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JP2001286791A - 回転霧化式塗装装置 - Google Patents

回転霧化式塗装装置

Info

Publication number
JP2001286791A
JP2001286791A JP2000105119A JP2000105119A JP2001286791A JP 2001286791 A JP2001286791 A JP 2001286791A JP 2000105119 A JP2000105119 A JP 2000105119A JP 2000105119 A JP2000105119 A JP 2000105119A JP 2001286791 A JP2001286791 A JP 2001286791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary atomizing
air
atomizing head
guide surface
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000105119A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Kazama
重徳 風間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000105119A priority Critical patent/JP2001286791A/ja
Publication of JP2001286791A publication Critical patent/JP2001286791A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/04Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
    • B05B5/0403Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
    • B05B5/0407Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with a spraying edge, e.g. like a cup or a bell
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/04Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
    • B05B5/0426Means for supplying shaping gas

Landscapes

  • Nozzles (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタリック塗料よりも高粘度の塗料を塗着す
るのに適した回転霧化式塗装装置を提供する。 【解決手段】 回転霧化式塗装装置10は、中空シャフ
ト12の先端側に設けられ前面側から塗料を噴霧する回
転霧化頭14と、回転霧化頭14で微粒化された塗料粒
子を中空シャフトの軸線に向かう方向に偏向するための
シェーピングエアーを噴出するエアー噴出口51と、エ
アー噴出口から噴出されたシェーピングエアーを回転霧
化頭14に向けてガイドするガイド面16aが形成され
たエアガイド16と、を有する。そして、ガイド面16
aおよび回転霧化頭を、前記軸線に沿う断面でのガイド
面16a先端における接線TLが、回転霧化頭14にお
いて最大の直径をなす塗料放出端縁22に交差しないよ
うに、配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転霧化式塗装装
置に係り、さらに詳しくは、回転霧化頭で微粒化された
塗料粒子を被塗物に向かう方向に偏向させるためのシェ
ーピングエアーを噴出する機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】被塗物、例えば自動車車体などを塗装す
るために、回転霧化式の塗装装置が広く用いられてい
る。回転霧化式塗装装置は、ベルとも称されるカップ形
状の回転霧化頭を有する。回転霧化頭を高速回転しつつ
当該回転霧化頭の内面側に塗料を供給することにより、
供給された塗料は、回転に伴う遠心力によって霧化され
噴霧される。また、回転霧化式塗装装置では、一般的
に、被塗物との間に高電圧を印加し、帯電された塗料粒
子を、被塗物との間に形成された静電界に沿って飛行さ
せて当該被塗物に塗着させる方式が採られている。さら
に、回転霧化式塗装装置では、回転霧化頭の背面側から
シェーピングエアと称する高速の空気流を吹き出し、回
転霧化頭で微粒化された塗料粒子を、回転霧化頭の前方
に位置する被塗物に向かう方向に偏向させている。塗料
粒子はまた、シェーピングエアにより、被塗物にまで達
するのに必要な運動量が付与される。
【0003】シェーピングエアーを形成するため、回転
