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JP2001237879A - 端末装置、中継装置、通信方法及びその通信プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

端末装置、中継装置、通信方法及びその通信プログラムを記録した記録媒体

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Publication number
JP2001237879A
JP2001237879A JP2000044691A JP2000044691A JP2001237879A JP 2001237879 A JP2001237879 A JP 2001237879A JP 2000044691 A JP2000044691 A JP 2000044691A JP 2000044691 A JP2000044691 A JP 2000044691A JP 2001237879 A JP2001237879 A JP 2001237879A
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JP
Japan
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network
address
service identifier
terminal device
entry
Prior art date
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JP2000044691A
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Kenji Takeda
憲司 竹田
Kazuhiro Okanoue
和広 岡ノ上
Masahiro Ono
真裕 小野
Koichi Ehata
光市 江幡
Shuichi Shibata
修一 柴田
Masahiko Tsukue
昌彦 机
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Priority to PCT/JP2001/001284 priority patent/WO2001063854A1/ja
Priority to AU2001234115A priority patent/AU2001234115A1/en
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L61/00Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L2101/00Indexing scheme associated with group H04L61/00
    • H04L2101/60Types of network addresses
    • H04L2101/618Details of network addresses
    • H04L2101/663Transport layer addresses, e.g. aspects of transmission control protocol [TCP] or user datagram protocol [UDP] ports

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グローバルネットワークに接続された端末装
置からプライベートネットワークに接続された端末装置
へのデータ通信の開始を可能にする。 【解決手段】 記憶手段27に予めプライベートネット
ワーク4に接続される端末装置1―x(x=1、2、
…、n)のアドレスと該端末装置1―xが提供するサー
ビスに対応するポート番号を登録しておく。中継装置2
はグローバルネットワーク5に接続された端末装置3か
らのデータ通信を開始するパケットを受信すると、アド
レス変換手段26が、記憶手段27から該パケットが含
む宛先ポート番号と等しいポート番号を登録した端末装
置のアドレスを検索し、該パケットの宛先アドレスを該
検索されたアドレスに変換してネットワーク4に送出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末装置、中継装
置、通信方法及びその通信プログラムを記録した記録媒
体に関し、異なるアドレス体系によって構成される複数
ネットワーク間でのアドレス変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、「Internet Protocol-DARPA Inte
rnet Program Protocol Specification, RFC791」に記
載されるIPv4(Internet Protocol version 4)技
術を基盤としたインターネットの普及は顕著であり、既
存のインターネット普及の対象であった専用線や加入者
電話、ISDN市場での拡充のみならず、「Wireless A
pplication Protocol Architectural Overview, WAP Ar
chitecture Version 30-Apr-1988」に記載されているW
AP(Wireless Application Protocol)技術を利用し
たシステムの登場など移動体通信市場をもその対象にし
てきている。
【0003】端末装置をインターネットに接続してデー
タ通信をするためにはインターネットでその端末装置を
識別するためのアドレス(IPアドレス)が必要であ
る。IPアドレスは、32ビットのアドレス空間を持
ち、インターネットで通信する端末装置に割り当てられ
るIPアドレス(グローバルアドレス)はインターネッ
トにおいて唯一のものでなければならない。そのため、
インターネット普及の拡大、それに伴う端末装置の増加
に従い、端末装置に割り当てるアドレスの不足が問題に
なってきている。なお、IPアドレスの割り当てに関し
ては、米国IANA(Internet Assigned Numbers Auth
ority)によって全世界的に管理され、基本的に利用者
が勝手に端末装置に割り当てて使うことはできない。
【0004】このような問題を解決するために、長期的
には「Internet Protocol, Version6 (IPv6) Specifica
tion, RFC2460」に記載されているIPv6(Internet
Protocol version 6)技術の適用が決定されているが、
IPv4技術で広く普及した現在のインターネットにお
いてはIPv6が普及するまでの現実解としてIPv4
技術上での解決が求められる。
【0005】IPv4技術上で本問題を解決する従来の
技術として、「The IP Network Address Translator (N
AT), RFC1631」に記載されているNAT(Network Addr
essTranslator)技術や、「IP Network Address Transl
ator (NAT) Terminology and Considerations, RFC266
3」に記載されているNAPT(Network Address Port
Translator)技術等がある。
【0006】これらの技術は、基本的に、アドレス体系
の異なる二つの接続されたネットワーク間で一方のネッ
トワークともう一方のネットワークのアドレス変換を行
なう技術で、プライベートアドレスの適用と組み合わせ
ることにより、IPアドレスの効率的な利用を実現する
ものである。
【0007】ここで、プライベートアドレスとは、「Ad
dress Allocation for Private Internets, RFC1918」
で定められており、IANAの管理とは無関係に使用で
きるIPアドレスのことである。プライベートアドレス
としてIPアドレス"10.x.x.x"、"172.16.x.x"、"192.1
68.x.x"(但し、xは0〜255の任意の値を表す)が割
り当てられている。なお、プライベートアドレスに割り
当てられているIPアドレスはグローバルアドレスとし
て使用しないことになっている。
【0008】また、「ネットワークNaとネットワーク
Nbのアドレス体系が異なる」とは、以下の条件が成り
立つことである。
【0009】「ネットワークNaとネットワークNb
が、それぞれ、あるメタネットワーク(互いに直接、ま
たは、間接的に接続されたネットワークの集合体)の一
部を構成するネットワークである(部分条件1)」、か
つ、「ネットワークNaとネットワークNbが、それぞ
れ、接続される端末装置にそのネットワークにおいて一
意に識別可能な識別子をアドレスとして割り当てること
を基本としたアドレス体系を使用している(部分条件
2)、かつ、「ネットワークNaに接続された任意の端
末装置Tについて、『端末装置Tのアドレスの値Aがネ
ットワークNbのアドレス体系においてアドレスを表す
識別子として意味をなさない(アドレスを表す識別子と
して用いられない等)(部分条件3−1)』、または、
『該アドレスの値AがネットワークNbのアドレス体系
においてアドレスを表す識別子として意味をなす(アド
レスを表す識別子として用いられる)が、ネットワーク
Nbでは該アドレスの値AをネットワークNaに接続さ
れた端末装置に割り当てていることを関知していない
(部分条件3−2)』(部分条件3)」。
【0010】例えば、図25に示すように、ネットワー
クNと第1のネットワークN1、第2のネットワークN
2、第3のネットワークN3、第4のネットワークN4
が図25のように接続されたメタネットワークがあり、
各ネットワークのアドレス体系は、ネットワークNがグ
ローバルアドレス(但し、133.x.x.xは第1のネットワー
クN1で使用できるように、ネットワークN内では運用
上割り当てていない)、第1のネットワークN1がグロ
ーバルアドレス133.x.x.x、第2のネットワークN2が
プライベートアドレス10.x.x.x、第3のネットワークN
3がプライベートアドレス、第4のネットワークN4が
プライベートアドレス10.255.x.xを採用しており、第3
のネットワークN3と第4のネットワークN4は一つの
プライベートアドレス10.x.x.xのうち、10.0.x.x〜10.2
54.x.x を第3のネットワークN3に、残りの10.255.x.
xを第4のネットワークN4にサブネット化したものと
する。ここで、図25を構成する任意の二つのネットワ
ークは上記条件の内、部分条件1と部分条件2が成り立
つことになる。
【0011】グローバルアドレス体系とプライベートア
ドレス体系は、どちらもアドレスの値として32ビット
空間の値の一部を使用するが、グローバルアドレス体系
ではプライベートアドレス体系で使用するアドレスの値
を使用しないことになっている。そのため、グローバル
アドレス体系を採るネットワークとプライベートアドレ
ス体系を採るネットワークでは上記の部分条件3−1が
成り立ち上記条件が成立することになるため、アドレス
体系が異なる。すなわち、ネットワークNと第1のネッ
トワークN1は、第2のネットワークN2と第3のネッ
トワークN3、第4のネットワークN4のそれぞれに対
してアドレス体系が異なる。
【0012】また、ネットワークトNと第1のネットワ
ークN1は、条件3が成り立たないため、アドレス体系
が異ならない。第2のネットワークN2は、第3のネッ
トワークN3と第4のネットワークN4に対して、条件
3−1は成り立たないが条件3−2が成り立つため、ア
ドレス体系が異なる。第3のネットワークN3と第4の
ネットワークN4は、条件3が成り立たないため、アド
レス体系は異ならない。
【0013】図22にNAPT技術を適用した既存の通
信システムの構成を示す。
【0014】図22に示すとおり、NAPT技術を適用
した既存の通信システムは、端末装置T、NAPT中継
装置R、サーバ装置S、グローバルネットワークNg、
プライベートネットワークNpから構成される。端末装
置Tからサーバ装置SへはNAPT中継装置Rを経由し
てアクセスされ、端末装置TとNAPT中継装置R間は
プライベートネットワークNpで接続される。一方、N
APT中継装置Rとサーバ装置S間はグローバルネット
ワークNgで接続されている。
【0015】グローバルネットワークNgとプライベー
トネットワークNpはそれぞれ異なるアドレス体系を適
用している。グローバルネットワークNgに接続される
端末装置には、グローバルアドレスが割り当てられ、プ
ライベートネットワークNpでは接続される端末装置に
は、プライベートアドレスが割り当てられる。端末装置
Tは、TCP/IP(Transmission Control Protocol
/ Internet Protocol)による通信手段を備え、該通信
手段を利用してサーバ装置Sのサーバプログラムに接続
し、該サーバプログラムと通信するクライアントプログ
ラムを搭載した情報処理機器で、プライベートネットワ
ークNpの一つのプライベートアドレス(Ap−tとす
る)が割り当てられている。
【0016】サーバ装置Sは、TCP/IPによる通信
手段を備え、該通信手段を利用して端末装置Tのクライ
アントプログラムからの接続を待ち、接続してきたクラ
イアントプログラムと通信するサーバプログラムを搭載
した情報処理機器で、グローバルネットワークNgの一
つのグローバルアドレス(Ag−sとする)が割り当て
られている。
【0017】サーバプログラムはサーバ装置Sにおい
て、ポート番号P−sで識別されるポートでクライアン
トプログラムからの接続を待っている。クライアントプ
ログラムは該ポートのポート番号P−sを知っている必
要があり、サーバプログラムに接続する際には通信手段
に対して該ポート番号P−sを宛先のポートのポート番
号として指定することにより、サーバプログラムと接続
し、サーバプログラムとの通信セッションを開始する。
【0018】NAPT中継装置Rは、パケット受信手段
1021、1023、パケット送信手段1022、10
24、アドレス変換手段1025、1026、記憶手段
1027から構成される、IPパケット中継機能を備え
るルータで、プライベートネットワークNpに対して一
つのプライベートアドレス(Ap−rとする)が、ま
た、グローバルネットワークNgに対して一つのグロー
バルアドレス(Ag−rとする)が割り当てられてい
る。
【0019】記憶手段1027は対応管理テーブルを保
持する。対応管理テーブルの構成を図4に示す。
【0020】図4に示すとおり、対応管理テーブルは、
エントリ識別子フィールド、第1のソケットフィール
ド、第2のソケットフィールド、第3のソケットフィー
ルドからなるエントリを持つ。エントリ識別子フィール
ドは、NAPT中継装置Rにおいて対応管理テーブルの
各エントリを一意に識別するエントリ識別子の値が格納
される。第1のソケットフィールドは、プライベートネ
ットワークNpのアドレスとポート番号の組からなり、
第2のソケットフィールドと第3のソケットフィールド
はそれぞれグローバルネットワークNgのIPアドレス
とポート番号の組からなる。
【0021】パケット受信手段1021は、プライベー
トネットワークNpから送られてくるグローバルネット
ワークNg宛てのIPパケットを受信し、受信したIP
パケットをアドレス変換手段1025に渡す。
【0022】パケット送信手段1022は、アドレス変
換手段1025から渡されるIPパケットをグローバル
ネットワークNgに送出する。
【0023】パケット受信手段1023は、グローバル
ネットワークNgから送られてくるプライベートネット
ワークNp宛てのIPパケットを受信し、受信したIP
パケットをアドレス変換手段1026に渡す。
【0024】パケット送信手段1024は、アドレス変
換手段1026から渡されるIPパケットをプライベー
トネットワークNpに送出する。
【0025】図23に示されるように、アドレス変換手
段1025は、対応検索手段1251、パケット変換手
段1252、登録手段1254から構成される。
【0026】対応検索手段1251はパケット受信手段
1021からアドレス変換手段1025に渡されるIP
パケットを受取る。対応検索手段1251は、パケット
受信手段1021からパケットを渡されると、記憶手段
1027の対応管理テーブルから、第1のソケットフィ
ールドの値が該IPパケットの送信元アドレス、送信元
ポート番号の組と等しく、かつ、第2のソケットフィー
ルドの値が該IPパケットの宛先アドレス、宛先ポート
番号の組と同じ値を持つエントリを検索する。
【0027】該検索により該エントリが検出された場
合、対応検索手段1251は、該IPパケットと該エン
トリのエントリ識別子フィールドに格納されているエン
トリ識別子をパケット変換手段1252に渡す。該検索
により該エントリが検出されなかった場合、対応検索手
段1251は、該IPパケットを登録手段1254に渡
す。
【0028】パケット変換手段1252は、IPパケッ
トとエントリ識別子を渡されると、該IPパケットの送
信元アドレスと送信元ポート番号をそれぞれ該エントリ
識別子から識別される対応管理テーブルのエントリの第
3のソケットフィールドに示されるIPアドレスとポー
ト番号の値に書き換え、該書き換えたIPパケットをパ
ケット送信手段1022に渡す。
【0029】登録手段1254は、IPパケットを渡さ
れると、未使用のエントリ識別子を生成するとともに、
未使用のポート番号を一つ選ぶ。そして、登録手段12
54は、該エントリ識別子をエントリ識別子フィールド
の値とし、該IPパケットの送信元アドレスと送信元ポ
ート番号の組と宛先アドレスと宛先ポート番号の組をそ
れぞれ第1のソケットフィールドと第2のソケットフィ
ールドの値とし、NAPT中継装置Rのグローバルネッ
トワークNgのIPアドレスと該選ばれたポート番号の
組を第3のソケットフィールドの値とするエントリを作
成し、該エントリを記憶手段1027の対応管理テーブ
ルに記憶する。そして、登録手段1254は、該IPパ
ケットと該エントリ識別子をパケット変換手段1252
に渡す。
【0030】図24に示されるように、アドレス変換手
段1026は、対応検索手段1261、パケット変換手
段1262から構成される。
【0031】対応検索手段1261はパケット受信手段
1023からアドレス変換手段1026に渡されるIP
パケットを受取る。対応検索手段1261は、パケット
受信手段1023からIPパケットを渡されると、記憶
手段1027の対応管理テーブルから、第2のソケット
フィールドの値が該IPパケットの送信元アドレスと送
信元ポート番号の組と等しく、かつ、第3のソケットフ
ィールドの値が該IPパケットの宛先アドレスと宛先ポ
ート番号の組と等しいエントリを検索する。
【0032】該検索により該エントリが検出された場
合、対応検索手段1261は、該IPパケットと該エン
トリのエントリ識別子フィールドに格納されているエン
トリ識別子をパケット変換手段1262に渡す。該検索
により該エントリが検出されなかった場合、対応検索手
段1261は、該IPパケットの宛先がわからないため
該IPパケットを廃棄する。
【0033】パケット変換手段1262は、IPパケッ
トとエントリ識別子を渡されると、該IPパケットの宛
先アドレスと宛先ポート番号をそれぞれ該エントリ識別
子から識別される対応管理テーブルのエントリに示され
る第1のソケットのIPアドレスとポート番号の値に書
き換え、該書き換えたIPパケットをパケット送信手段
1024に渡す。
【0034】次に、NAPT技術の動作について説明す
る。
【0035】ここでは、まず、端末装置Tが、端末装置
TのポートP−tとサーバ装置SのポートP−s間での
通信セッションを開始するべく、端末装置TのポートP
−tとサーバ装置SのポートP−s間で最初のIPパケ
ット(IPパケットAと呼ぶ)をプライベートネットワ
ークNpに送出した場合の動作について説明する。この
とき、該IPパケットAは、宛先アドレスがサーバ装置
SのIPアドレスAg−s、送信元アドレスが端末装置
TのIPアドレスAp−t、該IPパケットAが含むト
ランスポート層プロトコルヘッダにおける宛先ポート番
号がP−s、同じく送信元ポート番号がP−tになる。
また、記憶手段1027の対応管理テーブルは、初期状
態として、エントリが一つも登録されていないとする。
【0036】端末装置Tからサーバ装置Sへ宛てられた
IPパケットAは、プライベートネットワークNpを介
してNAPT中継装置Rのパケット受信手段1021に
よって受信され、パケット受信手段1021は該IPパ
ケットAをアドレス変換手段1025に渡す。
【0037】アドレス変換手段1025に渡された上記
IPパケットAは対応検索手段1251で受取られる。
対応検索手段1251は、上記IPパケットAを渡され
ると、記憶手段1027の対応管理テーブルから、第2
のソケットフィールドの値が該IPパケットAの送信元
