JP2001249103A - バイオセンサ - Google Patents
バイオセンサInfo
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- JP2001249103A JP2001249103A JP2000389431A JP2000389431A JP2001249103A JP 2001249103 A JP2001249103 A JP 2001249103A JP 2000389431 A JP2000389431 A JP 2000389431A JP 2000389431 A JP2000389431 A JP 2000389431A JP 2001249103 A JP2001249103 A JP 2001249103A
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- Japan
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- electrode
- counter electrode
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- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高濃度域に至るまで良好な応答特性を有し、
かつ低いブランク応答および高い保存安定性を有するバ
イオセンサを提供する。 【解決手段】 供給される試料液に接触して電気化学的
な測定系を構成する作用極および対極を含む電極系、前
記電極系を支持する電気絶縁性の支持体、前記作用極上
に形成された第1の試薬層、並びに前記対極上に形成さ
れた第2の試薬層を具備し、前記第1の試薬層は主たる
成分が酵素であり、第2の試薬層は主たる成分が電子伝
達体である。
かつ低いブランク応答および高い保存安定性を有するバ
イオセンサを提供する。 【解決手段】 供給される試料液に接触して電気化学的
な測定系を構成する作用極および対極を含む電極系、前
記電極系を支持する電気絶縁性の支持体、前記作用極上
に形成された第1の試薬層、並びに前記対極上に形成さ
れた第2の試薬層を具備し、前記第1の試薬層は主たる
成分が酵素であり、第2の試薬層は主たる成分が電子伝
達体である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料中に含まれる
基質を迅速かつ高精度に定量するためのバイオセンサに
関する。
基質を迅速かつ高精度に定量するためのバイオセンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】スクロース、グルコースなど糖類の定量
分析法として、施光度計法、比色法、還元滴定法および
各種クロマトグラフィーを用いた方法等が開発されてい
る。しかし、これらの方法は、いずれも糖類に対する特
異性があまり高くないので精度が悪い。これらの方法の
うち施光度計法は、操作は簡便ではあるが、操作時の温
度の影響を大きく受ける。従って、施光度計法は、一般
の人々が家庭などで簡易に糖類を定量する方法としては
適切でない。近年、酵素の有する特異的触媒作用を利用
した種々のタイプのバイオセンサが開発されている。以
下に、試料中の基質の定量法の一例としてグルコースの
定量法について説明する。電気化学的なグルコースの定
量法としては、酵素であるグルコースオキシダーゼ(E
C1.1.3.4:以下GODと略す)と酸素電極ある
いは過酸化水素電極とを使用する方法が一般に知られて
いる(例えば、鈴木周一編「バイオセンサー」講談
社)。GODは、酸素を電子伝達体として、基質である
β−D−グルコースをD−グルコノ−δ−ラクトンに選
択的に酸化する。酸素の存在下で、GODによる酸化反
応過程において、酸素が過酸化水素に還元される。酸素
電極によって、この酸素の減少量を計測するか、あるい
は過酸化水素電極によって過酸化水素の増加量を計測す
る。酸素の減少量および過酸化水素の増加量は、試料中
のグルコースの含有量に比例するので、酸素の減少量ま
たは過酸化水素の増加量からグルコースを定量すること
ができる。
分析法として、施光度計法、比色法、還元滴定法および
各種クロマトグラフィーを用いた方法等が開発されてい
る。しかし、これらの方法は、いずれも糖類に対する特
異性があまり高くないので精度が悪い。これらの方法の
うち施光度計法は、操作は簡便ではあるが、操作時の温
度の影響を大きく受ける。従って、施光度計法は、一般
の人々が家庭などで簡易に糖類を定量する方法としては
適切でない。近年、酵素の有する特異的触媒作用を利用
した種々のタイプのバイオセンサが開発されている。以
下に、試料中の基質の定量法の一例としてグルコースの
定量法について説明する。電気化学的なグルコースの定
量法としては、酵素であるグルコースオキシダーゼ(E
C1.1.3.4:以下GODと略す)と酸素電極ある
いは過酸化水素電極とを使用する方法が一般に知られて
いる(例えば、鈴木周一編「バイオセンサー」講談
社)。GODは、酸素を電子伝達体として、基質である
β−D−グルコースをD−グルコノ−δ−ラクトンに選
択的に酸化する。酸素の存在下で、GODによる酸化反
応過程において、酸素が過酸化水素に還元される。酸素
電極によって、この酸素の減少量を計測するか、あるい
は過酸化水素電極によって過酸化水素の増加量を計測す
る。酸素の減少量および過酸化水素の増加量は、試料中
のグルコースの含有量に比例するので、酸素の減少量ま
たは過酸化水素の増加量からグルコースを定量すること
ができる。
【0003】上記方法では、酵素反応の特異性を利用す
ることにより、精度良く試料中のグルコースを定量する
ことができる。しかし、反応過程からも推測できるよう
に、測定結果は試料に含まれる酸素濃度の影響を大きく
受ける欠点があり、試料に酸素が存在しない場合は測定
が不可能となる。そこで、酸素を電子伝達体として用い
ず、フェリシアン化カリウム、フェロセン誘導体、キノ
ン誘導体等の有機化合物や金属錯体を電子伝達体として
用いる新しいタイプのグルコースセンサが開発されてき
た。このタイプのセンサでは、酵素反応の結果生じた電
子伝達体の還元体を作用極上で酸化することにより、そ
の酸化電流量から試料中に含まれるグルコース濃度が求
められる。この際、対極上では、電子伝達体の酸化体が
還元され、電子伝達体の還元体の生成する反応が進行す
る。このような有機化合物や金属錯体を酸素の代わりに
電子伝達体として用いることにより、既知量のGODと
それらの電子伝達体を安定な状態で正確に電極上に担持
させて試薬層を形成することが可能となり、試料中の酸
素濃度の影響を受けることなく、精度良くグルコースを
定量することができる。この場合、酵素および電子伝達
