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JP2001263133A - 内燃機関の回転数制御装置 - Google Patents

内燃機関の回転数制御装置

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Publication number
JP2001263133A
JP2001263133A JP2000076778A JP2000076778A JP2001263133A JP 2001263133 A JP2001263133 A JP 2001263133A JP 2000076778 A JP2000076778 A JP 2000076778A JP 2000076778 A JP2000076778 A JP 2000076778A JP 2001263133 A JP2001263133 A JP 2001263133A
Authority
JP
Japan
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control
rotation speed
internal combustion
combustion engine
predetermined
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JP2000076778A
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English (en)
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Yoshiaki Atsumi
善明 渥美
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関のアイドル回転数制御の精度を向上
させることである。 【解決手段】 エンジン2のアイドル時に所定の制御値
に基づいて吸気系のISCV56を制御することにより
所定の目標回転数に制御する回転数制御手段58を備え
た内燃機関の回転数制御装置において、外部負荷変化が
発生した場合に、前記所定の制御値を前記外部負荷変化
の種類に対応した見込制御量分変化させる制御値変更手
段58と、前記見込制御量を所定の補正係数を用いて補
正する見込値補正手段58とを備え、エンジン2の回転
数を目標回転数に迅速に収束させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等に搭載
される内燃機関の回転数を制御する内燃機関の回転数制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関においては、アイドル時に内燃
機関の回転を安定させるために吸入される空気流量の増
減補正制御が行われている。このための装置として、従
来からスロットルバルブを迂回して吸気通路の上流側と
下流側とを連通させるバイパス通路が設けられ、このバ
イパス通路にアイドルスピードコントロールバルブ(I
SCV)を設けたものが知られている(特開平7−33
2137号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、内燃機
関においては、車両に搭載されるエアコンディショナ、
パワーステアリング、ヘッドランプ、ヒータファン、ラ
ジエータファン等の外部負荷が投入された場合にアイド
ル回転数が低下することから、ISC流量制御値を一定
の見込値を用いて制御することが行われている。
【0004】しかしながら外部負荷の投入によりアイド
ル回転数が低下した場合に、ISC流量制御値を一定の
見込値を用いて制御するためアイドル回転数制御の精度
が劣っていた。また、暖機前の内燃機関のフリクション
が大きい場合においても回転数を安定させる必要があ
り、更に、内燃機関の回転数を安定させるためには内燃
機関のフリクション変化、ISC流量の変化等も考慮す
る必要がある。
【0005】この発明の課題は、内燃機関のアイドル回
転数制御の精度を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の内燃機関
の回転数制御装置は、内燃機関のアイドル時に所定の制
御値に基づいて吸気系の開閉手段を制御することにより
所定の目標回転数に制御する回転数制御手段を備えた内
燃機関の回転数制御装置において、外部負荷変化が発生
した場合に、前記所定の制御値を前記外部負荷変化の種
類に対応した見込制御量分変化させる制御値変更手段
と、前記見込制御量を所定の補正係数を用いて補正する
見込値補正手段とを備えることを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の内燃機関の回転数制
御装置は、請求項1記載の内燃機関の回転数制御装置の
前記所定の補正係数が前記内燃機関の暖機状態に基づく
ものであることを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の内燃機関の回転数制
御装置は、請求項1記載の内燃機関の回転数制御装置の
前記所定の補正係数が前記内燃機関の前記吸気系の流量
ばらつきに基づくものであることを特徴とする。
【0009】この請求項1〜請求項3記載の内燃機関の
回転数制御装置によれば、見込値補正手段により見込制
御量を、例えば内燃機関の暖機状態に基づく補正係数、
内燃機関の吸気系の流量ばらつきに基づく補正係数等を
用いて補正するため、外部負荷変化が発生した場合に、
内燃機関の回転数を目標回転数に迅速に収束させること
ができる。
【0010】また、請求項4記載の内燃機関の回転数制
御装置は、内燃機関のアイドル時に所定の制御値に基づ
いて吸気系の開閉手段を制御することにより所定の目標
回転数に制御する回転数制御手段を備えた内燃機関の回
転数制御装置において、外部負荷変化が発生した場合
に、前記所定の制御値を前記外部負荷変化の種類に対応
した見込制御量分変化させる制御値変更手段と、前記見
込制御量を所定の補正係数を用いて補正する見込値補正
