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JP2001270811A - 髪質改善剤 - Google Patents

髪質改善剤

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Publication number
JP2001270811A
JP2001270811A JP2000086228A JP2000086228A JP2001270811A JP 2001270811 A JP2001270811 A JP 2001270811A JP 2000086228 A JP2000086228 A JP 2000086228A JP 2000086228 A JP2000086228 A JP 2000086228A JP 2001270811 A JP2001270811 A JP 2001270811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
firmness
eucalyptus
water
hair quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000086228A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Taguchi
浩之 田口
Mitsuyuki Hotta
光行 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000086228A priority Critical patent/JP2001270811A/ja
Publication of JP2001270811A publication Critical patent/JP2001270811A/ja
Priority to US11/013,389 priority patent/US20050100525A1/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ユーカリ、ホップ、ショウガ、クチナ
シ、チョウジ、ベニバナから選ばれる植物の抽出物、水
蒸気蒸留物又は圧搾物を有効成分とする髪質改善剤。 【効果】 毛髪の水分保持性能を向上させ、毛髪の柔軟
性及びハリ、コシ等の力学的性質を改善することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪の水分を保持
させ、柔軟性及びハリ、コシを向上させる髪質改善剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪は、洗髪、ブラッシング、ドライヤ
ーによる熱、ヘアカラー、ブリーチ剤等による美容処理
を繁雑に繰り返し施術すること、長時間の紫外線曝露、
あるいは加齢等により損傷劣化し、その結果、乾燥して
ぱさつき、枝毛、切れ毛等の増加及び強度低下の原因と
なっている。そこで、毛髪の乾燥によるぱさつき等に対
し、毛髪の水分保持、なめらかさ、しっとり感の付与を
目的に、毛髪化粧料にはシリコーン類、炭化水素系オイ
ル等の油分、低分子の多価アルコール、グリセリン等の
保湿剤、天然物から抽出した各種原料、例えばタンパク
質、多糖、天然高分子又はこれらを構成している単体も
しくはオリゴ体例えばアミノ酸、ペプチド等が配合され
ている。しかしながら、これらの毛髪化粧料は、毛髪に
塗布して毛髪表面を覆う、あるいは毛髪に塗布して毛髪
内部に物質を補給するものであるため、塗布した直後に
はある程度の効果が認められるが、効果の持続性は十分
ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、柔軟
性やハリ、コシ等の髪質自体を改善する効果に優れた髪
質改善剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ユーカリ
の抽出物等を頭皮に適用し、毛母細胞に作用させると毛
髪の水分保持性が上昇し、毛髪の柔軟性やハリ、コシ等
が向上し、髪質が改善されることを見い出した。
【0005】すなわち本発明は、ユーカリ、ホップ、シ
ョウガ、クチナシ、チョウジ、ベニバナの群から選ばれ
る植物の抽出物、水蒸気蒸留物又は圧搾物を有効成分と
する髪質改善剤を提供するものである。
【0006】本発明で用いる植物は、各種の薬効を有す
ることは知られているが、髪質改善効果を有することは
全く知られていない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いるユーカリは、ユー
カリノキEucalyptus globulus又はその他近縁のフトモ
モ科(Myrtaceae)の植物であり、主としてその葉、小
枝、花又は果実が用いられる。ホップ Humulus lupulus
は、クワ科(Moraceae)の植物であり、主としてその雌
花穂が用いられる。ショウガ Zingiber officinale Ros
coeは、ショウガ科(Zingiberaceae)の植物であり、主
としてその根茎(ショウキョウ)が用いられる。クチナ
シ Gardenia jasminoides Ellis.は、アカネ科(Rubias
eae)の植物であり、主としてその果実が用いられる。
チョウジ Syzygium aromaticum Merrill et Perry(Eug
enia caryophyllata Thunberg)は、フトモモ科(Myrta