体を含有する試薬層を乾燥状態に近い状態で電極系と一
体化させることもできるので、この技術に基づいた使い
捨て型のグルコースセンサが近年多くの注目を集めてい
る。その代表的な例が、特許第2517153号公報に
示されるバイオセンサである。使い捨て型のグルコース
センサにおいては、測定器に着脱可能に接続されたセン
サに試料を導入するだけで容易にグルコース濃度を測定
器で測定することができる。このような手法は、グルコ
ースの定量だけに限らず、試料中に含まれる他の基質の
定量にも応用可能である。
ることにより、精度良く試料中のグルコースを定量する
ことができる。しかし、反応過程からも推測できるよう
に、測定結果は試料に含まれる酸素濃度の影響を大きく
受ける欠点があり、試料に酸素が存在しない場合は測定
が不可能となる。そこで、酸素を電子伝達体として用い
ず、フェリシアン化カリウム、フェロセン誘導体、キノ
ン誘導体等の有機化合物や金属錯体を電子伝達体として
用いる新しいタイプのグルコースセンサが開発されてき
た。このタイプのセンサでは、酵素反応の結果生じた電
子伝達体の還元体を作用極上で酸化することにより、そ
の酸化電流量から試料中に含まれるグルコース濃度が求
められる。この際、対極上では、電子伝達体の酸化体が
還元され、電子伝達体の還元体の生成する反応が進行す
る。このような有機化合物や金属錯体を酸素の代わりに
電子伝達体として用いることにより、既知量のGODと
それらの電子伝達体を安定な状態で正確に電極上に担持
させて試薬層を形成することが可能となり、試料中の酸
素濃度の影響を受けることなく、精度良くグルコースを
定量することができる。この場合、酵素および電子伝達
体を含有する試薬層を乾燥状態に近い状態で電極系と一
体化させることもできるので、この技術に基づいた使い
捨て型のグルコースセンサが近年多くの注目を集めてい
る。その代表的な例が、特許第2517153号公報に
示されるバイオセンサである。使い捨て型のグルコース
センサにおいては、測定器に着脱可能に接続されたセン
サに試料を導入するだけで容易にグルコース濃度を測定
器で測定することができる。このような手法は、グルコ
ースの定量だけに限らず、試料中に含まれる他の基質の
定量にも応用可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のバイオセンサでは、基質を高濃度に含む試料の場
合、対極上でも酵素反応が進行することにより、対極へ
の電子伝達体の供給が不足し、対極反応が律速になるこ
とにより、基質濃度に比例した電流応答が得られず基質
を定量できないという問題点がある。近年、基質濃度が
ゼロの場合の応答(以下ブランク応答と略称する)が低
く、かつ保存安定性に優れたバイオセンサが求められて
いる。
従来のバイオセンサでは、基質を高濃度に含む試料の場
合、対極上でも酵素反応が進行することにより、対極へ
の電子伝達体の供給が不足し、対極反応が律速になるこ
とにより、基質濃度に比例した電流応答が得られず基質
を定量できないという問題点がある。近年、基質濃度が
ゼロの場合の応答(以下ブランク応答と略称する)が低
く、かつ保存安定性に優れたバイオセンサが求められて
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のバイオセンサ
は、供給される試料液に接触して電気化学的な測定系を
構成する作用極および対極を含む電極系、前記電極系を
支持する電気絶縁性の支持体、前記作用極上に形成され
た第1の試薬層、並びに前記対極上に形成された第2の
試薬層を具備し、前記第1の試薬層は主たる成分が酵素
であり、第2の試薬層は主たる成分が電子伝達体である
ことを特徴とする。第1の試薬層が電子伝達体を含有せ
ず、第2の試薬層が酵素を含有しないことが好ましい。
好ましい1つの態様において、前記支持体は、1つの電
気絶縁性の基板からなり、この基板上に前記作用極およ
び対極が形成されている。他の好ましい態様において、
前記支持体は、電気絶縁性の基板と前記基板との間に試
料液供給路を形成する電気絶縁性のカバー部材からな
り、前記作用極が前記基板上に形成され、前記対極が前
記カバー部材の内面に前記作用極と対向して形成されて
いる。前記カバー部材は、前記基板との間に試料液供給
路ないし試料液収容部を形成するための、外側に膨出し
た曲面部を有するシート部材からなることが好ましい。
さらに好ましいカバー部材は、前記試料液供給路を形成
するスリットを有するスペーサと前記スペーサを覆うカ
バーとからなる。少なくとも第1の試薬層は、親水性高
分子を含むことが好ましい。
は、供給される試料液に接触して電気化学的な測定系を
構成する作用極および対極を含む電極系、前記電極系を
支持する電気絶縁性の支持体、前記作用極上に形成され
た第1の試薬層、並びに前記対極上に形成された第2の
試薬層を具備し、前記第1の試薬層は主たる成分が酵素
であり、第2の試薬層は主たる成分が電子伝達体である
ことを特徴とする。第1の試薬層が電子伝達体を含有せ
ず、第2の試薬層が酵素を含有しないことが好ましい。
好ましい1つの態様において、前記支持体は、1つの電
気絶縁性の基板からなり、この基板上に前記作用極およ
び対極が形成されている。他の好ましい態様において、
前記支持体は、電気絶縁性の基板と前記基板との間に試
料液供給路を形成する電気絶縁性のカバー部材からな
り、前記作用極が前記基板上に形成され、前記対極が前
記カバー部材の内面に前記作用極と対向して形成されて
いる。前記カバー部材は、前記基板との間に試料液供給
路ないし試料液収容部を形成するための、外側に膨出し
た曲面部を有するシート部材からなることが好ましい。
さらに好ましいカバー部材は、前記試料液供給路を形成
するスリットを有するスペーサと前記スペーサを覆うカ
バーとからなる。少なくとも第1の試薬層は、親水性高
分子を含むことが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい一つの形態にお
けるバイオセンサは、電気絶縁性の基板、前記基板上に
形成された作用極および対極、前記作用極上に形成され
た第1の試薬層、並びに前記対極上に形成された第2の
試薬層を具備し、前記第1の試薬層は主たる成分が酵素
であり、第2の試薬層は主たる成分が電子伝達体である
ことを特徴とする。このバイオセンサは、対極上にある
第2の試薬層の主たる成分が電子伝達体であるため、特
に基質を高濃度に含む試料の場合、対極上では酵素反応
が殆ど進行しない。従って、試料液に試薬が溶解した溶
液中における酵素と電子伝達体の衝突頻度が低下する。
このため応答直線の傾きは低下する。しかし、対極上で
反応するのに十分な電子伝達体が保持されるので、対極
反応が律速にならず、その結果基質の高濃度域に至るま
で応答の直線性を保持することができる。
けるバイオセンサは、電気絶縁性の基板、前記基板上に