手段と、前記制御値変更手段による制御値の変更から所
定時間経過したときに前記所定の補正係数の修正を行う
補正係数修正手段とを備えることを特徴とする。
【0011】また、請求項5記載の内燃機関の回転数制
御装置は、請求項4記載の内燃機関の回転数制御装置の
前記補正係数修正手段が前記内燃機関の目標回転数と制
御値の変更から所定時間経過したときの前記内燃機関の
回転数との差に基づいて前記所定の補正係数の修正を行
うことを特徴とする。
【0012】この請求項4〜請求項5記載の内燃機関の
回転数制御装置によれば、補正係数修正手段により制御
値変更手段による制御値の変更から所定時間経過したと
きに見込制御量を補正するための所定の補正係数の修正
を行うため、外部負荷変化が発生した場合に、内燃機関
の回転数を目標回転数に、より迅速に収束させることが
できる。
【0013】また、請求項6記載の内燃機関の回転数制
御装置は、内燃機関のアイドル時に所定の制御値に基づ
いて吸気系の開閉手段を制御することにより所定の目標
回転数に制御する回転数制御手段を備えた内燃機関の回
転数制御装置において、外部負荷変化が発生した場合
に、前記所定の制御値を前記外部負荷変化の種類に対応
した見込制御量分変化させる制御値変更手段と、前記制
御値変更手段により前記所定の制御値を変更したとき
に、前記内燃機関の回転数と目標回転数との間に差があ
る場合に、この差に基づいて前記内燃機関の点火時期を
点火時期補正量に基づき値だけ変更する点火時期変更手
段とを備えることを特徴とする。
【0014】また、請求項7記載の内燃機関の回転数制
御装置は、請求項6記載の内燃機関の回転数制御装置の
前記点火時期変更手段が前記内燃機関の回転数が目標回
転数よりも高い場合には、点火時期を基準値よりも遅角
に、前記内燃機関の回転数が目標回転数よりも低い場合
には、点火時期を基準値よりも進角に変更することを特
徴とする。
【0015】この請求項6〜請求項7記載の内燃機関の
回転数制御装置によれば、制御値変更手段により外部負
荷変化が発生した場合に所定の制御値を外部負荷変化の
種類に対応した見込制御量分変化させ、所定の制御値を
変更したときに内燃機関の回転数と目標回転数との間に
差がある場合に、この差に基づいて点火時期変更手段に
より内燃機関の点火時期を変更するため、内燃機関の回
転数を目標回転数に迅速に収束させることができる。
【0016】また、請求項8記載の内燃機関の回転数制
御装置は、請求項6又は請求項7記載の内燃機関の回転
数制御装置に、更に前記制御値変更手段による制御値の
変更から所定時間経過したときに前記点火時期補正量の
修正を行う点火時期補正量修正手段を備えることを特徴
とする。
【0017】また、請求項9記載の内燃機関の回転数制
御装置は、請求項8記載の内燃機関の回転数制御装置の
前記点火時期補正量修正手段が前記内燃機関の目標回転
数と制御値の変更から所定時間経過したときの前記内燃
機関の回転数との差に基づいて前記点火時期補正量の修
正を行うことを特徴とする。
【0018】この請求項8〜請求項9記載の内燃機関の
回転数制御装置によれば、点火時期補正量修正手段によ
り制御値変更手段による制御値の変更から所定時間経過
したときに点火時期補正量の修正を行うため、外部負荷
変化が発生した場合に、内燃機関の回転数を目標回転数
に、より迅速に収束させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態にかかる内燃機関の回転数制御装置の説明
を行う。
【0020】図1は、第1の実施の形態にかかるエンジ
ンの回転数制御装置を示す概略構成図である。自動車に
搭載されたエンジン2は複数気筒よりなり、エンジン2
を構成するシリンダブロック4には気筒数分のシリンダ
ボア6が形成されている。シリンダブロック4の上側に
は各シリンダボア6を閉塞するようにシリンダヘッド8
が組み付けられている。各シリンダボア6にはピストン
10が上下動可能に設けられ、そのピストン10がコネ
クティングロッド12を介してクランクシャフト14に
連結されている。また、シリンダブロック4の下側に
は、エンジンオイルを溜めるオイルパン16が設けられ
ている。そして、シリンダボア6の内部において、ピス
トン10とシリンダヘッド8とで囲まれた空間が燃焼室
17となっている。
【0021】シリンダヘッド8には、各燃焼室17のそ
れぞれに対応して点火プラグ18が設けられている。ま
た、シリンダヘッド8には、各燃焼室17に連通する吸
気ポート20及び排気ポート22がそれぞれ設けられ、
これら各ポート20,22には吸気通路24及び排気通
路26がそれぞれ連通して接続されている。そして、吸
気ポート20及び吸気通路22等により吸気系が構成さ
れ、排気ポート22及び排気通路26等により排気系が
構成されている。更に、吸気ポート20及び排気ポート
22の燃焼室17に連通する各開口端には、開閉用の吸
気バルブ28及び排気バルブ30がそれぞれ設けられて
いる。これら吸気バルブ28及び排気バルブ30は、図
示しないカムシャフトを含む動弁装置によりクランクシ
ャフト14の回転に連動して開閉されるようになってい
る。また、これら各バルブ28,30は、クランクシャ
フト14の回転に同期して開閉される。
【0022】吸気通路24の入口側にはエアクリーナ3
2が設けられている。また、吸気通路24の途中には、
この吸気通路24を通過する空気の脈動を平滑化させる
ためのサージタンク34が設けられている。更に、この
サージタンク34の下流側の各気筒毎の吸気ポート20
の近傍には、燃料噴射用のインジェクタ36がそれぞれ
設けられている。これらインジェクタ36には図示しな
い燃料タンクから、燃料ポンプによって所定圧力の燃料
が供給されるようになっている。一方、排気通路26の
出口側には、排気を浄化するための三元触媒を内蔵して
なる触媒コンバータ38が設けられている。
【0023】エンジン2にはエアクリーナ32から取り
込まれた外気がサージタンク34を含む吸気通路24を
通じて導入される。また、その外気の導入と同時に各イ
ンジェクタ36から燃料が噴射されることにより、その
外気と燃料との混合気が吸入行程における吸気バルブ2
