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JP2001264419A - 距離検出装置 - Google Patents

距離検出装置

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Publication number
JP2001264419A
JP2001264419A JP2000075635A JP2000075635A JP2001264419A JP 2001264419 A JP2001264419 A JP 2001264419A JP 2000075635 A JP2000075635 A JP 2000075635A JP 2000075635 A JP2000075635 A JP 2000075635A JP 2001264419 A JP2001264419 A JP 2001264419A
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JP
Japan
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signal
sampling
peak position
reflected wave
distance
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Application number
JP2000075635A
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English (en)
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JP3433718B2 (ja
Inventor
Sunao Awano
直 粟野
Yoichi Toguchi
洋一 戸口
Tetsuo Nishidai
哲夫 西臺
Yoshitaka Inoue
義高 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2000075635A priority Critical patent/JP3433718B2/ja
Publication of JP2001264419A publication Critical patent/JP2001264419A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出距離を伸ばし、検出精度を向上させる。 【解決手段】 アンテナ21aは、対象物から反射され
た反射波を受信し、ゲイン制御部51に出力する。ゲイ
ン制御部51は、受信した反射波の距離に対応して信号
を増幅し、検波器52に出力する。検波器52は、ゲイ
ン制御部51から入力された信号を検波し、時間伸長処
理部53および制御部55に出力する。制御部55は、
検波器52から入力された信号に基づいて、ピーク位置
を検出する。制御部55は、ピーク位置を検出すると、
時間伸長処理部53を制御し、検出されたピーク位置近
傍を密に、ピーク位置を複数回サンプリングさせ、サン
プリング結果をメモリ55aに記憶させる。制御部55
は、累積加算処理部54を制御し、複数回サンプリング
したサンプリング結果を累積加算処理させた後、全サン
プリング結果を信号処理部22のA/D31に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、距離検出装置に関
し、特に、微弱な電波で検出距離と精度を向上できるよ
うにした距離検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】距離検出装置が、船舶、航空、気象、ま
たは、プラントなどの産業機器用途に広く使用されてい
る。
【0003】この距離検出装置としては、パルスレーダ
を応用したものが知られている。パルスレーダは、送波
として電磁波パルスを発生させ、対象物へ照射し、対象
物から反射されてくる反射波を受信し、送波の送信時刻
から反射波を受信した時刻の遅れ時間を計測することに
より、その遅れ時間に、電磁波の伝播速度を乗じること
により距離を算出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパル
スレーダに使用される電波は、高出力電波が用いられて
いた。このため、高出力電波によって生じる妨害波が、
周囲に大きな影響を及ぼすことがあった。また、パルス
