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JP2001265866A - 販売在庫シミュレーター、販売在庫シミュレーターを組み込んだ商品在庫管理システム、および機会損失を補正する販売在庫シミュレーション方法 - Google Patents

販売在庫シミュレーター、販売在庫シミュレーターを組み込んだ商品在庫管理システム、および機会損失を補正する販売在庫シミュレーション方法

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Publication number
JP2001265866A
JP2001265866A JP2000072826A JP2000072826A JP2001265866A JP 2001265866 A JP2001265866 A JP 2001265866A JP 2000072826 A JP2000072826 A JP 2000072826A JP 2000072826 A JP2000072826 A JP 2000072826A JP 2001265866 A JP2001265866 A JP 2001265866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sales
inventory
store
simulator
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000072826A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Kuwazawa
澤 嘉 宏 桑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nomura Research Institute Ltd filed Critical Nomura Research Institute Ltd
Priority to JP2000072826A priority Critical patent/JP2001265866A/ja
Publication of JP2001265866A publication Critical patent/JP2001265866A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機会損失を見込んだ最適在庫モデルを求める
販売在庫シミュレーターとそれを現実の商品管理に活用
するようにした商品在庫管理システムを提供する。 【解決手段】 工場や物流倉庫や卸店や小売店を表す店
舗オブジェクトと、商品配分の時間・順序・数量を待行
列として管理する待行列管理オブジェクトとを生成して
販売事象をシミュレーションするシミュレーション手段
12と、所定の確率で販売機会数を発生する販売事象発
生手段13と、シミュレーション結果を評価するシミュ
レーション評価手段14とを有するコア・モジュール6
と、販売在庫シミュレーターに対するユーザーインター
フェースを提供するシミュレーター系ユーザーインター
フェース・モジュール5と、在庫モデルを入出力するシ
ミュレーター系在庫モデル入出力モジュール7とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、需要が日々変動す
る商品を複数の販売店で販売する場合に、最適な在庫数
を設定することを目的として、現実の店舗システム(メ
ーカー、物流倉庫、卸し、小売店を含む流通販売網)と
同様の仮想の店舗システム上で販売の事象をシミュレー
ションでき、特に、現実には在庫がないとして販売でき
なかった機会損失をカバーできる最適在庫数を求めるこ
とができる在庫販売シミュレーターに関する。
【0002】また、上記在庫販売シミュレーターを汎用
化することにより、在庫販売シミュレーターと既存の販
売網を管理する基幹系商品管理システムとを組み合わ
せ、在庫販売シミュレーター上で求めた最適な在庫モデ
ルによって現実の商品管理システムを制御して最適な在
庫管理を実現し、あるいは、現実の商品管理システムで
試行しようとする在庫モデルの良否を在庫販売シミュレ
ータで予め検証することができるようにした商品管理シ
ステムに関する。
【0003】
【従来の技術】コンピュータ技術の発達により、販売店
における販売を予想するために、種々の売上げ予想装置
が提案されている。
【0004】典型的な売上げ装置としては、商品の特性
等の商品的要因、あるいは、購買層等の需用者的要因、
あるいは、季節等の環境的要因など、種々の販売要因に
統計的な処理と分析を行い、この分析から特定の検討対
象商品の売り上げを予想しようとするものがある。
【0005】あるいは、過去の売上げの推移の傾向を分
析し、過去の売上げの時系列的な推移から、将来の売上
げを予想しようとする売上げ予想装置もある。
【0006】しかし、上記従来の売上げ予想装置はいず
れも、過去の類似商品の販売できた実績データを用いて
売上げ予測をしており、購買しようとして販売店を訪れ
たが在庫がないという理由で購買できなかった場合(こ
れを機会損失という)を含めて売上げ予測するものでは
なかった。
【0007】また、従来の売上げ予想装置は、販売を行
う主体が、単体である場合を対象としており、販売主体
間の商品の流通、欠如等の商品の流動による要因を含め
て予想するものではなかった。ところが、実際の販売網
は、複数の店舗を有し、これらの店舗間で商品が流通し
ながら、各販売店が時間の経過とともにそれぞれ異なる
売上げの推移を記録するものである。
【0008】一方、特定の店舗システムに固定して仮想
上の店舗システムをコンピュータ上で構成し、その仮想
上の店舗システムにおける商品流通のロジスティクスを
シミュレーションするものもあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 上述したように、
従来の売上げ予想装置は、単に過去の類似商品の販売実
績に基づいて将来の売上げ予測をしている。
【0010】ところが、過去の販売実績は、購買しよう
として店舗を訪れたが在庫がないという理由で購買でき
なかった場合(機会損失)を含んでいない。このため、
潤沢な在庫数を設定した場合には、さらに売上げが伸び
るはずであり、従来の売上げ予測装置ではこのような場
合の予測をすることはできなかった。
【0011】一方、過剰な在庫は、売上げを伸ばすため
だけならば負の要因にはならないが、企業経営にとって
負の要因になることは説明するまでもない。
【0012】このため、潤沢でありながら、過剰でない
在庫(適正在庫)を設定し、その場合の売上げを予測し
たい要求は非常に強かった。
