JP2001244731A - アンテナ装置及びこれを用いたアレーアンテナ - Google Patents
アンテナ装置及びこれを用いたアレーアンテナInfo
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- Aerials With Secondary Devices (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 給電線路からの放射モードの影響で、放射パ
ターンが非対称となったり、交差偏波が増大するという
課題があった。 【解決手段】 地導体と、地導体の上方に多くとも略1
/8波長離して設けた第1線状アンテナと、この第1線
状アンテナに給電し、地導体の上方に第1線状アンテナ
までの長さだけ露出する給電線路と、第1線状アンテナ
と略同一の共振周波数を有し、この第1線状アンテナと
略平行になるようにその上方の地導体から略1/4波長
離した位置に設けられ、第1線状アンテナからの電磁界
的作用を受けて励振する無給電の第2線状アンテナとを
備えた。
ターンが非対称となったり、交差偏波が増大するという
課題があった。 【解決手段】 地導体と、地導体の上方に多くとも略1
/8波長離して設けた第1線状アンテナと、この第1線
状アンテナに給電し、地導体の上方に第1線状アンテナ
までの長さだけ露出する給電線路と、第1線状アンテナ
と略同一の共振周波数を有し、この第1線状アンテナと
略平行になるようにその上方の地導体から略1/4波長
離した位置に設けられ、第1線状アンテナからの電磁界
的作用を受けて励振する無給電の第2線状アンテナとを
備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は交差偏波が小さく
対称性のよい放射パターンで広帯域特性を有するアンテ
ナ装置及びこれを用いたアレーアンテナに関するもので
ある。
対称性のよい放射パターンで広帯域特性を有するアンテ
ナ装置及びこれを用いたアレーアンテナに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】移動通信の基地局アンテナでは、通信品
質を改善するためにダイバーシチ受信が採用されてい
る。このようなダイバーシチブランチ構成法としては、
スペースダイバーシチがよく用いられるが、2つのアン
テナをある一定の間隔以上離して設置しなければなら
ず、アンテナ設置空間が大きいという欠点がある。ま
た、設置空間の小さいダイバーシチブランチとしては、
異偏波間の多重伝搬特性を利用した偏波ダイバーシチが
有効であり、垂直偏波を有するアンテナと水平偏波を有
するアンテナをそれぞれ構成することで実現できる。さ
らに、レーダ用アンテナにおいて両偏波を利用すること
で、偏波によるレーダ断面積の差から物体を識別するポ
ラリメトリが実現できる。
質を改善するためにダイバーシチ受信が採用されてい
る。このようなダイバーシチブランチ構成法としては、
スペースダイバーシチがよく用いられるが、2つのアン
テナをある一定の間隔以上離して設置しなければなら
ず、アンテナ設置空間が大きいという欠点がある。ま
た、設置空間の小さいダイバーシチブランチとしては、
異偏波間の多重伝搬特性を利用した偏波ダイバーシチが
有効であり、垂直偏波を有するアンテナと水平偏波を有
するアンテナをそれぞれ構成することで実現できる。さ
らに、レーダ用アンテナにおいて両偏波を利用すること
で、偏波によるレーダ断面積の差から物体を識別するポ
ラリメトリが実現できる。
【0003】上記のような偏波ダイバーシチ、或いはポ
ラリメトリを実現するためには、交差偏波特性の優れた
アンテナが要求される。このようなアンテナ素子として
ダイポールアンテナがよく用いられる。図8は基地局ア
ンテナ等に用いられる従来のダイポールアンテナの構成
を示す斜視図である。図において、100は誘電体基板
400が立設している地導体、200は誘電体基板40
0上に形成されたダイポールアンテナ、300はダイポ
ールアンテナ200を給電する給電線路、400は誘電
体基板である。
ラリメトリを実現するためには、交差偏波特性の優れた
アンテナが要求される。このようなアンテナ素子として
ダイポールアンテナがよく用いられる。図8は基地局ア
ンテナ等に用いられる従来のダイポールアンテナの構成
を示す斜視図である。図において、100は誘電体基板
400が立設している地導体、200は誘電体基板40
0上に形成されたダイポールアンテナ、300はダイポ
ールアンテナ200を給電する給電線路、400は誘電
体基板である。
【0004】次に概要について説明する。ダイポールア
ンテナは比較的広帯域な特性を有しており、その帯域幅
は10%以上得られるが、この帯域を得るためには地導
体からダイポールアンテナまでの高さを使用波長の約1
/4(1/4波長)以上にする必要がある。この地導体
からダイポールアンテナまでの高さを低くするとダイポ
ールアンテナは狭帯域になるため、地導体からの間隔は
広帯域特性を得る上で重要である。
ンテナは比較的広帯域な特性を有しており、その帯域幅
は10%以上得られるが、この帯域を得るためには地導
体からダイポールアンテナまでの高さを使用波長の約1
/4(1/4波長)以上にする必要がある。この地導体
からダイポールアンテナまでの高さを低くするとダイポ
ールアンテナは狭帯域になるため、地導体からの間隔は
広帯域特性を得る上で重要である。
【0005】また、一般的にダイポールアンテナを給電
する給電線路には平行2線或いは同軸線路が用いられ
る。このような平行2線は誘電体基板であるプリント基
板を用いてダイポールアンテナを構成すると半田付けが
不要になり製作しやすいという利点がある。さらに、平
行2線までの給電線の構成は同軸コネクタからマイクロ
ストリップ線路に変換され、このマイクロストリップ線
路から不平衡平衡変換回路(以下、バランと称する)を
介して平行2線に変換される。そして、平行2線からダ
イポールアンテナが励振される。
する給電線路には平行2線或いは同軸線路が用いられ
る。このような平行2線は誘電体基板であるプリント基
板を用いてダイポールアンテナを構成すると半田付けが
不要になり製作しやすいという利点がある。さらに、平
行2線までの給電線の構成は同軸コネクタからマイクロ
ストリップ線路に変換され、このマイクロストリップ線
路から不平衡平衡変換回路(以下、バランと称する)を
介して平行2線に変換される。そして、平行2線からダ
イポールアンテナが励振される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナ装置は
以上のように構成されているので、給電線路からの放射
モードの影響で、放射パターンが非対称となったり、交
差偏波が増大するという課題があった。
以上のように構成されているので、給電線路からの放射
モードの影響で、放射パターンが非対称となったり、交
差偏波が増大するという課題があった。
【0007】上記課題を具体的に説明すると、平行2線
にはノーマルモードが通常伝達されるが、不平衡線路で
あるマイクロストリップ線路からバランを介して平衡線
路である平行2線に変換されるが、このバランによって
コモンモードが発生する。このようなバランは動作する
周波数帯域に制限があり、また、バランの変換性能にも
限界がある。特に広帯域化、或いは小型化が要求される
場合、バランは理想的な励振ができなくなる。つまり、
平行2線に同相の電流が流れるコモンモードが発生す
る。このようなコモンモードによる電流は伝送されず、
放射されるモードであるために給電線路から放射されて
しまう。この放射モードはモノポールアンテナと同様な
放射パターンになるため、ダイポールアンテナからの放
射モードと重畳されると放射パターンが合成されてしま
うので、非対称な放射パターンになり、また、主偏波以
外の交差偏波が増大する。
にはノーマルモードが通常伝達されるが、不平衡線路で
あるマイクロストリップ線路からバランを介して平衡線
路である平行2線に変換されるが、このバランによって
コモンモードが発生する。このようなバランは動作する
周波数帯域に制限があり、また、バランの変換性能にも
限界がある。特に広帯域化、或いは小型化が要求される
場合、バランは理想的な励振ができなくなる。つまり、
平行2線に同相の電流が流れるコモンモードが発生す
る。このようなコモンモードによる電流は伝送されず、
放射されるモードであるために給電線路から放射されて
しまう。この放射モードはモノポールアンテナと同様な
放射パターンになるため、ダイポールアンテナからの放
射モードと重畳されると放射パターンが合成されてしま
うので、非対称な放射パターンになり、また、主偏波以
外の交差偏波が増大する。
【0008】さらに、従来のアンテナ装置をアンテナ素
子として複数個配列して構成したアレーアンテナでは、
上記給電線路に流れるコモンモードの電流による放射モ
ードの影響が素子間結合によってさらに大きくなり、放
射特性が劣化するという課題があった。
子として複数個配列して構成したアレーアンテナでは、
上記給電線路に流れるコモンモードの電流による放射モ
ードの影響が素子間結合によってさらに大きくなり、放
射特性が劣化するという課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、交差偏波が小さく、対称性のよい
