[go: up one dir, main page]

JP2001255903A - プロセス制御システム - Google Patents

プロセス制御システム

Info

Publication number
JP2001255903A
JP2001255903A JP2000071241A JP2000071241A JP2001255903A JP 2001255903 A JP2001255903 A JP 2001255903A JP 2000071241 A JP2000071241 A JP 2000071241A JP 2000071241 A JP2000071241 A JP 2000071241A JP 2001255903 A JP2001255903 A JP 2001255903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
operation data
process operation
priority
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000071241A
Other languages
English (en)
Inventor
Akimoto Kamiya
昭基 神谷
Takashi Shigemasa
隆 重政
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000071241A priority Critical patent/JP2001255903A/ja
Priority to US09/803,997 priority patent/US6725103B2/en
Publication of JP2001255903A publication Critical patent/JP2001255903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0205Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system
    • G05B13/021Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a variable is automatically adjusted to optimise the performance
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B11/00Automatic controllers
    • G05B11/01Automatic controllers electric
    • G05B11/32Automatic controllers electric with inputs from more than one sensing element; with outputs to more than one correcting element
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B11/00Automatic controllers
    • G05B11/01Automatic controllers electric
    • G05B11/36Automatic controllers electric with provision for obtaining particular characteristics, e.g. proportional, integral, differential
    • G05B11/42Automatic controllers electric with provision for obtaining particular characteristics, e.g. proportional, integral, differential for obtaining a characteristic which is both proportional and time-dependent, e.g. P. I., P. I. D.
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B17/00Systems involving the use of models or simulators of said systems
    • G05B17/02Systems involving the use of models or simulators of said systems electric
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/42Servomotor, servo controller kind till VSS
    • G05B2219/42017Mimo controller with many inputs and outputs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】追随性のよいプロセス制御装置を提供するこ
と。 【解決手段】主入力を含む多入出力協調制御システムに
おいて、前記主入力に対して応答の早い第n制御出力の
動作点を設定する動作点設定手段0101と、前記応答の早
い第n制御出力に基づき前記主入力を制御する第n制御
出力制御手段0102と、第m制御出力に基づき前記第n制
御出力制御手段0102の動作点が前記動作点設定手段0101
に設定される値になるように前記第n制御出力制御手段
0102の動作点を制御する第m出力制御手段0104とを備
え、前記主入力を制御しながら前記応答の早い第n制御
出力を所望の動作点で動作させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最適なプロセス協
調制御を実現するプロセス制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図56は最適動作決定手段を有する主入
力を含む多入出力制御システムの従来の一例を示す。図
56を参照して従来の一例を説明すると、制御対象プロ
セス5609は、第1燃料制御弁5610、第1ボイラ
ー5611、加減弁5612、タービン5613、発電
機5614、第2燃料制御弁5615、第2ボイラー5
616と蒸気負荷施設5617より構成される。
【0003】制御システム5600は、最適化モデル記
憶部5601、最適運転決定手段5602、発電機出力
制御手段5605、第1ボイラー蒸気圧力制御手段56
06と第2ボイラー蒸気圧力制御手段5607により構
成される。
【0004】最適運転決定手段5602は、プロセス5
609より入力されるプロセスデータ入力5638と最
適化モデル記憶部5601に記憶されている最適化モデ
ル5630を入力し、プロセス運転の最適点を決定す
る。最適化モデル記憶部5601に記憶されている最適
化モデル5630は、式1により表現され、目的関数式
1a、制約条件式1b〜1gにより構成される。
【0005】最適運転決定手段5602は、式1で表現
される最適化モデルを用いて、プロセス運転の最適点を
決定する。
【0006】 MinimizeX1+X2 (1a) Subject to X1min≦X1≦X1max (1b) X2min≦X2≦X2max (1c) Y2+Y3=L (1d) Y1=a1(0)+a1(1)×X1+a1(2)×X12 (1e) Y2=a2(0)+a2(1)×X1+a2(2)×X12 (1f) Y3=a3(0)+a3(1)×X2+a3(2)×X22 (1g) 式1において、X1,X1minとX1maxは、それ
ぞれ第1ボイラーの燃料5620の流量、最小燃料流量
と最大燃料流量を表し、X2,X2min、X2max
とY3は、それぞれ第2ボイラーの燃料5626の流
量、最小燃料流量、最大燃料流量と出口5625蒸気流
量を表し、Y1とY2はそれぞれタービン排気5623
蒸気流量と発電機5614の発電出力5635を表し、
Lは蒸気負荷施設の蒸気流量5627を表す。Lはプロ
セスデータ入力5638の一部として、プロセス560
9より入力される。
【0007】X1,X2,Y1,Y2,Y3の単位を熱
量に換算し、 効率1=Y1+Y2/X1 効率2=Y3/X2 とすると、効率は第1ボイラー、加減弁、タービン、発
電機効率を表し、効率2は第2ボイラー効率を表したも
のである。
【0008】一般に、プラント機器は負荷により効率が
変化するので、式1e、1f、1gはこのような負荷に
よる効率の変化を表したものである。タービン5613
は背圧タービンで、与えられた蒸気エネルギーの一部は
発電5635を行うための発電機5614の動力として
使われ、残り(損失分を除いて)は蒸気負荷施設に蒸気
を供給するものである。
【0009】制約条件式1b〜1gの中で、プラント機
器の効率を表す式1e、式1fと式1gはプロセス運転
データ特性関数であり、ai(j);i=1,2,3;
j=0,1,2はプロセス運転データ特性関数パラメー
タであり、図56の最適化モデル記憶部5601に記憶
される。
【0010】最適な動作点を決定することとは、例え
ば、式1b〜1gで表される制約条件を満足しながら、
式1aの目的関数値を最小化するような変数X1,X
2,Y1,Y2とY3の値を決定することである。
【0011】式1のような数式モデルにより表現された
最適化問題を解くツールとして、例えば、MATHEM
ATICAL SYSTEMS,INC.による「NU
OPT−モデリング言語SIMPLE」がある。
【0012】最適運転決定手段5602により決定され
る変数X1,X2,Y1,Y2とY3の値をそれぞれX
* ,X2* ,Y1* ,Y2* とY3* とすると、X1
* ,X2* ,Y1* ,Y2* とY3* は、すなわち、プ
ロセス運転の最適点である。ここで、この例では、式1
dから1g示されているように、5つの変数(X1,X
2,Y1,Y2,Y3)の中で、一つが決定されれば、
残りの4つの変数が決定される。
【0013】従来技術の一例では、図56に示されるよ
うに、最適運転決定手段5602は、式1に基づいて、
発電機5614の発電出力5635に対応する変数Y2
の最適値Y2* 、すなわち最適な発電機出力5631を
決定し、決定された最適な発電機出力5631を発電機
出力制御手段5605に出力される。発電機出力制御手
段5605は、発電機5614の出力5635が最適な
発電機出力5631となるように、発電機出力制御出力
5634をタービン5613の加減弁5612に出力
し、タービン入口の蒸気5622の流量を制御する。
【0014】第1ボイラー蒸気圧力制御手段5606
は、第1ボイラー蒸気圧力制御出力5632を第1燃料
制御弁5610に出力し、第1燃料制御弁燃料5620
を調節することにより、第1ボイラー5611の出口5
621の蒸気圧力5633を与えられた圧力設定値とな
るように制御する。第2ボイラー蒸気圧力制御手段56
07は第2ボイラー蒸気圧力制御出力5636を第2燃
料制御弁5615に出力し、第2燃料制御弁燃料562
6を調節することにより、第2ボイラー5616の出口
5625の蒸気圧力5637を与えられた圧力設定値と
なるように制御する。
【0015】図56において制御システム5600とプ
ロセス5609の作用を定性的に説明すると、発電機出
力制御手段5605は発電機出力5635が最適な発電
機出力5631となるように発電機出力5635を上げ
る(下げる)ため、加減弁5612に対して上げ出力
(下げ出力)5634する。
【0016】この加減弁上げ操作(下げ操作)すること
により、第1ボイラー出口5621の蒸気圧力が低下
(上昇)される。第1ボイラー蒸気圧力制御手段560
6は低下(上昇)された蒸気圧力を上げる(下げる)た
め、第1燃料制御弁燃料5620を増やし(減らし)、
第1燃料制御弁5610に対して上げ出力(下げ出力)
5632を行う。よって加減弁5612の上げ操作(下
げ操作)することにより、タービン排気5623、蒸気
ヘッダー5624及び第2ボイラー出口5625の蒸気
圧力が上昇(降下)する。
【0017】ここで、第2ボイラー蒸気圧力制御手段5
607は低下(上昇)された蒸気圧力を上げる(下げ
る)ため、第2燃料制御弁燃料5626を増やし(減ら
し)、第2燃料制御弁5615に対して上げ操作(下げ
操作)5636を行う。
【0018】一般に、蒸気負荷施設5617は、蒸気ヘ
ッダー5624の蒸気圧力が所定値となることが望まれ
ている。
【0019】従って、以上の説明のように、制御システ
ム5600は、蒸気負荷施設5617が要求する蒸気負
荷5627、すなわち式1の定数Lとなるように、第2
ボイラーの発生蒸気流量を制御することではなく、第2
ボイラー5616の出口5625の蒸気圧力5637を
制御することである。
【0020】式1はプロセスの特性を表しているが、こ
の式が実プロセスに近似すれば、するほど、制御システ
ム5600による制御結果、蒸気負荷5623がL…式
1に近ければ、第1燃料制御弁燃料5620の流量、第
2燃料制御弁燃料5626の流量、タービン排気562
3、発電機出力5635、と第2ボイラー出口5625
の蒸気流量が、それぞれ、最適運転決定手段5602に
より決定される最適な動作点X1* ,X2* ,Y1*
Y2* とY3* に近似し、プロセス全体が最適な動作点
の近傍で効率よく運転されることになる。
【0021】一般に、式1において、蒸気負荷施設の蒸
気流量L(5627)…式1の変化が有った場合、最適
な発電機の出力の最適値Y2*も変わる。
【0022】しかし、図56の実施形態では、最適運転
決定手段5602により決定された最適な発電機出力5
631は、蒸気負荷施設の蒸気流量L(5627)…式
1の変化があっても、その発電機出力を変更させない。
【0023】これは、例えば、一日の発電出力を契約に
基づいて運転スケジュールを立てる場合の運用に適して
いるものである。この場合、一日の電力を契約とおりに
発生する必要が有るため、蒸気負荷施設の蒸気流量L
(5627)…式1が予定より変化があっても、契約電
力は予定通りに発生させている。
【0024】しかし、運用により契約通りに発電する必
要がない場合がある。図61はこのような場合の従来技
術の例を示す。
【0025】この例では、最適運転決定手段5602は
タービン排気圧力制御手段5902と第2ボイラー蒸気
圧力制御手段5607の優先度を決定し、決定した優先
度設定値6109を優先度表示手段6100に出力す
る。タービン排気圧力制御手段5902は加減弁561
2に対してタービン排気圧力制御出力5904を出力
し、タービン排気5623よりタービン排気圧力590
3を入力する。第2ボイラー蒸気圧力制御手段5607
は第2燃料制御弁5615に対して第2ボイラー蒸気圧
力制御出力5636を出力し、第2ボイラー出口562
5から第2ボイラー出口蒸気圧力5637を入力する。
【0026】最適運転決定手段5602の優先度の決定
方法は、例えば、式1において、蒸気負荷施設の蒸気流
量L(5627)は最小流量から最大流量にわたって、
発電機5614の出力を最大値となる方向に運転させ、
すなわちタービン5613より蒸気を優先的に蒸気負荷
施設5617に提供することが最適である場合、タービ
ン排気圧力制御手段5902の運転優先度を第2ボイラ
ー蒸気圧力制御手段5607より高く、第2ボイラー蒸
気圧力制御手段5607の運転優先度はタービン排気圧
力制御手段5902の運転優先度より低く設定する。
【0027】この場合、最適運転決定手段5602によ
り決定された優先度設定値6100を図62に示す。図
62に示されるように、優先度設定値6100は優先度
順序部6201と制御手段部6202により構成され
る。優先度順序部6201に示される番号が小さいほ
ど、対応する制御手段部6202の制御手段の優先度が
高い。
【0028】従来、かかる場合には、上述のように設定
された優先順位に従って、運転させるため、蒸気負荷施
設5617に提供する蒸気流量が少ない場合、手動でタ
ービン排気圧力制御手段5902を自動に選択し、第2
ボイラー蒸気圧力制御手段5607を手動に選択する。
【0029】自動に選択されたタービン排気圧力制御手
段5902は、タービン排気圧力5903が予め設定さ
れた蒸気圧力設定値となるように、加減弁5612に対
してタービン排気圧力制御出力5904を出力し、自動
制御を行う。
【0030】一方、手動に選択された第2ボイラー蒸気
圧力制御手段5607は自動制御を行わない。手動で、
第2燃料制御弁5615を予め設定された下限値まで下
げる。蒸気負荷施設5617に提供する蒸気流量が多
く、加減弁5612が上限となる場合、手動でタービン
排気圧力制御手段5902を手動に選択し、第2ボイラ
ー蒸気圧力制御手段5607を自動に選択する。
【0031】手動に選択されたタービン排気圧力制御手
段5902は、自動制御を行わない。一方、自動に選択