【0013】そこで、本発明が解決しようとする一つの
課題は、販売実績データに現れない機会損失を含めた販
売事象をシミュレーションすることにより、適正な在庫
を求め、極大となる利益をシミュレーションすることが
できる販売在庫シミュレーターおよびそのシミュレーシ
ョン方法を提供することにある。
【0014】 また、上述したように、従来の売上げ
予測装置は、売上げ予測する対象が単一の販売店、ある
いは同一の売上げ実績を有する単一の店舗群、あるいは
単一の企業について売上げ予測するものであった。この
従来の売上げ予測は、商品の供給が潤沢にあり、必ず商
品の供給が可能であることを前提としている。
【0015】しかし、現実の販売網は、商品が工場から
倉庫や卸しを経て販売店に達し、それらの販売店が時間
の経過とともにそれぞれ異なる売上げの推移を記録する
ものである。
【0016】したがって、現実に可能な商品の配分を考
慮し、各販売店の売上げ推移に対応して個別の適正在庫
数を設定することにより、初めて全体としてもっとも高
い売上げを期待することができる。
【0017】ところが、従来の売上げ予測装置によれ
ば、予測した売上を目標として商品の供給を計画する
が、現実的な商品生産量や配送時間の制約から、予測売
上以下の在庫配分しか実現することができなかった。
【0018】そこで、本発明が解決しようとする他の課
題は、メーカー、物流倉庫、卸し、小売店を含めた任意
の現実の販売網・流通網の販売をシミュレーションでき
る販売在庫シミュレーターおよびそのシミュレーション
方法を提供することにある。
【0019】 上述したような販売在庫シミュレータ
ーを開発することにより、任意の既存の販売網による適
正在庫、および、極大利益を予測することができる。
【0020】このようにして求めた最適在庫は、既存の
販売網にそれぞれ適合したものであるため、これを取り
込んで既存の販売網における商品管理を制御できれば、
その既存の販売網における適正在庫を実現することがで
きる。
【0021】一方、従来から、既存の販売網に関して、
コンピューターによる様々な商品管理が行われており、
これらは基幹系商品管理システムと呼ばれている。
【0022】本発明が解決しようとするもう一つ課題
は、様々なデータ表現によって様々な商品管理を行って
いる基幹系商品管理システムと、汎用的な販売在庫シミ
ュレーターとを組み合わせる手段を提供し、基幹系商品
管理システムから在庫モデルを出力して販売在庫シミュ
レーターでシミュレーションし、あるいは販売在庫シミ
ュレーターが出力した最適な在庫モデルによって基幹系
商品管理システムの商品管理を制御することができる商
品管理システムを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る販売
在庫シミュレーターは、時間経過とともに需要が変動す
る性質の商品の在庫数と販売事象とを仮想の店舗オブジ
ェクト群上でシミュレーションする販売在庫シミュレー
ターであって、工場や物流倉庫や卸店や小売店を表す店
舗オブジェクトと、要求してから商品が移送されるまで
の時間あるいは商品配分の順序・数量を待行列として管
理する待行列管理オブジェクトとを生成し、前記オブジ
ェクト群により商品の在庫と販売事象をシミュレーショ
ンするシミュレーション手段と、所定の確率でランダム
に販売機会数を発生し前記シミュレーション手段に繰り
返し提供する販売事象発生手段と、前記シミュレーショ
ン手段によるシミュレーションの平均販売率を算出し、
これを基準見かけ平均販売率によって評価し、販売機会
発生確率を補正して再度のシミュレーション命令、ある
いは一定の条件を満たす販売機会発生確率を補正平均販
売率として出力するシミュレーション評価手段と、を有
するコア・モジュールと、販売在庫シミュレーターに対
するデータおよび制御命令を入出力するためのユーザー
インターフェースを提供するシミュレーター系ユーザー
インターフェース・モジュールと、複数の店舗の日次在
庫数を表す在庫モデルを前記コア・モジュールの店舗オ
ブジェクトの商品在庫数に入力し、あるいは前記コア・
モジュールの店舗オブジェクトの商品在庫数を在庫モデ
ルとして出力するシミュレーター系在庫モデル入出力モ
ジュールと、を有していることを特徴とするものであ
る。
【0024】本願請求項2に係る販売在庫シミュレータ
ーは、請求項1の販売在庫シミュレーターにおいて、前
記シミュレーター系ユーザーインターフェース・モジュ
ールは、店舗の属性情報により、あるいは、所定の商品
の売上に関して分散が小さくなるように店舗をグループ
化するグループ化手段を有していることを特徴とするも
のである。
【0025】本願請求項3に係る販売在庫シミュレータ
ーは、請求項1の販売在庫シミュレーターにおいて、前
記シミュレーター系ユーザーインターフェース・モジュ
ールは、販売在庫シミュレーター上の店舗システムのツ
リー構造を生成・削除し、あるいは任意の店舗オブジェ
クトを商品の流通経路で連結するツリー生成手段を有し
ていることを特徴とするものである。
【0026】本願請求項4に係る商品在庫管理システム
は、時間経過とともに需要が変動する性質の商品の在庫
数と販売事象とを仮想の店舗オブジェクト群上でシミュ
レーションする販売在庫シミュレーターと、既存の基幹
系商品管理システムの商品管理データと前記販売在庫シ
ミュレーターで処理するシミュレーションデータ間の変
換を行い、基幹系商品管理システムから在庫モデルを出
力し、あるいは所定の在庫モデルによって基幹系商品管
理システムの商品管理を制御する制御システムと、から
なり、前記販売在庫シミュレーターは、工場や物流倉庫
や卸店や小売店を表す店舗オブジェクトと、要求してか
ら商品が移送されるまでの時間あるいは商品配分の順序
・数量を待行列として管理する待行列管理オブジェクト
とを生成し、前記オブジェクト群により商品の在庫と販
売事象をシミュレーションするシミュレーション手段
と、所定の確率でランダムに販売機会数を発生し前記シ
ミュレーション手段に繰り返し提供する販売事象発生手
段と、前記シミュレーション手段によるシミュレーショ
ンの平均販売率を算出し、これを基準見かけ平均販売率
によって評価し、販売期間発生確率を補正して再度のシ
ミュレーション命令、あるいは一定の条件を満たす販売
機会発生確率を補正平均販売率として出力するシミュレ
ーション評価手段と、を有するコア・モジュールと、販
売在庫シミュレーターに対するデータおよび制御命令を
入出力するためのユーザーインターフェースを提供する
シミュレーター系ユーザーインターフェース・モジュー
ルと、店舗システムの構成と各店舗の日次在庫数を表す
在庫モデルを前記コア・モジュールの店舗オブジェクト
群に入力し、あるいは前記コア・モジュールの店舗オブ