8の開きに同期して燃焼室17に取り込まれる。更に、
燃焼室17に取り込まれた混合気が点火プラグ18によ
って点火されることにより、その混合気が爆発・燃焼し
てエンジン2に駆動力が得られる。そして、爆発・燃焼
後の排気ガスは、排気行程における排気バルブ30の開
きに同期して排気通路26へと導かれ、その排気通路2
6から触媒コンバータ38等を通じて外部へ排出され
る。
【0024】サージタンク34の上流側には、図示しな
いアクセルペダルの操作に連動して開閉されるスロット
ルバルブ40が設けられている。そして、このスロット
ルバルブ40が開閉されることにより、吸気通路24へ
の外気の取り込み量、即ち空気流量が調節される。スロ
ットルバルブ40の近傍には、このスロットルバルブ4
0の開度を検出するスロットルセンサ42が設けられて
いる。このスロットルセンサ42はスロットル開度の信
号を出力する。
【0025】また、シリンダブロック4には、エンジン
2の冷却水の温度THWを検出する水温センサ44が設
けられており、オイルパン16には、エンジンオイルの
温度THOを検出する油温センサ46が設けられてい
る。
【0026】各気筒毎の点火プラグ18には、ディスト
リビュータ48にて分配された点火信号が印加される。
ディストリビュータ48はイグナイタ50から出力され
る高電圧をクランクシャフト14の回転に同期して各点
火プラグ18に分配するためのものである。ディストリ
ビュータ48にはクランクシャフト14の回転に連動し
て回転される図示しないロータが内蔵されている。そし
て、ディストリビュータ48には、そのロータの回転か
らエンジン2の回転数NEを検出する回転数センサ52
が設けられている。
【0027】吸気通路24には、スロットルバルブ40
を迂回して同バルブ40の上流側と下流側とを互いに連
通させるバイパス通路54が設けられている。このバイ
パス通路54の途中には、開閉手段としてのリニアソレ
ノイド式のアイドルスピードコントロールバルブ(IS
CV)56が設けられている。このISCV56はデュ
ーティ制御が行われることにより、バイパス通路54が
開閉されるようになっており、スロットルバルブ40が
全閉となるエンジン2のアイドル時に、そのアイドルを
安定させるために作動させるものである。従って、エン
ジン2のアイドル時に、ISCV56の開度及びその開
弁時間が制御されることによりバイパス通路54を流れ
る空気流量が調節され燃焼室17への空気流量が調節さ
れる。
【0028】インジェクタ36、イグナイタ50、IS
CV56は電子制御装置(ECU)58に電気的に接続
され、ECU58により制御される。また、ECU58
にはスロットルセンサ42、水温センサ44、油温セン
サ46、回転数センサ52がそれぞれ接続されている。
また、電気機器スイッチ60、パワステスイッチ62、
エアコンスイッチ64、ニュートラルスイッチ66のオ
ン信号が入力される。
【0029】図2は、この実施の形態にかかるエンジン
の回転数制御装置のブロック構成図である。この図に示
すようにECU58は中央処理装置(CPU)58a、
所定の制御プログラム等を予め記憶した読出し専用メモ
リ(ROM)58b、CPU58aの演算結果等を一時
記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)58c、記
憶されたデータを保存するバックアップRAM58d、
タイムカウンタ58eと外部入力回路58f及び外部出
力回路58gとをバス58hによって接続して構成され
ている。
【0030】外部入力回路58fには、スロットルセン
サ42、水温センサ44、油温センサ46、回転数セン
サ52が接続されている。また、外部入力回路58fに
は、車載オーディオ等のがオンの時にオン信号を出力す
る電気機器スイッチ60、パワーステアリング装置が作
動しているときにオン信号を出力するパワステスイッチ
62、エアコンが作動しているときにオン信号を出力す
るエアコンスイッチ64、オートマチックトランスミッ
ションのシフトレバがニュートラルの時にオン信号を出
力するニュートラルスイッチ66がそれぞれ接続されて
いる。また、外部出力回路58gには、インジェクタ3
6、イグナイタ50及びISCV56がそれぞれ接続さ
れている。
【0031】そして、CPU58aは外部入力回路58
fを介して入力される各センサ42〜52、各スイッチ
60〜66からの各信号を入力値として読み込む。ま
た、CPU58aはそれら読み込んだ入力値に基づき、
ISCV56の制御等を実行する。
【0032】次に、このエンジンの回転数制御装置にお
けるアイドル回転数制御のための見込制御量の補正につ
いて説明する。
【0033】まず、エンジン2のフリクションの大きさ
に基づく見込制御量の補正のための補正係数(kqisc1)を
求める。即ち、冷間状態においては、エンジン、トラン
スミッションのオイル粘度が大きくなるためエンジン2
のフリクションが大きくなることからフリクションの大
きさに基づく見込制御量(q***)の補正のための補正係数
を求める。
【0034】図3に示すように、CPU58aは、水温
センサ44により検出されたエンジン2の冷却水温度T
HW及び油温センサ46により検出されたエンジンオイ
ル温度THOを読み込み(ステップS10)、この冷却
水温度THW及びエンジンオイル温度THOに基づい
て、図4に示すマップを参照することによりフリクショ
ンの大きさに基づく見込制御量の補正のための補正係数
(kqisc1)を求める。ここで、図4に示すマップは、横軸
に冷却水温度THW、縦軸にエンジンオイル温度THO
をとった2次元マップであり、冷却水温度THW及びエ
ンジンオイル温度THOが共に暖機状態の時に補正なし
(kqisc1=1)、冷却水温度THW及びエンジンオイル
温度THOが共に最低温度の時に補正量が最大(kqisc1
=1.5)となるようにしたものである。
【0035】次に、エンジンフリクションの個体ばらつ
き、ISC流量のばらつきに基づく見込制御量の補正の
ための補正係数(kqisc2)を求める。
【0036】図5に示すように、CPU58aは、水温
センサ44により検出されたエンジン2の冷却水温度T
