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JP2001235929A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JP2001235929A
JP2001235929A JP2000047780A JP2000047780A JP2001235929A JP 2001235929 A JP2001235929 A JP 2001235929A JP 2000047780 A JP2000047780 A JP 2000047780A JP 2000047780 A JP2000047780 A JP 2000047780A JP 2001235929 A JP2001235929 A JP 2001235929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
image carrier
image
photosensitive drum
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000047780A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Shimizu
康史 清水
Junichi Kato
淳一 加藤
Hiroyuki Oba
浩幸 大羽
Hiroshi Sato
浩 佐藤
Masahiro Yoshida
雅弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000047780A priority Critical patent/JP2001235929A/ja
Priority to US09/788,461 priority patent/US6496663B2/en
Priority to EP01104181A priority patent/EP1128228A3/en
Publication of JP2001235929A publication Critical patent/JP2001235929A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0208Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
    • G03G15/0216Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/02Arrangements for laying down a uniform charge
    • G03G2215/021Arrangements for laying down a uniform charge by contact, friction or induction
    • G03G2215/022Arrangements for laying down a uniform charge by contact, friction or induction using a magnetic brush

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】像担持体1の帯電手段2として特に注入帯電シ
ステムを用いたタイプの画像形成装置において、画像の
形成に影響を与えることなく、像担持体1および帯電部
材2-A-a の摩耗を抑えて画像形成装置の出力画像の高画
質化と長寿命化を可能にすることを 【解決手段】像担持体1上における画像形成工程以外の
工程時で、帯電部材2-A-a の像担持体1に対する回転の
周速差が帯電工程の周速差より小さくなる工程、もしく
は帯電部材2-A-a の像担持体1に対する接触圧が帯電工
程の接触圧より小さくなる工程を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体・誘電体等
の像担持体に該像担持体を帯電処理する工程を含む画像
形成プロセスを適用して画像出力する電子写真装置・静
電記録装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置等の画像形成装置に
おいては、像担持体上で静電潜像を形成するために、像
担持体を一様な電位に帯電させるための帯電工程が必要
であり、その帯電手段として像担持体に非接触なコロナ
帯電装置等が用いられてきた。しかしながら、コロナ帯
電装置では、オゾンが多量に発生する、帯電装置と像担
持体との間に10KV程度の高い電圧を印加しなければ
ならない等の問題があった。
【0003】これらの問題を解決する帯電手段として、
近年、像担持体に直接接触する帯電部材に電圧を印加す
ることで像担持体を一様に帯電させる、いわゆる接触帯
電装置が提案・実用化されている。
【0004】A)ローラ帯電装置 上記の接触帯電装置の代表的なものは、図9に示すよう
なローラ帯電装置2−Xである。
【0005】ローラ帯電装置において帯電部材2-X-a
は、導電性であるベースローラの表層に中抵抗の層が設
けられたローラ(帯電ローラ)であり、この帯電ローラ
2-X-aを像担持体1に所定の押圧力をもって接触させ、
かつ回転自由に軸受け保持させて配設してあり、矢印a
方向に回転駆動される像担持体1の回転に従動して矢印
b方向に回転する。上記帯電ローラ2-X-a と像担持体1
の間には電源S1により所定の帯電バイアス電圧が印加
されており、これにより上記像担持体1は一様な電位に
帯電させられる。
【0006】ここで、上記の電圧の印加については、
(1)直流電圧のみを印加する方法、(2)直流電圧に
交流電圧を重畳させた電圧を印加するする方法の2通り
がある。(1)の場合では、例えば、像担持体1上の電
位を−600Vにするためには、−1300V程度の電
