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JP2001267406A - 静電吸着電極のクリーニング方法および装置 - Google Patents

静電吸着電極のクリーニング方法および装置

Info

Publication number
JP2001267406A
JP2001267406A JP2000077463A JP2000077463A JP2001267406A JP 2001267406 A JP2001267406 A JP 2001267406A JP 2000077463 A JP2000077463 A JP 2000077463A JP 2000077463 A JP2000077463 A JP 2000077463A JP 2001267406 A JP2001267406 A JP 2001267406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrostatic attraction
electrode
attraction electrode
process gas
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000077463A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketoshi Ikeda
剛敏 池田
Hiromoto Katsuta
浩誠 勝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000077463A priority Critical patent/JP2001267406A/ja
Publication of JP2001267406A publication Critical patent/JP2001267406A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電吸着電極の吸着面上の反応生成物を、絶
縁膜にダメージを与えることなしに除去できる静電吸着
電極のクリーニング方法および装置を提供する。 【解決手段】 チャンバ7とマイクロ波4を導入するマ
イクロ波導入窓40とにより構成されるエッチング室1
2を静電吸着電極36の上方に設け、また、静電吸着電
極36の上方でプロセスガス10をエッチング室12に
導入するプロセスガス導入孔41をチャンバ7に設け
る。エッチング室12を取り囲むように3段に分かれて
ソレノイドコイル35a,35b,35cを設ける。プ
ラズマエッチング処理中に発生し、静電吸着電極36に
付着した反応生成物22の堆積量分布と、クリーニング
用のプロセスガスのプラズマにより反応生成物22を除
去するときの除去速度分布とが相殺されるようにして反
応生成物22を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静電吸着電極の
クリーニング方法および装置に関し、特に、プラズマ処
理されるウエハを静電吸着力により支持する静電吸着電
極のクリーニング方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のプラズマ処理装置の一例
としての有磁場マイクロ波エッチング装置の一部断面を
示す説明図である。図7において、放電管2内に導入し
たプロセスガス3を、マイクロ波4による電界とソレノ
イドコイル5の磁界との相互作用によりプラズマ化し、
放電管2内にプラズマ6が形成される。絶縁物8を介し
てチャンバ7内に絶縁して設けられた下部電極上には、
電極13に絶縁膜14をろう材15により接合して構成
した静電吸着電極16が固定されている。下部電極に
は、スイッチ10を介して高周波電源11と、ローパス
フィルタ17を介して直流電源19とが接続されてい
る。
【0003】直流電源19から静電吸着電極16の電極
13に、数百Vの電圧を印加することにより、ウエハ1
が静電吸着電極16に吸着され支持されている。その
後、下部電極にスイッチ10をオンして高周波電源11
により高周波を印加し、プラズマ中のイオンエネルギー
を制御しながら該イオンをウエハ1に入射させてプラズ
マエッチング処理が行われる。また、ウエハ1が静電吸
着電極16に支持されている状態で、マスフローコント
ローラ26を開いてHeガス27をウエハ1裏面に導入
することによりウエハ1が冷却され、また、サーキュレ
ータ28により冷媒29を循環することにより、下部電
極が温調されている。
【0004】以上の様に構成された装置において、プラ
ズマエッチング処理を重ねるに従い、該処理中の反応生
成物がチャンバ7内の静電吸着電極16の絶縁膜14上
に付着する。このため、静電吸着電極16上へのウエハ
1の配置を行わずに、反応生成物の除去が可能なガスプ
ラズマを放電管2内に形成し、プラズマクリーニングを
実施する。その後、スイッチ25を介して抵抗計24に
より静電吸着電極16に直流電圧を印加し、絶縁膜14
の抵抗を逐次検出する。このとき、絶縁膜14の抵抗は
プラズマクリーニングの進行にともない低下し、検出し
た抵抗値と予め設定していた設定値とが一致した時点
で、プラズマクリーニングを終了している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の静電吸着電極の
クリーニング方法および装置においては、静電吸着電極
16の吸着面上における反応生成物の分布が面内で不均
一な場合、該反応生成物を完全に除去しようとすると、
長時間のプラズマクリーニングを必要とし、反応生成物
の堆積が少ない部分では過剰なプラズマクリーニングを