放射パターン及び広帯域特性を有するアンテナ装置を得
ることを目的とする。
めになされたもので、交差偏波が小さく、対称性のよい
放射パターン及び広帯域特性を有するアンテナ装置を得
ることを目的とする。
【0010】また、この発明は素子間結合による給電線
路からの放射モードの影響を低減したアレーアンテナを
得ることを目的とする。
路からの放射モードの影響を低減したアレーアンテナを
得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るアンテナ
装置は、地導体と、地導体の上方に多くとも略1/8波
長離して設けた第1線状アンテナと、この第1線状アン
テナに給電し、地導体の上方に第1線状アンテナまでの
長さだけ露出する給電線路と、第1線状アンテナと略同
一の共振周波数を有し、この第1線状アンテナと略平行
になるようにその上方の地導体から略1/4波長離した
位置に設けられ、第1線状アンテナからの電磁界的作用
を受けて励振する無給電の第2線状アンテナとを備える
ものである。
装置は、地導体と、地導体の上方に多くとも略1/8波
長離して設けた第1線状アンテナと、この第1線状アン
テナに給電し、地導体の上方に第1線状アンテナまでの
長さだけ露出する給電線路と、第1線状アンテナと略同
一の共振周波数を有し、この第1線状アンテナと略平行
になるようにその上方の地導体から略1/4波長離した
位置に設けられ、第1線状アンテナからの電磁界的作用
を受けて励振する無給電の第2線状アンテナとを備える
ものである。
【0012】この発明に係るアンテナ装置は、第2線状
アンテナの素子長より短く、この第2線状アンテナと略
平行になるように略1/8波長から略1/4波長離して
設けられ、第2線状アンテナからの電磁界的作用を受け
て励振する無給電の第3線状アンテナを少なくとも1つ
備えるものである。
アンテナの素子長より短く、この第2線状アンテナと略
平行になるように略1/8波長から略1/4波長離して
設けられ、第2線状アンテナからの電磁界的作用を受け
て励振する無給電の第3線状アンテナを少なくとも1つ
備えるものである。
【0013】この発明に係るアンテナ装置は、第2線状
アンテナより高い共振周波数を有し、この第2線状アン
テナと略平行になるように、その上方の極近傍に設けら
れ、第2線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励振
する無給電の第4線状アンテナを少なくとも1つ備える
ものである。
アンテナより高い共振周波数を有し、この第2線状アン
テナと略平行になるように、その上方の極近傍に設けら
れ、第2線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励振
する無給電の第4線状アンテナを少なくとも1つ備える
ものである。
【0014】この発明に係るアンテナ装置は、地導体
と、地導体の上方に多くとも略1/8波長離して設けた
第1線状アンテナと、この第1線状アンテナに給電し、
地導体の上方に第1線状アンテナまでの長さだけ露出す
る給電線路と、第1線状アンテナと略同一の共振周波数
を有し、この第1線状アンテナからの電磁界的作用を受
けて励振する無給電の線状アンテナであって、第1線状
アンテナと略平行になるように、その上方の地導体から
略1/4波長離した位置で第1線状アンテナに対して略
対称となるように、少なくとも2つ設けた第5線状アン
テナとを備えるものである。
と、地導体の上方に多くとも略1/8波長離して設けた
第1線状アンテナと、この第1線状アンテナに給電し、
地導体の上方に第1線状アンテナまでの長さだけ露出す
る給電線路と、第1線状アンテナと略同一の共振周波数
を有し、この第1線状アンテナからの電磁界的作用を受
けて励振する無給電の線状アンテナであって、第1線状
アンテナと略平行になるように、その上方の地導体から
略1/4波長離した位置で第1線状アンテナに対して略
対称となるように、少なくとも2つ設けた第5線状アン
テナとを備えるものである。
【0015】この発明に係るアンテナ装置は、給電を受
ける第1線状アンテナより無給電の線状アンテナを太く
したものである。
ける第1線状アンテナより無給電の線状アンテナを太く
したものである。
【0016】この発明に係るアンテナ装置は、無給電の
線状アンテナを、その中心に対して略対称となるように
両端を地導体側に折り曲げたものである。
線状アンテナを、その中心に対して略対称となるように
両端を地導体側に折り曲げたものである。
【0017】この発明に係るアンテナ装置は、線状アン
テナ及び給電線路を誘電体基板上に一体形成するもので
ある。
テナ及び給電線路を誘電体基板上に一体形成するもので
ある。
【0018】この発明に係るアレーアンテナは、請求項
1から請求項7のうちのいずれか1項記載のアンテナ装
置を複数個配列してなるものである。
1から請求項7のうちのいずれか1項記載のアンテナ装
置を複数個配列してなるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるア
ンテナ装置の構成を示す斜視図である。図において、1
は地導体、2は地導体1の上方に略1/8波長若しくは
それ以下だけ離して設けた第1のダイポールアンテナ
(第1線状アンテナ)で、誘電体基板4の裏面に形成し
た第1のダイポールアンテナ2を破線で示している。3
は第1のダイポールアンテナ2を給電する給電線路であ
り、地導体1の上方に第1のダイポールアンテナ2まで
の長さだけ露出している。4は誘電体基板で、第1のダ
イポールアンテナ2、第2のダイポールアンテナ5、及
び給電線路3が一体に形成されている。5は第1のダイ
ポールアンテナ2と略同一の共振周波数を有し、第1の
ダイポールアンテナ2と略平行になるように、その上方
に地導体1から略1/4波長離れた位置に設けられ、第
1のダイポールアンテナ2からの電磁界的作用を受けて
励振する無給電の第2のダイポールアンテナ(第2線状
アンテナ)である。
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるア
ンテナ装置の構成を示す斜視図である。図において、1
は地導体、2は地導体1の上方に略1/8波長若しくは
それ以下だけ離して設けた第1のダイポールアンテナ
(第1線状アンテナ)で、誘電体基板4の裏面に形成し
た第1のダイポールアンテナ2を破線で示している。3
は第1のダイポールアンテナ2を給電する給電線路であ
り、地導体1の上方に第1のダイポールアンテナ2まで
の長さだけ露出している。4は誘電体基板で、第1のダ
イポールアンテナ2、第2のダイポールアンテナ5、及
び給電線路3が一体に形成されている。5は第1のダイ
ポールアンテナ2と略同一の共振周波数を有し、第1の
ダイポールアンテナ2と略平行になるように、その上方
に地導体1から略1/4波長離れた位置に設けられ、第
1のダイポールアンテナ2からの電磁界的作用を受けて
励振する無給電の第2のダイポールアンテナ(第2線状
アンテナ)である。
【0020】次に概要について説明する。ダイポールア
ンテナで広帯域な特性を得るためには、地導体からダイ
ポールアンテナまでの距離を約1/4波長以上にする必
要がある。このため、ダイポールアンテナに給電する給
電線路、例えば平行2線を少なくとも約1/4波長分は
地導体上に露出させなければならない。しかしながら、
平行2線のコモンモードによる放射は、その長さが長く
なるにつれて放射量が大きくなる。このように地導体上
に露出させる給電線路はできるだけ短くすることが望ま
しい。
ンテナで広帯域な特性を得るためには、地導体からダイ
ポールアンテナまでの距離を約1/4波長以上にする必
要がある。このため、ダイポールアンテナに給電する給
電線路、例えば平行2線を少なくとも約1/4波長分は
地導体上に露出させなければならない。しかしながら、
平行2線のコモンモードによる放射は、その長さが長く
なるにつれて放射量が大きくなる。このように地導体上
に露出させる給電線路はできるだけ短くすることが望ま
しい。
【0021】そこで、本願発明のアンテナ装置では地導
体1の近傍(多くとも略1/8波長程度)に第1のダイ
ポールアンテナ2を配置することで、地導体1上に露出
する給電線路3を短くしている。しかしながら、単に地
導体1上に露出する給電線路3を短くするだけでは帯域
特性が狭帯域になってしまう。このため、この実施の形
態1によるアンテナ装置では給電を受けている第1のダ
イポールアンテナ2と無給電の第2のダイポールアンテ
ナ5との共振周波数をほぼ一致させて、第1のダイポー
ルアンテナ2の上方に地導体1から約1/4波長離して
無給電の第2のダイポールアンテナ5を設置する。この
ようにすることで、第1のダイポールアンテナ2と第2
のダイポールアンテナ5との電磁界的な結合を利用する
ことで広帯域化を図っている。つまり、給電を受ける第
1のダイポールアンテナ2からの電磁界的作用により、
地導体1の上方に略1/4波長離れた位置に設けた無給
電の第2のダイポールアンテナ5が励振して共振状態と
なるので、給電を受けるダイポールアンテナを地導体1
の上方に略1/4波長離れた位置に設けた場合と比較し
て、広帯域の帯域特性を示すようになる。これを定量的
に示したのが図2である。以下、この図2を用いて本願
発明の構成とすることによる広帯域化について説明す
る。
