JP2001261242A - ボビン - Google Patents
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Abstract
や、プリンターに取り付ける作業中等で、熱転写シート
に損傷が発生せず、簡単な作業で、巻取機による巻取り
加工の汎用性に優れたボビンを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 熱転写シートの供給用及び/または巻き
上げ用ボビンにおいて、ボビン本体の端に着脱可能に保
護キャップを設け、該保護キャップがボビン本体の端部
を覆うカバー部と、ボビン本体に巻き取られた熱転写シ
ートの巻取りが落下した場合、巻き取られた熱転写シー
トの端部が損傷しないように、鍔部を設け、またボビン
本体の中空部に挿入され、ボビン本体内面に接触するよ
うに、ばね状突起とを備えたことを特徴とすることによ
り、ボビン本体に巻き取った熱転写シートを運搬中や、
プリンターに取り付ける作業中等で、熱転写シートに損
傷を発生させない。
Description
用いた感熱溶融熱転写記録や昇華型熱転写記録に用いら
れる熱転写シートを製造時に巻き取る供給用ボビンと、
該供給用ボビンと熱転写シートにより連接した巻き上げ
用ボビンに関し、該巻き上げ用ボビンは熱転写プリンタ
ーで、供給用ボビンから供給される熱転写シートを巻き
取るものであり、それらの両者のボビンに関するもので
ある。
リ等に用いられる熱転写記録媒体として、基材フィルム
の一方の面に熱溶融性インキ層または昇華性染料インキ
層の熱転写層を設けた熱転写シートが使用されている。
従来の熱転写シートは、基材フィルムとして厚さ10〜
20μm程度のコンデンサ紙やパラフィン紙のような
紙、あるいは厚さ3〜20μm程度のポリエステルやセ
ロファンのようなプラスチックフィルムを用い、この基
材フィルム上にワックスに顔料や染料等の着色剤を混合
した熱溶融性のインキまたは、樹脂バインダーに昇華性
染料を分散ないし溶解させたインキを塗布して、熱溶融
性インキ層または昇華性染料インキ層を設けたものであ
る。そして、基材フィルムの裏側から、サーマルヘッド
により所定箇所を加熱・加圧し、熱溶融性インキ層また
は昇華性染料インキ層のうち、印字部に相当する箇所の
インキ層を溶融、または昇華させ、印字用紙に転写して
印字を行うものである。
巻き形状をとり、一般的に供給用ボビンに熱転写シート
を巻き取り、その熱転写シートの巻き終わりの端を巻き
上げ用ボビンに接続して、熱転写後の熱転写シートを巻
き上げ用ボビンに巻き取って使用している。また、供給
用ボビンや巻き上げ用ボビンをプリンターで駆動させる
ためのギアをボビンと別の部材で用意して、ボビンの端
にそのギアを装着してプリンターにセットしたり、ある
いはボビンの端にギアを本体と一体的に成形したものを
用意して、プリンターにセットしたりしている。
った熱転写シートを運搬中や、プリンターに取り付ける
作業中等で、図5(e)に示すように、ボビン本体1A
に巻き取られた熱転写シートの巻取り9が床等に落下し
た場合、ボビン本体外径よりも熱転写シート巻取り外径
の方が大きく、巻き取られた熱転写シートの端部11が
損傷するという問題がある。また、図5(f)に示すよ
うに、ボビン本体1Aに巻き取られた熱転写シートの巻
取り9が落下し、ボビン本体1Aが床等に当たった場合
(図5(f)上図参照)、巻き取った熱転写シートの巻
位置ずれ17が生じる(図5(f)下図参照)という問
題がある。さらに、ボビン本体に傷が発生するという問
題がある。
ボビン本体の損傷を防止するために、また熱転写シート
の巻位置がずれないように、図6に示すように、供給用
ボビン本体1Aの端部にフランジ(鍔部)4を設けて、
熱転写シートの巻取り9を保護することが一部で行われ
ている。しかし、フランジ付きのボビン本体に熱転写シ
ートを巻取機で巻き上げる時に、巻取機に設置してある
タッチロール16を熱転写シート巻取りと同時に回転さ
せて、巻き蛇行や巻き緩み等がない正常な巻取りを作成
する際に、タッチロール16がフランジ4に接触せず
に、熱転写シート巻取り部に接触するような専用サイズ
のタッチロールを用意する必要が生じ、さらにタッチロ
ール、ボビン本体と熱転写シートをセットする際の位置
合わせに手間がかかり、多種類(熱転写シート幅の異な
るもの、熱転写シートの長さの異なるもの、ボビンの大
きさの異なるもの等)の製品を1台の巻取機で加工でき
る汎用性に欠けているという問題がある。
し、ボビンに巻き取った熱転写シートを運搬中や、プリ
ンターに取り付ける作業中等で、熱転写シートに損傷が
発生せず、簡単な作業で、巻取機による巻取り加工の汎