霧化頭の背面側を覆うようにエアーリングが設けられて
いる。シェーピングエアーは、エアーリングに設けたエ
アー噴出口から回転霧化頭の背面に向けて噴出される。
【0004】従来のエアー噴出口の形状としては、スリ
ット形状を有するもの(特開平9−285742号公報
参照)や、細孔形状を有するもの(特開平7−8847
号公報参照)などが提案されている。さらに、本発明者
による、シェーピングエアーを回転霧化頭に向けてガイ
ドするガイド面を備えたエアガイド方式のものも知られ
ている(特開平10−52656号公報参照)。
【0005】エアーリングに形成されるエアー噴出口の
形状は、塗着効率と塗膜品質とによって使い分けられて
いるが、一般的に、塗着効率が高いほど、塗膜品質が劣
る傾向にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエア
ーリングの多くは、塗料の単価が高いメタリック塗料を
対象に開発されている。メタリック塗料は、りん片状の
アルミフレークなど異方性の顔料を有し、かつ、塗料の
粘度が極めて低いなど、自動車用塗装に用いられる他の
塗料である中塗り塗料やクリア塗料とは異なる特性を示
している。また、メタリック塗料の供給量は例えば10
0〜200cc/分であるのに対し、中塗り塗料などの
供給量は例えば200〜400cc/分である。
【0007】このため、メタリック塗料用に開発された
エアーリングは、メタリック塗料以外の他の塗料に対し
ては、十分な性能を発揮することが難しいという問題が
ある。
【0008】例えば、メタリック塗料用に開発されたエ
アガイド方式のエアーリングを、中塗り塗料用のエアー
リングに適用した場合には、次のような問題がある。つ
まり、中塗り塗料は、大量の顔料を含んでいるために比
重が大きく、かつ、シンナー分が少ないために粘度が高
い。これらの相乗効果により、所定流量の塗料を出すの
に必要な塗装条件(例えば、パターンを抑える)を得る
ためには、0.8m3/分以上のエアー量が必要とな
り、実用的でない。
【0009】メタリック塗料を塗布する従来の細孔形状
型エアーリングの場合には0.3〜0.5m3/分のエ
アー量を必要とし、従来のスリット型エアーリングの場
合には0.2〜0.4m3/分のエアー量を必要とする
のに比較すると、大量のエアーが必要である。さらに、
エアー量が増加するのみならず、大量の空気を供給する
ためには、塗装装置に接続される空気配管の直径を大き
くしなければならず、設備費の増加を招くという副次的
な問題もある。
【0010】本発明者は、上記従来技術に伴う課題を解
決するために鋭意研究した結果、エアガイド方式のエア
ー噴出機構においては、ガイド面と回転霧化頭との配置
関係を特定の条件にすれば、少ないシェーピングエアー
量で、メタリック塗料よりも高粘度の塗料を好適に塗着
できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0011】そこで、本発明は、メタリック塗料よりも
高粘度の塗料を塗着するのに適した回転霧化式塗装装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、回転軸の先端側に設けられ
前面側から塗料を噴霧する回転霧化頭と、前記回転霧化
頭で微粒化された塗料粒子を前記回転軸の軸線に向かう
方向に偏向するためのシェーピングエアーを噴出するエ
アー噴出口と、前記エアー噴出口から噴出されたシェー
ピングエアーを回転霧化頭に向けてガイドするガイド面
が形成されたエアガイドと、を有し、前記軸線に沿う断
面での前記ガイド面の先端における接線が、前記回転霧
化頭における最大の直径を有する最大直径部に交差しな
いように、前記ガイド面および前記回転霧化頭を配置し
てなる回転霧化式塗装装置である。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記エアー噴出
口は、前記ガイド面の周囲を囲むように配置した隔壁と
の間に形成されると共にスリット形状を有していること
を特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記エアー噴出
口から前記ガイド面の先端までの長さは、前記エアー噴
出口の半径方向に沿うスリット幅の6倍以上の寸法であ
ることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記ガイド面の
先端と前記回転霧化頭の先端との間の軸方向に沿った長
さが、前記エアー噴出口から前記ガイド面の先端までの
長さよりも短いことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、前記塗料は、メ
タリック塗料よりも高粘度の塗料であることを特徴とす
る。
【0017】
【発明の効果】上記のように構成した本発明は以下の効
果を奏する。
【0018】請求項1に記載の発明によれば、ガイド面
および回転霧化頭は、回転軸に沿う断面でのガイド面先
端の接線が、回転霧化頭における最大直径部に交差しな
いように、配置されているため、シェーピングエアーの
