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JP2001279225A - 固形のり - Google Patents

固形のり

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Publication number
JP2001279225A
JP2001279225A JP2000094848A JP2000094848A JP2001279225A JP 2001279225 A JP2001279225 A JP 2001279225A JP 2000094848 A JP2000094848 A JP 2000094848A JP 2000094848 A JP2000094848 A JP 2000094848A JP 2001279225 A JP2001279225 A JP 2001279225A
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JP
Japan
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solid
length
paste
solid paste
glue
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000094848A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Osada
隆博 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2000094848A priority Critical patent/JP2001279225A/ja
Priority to AU2001244685A priority patent/AU2001244685A1/en
Priority to PCT/JP2001/002801 priority patent/WO2001072603A1/ja
Publication of JP2001279225A publication Critical patent/JP2001279225A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽い力又は塗布回数が少なくても良好な塗布
性能を実現する固形のりを提供する。 【解決手段】 固形のりの横断面形状が四角形状からな
り、かつ、該四角形状断面の一辺の長さをA、他辺の長
さをBとし、該一辺の長さA及び他辺の長さBから各々
角部の長さを除いた長さを夫々A1、B1とした場合に、
下記条件(I)〜(III)を満足し、かつ、固形のりの
圧縮強度が0.5〜5.0Kgf/cm2であることを
特徴とする固形のり。 条件: (I) A:Bが1:4〜4:1であること。 (II) A1/A及びB1/Bの比率が1/1〜1/3で
あること。 (III)A及び/又はBは5mm以上であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な塗布性能を
有する固形のりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来における事務用・一般用などの固形
のりは、市場において多種多様のものが製造販売されて
いるが、その断面形状は円形又は楕円形のものがほとん
どであった。
【0003】そのため、固形のりを塗布した場合に断面
中央部に対して両端部分は、紙などの接着体に対するの
りの接触距離が極端に少ないものである。すなわち、断
面形状が円形(又は楕円形)の固形のりでは、図5
(a)に示すように、固形のり1を斜めに塗布した場
合、または、図5(b)に示すように、垂直に塗布した
場合においても、断面中央部に対して両端部分は、紙な
どの接着体に対するのりの接触距離(図面では矢印部)
が極端に少なく、一回の塗布動作において固形のりの断
面幅の大きさに対して充分に塗布することができないた
め、大きな力を加えて塗布したり、同じ所を何回も塗布
動作を繰り返さなければならないという課題があり、特
に、両サイドが充分に塗布できないというものである。
【0004】一方、特開平11−148057号公報に
は、炭素原子8〜36個を有する脂肪族カルボン酸塩を
ゲル形成物質とし、水溶性又は水分散性の接着成分、
0.01〜1重量%のシリカ及び水を含有せしめること
により、直径15mm以下、特に12mm以下の細い円
柱状や角柱状に成形しても、スティック強度に優れ、か
つ塗布ムラがない使いやすい固形状接着剤が提供される
ことが開示されている。しかしながら、当該公報の固形
状接着剤を精査してみると、角柱状の形態及び強度につ
いての具体的な記述はなく、しかも、この技術思想は通
常の固形糊の成分にシリカ(親水性シリカ又は疎水性シ
リカ)を0.01〜1重量%配合することを要旨とする
ものであり、実施例及び比較例でもシリカを含有する場
合と含有しない場合の直径が8mmの円柱状(高さ5c