HWに基づいてエンジン2の暖機が終了しているか否か
の判断を行うと共にISCフィードバック制御が実施さ
れているか否かの判断を行い、暖機終であってISCフ
ィードバック制御が実施されている場合に(ステップS
15)、現在のISC流量を検出して、予め定められて
いる標準ISC流量との差であるISC流量差を求める
(ステップS16)。
【0037】次に、ISC流量差に基づいて、図6に示
すマップを参照することにより、エンジンフリクション
の個体ばらつき及びISC流量のばらつきに基づく見込
制御量の補正のための補正係数(kqisc2)を求める(ステ
ップS17)。ここで、図6に示すマップは、横軸にI
SC流量差をとった1次元マップであり、ISC流量差
に比例して補正係数(kqisc2)が大きくなるようにした
ものである。
【0038】次に、冷間始動時等の暖機前の条件でもI
SC流量を見込み制御するための見込制御量の補正を行
うことができるように補正係数(kqisc2)をバックアップ
RAM58dに補正係数(kgqisc2)として記憶する(ス
テップS18)。
【0039】次に、CPU58aは、補正係数(kqisc1)
及び補正係数(kgqisc2)に基づいて見込制御量(q***)の
補正を行う。即ち、図7(ステップS20)に示すよう
に、見込制御量(q***)に補正係数(kqisc1)及び補正係数
(kgqisc2)を乗算することにより補正見込制御量(qk***)
を求める。なお、見込制御量(q***)は、外部負荷変化の
種類毎にROM58bに記憶されているものでる。即
ち、エアコンのオン・オフによる外部負荷変化に対応す
るの見込制御量(qac)(***=ac)、オートマチックトラン
スミッションのシフトレバをニュートラル(N)からド
ライブ(D)、ドライブ(D)からニュートラル(N)
に変化させたことによる外部負荷変化に対応するの見込
制御量(qnd)(***=nd)、パワーステアリング制御のオン
・オフによる外部負荷変化に対応するの見込制御量(qp
s)(***=ps)、ヘッドランプ、車載オーディオ等のオン・
オフによる外部負荷変化に対応するの見込制御量(qel)
(***=el)等が記憶されている。
【0040】このエンジンの回転数制御装置において
は、エアコンのオン・オフ、パワーステアリング制御の
オン・オフ等の外部負荷変化が発生したときにISC流
量の見込制御を行う。即ち図8に示すように外部負荷変
化が発生した場合には(ステップS25)、読込んだ冷
却水温THWに依存した基本制御空気流量qiscをROM
58bから読みだし、基本制御空気流量qiscに外部負荷
変化の種類に対応するの補正見込制御量(qk***)を加算
(外部負荷が減少する場合にはマイナスの値の補正見込
制御量(qk***)を加算)し、ISC制御の制御値を求め
る(ステップS26)。次に、このISC制御の制御値
に基づいて、ISCの見込制御を行う(ステップS2
7)。即ち、ISC制御の制御値に基づく制御デューテ
ィ比を求め、制御デューティ比に基づいてISCV56
を駆動制御する。
【0041】図9は、外部負荷変化としてエアコンをオ
ンからオフにした場合のISCの見込制御によるエンジ
ン回転数の変化の状態を示すものである。この図に示す
ようにエアコンがオンからオフになる(図9(a)参
照)と同時にISCの見込制御が行われ、ISC制御空
気量を見込制御分減少させる(図9(b)参照)。この
実施の形態の見込制御量は、補正係数(kqisc1)及び補正
係数(kgqisc2)に基づいて補正された補正見込制御量(qk
***)であり、適当な値に調整されていることから、図9
(c)に示すようにエンジン回転数(NE1)が短期間
で目標回転数に収束する。
【0042】これに対して見込制御量が過小な場合に
は、図9(d)に示すようにエンジン回転数(NE2)
がなかなか目標回転数まで低下せず、フィードバック制
御を行うことにより目標回転数に収束するため、エンジ
ン回転数が目標回転数に収束するのに時間を要する。ま
た、見込制御量が過大な場合には、図9(e)に示すよ
うにエンジン回転数(NE3)がアンダーシュートを起
こし、フィードバック制御を行うことにより目標回転数
に収束するため、エンジン回転数が目標回転数に収束す
るのに時間を要する。
【0043】このエンジンの回転数制御装置において
は、不用意なエンジン回転数の上昇、低下を防止でき、
騒音、振動を軽減することができる。また、オートマチ
ックトランスミッションのシフトレバをニュートラル
(N)からドライブ(D)、ドライブ(D)からニュー
トラル(N)に変化させたことによるショックを軽減す
ることができる。また、クリープ走行時等の軽負荷走行
時における不用意なトルク差の発生を防止できショック
の発生を防止することができる。更に、アイドル時の外
部負荷過大によるエンスト、ラフアイドル等を防止する
ことができる。
【0044】なお、上述の第1の実施の形態において
は、冷却水温度THW及びエンジンオイル温度THOに
より規定される2次元マップを参照することにより補正
係数(kqisc1)を求めるているが、オートマチックトラン
スミッションを有する車両の場合には、トランスミッシ
ョンオイル温度を検出するセンサを備え、トランスミッ
ションオイル温度、冷却水温度及びエンジンオイル温度
により規定されるマップを参照することにより補正係数
(kqisc1)を求めるようにすれば、制御精度を更に向上さ
せることができる。
【0045】また、トランスミッションオイル温度、冷
却水温度及びエンジンオイル温度の何れか一つに基づい
て補正係数(kqisc1)を求めることも可能である。この場
合には、制御精度は低下するが補正係数(kqisc1)を求め
るための処理の簡素化を図ることができる。
【0046】次に、この発明の第2の実施の形態にかか
るエンジンの回転数制御装置について説明する。この第
2の実施の形態にかかるエンジンの回転数制御装置は、
第1の実施の形態にかかるエンジンの回転数制御装置と
同様な構成を有するものであり(図1及び図2参照)、
外部負荷変化に伴う見込制御実施後一定時間経過したと
きに見込制御量(q***)の補正をのための補正係数の修正
をするものである。
