[go: up one dir, main page]

JP2001278982A - 新規高分子およびこれを用いた化粧料 - Google Patents

新規高分子およびこれを用いた化粧料

Info

Publication number
JP2001278982A
JP2001278982A JP2000096949A JP2000096949A JP2001278982A JP 2001278982 A JP2001278982 A JP 2001278982A JP 2000096949 A JP2000096949 A JP 2000096949A JP 2000096949 A JP2000096949 A JP 2000096949A JP 2001278982 A JP2001278982 A JP 2001278982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
copolymer
hydrophilic
block copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000096949A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Miyazawa
和之 宮沢
Isamu Kaneda
勇 金田
Toshio Hariki
利男 梁木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP2000096949A priority Critical patent/JP2001278982A/ja
Publication of JP2001278982A publication Critical patent/JP2001278982A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料分散性向上効果に優れる新規な共重合
体、およびこれを配合する化粧料を提供する。 【解決手段】 ポリシロキサン部と、少なくともスルホ
ン酸基を含有する親水性部とを構成単位として含有する
ブロック共重合体、およびこれを配合してなる化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリシロキサン部
と、特定の親水性部とを構成成分として含む新規なブロ
ック共重合体、およびこれを配合する化粧料に関する。
さらに詳しくは、顔料分散性向上効果に優れる新規な共
重合体、およびこれを配合する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料を配合した化粧料において顔
料の分散安定性を向上させるための手法としては、ホモ
ミキサー、ミル、ニーダー、ローラー等の機械力による
混合や、分散剤、増粘剤等による粒子の合一抑制がおも
なものとして挙げられる。
【0003】しかしながら、機械力のみによる分散には
限界があり、一度は均一に分散しても経時で凝集が起こ
るケースが多い。また、顔料、分散媒両方に十分親和性
が高い分散剤の開発は現状では不十分であり、特に親水
性顔料の油中への有効な分散剤あるいは親油性顔料の水
中への有効な分散剤においては高性能な基剤の開発が熱
望されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に親水性
顔料を安定に油中に分散可能な高分子および該高分子を
配合した化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、親水性顔
料の油中への分散およびその分散安定性について鋭意検
討を重ねた結果、ポリシロキサン部と特定の親水性基を
官能基として有する親水性部とを構成成分として含むブ
ロック共重合体が上記課題を解決し得ることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、下記一般式(I)、(I
I)で示される繰返し単位のいずれか1種以上を含むポ
リシロキサン部と、少なくともスルホン酸基(−SO3
H)を含む親水性部とを構成単位として含有するブロッ
ク共重合体を提供するものである。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】一般式(I)、(II)中、各符号は以下の
意味を示す。
【0010】R1:それぞれ独立に水素原子、炭素原子
数1〜6のアルキル基、またはフェニル基; R2:水素原子、または炭素原子数1〜6のアルキル
基; R3:炭素原子数1〜6のアルキル基、またはシアノ
基; CO−Y−CO:二塩基酸残基; A:−NH−または−O−: B:酸素原子を介していてもよい炭素原子数1〜6のア
ルキレン基; m:1〜10,000の数; p:0〜6の数。
【0011】上記において、親水性部にさらに、アミド
基(−CONH2)、4級アンモニウム基〔−N(R)3
+(R:それぞれ独立に水素原子または炭素原子数1〜
6のアルキル基)〕、カルボキシベタイン〔R’
(R’’)2+CH2COO-(R’、R’’:それぞれ
独立に炭素原子数1〜6のアルキル基)〕、カルボキシ
ル基(−COOH)、リン酸基〔−O−PO(O
H)2〕、水酸基(−OH)、ビニル基を有する窒素含
有複素環基の中から選ばれる1種または2種以上の親水
性基を含むのが好ましい。
【0012】上記ブロック共重合体は顔料分散剤として
好適に用いられる。
【0013】また本発明は、上記ブロック共重合体を含
有する化粧料を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0015】本発明共重合体の一構成成分をなすポリシ
ロキサン部は、下記一般式(I)、(II)で示される繰
返し単位のいずれか1種以上を含む。
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】上記式中、R1はそれぞれ独立に水素原
子、炭素原子数1〜6のアルキル基、またはフェニル基
を示す。R1としてはメチル基、フェニル基が好まし
い。
【0019】R2は水素原子、または炭素原子数1〜6
のアルキル基を示す。R2としてはメチル基が好まし
い。
【0020】R3は炭素原子数1〜6のアルキル基、ま
たはシアノ基を示す。R3としてはシアノ基が好まし
い。
【0021】CO−Y−COは二塩基酸残基を示す。具
体的には、例えばマロン酸、コハク酸、アジピン酸、セ
バシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マ
レイン酸、イタコン酸等の酸残基が例示されるが、これ
らに限定されるものでない。
【0022】Aは−NH−または−O−を示し、Bは酸
素原子を介していてもよい炭素原子数1〜6のアルキレ
ン基を示す。
【0023】mは1〜10,000の数を示し、pは0
〜6の数を示す。
【0024】ポリシロキサン部の好ましい態様として、
上記一般式(I)で示される繰返し単位を含む場合と、
上記一般式(I)で示される繰返し単位と一般式(II)
で示される繰返し単位の組み合わせを含む場合が挙げら
れる。
【0025】上記ポリシロキサン部は、分散媒(各種シ
リコーン油、鉱物油)中に広がり、親水性顔料の分散媒
