JP2001244147A - 固体電解コンデンサおよびその製法 - Google Patents
固体電解コンデンサおよびその製法Info
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Abstract
ができながら、コンデンサ素子とパッケージの外周との
間隙をできるだけ小さくし、パッケージの同じ外形寸法
に対して、できるだけ体積の大きいコンデンサ素子を内
蔵することができる構造の固体電解コンデンサおよびそ
の製法を提供する。 【解決手段】 弁作用金属粉末の焼結体に、その一壁面
から陽極リード11の一端部が埋め込まれており、その
焼結体の外周壁に陰極12が形成されることによりコン
デンサ素子1が形成されている。そして、コンデンサ素
子1の外周壁12が板状の第1リード2と電気的に接続
されるように導電性接着剤により固定されている。この
第1リード2と露出面が同一平面をなすように対向して
第2リード3が設けられており、陽極リード11および
第2リード3との間に金属ワイヤ4が接続されている。
Description
の弁作用金属の焼結体からなる固体電解コンデンサおよ
びその製法に関する。さらに詳しくは、組立工程が簡単
で、パッケージをできるだけ小さくしながら大きなコン
デンサ素子を内蔵し、容量値を大きくするなどの電気的
特性を向上させることができる構造の固体電解コンデン
サおよびその製法に関する。
されるように、コンデンサ素子1の陽極リード11が第
1の外部リード2と抵抗溶接などにより電気的に接続さ
れ、コンデンサ素子1の側壁に形成される陰極12がヒ
ューズ4を介して、第2の外部リード3とそれぞれ電気
的に接続され、その周囲が樹脂によりモールド成形され
て樹脂製パッケージ5で被覆されることにより形成され
ている。第1および第2の外部リード2、3は、モール
ドにより樹脂製パッケージ5が形成された後にリードフ
レームから切断されて分離され、フォーミングされるこ
とにより、図8に示される構造に形成されている。
は、図9に示されるような構造の固体電解コンデンサが
開示されている。すなわち、図9に示される構造では、
絶縁性の基板21の裏面に外部電極22、23が形成さ
れ、絶縁基板21のスルーホール内の導電部材24を介
して上面側の電極22a、23aに接続されるように、
コンデンサ素子1の外周部が基板21の低い部分21b
に固着され、陽極リード11は絶縁基板21の段差によ
り高くされた部分21aの表面の電極23aに接続され
ることにより形成されている。そして、その上面側がケ
ース5により被覆される構造になっている。
ものは、リードフレームを用いて製造することができる
ため、非常に安価に製造することができるという利点が
ある。しかし、コンデンサ素子1の上下両面側にパッケ
ージ5で被覆するスペースを必要とするため、パッケー
ジの外形寸法に対するコンデンサ素子1の割合を充分に
大きくすることができない。とくに、近年の電子部品の
軽薄短小化に伴い、固体電解コンデンサでも非常にパッ
ケージの小さいものが要求されると共に、容量値の増大
化など、特性面の向上が要求されている。容量値の増大
化などの特性面の向上を図るためには、コンデンサ素子
の大きさを大きくしなければならないが、パッケージの
小形化と相容れず、小さなパッケージ内にいかに大きな
コンデンサ素子を内蔵するかが課題となっている。
ジの占める部分は非常に小さく減らすことができ、外形
寸法に対するコンデンサ素子の割合を大きくすることが
できるが、絶縁基板の両面に電極用の導電膜を形成しな
ければならないと共に、基板にスルーホールを設けて導
電部材により上下の導電膜を連結する作業が必要とな
り、基板の作製費用が高価になるという問題がある。と
くに、陽極リードがコンデンサ素子の中心部に位置する
ため、その部分の絶縁性基板を厚くして段差部分を形成
する必要があり、しかもその内部にスルーホールを形成
しなければならないため、基板の作製費用が非常に高価
になるという問題がある。
になされたもので、リードフレームを用いて簡単に製造
することができながら、コンデンサ素子とパッケージの
外周との間隙をできるだけ小さくし、パッケージの同じ
外形寸法に対して、できるだけ体積の大きいコンデンサ
素子を内蔵することができる構造の固体電解コンデンサ
およびその製法を提供することを目的とする。