体1の近傍(多くとも略1/8波長程度)に第1のダイ
ポールアンテナ2を配置することで、地導体1上に露出
する給電線路3を短くしている。しかしながら、単に地
導体1上に露出する給電線路3を短くするだけでは帯域
特性が狭帯域になってしまう。このため、この実施の形
態1によるアンテナ装置では給電を受けている第1のダ
イポールアンテナ2と無給電の第2のダイポールアンテ
ナ5との共振周波数をほぼ一致させて、第1のダイポー
ルアンテナ2の上方に地導体1から約1/4波長離して
無給電の第2のダイポールアンテナ5を設置する。この
ようにすることで、第1のダイポールアンテナ2と第2
のダイポールアンテナ5との電磁界的な結合を利用する
ことで広帯域化を図っている。つまり、給電を受ける第
1のダイポールアンテナ2からの電磁界的作用により、
地導体1の上方に略1/4波長離れた位置に設けた無給
電の第2のダイポールアンテナ5が励振して共振状態と
なるので、給電を受けるダイポールアンテナを地導体1
の上方に略1/4波長離れた位置に設けた場合と比較し
て、広帯域の帯域特性を示すようになる。これを定量的
に示したのが図2である。以下、この図2を用いて本願
発明の構成とすることによる広帯域化について説明す
る。
【0022】図2は本願発明の最も簡略された構成であ
る実施の形態1によるアンテナ装置及びその他の構成に
おける正規化周波数に対する反射減衰量を示すグラフ図
であり、実施の形態1によるアンテナ装置の原理を確認
するために、無給電のダイポールアンテナ(第2のダイ
ポールアンテナ5)を有するか否かに対する反射減衰量
特性を示している。図において、黒塗りの四角記号のプ
ロットで表した曲線は地導体の上方に約1/4波長離れ
た位置に給電を受けるダイポールアンテナを配置した
(従来のアンテナ装置)場合の特性、黒塗りの丸記号の
プロットで表した曲線は地導体の上方に約1/8波長離
れた位置に給電を受けるダイポールアンテナを配置した
場合の特性で、黒塗りの三角記号のプロットで表した曲
線は地導体の上方に約1/4波長離れた位置に無給電の
ダイポールアンテナを配置し、且つ地導体の上方に約1
/8波長離れた位置に給電を受けるダイポールアンテナ
を配置した実施の形態1によるアンテナ装置の特性であ
る。ここで、反射減衰量とはアンテナ装置から放射させ
ずに給電点に反射させた場合の放射量に相当するもの
で、反射減衰量(絶対値)が大きいほどそのアンテナ装
置は放射量が大きくなる。
る実施の形態1によるアンテナ装置及びその他の構成に
おける正規化周波数に対する反射減衰量を示すグラフ図
であり、実施の形態1によるアンテナ装置の原理を確認
するために、無給電のダイポールアンテナ(第2のダイ
ポールアンテナ5)を有するか否かに対する反射減衰量
特性を示している。図において、黒塗りの四角記号のプ
ロットで表した曲線は地導体の上方に約1/4波長離れ
た位置に給電を受けるダイポールアンテナを配置した
(従来のアンテナ装置)場合の特性、黒塗りの丸記号の
プロットで表した曲線は地導体の上方に約1/8波長離
れた位置に給電を受けるダイポールアンテナを配置した
場合の特性で、黒塗りの三角記号のプロットで表した曲
線は地導体の上方に約1/4波長離れた位置に無給電の
ダイポールアンテナを配置し、且つ地導体の上方に約1
/8波長離れた位置に給電を受けるダイポールアンテナ
を配置した実施の形態1によるアンテナ装置の特性であ
る。ここで、反射減衰量とはアンテナ装置から放射させ
ずに給電点に反射させた場合の放射量に相当するもの
で、反射減衰量(絶対値)が大きいほどそのアンテナ装
置は放射量が大きくなる。
【0023】図2に示すように、無給電ダイポールアン
テナを設けず、給電を受けるダイポールアンテナが地導
体1から約1/8波長分しか離れていない黒塗りの丸記
号のプロットで表した曲線は、基準周波数における反射
減衰量の値が小さくなり、共振できずに放射効率が落ち
ていることが分かる。また、黒塗りの四角記号のプロッ
トで表した従来のアンテナ装置による曲線は基準周波数
において大きな反射減衰量を示すが、黒塗りの三角記号
のプロットで表した実施の形態1によるアンテナ装置の
曲線は、基準周波数だけでなく、その周辺の周波数にお
いても高い反射減衰量を示し、無給電のダイポールアン
テナとして、第2のダイポールアンテナ5を地導体1の
上方に約1/4波長離れた位置に設けることで、大幅な
広帯域化が図られていることが分かる。
テナを設けず、給電を受けるダイポールアンテナが地導
体1から約1/8波長分しか離れていない黒塗りの丸記
号のプロットで表した曲線は、基準周波数における反射
減衰量の値が小さくなり、共振できずに放射効率が落ち
ていることが分かる。また、黒塗りの四角記号のプロッ
トで表した従来のアンテナ装置による曲線は基準周波数
において大きな反射減衰量を示すが、黒塗りの三角記号
のプロットで表した実施の形態1によるアンテナ装置の
曲線は、基準周波数だけでなく、その周辺の周波数にお
いても高い反射減衰量を示し、無給電のダイポールアン
テナとして、第2のダイポールアンテナ5を地導体1の
上方に約1/4波長離れた位置に設けることで、大幅な
広帯域化が図られていることが分かる。
【0024】また、上記のようにダイポールアンテナに
近接して無給電のダイポールアンテナを配置することで
高利得を得る従来のダイポールアンテナとして八木アン
テナがある。この八木アンテナは、例えば内田、虫明
著、「超短波空中線」、生産技術センターに記載されて
おり、その構成としては給電を受けるダイポールアンテ
ナを地導体等に近接させずに使用することができるた
め、地導体との距離を適当に設定することで広帯域なダ
イポールアンテナとして動作させることができる。さら
に、上記給電を受けるダイポールアンテナから約1/4
波長離して無給電のダイポールアンテナを配置し、給電
を受けるダイポールアンテナよりも素子長を短くするこ
とで無給電のダイポールアンテナの位相を遅させる。こ
のようにすることで、無給電のダイポールアンテナの方
向で給電を受けるダイポールアンテナの放射界と位相が
合い、指向性を持たせている。このように八木アンテナ
における無給電のダイポールアンテナは指向性を持たせ
るための構成要素として使用される。これに対して本願
発明のアンテナ装置は、上述したように通常、地導体と
給電ダイポールアンテナとの距離が約1/4波長以下と
なると共振状態にすることができないにもかかわらず、
給電線路からの放射の影響を低減するために多くとも約
1/8波長離れた位置に給電ダイポールアンテナを配置
し、これと地導体から約1/4波長離れた位置に設けた
無給電ダイポールアンテナとの電磁界的な結合を利用す
ることにより共振状態となり、広帯域特性を得るもの
で、上記のような八木アンテナの構成ではこのような広
帯域化を図ることはできない。
近接して無給電のダイポールアンテナを配置することで
高利得を得る従来のダイポールアンテナとして八木アン
テナがある。この八木アンテナは、例えば内田、虫明
著、「超短波空中線」、生産技術センターに記載されて
おり、その構成としては給電を受けるダイポールアンテ
ナを地導体等に近接させずに使用することができるた
め、地導体との距離を適当に設定することで広帯域なダ
イポールアンテナとして動作させることができる。さら
に、上記給電を受けるダイポールアンテナから約1/4
波長離して無給電のダイポールアンテナを配置し、給電
を受けるダイポールアンテナよりも素子長を短くするこ
とで無給電のダイポールアンテナの位相を遅させる。こ
のようにすることで、無給電のダイポールアンテナの方
向で給電を受けるダイポールアンテナの放射界と位相が
合い、指向性を持たせている。このように八木アンテナ
における無給電のダイポールアンテナは指向性を持たせ
るための構成要素として使用される。これに対して本願
発明のアンテナ装置は、上述したように通常、地導体と
給電ダイポールアンテナとの距離が約1/4波長以下と
なると共振状態にすることができないにもかかわらず、
給電線路からの放射の影響を低減するために多くとも約
1/8波長離れた位置に給電ダイポールアンテナを配置
し、これと地導体から約1/4波長離れた位置に設けた
無給電ダイポールアンテナとの電磁界的な結合を利用す
ることにより共振状態となり、広帯域特性を得るもの
で、上記のような八木アンテナの構成ではこのような広
帯域化を図ることはできない。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、地導体1と、地導体1の上方に多くとも略1/8波
長離して設けた第1のダイポールアンテナ2と、この第
1のダイポールアンテナ2に給電し、地導体1の上方に
第1のダイポールアンテナ2までの長さだけ露出する給
電線路3と、第1のダイポールアンテナ2と略同一の共
振周波数を有し、この第1のダイポールアンテナ2と略
平行になるように、その上方の地導体1から略1/4波
長離した位置に設けられ、第1のダイポールアンテナ2
からの電磁界的作用を受けて励振する無給電の第2のダ
イポールアンテナ5とを備えるので、第1のダイポール
アンテナ2に給電する給電線路3の長さを短縮しても広
帯域特性を得ることができるため、給電線路3から放射
量を低減することができる。これにより、対称性のよい
放射パターンが得られるようになり、交差偏波を低減す
ることができる。
ば、地導体1と、地導体1の上方に多くとも略1/8波