ジェクト群の店舗システムの構成と各店舗の日次商品在
庫数を在庫モデルとして出力するシミュレーター系在庫
モデル入出力モジュールと、を有し、前記制御システム
は、前記シミュレーター系ユーザーインターフェース・
モジュールが提供するユーザーインターフェースと同一
のユーザーインターフェースを基幹系商品管理システム
上で提供する基幹系ユーザーインターフェース・モジュ
ールと、基幹系商品管理システムから現実の店舗システ
ムの構成と各店舗の日次在庫数を在庫モデルとして出力
し、あるいは前記シミュレーター系在庫モデル入出力モ
ジュールが出力した在庫モデルを基幹系商品管理システ
ムの各店舗の日次在庫数として入力する基幹系在庫モデ
ル入出力モジュールと、を有することを特徴とするもの
である。
【0027】本願請求項5に係る商品在庫管理システム
は、請求項4のシステムにおいて、前記シミュレーター
系ユーザーインターフェース・モジュールは、店舗の属
性情報により、あるいは、所定の商品の売上に関して分
散が小さくなるように店舗をグループ化するグループ化
手段を有していることを特徴とするものである。
【0028】本願請求項6に係る商品在庫管理システム
は、請求項4のシステムにおいて、前記シミュレーター
系ユーザーインターフェース・モジュール及び前記基幹
系ユーザーインターフェース・モジュールは、データ上
の店舗システムのツリー構造を生成・削除し、あるいは
任意の店舗オブジェクトを商品の流通経路で連結するツ
リー生成手段を有していることを特徴とするものであ
る。
【0029】本願請求項7に係る商品在庫管理システム
は、請求項4のシステムにおいて、商品ごとの、各店舗
の販売実績と、各店舗の在庫数と、必要な販売要因デー
タとを記憶管理する販売実績データベースを有し、前記
シミュレーション評価手段は、模擬対象商品の属性、あ
るいは、模擬対象商品の初期段階の販売実績に基づい
て、前記販売実績データベースからもっとも合致する販
売実績データを検索し、その販売実績データの見かけ平
均販売率を基準見かけ平均販売率として使用することを
特徴とするものである。
【0030】本願請求項8に係る販売在庫シミュレーシ
ョン方法は、複数店舗の在庫数と、その在庫状態におけ
る販売実績データとを含む在庫モデルから、シミュレー
ター上で同一の構成の店舗システムと在庫数とを有する
店舗オブジェクト群を生成する段階と、シミュレーショ
ン対象商品に類似の商品の販売実績から、基準見かけ平
均販売率を取得する段階と、所定の平均を有するポアソ
ン分布確率により、前記各店舗に生じる販売機会数を発
生させる段階と、前記販売機会数による見かけ平均販売
率を計算し、前記基準見かけ平均販売率との差を評価す
る段階と、前記算出された見かけ平均販売率が前記基準
見かけ平均販売率より小さいときは、前記ポアソン分布
の平均を増加させ、前記算出された見かけ平均販売率が
基準見かけ平均販売率より大きいときは、前記ポアソン
分布の平均を減少させて前記販売機会数を発生させる段
階に処理を戻し、前記算出された見かけ平均販売率が前
記基準見かけ平均販売率とほぼ等しいときは、その時の
ポアソン分布の平均を補正平均販売率として出力する段
階と、前記補正平均販売率により、各店舗の在庫数を再
配分する段階とを有することを特徴とするものである。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明による「販売在庫シ
ミュレーター、販売在庫シミュレーターを組み込んだ商
品在庫管理システム、および機会損失を補正する販売在
庫シミュレーション方法」の実施形態について図面を用
いて以下に説明する。
【0032】図1に本発明の一実施形態による「商品在
庫管理システム」の構成を示す。
【0033】図1に示すように、この商品在庫管理シス
テム1は大きく分けて2つ部分からなる。現実の店舗シ
ステム(工場、物流倉庫、卸し、小売店等からなる流通
販売網)における商品管理を行う部分と、仮想上の店舗
システムの商品の流通・在庫・販売をシミュレーション
する部分とからなる。
【0034】上記現実の店舗システムの商品の流通・在
庫・販売をシミュレーションする部分は、販売在庫シミ
ュレーター2からなり、上記現実の店舗システムの商品
管理を行う部分は、基幹系商品管理システム3とそれを
制御する制御システム4とからなる。
【0035】基幹系商品管理システム3は、現実の店舗
システムの商品管理を行うシステムであって、既存のも
のである。基幹系商品管理システム3は、店舗システム
の構成や商品の特質に合わせて、種々のものが存在して
いる。
【0036】制御システム4は、既存の基幹系商品管理
システム3の商品管理用データを販売在庫シミュレータ
ー2上で処理可能なシミュレーション用データにデータ
変換し、あるいは逆に、販売在庫シミュレーター2が出
力した商品管理用のデータを既存の基幹系商品管理シス
テム3で処理可能なデータにデータ変換し、それによっ
て現実の商品管理システムを制御するためのシステムで
ある。
【0037】販売在庫シミュレーター2は、シミュレー
ター系ユーザーインターフェース・モジュール5と、コ
ア・モジュール6と、シミュレーター系在庫モデル入出
力モジュール7とを有している。
【0038】コア・モジュール6は、仮想空間上で店舗
システムを構成し、仮想の店舗システム上で商品を配送
し、実際の販売の様子を模擬するシステム部分である。
【0039】シミュレーター系ユーザーインターフェー
ス・モジュール5は、上記コア・モジュール6に対し
て、データの入出力や、制御用の命令を入出力するため
のユーザーインターフェースを提供するシステム部分で
ある。
【0040】シミュレーター系ユーザーインターフェー
ス・モジュール5により、例えば、仮想上の店舗システ
ムの各店舗の在庫数を操作でき、所定の店舗から他の店
舗への商品の移送時間も規定することができる。また、
シミュレーター系ユーザーインターフェース・モジュー
ル5により、商品の販売のシミュレーションを実行した
り、シミュレーションのためのデータの入出力をするこ
ともできる。
【0041】シミュレーター系在庫モデル入出力モジュ
ール7は、コア・モジュール6にデータを入出力するた
めのシステム部分である。すなわち、店舗システムの構
成をコア・モジュール6に与えたり、コア・モジュール
6が構成した仮想上の店舗システムに商品の在庫数を入
力する等、仮想上の店舗システムの構成と商品在庫数を
入出力する手段である。
【0042】シミュレーター系在庫モデル入出力モジュ
ール7が入出力する店舗システムの構成や各在庫数を示
すデータの集合が「在庫モデル」である。
【0043】上記構成の販売在庫シミュレーター2に対
して、制御システム4は基幹系ユーザーインターフェー