圧を印加する必要があり、(2)の場合では、直流電圧
を−600V、重畳する交流電圧を1500Vpp以上
として印加することで、同様に、像担持体1上の電位を
−600Vにすることができる。
【0007】この場合における帯電のメカニズムは、
(1)と(2)のいずれの場合でも、Paschen の法則に
従うものであり、図9中の領域Hで示されるような、上
記の帯電ローラ2-X-a と像担持体1とがある特定の距離
においてPaschen の法則を満足する領域で放電現象が起
こり、像担持体1上を帯電させるものである。
【0008】しかしながら、このような接触帯電装置
は、上記の帯電メカニズムからも分かるとおり、初めに
述べたコロナ帯電装置と同じ放電を微小な空間領域Hで
行っているものであり、オゾン発生はコロナ帯電装置よ
りは大幅に抑えられているもののやはり発生する。この
オゾンは酸化窒素を生成し、それが像担持体1上に付着
した場合、その抵抗が低いため帯電不良による画像不良
を発生させる。
【0009】B)注入帯電装置 これに対しては、上記のようなオゾンの発生の問題が無
く、またこれに伴い帯電装置に印加する電圧を更に低く
できる注入帯電プロセスが特開平6−3921号公報等
に提案されている。
【0010】この帯電プロセスにおける特徴は、像担持
体の表面電位を帯電装置に印加した電圧とほぼ同じ電位
に出来ることであり、これは放電現象を用いることな
く、帯電部材に接触した像担持体表面との直接の電荷の
やりとりにより像担持体への電荷注入を行うことで可能
とするものである。
【0011】.磁気ブラシ帯電装置 上記の注入帯電プロセスを実現するための帯電装置とし
ていくつかのタイプの注入帯電装置が提案されている。
【0012】その代表的な1つとして、磁気ブラシタイ
プの帯電装置2−Yを図10に示す。この帯電装置は、
マグネット2-Y-a 、これを内包した非磁性の帯電スリー
ブ2-Y-b 、マグネットキャリア(磁性キャリア、磁性粉
体)2-Y-c 、導電性の規制ブレード2-Y-d 、ハウジング
2-Y-e 等より構成される。マグネットキャリア2-Y-cは
磁性体であると共に導電性の物質である。
【0013】帯電スリーブ2-Y-b はハウジング2-Y-e 内
に回転自由に配設してあり、その周面の一部をハウジン
グの開口部から外部に露呈させてある。帯電装置2−Y
は帯電スリーブ2-Y-b の外部露呈部を像担持体1に対し
て所定の僅少なギャップを存して対向させた状態にして
配設してある。マグネット2-Y-a は非回転に固定して配
設してある。マグネットキャリア2-Y-c はハウジング2-
Y-e 内に貯留させてある。規制ブレード2-Y-d はハウジ
ング2-Y-e の開口部に配設してあり、帯電スリーブ2-Y-
b との間に所定のギャップを形成する。
【0014】ハウジング2-Y-e 内のマグネットキャリア
2-Y-c はマグネット2-Y-a の磁界により帯電スリーブ2-
Y-b の周面に磁気ブラシとして磁気吸着されて保持さ
れ、帯電スリーブ2-Y-b の回転に伴い搬送され、規制ブ
レード2-Y-d で層厚が所定に規制されてハウジング2-Y-
e の開口から外部に持ち出し搬送され、像担持体1の面
に接触して像担持体面を摺擦し、帯電スリーブ2-Y-b の
引き続く回転に伴い再びハウジング2-Y-e 内に戻し搬送
される。
【0015】像担持体1は矢印a方向に回転駆動され、
帯電スリーブ2-Y-b は像担持体1とマグネットキャリア
2-Y-c の磁気ブラシとの接触部(帯電部)において像担
持体1の回転方向とは逆方向である矢印s方向に回転駆
動される。即ちマグネットキャリア2-Y-c の磁気ブラシ
は像担持体1と周速差をもって帯電スリーブ2-Y-b の回
転に伴い回転して像担持体1面を摺擦する。
【0016】本例の磁気ブラシ帯電装置2−Yにおいて
は規制ブレード2-Y-d には電源S1により帯電バイアス
電圧として例えば−600Vの直流電圧が印加されてい
る。このため、像担持体1上において、マグネットキャ
リア2-Y-c の磁気ブラシが接触している部分は、これと
同電位になろうとする。この時、マグネットキャリア2-
Y-c から像担持体1表面のエネルギー障壁を越えて電荷
が像担持体1に注入されれば像担持体1は帯電され、こ
のエネルギー障壁を越えられないか、もしくはマグネッ
トキャリア2-Y-c と像担持体1が離れるときに再び像担
持体1から電荷がマグネットキャリア2-Y-c に移動する
場合には帯電は起こらない。この現象は、像担持体1の
持つ表面のエネルギー障壁や、電荷の保持能力によると
ころが大きい一方で、競争反応として考えた場合、マグ
ネットキャリア2-Y-c が像担持体1と接触する機会の頻
度が重要になる。
【0017】この接触頻度を上げるためには、マグネッ
トキャリア2-Y-c の粒径を小さくし、マグネット2-Y-a
の磁力を大きくするなどして、マグネットキャリア2-Y-
c の磁気ブラシの密度を高くし、また帯電スリーブ2-Y-
b の回転方向sを帯電部において像担持体1の進行方向
aと逆にして、マグネットキャリア2-Y-c の磁気ブラシ
と像担持体の回転相対速度を上げるなどして、マグネッ
トキャリア2-Y-c の像担持体1への時間当たりの接触回
数を増やすことが効果がある。
【0018】上記のように、像担持体1への電荷の注入
サイトとなるマグネットキャリア2-Y-c を高い確率で像
担持体1に接触させることにより、像担持体1の表面電
位は規制ブレード2-Y-d に印加した−600Vとほぼ同
じ電位となり、またミクロな部分についても帯電ムラの
ない均一帯電が可能になっている。
【0019】.ファーブラシ帯電装置 また、上記の磁気ブラシタイプとは異なるタイプの注入
帯電装置として、図11に示すような、ファーブラシロ
ーラ2-Z-a を帯電部材として用いたタイプの注入帯電装
置2−Zも考案されている。
【0020】ファーブラシタイプでは、上記の磁気ブラ