された第2ボイラー蒸気圧力制御手段5607は、第2
ボイラー出口蒸気圧力5637が予め設定された蒸気圧
力設定値となるように、第2燃料制御弁5615に対し
て第2ボイラー蒸気圧力制御出力5636を出力し、自
動制御を行う。
【0032】一方、手動に選択された第2ボイラー蒸気
圧力制御手段5607は自動制御を行わない。以上のよ
うな操作により、蒸気ヘッダー5624の蒸気圧力を制
御しながら、蒸気負荷施設5617に対して決められた
優先順序で蒸気を提供することができる。
【0033】なお、ここでは、タービン排気5623と
第2ボイラー出口5625の蒸気圧力は蒸気ヘッダー5
624の蒸気圧力に比例して変化するか、ほぼ同じとし
て、タービン排気5623又は第2ボイラー出口562
5の蒸気圧力を制御することにより、蒸気ヘッダー56
24の蒸気圧力を制御できるとしている。
【0034】図56の最適な動作点5631が一つの場
合に関する従来の技術の一例を説明したが、制御に使わ
れる最適な動作点が複数の場合について、図57を用い
て説明する。
【0035】図57において、制御システム5600
は、最適化モデル記憶部5601、最適運転決定手段5
602、蒸気圧力設定部5700、加減算部5701、
比例積算部5702、とn個のゲイン部(第1ゲイン部
5703から第nゲイン部5730まで)より構成され
る。プロセスは、n台のボイラー設備(第1燃料制御弁
5610と第1ボイラー5611から第n燃料制御弁5
731と第nボイラー5732まで)と蒸気負荷施設5
617により構成される。この場合、式1に相当する最
適化問題の一例として以下に式により与えられる。
【0036】 Minimize X1+...+Xi+...+Xn (2a) Subject to X1min≦X1≦X1max (2b1) … Ximin≦Xi≦Ximax (2bi) … Xnmin≦Xn≦Xnmax (2bn) Y1+...+Yi+...+Yn=L (2c) Y1=a1(0)+a1(1)×X1+a1(2)×X12 (2d1) … Yi=ai(0)+ai(1)×Xi+ai(2)×Xi2 (2di) … Yn=an(0)+an(1)×Xn+an(2)×Xn2 (2dn) 式2において、X1,X1min,X1maxとY1は
それぞれ第1ボイラーの燃料流量5620、最小燃料流
量、最大燃料流量と出口5621蒸気流量を、Xi,X
imin、XimaxとYiは、それぞれ第iボイラー
の燃料流量5720、最小燃料流量、最大燃料流量と出
口5721蒸気流量を、Xn,Xnmin,Xnmax
とYnは、それぞれ第nボイラーの燃料流量5742、
最小燃料流量、最大燃料流量と出口5743蒸気流量
を、Lは蒸気負荷施設の蒸気流量5627を表す。Lは
プロセスデータ入力5638の一部として、プロセス5
609より入力される。
【0037】図56に対応するプロセスと同様に、式2
d1から2dnまでは負荷による効率の変化を表すプロ
セス運転データ特性関数であり、最適化モデル5630
の一部として図57の最適化モデル記憶部5601に記
憶される。最適運転決定手段5602により決定される
変数X1,...,Xn、Y1,...,Ynの値をそ
れぞれX1* ,...,Xn* ,Y1* ,...,Yn
* とすると、X1* ,...,Xn* ,Y1
* ,...,Yn* は、すなわち、プロセス運転の最適
な点である。
【0038】上述のように、一般に、蒸気負荷施設56
17は、蒸気ヘッダー5624の蒸気圧力が所定値とな
ることが望まれている。
【0039】従って、図57に示されるように制御シス
テム5600は、蒸気負荷施設5617が要求する蒸気
負荷5627、すなわち式1の定数Lとなるように、第
1から第nボイラーの発生蒸気流量を制御することでは
なく、第1ボイラーの出口5621から第nボイラーの
出口5743の蒸気圧力を制御することである。また、
式2d1から式2dnに示されるように、Y
1,...,YnはそれぞれX1,...,Xnの従属
変数であり、X1* ,...,Xn* が決定されれば、
Y1* ,...,Yn* が決定される。
【0040】ここで、従来の技術では、プロセスを決定
された最適動作点X1* ,...,Xn* を運転させる
ため、図57の制御ゲイン部5703、5704に対応
する制御ゲインα1* ,...,αn* はそれぞれ、 α1* =A×X1* (3a1) αi* =A×Xi* (3ai) αn* =A×Xn* (3an) により最適動作点X1* ,...,Xn* に比例して設
定する。Aは比例定数である。式3のようなゲイン設定
により、燃料を最適動作点X1* ,...,Xn * に対
応して、比例配分することにより、プロセス5609を
最適な動作点の近傍で運転させる。
【0041】図56、図61又は図57の最適化モデル
記憶部5601に記憶されるプロセス運転データ特性関
数、すなわち式1eから式1gと式2d1から式2dn
に対応する特性関数のパラメータa1(0),a1
(1),a1(2),...,ai(0),ai
(1),ai(2),...,an(0),an
(1),an(2)は、従来では、手計算により設定さ
れるか、プロセスから収集されたプロセスデータによ
り、自動作成される。
【0042】図58はプロセス運転データ特性関数パラ
メータ5811の自動生成の従来の技術を示す。従来は
プロセス運転データ特性関数パラメータ5811の自動
生成装置はプロセス運転データ記憶手段5801、プロ
セス運転データ消去手段5804、プロセス運転データ
特性関数生成手段3003とプロセス運転データ記憶部
5802より構成される。
【0043】従来では、プロセス運転データ記憶手段5
801はプロセス5609より収集されるプロセスデー
タ入力5638をプロセス運転データ記憶部5802に
記憶される。プロセス運転データ消去手段5804は、
プロセス運転データ記憶部5802に記憶されるプロセ
ス運転データ3011の数が与えられる制限内となるよ
うに、プロセス運転データ記憶部5802に記憶される
プロセス運転データ3011の中で、時間的に古いプロ
セス運転データ3011を消去する。プロセス運転デー
タ特性関数生成手段3003は、例えば、最小二乗法を
使って、プロセス運転データ記憶部5802により記憶
されるプロセス運転データ3011からプロセス運転デ
ータ特性関数パラメータを生成する。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】上記の図56に示され
る最適な動作点が一つの場合では、蒸気ヘッダー562
4の蒸気圧力に対する第2燃料制御弁5615の応答が
加減弁5612より小さい場合、蒸気ヘッダーの圧力制
御は応答性の遅い制御ループにより制御され、制御が遅
れることにより、蒸気ヘッダー圧力が不安定となる課題
がある。
【0045】ここで、応答が遅れる原因として、例え
ば、プロセス時定数が大きい場合や制御ゲインが小さい
場合等である。図56の例では、第2燃料制御弁561
5に対する蒸気ヘッダー5624圧力変化の時定数は、
加減弁5612に対する蒸気ヘッダー5624圧力変化
の時定数より、ボイラー燃焼の遅れなどのため大きい。
前者は例えば数分で、後者は数秒である。
【0046】この課題を解決するため、図60に示され
る最適燃料流量制御方式がある。以下は説明を容易にす
るため、図60において、第1ボイラー出口5621の
蒸気圧力は所定の圧力に制御されるものとして、図56
に示されているような従来技術である第1ボイラー蒸気
圧力制御手段5606と第1燃料制御弁5610記述を
省略した。
【0047】最適燃料流量制御の場合、図60に示され
るように、最適運転決定手段5602は式1により、最
適な第2燃料流量X2* (5901)を決定し、それを
第2燃料流量制御手段5905に出力する。第2燃料流
量制御手段5905は第2燃料制御弁燃料流量5906
が決定された最適な第2燃料流量5901となるよう
に、第2燃料流量制御出力5907を第2燃料制御弁5
615に出力し制御を行う。
【0048】一方、タービン排気圧力制御手段5902
は加減弁5612に対してタービン排気圧力制御出力5
904を行い、加減弁5612を上げ下げ操作により、
タービン排気5623の圧力5903を行う。
【0049】しかし、この方法では、蒸気負荷施設56
17の使用される蒸気負荷5627の流量により発電機
の負荷が変更してしまう。すなわち、蒸気負荷5627
流量が増加(減少)すれば、蒸気ヘッダー5624、そ
してタービン排気5623の蒸気圧力が低下(増加)す
る。タービン排気圧力制御手段5902はこの低下(増
加)した蒸気圧力を上げる(下げる)ため、加減弁56
12の上げ(下げ)操作をし、タービン入口蒸気562
2の流量が増加(減少)する。
【0050】この蒸気の増加(減少)のため、発電機の
駆動トルクが増加(減少)し、発電機5614の出力が
増加(減少)する。すなわち、蒸気負荷5627の流量
が増加(減少)すると、発電機5614の出力が増加
(減少)となる。
【0051】しかし、蒸気負荷5627の流量に関係な
く、例えば、電力契約で一定な許容範囲で発電を発生す
る必要が有る場合、蒸気負荷5627変動が発生した
時、その変動を第2ボイラー5616で吸収することが
望まれる。従って、図60に示されるような手段では、
発電機5614の出力は蒸気負荷施設5617の蒸気負
荷により支配され、蒸気負荷と関係なく、一定な許容範
囲内で運転することができない。
【0052】図61に示された従来技術では、タービン
排気圧力制御手段5902と第2ボイラー蒸気圧力制御
手段5607を決定された優先順位に従い、蒸気ヘッダ
ー5624の蒸気圧力を制御可能であるが、以上に説明
されるような手動操作が必要となり、利用者の負担とな
る。
【0053】次に、図57により、最適な動作点が複数
な場合の従来の協調システムの課題について説明する。
図57において、最適運転決定手段5602は複数の最
適な動作点、すなわち、第1燃料制御最適ゲイン571
0,...,第n燃料制御最適ゲイン5710を式2と
式3により決定する。
【0054】しかし、この場合、例えば、n個ボイラー
の中で、第i(i=1,...,n)ボイラーの効率が
高い(低い)、すなわち、式2によりその第iボイラー
が少ない燃料流量Xiにより多く(少ない)蒸気Yiを
発生することとなり、そのボイラーのゲインαiは式3
により大きい(小さい)となる。従って、効率のよい
(悪い)ボイラーほど、その制御ゲインが大きく(小さ
く)なる。
【0055】一般に、機器の負荷変化はある一定の変化
率により制限される。例えば、ドラムボイラーの場合、
その発生蒸気気流の最大変化率は、その蒸気ドラムの物
理的な体積容量により決定される水から蒸気への時間当
たりの蒸発量により決定される。
【0056】ここで、このような変化率の制限より決め
られている第1ゲイン部5703から第nゲイン部57
30までのそれぞれの出力(5715から5741)に
対応する変化率の最大値を一様にRmaxとし、さらに
各ボイラー(5611から5732)は共通な燃料マス
ター5714により制御されることに着目し、最適運転
決定手段5602により決定された燃料制御最適ゲイン
5710,...,5740をα1* ,...,αn*
とし、α1* ,...,αn* の中で、最大値ゲインを
αi* 、すなわち αi* ≧α1* …(4−1) ... αi* ≧αn1* …(4−n) とすると、合計最大出力変化率RTmaxは最大ゲイン
αi* により制約されるので、 RTmax=Rmax×((α1* /αi* )+、…、+(αi* /αi* )+、… 、+(αn* /αi* )) …(5) となる。式4と式5により、 RTmax≦Rmax×n (6) となる。式6の等式(左辺と右辺が等しい条件)は α1* =,....,=αi* =,....,=αni* (7) の時だけである。
【0057】以上より、従来例では、合計最大出力変化
率RTmaxは大ゲインαi* により制約されるため、
最大可能な変化率Rmax×nより小さくなることがあ
る(式7が不成立の場合)。合計最大出力変化率RTm
axが小さくなると、制御システム5600は、蒸気負
荷5627の変動に対する追随性が悪くなる課題があ
る。
【0058】また、従来のプロセス運転データ特性関数
パラメータの手計算による作成か、図58に示される手
段により自動作成される。入手作成の場合、作成者の負
担や作成者による作成エラーが発生する課題がある。
【0059】自動作成の場合の課題を図59を用いて説
明する。例えば、最近、プロセス運転が、その動作点が
プロセス入力X1が区分2(B1<X1≦B2)にある
ような運転が続けると、前記プロセス運転データ消去手
段5804により、時間的に古いプロセス運転データ3
011が消去されるので、図59に示されるように最終
的には区分2のプロセス運転データ(X,Y)tだけが
残る。(X,Y)tとはある時刻tに収集されたペアの
プロセス運転データを表す。
【0060】この場合、プロセス運転データ特性関数生
成手段3003は、ある限られた区間(区間2)のプロ
セス運転データを使って全区間(区間1,2,3)にわ
たってのプロセス運転データ特性関数5904のパラメ
ータを生成するので、生成されるプロセス運転データ特
性関数5904の精度が悪くなる課題がある。
【0061】本発明の目的は、最近収集されたプロセス
運転データが部分なデータでも、プロセスの最適な運転
点を決定するためのプロセス運転データ特性関数パラメ
ータをより精度よく生成し、決定されたプロセスの最適
な運転点又は最適な優先度で運転しながら、応答性の早
い出力が所望の動作点で、又は統括制御システムにおい
ては制御ゲインを低下することなく、プロセスを制御す
ることにより、追随性のよいプロセス制御システムを提
供することにある。
【0062】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に係る発明は、主入力を含む多入出力協調制御
システムにおいて、動作点設定手段、第n出力制御手段
及び第m出力制御手段を設けたプロセス制御システムで
ある。第m出力制御手段は第n出力制御手段の動作点が
動作点設定手段に設定される動作点となるように制御を
行うことにより、応答性の早い第n出力制御手段は所望
の出力動作点で主入力を制御することが可能なる。
【0063】請求項2に係る発明は、優先度の高い出力
制御手段、優先度の低い出力制御手段、優先度の低い出
力ブロック手段、及び優先度の高いブロック出力手段に
より構成される。本発明は、予め、決定された優先度に
従い、優先度の低い出力ブロック手段は、優先度の高い
出力制御手段が上限値に到達するまでに、優先度の高い
出力制御手段の出力が減方向にならないように、優先度
の低い出力制御手段の出力をブロックする。優先度の高
い出力ブロック手段は、優先度の低い出力制御手段が与
えられる下限値に到達するまでに、優先度の低い出力制
御手段の出力が増方向にならないように、優先度の高い
出力制御手段の出力をブロックする。以上により、本発
明は、協調制御しながら、優先度の高い出力を上限値方
向に、優先度の低い出力を下限方向に制御することがで
きる。
【0064】請求項3に係る本発明は、請求項1と請求
項2を組み合わせることにより、応答の早い第n制御出
力が所望の動作点で動作しながら、複数の第m制御出力
の中で、優先度の高い出力を上限値方向に、優先度の低
い出力を下限方向に制御することを特徴とする。
【0065】請求項4に係る発明は、請求項2又は請求
項3において、出力制御手段記憶部と出力優先度設定手
段を設け、任意に設定された優先度で協調制御を行うこ
とを特徴とする。
【0066】請求項5に係る発明は、最適化モデル記憶
部、最適運転決定手段、プロセス運転データ記憶部、プ
ロセス運転データ記憶手段、プロセス運転データ分散化
消去手段、とプロセス運転データ特性関数生成手段によ
り構成されているプロセス制御システムである。プロセ
ス運転データ分散化消去手段によりプロセス運転データ
が分散に消去されることにより、最近の、かつ分散記憶
されたプロセス運転データにより最適動作点決定に必要
なプロセス運転データ特性関数を生成することを特徴と
している。
【0067】請求項6に係る発明は、前記請求項5にお
いて、プロセス運転データ特性関数更新許可手段を設け
たプロセス制御システムである。プロセスより収集され
たプロセス運転データにより生成されるプロセス運転デ
ータ特性関数を確認しながら、プロセス運転データ特性
関数の更新要求許可を操作者により与えることができ
る。
【0068】請求項7に係る発明は、請求項5又は請求
項6において、プロセス運転データ特性関数表示手段と
プロセス運転データ修正手段を設けたプロセス制御シス
テムである。プロセスより収集されたプロセス運転デー
タ最適化モデル記憶部に記憶される、又はプロセス運転
データ特性関数生成手段により生成されるプロセス運転
データ特性関数を見ながら、プロセス運転データを操作
者により修正することが可能である。
【0069】請求項8に係る発明は、請求項1、4、
