JP2001284263A - ナイトライド系iii−v族化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
ナイトライド系iii−v族化合物半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
びその製造方法に関し、ナイトライド系III-V族化合物
半導体成長層の結晶欠陥を低減し、特性を向上する。 【解決手段】 C軸に平行な面にナイトライド系III-V
族化合物半導体を積層したナイトライド系III-V族化合
物半導体装置のC軸方向に成長した横方向成長層5上に
能動領域6を設ける。
Description
V族化合物半導体装置及びその製造方法に関するもので
あり、特に、基板としてSiC基板またはサファイア基
板等の異種基板を用いたナイトライド系III-V族化合物
半導体からなる短波長半導体レーザ等における結晶欠陥
の低減構造に特徴があるナイトライド系III-V族化合物
半導体装置及びその製造方法に関するものである。
開発が盛んであり、これまでに青色、緑色の高輝度LE
D(発光ダイオード)が製品化されている。また、青紫
色レーザに関しても、本出願人を含めこれまでに多くの
研究機関において室温発振が達成され、製品化に向けて
精力的に研究が進められており、光磁気ディスクの読取
用光源・書込用光源、或いは、レーザプリンタ用の光源
として期待されている。
際の成長基板としては、ナイトライド系III-V族化合物
半導体であるGaNやAlNの単結晶バルクは大きさ、
結晶性においてまだ実用レベルに達していないため、サ
ファイア(Al2 O3 )基板が用いられており、室温連
続発振(CW発振)において、1000時間の発振持続
時間が報告されている(必要ならば、S.Nakamu
ra et al.,Japanese Journa
l of Applied Physics,vol.
35,p.L74,1996参照)。
劈開性を有するSiC基板を用いると共に、電気伝導性
を有するAlGaNバッファ層を用い、SiC基板の裏
面に電極を設けた構造のGaN系半導体レーザとして
は、世界で初めて発振に成功している。
ち、C面を主面にして結晶成長させたものであるが、C
面に垂直な面に結晶成長を行い、C軸に平行な半導体層
を積層させたナイトライド系III-V族化合物半導体装置
も提案されている(必要ならば、特開平10−1355
76号公報参照)。この場合、基板としては、(1−1
00)面または(11−20)面を主面とするSiC基
板、(1−102)面を主面とするサファイア基板、或
いは、(1−100)面または(11−20)面を主面
とするGaN基板上に、直接或いはバッファ層を介して
結晶成長を行うものである。なお、本明細書において
は、明細書作成の都合上、通常“1バー”等で表示され
る結晶指数を“−1”等で表記する。
晶成長した場合、格子定数の違いにより、図に示すよう
に、結晶成長方向に沿って、即ち、ナイトライド系III-
V族化合物半導体層52のC軸に垂直な面内に結晶欠陥
53が発生するという問題があり、この様な結晶の上に
発光素子を形成した場合には、結晶欠陥53が非発光再
結合中心として働き、発光特性が劣化するという問題が
ある。
度を低減するために、SiO2 マスク等を利用した横方
向成長によって成長させた領域に発光素子等を形成する
ことも提案されている(必要ならば、特開平10−22
2861号公報及び特開平11−4048号公報参
照)。
iO2 マスク等を用いた転位低減法によって転位密度は
ある程度低減するものの、横方向の結晶成長方向を特定
していないので、横方向成長領域にも転位等の結晶欠陥
が発生するという問題があるので、この事情を図7を参
照して説明する。
層52のC軸に垂直な面内にのっているため、(11−
20)面を主面とするSiC基板或いは(1−102)
面を主面とするサファイア基板等の異種基板51を用い
てC軸方向に横方向成長させた場合には、横方向成長領
域54には結晶欠陥53が伝搬せず、低欠陥の結晶が得
られることになる。しかし、横方向成長の方向を定めな