最大流速部が回転霧化頭の最大直径部よりも外側に位置
する。このため、従来と同様の0.3〜0.5m3/分
のシェーピングエアー量により、回転霧化頭で微粒化さ
れた塗料粒子を回転軸に向かう方向に十分に偏向でき、
高い塗着効率を得ることができると共に優れた塗膜品質
を得ることができる。さらに、シェーピングエアー量が
従来と同様であることから、空気配管の直径を大きくす
る必要がなく、設備費が増加することもない。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えてさらに、エアー噴出口を周方向の全周に
わたって形成でき、シェーピングエアーを全周にわたっ
て均等に噴出することができる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、エアー噴
出口からガイド面の先端までの長さを規定したので、シ
ェーピングエアーの流れが安定し、その結果、塗着効率
および塗膜品質がさらに向上する。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、ガイド面
の先端と回転霧化頭の先端との間の軸方向に沿った長さ
を規定したので、シェーピングエアーの流れが不安定に
なりにくく、また、回転霧化頭の回転の影響を受けにく
くシェーピングエアーの流れが乱されないことから、シ
ェーピングエアーの流れの挙動が回転霧化頭の回転数に
依存しない。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、メタリッ
ク塗料よりも高粘度の塗料を、高い塗着効率および優れ
た塗膜品質の下で、被塗物に塗着することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0024】図1は、本発明の実施形態に係る回転霧化
式塗装装置の先端部の構造を示す断面図、図2は、先端
部の要部を拡大して示す断面図である。
【0025】図1に示すように、回転霧化式の静電塗装
装置10は、エアーモータ11によって回転される回転
軸としての中空シャフト12と、中空シャフト12の先
端部にねじ締結され前面側から塗料を噴霧する回転霧化
頭14と、中空シャフト12の中心孔内に配置され塗料
を回転霧化頭14に供給するフィードチューブ15と、
回転霧化頭14で微粒化された塗料粒子を中空シャフト
12の軸線に向かう方向に偏向するためのシェーピング
エアーを噴出するエアー噴出口51と、エアー噴出口5
1から噴出されたシェーピングエアーを回転霧化頭14
に向けてガイドするガイド面16aが形成されたエアガ
イド16と、回転霧化頭14から噴霧される塗料粒子を
帯電すべく外部から高電圧が印加される図示しない放電
電極と、を有する。エアガイド16は、中空シャフト1
2が挿通されるエアーリング13により構成される。
【0026】エアーモータ11の外周部は、金属材料か
ら形成され、当該エアーモータ11の外周は電気絶縁性
材料から形成されたハウジング17によって覆われてい
る。中空シャフト12は、図示しないエアー軸受を介し
て、エアーモータ11内に回転自在に支持され、図示し
ない駆動部により回転駆動される。
【0027】フィードチューブ15は、塗料を供給する
ための管路であり、その先端は回転霧化頭14の内部に
向けて延伸している。フィードチューブ15の基端側に
は塗料弁が設けられ、この塗料弁は塗料パイプを介して
塗料タンク(いずれも図示せず)に連通している。
【0028】回転霧化頭14は、略カップ形状をなし、
カップ状の外周面20と、内周側の塗料平滑面21と、
先端側の塗料放出端縁22とを有している。回転霧化頭
14は、電気絶縁性材料から形成されている。回転霧化
頭14内部には、分割壁23により塗料流入室24が区
画形成され、この塗料流入室24に、フィードチューブ
15の先端開口が連通している。分割壁23には、中央
部に位置する中央開口25と、周縁部に位置する多数の
塗料出口孔26とが形成されている。多数の塗料出口孔
26は、所定の間隔で円周状に配置されている。
【0029】エアーリング13は、エアーモータ11の
先端側に位置し、ハウジング17の先端部にねじ締結さ
れている。図示例のエアーリング13は、回転霧化頭1
4の後側に位置して当該回転霧化頭14の外周面20の
周囲を囲むように配置される第1エアーリング30と、
第1エアーリング30の周囲を囲むように配置される第
2エアーリング40(隔壁に相当する)とから構成され
ている。第1エアーリング30および第2エアーリング
40はともに、電気絶縁性材料から形成されている。
【0030】第1エアーリング30は、中空シャフト1
2および回転霧化頭14が挿通される中心孔31と、ね
じ部32、33が外周面に形成された大径部34と、大
径部34から径方向外方に向けて突出するフランジ35
と、回転霧化頭14の外周面20の周囲を囲むように大
径部34から縮径して延伸する小径部36と、を有す
る。大径部34から小径部36にかけては、滑らかなア
ール面37が形成されている。
【0031】第2エアーリング40は、第1エアーリン