シ帯電装置2−Yにおけるマグネットキャリア2-Y-c に
よる磁気ブラシの役割を、導電性の毛に持たせたもので
ある。
【0021】ファーブラシローラ2-Z-a は導電性で柔ら
かい毛を高密度に植設たものであり、毛先部を像担持体
1の面に接触させて配設してある。像担持体1は矢印a
方向に回転駆動され、ファーブラシローラ2-Z-a は像担
持体1との接触部(帯電部)において像担持体1の回転
方向とは逆方向である矢印s方向に回転駆動される。即
ちファーブラシローラ2-Z-a は像担持体1と周速差をも
って回転してファーブラシにより像担持体1面を摺擦す
る。
【0022】そしてこのファーブラシローラ2-Z-a に電
源S1により帯電バイアス電圧として所定の直流電圧が
印加されることにより像担持体1面が帯電される。
【0023】.スポンジローラ帯電装置 また更に、上記の磁気ブラシタイプやファーブラシタイ
プとは異なるタイプの注入帯電装置として、図12に示
すような、帯電スポンジローラ2-A-a を帯電部材として
用いたタイプの注入帯電装置2−Aも考案されている。
【0024】このタイプは、像担持体1に接触して回転
する帯電スポンジローラ2-A-a の表面のポーラス空包部
(空孔部)に帯電促進粒子といわれる比較的低抵抗の導
電性粒子Zを付着させたものであり、上記の磁気ブラシ
タイプのマグネットキャリア2-Y-c に、この帯電促進粒
子Zが相当するもので注入サイトとなる。
【0025】像担持体1は矢印a方向に回転駆動され、
帯電スポンジローラ2-A-a は像担持体1との接触部(帯
電部)において像担持体1の回転方向とは逆方向である
矢印s方向に回転駆動される。即ち帯電スポンジローラ
2-A-a は像担持体1と周速差をもって回転して像担持体
1面を摺擦する。この場合、帯電スポンジローラ2-A-a
と像担持体1との接触ニップ部に帯電促進粒子Zが介在
している。そしてこの帯電スポンジローラ2-A-a に電源
S1により帯電バイアス電圧として所定の直流電圧が印
加されることにより像担持体1面が帯電される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
注入帯電装置においては、磁気ブラシ帯電装置2−Y
(図9)、ファーブラシ帯電装置2−Z(図10)、ス
ポンジローラ帯電装置2−A(図11)のいずれの場合
でも、帯電能力を確保するためには、注入サイトと像担
持体1との接触回数が重要であり、これを効率的に高く
するには、像担持体の回転方向aに対して帯電部材を反
対方向cに回転させるなどして相対速度を高くしたり、
像担持体1と帯電部材との接触面積を上げるために帯電
部材の当接圧を高くする必要があった。このため、像担
持体1と帯電部材との摩擦が大きくなり、双方の部材と
も摩耗劣化による寿命が問題となった。
【0027】特に、スポンジローラタイプの注入帯電装
置2−Aにおいては、像担持体1と帯電部材であるスポ
ンジローラ2-A-a との接触圧が高く、また比較的硬度の
高い帯電促進粒子Zがこの間で介在しており、これが研
磨剤のような働きをするため、像担持体1に対するダメ
ージは大きく、像担持体1の表面層がかなり削れてしま
うという問題があった。
【0028】ここで、従来例で示した、放電を使ったロ
ーラ帯電装置2−X(図9)を用いた画像形成装置にお
いて像担持体1の削れ量を少なく抑えるための手段に関
して例を挙げると、 (a)像担持体1に接触しているクリーニング部材の圧
を低くする (b)帯電ローラ2-X-a に交流電圧を重畳させた電圧を
印加する場合では、交流電圧を必要最小限に抑える (c)像担持体1と帯電ローラ2-X-a との間に印加する
電圧の印加時間を抑える などの手段が効果的であるが、ここで述べている注入帯
電装置においては(a)及び(b)に関しては、その手
段を持たず、また(c)に関しても電圧印加による像担
持体1へのダメージはほとんどなく、単純に摩擦による
物理的な力が像担持体1表面を削っている事がわかって
いる。
【0029】このため、スポンジローラタイプの注入帯
電装置2−Aを用いた画像形成装置においては像担持体
1が回転する間は常に像担持体1と帯電部材であるスポ
ンジローラ2-A-a とは摺動しており、画像形成には直接
必要がなく、従来例では、帯電バイアスを切るなどして
像担持体1の削れを抑えることが可能であった、前回転
時や、後回転時、又は紙間などにおいても、像担持体1
は削られ、像担持体1の寿命が短くなるという問題があ
った。
【0030】また、像担持体1の寿命を長くするため
に、像担持体1の膜厚を厚くすることも考えられるが、
膜厚を厚くした場合、潜像の再現性が悪くなり、画像が
ボケるなどの問題が発生するため、画質との両立が難し
いという問題があった。
【0031】また、本例での場合、連続通紙での使用
と、前回転、後回転を含んだ、1枚ごとでの使用では、
像担持体1の削れ量の違いが大きく、3倍以上になるこ
とも少なくない。
【0032】したがって、必要な像担持体1の膜厚は、
削れ量が最大になる場合を想定する必要があるが、連続
通紙での使用が多いユーザーにとっては、過剰スペック
となり、無駄なお金を払うばかりか、更には上記の潜像
の劣化による画質の低下も多少なりとも受け入れなけれ
ばならないという問題もあった。
【0033】また、クリーナレスシステムである場合に
は、上記帯電部材であるスポンジローラ2-A-a が多少の
現像剤の付着に対しても影響を受けないような高い帯電
性能が必要となるため、上記帯電スポンジローラ2-A-a
のより高い接触圧が必要になり、特に像担持体の削れ量
が大きくなるという問題があった。
【0034】本発明はこのような現状に対処すべくなさ
れたものであって、像担持体の帯電手段として特に注入
帯電システムを用いたタイプの画像形成装置において、
画像の形成に影響を与えることなく、像担持体および帯
電部材の摩耗を抑えて画像形成装置の出力画像の高画質