施して、静電吸着電極16の吸着面の絶縁膜14にダメ
ージを与えてしまうという問題点があった。このため、
絶縁膜14が削れてしまい、吸着性能が低化し、静電吸
着電極16の寿命を縮めてしまう場合があった。
【0006】また、静電吸着電極16にダメージを与え
ないようにするためにクリーニング時間を短くすると、
吸着面上に除去できない反応生成物が残るという問題点
があった。このため、静電吸着電極16の吸着性能、特
に残留吸着性能に影響を与え、ウエハ1を離脱しにくく
なる場合があった。
【0007】この発明は、上述のような課題を解決する
為になされたものであり、静電吸着電極の吸着面上の反
応生成物を、絶縁膜にダメージを与えることなしに除去
できる静電吸着電極のクリーニング方法および装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の局面に
おける静電吸着電極のクリーニング方法は、マイクロ波
による電界とソレノイドコイルの磁界との相互作用でプ
ロセスガスをプラズマ化し、このプラズマ中のイオンエ
ネルギーを制御しながら行うプラズマエッチングにより
処理されるウエハを、絶縁膜との間に発生させた静電吸
着力により支持する静電吸着電極のクリーニング方法で
あって、プラズマエッチング処理中に発生し、静電吸着
電極に付着した反応生成物の堆積量分布と、クリーニン
グ用のプロセスガスのプラズマにより反応生成物を除去
するときの除去速度分布とが相殺されるようにして反応
生成物を除去するものである。
【0009】また、静電吸着電極に付着した反応生成物
を除去する除去速度分布を、静電吸着電極の外周部に付
着した反応生成物が静電吸着電極の中央部に付着した反
応生成物より早く除去されるものである。
【0010】また、ソレノイドコイルが少なくとも3段
に分かれて設けられ、各段のソレノイドコイルの励磁電
流を制御して、静電吸着電極に付着した反応生成物を除
去する除去速度分布を変えるものである。
【0011】また、クリーニング用のプロセスガスの流
量を増加して静電吸着電極の中心部から外周部に向かう
クリーニング用のプロセスガスの流れを増大させ、静電
吸着電極の外周部の除去速度を上記静電吸着電極の中心
部より速くするものである。
【0012】また、クリーニング用のプロセスガスの圧
力を高くして静電吸着電極の中心部におけるプロセスガ
スの流れを抑制し、静電吸着電極の外周部の除去速度を
静電吸着電極の中心部より速くするものである。
【0013】また、外側のプロセスガス導入孔と内側の
プロセスガス導入孔とが同心状に配設されており、プロ
セスガスの導入は外側のプロセスガス導入口のみで行
い、静電吸着電極の外周部の除去速度を静電吸着電極の
中心部より速くするものである。
【0014】また、外側のリングヒータと内側のリング
ヒータとが静電吸着電極の内部に同心状に埋め込まれて
おり、外側のリングヒータに電力を供給して昇温し、静
電吸着電極の外周部の除去速度を静電吸着電極の中心部
より速くするものである。
【0015】また、外側の流路と内側の流路とが静電吸
着電極の内部に同心状に設けられており、内側の流路の
みに冷媒を供給して静電吸着電極の中心部の温度を外周
部の温度に比して下げ、静電吸着電極の外周部の除去速
度を静電吸着電極の中心部より速くするものである。
【0016】この発明の第2の局面における静電吸着電
極のクリーニング装置は、マイクロ波による電界とソレ
ノイドコイルの磁界との相互作用でプロセスガスをプラ
ズマ化し、このプラズマ中のイオンエネルギーを制御し
ながら行うプラズマエッチングにより処理されるウエハ
を、絶縁膜との間に発生させた静電吸着力により支持す
る静電吸着電極のクリーニング装置であって、静電吸着
電極の上方に設けられ、チャンバとマイクロ波を導入す
るマイクロ波導入窓とにより構成されるエッチング室
と、静電吸着電極の上方でチャンバに設けられ、プロセ
スガスをエッチング室に導入するプロセスガス導入孔
と、エッチング室を取り囲むように少なくとも3段に分
かれて設けられたソレノイドコイルとを備えるものであ
る。
【0017】また、マイクロ波による電界とソレノイド
コイルの磁界との相互作用でプロセスガスをプラズマ化
し、このプラズマ中のイオンエネルギーを制御しながら
行うプラズマエッチングにより処理されるウエハを、絶
縁膜との間に発生させた静電吸着力により支持する静電
吸着電極のクリーニング装置であって、静電吸着電極の
上方に設けられ、チャンバとマイクロ波を導入するマイ
クロ波導入窓とにより構成されるエッチング室と、静電
吸着電極の上方でチャンバに同心状に配設され、プロセ
スガスをエッチング室に導入する外側のプロセスガス導
入孔および内側のプロセスガス導入孔と、エッチング室
を取り囲むように少なくとも3段に分かれて設けられた
ソレノイドコイルとを備えるものである。
【0018】また、静電吸着電極の内部に同心状に埋め
込まれ、外側のリングヒータおよび内側のリングヒータ
を備えるものである。
【0019】また、静電吸着電極の内部に同心状に設け
られ、冷媒を供給する外側の流路および内側の流路を備
えるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1である静電吸着電極のクリーニング方法
および装置を説明するに際し、一例として、プラズマ処
理装置としての有磁場マイクロ波エッチング装置の一部
断面を示す説明図である。図2は、図1のクリーニング
方法を示す説明図である。
【0021】図1において、支持台51の上に絶縁体3
8を介して電極33とセラミック溶射によって形成され
た絶縁膜34とによって構成した静電吸着電極36が固
定され、ウエハ1が絶縁膜34との間に発生させた静電