グ30のねじ部32に止めつけられるねじ部41が内周
面に形成されたリング部42と、リング部42の先端か
ら縮径して延伸する舌部43と、を有する。舌部43
は、第1エアーリング30との間に空間50を形成する
ように伸びている。また、舌部43の先端は、前側に向
けて滑らかに湾曲している。これにより、第1エアーリ
ング30の外周面と第2エアーリング40先端との間に
は、環状の隙間からなり、シェーピングエアーを回転霧
化頭14の背面に向けて噴出するエアー噴出口51が形
成されている。エアー噴出口51は、スリット形状を有
する。
【0032】第1エアーリング30の外面のうち、エア
ー噴出口51から当該第1エアーリング30の先端まで
の部分によりエアガイド16が構成され、この部分の外
周面が、エアー噴出口51から噴出されたシェーピング
エアーを回転霧化頭14に向けてガイドするガイド面1
6aとなっている。ガイド面16aは、平滑な面に加工
されている。
【0033】エアーリング13は、第2エアーリング4
0のリング部42を第1エアーリング30のねじ部32
に締結することにより形成される。第2エアーリング4
0は、そのリング部42の後端がフランジ35の前面に
当接するまで捩じ込まれる。そして、エアーリング13
は、第1エアーリング30の大径部34をハウジング1
7の先端部内周面に形成したねじ部52に締結すること
により、ハウジング17に取付けられる。エアーリング
13は、フランジ35がハウジング17の先端部に当接
するまで捩じ込まれる。
【0034】第1エアーリング30の大径部34には、
図示しないエアー供給ポンプに連通するエアー導入孔3
8が貫通して形成されている。第1エアーリング30と
第2エアーリング40との間に形成された空間50に、
エアー導入孔38および図示しないエアー配管を介し
て、シェーピングエアーが導入され、導入されたシェー
ピングエアーはエアー噴出口51を通って噴出される。
【0035】放電電極は、例えば、導電性塗料を塗布し
てなる薄膜から構成され、回転霧化頭14の後面に設け
られている。前記薄膜は、回転霧化頭14の中心部側に
おいて、回転軸3と電気的に接続されている。回転軸
は、図示しない高電圧発生装置に電気的に接続されてい
る。これにより、回転軸に導通する放電電極に高電圧が
印加され、放電電極と被塗物との間でコロナ放電が発生
する。導電性塗膜から放電電極を構成すると、コスト的
に安価にかつ施工性も容易に所定形状の電極を形成する
ことができる。
【0036】回転霧化頭14の母材である電気絶縁性材
料としては、使用される塗料組成物、特に溶剤等に対し
て十分な耐性を有しかつ絶縁性のものであれば、特に限
定されるものではない。使用される塗料組成物の種類に
よっても左右されるが、例えば、例えば、PEEK(ポ
リエーテルエーテルケトン)などの各種の合成樹脂が好
ましく用いられ得る。
【0037】また、第1、第2エアーリング30、40
の母材である電気絶縁性材料としては、加工の容易性お
よび十分な電気絶縁性を有する点を考慮すると、例え
ば、PEEKの他に、POM(ポリアセタール)、PF
A(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)などが特に好
ましい材質である。ハウジング17の母材である電気絶
縁性材料も、同様のものが用いられる。
【0038】図2に拡大して示すように、本実施形態に
あっては、中空シャフト12の軸線に沿う断面でのガイ
ド面16aの先端における接線TLが、回転霧化頭14
における最大の直径を有する最大直径部つまり塗料放出
端縁22に交差しないように、ガイド面16aおよび回
転霧化頭14を配置してある。つまり、回転霧化頭14
のエッジよりも外側を狙うような角度で、シェーピング
エアーを吹き出すようにしてある。これは、従来の多く
のエアーリングが回転霧化頭のエッジを狙っていたこと
とは異なる方式である。このようにした目的は、シェー
ピングエアーの最大流速部が回転霧化頭14のエッジで
ある塗料放出端縁22よりも外側になるようにすること
にある。
【0039】ガイド面16aの先端における前記接線T
Lは、回転霧化頭14のエッジから約2mm程度離れる
ことが望ましい(図中Ld)。エアガイド16が円筒で
あり、回転霧化頭14のエッジが円筒である場合には、
Ldは、エアガイド16と回転霧化頭14のエッジとの
間の直径差である。
【0040】但し、前記接線TLが回転霧化頭14のエ
ッジから離間する距離Ldが必要以上に大きいと、微粒
化された塗料粒子の一部が回転霧化頭14の側面部や第
1エアーリング30の内側面に付着し易くなるため、望
ましくない。逆に、必要以上に近くなりすぎても、シェ
ーピングエアーの最大流速部の一部分が回転霧化頭14
の側面部に衝突するため、大量のシェーピングエアーを
噴出しないと、塗料粒子を十分に偏向できなくなる。し
たがって、望ましい離間距離Ldは、回転霧化頭14の
側面部の形状や、エアガイド16の角度・位置によって
異なるものの、概ね、エアー噴出口51の半径方向に沿
うスリット幅Lc以上、当該スリット幅Lcの10倍以