アドレスと送信元ポート番号の組[Ap−t、P−t]と
等しく、かつ、第3のソケットフィールドの値が該IP
パケットAの宛先アドレスと宛先ポート番号の組[Ag
−r、P−r]と等しいエントリを検索する。
【0038】この場合、対応管理テーブルには上記エン
トリが存在しないため、上記検索によって該エントリは
検出されない。
【0039】対応検索手段261は、上記検索で上記エ
ントリが検出されなかったため、上記IPパケットAを
登録手段1254に渡す。
【0040】登録手段1254は、上記IPパケットA
を渡されると、未使用のエントリ識別子を生成し、か
つ、NAPT中継装置Rにおいて未使用のポート番号を
一つ選ぶ(選ばれたポート番号をP−rとする)。そし
て、登録手段1254は、該エントリ識別子をエントリ
識別子フィールドの値とし、該IPパケットAの送信元
アドレスと送信元ポート番号の組[Ap−t、P−t]
と、宛先アドレスと宛先ポート番号の組[Ag−s、P
−s]をそれぞれ第1のソケットフィールドと第2のソ
ケットフィールドの値とし、NAPT中継装置Rのグロ
ーバルネットワークNgのIPアドレスと該選ばれたポ
ート番号の組[Ag―r、P−r]を第3のソケットフ
ィールドの値とするエントリを作成し、該エントリを記
憶手段1027の対応管理テーブルに記憶する。そし
て、登録手段1254は、該IPパケットAと該エント
リ識別子をパケット変換手段1252に渡す。
【0041】パケット変換手段1252は、上記IPパ
ケットAと上記エントリ識別子を渡されると、該IPパ
ケットAの送信元アドレスAp−tと送信元ポート番号
P−tをそれぞれ該エントリ識別子から識別される対応
管理テーブルのエントリの第3のソケットフィールドに
示されるIPアドレスAg−rとポート番号P−rの値
に書き換え、該書き換えたIPパケット(IPパケット
Bと呼ぶ)をパケット送信手段1022に渡す。
【0042】パケット送信手段1022は、上記IPパ
ケットBを渡されると、該IPパケットBをグローバル
ネットワークNgに送出する。
【0043】NAPT中継装置Rから送出された上記I
PパケットBは、グローバルネットワークNgを介して
サーバ装置Sで受信される。サーバ装置Sは、該IPパ
ケットBの含む送信元アドレス、送信元ポート番号、宛
先アドレス、宛先ポート番号の内容から、該IPパケッ
トBは、IPアドレスがAg−rである装置のポートP
−rと自分自身(サーバ装置S)のポートP−s間のI
Pパケットであると識別し、該データ通信セッションで
IPパケットを送信する場合は、該IPパケットの宛先
アドレスをAg−r、宛先ポート番号をP−r、送信元
アドレスをAg−s、送信元ポート番号をP−sにす
る。
【0044】以降、NAPT中継装置Rは、プライベー
トネットワークNpから該通信セッションのIPパケッ
ト(IPパケットCと呼ぶ)を受信すると、上記のIP
パケットAの処理と同様に動作するが、対応検索手段1
251の検索の処理において、対応検索手段1251
が、記憶手段1027の対応管理テーブルから、第1の
ソケットフィールドの値が該IPパケットCの送信元ア
ドレス、送信元ポート番号の組[Ap−t、P−t]と等
しく、かつ、第2のソケットフィールドの値が該IPパ
ケットCの宛先アドレス、宛先ポート番号の組[Ag−
s、P−s]と等しい値を持つエントリを検出し、該I
PパケットCと該検出されたエントリのエントリ識別子
を、登録手段1254を経由せずに、直接、パケット変
換手段1252に渡す。パケット変換手段1252以降
の処理は、上記IPパケットAの場合と同様に行なわ
れ、該IPパケットCは上記IPパケットBと同じ送信
元アドレスAg−r、送信元ポート番号P−rをもつI
Pパケットに変換され(変換されたIPパケットをIP
パケットDと呼ぶ)、該変換されたIPパケットDとし
てグローバルネットワークNgを介してサーバ装置Sに
送られる。
【0045】また、上記IPパケットA、IPパケット
Bを処理した後のサーバ装置Sから送出される該通信セ
ッションのIPパケット(IPパケットEと呼ぶ)は、
上記のとおり、宛先アドレスがAg−r、宛先ポート番
号がP−r、送信元アドレスがAg−s、送信元ポート
番号がP−sとなり、グローバルネットワークNgを介
して、NAPT中継装置Rのパケット受信手段1023
に受信され、パケット受信手段1023は該IPパケッ
トEをアドレス変換手段1026に渡す。
【0046】アドレス変換手段1026に渡された上記
IPパケットEは対応検索手段1261で受取られる。
対応検索手段1261は、上記IPパケットEを渡され
ると、記憶手段1027の対応管理テーブルから、第2
のソケットフィールドの値が該IPパケットEの送信元
アドレスと送信元ポート番号の組[Ag−s、P−s]と
等しく、かつ、第3のソケットフィールドの値が該IP
パケットEの宛先アドレスと宛先ポート番号の組[Ag
−r、P−r]と等しいエントリを検索する。
【0047】この場合、対応管理テーブルには、上記I
PパケットA処理時に登録したエントリが存在し、該エ
ントリが上記検索するエントリに対応するため、対応検
索手段1261は該IPパケットEと該エントリのエン
トリ識別子をパケット変換手段1262に渡す。
【0048】パケット変換手段1262は、上記IPパ
ケットEと上記エントリ識別子を渡されると、該IPパ
ケットEの宛先アドレスAg−rと宛先ポート番号P−
rをそれぞれ該エントリ識別子から識別される対応管理
テーブルのエントリの第1のソケットのIPアドレスA
p−tとポート番号P−tの値に書き換え、該書き換え
たIPパケット(IPパケットFと呼ぶ)をパケット送
信手段1024に渡す。
【0049】パケット送信手段1024は、上記IPパ
ケットFを渡されると、該IPパケットFをプライベー
トネットワークNpに送出する。
【0050】NAPT中継装置Rから送出された上記I
PパケットFは、プライベートネットワークNpを介し
て端末装置Tに受信される。
【0051】上述のように、NAPT技術を適用した既
存の通信システムでは、NAPT中継装置Rによりプラ
イベートアドレスとポート番号の組で構成されるソケッ
トと、グローバルアドレスとポート番号の組で構成され
るソケットの対で識別される一つの通信セッションと、
一つのグローバルアドレスとポート番号の組とを対応づ
け、中継の際にプライベートネットワークNp側のIP
アドレスとポート番号と、該通信セッションに対応づけ
られたグローバルネットワークNg側のIPアドレスと
ポート番号を相互に変換することによって、アドレス体
系の異なるプライベートネットワークNpに接続された
装置とグローバルネットワークNgに接続された装置間
のIPによる通信を可能ならしめている。本技術は、一
つのグローバルネットワークに対して、同じプライベー
トアドレス体系を使用している複数のプライベートネッ
トワークが接続している構成の通信システムにおいても
適用可能である。個々のプライベートネットワークとグ
ローバルネットワーク間をそれぞれNAPT中継装置で
接続することにより、各プライベートネットワークに接
続された端末装置とグローバルネットワークに接続され
たサーバ装置間の通信を実現することが出来る。そのた
め、NAPT中継装置で接続されたプライベートネット
ワークを増やすことによって、端末装置に割り当てるI
Pアドレスを増やすことができる。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は、グロ
ーバルネットワークに接続されたサーバ装置とプライベ
ートネットワークに接続された端末装置間で通信する際
に、サーバ装置から通信を開始することができないこと
である。
【0053】その理由は、サーバ装置から通信を開始す
る場合には、まず、サーバ装置は端末装置の名前から該
端末装置のIPアドレスを知る必要があるが、このとき
のアドレス解決ができないからである。
【0054】第2の問題点は、異なるプライベートネッ
トワークに接続された端末装置間で通信ができないこと
である。
【0055】その理由は、上述の第1の問題点の理由と
同様、通信を開始する端末装置において、通信相手とな
る端末装置のアドレス解決ができないからである。本発
明の目的は、このような問題点を解決する端末装置、中
継装置、通信方法等を提供することにある。
【0056】
【課題を解決するための手段】本発明では、記憶手段2
7に予め第1のネットワーク(図1の例では、プライベ
ートネットワーク4)に接続される端末装置1―x(x
=1、2、…、n)のアドレスと該端末装置1―xが提
供するサービスに対応するポート番号を登録しておく。
中継装置2は第1のネットワークとアドレス体系の異な
る第2のネットワーク(図1の例ではグローバルネット
ワーク5)に接続された端末装置3からのデータ通信を
開始するパケットを受信すると、アドレス変換手段26
が、記憶手段27から該パケットが含む宛先ポート番号
と等しいポート番号を登録した端末装置のアドレスを検
索し、該パケットの宛先アドレスを該検索されたアドレ
スに変換して第1のネットワークに送出する。
【0057】このような構成を採用することにより第2
のネットワークに接続されたサーバ装置と第1のネット
ワークに接続された端末装置間で通信する際に、サーバ
装置からの通信を開始することを可能とし、アドレス体
系の異なるネットワークに接続された端末装置間での通
信を可能とし、上記第1及び第2の問題点を解決する。
【0058】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0059】図1には、本発明の端末装置、中継装置、
及びその通信方法に係る第1の実施形態が示されてい
る。
【0060】従来の技術では、グローバルアドレスのア
ドレス体系をとるネットワーク(グローバルネットワー
ク)とプライベートアドレスのアドレス体系をとるネッ
トワーク(プライベートネットワーク)を中継装置によ
り接続した場合、グローバルネットワークにおいて一つ
のグローバルアドレスに対してプライベートネットワー
クに接続された複数の端末装置を対応させており、グロ
ーバルネットワークに接続された第1の端末装置はプラ
イベートネットワークに接続された第2の端末装置のア
ドレスを一意に識別することができず、第1の端末装置
から第2の端末装置へのデータ通信を開始することがで
きなかった。本実施の形態では、既存の通信システムの
構成に加え、中継装置の記憶手段(記憶手段1027)
に記憶するテーブルとして新たに処理端末登録テーブル
を導入し、かつ、一方のアドレス変換手段(既存の技術
におけるアドレス変換手段1026に相当する)に登録
検索手段と登録手段を導入する。予め、第1の端末装置
から第2の端末装置へのデータ通信を開始することを可
能とするサービスを定めておき、該サービスに対応する
サービス識別子の一つであるポート番号と第2の端末装
置のアドレスとの対応を処理端末登録テーブルに記憶し
ておき、中継装置は、第1の端末装置から第2の端末装
置へのある通信セッションを開始するパケットを受信す
ると、上記登録検索手段が該パケットの宛先ポート番号
に対応する第2の端末装置のアドレスを該処理端末登録
テーブルから検索し、該パケットの宛先を検索された第
2の端末装置とすることにより、第1の端末装置から第
2の端末装置へのデータ通信の開始を可能とする。ま
た、この際に上記登録手段が既存の技術と同様にこれら
のソケットの対応を対応管理テーブルに登録することに
より、これ以降の該通信セッションの双方向のパケット
を同様に中継することを可能とする。
【0061】本発明の第1の実施の形態の構成を図1、
図2、図3、図4に示す。
【0062】図1に示されるように、本発明の第1の実
施の形態は、複数の端末装置(端末装置1―1、端末装
置1―2、...、端末装置1―n)、中継装置2、端
末装置3とネットワーク4、5から構成され、端末装置
1―x(x=1、2、...、n。以降も同様。)と中
継装置2はネットワーク4を介して接続され、中継装置
2と端末装置3はネットワーク5を介して接続される。
【0063】ネットワーク4、5はそれぞれ異なるアド
レス体系を適用しているネットワークである。
【0064】ネットワーク4は、IP、または、その他
の技術で構成されたネットワークであり、IPネットワ
ークやISDN網、移動通信網などデータ転送サービス
を提供するネットワークである。ネットワーク4では、
端末装置1―xと中継装置2の間でユーザデータや制御
情報を運ぶパケットが転送される。
【0065】ネットワーク5はグローバルアドレスを適
用したIPネットワークである。ネットワーク5では、
中継装置2と端末装置3との間でアドレス解決のための
問合せを行うアドレス解決問合せメッセージと、該アド
レス解決の問合せに応答するアドレス解決応答メッセー
ジと、その他の制御情報やユーザデータを運ぶIPパケ
ットが転送される。
【0066】端末装置1―xは、ネットワーク4で利用
可能な通信機能を備え、該通信機能を利用して端末装置
3の通信プログラムと通信する通信プログラムを搭載し
た情報処理機器で、端末装置名と、ネットワーク4の一
つのアドレス(A1―xとする)が割り当てられてい
る。端末装置名は、FQDN(Fully Qualified DomainN
ame)形式のように該端末装置が接続されるネットワーク
の情報と該ネットワーク内で一意に識別できる識別子か
ら構成されており、他の端末装置、または、他の端末装
置のプログラムや利用者が該端末装置を識別するために
使用される。
【0067】端末装置3は、既存のインターネットで利
用されている端末装置であり、TCP/IPによる通信
機能を備え、該通信機能を利用して端末装置1―xの通
信プログラムと通信する通信プログラムを搭載した情報
処理機器で、端末装置名と、ネットワーク5の一つのア
ドレス(A2−1とする)が割り当てられている。端末
装置名は、端末装置1―xと同様、FQDN形式のよう
に該端末装置が接続されるネットワークの情報と該ネッ
トワーク内で一意に識別できる識別子から構成されてお
り、他の端末装置、または、他の端末装置のプログラム
や利用者が該端末装置を識別するために使用される。ま
た、端末装置3は、他の端末装置と通信を開始する場合
に、他の端末装置の名前から該他の端末装置のIPアド
レス(、または、該他の端末装置へ送るIPパケットの
宛先となる装置のIPアドレス)を問い合わせる、アド
レス解決手段を有する。該アドレス解決手段は、RFC
1035“DOMAIN NAMES - IMPLEMENTATION AND SPECIF
ICATION”に記載されているDNS(Domain Name Syste
m)技術などで実現される。
【0068】中継装置2は、パケット受信手段21、2
3、パケット送信手段22、24、アドレス変換手段2
5、26、記憶手段27,アドレス問合せ応答手段28
から構成され、ネットワーク4の一つのアドレス(A1
−rとする)と、ネットワーク5の一つのIPアドレス
(A2−2とする)が割り当てられている。
【0069】記憶手段27は処理端末登録テーブルと対
応管理テーブルを保持する。処理端末登録テーブルと対
応管理テーブルの構成を図4に示す。
【0070】図4に示すとおり、処理端末登録テーブル
は、中継装置2において処理端末登録テーブルのエント
リを一意に識別する第1のエントリ識別子の値を格納す
るエントリ識別子フィールドとネットワーク4のアドレ
スを格納するアドレスフィールドとポート番号を格納す
るポート番号フィールドの組をエントリとして持つ。処
理端末登録テーブルには、予め、端末装置3に提供する
サービスを処理する端末装置を決めておき、該サービス
を処理する端末装置のアドレスをアドレスフィールド
に、該サービスに対応するポート番号をポート番号フィ
ールドに設定したエントリを記憶しておく。例えば、端
末装置3に対してFTPサービスを提供する端末装置を
端末装置1―1と決めておき、処理端末登録テーブルに
端末装置1―1のアドレスA1−1と、FTPサービス
に対応するポート番号20の組を設定しておく。
【0071】対応管理テーブルは、エントリ識別子フィ
ールド、第1のソケットフィールド、第2のソケットフ
ィールド、第3のソケットフィールドからなるエントリ
を持つ。エントリ識別子フィールドは、中継装置2にお
いて対応管理テーブルの各エントリを一意に識別する第
2のエントリ識別子の値が格納される。第1のソケット
フィールドは、ネットワーク4のアドレスとポート番号
の組からなり、第2のソケットフィールドと第3のソケ
ットフィールドはそれぞれネットワーク5のIPアドレ
スとポート番号の組からなる。
【0072】パケット受信手段21は、ネットワーク4
から送られてくるネットワーク5宛てのパケットを受信
し、受信したパケットをアドレス変換手段25に渡す。
【0073】パケット送信手段22は、アドレス変換手
段25から渡されるIPパケットをネットワーク5に送
出する。
【0074】パケット受信手段23は、ネットワーク5
から送られてくるネットワーク4宛てのIPパケットを
受信し、受信したIPパケットをアドレス変換手段26
に渡す。
【0075】パケット送信手段24は、アドレス変換手
段26から渡されるパケットをネットワーク4に送出す
る。
【0076】図2に示されるように、アドレス変換手段
25は、対応検索手段251、パケット変換手段25
2、登録手段254から構成される。
【0077】対応検索手段251はパケット受信手段2
1からアドレス変換手段25に渡されるパケットを受取
る。対応検索手段251は、パケット受信手段21から
パケットを渡されると、記憶手段27の対応管理テーブ
ルから、第1のソケットフィールドの値が該パケットの
送信元アドレス、送信元ポート番号の組と等しく、か
つ、第2のソケットフィールドの値が該パケットの宛先
アドレス、宛先ポート番号の組と等しい値を持つエント
リを検索する。
【0078】該検索により該エントリが検出された場
合、対応検索手段251は、該パケットと該エントリの
エントリ識別子フィールドに格納されている第2のエン
トリ識別子をパケット変換手段252に渡す。該検索に
より該エントリが検出されなかった場合、対応検索手段
251は、該パケットを登録手段254に渡す。
【0079】パケット変換手段252は、パケットと第
2のエントリ識別子を渡されると、該パケットをIPパ
ケットに変換し、該IPパケットの送信元アドレスと送
信元ポート番号をそれぞれ該第2のエントリ識別子から
識別される対応管理テーブルのエントリの第3のソケッ
トフィールドに示されるIPアドレスとポート番号の値
に書き換え、該書き換えたIPパケットをパケット送信
手段22に渡す。
【0080】登録手段254は、パケットを渡される
と、未使用の第2のエントリ識別子を生成し、かつ、未
使用のポート番号を一つ選ぶ。そして、登録手段254
は、該第2のエントリ識別子をエントリ識別子フィール
ドの値とし、該パケットの送信元アドレスと送信元ポー
ト番号の組と宛先アドレスと宛先ポート番号の組をそれ
ぞれ第1のソケットフィールドと第2のソケットフィー
ルドの値とし、中継装置2のネットワーク5のIPアド
レスと該選ばれたポート番号の組を第3のソケットフィ
ールドの値とするエントリを作成し、該エントリを記憶
手段27の対応管理テーブルに記憶する。そして、登録
手段254は、該パケットと該第2のエントリ識別子を
パケット変換手段252に渡す。
【0081】図3に示されるように、アドレス変換手段
26は、対応検索手段261、パケット変換手段26
2、登録検索手段263、登録手段264から構成され
る。
【0082】対応検索手段261はパケット受信手段2
3からアドレス変換手段26に渡されるIPパケットを
受取る。対応検索手段261は、パケット受信手段23
からIPパケットを渡されると、記憶手段27の対応管
理テーブルから、第2のソケットフィールドの値が該I
Pパケットの送信元アドレスと送信元ポート番号の組と
等しく、かつ、第3のソケットフィールドの値が該IP
パケットの宛先アドレスと宛先ポート番号の組と等しい
エントリを検索する。
【0083】該検索により該エントリが検出された場
合、対応検索手段261は、該IPパケットと該エント
リのエントリ識別子フィールドに格納されている第2の
エントリ識別子をパケット変換手段262に渡す。該検
索により該エントリが検出されなかった場合、対応検索
手段261は、該IPパケットを登録検索手段263に
渡す。
【0084】パケット変換手段262は、IPパケット
と第2のエントリ識別子を渡されると、該IPパケット
をネットワーク4のパケットに変換し、該パケットの宛
先アドレスと宛先ポート番号をそれぞれ該第2のエント
リ識別子から識別される対応管理テーブルのエントリの
第1のソケットのIPアドレスとポート番号の値に書き
換え、該書き換えたパケットをパケット送信手段24に
渡す。
【0085】登録検索手段263は、IPパケットを渡
されると、処理端末登録テーブルを参照し、ポート番号
フィールドの値として該IPパケットの宛先ポート番号