化と長寿命化を可能にすることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の手段構成
を特徴とする画像形成装置である。
【0036】(1)像担持体と、上記像担持体に接触し
て帯電を行う帯電部材を有する帯電手段と、上記像担持
体の帯電面に静電潜像を形成する画像情報書き込み手段
と、その静電潜像を現像剤により可視化する現像手段と
を有する画像形成装置において、上記像担持体に接触す
る帯電部材は、上記像担持体の表面に対して周速差をも
って回転しており、自身とほぼ同じ電位に上記像担持体
を帯電することで帯電工程を実行するものであり、上記
画像形成装置の画像出力のプロセスは、上記像担持体上
における画像形成工程以外の工程時で、上記帯電部材の
像担持体に対する回転の周速差が、上記帯電工程の周速
差より小さくなる工程を有することを特徴とする画像形
成装置。
【0037】(2)上記帯電手段は上記帯電部材と上記
像担持体との間に導電性粒子を介在させることにより上
記像担持体を帯電することを特徴とする(1)に記載の
画像形成装置。
【0038】(3)上記導電性粒子の上記帯電部材への
供給を上記現像手段から上記像担持体を介して行い、且
つ上記現像手段により上記像担持体上に供給された現像
剤に関して再び現像手段を通過するものはその際に上記
現像手段により回収されることを特徴とする(2)に記
載の画像形成装置。
【0039】(4)上記帯電部材は導電性のスポンジロ
ーラからなり、上記帯電工程時以外の工程で上記スポン
ジローラを像担持体に対して従動回転状態にすることで
帯電部材の像担持体に対する回転の周速差を上記帯電工
程の周速差より小さくすることを特徴とする(1)ない
し(3)の何れかに記載の画像形成装置。
【0040】(5)像担持体と、上記像担持体に接触し
て帯電を行う帯電部材を有する帯電手段と、上記像担持
体の帯電面に静電潜像を形成する画像情報書き込み手段
と、その静電潜像を現像剤により可視化する現像手段と
を有する画像形成装置において、上記像担持体に接触す
る帯電部材は、上記像担持体の表面に対して周速差をも
って回転しており、自身とほぼ同じ電位に上記像担持体
を帯電することで帯電工程を実行するものであり、上記
画像形成装置の画像出力のプロセスは、上記像担持体上
での帯電工程以外の工程時で、上記帯電部材の像担持体
に対する接触圧が、上記帯電工程の接触圧より小さくな
る工程を有することを特徴とする画像形成装置。
【0041】(6)上記帯電手段は上記帯電部材と上記
像担持体との間に導電性粒子を介在させることにより上
記像担持体を帯電することを特徴とする(5)に記載の
画像形成装置。
【0042】(7)上記導電性粒子の上記帯電部材への
供給を上記現像手段から上記像担持体を介して行い、且
つ上記現像手段により上記像担持体上に供給された現像
剤に関して再び現像手段を通過するものはその際に上記
現像手段により回収されることを特徴とする(6)に記
載の画像形成装置。
【0043】〈作 用〉前述したように、注入帯電シス
テムでは、通常、帯電性能を高くするため、帯電部材と
像担持体との周速差、接触圧(当接圧)を高くとってお
り、これが像担持体と帯電部材の摩耗(寿命)をはやめ
る因子となっている。そこで本発明においては、像担持
体上における画像形成工程以外の工程時、例えば前回転
工程時や後回転工程時などでは上記の周速差や接触圧を
落とす制御をするものである。周速差は、例えば、帯電
部材の回転を像担持体に対して従動回転状態に切り替え
るなどして低くする(周速差を0にする、あるいは0付
近にするなど)。
【0044】これにより、像担持体と帯電部材との間に
帯電促進粒子である導電性粒子を介在させて帯電を行な
う系で、その介在導電性粒子の研磨効果により像担持体
に削れが生じやすい場合であっても、高い帯電性を得る
ために帯電部材を像担持体に高い周速差や高い圧力で当
接させていることで像担持体が削れやすい場合であって
も、また帯電部材がスポンジローラであり、その高い摩
擦力で像担持体が削れやすい場合等であっても、簡易な
構成で、画像形成に影響を与えることなく、像担持体と
帯電部材との不必要な摺動を抑えて摩擦による負荷・劣
化を軽減して、像担持体および帯電部材の摩耗を抑え、
画像形成装置の長寿命化が可能となる。
【0045】そして、像担持体の耐久の進行に伴う削れ
量を低く抑えられることで像担持体膜厚を低くできるた
め、高精細な潜像が得られ、高画質化が可能になる。
【0046】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1〜図5) 図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成模型図で
ある。本実施例の画像形成装置は、転写式電子写真プロ
セス利用、帯電促進粒子を用いた注入帯電方式、反転現
像方式、クリーナレス、プロセスカートリッジ方式のレ
ーザービームプリンタである。
【0047】(1)プリンタの全体的概略構成 1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体
(以下、感光ドラムと記す)である。例えば負極性のO
PC感光ドラムであり、矢印a方向に所定の周速度(プ
ロセススピード)をもって回転駆動される。
【0048】2は感光ドラム1面を所定の極性・電位に
一様に注入帯電処理する帯電装置である。本実施例では
前述した図9と同様のスポンジローラ帯電装置であり、
接触帯電部材としての、帯電促進粒子Zで覆われた帯電
スポンジローラ2-A-a により感光ドラム1面が−600
V(暗部電位Vd)に一様に注入帯電処理される。この
帯電装置2については(3)項で詳述する。
【0049】7は情報書き込み手段としてのレーザービ
ームスキャナである。このスキャナ7はレーザーダイオ
ード・ポリゴンミラー等を含み、不図示のコンピュータ