ケージにしてもヒューズ機能を有し、誘電体膜などに絶
縁不良などが発生してコンデンサ素子の温度が異常に上
昇したときは両電極間をオープンにすることができる構
造の固体電解コンデンサを提供することにある。
直接コンデンサ素子の焼結体をマウントする構造にする
場合に、焼結体の陽極リード側が、傾いて両リード間の
間隙部に落ちないような構造の固体電解コンデンサを提
供することにある。
ンデンサは、弁作用金属粉末の焼結体の一壁面から該焼
結体内に一端部が埋め込まれて形成される陽極リードお
よび前記焼結体の外周壁に形成される陰極を有するコン
デンサ素子と、該コンデンサ素子の外周壁が電気的に接
続されるように導電性接着剤により固定される板状の第
1リードと、該第1リードと同一平面をなすように対向
して設けられ、前記陽極リードと電気的に接続される第
2リードと、前記第1リードおよび第2リード上に設け
られるコンデンサ素子部分を被覆するパッケージとから
なっている。
ム上に直接コンデンサ素子をマウントし、その上面に樹
脂をコーティングすることにより製造することができる
ため、コンデンサ素子とパッケージとの間隙は、下面側
では殆どなく、上面側も非常に小さい寸法で製造するこ
とができる。その結果、非常に外形寸法の小さいパッケ
ージ内に大きなコンデンサ素子を内蔵することができ、
容量値を大きくしたり、粉末の粒径を大きくすることに
よりリーク電流を減らすなどの電気的特性を向上させる
ことができる。
が、所定の温度以上になると溶断するヒューズ機能を有
する金属ワイヤを介して接続されることが、誘電体膜の
劣化などに基づくショートによる発熱に対しても、自動
的に電流を遮断することができ、焼損事故などを防止す
ることができるため好ましい。
第1リードの長さが、前記第2リードの前記コンデンサ
素子の軸方向における長さより長く形成されることによ
り、コンデンサ素子の焼結体部分が第1リード上に安定
して載置され、傾いてその上端部が第1リードおよび第
2リードの間隙部から露出するということがなく好まし
い。ここにコンデンサ素子の軸方向とは、焼結体に埋め
込まれる陽極リードが延びる方向を意味する。
が、前記第2リードと対向する側から一定長さだけ除去
されて薄く形成されることにより、外部リードとしては
従来の固体電解コンデンサと同じ寸法で形成されなが
ら、コンデンサ素子が傾いてその上端部が第1リードお
よび第2リードの間隙部に露出することを防止すること
ができる。
い部分の少なくとも一部の幅が、前記第2リードと同じ
長さの部分の幅より狭く形成される構造にしても、外部
電極の長さは殆ど従来構造と同じになり、両電極間での
ハンダなどによる短絡を防止することができる。
法は、(a)コンデンサ素子を形成する工程、(b)板
状の第1リードおよび第2リードが相対向するようにリ
ードフレームを形成する工程、(c)前記リードフレー
ムの裏面に前記第1リードおよび第2リード間の間隙部
分を閉塞するようにテープを貼着する工程、(d)前記
第1リード上にコンデンサ素子の外周壁の一面を導電性
接着剤により固定する工程、(e)前記第2リード上に
金属ワイヤの一端部をボンディングする工程、(f)該
金属ワイヤの他端部と前記コンデンサ素子の陽極リード
を電気的に接続する工程、および(g)前記第1リード
および第2リード上のコンデンサ素子部を被覆する工程
を有している。
明の固体電解コンデンサおよびその製法について説明を
する。本発明による固体電解コンデンサは、図1に本発
明による固体電解コンデンサの一実施形態である断面説
明図が示されるように、弁作用金属粉末の焼結体に、そ
の一壁面から陽極リード11の一端部が埋め込まれてお
り、その焼結体の外周壁に陰極12が形成されることに
よりコンデンサ素子1が形成されている。そして、コン
デンサ素子1の外周壁12が板状の第1リード2と電気
的に接続されるように導電性接着剤により固定されてい
る。この第1リード2と露出面(裏面側でコンデンサ素
子1などが設けられる面と反対側の面)が同一平面をな
すように対向して第2リード3が設けられており、陽極
リード11および第2リード3の間に金属ワイヤ4が接
続されている。
上に設けられるコンデンサ素子1および金属ワイヤ4部
分が被覆されるようにパッケージ5が設けられることに
より形成されている。
のリードフレームを用いたリードと同様に銅を90%以
上含む銅合金または42合金などからなる0.05〜0.