の値を持つエントリを検索する。
【0086】該検索により処理端末登録テーブルから該
エントリが検出されなかった場合、登録検索手段263
は、該IPパケットを廃棄し、処理を終了する。
【0087】該検索により処理端末登録テーブルから該
エントリが検出された場合、登録検索手段263は、該
エントリのエントリ識別子フィールドに格納されている
第1のエントリ識別子と該IPパケットを登録手段26
4に渡す。
【0088】登録手段264は、第1のエントリ識別子
とIPパケットを渡されると、該第1のエントリ識別子
で識別される記憶手段27の処理端末登録テーブルのエ
ントリのアドレスフィールドに格納されているアドレス
とポート番号フィールドに格納されているポート番号を
読み出し、かつ、未使用の第2のエントリ識別子を生成
し、該第2のエントリ識別子をエントリ識別子フィール
ドの値とし、該アドレスと該ポート番号の組を第1のソ
ケットフィールドの値とし、該IPパケットの送信元ア
ドレスと送信元ポート番号の組を第2のソケットフィー
ルドとし、該IPパケットの宛先アドレスと宛先ポート
番号の組を第3のソケットフィールドの値とするエント
リを作成し、該エントリを記憶手段27の対応管理テー
ブルに記憶する。そして、登録手段264は、該IPパ
ケットと該第2のエントリ識別子をパケット変換手段2
62に渡す。
【0089】アドレス問合せ応答解決手段28は、ネッ
トワーク5より送られてくるアドレス解決問合せメッセ
ージに対して、該アドレス解決問合せメッセージで問い
合わされる端末装置の名前がネットワーク4で接続され
る端末装置1―xの名前である場合、該アドレス解決問
合せメッセージの応答として中継装置2に割り当てられ
たネットワーク5のIPアドレスA2−2をその応答と
するアドレス解決応答メッセージを該アドレス解決問合
せメッセージの送信者に送信する。
【0090】ここで、本実施の形態で使用するメッセー
ジの構造について図5を用いて説明する。なお、図5に
示される各メッセージの構造は、本発明に関わるフィー
ルドのみを抜き出して模式的に表現されたものである。
【0091】ネットワーク5で使用されるIPパケット
は、送信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポート番
号、宛先ポート番号、各種制御情報やユーザデータを含
む。IPパケットの構造の例を図5の(a)に示す。図
5の(a)を参照すると、IPパケットは、IPヘッ
ダ、トランスポートヘッダ、データ部とからなる。トラ
ンスポートヘッダにはTCPヘッダ、または、UDPヘ
ッダ、または、他のトランスポートプロトコルのヘッダ
のいずれかが用いられ得るが、いずれのトランスポート
プロトコルのヘッダを用いているかはIPヘッダのプロ
トコル識別子フィールドで指示される。IPパケットで
は、送信元アドレスと宛先アドレスはIPヘッダ中に含
まれ、送信元ポート番号と宛先ポート番号はトランスポ
ートヘッダ中に含まれる。各種制御情報やユーザデータ
はデータ部に含まれる。
【0092】アドレス解決問合せメッセージは、問い合
わせる端末装置の名前を含み、アドレス解決応答メッセ
ージは応答するアドレス解決問合せメッセージに含まれ
る名前の端末装置のアドレスを含む。アドレス解決を上
記のDNSで実現した場合の各メッセージの構成を図5
に示す。図5を参照すると、アドレス解決問合せメッセ
ージとアドレス解決応答メッセージは共にIPパケット
と同様にIPヘッダとトランスポートヘッダを有する
が、IPパケットにおけるデータ部がDNSメッセージ
になっている点で異なる。IPパケットと他のメッセー
ジの違いは、アドレス解決問合せメッセージとアドレス
解決要求メッセージでは送信元ポート番号、または、宛
先ポート番号のいずれかががDNSサービスを表す値5
3になっており、IPパケットは送信元ポート番号、お
よび、宛先ポート番号がいずれも53以外であることに
より識別する。さらに、アドレス解決問合せメッセージ
とアドレス解決応答メッセージの識別は、DNSメッセ
ージにおける問合せ/応答フラグの値で行う(該問合せ
/応答フラグの値が0の場合はアドレス解決問合せメッ
セージで、値が1の場合はアドレス解決応答メッセー
ジ)。
【0093】アドレス解決で問い合わせる端末装置の名
前はアドレス解決問合せメッセージのDNSメッセージ
中の名前フィールドに格納され、問い合わされた名前の
端末装置のアドレスはアドレス解決応答メッセージのD
NSメッセージ中のアドレスフィールドに格納される。
【0094】端末装置3は、アドレス解決問合せメッセ
ージを作成する度ごとに、端末装置3において一意に識
別できる識別子を生成し、該作成したアドレス解決問合
せメッセージに含まれるDNSメッセージ中の識別子フ
ィールドに該生成した識別子を格納する。中継装置2は
受信したアドレス解決問合せメッセージに応答するアド
レス解決応答メッセージを作成する際に、該アドレス解
決問合せメッセージのDNSメッセージ中の識別子フィ
ールドに格納されている識別子を取り出し、該アドレス
解決応答メッセージのDNSメッセージ中の識別子フィ
ールドに該識別子を格納する。これにより、端末装置3
は、受信したアドレス問合せ応答メッセージのDNSメ
ッセージ中の識別子フィールドの値を参照することによ
り、該アドレス問合せ応答メッセージが応答するアドレ
ス問合せ要求メッセージを識別することができる。
【0095】ネットワーク4で使用されるパケットは送
信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポート番号、宛先
ポート番号、各種制御情報やユーザデータを含む。ネッ
トワーク4がIPで構成されるネットワークならば、ネ
ットワーク5のIPパケットと同様に図5の(a)のよ
うに構成することができる。ネットワーク4で使用され
るパケットの構成はネットワーク4で使用されるプロト
コル技術の種類に依存するため、一意に表現できない
が、例えば、図5の(d)のように表現することができ
る。
【0096】また、ここでは図示していないが、端末装
置1―x、中継装置2、端末装置3にはそれぞれ全メッ
セージを受信し、受信した各メッセージのメッセージ種
類フィールドに含まれるメッセージ種類情報からそのメ
ッセージ種類を識別し、該当するメッセージ種類を処理
する手段に渡すメッセージ振分け手段を備える。例え
ば、中継装置2はネットワーク5からIPパケットとア
ドレス解決問合せメッセージの2種類のメッセージを受
信するが、これらは中継装置2のメッセージ振分け手段
で受信され、該メッセージ振分け手段は、受信したメッ
セージがIPパケットならば該IPパケットをパケット
受信手段23に渡し、受信したメッセージがアドレス解
決問合せメッセージならば該アドレス解決問合せメッセ
ージをアドレス問合せ応答手段28に渡す。このような
メッセージ振分け手段は本発明の実施にあたっては必要
なものであるが、該メッセージ振分け手段は本発明の実
施の形態の技術的特徴を実現する本質的な構成要素でな
いことから、説明を単純化し本発明の実施の形態の技術
的特徴を明確にするために、該メッセージ振分け手段の
図示および説明は省略する。
【0097】また、以降に記載する他の発明の実施の形
態においても同様に該メッセージ振分け手段は必要なも
のであるが、同様の理由で該メッセージ振分け手段の図
示および説明は省略する。
【0098】次に、図1、図2、図3、図4、図6を参
照して、本発明の第1の実施の形態の動作について説明
する。
【0099】本発明の第1の実施の形態において実行さ
れるデータ通信は、データ通信セッションを端末装置1
―xが開始する場合と、端末装置3が開始する場合の2
種類がある。
【0100】データ通信セッションを端末装置1―xが
開始する場合については既存の技術であるNAPT技術
と同様に実施されるためその動作の説明を省略し、ここ
では、データ通信セッションを端末装置3が開始する場
合の動作について説明する。
【0101】ネットワーク4において、ポート番号P1
に対応するサービスを処理する端末装置を端末装置1―
xと定め、中継装置において処理端末登録テーブルにア
ドレスA1−xとポート番号P1の対応が記憶されてい
る状態で、端末装置3がポート番号P2のポートから端
末装置1―xのポート番号P1のポートとのデータ通信
を開始する場合について説明する。
【0102】端末装置3が端末装置1―xとのデータ通
信を開始する場合、まず、端末装置1―xの名前からア
ドレス解決を行う。これは、端末装置3が端末装置1―
xの名前を解決対象装置名として含むアドレス解決問合
せメッセージをネットワーク5に送信することによって
開始される(図6のステップA1)。
【0103】上記アドレス解決問合せメッセージは、中
継装置2のアドレス問合せ応答手段28で受信され、ア
ドレス問合せ応答手段28は、該アドレス解決問合せメ
ッセージで問い合わされている装置が端末装置1―xで
あることから、中継装置2のネットワーク5におけるI
PアドレスA2−2を該問合せの応答とするアドレス解
決応答メッセージを作成し、ネットワーク5に送信する
(ステップA2)。
【0104】上記アドレス解決応答メッセージは端末装
置3で受信され、端末装置3は、該アドレス解決応答メ
ッセージの内容から、端末装置1―x宛てのIPパケッ
トの宛先IPアドレスがA2−2であることを知る。
【0105】次に、端末装置3は、端末装置1―x宛て
のデータを含むIPパケットを生成し、ネットワーク5
に送信する(ステップA3)。該IPパケットは、宛先
アドレスがA2−2、送信元アドレスがA2−1、宛先
ポート番号P1、送信元ポート番号はP2となる。
【0106】上記IPパケットはパケット受信手段23
で受信され、パケット受信手段23は、該IPパケット
をアドレス変換手段26に渡す。
【0107】アドレス変換手段26に渡された上記IP
パケットは対応検索手段261で受取られる。対応検索
手段261は、上記IPパケットを渡されると、記憶手
段27の対応管理テーブルから、第2のソケットフィー
ルドと第3のソケットフィールドの値がそれぞれ該IP
パケットの送信元アドレスと送信元ポート番号の組[A
2−1、P2]と該IPパケットの宛先アドレスと宛先
ポート番号の組[A2−2、P1]と等しい値であるエ
ントリを検索する。
【0108】この場合、端末装置3のポート番号P2の
ポートと端末装置1―xのポート番号P1のポートとの
データ通信は過去に行われておらず、対応管理テーブル
には上記エントリは存在しないため、該検索によって該
エントリは検出されない。
【0109】対応検索手段261は、該検索で該エント
リが検出されなかったため、該IPパケットを登録検索
手段263に渡す。
【0110】登録検索手段263は、上記IPパケット
を渡されると、処理端末登録テーブルを参照し、ポート
番号フィールドの値として該IPパケットの宛先ポート
番号の値P1を持つエントリを検索する。
【0111】この場合、前述の通り、予め設定されたア
ドレスA1−xとポート番号P1のエントリが存在し、
該検索により、該エントリを検出する。
【0112】登録検索手段263は、該検索で該エント
リを検出したため、該エントリのエントリ識別子フィー
ルドに格納されている第1のエントリ識別子と該IPパ
ケットを登録手段264に渡す。
【0113】登録手段264は、上記第1のエントリ識
別子と上記IPパケットを渡されると、該第1のエント
リ識別子で識別される記憶手段27の処理端末登録テー
ブルのエントリのアドレスフィールドに格納されている
アドレスとポート番号フィールドに格納されているポー
ト番号を読み出し、かつ、未使用の第2のエントリ識別
子を生成し、該第2のエントリ識別子をエントリ識別子
フィールドの値とし、該アドレスと該ポート番号の組
[A1−x、P1]を第1のソケットフィールドの値と
し、該IPパケットの送信元アドレスと送信元ポート番
号の組[A2―1、P2]を第2のソケットフィールド
の値とし、該IPパケットの宛先アドレスと宛先ポート
番号の組[A2−2、P1]を第3のソケットフィール
ドの値とするエントリを作成し、該エントリを記憶手段
27の対応管理テーブルに記憶する。そして、登録手段
264は、該IPパケットと該第2のエントリ識別子を
パケット変換手段262に渡す。
【0114】パケット変換手段262は、上記IPパケ
ットと上記第2のエントリ識別子を渡されると、該IP
パケットをネットワーク4のパケットに変換し、該パケ
ットの宛先アドレスと宛先ポート番号をそれぞれ該第2
のエントリ識別子から識別される記憶手段27の対応管
理テーブルのエントリの第1のソケットフィールドに示
されるIPアドレスとポート番号の値A1−x、P1に
書き換え、該書き換えたパケットをパケット送信手段2
4に渡す。
【0115】パケット送信手段24は、上記パケットを
渡されると、該パケットをネットワーク4に送出し、該
パケットは端末装置1―xによって受信される(ステッ
プA4)。
【0116】以降端末装置3からネットワーク5に送出
された端末装置1―xのポート番号P1宛てのIPパケ
ット(宛先アドレスがA2−2、送信元アドレスがA2
−1、宛先ポート番号がP1、送信元ポート番号がP
2)は、同様に中継装置2のパケット受信手段23で受
信され、該IPパケットはパケット受信手段23によっ
て対応検索手段261に渡されるが、記憶手段27の対
応管理テーブルには第2のソケットフィールドの値が該
IPパケットの送信元アドレスと送信元ポート番号の組
[P2−1、P2]と等しく、かつ、第3のソケットフ
ィールドの値が該IPパケットの宛先アドレスと宛先ポ
ート番号の組[P2−2、P1]と等しいエントリが存
在するため、対応検索手段261は、対応管理テーブル
の検索により該エントリを検出し、該IPパケットと該
エントリの第2のエントリ識別子をパケット変換手段2
62に渡し、パケット変換手段262により該IPパケ
ットは端末装置1―xのポート番号P1宛てのネットワ
ーク4のパケットに変換され、該パケットはパケット送
信手段24によってネットワーク4を介して端末装置1
―xに送信される。
【0117】また、同様に、ステップA4以降は、端末
装置1―xのポート番号P1からネットワーク4に送出
された端末装置3のポート番号P2宛てのパケット(宛
先アドレスがA2−1、送信元アドレスがA1―x、宛
先ポート番号がP2、送信元ポート番号がP1)は、中
継装置2でパケット受信手段21、アドレス変換手段2
5、パケット送信手段22を経て、宛先アドレスがA2
−1、送信元アドレスがA2−2、宛先ポート番号がP
2、送信元ポート番号がP1のIPパケットに変換さ
れ、該変換されたIPパケットはネットワーク5を介し
て端末装置3に送信される。
【0118】上述のように、ネットワーク5からネット
ワーク4宛てのIPパケットを中継する際、中継装置2
が、事前に登録したポート番号とそのポート番号宛ての
IPパケットを処理するネットワーク4に接続された端
末装置のアドレスの対応を参照し、該IPパケットの宛
先となる端末装置を決定し、該IPパケットを該端末装
置宛てのパケットに変換することにより、グローバルア
ドレスのアドレス体系を適用するネットワーク5の端末
装置から異なるアドレス体系を用いるネットワーク4の
端末装置への通信が可能になる。
【0119】本発明の実施の形態では、ネットワーク5
に接続される端末装置が一つの場合について説明した
が、ネットワーク5に接続される端末装置が複数の場合
においても同様に実施することができる。
【0120】また、本発明の実施の形態では、グローバ
ルネットワークと異なるネットワーク(非グローバルネ
ットワークと呼ぶ)に接続された端末装置(端末装置1
―x)と、グローバルネットワークに接続された端末装
置(端末装置3)の間での通信について説明したが、複
数の非グローバルネットワークがそれぞれ本発明の実施
の形態の中継装置でアドレス体系の異なるネットワーク
に接続された通信システムにおいても任意の非グローバ
ルネットワークに接続された任意の端末装置間の通信も
同様に実現される。すなわち、図7に示される通信シス
テムにおいて、任意の端末装置間での通信が可能であ
る。これは、第iの非グローバルネットワーク(ただ
し、iは1、2、…、nのいずれか)に接続された端末
装置(端末装置Aとする)から第jの非グローバルネッ
トワーク(ただし、jは1、2、…、nのいずれかであ
り、かつ、j≠i)に接続された端末装置(端末装置B
とする)に対して通信セッションを開始するパケットを
送信する場合、第iの中継装置の第jの中継装置と端末
装置Bに対する動作が、上記、本発明の実施の形態にお
ける端末装置3と等しくなるためである。ただし、中継
ネットワークが非グローバルネットワークの場合、中継
ネットワークのアドレス体系は第iの非グローバルネッ
トワークのアドレス体系と第jの非グローバルネットワ
ークのアドレス体系のいずれとも異ならなければならな
い。
【0121】また、本発明の実施の形態では、端末装置
3がデータ通信を開始する際に名前を知っている相手側
の端末装置として端末装置1―xの場合について説明し
たが、このとき端末装置3は中継装置2の名前のみを知
っていて、中継装置2の名前を指定してアドレス解決を
行っても良い。
【0122】次に、図8を参照して、本発明の第2の実
施の形態について説明する。
【0123】図8を参照すると、本発明の第2の実施の
形態は、端末装置1―xが、図1に示された第1の実施
の形態における端末装置1―xの構成に加え、電源操作
監視手段11と登録要求送信手段12、削除要求送信手
段13、動作確認応答手段14、記憶手段15を有し、
また、中継装置2が、図1に示された第1の実施の形態
における中継装置2の構成に加え、登録要求受信手段2
91と削除要求受信手段292、動作確認要求手段29
3を有する点で異なる。なお、アドレス変換手段26の
構成も図3に示された第1の実施の形態におけるアドレ
ス変換手段26の構成と等しい。
【0124】記憶手段15には、提供サービスリストが
記憶されている。
【0125】提供サービスリストは、端末装置1―xが
端末装置3に対して提供するサービスに対応するポート
番号からなるリストであり、予め、端末装置1―xの利
用者により設定されているものである。
【0126】電源操作監視手段11は、利用者による端
末装置1―xの電源操作を監視し、電源ONの操作を検出
すると電源ONを登録要求送信手段12に通知し、電源OF
Fの操作を検出すると電源OFFを削除要求送信手段13に
通知する。
【0127】登録要求送信手段12は、電源ONを通知さ
れると、記憶手段15の提供サービスリストを参照し、
該提供サービスリストに設定されている全てのポート番
号からなるポート番号リストと端末装置1―xのアドレ
スを含む登録要求メッセージを作成し、該登録要求メッ
セージをネットワーク4を介して中継装置2に送信す
る。
【0128】削除要求送信手段13は、電源OFFが通知
されると、端末装置1―xのアドレスを含む削除要求メ
ッセージを作成し、該削除要求メッセージをネットワー
ク4を介して中継装置2に送信する。
【0129】動作確認応答手段14は、ネットワーク4
を介して中継装置2から送信される動作確認要求メッセ
ージを受信し、該動作確認要求メッセージを受信する
と、中継装置2宛てに該動作確認要求メッセージの応答
となる動作確認応答メッセージを作成し、該動作確認応
答メッセージをネットワーク4を介して中継装置2に送
信する。
【0130】登録要求受信手段291は、ネットワーク
4を介して端末装置1―xから送信される登録要求メッ
セージを受信し、該登録要求メッセージを受信すると、
未使用の第1のエントリ識別子を生成し、エントリ識別
子フィールドの値が該第1のエントリ識別子であり、ア
ドレスフィールドの値が該登録要求メッセージに含まれ
るアドレスで、ポート番号フィールドの値が該登録要求
メッセージに含まれるポート番号リストであるエントリ
を作成し、該エントリを記憶手段27の処理端末登録テ
ーブルに記憶し、さらには、動作確認要求手段293に
該アドレスに対応する端末装置の起動を通知する。
【0131】削除要求受信手段292は、ネットワーク
4を介して端末装置1―xから送信される削除要求メッ
セージを受信し、該削除要求メッセージを受信すると、
記憶手段27の処理端末登録テーブルから、アドレスフ
ィールドの値が該削除要求メッセージに含まれるアドレ
スと等しい全てのエントリを削除し、動作確認要求手段
293に該アドレスに対応する端末装置の終了を通知す
る。
【0132】動作確認要求手段293は、動作確認要求
メッセージを作成し、該動作確認要求メッセージをネッ
トワーク4を介して端末装置1―xに送信し、端末装置
1―xからの該動作確認要求メッセージに応答する動作
確認応答メッセージの受信を待つ。その後、該動作確認
応答メッセージの受信に成功すれば、動作確認要求手段
293は、端末装置1―xが動作していることを確認す
る。また、その後、該動作確認応答メッセージの受信に
失敗すれば、動作確認要求手段293は、端末装置1―