下の寸法範囲に設定するのが望ましい。
【0041】また、エアー噴出口51からガイド面16
aの先端までの長さ、すなわち、エアガイド長さLa
は、エアー噴出口51の半径方向に沿うスリット幅Lc
の6倍以上の寸法に設定してある。この長さに設定する
ことにより、シェーピングエアーの流れを安定させるこ
とができる。
【0042】さらに、ガイド面16aの先端と回転霧化
頭14の先端との間の軸方向に沿った長さLbは、前記
エアガイド長さLaよりも短い寸法に設定してある(L
b<La)。この長さに設定することにより、シェーピ
ングエアーの流れが不安定になりにくく、また、回転霧
化頭14の回転の影響を受けにくく、シェーピングエア
ーの流れが乱されない。つまり、シェーピングエアーの
流れの挙動が回転霧化頭14の回転数に依存しなくな
る。
【0043】本実施例において使用する塗料としては、
メタリック塗料よりも高粘度の塗料が用いられる。さら
に詳しくは、低粘度で異方性の顔料を含むいわゆるメタ
リック塗料よりも高粘度で比重が大きい、異方性顔料を
含まない中塗り塗料や、顔料を全く含まないクリア塗料
などが用いられる。
【0044】次に、作用を説明する。
【0045】エアーモータ11によって中空シャフト1
2および回転霧化頭14を高速回転させる。塗料は、フ
ィードチューブ15を通って塗料流入室24に案内さ
れ、中央開口25および塗料出口孔26から回転霧化頭
14の前面に供給される。供給された塗料は、回転霧化
頭14の回転による遠心力により、塗料平滑面21に沿
って薄く引伸ばされ、塗料放出端縁22から霧状に微粒
化されて放出される。
【0046】放出される塗料粒子は、遠心力によって径
方向外方に飛び出そうとする。しかし、エアー噴出口5
1から噴出されるシェーピングエアーによって、放出さ
れた塗料粒子は、前方に向けて絞り込まれるように所望
のパターンにコントロールないし整形され、被塗物に向
けて運ばれる。
【0047】一方、放電電極には外部から高電圧が印加
され、電極先端から被塗物に向ってコロナ放電が行われ
ている。放電電極には、例えば、−60〜−90kVの
高電圧が印加され、先端近傍はマイナスのイオン化圏域
となっている。塗料粒子はコロナ放電によって帯電さ
れ、この帯電された塗料粒子は、アースに接続された被
塗物に向けて飛行し、クーロン力によって効率よく被塗
物の表面に付着する。
【0048】本実施形態の塗装装置10にあっては、ガ
イド面16aの先端における接線TLが回転霧化頭14
において最大の直径をなす塗料放出端縁22に交差しな
いようにしたので、シェーピングエアーの最大流速部が
塗料放出端縁22よりも外側に位置する。このため、従
来と同様の0.3〜0.5m3/分のシェーピングエア
ー量により、回転霧化頭14で微粒化された塗料粒子を
中空シャフト12に向かう方向に十分に偏向でき、高い
塗着効率を得ることができると共に優れた塗膜品質を得
ることができる。さらに、シェーピングエアー量が従来
と同様であることから、空気配管の直径を大きくする必
要がなく、設備費が増加することもない。
【0049】また、エアー噴出口51はガイド面16a
の周囲を囲むように配置した第2エアーリング40との
間に形成されると共にスリット形状を有しているので、
エアー噴出口51を周方向の全周にわたって形成でき、
シェーピングエアーを全周にわたって均等に噴出するこ
とができる。この結果、塗着効率および塗膜品質が全周
にわたって均一になる。
【0050】また、エアガイド長さLaをエアー噴出口
51のスリット幅Lcの6倍以上の寸法に設定している
ので、シェーピングエアーの流れが安定し、その結果、
塗着効率および塗膜品質がさらに向上する。
【0051】また、ガイド面16aの先端と回転霧化頭
14の先端との間の軸方向に沿った長さLbをエアガイ
ド長さLaよりも短い寸法に設定しているので、シェー
ピングエアーの流れが不安定になりにくく、また、回転
霧化頭の回転の影響を受けにくくシェーピングエアーの
流れが乱されないことから、シェーピングエアーの流れ
の挙動が回転霧化頭14の回転数に依存しなくなる。
【0052】また、メタリック塗料よりも高粘度の塗料
である中塗り塗料やクリア塗料において、メタリック塗
料を対象としてきた従来のエアーリングでは得られなか
った高い塗着効率と、優れた塗膜品質とを、従来並みの
0.3〜0.5m3/分のシェーピングエアー流量で得
ることができた。この場合における塗膜品質は、メタリ
ック塗料の場合とは異なり、主として塗膜の平滑性およ
び膜厚分布の均一性である。これら塗膜の平滑性および
膜厚分布の均一性は、メタリック塗料の数倍の膜厚を塗
布するために必要とされる特性でもある。
【0053】なお、本発明においては、ガイド面16a
の先端における接線TLが回転霧化頭14の最大直径部
に交差しない範囲で、エアガイド16やガイド面16a
先端の形状を適宜改変できる。例えば、ガイド面16a
が回転軸に対して傾斜するように、第1エアーリング3
0の小径部36を円錐形状に形成してもよい。この場合
のエアガイド長さLaは傾斜面に沿った長さである。ま
た、ガイド面16a先端を中空シャフト12の軸線に対