への親和性を高める効果がある。
【0026】本発明共重合体の他の構成成分である親水
性部は、親水性基として少なくともスルホン酸基(−S
3H)を含む化合物(モノマー)である。
【0027】スルホン酸基(−SO3H)は親水性顔料
への吸着性に特に優れる。したがって、本発明ブロック
共重合体において、官能基として少なくともスルホン酸
基を含む親水性部を含有させることにより、この親水性
基部分が親水性顔料に吸着し、特に油中における該顔料
の分散性を向上させることができる。そのため、親水性
顔料に分散性向上のための表面処理等を施さなくとも、
これら顔料の分散性を向上させることができる。
【0028】スルホン酸基を有する化合物としては、例
えば2−(メタ)アクリルアミド2−メチルプロパンス
ルホン酸、P−スチレンスルホン酸等が挙げられるが、
これら例示に限定されるものでないことはもちろんであ
る。
【0029】本発明ではさらに、スルホン酸基に加え
て、親水性部に他の親水性基を含有してもよい。かかる
親水性基としては、アミド基(−CONH2)、4級ア
ンモニウム基〔−N(R)3 +(R:それぞれ独立に水素
原子または炭素原子数1〜6のアルキル基)〕、カルボ
キシベタイン〔R’(R’’)2+CH2COO
-(R’、R’’:それぞれ独立に炭素原子数1〜6の
アルキル基)〕、カルボキシル基(−COOH)、リン
酸基〔−O−PO(OH)2〕、水酸基(−OH)、ビ
ニル基を有する窒素含有複素環基の中から選ばれる1種
または2種以上が挙げられる。
【0030】アミド基を有する化合物としては、例えば
(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド等が挙げられる。
【0031】4級アンモニウム基を有する化合物として
は、例えば(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)
アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、塩化(メ
タ)アクリル酸トリメチルアンモニウムエチル等が挙げ
られる。
【0032】アミノベタインを有する化合物としては、
例えば2−(メタ)アクリロキシエチルジメチルアンモ
ニウムα−メチルカルボキシベタイン等が挙げられる。
【0033】カルボキシル基を有する化合物としては、
例えば(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸等が挙げら
れる。
【0034】リン酸基を有する化合物としては、例えば
(メタ)アクリル酸リン酸エチル等が挙げられる。
【0035】水酸基を有する化合物としては、例えばヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ビニルアルコー
ル、グリセロールモノ(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。
【0036】ビニル基を有する窒素含有複素環基として
は、例えばビニルピリジン、2−ビニルピロリドン、ビ
ニルモルホリン等が挙げられる。
【0037】上記以外にも、ポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートも親水性部モノマーとして好ま
しく用いられる。
【0038】上記親水性基の中でも、顔料分散性向上の
点から、アミド基、4級アンモニウム基、カルボキシル
基、リン酸基等が好ましく用いられる。
【0039】本発明共重合体では、顔料分散性という本
発明所期の効果を得るためには、親水性部中、スルホン
酸基を0.1〜100モル%程度含有させるのが好まし
く、特には10〜100モル%程度である。
【0040】本発明共重合体ではさらに疎水性部を含有
することができる。疎水性部としては、フッ素を含有し
ていてもよい炭素原子数1〜22の直鎖または分岐鎖状
のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル、炭素原子数1〜22の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基を有する1置換または2置換アルキル(メタ)アク
リルアミド、炭素原子数6〜12の置換または非置換の
芳香族炭化水素、フッ素を含有していてもよいポリシロ
キサン含有モノマーの中から選ばれる1種または2種以
上が挙げられる。
【0041】フッ素を含有していてもよい炭素原子数1
〜22の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルとしては、具体的には
メチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレート、1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオ
ロデシル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アク
リレート、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
【0042】炭素原子数1〜22の直鎖または分岐鎖の
アルキル基を有する1置換または2置換アルキル(メ
タ)アクリルアミドとしては、N−ヘキシル(メタ)ア
クリルアミド、N−ステアリル(メタ)アクリレート、
N,N−ジヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
【0043】炭素原子数6〜12の置換または非置換の
芳香族炭化水素としては、具体的にはスチレン等が挙げ
られる。
【0044】フッ素を含有していてもよいポリシロキサ
ン含有モノマーにおいて、該ポリシロキサンとしては下
記化7、化8に示す基が好ましい。
【0045】
【化7】
【0046】式中、R10はそれぞれ独立に、フッ素を含
有していてもよい炭素原子数1〜6のアルキル基、フェ
ニル基、または−O−Si(R113(ただしR11は炭
素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基)、sは
1〜6の数。ただし、少なくとも1つのR10が−O−S
i(R113を示すものとする。
【0047】
【化8】
【0048】式中、R12はそれぞれ独立にフッ素を含有
していてもよい炭素原子数1〜6のアルキル基またはフ
ェニル基、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基または−
(CH2u−O−、uは1〜6の数、vは5〜1,00
0の数を示す。
【0049】疎水性基として上記ポリシロキサンを用い
た場合、シリコーン油とワックスの相溶性を効率的に高
めることができるという効果がある。
【0050】フッ素を含有していてもよいポリシロキサ
ン含有モノマーとしては、具体的には3−メタクリロキ
シプロピル(トリストリメチルシロキシ)シラン、3−
メタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン等が挙
げられる。
【0051】これら疎水性部を含有させる場合は、上記
親水性部とともにモノマーとして共重合(ランダムまた