5、6、7において、最適化モデル記憶部、及び最適運
転決定手段を設けたプロセス制御システムである。これ
により、プロセスを最適な動作点又は最適な優先度で制
御することが可能となる。
【0070】請求項9に係る発明は、統括制御システム
において、最適化モデル記憶部、最適運転決定手段、と
バイアス変換手段を設けたプロセス制御システムであ
る。これにより、最適動作点をバイアス値に変換するこ
とにより、制御ゲインを低減することなくプロセスを制
御することを特徴としている。
【0071】請求項10に係る発明は、請求項9と請求
項5乃至7のいずれか一項をそれぞれ組み合わせ、最適
運転設定値の決定に使用される前記プロセス運転データ
特性関数をプロセスデータ入力、又は、操作者の入力に
より自動生成することを特徴とする。
【0072】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態:請求項1に
対応)図1は本発明の第1の実施の形態を示すブロック
図である。同図において、本発明の実施形態の構成を説
明すると、本実施形態では第n出力動作点設定手段01
01、第n出力制御手段0102、及び第m出力制御手
段0104により構成される。第n出力動作点設定手段
0101で設定される第n出力動作点設定値0110は
第m出力制御手段0104に入力される。第m出力制御
手段0104は、発電機5614より第n制御出力動作
点0116を入力し、第m制御出力0113を第2燃料
制御弁5615に出力する。第n出力制御手段0102
はタービン排気5623より、主入力0114を入力
し、第n制御出力0111を下限弁5612に出力す
る。
【0073】ここで、主入力0114とは第n制御出力
0111及び第m制御出力0113により直接に制御で
きる主要なプロセス入力である。この実施形態の主入力
0114は蒸気ヘッダー5624の蒸気圧力である。
【0074】本実施形態では、蒸気ヘッダー5624の
蒸気圧力はタービン排気5623に相当するものとす
る。第n制御出力動作点0116とは発電機の出力であ
る。一般的には、第1ボイラー出口5621の蒸気圧力
とタービン排気5623の蒸気圧力が与えられると、加
減弁5622の開度により発電機5614の出力が決定
される。また、発電機の出力を決定すると、加減弁の開
度が決定され、第n出力制御手段0102の出力011
1の動作点が決定される。
【0075】図2と図4はそれぞれ第n出力制御手段0
102と第m出力制御手段0104の作用について説明
するものである。図2において、第n出力制御手段01
02は、プロセス5609から入力された主入力011
4、すなわちタービン排気の蒸気圧力がタービン排気蒸
気圧力設定手段0201に設定されたタービン排気蒸気
圧力設定値0209となるように、第n制御出力011
1をプロセス5609、すなわち加減弁に出力し制御を
行う。加減算器0202はタービン排気蒸気圧力設定値
0209と主入力0114の偏差0210を計算し、P
ID演算器0203は、偏差0210がゼロに近づくよ
うに第n制御出力0111の量を演算するものである。
【0076】図4において、動作点設定手段0101に
設定される動作点設定値0110は第m出力制御手段0
104の制御設定値設定手段0401に出力する。第m
出力制御手段0104は、プロセス5609から入力さ
れた第n制御出力動作点0116、すなわち発電機の出
力が制御設定値設定手段0401に設定される制御設定
値0411、すなわち第n出力動作点設定手段0101
に設定された第n出力動作点設定値0110となるよう
に、第m制御出力0113をプロセス5609、すなわ
ち第2燃料制御弁に出力し、第n制御出力動作点の制御
を行う。
【0077】PID演算器0203の構成は図3に示さ
れる。同図に示されるように、PID演算器0203は
比例部0301、積分部0302と微分部0303によ
り構成され、この比例(P)、積分(I)と微分(D)
動作により、偏差0210がゼロに近づくようにPID
演算器制御出力0304の量を演算する。
【0078】以上により、第m出力制御手段0104
は、主入力0114に対して応答の速い第n出力制御手
段0102の出力動作点0116を出力動作点設定値0
110に制御することにより、主入力0114に対して
応答の速い第n出力制御手段0102は、所望な動作点
に維持しながら、応答性のよいプロセス制御を行うこと
ができる。
【0079】これにより、第n出力制御手段は第n出力
制御手段の動作点である発電機の出力を所望の出力値に
維持しながら、応答性のよい蒸気ヘッダー5624の蒸
気圧力制御を行うことができる。蒸気負荷施設に対し
て、蒸気圧力の安定な蒸気を提供することが望まれるの
で、本発明は所望な動作点に維持しながら、応答性のよ
い制御により安定な蒸気圧力を提供することができる効
果がある。
【0080】(変形例)図1の実施形態では第n制御出
力動作点として、発電機5614の出力を用いて、同出
力を第m出力制御手段0104に入力し、第n出力動作
点設定手段0101に設定される第n出力動作点設定値
0110は発電機5614の出力設定値としたが、その
変形例を図5に示す。
【0081】同変形例では、第n制御出力動作点011
6として加減弁5612の開度を用いて、同開度を第m
出力制御手段0104に入力し、第n出力動作点設定手
段0101に設定される第n出力動作点設定値0110
は加減弁5612の開度設定値とする。第m出力制御手
段0104は、加減弁5612の開度が第n出力動作点
設定手段0101に設定される加減弁5612の開度設
定値となるように、加減弁の制御を行う。
【0082】この変形例により、第n出力制御手段は第
n出力制御手段の動作点である加減弁の開度を所望の出
力値に維持しながら、応答性のよい蒸気ヘッダー562
4の蒸気圧力制御を行うことができる。
【0083】一般的には、第1ボイラー出口5621の
蒸気圧力とタービン排気5623の蒸気圧力が与えられ
ると、加減弁5622の開度により発電機5614の出
力が決定されるので、加減弁の開度を所望な設定値に維
持することにより、発電機出力を所望な出力にほぼ維持
することができる。加減弁の開度が変化されてから発電
機の出力が変化するので、加減弁開度を第n出力制御手
段の動作点として使うことにより、動作点の変化状態を
より早く検知でき、制御の遅れが少なく、より安定なプ
ロセス制御システムを提供することができる効果があ
る。
【0084】(第2の実施の形態:請求項2に対応)図
6は、本発明の請求項2に対応する実施形態の構成を示
す。図6において、本発明は加減弁制御サブシステム0
601、第2燃料制御弁システム0603と減圧弁制御
サブシステム0602により構成され、そして、制御サ
ブシステム0601は加減弁制御手段0701と加減弁
出力ブロック手段0702により、第2燃料制御弁サブ
システム0603は第2燃料制御弁制御手段1100と
第2燃料制御弁出力ブロック手段1102により構成さ
れ、減圧弁制御サブシステム0602は減圧弁制御手段
0901と減圧弁出力ブロック手段0902により構成
される。
【0085】各制御手段(0701,1100と090
1)の優先度は図13に示される。図13において、優
先順序部6201に示される番号は若いほど、対応する
制御手段部6202に示される制御手段は優先度の高い
出力制御手段で、優先順序部6201に示される番号は
大きいほど、対応する制御手段部6202に示される制
御手段は優先度の低い出力制御手段である。すなわち、
加減弁制御手段0701は第2燃料制御弁制御手段11
00と減圧弁制御手段0901より優先度の高い制御出
力手段であり、第2燃料制御弁制御手段1100は加減
弁制御手段0701より優先度の低い制御出力手段、減
圧弁制御手段0901より優先度の高い制御出力手段で
あり、そして、減圧弁制御手段0901は加減弁制御手
段0701と第2燃料制御弁制御手段1100より優先
度の低い制御手段である。
【0086】図7に示されるように、加減弁制御手段0
701はタービン排気蒸気圧力設定手段0201、加減
算器0202、PID演算器0203と出力ブロックス
イッチ0703により構成される。
【0087】加減弁出力ブロック手段0702の制御条
件は図8に示される。
【0088】図9に示されるように、減圧弁制御手段0
901はタービン排気蒸気圧力設定手段0201、加減
算器0202、PID演算器0203と出力ブロックス
イッチ0703により構成される。
【0089】減圧弁出力ブロック手段0902の制御条
件は図10に示される。
【0090】図11に示されるように、第2燃料制御弁
制御手段1100は第2ボイラー出口蒸気圧力設定手段
1101、加減算器0202、PID演算器0203と
出力ブロックスイッチ0703により構成される。
【0091】第2燃料制御弁出力ブロック手段1102
の制御条件は図12に示される。
【0092】本実施形態の作用について説明する。図7
において、加減弁制御手段0701は、出力ブロックス
イッチ0703が閉じたとき、タービン排気5623か
ら入力された主入力、すなわちタービン排気圧力590
3がタービン排気蒸気圧力設定手段0201に設定され
たタービン排気蒸気圧力設定値0209となるように、
加減弁制御出力0611を加減弁5612に出力し制御
を行う。
【0093】加減算器0202はタービン排気蒸気圧力
設定値0209とタービン排気圧力5903の偏差02
10を計算し、PID演算器0203は、偏差0210
がゼロに近づくように加減弁制御出力0611の量を演
算するものである。出力ブロックスイッチ0703が開
くとき、加減弁制御手段0701から加減弁5612へ
の加減弁制御出力0611がブロックされる。
【0094】図8に示されるように、加減弁出力ブロッ
ク手段0702は第2燃料制御弁下限入力0623と減
圧弁下限入力0622がどれかがoffであるとき、か
つ、加減弁下げ信号0710がonであるとき、加減弁
出力ブロック信号0711をonさせ、そうでない場合
は加減弁出力ブロック信号0711をoffさせる。図
8の加減弁出力ブロック信号0711がonされた場
合、図7において、加減弁出力ブロック手段0702
は、onされた加減弁出力ブロック信号0711を出力
ブロックスイッチ0703とPID演算器0203にそ
れぞれ出力し、出力ブロックスイッチ0703を開くこ
とにより、加減弁制御手段0701から加減弁5612
への加減弁制御出力0611をブロックさせ、PID演
算器0203の積分動作(図3)を過度積分しないよう
にホールドさせる。
【0095】また、図8の加減弁出力ブロック信号07
11がoffされた場合、図7において、加減弁出力ブ
ロック手段0702はoffされた加減弁出力ブロック
信号0711を出力ブロックスイッチ0703とPID
演算器0203にそれぞれ出力し、出力ブロックスイッ
チ0703を閉じることにより、加減弁制御手段070
1から加減弁5612への加減弁制御出力0611をブ
ロックせずにそのまま出力させ、PID演算器0203
の積分動作(図3)のホールドを解除させる。
【0096】図9において、減圧弁制御手段0901
は、出力ブロックスイッチ0703が閉じたとき、ター
ビン排気5623から入力された主入力、すなわちター
ビン排気圧力5903がタービン排気蒸気圧力設定手段
0201に設定されたタービン排気蒸気圧力設定値02
09となるように、減圧弁制御出力0613を減圧弁0
604に出力し制御を行う。
【0097】加減算器0202はタービン排気蒸気圧力
設定値0209とタービン排気圧力5903の偏差02
10を計算し、PID演算器0203は、偏差0210
がゼロに近づくように減圧弁制御出力0613の量を演
算するものである。出力ブロックスイッチ0703が開
くとき、減圧弁制御手段0901から減圧弁0604へ
の減圧弁制御出力0613がブロックされる。
【0098】図10に示されるように、減圧弁出力ブロ
ック手段0902は第2燃料制御弁上限入力0624と
加減弁上限入力0621がどれかがoffであるとき、
かつ、減圧弁上げ信号0910がonであるとき、減圧
弁出力ブロック信号0911をonさせ、そうでない場
合は減圧弁出力ブロック信号0911をoffさせる。
図10の弁圧弁出力ブロック信号0911がonされた
場合、図9において、減圧弁出力ブロック手段0902
はonされた減圧弁出力ブロック信号0911を出力ブ
ロックスイッチ0703とPID演算器0203にそれ
ぞれ出力し、出力ブロックスイッチ0703を開くこと
により、減圧弁制御手段0901から減圧弁0604へ
の減圧弁制御出力0613をブロックさせ、PID演算
器0203の積分動作(図3)を過度積分しないように
ホールドさせる。
【0099】また、図10の減圧弁出力ブロック信号0
911がoffされた場合、図9において、減圧弁出力
ブロック手段0902はoffされた加減弁出力ブロッ
ク信号0911を出力ブロックスイッチ0703とPI
D演算器0203にそれぞれ出力し、出力ブロックスイ
ッチ0703を閉じることにより、減圧弁制御手段09
01から減圧弁0604への減圧弁制御出力0613を
ブロックせずにそのまま出力させ、PID演算器020
3の積分動作(図3)のホールドを解除させる。
【0100】図11において、第2燃料制御弁制御手段
1100は、出力ブロックスイッチ0703が閉じたと
き、第2ボイラー出口5623から入力された主入力、
すなわち第2ボイラー出口蒸気圧力5637が第2ボイ
ラー出口蒸気圧力設定手段1101に設定された第2ボ
イラー出口蒸気圧力設定値1111となるように、第2
燃料制御弁制御出力0614を第2燃料制御弁5615
に出力し制御を行う。
【0101】加減算器0202は第2ボイラー出口蒸気
圧力設定値1111と第2ボイラー出口蒸気圧力563
7の偏差0210を計算し、PID演算器0203は、
偏差0210がゼロに近づくように第2燃料制御弁制御
出力0614の量を演算するものである。出力ブロック
スイッチ0703が開くとき、第2燃料制御弁制御手段
1100から第2燃料制御弁5615への第2燃料制御
弁制御出力0614がブロックされる。
【0102】図12に示されるように、図11の第2燃
料制御弁上げ下げ信号1112は、第2燃料制御弁上げ
信号1201と第2燃料制御弁下げ信号1202により
構成される。図12に示されるように、第2燃料制御弁
出力ブロック手段1102は、「加減弁上限入力062
1がoffでかつ第2燃料制御弁上げ信号1201がo
n」である時、又は、「第2燃料制御弁下げ信号120
2がonでかつ減圧弁下限入力0622がoffであ
る」時、第2燃料制御弁出力ブロック信号1113をo
nさせ、そうでない場合は第2燃料制御弁出力ブロック
信号1113をoffさせる。
【0103】図12の第2燃料制御弁出力ブロック信号
1113がonされた場合、図11において、第2燃料
制御弁出力ブロック手段1102はonされた第2燃料
制御弁出力ブロック信号1113を出力ブロックスイッ
チ0703とPID演算器0203にそれぞれ出力し、
出力ブロックスイッチ0703を開くことにより、第2
燃料制御弁制御手段1100から第2燃料制御弁561
5への第2燃料制御弁制御出力0614をブロックさ
せ、PID演算器0203の積分動作(図3)を過度積
分しないようにホールドさせる。
【0104】また、図12の第2燃料制御弁出力ブロッ
ク信号1113がoffされた場合、図11において、
第2燃料制御弁出力ブロック手段1100はoffされ
た第2燃料制御弁出力ブロック信号1113を出力ブロ
ックスイッチ0703とPID演算器0203にそれぞ
れ出力し、出力ブロックスイッチ0703を閉じること
により、第2燃料制御弁制御手段1100から第2燃料
制御弁5615への第2燃料制御弁制御出力0614を
ブロックせずにそのまま出力させ、PID演算器020
3の積分動作(図3)のホールドを解除させる。
【0105】以上の説明において、タービン排気圧力5
903と第2ボイラー出口蒸気圧力5637はいずれも
主入力であり、以上のような実施形態によりそれぞれの
圧力がほぼそれぞれの設定値に制御される。
【0106】ここで、例えば、タービン排気蒸気圧力設
定手段0201のタービン排気蒸気圧力設定値0209
と第2ボイラー出口蒸気圧力設定手段1101の第2ボ
イラー出口蒸気圧力設定値1111はいずれ100kg
とし、蒸気ヘッダー5624の圧力損失により、タービ
ン排気圧力5903の圧力が高く、第2ボイラー出口蒸
気圧力5637が低く、その差は例えば5kgとする
と、本実施形態により、タービン排気圧力5903と第
2ボイラー出口蒸気圧力5637が、95kgと105
kgの間に制御されながら、優先度の高い出力を優先的
に上限値方向に、優先度の低い出力を下限方向に制御さ
れる。
【0107】また、タービン排気圧力5903と第2ボ
イラー出口蒸気圧力5637の検出点が近ければ、近い
ほど、圧力損失による圧力差が少なく、同じセンサーで
圧力を検出する場合、タービン排気圧力5903と第2
ボイラー出口蒸気圧力5637がいずれも100kgに
制御される。