3mm程度の厚さの板状体を打ち抜いたり、エッチング
により形成され、各第1リード2および第2リード3が
相互に対向すると共に連結されたリードフレームの状態
で形成されている。すなわち、図2に示されるように、
板状体30に第1リード2および第2リード3の間隔分
の溝31を打抜きまたはエッチングにより形成すること
により形成されている。図2において、P1、P2…が
それぞれ1個のコンデンサ分で、図2に示されるよう
に、1枚の板状体30で多数個分形成され、樹脂製パッ
ケージ5がリードフレーム上に一面に形成された後に、
各素子の境界部で切断されることにより各固体電解コン
デンサが形成される。なお、板状体30の端部の溝32
は、切断分離される固体電解コンデンサの端部の切断位
置を示しているもので、なくても構わない。
造で、タンタル、アルミニウム、ニオブなどの弁作用金
属の粉末が、その一壁面に陽極リード11が埋め込まれ
た角形などに成形され、陽極酸化により粉末の周囲にT
a2O5などの酸化皮膜や二酸化マンガン層が形成され、
焼結体の外周に二酸化マンガン層、グラファイト層、銀
層などが形成されて陰極12が形成されている。焼結体
の大きさは、たとえば底面積が0.3mm四方から数m
m四方程度に形成される。なお、13はテフロンリング
である。たとえば図1に示されるように縦Aが1.6m
m程度、横および奥行きBが0.8mm程度のパッケー
ジにする場合、従来の図8に示される構造ではコンデン
サ素子1の焼結体部分の大きさは0.5mm四方で高さ
が0.7mm程度であったものが、それぞれ0.6mm四
方で高さが1.0mm程度に大きくすることができた。
なお、このときの第1リード2および第2リード3の長
さCは共に0.4mm程度で、その間隔Dが0.8mm程
度で従来構造と同程度の長さに形成されている。
ード2上に銀ペーストなどの導電性接着剤により固定さ
れ、陽極リード11は第2リード3と、たとえば300
℃程度で溶断するヒューズ機能を有する金属ワイヤ4に
より接続されている。この金属ワイヤ4は、その一端部
が第2リード3上にワイヤボンディングなどによりボン
ディングされることにより上方に立てられ、その他端部
が陽極リード11と電気的に接続されている。この構造
にすることにより、第2リード3から距離のある陽極リ
ード11と簡単に、しかも確実に電気的接続をすること
ができる。この金属ワイヤ4にヒューズ機能を有するワ
イヤを用いることにより、焼損事故を防止することがで
きる。すなわち、コンデンサ素子1の粉末周囲に形成さ
れている誘電体膜に損傷が生じ絶縁性が低下して電流が
リークすると、温度が上昇し、さらに過電流になると焼
結体が焼損し、事故になりやすいが、その前に電流を遮
断することができる。この目的から、焼結体が焼損する
600℃程度より低く、ハンダ付けなどの温度では溶断
しない260℃程度以上で溶断する材料が用いられる。
ントされて組み立てられた状態で、ペースト状の樹脂を
スクリーン印刷などにより塗布し、熱硬化させることに
より形成される。すなわち、図8に示される従来構造の
ように射出成形で形成するのではなく、その量も少ない
ため、ただ塗布して加熱するだけで形成される。この場
合、板状態30の溝31からペースト状の樹脂などが流
出しないように板状体30の裏面にテープなどを貼着し
てからペースト状の樹脂をコーティングする。また、テ
ーピングされたリードフレームの状態で減圧状態にして
コーティングすることにより、狭い空間にもボイドが形
成されることなくペースト状の樹脂が充填される。
ついて説明をする。たとえばタンタル粉末を前述の大き
さに成形すると共にその一壁面に、たとえば太さが0.