はブロック)させて含有させるのが好ましい。
【0052】疎水性部の含有量は、顔料分散効果向上と
いう本発明共重合体の所期の効果を損なわない範囲にお
いて配合させることができ、その配合量も疎水性部の種
類等によっても異なるが、疎水性部は本発明共重合体
中、0.1〜90重量%程度が好ましく、特には1〜1
0重量%程度である。このように疎水性部を含有させる
ことにより、処方中に油分を配合する場合、水と油分の
両方に親和性をもつことが可能となる。
【0053】本発明共重合体において、上記一般式
(I)、(II)で示される繰返し単位のいずれか1種以
上を含むポリシロキサン部と、それ以外の共重合部(親
水性部、疎水性部、等)との組成比は、目的に応じてポ
リシロキサン部:他の共重合体部=99.9:0.1〜
1:99(重量比)の範囲で、好ましくは99.9:
0.1〜10:90(重量比)の範囲で変えることがで
きる。
【0054】また本発明共重合体では、上記ポリシロキ
サン部以外の共重合部が、上記親水性部のみ、あるいは
親水性部と疎水性部の両者の場合を含み得るが、その比
率は、親水性部:疎水性部が0:100〜99.9:
0.1(モル比)が好ましく、特には50:50〜9
9:1(モル比)が好ましい。
【0055】また、上記ポリジメチルシロキサン部以外
の共重合部において、少なくともスルホン酸基を含む親
水性部(モノマー)と、他のモノマーとの比率は、親水
性部:他のモノマーが100:0〜0.1:99.9
(モル比)が好ましく、特には100:0〜10:90
(モル比)が好ましい。
【0056】本発明のブロック共重合体の製造は、アゾ
基含有ポリシロキサン化合物と、少なくともスルホン酸
基を含む親水性部とを共重合させて製造するのが好まし
い。
【0057】上記アゾ基含有ポリシロキサン化合物とし
ては、例えば下記一般式(IV)
【0058】
【化9】
【0059】(式中、R1、R2、R3、A、B、p、m
はそれぞれ上記一般式(I)での定義と同じ)に示す繰
返し単位を有する化合物や、あるいは、該一般式(IV)
に示す繰返し単位と上記一般式(II)で示される繰返し
単位との組み合わせからなる化合物等が好ましいものと
して挙げられる。
【0060】上記一般式(IV)で示される繰返し単位を
有するアゾ基含有ポリシロキサン化合物は、例えば特開
平4−372675号公報、同6−93100号公報、
同6−3220809号公報等に記載の製造法により容
易に製造することができる。
【0061】すなわち、例えば下記一般式(V)
【0062】
【化10】
【0063】(式中、DはNH2またはOH基を示し、
1、B、mは上記で定義したとおり)で示されるポリ
シロキサン部を含有するジアミンまたはジオール化合物
と、下記一般式(VI)
【0064】
【化11】
【0065】(式中、Xはハロゲン原子または−OHを
示し、R2、R3、pは上記で定義したとおり)で示され
るアゾ基含有二塩基酸ジハライドとを溶媒中、好ましく
は塩基性触媒の存在下で反応させることにより得ること
ができる。溶媒としては、例えばジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン等のエーテル類;四塩化炭素、ク
ロロホルム、塩化メチレン、二塩化エチレン、トリクレ
ン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロ
ピオン酸メチル等のエステル類;アセトニトリル、N,
N−ジメチルホルムアミド等が挙げられる。また塩基性
触媒としては、例えばトリエチルアミン、N,N−ジメ
チルアニリン、ピペリジン、ピリジン等の有機アミン類
や、n−ブチルリチウム等の塩基性アルカリ金属化合物
などが挙げられる。
【0066】そして、上述したアゾ機含有ポリシロキサ
ン化合物と、上記した少なくともスルホン酸基を有する
親水性部とを溶媒中、好ましくは不活性ガス雰囲気下
で、常法に従って重合反応を行えばよい。
【0067】溶媒としては、上記アゾ基含有ポリシロキ
サン化合物の製造において用いられる溶媒と同様のもの
を用いることができる。不活性ガスとしては、窒素ガ
ス、アルゴンガス等が挙げられる。
【0068】上記一般式(IV)に示す繰返し単位を有す
るアゾ基含有ポリシロキサン化合物(マクロアゾ重合開
始剤)は、加熱または光照射によって容易にN2を発生
して分解し、ラジカル種(上記一般式(I)に示される
繰返し単位を有するポリシロキサン部)を生じ、その際
に、上記した少なくともスルホン酸基を有する親水性部
と速やかに重合を起し、本発明ブロック共重合体を生成
する。
【0069】上記製造が加熱によって行われる場合の反
応温度は、通常30〜130℃程度、好ましくは50〜
100℃程度であり、重合の進行に伴って変化させても
よい。反応時間は、通常1〜48時間程度、好ましくは
1〜24時間程度である。また、上記製造が光照射によ
って行われる場合の反応温度は通常0〜60℃程度、好
ましくは20〜50℃程度とするのが適当である。光照
射に用いられる光源としては、例えば高圧水銀灯が使用
可能である。照射光としてはアゾ基含有ポリシロキサン
化合物を速やかに光分解させて親水性部を共重合させる
ため、UV光であるのが好ましい。
【0070】アゾ基含有ポリシロキサン化合物の重合反
応時の平均分子量は特に限定されないが、1,500〜
200,000程度、好ましくは3,000〜150,
000程度のものが好適に用いられる。分子量が小さす
ぎるとブロック共重合体の生成効率が低下し、一方、分
子量が大きすぎると溶媒に対する溶解性が低下し、溶液
の粘性も増加するため低濃度でブロック共重合を行う必
要があり、親水性部との重合率が低下するので、好まし
くない。
【0071】このようにして得られる本発明共重合体の
好ましい具体例として、例えば下記一般式(VII)で示
される構成単位を有するブロック共重合体が挙げられ
る。
【0072】
【化12】
【0073】(式中、R1、R2、R3、m、pは上記で
定義したとおり。R4は水素原子または炭素原子を示
し、R5は少なくともスルホン酸基を含む親水性基を示
し、qは1〜200の数を示す。) 本発明共重合体は、上記一般式(VII)に示すように親
水性部−ポリシロキサン部−親水性部の型(A−B−A
型)のブロック共重合体が好ましいが、親水性部−ポリ
シロキサン部−親水性部−ポリシロキサン部−親水性部
の型(A−B−A−B−A型)の共重合体も好ましい。
【0074】本発明共重合体は分子量1,000〜1,
000,000程度が好ましく、特には2,000〜1
00,000程度である。分子量は目的に応じて適宜、
変えることができ、また、重合時に添加するモノマー量
が多いほど生成する共重合体の分子量は大きくなる。
【0075】本発明ブロック共重合体において、ポリシ
ロキサン部は、本ブロック共重合体の分散媒への親和性
を高める効果がある。また、必須成分としてのスルホン
酸基は、顔料、特に親水性顔料に対する吸着性が高いこ
とから、該親水性顔料を均一に分散することが可能とな
る。
【0076】上記以外の他の部分は基剤の性質、剤型
(O/W、W/O、水系、オイル系、アルコール系)、
薬剤の極性、目的に応じてその組成を変えることができ
る。
【0077】本発明のブロック共重合体は、化粧料に好
適に配合される。本発明で用いる共重合体は、特にW/