xが停止しているとみなし、記憶手段27の処理端末登
録テーブルから、アドレスフィールドの値が端末装置1
―xのアドレスと等しい全てのエントリを削除する。
【0133】動作確認要求手段293は、上記動作確認
応答メッセージの受信失敗を判断する方法として、対応
する動作確認要求メッセージ送信直後にタイマを起動
し、該タイマの満了をもって該動作確認応答メッセージ
の受信失敗とする方法などを用いることができる。ま
た、動作確認要求手段293は、上記端末装置1―xに
対する動作確認要求メッセージの作成および送信を、端
末装置1―xの起動が通知されてから、端末装置1―x
の終了が通知されるまで、または、端末装置1―xから
の動作確認応答メッセージの受信に失敗するまで繰り返
す。
【0134】次に、図8、図9、図10を参照して本発
明の第2の実施の形態の動作について説明する。
【0135】端末装置1―xの利用者が停止している端
末装置1―xの電源をONにする(図9のステップB1)
と、電源操作監視手段11が、該電源をONにする操作を
検出し、電源ONを登録要求送信手段12に通知する。
【0136】登録要求送信手段12は、記憶手段15の
提供サービスリストを参照し、該提供サービスリストに
設定されている全てのポート番号からなるポート番号リ
ストと端末装置1―xのアドレスを含む登録要求メッセ
ージを作成し、該登録要求メッセージをネットワーク4
を介して中継装置2に送信する(ステップB2)。
【0137】中継装置2に送信された前記登録要求メッ
セージは登録要求受信手段291によって受信され、登
録要求受信手段291は、未使用の第1のエントリ識別
子を生成し、また、該登録要求メッセージに含まれるポ
ート番号リストとアドレスから、エントリ識別子フィー
ルドの値が該第1のエントリ識別子であり、アドレスフ
ィールドの値が該アドレスで、ポート番号フィールドの
値が該ポート番号リストであるエントリを作成し、該エ
ントリを記憶手段27の処理端末登録テーブルに記憶
し、さらには、動作確認要求手段293に端末装置1―
xの起動を通知する。
【0138】この時点で中継装置2は、端末装置3から
端末装置1―xの上記登録されたポート番号宛てのデー
タ通信開始を中継することが可能になる。
【0139】動作確認要求手段293は、上記端末装置
1―xの起動を通知されると、端末装置1―xへの確認
動作を開始する(ステップB3)。すなわち、動作確認
要求手段293は、動作確認要求メッセージを作成し、
該動作確認要求メッセージをネットワーク4を介して端
末装置1―xに送信する(ステップB4)。
【0140】上記動作確認要求メッセージは端末装置1
―xの動作確認応答手段14によって受信され、動作確
認応答手段14は、該動作確認要求メッセージの応答と
なる動作確認応答メッセージを作成し、該動作確認応答
メッセージをネットワーク4を介して中継装置2に送信
する(ステップB5)。
【0141】上記動作確認応答メッセージは動作確認要
求手段293によって受信され、動作確認要求手段29
3は該動作確認応答メッセージの受信をもって端末装置
1―xが動作していることを確認する(ステップB
6)。
【0142】以降、動作確認要求手段293は、上記ス
テップB4〜B6を周期的に実行することにより、端末
装置1―xが動作していることを確認し続ける。
【0143】その後、端末装置1―xの利用者が端末装
置1―xの電源をOFFにする(ステップB7)と、電源
操作監視手段11が、該電源をOFFにする操作を検出
し、電源OFFを削除要求送信手段13に通知する。
【0144】削除要求送信手段13は、端末装置1―x
のアドレスを含む削除要求メッセージを作成し、該削除
要求メッセージをネットワーク4を介して中継装置2に
送信する(ステップB8)。
【0145】中継装置2に送信された前記削除要求メッ
セージは削除要求受信手段292によって受信され、削
除要求受信手段292は、記憶装置27の処理端末登録
テーブルから、アドレスフィールドの値が該削除要求メ
ッセージに含まれるアドレスと等しい全てのエントリを
削除し、動作確認要求手段293に端末装置1―xの終
了を通知する。
【0146】動作確認要求手段293は、端末装置1―
xの終了が通知されると、それまで周期的に行っていた
端末装置1―xへの動作確認要求メッセージの送信を停
止し、端末装置1―xへの確認動作を終了する(ステッ
プB9)。
【0147】また、動作確認要求手段293は、端末装
置1―xへの確認動作の実行中、常に動作確認要求メッ
セージ送信直後に該動作確認要求メッセージの応答とな
る動作確認応答メッセージの受信を待つためのタイマを
起動するが、これは端末装置1―xの制御システムの動
作不良や異常停止により端末装置1―xの正常な動作が
停止した場合に中継装置2が端末装置1―xの動作停止
を検出するために用いられる。すなわち、端末装置1―
xの正常な動作が停止した時(図10のステップC1)
以降に行なわれる動作確認要求手段293による確認動
作において、動作確認要求手段293は動作確認要求メ
ッセージを送信し(ステップC2)、タイマを起動する
(ステップC3)が、該動作確認要求メッセージの応答
となる動作確認応答メッセージを受信しないまま該タイ
マが満了する(ステップC4)。この時、動作確認要求
手段293は、端末装置1―xの動作が停止したことを
検出し(ステップC5)、記憶手段27の処理端末登録
テーブルから、アドレスフィールドの値が端末装置1―
xのアドレスと等しい全てのエントリを削除し、端末装
置1―xへの確認動作を終了する(ステップC6)。
【0148】中継装置2は、ネットワーク5からIPパ
ケットを受信すると、上述した第1の発明の実施の形態
と同様に動作する。
【0149】上述したとおり、本実施の形態において
は、端末装置1―xに設定した提供サービスリストを端
末装置1―xの起動時に中継装置2に登録し、端末装置
1―xの終了時に中継装置2から削除するため、端末装
置1―xの設定に依存した情報を自動的に中継装置2に
登録することができ、かつ、端末装置1―xの動作時に
はネットワーク5からのIPパケットを端末装置1―x
に中継するが、端末装置1―xが非動作時にはネットワ
ーク5からのIPパケットを端末装置1―xに中継しな
いことが可能になる。
【0150】本実施の形態では、端末装置1―xの電源
ON時に記憶手段15に記憶されている提供サービスリス
トを構成するポート番号集合を中継装置2に通知し、該
ポート番号集合の各ポート番号を記憶手段27の処理端
末登録テーブルに記憶させたが、これは、端末装置1―
xが動作時、利用者が記憶手段15に記憶されている提
供サービスリストの内容を変更し、その際に変更された
提供サービスリストを構成するポート番号集合を中継装
置2に通知し、記憶手段27の処理端末登録テーブルに
記憶されているアドレスフィールドの値が端末装置1―
xのアドレスであるエントリを全て削除し、該ポート番
号集合の各ポート番号を記憶手段27の処理端末登録テ
ーブルに記憶するようにしても良い。
【0151】また、本発明の実施の形態では、ネットワ
ーク5に接続される端末装置が一つの場合について説明
したが、ネットワーク5に接続される端末装置が複数の
場合においても同様に実施することができる。
【0152】また、本発明の実施の形態では、グローバ
ルネットワークと異なるネットワーク(非グローバルネ
ットワークと呼ぶ)に接続された端末装置(端末装置1
―x)と、グローバルネットワークに接続された端末装
置(端末装置3)の間での通信について説明したが、複
数の非グローバルネットワークがそれぞれ本発明の実施
の形態の中継装置でアドレス体系の異なるネットワーク
に接続された通信システムにおいても任意の非グローバ
ルネットワークに接続された任意の端末装置間の通信も
同様に実現される。すなわち、図7に示される通信シス
テムにおいて、任意の端末装置間での通信が可能であ
る。これは、第iの非グローバルネットワーク(ただ
し、iは1、2、…、nのいずれか)に接続された端末
装置(端末装置Aとする)から第jの非グローバルネッ
トワーク(ただし、jは1、2、…、nのいずれかであ
り、かつ、j≠i)に接続された端末装置(端末装置B
とする)に対して通信セッションを開始するパケットを
送信する場合、第iの中継装置の第jの中継装置と端末
装置Bに対する動作が、上記、本発明の実施の形態にお
ける端末装置3と等しくなるためである。ただし、中継
ネットワークが非グローバルネットワークの場合、中継
ネットワークのアドレス体系は第iの非グローバルネッ
トワークのアドレス体系と第jの非グローバルネットワ
ークのアドレス体系のいずれとも異ならなければならな
い。
【0153】また、本発明の実施の形態では、端末装置
3がデータ通信を開始する際に名前を知っている相手側
の端末装置として端末装置1―xの場合について説明し
たが、このとき端末装置3は中継装置2の名前のみを知
っていて、中継装置2の名前を指定してアドレス解決を
行っても良い。
【0154】次に、図11と図12を参照して、本発明
の第3の実施の形態について説明する。
【0155】図11を参照すると、本発明の第3の実施
の形態は、端末装置1―xが、図8に示された第2の実
施の形態における端末装置1―xの構成に加え、能力情
報送信手段16を有し、中継装置2が、図8に示された
第2の実施の形態における中継装置2の構成に加え、能
力情報受信手段294を有すること、また、図12を参
照すると、アドレス変換装置26の構成が、図3に示す
第1の実施の形態におけるアドレス変換装置26の構成
に加え、宛先選択手段265を有する点で異なる。ま
た、記憶手段15には端末装置1―xの処理能力情報が
格納され、記憶手段27に記憶される処理端末登録テー
ブルのエントリには、図13に示す通り、処理能力情報
フィールドが追加される。
【0156】記憶手段15に記憶されている端末装置1
―xの処理能力情報は、端末装置1―xの処理能力に関
する情報であり、例えば、CPUの処理能力や、テキス
ト、音声、画像等の各種メディアの処理・表示能力に関
するものがある。
【0157】記憶手段27に記憶される処理端末登録テ
ーブルは、そのエントリを構成するフィールドの構成
が、上述した第1の実施の形態、および、第2の実施の
形態におけるフィールドの構成に加え、端末装置1―x
の処理能力情報を格納する処理能力情報フィールドを有
し、端末装置1―xのアドレスと端末装置1―xが提供
するサービスに対応するポート番号、端末装置1―xの
処理能力情報の対応を管理する点が異なっている。
【0158】能力情報送信手段16は、電源操作監視手
段11から電源ONを通知されると、記憶手段15に記
憶されている端末装置1―xの処理能力情報を読み出
し、該処理能力情報と端末装置1―xのアドレスを含む
能力通知メッセージを作成し、該能力通知メッセージを
中継装置2に送信する。
【0159】能力情報受信手段294は、端末装置1―
xから送信される能力通知メッセージを受信し、記憶手
段27の処理端末登録テーブルからアドレスフィールド
の値が該能力通知メッセージに含まれる端末装置1―x
と等しいエントリを検索し、該エントリの処理能力情報
フィールドに該能力通知メッセージに含まれる処理能力
情報の対応を記憶する。
【0160】宛先選択手段265は、登録検索手段26
3から一つ、または、複数の第1のエントリ識別子と一
つのIPパケット通知されると、記憶手段27の処理端
末登録テーブルから該通知された一つ、または、複数の
第1のエントリ識別子で識別されるエントリを読み出
し、更に、該読み出したエントリから各端末装置の処理
能力情報を読み出し、該読み出した処理能力情報を比較
して、最適な端末装置を一つ選び、該選ばれたアドレス
とポート番号の組と該IPパケットを登録手段264に
通知する。
【0161】複数の端末装置の処理能力情報から一つの
端末装置を選ぶ方法としては、最も処理能力の高い端末
装置を選択する方法などがある。
【0162】次に、図14を参照して、本発明の第3の
実施の形態の動作について説明する。
【0163】端末装置1―xの利用者が停止している端
末装置1―xの電源をONにする(図14のステップD
1)と、上述した第2の実施の形態の動作と同様に、電
源操作監視手段11が電源ONを登録要求送信手段12
に通知し、登録要求送信手段12が端末装置1―xのア
ドレスと端末装置1―xが提供するサービスに対応する
ポート番号のリストを含む登録要求メッセージを中継装
置2に送信し(ステップD2)、中継装置2の登録要求
受信手段291が、該登録要求メッセージを受信し、該
登録要求メッセージに含まれるポート番号リストとアド
レスを含む記憶手段27の処理端末登録テーブルのエン
トリを作成し、該エントリを記憶手段27の処理端末登
録テーブルに記憶し、動作確認要求手段293による端
末装置1―xの動作確認が開始される(ステップD
3)。
【0164】これと同時に、端末装置1―xの電源操作
監視手段11は電源ONを能力情報送信手段16にも通
知する。
【0165】能力情報送信手段16は、電源ONを通知
されると、記憶手段15に記憶されている端末装置1―
xの処理能力情報を読みだし、該処理能力情報と端末装
置1―xのアドレスを含む能力通知メッセージを作成
し、該能力通知メッセージを中継装置2に送信する(ス
テップD4)。
【0166】中継装置2に送信された前記能力通知メッ
セージは能力情報受信手段294によって受信され、能
力情報受信手段294は、記憶手段27の処理端末登録
テーブルからアドレスフィールドの値が該能力通知メッ
セージに含まれる端末装置1―xと等しいエントリを検
索し、該エントリの処理能力情報フィールドに該能力通
知メッセージに含まれる処理能力情報を記憶する。
【0167】これ以降、中継装置2は、ネットワーク5
からIPパケットを受信すると、該IPパケットはパケ
ット受信手段23に受信され、パケット受信手段23
は、上述した第1の実施の形態の動作と同様に、該IP
パケットを対応検索手段261に渡し、対応検索手段2
61も、同様に、記憶手段27の対応管理テーブルから
第2のソケットフィールドの値と第3のソケットフィー
ルドの値がそれぞれ該IPパケットの送信元アドレスと
送信元ポート番号の組と宛先アドレスと宛先ポート番号
の組に等しいエントリを検索する。
【0168】対応検索手段261は、該検索により該エ
ントリが検出された場合も、検出されなかった場合も、
上述した第1の実施の形態の動作と同様に処理を行う。
特に、該エントリが検出された場合の、以降の処理は上
述の第1の実施の形態の動作と同じであるためここでは
説明を省略する。
【0169】該検索により該エントリが検出されなかっ
た場合、上述した第1の実施の形態の動作と同様に、登
録検索手段263は、記憶手段27の処理端末登録テー
ブルからポート番号フィールドの値が該IPパケットの
宛先ポート番号と等しいエントリを検索するが、ここで
は、検索した結果一つ、または、複数のエントリが検出
された場合、該検出されたエントリの全て第1のエント
リ識別子と該IPパケットを宛先選択手段265に渡
す。
【0170】宛先選択手段265は、記憶手段27の処
理端末登録テーブルから渡された第1のエントリ識別子
で識別されるエントリを読み出し、更に、該読み出した
エントリから各端末装置の処理能力情報を読み出し、該
読み出した処理能力情報を比較して、最適な端末装置を
一つ選ぶ。例えば、処理端末登録テーブルの内容が図1
3の通りであり、該IPパケットの宛先ポート番号が1
0000であり、通知された第1のエントリ識別子が1
と2の場合、ここでは、エントリ識別子フィールドの値
「1」の端末装置1―1のCPU処理能力がエントリ識
別子フィールドの値「2」の端末装置1−2のCPU処
理能力よりも優れているため、宛先選択手段265は、
端末装置1―1を選択し、該第1のエントリ識別子
「1」と該IPパケットを登録手段264に渡す。
【0171】上記エントリ識別子と上記IPパケットを
登録手段264に渡した後、端末装置1―xへパケット
を送信するまでの処理は、上述の第1の実施の形態の動
作と同じであるため、以降の動作の説明は省略する。
【0172】また、記憶手段27の処理端末登録テーブ
ルに記憶された端末装置1―xのエントリは、端末装置
1―xの電源OFF時、または、何らかの理由で中継装
置2が端末装置1―xと正常に通信できなくなった時、
上述の第2の実施の形態の動作と同様に、削除要求受信
手段292、または、動作確認要求手段293によって
削除される。
【0173】上述の通り、中継装置2がデータ通信を開
始するIPパケットをネットワーク5から受信した際、
該IPパケットの宛先ポート番号と等しいポート番号に
対応するサービスを提供する端末装置が複数中継装置2
に登録されていても、宛先選択手段265が、該複数の
端末装置の処理能力情報をもとに一つの端末装置を選択
することにより、該IPパケットで要求されるサービス
を提供する端末装置の内最適な端末装置を選択すること
ができる。
【0174】また、端末装置1―xの処理能力情報を端
末装置1―xの記憶手段15に格納しておき、端末装置
1―xの電源が投入されるたびに能力情報送信手段16
が該処理能力情報を中継装置2に通知し、能力情報受信
手段294が該処理能力情報を記憶手段27の処理端末
登録テーブルに登録し、かつ、端末装置1―xの電源が
OFFにされたとき、または、何らかの理由で中継装置
2との正常な通信ができなくなった場合に削除要求受信
手段292、または、動作確認要求手段293が処理端
末登録テーブルから端末装置1―xに関するエントリを
削除することにより、端末装置1―xが非動作時、また
は、中継装置2が端末装置1―xとの通信が不可能な場
合に、ネットワーク5から受信したデータ通信を開始す
るIPパケットを端末装置1―xに中継することを避け
ることができる。
【0175】本発明の実施の形態では、ネットワーク5
に接続される端末装置が一つの場合について説明した
が、ネットワーク5に接続される端末装置が複数の場合
においても同様に実施することができる。
【0176】また、本発明の実施の形態では、グローバ
ルネットワークと異なるネットワーク(非グローバルネ
ットワークと呼ぶ)に接続された端末装置(端末装置1
―x)と、グローバルネットワークに接続された端末装
置(端末装置3)の間での通信について説明したが、複
数の非グローバルネットワークがそれぞれ本発明の実施
の形態の中継装置でアドレス体系の異なるネットワーク
に接続された通信システムにおいても任意の非グローバ
ルネットワークに接続された任意の端末装置間の通信も
同様に実現される。すなわち、図7に示される通信シス
テムにおいて、任意の端末装置間での通信が可能であ
る。これは、第iの非グローバルネットワーク(ただ
し、iは1、2、…、nのいずれか)に接続された端末
装置(端末装置Aとする)から第jの非グローバルネッ
トワーク(ただし、jは1、2、…、nのいずれかであ
り、かつ、j≠i)に接続された端末装置(端末装置B
とする)に対して通信セッションを開始するパケットを
送信する場合、第iの中継装置の第jの中継装置と端末
装置Bに対する動作が、上記、本発明の実施の形態にお
ける端末装置3と等しくなるためである。ただし、中継
ネットワークが非グローバルネットワークの場合、中継
ネットワークのアドレス体系は第iの非グローバルネッ
トワークのアドレス体系と第jの非グローバルネットワ
ークのアドレス体系のいずれとも異ならなければならな
い。
【0177】また、本発明の実施の形態では、端末装置
3がデータ通信を開始する際に名前を知っている相手側
の端末装置として端末装置1―xの場合について説明し
たが、このとき端末装置3は中継装置2の名前のみを知
っていて、中継装置2の名前を指定してアドレス解決を
行っても良い。
【0178】次に、図1、図15、図16、図17を参
照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0179】本発明の第1の実施の形態ではネットワー
ク4におけるポート番号体系とネットワーク5における
ポート番号体系が等しい場合を想定していた。これに対
して本実施の形態では、中継装置の記憶手段にネットワ
ーク4のポート番号を格納する第1のポート番号フィー
ルドと、ネットワーク5のポート番号フィールドを格納
する第2のポート番号フィールドからなるエントリを持
つポートテーブルを備え、該ポートテーブルで同じサー
ビスに対応するネットワーク4のポート番号とネットワ
ーク5のポート番号の対応を管理し、中継装置の各手段
がネットワーク4側のポート番号として第1のポート番
号フィールドを参照し、ネットワーク5側のポート番号
として第2のポート番号フィールドを参照することを特
徴とする。これにより、ネットワーク4とネットワーク
5のポート番号体系が異なる場合においても端末装置1
−xと端末装置3の通信が可能になる。
【0180】本発明の第4の実施の形態の構成は、本発
明の第1の実施の形態と同様に図1の構成をとるが、記
憶手段27がポートテーブルを備えることと、アドレス