ス・モジュール8と、基幹系在庫モデル入出力モジュー
ル9とを有している。
【0044】基幹系ユーザーインターフェース・モジュ
ール8は、基幹系商品管理システム3に対するデータの
入出力や、制御用の命令を入出力するためのユーザーイ
ンターフェースを提供する。
【0045】ここで、基幹系ユーザーインターフェース
・モジュール8は、シミュレーター系ユーザーインター
フェース・モジュール5が仮想上の店舗システムに対し
て実現するユーザーインターフェースと同一のユーザー
インターフェースを提供することを強調しておく。すな
わち、シミュレーター系ユーザーインターフェース・モ
ジュール5がコア・モジュール6に対して行う制御と全
く同様に、基幹系ユーザーインターフェース・モジュー
ル8は、基幹系商品管理システム3の各店舗の在庫数を
操作したり、店舗間に流通経路を設けたり、シミュレー
ションのための在庫モデルを出力したり、販売在庫シミ
ュレーター2が出力した在庫モデルにより基幹系商品管
理システム3を制御することができる。
【0046】また、シミュレーター系ユーザーインター
フェース・モジュール5と基幹系ユーザーインターフェ
ース・モジュール8は、商品の配分方法、商品の配送方
法、商品配送のためのリードタイム(遅れ)等の制御デ
ータを互いに交換することもである。
【0047】基幹系在庫モデル入出力モジュール9は、
基幹系商品管理システム3に対して在庫モデルを入出力
するモジュールである。
【0048】例えば、基幹系在庫モデル入出力モジュー
ル9により、現実の店舗システムや在庫数や販売実績等
を含む在庫モデルや販売実績データ等を抽出することが
できる。また逆に、販売在庫シミュレーター2が出力し
た在庫モデルを基幹系商品管理システム3に入力するこ
ともできる。
【0049】次に各モジュールの内部の構成手段につい
て説明する。
【0050】シミュレーター系ユーザーインターフェー
ス・モジュール5は、グループ化手段10と、ツリー生
成手段11とを有している。
【0051】グループ化手段10は、類似の売上推移を
有する店舗をグループ化する手段である。販売のシミュ
レーションをする場合、売上推移についてよりばらつき
が少ない店舗群についてシミュレーションできれば、よ
り正確な結果を得られるからである。
【0052】グループ化手段10は、店舗の属性情報に
より、あるいは、所定の商品の売上に関して分散が小さ
くなるように店舗をグループ化することができる。店舗
の属性情報によるグループ化とは、例えば、類似の購買
層を有する店舗を抽出するとか、類似の規模の店舗を抽
出することである。店舗の属性情報によるグループ化
は、多数の店舗から迅速にあるグループを抽出するのに
有効な手段となる。
【0053】また、「所定の商品の売上に関して分散が
小さくなるように」とは、様々な分類方法がある。例え
ば、単純に売上の帯域で店舗を分類する方法、発売から
所定期間の各日の売上について最小二乗法により分散が
もっとも少なくなる店舗群をグループとして分類する方
法等がある。
【0054】グループ化手段10は、ユーザーに分類の
方法や条件を入力させ、その分類方法により店舗をグル
ープ化し、結果をユーザーに示すように機能する。
【0055】ツリー生成手段11は、商品の流通経路に
より店舗オブジェクト間の関係を設定する手段である。
商品は、メーカーから物流倉庫や1又は2以上の卸しを
経て小売店に配送され、販売されるので、配送経路によ
り商品の供給効率が異なる。
【0056】ツリー生成手段11は、仮想の店舗システ
ム上で、ユーザーの試行を許すように、ユーザーに店舗
システムのツリー構造を生成・削除させ、あるいは任意
の店舗オブジェクトを商品の流通経路で連結させること
ができる。
【0057】コア・モジュール6は、シミュレーション
手段12と、販売事象発生手段13と、シミュレーショ
ン評価手段14と、売上評価手段15とを有している。
【0058】シミュレーション手段12は、仮想空間上
で店舗システムを構成し、さらにこの店舗システム上で
販売をシミュレーションする手段である。
【0059】シミュレーション手段12は、工場や物流
倉庫や卸店や小売店を店舗オブジェクトとし、グループ
化手段10が分類したグループにしたがって各店舗オブ
ジェクトをクラスに分類し、かつ、ツリー生成手段11
が生成したツリー構造にしたがって各店舗オブジェクト
を関連づけ、さらに、商品の在庫をインスタンスとして
各店舗オブジェクトに与え、商品の販売・発送を模擬す
るメソッドを与える。
【0060】さらにシミュレーション手段12は、要求
してから商品が移送されるまでの時間あるいは商品配分
の順序・数量を待行列として管理する待行列管理オブジ
ェクトを生成する。
【0061】これら待行列管理オブジェクトに対する制
御パラメーターを入力することにより、現実の店舗シス
テムにおける商品配分方法等の経営戦略的な要素と、商
品の配送に必要な時間等の物理的な要素と、をシミュレ
ーションすることができるようになる。
【0062】例えば、小売店の店舗オブジェクトが発注
要求を発すると、待行列管理オブジェクトがこの要求を
一旦受けて、生産等に必要な待時間の経過後に、初めて
商品の発送要求をメーカーに送るように作用する。物流
倉庫(卸店)から小売店への商品の発送についても同様
に商品の配送にかかる時間の経過後にはじめて商品の配
送を行うようにしている。また、いわゆる経営戦略的な
要素も同様に待行列管理オブジェクトによりシミュレー
ションする。例えば、特定の小売店に優先的に商品を配
送するなどの経営戦略があった場合には、下位の小売店
が商品の発注があっても、これを待行列の下位に組み入
れ、上位の小売店の発注を待行列の上位に組み入れる。
【0063】上記店舗オブジェクトと待行列管理オブジ
ェクトとにより、任意の現実の店舗システムを仮想空間
上の店舗システムとして実現することができるようにな
るのである。
【0064】販売事象発生手段13は、所定の確率でラ
ンダムに販売機会数を発生し、シミュレーション手段1
2に提供する手段である。
【0065】販売機会数は、各店舗に訪れる顧客の数で
あり、顧客が訪れたときに店舗に商品の在庫がある限
り、販売が成立する。なお、本実施形態では、上記販売
機会数を発生させる確率は、ポアソン分布確率を使用し
ているが、販売機会数を発生させる確率分布は、ランダ
ムに発生する購買事象の確率分布に近いものであれば
(例えば正規分布等)、これは使用することができる。
販売のシミュレーションについては後述する。
【0066】シミュレーション評価手段14は、シミュ
レーション手段12によるシミュレーション結果が基準
となる過去の販売実績に合致しているか否かを評価する
手段である。