長離して設けた第1のダイポールアンテナ2と、この第
1のダイポールアンテナ2に給電し、地導体1の上方に
第1のダイポールアンテナ2までの長さだけ露出する給
電線路3と、第1のダイポールアンテナ2と略同一の共
振周波数を有し、この第1のダイポールアンテナ2と略
平行になるように、その上方の地導体1から略1/4波
長離した位置に設けられ、第1のダイポールアンテナ2
からの電磁界的作用を受けて励振する無給電の第2のダ
イポールアンテナ5とを備えるので、第1のダイポール
アンテナ2に給電する給電線路3の長さを短縮しても広
帯域特性を得ることができるため、給電線路3から放射
量を低減することができる。これにより、対称性のよい
放射パターンが得られるようになり、交差偏波を低減す
ることができる。
【0026】なお、上記実施の形態1では第1のダイポ
ールアンテナ2を地導体1の上方に略1/8波長離して
給電する例を示したが、1/20波長程度にしても同様
な特性が得られることを実験により確認している。要す
るに第1のダイポールアンテナ2は極力地導体1付近に
設けてもよく、第2のダイポールアンテナ5の位置を調
整することで広帯域化を図ることができる。
ールアンテナ2を地導体1の上方に略1/8波長離して
給電する例を示したが、1/20波長程度にしても同様
な特性が得られることを実験により確認している。要す
るに第1のダイポールアンテナ2は極力地導体1付近に
設けてもよく、第2のダイポールアンテナ5の位置を調
整することで広帯域化を図ることができる。
【0027】実施の形態2.この実施の形態2では給電
を受ける線状アンテナの上方に配置する無給電の線状ア
ンテナを太くして広帯域特性を向上させたものである。
を受ける線状アンテナの上方に配置する無給電の線状ア
ンテナを太くして広帯域特性を向上させたものである。
【0028】図3はこの発明の実施の形態2によるアン
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、5a
は第1のダイポールアンテナ2からの電磁界的作用を受
けて励振する無給電の第2のダイポールアンテナ(第2
線状アンテナ)で、第1のダイポールアンテナ2の放射
素子よりも素子の端部が太くなるように構成されてい
る。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重
複する説明を省略する。
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、5a
は第1のダイポールアンテナ2からの電磁界的作用を受
けて励振する無給電の第2のダイポールアンテナ(第2
線状アンテナ)で、第1のダイポールアンテナ2の放射
素子よりも素子の端部が太くなるように構成されてい
る。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重
複する説明を省略する。
【0029】次に概要について説明する。上記実施の形
態1と同様に広帯域特性を得るために第2のダイポール
アンテナ5aは第1のダイポールアンテナ2の上方に地
導体1から約1/4波長離して配置している。このと
き、無給電のダイポールアンテナを太くする(誘電体基
板にプリントしたダイポールアンテナでは、その素子幅
を大きくする)ことによって、さらに広帯域化できるこ
とが実験的にわかっている。そこで、この実施の形態2
では第2のダイポールアンテナ5aを太くすることで広
帯域化を図っている。特に、図3では第2のダイポール
アンテナ5aの素子端部をより太くしてボウタイアンテ
ナ状にした例を示しており、このようにすることで、単
に素子を太くする場合より広帯域性を向上させることが
できる。
態1と同様に広帯域特性を得るために第2のダイポール
アンテナ5aは第1のダイポールアンテナ2の上方に地
導体1から約1/4波長離して配置している。このと
き、無給電のダイポールアンテナを太くする(誘電体基
板にプリントしたダイポールアンテナでは、その素子幅
を大きくする)ことによって、さらに広帯域化できるこ
とが実験的にわかっている。そこで、この実施の形態2
では第2のダイポールアンテナ5aを太くすることで広
帯域化を図っている。特に、図3では第2のダイポール
アンテナ5aの素子端部をより太くしてボウタイアンテ
ナ状にした例を示しており、このようにすることで、単
に素子を太くする場合より広帯域性を向上させることが
できる。
【0030】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、給電を受ける第1のダイポールアンテナ2より無給
電の第2のダイポールアンテナ5aを太くしたので、上
記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、さらに
広帯域特性を向上させることができる。
ば、給電を受ける第1のダイポールアンテナ2より無給
電の第2のダイポールアンテナ5aを太くしたので、上
記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、さらに
広帯域特性を向上させることができる。
【0031】なお、上記実施の形態2では無給電ダイポ
ールアンテナを太くする構成を上記実施の形態1に適用
した例を示したが、これに限らず以下の実施の形態に示
す構成に適用しても良い。
ールアンテナを太くする構成を上記実施の形態1に適用
した例を示したが、これに限らず以下の実施の形態に示
す構成に適用しても良い。
【0032】実施の形態3.この実施の形態3では無給
電の線状アンテナを、その中心に対して略対称となるよ
うに両端を地導体側に折り曲げてカット面によるビーム
幅の差を低減し、通信方向による利得差の発生を低減す
るものである。
電の線状アンテナを、その中心に対して略対称となるよ
うに両端を地導体側に折り曲げてカット面によるビーム
幅の差を低減し、通信方向による利得差の発生を低減す
るものである。
【0033】図4はこの発明の実施の形態3によるアン
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、5b
は中心に対して略対称となるように両端部を地導体1側
に折り曲げた第2のダイポールアンテナ(第2線状アン
テナ)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号
を付して重複する説明を省略する。
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、5b
は中心に対して略対称となるように両端部を地導体1側
に折り曲げた第2のダイポールアンテナ(第2線状アン
テナ)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号
を付して重複する説明を省略する。
【0034】次に概要について説明する。ダイポールア
ンテナの放射パターンはカット面によって異なり、E面
は8の字型の指向性、H面は無指向性を示す。つまり、
電界ベクトルを含む面であるE面のビーム幅は狭く、磁
界ベクトルを含む面であるH面のビーム幅が広い。この
ようなカット面によるビーム幅の差は、全方向と通信を
行うようなアプリケーションの場合、通信方向によって
利得が異なってしまう可能性があり問題となる。この問
題に対してカット面による指向性の差を低減するため
に、ダイポールアンテナの放射パターンをよりブロード
にすることが要求される場合には、E面のビーム幅を広
げる必要がある。そこで、この実施の形態3では、第2
のダイポールアンテナ5bの中心に対して略対称となる
ように両端部を地導体1側に折り曲げる。このようにす
ることで広角方向にも指向性を有するようになり、ブロ
ードな特性が得られる。また、折り曲げ角度を変えるこ
とでE面のビーム幅を調整することもできる。
ンテナの放射パターンはカット面によって異なり、E面
は8の字型の指向性、H面は無指向性を示す。つまり、
電界ベクトルを含む面であるE面のビーム幅は狭く、磁
界ベクトルを含む面であるH面のビーム幅が広い。この
ようなカット面によるビーム幅の差は、全方向と通信を
行うようなアプリケーションの場合、通信方向によって
利得が異なってしまう可能性があり問題となる。この問
題に対してカット面による指向性の差を低減するため
に、ダイポールアンテナの放射パターンをよりブロード
にすることが要求される場合には、E面のビーム幅を広
げる必要がある。そこで、この実施の形態3では、第2
のダイポールアンテナ5bの中心に対して略対称となる
ように両端部を地導体1側に折り曲げる。このようにす
ることで広角方向にも指向性を有するようになり、ブロ
ードな特性が得られる。また、折り曲げ角度を変えるこ
とでE面のビーム幅を調整することもできる。
【0035】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、第2のダイポールアンテナ5bを中心に対して略対
称となるように両端部を地導体1側に折り曲げること
で、上記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、
E面のビーム幅を広げることができることから、通信方
向によって利得差が生じることを抑えることができる。
また、傾きの角度を変えることでビーム幅を調整するこ
とができることから、アンテナ装置の使用目的にあうよ