【0047】即ち、図10に示すように、ECU58の
CPU58aは、電気機器スイッチ60、パワステスイ
ッチ62、エアコンスイッチ64、ニュートラルスイッ
チ66からの信号に基づいて外部負荷変化が発生したか
否かの判断を行い(ステップS30)、外部負荷変化が
発生した場合に、発生した外部負荷の種類に対応した見
込制御量(q***)に補正係数(kqisc)を乗算することによ
り補正見込制御量(qk***)を求める(ステップS3
1)。なお、見込制御量(q***)は、外部負荷変化の種類
毎にROM58bに記憶されているものであり、エアコ
ンのオン・オフによる外部負荷変化に対応するの見込制
御量(qac)(***=ac)、オートマチックトランスミッショ
ンのシフトレバをニュートラル(N)からドライブ
(D)、ドライブ(D)からニュートラル(N)に変化
させたことによる外部負荷変化に対応するの見込制御量
(qnd)(***=nd)、パワーステアリング制御のオン・オフ
による外部負荷変化に対応するの見込制御量(qps)(***=
ps)、ヘッドランプ、車載オーディオ等のオン・オフに
よる外部負荷変化に対応するの見込制御量(qel)(***=e
l)等がある。また、補正係数も、外部負荷変化の種類毎
にRAM58cに学習値として記憶されているものであ
り、エアコンのオン・オフによる外部負荷変化に対応す
るの見込制御量(qac)を補正するための補正係数、オー
トマチックトランスミッションのシフトレバをニュート
ラル(N)からドライブ(D)、ドライブ(D)からニ
ュートラル(N)に変化させたことによる外部負荷変化
に対応するの見込制御量(qnd)を補正するための補正係
数、パワーステアリング制御のオン・オフによる外部負
荷変化に対応するの見込制御量(qps)を補正するための
補正係数、ヘッドランプ、車載オーディオ等のオン・オ
フによる外部負荷変化に対応するの見込制御量(qel) を
補正するための補正係数がある。
【0048】次に、水温センサ44の出力を読込み、こ
の読込んだ冷却水温THWに依存した基本制御空気流量
qiscをROM58bから読みだし、基本制御空気流量qi
scにステップS31で求められた外部負荷変化の種類に
対応するの補正見込制御量(qk***)を加算し、ISC制
御の制御値を求める(ステップS32)。次に、このI
SC制御の制御値に基づいて、ISCの見込制御を行う
(ステップS33)。即ち、ISC制御の制御値に基づ
く制御デューティ比を求め、制御デューティ比に基づい
てISCV56を駆動制御する。次に、タイムカウンタ
(cqkisc)58eをクリアして見込制御を実施してからの
時間の計測を開始する(ステップS34)。
【0049】次に、図11を参照して、補正係数(kqis
c)の修正について説明する。先ず、CPU58aは、水
温センサ44により検出されたエンジン2の冷却水温度
THWに基づいてエンジン2の暖機が終了しているか否
かの判断を行うと共にISCフィードバック制御が実施
されているか否かの判断を行い、暖機後であってISC
フィードバック制御が実施されている場合に(ステップ
S40)、タイムカウンタの値(cqkisc) が所定値(qkti
me) 以上であるか否かの判断を行う(ステップS4
1)。なお、qktime は、標準エンジン状態において、
外部負荷変化に対応した適正見込変化量のみを変化させ
た場合に目標回転に収束するまでの時間を設定する。
【0050】ここでタイムカウンタの値が所定値以上の
場合、即ち見込制御の実施を開始してから所定時間経過
後に、回転数センサ52から現在のエンジン回転数(現
在NE)を読込み、(目標回転数(目標NE)+α<現
在NE)であるか否かの判断を行う(ステップS4
2)。ここでαは、不感帯として設定される値であり実
験等により求められるものである。このステップS42
において(目標NE+α<現在NE)の条件を満たして
いる場合には、現在ISCの減量制御中であるか否かの
判断を行い(ステップS43)、ISCの減量制御中即
ち、外部負荷が減少したことによりISC流量を補正見
込制御量(qk***)分減少させる制御中である場合には補
正係数の増側修正を行う(ステップS44)。即ち、kq
iscにβを加算することにより増側修正を行う。
【0051】一方ステップS43において、ISCの減
量制御中でないと判断された場合には補正係数の減側修
正を行う(ステップS45)。即ち、kqiscからβを減
算することにより減側修正を行う。なお、補正係数kqis
cのイニシャル値は1.00であり、修正されたkqisc
は、学習値としてバックアップRAM58dに記憶され
る。従って、RAM58dに記憶されているkqiscが次
回の運転開始時、更新条件が不成立の場合の見込制御に
用いられる。
【0052】上述のステップS42において(目標NE
+α<現在NE)の条件を満たしていないと判断された
場合には、(目標NE−α>現在NE)の条件を満たし
ているか否かの判断を行い(ステップS46)、(目標
NE−α>現在NE)の条件を満たしている場合に、現
在,ISCの増量制御中であるか否かの判断を行う(ス
テップS47)。ここでISCの増量制御中、即ち、外
部負荷が増加したことによりISC流量を補正見込制御
量(qk***)分増加させる制御中である場合には補正係数
の増側修正を行う(ステップS44)。一方ステップS
47において、ISCの増量制御中でないと判断された
場合には補正係数の減側修正を行う(ステップS4
5)。
【0053】図12は、外部負荷変化としてエアコンを
オンからオフにした場合のISCの見込制御によるエン
ジン回転数の変化の状態を示すものである。この図に示
すようにエアコンがオンからオフになる(図12(a)
参照)と同時にICSの見込制御が行われ、ICS制御
空気量を見込制御分減少させる(図12(b)参照)。
この実施の形態の見込制御量は、見込制御を実施してか
ら所定時間経過した時点でのエンジンの目標回転数とそ
の時点のエンジン回転数との差に基づいて補正係数(kqi
sc)が修正されていることから見込制御量(q***)を適当
な値に調整することができ、図12(c)に示すように