形成された作用極および対極、前記作用極上に形成され
た第1の試薬層、並びに前記対極上に形成された第2の
試薬層を具備し、前記第1の試薬層は主たる成分が酵素
であり、第2の試薬層は主たる成分が電子伝達体である
ことを特徴とする。このバイオセンサは、対極上にある
第2の試薬層の主たる成分が電子伝達体であるため、特
に基質を高濃度に含む試料の場合、対極上では酵素反応
が殆ど進行しない。従って、試料液に試薬が溶解した溶
液中における酵素と電子伝達体の衝突頻度が低下する。
このため応答直線の傾きは低下する。しかし、対極上で
反応するのに十分な電子伝達体が保持されるので、対極
反応が律速にならず、その結果基質の高濃度域に至るま
で応答の直線性を保持することができる。
【0007】本発明の好ましい他の形態におけるバイオ
センサは、電気絶縁性の基板、前記基板との間に試料液
供給路を形成する電気絶縁性のカバー部材、前記基板上
に形成された作用極、前記カバー部材の内面に前記作用
極と対向して形成された対極、前記作用極上に形成され
た第1の試薬層、並びに前記対極上に形成された第2の
試薬層を具備する。前記カバー部材は、基板との間に試
料液供給路ないし試料液収容部を形成するための、外側
に膨出した曲面部を有するシート部材からなる。さらに
好ましいカバー部材は、前記試料液供給路を形成するス
リットを有するスペーサと前記スペーサを覆うカバーと
からなる。このようなバイオセンサにおいては、第1の
試薬層と第2の試薬層とがそれぞれ別の部材上に形成さ
れているので、互いに組成の異なる第1の試薬層と第2
の試薬層とを容易に分離して形成することができる。ま
た、作用極と対極とが対向した位置に形成されているの
で、電極間のイオン移動が円滑になるため、電流応答を
さらに増加させることができる。
センサは、電気絶縁性の基板、前記基板との間に試料液
供給路を形成する電気絶縁性のカバー部材、前記基板上
に形成された作用極、前記カバー部材の内面に前記作用
極と対向して形成された対極、前記作用極上に形成され
た第1の試薬層、並びに前記対極上に形成された第2の
試薬層を具備する。前記カバー部材は、基板との間に試
料液供給路ないし試料液収容部を形成するための、外側
に膨出した曲面部を有するシート部材からなる。さらに
好ましいカバー部材は、前記試料液供給路を形成するス
リットを有するスペーサと前記スペーサを覆うカバーと
からなる。このようなバイオセンサにおいては、第1の
試薬層と第2の試薬層とがそれぞれ別の部材上に形成さ
れているので、互いに組成の異なる第1の試薬層と第2
の試薬層とを容易に分離して形成することができる。ま
た、作用極と対極とが対向した位置に形成されているの
で、電極間のイオン移動が円滑になるため、電流応答を
さらに増加させることができる。
【0008】カバー部材が、スペーサとカバーから構成
されたバイオセンサにおいては、カバーの物理的強度が
増加するので、外部からの物理的圧力により第1の試薬
層と第2の試薬層が接触することがなくなり、酵素と電
子伝達体の接触により酵素活性が変動するのを防止する
ことができる。以上のいずれの形態のバイオセンサにお
いても、少なくとも第1の試薬層が親水性高分子を含む
ことが好ましい。この親水性高分子により、作用極への
たんぱく質等の吸着が抑制されるので、電流応答感度が
さらに向上する。また、測定時に、試料液に溶解した親
水性高分子により試料液の粘性が増加するので、電流応
答に対する物理的衝撃等の影響が低減するため、電流応
答の安定性が向上する。
されたバイオセンサにおいては、カバーの物理的強度が
増加するので、外部からの物理的圧力により第1の試薬
層と第2の試薬層が接触することがなくなり、酵素と電
子伝達体の接触により酵素活性が変動するのを防止する
ことができる。以上のいずれの形態のバイオセンサにお
いても、少なくとも第1の試薬層が親水性高分子を含む
ことが好ましい。この親水性高分子により、作用極への
たんぱく質等の吸着が抑制されるので、電流応答感度が
さらに向上する。また、測定時に、試料液に溶解した親
水性高分子により試料液の粘性が増加するので、電流応
答に対する物理的衝撃等の影響が低減するため、電流応
答の安定性が向上する。
【0009】本発明において、基板、スペーサ、および
カバーとしては、電気絶縁性を有し、保存および測定時
に充分な剛性を有する材料であれば用いることができ
る。例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド、飽和ポリエステル樹脂等の熱可塑性
樹脂、または尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化
性樹脂があげられる。中でも、電極との密着性の点か
ら、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。作用極と
しては、電子伝達体を酸化する際にそれ自身が酸化され
ない導電性材料であれば用いることができる。対極とし
ては、パラジウム、銀、白金、カーボン等の一般的に用
いられる導電性材料であれば用いることができる。酵素
としては、試料中に含まれる測定対象の基質に対応した
ものが用いられる。例えば、フルクトースデヒドロゲナ
ーゼ、グルコースオキシダーゼ、アルコールオキシダー
ゼ、乳酸オキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、
キサンチンオキシダーゼ、アミノ酸オキシダーゼ等があ
げられる。
カバーとしては、電気絶縁性を有し、保存および測定時
に充分な剛性を有する材料であれば用いることができ
る。例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド、飽和ポリエステル樹脂等の熱可塑性
樹脂、または尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化
性樹脂があげられる。中でも、電極との密着性の点か
ら、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。作用極と
しては、電子伝達体を酸化する際にそれ自身が酸化され
ない導電性材料であれば用いることができる。対極とし
ては、パラジウム、銀、白金、カーボン等の一般的に用
いられる導電性材料であれば用いることができる。酵素
としては、試料中に含まれる測定対象の基質に対応した
ものが用いられる。例えば、フルクトースデヒドロゲナ
ーゼ、グルコースオキシダーゼ、アルコールオキシダー
ゼ、乳酸オキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、
キサンチンオキシダーゼ、アミノ酸オキシダーゼ等があ
げられる。
【0010】電子伝達体としては、フェリシアン化カリ