レーダとして使用する高出力電波は、その生成に必要と
されるエネルギーの消費が大きいという課題があった。
【0005】そこで、この課題を解消させるため、電波
出力を小さくした微弱電波方式を用いることが提案され
た。これにより、高出力電波によって生じていた妨害波
などによる周囲への影響や、省電力化の問題は解消され
た。
【0006】しかしながら、微弱電波方式では、対象物
に照射される電波の出力が弱いため、対象物により反射
された反射波の検出が困難なものとなった。すなわち、
電波の出力は、距離の2乗に反比例するという性質があ
るため、例えば、対象物までの距離が2倍となった場
合、往復距離は4倍となるので、反射波の受信レベル
は、電波を放射した時点での約1/16にまで低下して
しまう。
【0007】反射波は、実際には、受信した反射波の信
号を所定の掃引周期でサンプリングすることにより、低
周波化して検出されている。ところが、反射波の受信レ
ベルは、上述の理由から低下しているため、その受信レ
ベルは、背景ノイズとほぼ同等のレベルにまで低下して
いる。このため、十分なS/N(Signal to Noise Ratio)
が確保されず、検出距離を伸ばすことや、検出距離の精
度の向上が困難であるという課題があった。
【0008】さらにそこで、この課題を解消させるた
め、サンプリングを複数回に渡って実施し、加算平均化
処理することによりノイズを低減させるという手法がと
られてきたが、この方法では、反射波のサンプリングを
計測範囲の全域に渡って、繰り返す必要があるので、そ
のサンプリングに時間が費やされる上、複数回サンプリ
ングされた膨大な処理データを扱うことにより、その処
理時間が、更に費やされてしまうという課題があった。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、反射波のピーク位置を検出し、検出された
ピーク位置に基づいてサンプリング範囲を限定し、必要
な部分のみを密にサンプリングすることにより、微弱電
波方式での検出距離を長くし、さらに、検出精度を向上
させるようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の距離検出装置
は、物体により反射された反射波の信号を受信する受信
手段と、受信手段により受信された反射波の信号に基づ
いて、ピーク位置を検出するピーク位置検出手段と、ピ
ーク位置検出手段により検出されたピーク位置、およ
び、その近傍の信号を複数回サンプリングするサンプリ
ング手段と、サンプリング手段によりピーク位置、およ
び、その近傍で複数回サンプリングされた信号の加算平
均値を演算する演算手段とを備えることを特徴とする。
【0011】受信手段とは、例えば、図1のアンテナ2
1aのことであり、アンテナ21bから対象物に向けて
照射された電波のうち、対象物により反射された反射波
を受信し、受信した信号を低周波化部22に出力するも
のである。
【0012】ピーク位置検出手段とは、例えば、図2の
低周波化部22の制御部55のことであり、検波器52
から入力された信号から、閾値を超える信号からピーク
位置を検出する。
【0013】サンプリング手段とは、例えば、図2の低
周波化部22の時間伸長処理部53のことであり、ピー
ク位置検出手段により検出されたピーク位置に基づい
て、そのピーク位置、および、その近傍の信号を複数回
サンプリングして制御部55に出力する。
【0014】演算手段とは、例えば、図2の低周波化部
22の累積加算処理部54のことであり、サンプリング
手段によりピーク位置、および、その近傍で複数回サン
プリングされた信号の加算平均値を算出し制御部55に
出力する。
【0015】本発明の距離検出手段においては、物体に
より反射された反射波の信号が受信され、受信された反
射波の信号に基づいて、ピーク位置が検出され、検出さ
れたピーク位置、および、その近傍の信号が複数回サン
プリングされ、ピーク位置、および、その近傍で複数回
サンプリングされた信号の加算平均値が演算される。
【0016】本発明の距離検出手段によれば、微弱な電
波を使用しても、検出距離と検出精度を向上させること
が可能となる。
【0017】前記サンプリング手段には、ピーク位置検
出手段により検出されたピーク位置に基づいて、ピーク
位置近傍の信号のサンプリングの範囲を設定するサンプ
リング範囲設定手段をさらに設けるようにさせることが
できる。
【0018】前記サンプリング手段には、ピーク位置検
出手段により検出されたピーク位置に基づいて、ピーク