吸着力により静電吸着電極36に支持されている。電極
33は、マッチングボックス21を介して高周波電源1
1に接続されている。エッチング室12は、チャンバ7
とマイクロ波導入窓40とによって構成され、マイクロ
波導入窓40からマイクロ波4を導入している。
【0022】チャンバ7には、プロセスガス導入孔41
がプロセスガス10の流量を制御するバルブ45とマス
フローコントローラ43とを介して設けられ、プロセス
ガス10を導入している。エッチング室12内は、真空
ポンプ(図示せず)などによって所望の圧力に保たれて
いる。ソレノイドコイル35a,35b,35cがエッ
チング室12を取り囲むように3段に分かれて設けられ
ており、該ソレノイドコイルでエッチング室12内の磁
束密度分布を制御し、この制御された磁界とマイクロ波
4による電界との相互作用でプロセスガス10をプラズ
マ化し、また、発生するプラズマ6の高さや分布を制御
する。なお、ソレノイドコイルは4段以上に分かれて設
けられていてもよく、上記と同様の作用効果を奏する。
【0023】ローパスフィルタ17を介して直流電源1
9から静電吸着電極36の電極33に、数百Vの電圧を
印加することにより、ウエハ1が絶縁膜34との間に発
生させた静電吸着力により静電吸着電極36に支持され
ている。また、ウエハ1が静電吸着電極36に支持され
ている状態で、バルブ32を開いてHeガス27をウエ
ハ1裏面に導入し、マスフローメータ26と圧力計20
により、圧力を1〜2kPaに制御する。また、サーキ
ュレータ28で温調された冷媒29が、静電吸着電極3
6に設けられている流路39を循環することにより、電
極33が温調され、ウエハ1が冷却される。
【0024】静電吸着電極36上に支持されているウエ
ハ1に対するエッチング処理は、塩素系のプロセスガス
10が所望の圧力(数Pa程度)に保たれた後、マイク
ロ波4の電界とソレノイドコイル35a,35b,35
cの磁界の相互作用によりプラズマ6を形成し、高周波
電源11により高周波を印加し、プラズマ6中のイオン
エネルギーを制御しながら該イオンをウエハ1に入射さ
せることにより行われる。
【0025】ウエハ1のエッチング処理終了後、ウエハ
1離脱のための逆バイアスなどの作業の後、静電吸着電
極36に供給している直流電圧をOFFにし、マスフロ
ーコントローラ26直後のバルブ32を閉じ、ウエハ1
裏面にHeガス27を封止する。その間、エッチング室
12内には塩素系ガスもしくはアルゴンなどの不活性ガ
スのプラズマ6でウエハ1もしくは絶縁膜34に蓄積さ
れた電荷を逃がし、吸着力を低減させる。そして、He
ガス27の圧力が所定の設定値に下がった時に、該プラ
ズマ6をOFFにし、ウエハ離脱機構(図示せず)によ
ってウエハ1を搬出する作業を開始するようにしてお
く。このエッチング終了時からHeガス圧力が所定の圧
力値に下がるまでの時間を除電時間とし、静電吸着電極
36の吸着性能を表す数値とする。
【0026】次に、クリーニング方法について図2を用
いて説明する。処理後のウエハ1をウエハ搬送装置(図
示せず)にて、チャンバ7外に搬出した後、チャンバ7
内に付着した反応生成物を除去するために、ウエハ処理
毎に酸素ガス(以下、O2と呼ぶ)プラズマにてクリー
ニングを行う。図2(a)に示すように、反応生成物2
2は被エッチング物(ウエハ1)の近傍で最も多く発生
する。その多くはエッチング終了後のチャンバ7内の排
気によって排出されるが、そのうちのいくらかはエッチ
ング中もしくはエッチング後に、チャンバ7の内壁や静
電吸着電極36の吸着面などに付着する。このとき、反
応生成物22は発生源となる静電吸着電極36近傍に多
く付着する。エッチング中に付着する反応生成物22
は、ウエハ1以外の部分に付着するため、静電吸着電極
36を囲むように付着する。
【0027】ウエハ1がチャンバ7外に搬出された後、
チャンバ7の内壁などに付着した反応生成物22が次に
搬入されてくるウエハに付着しないように、O2プラズ
マによってチャンバ7内のクリーニングを行う。しか
し、このクリーニングはチャンバ7内壁に付着した少量
の反応生成物22を除去するためのもので、静電吸着電
極36近傍に付着している多量の反応生成物22を除去
することはできない。さらに、図2(b)に示すよう
に、弱いプラズマによって一時的に舞い上げられた反応
生成物22は、通常冷却されている静電吸着電極36の
吸着面に再付着し、吸着面外周部の反応生成物22の量
がその他の部分に比べて多くなる。このように、静電吸
着電極36の吸着面に堆積した反応生成物22は、残留
吸着力の増大の原因となり、ウエハの離脱を妨げ、引い
ては装置の稼働率を低下させる。
【0028】そこで、単位ウエハ枚数(200〜500
枚)毎に、反応性生物22を除去する能力の強い塩素系
ガスのプラズマによって静電吸着電極36上の反応生成
物22を除去するためのクリーニングを行う。これを静
電吸着電極クリーニングと呼ぶことにする。しかしなが
ら、静電吸着電極36の吸着面上に付着した反応生成物
22は、その面内で一様な分布で堆積しているのではな
く、その面内外周付近に多く堆積している。
【0029】図2(c)の除去速度分布(イ)に示すよ
うに、吸着面内の反応生成物22の除去速度分布を均一
にするような静電吸着電極クリーニングを施すと、反応
生成物22の少ない中央部分の絶縁膜34を削ってしま
うことにより、絶縁膜34にダメージを与えて静電吸着
電極36の寿命を縮める。また、例えば、クリーニング
時間を短くすることによって静電吸着電極の吸着面中央
部にダメージを与えないようにすると、吸着面外周部の
反応生成物22は完全に除去されない。
【0030】このため、静電吸着電極36に付着した反