い場合には、C軸に垂直な方向に横方向成長する場合が
あり、その場合には横方向成長領域55に結晶欠陥53
が伝搬することになる。
III 族元素が並ぶ(0001)面、即ち、カチオン面5
7方向に成長させる場合、(0001)面を成長面とし
て成長するため、成長面に対して垂直な方向に現れる貫
通転位59は異種基板51の主面と平行な成長表面に現
れない。
ち、アニオン面58方向に成長させる場合、(000−
1)面から傾いた面を成長面として成長しやすいため、
貫通転位60が異種基板51の主面と平行な成長表面に
現れることがあるという問題もある。
I-V族化合物半導体成長層の結晶欠陥を低減し、特性を
向上することを目的とする。
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、C軸に平行な面にナイトライド系III-
V族化合物半導体を積層したナイトライド系III-V族化
合物半導体装置において、C軸方向に成長した横方向成
長層5上に能動領域6を設けたことを特徴とする。
層5の表面には結晶欠陥が現れないので、この上に結晶
成長を行った場合に結晶欠陥の少ない成長層が得られ、
この成長層に発光領域等の能動領域6を設けることによ
って、特性の良好な半導体レーザ等のナイトライド系II
I-V族化合物半導体装置を実現することができる。
て、C軸方向に成長した横方向成長層5が、カチオン面
7方向に成長した領域であることを特徴とする。
向を選択することによって、アニオン面8方向とするよ
り、結晶欠陥が基板1の主面と平行な成長面に現れるこ
とをより確実に防止することができる。
I-V族化合物半導体装置の製造方法において、六方晶系
の結晶構造を有する基板1上に、AlGaNバッファ層
2を介して絶縁物ストライプ3を基板1のC軸に直交す
るように設けたのち、ナイトライド系III-V族化合物半
導体層を絶縁物ストライプ3上にも横方向成長するよう
に結晶成長させる工程を有することを特徴とする。
C軸に直交するように設けることにより、結晶成長はま
ずAlGaNバッファ層2の露出表面上で起こり、次い
で、露出表面に成長した成長層4をシードとして絶縁物
ストライプ3上に成長するように横方向成長が起こる。
この時、横方向成長層5は絶縁物ストライプ3のストラ
イプ方向とほぼ直交するように、即ち、C軸方向に成長
するので、基板1の主面と平行な成長面に結晶欠陥が現
れることが防止される。
I-V族化合物半導体装置の製造方法において、六方晶系
の結晶構造を有する基板1上に、AlGaNストライプ
を基板1のC軸に直交するように設けたのち、ナイトラ
イド系III-V族化合物半導体層をAlGaNストライプ
上に成長するように結晶成長させるとともに、C軸方向
の横方向にも結晶成長させる工程を有することを特徴と
する。
のC軸に直交するように設けることにより、AlGaN
ストライプをシードとして横方向成長が起こる。この
時、横方向成長層5はAlGaNストライプのストライ
プ方向とほぼ直交するように、即ち、C軸方向に成長す
るので、基板1の主面と平行な成長面に結晶欠陥が現れ
ることが防止される。なお、成長条件によっては、Al
GaN上に成長したGaNの側面からのみ横方向成長す
る。
本発明の第1の実施の形態の製造工程を説明する。 図2(a)参照 まず、改良レイリー法によりバルク成長した六方晶の6
H−SiCから(11−20)面で切り出したウェハを
用いたn型SiC基板11を有機洗浄及び水洗したの
ち、フッ酸に約1分浸漬し、再び水洗して、n型SiC
基板11のC軸方向、特に、Siが並ぶカチオン面方向
が認識できるようにMOVPE法装置内にn型SiC基
板11をセットする。なお、C軸方向はオリエンテーシ
ョンフラット等を利用して認識できるようにすれば良い
ものである。
素雰囲気において1080℃で5分間熱処理を行い、次
いで、1050℃に降温した状態でTMGa(トリメチ
ルガリウム)、TMAl(トリメチルアルミニウム)、
及び、NH3 (アンモニア)を水素をキャリアガスとし
て、夫々44μmol/分、8μmol/分、0.1m
ol/分流してn型SiC基板11に吹きつけることに