ウム、p−ベンゾキノン、フェナジンメトサルフェー
ト、メチレンブルー、フェロセン誘導体等があげられ
る。また、酸素を電子伝達体とした場合にも電流応答が
得られる。電子伝達体は、これらの一種または二種以上
が使用される。親水性高分子としては、種々のものを用
いることができる。例えば、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール、ポリリジン等のポリアミ
ノ酸、ポリスチレンスルホン酸、ゼラチンおよびその誘
導体、ポリアクリル酸およびその塩、ポリメタアクリル
酸およびその塩、スターチおよびその誘導体、無水マレ
イン酸またはその塩の重合体があげられる。中でも、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
ウム、p−ベンゾキノン、フェナジンメトサルフェー
ト、メチレンブルー、フェロセン誘導体等があげられ
る。また、酸素を電子伝達体とした場合にも電流応答が
得られる。電子伝達体は、これらの一種または二種以上
が使用される。親水性高分子としては、種々のものを用
いることができる。例えば、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール、ポリリジン等のポリアミ
ノ酸、ポリスチレンスルホン酸、ゼラチンおよびその誘
導体、ポリアクリル酸およびその塩、ポリメタアクリル
酸およびその塩、スターチおよびその誘導体、無水マレ
イン酸またはその塩の重合体があげられる。中でも、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。 《実施例1》バイオセンサの一例として、グルコースセ
ンサについて説明する。図1は、本実施例のグルコース
センサの縦断面図であり、図2は同グルコースセンサの
試薬層および界面活性剤層を除いた分解斜視図である。
まず、ポリエチレンテレフタレ−トからなる電気絶縁性
の基板1上に、スクリーン印刷により銀ペーストを印刷
し、リード2、3および後述の電極の下地を形成した。
ついで、樹脂バインダーを含む導電性カーボンペースト
を基板1上に印刷して作用極4を形成した。この作用極
4は、リード2と接触している。さらに、基板1上に、
絶縁性ペーストを印刷して絶縁層6を形成した。絶縁層
6は、作用極4の外周部を覆っており、これにより作用
極4の露出部分の面積を一定に保っている。次に、樹脂
バインダーを含む導電性カーボンペーストをリード3と
接触するように印刷して対極5を形成した。
明する。 《実施例1》バイオセンサの一例として、グルコースセ
ンサについて説明する。図1は、本実施例のグルコース
センサの縦断面図であり、図2は同グルコースセンサの
試薬層および界面活性剤層を除いた分解斜視図である。
まず、ポリエチレンテレフタレ−トからなる電気絶縁性
の基板1上に、スクリーン印刷により銀ペーストを印刷
し、リード2、3および後述の電極の下地を形成した。
ついで、樹脂バインダーを含む導電性カーボンペースト
を基板1上に印刷して作用極4を形成した。この作用極
4は、リード2と接触している。さらに、基板1上に、
絶縁性ペーストを印刷して絶縁層6を形成した。絶縁層
6は、作用極4の外周部を覆っており、これにより作用
極4の露出部分の面積を一定に保っている。次に、樹脂
バインダーを含む導電性カーボンペーストをリード3と
接触するように印刷して対極5を形成した。
【0012】第1の試薬層7は、酵素であるGODを含
有し、電子伝達体を含有しない第1の水溶液を基板1の
作用極4上に滴下した後乾燥することにより形成した。
第2の試薬層8は、電子伝達体であるフェリシアン化カ
リウムを含有し、酵素を含有しない第2の水溶液を基板
1の対極5上に滴下した後乾燥することにより形成し
た。さらに、試料供給を円滑に行うことを目的として、
第1の試薬層7および第2の試薬層8を覆うように、界
面活性剤であるレシチンを含有する層9を形成した。最
後に、基板1、カバー12、およびスペーサ部材10を
図2中の一点鎖線で示すような位置関係をもって接着す
ることにより、グルコースセンサを作製した。基板1と
カバー12との間に挟み込むスペーサ部材10は、スリ
ット11を有しており、このスリット11は基板1とカ
バー12との間に試料液供給路を形成する。カバー12
の空気孔14は、この試料液供給路に連通しているの
で、スリット11の解放端に形成される試料供給口13
に試料を接触させれば、毛管現象により試料は容易に試
料液供給路内にある第1の試薬層7および第2の試薬層
8に達する。
有し、電子伝達体を含有しない第1の水溶液を基板1の
作用極4上に滴下した後乾燥することにより形成した。
第2の試薬層8は、電子伝達体であるフェリシアン化カ
リウムを含有し、酵素を含有しない第2の水溶液を基板
1の対極5上に滴下した後乾燥することにより形成し
た。さらに、試料供給を円滑に行うことを目的として、
第1の試薬層7および第2の試薬層8を覆うように、界
面活性剤であるレシチンを含有する層9を形成した。最
後に、基板1、カバー12、およびスペーサ部材10を
図2中の一点鎖線で示すような位置関係をもって接着す
ることにより、グルコースセンサを作製した。基板1と
カバー12との間に挟み込むスペーサ部材10は、スリ
ット11を有しており、このスリット11は基板1とカ
バー12との間に試料液供給路を形成する。カバー12
の空気孔14は、この試料液供給路に連通しているの
で、スリット11の解放端に形成される試料供給口13
に試料を接触させれば、毛管現象により試料は容易に試
料液供給路内にある第1の試薬層7および第2の試薬層
8に達する。
【0013】比較例として、試薬層を形成する工程以外
は本実施例と同様にして、グルコースセンサを作製し
た。図7は、比較例のグルコースセンサの縦断面図であ
る。試薬層30は、GODとフェリシアン化カリウムを
含有する水溶液を、作用極4および対極5上に滴下した
後乾燥することにより形成した。さらに、試薬層30上
に界面活性剤であるレシチンを含有する層9を形成し
た。
は本実施例と同様にして、グルコースセンサを作製し
た。図7は、比較例のグルコースセンサの縦断面図であ
る。試薬層30は、GODとフェリシアン化カリウムを
含有する水溶液を、作用極4および対極5上に滴下した
後乾燥することにより形成した。さらに、試薬層30上
に界面活性剤であるレシチンを含有する層9を形成し
た。
【0014】次に、実施例1および比較例のグルコース
センサについて、一定量のグルコースを含む溶液を試料
としてグルコース濃度の測定を行った。試料を試料供給
口13から試料液供給路に供給し、一定時間経過後に、
対極5を基準にして作用極4に500mVの電圧を印加
した。カバー12と基板1間にスペーサ部材10を介在
させることにより、物理的圧力に対してセンサの強度が