等のホスト装置から入力する目的の画像情報の時系列電
気デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザー
光Lを出力し、回転感光ドラム1の一様帯電処理面を走
査露光する。この走査露光により、レーザー光が当った
感光ドラム面部分は電位が低くなり、感光ドラム面の露
光された部分と露光されない部分で電位差が作られ、露
光パターンに対応した静電潜像が形成される。本実施例
における、露光された感光ドラム面部分のいわゆる明部
電位Vlは、露光されない感光ドラム面部分のいわゆる
暗部電位Vd=−600Vに対して、Vl=−150V
である。
【0050】3は現像装置である。本実施例では、現像
部材が感光ドラム1に接触しないいわゆるジャンピング
現像法を用いた反転現像装置であり、感光ドラム面の明
部電位部分に現像剤であるネガトナーが付着して静電潜
像が反転現像される。この現像装置3については(4)
項で詳述する。
【0051】5は接触転写手段としての中抵抗の転写ロ
ーラであり、感光ドラム1に所定に圧接されて転写ニッ
プ部を形成しており、感光ドラム1の回転方向aと順方
向である矢印d方向に感光ドラム1の周速度とほぼ同じ
周速度をもって回転している。そして転写ニップ部に不
図示の給紙部から所定の制御タイミングにて記録媒体で
ある転写材(転写紙)Pが給紙され、かつ転写ローラ5
に電源S3から、トナーの帯電極性とは逆極性の所定の
転写バイアス電圧例えば+2kVが印加されることで、
感光ドラム1面のトナー画像が転写ニップ部において転
写材Pの面に順次に静電転写されていく。
【0052】6は熱定着方式等の定着装置である。転写
ニップ部に給紙されてトナー画像の転写を受けた転写材
Pは回転感光ドラム1の面から分離されてこの定着装置
6に導入され、トナー画像の定着処理を受けて画像形成
物(プリント、コピー)として装置外に排出される。
【0053】本実施例のプリンタはクリーナレスであ
り、転写ニップ部における転写材Pに対するトナー画像
転写後の回転感光ドラム1面に残留の転写残トナーは専
用のクリーナ(クリーニング装置)で除去されることな
く感光ドラム1の引き続く回転に伴い帯電装置2を経由
して現像部に至り現像装置3に現像同時クリーニングに
て回収・再用される。このクリーナレスシステムについ
ては(5)項で詳述する。
【0054】本実施例のプリンタは、感光ドラム1、帯
電スポンジローラ2-A-a 、現像装置3の3つのプロセス
機器を一括してプリンタ本体に対して着脱交換自在のプ
ロセスカートリッジ4として構成してある。41・41
はプリンタ本体側のカートリッジ着脱案内・保持部材で
ある。
【0055】ここで、プロセスカートリッジとは、帯電
手段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光
体(像担持体)とを一体的にカートリッジ化し、このカ
ートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とする
ものである。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手
段の少なくとも一つと電子写真感光体とを一体的にカー
トリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に
対して着脱可能とするものである。更に、少なくとも現
像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化
し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱
可能とするものをいう。
【0056】(2)プリンタの動作シーケンス 図2は上記プリンタの動作工程シークエンス図である。
【0057】a.前多回転工程(初期回転動作) プリンタの起動時の始動動作期間(起動動作期間、ウォ
ーミング期間)である。電源スイッチ−オンにより、感
光ドラムを回転駆動させ、また定着装置の所定温度への
立ち上げ等、所定のプロセス機器の準備動作を実行させ
る。
【0058】b.前回転工程(印字準備回転動作) 画像形成スタート信号(プリント信号)−オンから実際
に画像形成(印字)工程動作がなされるまでの間の画像
形成前の準備回転動作期間であり、前多回転工程中に画
像形成スタート信号が入力したときには前多回転工程に
引き続いて実行される。画像形成スタート信号の入力が
ないときには前多回転工程の終了後にメインモータの駆
動が一旦停止されて感光ドラムの回転駆動が停止され、
プリンタはプリント信号が入力されるまでスタンバイ
(待機)状態に保たれる。画像形成スタート信号が入力
すると前回転工程が実行される。
【0059】c.画像形成工程(印字工程、作像工程) 所定の前回転工程が終了すると、引き続いて回転感光ド
ラムに対する作像プロセスが実行され、回転感光ドラム
面に形成されたトナー画像の転写材への転写、定着装置
によるトナー画像の定着処理がなされて画像形成物がプ
リントアウトされる。
【0060】連続画像形成(連続印字、連続プリント)
モードの場合は上記の画像形成工程が所定の設定プリン
ト枚数n分繰り返して実行される。
【0061】d.紙間工程 連続画像形成モードにおいて、一の転写材の後端部が転
写位置を通過した後、次の転写材の先端部が転写位置に
到達するまでの間の、転写位置における転写材の非通紙
状態期間(画像形成領域間の非画像形成領域)である。
【0062】e.後回転工程 最後の転写材の画像形成工程が終了した後もしばらくの
間メインモー夕の駆動を継続させて感光ドラムを回転駆
動させ、所定の後動作を実行させる期間である。
【0063】f.ス夕ンバイ 所定の後回転工程が終了すると、メインモー夕の駆動が
停止されて感光ドラムの回転駆動が停止され、プリン夕
は次の画像形成スタート信号が入力するまでス夕ンバイ