応生成物22の堆積量分布と、クリーニング用のプロセ
スガスのプラズマにより反応生成物22を除去するとき
の除去速度分布とが相殺されるようにして反応生成物を
除去する。すなわち、静電吸着電極36に付着した反応
生成物22の堆積量分布が多い部位には反応生成物の除
去速度を速い分布にし、静電吸着電極36に付着した反
応生成物22の堆積量分布が少ない部位には反応生成物
22の除去速度を遅い分布にして、反応生成物22を除
去する。
【0031】例えば、図2(d)の除去速度分布(ロ)
に示すように、静電吸着電極36に付着する反応生成物
22を除去する除去速度分布を、静電吸着電極36に付
着した反応生成物22の堆積量分布に合わせて反応生成
物22を除去する。このため、静電吸着電極クリーニン
グ時の静電吸着電極36に対する反応生成物22の除去
速度分布を変えて、外周部の反応生成物22をより早く
除去し、中央部の反応生成物22を遅く除去するように
する。なお、除去速度が速い分布は矢印を長くし、ま
た、矢印を短くして除去速度が遅い分布を示している。
このようにすることにより、静電吸着電極の36吸着面
の反応生成物22を面内で平均的に除去することができ
る。したがって、静電吸着電極36の吸着面上の反応生
成物22を、絶縁膜34にダメージを与えることなしに
除去できる。
【0032】静電吸着電極クリーニングの静電吸着電極
36に対する反応生成物の除去速度分布を変えるため
に、エッチング装置のソレノイドコイル35a,35
b,35bの励磁電流を制御する。例えば、通常の静電
吸着電極クリーニングにおいて14A(35a),17
A(35b),9A(35c)を、それぞれ14A(3
5a),5A(35b),14A(35c)に変える。
このような励磁電流値の変化により、エッチング室12
内の磁束密度が変化してプラズマ6中のイオン密度を変
化させ、クリーニングの除去速度分布を制御することが
できる。
【0033】なお、反応生成物22の分布が吸着面の外
周部に比して中心部の方により多く付着する場合には、
ソレノイドコイル35a,35b,35bの励磁電流
を、例えば、20A(35a),8A(35b),7A
(35c)に変えることにより、吸着面の中心部に付着
した反応生成物の除去速度を速くさせることができる。
このため、静電吸着電極36の吸着面上の反応生成物2
2を、絶縁膜34にダメージを与えることなしに除去で
きる。
【0034】図3は、この発明の実施の形態1における
効果を示す説明図で、その(a)はこの発明を実施する
前の除電時間の変化を示すグラフであり、その(b)は
この発明を実施した後の除電時間の変化を示すグラフで
ある。図3(a)では、ウエハ処理枚数に対して除電時
間が増大している。一方、図3(b)のグラフでは、除
電時間はウエハ処理枚数に対してほぼ一定であり、ほと
んど変化していないことがわかる。
【0035】実施の形態2.この発明の実施の形態2
は、図1に示すような構成のエッチング装置において、
マスフローメータ43を制御することにより、静電吸着
電極36クリーニング用のプロセスガス10の流量を増
やす。例えば、プロセスガス10の流量を200cm3
/min程度(通常100cm3/min)にすること
により、静電吸着電極36の中心部から外周部へ向かう
プロセスガス10の流れを増大させ、外周部でのエッチ
ャント(エッチング種;エッチング反応の元となる反応
因子)と、このエッチャントとのエッチング反応により
気化された反応生成物の置換速度を増やす。この結果、
外周部の除去速度を速くすることができる。したがっ
て、静電吸着電極36の吸着面上に堆積した反応生成物
22の分布を相殺するような除去速度分布を得ることが
でき、絶縁膜34にダメージを与えることなしに静電吸
着電極クリーニングをすることが可能となる。
【0036】実施の形態3.この発明の実施の形態3
は、図1に示すような構成のエッチング装置において、
ターボ分子ポンプ64直前に取り付けられているコンダ
クタンスバルブ63を調整し、静電吸着電極クリーニン
グ時のチャンバ内のプロセスガスの圧力を高くする。例
えば、1.5Pa(通常は0.5Pa)にすることによ
り、静電吸着電極36の中心部のプロセスガス10の流
れを抑制し、該中心部でのエッチャントと、このエッチ
ャントとのエッチング反応により気化された反応生成物
の置換速度が遅くなる。この結果、外周部の除去速度を
速くすることがでる。したがって、静電吸着電極36の
吸着面上に堆積した反応生成物22の分布を相殺するよ
うな除去速度分布を得ることができ、絶縁膜34にダメ
ージを与えることなしに静電吸着電極クリーニングする
ことが可能となる。
【0037】実施の形態4.この発明の実施の形態1〜
3を組み合わせることによって、制御範囲の広いエッチ
ング条件が設定可能である。具体的には、以下のような
条件を用いる。図1の構成のエッチング装置において、
通常の静電吸着電極クリーニング条件は、プロセスガス
(塩素系)流量値;100cm3/min、チャンバ内
圧力値;0.5Pa、マイクロ波出力;600W、高周
波出力;30W、ソレノイドコイル励磁電流条件;14
A(35a),17A(35b),9A(35c)であ
る。
【0038】反応生成物22の分布を相殺するような反
応生成物の除去速度分布をもつ静電吸着電極クリーニン
グの条件は、プロセスガス流量値(塩素系);200c
3/min、チャンバ内圧力値;1.5Pa、マイク
ロ波出力;600W、高周波出力;30W、ソレノイド
コイル励磁電流条件;14A(35a),5A(35
b),14A(35c)である。このようにすることに
より、所望の反応生成物の除去速度分布を得ることがで
きる。
【0039】実施の形態5.図4は、この発明の実施の