増加する。よって、試料液供給路の容積が一定に保たれ
やすく、電流応答に与える物理的圧力等の影響が軽減さ
れる。この電圧印加により、作用極4と対極5との間に
流れた電流値を測定したところ、実施例1および比較例
ともに、試料中のグルコース濃度に比例した電流応答が
観察された。試料が第1の試薬層7および第2の試薬層
8と接触すると、酸化型の電子伝達体であるフェリシア
ン化カリウムがフェリシアン化イオンとカリウムイオン
に解離する。試料中のグルコースと、第2の試薬層8か
ら試料中に溶解したフェリシアン化イオンと、GODと
が反応する。その結果、グルコースがグルコノラクトン
に酸化され、酸化型であるフェリシアン化イオンが還元
型であるフェロシアン化イオンに還元される。作用極4
上ではフェロシアン化イオンがフェリシアン化イオンに
酸化される反応が進行し、対極5上ではフェリシアン化
イオンがフェロシアン化イオンに還元される反応が進行
する。フェロシアン化イオンの濃度は、グルコースの濃
度に比例するので、フェロシアン化イオンの酸化電流に
基づいてグルコース濃度を測定することができる。
センサについて、一定量のグルコースを含む溶液を試料
としてグルコース濃度の測定を行った。試料を試料供給
口13から試料液供給路に供給し、一定時間経過後に、
対極5を基準にして作用極4に500mVの電圧を印加
した。カバー12と基板1間にスペーサ部材10を介在
させることにより、物理的圧力に対してセンサの強度が
増加する。よって、試料液供給路の容積が一定に保たれ
やすく、電流応答に与える物理的圧力等の影響が軽減さ
れる。この電圧印加により、作用極4と対極5との間に
流れた電流値を測定したところ、実施例1および比較例
ともに、試料中のグルコース濃度に比例した電流応答が
観察された。試料が第1の試薬層7および第2の試薬層
8と接触すると、酸化型の電子伝達体であるフェリシア
ン化カリウムがフェリシアン化イオンとカリウムイオン
に解離する。試料中のグルコースと、第2の試薬層8か
ら試料中に溶解したフェリシアン化イオンと、GODと
が反応する。その結果、グルコースがグルコノラクトン
に酸化され、酸化型であるフェリシアン化イオンが還元
型であるフェロシアン化イオンに還元される。作用極4
上ではフェロシアン化イオンがフェリシアン化イオンに
酸化される反応が進行し、対極5上ではフェリシアン化
イオンがフェロシアン化イオンに還元される反応が進行
する。フェロシアン化イオンの濃度は、グルコースの濃
度に比例するので、フェロシアン化イオンの酸化電流に
基づいてグルコース濃度を測定することができる。
【0015】本実施例のグルコースセンサは、比較例の
グルコースセンサに比べて、より高濃度のグルコース濃
度に至るまで高い直線性が観察された。これは次の理由
による。すなわち、GODとフェリシアン化カリウムと
を作用極上と対極上とに分離していることにより、対極
上では酵素反応が殆ど進行しない。このため、対極にお
けるフェリシアン化カリウムの濃度が保持され、高濃度
の試料に対しても対極反応が律速になることを防ぐ効果
があり、その結果高濃度域に至るまで応答の直線性を保
持できるのである。比較例のセンサでは、対極上でも作
用極上と同程度の酵素反応が進行することにより、対極
上のフェリシアンイオンはフェロシアンイオンに還元さ
れる。このため対極で必要なフェリシアンイオンが不足
することにより、対極反応が律速となる。さらに、本実
施例のグルコースセンサは、比較例のグルコースセンサ
に比べてブランク応答が低くなり、長期保存前後での電
流応答の変動が抑制された。これは、GODとフェリシ
アン化カリウムとが互いに分離しているので、両者が接
触して相互作用を起こすことを防止できるため、ブラン
ク応答の増加を抑制するとともに、長期保存中の酵素の
活性の変動を抑制できたためである。
グルコースセンサに比べて、より高濃度のグルコース濃
度に至るまで高い直線性が観察された。これは次の理由
による。すなわち、GODとフェリシアン化カリウムと
を作用極上と対極上とに分離していることにより、対極
上では酵素反応が殆ど進行しない。このため、対極にお
けるフェリシアン化カリウムの濃度が保持され、高濃度
の試料に対しても対極反応が律速になることを防ぐ効果
があり、その結果高濃度域に至るまで応答の直線性を保
持できるのである。比較例のセンサでは、対極上でも作
用極上と同程度の酵素反応が進行することにより、対極
上のフェリシアンイオンはフェロシアンイオンに還元さ
れる。このため対極で必要なフェリシアンイオンが不足
することにより、対極反応が律速となる。さらに、本実
施例のグルコースセンサは、比較例のグルコースセンサ
に比べてブランク応答が低くなり、長期保存前後での電
流応答の変動が抑制された。これは、GODとフェリシ
アン化カリウムとが互いに分離しているので、両者が接
触して相互作用を起こすことを防止できるため、ブラン
ク応答の増加を抑制するとともに、長期保存中の酵素の
活性の変動を抑制できたためである。
【0016】《実施例2》図3は、本実施例におけるグ
ルコースセンサの縦断面図であり、図4は同グルコース
センサの試薬層および界面活性剤層を除いた分解斜視図
である。電気絶縁性の基板21上にパラジウムをスパッ
タリングして、作用極4およびリード2を形成した。次
に、基板21上に絶縁性シート23を貼付することによ
り、作用極4、および測定器に挿入する端子部を規定し
た。一方、外側に膨出した曲面部24を有する電気絶縁
性のカバー部材22の曲面部24の内壁面に、パラジウ
ムをスパッタリングして対極5を形成した。曲面部24
の端部には、空気孔14を有する。第1の試薬層7は、
酵素であるGODを含有し、電子伝達体を含有しない第
1の水溶液を基板21の作用極4上に滴下した後乾燥す
ることにより形成した。また、第2の試薬層8は、電子
伝達体であるフェリシアン化カリウムを含有し、酵素を
含有しない第2の水溶液をカバー部材22の対極5上に
滴下した後乾燥することにより形成した。さらに、第1
の試薬層7上に、界面活性剤であるレシチンを含有する
層9を形成した。最後に、基板21とカバー部材22を
貼り合わせて、グルコースセンサを作製した。これによ
り作用極4と対極5は、基板21とカバー部材の曲面部
24との間に形成される空間部を介して対向する位置に
配置される。この空間部は、試料の収容部となり、空間
部の解放端側に試料を接触させれば毛管現象により試料
は容易に空気孔14側へ移動し、第1の試薬層7および
第2の試薬層8に接触する。
ルコースセンサの縦断面図であり、図4は同グルコース
センサの試薬層および界面活性剤層を除いた分解斜視図
である。電気絶縁性の基板21上にパラジウムをスパッ
タリングして、作用極4およびリード2を形成した。次
に、基板21上に絶縁性シート23を貼付することによ
り、作用極4、および測定器に挿入する端子部を規定し