m)のスティック糊の塗布消費量の相違を示すデータの
みしか記載されていないものである。従って、当該公報
に角柱状に成形できるとの記載があっても、角柱状の形
状を具体的にどのような形状とするのか、かつ、その特
定の形状と強度及び塗布性能との関係等が記載されてい
ない以上、当該公報は本願発明を記載乃至示唆するもの
ではなく、本願発明とはその技術思想が相違することは
明らかである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、軽い力または塗布回数が少なくても良好な塗布性能
を実現する固形のりを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来技
術の課題等について鋭意検討を重ねた結果、固形のりの
横断面形状を特定範囲の形状とすることにより、上記目
的の固形のりが得られることを見い出し、本発明を完成
するに至ったのである。すなわち、本発明の固形のり
は、次の(1)〜(4)に存する。 (1) 固形のりの横断面形状が四角形状からなり、かつ、
該四角形状断面の一辺の長さをA、他辺の長さをBと
し、該一辺の長さA及び他辺の長さBから各々角部の長
さを除いた長さを夫々A1、B1とした場合に、下記条件
(I)〜(III)を満足し、かつ、固形のりの圧縮強度
が0.5〜5.0Kgf/cm2であることを特徴とす
る固形のり。 条件: (I) A:Bが1:4〜4:1であること。 (II) A1/A及びB1/Bの比率が1/1〜1/3で
あること。 (III)A及びBは5mm以上であること。 (2) 固形のりの(強度)が圧縮強度が1.0〜3.0K
gf/cm2である請求項1記載の固形のり。 (3) 固形のりの角部が、直線状又は曲線状である上記
(1)又は(2)記載の固形のり。 (4) 固形のりが、少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤
と、溶剤とを含有する固形接着剤組成物からなる(1)〜
(3)の何れか一つに記載の固形のり。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を参照しながら詳しく説明する。図1は、本発明におけ
る固形のりの実施形態の一例を示すものであり、固形の
りの横断面形状を示す図面である。図1に示すように、
本発明における固形のり10は、横断面形状が四角形状
からなるものであり、かつ、該四角形状断面の一辺の長
さをA、他辺の長さをBとした場合に、該一辺の長さA
及び他辺の長さBから各々角部11a、11b…の長さ
1、x2、x3、x4…を除いた長さを夫々A1〔A−
(x1+x2)=A1〕、B1〔B−(x3+x4)=B1
した場合に、下記条件(I)〜(III)を満足し、か
つ、固形のりの圧縮強度を0.5〜5.0Kgf/cm
2とすることが必要である。 条件: (I) A:Bが1:4〜4:1であること。 (II) A1/A及びB1/Bの比率が1/1〜1/3で
あること。 (III)A及びBは5mm以上であること。
【0008】本発明において上記条件(I)のA:Bは
1:4〜4:1であり、好ましくは、1:1とすること
が必要である。上記条件(I)のA:Bが1:4〜4:
1の範囲外になると、長辺方向で塗布した時に塗布速度
や塗布荷重によってのりの崩れや折れを起こすことがあ
り、好ましくない。
【0009】また、本発明において上記条件(II)のA
1/A及びB1/Bの比率は、1/1〜1/3であり、好
ましくは、1/1〜2/3とすることが必要である。更
に、本発明では、上記条件(III)のA及びBは、5m
m以上、好ましくは、8mm以上とすることが必要であ
る。上記条件(II)のA1/A及びB1/Bの比率が1/
1〜1/3の範囲外になると、内部長さ(A又はB)に
対し端辺の長さ(A1又はB1)が短くなり目的とする塗
布性能を満足しなくなり、好ましくない。また、A及び
Bの長さが5mm未満になると、塗布幅も小さくなるた
め、中央と端辺の差が現れなくなり、好ましくない。
【0010】また、本発明の固形のりは、上記条件
(I)〜(III)を満足できる形状とした上で、その圧
縮強度を0.5〜5.0Kgf/cm2、好ましくは、
1.0〜3.0Kgf/cm2とすることが必要であ
る。上記固形のりの圧縮強度を0.5〜5.0Kgf/
cm2の範囲とすることにより、固形のりの崩れ及び折
れが少なくなり耐久性に優れた固形のりとなる。上記圧
縮強度が0.5Kgf/cm2未満であると、崩れ折れ
が生じやすくなり、また、5.0Kgf/cm2を超え
ていくと、固形のりの塗布性能が悪化していくこととな
り、好ましくない。なお、上記圧縮強度の調製は、後述
する固形のりの配合成分種及びその量の調整、溶剤量、
水分量及び製造法などの調製により行うことができる。
【0011】更に、本発明における固形のり10の角部
11a、11b…は、塗布の際における角部の崩れ等を
防止するために、90度(直角)の角部より、好ましく
は、図1に示すように、曲線状又は後述する直線状(横
断面では斜線状)であるものが望ましい。なお、本発明