形態5である静電吸着電極のクリーニング方法および装
置を説明するに際し、一例として、プラズマ処理装置と
しての有磁場マイクロ波エッチング装置の一部断面を示
す説明図である。図4に示されている符号のうち、図1
と同一のものは同じまたは相当を示し、その説明を省略
する。図4において、プロセスガス10の導入孔は、2
重の同心状に配設されており、外側のプロセスガス導入
孔41aと内側のプロセスガス導入孔41bとからな
る。それぞれ独立したバルブ45a,45bとマスフロ
ーコントローラ43a,43bに接続され、プロセスガ
ス10の流量を制御している。
【0040】図4に示すようなエッチング装置におい
て、通常のエッチングではプラズマ6の分布が均一にな
るように、内側のプロセスガス導入孔41bからのプロ
セスガス10の流量は、外側のプロセスガス導入口41
aからのプロセスガス10の流量に対して、やや多目に
なるよう制御される。しかし、静電吸着電極クリーニン
グ時には、エッチング室12内のプラズマの分布状態
を、中心部の反応生成物除去速度が遅くなり、相対的に
外周部の反応生成物除去速度が速くなるように制御して
いる。この制御をするために、エッチング室12内のプ
ロセスガスの流れを、外側が速く循環し、中心部はガス
がよどんで循環しにくくなるように、マスフローコント
ローラ43a,43bおよびバルブ45a,45bを制
御している。
【0041】例えば、プロセスガス10のエッチング室
12への導入は外側のプロセスガス導入口41aのみで
行い、内側のプロセスガス導入孔41bに通じるバルブ
45bは閉じておく。また、マスフローコントローラ4
3a,43bを制御して、外側のプロセスガス導入孔4
1aからのプロセスガス10の流量を、内側のプロセス
ガス導入孔41bからのプロセスガス10の流量に対し
て多くして、図4に示す矢印(ハ)(ニ)のように、プ
ロセスガス10を外周部に多く供給し、また中心部にプ
ロセスガス10をよどませることより、図2(d)に示
すような反応生成物の除去速度分布(ロ)を形成するこ
とができる。このため、静電吸着電極36の吸着面上の
反応生成物22を、絶縁膜34にダメージを与えること
なしに除去できる。
【0042】なお、反応生成物22の分布が吸着面の外
周部に比して中心部の方により多く付着する場合には、
内側のプロセスガス導入孔41bからのプロセスガス1
0の流量を、外側のプロセスガス導入孔41aからのプ
ロセスガス10の流量に対して多くすることにより、プ
ロセスガス10を中心部に多く供給し、中心部の反応生
成物除去速度を速くすることができる。このため、静電
吸着電極36の吸着面上の反応生成物22を、絶縁膜3
4にダメージを与えることなしに除去できる。
【0043】実施の形態6.図5はこの発明の実施の形
態6である静電吸着電極の断面を示した説明図であり、
この静電吸着電極は、例えば、図1あるいは図4に示す
ようなプラズマ処理装置としての有磁場マイクロ波エッ
チング装置に設けられている。図5に示されている符号
のうち、図1と同一のものは、同じまたは相当を示し、
その説明を省略する。図5において、静電吸着電極36
の内部には、外側のリングヒータ30aと内側のリング
ヒータ30bとが同心状に埋め込まれている。
【0044】静電吸着電極クリーニング時に、外側のリ
ングヒータ30aに電力を供給(図示せず)して、昇温
させることにより、静電吸着電極36の吸着面の中心部
に比して外周部の方の温度がより上昇し、この結果、温
度が上昇した部分の反応生成物除去速度は速くなる。こ
のようにすることにより、図2(d)に示すような反応
生成物の除去速度分布(ロ)を形成することができる。
このため、静電吸着電極36の吸着面上の反応生成物2
2を、絶縁膜34にダメージを与えることなしに除去で
きる。
【0045】なお、反応生成物22の分布が吸着面の外
周部に比して中心部の方により多く付着する場合には、
吸着面の中心部のリングヒータ30bを昇温することに
より、吸着面の中心部に付着した反応生成物の除去速度
を速くさせることができる。このため、静電吸着電極3
6の吸着面上の反応生成物22を、絶縁膜34にダメー
ジを与えることなしに除去できる。
【0046】実施の形態7.図6はこの発明の実施の形
態7である静電吸着電極の断面を示した説明図であり、
この静電吸着電極は、例えば、図1あるいは図4に示す
ようなプラズマ処理装置としての有磁場マイクロ波エッ
チング装置に設けられている。図6に示されている符号
のうち、図1と同一のものは、同じまたは相当を示し、
その説明を省略する。図6において、静電吸着電極36
の内部には同心状の2つの流路が設けられており、外側
の流路31aと内側の流路31bとからなる。該流路に
はサーキュレータ28で温調された冷媒29が流され
る。
【0047】静電吸着電極クリーニング時に、冷媒29
を内側の流路31bのみに供給することにより、静電吸
着電極36の吸着面の中心部における温度が外周部の温
度に比して下がり、外周部はプラズマ6からの入熱によ
り温度が上昇し、相対的に外周部の反応生成物の除去速
度が速くなる。この結果、温度が上昇した部分の反応生
成物除去速度は速くなる。このようにすることにより、
図2(d)に示すような反応生成物の除去速度分布
(ロ)を形成することができる。このため、静電吸着電
極36の吸着面上の反応生成物22を、絶縁膜34にダ
メージを与えることなしに除去できる。
【0048】なお、反応生成物の分布が吸着面の外周部
に比して中心部の方により多く付着する場合には、外周
部の流路31aのみに冷媒を流すことにより、静電吸着
電極36の吸着面における外周部の温度が中心部に比し
て下がり、中心部はプラズマ6からの入熱により温度が