状態に保たれる。
【0064】1枚だけのプリントの場合は、そのプリン
ト終了後、プリン夕は後回転工程を経てス夕ンバイ状態
になる。
【0065】ス夕ンバイ状態において、画像形成スター
ト信号が入力すると、プリン夕は前回転工程に移行す
る。
【0066】(3)帯電装置2 本実施例では帯電装置2は注入帯電装置であるスポンジ
ローラ帯電装置である。接触帯電部材としての帯電スポ
ンジローラ2-A-a は、硬度30度、平均発泡径50μm
の導電性ローラであり、その外周面を帯電促進粒子Zで
覆わせてあり、感光ドラム1に対して所定の押圧力をも
って圧接させてあり、不図示の駆動系により感光ドラム
1との接触部である帯電ニップ部において感光ドラム1
の回転方向とは逆方向(対抗方向)である矢印s方向に
回転駆動される。該帯電スポンジローラ2-A-a の表面速
度は、画像形成時においては、感光ドラム1の1.5倍
の速度、すなわち、感光ドラム1との相対速度では感光
ドラム表面速度に対して250%の速さで周速差をもっ
て移動している。また帯電スポンジローラ2-A-a には電
源S1から所定の帯電バイアス電圧が印加される。
【0067】帯電促進粒子Zは、二次集合体を含めた平
均粒径が3μm、比抵抗106 Ω・cmの導電性酸化亜
鉛粒子を用いている。この帯電促進粒子Zは現像剤であ
るトナーTの帯電極性のマイナスに対して逆の極性であ
るプラスである。帯電促進粒子Zは帯電スポンジローラ
2-A-a の外周表面の空包部に重点的に付着し、帯電スポ
ンジローラ表面を覆つている。従って帯電スポンジロー
ラ2-A-a と感光ドラム1との接触部である帯電ニップ部
には帯電促進粒子Zが介在することになる。
【0068】帯電促進粒子Zは帯電補助を目的とした導
電性微粒子であり、帯電ニップ部に介在させることで、
該粒子による潤滑効果(摩擦低減効果)により帯電スポ
ンジローラ2-A-a と感光ドラム1の帯電ニップ部におけ
る摩擦を減らし、帯電スポンジローラ2-A-a の回転トル
クを減らせ、帯電スポンジローラ2-A-a を感光ドラム1
に周速差(速度差)をもって接触させることができると
同時に、帯電スポンジローラ2-A-a が帯電促進粒子Zを
介して密に均一に感光ドラム1に接触して、帯電ニップ
部において帯電促進粒子Zが感光ドラム1面を隙間なく
摺擦することで、帯電部材としてローラ等の簡易な部材
を用いた場合でも、低印加電圧でオゾンレスの直接注入
帯電を支配的にすることができる。またミクロな部分に
ついても帯電ムラのない均一帯電が可能になる。
【0069】前述したように注入帯電は、放電現象を基
本的に用いないで、被帯電体である像担持体に帯電部材
から直接に電荷が注入されることで像担持体の帯電がな
される帯電系であり、帯電部材への印加電圧が放電閾値
以下の電圧であっても像担持体をほぼその印加電圧相当
の電位に帯電することができ、放電現象によるイオンの
発生を伴わないため放電生成物による弊害も生じない。
【0070】本実施例においては、帯電スポンジローラ
2-A-a には電源S1により−610Vの帯電バイアス電
圧が印加されている。このため、感光ドラム1と帯電ス
ポンジローラ2-A-a が接触する領域において、低抵抗物
質である帯電促進粒子Zが、これらに直接接触する部分
では、これらが同電位になろうとするため、感光ドラム
1表面には電荷が誘導され、帯電スポンジローラ2-A-a
側と同じ電位である−610Vになろうとする。
【0071】この後、帯電スポンジローラ2-A-a と感光
ドラム1表面が剥離するとき、再び電荷の移動も起こ
り、感光ドラム1上の電荷は減少しようとするが、その
減少量は、帯電スポンジローラ2-A-a や帯電促進粒子Z
の抵抗値、また感光ドラム1の抵抗値や、その層構成に
よって決まるものであり、本実施例においてはその減少
量を極力抑えるような系を得ることによって10Vの減
少とし、感光ドラム1に−600Vの表面電位(暗部電
位Vd)を得ている。
【0072】帯電促進粒子Zの材料としては、酸化亜鉛
以外の他の金属酸化物や有機物との混合物など各種導電
粒子が使用可能である。均一な帯電性を得るために、粒
径は50μm以下好ましくは10μm以下である。粒径
の下限は粒子が安定して得られるものとして10nmが
限界であると思われる。また粒子抵抗は粒子を介した電
荷の授受を行なうため比抵抗としては1012Ω/cm以
下が望ましく、さらには1010Ω・cm以下が望まし
い。帯電促進粒子Zは一次粒子の状態で存在するばかり
ではなく二次粒子の凝集した状態で存在することもなん
ら問題はない。
【0073】本システムで使用している像担持体として
の感光ドラム1は、先に述べたように、電荷注入効率が
高く、また電荷保持力の高いことが望まれる。また、本
発明の対象となる課題でもある、摩耗による削れを抑え
るものが要求される。本実施例においては、上記感光ド
ラム1は、一般的な有機感光体の表面層である電荷移動
層の更に表面に、低抵抗でかつ高硬度である、厚さ3μ
mのオーバーコート層を設けている。これにより、一般
的な有機感光体より高い帯電性能を得ることができ、ま
た削れについても、低コストな有機感光体をベースにわ
ずかなコストアップで少なく抑えている。
【0074】またこのシステムで問題となるのは、帯電
スポンジローラ2-A-a 及び帯電促進粒子Zによる感光ド
ラム1の帯電能力であり、常時必要な帯電能力を得るた
めに、本実施例においては感光ドラム1と帯電スポンジ
ローラ2-A-a との当接ニップ幅が3mmになるように、
帯電スポンジローラの感光ドラムに対する加圧力を設定
し、また、先に述べたように、感光ドラム1と帯電スポ
ンジローラ2-A-a との相対速度を感光ドラム1の周速の
250%としている。この設定により、本システムにお
いては、通常考えられ得るような環境において、現像装
置3の現像剤Tが消費され尽くすまで、常に安定した帯