うに最適化するためのパラメータとして利用することが
できる。
ば、第2のダイポールアンテナ5bを中心に対して略対
称となるように両端部を地導体1側に折り曲げること
で、上記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、
E面のビーム幅を広げることができることから、通信方
向によって利得差が生じることを抑えることができる。
また、傾きの角度を変えることでビーム幅を調整するこ
とができることから、アンテナ装置の使用目的にあうよ
うに最適化するためのパラメータとして利用することが
できる。
【0036】なお、上記実施の形態3では無給電ダイポ
ールアンテナを折り曲げる構成を上記実施の形態1に適
用した例を示したが、これに限らず他の実施の形態の構
成に適用しても良い。
ールアンテナを折り曲げる構成を上記実施の形態1に適
用した例を示したが、これに限らず他の実施の形態の構
成に適用しても良い。
【0037】実施の形態4.この実施の形態4では給電
を受ける線状アンテナの上方に無給電の線状アンテナを
配置し、そのさらに上方に導波器として動作する無給電
の線状アンテナを配置することで指向性を向上させたも
のである。
を受ける線状アンテナの上方に無給電の線状アンテナを
配置し、そのさらに上方に導波器として動作する無給電
の線状アンテナを配置することで指向性を向上させたも
のである。
【0038】図5はこの発明の実施の形態4によるアン
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、6は
第2のダイポールアンテナ5の上方に配置された第3の
ダイポールアンテナ(第3線状アンテナ)である。な
お、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する
説明を省略する。
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、6は
第2のダイポールアンテナ5の上方に配置された第3の
ダイポールアンテナ(第3線状アンテナ)である。な
お、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する
説明を省略する。
【0039】次に概要について説明する。図5の例では
第1のダイポールアンテナ2の上方に地導体1から約1
/4波長の位置に第2のダイポールアンテナ5を配置
し、その上部に第2のダイポールアンテナ5の素子長よ
りも短い第3のダイポールアンテナ6を約1/8波長程
度離して配置する。このようにすることで、第1のダイ
ポールアンテナ2からの電磁的作用を受けて第2のダイ
ポールアンテナ5が励振し、この第2のダイポールアン
テナ5からの電磁的作用を受けて第3のダイポールアン
テナ6が励振する。これにより、上記実施の形態1と同
様に第1のダイポールアンテナ2に給電する給電線路3
を短くしても帯域特性を広帯域にすることができ、さら
に、この実施の形態4によるアンテナ装置から放射され
る電波は第3のダイポールアンテナ6の方向に強められ
ていく指向性を有するようになる。
第1のダイポールアンテナ2の上方に地導体1から約1
/4波長の位置に第2のダイポールアンテナ5を配置
し、その上部に第2のダイポールアンテナ5の素子長よ
りも短い第3のダイポールアンテナ6を約1/8波長程
度離して配置する。このようにすることで、第1のダイ
ポールアンテナ2からの電磁的作用を受けて第2のダイ
ポールアンテナ5が励振し、この第2のダイポールアン
テナ5からの電磁的作用を受けて第3のダイポールアン
テナ6が励振する。これにより、上記実施の形態1と同
様に第1のダイポールアンテナ2に給電する給電線路3
を短くしても帯域特性を広帯域にすることができ、さら
に、この実施の形態4によるアンテナ装置から放射され
る電波は第3のダイポールアンテナ6の方向に強められ
ていく指向性を有するようになる。
【0040】このように第3のダイポールアンテナ6を
導波器として動作させるためには、第3のダイポールア
ンテナ6を第2のダイポールアンテナ5からの距離が略
1/8波長から略1/4波長程度の位置に配置し、その
素子長を第2のダイポールアンテナ5より短くする。こ
れにより、第3のダイポールアンテナ6の位相が第2の
ダイポールアンテナ5よりも遅れるようになり、第3の
ダイポールアンテナ6の方向で第2のダイポールアンテ
ナ5の放射界と位相が合って電波が強められるようにな
る。従って、実施の形態4のアンテナ装置が八木アンテ
ナと同様な指向性を有するようになり、通信方向に対す
る利得を高くすることができる。
導波器として動作させるためには、第3のダイポールア
ンテナ6を第2のダイポールアンテナ5からの距離が略
1/8波長から略1/4波長程度の位置に配置し、その
素子長を第2のダイポールアンテナ5より短くする。こ
れにより、第3のダイポールアンテナ6の位相が第2の
ダイポールアンテナ5よりも遅れるようになり、第3の
ダイポールアンテナ6の方向で第2のダイポールアンテ
ナ5の放射界と位相が合って電波が強められるようにな
る。従って、実施の形態4のアンテナ装置が八木アンテ
ナと同様な指向性を有するようになり、通信方向に対す
る利得を高くすることができる。
【0041】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、第2のダイポールアンテナ5の素子長より短く、こ
の第2のダイポールアンテナ5と略平行になるように略
1/8波長から略1/4波長離して設けられ、第2のダ
イポールアンテナ5からの電磁界的作用を受けて励振す
る無給電の第3のダイポールアンテナ6を少なくとも1
つ備えるので、上記実施の形態1と同様の効果を奏する
とともに、第3のダイポールアンテナ6が導波器として
動作することから指向性を持たせることができ、通信方
向に対する利得を向上させることができる。
ば、第2のダイポールアンテナ5の素子長より短く、こ
の第2のダイポールアンテナ5と略平行になるように略
1/8波長から略1/4波長離して設けられ、第2のダ
イポールアンテナ5からの電磁界的作用を受けて励振す
る無給電の第3のダイポールアンテナ6を少なくとも1
つ備えるので、上記実施の形態1と同様の効果を奏する
とともに、第3のダイポールアンテナ6が導波器として
動作することから指向性を持たせることができ、通信方
向に対する利得を向上させることができる。
【0042】なお、上記実施の形態4では第3のダイポ
ールアンテナ6を1つ設けた例について示したが、これ
に限らず第3のダイポールアンテナ6との距離を略1/
8波長から略1/4波長程度離して導波器として動作す
る無給電のダイポールアンテナを複数配置してもよい。
ールアンテナ6を1つ設けた例について示したが、これ
に限らず第3のダイポールアンテナ6との距離を略1/
8波長から略1/4波長程度離して導波器として動作す
る無給電のダイポールアンテナを複数配置してもよい。
【0043】実施の形態5.この実施の形態5では給電
を受ける線状アンテナの上方に無給電の線状アンテナを
配置し、その上方の極近傍に上記無給電の線状アンテナ
より高い共振周波数を有する無給電の線状アンテナを配
置することで2共振特性を持たせたものである。
を受ける線状アンテナの上方に無給電の線状アンテナを
配置し、その上方の極近傍に上記無給電の線状アンテナ
より高い共振周波数を有する無給電の線状アンテナを配
置することで2共振特性を持たせたものである。
【0044】図6はこの発明の実施の形態5によるアン
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、7は
第2のダイポールアンテナ5の極近傍に配置され、第2
のダイポールアンテナ5よりも高い共振周波数を有する
第4のダイポールアンテナ(第4線状アンテナ)であ
る。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重
複する説明を省略する。
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、7は
第2のダイポールアンテナ5の極近傍に配置され、第2
のダイポールアンテナ5よりも高い共振周波数を有する
第4のダイポールアンテナ(第4線状アンテナ)であ
る。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重
複する説明を省略する。
【0045】次に概要について説明する。この実施の形
態5によるアンテナ装置は、第1のダイポールアンテナ
2からの電磁的作用を受けて第2のダイポールアンテナ
5及び第4のダイポールアンテナ7が励振し、給電線路
3を短くしたことによる狭帯域化を抑えることができる
ことは上記実施の形態1と同様である。ここでは、特に
第4のダイポールアンテナ7を備えることで2共振特性
を得ることができる構成を示している。具体的に説明す
ると、上記実施の形態4に示したように第3のダイポー
ルアンテナを導波器として動作させるには、第2のダイ
ポールアンテナ5から約1/8〜1/4波長離す必要が
あるが、この実施の形態5では第4のダイポールアンテ
ナ7を第2のダイポールアンテナ5の上方に近接(約1
/10から1/20波長程度)して配置して電磁界的な
結合をさせる。これにより、第4のダイポールアンテナ