よって、厚さが0.1〜0.3μm、例えば、0.2μ
mでAl組成比が、0.05〜1、例えば、0.07の
n型Al0.07Ga0.93Nバッファ層12を成長させる。
以下に冷却したのち、雰囲気を窒素に置換して室温付近
まで冷却してn型Al0.07Ga0.93Nバッファ層12の
堆積したn型SiC基板11をMOVPE装置から取り
出し、次いで、CVD法を用いてn型Al0.07Ga0.93
Nバッファ層12上に、厚さが0.1〜0.3μm、例
えば、0.2μmのSiO2 膜を堆積させる。
て、フッ酸を用いて露出しているSiO2 膜をエッチン
グ除去して幅が4〜20μm、例えば、10μmで、ピ
ッチが30〜500μm、例えば、300μmのストラ
イプ状のSiO2 マスク13のストライプ方向がC軸と
直交するように形成する。
洗浄し、次いで、再び、MOVPE法装置内にn型Si
C基板11をセットし、成長室内を真空排気したのち、
水素雰囲気において1080℃で5分間熱処理を行い、
次いで、1050℃に降温した状態でTMGa及びNH
3 を水素をキャリアガスとして、夫々44μmol/
分、0.1mol/分流してn型SiC基板11に吹き
つけることによってn型GaN層14を成長させる。
スク13の表面には、GaN結晶が成長しないので、n
型Al0.07Ga0.93Nバッファ層12の露出表面にのみ
結晶成長が生じ、n型GaN層14の成長表面の高さが
SiO2 マスク13の表面を越えた時点近傍からSiO
2 マスク13の表面上にも横方向成長が始まる。
をシードとしてGaN層が横方向及び縦方向に成長する
ことになり、成長に伴って隣接するGaN層が合体し、
最終的には、厚さ2.0〜10.0μm、例えば、3.
0μmのn型GaNバッファ層15になるまで成長を続
ける。
0.07Ga0.93Nバッファ層12の界面から延びる転位
(図示せず)は、n型GaNバッファ層15にも伝搬す
るが、n型GaNバッファ層15における横方向成長領
域16はC軸方向に成長しているので、横方向成長領域
16には転位が伝搬せず、また、貫通転位が発生して
も、C軸に平行であるので、横方向成長領域16の成長
表面に積層欠陥等の結晶欠陥が現れることがない。
であり、n型GaNバッファ層15の成長に引き続い
て、TMAl、TMGa、NH3 、ドーパントとしてS
iH4 、及び、キャリアガスとしての水素を用いて、成
長圧力を70〜760Torr、例えば、100Tor
rとし、成長温度を800〜1200℃、例えば、10
90℃とした状態で、厚さ0.1〜2.0μm、例え
ば、0.5μmで、不純物濃度が1.0×1017〜1.
0×1020cm-3、例えば、3.0×1018cm-3のn
型Al0.07Ga0.93Nクラッド層17を成長させる。
トとしてSiH4 、及び、キャリアガスとしての水素を
用いて、成長圧力を70〜760Torr、例えば、1
00Torrとし、成長温度を800〜1200℃、例
えば、1090℃とした状態で、厚さ10〜300n
m、例えば、100nmで、不純物濃度が1.0×10
17〜1.0×1020cm-3、例えば、3.0×1018c
m-3のn型GaN−SCH(Separate−Con
finement Heterostructure)
層18を成長させる。
ム)、TMIn(トリメチルインジウム)、NH3 、及
び、キャリアガスとしてのN2 を用いて、成長圧力を7
0〜760Torr、例えば、100Torrとし、成
長温度を550〜900℃、例えば、780℃とした状
態で、厚さ1nm〜10nm、例えば、5nmのアンド
ープIn0.03Ga0.97Nバリア層で挟まれて分離された
厚さ3〜10nm、例えば、4nmのアンドープIn
0.15Ga0.85Nウエル層を2〜10層、例えば、3層成
長させてMQW活性層19を形成する。
ロペンタジエニルマグネシウム、及び、キャリアガスと
してのN2 を用いて、成長圧力を70〜760Tor
r、例えば、100Torrとし、成長温度を800〜
1200℃、例えば、1090℃とした状態で、厚さ1
0〜300nm、例えば、100nmで、不純物濃度が
1.0×1017〜5.0×1019cm-3、例えば、1.