電性能を得ている。
【0075】(4)現像装置3 本実施例では現像装置3は現像部材が感光ドラム1に接
触しない、いわゆるジャンピング現像法を用いた現像装
置であり、負帯電性の磁性一成分ネガトナーを現像剤T
とする反転現像装置である。そして、現像容器に収容さ
せた現像剤T(以下、トナーと記す)には予め所定量の
帯電促進粒子Zを添加・混合してあり、該現像装置3か
ら前記帯電装置2の帯電スポンジローラ2-A-a に対して
帯電促進粒子Zを供給(補給)するようにしている。
【0076】3−aは非磁性材の現像スリーブ、3−b
は現像スリーブに内包させた現像マグネット、3−cは
現像スリーブに接触させた現像ブレード、3−dは現像
容器である。現像スリーブ3−aは感光ドラム1との間
に300μmのギャップ(隙間)を形成させて感光ドラ
ム1に非接触に対向させて配設してある。現像スリーブ
3−aと感光ドラム1との対向部が現像部である。現像
スリーブ3−aは現像部において感光ドラム1の回転方
向と順方向の矢印c方向に所定の周速度にて回転駆動さ
れる。現像マグネット3−bは非回転の固定部材であ
る。現像容器3−d中には現像剤である磁性トナーTと
帯電促進粒子Zの混合物を収納してある。本実施例にお
いてはトナーTに対して帯電促進粒子Zを重量比2部で
添加・混合してあり、その帯電促進粒子Zは強い電気力
が働かない場合はトナーTにその多くが付着した状態で
移動する。
【0077】現像スリーブ3−aは表面が荒らされてお
り、内包する現像マグネット3−bの磁力と合わせて、
帯電促進粒子Zを含む磁性トナーTをその表面に保持し
矢印c方向に搬送する。搬送されたトナーTは現像ブレ
ード3−cとの接触面を通過する際に現像スリーブ3−
a上での高さの規制(層厚規制)を受けると共に、摩擦
による帯電を受けて電荷付与を受ける。この時のトナー
Tの帯電性はその材料の持つ帯電極性により、本実施例
においてはその多くがマイナスに帯電する。また、同時
にこの領域を通過する帯電促進粒子Zはプラスに帯電す
る。
【0078】そして現像ブレード3−cの位置を通過し
たトナーTと帯電促進粒子Zは引き続く現像スリーブ3
−aの回転により現像部に搬送される。現像スリーブ3
−aには電源S2から直流電圧に交流電圧を重畳した所
定の現像バイアス電圧が印加されており、現像部におい
て現像スリーブ3−a側から感光ドラム1面側にトナー
Tが静電潜像パターンに対応して選択的に飛翔付着して
静電潜像が反転現像される。帯電促進粒子Zも現像スリ
ーブ3−a側から感光ドラム1面側に移行付着する。現
像スリーブ3−a上に残ったトナーTおよび帯電促進粒
子Zは引き続く現像スリーブ3−aの回転で現像容器3
−d中の現像剤溜部に戻し搬送される。
【0079】ここで、帯電したトナーT及び帯電促進粒
子Zが、現像部である、現像スリーブ3−aと感光ドラ
ム(像担持体)1の間(ギャップ)でどのような挙動を
するかを図3で説明する。
【0080】上記のマイナスに帯電したトナーTは、感
光ドラム1に接近する領域に達したとき、感光ドラム1
と現像スリーブ3−aとの間に形成された電界により静
電潜像を現像する。本実施例においては、現像スリーブ
3−a表面には、電源S2により、感光ドラム1に対し
て、−400Vの直流電圧に、周波数1500Hz、1
600Vppの矩形波の交流電圧を重畳した現像バイア
ス電圧が印加されており、感光ドラム1と現像スリーブ
3−a間に形成された300μmのギャップにおいて、
マイナスに帯電しているトナーTは、Vd=−600V
の暗部電位部には飛翔しないが、Vl=−150Vの明
部電位部には飛翔する。
【0081】また、この時、プラスに帯電している帯電
促進粒子Zは電気的には上記トナーTとは逆に暗部電位
部に飛翔しやすいが、その大きさにより、トナーT自体
に付着しているものが多く、トナーTとの静電気力の方
が強い場合にはトナーTと逆の挙動を示すことなくトナ
ーTと同様な移動の仕方を示す。従って、帯電促進粒子
Zは感光ドラム1面の明部電位部にも暗部電位部にも飛
翔可能である。
【0082】(5)クリーナレスと、帯電スポンジロー
ラへの帯電促進粒子の供給 現像工程によって感光ドラム1上に移動したトナーTは
転写工程により転写材Pに転写される。転写装置5であ
る転写ローラには電源S3により転写バイアス電圧とし
て、感光ドラム1に対して2kVの直流電圧が印加され
ており、感光ドラム1と転写ローラ5との間で形成され
る電界に対して、マイナスに帯電しているトナーTは転
写ローラ5側に引き寄せられるためにその多くが転写材
Pに転写される。
【0083】一方、プラスに帯電した帯電促進粒子Z
は、明部電位部において、トナーTに付着したものの多
くは転写材PにトナーTと共に転移するが、電気的には
感光ドラム1上にある方が安定であるため、トナーTに
比べて多くの量が感光ドラム1にそのまま残る。また、
暗部電位に付着した帯電促進粒子Zはそのほとんどがそ
のまま感光ドラム1上に残る。
【0084】従って、転写工程を終えた感光ドラム1上
には、明部電位部で、転写工程で僅かに残ったトナーT
と、感光ドラム1全面に比較的多く残った帯電促進粒子
Zが存在することとなる。
【0085】上記の転写後の感光ドラム1上に残ったト
ナーTと帯電促進粒子Zは、本実施例のプリンタはクリ
ーナレスであるから、引き続く感光ドラム1の回転によ
り帯電装置2の帯電スポンジローラ2-A-a と感光ドラム
1との接触部である帯電ニップ部に持ち運ばれる。
【0086】帯電スポンジローラ2-A-a には、感光ドラ
ム1に対して、−610Vの電圧が印加してあるため、
プラスに帯電している帯電促進粒子Zは、転写工程によ
り、帯電スポンジローラ2-A-a よりプラス側に帯電して
いる感光ドラム1表面より、帯電スポンジローラ2-A-a
に移動しようとする。そして、スポンジの細密な表面に
保持されることにより、既に述べたような帯電工程の働