【0108】以上により、本実施形態は優先度の高い出
力制御手段の出力が上限値に到達するまでに、優先度の
高い出力制御手段の出力が減方向にならないように、優
先度の低い出力制御手段の出力をブロックし、優先度の
低い出力制御手段の出力が下限値に到達するまでに、優
先度の低い出力制御手段の出力が増方向にならないよう
に、優先度の高い出力制御手段の出力をブロックするこ
とにより、蒸気圧力を制御しながら優先度の高い出力を
優先的に上限値方向に、優先度の低い出力を下限方向に
制御することができる効果がある。
【0109】(第3の実施の形態:請求項3に対応)図
14は請求項3の実施形態を示す。同図において、本実
施形態は、動作設定手段0101、第n出力制御手段0
102と第m出力制御手段0104により構成され、さ
らに、第m出力制御手段0104は優先度の低い出力制
御サブシステム1401と優先度の高い出力制御サブシ
ステム1402から構成され、優先度の低い出力制御サ
ブシステム1401は優先度の低い出力制御手段150
1と優先度の低い出力ブロック手段1502により構成
され、優先度の高い出力制御サブシステム1402は優
先度の高い出力制御手段1701と優先度の高い出力ブ
ロック手段1702により構成される。優先度の低い出
力制御手段1501、優先度の低い出力ブロック手段1
502、優先度の高い出力制御手段1701と優先度の
高い出力ブロック手段1702の詳細構成は、それぞれ
図15、図16、図17と図18に示される。
【0110】以下は本発明の実施形態の作用について説
明する。図14の第n出力制御手段0102は、図1に
示される本発明の第1実施形態の第n出力制御手段01
02に対応し、その詳細構成は図2に示される。第1の
実施形態で説明されるように、第n出力制御手段010
2は、タービン排気蒸気圧力設定手段0201に設定さ
れるタービン排気蒸気圧力設定値0209になるよう
に、第n制御出力0111を加減弁5612に出力し、
主入力0114であるタービン排気5623の蒸気圧力
を制御する。
【0111】図14の第m出力制御手段0104は図1
に示される本発明の第1実施形態の第m出力制御手段0
102に対応し、動作点設定手段0101に設定される
動作点設定値0110となるように、第n制御出力動作
点0116である加減弁5612の開度を制御する。図
14に示される第3実施形態では、第m出力制御手段0
104の出力は同図に示されるように優先度の低い制御
出力1411と優先度の高い制御出力1412により複
数の優先度のある出力により構成される。このような複
数の優先度のある出力により構成される第m出力制御手
段0104は、図6に示される第2実施形態に対応す
る。第2実施形態では優先度のある複数の出力は3つあ
るが、第3実施形態では2つである。この2つの優先度
のある出力により構成される第m出力制御手段0104
に図14に示されるように優先度の低い出力制御手段1
501(図15)、優先度の低い出力ブロック手段15
02(図16)、優先度の高い出力制御手段1701
(図17)と優先度の高い出力ブロック手段1702
(図18)により構成され、それぞれ、第2実施形態
(図6)の減圧弁制御手段0901(図9)、減圧弁出
力ブロック手段0902(図10)、第2燃料制御弁制
御手段1100(図11)と第2燃料制御弁出力ブロッ
ク手段1102(図12)に対応している。上述の第1
と第2の実施形態に対応して、第3の実施形態は、第n
出力制御手段0102の動作点0116である加減弁5
612の開度が動作点設定手段0101に設定される動
作点設定値0110となるように制御しながら、優先度
の高い制御出力1412に対応する第2燃料制御弁56
15を優先的に開けてから、優先度の低い制御出力14
11に対応する減圧弁0604を開けることができ、優
先度の低い制御出力1411に対応する減圧弁0604
を優先的に閉めてから、優先度の高い制御出力1412
に対応する第2燃料制御弁5615を閉めることができ
る。
【0112】以上により、本実施形態により、加減弁5
615を所望の動作点で動作させながら、優先度の高い
出力を優先的に上限値方向に、優先度の低い出力を優先
的に下限方向に制御できる効果がある。
【0113】(第4の実施の形態:請求項4に対応)図
19は第4の実施形態を示す。本実施形態は、同図に示
されるように、第2、第3の実施形態のプロセス制御シ
ステム1901において、出力制御手段記憶部2001
と優先度設定手段2101を設けることにより構成され
る。第2、第3の実施形態のプロセス制御システム19
01は図6又は図14のプロセス制御システム0100
により構成される。出力制御手段記憶部2001の構成
と優先度設定手段2101の処理に関してはそれぞれ図
20と図25に示す。図21は第2の実施形態のプロセ
ス制御システム2102(図6のプロセス制御システム
0100に対応)において、出力制御手段記憶部200
1と優先度設定手段2101を設けた実施の形態を示
し、図22は第3の実施形態のプロセス制御システム2
202(図14のプロセス制御システム0100に対
応)において、出力制御手段記憶部2001と優先度設
定手段2101を設けた実施の形態を示す。図21の実
施形態と図22の実施形態に含まれる出力制御手段の数
はそれぞれ3つ(0701,0901と1100)と2
つ(1501と1701)であるが、ここでは、一般化
としてp個の出力制御手段が含まれる場合における本発
明の実施形態の処理の詳細を図24に示す。以下はこれ
らの図に基づいて、本実施形態の作用について説明す
る。以下の説明では、図24においてp個の出力制御手
段について説明してから、3つの出力制御手段(図2
1)と2つの出力制御手段(図22)との対応について
説明する。
【0114】図24に示されるように、本発明は、出力
制御手段記憶部2001、優先度設定手段2101と優
先度のある複数の出力制御手段部2401により構成さ
れる。優先度のある複数の出力制御手段2401は、さ
らにp個の出力制御サブシステム、すなわち出力制御サ
ブシステム1(2402)、…、出力制御サブシステム
i(2403)、…、出力制御サブシステムp(240
4)により構成され、それぞれの出力制御サブシステム
は出力制御手段(2405,2407,2409)と出
力ブロック手段(2406,2408,2410)によ
り構成される。各出力制御サブシステム(2402,2
403,2404)は対応する操作器(2421,24
22,2433)に対して操作器への出力(2431,
2432,2433)を行い、対応するサブプロセス
(2424,2425,2426)の主入力(243
7,2438,2439)の制御を行う。優先度設定手
段2101の処理詳細を図25に示す。p個の出力制御
手段(2405,...,2407,...,240
9)は構造は同様であるが、ここでは、代表として出力
制御手段zi(2407)の詳細は図28に示し、その
構成は第2と第3の実施形態(図7、図9、図11、図
15、図17)に対応している。図24においてp個の
出力ブロック手段(2406,...,240
6,...,2410)は構造は同様であるが、ここで
は、代表として出力ブロック手段zi(2408)の詳
細は図29に示し、優先度の高い出力制御手段記憶部2
901、出力上げ下げ信号部2811、優先度の低い出
力制御手段記憶部2902と論理演算部2903により
構成される。図29の出力上げ下げ信号部2811の出
力上げ下げ信号(2913と2914)は、図28の出
力上げ下げ信号2811に対応し、図29に示されるよ
うに、出力上げ下げ信号2811は出力上げ信号291
3と出力下げ信号2914により構成される。
【0115】図25において、優先度設定手段2101
は処理1(2511)から処理7(2517)より構成
される。処理1(2511)は端末3700より優先度
設定値6109を入力する。端末3700は例えば、キ
ーボードとマウス付きのCRTにより構成される。操作
者は端末3700において図25に示されるような優先
度設定値6109をマウス・キーボードで設定する。同
図に示されるように、優先度設定値6109は、優先順
序部6201と制御手段部6202により構成される。
優先順序部6201の番号が若いほど、対応する制御手
段部6202に示される制御手段の優先度が高く、優先
順序部6201の番号が大きいほど、対応する制御手段
部6202に示される制御手段の優先度が低い。本実施
形態では、出力制御手段z1の優先度がもっと高く、出
力制御手段zpの優先度がもっと低いとしている。操作
者は端末3700において図25に示されるように優先
度設定値6109を設定し、優先度設定完了部2505
をマウスクリックすると、端末3700は優先順序部6
201と制御手段部6202に設定される優先度設定値
6109を処理1(2511)に出力する。処理2(2
512)は出力制御手段記憶部2001より出力制御手
段上下限対応リスト2002を入力する。図20に示さ
れるように、出力制御手段記憶部2001に予め記憶さ
れる出力制御手段上下限対応リスト2002は制御手段
部6202、上限入力記憶部2503と下限入力記憶部
2504により構成される。上限入力記憶部2503に
示される各操作器上限入力と下限入力記憶部2504に
示される各操作器下限入力は、制御手段部6202のそ
れぞれの出力制御手段に対応する。処理3(2513)
から処理7(2517)までの処理部は、p個の出力ブ
ロック手段zi,...,zp(2406から241
0)について逐次に処理を行う。処理3(2513)で
は、最初の制御手段を処理するため、iの初期値とし
て、i=1と設定する。処理4(2514)は、優先順
序部6201の優先度iに対応する出力制御手段zi
(2407)より優先度の高い出力制御手段z
1,...,zi−1に対応する上限入力記憶部250
3の操作器z1,...,zi−1上限入力条件を図2
9に示される出力ブロック手段zi(2408)の優先
度の高い出力制御手段記憶部2901に記憶し、処理5
(2515)は、優先順序部6201の優先度iに対応
する出力制御手段zi(2407)より優先度の低い出
力制御手段zi+1,...,zpを同出力ブロック手
段zi(2408)の優先度の低い出力制御手段記憶部
2902に記憶する。図29において、出力ブロック手
段zi(2408)は、上記の優先度設定手段2101
により設定された優先度の高い出力制御手段記憶部29
01の操作器z1,...,zi−1上限入力条件(2
434,2813)、と優先度の低い出力制御手段記憶
部2902の操作器zi+1,...,zpの下限入力
条件(2814,2436)により、予め設定された出
力上げ下げ信号部2811の条件に基づいて、論理演算
し(2903)、その結果により出力ブロック信号on
(2812)を発生する。ここで、同図に示されるよう
に、プロセス5609より入力される優先度の高い操作
器z1から操作器zi−1までの上限入力(243
4,...,2813)の中で、何れかが一つoff
で、かつ出力制御手段zi(2407)から入力される
操作器zi上げ信号2913がonの場合、又は、プロ
セス5609より入力される優先度の低い操作器zi+
1から操作器zpまでの下限入力(2814,...,
2436)の中で、何れかが一つoffで、かつ出力制
御手段zi(2407)から操作器zi下げ信号291
4がonの場合、出力ブロック信号2812がonさ
れ、そうでない場合、出力ブロック信号2812がof
fされる。図28において、出力制御手段zi(240
7)は、出力ブロックスイッチ0703が閉じたとき、
サブプロセスzi(2425)から入力されるサブプロ
セスzi入力(2438)が制御設定値設定手段040
1に設定された制御設定値0411となるように、操作
器zi(2422)への出力2432を操作器zi(2
422)に出力し、制御を行う。加減算器0202は制
御設定値0411とサブプロセスzi入力(2438)
の偏差0210を計算し、PID演算器0203は、偏
差0210がゼロに近づくように操作器ziへの出力2
432の量を演算するものである。出力ブロックスイッ
チ0703が開くとき、出力制御手段zi(2407)
から操作器zi(2422)への出力2432がブロッ
クされる。処理6(2516)は次の制御手段を処理す
るため、iをi=i+1と設定する。処理7(251
7)はp個の制御手段を処理したかどうか判定する。判
定結果により、p個の制御手段を処理完了していないと
き(i≦p)、次の制御手段を処理するため、処理4
(2514)に処理を戻す。判定結果により、p個の制
御手段を処理完了した(i>p)、処理1(2511)
に戻る。ここで、操作者は端末3700において図25
に示されるように優先度設定値6109を設定し、優先
度設定完了部2505をマウスクリックすると、再度以
上の処理を行う。
【0116】以上は、制御手段がp個ある場合について
説明した。図21に示されるような3個の制御手段の場
合について、以下のp個の場合と対応して説明する。こ
こでは、図13は図21の各制御手段の優先度の一例を
示す。図26は図25に対応して出力制御手段が3個の
場合の優先度設定手段の処理の流れを示す。ここで、操
作者は、図25に対応して、図26に示される端末37
00において、図13に示されるような優先度設定値6
109を設定し、図25に対応する優先度設定完了25
06をマウスクリックすることにより、以上の説明によ
り、本実施形態により、優先度の高い出力を優先的に上
限値方向に、優先度の低い出力を優先的に下限方向に制
御される。
【0117】次に、図22に示されるような2個の制御
手段の場合について、以上のp個の場合と対応して説明
する。ここでは、図23は図22の各制御手段の優先度
の一例を示す。図27は図25に対応して出力制御手段
が2個の場合の優先度設定手段の処理の流れを示す。こ
こで、操作者は、図25に対応して、図27に示される
端末3700において、図23に示されるような優先度
設定値6109を設定し、図25に対応する優先度設定
完了2505をマスククリックすることにより、以上の
説明により、本実施形態により、応答の早い制御出力が
所望の動作点で動作しながら、優先度の高い出力を優先
的に上限値方向に、優先度の低い出力を優先的に下限方
向に制御される。
【0118】以上に説明されるように、図21に示され
る実施形態のプロセス制御システムでは、任意に設定さ
れた優先度により、優先度の高い出力を優先的に上限値
方向に、優先度の低い出力を優先的に下限方向に制御で
きる効果がある。また、図22に示される実施形態のプ
ロセス制御システムでは、任意に設定された優先度によ
り、応答の早い制御出力が所望の動作点で動作しなが
ら、優先度の高い出力を優先的に上限値方向に、優先度
の低い出力を優先的に下限方向に制御できる効果があ
る。
【0119】(第5の実施の形態:請求項5に対応)本
実施形態の形態を図30に示す。同図に示されるよう
に、本実施形態はプロセスデータ入力手段3000、プ
ロセス運転データ記憶手段3001、プロセス運転デー
タ分散化消去手段3004、プロセス運転データ記憶部
3002、プロセス運転データ特性関数生成出力手段3
003、最適化モデル記憶部5601と最適運転決定手
段5602により構成される。プロセス運転データ記憶
部3002に記憶されるプロセス運転データ3011の
形式を図31に示す。同図に示されているように、プロ
セス運転データは例えばXとYからなるペアの入力(例
えばそれぞれボイラー燃料流量とボイラー蒸気流量)で
構成される(X,Y)、Xの最大可能な値と最小可能な
値それぞれ図31のブレークポイントB0=Xminと
Bn=Xmaxであるとする。プロセス運転データ30
11(X,Y)tz(z=a,b,c,d,e,
f,...)はそのデータの収集された時刻tz(z=
a,b,c,d,e,f...)と共に記憶される。プ
ロセス運転データはn個の区分(3110,3102,
3103)に分けて保存される。各区分はn−1個のブ
レイクポイントB1,...,Bn−1により区切られ
る。図33は本実施形態のプロセス運転データ記憶手段
3001とプロセス運転データ分散化消去手段3004
の詳細構成について示す。図33に示されるように、プ
ロセス運転データ記憶手段3001は処理6(330
6)により構成され、プロセス運転データ分散化消化手
段3004は処理1(3301)、処理2(330
2)、処理3(3303)、処理4(3304)、と処
理5(3305)により構成される。最適モデル記憶部
5601に記憶される最適化モデル5630の一例は式
1又は式2に示されている。
【0120】作用について説明する。図33と図30に
示されるように、プロセスデータ入力手段3000はプ
ロセス5609よりプロセスデータ入力5638を入力
する。プロセス運転データ分散化消去手段3004の処
理1(3301)、処理2(3302)、処理3(33
03)は、プロセスデータ入力手段3000により入力
されるペアのプロセスデータ入力5638(X,Y)の
中のXの大きさにより、どの区分(図31の3101、