O型において、水相(内相)に親水性顔料を配合した場
合、この親水性顔料を効果的に均一に分散させることが
できる。
【0078】顔料としては、一般に化粧料に用いられ得
るものであれば特に限定されるものでない。具体的に
は、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、スチレンと
アクリル酸の共重合体樹脂粉末、セルロース粉末などの
有機粉末の他、各種無機粉末や金属粉末等が例示され
る。これら無機粉末等は、疎水化処理、未処理のものい
ずれでも用いることができ、その粉末成分としては、例
えばタルク、カリオン、雲母、絹雲母(セリサイト)、
白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲
母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カ
ルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウ
ム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼ
オライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッ
コウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロ
キシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリ
スチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウムなど)、窒化ホウ素等の無機粉末;二酸化
チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガ
ラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の
無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;
黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機
黒色系顔料;マンゴバイオレット、バルトバイオレット
等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタ
ン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機
青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタン
コーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッド
タルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化
ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダ
ー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料等が挙げられ
る。顔料は1種または2種以上を用いることができる。
【0079】本発明のブロック共重合体は、化粧料に好
適に配合される。本発明で用いる共重合体は、顔料分散
性に優れることから、特にファンデーション、口紅、頬
紅、アイシャドー等のメーキャップ化粧料、スキンケア
クリーム、スキンローション、サンスクリーン剤等の皮
膚保護化粧料、ネイルエナメル等の爪用化粧料などに好
適に用いられ、これら化粧料の使用性を向上させること
ができる。本発明共重合体は1種または2種以上を化粧
料中に配合することができる。
【0080】本発明化粧料には、本発明共重合体のほか
に、通常、化粧料に用いられる得る添加成分を、本発明
の効果を損なわない範囲で任意に添加することができ
る。このような成分としては例えばビタミン類、油脂、
ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合
成エステル油、シリコーン、保湿剤、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イ
オン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤、防腐剤、
消炎剤、美白剤、植物抽出物、賦活剤、血行促進剤、抗
脂漏剤、天然の水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合
成水溶性高分子、無機の水溶性高分子、増粘剤、粉末成
分、金属イオン封鎖剤等が挙げられる。また、剤型等は
特に限定されず、例えば油性化粧料、油中水型乳化化粧
料、水中油型乳化化粧料、水性化粧料、固形化粧料、油
性固形化粧料等とすることができる。
【0081】本発明ブロック共重合体は、1種のみを分
散剤として用いてもよいし、2種以上を混合して用いる
ことも可能である。
【0082】本発明によるブロック共重合体は、顔料を
均一に分散可能な化合物である。本発明により、従来制
限されていた新規処方が実現可能となる。
【0083】
【実施例】以下、本発明について具体例を挙げてさらに
説明するが、本発明はこれになんら限定されるものでは
ない。なお、以下の配合量は特記しない限り重量%で示
す。
【0084】なお、本実施例において、アゾ基含有ポリ
シロキサン化合物として、高分子アゾ開始剤(「VS
P」シリーズ;和光純薬工業(株)製)のポリジメチル
シロキサン部の分子量をそれぞれ変えて調製したものを
用いた。
【0085】[合成例1] ポリジメチルシロキサン−
2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸ブロ
ック共重合体 ポリ[ポリジメチルシロキサン−4,4’−アゾビス
(4−シアノペンタノアミドプロピル)](ポリジメチ
ルシロキサン部平均分子量10,000)10g、2−
アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸1gをト
ルエン200ml−ジメチルホルムアミド100ml混
合溶液に溶解、室温で窒素気流下1時間攪拌した後、徐
々に加熱を行い、90℃で12時間加熱攪拌した。反応
液を冷却し、減圧濃縮後析出した沈殿をエタノール洗
浄、ろ取し、減圧乾燥して目的物を得た。
【0086】[合成例2] ポリジメチルシロキサン−
2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸−ア
クリル酸ブロック共重合体 ポリ[ポリジメチルシロキサン−4,4’−アゾビス
(4−シアノペンタノアミドプロピル)](ポリジメチ
ルシロキサン部平均分子量10,000)10g、2−
アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸1g、ア
クリル酸4gをトルエン200ml−ジメチルホルムア
ミド100ml混合溶液に溶解、室温で窒素気流下1時
間攪拌した後、徐々に加熱を行い、90℃で12時間加
熱攪拌した。反応液を冷却し、減圧濃縮後析出した沈殿