2mmφ程度のタンタル線を埋め込んで真空中で焼結す
ることにより、陽極リード11が一壁面(上面)に埋め
込まれた焼結体を形成する。そして、陽極リード11の
付け根部分にテフロンリング13を被せ、このコンデン
サ素子1の陽極リード11の先端部を、たとえばステン
レス板で形成した図示しないステンレスバーに数十個程
度溶接する。
まとめて、たとえばリン酸水溶液中に浸漬し、陽極リー
ド11を陽極として陽極酸化をすることにより、タンタ
ル粉末の周囲にTa2O5 からなる酸化物皮膜を形成す
る(化成処理)。その後、硝酸マンガン水溶液中に浸漬
し、二酸化マンガン層(図示せず)を焼結体の内部およ
びその外周面に形成する工程と前述の酸化皮膜形成工程
(再化成処理)を数回繰り返す。この硝酸マンガン水溶
液が陽極リード11に上らないようにテフロンリング1
3が設けられている。さらにその外表面にグラファイト
層(図示せず)を形成し、さらにその外表面に銀層(図
示せず)を形成することにより、その表面が陰極12と
されたコンデンサ素子1が形成される。
を、1個づつステンレスバーから切り離し、リードフレ
ームの第1リード2上にコンデンサ素子1の焼結体部を
図示しない導電性接着剤により接着する。また、第2リ
ード3の表面側にヒューズ機能を有する金属ワイヤ4
を、ワイヤボンディングすることにより立てておく。そ
して、金属ワイヤ4の他端部を陽極リード11と熱圧着
により電気的に接続する。このコンデンサ素子1が取り
付けられたリードフレームの裏面側にテープを貼着し、
真空状態の減圧下で表面側にスクリーン印刷などにより
ペースト状の樹脂をコーティングして、コンデンサ素子
1および金属ワイヤ4部分を被覆し、パッケージ5を形
成する。その後、全面にパッケージが形成されたリード
フレームを切断することにより、図1に示される構造の
固体電解コンデンサが得られる。なお、リードフレーム
の状態でハンダメッキをしておくことにより、実装時の
ハンダ付け性を良好にすることができる。
簡単に製造しながら、パッケージはコンデンサ素子が隠
れる程度に被覆されているだけで、コンデンサ素子とパ
ッケージとの間隔は、非常に薄く形成することができ
る。その結果、同じパッケージの大きさに対して、コン
デンサ素子を大きくすることができ、容量値を大きくす
ることができる。また、容量値を大きくしなければ、粉
末を粗くして、インピーダンスやリーク電流などを低減
することができ、電気的特性を向上させることができる
し、電気的特性を従来のコンデンサと同様に維持すれ
ば、パッケージを小さくすることができる。
ードの長さを従来構造の外部リードのハンダ付けする部
分の長さと同じ長さにしておくことにより、従来構造と
全く同じ外形でコンデンサ素子を大きくすることができ
る。しかし、第1リード2にコンデンサ素子1の外周を
導電性接着剤により接着する組立工程において、接着剤
が硬化する前に、図7に示されるように、焼結体部分の
陽極リード11側の端部が第1リード2および第2リー
ド3の間に傾き、裏面に陰極が露出したり、第2リード
3と接触する危険性が生じる。このような問題を予防す
る構造が図3〜6に示されている。
さEが前述の例で約2倍程度の0.8mm程度に形成さ
れている。すなわち、図3(b)に底面図が示されるよ
うに、第2リード3の長さCは図1に示される例と同じ
0.4mm程度で、両リード2、3の間隔Fは図1に示
される例の約半分である0.4mm程度に形成されてい
る。この構造に形成されることにより、リードの長さが
従来構造と若干異なるが、第1リード2が長く、コンデ
ンサ素子1が傾くことなく製造することができる。その
結果、コンデンサ素子1の陰極がパッケージ5から露出
したり、第2リード3と接触する危険性がなくなる。な
お、他の部分は図1に示される例と同じで同じ部分には
同じ符号を付してその説明を省略する。
(b)と同様の底面図で示されている。すなわち、図4
(a)は、第1リード2の長くした部分2aの幅を狭く
したもので、図4(b)は、第1リード2の長くした部
分の先端部2bを幅広にし、その中間部2cを極端に細
くしたものである。このような構造にすることにより、
プリント基板などにハンダ付けする場合に、先端までハ
ンダが流れにくくなり、あたかも従来のリードの長さと
同様のハンダ付けをすることができると共に、コンデン
サ素子1の傾きを防止することができる。このような構
造にするには、図5(a)〜(b)に図2と同様のリー
ドフレームの平面説明図が示されるように、溝部31に
第1リード2の長くした部分2aが残るように形成する
だけで得られる。このようなリードフレーム30は打抜
きの金型をこの形状にするだけで得られる。
るように第1リード2の長くした部分2dの裏面側をエ
ッチングなどにより薄くし、コンデンサ素子1の載置部
分は残しながら、裏面に露出する第1リード2の長さは
図1に示される例と同様に従来と同じ寸法Cにしたもの
である。リードフレームをこの構造にしておくことによ
り、第1リード2のエッチングされた部分(長くした部
分2dの裏面側)には樹脂が流れ込んでパッケージ5の
一部が形成されるため、外形的には図1に示される例と
全く同様の形状になる。その一方で、コンデンサ素子1
を安定して第1リード2上に載置することができ、傾き
を防止することができる。なお、図1および図3と同じ
部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