エンジン回転数(NE1)が短期間で目標回転数に収束
する。
【0054】これに対して見込制御量が過小な場合に
は、図12(d)に示すようにエンジン回転数(NE
2)がなかなか目標回転数まで低下せず、フィードバッ
ク制御を行うことにより目標回転数に収束するため、エ
ンジン回転数が目標回転数に収束するのに時間を要す
る。また、見込制御量が過大な場合には、図12(e)
に示すようにエンジン回転数(NE3)がアンダーシュ
ートを起こし、フィードバック制御を行うことにより目
標回転数に収束するため、エンジン回転数が目標回転数
に収束するのに時間を要する。
【0055】このエンジンの回転数制御装置において
は、不用意なエンジン回転数の上昇、低下を防止でき、
騒音、振動を軽減することができる。また、オートマチ
ックトランスミッションのシフトレバをニュートラル
(N)からドライブ(D)、ドライブ(D)からニュー
トラル(N)に変化させたことによるショックを軽減す
ることができる。また、クリープ走行時等の軽負荷走行
時における不用意なトルク差の発生を防止できショック
の発生を防止することができる。更に、アイドル時の外
部負荷過大によるエンスト、ラフアイドルを防止するこ
とができる。
【0056】なお、上述の第2の実施の形態において
は、補正係数kqiscにβを加算することにより増側修正
を行い、補正係数kqiscからβを減算することにより減
側修正を行っている。即ち加減法により補正係数の修正
を行っているが補正係数の修正は加減法に限らず他の方
法によることも可能である。
【0057】次に、この発明の第3の実施の形態にかか
るエンジンの回転数制御装置について説明する。この第
3の実施の形態にかかるエンジンの回転数制御装置は、
第1の実施の形態にかかるエンジンの回転数制御装置と
同様な構成を有するものであり(図1及び図2参照)、
点火時期の調整により安定化を図るものである。
【0058】即ち、図13に示すように、ECU58の
CPU58aは、電気機器スイッチ60、パワステスイ
ッチ62、エアコンスイッチ64、ニュートラルスイッ
チ66からの信号に基づいて外部負荷変化が発生したか
否かの判断を行い(ステップS50)、外部負荷変化が
発生した場合に、発生した外部負荷の種類に対応した見
込制御量(q***)を基本制御空気流量qiscに加算し,IS
C制御の制御値を求め、このISC制御の制御値に基づ
いて、ISCの見込制御を行う(ステップS51)。
【0059】次に、外部負荷変化の種類、ISCの見込
制御がISCの増量制御かISCの減量制御かによって
対象RAMの選択を行う(ステップS52)。即ち、外
部負荷変化の種類、ISCの見込制御がISCの増量制
御かISCの減量制御かによって補正の基本量となる点
火時期補正基本量a***bの選択を行う。なお、点火時期
補正基本量a***bは、外部負荷変化の種類及びISCの
増量制御又はISCの減量制御毎に学習値として記憶さ
れている。
【0060】次に、図14に示すように、CPU58a
は、水温センサ44により検出されたエンジン2の冷却
水温度THW及び油温センサ46により検出されたエン
ジンオイル温度THOの入力を受付け(ステップS6
0)、この冷却水温度THW及びエンジンオイル温度T
HOに基づいて、図15に示すマップを参照することに
より冷却水温度THW及びエンジンオイル温度THOに
基づく点火時期の補正のための補正係数(kaisc)を求め
る。ここで、図15に示すマップは、横軸に冷却水温度
THW、縦軸にエンジンオイル温度THOをとった2次
元マップであり、冷却水温度THW及びエンジンオイル
温度THOが共に暖機状態の時に補正なし(kqisc1=
1)、冷却水温度THW及びエンジンオイル温度THO
が共に最低温度の時に補正量が最大(kqisc1=1.5)
となるようにしたものである。
【0061】そして選択した点火時期補正基本量a***b
に補正係数(kaisc)を乗算することにより点火時期の補
正量ak***を求める(図13,ステップS53)。
【0062】次に補正量ak***を制御点火時期に加算す
る(ステップS54)。即ち、ISC見込制御実行後、
一定時間経過したときにエンジン2の回転数が目標回転
数よりも高い場合には点火時期を基準値よりも遅角にな
るように、エンジン2のの回転数が目標回転数よりも低
い場合には点火時期を基準値よりも進角になるように補
正量ak***を点火時期に加算する。
【0063】なお、補正量ak***は、時間の経過と共に
減衰させる。即ち、図16に示すように、補正量ak***
が0か否かの判断を行い(ステップS65)、0でない
場合には、0よりも小さい定数(kdwon)を乗算すること
により(ステップS66)徐々に減衰させる。従って、
図17に示すように外部負荷の変化が発生した後に点火
時期を補正量ak***変更した時点から、徐々に補正量ak*
**を減衰させ、補正前の状態aiscに戻す。そして、タイ
ムカウンタ(cakisc)58eをクリアして見込制御を実施
してからの時間の計測を開始する(図13,ステップS
55)。
【0064】次に、図18を参照して、点火時期補正基
本量(a***b)の修正について説明する。先ず、CPU5
8aは、水温センサ44により検出されたエンジン2の
冷却水温度THWに基づいてエンジン2の暖機が終了し
ているか否かの判断を行うと共にISCフィードバック
制御が実施されているか否かの判断を行い、暖機後であ
ってISCフィードバック制御が実施されている場合に
(ステップS60)、タイムカウンタの値(cakisc) が
所定値(aktime) 以上であるか否かの判断を行う(ステ
ップS61)。なお、aktime は、標準エンジン状態に
おいて、外部負荷変化が発生したときにエンジン回転が
目標値に収束するまでの時間を設定する。
【0065】ここでタイムカウンタの値が所定値(aktim
e)以上の場合、即ち見込制御の実施を開始してから所定
時間経過後に、外部負荷変化の種類、ISCの見込制御
がISCの増量制御かISCの減量制御かによって対象
RAMの選択を行う(ステップS62)。即ち、外部負
荷変化の種類、ISCの見込制御がISCの増量制御か
ISCの減量制御かによって点火時期補正基本量a***b
