いて中和することもでき
る。塩基としては、アンモニア、メチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルア
ミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、アミノ変性シ
リコーン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブ
チレンジアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、ナトリウムアルコ
キシド、カリウムアルコキシド等が挙げられる。
【0040】塩基の添加量はエマルジョン中の有機酸重
合体に対して0.1〜2.0モル%が好ましく、0.6
〜1.2モル%が特に好ましい。
【0041】このようにして得られるポリマーエマルジ
ョン中の水不溶性ポリマー粒子は、吸着・延長性および
感触の点から、その平均粒径が1〜40μm、好ましく
は5〜30μm、特に10〜20μmであるものが好ま
しい。尚、ポリマー粒子の平均粒径はレーザー回折型粒
径分布測定装置(LA−910、HORIBA社製)に
より測定した。
【0042】成分(A)の水不溶性ポリマー粒子は、2
種以上を配合でき、全組成中に0.05〜30重量%、
特に0.1〜20重量%、更に1〜10重量%含有する
のが好ましい。また、得られた水不溶性ポリマー粒子の
ポリマーエマルジョンをそのまま用いることができる。
【0043】本発明の化粧料は、更に成分(B)とし
て、カチオン性界面活性剤を含有するものである。該成
分(B)を配合することにより、分散安定性を向上で
き、またしっとり感、すべすべ感等の使用感を付与する
ことができる。カチオン性界面活性剤については、以下
に示すものが挙げられるが、本発明においてはカチオン
性界面活性剤単独で或いは2種以上を混合して用いるこ
とができ、斯かるカチオン性界面活性剤に、更に高級ア
ルコールの1種以上を組み合わせて配合することが好ま
しい。
【0044】ここで、カチオン性界面活性剤としては第
4級アンモニウム塩が挙げられ、斯かる第4級アンモニ
ウム塩としては、下記一般式(2)で表されるものが好
ましい。
【0045】
【化2】
【0046】〔式中、R3、R4、R5及びR6のうち1〜
3個は炭素数8〜22の炭化水素基を示し、残余は、水
素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のヒ
ドロキシアルキル基、ベンジル基及びポリC1-4アルコ
キシ−C1-4アルキル基から選ばれる基を示し、Xはハ
ロゲン原子、アルキル硫酸残基又はリン酸残基を示す〕
【0047】上記一般式(2)中、炭素数8〜22の炭
化水素基としては、炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の
アルキル又はアルケニル基が好ましく、特に炭素数8〜
18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。また、
一般式(2)中のR3〜R6のうち、1個又は2個が炭素
数8〜18の炭化水素基、特に炭素数8〜18のアルキ
ル又はアルケニル基であるものが溶解性及び安定性の面
からより好ましい。
【0048】カチオン性界面活性剤の具体例としては、
セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ベヘニルトリ
メチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルア
ンモニウムクロリド、トリセチルメチルアンモニウムク
ロリド、オキシエチルアルキルアンモニウムホスフェー
ト(Quaternium 52:クォーターニウム52)、ココアルキ
ルメチルビス(ポリエトキシエタノール)アンモニウム
クロリド、パルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモ
ニウムメチルサルフェート、ステアリルジメチルベンジ
ルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
【0049】また、高級アルコールとしては、炭素数1
2〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル
基を有する高級アルコールが好ましく、具体的にはセチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、アラキンアルコ
ール、ベヘニルアルコール、カラナービルアルコール、
セリルアルコール等の高級アルコールが挙げられる。更
に、炭素数14〜22の直鎖アルキル基を有する高級ア
ルコールが好ましい。
【0050】本発明化粧料における成分(B)の含有量
は、全組成中に0.05〜30重量%、特に分散安定
性、感触の点から0.1〜10%含有するのが好まし
い。
【0051】本発明の化粧料には、前記成分のほか、必
要に応じてアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性
剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;流動パラフィン、
ワセリン等の炭化水素類;液状ラノリン、ラノリン脂肪
酸等のラノリン誘導体;レシチン等のリン脂質;コレス
テロール等のステロール及びその誘導体;コラーゲン分
解ペプチド誘導体;パーフルオロポリエーテル;高級ア
ルコール高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類等の油脂
類;ミンクオイル、オリーブ油等の動植物性油脂類;抗
フケ剤、殺菌剤、ビタミン類等の薬効剤;グリセリン、
プロピレングリコール等のポリオール類;パラベン類等
の防腐剤;水溶性高分子等の増粘剤;染料及び顔料等の
着色剤、紫外線防御剤(紫外線吸収剤、紫外線散乱
剤)、植物抽出物、収れん剤、可塑化剤、香料、色素等
を適宜配合できる。
【0052】本発明の化粧料は、通常の方法に従って製
造でき、例えばヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘア
コンディショナー、ヘアパック、ヘアローション、ヘア
シャンプー等の毛髪化粧料;ローション、ファンデーシ
ョン、スキンミルク、スキンクリーム等の皮膚化粧料と
することができ、特にヘアリンス、ヘアトリートメン
ト、ヘアコンディショナー、ヘアパック、ヘアシャンプ
ー等の毛髪に塗布した後、すすぎ流して使用する剤形と
して好適である。
【0053】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明する。
【0054】実施例1(紫外線防御剤内包粒子Aの製
造) 市販のキトサン(甲陽ケミカル社製、SK−10;脱ア
セチル化度85〜88%、重量平均分子量13000
0)2.5gに45gの水を加え、これにメタクリル酸
1.0g(キトサンの単糖ユニットに対して等モル量)
を加え、60℃で攪拌させながら溶解させ、キトサン/
メタクリル酸水溶液を調製した。次に、1リットルガラ
スビーカーにメタクリル酸ステアリル13g、過酸化ラ
ウロイル0.8gを入れ溶解し、イオン交換水150g
を加えた上記キトサン/メタクリル酸水溶液に加え、攪
拌を行いながら超音波ホモジナイザー(日本精機製作所
製)で5分処理し、平均粒径10μmの乳化物を得た。
これに、紫外線防御剤(2−エチルヘキシル−p−メト
キシシンナメート;商品名Parsol MCX)5g、エマルゲ
ン220 2g、イオン交換水20gの分散液を加え、
攪拌を行いながら超音波ホモジナイザーで1分間処理し
てモノマー滴と混合した。この乳化物を攪拌器、冷却
器、窒素導入管を備えた別の反応容器に移し、窒素置換
を行った後、攪拌しながら加熱し内温を75℃にした。
攪拌下2時間重合を行った後、過硫酸アンモニウム0.