において、上記条件(I)〜(III)、かつ上記圧縮強度
の条件を満足した上で、上記角部が曲線状の四角形状断
面も本発明の効果を達成できるものであるので、本発明
において規定する「(固形のりの横断面が)四角形状」
とは、正方形、長方形などの四角形状及びその四角形類
似形状を含むものである(この点に関しては更に後述す
る実施例、図3等で詳述する)。
【0012】本発明における固形のりは、上記条件
(I)〜(III)及び圧縮強度の条件を満足できる形状
となるものであれば、その固形のりの配合組成は特に限
定されるものではなく、従来における固形のりの配合組
成から構成することができ、好ましくは、少なくとも接
着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤及び/又は水とを含有す
る固形接着剤組成物から構成されるものが望ましい。接
着剤成分としては、特に限定されるものではなく、従来
より固形接着剤に用いられている接着剤成分を用いるこ
とができ、例えば、平均分子量1万〜300万のポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール等の合成樹脂、メチルセルロース、エ
チルセルロース等のセルロース類、デンプン、ゼラチ
ン、コーンスターチ等の天然樹脂等が挙げられ、これら
は単独又は2種以上混合して使用することが可能であ
り、その含有量は、組成物全量に対して、5〜50重量
%、好ましくは、10〜40重量%である。
【0013】ゲル化剤としては、特に限定されるもので
はなく、従来より固形接着剤に用いられているゲル化剤
を用いることができ、例えば、ソルビット・ベンズアル
デヒド縮合物、キシリット・ベンズアルデヒド縮合物等
のベンズアルデヒドと4〜6価の脂肪族多価アルコール
との縮合により得られる縮合物、炭素数8〜36の脂肪
族カルボン酸のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、N
−ラウロイル−グルタミン酸−α,γ−ジ−n−ブチル
アミド、デキストリン脂肪酸エステル、脂肪酸アマイ
ド、ステアリン酸ナトリウム等の脂肪酸のアルカリ金属
塩、有機ベントナイト、アルミニウムシリケート、シリ
カ等が挙げられ、これらは1種又は2種以上混合して使
用することができる。ゲル化剤の含有量は、組成物全量
に対して、0.1〜15重量%、好ましくは、1〜10
重量%である。
【0014】また、溶剤としては、特に限定されるもの
ではなく、従来より固形接着剤に用いられている溶剤を
用いることができ、例えば、エチルアルコ−ル、プロピ
ルアルコ−ル、イソプロピルアルコ−ル等の低級アルコ
ールや、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素や、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の低級脂
肪族ケトンや、酢酸エチル、酢酸ブチル等の低級脂肪酸
の低級アルコールエステルや、ヘキサン、ヘプタン等の
脂肪酸炭化水素や、シクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サン等の脂環族炭化水素やグリコールのアルキルアルコ
ール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグ
リコールエーテル等が挙げられ、これらは単独又は2種
以上混合して使用することが可能であり、その含有量
は、組成物全量に対して、30〜90重量%、好ましく
は、40〜70重量%である。また、上記溶剤は水及び
/又は溶剤の混合物等であってもよい。
【0015】なお、上記固形のりを構成する固形接着剤
組成物には、従来より固形接着剤に用いられている種々
の添加剤、例えば、着色剤、香料、防黴剤、滑剤、湿潤
剤、増量剤、防腐剤、発色性色素(紙等に当該固形のり
を塗布した時にのり色が青、緑、赤色などであり、塗布
後固形のりが乾燥した時には無色となる色素)などを含
有せしめることができる。また、本発明の固形のりは、
例えば、キャップ付きの繰り出し容器(スチック型)又
はキャップ付きの押出容器の容器等に収容して使用に供
される。
【0016】このように構成される本発明では、上記条
件(I)〜(III)及び上記圧縮強度の条件を満足する
ことにより、軽い力又は塗布回数が少なくとも良好な塗
布性能を実現する固形のりとすることができる。すなわ
ち、本発明の固形のりでは、図2(a)の斜め塗布又は
図2(b)の垂直に塗布に示すように、横断面の四角形
の向かい合う二辺に垂直又は水平方向に固形のりを動か
して塗布した場合にも、のり断面の両端部での紙面(塗
布面)に対するのりの接触距離(図面矢印部)は従来の
(図5の)円形断面の固形のりの接触距離と比較して充
分に長くなり、しかも、最適な圧縮強度に設定している
ため、軽い力又は塗布回数が少なくても良好な塗布性能
を示すものとなる。
【0017】本発明の固形のりは、上述のように構成さ
れるものであるが、上記実施形態に限定されるものでな