の選択を行う。なお、点火時期補正基本量a***bは、外
部負荷変化の種類及びISCの増量制御又はISCの減
量制御毎に学習値として記憶されている。
【0066】次に、回転数センサ52から現在のエンジ
ン回転数(現在NE)を読込み、(目標回転数(目標N
E)+α<現在NE)であるか否かの判断を行う(ステ
ップS63)。ここでαは、不感帯として設定される値
であり実験等により求められるものである。このステッ
プS63において(目標NE+α<現在NE)の条件を
満たしている場合には、点火時期補正基本量a***bから
βを減算し修正した点火時期補正基本量a***bとする。
【0067】一方ステップS63において、(目標NE
+α<現在NE)の条件を満たしていないと判断された
場合には、(目標NE−α>現在NE)の条件を満たし
ているか否かの判断を行い(ステップS65)、(目標
NE−α>現在NE)の条件を満たしている場合に、点
火時期補正基本量a***bにβを加算し修正した点火時期
補正基本量a***bとする。
【0068】図19は、外部負荷変化としてエアコンを
オンからオフにした場合のISCの見込制御によるエン
ジン回転数の変化の状態を示すものである。この図に示
すようにエアコンがオンからオフになる(図19(a)
参照)と同時にICSの見込制御が行われ、ICS制御
空気量を見込制御分減少させる(図19(b)参照)。
【0069】このISC見込制御実行後、一定時間経過
したときにエンジン2の回転数が目標回転数よりも高い
場合(図19(d))には点火時期を基準値よりも遅角
になるように(図19(g))、エンジン2のの回転数
が目標回転数よりも低い場合(図19(e))には点火
時期を基準値よりも進角になるよう(図19(f))に
点火時期を補正するため、図19(c)に示すようにエ
ンジン回転数(NE1)が短期間で目標回転数に収束す
る。
【0070】このエンジンの回転数制御装置において
は、不用意なエンジン回転数の上昇、低下を防止でき、
騒音、振動を軽減することができる。また、オートマチ
ックトランスミッションのシフトレバをニュートラル
(N)からドライブ(D)、ドライブ(D)からニュー
トラル(N)に変化させたことによるショックを軽減す
ることができる。また、クリープ走行時等の負荷走行時
における不用意なトルク差の発生を防止できショックの
発生を防止することができる。更に、アイドル時の外部
負荷過大によるエンスト、ラフアイドルを防止すること
ができる。
【0071】なお、上述の第3の実施の形態において
は、冷却水温度THW及びエンジンオイル温度THOに
より規定される2次元マップを参照することにより補正
係数(kaisc)を求めるているが、オートマチックトラン
スミッションを有する車両の場合には、トランスミッシ
ョンオイル温度を検出するセンサを備え、トランスミッ
ションオイル温度、冷却水温度及びエンジンオイル温度
により規定されるマップを参照することにより補正係数
(kaisc)を求めるようにすれば、制御精度を向上させる
ことができる。
【0072】また、トランスミッションオイル温度、冷
却水温度及びエンジンオイル温度の何れか一つに基づい
て補正係数(kaisc)を求めることも可能である。この場
合には、制御精度は低下するが補正係数(kaisc)を求め
るための処理の簡素化を図ることができる。
【0073】
【発明の効果】この発明によれば、外部負荷変化が発生
した場合に、内燃機関の回転数を目標回転数に迅速に制
御することができる。従って、不用意なエンジン回転数
の上昇、低下を防止による騒音、振動を軽減することが
できる。また、オートマチックトランスミッションのシ
フトレバのニュートラル(N)とドライブ(D)との間
の変化によるショックを軽減することができる。また、
クリープ走行時等の軽負荷走行時における不用意なトル
ク差の発生を防止できショックの発生を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかるエンジンの回転数制
御装置の概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態にかかるエンジンの回転数制
御装置のブロック構成図である。
【図3】第1の実施の形態にかかるエンジンフリクショ
ンの大きさに基づく見込制御量の補正係数を求めるため
のフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態にかかるエンジンフリクショ
ンの大きさに基づく見込制御量の補正係数を求めるため
のマップである。
【図5】第1の実施の形態にかかるエンジンフリクショ
ンの個体ばらつき等に基づく見込制御量の補正係数を求
めるためのフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態にかかるエンジンフリクショ
ンの個体ばらつき等に基づく見込制御量の補正係数を求
めるためのマップである。
【図7】第1の実施の形態にかかる補正見込制御量を求
めるためのフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態にかかる見込制御を実施する
ためのフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態にかかる見込制御に基づくエ
ンジン回転数の変化の状態を示す図である。
【図10】第2の実施の形態にかかる見込制御を説明す
るためのフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態にかかる見込制御量を補正
するための補正係数の修正を説明するためのフローチャ
ートである。
【図12】第2の実施の形態にかかる見込制御に基づく
エンジン回転数の変化の状態を示す図である。
【図13】第3の実施の形態にかかる見込制御を説明す
るためのフローチャートである。
【図14】第3の実施の形態にかかる点火時期を補正す
る補正係数を求めるためのフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態にかかる点火時期を補正す