0×1018cm-3のp型GaN−SCH層20を成長さ
せる。
H3 、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム、及び、
キャリアガスとしてのN2 を用いて、成長圧力を70〜
760Torr、例えば、100Torrとし、成長温
度を800〜1200℃、例えば、1090℃とした状
態で、厚さ0.1〜2.0μm、例えば、0.5μm
で、不純物濃度が1.0×1017〜5.0×1019cm
-3、例えば、2.0×1018cm-3のp型Al0.07Ga
0.93Nクラッド層21を成長させる。
ロペンタジエニルマグネシウム、及び、キャリアガスと
してのN2 を用いて、成長圧力を70〜760Tor
r、例えば、100Torrとし、成長温度を800〜
1200℃、例えば、1090℃とした状態で、厚さ
0.1〜2.0μm、例えば、0.2μmで、不純物濃
度が1.0×1017〜5.0×1019cm-3、例えば、
5.0×1019cm-3のp型GaNコンタクト層22を
成長させる。
することによって厚さを100μm程度まで薄くしたの
ち、ドライエッチングによってp型GaNコンタクト層
22及びp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層21をエッ
チングして、例えば、幅3.5μmのストライプ状メサ
23を横方向成長領域16と投影的に重なり、且つ、横
方向成長領域16の中心部からずれるように設ける。な
お、横方向成長領域16の中心部は、SiO2 マスク1
3の両端部から横方向成長した結晶がぶつかり合い結晶
性が劣るので、この中心部を避けることが望ましい。
i、Ti、及び、Auを順次堆積させてNi/Ti/A
u構造のn側電極25を形成すると共に、p型GaNコ
ンタクト層22の表面にNi、Ti、及び、Auを順次
堆積させてNi/Ti/Au構造のp側電極24形成
し、次いで、共振器長が700μmになるように(1−
100)面で劈開し、最後に、SiO2 マスク13のス
トライプ方向に沿って素子分割することによって短波長
半導体レーザが完成する。
導体レーザにおいては、結晶欠陥のないC軸方向に横方
向成長させた横方向成長領域16上に成長させた結晶性
が良好な領域を能動領域としているので、低しきい値電
流密度のレーザ発振が可能になる。
向成長領域16のカチオン面方向から成長させた領域を
利用しているので、この領域の成長表面に貫通転位等が
現れることを再現性良く抑制することができる。
の第2の実施の形態の製造工程を説明する。 図4(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と同様に、改良レイリー
法によりバルク成長した六方晶の6H−SiCから(1
1−20)面で切り出したウェハを用いたn型SiC基
板31を有機洗浄及び水洗したのち、フッ酸に約1分浸
漬し、再び水洗して、n型SiC基板31のC軸方向、
特に、Siが並ぶカチオン面方向が認識できるようにM
OVPE法装置内にn型SiC基板31をセットする。
素雰囲気において1080℃で5分間熱処理を行い、次
いで、1050℃に降温した状態でTMGa、TMA
l、NH3 を、水素をキャリアガスとして、夫々44μ
mol/分、8μmol/分、0.1mol/分流して
n型SiC基板31に吹きつけることによって、厚さが
0.1〜0.3μm、例えば、0.2μmでAl組成比
が、0.05〜1、例えば、0.07のn型Al0.07G
a0.93Nバッファ層32を成長させる。
以下に冷却したのち、雰囲気を窒素に置換して室温付近
まで冷却してn型Al0.07Ga0.93Nバッファ層32の
堆積したn型SiC基板31をMOVPE装置から取り
出し、次いで、n型Al0.07Ga0.93Nバッファ層12
上に、幅が4〜20μm、例えば、10μmで、ピッチ
が30〜500μm、例えば、300μmのストライプ
状の開口部を有するレジストパターン33を開口部のス
トライプ方向がC軸と直交する様に形成する。
して、Cl2 を用いたRIE(反応性イオンエッチン