位置近傍の範囲の信号のサンプリングの間隔を設定する
サンプリング間隔設定手段をさらに設けるようにさせる
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る液面レベル
計1の一実施の形態の構成を示すブロック図である。液
面レベル計1は、電波処理部11と信号処理部12から
構成されている。電波処理部11のアンテナ21aは、
アンテナ21bより照射された電波のうち、対象物P
(液面)により反射された反射波を受信し、受信した反
射波を高周波の信号として低周波化部22に出力する。
低周波化部22は、アンテナ21aより入力された高周
波の信号に時間伸長処理を施し、低周波化して信号処理
部12のA/D(Analog/Digital変換器)31に出力す
る。尚、低周波化部22の詳細については、後述する。
【0020】クロック発生器23は、信号処理部12の
電源35より供給される電力により駆動し、クロック信
号を生成してパルス生成部24に供給する。パルス生成
部24は、クロック発生器23より供給されたクロック
信号に基づいて、急峻なパルスを発生し、アンテナ21
bに出力する。アンテナ21bは、パルス生成部24よ
り入力された急峻なパルスに基づいて、電波を発生し対
象物Pに向けて照射する。
【0021】信号処理部12のA/D31は、電波処理部
11の低周波化部22より供給された低周波のアナログ
信号をディジタル信号に変換し演算部32の送波除去部
41に出力する。演算部32の送波除去部41は、アン
テナ21bより照射された電波のうち、アンテナ21a
により直接受信された信号、すなわち初めに送波の信号
を記憶し差分することで送波を除去し、対象物Pからの
反射波のみの信号にして演算処理部42に出力する。
【0022】演算処理部42は、送波除去部41より入
力された、反射波のみの信号を演算処理し、送波と反射
波の遅延時間から対象物Pまでの距離を求めると共に、
演算結果から液面までの検出距離データを生成して表示
部34に出力する。
【0023】表示部34は、演算部32の演算処理部4
2より入力された検出距離データを表示する。電源35
は、電力を発生し、電波処理部11の低周波化部22、
クロック発生器23、および、パルス生成部24、並び
に、信号処理部12のクロック発生器33、演算部3
2、および、表示部34に供給する。
【0024】次に、図2を参照して、電波処理部11の
低周波化部22について説明する。
【0025】低周波化部22のゲイン制御部51は、ア
ンテナ21aから入力された受信波の信号のゲインを制
御する。すなわち、アンテナ21bから照射され、対象
物Pにより反射された反射波は、対象物Pまで距離の2
乗に反比例して減衰して受信されることになる。ゲイン
制御部51は、反射波の受信距離、すなわち、受信波の
送波に対する遅れ時間に基づいてゲインを一定に制御
(タイムゲインコントロール)し、検波器52に出力す
る。尚、ゲイン制御部51の詳細については、後述す
る。
【0026】検波器52は、ゲイン制御部51から入力
された信号を検波し、検波した信号を時間伸長処理部5
3および制御部55に出力する。時間伸長処理部53
は、制御部55により指定されたサンプリングのタイミ
ングで、入力された高周波の信号をサンプリングするこ
とにより、入力された高周波の信号を時間伸長処理し
て、低周波の信号に変換し、制御部55に出力する。
尚、時間伸長処理部53については、後述する。
【0027】累積加算処理部54は、制御部55により
制御され、制御部55のメモリ55aに記憶されたサン
プリング結果のうち、同じサンプリング位置から複数回
サンプリングされたサンプリング結果を累積加算し、さ
らに、これを累積回数で除することにより平均値を求
め、制御部55に出力する。尚、累積加算処理部54に
ついては、詳細を後述する。
【0028】制御部55は、検波器52から入力された
信号に基づいて、閾値を超えた信号を受信した場合に、
これをピーク位置として検出する。また、制御部55
は、検出したピーク位置近傍のサンプリング範囲、サン
プリング間隔を決定し、この決定したサンプリング範囲
とサンプリング間隔に基づいて、時間伸長処理部53を
制御して時間伸長処理を実行させる。さらに、制御部5
5は、時間伸長処理部53より入力された各サンプリン
グデータを一時的にメモリ55aに記憶させ、信号処理
部12のA/D31に出力する。さらにまた、制御部55
は、メモリ55aに記憶されたサンプリング結果のう
ち、複数回サンプリングされたサンプリングデータを累