変換手段25とアドレス変換手段26の内部の構成が異
なる。
【0181】本実施の形態で記憶手段27が備えるテー
ブルである処理端末登録テーブルと対応管理テーブルと
ポートテーブルの構成を図17に示す。
【0182】図17に示すとおり、処理端末登録テーブ
ルと対応管理テーブルの構成、および、用途、使用方法
は本発明の第1の実施の形態における処理端末登録テー
ブルと対応管理テーブルと等しい。ただし、処理端末登
録テーブルのポート番号フィールドにはネットワーク4
におけるポート番号が格納され、対応管理テーブルの第
1のソケットフィールドに示されるポート番号にはネッ
トワーク4におけるポート番号が、第2のソケットフィ
ールドに示されるポート番号と第3のソケットフィール
ドに示されるポート番号にはネットワーク5のポート番
号が格納される。
【0183】ポートテーブルは、ネットワーク4のポー
ト番号を格納する第1のポート番号フィールドと、ネッ
トワーク5のポート番号フィールドを格納する第2のポ
ート番号フィールドからなるエントリを持ち、同じサー
ビスに対応するネットワーク4のポート番号とネットワ
ーク5のポート番号の対応があらかじめ記憶されてい
る。例えば、FTPサービスに対応するポート番号が、
ネットワーク4では値10、ネットワーク5では値20
とすると図17の(3)に示すようにこれらの対応が記
憶される。
【0184】本実施の形態におけるアドレス変換手段2
5の構成を図15に示す。
【0185】図15に示されるように、アドレス変換手
段25は、対応検索手段2251、パケット変換手段2
252、登録手段2254から構成される。本発明の第
1の実施の形態におけるアドレス変換手段25の対応検
索手段251が対応検索手段2251に、同じくパケッ
ト変換手段252がパケット変換手段2252に、同じ
く登録手段254が登録手段2254に変更されている
ことを特徴とする。
【0186】対応検索手段2251はパケット受信手段
21からアドレス変換手段25に渡されるパケットを受
取る。対応検索手段2251は、パケット受信手段21
からパケットを渡されると、まず、記憶手段27のポー
トテーブルから、第1のポート番号フィールドの値が該
パケットの宛先ポート番号の値と等しいエントリを検索
する。
【0187】該検索により該エントリが検出されなかっ
た場合、対応検索手段2251は、該パケットを廃棄
し、処理を終了する。
【0188】該検索により該エントリが検出された場
合、対応検索手段2251は、記憶手段27の対応管理
テーブルから、第1のソケットフィールドの値が該パケ
ットの送信元アドレス、送信元ポート番号の組と等し
く、かつ、第2のソケットフィールドの値が該パケット
の宛先アドレスと、上記ポートテーブルの検索において
検出されたポートテーブルのエントリの第2のポート番
号フィールドの値の組と等しい値を持つエントリを検索
する。
【0189】該検索により対応管理テーブルから該エン
トリが検出された場合、対応検索手段2251は、該パ
ケットと該エントリのエントリ識別子フィールドに格納
されている第2のエントリ識別子をパケット変換手段2
252に渡す。該検索により該エントリが検出されなか
った場合、対応検索手段2251は、該パケットを登録
手段2254に渡す。
【0190】パケット変換手段2252は、パケットと
第2のエントリ識別子を渡されると、該パケットをIP
パケットに変換し、該IPパケットの送信元アドレスと
送信元ポート番号をそれぞれ該第2のエントリ識別子か
ら識別される対応管理テーブルのエントリの第3のソケ
ットフィールドに示されるIPアドレスとポート番号の
値に書き換え、さらに、該IPパケットの宛先アドレス
と宛先ポート番号を該エントリの第2のソケットフィー
ルドに示されるIPアドレスとポート番号に書き換え、
該書き換えたIPパケットをパケット送信手段22に渡
す。
【0191】登録手段2254は、パケットを渡される
と、ポートテーブルから該パケットの宛先ポート番号を
第1のポート番号フィールドの値に持つエントリを検索
し、これに対応する第2のポート番号を読み込み、未使
用の第2のエントリ識別子を生成し、未使用のネットワ
ーク5のポート番号を一つ選ぶ。そして、登録手段22
54は、該生成した第2のエントリ識別子をエントリ識
別子フィールドの値とし、該パケットの送信元アドレス
と送信元ポート番号の組を第1のソケットフィールドの
値とし、該パケットの宛先アドレスと該検索によって検
出されたポートテーブルのエントリの第2のポート番号
フィールドの値の組を第2のソケットフィールドの値と
し、中継装置2のネットワーク5のIPアドレスと該選
ばれたポート番号の組を第3のソケットフィールドの値
とするエントリを作成し、該エントリを記憶手段27の
対応管理テーブルに記憶する。さらには、該パケットの
送信元ポート番号を第1のポート番号フィールドの値と
し、該選ばれたポート番号を第2のポート番号フィール
ドの値とするポートテーブルのエントリを作成し、該エ
ントリをポートテーブルに登録する。そして、登録手段
2254は、該パケットと該第2のエントリ識別子をパ
ケット変換手段2252に渡す。
【0192】本実施の形態におけるアドレス変換手段2
6の構成を図16に示す。図16に示されるように、ア
ドレス変換手段26は、対応検索手段261、パケット
変換手段2262、登録検索手段2263、登録手段2
264から構成される。本発明の第1の実施の形態にお
けるアドレス変換手段26のパケット変換手段262が
パケット変換手段2262に、同じく登録検索手段26
3が登録検索手段2263に、同じく登録手段264が
登録手段2264に変更されていることを特徴とする。
【0193】パケット変換手段2262は、IPパケッ
トと第2のエントリ識別子を渡されると、記憶手段27
のポートテーブルから、該IPパケットの送信元ポート
番号を第2のポート番号フィールドに持つエントリを検
索し、検出されたポートテーブルのエントリの第1のポ
ート番号フィールドの値を読み出す。そして、パケット
変換手段2262は、該IPパケットをネットワーク4
のパケットに変換し、該パケットの宛先アドレスと宛先
ポート番号をそれぞれ該第2のエントリ識別子から識別
される対応管理テーブルのエントリの第1のソケットの
IPアドレスとポート番号の値に書き換え、さらに、該
パケットの送信元ポート番号を上記読み出したポートテ
ーブルのエントリの第1のポート番号フィールドの値に
書き換え、該書き換えたパケットをパケット送信手段2
4に渡す。
【0194】登録検索手段2263は、IPパケットを
渡されると、ポートテーブルから、該IPパケットの宛
先ポート番号を第2のポート番号フィールドの値とする
エントリを検索する。
【0195】該検索によりポートテーブルから該エント
リが検出されなかった場合、登録検索手段2263は、
該IPパケットを廃棄し、処理を終了する。
【0196】該検索によりポートテーブルから該エント
リが検出された場合、登録検索手段2263は、さら
に、処理端末登録テーブルを参照し、ポート番号フィー
ルドの値として該検出されたポートテーブルのエントリ
の第1のポート番号フィールドの値を持つエントリを検
索する。
【0197】該検索により処理端末登録テーブルから該
エントリが検出されなかった場合、登録検索手段226
3は、該IPパケットを廃棄し、処理を終了する。
【0198】該検索により処理端末登録テーブルから該
エントリが検出された場合、登録検索手段2263は該
エントリのエントリ識別子フィールドに格納されている
第1のエントリ識別子の値と該IPパケットを登録手段
2264に渡す。
【0199】登録手段2264は、第1のエントリ識別
子とIPパケットを渡されると、該第1のエントリ識別
子で識別される記憶手段27の処理端末登録テーブルの
エントリのアドレスフィールドに格納されているアドレ
スとポート番号フィールドに格納されているポート番号
を読み出し、かつ、未使用の第2のエントリ識別子を生
成し、該第2のエントリ識別子をエントリ識別子フィー
ルドの値とし、該アドレスと該ポート番号の組を第1の
ソケットフィールドの値とし、該IPパケットの送信元
アドレスと送信元ポート番号の組を第2のソケットフィ
ールドとし、該IPパケットの宛先アドレスと宛先ポー
ト番号の組を第3のソケットフィールドの値とするエン
トリを作成し、該エントリを記憶手段27の対応管理テ
ーブルに記憶する。さらには、未使用のネットワーク4
のポート番号を一つ選び、該選ばれたポート番号を第1
のポート番号フィールドの値とし、該IPパケットの送
信元ポート番号を第2のポート番号フィールドの値とす
るポートテーブルのエントリを作成し、該ポートテーブ
ルのエントリをポートテーブルに登録する。そして、登
録手段2264は、該IPパケットと該第2のエントリ
識別子をパケット変換手段2262に渡す。
【0200】次に、本発明の第4の実施の形態の動作に
ついて説明する。
【0201】本発明の第4の実施の形態において実行さ
れるデータ通信は通信セッションを端末装置1―xが開
始する場合と、端末装置3が開始する場合の2種類があ
る。いずれの場合においても、開始される通信セッショ
ンで利用するサービスに対応するネットワーク4のポー
ト番号とネットワーク5のポート番号の対応はあらかじ
めポートテーブルに登録されているとする。
【0202】まず、通信セッションを端末装置1―xが
開始する場合の動作について説明する。
【0203】ここでは、まず、端末装置1−xが端末装
置3の提供するサービスを利用すべく、該サービス利用
のための通信セッションを開始する際の動作について説
明するが、該サービスに対応するネットワーク4におけ
るポート番号をP4、ネットワーク5におけるポート番
号をP2とし、中継装置2には、この対応を示すため
に、ポートテーブルに第1のポート番号フィールドの値
がP4、第2のポート番号フィールドの値がP2である
エントリが登録されているとする。また、端末装置1−
xはポート番号P1のポートを利用するとする。
【0204】端末装置1−xは上記サービスを利用する
ために最初のパケット(パケットAと呼ぶ)を送出す
る。該パケットAは、宛先アドレスがA2−1、宛先ポ
ート番号がP4、送信元アドレスがA1−x、送信元ポ
ート番号がP1となる。
【0205】端末装置1−xから送出された上記パケッ
トAはネットワーク4を介して中継装置2のパケット受
信手段21によって受信され、パケット受信手段21は
該パケットAをアドレス変換手段25に渡す。
【0206】アドレス変換手段25に渡された上記パケ
ットAは対応検索手段2251で受取られる。
【0207】対応検索手段2251は、上記パケットA
を渡されると、まず、記憶手段27のポートテーブルか
ら、第1のポート番号フィールドの値が該パケットの宛
先ポート番号の値P4と等しいエントリを検索する。
【0208】この場合、ポートテーブルには該エントリ
が存在するため、該検索により該エントリが検出され
る。
【0209】そして、対応検索手段2251は、記憶手
段27の対応管理テーブルから、第1のソケットフィー
ルドの値が該パケットAの送信元アドレス、送信元ポー
ト番号の組[A1−x、P1]と等しく、かつ、第2のソ
ケットフィールドの値が該パケットAの宛先アドレス
と、上記ポートテーブルの検索において検出されたポー
トテーブルのエントリの第2のポート番号フィールドの
値の組[A2−1、P2]と等しい値を持つエントリを検
索する。
【0210】この場合、対応管理テーブルには該エント
リが存在しないため、該検索により該エントリは検出さ
れない。
【0211】そこで、対応検索手段2251は、該パケ
ットAを登録手段2254に渡す。
【0212】登録手段2254は、該パケットAを渡さ
れると、ポートテーブルから該パケットAの宛先ポート
番号P4を第1のポート番号フィールドの値に持つエン
トリを検索し、未使用の第2のエントリ識別子を生成
し、未使用のネットワーク5のポート番号を一つ選ぶ
(選ばれたネットワーク5のポート番号をP5とす
る)。そして、登録手段2254は、該生成した第2の
エントリ識別子をエントリ識別子フィールドの値とし、
該パケットAの送信元アドレスと送信元ポート番号の組
[A1−x、P1]を第1のソケットフィールドの値と
し、該パケットAの宛先アドレスと該検索によって検出
されたポートテーブルのエントリの第2のポート番号フ
ィールドの値の組[A2−1、P2]を第2のソケットフ
ィールドの値とし、中継装置2のネットワーク5のIP
アドレスと該選ばれたポート番号の組[A2−2、P5]
を第3のソケットフィールドの値とするエントリを作成
し、該エントリを記憶手段27の対応管理テーブルに記
憶する。さらには、該パケットAの送信元ポート番号P
1を第1のポート番号フィールドの値とし、該選ばれた
ポート番号P5を第2のポート番号フィールドの値とす
るポートテーブルのエントリを作成し、該エントリをポ
ートテーブルに登録する。そして、登録手段2254
は、該パケットAと該第2のエントリ識別子をパケット
変換手段2252に渡す。
【0213】パケット変換手段2252は、上記パケッ
トAと上記第2のエントリ識別子を渡されると、該パケ
ットAをIPパケットに変換し、該IPパケットの送信
元アドレスと送信元ポート番号をそれぞれ該第2のエン
トリ識別子から識別される対応管理テーブルのエントリ
の第3のソケットフィールドに示されるIPアドレスA
2−2とポート番号P5の値に書き換え、さらに、該I
Pパケットの宛先アドレスと宛先ポート番号を該エント
リの第2のソケットフィールドに示されるIPアドレス
A2−1とポート番号P2に書き換え、該書き換えたI
Pパケット(IPパケットBと呼ぶ)をパケット送信手
段22に渡す。このとき、IPパケットBは、宛先アド
レスがA2−1、宛先ポート番号がP2、送信元アドレ
スがA2−2、送信元ポート番号がP5となる。
【0214】パケット送信手段22に渡されたIPパケ
ットBは、ネットワーク5を介して、端末装置3に送信
される。IPパケットBの宛先アドレスがA2−1、宛
先ポート番号がP2、送信元アドレスがA2−2、送信
元ポート番号がP5であることから、端末装置3におい
ては、該通信セッションはアドレスA2−2の端末装置
のポートP5と自端末装置のポートP2間の通信セッシ
ョンであると解釈され、該通信セッションに関する端末
装置3から送出されるIPパケットは、宛先アドレスが
A2−2、宛先ポート番号がP5、送信元アドレスが、
A2−1、送信元ポート番号がP2となる。
【0215】以降、中継装置2は、ネットワーク4から
の該通信セッションのパケット(パケットCと呼ぶ)を
受信すると、上記のパケットAの処理と同様に動作する
が、対応検索手段2251の対応管理テーブル検索の処
理において、今度は、対応検索手段2252が、記憶手
段27の対応管理テーブルから、第1のソケットフィー
ルドの値が該パケットCの送信元アドレス、送信元ポー
ト番号の組[A1−x、P1]と等しく、かつ、第2のソ
ケットフィールドの値が該パケットCの宛先アドレスと
ポートテーブルの検索において検出されたポートテーブ
ルのエントリの第2のポート番号フィールドの値の組
[A2−1、P2]と等しいエントリを検出する。そし
て、対応検索手段2251は、該パケットCと該エント
リのエントリ識別子フィールドに格納されている第2の
エントリ識別子を、登録手段2254を経由せずに、直
接、パケット変換手段2252に渡す。これ以降の処理
は、上記パケットAの場合と同様に行なわれ、該パケッ
トCは上記IPパケットBと同じ送信元アドレスA2−
2、送信元ポート番号P5、宛先アドレスA2−1、宛
先ポート番号P2を持つIPパケットに変換され(変換
されたIPパケットをIPパケットDと呼ぶ)、該変換
されたIPパケットDとしてネットワーク5を介して端
末装置3に送られる。
【0216】また、上記パケットA、IPパケットBを
処理した後の端末装置3から送出される該通信セッショ
ンのIPパケット(IPパケットEと呼ぶ)は、上記の
通り、宛先アドレスがA2−2、宛先ポート番号がP
5、送信元アドレスがA2−1、送信元ポート番号がP
2となり、ネットワーク5を介して、中継装置2のパケ
ット受信手段23に受信され、パケット受信手段23は
該IPパケットEをアドレス変換手段26に渡す。
【0217】アドレス変換手段26に渡された上記IP
パケットEは対応検索手段261で受取られる。対応検
索手段261は、記憶手段27の対応管理テーブルか
ら、第2のソケットフィールドの値が該IPパケットE
の送信元アドレスと送信元ポート番号の組[A2−1、
P2]と等しく、かつ、第3のソケットフィールドの値
が該IPパケットの宛先アドレスと宛先ポート番号の組
[A2−2、P5]と等しいエントリを検索する。
【0218】この場合、対応管理テーブルには、上記パ
ケットA処理時に登録したエントリが存在し、該エント
リが上記検索するエントリに対応するため、対応検索手
段261は該IPパケットEと該エントリのエントリ識
別子をパケット変換手段2262に渡す。
【0219】パケット変換手段2262は、上記IPパ
ケットEと第2のエントリ識別子を渡されると、記憶手
段27のポートテーブルから、該IPパケットの送信元
ポート番号P2を第2のポート番号フィールドに持つエ
ントリを検索し、検出されたポートテーブルのエントリ
の第1のポート番号フィールドの値P4を読み出す。そ
して、パケット変換手段2262は、該IPパケットE
をネットワーク4のパケットに変換し、該パケットの宛
先アドレスと宛先ポート番号をそれぞれ該第2のエント
リ識別子から識別される対応管理テーブルのエントリの
第1のソケットのIPアドレスA1−xとポート番号の
値P1に書き換え、さらに、該パケットの送信元ポート
番号を上記読み出したP4に書き換え、該書き換えたパ
ケット(パケットFと呼ぶ)をパケット送信手段24に
渡す。
【0220】パケット送信手段24は、上記パケットF
を渡されると、該パケットFをネットワーク4に送出
し、該パケットFは端末装置1−xに受信される。
【0221】次に、通信セッションを端末装置3が開始
する場合の動作について説明する。
【0222】ここでは、まず、端末装置3が端末装置1
−xの提供するサービスを利用すべく、該サービス利用
のための通信セッションを開始する際の動作について説
明するが、該サービスに対応するネットワーク4におけ
るポート番号をP1、ネットワーク5におけるポート番
号をP5とし、中継装置2には、この対応を示すため
に、ポートテーブルに第1のポート番号フィールドの値
がP1、第2のポート番号フィールドの値がP5である
エントリが登録されており、かつ、処理端末登録テーブ
ルにアドレスA1−xとポート番号P1の対応が記憶さ
れているとする。また、端末装置3はポート番号P2の
ポートを利用するとする。
【0223】端末装置3は上記サービスを利用するため
に最初のIPパケット(IPパケットAと呼ぶ)を送出
する前に本発明の第1の実施の形態の動作と同様に、ま
ず、端末装置1―xの名前からアドレス解決を行い、端
末装置1―x宛てのIPパケットの宛先IPアドレスが
A2−2であることを知るが、ここでは説明を省略す
る。
【0224】次に、端末装置3は、上記IPパケットA
を送出する。該IPパケットAは、宛先アドレスがA2
−2、宛先ポート番号がP5、送信元アドレスがA2−
1、送信元ポート番号がP2となる。
【0225】上記IPパケットAはネットワーク5を介
して中継装置2のパケット受信手段23で受信され、パ
ケット受信手段23は、該IPパケットAをアドレス変
換手段26に渡す。
【0226】アドレス変換手段26に渡された上記IP
パケットAは対応検索手段261で受取られる。対応検
索手段261は、上記IPパケットAを渡されると、記
憶手段27の対応管理テーブルから、第2のソケットフ
ィールドと第3のソケットフィールドの値がそれぞれ該
IPパケットAの送信元アドレスと送信元ポート番号の
組[A2−1、P2]と該IPパケットAの宛先アドレ
スと宛先ポート番号の組[A2−2、P5]と等しい値
であるエントリを検索する。
【0227】この場合、対応管理テーブルには上記エン
トリは存在しないため、該検索によって該エントリは検
出されない。
【0228】対応検索手段261は、該検索で該エント
リが検出されなかったため、該IPパケットAを登録検
索手段2263に渡す。
【0229】登録検索手段2263は、上記IPパケッ
トAを渡されると、ポートテーブルから、該IPパケッ
トAの宛先ポート番号P5を第2のポート番号フィール
ドの値とするエントリを検索する。
【0230】この場合、前述の通り、ポートテーブルに
第1のポート番号フィールドの値がP1、第2のポート
番号フィールドの値がP5であるエントリが登録されて
おり、該エントリが検出される。
【0231】該検索によりポートテーブルから該エント
リが検出されたので、登録検索手段2263は、さら
に、処理端末登録テーブルを参照し、ポート番号フィー
ルドの値として該検出されたポートテーブルのエントリ
の第1のポート番号フィールドの値P1を持つエントリ