グ)によって、n型Al0.07Ga0.93Nバッファ層32
及びn型SiC基板31の一部をエッチングすることに
よってストライプ状の凹部34を形成する。
十分洗浄し、次いで、再び、MOVPE法装置内にn型
SiC基板31をセットし、成長室内を真空排気したの
ち、水素雰囲気において1080℃で5分間熱処理を行
い、次いで、1050℃に降温した状態でTMGa及び
NH3 を水素をキャリアガスとして、夫々44μmol
/分、0.1mol/分流してn型SiC基板31に吹
きつけることによってn型GaN層35を成長させる。
基板31の露出表面及びn型Al0. 07Ga0.93Nバッフ
ァ層32の側面には、GaN結晶が成長しにくいために
原料物質がn型SiC基板31の露出表面及びn型Al
0.07Ga0.93Nバッファ層32の側面に吸着せず、n型
Al0.07Ga0.93Nバッファ層32の主面にのみ結晶成
長が生じる。次いで、次第に、n型Al0.07Ga0.93N
バッファ層32に成長したn型GaN層35及びn型A
l0.07Ga0.93Nバッファ層32をシード層としてC軸
方向に横方向成長が始まる。
をシードとしてGaN層が横方向及び縦方向に成長する
ことになり、成長に伴って隣接するGaN層が合体し、
最終的には、厚さ2.0〜10.0μm、例えば、3.
0μmのn型GaNバッファ層36になるまで成長を続
ける。
0.07Ga0.93Nバッファ層32の界面から延びる転位
(図示せず)は、n型GaNバッファ層36にも伝搬す
るが、n型GaNバッファ層36における横方向成長領
域37はC軸方向に成長しているので、横方向成長領域
37には転位が伝搬せず、また、貫通転位が発生して
も、C軸に平行であるので、横方向成長領域37の成長
表面に積層欠陥等の結晶欠陥が現れることがない。
n型GaNバッファ層36の成長に引き続いて、n型A
l0.07Ga0.93Nクラッド層38、n型GaN−SCH
層39、MQW活性層40、p型GaN−SCH層4
1、p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層42、及び、p
型GaNコンタクト層43を順次成長させる。
することによって厚さを100μm程度まで薄くしたの
ち、ドライエッチングによってp型GaNコンタクト層
43及びp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層42をエッ
チングして、例えば、幅3.5μmのストライプ状メサ
44を横方向成長領域37と投影的に重なり、且つ、横
方向成長領域37の中心部からずれるように設ける。
i、Ti、及び、Auを順次堆積させてNi/Ti/A
u構造のn側電極46を形成すると共に、p型GaNコ
ンタクト層43の表面にNi、Ti、及び、Auを順次
堆積させてNi/Ti/Au構造のp側電極45形成
し、次いで、共振器長が700μmになるように(1−
100)面で劈開し、最後に、凹部34のストライプ方
向に沿って素子分割することによって短波長半導体レー
ザが完成する。
導体レーザにおいては、凹部を利用してC軸方向に横方
向成長させた結晶欠陥のない横方向成長領域16上に成
長させた結晶性が良好な領域を能動領域としているの
で、低しきい値電流密度のレーザ発振が可能になる。
向成長領域37のカチオン面方向から成長させた領域を
利用しているので、この領域の成長表面に貫通転位等が
現れることを再現性良く抑制することができる。
たが、本発明は実施の形態に記載した構成に限られるも
のではなく、各種の変更が可能である。例えば、上記の
各実施の形態においては、横方向成長領域を構成するバ
ッファ層としてGaN層を用いているが、厳密にGaN
層に限られるものではなく、Alx Ga1-x Nバッファ
層のAl組成比xに対し、y<xの条件を満たすAly
Ga1-y N層を用いても良く、Al組成比yが小さいほ
どSiC基板の露出表面上への直接成長が困難になるの
で横方向成長が起こることになり、低転位密度の横方向
成長領域の形成が可能になる。
いては、転位をブロックし、且つ、その表面における成
長を阻止する絶縁物ストライプとしてSiO2 ストライ