【0067】シミュレーション評価手段14は、過去の
販売実績から、実際に店舗を訪れた顧客数を推定するこ
とを目的として、シミュレーション結果を評価する。こ
の評価の方法については後述する。
【0068】売上評価手段15は、所定の在庫モデルに
したがって商品を配分し、それによって販売を行った場
合の売上を計算・評価する手段である。売上評価手段1
5によれば、在庫モデルの良否が一目で分かり、営業に
直結する売上高の予想を直ちに得ることができる。ただ
し、売上評価手段15は、実務上非常に便利なものであ
るが、システムの構成上省略することができる。
【0069】基幹系ユーザーインターフェース・モジュ
ール8は、グループ化手段16とツリー生成手段17と
を有している。
【0070】グループ化手段16とツリー生成手段17
は、シミュレーター側のグループ化手段10とツリー生
成手段11と全く同様のものである。
【0071】このように、シミュレーター系ユーザーイ
ンターフェース・モジュール5と基幹系ユーザーインタ
ーフェース・モジュール8が同様のグループ化手段とツ
リー生成手段とを有していることにより、現実の商品管
理管理システム3と販売在庫シミュレーター2は、同一
のユーザーインターフェースや制御データを互換でき、
全く同様のオペレーション(運営)を行うことができ
る。
【0072】次に、販売在庫シミュレーター2と基幹系
商品管理システム3間で、生成・交換されるデータ等に
ついて概略説明する。
【0073】UI・制御データ18は、店舗システムの
構成、経営戦略的要素、物理的時間的要素を表すデータ
である。本発明では、販売在庫シミュレーター2と基幹
系商品管理システム3との間で、UI・制御データ18
の互換性が維持されている。
【0074】販売実績データベース19は、商品ごと
に、各店舗の販売実績と、各店舗の在庫数と、必要な販
売要因データとを記憶管理するデータベースである。販
売実績データベース19から、シミュレーション評価に
使用する所定商品についての所定店舗グループの基準見
かけ平均販売率が検索される。
【0075】在庫モデル20は、基幹系商品管理システ
ム3から抽出されたデータであって、所定商品について
各店舗の日次の在庫数を表している。
【0076】在庫モデル21は、販売在庫シミュレータ
ー2から抽出されたデータであって、シミュレーション
された店舗システムの各店舗の日次在庫数を表してい
る。
【0077】仮想の店舗システム22は、販売在庫シミ
ュレーター2上で在庫や販売をシミュレーションするた
めに構成された店舗システムである。仮想の店舗システ
ム22は、販売在庫シミュレーター2によって制御され
る。これに対して、現実の店舗システム23は、現実世
界の店舗システムである。現実の店舗システム23は基
幹系商品管理システム3によって制御される。
【0078】以上が本発明による商品在庫管理システム
1の構成についての説明であったが、次に販売や在庫の
シミュレーションの流れについて説明する。
【0079】図2に販売在庫シミュレーションの流れを
概念的に示す。
【0080】図2において、店舗オブジェクト24は、
メーカーや物流倉庫や卸店や小売店を表わしたオブジェ
クト群である。なお、「店舗」は一般的な意味では、メ
ーカーや工場や物流倉庫等を含まないと言わざるを得な
いが、本明細書では、商品が流通するノード的な意味で
メーカーや物流倉庫や卸店や小売店をすべて「店舗オブ
ジェクト」として表す。店舗オブジェクトは商品の流通
経路、発注等の通信経路により結ばれている。
【0081】なお、図2においては、商品の流通経路と
して工場から物流倉庫を経て小売店に流れる通常の流通
経路しか表示しなかったが、実際には商品の返品や、小
売店間の商品の転送等の流通経路が複雑に設けられる。
しかし、本質的に商品の発送要求に対してリードタイム
をとって商品を発送する点では、商品の通常の流通経路
も返品や転送等の流通経路もシミュレーター上で全く同
様に取り扱う(シミュレーションする)ことができるの
である。
【0082】待行列管理オブジェクト25は、各店舗オ
ブジェクト間のメッセージを待行列として管理するオブ
ジェクトである。店舗オブジェクト間のメッセージ(要
求や回答)は、一旦待行列管理オブジェクト25に入力
され、待行列管理オブジェクト25の管理手段26によ
り、シミュレーションの制御ルールと照らし合わされ、
待行列テーブル27に入れられる。待行列テーブル27
に入れられた要求は、待時間等の制御条件を満たした後
に順次要求先オブジェクトに送信されるように構成され
ている。
【0083】なお、図2では、待行列管理オブジェクト
25は、各店舗オブジェクト24と別個独立のものとし
て表したが、より現実の店舗システムをシミュレーショ
ンするために、好ましくは各店舗オブジェクト24に待
行列の管理機能を持たせるようにする。この場合は、待
行列管理オブジェクト25が各店舗オブジェクト24に
含まれるような形態になる。
【0084】本願請求項において、シミュレーション手
段が「工場や物流倉庫や卸店や小売店を表す店舗オブジ
ェクトと、要求してから商品が移送されるまでの時間あ
るいは商品配分の順序・数量を待行列として管理する待
行列管理オブジェクトとを生成し・・・」と記載してい
るが、これは店舗オブジェクト24と待行列管理オブジ
ェクト25とを別個独立に生成することに限定する意味
ではなく、理解容易のために商品を流通させる機能とリ
ードタイムを管理する機能を別々のオブジェクトとして
表現したものであって、実際には、図2のように店舗オ
ブジェクト24と待行列管理オブジェクト25とを別々
に生成することもできるし、待行列管理オブジェクト2
5の内部に待行列管理機能あるいは待行列管理オブジェ
クトを持たせることもできる。
【0085】店舗オブジェクト24と待行列管理オブジ
ェクト25は、両者合わせて仮想の店舗システム22
(図1)を形成する。
【0086】基幹系商品管理システム3は、現実の店舗
システムを管理するために、各企業特有の商品管理デー
タを有している。例えば、商品番号、店舗番号等であ
る。
【0087】各企業特有の商品管理データは、制御シス
テム4により、シミュレーションデータに変換される。
種々の商品管理システムを汎用的に販売在庫シミュレー
ター2でシミュレーションするためである。
【0088】商品管理データがシミュレーションデータ
に変換される時に、基幹系商品管理システム3から制御
データ18と在庫モデル20が抽出される。在庫モデル
20は、商品ごとに各店舗の在庫数を販売経過日数ごと
に記録したデータ群である。制御データ18は、商品の
戦略的な在庫配分、店舗間の配分方法等の経営戦略的要
素、及び、商品の発注から配送されるまでのリード時間
等の物理的時間的要素を表すデータ群である。