3102,3103)に記憶するか、に関して各区分の
n−1個のブレイクポイントB1,...,Bn−1に
基づいて判定し処理すものである。ここで、判定された
結果、区分i(図31の3102)に記憶されるとして
説明をする。処理4(3304)は区分iに記憶される
プロセス運転データ3011の数Niが予め設定された
区分iの記憶サイズSiと比較する。比較結果、区分i
のプロセス運転データ3011の数NiがサイズSiを
以上のとき(Ni≧Si)、処理5(3305)は区分
iの中で最も時間的に古いプロセス運転データ(X,
Y)3011をその時刻と共に(Ni−Si+1)個消
去する。比較結果、データの数NiがサイズSi未満の
とき(Ni<Si)、区分iのプロセス運転データ
(X,Y)3011は消去されない。プロセス運転デー
タ記憶手段3001の処理6(3306)は処理2(3
302)の判定結果によりプロセス運転データ(X,
Y)3011をその入力時の時刻と共に区分i(310
2)に記憶する。
【0121】図30のプロセス運転データ特性関数生成
手段3003の処理詳細を図32に示す。同図に示され
るように、プロセス運転データ特性関数生成出力手段3
003は処理1(3201)〜処理4(3204)によ
り構成される。処理1(3201)は、プロセス運転デ
ータ記憶部3002よりプロセス運転データ3011を
入力する。処理2(3202)は入力されたプロセス運
転データ3011(X,Y)により、プロセス運転デー
タ特性関数パラメータ5811を生成する。その生成方
法は、例えば、最小二乗法がある。ここで、最適化モデ
ル記憶部5601に記憶されるプロセス運転データ特性
関数は式1又は式2に示されるような2次関数、プロセ
ス運転データ記憶部3002に記憶されるプロセス運転
データ(X,Y)の個数をMとすると、最小二乗法によ
り生成されるプロセス運転データ特性関数パラメータa
(0),a(1),a(2)(5811)は式8により
与えられる。
【0122】
【数1】
【0123】ここで、(X,Y)はプロセス運転データ
記憶部3002に記憶されるプロセス運転データ301
1である。処理3(3203)は処理2により計算され
たプロセス運転データ特性関数パラメータa(0),a
(1),a(2)(5811)により、最適化モデル記
憶部5601に対応するプロセス運転データ特性関数の
パラメータを更新する。ここで、例えば、式8により与
えられたパラメータa(0),a(1),a(2)は式
1e又は式2d1のa1(0),a1(1),a1
(2)に対応するとすると、処理3(3203)式8に
より与えられたパラメータa(0),a(1),a
(2)を使って、最適化モデル記憶部5601に記憶さ
れるプロセス運転データ特性関数(式1e又は式2d
1)のパラメータa1(0),a1(1),a1(2)
を更新する。処理4(3204)により遅延処理が行わ
れた後、処理1(3201)に処理が戻り、新しいプロ
セス運転データにより新しいプロセス運転データ特性関
数パラメータを生成する。
【0124】図34に示されるように、プロセス運転デ
ータ(X,Y)は分散して記憶されるので、プロセス運
転データ特性関数生成手段3003は全区間1,2,3
にわたって記憶されるプロセス運転データ3011
(X,Y)により、プロセス運転データ特性関数590
4を生成できる。
【0125】図30において最適決定手段5602は、
以上の説明のような従来の技術により最適化モデル記憶
部5601に記憶される最適化モデル5630(式1又
は式2)とプロセス5609よりプロセスデータ入力5
638により、プロセス運転の最適動作点又は出力制御
手段の優先順位を決定することである。
【0126】以上の説明のように、本実施形態により、
プロセス運転の最適動作点又は出力制御手段の優先順位
を決定するためのプロセス運転データ特性関数のパラメ
ータは、全区分にわたって記憶されるプロセス運転デー
タから自動生成されるので、生成されるプロセス運転デ
ータ特性関数の精度が高い。精度の高いプロセス運転デ
ータ特性関数を用いることにより、より精度の高いプロ
セス運転の最適動作点又は出力制御手段の優先順位を決
定することができる。プロセス運転データ特性関数のパ
ラメータを自動作成により、プロセスの経年変化などに
対応するための、人手によるプロセス運転データ特性関
数パラメータの調整作業の負担を軽減することができ
る。
【0127】(変形例)本変形例の構成は上記の第5の
実施の形態の図30と同様であるが、本変形例における
プロセス運転データ記憶手段3001、プロセス運転デ
ータ分散化消去出力手段3004とプロセス運転データ
記憶部3002の構成を図35と36に示す。図35は
プロセス運転データ記憶部3002、図36はプロセス
運転データ記憶手段3001とプロセス運転データ分散
化消去手段3004に対応する変形例である。
【0128】以下は、本変形例の作用について説明す
る。図35において、プロセス運転データ3011
(X,Y)tz(z=a,b,...)とは時刻tz
(z=a,b,...)において収集されたデータを表
す。図36の処理1(3601)は、プロセス運転デー
タ記憶部(図35の3002)に記憶されている全プロ
セス運転データ(X,Y)の中で、プロセスデータ入力
手段(図30の3000)により入力されるペアのプロ
セス運転データ(X,Y)の近傍(X−d,X+d′)
内にあるプロセス運転データ(Xi,Yi)の数Nを数
える。ここで、プロセス運転データ記憶部(図35の3
002)に記憶されている全プロセス運転データ(X
i,Yi)、但し、i=1,...,Mであり、Mはプ
ロセス運転データ記憶部(図35の3002)に記憶さ
れている全プロセス運転データ(Xi,Yi)の全数と
すると、処理1(3601)は以下の式を満足するプロ
セス運転データ(Xi,Yi)の数Nを数える。
【0129】 X−d≦Xi≦X+d′ (9) ここで、Xはプロセスデータ入力手段(図30の300
0)により入力されるペアのプロセスデータ入力(X,
Y)のXに対応し、Xiはプロセス運転データ記憶部
(図35の3002)に記憶されている全プロセス運転
データ(Xi,Yi)のXiに対応し、dとd′はそれ
ぞれ予め設定された近傍の大きさを表す。以下では、式
9を満足するようなプロセス運転データ3011を
(X,Y)に対する近傍プロセス運転データと呼ぶ。こ
こで、(X,Y)に対する近傍プロセス運転データの数
をNとすると、処理23602はNを予め設定された近
傍記憶サイズSと比較する。比較結果、(X,Y)に対
する近傍プロセス運転データの数NがサイズS以上であ
るとき(N≧S)、処理3(3603)はプロセス運転
データ3011(X,Y)の近傍(X−d,X+d′)
内にあるN個のプロセス運転データ(Xi,Yi)の中
で最も時間的に古いものを(N−S+1)個消去する。
比較結果、(X,Y)に対する近傍プロセス運転データ
の数NがサイズS未満のとき(N<S)、プロセス運転
データ(X,Y)3011の消去は行わない。プロセス
運転データ記憶手段3001の処理4(3604)はプ
ロセスデータ入力手段3000により入力れさるペアの
プロセスデータ入力5638(X,Y)をプロセス運転
データ(X,Y)3011としてその入力時の時刻と共
にプロセス運転データ記憶部3002に記憶する。
【0130】以上の説明により、プロセス運転データの
消去に際して、近傍内に記憶れさるプロセス運転データ
の数を判定することにより、プロセス運転データ特性関
数生成手段3003によるプロセス運転の最適動作点又
は出力制御手段の優先順位を生成するために必要なプロ
セス運転データをプロセスデータ入力の全レンジにわた
って記憶することができ、精度の高いプロセス運転デー
タ特性関数を生成することができる。
【0131】(第6の実施の形態:請求項6に対応)本
実施形態の構成は図30に示される第5の実施形態と同
様であり、プロセスデータ入力手段3000、プロセス
運転データ記憶手段3001、プロセス運転データ分散
化消去手段3004、プロセス運転データ記憶部300
2、プロセス運転データ特性関数生成手段3003、最
適化モデル記憶部5601と最適運転決定手段5602
により構成される。第5の実施の形態のプロセス運転デ
ータ特性関数生成手段3003(図32)に対応して、
本実施形態のプロセス運転データ特性関数生成手段30
03の処理の詳細は図37に示す。図37に示されるよ
うに本実施形態のプロセス運転データ特性関数生成手段
3003は処理1(3201)〜処理4(3204)と
プロセス運転データ特性関数更新許可手段3703によ
り構成される。図37の処理1(3201)〜処理4
(3204)の処理は、図32の処理1(3201)〜
処理4(3204)に対応している。図37において、
処理1(3201)〜処理2(3202)は前記と同様
にプロセス運転データ記憶部3002に記憶されるプロ
セス運転データ3011に基づいて、プロセス運転デー
タ特性関数パラメータ5811を生成する。端末370
0は例えば、キーボードとマウス付きのCRTにより構
成される。操作者は端末3700を介して、更新許可信
号3711をプロセス運転データ特性関数更新許可手段
3703に与える。プロセス運転データ特性関数更新許
可手段3703は処理a(3701)と処理b(370
2)により構成される。処理a(3701)は端末37
00より更新許可信号3711を入力し、処理b(37
02)は入力された更新許可信号3711を判定する。
判定した結果、更新許可信号3711がONの場合、処
理3(3203)は前述のように処理2(3202)に
より生成されるプロセス運転データ特性関数パラメータ
5811を用いて最適化モデル記憶部5601に記憶さ
れている対応するプロセス運転データ特性関数を更新す
る。判定した結果、更新許可信号3711がOFFの場
合、処理3(3203)が処理されず、処理は処理4
(3204)にジャンプし、処理2(3202)により
生成されるプロセス運転データ特性関数パラメータ58
11はプロセス特性関数記憶部5601に記憶されな
い。この場合、プロセス特性関数記憶部5601に過去
のプロセス運転データ特性関数5904が記憶されてい
るので、最適運転決定手段(図30の5602)は過去
に記憶されるプロセス運転データ特性関数5904を使
って、プロセス運転の最適動作点又は出力制御手段の優
先順位を生成する。処理4により遅延処理が行われた
後、処理1(3201)に戻り、次の新しいプロセス運
転データを用いて、プロセス運転データ特性関数パラメ
ータ5811の生成を行う。
【0132】以上の説明により、本実施形態は、プロセ
ス運転データ特性関数更新許可手段3703を設けるこ
とにより、操作者が許可することにより、プロセス運転
データ特性関数生成手段3003により生成される最新
のプロセス運転データ特性関数パラメータ5811を使
って、プロセス運転の最適動作点又は出力制御手段の優
先順位を決定することができる。また、プロセスデータ
入力が機器の点検などで、正常なデータ得られない場
合、操作者が許可信号をOFFさせることにより、過去
に記憶されるプロセス運転データ特性関数パラメータ5
811を使って、プロセス運転の最適動作点又は出力制
御手段の優先順位を決定することができる。
【0133】(第7の実施の形態:請求項7に対応)本
実施形態の構成を図38に示す。本実施形態は同図に示
されるように、プロセスデータ入力手段3000、プロ
セス運転データ記憶手段3001、プロセス運転データ
分散化消去手段3004、プロセス運転データ記憶部3
002、プロセス運転データ特性関数生成手段300
3、最適化モデル記憶部5601、プロセス運転データ
特性関数表示手段3801、プロセス運転データ修正手
段3802、と最適運転決定手段5602により構成さ
れる。
【0134】以下は、作用について説明する。図38に
より示される第7の実施形態は、第5又は第6の実施の
形態(図30)において、プロセス運転データ特性関数
表示手段3801とプロセス運転データ修正手段380
2を設けた実施形態であり、ここでは、プロセス運転デ
ータ特性関数表示手段3801とプロセス運転データ修
正手段3802の作用を中心に説明する。図39はプロ
セス運転データ特性関数表示手段3801の処理を示
す。同図において、プロセス運転データ特性関数表示手
段3801は処理1から5(3901〜3905)によ
り構成される。プロセス運転データ特性関数表示手段3
801は端末3700からの操作者による表示要求39
11により処理が開始する。処理1(3901)は、プ
ロセス運転データ記憶部3002よりプロセス運転デー
タ3011を入力する。ここで、プロセス運転データ3
011は前記で説明された図35又は図31に示される
構成で、(X,Y)ペア入力により構成される。処理2
(3902)はプロセス運転データ記憶部3002(図
35又は図31)に記憶され、前記処理1により入力さ
れる入力される同様なプロセス運転データ3011に基
づいてプロセス運転データ特性関数生成手段3003に
より生成されるプロセス運転データ特性関数パラメータ
5811を入力する。ここで、前記処理2により入力さ
れるプロセス運転データ特性関数パラメータ5811
(a(0),a(1),a(2))は式8により与えら
れ、(a(0),a(1),a(2))は式1e又は式
2d1のa1(0),a1(1),a1(2)に対応す
るとすると、処理3(3903)は、式1e又は式2d
1に基づいて、端末3700に表示するためのプロセス
運転データ特性関数5904を生成する。処理4(39
04)は、最適化モデル記憶部5601に記憶されてい
る、処理1(3901)により入力されるプロセス運転
データ3011に対応するプロセス運転データ特性関数
5904を入力する。処理5(3905)は、前記処理
(処理1〜処理4(3901)〜(3904))により
得られるプロセス運転データ3011と2本のプロセス
運転データ特性関数5904を端末3700に出力し、
図40に示されるように±にX,Y軸上で表示する。図
40において、プロセス運転データ3011、プロセス
運転データ特性関数(1)(4002)とプロセス運転
データ特性関数(2)(4001)はそれぞれ、処理1
(3901)に入力されるプロセス運転データ301
1、処理2(3902)と処理3(3903)により得
られるプロセス運転データ特性関数5904と処理4
(3904)に入力されるプロセス運転データ特性関数
5904に対応する。端末3700上の表示範囲、すな
わちX軸下限レンジ4003、X軸上限レンジ400
4、Y軸下限レンジ4005、Y軸上限レンジ4006
は例えば、図40に示されるように、表示レンジ設定部
4007において、操作者の設定により決定される。
【0135】図41はプロセス運転データ修正手段38
02の処理を示す。同図に示されるように、プロセス運
転データ修正手段3802は処理1(4101)、処理
2(4102)とプロセス運転データ仮記憶部(410
3)により構成される。処理1(4101)は端末37
00で修正されるプロセス運転データ3011に関する
処理を行う。図41に示されるように、プロセス運転デ
ータ特性関数表示手段3801により端末3700に表
示されるプロセス運転データ3011はプロセス運転デ
ータ仮記憶部4103に記憶される。プロセス運転デー
タ仮記憶部4103に記憶されるプロセス運転データの
形式は、前記第5の実施形態で説明される区分方式(図
31)又はその変形例である近傍方式(図35)と同様
な形式で、すなわちプロセス運転データのペア(X,
Y)の値とその時刻が記憶される。図42はプロセス運
転データの修正用端末の画面を示す。同図において、プ
ロセス運転データ3011の初期のデータ、プロセス運
転データ特性関数(1)(4002)とプロセス運転デ
ータ特性関数(2)(4001)は、前述のようにプロ
セス運転データ特性関数表示手段3801の処理結果に
より表示される。操作者が表示されるプロセス運転デー
タ3011の修正を行う場合、図42において、端末3
700のキーボードやマウスを使って、プロセス運転デ
ータ3011を削除又は追加を行うことにより行われ
る。削除とは、端末3700(図42)に表示中のプロ
セス運転データ3011を削除することであり、追加と
は、端末3700(図42)に表示画面上のある場所に
プロセス運転データ3011を追加することである。端
末3700は、削除又は追加したプロセス運転データ3
011を同画面上の表示レンジ4007に基づいて、そ
の値(X,Y)を算出して、削除の場合の元データの時
刻又は追加の場合は追加したときの時刻と一緒にプロセ
ス運転データ修正手段3802の処理1(図41の41
01)に出力する。図43はプロセス運転データ修正手
段3802の処理1(図41の4101)の詳細を示
す。同図に示されるように、図41のプロセス運転デー
タ修正手段3802の処理1(4101)は、処理1
(4301)から処理5(4305)により構成され
る。処理1(4301)は端末3700より削除又は追
加のプロセス運転データ(X,Y)t(3011)を入