く、本発明の技術思想の範囲内で、種々変更等して実施
することができるものである。上記実施形態では、図1
〔図3(a)〕に示す四角形断面を示したが、上記条件
(I)〜(III)を満足し、かつ上記圧縮強度0.5〜
5.0Kgf/cm2を満足する固形のりであれば、上
記図1に示す四角形断面の他、図3に示す(b)〜
(f)の横断面形状の四角形であっても良いものであ
る。また、A1及びB1は直線状の他、図3(e)に示す
ように、若干曲線状であってもよいものである。更に、
上記実施形態(図1)における各々角部11a、11b
……の形状は直線状(斜線状も含む)であっても、曲線
状であってもよく、また、その長さx1、x2、x3、x4
…も、夫々同じ長さであっても、または、異なる長さで
あってもよいものである。なお、本発明の固形のりは、
例えば、事務用固形のり、靴下止め用固形のり等の用途
に応じて使用することができ、また、固形のりの高さ
(鉛直方向の長さ)、周長も用途に応じて適宜な長さに
設定されるものであるが、好ましくは、高さは30〜1
50mm、周長は17〜160mmに設定されることが
望ましい。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例に基づき更
に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0019】〔実施例1〜9及び比較例1〜7〕下記表
1及び表2に示す形状等となる固形のり〔高さ(鉛直方
向長さ):4cm〕を下記各方法により調製した。
【0020】(固形のり調製方法) 〔実施例1、3〜5、比較例2〜5〕撹拌容器に、(溶
剤)水50重量%、(湿潤剤)グリセリン5重量%を投
入し、加熱撹拌しながら徐々にポリビニルピロリドンK
−90(平均分子量約40万、I.S.P社製)30重
量%、ポリビニルピロリドンK−30(平均分子量約4
万、I.S.P社製)10重量%、ステアリン酸ナトリ
ウム5重量%(合計100重量%)を投入した。約1時
間撹拌後、溶融したまま各容器(試作容器)に充填し、
そのまま室温にて冷却した。
【0021】〔実施例2、6、比較例1〕撹拌容器に、
(溶剤)プロピレングリコールモノメチルエーテル55
重量%、n−プロピルアルコール9重量%を投入し、加
熱撹拌しながら徐々にポリビニルピロリドンK−90
(平均分子量約40万、I.S.P社製)20重量%、
ポリビニルピロリドンK−30(平均分子量約4万、
I.S.P社製)10重量%、ゲルオールD(ゲル化
剤:ソルビット・ベンズアルデヒド縮合物、新日本理化
社製)6重量%(合計100重量%)を投入した。約1
時間撹拌後、溶融したまま各容器(試作容器)に充填
し、そのまま室温にて冷却した。
【0022】〔実施例7〜9、比較例6〜7〕撹拌容器
に、下記表1に示す配合量となる水、グリセリン、また
は、プロピレングリコールモノメチルエーテル、n−プ
ロピルアルコールを投入し、加熱撹拌しながら徐々に下
記表1に示す配合量となるポリビニルピロリドンK−9
0(平均分子量約40万、I.S.P社製)、ポリビニ
ルピロリドンK−30(平均分子量約4万、I.S.P
社製)、ステアリン酸ナトリウム、または、ゲルオール
D(ゲル化剤:ソルビット・ベンズアルデヒド縮合物、
新日本理化社製)を投入し、約1時間撹拌後、溶融した
まま各容器(試作容器)に充填し、そのまま室温にて冷
却した。
【0023】
【表1】
【0024】得られた各固形のりについて、下記方法に
より、圧縮強度、塗布性、糊の崩れ、接着性について評
価を行った。これらの結果を下記表2及び表3に示す。
【0025】〔圧縮強度の評価法〕温度25℃、相対湿
度65%の環境下において圧縮試験器〔(株)レオテッ
ク製レオメーター〕で、図4(a)に示すように、固形
のりの縦軸方向に、直径40mmの圧縮端子を用いて2
cm/minの速度で圧縮して行き、時間と応力変化か
ら測定される破断曲線〔例えば、図4(b)〕と試料断
面積(S)より下記式により算出した。
【数1】
【0026】〔塗布性の評価法〕各固形のりを用いて、
図2(a)及び(b)に示す態様等で長辺方向及び短辺
方向の垂直塗り、斜め塗りにおける塗布性を下記評価基
準により評価した。 評価基準: ◎:軽いタッチで塗布できる。 ○:掠れずに塗布できる。 △:掠れるが塗布できる。 ×:全く塗布できない。
【0027】〔糊の崩れの評価法〕各固形のりを用い
て、図2(a)及び(b)に示す態様等で長辺方向及び
短辺方向の糊の崩れを下記評価基準により評価した。 評価基準: ◎:崩れがなく平滑に塗布できる。 ○:わずかな崩れが確認されるが、塗布性に問題ない。 △:崩れ折れにより、平滑な塗布性や容器の汚れやキャ
ップの装着を阻害する。 ×:極度の崩れや折れにより塗布できない。
【0028】〔接着性の評価法〕各固形のりを用いて、
図2(a)及び(b)に示す態様等で垂直塗り、斜め塗
りの長辺方向及び短辺方向における1回の塗布動作での
接着について、試験片(3×6cm)に接着させ、一定
時間(1分)後、この試験片を剥離したときの紙の破壊