7は導波器としては動作しないが、第1のダイポールア
ンテナ2の共振周波数に加えて第4のダイポールアンテ
ナ7の共振周波数でも整合を取ることができ、2共振特
性を得ることができるようになる。
態5によるアンテナ装置は、第1のダイポールアンテナ
2からの電磁的作用を受けて第2のダイポールアンテナ
5及び第4のダイポールアンテナ7が励振し、給電線路
3を短くしたことによる狭帯域化を抑えることができる
ことは上記実施の形態1と同様である。ここでは、特に
第4のダイポールアンテナ7を備えることで2共振特性
を得ることができる構成を示している。具体的に説明す
ると、上記実施の形態4に示したように第3のダイポー
ルアンテナを導波器として動作させるには、第2のダイ
ポールアンテナ5から約1/8〜1/4波長離す必要が
あるが、この実施の形態5では第4のダイポールアンテ
ナ7を第2のダイポールアンテナ5の上方に近接(約1
/10から1/20波長程度)して配置して電磁界的な
結合をさせる。これにより、第4のダイポールアンテナ
7は導波器としては動作しないが、第1のダイポールア
ンテナ2の共振周波数に加えて第4のダイポールアンテ
ナ7の共振周波数でも整合を取ることができ、2共振特
性を得ることができるようになる。
【0046】また、上記実施の形態5では第4のダイポ
ールアンテナ7を第2のダイポールアンテナ5の近傍に
1つ配置することで2共振特性を得る構成を示したが、
第4のダイポールアンテナ7の上方にさらに無給電のダ
イポールアンテナを配置して3つ以上の周波数の共振特
性が得られる構成も本願発明の範疇に含まれることはい
うまでもない。
ールアンテナ7を第2のダイポールアンテナ5の近傍に
1つ配置することで2共振特性を得る構成を示したが、
第4のダイポールアンテナ7の上方にさらに無給電のダ
イポールアンテナを配置して3つ以上の周波数の共振特
性が得られる構成も本願発明の範疇に含まれることはい
うまでもない。
【0047】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、第2のダイポールアンテナ5より高い共振周波数を
有するダイポールアンテナであって、第2のダイポール
アンテナ5と略平行になるように、その上方の極近傍に
少なくとも1つ設けられ、この第2のダイポールアンテ
ナ5からの電磁界的作用を受けて励振する無給電の第4
のダイポールアンテナ7を備えるので、複数の周波数に
対する共振特性を得ることができ、アンテナ装置の使用
目的に応じた最適なアンテナ装置を設計することができ
る。
ば、第2のダイポールアンテナ5より高い共振周波数を
有するダイポールアンテナであって、第2のダイポール
アンテナ5と略平行になるように、その上方の極近傍に
少なくとも1つ設けられ、この第2のダイポールアンテ
ナ5からの電磁界的作用を受けて励振する無給電の第4
のダイポールアンテナ7を備えるので、複数の周波数に
対する共振特性を得ることができ、アンテナ装置の使用
目的に応じた最適なアンテナ装置を設計することができ
る。
【0048】実施の形態6.この実施の形態6では給電
を受ける線状アンテナと略平行になるように、その上方
の地導体から略1/4波長離した位置に設けられ、上記
線状アンテナに対して略対称となるように少なくとも2
つ無給電の線状アンテナを配置することでカット面の違
いによるビーム幅の差を低減させたものである。
を受ける線状アンテナと略平行になるように、その上方
の地導体から略1/4波長離した位置に設けられ、上記
線状アンテナに対して略対称となるように少なくとも2
つ無給電の線状アンテナを配置することでカット面の違
いによるビーム幅の差を低減させたものである。
【0049】図7はこの発明の実施の形態6によるアン
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、4a
は第5のダイポールアンテナ8,8が一体に形成された
誘電体基板、8は第1のダイポールアンテナ2と略平行
になるように、その上方の地導体1から略1/4波長離
した位置に設けられ、第1のダイポールアンテナ2に対
して略対称となるように配置した無給電の第5のダイポ
ールアンテナ(第5線状アンテナ)である。なお、図1
と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省
略する。
テナ装置の構成を示す斜視図である。図において、4a
は第5のダイポールアンテナ8,8が一体に形成された
誘電体基板、8は第1のダイポールアンテナ2と略平行
になるように、その上方の地導体1から略1/4波長離
した位置に設けられ、第1のダイポールアンテナ2に対
して略対称となるように配置した無給電の第5のダイポ
ールアンテナ(第5線状アンテナ)である。なお、図1
と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省
略する。
【0050】次に概要について説明する。この実施の形
態6によるアンテナ装置は、第1のダイポールアンテナ
2からの電磁的作用を受けて2つの第5のダイポールア
ンテナ8,8が励振し、給電線路3を短くしたことによ
る狭帯域化を抑えることができることは上記実施の形態
1と同様である。ここでは、特にH面のビーム幅をシャ
ープにする構成を示している。つまり、第5のダイポー
ルアンテナ8,8を第1のダイポールアンテナ2と略平
行になるようにその上方の地導体1から略1/4波長離
した位置に第1のダイポールアンテナ2に対して略対称
となるように配置することで、第5のダイポールアンテ
ナ8,8が第1のダイポールアンテナ2のH面方向に配
列されることになる。このように構成すると、E面方向
のビーム幅を狭くすることができることが実験的に分か
っている。このとき、第5のダイポールアンテナ8,8
の間隔を適宜変更することで、H面のビーム幅をE面ビ
ーム幅とほぼ同じになるまで調整することができる。
態6によるアンテナ装置は、第1のダイポールアンテナ
2からの電磁的作用を受けて2つの第5のダイポールア
ンテナ8,8が励振し、給電線路3を短くしたことによ
る狭帯域化を抑えることができることは上記実施の形態
1と同様である。ここでは、特にH面のビーム幅をシャ
ープにする構成を示している。つまり、第5のダイポー
ルアンテナ8,8を第1のダイポールアンテナ2と略平
行になるようにその上方の地導体1から略1/4波長離
した位置に第1のダイポールアンテナ2に対して略対称
となるように配置することで、第5のダイポールアンテ
ナ8,8が第1のダイポールアンテナ2のH面方向に配
列されることになる。このように構成すると、E面方向
のビーム幅を狭くすることができることが実験的に分か
っている。このとき、第5のダイポールアンテナ8,8
の間隔を適宜変更することで、H面のビーム幅をE面ビ
ーム幅とほぼ同じになるまで調整することができる。
【0051】また、上記では誘電体基板4a上に第5の
ダイポールアンテナ8,8を配置する例を示したが、ス
ペーサ等を挟んで無給電のダイポールアンテナを配列し
てもよく、その構成方法を変えてもこの発明は有効であ
る。
ダイポールアンテナ8,8を配置する例を示したが、ス
ペーサ等を挟んで無給電のダイポールアンテナを配列し
てもよく、その構成方法を変えてもこの発明は有効であ
る。
【0052】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、地導体1と、地導体1の上方に多くとも略1/8波
長離して設けた第1のダイポールアンテナ2と、この第
1のダイポールアンテナ2に給電し、地導体1の上方に
第1のダイポールアンテナ2までの長さだけ露出する給
電線路3と、第1のダイポールアンテナ2と略同一の共
振周波数を有し、この第1のダイポールアンテナ2から
の電磁界的作用を受けて励振する無給電の線状アンテナ
であって、第1のダイポールアンテナ2と略平行になる
ように、その上方の地導体1から略1/4波長離した位
置に設けられ、第1のダイポールアンテナ2に対して略
対称となるように少なくとも2つ配置した第5のダイポ
ールアンテナ8,8とを備えるので、上記実施の形態1
と同様に第1のダイポールアンテナ2に給電する給電線
路3の長さを短縮しても広帯域特性を得ることができる
ため、給電線路3から放射量を低減することができる。
これにより、対称性のよい放射パターンが得られるよう
になり、交差偏波を低減させることができる。
ば、地導体1と、地導体1の上方に多くとも略1/8波
長離して設けた第1のダイポールアンテナ2と、この第
1のダイポールアンテナ2に給電し、地導体1の上方に
第1のダイポールアンテナ2までの長さだけ露出する給
電線路3と、第1のダイポールアンテナ2と略同一の共
振周波数を有し、この第1のダイポールアンテナ2から
の電磁界的作用を受けて励振する無給電の線状アンテナ
であって、第1のダイポールアンテナ2と略平行になる
ように、その上方の地導体1から略1/4波長離した位
置に設けられ、第1のダイポールアンテナ2に対して略
対称となるように少なくとも2つ配置した第5のダイポ
ールアンテナ8,8とを備えるので、上記実施の形態1
と同様に第1のダイポールアンテナ2に給電する給電線
路3の長さを短縮しても広帯域特性を得ることができる
ため、給電線路3から放射量を低減することができる。
これにより、対称性のよい放射パターンが得られるよう