積加算処理部54に出力し、累積加算処理させる。
【0029】次に、液面レベル計1の動作原理について
説明する。液面レベル計1のパルス生成部24は、図3
(A)に示すような極短矩形波(インパルス)を生成
し、これをアンテナ21bから対象物P(液面)に向け
て、液面の上方から照射する。このとき、図3(A)の
インパルスは、アンテナ21bから照射される際、実質
的には、図4に示すような波形に変換されて照射され
る。この図4に示すインパルスは、スペクトルアナライ
ザにより解析されると、図5に示すような波形分布を示
す。すなわち、インパルスは、無数の高調波で構成され
ている。
【0030】この図3(A)に示す波形のインパルス
(実質的には、図4に示すインパルス)が、アンテナ2
1bから対象物P(液面)に向けて照射されると、対象
物Pにより反射された反射波が、図3(B)に示すよう
に、アンテナ21aにより受信される。
【0031】ここで、図3(A)に示すように、アンテ
ナ21bがインパルスを送信した時刻を時刻t0とし、
アンテナ21aにより受信された反射波を受信した時刻
を時刻t1とする。インパルスの伝播速度は一定なの
で、液面レベル計1の信号処理部12の演算部32は、
この時間t1−t0を計測し、これを伝播速度に乗じるこ
とにより対象物Pとの往復距離を求めることができる。
このような原理により、液面レベル計1は、測定位置か
ら液面までの距離を求める。
【0032】次に、ゲイン制御部51の詳細について説
明する。この液面レベル計1が距離検出に使用するイン
パルスは、上記のように、距離の2乗に反比例して減衰
するという性質がある。この関係が、図6に示されてい
る。
【0033】対象物Pまでの距離が、比較的近い場合、
図6(A)に示すような信号が、ゲイン制御部51に入
力されることになる。ここで、波形P1は、アンテナ2
1bから照射された電波が、廻り込んで、アンテナ21
aにより直接受信された波形(送波)である。波形P2
は、アンテナ21bで受信された反射波の波形である。
波形P3は、ノイズの波形である。このように、対象物
Pが、比較的近い距離にあるとき、送波である波形P1
を受信した後、比較的早い時刻tP2に反射波である波形
P2を受信する。
【0034】これに対して、対象物Pまでの距離が比較
的遠い場合、図6(B)に示すような信号が、ゲイン制
御部51に入力されることになる。ここで、波形P11
は、波形P1と同じものであり、波形P12は、反射波
の波形であり、波形P13は、ノイズの波形である。こ
のように、対象物Pが、比較的遠い距離にある場合、波
形P12は、対象物が比較的近い距離にある場合と比べ
て、遅い時刻tP12に受信され、さらに、波形P2に比
べて、受信レベルが減衰されていることがわかる。
【0035】このため、ゲイン制御部51は、図6
(C)に示すように、距離に応じて変化する(反射波の
受信時刻により変化する)ゲイン係数(増幅係数)を受
信信号に乗じることにより、図6(D)に示すように、
波形P2を波形P2'に、波形P12を波形P12'に変
化させることにより、一定のゲインで反射波を受信する
ように制御している。
【0036】次に、時間伸長処理部53の詳細について
説明する。液面レベル計1は、図3を参照して説明した
ように、原理的には、1つのインパルスを対象物Pに照
射し、対象物Pから反射された反射波を検出することに
より、対象物Pまでの距離を検出することが可能である
が、実際には、1つのインパルスによる送波と反射波の
時間差を計測するには、数ns、または、数psのオー
ダで反射される反射波を超高周波でサンプリングする必
要があり、現実的には不可能である。そこで、このイン
パルスを連続的に照射し、その反射波を連続的にサンプ
リングしている。
【0037】図7は、このときのサンプリングのタイミ
ングを示したものである。図7中、細線で示された受信
波形は、アンテナ21aに連続的に受信される送波と反
射波を示している。このように、送波と反射波は、周期
的に受信されている。そこで、時間伸長処理部53は、
この信号を、送波と反射波の周期とずれたタイミング
(時刻t11乃至t17)で、サンプリングすることによ
り、各反射波を時間的に伸長する。尚、図7中の太線の
波形が時間伸長処理された信号である。
【0038】今の場合、サンプリングのタイミングt11
乃至t17のそれぞれの間隔は、送波と受信波の周期より
も若干長く、均等に設定されている。従って、反射波に
着目すれば、時刻t12でサンプリングされる信号は、時