用性に優れたボビンを提供することを目的とする。
に、本発明は、熱転写シートの供給用及び/または巻き
上げ用ボビンにおいて、ボビン本体の端に着脱可能に保
護キャップを設け、該保護キャップがボビン本体の端部
を覆うカバー部と、ボビン本体に巻き取られた熱転写シ
ートの巻取りが落下した場合、巻き取られた熱転写シー
トの端部及びボビン本体が損傷しないように、また熱転
写シートの巻位置がずれないように、鍔部を設け、また
ボビン本体の中空部に挿入され、ボビン本体内面に接触
するように、ばね状突起とを備えたことを特徴とするこ
とにより、ボビン本体に巻き取った熱転写シートを運搬
中や、プリンターに取り付ける作業中等で、熱転写シー
トに損傷を発生させない。
設けられていることが好ましく、供給用ボビン本体に巻
き取られた熱転写シート巻取りと、該熱転写シートの巻
き終わりの端を巻き上げ用ボビン本体に接続された状態
の巻き上げボビンとの向き合う位置に、該切り欠きを合
わすことで、熱転写シート巻取りと巻き上げ用ボビンと
を密着させて、帯び掛けすることができ、熱転写シート
を運搬中の振動等で熱転写シートに損傷が発生しにくく
なる。さらに、前記のキャップが一体成形で形成されて
いることが好ましく、安定した品質で、効率的にキャッ
プを製造することができる。
を巻取機で巻取り加工を行う時に、ボビン本体の端には
キャップを取り付けておかずに、ボビンにはフランジの
ような突出した部分がないために、巻取機に設置してあ
るタッチロールを使用する時に、お互いの位置合わせに
手間がかかることがなく、簡単に実施でき、多種類の熱
転写シートや、ボビンを用いた各種製品を1台の巻取機
で加工できる、優れた汎用性を有したものとなり、熱転
写シートを巻き終わったら、そのボビン本体の端にキャ
ップを取り付けるものである。
面を参照しながら説明する。図1は、本発明のボビン1
における一つの実施例を示すもので、熱転写シート10
の供給用ボビン1において、該ボビン本体1Aの両端6
に着脱可能に保護キャップ2を設け、該保護キャップ2
がボビン本体1Aの端部6を覆う、コの字状のカバー部
3と、ボビン本体1Aに巻き取られた熱転写シート10
の巻取り9が落下した場合、巻き取られた熱転写シート
10の端部11及びボビン本体1Aが損傷しないよう
に、また熱転写シート10の巻位置がずれないように、
鍔部4を設け、またボビン本体1Aの中空部7に矢印に
示される方向に挿入され、ボビン本体内面8に接触する
ように、ばね状突起5とを備えている。このばね状突起
5は、円筒に長手方向の溝5Aを設けて容易に弾性変形
可能なようにしたものであり、ばね状突起5の先端にテ
ーパー部5Bを備えている。このようなボビンが熱転写
プリンタに装着される際は、上記のボビンにボビン用の
ギアを装着して、ボビン側のギアと熱転写プリンタにあ
る駆動ギアとを噛み合わせて、熱転写シートの搬送や、
印字記録が行われる。
径l1はボビン本体内径l2よりも若干大きく選定されて
いる。さらに、ばね状突起5の先端の外径l3はボビン
本体内径l2よりも小さくしておくことで、ボビン本体
1Aの中空部7に、保護キャップ2のばね状突起5を容
易に挿入可能であり、かつ挿入された状態では、ばね状
突起5自身の弾性力により、ボビン本体1Aの中空部7
の内面8に強く接触して、ばね状突起5とボビン本体1
Aとが固定される。つまり、ボビン本体1Aに巻き取ら
れた熱転写シート10の巻取り9が、ばね状突起5を介
して保護キャップ2と固定され、巻取り9と保護キャッ
プ2同士が回転方向や軸方向に動くことを防止し、保護
キャップ2がボビン本体1Aから簡単には外れないよう
にしている。
実施例を示すものであり、熱転写シート10の供給用ボ
ビン1において、該ボビン本体1Aの両端6に着脱可能
に保護キャップ2を設け、該保護キャップ2がボビン本
体1Aの端部6を覆う、右端側はコの字状のカバー部3
と、左端側は段差のあるカバー部3と、ボビン本体1A
に巻き取られた熱転写シート10の巻取り9が落下した
場合、巻き取られた熱転写シート10の端部11及びボ
ビン本体1Aが損傷しないように、また熱転写シート1
0の巻位置がずれないように、鍔部4を設け、またボビ
ン本体1Aの中空部7に矢印に示される方向に挿入さ
れ、ボビン本体内面8に接触するように、ばね状突起5
とを備えている。また、ボビン本体1Aの右端には、プ
リンター側の駆動ギアと噛み合わせて、巻取り9を回転
させるためのギア12が設けられている。このばね状突
起5は、円筒に長手方向の溝5Aを設けて容易に弾性変
形可能なようにしたものであり、ばね状突起5の先端に
テーパー部5Bを備えている。図2で示した右端側の保
護キャップ2と、左端側の保護キャップ2とは形状が異