力する。図44は、端末3700より処理1(430
1)へ出力する削除又は追加のプロセス運転データ
(X,Y)t(3011)の形式を示す。同図におい
て、種別部4401は端末3700より処理1(430
1)へ出力するプロセス運転データ3011の種別を示
す。種別は削除と追加の2種類がある。データ部440
2はプロセス運転データ3011のデータと時刻(X,
Y)tを記憶する。
【0136】操作者が端末3700において、プロセス
運転データ3011の削除を行った場合、端末3700
は種別部4401に削除、データ部に対応する削除され
るプロセス運転データと時刻3011(X,Y)tを処
理1(4301)に出力する。この場合の時刻とは、プ
ロセス運転データ3011に付属される元の時刻であ
る。付属する元の時刻とは、そのプロセス運転データ3
011はプロセス運転データ特性関数表示手段3801
により表示されたデータである場合、対応するプロセス
運転データ記憶部(3002)(図31又は図35)に
記憶される時刻であり、追加により生成されたデータで
ある場合、追加が行われた時刻である。操作者が端末3
700において、プロセス運転データ3011の追加を
行った場合、端末3700は種別部4401に追加、デ
ータ部に対応する追加されるプロセス運転データと時刻
3011(X,Y)tを処理1(4301)に出力す
る。この場合の時刻とは、削除を行ったときの時刻であ
る。
【0137】処理2(4301)は処理1(4301)
により入力されるプロセス運転データ3011の種別部
4401を判定し、その判定結果により、削除である場
合、処理3(4303)は、対応するプロセス運転デー
タ仮記憶部4103のプロセス運転データ(X,Y)t
を削除し、処理1(4301)に処理を戻す。
【0138】判定結果により、追加である場合、処理4
(4304)は、前記第5の実施の形態に説明されるプ
ロセス運転データ分散化消去手段3004に対応する処
理を行う。プロセス運転データ仮記憶部4103に記憶
されるプロセス運転データ(3011)の記憶形式が図
31に示される区分形式である場合、処理4(430
4)は、追加するプロセス運転データ(X,Y)に属す
る区分の中で、時間的に古いプロセス運転データをプロ
セス運転データ仮記憶部4103より削除する。記憶形
式が図35に示される近傍形式である場合、処理4(4
304)は、追加するプロセス運転データ(X,Y)t
の近傍の中で、時間的に古いプロセス運転データ301
1をプロセス運転データ仮記憶部4103より削除す
る。この場合、図43に示されるように、処理4(43
04)はプロセス運転データ仮記憶部4103より削除
したプロセス運転データ3011を端末3700に出力
する。端末3700は端末3700に表示されるプロセ
ス運転データ3011がプロセス運転データ仮記憶部4
103に記憶されるプロセス運転データ3011と対応
するように、端末3700の表示画面上より対応するプ
ロセス運転データ3011を削除する。処理5(430
5)は処理1(4301)により入力されるプロセス運
転データ3011をその追加時刻と共にプロセス運転デ
ータ仮記憶部4103に記憶する。
【0139】操作者が端末3700上の表示画面420
1(図42)において、プロセス運転データ修正要求4
201をマウスクリックにより選択すると、端末370
0は図41に示されるようにプロセス運転データ修正要
求4201を処理2(4102)に出力する。処理2
(4102)は端末3700よりプロセス運転データ修
正要求4201を受信すると、プロセス運転データ仮記
憶部4103に記憶されるプロセス運転データ3011
を入力し、入力したプロセス運転データ3011をプロ
セス運転データ記憶部3002に記憶する。
【0140】以上に説明されたように、本実施形態によ
り、操作者が端末に表示されるプロセス運転データやプ
ロセス運転データ特性関数を見ながら、プロセス運転デ
ータを修正することができる。プロセスデータ入力の検
出器異常などにより、プロセス運転データを正しく入力
できず、入力されたプロセス運転データの一部が著し
く、記憶されているプロセス運転データ特性関数との差
が大きい場合、操作者が記憶されるプロセス運転データ
特性関数を見ながら、異常と見られるプロセス運転デー
タを修正することが可能となる。
【0141】(第8の実施の形態:請求項8に対応)図
45は本実施形態の構成を示す。本実施形態は、同図に
示されるように、第1、第4の実施形態のプロセス制御
システム4501において、最適化モデル記憶部560
1と最適運転決定手段5602を設けることにより構成
される。第1、第4の実施形態のプロセス制御システム
4501は図1、図5、図21又は図22のプロセス制
御システム0100に対応する。最適化モデル記憶部5
601は前述の様に、最適な動作点設定値0110又は
最適な優先度設定値6109を決定するために必要な最
適化モデル5630(式1又は式2)を記憶する。最適
運転決定手段5602は図49に示されるように、処理
1(4901)〜処理5(4905)により構成され
る。
【0142】ここで、図46、図47、図48は、それ
ぞれ、図1又は図5、図21、図22のプロセス制御シ
ステム0100において、最適化モデル記憶部5601
と最適運転決定手段5602と最適運転決定手段560
2を設けた場合の実施形態の構成を示す。以下はこれら
の図に基づいて本実施形態の作用について説明する。
【0143】図49に示されるように、最適運転決定手
段5602の処理1(4901)はプロセス5609よ
りプロセスデータ入力5638を入力する。処理2(4
902)は最適化モデル記憶部5601より最適化モデ
ル5630を入力する。入力された最適化モデルの一例
として、式1又は式2とすると、処理3は入力された最
適化モデルに基づいて、例えば添付資料に示される最適
化ツールによりXi,Yjに対応する最適な動作点設定
値0110又は最適な優先度設定値6109を決定す
る。ここで、Ximin,Ximax,aj(0),a
j(1),aj(2)は定数で、式1の場合、i=1,
2;j=1,2,3で、式2の場合、i=1,...,
n;j=1,...,nである。Lは前述のように蒸気
負荷施設の蒸気流量5627である。処理4は処理3に
より決定される最適な動作点設定値0110を動作点設
定手段0101(図48、図46)に、最適な優先度設
定値6109を優先度設定手段2101(図48、図4
7)にそれぞれ設定する。処理5(4905)により遅
延処理が行われた後、処理1(4901)に処理が戻
り、新しいプロセスデータ入力と最適化モデルに基づい
て新しい最適な動作点設定値0110又は最適な優先度
設定値6109を決定する。
【0144】図46に示されるような第1の実施形態
(図1)又は第1の実施形態の変形例(図5)と組み合
わせた場合において、最適運転決定手段5602は、前
述のように、最適化モデル記憶部5601に記憶される
最適化モデル5630とプロセス5609より入力され
るプロセスデータ入力5638により、最適な動作点設
定値0110を決定する。最適運転決定手段5602
は、決定された最適な動作点設定値0110を動作点設
定手段0101に出力する。動作点設定手段0101以
下の作用は前記第1の実施形態に説明されている通り
で、すなわち、応答の早い第n出力制御手段0102が
最適運転決定手段5602により決定される最適な第n
動作点設定値0110に維持しながら、主入力X614
であるタービン排気圧力を制御する。
【0145】図47に示されるような優先度設定手段2
101のある第4の実施形態(図21)と組み合わせた
場合において、最適運転決定手段5602は、前述のよ
うに、最適化モデル記憶部5601に記憶される最適化
モデル5630とプロセス5609より入力されるプロ
セスデータ入力5638により、優先順序部6201と
制御手段部6202の優先処理に関する最適な優先度設
定値6109を決定する。最適運転決定手段5602
は、決定された最適な優先度設定値6109を優先度設
定手段2102に出力する。優先度設定手段2101以
下の作用は前記優先度設定手段2101のある場合の第
4の実施形態(図21)に説明されている通りで、すな
わち、最適運転決定手段により設定された最適な優先度
により、優先度の高い出力を優先的に上限値方向に、優
先度の低い出力を優先的に下限方向に制御する。
【0146】図48に示されるような動作点設定手段と
優先度設定手段のある第4の実施形態のプロセス制御シ
ステム(図22)と組み合わせた場合において、最適運
転決定手段5602は、前述のように、最適化モデル記
憶部5601に記憶される最適化モデル5630とプロ
セス5609より入力されるプロセスデータ入力563
8により、最適な動作点設定値0110、及び優先順序
部6201(図13)と制御手段部6202(図13)
の優先処理に関する最適な優先度設定値6109を決定
する。最適運転決定手段5602は、決定された最適な
動作点設定値0110と最適な優先度設定値6109を
それぞれ動作点設定手段0101と優先度設定手段21
01に出力する。動作点設定手段0101以下と優先度
設定手段2101以下の作用は前記動作点設定手段と優
先度設定手段のある場合の第4の実施形態のプロセス制
御システム(図22)に説明されている通りで、すなわ
ち、最適運転決定手段により設定された最適な動作点と
優先度により、応答の早い制御出力が所望の動作点で動
作しながら、優先度の高い出力を優先的に上限値方向
に、優先度の低い出力を優先的に下限方向に制御する。
【0147】以上に説明されるように、本実施形態によ
り、最適運転決定手段により設定された最適な動作点と
優先度により、応答の早い制御出力が所望の動作点で動
作しながら、優先度の高い出力を優先的に上限値方向
に、優先度の低い出力を優先的に下限方向に制御できる
効果がある。
【0148】(第9の実施の形態:請求項9に対応)本
実施の形態は図50に示されるように従来の統括制御シ
ステム5002において、最適化モデル記憶部560
1、最適運転決定手段5602とバイアス変換手段50
01を設けることにより構成される。本実施形態の示さ
れるプロセス5609は、図57に対応し、n台のボイ
ラー設備より構成されている。
【0149】以下は発明の作用について説明する。最適
運転決定手段5602は前述のように最適化モデル記憶
部5601に記憶されている最適化モデル5630とプ
ロセス5609より入力されるプロセスデータ入力56
38に基づいて、最適な動作点設定値0110を決定す
る。ここで、最適化モデル5630の一例は、式2に与
えれる。ここで、式2に基づいて決定された最適な動作
点設定値0110を最適なボイラーの燃料流量X
* ,...,Xi* ,...,Xn* とすると、バイ
アス変換手段5001は最適なボイラーの燃料流量X1
* ,...,Xi* ,...,Xn* を最適な第1バイ
アス値X1b(5021),...,第1バイアス値X
ib(5022),...,第nバイアス値Xnb(5
023)に変換し、変換されたそれぞれのバイアス値を
対応する各バイアス設定手段(5005,...,50
06,...,5007)に出力する。バイアス変換手
段5001は次の式により最適なボイラーの燃料流量X
* ,...,Xi* ,...,Xn* を最適なボイラ
ーの燃料バイアス値X1b(5021),...,Xi
b(5022),...,Xnb(5023)に変換す
る。
【0150】
【数2】
【0151】各バイアス設定手段(5005,5006
と5006)はバイアス変換手段5001より、第1バ
イアス値X1b(5021)、第iバイアス値Xib
(5022)と第nバイアス値Xnb(5023)をそ
れぞれ入力し、入力されるそれぞれのバイアス(502
1,5022,5023)に対応する第1加減算部50
08、第i加減算部5009と第n加減算部5010に
出力する。
【0152】蒸気圧力設定部5700は、蒸気ヘッダー
蒸気圧力5722に対する目標設定値5712が予め設
定される。マスタ加減算部5003は、プロセス560
9から入力される蒸気ヘッダー蒸気圧力5722と蒸気
圧力設定部5700に設定される蒸気圧力設定値571
2との蒸気圧力偏差5713を計算し、マスタ比例積算
部5004は蒸気圧力偏差5713がゼロに近づけるよ
うに、燃料マスタ5714を計算し、計算された燃料マ
スタ5714を各加減算部(5008,5008,50
08)に出力する。各加減算部(5008,5008,
5008)は、対応する第1燃料偏差5027、第2燃
料偏差5028と第n燃料偏差5029に関する計算を
以下の式により行う。
【0153】 E1=F+X1b−X1 (11a) Ei=F+Xib−Xi (11b) En=F+Xnb−Xn (11c) ここで、E1,Ei,Enはそれぞれ第1、第iと第n
燃料偏差(5027,5028,5029)、Fは燃料
マスタ5714、X1b,Xib,Xnbはそれぞれ第
1、第iと第nバイアス値(5021,5022,50
23)、X1,Xi,Xnはプロセス5609より入力
される対応する第1、第iと第n燃料制御弁燃料流量
(5030,5031,5032)である。制御が定常
状態の場合、第1、第iと第n燃料偏差E1,Ei,E
n(5027,5028,5029)が0になるので、
式10と式11より、次式が与えられる。
【0154】
【数3】
【0155】式12により、最適な燃料流量Xi* が大
きいほど(小さいほど)、対応する燃料流量Xiが大き
く(小さく)なるように制御される。各比例積算部(5
011,5012,5013)は各比例積算部(501
1,5012,5013)に設定される制御ゲインによ
りそれぞれの燃料偏差(5027,5028,502
9)がゼロに近づけるように、対応する燃料制御弁制御
出力(5715,5716,5741)を計算し、プロ
セス5609に出力する。
【0156】以上により、本実施形態により、最適な燃
料流量Xi* (0110)に対応する最適なバイアス値
(5021,5022,5023)はそれぞれのバイア
ス設定手段(5005,5006,5007)に設定さ
れるので、各比例積算部(5011,5012,501
3)の制御ゲインは最適な燃料流量に左右されずに、当
初設定された制御ゲインでプロセス5609を最適動作
点に比例して制御しながら、より安定な制御システムを
提供することができる。
【0157】(第10の実施の形態:請求項10に対
応)図51に本実施形態の構成を示す。同図に示される
ように、本実施形態は、第5、第6、第7の実施形態の
プロセス制御システム5101と第8、第9の実施形態
のプロセス制御システム5102の組み合わせにより構
成される。第5、第6、第7、第8と第9の実施形態に
対応する構成図は、それぞれ図30(第5、6の実施形
態)、図38(第7の実施形態)、図45(第8の実施
形態)と図50(第9の実施形態)に示される。図52
は第5又は第6の実施形態と第8の実施形態を組み合わ
せた場合の実施形態を、図53は第7の実施形態と第8
の実施形態を組み合わせた場合の実施形態を、図54は
第5又は第6の実施形態と第9の実施形態を組み合わせ
た場合の実施形態を、図53は第7の実施形態と第9の
実施形態を組み合わせた場合の実施形態を示す。
【0158】以下は、作用について説明する。図52に
おいて、第5、第6の実施形態のプロセス制御システム
5201は、図30のプロセス制御システム0100に
対応し、上述のように、プロセス運転データ記憶部30
02に分散に記憶されるプロセス運転データ3011よ
り、最適な動作点設定値0110又は最適な優先度設定
値6109の決定に必要なプロセス運転データ特性関数
パラメータ5811をより高精度で自動生成することが
できる。図52において、第8の実施形態のプロセス制
御システム5202は、図45のプロセス制御システム
0100に対応し、上述のように、プロセス運転データ
特性関数5904を含めた最適化モデル5630に基づ
いて、最適な動作点設定値0110又は最適な優先度設
定値6109を決定し、決定された最適な動作点設定値
0110又は最適な優先度設定値6109に基づいて制
御を行う。
【0159】図53において、第7の実施形態のプロセ
ス制御システム5301は、図38のプロセス制御シス
テム0100に対応し、上述のように、操作者が最適な
動作点設定値0110又は最適な優先度設定値6109
の決定に必要なプロセス運転データ特性関数5904を
見ながら、プロセス運転データ特性関数パラメータ58
11を自動生成するためのプロセス運転データ3011
を修正することができる。図53において、第8の実施
形態のプロセス制御システム5202は、図45のプロ
セス制御システム0100に対応し、上述のように、プ
ロセス運転データ特性関数5904を含めた最適化モデ
ル5630に基づいて、最適な動作点設定値0110又
は最適な優先度設定値6109を決定し、決定された最
適な動作点設定値0110又は最適な優先度設定値61
09に基づいて制御を行う。
【0160】図54において、第5、第6の実施形態の
プロセス制御システム5201は、図30のプロセス制