た。一方、外側に膨出した曲面部24を有する電気絶縁
性のカバー部材22の曲面部24の内壁面に、パラジウ
ムをスパッタリングして対極5を形成した。曲面部24
の端部には、空気孔14を有する。第1の試薬層7は、
酵素であるGODを含有し、電子伝達体を含有しない第
1の水溶液を基板21の作用極4上に滴下した後乾燥す
ることにより形成した。また、第2の試薬層8は、電子
伝達体であるフェリシアン化カリウムを含有し、酵素を
含有しない第2の水溶液をカバー部材22の対極5上に
滴下した後乾燥することにより形成した。さらに、第1
の試薬層7上に、界面活性剤であるレシチンを含有する
層9を形成した。最後に、基板21とカバー部材22を
貼り合わせて、グルコースセンサを作製した。これによ
り作用極4と対極5は、基板21とカバー部材の曲面部
24との間に形成される空間部を介して対向する位置に
配置される。この空間部は、試料の収容部となり、空間
部の解放端側に試料を接触させれば毛管現象により試料
は容易に空気孔14側へ移動し、第1の試薬層7および
第2の試薬層8に接触する。
【0017】次いで、実施例1と同様の手順にてグルコ
ース濃度を測定した。その結果、試料中のグルコース濃
度に比例した電流応答が観察された。ただし、対極5に
ついては、クリップで曲面部24の端部を挟むなどによ
り電気的導通を得た。実施例2のグルコースセンサは、
第2の試薬層8中にフェリシアン化カリウムのみを含む
ので、比較例のグルコースセンサに比べて、実施例1と
同様に、より高濃度のグルコース濃度に至るまで高い直
線性が観察された。また、GODとフェリシアン化カリ
ウムとが互いに分離しているので、実施例1と同様に、
比較例に比べて、ブランク応答が低下し、長期保存前後
での電流応答の変動が抑制された。また、比較例に比べ
て、応答値の増加が観察された。これは、作用極4と対
極5を対向した位置に形成したことにより、電極間のイ
オン移動が円滑になったためである。
ース濃度を測定した。その結果、試料中のグルコース濃
度に比例した電流応答が観察された。ただし、対極5に
ついては、クリップで曲面部24の端部を挟むなどによ
り電気的導通を得た。実施例2のグルコースセンサは、
第2の試薬層8中にフェリシアン化カリウムのみを含む
ので、比較例のグルコースセンサに比べて、実施例1と
同様に、より高濃度のグルコース濃度に至るまで高い直
線性が観察された。また、GODとフェリシアン化カリ
ウムとが互いに分離しているので、実施例1と同様に、
比較例に比べて、ブランク応答が低下し、長期保存前後
での電流応答の変動が抑制された。また、比較例に比べ
て、応答値の増加が観察された。これは、作用極4と対
極5を対向した位置に形成したことにより、電極間のイ
オン移動が円滑になったためである。
【0018】《実施例3》図5は、本実施例のグルコー
スセンサの縦断面図であり、図6は同グルコースセンサ
の試薬層および界面活性剤層を除いた分解斜視図であ
る。まず、ポリエチレンテレフタレートからなる電気絶
縁性の基板31上に、スクリーン印刷により銀ペースト
を印刷し、リード2を形成した。ついで、樹脂バインダ
ーを含む導電性カーボンペーストを基板31上に印刷し
て作用極4を形成した。この作用極4は、リード2と接
触している。さらに、この基板31上に、絶縁性ペース
トを印刷して絶縁層6を形成した。絶縁層6は、作用極
4の外周部を覆っており、これにより作用極4の露出部
分の面積を一定に保っている。次に、電気絶縁性のカバ
ー32の裏面に銀ペーストを印刷してリード3を形成
し、次いで導電性カーボンペーストを印刷して対極5を
形成し、さらに絶縁性ペーストを印刷して絶縁層6を形
成した。カバー32には、空気孔14を形成した。酵素
であるGODを含有し、電子伝達体を含有しない第1の
水溶液を基板31の作用極4上に滴下した後乾燥して第
1の試薬層7を形成し、電子伝達体であるフェリシアン
化カリウムを含有し、酵素を含有しない第2の水溶液を
カバー32の対極5上に滴下した後乾燥して第2の試薬
層8を形成した。さらに、第1の試薬層7上に、界面活
性剤であるレシチンを含有する層9を形成した。最後
に、基板31、カバー32、およびスペーサ部材10を
図6中の一点鎖線で示すような位置関係をもって接着す
ることにより、グルコースセンサを作製した。
スセンサの縦断面図であり、図6は同グルコースセンサ
の試薬層および界面活性剤層を除いた分解斜視図であ
る。まず、ポリエチレンテレフタレートからなる電気絶
縁性の基板31上に、スクリーン印刷により銀ペースト
を印刷し、リード2を形成した。ついで、樹脂バインダ
ーを含む導電性カーボンペーストを基板31上に印刷し
て作用極4を形成した。この作用極4は、リード2と接
触している。さらに、この基板31上に、絶縁性ペース
トを印刷して絶縁層6を形成した。絶縁層6は、作用極
4の外周部を覆っており、これにより作用極4の露出部
分の面積を一定に保っている。次に、電気絶縁性のカバ
ー32の裏面に銀ペーストを印刷してリード3を形成
し、次いで導電性カーボンペーストを印刷して対極5を
形成し、さらに絶縁性ペーストを印刷して絶縁層6を形
成した。カバー32には、空気孔14を形成した。酵素
であるGODを含有し、電子伝達体を含有しない第1の
水溶液を基板31の作用極4上に滴下した後乾燥して第
1の試薬層7を形成し、電子伝達体であるフェリシアン
化カリウムを含有し、酵素を含有しない第2の水溶液を
カバー32の対極5上に滴下した後乾燥して第2の試薬
層8を形成した。さらに、第1の試薬層7上に、界面活
性剤であるレシチンを含有する層9を形成した。最後
に、基板31、カバー32、およびスペーサ部材10を
図6中の一点鎖線で示すような位置関係をもって接着す
ることにより、グルコースセンサを作製した。
【0019】基板31とカバー32との間に挟み込むよ
うに設置したスペーサ部材10は、スリット11を有し
ており、このスリット11は基板31とカバー32との
間に試料液供給路を形成する。作用極4および対極5
は、スペーサ部材10のスリット11の部分に形成され
る試料液供給路内で向き合うように配置されている。カ
バー32の空気孔14は、この試料液供給路に連通して
いるので、スリット11の解放端に形成される試料供給
口13に試料を接触させれば、毛管現象により試料は容
易に試料液供給路内の第1の試薬層7および第2の試薬
層8に達する。次いで、実施例1と同様の手順にてグル
コースの測定を行った。測定の結果、試料中のグルコー
ス濃度に比例した電流応答が観察された。
うに設置したスペーサ部材10は、スリット11を有し
ており、このスリット11は基板31とカバー32との
間に試料液供給路を形成する。作用極4および対極5
は、スペーサ部材10のスリット11の部分に形成され
る試料液供給路内で向き合うように配置されている。カ