刻t11でサンプリングされる信号よりも、反射波の進ん
だ位置の信号をサンプリングしている。さらに、時刻t
13で、サンプリングされる信号は、時刻t12でサンプリ
ングされる信号よりも、反射波の進んだ位置をサンプリ
ングしている。これを、時刻t11乃至t17について実行
し、結ぶことにより、受信された信号は、時間軸に対し
て拡張される、すなわち、時間伸長処理がなされること
になる。尚、図7の黒点は、各サンプリングタイミング
でサンプリングされる位置を示す。
【0039】図8は、サンプリングの間隔を均等にした
場合の時間伸長処理部53により時間伸長処理された信
号を示したものである。アンテナ21aを介して受信さ
れた信号は、図8(A)に示すように、所定の間隔でサ
ンプリングされ、時間伸長処理される。このときのサン
プリングの時間とサンプリング位置の関係が、図8
(B)に示されている。図8(B)に示すように、時間
とサンプリング位置が一定に(均等に)変化している。
【0040】図8に示すように、サンプリングのタイミ
ングを一定にすることで、一つの反射波の全体が、等し
い分解能で読み取られることになる。このため、対象物
Pまでの距離を計測するには、その分解能が、それほど
高くない。そこで、制御部55は、検波器52から入力
された信号に基づいて、ピーク位置を検出させた後、検
出されたピーク値近傍の分解能を高く(サンプリング間
隔を密に)し、さらに、ピーク位置として検出された位
置では、複数回サンプリングするようなタイミングに変
えるように、時間伸長処理部53を制御する。これによ
り、サンプリング数を変えることなく、ピーク位置近傍
だけを正確にサンプリングすることができる。
【0041】図9は、サンプリングのタイミングを変化
させたとき、時間伸長処理部53によりサンプリングさ
れた信号の例を示している。図9(A)に示すように、
ピーク近傍では、同じ位置で複数回サンプリングされて
いることが示されており、それ以外の範囲では、サンプ
リングの間隔が密になることが示されている。
【0042】すなわち、図9(B)に示すように、範囲
h,jでは、サンプリングの時間の変化と共に、サンプ
リング位置が緩やかに変化している(密にサンプリング
がされている)ことが示されている。範囲iでは、ピー
ク位置のため、時間の変化に対してサンプリング位置が
変化していない。すなわち、反射波のピーク位置を複数
回サンプリングしていることが示されている。
【0043】このように、サンプリング位置によりサン
プリングの間隔を変化させることにより、必要な部分を
密にサンプリングし、正確なデータを得ると共に、詳細
なサンプリングが不要な個所は、粗くサンプリングする
ことができ、サンプリング結果を格納するメモリ55a
を小さくすることができると共に、サンプリングを高速
化することができる。
【0044】次に、累積加算処理部54について説明す
る。累積加算処理は、一般に、図10(A)の波形P3
1,P32・・・、波形P31',P32'・・・、およ
び、波形P31",P32"・・・に示すように、n回に
渡ってサンプリングし、サンプリングされた信号(例え
ば、今の場合、周波数が2MHz)を時間伸長し、図1
0(B)の波形P41,P42・・・P4nに示すよう
な信号(例えば、今の場合、周波数が40Hz)に時間
伸長し、さらに、同期加算することにより図10(C)
に示すような、波形P51,P52・・・P5nを形成
する処理である。この波形P5nの信号レベルは、図1
0(B)の各波形41,42・・・4nのn倍になり、
ノイズは、√n倍になる。これを、加算した波形の数、
ずなわち、nで除することにより、信号レベルを検出時
のレベルに戻し、ノイズレベルを1/√n倍にまで低減
することができる。
【0045】しかしながら、この方法では、検出範囲全
域に渡って、n回のサンプリングを実行し、時間伸長処
理を実行した後、累積加算処理をする必要があり、計測
時間が余計にかかるという問題がある。そこで、例え
ば、図11(A)に示すように、波形P61乃至P63
上の同じ位置をサンプリングする。このときの、図11
(A)に対応するサンプリング位置と距離の関係が、図
11(B)に示されている。図11(B)に示すよう
に、時間の変化に対して、サンプリング位置が変化しな
い部分で検出された波形P61乃至P63の各サンプリ
ング点(図中の黒点)を加算する。
【0046】このように、複数回数に渡り、同じサンプ
リング位置でサンプリングをした値を累積加算すると、
図12に示すように、最初の波形P71に、次の波形が