御システム0100に対応し、上述のように、プロセス
運転データ記憶部3002に分散に記憶されるプロセス
運転データ3011より、最適な動作点設定値0110
の決定に必要なプロセス運転データ特性関数パラメータ
5811をより高精度で自動生成することができる。図
54において、第9の実施形態のプロセス制御システム
5401は図50のプロセス制御システム0100に対
応し、上述のように、プロセス運転データ特性関数59
04を含めた最適化モデル5630に基づいて、最適な
動作点設定値0110を決定し、決定された最適な動作
点設定値0110に基づいて制御を行う。
【0161】図55において、第7の実施形態のプロセ
ス制御システム5301は、図38のプロセス制御シス
テム0100に対応し、上述のように、操作者が最適な
動作点設定値0110の決定に必要なプロセス運転デー
タ特性関数5904を見ながら、プロセス運転データ特
性関数パラメータ5811を自動生成するためのプロセ
ス運転データ3011を修正することができる。図55
において、第9の実施形態のプロセス制御システム54
01は図50のプロセス制御システム0100に対応
し、上述のように、プロセス運転データ特性関数590
4を含めた最適化モデル5630に基づいて、最適な動
作点設定値0110を決定し、決定された最適な動作点
設定値0110に基づいて制御を行う。
【0162】以上により、本実施形態によれば、プロセ
ス運転のための最適な動作点又は最適な制御の優先度の
決定に使用されるプロセス運転データ特性関数パラメー
タをプロセスデータ入力、又は、操作者の入力により自
動生成することができ、又は、このように生成されたプ
ロセス運転データ特性関数パラメータに基づいて、最適
な動作点又は最適な制御の優先度を決定し、プロセスを
制御できる効果がある。
【0163】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、最適な優
先度に従い、優先度の高い制御出力を優先的に上限方向
に、優先度の低い制御出力を優先的に下限方向に、制御
しながら、応答の早い制御出力を最適な動作点で制御す
ることが可能であるので、制御対象を最適な優先度又は
最適な動作点で制御しながら、安定な制御を提供するこ
とができる効果がある。また、統括制御システムにおい
て、最適動作点をマイナループのバイアス値に変換する
ことにより、マイナループの制御ゲインを低減すること
なく、制御対象プロセスを最適な動作点に比例して制御
しながら、安定な制御を提供することができる効果があ
る。最適な優先度又は最適な動作点を決定するためのプ
ロセスの運転データ特性関数を作成するためのプロセス
運転データを分散的に記憶し、かつ時間的に古いプロセ
ス運転データを優先的に消去することにより、与えられ
たプロセス運転データ記憶容量の元で、プロセスの運転
データ特性関数を精度よく自動生成することができる効
果、及び操作者のプロセスの運転データ特性関数の作成
負担の軽減ができる効果がある。また、プロセス運転デ
ータが正しく収集できない場合、過去又は現在のプロセ
スの運転データ特性関数と収集されたプロセス運転デー
タを合わせて表示することにより、操作者が過去又は現
在のプロセスの運転データ特性関数を参照しながら、プ
ロセス運転データを修正することができるので、プロセ
ス運転データの修正が容易になり、操作者の負担が軽減
することができると同時に、修正の誤りの少なくなる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロセス制御システムの第1の実
施形態を示すブロック図。
【図2】同実施形態における第n出力制御手段を示すブ
ロック図。
【図3】同実施形態におけるPID演算器を示すブロッ
ク図。
【図4】同実施形態における第m出力制御手段を示すブ
ロック図。
【図5】同実施形態の変形例を示すブロック図。
【図6】本発明に係るプロセス制御システムの第2の実
施形態を示すブロック図。
【図7】同実施形態における加減弁サブシステムを示す
ブロック図。
【図8】同実施形態における加減弁出力ブロック手段を
示すロジック図。
【図9】同実施形態における減圧弁制御サブシステムを
示すブロック図。
【図10】同実施形態における減圧弁出力ブロック手段
を示すブロック図。
【図11】同実施形態における第2燃料制御弁サブシス
テムを示すブロック図。
【図12】同実施形態における第2燃料制御弁出力ブロ
ック手段を示すロジック図。
【図13】同実施形態における優先度設定値を示す構成
図。
【図14】本発明に係るプロセス制御システムの第3の
実施形態を示すブロック図。
【図15】同実施形態における優先度の低い出力制御サ
ブシステムを示すブロック図。
【図16】同実施形態における優先度の低い出力ブロッ
ク手段を示すロジック図。
【図17】同実施形態における優先度の高い出力制御サ
ブシステムを示すブロック図。
【図18】同実施形態における優先度の高い出力ブロッ
ク手段を示すロジック図。
【図19】本発明に係るプロセス制御システムの第4の
実施形態を示すブロック図。
【図20】同実施形態における出力制御手段記憶部を示
す図。
【図21】同実施形態における出力制御手段が3個の場
合の構成を示すブロック図。
【図22】同実施形態における出力制御手段が2個の場
合の構成を示すブロック図。
【図23】同実施形態における優先度設定値の構成を示
す図。
【図24】同実施形態における出力制御手段がp個の場
合の構成を示すブロック図。
【図25】同実施形態における優先度設定手段の処理の
流れ図。
【図26】同実施形態における出力制御手段が3個の場
合における優先度設定手段の処理の流れ図。
【図27】同実施形態における出力制御手段が2個の場
合における優先度設定手段の処理の流れ図。
【図28】同実施形態における出力制御サブシステムz
iのブロック図。
【図29】同実施形態における出力ブロック手段ziの
ロジック図。
【図30】本発明に係るプロセス制御システムの第5及
び第6の実施形態を示すブロック図。
【図31】同実施形態におけるプロセス運転データ記憶
部の構成を示す図。
【図32】第5の実施形態におけるプロセス運転データ
特性関数生成手段処理の流れ図。
【図33】同実施形態におけるプロセス運転データ分散
化消去手段とプロセス運転データ記憶手段の処理の流れ
図。
【図34】同実施形態における分散化によるプロセス運
転データ特性関数とプロセスデータを示す図。
【図35】同実施形態におけるプロセス運転データ記憶
部の変形例を示す図。
【図36】同実施形態におけるプロセス運転データ記憶
手段とプロセス運転データ分散化消去手段の変形例の処
理の流れ図。
【図37】第6の実施形態におけるプロセス運転データ
特性関数更新許可手段を設けたプロセス運転データ特性
関数生成手段の処理の流れ図。
【図38】本発明に係るプロセス制御システムの第7の
実施形態を示すブロック図。
【図39】同実施形態におけるプロセス運転データ特性
関数表示手段の処理の流れ図。
【図40】同実施形態におけるプロセス運転データ特性
関数表示手段による端末への表示例を示す図。
【図41】同実施形態におけるプロセス運転データ修正
手段の処理の流れ図。
【図42】同実施形態におけるプロセス運転データ修正
手段による端末上の修正画面表示例を示す図。
【図43】同実施形態におけるプロセス運転データ修正
手段の処理の流れ図。
【図44】同実施形態におけるプロセス運転データの構
成を示す図。
【図45】本発明に係るプロセス制御システムの第8の
実施形態を示すブロック図。
【図46】本発明に係るプロセス制御システムの構成を
示すものであって、第8の実施形態と図1に示す実施形
態又は図5に示す実施形態の変形例とを組み合わせた場
合の構成例を示す図。
【図47】本発明に係るプロセス制御システムの構成を
示すものであって、第8の実施形態と図21に示す実施
形態とを組み合わせた場合の構成例を示す図。
【図48】本発明に係るプロセス制御システムの構成を
示すものであって、第8の実施形態と図22に示す実施
形態とを組み合わせた場合の構成例を示す図。
【図49】第8の実施形態における最適運転決定手段の
処理の流れ図。
【図50】本発明に係るプロセス制御システムの第9の
実施形態を示すブロック図。
【図51】本発明に係るプロセス制御システムの第10
の実施形態を示すブロック図。
【図52】本発明に係るプロセス制御システムを示すも
のであって、図30に示す実施形態と図45に示す実施
形態とを組み合わせた場合の構成を示す図。
【図53】本発明に係るプロセス制御システムを示すも
のであって、図38に示す実施形態と図45に示す実施
形態とを組み合わせた場合の構成を示す図。
【図54】本発明に係るプロセス制御システムを示すも
のであって、図30に示す実施形態と図50に示す実施
形態とを組み合わせた場合の構成を示す図。
【図55】本発明に係るプロセス制御システムを示すも
のであって、図38に示す実施形態と図50に示す実施
形態とを組み合わせた場合の構成を示す図。
【図56】従来の最適動作点が1つの場合の最適運転決
定手段を有する協調制御システムの構成を示す図。
【図57】従来の最適動作点が複数の場合の最適運転決
定手段を有する協調制御システムの構成を示す図。
【図58】従来のプロセス運転データ特性関数の自動装
置の構成を示す図。
【図59】プロセス運転データ特性関数とプロセスデー
タとを示す図。
【図60】従来の最適運転決定手段を有する協調制御シ
ステムの構成を示す図。
【図61】従来の最適運転決定手段を有する協調制御シ
ステムの構成を示す図。
【図62】同従来例における優先度設定値の構成を示す
図。
【符号の説明】
0100 プロセス制御システム 0101 動作点設定手段 0102 第n出力制御手段 0104 第m出力制御手段 0601 加減弁制御サブシステム 0602 減圧弁制御サブシステム 0603 第2燃料制御弁制御サブシステム 2101 優先度設定手段 2102 プロセス制御システム 2001 出力制御手段記憶部 2001 出力制御手段記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H004 GB04 HA03 HA16 HB03 JA03 JA04 JA22 JA30 JB08 KA54 KA69 KA71 KB02 KB04 KB06 KC02 KC08 LA15 LA18 LB10 9A001 BB06 GG07 HH34 JJ71 KK32 KK55

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主入力を含む多入出力協調制御システム
    において、 前記主入力に対して応答の早い第n制御出力の動作点を
    設定する動作点設定手段と、 前記応答の早い第n制御出力に基づき前記主入力を制御
    する第n制御出力制御手段と、 第m制御出力に基づき前記第n制御出力制御手段の動作
    点が前記動作点設定手段に設定される値になるように前
    記第n制御出力制御手段の動作点を制御する第m出力制
    御手段とを備え、 前記主入力を制御しながら前記応答の早い第n制御出力
    を所望の動作点で動作させることを特徴とするプロセス
    制御システム。
  2. 【請求項2】 主入力を含む多入出力協調制御システム
    において、 前記主入力を制御する優先度の高い出力制御手段と、 前記主入力を制御する優先度の低い出力制御手段と、 前記優先度の高い出力制御手段の出力が上限値に到達す
    るまでに前記優先度の高い出力制御手段の出力が減方向
    にならないように、前記優先度の低い出力制御手段の出
    力をブロックする優先度の低い出力ブロック手段と、 前記優先度の低い出力制御手段の出力が下限値に到達す
    るまでに前記優先度の低い出力制御手段の出力が増方向
    にならないように、前記優先度の高い出力制御手段の出
    力をブロックする優先度の高い出力ブロック手段とを備
    え、 前記主入力の協調制御を行いながら、優先度の高い出力
    を優先的に上限値方向に制御し、優先度の低い出力を優
    先的に下限方向に制御することを特徴とするプロセス制
    御システム。
  3. 【請求項3】 前記第m出力制御手段は、 前記主入力を制御する優先度の高い出力制御手段と、 前記主入力を制御する優先度の低い出力制御手段と、 前記優先度の高い出力制御手段の出力が上限値に到達す
    るまでに前記優先度の高い出力制御手段の出力が減方向
    にならないように、前記優先度の低い出力制御手段の出
    力をブロックする優先度の低い出力ブロック手段と、 前記優先度の低い出力制御手段の出力が下限値に到達す
    るまでに前記優先度の低い出力制御手段の出力が増方向
    にならないように、前記優先度の高い出力制御手段の出
    力をブロックする優先度の高い出力ブロック手段とを備
    え、 前記応答の早い第n制御出力を所望の動作点で動作させ
    ながら、優先度の高い出力を優先的に上限値方向に制御
    し、優先度の低い出力を優先的に下限方向に制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載のプロセス制御システム。
  4. 【請求項4】 複数の出力制御手段と対応するそれぞれ
    の上限入力と下限入力との対応関係を記憶する出力制御
    手段記憶部と、 前記対応関係と端末より設定される出力制御手段の優先
    度に基づいて、複数の出力制御手段の中での優先度の高
    い出力制御手段が上限値に到達するまでに優先度の高い
    出力制御手段の出力が減方向にならないように優先度の
    低い出力制御手段の出力をブロックし、及び前記複数の
    出力制御手段の中での優先度の低い出力制御手段が下限
    値に到達するまでに優先度の低い出力制御手段の出力が
    増方向にならないように優先度の高い出力制御手段の出
    力をブロックする前記出力ブロック手段を設定する出力
    優先度設定手段とを備え、 端末により任意に設定された優先度で協調制御を行うこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載のプロセス制御シス
    テム。
  5. 【請求項5】 プロセス運転データ間の相関関係を表す
    プロセス運転データ特性関数を含む、プロセス運転の最
    適な動作点又は最適な制御の優先度を決定するために必
    要な最適化モデルを記憶する最適化モデル記憶部と、 プロセスデータ入力を入力し該入力されるプロセスデー
    タ入力と前記最適化モデル記憶部に記憶された最適化モ
    デルに基づいてプロセス運転の最適な動作点又は制御の
    優先度を決定する最適運転決定手段とを有する制御シス
    テムにおいて、 プロセス運転データを記憶するプロセス運転データ記憶
    部と、 前記プロセスデータ入力手段により入力されたプロセス
    データ入力をプロセス運転データとしてプロセス運転デ
    ータ記憶部に記憶するプロセス運転データ記憶手段と、 前記プロセス運転データ記憶部に記憶されるプロセス運
    転データの中で、プロセス運転データの大きさにより分
    散的に且つ時間的に古いプロセス運転データを優先的に
    消去するプロセス運転データ分散化消去手段と、と前記
    プロセス運転データ記憶部に記憶されているプロセス運
    転データに基づいて、プロセスの運転データ特性関数の
    パラメータを生成し該生成される前記プロセスの運転デ
    ータ特性関数のパラメータにより前記最適化モデル記憶
    部に記憶された最適化モデルに含まれるプロセス運転デ
    ータ特性関数を更新するプロセス運転データ特性関数生
    成手段とを備え、 最近であり且つ分散記憶されたプロセス運転データによ
    り最適な動作点決定に必要なプロセス運転データ特性関
    数を生成することを特徴とするプロセス制御システム。
  6. 【請求項6】 端末より更新要求許可信号を入力するプ
    ロセス運転データ特性関数更新許可手段を備え、 前記プロセス運転データ特性関数更新許可手段からの更
    新許可信号を受けたときだけ、前記プロセス運転データ
    特性関数生成手段により生成されるプロセス運転データ
    特性関数パラメータを前記最適化モデル記憶部に記憶す
    るプロセス運転データ特性関数を更新することを特徴と
    する請求項5記載のプロセス制御システム。
  7. 【請求項7】 前記最適化モデル記憶部に記憶されるプ
    ロセス運転データ特性関数、プロセス運転データ記憶部
    に記憶されるプロセス運転データと前記プロセス運転デ
    ータ特性関数生成手段により生成されるプロセス運転デ
    ータ特性関数パラメータにより生成されるプロセス運転
    データ特性関数を表示するプロセス運転データ特性関数
    表示手段と、 前記プロセス運転データ記憶部に記憶されるプロセス運
    転データを修正するプロセス運転データ修正手段とを備