1gを水10gに溶解したものを添加し、その後更に2
時間反応を行い、紫外線防御剤を内包した10μmの単
一分布のポリマーエマルジョンを得た。得られたエマル
ジョンを凍結乾燥し、得られた粒子をSEM又はTEM
により観察したところ、球形で外殻層と内部層が確認さ
れ、コアシェル型の構造が確認できた。また、紫外線防
御剤は、このコアシェル粒子の中に閉じこめられている
ことが確認された。
【0055】実施例2(紫外線防御剤内包粒子Bの製
造) 実施例1において、メタクリル酸を0.5gにし、アク
リル酸0.8gを加えてキトサン水溶液を調製し、メタ
クリル酸ステアリルをアクリル酸2−エチルヘキシルに
代えて乳化物を調製した。また、実施例1の紫外線防御
剤を、4−メトキシ−t−ブチルジベンゾイルメタン
(商品名Parsol 1789)5g、エマルゲン220 8
g、イオン交換水80gに代えて仕込み、紫外線防御剤
を内包した10μmの単一分布のポリマーエマルジョン
を得た。得られた粒子を実施例1と同じく構造解析した
ところ、コアシェル型の構造が確認され、紫外線防御剤
は、このコアシェル粒子の中に閉じこめられていること
が確認された。
【0056】実施例3 実施例1の紫外線防御剤を、酸化チタン(テイカ社製MT
-500B)5g、エマルゲン220 8g、イオン交換水
80gに代えて仕込み、紫外線防御剤を担持した10μ
mの単一分布のポリマーエマルジョンを得た。得られた
粒子を実施例1と同じく構造解析したところ、コアシェ
ル型の構造が確認され、紫外線防御剤は、このコアシェ
ル粒子の表面に担持していることが確認された。
【0057】実施例4 表1に示す組成のヘアリンスを常法により製造し、その
分散安定性及び紫外線防御効果及び使用感を以下の評価
方法により評価した。結果を表1に併せて示す。
【0058】(評価方法) (1)分散安定性:化粧料の外観を目視により、以下の
基準で評価した。 ○;均一で外観上問題無し。 ×;凝集・分離が見られる剤が不均一な外観。 (2)紫外線防御効果:1gの毛髪の束をシャンプー
し、各ヘアリンス0.2gを塗布し、指で均一に伸ばし
た後直ちに温水で充分にすすぎ、乾燥した。これを、ソ
ーラーシミュレーター山下電装社製YSS−150を用
い、一定時間紫外線を照射した後、ミノルタ社製色彩色
差計CR−300で測定し、元の毛髪の色から色差(Δ
E)を求め、以下の基準で評価を行った。ΔEの値が小
さいほど紫外線防御効果が高い。 ○;ΔEが3未満。 △;ΔEが3以上5未満。 ×;ΔEが5以上。 (3)使用感:10gの毛髪の束をシャンプーし、各ヘ
アリンス1gを塗布し、指で均一に伸ばした後直ちに温
水で充分にすすぎ乾燥した。これをモニター5人で感触
を評価し、以下の基準で判定した。 ○;5人中4人以上が、しっとり感若しくはすべすべ感
を感じる。 △;5人中2〜3人が、しっとり感若しくはすべすべ感
を感じる。 ×;5人中0〜1人が、しっとり感若しくはすべすべ感
を感じる。
【0059】
【表1】
【0060】表1の結果から明らかなように、本発明の
化粧料は、いずれも分散安定性及び紫外線防御効果に優
れ、しかも毛髪を傷めず使用感も良好であった。
【0061】
【発明の効果】本発明の化粧料は、分散安定性に優れ、
感触を損ねることなく紫外線防御剤を毛髪又は皮膚上に
効率良く吸着させることができる。従って、一回の使用
でも高い紫外線防御効果が得られると共に、毛髪を傷め
ず使用感に優れるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊江 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 大隅 信三 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB241 AB242 AC072 AC122 AC182 AC342 AC352 AC692 AD091 AD092 AD282 AD321 AD322 BB06 BB46 CC39 DD23 EE06 EE07 EE09 EE17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B); (A)親水性ポリマーを構成成分とするシェル部と、疎
    水性ポリマーを構成成分とするコア部を有し、その表面
    又は内部に紫外線防御剤を担持させた平均粒径1〜40
    μmである水不溶性ポリマー粒子、 (B)カチオン性界面活性剤を含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)のシェル部が、キトサン及び
    反応性ビニル基を有する有機酸又はその塩の重合体を構
    成成分とするものである請求項1記載の化粧料。
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