【0089】制御データ18は、図1に示した販売在庫
シミュレーター側のシミュレーター系ユーザーインター
フェース・モジュール5により、待行列管理オブジェク
ト25の管理手段26に入力される。
【0090】在庫モデル20は、販売在庫シミュレータ
ー側のシミュレーター系ユーザーインターフェース・モ
ジュール5とシミュレーター系在庫モデル入出力モジュ
ール7とにより、販売在庫シミュレーター内で店舗オブ
ジェクト24として入力される。
【0091】このように、形成された仮想の店舗システ
ム24,25は、現実の店舗システムと同様な構成と、
商品の流通を実現することができる。
【0092】図1に示したコア・モジュール6は、上記
仮想の店舗システム24,25により、発生するであろ
う販売をシミュレーションする。販売在庫シミュレーシ
ョンは、過去の販売実績の見かけ平均販売率にシミュレ
ーション上の見かけ平均販売率が近づくように、販売の
発生確率を調整する。販売シミュレーションの方法につ
いて後述する。
【0093】上記販売在庫シミュレーションにより、販
売の発生確率が調整されると、販売在庫シミュレーター
2内で調整済みの販売発生確率に適合した在庫数の調整
が行われる。この仮想の店舗システムの在庫数の調整
は、図1に示したシミュレーター系ユーザーインターフ
ェース・モジュール5によって行われる。商品在庫数を
調整した在庫モデルについて、必要により再度販売在庫
シミュレーションが行われる。
【0094】複数回の販売在庫シミュレーションの結
果、満足にいく適正在庫の在庫モデル21が出力され
る。また、その在庫モデルに関する制御データ18も出
力される。
【0095】この在庫モデル21と制御データ18は、
制御システム4によって再び基幹系商品管理システム3
で処理可能な商品管理データに変換され、既存の商品管
理システムでそのまま商品管理に使用される。
【0096】以上が本発明による商品管理の流れであ
る。
【0097】このように、現実の商品管理システムか
ら、仮想の店舗システムが形成され、その仮想の店舗シ
ステム上で販売在庫シミュレーションが行われ、機会損
失を見込んだ適正在庫が求められ、この適正在庫が在庫
モデル21として基幹系商品管理システム3にフィード
バックされる。
【0098】以上の販売在庫シミュレーションを活用す
ることにより、所定の商品を販売しようとする際に、過
去の類似商品の販売実績から、その販売実績に潜在的に
ある機会損失を求め、その機会損失を見込んだ適正在庫
数(在庫モデル)を設定し、この適正在庫数によって現
実の店舗システムの商品在庫、商品配分等の商品管理を
行うことできるようになる。
【0099】すなわち、本発明による販売在庫シミュレ
ーションは、過去の類似商品の販売実績を販売できた極
小値とし、機会損失を見込んだ極大の利益をあげ得る在
庫モデルを求めることができ、かつ、その在庫モデルを
そのまま現実の商品管理システムの制御データとして使
用することを可能とするのである。
【0100】次に、上記機会損失を見込んだ販売発生確
率、すなわち補正平均販売率を求める方法について以下
に説明する。
【0101】この補正平均販売率を求める方法は、販売
在庫シミュレーター2内で自己完結的に実行される。し
たがって、販売在庫シミュレーター2は、それ自体本願
発明の一つとなっている。
【0102】図3に、補正平均販売率を求める販売在庫
シミュレーションのフローチャートを示す。
【0103】本発明による販売在庫シミュレーションで
は、最初に基準見かけ平均販売率とその他の評価基準を
設定する(S100)。基準見かけ平均販売率とは、類
似商品の過去の販売実績から求められる見かけ平均販売
率であって、以下のように表される。
【0104】基準見かけ平均販売率=Σ類似商品の各店
舗の実績売上/店舗数 次に、在庫モデルを設定する(S110)。在庫モデル
は、ほぼ同一の売り上げ水準を有する複数の店舗であっ
て、それぞれの店舗について検討対象の商品の日次在庫
数を設定したものである。
【0105】次に、平均販売率を設定する(S12
0)。最初の平均販売率については初期値を使用し、繰
り返しシミュレーションする場合は、調整した平均販売
率を使用する。
【0106】次に、上記平均販売率を使用して販売機会
数を発生させる(S130)。販売機会数の発生は、図
1に示した販売事象発生手段13により行われる。
【0107】販売事象発生手段13は、上記平均販売率
と等しい平均を有するポアソン分布の確率によって販売
機会数を発生させる。販売機会数は、各店舗を訪れる顧
客数である。顧客が訪れたときに、商品の在庫があれば
販売が成立したとして売上を計上し、在庫がなければ機
会損失として計算される。
【0108】 見かけ平均販売率=Σ各店舗の売上/店舗数 により、発生した販売機会数と在庫数から上記「見かけ
平均販売率」を算出する(S140)。
【0109】次に、上記算出した見かけ平均販売率とS
100で設定した基準見かけ平均販売率とを比較するこ
とにより、評価を行う(S150)。評価は図1に示し
たシミュレーション評価手段14により行われる。基準
見かけ平均販売率は、シミュレーション評価手段14に
より販売実績データベース19から過去の類似商品の販
売実績データから取得される。
【0110】算出した見かけ平均販売率が基準見かけ平
均販売率とほぼ等しい場合は、その見かけ平均販売率を
結果として得られる「販売機会数の発生確率」が、機会
損失を含めた販売機会数であると評価できる。この場合
は、その販売機会数の発生確率を「補正平均販売率」と
して出力する(S160)。
【0111】一方、算出した見かけ平均販売率が基準見
かけ平均販売率とかけ離れている場合には、販売機会数
の発生確率が正しくないとして、S120の処理に戻し
て販売機会数の発生確率を修正する。
【0112】すなわち、算出された見かけ平均販売率が
基準見かけ平均販売率より小さいときは、ポアソン分布
の平均を増加させ、逆に、算出された見かけ平均販売率
が基準見かけ平均販売率より大きいときは、ポアソン分
布の平均を減少させる。
【0113】平均販売率を調整した場合は、新たに設定
した平均販売率に基づいて、ポアソン分布確率により販
売機会数を発生させる(S130)。以降S130〜S
150の処理は上述した通りである。
【0114】S120〜S150の繰り返しにより、見
かけ平均販売率が次第に基準平均販売率に近づき、S1
60で補正平均販売率を得られる。
【0115】補正平均販売率を得た後は、この補正平均
販売率に基づいて、各店舗の在庫数を調節して、新たな
在庫モデルを設定する(S110)。
【0116】新たな在庫モデルを設定した後は、S11
0に処理を戻し、上記処理を繰り返すことによって利益
が極大となるところの在庫モデルを求める。在庫モデル