上昇し、相対的に中心部の反応生成物除去速度が速くな
る。このため、静電吸着電極36の吸着面上の反応生成
物22を、絶縁膜34にダメージを与えることなしに除
去できる。
【0049】
【発明の効果】この発明の第1の局面における静電吸着
電極のクリーニング方法によれば、プラズマエッチング
処理中に発生し、静電吸着電極に付着した反応生成物の
堆積量分布と、クリーニング用のプロセスガスのプラズ
マにより反応生成物を除去するときの除去速度分布とが
相殺されるようにして反応生成物を除去することによ
り、静電吸着電極に付着した反応生成物の堆積量分布が
多い部位には反応生成物の除去速度を速い分布にし、静
電吸着電極に付着した反応生成物の堆積量分布が少ない
部位には反応生成物の除去速度を遅い分布にし、静電吸
着電極の吸着面の反応生成物を面内で平均的に除去する
ことができる。このため、静電吸着電極の吸着面上の反
応生成物を、絶縁膜にダメージを与えることなしに除去
することが可能となる。
【0050】また、静電吸着電極に付着した反応生成物
を除去する除去速度分布を、静電吸着電極の外周部に付
着した反応生成物が静電吸着電極の中央部に付着した反
応生成物より速く除去されることにより、外周部の反応
生成物をより早く除去し、中央部の反応生成物を遅く除
去するようにし、静電吸着電極の吸着面の反応生成物を
面内で平均的に除去することができる。このため、静電
吸着電極の吸着面上の反応生成物を、絶縁膜にダメージ
を与えることなしに除去できる。
【0051】また、ソレノイドコイルが少なくとも3段
に分かれて設けられ、各段のソレノイドコイルの励磁電
流を制御して、静電吸着電極に付着した反応生成物を除
去する除去速度分布を変えることにより、静電吸着電極
に付着した反応生成物の堆積量分布が多い部位には反応
生成物の除去速度を速い分布にし、静電吸着電極に付着
した反応生成物の堆積量分布が少ない部位には反応生成
物の除去速度を遅い分布にすることができる。
【0052】また、クリーニング用のプロセスガスの流
量を増加して静電吸着電極の中心部から外周部に向かう
クリーニング用のプロセスガスの流れを増大させ、静電
吸着電極の外周部の除去速度を上記静電吸着電極の中心
部より速くすることにより、外周部の反応生成物をより
早く除去し、中央部の反応生成物を遅く除去するように
し、静電吸着電極の吸着面の反応生成物を面内で平均的
に除去することができる。このため、静電吸着電極の吸
着面上の反応生成物を、絶縁膜にダメージを与えること
なしに除去できる。
【0053】また、クリーニング用のプロセスガスの圧
力を高くして静電吸着電極の中心部におけるプロセスガ
スの流れを抑制し、静電吸着電極の外周部の除去速度を
静電吸着電極の中心部より速くすることにより、外周部
の反応生成物をより早く除去し、中央部の反応生成物を
遅く除去するようにし、静電吸着電極の吸着面の反応生
成物を面内で平均的に除去することができる。このた
め、静電吸着電極の吸着面上の反応生成物を、絶縁膜に
ダメージを与えることなしに除去できる。
【0054】また、外側のプロセスガス導入孔と内側の
プロセスガス導入孔とが同心状に配設されており、プロ
セスガスの導入は外側のプロセスガス導入口のみで行
い、静電吸着電極の外周部の除去速度を静電吸着電極の
中心部より速くすることにより、外周部の反応生成物を
より早く除去し、中央部の反応生成物を遅く除去するよ
うにし、静電吸着電極の吸着面の反応生成物を面内で平
均的に除去することができる。このため、静電吸着電極
の吸着面上の反応生成物を、絶縁膜にダメージを与える
ことなしに除去できる。
【0055】また、外側のリングヒータと内側のリング
ヒータとが静電吸着電極の内部に同心状に埋め込まれて
おり、外側のリングヒータに電力を供給して昇温し、静
電吸着電極の外周部の除去速度を静電吸着電極の中心部
より速くすることにより、外周部の反応生成物をより早
く除去し、中央部の反応生成物を遅く除去するように
し、静電吸着電極の吸着面の反応生成物を面内で平均的
に除去することができる。このため、静電吸着電極の吸
着面上の反応生成物を、絶縁膜にダメージを与えること
なしに除去できる。
【0056】また、外側の流路と内側の流路とが静電吸
着電極の内部に同心状に設けられており、内側の流路の
みに冷媒を供給して静電吸着電極の中心部の温度を外周
部の温度に比して下げ、静電吸着電極の外周部の除去速
度を静電吸着電極の中心部より速くすることにより、外
周部の反応生成物をより早く除去し、中央部の反応生成
物を遅く除去するようにし、静電吸着電極の吸着面の反
応生成物を面内で平均的に除去することができる。この
ため、静電吸着電極の吸着面上の反応生成物を、絶縁膜
にダメージを与えることなしに除去できる。
【0057】この発明の第2の局面における静電吸着電
極のクリーニング装置によれば、マイクロ波による電界
とソレノイドコイルの磁界との相互作用でプロセスガス
をプラズマ化し、このプラズマ中のイオンエネルギーを
制御しながら行うプラズマエッチングにより処理される
ウエハを、絶縁膜との間に発生させた静電吸着力により
支持する静電吸着電極のクリーニング装置であって、静
電吸着電極の上方に設けられ、チャンバとマイクロ波を
導入するマイクロ波導入窓とにより構成されるエッチン
グ室と、静電吸着電極の上方でチャンバに設けられ、プ
ロセスガスをエッチング室に導入するプロセスガス導入
孔と、エッチング室を取り囲むように少なくとも3段に
分かれて設けられたソレノイドコイルとを備えることに
より、プラズマエッチング処理中に発生し、静電吸着電
極に付着した反応生成物の堆積量分布が多い部位には反
応生成物の除去速度を速い分布にし、静電吸着電極に付
着した反応生成物の堆積量分布が少ない部位には反応生