バー32の空気孔14は、この試料液供給路に連通して
いるので、スリット11の解放端に形成される試料供給
口13に試料を接触させれば、毛管現象により試料は容
易に試料液供給路内の第1の試薬層7および第2の試薬
層8に達する。次いで、実施例1と同様の手順にてグル
コースの測定を行った。測定の結果、試料中のグルコー
ス濃度に比例した電流応答が観察された。
【0020】実施例3のグルコースセンサは、第2の試
薬層8中にフェリシアン化カリウムのみを含むので、比
較例のグルコースセンサに比べて、実施例1と同様に、
より高濃度のグルコース濃度に至るまで高い直線性が観
察された。また、作用極4と対極5が対向した位置に形
成されているので、比較例に比べて、実施例2と同様
に、電流応答が増加した。また、GODとフェリシアン
化カリウムとが互いに分離しているので、比較例に比べ
て、ブランク応答が低下し、長期保存前後での電流応答
の変動が抑制された。また、基板31とカバー32との
間にスペーサ部材10が挟まれているので、物理的圧力
に対しての強度が増加したため、第1の試薬層7と第2
の試薬層8が物理的圧力により接触することがなくな
り、GODとフェリシアン化カリウムとが接触して酵素
活性が変動することによる電流応答変動がなくなった。
さらに、試料液供給路の容積が一定に保たれやすいの
で、実施例2に比べて電流応答の安定性が向上した。
薬層8中にフェリシアン化カリウムのみを含むので、比
較例のグルコースセンサに比べて、実施例1と同様に、
より高濃度のグルコース濃度に至るまで高い直線性が観
察された。また、作用極4と対極5が対向した位置に形
成されているので、比較例に比べて、実施例2と同様
に、電流応答が増加した。また、GODとフェリシアン
化カリウムとが互いに分離しているので、比較例に比べ
て、ブランク応答が低下し、長期保存前後での電流応答
の変動が抑制された。また、基板31とカバー32との
間にスペーサ部材10が挟まれているので、物理的圧力
に対しての強度が増加したため、第1の試薬層7と第2
の試薬層8が物理的圧力により接触することがなくな
り、GODとフェリシアン化カリウムとが接触して酵素
活性が変動することによる電流応答変動がなくなった。
さらに、試料液供給路の容積が一定に保たれやすいの
で、実施例2に比べて電流応答の安定性が向上した。
【0021】《実施例4》本実施例では、第1の試薬層
7および第2の試薬層8を形成する工程以外は、実施例
3と同様にして、グルコースセンサを作製した。第1の
試薬層7は、酵素であるGODおよび親水性高分子であ
るカルボキシメチルセルロースを含有し、電子伝達体を
含有しない第1の水溶液を基板31の作用極4上に滴下
した後乾燥して形成し、第2の試薬層8は、電子伝達体
であるフェリシアン化カリウム、およびカルボキシメチ
ルセルロースを含有し、酵素を含有しない第2の水溶液
をカバー32の対極5上に滴下した後乾燥して形成し
た。さらに、第1の試薬層7上に、界面活性剤であるレ
シチンを含有する層9を形成した。次いで、実施例1と
同様の手順にてグルコースの測定を行った。測定の結
果、試料中のグルコース濃度に比例した電流応答が観察
された。
7および第2の試薬層8を形成する工程以外は、実施例
3と同様にして、グルコースセンサを作製した。第1の
試薬層7は、酵素であるGODおよび親水性高分子であ
るカルボキシメチルセルロースを含有し、電子伝達体を
含有しない第1の水溶液を基板31の作用極4上に滴下
した後乾燥して形成し、第2の試薬層8は、電子伝達体
であるフェリシアン化カリウム、およびカルボキシメチ
ルセルロースを含有し、酵素を含有しない第2の水溶液
をカバー32の対極5上に滴下した後乾燥して形成し
た。さらに、第1の試薬層7上に、界面活性剤であるレ
シチンを含有する層9を形成した。次いで、実施例1と
同様の手順にてグルコースの測定を行った。測定の結
果、試料中のグルコース濃度に比例した電流応答が観察
された。
【0022】本実施例のグルコースセンサでは、第2の
試薬層8中にフェリシアン化カリウムのみを含むので、
比較例のグルコースセンサに比べて、実施例1と同様
に、より高濃度のグルコース濃度に至るまで高い直線性
が観察された。また、作用極4と対極5が対向した位置
に形成されているので、比較例に比べて、応答値の増加
が観察された。また、GODとフェリシアン化カリウム
とが互いに分離しているので、比較例に比べてブランク
応答が低下し、長期保存前後での電流応答の変動が抑制
された。基板31とカバー32との間にスペーサ部材1
0が挟まれているので、GODとフェリシアン化カリウ
ムとが接触して酵素活性が変動することによる電流応答
変動がなくなった。さらに、試料液供給路の容積が一定
に保たれやすいので、実施例2に比べて電流応答の安定
性が向上した。また、実施例2および3に比べて、さら
に電流応答が増加した。これは、第1の試薬層7にカル
ボキシメチルセルロースが存在することにより、作用極
4表面へのたんぱく質等の吸着がなくなり、作用極4で
の電極反応がスムーズに進行するためである。また、測
定時に試料の粘性が増加するために、センサに加わる物
理的衝撃等の影響が低減し、センサ応答のバラツキが低
減した。
試薬層8中にフェリシアン化カリウムのみを含むので、
比較例のグルコースセンサに比べて、実施例1と同様
に、より高濃度のグルコース濃度に至るまで高い直線性
が観察された。また、作用極4と対極5が対向した位置
に形成されているので、比較例に比べて、応答値の増加
が観察された。また、GODとフェリシアン化カリウム
とが互いに分離しているので、比較例に比べてブランク
応答が低下し、長期保存前後での電流応答の変動が抑制
された。基板31とカバー32との間にスペーサ部材1
0が挟まれているので、GODとフェリシアン化カリウ
ムとが接触して酵素活性が変動することによる電流応答
変動がなくなった。さらに、試料液供給路の容積が一定
に保たれやすいので、実施例2に比べて電流応答の安定
性が向上した。また、実施例2および3に比べて、さら
に電流応答が増加した。これは、第1の試薬層7にカル
ボキシメチルセルロースが存在することにより、作用極
4表面へのたんぱく質等の吸着がなくなり、作用極4で
の電極反応がスムーズに進行するためである。また、測
定時に試料の粘性が増加するために、センサに加わる物
理的衝撃等の影響が低減し、センサ応答のバラツキが低
減した。
【0023】以上の実施例では、対極5を基準にして作
用極4に印加する電圧を500mVとしたが、これに限
定されるものではない。酵素反応に伴い還元された電子
伝達体が酸化される電圧であればよい。上記実施例で
は、対極上に形成された第2の試薬層に電子伝達体のみ
を含有する構成であったが、対極反応が律速にならない
程度で、かつブランク応答や保存安定性への影響を殆ど
無視することができる程度であれば、電子伝達体以外の