を検索する。
【0232】この場合も、前述の通り、処理端末登録テ
ーブルにアドレスA1−xとポート番号P1の対応が記
憶されており、該エントリが検出される。
【0233】該検索により処理端末登録テーブルから該
エントリが検出されたので、登録検索手段2263は、
該エントリのエントリ識別子フィールドに格納されてい
る第1のエントリ識別子の値と該IPパケットAを登録
手段2264に渡す。
【0234】登録手段2264は、上記第1のエントリ
識別子と上記IPパケットAを渡されると、該第1のエ
ントリ識別子で識別される記憶手段27の処理端末登録
テーブルのエントリのアドレスフィールドに格納されて
いるアドレスA1−xとポート番号フィールドに格納さ
れているポート番号P1を読み出し、かつ、未使用の第
2のエントリ識別子を生成し、該第2のエントリ識別子
をエントリ識別子フィールドの値とし、該アドレスと該
ポート番号の組[A1−x、P1]を第1のソケットフ
ィールドの値とし、該IPパケットAの送信元アドレス
と送信元ポート番号の組[A2―1、P2]を第2のソ
ケットフィールドの値とし、該IPパケットの宛先アド
レスと宛先ポート番号の組[A2−2、P5]を第3の
ソケットフィールドの値とするエントリを作成し、該エ
ントリを記憶手段27の対応管理テーブルに登録する。
さらには、未使用のネットワーク4のポート番号を一つ
選び(選ばれたポート番号をP4とする)、該選ばれた
ポート番号P4を第1のポート番号フィールドの値と
し、該IPパケットAの送信元ポート番号P2を第2の
ポート番号フィールドの値とするポートテーブルのエン
トリを作成し、該ポートテーブルのエントリをポートテ
ーブルに登録する。そして、登録手段2264は、該I
PパケットAと該第2のエントリ識別子をパケット変換
手段2262に渡す。
【0235】パケット変換手段2262は、上記IPパ
ケットAと上記第2のエントリ識別子を渡されると、記
憶手段27のポートテーブルから、該IPパケットAの
送信元ポート番号P2を第2のポート番号フィールドに
持つエントリを検索し、検出されたポートテーブルのエ
ントリの第1のポート番号フィールドの値P4を読み出
す。そして、パケット変換手段2262は、該IPパケ
ットAをネットワーク4のパケットに変換し、該パケッ
トの宛先アドレスと宛先ポート番号をそれぞれ該第2の
エントリ識別子から識別される対応管理テーブルのエン
トリの第1のソケットのIPアドレスA1−xとポート
番号P1の値に書き換え、さらに、該パケットの送信元
ポート番号を上記読み出したP4に書き換え、該書き換
えたパケット(パケットBと呼ぶ)をパケット送信手段
24に渡す。
【0236】パケット送信手段24は、上記パケットB
を渡されると、該パケットBをネットワーク4に送出
し、該パケットBは端末装置1―xによって受信され
る。パケットBの宛先アドレスがA1−x、宛先ポート
番号がP1、送信元アドレスがA2−1、送信元ポート
番号がP4であることから、端末装置1−xにおいて
は、該通信セッションはアドレスA2−1の端末装置の
ポートP4と自端末装置のポートP1間の通信セッショ
ンであると解釈され、該通信セッションに関する端末装
置1−xから送出されるパケットは、宛先アドレスがA
2−1、宛先ポート番号がP4、送信元アドレスが、A
1−x、送信元ポート番号がP1となる。
【0237】以降中継装置2は、ネットワーク5からの
該通信セッションのIPパケット(IPパケットCと呼
ぶ)を受信すると、上記のIPパケットAの処理と同様
に動作するが、対応検索手段261の対応管理テーブル
検索の処理において、今度は、対応検索手段261が、
記憶手段27の対応管理テーブルから、第2のソケット
フィールドと第3のソケットフィールドの値がそれぞれ
該IPパケットCの送信元アドレスと送信元ポート番号
の組[A2−1、P2]と該IPパケットCの宛先アド
レスと宛先ポート番号の組[A2−2、P5]と等しい
値であるエントリを検出する。そして、対応検出手段2
61は、該IPパケットCと該エントリのエントリ識別
子フィールドに格納されている第2のエントリ識別子
を、登録検索手段2263と登録手段2264を経由せ
ずに、直接、パケット変換手段2262に渡す。これ以
降の処理は、上記IPパケットAの場合と同様に行なわ
れ、該IPパケットCは、上記パケットBと同じ送信元
アドレスA2−2、送信元ポート番号P4、宛先アドレ
スA1−x、宛先ポート番号P1を持つパケットに変換
され(変換されたパケットをパケットDと呼ぶ)、該変
換されたパケットDとしてネットワーク4を介して端末
装置1−xに送られる。
【0238】また、上記IPパケットA、パケットBを
処理した後の端末装置1−xから送出される該通信セッ
ションのパケット(パケットEと呼ぶ)は、上記の通
り、宛先アドレスがA2−1、宛先ポート番号がP4、
送信元アドレスがA1−x、送信元ポート番号がP1と
なり、ネットワーク4を介して、中継装置2のパケット
受信手段21に受信され、パケット受信手段21は該パ
ケットEをアドレス変換手段25に渡す。
【0239】アドレス変換手段25に渡された上記パケ
ットEは対応検索手段2251で受取られる。対応検索
手段2251は、上記パケットEを渡されると、まず、
記憶手段27のポートテーブルから、第1のポート番号
フィールドの値が該パケットEの宛先ポート番号の値P
4と等しいエントリを検索する。
【0240】この場合、ポートテーブルには、上記IP
パケットA処理時に登録したエントリが存在し、該エン
トリが上記検索するエントリに対応するため、対応検索
手段2251は、さらに、記憶手段27の対応管理テー
ブルから、第1のソケットフィールドの値が該パケット
Eの送信元アドレス、送信元ポート番号の組[A1−
x、P1]と等しく、かつ、第2のソケットフィールド
の値が該パケットEの宛先アドレスと、上記ポートテー
ブルの検索において検出されたポートテーブルのエント
リの第2のポート番号フィールドの値の組[A2−1、
P2]と等しい値を持つエントリを検索する。
【0241】この場合、対応管理テーブルには、上記I
PパケットA処理時に登録したエントリが存在し、該エ
ントリが上記検索するエントリに対応するため、対応検
索手段2251は該パケットEと該エントリのエントリ
識別子フィールドに格納された第2のエントリ識別子を
パケット変換手段2252に渡す。
【0242】パケット変換手段2252は、上記パケッ
トEと上記第2のエントリ識別子を渡されると、該パケ
ットEをIPパケットに変換し、該IPパケットの送信
元アドレスと送信元ポート番号をそれぞれ該第2のエン
トリ識別子から識別される対応管理テーブルのエントリ
の第3のソケットフィールドに示されるIPアドレスA
2−2とポート番号P5の値に書き換え、さらに、該I
Pパケットの宛先アドレスと宛先ポート番号を該エント
リの第2のソケットフィールドに示されるIPアドレス
A2−1とポート番号P2に書き換え、該書き換えたI
Pパケット(IPパケットFと呼ぶ)をパケット送信手
段22に渡す。
【0243】パケット送信手段22は、上記IPパケッ
トFを渡されると、該IPパケットFをネットワーク5
に送出し、該IPパケットは端末装置3に受信される。
【0244】本発明の実施の形態では、ネットワーク5
に接続される端末装置が一つの場合について説明した
が、ネットワーク5に接続される端末装置が複数の場合
においても同様に実施することができる。
【0245】また、本発明の実施の形態では、グローバ
ルネットワークと異なるネットワーク(非グローバルネ
ットワークと呼ぶ)に接続された端末装置(端末装置1
―x)と、グローバルネットワークに接続された端末装
置(端末装置3)の間での通信について説明したが、複
数の非グローバルネットワークがそれぞれ本発明の実施
の形態の中継装置でアドレス体系の異なるネットワーク
に接続された通信システムにおいても任意の非グローバ
ルネットワークに接続された任意の端末装置間の通信も
同様に実現される。すなわち、図7に示される通信シス
テムにおいて、任意の端末装置間での通信が可能であ
る。これは、第iの非グローバルネットワーク(ただ
し、iは1、2、…、nのいずれか)に接続された端末
装置(端末装置Aとする)から第jの非グローバルネッ
トワーク(ただし、jは1、2、…、nのいずれかであ
り、かつ、j≠i)に接続された端末装置(端末装置B
とする)に対して通信セッションを開始するパケットを
送信する場合、第iの中継装置の第jの中継装置と端末
装置Bに対する動作が、上記、本発明の実施の形態にお
ける端末装置3と等しくなるためである。ただし、中継
ネットワークが非グローバルネットワークの場合、中継
ネットワークのアドレス体系は第iの非グローバルネッ
トワークのアドレス体系と第jの非グローバルネットワ
ークのアドレス体系のいずれとも異ならなければならな
い。
【0246】また、本発明の実施の形態では、端末装置
3がデータ通信を開始する際に名前を知っている相手側
の端末装置として端末装置1―xの場合について説明し
たが、このとき端末装置3は中継装置2の名前のみを知
っていて、中継装置2の名前を指定してアドレス解決を
行っても良い。
【0247】また、本発明の第4の実施の形態では、本
発明の第1の実施の形態図1の構成に対して、記憶手段
27がポートテーブルを備えることと、アドレス変換手
段25とアドレス変換手段26の内部の構成が異なる形
態について説明したが、第2、3の実施の形態である図
8、11の構成に対しても、記憶手段27にポートテー
ブルを備え、同様にアドレス変換手段25とアドレス変
換手段26の内部の構成が異ならせ、アドレス変換手段
25の対応検索手段251と、アドレス変換手段26の
登録検索手段263にてポートテーブルの検索後に処理
端末登録テーブルを検索するようにすることにより適用
することができる。
【0248】次に本発明の通信プログラムを記録した媒
体媒体の実施の形態について説明する。本実施の形態で
は、本発明の第1、2、3及び4の実施の形態におけ
る、本発明の端末装置1−x及び中継装置2は、それぞ
れデータ処理装置、記憶装置を備え、さらに通信プログ
ラムを記録した記憶媒体を備える(特に図示せず)。こ
の記録媒体は、磁気ディスク、半導体メモリ、CD-ROMそ
の他の記録媒体であってよい。
【0249】中継装置2を制御する通信プログラムは、
記録媒体から中継装置2の記憶装置に読み込まれ、記憶
手段27に処理端末登録テーブル、対応管理テーブルが
記憶される。また、第3の実施の形態に対応する媒体の
実施の形態では、更に、能力情報を含む処理端末登録テ
ーブルが記憶され、第4の実施の形態に対応する媒体の
実施の形態では、更に、ポートテーブルが記憶される。
【0250】そして、データ処理装置にパケット受信手
段21及び23、パケット送信手段22及び24、アド
レス変換手段25及び26、アドレス問合せ応答手段2
8を生成させ、その動作を制御する。また、第2の実施
の形態に対応する媒体の実施の形態では、更に、登録要
求受信手段291、動作確認要求手段293、削除要求
受信手段292を生成し、第3の実施の形態に対応する
媒体の実施の形態では、更に、能力情報受信手段294
を生成し、それらの動作を制御する。
【0251】データ処理装置は、上述の通信プログラム
の制御により第1、2、3及び4の実施の形態における
中継装置2で説明した通信処理と同一の処理を実行す
る。
【0252】端末装置1−xを制御する通信プログラム
は、第2の実施の形態に対応する媒体の実施の形態で
は、記録媒体から端末装置1−xに読み込まれ、データ
処理装置に電源操作監視手段11、登録要求送信手段1
2、動作確認応答手段14、削除要求送信手段13を生
成させ、その動作を制御する。また、第3の実施の形態
に対応する媒体の実施の形態では、更に能力情報送信手
段16を生成させ、その動作を制御する。また第2の実
施の形態に対応する媒体の実施の形態では、記憶手段1
5に提供サービスリストが記憶される。また、第3の実
施の形態に対応する媒体の実施の形態では、記憶手段1
5に更に処理能力情報が記憶される。
【0253】データ処理装置は、この通信プログラムの
制御により第2、3の実施の形態における端末装置1−
xによる通信処理と同一の処理を実行する。
【0254】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例を、図面を参照
して説明する。かかる実施例は本発明の第1の実施の形
態に対応するものである。
【0255】図18に示すとおり、本実施例は、ネット
ワーク4としてEthernet網で構成され、該Et
hernet網の所有者によって管理されるプライベー
トアドレス体系(192.168.xxx.xxx)を
採用するIPネットワークを、ネットワーク5としてグ
ローバルアドレス体系を採用する既存のインタネット
を、端末装置1―xとしてパーソナルコンピュータを、
中継装置2としてISDNルータを、端末装置3として
外部の利用者が利用する端末装置を備えている。ISD
NルータはISDN網でISP(Internet Service Pro
vider)網に接続されている。
【0256】ネットワーク4、および、ネットワーク4
に接続される装置で構成されるネットワークシステム
は、個人の宅内に配線されたEthernetケーブル
と該Ethernetケーブルに直接、または、Eth
ernetハブを介して接続されるパーソナルコンピュ
ータからなる個人の宅内ネットワークシステムや、また
は、同様な構成で構築された小規模事業所のSOHO
(Small Office Home Office)
で有り得る。ここでは、該Ethernetに、FTP
(File Transfer Protocol)サービスを提供するFTP
サーバプログラムが搭載され、名前がftp.user
−a.isp1.ne.jpでアドレスが192.16
8.0.2である端末装置と、電子メールを送受信する
プログラムが搭載され、名前がpc1.user−1.
isp1.ne.jpである端末装置とが接続されてい
るとする。
【0257】ISDNルータは、名前がuser−a.
isp1.ne.jpで、該Ethernet側のアド
レスとして192.168.0.1が、また、該ISP
から割り当てられたグローバルアドレスとして、13
3.1.1.5が割り当てられているとする。
【0258】ここで、FTPサーバが外部利用者端末装
置に対して、FTPサービスを提供するとする。この場
合、ISDNルータの処理端末登録テーブルには、FT
Pサーバのアドレスと、FTPサービスに対応するポー
ト番号20が、予め、登録されている(図19の
(1))。また、対応管理テーブルにはエントリが存在
しないものとする。
【0259】このとき、外部利用者端末がポート番号1
024のポートからuser−a.isp1.ne.j
p宛てにFTPサービスを利用するためのデータ通信を
開始するとする。
【0260】外部利用者端末装置は、user−a.i
sp1.ne.jpの名前からアドレス解決問合せメッ
セージを作成し、該アドレス解決問合せメッセージを送
信する(図6のステップA1)と、ISDNルータ装
置、または、ISP内で該ISDNルータ装置のアドレ
スを解決できるネットワークサーバが該アドレス解決問
合せメッセージに応答するアドレス解決応答メッセージ
を作成し、該アドレス解決応答メッセージを外部利用者
端末装置に送信する(ステップA2)。このとき、該ア
ドレス解決応答メッセージには、該アドレス解決問合せ
メッセージで問い合わされたISDNルータのアドレス
が133.1.1.5であるとの情報が内包されてい
る。
【0261】外部利用者端末装置は、上記アドレス解決
応答メッセージを受信すると、宛先アドレスを該アドレ
ス解決応答メッセージで通知されたアドレス133.
1.1.5であり、宛先ポート番号がFTPサービスに
対応する20であり、送信元アドレスが外部利用者端末
装置のアドレスである208.192.0.1であり、
送信元ポート番号が1024であるIPパケットを作成
し、該IPパケットをISDNルータに送信する。
【0262】ISDNルータでは、上記IPパケットを
受信すると、該IPパケットはパケット受信手段23か
ら対応検索手段261と渡され、対応管理テーブルには
該IPパケットに対応するエントリが存在しないため、
該IPパケットは登録検索手段263に渡される。
【0263】登録検索手段263は、処理端末登録テー
ブルを参照し、ここでは、処理端末登録テーブルに、ポ
ート番号フィールドが該IPパケットの宛先ポート番号
と等しい20の値を持つエントリが存在するため、登録
手段264に該エントリのエントリ識別子1と該IPパ
ケットを渡す。
【0264】登録手段264では、渡されたエントリ識
別子に対応する処理端末登録テーブルのエントリの内容
と、渡されたIPパケットの内容から、対応管理テーブ
ルに該IPパケットに関する対応を登録する(図19の
(2))。
【0265】以降、ISDNルータは、該登録した対応
管理テーブルのエントリを参照し、FTPサーバのポー
ト番号20と外部利用者端末装置のポート番号1024
の間でのIPパケットを中継する。
【0266】本第1の実施例において、ネットワーク4
をEthernetで構成する例を示したが、ネットワ
ーク4はIEEE1394や無線LAN等他の通信媒体
や通信プロトコルを用いたネットワークであってもよ
い。
【0267】また、中継装置2からネットワーク5への
接続が専用線であり、かつ、中継装置2は該専用線を収
容するインタフェース装置を備えたIPルータであって
も良い。
【0268】次に、本発明の第2の実施例を、図面を参
照して説明する。かかる実施例は本発明の第4の実施の
形態に対応するものである。
【0269】図20に示すとおり、本実施例は、ネット
ワーク4として「Bluetooth Specification version 1.
0 A」に記載されるBluetooth技術を利用した
無線網を、ネットワーク5として既存のインタネットと
移動通信網から構成されるIPネットワークを、端末装
置1―xとしてBluetooth技術でのslave
としての通信機能を有する携帯情報機器を、中継装置2
としてIPネットワークとのTCP/IP通信機能とB
luetooth技術でのmasterとしての通信機
能とさらにはこれらのプロトコル間のプロトコル変換機
能を有し、ネットワーク4とネットワーク5間の通信を
中継する機能を搭載した携帯電話端末装置を、端末装置
3として外部の利用者が利用する端末装置を備えてい
る。
【0270】端末装置1―xとして利用される携帯情報
機器として、ここでは、カメラ、ビデオカメラ、ノート
PCを例に挙げ、それぞれ、Bluetoothにおけ
るアドレス1、2、3を割り当てられているとする。ま
た、該ノートPCは、FTPプロトコルを解釈してFT
Pサービスを提供するFTPサーバプログラムとファイ
ルを記憶する記憶装置とを搭載し、携帯電話端末とBl
uetooth技術によって直接通信を行うFTPサー
バ専用機器であるとする。
【0271】携帯電話端末は、ネットワーク5から識別
するための名前user−a.op1.co.jpが割
り当てられており、かつ、ネットワーク5のグローバル
アドレス133.1.1.5が割り当てられているとす
る。
【0272】また、FTPサービスに対応するネットワ
ーク4のポート番号は10、ネットワーク5のポート番
号を20とする。
【0273】ここで、ノートPCが外部利用者端末装置
に対して、FTPサービスを提供するとする。この場
合、携帯電話装置のポートテーブルには、FTPサービ
スに対応するネットワーク4のポート番号10とネット
ワーク5のポート番号20の対応が(図21の
(3))、また、処理端末登録テーブルには、ノートP
Cのアドレス3と、FTPサービスに対応するネットワ
ーク4のポート番号10の対応が(図21の(1))、
予め、登録されている。また、対応管理テーブルにはエ
ントリが存在しないものとする。
【0274】このとき、外部利用者端末がポート番号1
024のポートからuser−a.op1.co.jp
宛てにFTPサービスを利用するためのデータ通信を開
始するとする。
【0275】外部利用者端末装置は、user−a.o
p1.co.jpの名前からアドレス解決問合せメッセ
ージを作成し、該アドレス解決問合せメッセージを送信
する(図6のステップA1)と、携帯電話端末、また
は、移動通信網内で該携帯端末装置のアドレスを解決で
きるネットワークサーバが該アドレス解決問合せメッセ
ージに応答するアドレス解決応答メッセージを作成し、
該アドレス解決応答メッセージを外部利用者端末装置に
送信する(ステップA2)。このとき、該アドレス解決
応答メッセージには、該アドレス解決問合せメッセージ
で問い合わされた携帯電話端末のアドレスが133.
1.1.5であるとの情報が内包されている。
【0276】外部利用者端末装置は、上記アドレス解決
応答メッセージを受信すると、宛先アドレスを該アドレ
ス解決応答メッセージで通知されたアドレス133.