ceae)の植物であり、主としてそのつぼみ、花柄、未熟
な果実又は葉が用いられる。ベニバナ Carthamus tinct
orius Linneは、キク科(Compositae)の植物であり、
主としてその花若しくは花から黄色色素の大部分を除い
たもの、又は全草が用いられる。
【0008】これらの植物のうち、特にユーカリ、ショ
ウガ、ホップが好ましい。また植物は2種以上を混合し
て使用してもよく、また各植物からの抽出物、水蒸気蒸
留物又は圧搾物を2種以上混合して使用してもよい。こ
の場合の植物は、ユーカリとショウガ、ユーカリとホッ
プ等の組み合せが好ましい。
【0009】本発明においては、ユーカリ等の植物をそ
のまま、又は乾燥粉砕し、その抽出物、水蒸気蒸留物又
は圧搾物を得ることもでき、これらは精油等、より精製
したものを用いることもでき、また市販品を利用するこ
ともできる。ユーカリ等の植物より抽出、水蒸気蒸留又
は圧搾する部位は葉が好ましい。
【0010】抽出に用いる溶媒としては、通常植物成分
の抽出に用いられるもの、例えば水、石油エーテル、n
−ヘキサン、トルエン、ジクロロエタン、クロロホル
ム、エーテル、酢酸エチル、アセトン、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等が
挙げられ、特に水、エタノール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコールが好ましい。これらは単独で又
は2種以上を組み合わせて使用できる。また抽出条件も
通常の条件を適用でき、例えば上記植物を3〜100℃
で数時間〜数週間浸漬又は加熱還流すればよい。精油と
して利用する場合も通常の方法を採用でき、例えば上記
植物から水蒸気蒸留法、抽出法、圧搾法等により得るこ
とができる。ユーカリ等の植物の抽出物、水蒸気蒸留物
又は圧搾物は、そのまま本発明の髪質改善剤の有効成分
として使用できるが、さらに適当な分離手段、例えばゲ
ル濾過、クロマトグラフィー、精密蒸留等により活性の
高い画分を分画して用いることもできる。
【0011】本発明においてユーカリ等の植物の抽出
物、水蒸気蒸留物又は圧搾物は通常抽出に用いられる溶
剤、好ましくは水、エタノール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、水・エタノール混液、水・プ
ロピレングリコール混液、水・ブチレングリコール混液
等の溶剤で希釈して直接頭皮又は毛髪に塗布して使用す
ることもできるが、通常、固形分換算で0.00000
1〜10重量%、特に0.00001〜5重量%程度配
合して使用するのが好ましい。
【0012】本発明の髪質改善剤は、毛髪化粧料に配合
してもよい。毛髪化粧料に用いられる成分としては、例
えば陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;
シリコーン類、炭化水素、高級アルコール類、ラノリン
誘導体、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、油脂
類、グリセリン、ベタイン、保湿剤、カチオン性ポリマ
ー、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、液晶
形成基剤、芳香族スルホン酸類、色素、香料、噴射剤、
本発明以外の髪質改善剤、育毛剤、キレート剤、pH調整
剤、抗フケ剤等が挙げられる。
【0013】この場合の毛髪化粧料は、例えば水溶液、
エタノール溶液、エマルション、サスペンション、ゲ
ル、液晶、固形、エアゾール等の所望の形態にすること
ができ、例えば、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、
ヘアトリートメント、ヘアローション、ヘアパック、ヘ
アクリーム、コンディショニングムース、ヘアムース、
ヘアスプレー、シャンプー、リーブオントリートメント
等の形態とすることができる。
【0014】
【実施例】製造例 ユーカリ抽出物の調製 ユーカリノキ(Eucalyptus globulus Labillardiere)
の葉を細切し、その10gに水と1,3−ブタンジオー
ルの混液(20:80)100mLを加え、室温下、とき
どき攪拌しながら、24時間抽出した後、濾過した。こ
れを5℃で7日間静置して熟成させ、生じたオリ及び沈
殿を濾過した。これに水100mLを加え、40℃で減圧
下、約70mLまで濃縮した。この操作を3回行った後、
水及び1,3−ブタンジオールを加えて1,3−ブタン
ジオール濃度を80v/v%に調整し、全体を100mL
とした抽出物を得た(固形分0.3重量%)。
【0015】ホップ(Humulus lupulus Linne)の雌花
穂及びクチナシ(Gardenia jasminoides Ellis)の果実
は1,3−ブタンジオールを使用して、ショウガ(Zing
iberofficinale Roscoe)の根茎、チョウジ(Syzygium
aromaticum Merrillet Perry)のつぼみ及びベニバナ
(Carthamus tinctorius Linne)の全草は水とエタノー
ルの混液(50:50)を使用してユーカリ抽出物の調
製と同様にして抽出物を調製した。
【0016】実施例1 次の評価法により水分保持性を検討した。10匹の7週
齢(♂)白色モルモットの背部体毛をバリカンで毛刈り
し、次のサンプル塗布部位として左右それぞれ3×7cm