る補正係数を求めるためのマップである。
【図16】第3の実施の形態にかかる点火時期の補正量
の減衰を説明するためのフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態にかかる点火時期の補正量
の減衰を説明するための図である。
【図18】第3の実施の形態にかかる点火時期の補正量
の修正を説明するためのフローチャートである。
【図19】第3の実施の形態にかかる見込制御に基づく
エンジン回転数の変化の状態を示す図である。
【符号の説明】
2…エンジン、44…水温センサ、46…油温センサ、
52…回転数センサ、56…ISCV、58…ECU、
58d…バックアップRAM、58e…タイムカウン
タ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 312 F02D 45/00 312L 312B 312C F02P 5/15 F02P 5/15 E Fターム(参考) 3G022 BA01 CA03 DA01 DA02 EA07 FA02 GA05 3G065 AA04 CA15 DA04 EA03 FA11 GA09 GA10 GA31 GA33 GA35 GA37 GA41 3G084 BA06 BA17 CA03 DA04 DA07 DA11 EA11 EB09 EC01 EC03 FA33 3G093 AA01 BA02 BA14 CA04 DA01 DA04 DA05 DA06 DB24 DB25 DB26 EA09 EA13 EB03 FA00 FA10 FA11 3G301 HA01 JA04 KA07 LA00 LA04 NC04 ND42 NE19 PA11Z PE01Z PE08Z PF10Z PF11Z PF12Z PF13Z PF14Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のアイドル時に所定の制御値に
    基づいて吸気系の開閉手段を制御することにより所定の
    目標回転数に制御する回転数制御手段を備えた内燃機関
    の回転数制御装置において、 外部負荷変化が発生した場合に、前記所定の制御値を前
    記外部負荷変化の種類に対応した見込制御量分変化させ
    る制御値変更手段と、前記見込制御量を所定の補正係数
    を用いて補正する見込値補正手段とを備えることを特徴
    とする内燃機関の回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の補正係数は、前記内燃機関の
    暖機状態に基づくものであることを特徴とする請求項1
    記載の内燃機関の回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の補正係数は、前記内燃機関の
    前記吸気系の流量ばらつきに基づくものであることを特
    徴とする請求項1記載の内燃機関の回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関のアイドル時に所定の制御値に
    基づいて吸気系の開閉手段を制御することにより所定の
    目標回転数に制御する回転数制御手段を備えた内燃機関
    の回転数制御装置において、 外部負荷変化が発生した場合に、前記所定の制御値を前
    記外部負荷変化の種類に対応した見込制御量分変化させ
    る制御値変更手段と、前記見込制御量を所定の補正係数
    を用いて補正する見込値補正手段と、前記制御値変更手
    段による制御値の変更から所定時間経過したときに前記
    所定の補正係数の修正を行う補正係数修正手段とを備え
    ることを特徴とする内燃機関の回転数制御装置。
  5. 【請求項5】 前記補正係数修正手段は、前記内燃機関
    の目標回転数と制御値の変更から所定時間経過したとき
    の前記内燃機関の回転数との差に基づいて前記所定の補
    正係数の修正を行うことを特徴とする請求項4記載の内
    燃機関の回転数制御装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関のアイドル時に所定の制御値に
    基づいて吸気系の開閉手段を制御することにより所定の
    目標回転数に制御する回転数制御手段を備えた内燃機関
    の回転数制御装置において、 外部負荷変化が発生した場合に、前記所定の制御値を前
    記外部負荷変化の種類に対応した見込制御量分変化させ
    る制御値変更手段と、前記制御値変更手段により前記所
    定の制御値を変更したときに、前記内燃機関の回転数と
    目標回転数との間に差がある場合に、この差に基づいて
    前記内燃機関の点火時期を点火時期補正量に基づく値だ
    け変更する点火時期変更手段とを備えることを特徴とす
    る内燃機関の回転数制御装置。
  7. 【請求項7】 前記点火時期変更手段は、前記内燃機関
    の回転数が目標回転数よりも高い場合には、点火時期を
    基準値よりも遅角に、前記内燃機関の回転数が目標回転
    数よりも低い場合には、点火時期を基準値よりも進角に
    変更することを特徴とする請求項7記載の内燃機関の回
    転数制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御値変更手段による制御値の変更
    から所定時間経過したときに前記点火時期補正量の修正
    を行う点火時期補正量修正手段を更に備えることを特徴
    とする請求項6又は請求項7記載の内燃機関の回転数制
    御装置。
  9. 【請求項9】 前記点火時期補正量修正手段は、前記内
    燃機関の目標回転数と制御値の変更から所定時間経過し
    たときの前記内燃機関の回転数との差に基づいて前記点
    火時期補正量の修正を行うことを特徴とする請求項8記
    載の内燃機関の回転数制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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