1.1.5であり、宛先ポート番号がFTPサービスに
対応する20であり、送信元アドレスが外部利用者端末
装置のアドレスである208.192.0.1であり、
送信元ポート番号が1024であるIPパケットを作成
し、該IPパケットを携帯電話端末に送信する。
【0277】携帯電話端末では、上記IPパケットを受
信すると、該IPパケットはパケット受信手段23から
対応検索手段261と渡され、対応管理テーブルには該
IPパケットに対応するエントリが存在しないため、該
IPパケットは登録検索手段2263に渡される。
【0278】登録検索手段2263は、ポートテーブル
の検索により、該IPパケットの宛先ポート番号20に
対応するネットワーク4のポート番号が10である事を
知り、さらに、処理端末登録テーブルの検索により、ポ
ート番号10のサービスを提供するネットワーク4の端
末装置のアドレスを登録したエントリが検出されるた
め、登録検索手段2263は該IPパケットと該エント
リのエントリ識別子1を登録手段2264に渡す。
【0279】登録手段2264では、渡されたエントリ
識別子1に対応する処理端末登録テーブルのエントリの
内容と、渡されたIPパケットの内容から、対応管理テ
ーブルに該IPパケットに関する対応を登録する(図2
1の(2))。
【0280】以降、携帯電話端末は、該登録した対応管
理テーブルのエントリを参照し、ノートPCのFTPサ
ーバプログラムとのBluetoothによる通信と外
部利用者端末装置のポート番号1024の間でのTCP
/IPによる通信を中継する。
【0281】
【発明の効果】第1の効果は、グローバルネットワーク
に接続された端末装置からプライベートネットワークに
接続された端末装置に対してデータ通信を開始すること
ができることである。
【0282】その理由は、グローバルネットワークとプ
ライベートネットワークを接続する中継装置においてプ
ライベートネットワークに接続された端末装置のアドレ
スと該端末装置が提供するサービスに対応するポート番
号の対応を管理し、該対応を参照して、グローバルネッ
トワークに接続された端末装置からのデータ通信を開始
するパケットの宛先を変換して中継するため、該中継装
置がプライベートネットワークに接続された複数の端末
装置に対して一つのグローバルアドレスを対応させた場
合にも、データ通信を開始するIPパケットに含まれる
宛先ポート番号の値により該IPパケットを転送する端
末装置を識別できるからである。
【0283】第2の効果は、異なるプライベートネット
ワークに接続された端末装置間で相手側の端末装置のア
ドレス解決ができることである。これにより、異なるプ
ライベートネットワークに接続された端末装置間でのデ
ータ通信が可能になる。
【0284】その理由は、上記第1の効果の理由と同じ
である。
【0285】第3の効果は、プライベートネットワーク
に接続された端末装置が動作しているときのみデータ通
信を開始するIPパケットが中継されることである。こ
れにより、受取る端末装置が存在しないIPパケットを
無駄に中継することを防ぐことができる。
【0286】その理由は、プライベートネットワークに
接続される端末装置は、起動する際に中継装置に提供す
るサービスを登録し、終了する際に該登録したサービス
を削除するからである。
【0287】第4の効果は、プライベートネットワーク
に接続された端末装置が何らかの異常により正常な動作
ができなくなったときにはデータ通信を開始するIPパ
ケットが中継されなくなることである。これにより、受
取る端末装置が正常に動作していないIPパケットを無
駄に中継することを防ぐことができる。
【0288】その理由は、中継装置がサービスを登録し
ているプライベートネットワークに接続された端末装置
に対して周期的に正常に動作しているか否かを確認して
いるからである。
【0289】第5の効果は、特に、第1の実施例と第2
の実施例で示したように、プライベートネットワークを
一利用者が管理するような状況においては、プライベー
トネットワークに接続され同じサービスを提供可能な複
数の端末装置が存在する場合に、現在該サービスを提供
している端末装置が動作を終了しても、その後の該サー
ビスの要求に対して自動的に他の該サービスを提供可能
な端末装置との通信が可能になることである。
【0290】その理由は、プライベートネットワークに
おいてはポート番号リソースを該プライベートネットワ
ークに接続される端末装置間で共有しており、かつ、上
記の第3の効果と第4の効果の理由で説明したとおり端
末装置が非動作状態になった場合は自動的に該端末装置
の提供サービスの登録が削除されるため、現在該サービ
スを提供している端末装置が動作を終了しても、中継装
置はその後の該サービスの要求に対して該サービスの提
供を登録している他の端末装置へ中継することができる
からである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図2】本発明の第1の実施の形態の一部の構成を示す
ブロック図
【図3】本発明の第1の実施の形態の一部の構成を示す
ブロック図
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるテーブルの
構成を示す図
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるメッセージ
の構成を示す図
【図6】本発明の第1の実施の形態の動作を示すシーケ
ンス図
【図7】本発明の実施の形態における他の構成を示すブ
ロック図
【図8】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図9】本発明の第2の実施の形態の動作を示す第1の
シーケンス図
【図10】本発明の第2の実施の形態の動作を示す第2
のシーケンス図
【図11】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロ
ック図
【図12】本発明の第3の実施の形態の一部の構成を示
すブロック図
【図13】本発明の第3の実施の形態における一部のテ
ーブルの構成を示す図
【図14】本発明の第3の実施の形態の動作を示すシー
ケンス図
【図15】本発明の第4の実施の形態の一部の構成を示
すブロック図
【図16】本発明の第4の実施の形態の一部の構成を示
すブロック図
【図17】本発明の第4の実施の形態におけるテーブル
の構成を示すブロック図
【図18】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック
【図19】本発明の第1の実施例におけるテーブルの内
容を示す図
【図20】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
【図21】本発明の第2の実施例におけるテーブルの内
容を示す図
【図22】既存の技術の構成を示すブロック図
【図23】既存の技術の一部の構成を示すブロック図
【図24】既存の技術の一部の構成を示すブロック図
【図25】既存のIPネットワーク構成の例を示すブロ
ック図
【符号の説明】
1 携帯端末 2 中継装置 3 端末装置 4 ネットワーク 5 ネットワーク 6 電源操作監視手段 12 登録要求送信手段 13 削除要求送信手段 14 動作確認応答手段 15 記憶手段 21 パケット受信手段 22 パケット送信手段 23 パケット受信手段 24 パケット送信手段 25 アドレス変換手段 26 アドレス変換手段 27 記憶手段 28 アドレス問合せ応答手段 251 対応検索手段 252 パケット変換手段 254 登録手段 261 対応検索手段 262 パケット変換手段 263 登録検索手段 264 登録手段 265 宛先選択手段 291 登録要求受信手段 292 削除要求受信手段 293 動作確認要求手段 294 能力情報受信手段 1021 パケット受信手段 1022 パケット送信手段 1023 パケット受信手段 1024 パケット送信手段 1025 アドレス変換手段 1026 アドレス変換手段 1027 記憶手段 1251 対応検索手段 1252 パケット変換手段 1254 登録手段 1261 対応検索手段 1262 パケット変換手段 2251 対応検索手段 2252 パケット変換手段 2254 登録手段 2262 パケット変換手段 2263 登録検索手段 2264 登録手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 真裕 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 江幡 光市 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 柴田 修一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 机 昌彦 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5K030 HB19 HC01 HD02 HD09 5K033 AA09 CB09 CC01 DA05 DB18 EC04 5K034 AA20 DD03 EE10 EE13 FF11 HH63

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のネットワークと、当該第1のネット
    ワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークとが
    中継装置を介して接続されており、 前記中継装置は、前記第1のネットワークに接続された
    第1の端末装置のアドレスと、前記第1の端末装置が提
    供するサービスのサービス識別子とを含んだ1又は複数
    の第1のエントリを第1の管理テーブルに記憶してお
    き、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置
    は、あるサービスに宛てたパケットを送信し、 前記中継装置は、前記パケットを受信すると、前記第1
    の管理テーブルから前記パケットに含まれる宛先サービ
    ス識別子と同じサービス識別子を持つ第1のエントリを
    検索し、前記パケットの宛先アドレスを検出された第1
    のエントリの第1の端末装置のアドレスに書き換え、前
    記第1の端末装置に前記パケットを送信することを特徴
    とする通信方法。
  2. 【請求項2】第1のネットワークと、当該第1のネット
    ワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークとが
    中継装置を介して接続されており、 前記中継装置は、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を第1の管理テーブルに記憶しておき、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと前記第1の端末装置のサービス識別子との組
    である第1のソケットと、前記第2のネットワークに接
    続された第2の端末装置のアドレスと前記第2の端末装
    置のサービス識別子との組である第2のソケットと、当
    該中継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該
    中継装置の前記第2のネットワークのサービス識別子と
    の組である第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2
    のエントリを記憶するための第2の管理テーブルを用意
    しておき、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置
    は、あるサービスに宛てたパケットを送信し、 前記中継装置は、 前記第2のネットワークからパケットを受信した際に、
    前記第2の管理テーブルから第2のソケットと第3のソ
    ケットの値が、それぞれ該パケットの送信元アドレスと
    送信元サービス識別子との組と宛先アドレスと宛先サー
    ビス識別子との組と同じ第2のエントリを検索し、 前記第2のエントリが検出されない場合、前記第1の管
    理テーブルから前記パケットに含まれる宛先サービス識
    別子と同じサービス識別子を持つ第1のエントリを検索
    し、 検出された第1のエントリの前記第1の端末装置のアド
    レスと当該第1のエントリのサービス識別子との組を第
    1のソケットとし、前記パケットの送信元アドレスと送
    信元サービス識別子との組を第2のソケットとし、前記
    パケットの宛先アドレスと宛先サービス識別子との組を
    第3のソケットとし、前記第1のソケットと前記第2の
    ソケットと前記第3のソケットとを含んだ第2のエント
    リを第2の管理テーブルに記憶し、 前記パケットの宛先アドレスを前記検出された第1のエ
    ントリの第1の端末装置のアドレスに書き換え、前記第
    1の端末装置に前記パケットを送信することを特徴とす
    る通信方法。
  3. 【請求項3】前記中継装置は、前記第2のエントリが検
    出された場合、前記パケットの宛先アドレスを前記検出
    された第2のエントリの前記第1のソケットのアドレス
    に書き換え、前記第1の端末装置に前記パケットを送信
    することを特徴とする請求項2に記載の通信方法。
  4. 【請求項4】第1のネットワークと、当該第1のネット
    ワークとアドレス体系及びサービス識別子の体系の異な
    る第2のネットワークとが中継装置を介して接続されて
    おり、 前記中継装置は、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を第1の管理テーブルに記憶しておき、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと前記第1の端末装置のサービス識別子との組
    である第1のソケットと、前記第2のネットワークに接
    続された第2の端末装置のアドレスと前記第2の端末装
    置のサービス識別子との組である第2のソケットと、当
    該中継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該
    中継装置の前記第2のネットワークのサービス識別子と
    の組である第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2
    のエントリを記憶するための第2の管理テーブルを用意
    しておき、 同じサービスについて前記第1のネットワークで使われ
    るサービス識別子と前記第2のネットワークで使用され
    るサービス識別子とを含んだ1又は複数の第3のエント
    リを第3の管理テーブルに記憶しておき、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置
    は、あるサービスに宛てたパケットを送信し、 前記中継装置は、前記第2のネットワークからパケット
    を受信した際に、前記第2の管理テーブルから第2のソ
    ケットと第3のソケットの値が、それぞれ該パケットの
    送信元アドレスと送信元サービス識別子との組と宛先ア
    ドレスと宛先サービス識別子との組と同じ第2のエント
    リを検索し、 前記第2のエントリが検出された場合、前記第3の管理
    テーブルから前記第2のネットワークで使用されるサー
    ビス識別子の値が前記パケットの送信元サービス識別子
    と同じ第3のエントリを検索し、前記パケットの送信元
    サービス識別子を検出された第3のエントリの第1のネ
    ットワークのサービス識別子に書き換え、前記パケット
    の宛先アドレスと宛先サービス識別子を前記検出された
    第2のエントリの第1のソケットのアドレスとサービス
    識別子に書き換え、前記第1の端末装置に前記パケット
    を送信し、 前記第2のエントリが検出されない場合、前記第3の管
    理テーブルから前記第2のネットワークで使用されるサ
    ービス識別子の値が前記パケットの宛先サービス識別子
    と同じ第3のエントリを検索し、検出された第3のエン
    トリの第1のネットワークのサービス識別子にて、前記
    第1の管理テーブルを検索し、 検出された第1のエントリの前記第1の端末装置のアド
    レスと当該エントリのサービス識別子との組を第1のソ
    ケットとし、前記パケットの送信元アドレスと送信元サ
    ービス識別子との組を第2のソケットとし、前記パケッ
    トの宛先アドレスと宛先サービス識別子との組を第3の
    ソケットとし、前記第1のソケットと前記第2のソケッ
    トと前記第3のソケットとを含んだ第2のエントリを前
    記第2の管理テーブルに記憶し、 前記第1のネットワークで未使用のサービス識別子を選
    び、前記選ばれたサービス識別子を前記第1のネットワ
    ークのサービス識別子とし、前記パケットの送信元サー
    ビス識別子を前記第2のネットワークのサービス識別子
    とする前記第3のエントリを作成し、前記第3の管理テ
    ーブルに記憶し、 前記パケットの宛先アドレス及び宛先サービス識別子を
    前記検出された第1のエントリの第1の端末装置のアド
    レス及びサービス識別子に、送信元サービス識別子を前
    記選ばれたサービス識別子に書き換え、前記第1の端末
    装置に前記パケットを送信することを特徴とする通信方
    法。
  5. 【請求項5】第1のネットワークと、当該第1のネット
    ワークとアドレス体系及びサービス識別子の体系の異な
    る第2のネットワークとが中継装置を介して接続されて
    おり、 前記中継装置は、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を第1の管理テーブルに記憶しておき、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと前記第1の端末装置のサービス識別子との組
    である第1のソケットと、前記第2のネットワークに接
    続された第2の端末装置のアドレスと前記第2の端末装
    置のサービス識別子との組である第2のソケットと、当
    該中継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該
    中継装置の前記第2のネットワークのサービス識別子と
    の組である第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2
    のエントリを記憶するための第2の管理テーブルを用意
    しておき、 同じサービスについて前記第1のネットワークで使われ
    るサービス識別子と前記第2のネットワークで使用され
    るサービス識別子とを含んだ1又は複数の第3のエント
    リを第3の管理テーブルに記憶しておき、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置
    は、あるサービスに宛てたパケットを送信し、 前記中継装置は、前記第3の管理テーブルの第1のネッ
    トワークのサービス識別子の値が前記パケットの宛先サ
    ービス識別子である前記第3のエントリを検索し、 前記第3のエントリが検出された場合、前記第2の管理
    テーブルから第1のソケットと第2のソケットの値が、
    それぞれ該パケットの送信元アドレスと送信元サービス
    識別子との組と、該パケットの宛先アドレスと前記検索
    された第3のエントリの第2のネットワークのサービス
    識別子との組と同じ第2のエントリを検索し、 前記第2のエントリが検出された場合、前記パケットの
    宛先サービス識別子を前記検出された第2のソケットの
    サービス識別子に書き換え、前記パケットの送信元アド
    レスと送信元サービス識別子を前記第3のソケットのア
    ドレスとサービス識別子に書き換え、前記第2の端末装
    置に前記パケットを送信し、 前記第2のエントリが検出されない場合、前記パケット
    の送信元アドレスと送信元サービス識別子との組を第1
    のソケットとし、前記パケットの宛先アドレスと前記第
    3の管理テーブルの検索により検出された第3のエント
    リの第2のネットワークのサービス識別子との組を第2
    のソケットとし、第2のネットワークで未使用のサービ
    ス識別子を選び、当該中継装置の前記第2のネットワー
    クのアドレスと前記選ばれた第2のネットワークのサー
    ビス識別子との組を第3のソケットとし、前記第1のソ
    ケットと前記第2のソケットと前記第3のソケットとを
    含んだ第2のエントリを前記第2の管理テーブルに記憶
    し、更に、前記選ばれたサービス識別子を前記第2のネ
    ットワークのサービス識別子とし、前記パケットの送信
    元サービス識別子を前記第1のネットワークのサービス
    識別子とする前記第3のエントリを作成し、前記第3の
    管理テーブルに記憶し、 前記パケットの宛先サービス識別子を前記第2のソケッ
    トのサービス識別子とし、送信元アドレスと送信元サー
    ビス識別子を前記第3のソケットのアドレスとサービス
    識別子に書き換え、前記第2の端末装置に前記パケット
    を送信することを特徴とする通信方法。
  6. 【請求項6】前記第1のネットワークに接続された第1
    の端末装置は、 前記第1の端末装置のアドレスと該第1の端末装置が提
    供するサービスのサービス識別子を含む登録要求を中継
    装置に通知し、 前記中継装置は、 前記録要求を受信し、前記登録要求に含まれる端末装置
    のアドレスとサービス識別子とを含んだ第1のエントリ
    を前記第1の管理テーブルに記憶することを特徴とする
    請求項1、2、3、又は4に記載の通信方法。
  7. 【請求項7】前記第1のネットワークに接続された第1
    の端末装置は、 前記中継装置に前記端末装置のアドレスを含む削除要求
    を通知し、 前記中継装置は、 前記削除要求を受信すると、前記第1の管理テーブルか
    ら前記削除要求に含まれる端末装置のアドレスを持つ第
    1のエントリを検索し、該検索によって検出された第1
    のエントリを削除することを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は6に記載の通信方法。
  8. 【請求項8】前記中継装置は、前記第1のネットワーク
    に接続された第1の端末装置に対して、動作確認要求メ
    ッセージを送信し、 前記第1の端末装置は、前記動作確認要求メッセージを
    受信すると、前記中継装置に動作確認応答メッセージを
    送信し、 前記中継装置は、前記動作確認応答メッセージを受信す
    ることにより前記第1の端末装置の動作を確認し、前記
    第1の端末装置の動作を確認できなかった場合、前記第
    1の管理テーブルから前記動作確認要求メッセージを送
    信した第1の端末装置のアドレスを持つ第1のエントリ
    を検索し、該検索によって検出された第1のエントリを
    削除することを特徴とする請求項1、2、3、4、6又
    は7に記載の通信方法。
  9. 【請求項9】前記第1の管理テーブルの1又は複数の第
    1のエントリに前記第1のネットワークに接続された第
    1の端末装置の処理能力情報が含まれていることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、6、7又は8に記載の通
    信方法。
  10. 【請求項10】前記第1のネットワークに接続された第
    1の端末装置は、当該端末装置のアドレスと処理能力情
    報とを含んだ能力通知メッセージを前記中継装置に通知
    し、 前記中継装置は、前記能力通知メッセージを受信する
    と、前記第1の管理テーブルの前記第1の端末装置の第
    1のエントリに前記能力通知メッセージに含まれる処理
    能力情報を記憶することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、6、7、8又は9に記載の通信方法。
  11. 【請求項11】前記中継装置は、前記パケットに含まれ
    る宛先サービス識別子と同じサービス識別子を持つ第1
    のエントリが複数検出された場合、前記処理能力情報に
    基づいて第1のエントリを決定することを特徴とする請
    求項9又は10に記載の通信方法。
  12. 【請求項12】第1のネットワークと当該第1のネット
    ワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークを接
    続する中継装置であって、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、当該第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルを備え、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置か
    らあるサービスに宛てたパケットに対して、前記第1の
    管理テーブルから前記パケットに含まれる宛先サービス
    識別子と同じサービス識別子を持つ第1のエントリを検
    索する第1の検索手段と、 前記パケットの宛先アドレスを前記第1の検索手段によ
    り検出された第1のエントリの第1の端末装置のアドレ
    スに書き換える手段とを含んで構成されることを特徴と
    する中継装置。
  13. 【請求項13】第1のネットワークと当該第1のネット
    ワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークとを
    接続する中継装置であって、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、当該第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルと、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと当該第1の端末装置のサービス識別子の組で
    ある第1のソケットと、前記第2のネットワークに接続
    された第2の端末装置のアドレスと当該第2の端末装置
    のサービス識別子の組である第2のソケットと、前記中
    継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該中継
    装置の前記第2のネットワークのサービス識別子の組で
    ある第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2のエン
    トリを記憶する第2の管理テーブルと、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置か
    らあるサービスに宛てたパケットを受信した際に、前記
    第2の管理テーブルから第2のソケットと第3のソケッ
    トの値が、それぞれ当該パケットの送信元アドレスと送
    信元サービス識別子との組と、宛先アドレスと宛先サー
    ビス識別子との組と同じ第2のエントリを検索する第2
    の検索手段と、 前記第2の検索手段の検索により前記第2のエントリが
    検出されない場合、前記パケットに対して、前記第1の
    管理テーブルから前記パケットに含まれる宛先サービス
    識別子と同じサービス識別子を持つ第1のエントリを検
    索する第1の検索手段と、 前記第1の検索手段により検出された第1のエントリの
    前記第1の端末装置のアドレスと当該第1のエントリの
    サービス識別子との組を第1のソケットとし、前記パケ
    ットの送信元アドレスと送信元サービス識別子との組を
    第2のソケットとし、前記パケットの宛先アドレスと前
    記宛先サービス識別子との組を第3のソケットとし、当
    該第1のソケットと当該第2のソケットと当該第3のソ
    ケットとを含んだ第2のエントリを前記第2の管理テー
    ブルに登録する第1の登録手段と、 前記パケットの宛先アドレスを前記第1の検索手段によ
    り検出された第1のエントリの第1の端末装置のアドレ
    スに書き換える手段を含んで構成されることを特徴とす
    る中継装置。
  14. 【請求項14】前記第2の検索手段の検索により第2の
    エントリが検出された場合、前記パケットの宛先アドレ
    スを前記検出された第2のエントリの前記第1のソケッ
    トのアドレスに書き換える手段と、を含んで構成される
    ことを特徴とする請求項13記載の中継装置。
  15. 【請求項15】第1のネットワークと、当該第1のネッ
    トワークとアドレス体系及びサービス識別子の体系の異
    なる第2のネットワークとを接続する中継装置であっ
    て、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルと、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと前記第1の端末装置のサービス識別子との組
    である第1のソケットと、前記第2のネットワークに接
    続された第2の端末装置のアドレスと前記第2の端末装
    置のサービス識別子との組である第2のソケットと、当
    該中継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該
    中継装置の前記第2のネットワークのサービス識別子と
    の組である第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2
    のエントリを記憶する第2の管理テーブルと、 同じサービスについて前記第1のネットワークで使われ