なり、ばね状突起5の大きさも異なり、ボビン本体1A
の右端側に、ばね状突起の小さな、コの字状のカバー部
3をもつ保護キャップ2が挿入でき、ボビン本体1Aの
左端側に、ばね状突起の大き目の段差のあるカバー部3
をもつ保護キャップ2が挿入され、段差のあるカバー部
3をもつ保護キャップはボビン本体1Aの右端側には大
きさが合わないため、ボビン本体1Aの中空部7には挿
入できない。このように、一つのボビン本体の右端、左
端に挿入される保護キャップの形状、大きさを変えて、
ボビン本体の右端用、左端用として、異なる保護キャッ
プを区別して使用することが好ましい。
ィルムの一方の面に熱転写インキ層を設け、また必要に
応じて、基材フィルムの他方の面に背面層を設けた構成
である。 (基材フィルム)本発明のボビン本体に巻かれる熱転写
シートで使用される基材フィルムとしては、従来の熱転
写シートに使用されているものと同じ基材フィルムをそ
のまま用いることが出来ると共に、その他のものも使用
することが出来、特に制限されるものではない。好まし
い基材フィルムの具体例としては、例えば、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネイト、酢
酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、
ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオ
ノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、パラフィン
紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを複合した基
材フィルムであってもよい。この基材フィルムの厚さ
は、その強度及び熱伝導性が適切になるように材料に応
じて適宜変更することが出来るが、その厚さは、好まし
くは、例えば、2〜25μmである。
に、サーマルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良
くするために、背面層を設けることも可能である。この
背面層は、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機
粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを、好適に使用
し、形成される。背面層に使用されるバインダー樹脂
は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロ
ース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿など
のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体などの
ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
シリコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂などが、
あげられる。
ば、酸基を有しているものを使用し、架橋剤として、ポ
リイソシアネートなどを併用して、架橋樹脂を使用する
ことが好ましい。背面層を形成する手段は、上記のごと
き、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒子、
有機粒子、顔料などを添加した材料を、適当な溶剤中に
溶解または分散させて、塗工液を調製し、この塗工液を
グラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなど
の慣用の塗工手段により、塗工し、乾燥するものであ
る。
インキ層は、熱溶融転写型と昇華転写型の2方式に大別
される。まず、熱溶融転写型では、熱転写インキ層は、
従来公知の着色剤とバインダーよりなり、必要に応じて
鉱物油、植物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑
剤、熱可塑性樹脂、充填剤等の種々の添加剤を加えたも
のが使用される。バインダーとして用いられるワックス
成分としては、例えば、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。
更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量
ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロ
ウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワック
ス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性
ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワ
ックスが用いられる。
ては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹
脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリ
ビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチル
セルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリ
イソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等
が挙げられるが、特に従来より感熱接着剤として使用さ
れている比較的低軟化点、例えば、60〜85℃の軟化
点を有するものが好ましい。
顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、
例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、
退色しないものが好ましい。また、加熱により発色する
物質や、被転写体の表面に塗布されている成分と接触す
ることにより発色するような物質であってもよい。さら
に、着色剤の色としては、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着
色剤を使用することができる。さらに、熱転写インキ層
に、良好な熱伝導性および熱溶融転写性を与えるため、
バインダーの充填剤として熱伝導性物質を配合してもよ
い。このような充填剤としては、例えばカーボンブラッ
ク等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二硫化
モリブデン等の金属および金属化合物等がある。
色剤成分とバインダー成分と、さらに、必要に応じて
水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した熱転写インキ
層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコート、ホ
ットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリバー
スコート、ロールコート等の方法で行う。また、水系又
は非水系のエマルジョン塗液を用いて形成する方法もあ
る。熱転写インキ層の厚みは、必要な印字濃度と熱感度
との調和がとれるように、決定すべきであって、0.1
μm〜30μmの範囲、好ましくは、1μm〜20μm
程度が、好ましい。
剤中に染料、バインダー樹脂及び、その他の任意成分を
加えて、各成分を溶解又は分散させて、グラビア印刷
法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロ
ールコーティング法等の形成手段により、前記の基材フ
ィルム上に塗布し、乾燥して、形成される。使用する染
料は、従来公知の熱転写シートに使用される染料はいず
れも本発明に有効に使用可能であり、特に限定されな
い。例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料
として、MS Red G、Macrolex Red
Vioret R、Ceres Red 7B、Sa
maron Red HBSL、Resolin Re
d F3BS等が挙げられ、また、黄色の染料として
は、ホロンブリリアントイエローS−6GL、PTY−
52、マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、ま
た、青色染料としては、カヤセットブルー714、ワク
ソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアントブルーS
−R、MSブルー100等が挙げられる。
バインダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使
用でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹
脂、ポリエステル等が挙げられる。また、印画時の受容
層との離型性を高める為に、アクリル系、ビニル系、ポ
リエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系又はセル
ロース系樹脂の主鎖にグラフト結合したポリシロキサン
セグメント、フッ化炭素セグメント、及び長鎖アルキル
セグメントから選ばれる少なくとも1種の離型性セグメ
ントを有するグラフトコポリマーを、熱移行性染料を担
持するためのバインダー樹脂としてもよい。熱転写イン
キ層の形成は、上記のような従来公知の形成手段が用い
られ、熱転写インキ層の塗工厚は、乾燥状態で0.2μ
m〜5μm、好ましくは、0.4μm〜2μmが適当で
ある。
ビン本体1A及び保護キャップ2は、その形状による
が、一般的に射出成形等の従来公知の成形法にて形成す
ることができる。ボビン本体及び保護キャップの材質
は、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂(ABS
樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂(A
S樹脂)、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアリ
レート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂やポリブチレンテレフタレート)、変
性ポリフェニレンオキシド樹脂(例えば、変性ポリフェ
ニレンエーテル樹脂)、ポリイミド樹脂、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂、ポリエチレン樹脂らポリプ
ロピレン樹脂といったポリオレフィン系樹脂、ポリアセ
タール樹脂、ポリエステルカーボネート樹脂、液晶ポリ
マー、エラストマー等の熱可塑性樹脂、あるいはまた、
これらの混合物やこれらの樹脂の2種類以上からなるア
ロイ樹脂組成物が挙げられる。
ルプ材料で構成したり、繰り返しの使用をするために、
耐久性のあるアルミ、鉄、ステンレス等の金属で構成す
ることもできる。本発明で使用するボビン本体と保護キ
ャップは、供給用や巻き上げ用のボビン本体でも、また
ボビン本体の右端や左端に装着する保護キャップでも、
その大きさ、形状は、ボビン本体に巻き取られた熱転写
シートを装着するカセット、プリンター等の大きさ、形
状に応じて適宜設定することができる。
おく必要がある。図3に示すように、ばね状突起5の最
大外径l1はボビン本体内径l2よりも若干大きく選定さ
れている。さらに、ばね状突起5の先端の外径l3はボ
ビン本体内径l2よりも小さくしておくことで、ボビン
本体1Aの中空部7に、保護キャップ2のばね状突起5
を容易に挿入可能とし、かつ挿入された状態では、ばね
状突起5自身の弾性力により、ボビン本体1Aの中空部
7の内面8に強く接触して、ばね状突起5とボビン本体
1Aとが固定される。つまり、ボビン本体1Aに巻き取
られた熱転写シート10の巻取り9が、ばね状突起5を
介して保護キャップ2と固定され、巻取り9と保護キャ
ップ2同士が回転方向や軸方向に動きにくく、保護キャ
ップ2がボビン本体1Aから簡単には外れないようにす
る。
溝5Aを設けて、尚溝5Aは1つの円筒の1周分で3〜
5本程度を等間隔で設けることが好ましく、容易に弾性
変形可能なようにしたものであり(図3(a)から図3
(b)へばね状突起の形状が変形している点を参照のこ
と)、ばね状突起5の先端にテーパー部5Bを備え、ボ
ビン本体の中空部7に挿入しやすく、かつ挿入された後
はボビン本体1Aから簡単には外れないものである。ま
た、ばね状突起5の先端にあるテーパー部5Bの形状
は、図面で示したものに限定されず、ばね状突起の最先
端から少し内側に入った位置にスポット的に突起物を形
成したり、適宜変化させることができる。
のカバー部3から、ばね状突起5が伸びている根元の位
置から、鍔部4の端までの距離m1は、その保護キャッ
プ2と組み合わせるボビン本体1Aの端面から、巻き取
られた熱転写シート巻取り9の側面までの距離m2より
も短く設定しておいたほうが、保護キャップ2をボビン
本体1Aの中空部7に挿入した後に、鍔部4と熱転写シ
ート巻取り9の側面が接触せずに、熱転写シートの端に
損傷を起こさず、好ましい。また、熱転写シートの巻取
り9が落下した時に、熱転写シート及びボビン本体が直
接、地面と衝突しないように、保護キャップ2の鍔部4
ないしカバー部3が地面と衝突するものであるが、その
衝突の打撃に耐えられるように、鍔部及びカバー部の材
質、肉圧等を選定するが、補強用リブ13をカバー部3
の回りに設け、鍔部の強度向上を行うことが好ましい。
欠き14を設けておくことが好ましい。例えば、図4に