をエタノール洗浄、ろ取し、減圧乾燥して目的物を得
た。
【0087】[合成例3] ポリジメチルシロキサン−
2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸−2
−アクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド
−ステアリルアクリレートブロック共重合体 ポリ[ポリジメチルシロキサン−4,4’−アゾビス
(4−シアノペンタノアミドプロピル)](ポリジメチ
ルシロキサン部平均分子量10,000)10g、2−
アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸2g、2
−アクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド
1g、ステアリルアクリレート1gをトルエン200m
l−ジメチルホルムアミド100ml混合溶液に溶解、
室温で窒素気流下1時間攪拌した後、徐々に加熱を行
い、90℃で12時間加熱攪拌した。反応液を冷却し、
減圧濃縮後析出した沈殿をエタノール洗浄、ろ取し、減
圧乾燥して目的物を得た。
【0088】[合成例4] ポリジメチルシロキサン−
2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸−2
−メタクリロキシエチルジメチルアンモニウムα−メチ
ルカルボキシベタイン−アクリルアミドロック共重合体 ポリ[ポリジメチルシロキサン−4,4’−アゾビス
(4−シアノペンタノアミドプロピル)](ポリジメチ
ルシロキサン部平均分子量10,000)10g、2−
アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸0.5
g、2−メタクリロキシエチルジメチルアンモニウムα
−メチルカルボキシベタイン0.5g、アクリルアミド
10gをトルエン200ml−ジメチルホルムアミド1
00ml混合溶液に溶解、室温で窒素気流下1時間攪拌
した後、徐々に加熱を行い、90℃で12時間加熱攪拌
した。反応液を冷却し、減圧濃縮後析出した沈殿をエタ
ノール洗浄、ろ取し、減圧乾燥して目的物を得た。
【0089】[合成例5] ポリジメチルシロキサン−
2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸−3
−メタクリロキシプロピル(トリストリメチルシロキ
シ)シラン−3−メタクリロキシプロピルポリジメチル
シロキサンブロック共重合体 ポリ[ポリジメチルシロキサン−4,4’−アゾビス
(4−シアノペンタノアミドプロピル)](ポリジメチ
ルシロキサン部平均分子量5,000)5g、2−アク
リルアミド2−メチルプロパンスルホン酸1g、3−メ
タクリロキシプロピル(トリストリメチルシロキシ)シ
ラン2g、3−メタクリロキシプロピルポリジメチルシ
ロキサン(ポリジメチルシロキサン部平均分子量5,0
00)5gをトルエン250ml−ジメチルホルムアミ
ド50ml混合溶液に溶解、室温で窒素気流下1時間攪
拌した後、徐々に加熱を行い、90℃で12時間加熱攪
拌した。反応液を冷却し、減圧濃縮後析出した沈殿をメ
タノール洗浄、ろ取し、減圧乾燥して目的物を得た。
【0090】[合成例6] ポリジメチルシロキサン−
2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸−N
−ステアリルアクリルアミド−グリセリルメタクリレー
トブロック共重合体 ポリ[ポリジメチルシロキサン−4,4’−アゾビス
(4−シアノペンタノアミドプロピル)](ポリジメチ
ルシロキサン部平均分子量5,000)10g、2−ア
クリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸1g、N−
ステアリルアクリルアミド1g、グリセリルメタクリレ
ート5gをトルエン250ml−ジメチルホルムアミド
50ml混合溶液に溶解、室温で窒素気流下1時間攪拌
した後、徐々に加熱を行い、90℃で12時間加熱攪拌
した。反応液を冷却し、減圧濃縮後析出した沈殿をエタ
ノール洗浄、ろ取し、減圧乾燥して目的物を得た。
【0091】[合成例7] ポリジメチルシロキサン−
2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸−1
H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシルアク
リレートブロック共重合体 ポリ[ポリジメチルシロキサン−4,4’−アゾビス
(4−シアノペンタノアミドプロピル)](ポリジメチ
ルシロキサン部平均分子量5,000)10g、2−ア
クリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸1g、1
H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシルアク
リレート1gをトルエン250ml−ジメチルホルムア
ミド50ml混合溶液に溶解、室温で窒素気流下1時間
攪拌した後、徐々に加熱を行い、90℃で12時間加熱
攪拌した。反応液を冷却し、減圧濃縮後析出した沈殿を
エタノール洗浄、ろ取し、減圧乾燥して目的物を得た。
【0092】上記に示す方法で合成したブロック共重合
体は、1種のみを分散剤として用いてもよいし、2種以
上を混合して用いることも可能である。
【0093】本発明によるブロック共重合体は、水性顔
料を均一分散可能な化合物である。本発明により、顔料
分散効率および分散安定性が向上する。
【0094】(実施例1〜7、比較例1〜6)上記合成
例1〜7で得たブロック共重合体について、顔料分散性
について下記方法により評価した。結果を表1、2に示
す。
【0095】[顔料分散性]試料調製して静置後、1時
間経過後、外観を目視で観察した。 (評価基準) ○: 均一に分散していた ×: 顔料が凝集した
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】表1、2の結果から明らかなように、本発
明ブロック共重合体は、顔料分散性に優れる。
【0099】(実施例8、比較例7)表3に示すよう
に、本発明ブロック共重合体を用いて分散した酸化チタ
ン配合サンスクリーン化粧料と、従来の手法によるサン
スクリーン化粧料とについて、UV防御効果評価試験に
よる比較を行った。
【0100】
【表3】
【0101】UV防御評価は以下の方法で実施した。
【0102】[UV防御効果]上記実施例8、比較例7
の各試料1gずつをそれぞれ専門パネル(40名)の前
腕内側部3×3cmに塗布し、紫外線ランプ(color si
mulator model 600、UV照射量1.56MEDs/m
in)で1分間照射、翌日の皮膚の状態をパネル自身が
評価した。 (評価結果)その結果、40名中、35名が実施例8の
サンスクリーンのUV防御効果が、比較例7に比べて優
れていると答え、残りの5名は実施例8、比較例7とも
に同等と答えた。これは実施例8では、ブロック共重合
体(合成例1)配合により二酸化チタンの分散量が向上
し、それに伴いUV防御効果も向上したと考えられる。
【0103】(実施例9、比較例8)表4に示すよう