    るサービス識別子と前記第2のネットワークで使用され
    るサービス識別子とを含んだ1又は複数の第3のエント
    リを記憶する第3の管理テーブルと、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置か
    ら、あるサービスに宛てたパケットを受信すると、前記
    第2の管理テーブルから第2のソケットと第3のソケッ
    トの値が、それぞれ該パケットの送信元アドレスと送信
    元サービス識別子との組と宛先アドレスと宛先サービス
    識別子との組と同じ第2のエントリを検索する第2の検
    索手段と、 前記第2の検索手段により前記第2のエントリが検出さ
    れた場合、前記第3の管理テーブルから前記第2のネッ
    トワークで使用されるサービス識別子の値が前記パケッ
    トの送信元サービス識別子と同じ第3のエントリを検索
    する第3の検索手段と、 前記パケットの送信元サービス識別子を前記第3の検索
    手段により検出された第3のエントリの第1のネットワ
    ークのサービス識別子に書き換え、前記パケットの宛先
    アドレスと宛先サービス識別子を前記検出された第2の
    エントリの第1のソケットのアドレスとサービス識別子
    に書き換える手段と、 前記第2の検索手段により前記第2のエントリが検出さ
    れない場合、前記第3の管理テーブルから前記第2のネ
    ットワークで使用されるサービス識別子の値が前記パケ
    ットの宛先サービス識別子と同じ第3のエントリを検索
    する第4の検索手段と、 前記第4の検索手段により検出された第3のエントリの
    第1のネットワークのサービス識別子にて、前記第1の
    管理テーブルを検索する第1の検索手段と、 前記第1の検索手段により検出された第1のエントリの
    前記第1の端末装置のアドレスと当該エントリのサービ
    ス識別子との組を第1のソケットとし、前記パケットの
    送信元アドレスと送信元サービス識別子との組を第2の
    ソケットとし、前記パケットの宛先アドレスと宛先サー
    ビス識別子との組を第3のソケットとし、前記第1のソ
    ケットと前記第2のソケットと前記第3のソケットとを
    含んだ第2のエントリを前記第2の管理テーブルに登録
    し、更に、前記第1のネットワークで未使用のサービス
    識別子を選び、前記選ばれたサービス識別子を前記第1
    のネットワークのサービス識別子とし、前記パケットの
    送信元サービス識別子を前記第2のネットワークのサー
    ビス識別子とする前記第3のエントリを作成し、前記第
    3の管理テーブルに登録する登録手段と、 前記パケットの宛先アドレス及び宛先サービス識別子を
    前記検出された第1のエントリの第1の端末装置のアド
    レス及びサービス識別子に、送信元サービス識別子を前
    記選ばれたサービス識別子に書き換える手段とを含んで
    構成されることを特徴とする中継装置。
  16. 【請求項16】第1のネットワークと、当該第1のネッ
    トワークとアドレス体系及びサービス識別子の体系の異
    なる第2のネットワークとを接続する中継装置であっ
    て、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルと、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと前記第1の端末装置のサービス識別子との組
    である第1のソケットと、前記第2のネットワークに接
    続された第2の端末装置のアドレスと前記第2の端末装
    置のサービス識別子との組である第2のソケットと、当
    該中継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該
    中継装置の前記第2のネットワークのサービス識別子と
    の組である第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2
    のエントリを記憶する第2の管理テーブルと、 同じサービスについて前記第1のネットワークで使われ
    るサービス識別子と前記第2のネットワークで使用され
    るサービス識別子とを含んだ1又は複数の第3のエント
    リを記憶する第3の管理テーブルと、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置か
    ら、あるサービスに宛てたパケットを受信すると、前記
    第3の管理テーブルの第1のネットワークのサービス識
    別子の値が前記パケットの宛先サービス識別子である前
    記第3のエントリを検索する第3の検索手段と、 前記第3の検索手段により前記第3のエントリが検出さ
    れた場合、前記第2の管理テーブルから第1のソケット
    と第2のソケットの値が、それぞれ該パケットの送信元
    アドレスと送信元サービス識別子との組と、該パケット
    の宛先アドレスと前記検索された第3のエントリの第2
    のネットワークのサービス識別子との組と同じ第2のエ
    ントリを検索する第2の検索手段と、 前記第2の検索手段により前記第2のエントリが検出さ
    れた場合、前記パケットの宛先サービス識別子を前記検
    出された第2のソケットのサービス識別子に書き換え、
    前記パケットの送信元アドレスと送信元サービス識別子
    を前記第3のソケットのアドレスとサービス識別子に書
    き換える手段と、 前記第2の検索手段により前記第2のエントリが検出さ
    れない場合、前記パケットの送信元アドレスと送信元サ
    ービス識別子との組を第1のソケットとし、前記パケッ
    トの宛先アドレスと前記第3の管理テーブルの検索によ
    り検出された第3のエントリの第2のネットワークのサ
    ービス識別子との組を第2のソケットとし、第2のネッ
    トワークで未使用のサービス識別子を選び、当該中継装
    置の前記第2のネットワークのアドレスと前記選ばれた
    第2のネットワークのサービス識別子との組を第3のソ
    ケットとし、前記第1のソケットと前記第2のソケット
    と前記第3のソケットとを含んだ第2のエントリを前記
    第2の管理テーブルに登録し、更に、前記選ばれたサー
    ビス識別子を前記第2のネットワークのサービス識別子
    とし、前記パケットの送信元サービス識別子を前記第1
    のネットワークのサービス識別子とする前記第3のエン
    トリを作成し、前記第3の管理テーブルに登録する登録
    手段と、 前記パケットの宛先サービス識別子を前記第2のソケッ
    トのサービス識別子とし、送信元アドレスと送信元サー
    ビス識別子を前記第3のソケットのアドレスとサービス
    識別子に書き換える手段とを含んで構成されることを特
    徴とする中継装置。
  17. 【請求項17】第1のネットワークに接続された第1の
    端末装置からの当該第1の端末装置のアドレスとサービ
    ス識別子を含む登録要求を受信すると、前記登録要求に
    含まれる第1の端末装置のアドレスとサービス識別子と
    を含んだ第1のエントリを前記第1の管理テーブルに記
    憶する手段と、 前記第1の端末装置からの当該第1の端末装置のアドレ
    スを含む削除要求を受信すると、前記削除要求に含まれ
    る第1の端末装置のアドレスを持つ第1のエントリを検
    索し、検出された第1のエントリを前記第1の管理テー
    ブルから削除する手段とを有することを特徴とする請求
    項12、13、14又は15に記載の中継装置。
  18. 【請求項18】前記第1のネットワークに接続された第
    1の端末装置に対して、動作確認要求メッセージを送信
    し、前記第1の端末装置から動作確認応答メッセージを
    受信することにより前記第1の端末装置の動作を確認
    し、前記第1の端末装置の動作を確認できなかった場
    合、前記第1の管理テーブルから前記動作確認要求メッ
    セージを送信した第1の端末装置のアドレスを持つ第1
    のエントリを検索し、検出された第1のエントリを削除
    する動作確認要求手段を含んで構成されることを特徴と
    する請求項12、13、14、15又は17に記載の中
    継装置。
  19. 【請求項19】前記第1の管理テーブルの第1のエント
    リに前記第1のネットワークに接続された第1の端末装
    置の処理能力情報が含まれていることを特徴とする請求
    項12、13、14、15、17又は18に記載の通信
    方法。
  20. 【請求項20】前記第1のネットワークに接続された第
    1の端末装置から、当該端末装置のアドレスと処理能力
    情報とを含んだ能力通知メッセージを受信すると、前記
    第1の管理テーブルの前記第1の端末装置の第1のエン
    トリに前記能力通知メッセージに含まれる処理能力情報
    を記憶する手段を含んで構成されることを特徴とする請
    求項12、13、14、15、17又は18に記載の中
    継装置。
  21. 【請求項21】前記パケットに含まれる宛先サービス識
    別子と同じサービス識別子を持つ第1のエントリが複数
    検出された場合、前記処理能力情報に基づいて第1のエ
    ントリを決定する手段を含んで構成されることを特徴と
    する請求項19又は20に記載の中継装置。
  22. 【請求項22】第1のネットワークと、当該第1のネッ
    トワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークと
    が中継装置を介して接続されており、当該第1のネット
    ワークに接続された端末装置であって、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルを有する中継装置に対し
    て、前記端末装置のアドレスと該端末装置が提供するサ
    ービスのサービス識別子を含む登録要求を通知する手段
    とを含んで構成されることを特徴とする端末装置。
  23. 【請求項23】前記中継装置に対して、前記端末装置の
    アドレスを含む削除要求を中継装置に通知する手段とを
    含んで構成されることを特徴とする請求項22に記載の
    端末装置。
  24. 【請求項24】前記中継装置から動作確認要求メッセー
    ジを受信すると、動作確認応答メッセージを送信する手
    段を含んで構成されることを特徴とする請求項22又は
    23に記載の端末装置。
  25. 【請求項25】前記中継装置に前記端末装置の処理能力
    情報を通知する手段を含んで構成されることを特徴とす
    る請求項22、23又は24に記載の端末装置。
  26. 【請求項26】第1のネットワークと、当該第1のネッ
    トワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークと
    が中継装置を介して接続されており、 前記第1のネットワークに接続された自己の端末装置の
    アドレスと、前記自己の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を前記中継装置の第1の管理テーブルに記憶させ、 前記中継装置にて、前記第2のネットワークに接続され
    た他の端末装置からあるサービスに宛てたパケットに対
    して、前記第1の管理テーブルから前記パケットに含ま
    れる宛先サービス識別子と同じサービス識別子を持つ第
    1のエントリが検索され、前記パケットの宛先アドレス
    が、前記検索により検出された第1のエントリの自己の
    端末装置のアドレスに書き換えられ送信された前記パケ
    ットを受信することを特徴とする端末装置。
  27. 【請求項27】第1のネットワークと当該第1のネット
    ワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークを接
    続する中継装置の通信プログラムを記録した記録媒体で
    あって、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、当該第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルと、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置か
    らあるサービスに宛てたパケットに対して、前記第1の
    管理テーブルから前記パケットに含まれる宛先サービス
    識別子と同じサービス識別子を持つ第1のエントリを検
    索する第1の検索手段と、 前記パケットの宛先アドレスを前記第1の検索手段によ
    り検出された第1のエントリの第1の端末装置のアドレ
    スに書き換える変換手段とを前記中継装置に機能させる
    ことを特徴とする通信プログラムを記録した記録媒体。
  28. 【請求項28】第1のネットワークと当該第1のネット
    ワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークとを
    接続する中継装置の通信プログラムを記録した記録媒体
    であって、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、当該第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルと、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと当該第1の端末装置のサービス識別子の組で
    ある第1のソケットと、前記第2のネットワークに接続
    された第2の端末装置のアドレスと当該第2の端末装置
    のサービス識別子の組である第2のソケットと、前記中
    継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該中継
    装置の前記第2のネットワークのサービス識別子の組で
    ある第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2のエン
    トリを記憶する第2の管理テーブルと、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置か
    らあるサービスに宛てたパケットを受信した際に、前記
    第2の管理テーブルから第2のソケットと第3のソケッ
    トの値が、それぞれ当該パケットの送信元アドレスと送
    信元サービス識別子との組と、宛先アドレスと宛先サー
    ビス識別子との組と同じ第2のエントリを検索する第2
    の検索手段と、 前記第2の検索手段の検索により前記第2のエントリが
    検出されない場合、前記パケットに対して、前記第1の
    管理テーブルから前記パケットに含まれる宛先サービス
    識別子と同じサービス識別子を持つ第1のエントリを検
    索する第1の検索手段と、 前記第1の検索手段により検出された第1のエントリの
    前記第1の端末装置のアドレスと当該第1のエントリの
    サービス識別子との組を第1のソケットとし、前記パケ
    ットの送信元アドレスと送信元サービス識別子との組を
    第2のソケットとし、前記パケットの宛先アドレスと宛
    先サービス識別子との組を第3のソケットとし、当該第
    1のソケットと当該第2のソケットと当該第3のソケッ
    トとを含んだ第2のエントリを前記第2の管理テーブル
    に登録する第1の登録手段と、 前記パケットの宛先アドレスを前記第1の検索手段によ
    り検出された第1のエントリの第1の端末装置のアドレ
    スに書き換える変換手段とを前記中継装置に機能させる
    ことを特徴とする通信プログラムを記録した記録媒体。
  29. 【請求項29】前記第2の検索手段の検索により第2の
    エントリが検出された場合、前記パケットの宛先アドレ
    スを前記検出された第2のエントリの前記第1のソケッ
    トのアドレスに書き換える手段を前記中継装置に機能さ
    せることを特徴とする請求項28に記載の通信プログラ
    ムを記録した記録媒体。
  30. 【請求項30】第1のネットワークと、当該第1のネッ
    トワークとアドレス体系及びサービス識別子の異なる第
    2のネットワークとを接続する中継装置の通信プログラ
    ムを記録した記録媒体であって、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルと、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと前記第1の端末装置のサービス識別子との組
    である第1のソケットと、前記第2のネットワークに接
    続された第2の端末装置のアドレスと前記第2の端末装
    置のサービス識別子との組である第2のソケットと、当
    該中継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該
    中継装置の前記第2のネットワークのサービス識別子と
    の組である第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2
    のエントリを記憶する第2の管理テーブルと、 同じサービスについて前記第1のネットワークで使われ
    るサービス識別子と前記第2のネットワークで使用され
    るサービス識別子とを含んだ1又は複数の第3のエント
    リを記憶する第3の管理テーブルと、 前記第2のネットワークに接続された第2の端末装置か
    ら、あるサービスに宛てたパケットを受信すると、前記
    第2の管理テーブルから第2のソケットと第3のソケッ
    トの値が、それぞれ該パケットの送信元アドレスと送信
    元サービス識別子との組と宛先アドレスと宛先サービス
    識別子との組と同じ第2のエントリを検索する第2の検
    索手段と、 前記第2の検索手段により前記第2のエントリが検出さ
    れた場合、前記第3の管理テーブルから前記第2のネッ
    トワークで使用されるサービス識別子の値が前記パケッ
    トの送信元サービス識別子と同じ第3のエントリを検索
    する第3の検索手段と、 前記パケットの送信元サービス識別子を前記第3の検索
    手段により検出された第3のエントリの第1のネットワ
    ークのサービス識別子に書き換え、前記パケットの宛先
    アドレスと宛先サービス識別子を前記検出された第2の
    エントリの第1のソケットのアドレスとサービス識別子
    に書き換える手段と、 前記第2の検索手段により前記第2のエントリが検出さ
    れない場合、前記第3の管理テーブルから前記第2のネ
    ットワークで使用されるサービス識別子の値が前記パケ
    ットの宛先サービス識別子と同じ第3のエントリを検索
    する第4の検索手段と、 前記第4の検索手段により検出された第3のエントリの
    第1のネットワークのサービス識別子にて、前記第1の
    管理テーブルを検索する第1の検索手段と、 前記第1の検索手段により検出された第1のエントリの
    前記第1の端末装置のアドレスと当該エントリのサービ
    ス識別子との組を第1のソケットとし、前記パケットの
    送信元アドレスと送信元サービス識別子との組を第2の
    ソケットとし、前記パケットの宛先アドレスと宛先サー
    ビス識別子との組を第3のソケットとし、前記第1のソ
    ケットと前記第2のソケットと前記第3のソケットとを
    含んだ第2のエントリを前記第2の管理テーブルに登録
    し、更に、前記第1のネットワークで未使用のサービス
    識別子を選び、前記選ばれたサービス識別子を前記第1
    のネットワークのサービス識別子とし、前記パケットの
    送信元サービス識別子を前記第2のネットワークのサー
    ビス識別子とする前記第3のエントリを作成し、前記第
    3の管理テーブルに登録する登録手段と、 前記パケットの宛先アドレス及び宛先サービス識別子を
    前記検出された第1のエントリの第1の端末装置のアド
    レス及びサービス識別子に、送信元サービス識別子を前
    記選ばれたサービス識別子に書き換える手段とを前記中
    継装置に機能させることを特徴とする通信プログラムを
    記録した記録媒体。
  31. 【請求項31】第1のネットワークと、当該第1のネッ
    トワークとアドレス体系及びサービス識別子の異なる第
    2のネットワークとを接続する中継装置の通信プログラ
    ムを記録した記録媒体であって、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルと、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと前記第1の端末装置のサービス識別子との組
    である第1のソケットと、前記第2のネットワークに接
    続された第2の端末装置のアドレスと前記第2の端末装
    置のサービス識別子との組である第2のソケットと、当
    該中継装置の前記第2のネットワークのアドレスと当該
    中継装置の前記第2のネットワークのサービス識別子と
    の組である第3のソケットとを含んだ1又は複数の第2
    のエントリを記憶する第2の管理テーブルと、 同じサービスについて前記第1のネットワークで使われ
    るサービス識別子と前記第2のネットワークで使用され
    るサービス識別子とを含んだ1又は複数の第3のエント
    リを記憶する第3の管理テーブルと、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置か
    ら、あるサービスに宛てたパケットを受信すると、前記
    第3の管理テーブルの第1のネットワークのサービス識
    別子の値が前記パケットの宛先サービス識別子である前
    記第3のエントリを検索する第3の検索手段と、 前記第3の検索手段により前記第3のエントリが検出さ
    れた場合、前記第2の管理テーブルから第1のソケット
    と第2のソケットの値が、それぞれ該パケットの送信元
    アドレスと送信元サービス識別子との組と、該パケット
    の宛先アドレスと前記検索された第3のエントリの第2
    のネットワークのサービス識別子との組と同じ第2のエ
    ントリを検索する第2の検索手段と、 前記第2の検索手段により前記第2のエントリが検出さ
    れた場合、前記パケットの宛先サービス識別子を前記検
    出された第2のソケットのサービス識別子に書き換え、
    前記パケットの送信元アドレスと送信元サービス識別子
    を前記第3のソケットのアドレスとサービス識別子に書
    き換える手段と、 前記第2の検索手段により前記第2のエントリが検出さ
    れない場合、前記パケットの送信元アドレスと送信元サ
    ービス識別子との組を第1のソケットとし、前記パケッ
    トの宛先アドレスと前記第3の管理テーブルの検索によ
    り検出された第3のエントリの第2のネットワークのサ
    ービス識別子との組を第2のソケットとし、第2のネッ
    トワークで未使用のサービス識別子を選び、当該中継装
    置の前記第2のネットワークのアドレスと前記選ばれた
    第2のネットワークのサービス識別子との組を第3のソ
    ケットとし、前記第1のソケットと前記第2のソケット
    と前記第3のソケットとを含んだ第2のエントリを前記
    第2の管理テーブルに登録し、更に、前記選ばれたサー
    ビス識別子を前記第2のネットワークのサービス識別子
    とし、前記パケットの送信元サービス識別子を前記第1
    のネットワークのサービス識別子とする前記第3のエン
    トリを作成し、前記第3の管理テーブルに登録する登録
    手段と、 前記パケットの宛先サービス識別子を前記第2のソケッ
    トのサービス識別子とし、送信元アドレスと送信元サー
    ビス識別子を前記第3のソケットのアドレスとサービス
    識別子に書き換える手段とを前記中継装置に機能させる
    ことを特徴とする通信プログラムを記録した記録媒体。
  32. 【請求項32】第1のネットワークに接続された第1の
    端末装置からの当該第1の端末装置のアドレスとサービ
    ス識別子を含む登録要求を受信すると、前記第1の管理
    テーブルに前記登録要求に含まれる第1の端末装置のア
    ドレスとサービス識別子とを含んだ第1のエントリを記
    憶する手段と、 前記第1の端末装置からの当該第1の端末装置のアドレ
    スを含む削除要求を受信すると、前記第1の管理テーブ
    ルから前記削除要求に含まれる第1の端末装置のアドレ
    スを持つ第1のエントリを検索し、検出された第1のエ
    ントリを削除する手段とを前記中継装置に機能させるこ
    とを特徴とする請求項27、28、29又は30に記載
    の通信プログラムを記録した記録媒体。
  33. 【請求項33】前記第1のネットワークに接続された第
    1の端末装置に対して、動作確認要求メッセージを送信
    し、前記第1の端末装置から動作確認応答メッセージを
    受信することにより前記第1の端末装置の動作を確認
    し、前記第1の端末装置の動作を確認できなかった場
    合、前記第1の管理テーブルから前記動作確認要求メッ
    セージを送信した第1の端末装置のアドレスを持つ第1
    のエントリを検索し、検出された第1のエントリを削除
    する動作確認要求手段を前記中継装置に機能させること
    を特徴とする請求項27、28、29、30又は32に
    記載の通信プログラムを記録した記録媒体。
  34. 【請求項34】前記第1の管理テーブルの第1のエント
    リに前記第1のネットワークに接続された第1の端末装
    置の処理能力情報が含まれていることを特徴とする請求
    項27、28、29、30、32又は33に記載の通信
    プログラムを記録した記録媒体。
  35. 【請求項35】前記第1のネットワークに接続された第
    1の端末装置から、当該端末装置のアドレスと処理能力
    情報とを含んだ能力通知メッセージを受信すると、前記
    第1の管理テーブルの前記第1の端末装置の第1のエン
    トリに前記能力通知メッセージに含まれる処理能力情報
    を記憶する手段前記中継装置に機能させることを特徴と
    する請求項27、28、29、30、32、33又は3
    4に記載の通信プログラムを記録した記録媒体。
  36. 【請求項36】前記パケットに含まれる宛先サービス識
    別子と同じサービス識別子を持つ第1のエントリが複数
    検出された場合、前記処理能力情報に基づいて第1のエ
    ントリを決定する手段を前記中継装置に機能させること
    を特徴とする請求項34又は35に記載の通信プログラ
    ムを記録した記録媒体。
  37. 【請求項37】第1のネットワークと、当該第1のネッ
    トワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークと
    が中継装置を介して接続されており、当該第1のネット
    ワークに接続された端末装置の通信プログラムを記録し
    た記録媒体であって、 前記第1のネットワークに接続された第1の端末装置の
    アドレスと、前記第1の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を記憶する第1の管理テーブルを有する中継装置に対し
    て、前記端末装置のアドレスと該端末装置が提供するサ
    ービスのサービス識別子を含む登録要求を通知する手段
    を前記端末装置に機能させることを特徴とする通信プロ
    グラムを記録した記録媒体。
  38. 【請求項38】前記中継装置に対して、前記端末装置の
    アドレスを含む削除要求を中継装置に通知する手段とを
    前記端末装置に機能させることを特徴とする請求項37
    に記載の通信プログラムを記録した記録媒体。
  39. 【請求項39】前記中継装置から動作確認要求メッセー
    ジを受信すると、動作確認応答メッセージを送信する手
    段を前記端末装置に機能させることを特徴とする請求項
    37又は38に記載の通信プログラムを記録した記録媒
    体。
  40. 【請求項40】前記中継装置に前記端末装置の処理能力
    情報を通知する手段を前記端末装置に機能させることを
    特徴とする請求項37、38又は39に記載の通信プロ
    グラムを記録した記録媒体。
  41. 【請求項41】第1のネットワークと、当該第1のネッ
    トワークとアドレス体系の異なる第2のネットワークと
    が中継装置を介して接続されており、当該第1のネット
    ワークに接続された端末装置の通信プログラムを記録し
    た記録媒体であって、 前記第1のネットワークに接続された自己の端末装置の
    アドレスと、前記自己の端末装置が提供するサービスの
    サービス識別子とを含んだ1又は複数の第1のエントリ
    を前記中継装置の第1の管理テーブルに記憶させ、 前記中継装置にて、前記第2のネットワークに接続され
    た他の端末装置からあるサービスに宛てたパケットに対
    して、前記第1の管理テーブルから前記パケットに含ま
    れる宛先サービス識別子と同じサービス識別子を持つ第
    1のエントリが検索され、前記パケットの宛先アドレス
    が、前記検索により検出された第1のエントリの自己の
    端末装置のアドレスに書き換えられ送信された前記パケ
    ットを受信することを前記端末装置に実行させるための
    通信プログラムを記録した記録媒体。
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