成分を含有してもよい。また、上記実施例では、作用極
上に形成された第1の試薬層が酵素のみまたは酵素と親
水性高分子を含む構成であったが、ブランク応答や保存
安定性への影響を殆ど無視することができる程度であれ
ば、それ以外の成分を含有してもよい。上記の実施例で
は、1種類の電子伝達体を用いたが、2種類以上の電子
伝達体を用いてもよい。
用極4に印加する電圧を500mVとしたが、これに限
定されるものではない。酵素反応に伴い還元された電子
伝達体が酸化される電圧であればよい。上記実施例で
は、対極上に形成された第2の試薬層に電子伝達体のみ
を含有する構成であったが、対極反応が律速にならない
程度で、かつブランク応答や保存安定性への影響を殆ど
無視することができる程度であれば、電子伝達体以外の
成分を含有してもよい。また、上記実施例では、作用極
上に形成された第1の試薬層が酵素のみまたは酵素と親
水性高分子を含む構成であったが、ブランク応答や保存
安定性への影響を殆ど無視することができる程度であれ
ば、それ以外の成分を含有してもよい。上記の実施例で
は、1種類の電子伝達体を用いたが、2種類以上の電子
伝達体を用いてもよい。
【0024】第1の試薬層7および第2の試薬層8は、
これを作用極4上あるいは対極5上に固定化することに
よって、酵素あるいは電子伝達体を不溶化させてもよ
い。固定化する場合は、架橋固定法あるいは吸着法を用
いることが好ましい。また、電極中に混合させてもよ
い。界面活性剤としては、レシチン以外のものを用いて
もよい。また上記の実施例では、第1の試薬層7上の
み、または第1の試薬層7および第2の試薬層8上に界
面活性剤層9を形成したが、これらに限定されるもので
はなく、スペーサ部材10のスリット11の側面等の試
料駅供給路に面する位置に形成してもよい。上記実施例
では、作用極と対極のみの二電極系について述べたが、
参照極を加えた三電極系にすれば、より正確な測定が可
能である。第1の試薬層7と第2の試薬層8とは、互い
に接触することなく、空間部をはさんで分離されている
ことが好ましい。これにより、ブランク応答の増加抑制
および保存安定性向上の効果をさらに大きくすることが
できる。
これを作用極4上あるいは対極5上に固定化することに
よって、酵素あるいは電子伝達体を不溶化させてもよ
い。固定化する場合は、架橋固定法あるいは吸着法を用
いることが好ましい。また、電極中に混合させてもよ
い。界面活性剤としては、レシチン以外のものを用いて
もよい。また上記の実施例では、第1の試薬層7上の
み、または第1の試薬層7および第2の試薬層8上に界
面活性剤層9を形成したが、これらに限定されるもので
はなく、スペーサ部材10のスリット11の側面等の試
料駅供給路に面する位置に形成してもよい。上記実施例
では、作用極と対極のみの二電極系について述べたが、
参照極を加えた三電極系にすれば、より正確な測定が可
能である。第1の試薬層7と第2の試薬層8とは、互い
に接触することなく、空間部をはさんで分離されている
ことが好ましい。これにより、ブランク応答の増加抑制
および保存安定性向上の効果をさらに大きくすることが
できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高濃度域
に至るまで良好な電流応答特性を有するバイオセンサを
得ることができる。また、低いブランク応答および高い
保存安定性をさらに有するバイオセンサを得ることがで
きる。
に至るまで良好な電流応答特性を有するバイオセンサを
得ることができる。また、低いブランク応答および高い
保存安定性をさらに有するバイオセンサを得ることがで
きる。
【図1】本発明の一実施例におけるグルコースセンサの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】同グルコースセンサの試薬層および界面活性剤
層を除いた分解斜視図である。
層を除いた分解斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例におけるグルコースセンサ
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図4】同グルコースセンサの試薬層および界面活性剤
層を除いた斜視図である。
層を除いた斜視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例におけるグルコース
センサの縦断面図である。
センサの縦断面図である。
【図6】同グルコースセンサの試薬層および界面活性剤
層を除いた分解斜視図である。
層を除いた分解斜視図である。
【図7】比較例におけるグルコースセンサの縦断面図で
ある。
ある。
1、21、31 基板 2、3 リード 4 作用極 5 対極 6 絶縁層 7 第1の試薬層 8 第2の試薬層 9 界面活性剤の層 10 スペーサ 11 スリット 12、22、32 カバー 13 試料供給口 14 空気孔 23 絶縁性シート 24 曲面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/30 353B 27/46 338
Claims (7)
- 【請求項1】 供給される試料液に接触して電気化学的
な測定系を構成する作用極および対極を含む電極系、前
記電極系を支持する電気絶縁性の支持体、前記作用極上
に形成された第1の試薬層、並びに前記対極上に形成さ
れた第2の試薬層を具備し、前記第1の試薬層は主たる
成分が酵素であり、第2の試薬層は主たる成分が電子伝
達体であることを特徴とするバイオセンサ。 - 【請求項2】 第1の試薬層が電子伝達体を含有せず、
第2の試薬層が酵素を含有しない請求項1記載のバイオ
センサ。 - 【請求項3】 前記支持体が1つの電気絶縁性の基板か
らなり、この基板上に前記作用極および対極が形成され
た請求項1または2記載のバイオセンサ。 - 【請求項4】 前記支持体が電気絶縁性の基板と前記基
板との間に試料液供給路ないし試料液収容部を形成する
電気絶縁性のカバー部材からなり、前記作用極が前記基
板上に形成され、前記対極が前記カバー部材の内面に前
記作用極と対向して形成された請求項1または2記載の
バイオセンサ。 - 【請求項5】 前記カバー部材は、前記基板との間に試
料液供給路ないし試料液収容部を形成するための、外側
に膨出した曲面部を有するシート部材からなる請求項4
記載のバイオセンサ。 - 【請求項6】 前記カバー部材が、前記試料液供給路を
形成するスリットを有するスペーサと前記スペーサを覆
うカバーとからなる請求項4記載のバイオセンサ。 - 【請求項7】 第1の試薬層が親水性高分子を含む請求
項1〜6のいずれかに記載のバイオセンサ。
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