    え、 プロセスより収集されたプロセス運転データ、最適化モ
    デル記憶部に記憶され又はプロセス運転データ特性関数
    生成手段により生成されるプロセス運転データ特性関数
    を操作者が参照することにより、プロセス運転データを
    操作者により修正するようにした請求項5又は6記載の
    プロセス制御システム。
  8. 【請求項8】 プロセス運転データ間の相関関係を表す
    プロセス運転データ特性関数を含めた最適化モデルを記
    憶する最適化モデル記憶部と、 プロセスデータ入力を入力し該入力されるプロセスデー
    タ入力と前記最適化モデル記憶部に記憶されたプロセス
    運転データ特性関数に基づいて、前記応答の早い第n制
    御出力の動作点と前記第m制御出力の優先度の一部又は
    全部を含めたプロセス運転が最適な動作点となるように
    決定し、該決定された最適な第n制御出力動作点又は第
    m制御出力の優先度を前記動作点設定手段又は前記優先
    度設定手段に出力する最適運転決定手段とを備え、 第n制御出力と第m制御出力の一部又は全部が最適な動
    作点又は最適な優先度で運転されることを特徴とする請
    求項1、4、5、6、7又は8記載のプロセス制御シス
    テム。
  9. 【請求項9】 主入力のプロセス値と主入力の設定値の
    偏差積分により生成されたマスター値とそれぞれのマイ
    ナー制御ループに対応したバイアス設定手段のバイアス
    値による加減算結果をそれぞれのマイナー制御ループの
    マイナー入力指令値として与える統括制御システムにお
    いて、 プロセス運転の最適な動作点を決定するために必要な最
    適化モデルを記憶する最適化モデル記憶部と、 プロセスデータ入力を入力し該入力されるプロセスデー
    タ入力と前記最適化モデル記憶部に記憶された最適化モ
    デルに基づいてプロセス運転の最適な動作点を決定する
    最適運転決定手段と、 決定された最適な動作点を最適なバイアス値に変換し該
    変換された最適なバイアス値を前記バイアス設定手段に
    出力するバイアス変換手段とを備え、 制御ゲインを低減することなく主入力を制御しながら、
    最適なバイアス値をそれぞれのマイナー出力に加えるこ
    とを特徴とするプロセス制御システム。
  10. 【請求項10】 プロセス運転の最適な動作点を決定す
    るために必要な最適化モデルを記憶する最適化モデル記
    憶部と、 プロセスデータ入力を入力し該入力されるプロセスデー
    タ入力と前記最適化モデル記憶部に記憶された最適化モ
    デルに基づいてプロセス運転の最適な動作点を決定する
    最適運転決定手段と、 決定された最適な動作点を最適なバイアス値に変換し該
    変換された最適なバイアス値を前記バイアス設定手段に
    出力するバイアス変換手段とを備え、 制御ゲインを低減することなく主入力を制御しながら、
    最適なバイアス値をそれぞれのマイナー出力に加えるこ
    とを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項記載のプ
    ロセス制御システム。
JP2000071241A 2000-03-14 2000-03-14 プロセス制御システム Pending JP2001255903A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000071241A JP2001255903A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 プロセス制御システム
US09/803,997 US6725103B2 (en) 2000-03-14 2001-03-13 Process control system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000071241A JP2001255903A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 プロセス制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001255903A true JP2001255903A (ja) 2001-09-21

Family

ID=18589858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000071241A Pending JP2001255903A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 プロセス制御システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6725103B2 (ja)
JP (1) JP2001255903A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009277239A (ja) * 2002-09-11 2009-11-26 Fisher Rosemount Syst Inc プロセス制御システムにおける統合型モデル予測制御および最適化
CN103558770A (zh) * 2013-09-25 2014-02-05 广东电网公司电力科学研究院 用于机网协调分析的发电厂数字-物理混合仿真模型
CN105388756A (zh) * 2014-08-27 2016-03-09 施耐德电气建筑有限公司 用于控制输入到建筑物内的能量的系统和方法
JP2016051473A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 多入力多出力プラントのモデルベース適応制御方法およびシステム
CN107045288A (zh) * 2017-06-02 2017-08-15 贵州电网有限责任公司电力科学研究院 一种机炉协调控制系统中压力拉回控制的补偿控制方法
CN113741175A (zh) * 2021-09-14 2021-12-03 华电电力科学研究院有限公司 一种机炉协调控制方法及系统

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7965795B2 (en) * 2004-11-24 2011-06-21 Performance Controls, Inc. Prevention of integrator wind-up in PI type controllers
US7406820B2 (en) * 2005-03-25 2008-08-05 Honeywell International Inc. System and method for turbine engine adaptive control for mitigation of instabilities
US7949417B2 (en) * 2006-09-22 2011-05-24 Exxonmobil Research And Engineering Company Model predictive controller solution analysis process
US9163828B2 (en) * 2011-10-31 2015-10-20 Emerson Process Management Power & Water Solutions, Inc. Model-based load demand control
US10001764B2 (en) 2015-09-11 2018-06-19 Woodward, Inc. Adaptive multiple input multiple output PID control system for industrial turbines
US10185332B2 (en) * 2016-05-26 2019-01-22 General Electric Company System and method for drum level control with transient compensation
KR101901063B1 (ko) * 2017-05-23 2018-09-20 두산중공업 주식회사 제어밸브 및 이를 구비한 발전시스템
KR102363444B1 (ko) * 2019-07-11 2022-02-16 두산중공업 주식회사 최적의 보일러 연소 모델 선정 장치 및 방법

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4616308A (en) * 1983-11-15 1986-10-07 Shell Oil Company Dynamic process control
JPH0397009A (ja) * 1989-09-11 1991-04-23 Toshiba Corp プロセス制御系の変化率警報装置
EP0449169A3 (en) * 1990-03-26 1992-03-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Adaptive control system
US5400247A (en) * 1992-06-22 1995-03-21 Measurex Corporation, Inc. Adaptive cross-directional decoupling control systems
US5384698A (en) * 1992-08-31 1995-01-24 Honeywell Inc. Structured multiple-input multiple-output rate-optimal controller
JPH0781684A (ja) 1993-09-17 1995-03-28 Honda Motor Co Ltd 船舶推進装置
EP0731397B1 (en) * 1994-09-26 2001-05-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and system for optimizing plant utility
US6081751A (en) * 1997-12-19 2000-06-27 National Instruments Corporation System and method for closed loop autotuning of PID controllers
JP2002527804A (ja) * 1998-10-08 2002-08-27 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 多くの結合された制御量を有する制御対象を調節するための調節装置
US6330483B1 (en) * 1999-05-07 2001-12-11 The Boeing Company Optimal control system

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009277239A (ja) * 2002-09-11 2009-11-26 Fisher Rosemount Syst Inc プロセス制御システムにおける統合型モデル予測制御および最適化
CN103558770A (zh) * 2013-09-25 2014-02-05 广东电网公司电力科学研究院 用于机网协调分析的发电厂数字-物理混合仿真模型
CN103558770B (zh) * 2013-09-25 2016-01-20 广东电网有限责任公司电力科学研究院 用于机网协调分析的发电厂数字-物理混合仿真模型
CN105388756A (zh) * 2014-08-27 2016-03-09 施耐德电气建筑有限公司 用于控制输入到建筑物内的能量的系统和方法
CN105388756B (zh) * 2014-08-27 2018-07-06 施耐德电气建筑有限公司 用于控制输入到建筑物内的能量的系统和方法
JP2016051473A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 多入力多出力プラントのモデルベース適応制御方法およびシステム
US10025301B2 (en) 2014-08-29 2018-07-17 General Electric Company Method and system of adaptive model-based control for multiple-input multiple-output plants
CN107045288A (zh) * 2017-06-02 2017-08-15 贵州电网有限责任公司电力科学研究院 一种机炉协调控制系统中压力拉回控制的补偿控制方法
CN113741175A (zh) * 2021-09-14 2021-12-03 华电电力科学研究院有限公司 一种机炉协调控制方法及系统
CN113741175B (zh) * 2021-09-14 2023-08-15 华电电力科学研究院有限公司 一种机炉协调控制方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
US6725103B2 (en) 2004-04-20
US20010032026A1 (en) 2001-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001255903A (ja) プロセス制御システム
US8185216B2 (en) Plant controlling device and method, thermal power plant, and its control method
El Ghaoui State-feedback control of systems with multiplicative noise via linear matrix inequalities
US6487459B1 (en) Method and apparatus for modeling dynamic and steady-state processes for prediction, control and optimization
US8260441B2 (en) Method for computer-supported control and/or regulation of a technical system
US7272454B2 (en) Multiple-input/multiple-output control blocks with non-linear predictive capabilities
US7856281B2 (en) On-line adaptive model predictive control in a process control system
US7219040B2 (en) Method and system for model based control of heavy duty gas turbine
JPH10507856A (ja) デッドタイム支配工程、多重可変インタラクテイブ工程、及び時間変化ダイナミックスを有する工程を制御するための可変水平線予知器
EP3129839A1 (en) Controlling a target system
JP7068557B2 (ja) 電力制御装置および電力配分計画設定方法
JP2003113739A (ja) エネルギ供給設備の運転計画システム
JPH0922402A (ja) 日最大電力需要量予測方法
JPS5894004A (ja) プラント制御系調節器最適パラメ−タ探索装置
JP2000129319A (ja) 高炉炉熱制御方法及び装置
JP3477901B2 (ja) 汚泥消化ガス発電機の台数制御装置
JPH10117437A (ja) 日最大電力需要量予測方法
JPH07332602A (ja) 蒸気温度予測制御装置
EP3683634B1 (en) A method for controlling a technological process
US20240178672A1 (en) Computer-implemented method, computer-implemented tool and power plant control device for energy balancing solar power plants and a solar power plant system
CN119651792A (zh) 火电机组的控制方法、装置、介质、设备及程序产品
JP2752147B2 (ja) 配水管網制御装置
JPH01320514A (ja) 蒸気配給系統における制御方法
JPH0511805A (ja) プロセス制御装置
JPS63284603A (ja) プロセスプラント制御装置