プを用いているが、SiO2 に限られるものでなく、S
iO2 と同様に化学的・熱的に安定なSiNを用いても
良いものである。
は、基板として、C面に垂直な(11−20)面を主面
とするSiC基板を用いているが、この様なSiC基板
に限られるものではなく、SiC基板と同様に、(1−
102)面を主面とするサファイア基板を用いても良い
ものであり、その場合の製造工程は、n側電極の形成工
程を除いて上記の各実施の形態と実質上同様である。
は、半導体レーザを構成するダブルヘテロ接合(DH)
構造を、n型バッファ層/n型SCH層/MQW活性層
/p型SCH層/p型クラッド層で構成しているが、こ
の様な構成に限られるものではなく、公知の他のナイト
ライド系半導体レーザにおけるDH構造を用いても良い
ものであり、例えば、MQW活性層とp型SCH層との
間にp型エレクトロンブロック層を設けても良いもので
ある。
るものではなく、青色発光ダイオード等の短波長発光ダ
イオードにも適用されるものであり、用途は限定される
ものではない。
たナイトライド系III-V族化合物半導体装置において、
C軸方向に沿った、特に、カチオン面方向の横方向成長
を利用して、結晶欠陥が成長表面に現れない横方向成長
領域を設け、この横方向成長領域上に成長したナイトラ
イド系III-V族化合物半導体層に能動領域を形成してい
るので、短波長半導体レーザ等のナイトライド系III-V
族化合物半導体装置の性能を向上することができ、特
に、短波長半導体レーザの場合には、しきい値電流密度
Jthが低減されて低消費電力化が可能になり、光情報記
録装置等の光源としてその高密度化に寄与するところが
大きい。
程の説明図である。
程の説明図である。
程の説明図である。
程の説明図である。
化合物半導体層にける結晶欠陥の発生状況の説明図であ
る。
半導体層にける結晶欠陥の発生状況の説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 C軸に平行な面にナイトライド系III-V
族化合物半導体を積層したナイトライド系III-V族化合
物半導体装置において、C軸方向に成長した横方向成長
層上に能動領域を設けたことを特徴とするナイトライド
系III-V族化合物半導体装置。 - 【請求項2】 上記C軸方向に成長した横方向成長層
が、カチオン面方向に成長した領域であることを特徴と
する請求項1記載のナイトライド系III-V族化合物半導
体装置。 - 【請求項3】 六方晶系の結晶構造を有する基板上に、
AlGaNバッファ層を介して絶縁物ストライプを前記
基板のC軸に直交するように設けたのち、ナイトライド
系III-V族化合物半導体層を前記絶縁物ストライプ上に
も横方向成長するように結晶成長させる工程を有するこ
とを特徴とするナイトライド系III-V族化合物半導体装
置の製造方法。 - 【請求項4】 六方晶系の結晶構造を有する基板上に、
AlGaNストライプを前記基板のC軸に直交するよう
に設けたのち、ナイトライド系III-V族化合物半導体層
を前記AlGaNストライプ上に成長するように結晶成
長させるとともに、C軸方向の横方向にも結晶成長させ
る工程を有することを特徴とするナイトライド系III-V
族化合物半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000094994A JP4394800B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ナイトライド系iii−v族化合物半導体装置及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP2000094994A JP4394800B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ナイトライド系iii−v族化合物半導体装置及びその製造方法 |
Publications (2)
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