に、本発明ブロック共重合体を用いて調製した固形アイ
シャドーと、従来の手法による固形アイシャドーとにつ
いて、使用性評価試験による比較を行った。
【0104】
【表4】
【0105】使用テストは以下の方法で実施した。
【0106】[使用性(発色)]専門パネル40名が実
施例9、比較例8のアイシャドーを使用し、その発色性
について比較評価した。 (評価結果)その結果、40名中、36名が実施例9の
アイシャドーの発色が比較例8に比べて優れていると答
え、残りの4名は実施例9、比較例8ともに同等と答え
た。これは実施例9では、ブロック共重合体(合成例
5)配合により各種顔料の分散性が向上したためと考え
られる。
【0107】(実施例10、比較例9)表5に示すよう
に、本発明ブロック共重合体を用いて調製したパウダリ
ーファンデーションと、従来の手法によるパウダリーフ
ァンデーションとについて、使用性評価試験による比較
を行った。
【0108】
【表5】
【0109】使用テストは以下の方法で実施した。
【0110】[使用性(発色)]専門パネル40名が実
施例10、比較例9のパウダリーファンデーションを使
用し、その発色性について比較評価した。 (評価結果)その結果、40名中、34名が実施例10
のパウダリーファンデーションの発色が比較例9に比べ
て優れていると答え、残りの6名は実施例10、比較例
9ともに同等と答えた。これは実施例10では、ブロッ
ク共重合体(合成例7)の配合により各種顔料の分散性
が向上したためと考えられる。
【0111】上記の結果より、本発明共重合体を配合す
ることにより顔料の分散性が向上され、結果として高い
UV防御効果あるいは良好な発色性を示し、製品に応用
した場合にも良好に機能することが確認された。また本
発明共重合体の構造上、従来顔料とは相性の悪かったシ
リコーン油との混合性も向上される。本基剤によりサン
スクリーン剤のUV防御効果を向上し、メーキャップ製
品の発色性を向上させることができる。
【0112】以下にさらに処方例を示す。
【0113】 [処方例1] 油性タイプ口紅 (配 合 成 分) 配合量(重量%) 二酸化チタン 5 キャンデリラロウ 9 固形パラフィン 8 ミツロウ 5 カルナウバロウ 5 ポリジメチルシロキサン(6mPa・s) 26.5 デカメチルシクロペンタシロキサン 20 ラノリン 11 イソプロピルミリスチン酸エステル 10 ブロック共重合体(合成例6) 0.5 香料 適 量 酸化防腐剤 適 量 (製法)二酸化チタン、香料を除く成分を混合し加熱融
解した後、二酸化チタン、香料を加えホモミキサーで均
一に分散する。型に流し込み急冷しスティック状とし、
油性タイプ口紅を得る。
【0114】 [処方例2] 固形頬紅 (配 合 成 分) 配合量(重量%) タルク 80 カオリン 9 ワセリン 3 ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3 ミリスチン酸亜鉛 4.5 ブロック共重合体(合成例3) 0.5 酸化防腐剤 適 量 香料 適 量 (製法)香料以外の成分をブレンダーでよく攪拌混合
し、香料を加え粉砕機で処理した後、圧縮成型し、固形
頬紅を得る。
【0115】 [処方例3] 鉛筆タイプ眉墨 (配 合 成 分) 配合量(重量%) 黒酸化鉄 20 酸化チタン 5 タルク 10 カオリン 15 モクロウ 20 ステアリン酸 10 ミツロウ 5 ワセリン 4 ポリジメチルシロキサン(20mPa・s) 10.5 ブロック共重合体(合成例4) 0.5 酸化防腐剤 適 量 (製法)二酸化チタン、酸化鉄、タルクをブレンダーで
混合する。他の成分を混合、加熱融解し、先の粉末部に
均一に加え粉砕機で処理後圧縮成型し、鉛筆タイプ眉墨
を得る。
【0116】 [処方例4] サンスクリーン剤 (配 合 成 分) 配合量(重量%) 精製水 残 余 1,3−ブチレングリコール 5 二酸化チタン 5 酸化亜鉛 5 パラメトキシケイ皮酸オクチル 5 オキシベンゾン 3 ブロック共重合体(合成例1) 1 スクワラン 30 ジイソステアリン酸グリセリン 2 有機変性モンモリロナイト 1.5 防腐剤 適 量 香料 適 量 (製法)水溶性成分と親油性成分をそれぞれ70℃に加
熱溶解させる。親油性成分に水相部ホモジナイザー処理
ととともに徐除添し、サンスクリーン剤を得る。
【0117】 [処方例5] デオドラントスティック (配 合 成 分) 配合量(重量%) アルミニウムクロロハイドレート 23 タルク 15 固形パラフィンワックス 2 ステアリルアルコール 8 ブロック共重合体(合成例2) 1 流動パラフィン 13.5 デカメチルシクロペンタシロキサン 36.5 ソルビタン脂肪酸エステル 1 香料 適 量 (製法)流動パラフィンに固形パラフィン、ステアリル
アルコール、ソルビタン脂肪酸エステル、ブロック共重
合体(合成例2)を加熱溶解し混合する。残る粉末を加
え、ホモミキサーを用いて均一に分散混合し、型に流し
込み冷却固化させ、デオドラントスティックを得る。
【0118】 [処方例6] W/O乳化型ファンデーション (配 合 成 分) 配合量(重量%) セリサイト 5.4 カオリン 4 二酸化チタン 9.3 ベンガラ 0.4 黄酸化鉄 0.8 黒酸化鉄 0.2 ブロック共重合体(合成例5) 0.5 流動パラフィン 4.5 デカメチルシクロペンタシロキサン 12 POE変性ジメチルポリシロキサン 4 精製水 残 余 1,3−ブチレングリコール 5 防腐剤 適 量 安定化剤 2.1 香料 適 量 (製法)水相を70℃で加熱攪拌後粉体部を添加、ホモ
ミキサーで処理し、安定化剤を添加する。さらに70℃
に加熱した油性を加え、ホモミキサー処理する。攪拌冷
却し、45℃で香料を添加し、室温まで冷却し、W/O
乳化型ファンデーションを得る。
【0119】 [処方例7] ネールエナメル (配 合 成 分) 配合量(重量%) ニトロセルロース 10 アルキッド樹脂 10 クエン酸アセチルトリブチル 5 酢酸エチル 20 酢酸ブチル 10 エタノール 5 トルエン 32 パール剤 5 ブロック共重合体(合成例1) 3 (製法)アルキッド樹脂の一部とクエン酸アセチルトリ
ブチルの一部にパール剤とブロック共重合体(合成例
1)を加え、よく混合する。他の成分を混合し、これに
添加、均一に分散し、ネールエナメルを得る。
【0120】 [処方例8] 染毛剤(カラースティック) (配 合 成 分) 配合量(重量%) カーボンブラック 2 ミツロウ 15 モクロウ 10 ブロック共重合体(合成例4) 1 流動パラフィン 65.8 POE(20)セスキオレイン酸エステル 1.2 香料 5 酸化防腐剤 適 量 (製法)油性成分を加熱融解、均一に混合後、カーボン
ブラックを添加、混合、冷却し、染毛剤(カラースティ
ック)を得る。
【0121】
【発明の効果】本発明によるブロック共重合体は顔料分
散性に優れる。したがって、顔料に特に処理を施さなく
とも、その溶媒分散性を向上させることができる。ま
た、本発明共重合体を化粧料に用いることにより、特
に、発色性に優れたメーキャップ化粧料やUV防御効果