になり、交差偏波を低減させることができる。
【0053】また、H面方向に無給電の第5のダイポー
ルアンテナ8,8を配列することでH面のビーム幅を狭
くすることができ、通信方向に対する利得を向上させる
ことができる。さらに、第5のダイポールアンテナ8,
8の間隔を調整することで、E面ビーム幅とほぼ同じビ
ーム幅を得ることができ、通信方向によって利得差が生
じることを抑えることができる。
ルアンテナ8,8を配列することでH面のビーム幅を狭
くすることができ、通信方向に対する利得を向上させる
ことができる。さらに、第5のダイポールアンテナ8,
8の間隔を調整することで、E面ビーム幅とほぼ同じビ
ーム幅を得ることができ、通信方向によって利得差が生
じることを抑えることができる。
【0054】なお、上記実施の形態1から6に示すよう
にアンテナ装置の構成要素(ダイポールアンテナ2,
5,5a,5b,6,7,8、及び給電線路3)を誘電
体基板4に一体に形成することで、各構成要素間を接続
する工程を省略することできることから、装置の量産性
を向上させることができる。これにより、上記実施の形
態1から6に示したアンテナ装置を用いて構成するアレ
ーアンテナの量産性も向上させることができる。
にアンテナ装置の構成要素(ダイポールアンテナ2,
5,5a,5b,6,7,8、及び給電線路3)を誘電
体基板4に一体に形成することで、各構成要素間を接続
する工程を省略することできることから、装置の量産性
を向上させることができる。これにより、上記実施の形
態1から6に示したアンテナ装置を用いて構成するアレ
ーアンテナの量産性も向上させることができる。
【0055】また、上記の他に、金属棒、同軸線路を用
いたダイポールアンテナで本願発明のアンテナ装置を構
成しても上記実施の形態1から6と同様な特性を得るこ
とができる。また、給電方法としては平行2線等の他の
方法でも基本的な原理は変わらず有効である。
いたダイポールアンテナで本願発明のアンテナ装置を構
成しても上記実施の形態1から6と同様な特性を得るこ
とができる。また、給電方法としては平行2線等の他の
方法でも基本的な原理は変わらず有効である。
【0056】さらに、上記実施の形態1から6では片偏
波を励振する単一のアンテナ装置の構成を示したが、こ
のアンテナ装置を複数個配列してアレーアンテナを構成
してもよい(このときの配列としては三角配列、格子状
の四角配列としても良く、配列方式には依存しない)。
このように本願発明のアンテナ装置をアンテナ素子とし
て使用することで、個々の素子の給電線路からの放射を
抑えられ、従来のアレーアンテナにおいて問題であった
素子間結合による給電線路からの放射モードの影響によ
る放射パターンの劣化を抑えることができ、通信方向に
対する利得を向上させることができる。また、本願発明
のアンテナ装置のダイポールアンテナを直交させて配列
すれば両偏波を励振することができる。
波を励振する単一のアンテナ装置の構成を示したが、こ
のアンテナ装置を複数個配列してアレーアンテナを構成
してもよい(このときの配列としては三角配列、格子状
の四角配列としても良く、配列方式には依存しない)。
このように本願発明のアンテナ装置をアンテナ素子とし
て使用することで、個々の素子の給電線路からの放射を
抑えられ、従来のアレーアンテナにおいて問題であった
素子間結合による給電線路からの放射モードの影響によ
る放射パターンの劣化を抑えることができ、通信方向に
対する利得を向上させることができる。また、本願発明
のアンテナ装置のダイポールアンテナを直交させて配列
すれば両偏波を励振することができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、地導
体と、地導体の上方に多くとも略1/8波長離して設け
た第1線状アンテナと、この第1線状アンテナに給電
し、地導体の上方に第1線状アンテナまでの長さだけ露
出する給電線路と、第1線状アンテナと略同一の共振周
波数を有し、この第1線状アンテナと略平行になるよう
にその上方の地導体から略1/4波長離した位置に設け
られ、第1線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励
振する無給電の第2線状アンテナとを備えるので、第1
線状アンテナに給電する給電線路の長さを短縮しても広
帯域特性を得ることができ、給電線路から放射量を低減
することができる。これにより、対称性のよい放射パタ
ーンが得られるようになり、交差偏波を低減することが
できる効果がある。
体と、地導体の上方に多くとも略1/8波長離して設け
た第1線状アンテナと、この第1線状アンテナに給電
し、地導体の上方に第1線状アンテナまでの長さだけ露
出する給電線路と、第1線状アンテナと略同一の共振周
波数を有し、この第1線状アンテナと略平行になるよう
にその上方の地導体から略1/4波長離した位置に設け
られ、第1線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励
振する無給電の第2線状アンテナとを備えるので、第1
線状アンテナに給電する給電線路の長さを短縮しても広
帯域特性を得ることができ、給電線路から放射量を低減
することができる。これにより、対称性のよい放射パタ
ーンが得られるようになり、交差偏波を低減することが
できる効果がある。
【0058】この発明によれば、第2線状アンテナの素
子長より短く、この第2線状アンテナと略平行になるよ
うに略1/8波長から略1/4波長離して設けられ、第
2線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励振する無
給電の第3線状アンテナを少なくとも1つ備えるので、
第3線状アンテナが導波器として動作することから指向
性を持たせることができ、通信方向に対する利得を向上
させることができる効果がある。
子長より短く、この第2線状アンテナと略平行になるよ
うに略1/8波長から略1/4波長離して設けられ、第
2線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励振する無
給電の第3線状アンテナを少なくとも1つ備えるので、
第3線状アンテナが導波器として動作することから指向
性を持たせることができ、通信方向に対する利得を向上
させることができる効果がある。
【0059】この発明によれば、第2線状アンテナより
高い共振周波数を有し、この第2線状アンテナと略平行
になるように、その上方の極近傍に設けられ、第2線状
アンテナからの電磁界的作用を受けて励振する無給電の
第4線状アンテナを少なくとも1つ備えるので、複数の
周波数に対する共振特性を得ることができ、アンテナ装
置の使用目的に応じた最適なアンテナ装置を設計するこ
とができる効果がある。
高い共振周波数を有し、この第2線状アンテナと略平行
になるように、その上方の極近傍に設けられ、第2線状
アンテナからの電磁界的作用を受けて励振する無給電の
第4線状アンテナを少なくとも1つ備えるので、複数の
周波数に対する共振特性を得ることができ、アンテナ装
置の使用目的に応じた最適なアンテナ装置を設計するこ
とができる効果がある。
【0060】この発明によれば、地導体と、地導体の上
方に多くとも略1/8波長離して設けた第1線状アンテ
ナと、この第1線状アンテナに給電し、地導体の上方に
第1線状アンテナまでの長さだけ露出する給電線路と、
第1線状アンテナと略同一の共振周波数を有し、この第
1線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励振する無
給電の線状アンテナであって、第1線状アンテナと略平
行になるように、その上方の地導体から略1/4波長離
した位置に設けられ、第1線状アンテナに対して略対称
となるように少なくとも2つ配置した第5線状アンテナ
とを備えるので、上記段落0057と同様の効果を奏す
るとともに、H面方向に無給電の第5線状アンテナを配
列することでH面のビーム幅を狭くすることができ、通
信方向に対する利得を向上させることができる効果があ
る。
方に多くとも略1/8波長離して設けた第1線状アンテ
ナと、この第1線状アンテナに給電し、地導体の上方に
第1線状アンテナまでの長さだけ露出する給電線路と、
第1線状アンテナと略同一の共振周波数を有し、この第
1線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励振する無
給電の線状アンテナであって、第1線状アンテナと略平
行になるように、その上方の地導体から略1/4波長離
した位置に設けられ、第1線状アンテナに対して略対称
となるように少なくとも2つ配置した第5線状アンテナ
とを備えるので、上記段落0057と同様の効果を奏す
るとともに、H面方向に無給電の第5線状アンテナを配
列することでH面のビーム幅を狭くすることができ、通
信方向に対する利得を向上させることができる効果があ
る。
【0061】また、第5線状アンテナの間隔を調整する
ことで、E面ビーム幅とほぼ同じビーム幅を得ることが
でき、通信方向によって利得差が生じることを抑えるこ
とができる効果がある。
ことで、E面ビーム幅とほぼ同じビーム幅を得ることが
でき、通信方向によって利得差が生じることを抑えるこ
とができる効果がある。
【0062】この発明によれば、給電を受ける第1線状
アンテナより無給電の線状アンテナを太くしたので、広