して平行をなす平面に形成した場合を図示したが、ガイ
ド面16a先端にかけて外方に拡開するようなアール面
に形成することもできる。但し、所定の加工精度の下で
の加工の容易さを考慮すれば、第1エアーリング30の
小径部36を円筒形状に形成するのがよい。すなわち、
ガイド面16aおよびその先端が中空シャフト12の軸
線に対して平行であることが推奨される。この場合、前
記小径部36の直径は、回転霧化頭14の最大直径より
も前述した望ましい離間距離Ldの寸法範囲内に相当す
る分だけ、大きく加工することが望ましい。
【0054】また、放電電極を回転霧化頭14の背面に
形成する場合に限定されず、シェーピングエアーの噴出
に伴って生じるエアー流れ領域であるガイド面16aの
上に放電電極を配置してもよい。かかる構成によれば、
放電電極でのコロナ放電により発生したイオンがシェー
ピングエアーで順次運び去られて、新たなイオンの発生
が促進される。この結果、放電電流が増大し、発生した
イオンを有効に利用して塗料の塗着効率を高めることが
できる。
【0055】さらに、シェーピングエアーを噴出する機
構が本発明の範囲内である限り、放電電極に限らず他の
構成要素にも、従来技術をそのまま流用できることは言
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る回転霧化式塗装装置
の先端部の構造を示す断面図である。
【図2】 先端部の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
10…回転霧化式の静電塗装装置 12…中空シャフト12(回転軸) 13…エアーリング 14…回転霧化頭 16…エアガイド 16a…ガイド面 22…塗料放出端縁(最大直径部) 30…第1エアーリング 40…第2エアーリング(隔壁) 51…エアー噴出口 TL…軸線に沿う断面でのガイド面先端における接線 La…エアガイド長さ(エアー噴出口からガイド面の先
端までの長さ) Lb…ガイド面の先端と回転霧化頭の先端との間の軸方
向に沿った長さ Lc…エアー噴出口の半径方向に沿うスリット幅 Ld…接線が回転霧化頭のエッジから離間する距離

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の先端側に設けられ前面側から塗
    料を噴霧する回転霧化頭と、 前記回転霧化頭で微粒化された塗料粒子を前記回転軸の
    軸線に向かう方向に偏向するためのシェーピングエアー
    を噴出するエアー噴出口と、 前記エアー噴出口から噴出されたシェーピングエアーを
    回転霧化頭に向けてガイドするガイド面が形成されたエ
    アガイドと、を有し、 前記軸線に沿う断面での前記ガイド面の先端における接
    線が、前記回転霧化頭における最大の直径を有する最大
    直径部に交差しないように、前記ガイド面および前記回
    転霧化頭を配置してなる回転霧化式塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記エアー噴出口は、前記ガイド面の周
    囲を囲むように配置した隔壁との間に形成されると共に
    スリット形状を有していることを特徴とする請求項1に
    記載の回転霧化式塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記エアー噴出口から前記ガイド面の先
    端までの長さは、前記エアー噴出口の半径方向に沿うス
    リット幅の6倍以上の寸法であることを特徴とする請求
    項2に記載の回転霧化式塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド面の先端と前記回転霧化頭の
    先端との間の軸方向に沿った長さが、前記エアー噴出口
    から前記ガイド面の先端までの長さよりも短いことを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の回転霧
    化式塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記塗料は、メタリック塗料よりも高粘
    度の塗料であることを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の回転霧化式塗装装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024252611A1 (ja) * 2023-06-08 2024-12-12 日産自動車株式会社 回転霧化式塗装装置及び回転霧化式塗装方法
EP4549029A1 (en) * 2023-10-31 2025-05-07 Abb Schweiz Ag Rotary atomization head-type coating machine and electrostatic coating apparatus

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