累積されることにより、波形P72が形成され、さら
に、次の波形が累積されることにより、波形P73が形
成される。尚、図12中の黒点は、複数回数サンプリン
グされた各サンプリング点を示している。
【0047】累積加算処理された波形P73上の各サン
プリングデータを3で除することにより、ノイズレベル
を1/√3倍にまで低減したデータが得られることにな
る。
【0048】さらに、制御部55は、時間伸長処理部5
3と累積加算処理部54を制御することにより、例え
ば、液面が、常に所定の範囲内でしか変化しないことが
わかっている場合、図13に示すように、その液面の変
化する範囲をサンプリング位置の開始点と終了点として
設定することにより、必要な範囲のサンプリングを複数
回実行し、累積加算処理させ、それ以外の範囲はサンプ
リングしなうようにし、必要とされるピーク位置近傍の
波形P81乃至P83付近の位置(図13中の黒点の位
置)だけを、複数回に渡ってサンプリングすることがで
き、これにより、ピーク位置付近の正確な検出が可能と
なる。
【0049】次に、図14のフローチャートを参照し
て、液面レベル計1の動作について説明する。ステップ
S1において、パルス発生部24は、インパルスを発生
し、さらに、アンテナ21bは、対象物P(液面)に向
けて、このインパルスを電波として照射し、スキャンを
開始する。
【0050】ステップS2において、制御部55は、検
波器52より入力される信号に基づいて、閾値以上の信
号が入力されたか否か、すなわち、反射波のピーク値を
検出したか否かを判定する。ステップS2において、反
射波のピークが検出されていないと判定された場合、そ
の処理は、ステップS1に戻り、反射波のピーク値が検
出されるまでスキャンを続ける。また、ステップS2に
おいて、ピーク値が検出されたと判定された場合、その
処理は、ステップS3に進む。
【0051】ステップS3において、サンプリング信号
の開始点と終了点を設定する。例えば、図15に示すよ
うな波形P92が、サンプリング位置Xcmの位置で反
射波のピーク値として検出された場合、サンプリング位
置は、波形92付近だけでよいので、サンプリング位置
は、100乃至120cmの程度の範囲でよいことにな
る。そこで、今の場合、制御部55は、サンプリングの
開始点を100cmとし、終了点を120cmとして設
定すると共に、サンプリングのタイミングを図16に示
すように、サンプリング開始点から範囲L,Nにおい
て、密なサンプリング間隔に設定し、図15の波形P9
2のピーク位置Xである、図16中の範囲Mにおいて、
複数回サンプリングするように、時間伸長処理部53を
制御する。
【0052】ステップS4において、制御部55は、時
間伸長処理部53にサンプリングを開始させ、サンプリ
ング結果をメモリ55aに記憶する。
【0053】ステップS5において、制御部55は、設
定範囲内に反射波のピーク値を検出したか否かを検出す
る。すなわち、図16の範囲L,Nで検出された信号
が、範囲Mで検出された信号よりも小さかったか否かが
判定され、複数回サンプリングしたサンプリング位置
が、ピーク値であったか否かが確認される。ステップS
5において、ピーク値が検出されなかった場合、その処
理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返さ
れ、ピーク値が検出された場合、その処理は、ステップ
S6に進む。
【0054】ステップS6において、制御部55は、メ
モリ55aに記憶されたサンプリング結果から複数回サ
ンプリングされたデータを読み出して、累積加算処理を
実行させ、累積加算処理が終了した後に、メモリ55a
に記憶されているサンプリング結果をA/D31に出力す
る。
【0055】ステップS7において、A/D31は、電波
処理部11より入力された信号をアナログ信号からディ
ジタル信号に変換し、演算部32に出力する。ステップ
S7において、演算部32は、A/D31から入力された
信号に基づいて、送波(図15中、波形P91)の受信
時刻と反射波(図15中、波形P92)の受信時刻との
遅延時間から液面までの距離を演算し、演算結果を表示
部34に表示させる。
【0056】以上によれば、対象物Pまでの距離が変動
しても、対象物Pにより反射された反射波のピーク位置
を検出し、検出されたピーク位置近傍のみを密にサンプ
リングすることができ、さらに、ピーク位置のみを複数
回サンプリングすることができるため、反射波のS/Nを
向上させることができる。このため、距離検出装置は、