の程度を下記評価基準により評価した。 評価基準: ◎:紙破壊が起こる。 ○:部分的に紙破壊が起こる。 △:接着しているが紙破壊が起らない。 ×:全く接着しない。
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】上記表2及び表3の結果から明らかなよう
に、本発明となる実施例1〜9の固形のりは、本発明範
囲外となる比較例1〜7の固形のりに較べ、塗布性、糊
の崩れ及び接着性に優れていることが判明した。具体的
に見ると、実施例1〜9は、本発明の条件(I)〜(II
I)及び圧縮強度の条件を満足するため、のり断面の両
端部での紙面(塗布面)に対するのりの接触距離が充分
に長くなるため、軽い力で良好な塗布性能を示し、糊の
崩れもなく、接着性に優れていることが判った。これ対
して、比較例を見ると、比較例1は条件(I)を満足し
ないものであるため、塗布性及び接着性に劣ることが判
った。また、比較例2は直径14mmの円形状であり、
比較例3は楕円形状であるため、これらの場合は、のり
断面の両端部での紙面(塗布面)に対するのりの接触距
離が短いため、塗布性及び接着性に劣ることが判った。
更に、比較例4の正三角形の固形のりも、塗布性及び接
着性に劣ることが判り、また、比較例5の条件(III)
を満足しない場合も塗布性及び接着性に劣ることが判っ
た。更にまた、比較例6及び7は、条件(I)〜(II
I)を満足するものであっても、圧縮強度の条件を満足
しないものであり、比較例6では糊の崩れを生じ、比較
例7では接着性に劣ることが判った。これらの結果を総
合すると、本発明の条件(I)〜(III)及び圧縮強度
の条件を満足して、初めて、のり断面の両端部での紙面
(塗布面)に対するのりの接触距離が充分に長くなり、
そのため、軽い力で良好な塗布性能を示し、糊の崩れも
なく、接着性に優れる固形のりとなることが判った。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、軽い力又は塗布回数が
少なくても良好な塗布性能を実現する固形のりが提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における固形のりの実施形態の一例を示
すものであり、固形のりの横断面形状を示す図面であ
る。
【図2】(a)は、本発明の実施形態の固形のりを斜め
塗りした場合の説明図であり、(b)は、本発明の実施
形態の固形のりを垂直塗りした場合の説明図である。
【図3】(a)〜(f)は、それぞれ本発明の実施形態
の固形のりの横断面形状を示す説明図であり、(g)〜
(i)は、それぞれ従来の固形のりの横断面形状を示す
説明図である。
【図4】(a)及び(b)は、圧縮強度の評価法を説明
する硬さ(強度)試験の概略図と破断曲線を示す特性図
である。
【図5】(a)は、従来の横断面形状が円形の固形のり
を斜め塗りした場合の説明図であり、(b)は、その固
形のりを垂直塗りした場合の説明図である。
【符号の説明】
10 固形のり 11a〜d 角部
フロントページの続き Fターム(参考) 4J040 BA081 BA111 BA161 DD021 DD071 DE021 DF041 DF051 DH031 EB001 HA306 HA316 HA356 HB02 HB03 HB09 HB10 HB15 HB19 HB24 HB25 HB31 HC10 JA08 KA23 KA25 LA01 MA09 NA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形のりの横断面形状が四角形状からな
    り、かつ、該四角形状断面の一辺の長さをA、他辺の長
    さをBとし、該一辺の長さA及び他辺の長さBから各々
    角部の長さを除いた長さを夫々A1、B1とした場合に、
    下記条件(I)〜(III)を満足し、かつ、固形のりの
    圧縮強度が0.5〜5.0Kgf/cm2であることを
    特徴とする固形のり。 条件: (I) A:Bが1:4〜4:1であること。 (II) A1/A及びB1/Bの比率が1/1〜1/3で
    あること。 (III)A及びBは5mm以上であること。
  2. 【請求項2】 固形のりの圧縮強度が1.0〜3.0K
    gf/cm2である請求項1記載の固形のり。
  3. 【請求項3】 固形のりの角部が、直線状又は曲線状で
    ある請求項1又は2記載の固形のり。
  4. 【請求項4】 固形のりが、少なくとも接着剤成分と、
    ゲル化剤と、溶剤とを含有する固形接着剤組成物からな
    る請求項1〜3の何れか一つに記載の固形のり。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015174891A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 日本ゼトック株式会社 靴下用ずれ防止剤

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