の部分をマーキングした。 本発明品剤 コントロール品 ユーカリ抽出物 3% エタノール 60% エタノール 60% 水 40% 水 37% 右側背部は本発明品、左側背部はコントロール品を、毛
刈りの日から毎日1回、それぞれ0.3mLずつを塗布し
た。4日目に再度毛刈りを行い、さらに10日間連続し
て塗布した。塗布終了後、モルモットを屠殺し、背部皮
膚を回収し、サンプル塗布部位の範囲内で3×6cmの皮
膚を正確に切り取り、再生毛を毛刈りし回収した。
【0017】体毛水分量の測定 体毛は20mLの蒸留水で20分間洗浄し、さらに10mL
ヘキサンで2分間洗浄して表面の汚れを除去し、さらに
蒸留水で軽く濯ぎ、そのまま風乾させた。この体毛を温
度23℃、相対湿度0%の状態で10日間放置したの
ち、精秤した。さらに、体毛を温度23℃、相対湿度4
5%の状態で14日間放置したのち、精秤した。相対湿
度45%時の体毛重量から相対湿度0%時の体毛重量を
減じた値を温度23℃、相対湿度45%時における体毛
水分量とした。
【0018】測定結果を図1に示す。本発明品を塗布し
て新たに発育した体毛は水分保持性が優れていた。
【0019】実施例2 実施例1で得られたモルモット体毛を20℃50%RH
に一昼夜放置し、パネラー10名により、下記の評価基
準に従い、体毛のハリ・コシ、なめらかさ、しっとり感
を判定した。 評価基準 評点 (1)体毛のハリ・コシ 感触に弾力がありハリ・コシがある :+1点 どちらとも言えない :0点 感触がやわらかでしなやかである :−1点 (2)体毛のなめらかさ 感触になめらかさがある :+1点 どちらとも言えない :0点 感触になめらかさがない :−1点 (3)体毛のしっとり感 感触にしっとり感がある :+1点 どちらとも言えない :0点 感触にしっとり感がない :−1点
【0020】パネラー全員の評点の総和を表1に示す。
本発明品で処理した体毛のハリ、コシ、なめらかさ、し
っとり感がいずれも優れたものであった。
【0021】
【表1】
【0022】実施例3 次の組成を有するヘアローションを常法により製造し
た。
【0023】
【表2】
【0024】これらのヘアローションを使用した場合、
いずれも発育した毛髪は水分保持機能に優れ、毛髪のハ
リ、コシ、なめらかさ、しっとり感を向上させた。
【0025】実施例4 次の組成を有するヘアトリートメントを常法により製造
した。
【0026】
【表3】
【0027】これらのヘアトリートメントを使用した場
合、いずれも発育した毛髪は水分保持機能に優れ、毛髪
のハリ、コシ、なめからさ、しっとり感を向上させた。
【0028】
【発明の効果】本発明の髪質改善剤を用いれば、毛髪の
水分保持性能を向上させ、毛髪の柔軟性及びハリ、コシ
等の力学的性質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、水分保持性能、測定結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AC072 AC102 AC122 AC482 AC582 AC692 BB53 CC31 CC33 DD23 DD27 EE07 EE28 FF01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーカリ、ホップ、ショウガ、クチナ
    シ、チョウジ、ベニバナの群から選ばれる植物の抽出
    物、水蒸気蒸留物又は圧搾物からなる髪質改善剤。
  2. 【請求項2】 毛髪の柔軟性及びハリ、コシを向上させ
    るものである請求項1記載の髪質改善剤。
JP2000086228A 2000-03-27 2000-03-27 髪質改善剤 Pending JP2001270811A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086228A JP2001270811A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 髪質改善剤
US11/013,389 US20050100525A1 (en) 2000-03-27 2004-12-17 Hair quality improver

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086228A JP2001270811A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 髪質改善剤

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Publications (1)

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JP2001270811A true JP2001270811A (ja) 2001-10-02

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008184422A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Kao Corp 毛髪うねり改善剤
JP2012214508A (ja) * 2007-01-30 2012-11-08 Kao Corp 水性頭皮外用剤

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