示すように、供給用ボビン本体1A1に巻き取られた熱
転写シート巻取り9と、該熱転写シートの巻き終わりの
端を巻き上げ用ボビン本体1A2に接続された状態の巻
き上げボビンとの向き合う位置に、切り欠き14が位置
するようにして、熱転写シート巻取り9と巻き上げ用ボ
ビン本体1A2とを隙間無く、密着させて、帯び掛け1
5をすることができ、運搬中の振動等で熱転写シートに
損傷が発生しにくくなる。尚、図4は供給用ボビン本体
1A1に巻き取られた熱転写シート巻取り9と、該熱転
写シートの巻き終わりの端を巻き上げ用ボビン本体1A
2に接続し、切り欠き14を有する鍔部4をもつ保護キ
ャップ付き熱転写シート巻取り9と巻き上げ用ボビン本
体1A2とを帯び掛けした状態を示す概略図で、(c)
は側面図、(d)は平面図である。
をとることができ、例えばボビン長さが200〜300
mm、ボビン外周が15〜25mm、ボビン肉厚は1〜
4mm程度であり、寸法精度はボビン長さで±0.3m
m程度、ボビン外周、ボビン肉厚の寸法精度は±0.1
mm程度で成形されたボビン本体と、そのボビン本体の
端に装着できる保護キャップが実用上支障もなく、使用
することができ、好ましい。以上の本発明のボビンは、
上述の実施例に限定されるものではなく、本発明を逸脱
しない範囲で、種々のものから構成することができる。
の供給用及び/または巻き上げ用ボビンにおいて、ボビ
ン本体の端に着脱可能に保護キャップを設け、該保護キ
ャップがボビン本体の端部を覆うカバー部と、ボビン本
体に巻き取られた熱転写シートの巻取りが落下した場
合、巻き取られた熱転写シートの端部及びボビン本体が
損傷しないように、また熱転写シートの巻位置がずれな
いように、鍔部を設け、またボビン本体の中空部に挿入
され、ボビン本体内面に接触するように、ばね状突起と
を備えたものである。
キャップのばね状突起を挿入した状態では、ばね状突起
自身の弾性力により、ボビン本体の中空部の内面に強く
接触して、ばね状突起とボビン本体とが固定され、ボビ
ン本体に巻き取られた熱転写シートの巻取りと、保護キ
ャップ同士が回転方向や軸方向に動くことを防止し、保
護キャップがボビン本体から簡単には外れないようにな
っている。よって、ボビン本体に巻き取った熱転写シー
トが保護キャップにより保護されて、熱転写シートの巻
取りを落下させても、巻き取られた熱転写シートの端部
及びボビン本体が損傷せず、また熱転写シートの巻位置
がずれない。つまり、ボビン本体に巻き取った熱転写シ
ートを運搬中や、プリンターに取り付ける作業中等で、
熱転写シート及びボビン本体に損傷を発生させない。
ボビン本体に熱転写シートを巻き取る際に、熱転写シー
トを巻取機で巻取り加工を行う時に、ボビン本体の端に
保護キャップを取り付けずに、ボビンにはフランジのよ
うな突出した部分がないために、巻取機に設置してある
タッチロールを使用する時に、タッチロール、ボビン本
体と熱転写シートの互いの位置合わせに手間がかかるこ
とがなく、簡単に操作でき、多種類の熱転写シートや、
ボビンを用いた各種製品を1台の巻取機で加工できる、
優れた汎用性を有したものとなる。熱転写シートを巻き
終わったら、そのボビン本体の端に、保護キャップを取
り付ける手順となる。
図である。
である。
りに、保護キャップが挿入する前と後の状態を説明する
部分拡大の概略図である。
巻取りと、該熱転写シートの巻き終わりの端を巻き上げ
用ボビン本体に接続し、切り欠きを有する鍔部をもつ保
護キャップを用いた熱転写シート巻取りと巻き上げ用ボ
ビン本体とを帯び掛けした状態を示す概略図である。
りが床に落下した時の状態を示す概略図である。
熱転写シートの巻取りを保護する例を示す概略図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱転写シートの供給用及び/または巻き
上げ用ボビンにおいて、ボビン本体の端に着脱可能に保
護キャップを設け、該保護キャップがボビン本体の端部
を覆うカバー部と、ボビン本体に巻き取られた熱転写シ
ートの巻取りが落下した場合、巻き取られた熱転写シー
トの端部及びボビン本体が損傷しないように、また熱転
写シートの巻位置がずれないように、鍔部を設け、また
ボビン本体の中空部に挿入され、ボビン本体内面に接触
するように、ばね状突起とを備えたことを特徴とするボ
ビン。 - 【請求項2】 前記のキャップの鍔部に切り欠きが設け
られていることを特徴とする上記の請求項1に記載する
ボビン。 - 【請求項3】 前記のキャップが一体成形で形成されて
いることを特徴とする上記の請求項1または2に記載す
るボビン。
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