に優れたサンスクリーン剤等を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/032 A61K 7/032 7/043 7/043 7/13 7/13 7/38 7/38 7/42 7/42 (72)発明者 梁木 利男 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB132 AB212 AB222 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC032 AC072 AC102 AC122 AC242 AC342 AC352 AC372 AC392 AC402 AC422 AC442 AC472 AC532 AC542 AD072 AD092 AD152 AD161 AD162 AD172 AD262 AD512 CC12 CC13 CC14 CC17 CC19 CC28 CC36 DD11 DD17 DD21 DD23 DD27 DD32 EE01 EE07 EE17 FF01 FF05 4J035 BA02 CA01N CA022 GA02 GB02 GB03 GB08 LB14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)、(II)で示される繰
    返し単位のいずれか1種以上を含むポリシロキサン部
    と、少なくともスルホン酸基(−SO3H)を含む親水
    性部とを構成単位として含有するブロック共重合体。 【化1】 【化2】 一般式(I)、(II)中、各符号は以下の意味を示す。 R1:それぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜6のア
    ルキル基、またはフェニル基; R2:水素原子、または炭素原子数1〜6のアルキル
    基; R3:炭素原子数1〜6のアルキル基、またはシアノ
    基; CO−Y−CO:二塩基酸残基; A:−NH−または−O−: B:酸素原子を介していてもよい炭素原子数1〜6のア
    ルキレン基; m:1〜10,000の数; p:0〜6の数。
  2. 【請求項2】 親水性部にさらに、アミド基(−CON
    2)、4級アンモニウム基〔−N(R)3 +(R:それ
    ぞれ独立に水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル
    基)〕、カルボキシベタイン〔R’(R’’)2+CH
    2COO-(R’、R’’:それぞれ独立に炭素原子数1
    〜6のアルキル基)〕、カルボキシル基(−COO
    H)、リン酸基〔−O−PO(OH)2〕、水酸基(−
    OH)、ビニル基を有する窒素含有複素環基の中から選
    ばれる1種または2種以上の親水性基を含む、請求項1
    記載の共重合体。
  3. 【請求項3】 ポリシロキサン部がアゾ基含有ポリシロ
    キサン化合物由来である、請求項1または2記載の共重
    合体。
  4. 【請求項4】 さらに疎水性部を含有する、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の共重合体。
  5. 【請求項5】 疎水性部が、フッ素を含有していてもよ
    い炭素原子数1〜22の直鎖または分岐鎖状のアルキル
    基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、炭素
    原子数1〜22の直鎖または分岐鎖のアルキル基を有す
    る1置換または2置換アルキル(メタ)アクリルアミ
    ド、炭素原子数6〜12の置換または非置換の芳香族炭
    化水素、フッ素を含有していてもよいポリシロキサン含
    有モノマーの中から選ばれる1種または2種以上であ
    る、請求項4記載の共重合体。
  6. 【請求項6】 顔料分散剤である、請求項1〜5のいず
    れか1項に記載のブロック共重合体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の共
    重合体を配合してなる化粧料。
  8. 【請求項8】 顔料を含有する、請求項7記載の化粧
    料。
JP2000096949A 2000-03-31 2000-03-31 新規高分子およびこれを用いた化粧料 Pending JP2001278982A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000096949A JP2001278982A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 新規高分子およびこれを用いた化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000096949A JP2001278982A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 新規高分子およびこれを用いた化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001278982A true JP2001278982A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18611642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000096949A Pending JP2001278982A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 新規高分子およびこれを用いた化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001278982A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002043687A3 (de) * 2000-12-01 2004-04-15 Clariant Gmbh Deodorantien und antiperspirantien
FR2881648A1 (fr) * 2005-02-04 2006-08-11 Oreal Composition cosmetique comprenant une dispersion de particules de polymeres, dispersion de particules de polymeres et procede cosmetique l'utilisant
JP2006225389A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 L'oreal Sa ポリマー粒子分散体を含む化粧品組成物、ポリマー粒子分散体およびこれを使用する美容方法
US7229958B2 (en) * 2005-06-09 2007-06-12 Degussa Ag Fragrance alcohol-releasing polysiloxane
JP2009102570A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Fujifilm Corp インク組成物、これを用いた画像形成方法および画像記録物