しながら空間の無駄を殆どなくすることができ、同じ外
形寸法に対して大きなコンデンサ素子を内蔵することが
できる。その結果、コンデンサの容量値を大きくした
り、リーク電流などを減らした電気的特性の向上した固
体電解コンデンサが得られる。また、段差のある基板を
準備する必要もなく、しかも組立も非常に簡単にできる
ため、安価に固体電解コンデンサを得ることができる。
の断面説明図である。
である。
態を示す断面および底面の説明図である。
る。
を示す図である。
の説明図である。
接コンデンサ素子を固着して組み立てる場合に生じる問
題を説明する図である。
明図である。
す断面説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 弁作用金属粉末の焼結体の一壁面から該
焼結体内に一端部が埋め込まれて形成される陽極リード
および前記焼結体の外周壁に形成される陰極を有するコ
ンデンサ素子と、該コンデンサ素子の外周壁が電気的に
接続されるように導電性接着剤により固定される板状の
第1リードと、該第1リードと少なくとも露出面が同一
平面をなすように対向して設けられ、前記陽極リードと
電気的に接続される第2リードと、前記第1リードおよ
び第2リード上に設けられるコンデンサ素子部分を被覆
するパッケージとからなる固体電解コンデンサ。 - 【請求項2】 前記陽極リードと前記第2リードとの間
が、所定の温度以上になると溶断するヒューズ機能を有
する金属ワイヤを介して接続されてなる請求項1記載の
固体電解コンデンサ。 - 【請求項3】 前記コンデンサ素子の軸方向における前
記第1リードの長さが、前記第2リードの前記コンデン
サ素子の軸方向における長さより長く形成されてなる請
求項1または2記載の固体電解コンデンサ。 - 【請求項4】 前記長く形成された第1リードの裏面側
が、前記第2リードと対向する側から一定長さだけ除去
されて薄く形成されてなる請求項3記載の固体電解コン
デンサ。 - 【請求項5】 前記第1リードの、前記第2リードより
長い部分の少なくとも一部の幅が、前記第2リードと同
じ長さの部分の幅より狭く形成されてなる請求項3記載
の固体電解コンデンサ。 - 【請求項6】 (a)コンデンサ素子を形成する工程、
(b)板状の第1リードおよび第2リードが相対向する
ようにリードフレームを形成する工程、(c)前記リー
ドフレームの裏面に前記第1リードおよび第2リード間
の間隙部分を閉塞するようにテープを貼着する工程、
(d)前記第1リード上にコンデンサ素子の外周壁の一
面を導電性接着剤により固定する工程、(e)前記第2
リード上に金属ワイヤの一端部をボンディングする工
程、(f)該金属ワイヤの他端部と前記コンデンサ素子
の陽極リードを電気的に接続する工程、および(g)前
記第1リードおよび第2リード上のコンデンサ素子部を
被覆する工程を有する固体電解コンデンサ素子の製法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000049765A JP4104803B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 固体電解コンデンサの製法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001244147A true JP2001244147A (ja) | 2001-09-07 |
JP4104803B2 JP4104803B2 (ja) | 2008-06-18 |
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JP (1) | JP4104803B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005101562A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-04-14 | Showa Denko Kk | チップ状固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
US7619876B2 (en) | 2007-06-18 | 2009-11-17 | Nec Tokin Corporation | Solid electrolytic capacitor and method of manufacturing the same |
US20100246099A1 (en) * | 2009-03-25 | 2010-09-30 | Rohm Co., Ltd. | Electrolytic capacitor and method of making the same |
-
2000
- 2000-02-25 JP JP2000049765A patent/JP4104803B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US7619876B2 (en) | 2007-06-18 | 2009-11-17 | Nec Tokin Corporation | Solid electrolytic capacitor and method of manufacturing the same |
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