成物の除去速度を遅い分布にし、静電吸着電極の吸着面
の反応生成物を面内で平均的に除去することができる。
このため、静電吸着電極の吸着面上の反応生成物を、絶
縁膜にダメージを与えることなしに除去することが可能
となる。
【0058】また、マイクロ波による電界とソレノイド
コイルの磁界との相互作用でプロセスガスをプラズマ化
し、このプラズマ中のイオンエネルギーを制御しながら
行うプラズマエッチングにより処理されるウエハを、絶
縁膜との間に発生させた静電吸着力により支持する静電
吸着電極のクリーニング装置であって、静電吸着電極の
上方に設けられ、チャンバとマイクロ波を導入するマイ
クロ波導入窓とにより構成されるエッチング室と、静電
吸着電極の上方でチャンバに同心状に配設され、プロセ
スガスをエッチング室に導入する外側のプロセスガス導
入孔および内側のプロセスガス導入孔と、エッチング室
を取り囲むように少なくとも3段に分かれて設けられた
ソレノイドコイルとを備えることにより、プラズマエッ
チング処理中に発生し、静電吸着電極に付着した反応生
成物の堆積量分布が多い部位には反応生成物の除去速度
を速い分布にし、静電吸着電極に付着した反応生成物の
堆積量分布が少ない部位には反応生成物の除去速度を遅
い分布にし、静電吸着電極の吸着面の反応生成物を面内
で平均的に除去することができる。このため、静電吸着
電極の吸着面上の反応生成物を、絶縁膜にダメージを与
えることなしに除去することが可能となる。
【0059】また、静電吸着電極の内部に同心状に埋め
込まれ、外側のリングヒータおよび内側のリングヒータ
を備えることにより、外側のリングヒータを昇温して静
電吸着電極の外周部の除去速度を静電吸着電極の中心部
より速くすることができる。このため、外周部の反応生
成物をより早く除去し、中央部の反応生成物を遅く除去
することが可能となる。
【0060】また、静電吸着電極の内部に同心状に設け
られ、冷媒を供給する外側の流路および内側の流路を備
えることにより、内側の流路のみに冷媒を供給して静電
吸着電極の中心部の温度を外周部の温度に比して下げ、
静電吸着電極の外周部の除去速度を静電吸着電極の中心
部より速くすることことができる。このため、外周部の
反応生成物をより早く除去し、中央部の反応生成物を遅
く除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である静電吸着電極
のクリーニング方法および装置を説明するに際し、一例
として、プラズマ処理装置としての有磁場マイクロ波エ
ッチング装置の一部断面を示す説明図である。
【図2】 図1のクリーニング方法を示す説明図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1における効果を示す
説明図で、その(a)はこの発明を実施する前の除電時
間の変化を示すグラフであり、その(b)はこの発明を
実施した後の除電時間の変化を示すグラフである。
【図4】 この発明の実施の形態5である静電吸着電極
のクリーニング方法および装置を説明するに際し、一例
として、プラズマ処理装置としての有磁場マイクロ波エ
ッチング装置の一部断面を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態6である静電吸着電極
の断面を示した説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態7である静電吸着電極
の断面を示した説明図である。
【図7】 従来のプラズマ処理装置の一例としての有磁
場マイクロ波エッチング装置の一部断面を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ウエハ 4 マイクロ波 6 プラズマ 7 チャンバ 10 プロセスガス 12 エッチング室 22 反応生成物 29 冷媒 30a 外側のリングヒータ 30b 内側のリングヒータ 31a 外側の流路 31b 内側の流路 34 絶縁膜 35a,35b,35c ソレノイドコイル 36 静電吸着電極 40 マイクロ波導入窓 41 プロセスガス導入口 41a 外側のプロセスガス導入口 41b 内側のプロセスガス導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 CA12 DA06 FA01 FA02 GA02 KA14 KA23 KA26 5F004 AA15 BB14 BB18 BB22 DA22 DA23 DA26 5F031 CA02 HA16 MA28 MA32 PA24 5F045 AA08 AC11 AC17 AE15 BB14 DP03 DQ10 EB02 EB06 EE12 EE20 EH16 EM05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波による電界とソレノイドコイ
    ルの磁界との相互作用でプロセスガスをプラズマ化し、
    このプラズマ中のイオンエネルギーを制御しながら行う
    プラズマエッチングにより処理されるウエハを、絶縁膜
    との間に発生させた静電吸着力により支持する静電吸着
    電極のクリーニング方法であって、 上記プラズマエッチング処理中に発生し、上記静電吸着
    電極に付着した反応生成物の堆積量分布と、クリーニン
    グ用のプロセスガスのプラズマにより上記反応生成物を
    除去するときの除去速度分布とが相殺されるようにして
    上記反応生成物を除去することを特徴とする静電吸着電
    極のクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 静電吸着電極に付着した反応生成物を除