微弱な電波を使用しても、検出距離と検出精度を向上さ
せることが可能となる。
【0057】
【発明の効果】本発明の距離検出手段によれば、物体に
より反射された反射波の信号を受信し、受信した反射波
の信号に基づいて、ピーク位置を検出し、検出したピー
ク位置、および、その近傍の信号を複数回サンプリング
し、ピーク位置、および、その近傍で複数回サンプリン
グされた信号の加算平均値を演算するようにしたので、
微弱な電波を使用しても、検出距離と検出精度を向上さ
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液面レベル計のブロック図で
ある。
【図2】図1の低周波化部のブロック図である。
【図3】距離検出の原理を説明する図である。
【図4】発生された電波の波形を示す図である。
【図5】図4の波形が無限の高調波で構成されているこ
とを説明する図である。
【図6】距離に比例して増幅係数を変化させることを説
明する図である。
【図7】高周波の波形の時間伸長を説明する図である。
【図8】時間伸長するときのサンプリング位置を説明す
る図である。
【図9】不等間隔で実施するサンプリングを説明する図
である。
【図10】一般的な累積加算を説明する図である。
【図11】図1の液面レベル計に使用する累積加算を説
明する図である。
【図12】図1の液面レベル計に使用する累積加算を説
明する図である。
【図13】サンプリングの開始点と終了点を説明する図
である。
【図14】液面レベル計の動作を説明するフローチャー
トである。
【図15】サンプリングされた波形の例を示す図であ
る。
【図16】図15でサンプリングされた波形のうち、ピ
ーク付近の不等間隔でのサンプリングを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 液面レベル計,11 電波処理部,12 信号処理
部,21a,21bアンテナ,22 低周波化部,23
クロック発生器,24 パルス生成部,31 A/D,
32 演算部,33 クロック発生器,34 表示部,
35 電源,41 送波除去部,42 演算処理部,5
1 ゲイン制御部,52 検波器,53 時間伸長処理
部,54 累積加算処理部,55 制御部,55a メ
モリ
フロントページの続き (72)発明者 西臺 哲夫 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 井上 義高 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AB08 AC02 AD02 AH31 AK22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体に電波を照射し、物体から反射され
    た反射波の信号を受信し、受信した反射波の信号に基づ
    いて、物体までの距離を検出する距離検出装置におい
    て、 前記物体により反射された反射波の信号を受信する受信
    手段と、 前記受信手段により受信された反射波の信号に基づい
    て、ピーク位置を検出するピーク位置検出手段と、 前記ピーク位置検出手段により検出されたピーク位置、
    および、その近傍の信号を複数回サンプリングするサン
    プリング手段と、 前記サンプリング手段によりピーク位置、および、その
    近傍で複数回サンプリングされた信号の加算平均値を演
    算する演算手段とを備えることを特徴とする距離検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記サンプリング手段は、前記ピーク位
    置検出手段により検出された前記ピーク位置に基づい
    て、前記ピーク位置近傍の信号のサンプリングの範囲を
    設定するサンプリング範囲設定手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の距離検出装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリング手段は、前記ピーク位
    置検出手段により検出された前記ピーク位置に基づい
    て、前記ピーク位置近傍の範囲の信号のサンプリングの
    間隔を設定するサンプリング間隔設定手段をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1に記載の距離検出装置。
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