の優劣は利益によって評価でき、このような利益の評価
は、図1に示した売上評価手段15によって行われる。
【0117】次に、平均販売率、すなわち販売機会数の
発生確率の調整の様子を例を用いて説明する。
【0118】図4の例では、店舗S1〜S5にそれぞれ
1,0,4,3,3の商品在庫がある。第一回目の販売
シミュレーションでは、初期値のポアソン分布確率によ
り販売機会数を発生させ、それが店舗S1〜S5につい
てそれぞれ3,2,1,1,2であった。
【0119】この場合、実際に販売できた販売数は、在
庫数の範囲内であるため、店舗S1〜S5についてそれ
ぞれ1,0,1,1,2となる。
【0120】機会損失は、販売機会数が在庫数を超過し
た数であるので、店舗S1〜S5についてそれぞれ2,
2,0,0,0となる。
【0121】このような結果から見かけ平均販売率は、
販売数(合計)/店舗数=1となる。
【0122】ところが、類似商品の販売実績である基準
平均販売率は2であったとすると、上記販売機会数は、
実績に比べて少なすぎることになる。
【0123】そこで、第2回目の販売シミュレーション
では、販売機会数の発生確率を増加させる。その結果、
店舗S1〜S5について販売機会数がそれぞれ4,2,
3,4,3となった。
【0124】この第2回目の試行では、見かけ平均販売
率が2となって、基準見かけ平均販売率と等しくなる。
【0125】これは、上記販売機会数の発生確率が機会
損失を含めて適当なものであることを示している。
【0126】この適正な販売機会数により、この場合の
補正平均販売率を計算すれば、補正平均販売率=3.2
となる。
【0127】このことにより、平均が補正平均販売率と
ほぼ等しくなる在庫数を設定することにより、機会損失
を最小とするができ、そのときの在庫数が適正在庫数で
あることが予測される。
【0128】そこで、在庫数の平均が3.2となるよう
に、各店舗に在庫数を配分調整し、その在庫モデルにつ
いて、再び販売シミュレーションを行い、改良を加え
る。このように、在庫モデルを生成・改良していくと、
一定の在庫モデルに収束すれば、それを最適在庫モデル
とすることができる。
【0129】図4の説明から明らかなように、本発明の
販売在庫シミュレーションは、過去の販売実績を基にし
て機会損失の値を計算し、この機会損失を含めた適正在
庫数を算出することができるのである。
【0130】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の販売在庫シミュレーターによれば、所定の商品の在庫
モデルを設定し検討しようとする時に、過去の類似商品
の販売実績を基にして、その販売実績に販売の機会損失
分を加えた適正在庫を推算することができる。
【0131】また、現実の店舗システムの商品流通経
路、店舗構成をシミュレーションでき、さらに、商品の
配分方法等の経営戦略的要素、及び、商品の搬送時間、
搬送可能量等の物理的時間的要素をもシミュレーション
でき、これにより、仮想空間上で現実のいかなる店舗シ
ステムをも汎用的にシミュレーションすることができ
る。
【0132】本発明の商品管理システムは、上記販売在
庫シミュレーターを組み込み、さらに制御システムによ
り、既存の基幹系商品管理システムと仮想の店舗システ
ムとをほぼ同様に処理することができる。
【0133】これにより、現実の店舗システムの在庫モ
デルを仮想の店舗システム上でシミュレーションして良
否を検証することができ、逆に、仮想の店舗システムの
シミュレーションによって得られた最適な在庫モデルを
現実の店舗システムにそのまま適用して、商品管理に使
用することができるようになるのである。
【0134】本発明の販売在庫シミュレーション方法に
よれば、所定の商品について在庫モデルをシミュレーシ
ョンして検討しようとする時に、過去の類似商品の販売
実績から生じたであろう販売機会損失を推算でき、販売
機会損失を見込んだ最適在庫モデルを求めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による商品在庫管理システ
ムの構成を示したブロック図。
【図2】本発明の商品在庫管理システムのデータの流れ
を示したブロック図。
【図3】本発明による販売在庫シミュレーション方法の
流れを示したフローチャート。
【図4】本発明の販売在庫シミュレーション方法によっ
て販売機会損失を算出して適正在庫を求める方法を具体
例によって説明した図。
【符号の説明】
1 商品在庫管理システム 2 販売在庫シミュレーター 3 基幹系商品管理システム 4 制御システム 5 シミュレーター系ユーザーインターフェース・モジ
ュール 6 コア・モジュール 7 シミュレーター系在庫モデル入出力モジュール 8 基幹系ユーザーインターフェース・モジュール 9 基幹系在庫モデル入出力モジュール 10 グループ化手段 11 ツリー生成手段 12 シミュレーション手段 13 販売事象発生手段 14 シミュレーション評価手段 15 売上評価手段 16 グループ化手段 17 ツリー生成手段 18 UI・制御データ 19 販売実績データベース 20 在庫モデル 21 在庫モデル 22 仮想の店舗システム 23 現実の店舗システム 24 店舗オブジェクト 25 待行列管理オブジェクト 26 管理手段 27 待行列テーブル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時間経過とともに需要が変動する性質の商
    品の在庫数と販売事象とを仮想の店舗オブジェクト群上
    でシミュレーションする販売在庫シミュレーターであっ
    て、 工場や物流倉庫や卸店や小売店を表す店舗オブジェクト
    と、要求してから商品が移送されるまでの時間あるいは
    商品配分の順序・数量を待行列として管理する待行列管
    理オブジェクトとを生成し、前記オブジェクト群により
    商品の在庫と販売事象をシミュレーションするシミュレ
    ーション手段と、所定の確率でランダムに販売機会数を
    発生し前記シミュレーション手段に繰り返し提供する販
    売事象発生手段と、前記シミュレーション手段によるシ
    ミュレーションの平均販売率を算出し、これを基準見か
    け平均販売率によって評価し、販売機会発生確率を補正
    して再度のシミュレーション命令、あるいは一定の条件
    を満たす販売機会発生確率を補正平均販売率として出力
    するシミュレーション評価手段と、を有するコア・モジ
    ュールと、 販売在庫シミュレーターに対するデータおよび制御命令
    を入出力するためのユーザーインターフェースを提供す
    るシミュレーター系ユーザーインターフェース・モジュ