    去する除去速度分布を、上記静電吸着電極の外周部に付
    着した上記反応生成物が上記静電吸着電極の中央部に付
    着した上記反応生成物より早く除去されることを特徴と
    する請求項1記載の静電吸着電極のクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 ソレノイドコイルが少なくとも3段に分
    かれて設けられ、上記各段のソレノイドコイルの励磁電
    流を制御して、静電吸着電極に付着した反応生成物を除
    去する除去速度分布を変えることを特徴とする請求項1
    または2記載の静電吸着電極のクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 クリーニング用のプロセスガスの流量を
    増加して静電吸着電極の中心部から外周部に向かうクリ
    ーニング用のプロセスガスの流れを増大させ、上記静電
    吸着電極の外周部の除去速度を上記静電吸着電極の中心
    部より速くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の静電吸着電極のクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 クリーニング用のプロセスガスの圧力を
    高くして静電吸着電極の中心部におけるプロセスガスの
    流れを抑制し、上記静電吸着電極の外周部の除去速度を
    上記静電吸着電極の中心部より速くすることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電吸着電極の
    クリーニング方法。
  6. 【請求項6】 外側のプロセスガス導入孔と内側のプロ
    セスガス導入孔とが同心状に配設されており、プロセス
    ガスの導入は上記外側のプロセスガス導入口のみで行
    い、静電吸着電極の外周部の除去速度を上記静電吸着電
    極の中心部より速くすることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の静電吸着電極のクリーニング方
    法。
  7. 【請求項7】 外側のリングヒータと内側のリングヒー
    タとが静電吸着電極の内部に同心状に埋め込まれてお
    り、上記外側のリングヒータに電力を供給して昇温し、
    上記静電吸着電極の外周部の除去速度を上記静電吸着電
    極の中心部より速くすることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の静電吸着電極のクリーニング方
    法。
  8. 【請求項8】 外側の流路と内側の流路とが静電吸着電
    極の内部に同心状に設けられており、上記内側の流路の
    みに冷媒を供給して上記静電吸着電極の中心部の温度を
    外周部の温度に比して下げ、上記静電吸着電極の外周部
    の除去速度を上記静電吸着電極の中心部より速くするこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の静
    電吸着電極のクリーニング方法。
  9. 【請求項9】 マイクロ波による電界とソレノイドコイ
    ルの磁界との相互作用でプロセスガスをプラズマ化し、
    このプラズマ中のイオンエネルギーを制御しながら行う
    プラズマエッチングにより処理されるウエハを、絶縁膜
    との間に発生させた静電吸着力により支持する静電吸着
    電極のクリーニング装置であって、 上記静電吸着電極の上方に設けられ、チャンバと上記マ
    イクロ波を導入するマイクロ波導入窓とにより構成され
    るエッチング室と、 上記静電吸着電極の上方で上記チャンバに設けられ、上
    記プロセスガスを上記エッチング室に導入するプロセス
    ガス導入孔と、 上記エッチング室を取り囲むように少なくとも3段に分
    かれて設けられたソレノイドコイルとを備えることを特
    徴とする静電吸着電極のクリーニング装置。
  10. 【請求項10】 マイクロ波による電界とソレノイドコ
    イルの磁界との相互作用でプロセスガスをプラズマ化
    し、このプラズマ中のイオンエネルギーを制御しながら
    行うプラズマエッチングにより処理されるウエハを、絶
    縁膜との間に発生させた静電吸着力により支持する静電
    吸着電極のクリーニング装置であって、 上記静電吸着電極の上方に設けられ、チャンバと上記マ
    イクロ波を導入するマイクロ波導入窓とにより構成され
    るエッチング室と、 上記静電吸着電極の上方で上記チャンバに同心状に配設
    され、上記プロセスガスを上記エッチング室に導入する
    外側のプロセスガス導入孔および内側のプロセスガス導
    入孔と、 上記エッチング室を取り囲むように少なくとも3段に分
    かれて設けられたソレノイドコイルとを備えることを特
    徴とする静電吸着電極のクリーニング装置。
  11. 【請求項11】 静電吸着電極の内部に同心状に埋め込
    まれ、外側のリングヒータおよび内側のリングヒータを
    備えることを特徴とする請求項9または10記載の静電
    吸着電極のクリーニング装置。
  12. 【請求項12】 静電吸着電極の内部に同心状に設けら
    れ、冷媒を供給する外側の流路および内側の流路を備え
    ることを特徴とする請求項9または10記載の静電吸着
    電極のクリーニング装置。
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