帯域特性を向上させることができる効果がある。
アンテナより無給電の線状アンテナを太くしたので、広
帯域特性を向上させることができる効果がある。
【0063】この発明によれば、無給電の線状アンテナ
を、その中心に対して略対称となるように両端を地導体
側に折り曲げたので、E面のビーム幅を広げることがで
きることから、通信方向によって利得差が生じることを
抑えることができる効果がある。
を、その中心に対して略対称となるように両端を地導体
側に折り曲げたので、E面のビーム幅を広げることがで
きることから、通信方向によって利得差が生じることを
抑えることができる効果がある。
【0064】また、傾きの角度を変えることでビーム幅
を調整することができることから、アンテナ装置の使用
目的にあうように最適化するためのパラメータとして利
用することができる効果がある。
を調整することができることから、アンテナ装置の使用
目的にあうように最適化するためのパラメータとして利
用することができる効果がある。
【0065】この発明によれば、線状アンテナ及び給電
線路を誘電体基板上に一体形成するので、各構成要素間
を接続する工程を省略することできることから、装置の
量産性を向上させることができる効果がある。
線路を誘電体基板上に一体形成するので、各構成要素間
を接続する工程を省略することできることから、装置の
量産性を向上させることができる効果がある。
【0066】この発明によれば、請求項1から請求項7
のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置を複数個配列
してなるので、素子間結合による給電線路からの放射モ
ードの影響による放射パターンの劣化を抑えることがで
き、通信方向に対する利得を向上させることができる効
果がある。
のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置を複数個配列
してなるので、素子間結合による給電線路からの放射モ
ードの影響による放射パターンの劣化を抑えることがで
き、通信方向に対する利得を向上させることができる効
果がある。
【図1】 この発明の実施の形態1によるアンテナ装置
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1によるアンテナ装置及びその他
の構成における正規化周波数に対する反射減衰量を示す
グラフ図である。
の構成における正規化周波数に対する反射減衰量を示す
グラフ図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるアンテナ装置
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるアンテナ装置
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるアンテナ装置
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態5によるアンテナ装置
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態6によるアンテナ装置
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図8】 従来のアンテナ装置の構成を示す斜視図であ
る。
る。
1 地導体、2 第1のダイポールアンテナ(第1線状
アンテナ)、3 給電線路、4,4a 誘電体基板、
5,5a,5b 第2のダイポールアンテナ(第2線状
アンテナ)、6 第3のダイポールアンテナ(第3線状
アンテナ)、7第4のダイポールアンテナ(第4線状ア
ンテナ)、8 第5のダイポールアンテナ(第5線状ア
ンテナ)。
アンテナ)、3 給電線路、4,4a 誘電体基板、
5,5a,5b 第2のダイポールアンテナ(第2線状
アンテナ)、6 第3のダイポールアンテナ(第3線状
アンテナ)、7第4のダイポールアンテナ(第4線状ア
ンテナ)、8 第5のダイポールアンテナ(第5線状ア
ンテナ)。
Claims (8)
- 【請求項1】 地導体と、 上記地導体の上方に多くとも略1/8波長離して設けた
第1線状アンテナと、 この第1線状アンテナに給電し、上記地導体の上方に上
記第1線状アンテナまでの長さだけ露出する給電線路
と、 上記第1線状アンテナと略同一の共振周波数を有し、こ
の第1線状アンテナと略平行になるように、その上方の
上記地導体から略1/4波長離した位置に設けられ、上
記第1線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励振す
る無給電の第2線状アンテナとを備えたアンテナ装置。 - 【請求項2】 第2線状アンテナの素子長より短く、こ
の第2線状アンテナと略平行になるように略1/8波長
から略1/4波長離して設けられ、上記第2線状アンテ
ナからの電磁界的作用を受けて励振する無給電の第3線
状アンテナを少なくとも1つ備えたことを特徴とする請
求項1記載のアンテナ装置。 - 【請求項3】 第2線状アンテナより高い共振周波数を
有し、この第2線状アンテナと略平行になるように、そ
の上方の極近傍に設けられ、上記第2線状アンテナから
の電磁界的作用を受けて励振する無給電の第4線状アン
テナを少なくとも1つ備えたことを特徴とする請求項1
記載のアンテナ装置。 - 【請求項4】 地導体と、 上記地導体の上方に多くとも略1/8波長離して設けた
第1線状アンテナと、 この第1線状アンテナに給電し、上記地導体の上方に上
記第1線状アンテナまでの長さだけ露出する給電線路
と、 上記第1線状アンテナと略同一の共振周波数を有し、こ
の第1線状アンテナからの電磁界的作用を受けて励振す
る無給電の線状アンテナであって、上記第1線状アンテ
ナと略平行になるように、その上方の上記地導体から略
1/4波長離した位置で上記第1線状アンテナに対して
略対称となるように、少なくとも2つ設けた第5線状ア
ンテナとを備えたアンテナ装置。 - 【請求項5】 無給電の線状アンテナを、給電を受ける
第1線状アンテナより太くしたことを特徴とする請求項
1から請求項4のうちのいずれか1項記載のアンテナ装
置。 - 【請求項6】 無給電の線状アンテナを、その中心に対
して略対称となるように両端を地導体側に折り曲げたこ
とを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか
1項記載のアンテナ装置。 - 【請求項7】 線状アンテナ及び給電線路は、誘電体基
板上に一体形成されることを特徴とする請求項1から請
求項6のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。 - 【請求項8】 請求項1から請求項7のうちのいずれか
1項記載のアンテナ装置を複数個配列してなるアレーア
ンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051420A JP3734666B2 (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | アンテナ装置及びこれを用いたアレーアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051420A JP3734666B2 (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | アンテナ装置及びこれを用いたアレーアンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001244731A true JP2001244731A (ja) | 2001-09-07 |
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ID=18573076
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---|---|---|---|
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KR20190104290A (ko) * | 2019-08-29 | 2019-09-09 | 삼성전기주식회사 | 안테나 장치 |
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CN112310630A (zh) * | 2020-11-05 | 2021-02-02 | 西安电子科技大学 | 宽频带高增益印刷天线 |
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US12244068B2 (en) | 2021-04-02 | 2025-03-04 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Antenna module and electronic device including the same |
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2000
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