    ールと、 複数の店舗の日次在庫数を表す在庫モデルを前記コア・
    モジュールの店舗オブジェクトの商品在庫数に入力し、
    あるいは前記コア・モジュールの店舗オブジェクトの商
    品在庫数を在庫モデルとして出力するシミュレーター系
    在庫モデル入出力モジュールと、を有していることを特
    徴とする販売在庫シミュレーター。
  2. 【請求項2】前記シミュレーター系ユーザーインターフ
    ェース・モジュールは、店舗の属性情報により、あるい
    は、所定の商品の売上に関して分散が小さくなるように
    店舗をグループ化するグループ化手段を有していること
    を特徴とする請求項1記載の販売在庫シミュレーター。
  3. 【請求項3】前記シミュレーター系ユーザーインターフ
    ェース・モジュールは、販売在庫シミュレーター上の店
    舗システムのツリー構造を生成・削除し、あるいは任意
    の店舗オブジェクトを商品の流通経路で連結するツリー
    生成手段を有していることを特徴とする請求項1記載の
    販売在庫シミュレーター。
  4. 【請求項4】時間経過とともに需要が変動する性質の商
    品の在庫数と販売事象とを仮想の店舗オブジェクト群上
    でシミュレーションする販売在庫シミュレーターと、 既存の基幹系商品管理システムの商品管理データと前記
    販売在庫シミュレーターで処理するシミュレーションデ
    ータ間の変換を行い、基幹系商品管理システムから在庫
    モデルを出力し、あるいは所定の在庫モデルによって基
    幹系商品管理システムの商品管理を制御する制御システ
    ムと、からなり、 前記販売在庫シミュレーターは、 工場や物流倉庫や卸店や小売店を表す店舗オブジェクト
    と、要求してから商品が移送されるまでの時間あるいは
    商品配分の順序・数量を待行列として管理する待行列管
    理オブジェクトとを生成し、前記オブジェクト群により
    商品の在庫と販売事象をシミュレーションするシミュレ
    ーション手段と、所定の確率でランダムに販売機会数を
    発生し前記シミュレーション手段に繰り返し提供する販
    売事象発生手段と、前記シミュレーション手段によるシ
    ミュレーションの平均販売率を算出し、これを基準見か
    け平均販売率によって評価し、販売期間発生確率を補正
    して再度のシミュレーション命令、あるいは一定の条件
    を満たす販売機会発生確率を補正平均販売率として出力
    するシミュレーション評価手段と、を有するコア・モジ
    ュールと、 販売在庫シミュレーターに対するデータおよび制御命令
    を入出力するためのユーザーインターフェースを提供す
    るシミュレーター系ユーザーインターフェース・モジュ
    ールと、 店舗システムの構成と各店舗の日次在庫数を表す在庫モ
    デルを前記コア・モジュールの店舗オブジェクト群に入
    力し、あるいは前記コア・モジュールの店舗オブジェク
    ト群の店舗システムの構成と各店舗の日次商品在庫数を
    在庫モデルとして出力するシミュレーター系在庫モデル
    入出力モジュールと、を有し、 前記制御システムは、 前記シミュレーター系ユーザーインターフェース・モジ
    ュールが提供するユーザーインターフェースと同一のユ
    ーザーインターフェースを基幹系商品管理システム上で
    提供する基幹系ユーザーインターフェース・モジュール
    と、 基幹系商品管理システムから現実の店舗システムの構成
    と各店舗の日次在庫数を在庫モデルとして出力し、ある
    いは前記シミュレーター系在庫モデル入出力モジュール
    が出力した在庫モデルを基幹系商品管理システムの各店
    舗の日次在庫数として入力する基幹系在庫モデル入出力
    モジュールと、を有することを特徴とする商品在庫管理
    システム。
  5. 【請求項5】前記シミュレーター系ユーザーインターフ
    ェース・モジュールは、店舗の属性情報により、あるい
    は、所定の商品の売上に関して分散が小さくなるように
    店舗をグループ化するグループ化手段を有していること
    を特徴とする請求項4記載の商品在庫管理システム。
  6. 【請求項6】前記シミュレーター系ユーザーインターフ
    ェース・モジュール及び前記基幹系ユーザーインターフ
    ェース・モジュールは、データ上の店舗システムのツリ
    ー構造を生成・削除し、あるいは任意の店舗オブジェク
    トを商品の流通経路で連結するツリー生成手段を有して
    いることを特徴とする請求項4記載の商品在庫管理シス
    テム。
  7. 【請求項7】商品ごとの、各店舗の販売実績と、各店舗
    の在庫数と、必要な販売要因データとを記憶管理する販
    売実績データベースを有し、 前記シミュレーション評価手段は、 模擬対象商品の属性、あるいは、模擬対象商品の初期段
    階の販売実績に基づいて、前記販売実績データベースか
    らもっとも合致する販売実績データを検索し、その販売
    実績データの見かけ平均販売率を基準見かけ平均販売率
    として使用することを特徴とする請求項4記載の商品在
    庫管理システム。
  8. 【請求項8】複数店舗の在庫数と、その在庫状態におけ
    る販売実績データとを含む在庫モデルから、シミュレー
    ター上で同一の構成の店舗システムと在庫数とを有する
    店舗オブジェクト群を生成する段階と、 シミュレーション対象商品に類似の商品の販売実績か
    ら、基準見かけ平均販売率を取得する段階と、 所定の平均を有するポアソン分布確率により、前記各店
    舗に生じる販売機会数を発生させる段階と、 前記販売機会数による見かけ平均販売率を計算し、前記
    基準見かけ平均販売率との差を評価する段階と、 前記算出された見かけ平均販売率が前記基準見かけ平均
    販売率より小さいときは、前記ポアソン分布の平均を増
    加させ、前記算出された見かけ平均販売率が基準見かけ
    平均販売率より大きいときは、前記ポアソン分布の平均
    を減少させて前記販売機会数を発生させる段階に処理を
    戻し、前記算出された見かけ平均販売率が前記基準見か
    け平均販売率とほぼ等しいときは、その時のポアソン分
    布の平均を補正平均販売率として出力する段階と、 前記補正平均販売率により、各店舗の在庫数を再配分す
    る段階とを有することを特徴とする販売在庫シミュレー
    ション方法。
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