JP2012250980A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Lvmh Recherche 粉末を含有する、美容ケア又はメイクアップ用の組成物、及び製造方法
JP2013237737A (ja) * 2012-05-12 2013-11-28 Hokkaido Univ 水性ゲル
WO2014133019A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 王子ホールディングス株式会社 セルロース及び分散剤を含む組成物
JP2015003891A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 ライオン株式会社 デオドラントスティック組成物
JP2017002308A (ja) * 2016-06-15 2017-01-05 国立大学法人北海道大学 水性ゲル
JP2019206685A (ja) * 2018-04-05 2019-12-05 東洋インキScホールディングス株式会社 ブロック共重合体、該ブロック共重合体を含む細胞培養器材処理剤、及びその用途

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002043687A3 (de) * 2000-12-01 2004-04-15 Clariant Gmbh Deodorantien und antiperspirantien
FR2881648A1 (fr) * 2005-02-04 2006-08-11 Oreal Composition cosmetique comprenant une dispersion de particules de polymeres, dispersion de particules de polymeres et procede cosmetique l'utilisant
EP1704854A1 (fr) 2005-02-04 2006-09-27 L'oreal Dispersion de particules de polyméres
JP2006225389A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 L'oreal Sa ポリマー粒子分散体を含む化粧品組成物、ポリマー粒子分散体およびこれを使用する美容方法
US7229958B2 (en) * 2005-06-09 2007-06-12 Degussa Ag Fragrance alcohol-releasing polysiloxane
JP2009102570A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Fujifilm Corp インク組成物、これを用いた画像形成方法および画像記録物
JP2012250980A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Lvmh Recherche 粉末を含有する、美容ケア又はメイクアップ用の組成物、及び製造方法
JP2013237737A (ja) * 2012-05-12 2013-11-28 Hokkaido Univ 水性ゲル
WO2014133019A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 王子ホールディングス株式会社 セルロース及び分散剤を含む組成物
JP2014162880A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Kyoto Univ セルロース及び分散剤を含む組成物
JP2015003891A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 ライオン株式会社 デオドラントスティック組成物
JP2017002308A (ja) * 2016-06-15 2017-01-05 国立大学法人北海道大学 水性ゲル
JP2019206685A (ja) * 2018-04-05 2019-12-05 東洋インキScホールディングス株式会社 ブロック共重合体、該ブロック共重合体を含む細胞培養器材処理剤、及びその用途
JP7305997B2 (ja) 2018-04-05 2023-07-11 東洋インキScホールディングス株式会社 ブロック共重合体、該ブロック共重合体を含む細胞培養器材処理剤、及びその用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4043680B2 (ja) 有機シリコーン樹脂粉体
JP5893004B2 (ja) カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体及びそれを含有する化粧料
JP2001288233A (ja) 新規高分子およびこれを用いた化粧料
JP4950033B2 (ja) 表面被覆粉体及びそれを含有する化粧料
JP2700816B2 (ja) ゲル組成物並びにこれを含有する化粧料
JP7189202B2 (ja) ホスホリルコリン基及びシリコーン基含有共重合体、当該共重合体で被覆された粉体及びその製造方法、並びに当該共重合体及び当該粉体の化粧料への利用
WO2011102123A1 (ja) 液状油のゲル化能を有しない新規デキストリン脂肪酸エステル及びその用途
CN1225257A (zh) 含有存在于部分非挥发性液体脂肪相中的非成膜聚合物微粒的无转移化妆品
KR20120038898A (ko) 아미노산 변성 오르가노폴리실록산 및 그의 제조 방법, 및 화장료
JP2007100097A (ja) ポリマー粒子の分散物、それを含む組成物、及び美容処理方法
JP2003104825A (ja) 化粧料並びに化粧料用組成物
JP2001278982A (ja) 新規高分子およびこれを用いた化粧料
JP3217311B2 (ja) 無機光互変化合物を含有する化粧品組成物
JP2002003517A (ja) 球状樹脂粒子およびその製造方法ならびに外用剤
JP6029919B2 (ja) カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を用いた表面被覆処理粉体、及びそれを含有する粉体分散組成物及び化粧料
CN1882305B (zh) 化妆品组合物
JP2002370924A (ja) 固型化粧料
JP3907351B2 (ja) 化粧料調合用粉体組成物及び化粧料調合用油中粉体分散物
JP2672913B2 (ja) 化粧料
JP3229651B2 (ja) 化粧料
JP5647421B2 (ja) シリコーンリン酸トリエステルを含有する化粧料
JP2006282517A (ja) ゲル組成物及びそれを含有する化粧料
JP2002265317A (ja) 化粧料
JP2003073227A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP3661119B2 (ja) 油中粉体分散物並びにそれを含有する化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090616