きを担う。すなわち、現像装置3から帯電スポンジロー
ラ2-A-a に対して帯電促進粒子Zが供給(補給)される
のである。
【0087】一方、転写されずに感光ドラム1上に残っ
たトナーTは、元々プラスに帯電していた転写されにく
いいわゆる反転成分であるか、もしくは転写の電圧を受
けた後であるためプラスに帯電したものが多くを占めて
いる。従って、これらのトナーも帯電スポンジローラ2-
A-a に付着するが、付着しながら感光ドラム1と帯電ス
ポンジローラ2-A-a とが帯電工程を行う領域を何度か通
過する内に正規の帯電極性であるマイナスへの電荷付与
が行われるため、元々マイナスに帯電しやすいトナーT
は比較的はやい時間でマイナスに帯電し、その多くが帯
電スポンジローラ2-A-a から感光ドラム1に再び戻り、
引き続く感光ドラム1の回転で現像部に持ち運ばれて、
現像工程が行われている現像スリーブ3−aとの近接す
る領域を通過する際に、新たに現像されるトナーTと同
化するため、現像装置3に現像同時クリーニングで回収
されて再用される。
【0088】現像同時クリーニングは、転写後に像担持
体上に残留したトナーを次工程以降の現像時、即ち引き
続き像担持体を帯電し、潜像を形成し、該潜像の現像時
にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と
像担持体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差
Vback)によって回収する方法である。この方法によれ
ば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以降に
再用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンスに手
を煩わせることも少なくすることができる。またクリー
ナレスであることでスペース面での利点も大きく、画像
形成装置を小型化できるようになる。
【0089】(6)感光ドラム1の削れ量低減対策 次に、本発明における課題である、感光ドラム1の削れ
量低減対策について述べる。
【0090】本実施例においては、上記のような感光ド
ラム1と帯電スポンジローラ2-A-aとの相対速度を感光
ドラム1の周速の250%として、それぞれを回転させ
ている期間は、本質的には、感光ドラム1上において画
像を形成している間のみとし、それ以外の感光ドラム1
が回転している間は、上記帯電スポンジローラ2-A-aは
感光ドラム1に対してのカウンター回転から、図1の矢
印bに示すように、感光ドラム1の回転に従動させた回
転に切り替えさせている。
【0091】本実施例では、帯電スポンジローラ2-A-a
の駆動回転と従動回転の切り替えは該ローラの駆動系
(不図示)に介入させたクラッチ機構によってなされ
る。クラッチ機構は制御回路により所定の制御タイミン
グでオン・オフ制御される。オン制御でクラッチがつな
がって帯電スポンジローラが駆動回転される。オフ制御
でクラッチが断たれて、帯電スポンジローラが回転フリ
ーとなり、感光ドラム1の回転に従動して回転する。即
ち、感光ドラム1との周速差がほぼ0となる。
【0092】本実施例におけるプロセスカートリッジ4
の、現像剤の消費寿命である10K枚終了までの、本発
明を実施しない場合と実施した場合における、像担持体
である感光ドラム1の削れ量を図4に示す。
【0093】ここで、本実施例に述べている画像形成装
置は、連続出力時におけるA4サイズ紙を出力するのに
要する時間は1枚当たり5秒であるのに対して、1枚の
みを出力するのに要する時間は15秒である。
【0094】図4中のAは上記の連続出力のみを続けた
場合における感光ドラム1の削れ量を示したものであ
り、本発明を実施した場合でも、しない場合でも、ほと
んど同じ傾きの直線となる。
【0095】一方、Bは上記の1枚のみの出力を繰り返
した場合において、本発明を実施することなく、常に感
光ドラム1の回転の間、帯電スポンジローラ2-A-a を感
光ドラム1との周速差250%として駆動回転させた場
合のものであり、途中までは、先に述べたように、ほぼ
時間に比例する形でAの3倍程度の削れ量になっている
が、オーバーコート層を削りきった3μm以降では削れ
量が急激に増加し、10K枚終了時まで持たなかった。
【0096】これに対して、同じ1枚のみの出力を繰り
返した場合について、本発明を実施した場合では、Cで
示すように、Bに比べて非常に小さく、Aに近い値にな
っている。
【0097】以下に、本発明における帯電スポンジロー
ラ2-A-a の回転制御に関するシークエンスについて述べ
る。1枚の画像の出力のための、帯電バイアスの出力を
Vc、現像バイアスの出力をVdcとすると、それぞれ
の出力シークエンスは画像形成期間Fに対して図5に示
したようになっている。上記現像バイアス出力Vdc
は、基本的には、上記画像形成期間Fにほぼ一致してお
り、上記帯電バイアスVcはこれの前後にやや広い範囲
で出力されている。ここで、本発明によるところの、帯
電スポンジローラ2-A-a の駆動回転運動は図5中のRc
で示されるように、上記帯電バイアスの出力シークエン
スに一致している。またRfに示される、それ以外のと
きは、感光ドラム1に従動回転している。
【0098】本発明を実施していない従来例では、上記
帯電スポンジローラ2-A-a の駆動回転運動Rcは感光ド
ラム1の回転運動Rdに一致しているが、本発明を実施
することにより、本実施例においては1枚のみの画像出
力時に、帯電スポンジローラ2-A-a を駆動回転する時間
は7秒間のみであり、残りの8秒間は従動回転している
ため、この間では感光ドラム1に与える摩耗によるダメ
ージは非常に小さく、感光ドラム1の表面層の削れ量
も、連続出力時の7/5倍に近い値で抑えられている。
【0099】本シークエンスにおける、帯電スポンジロ
ーラ2-A-a の従動回転時Rfの帯電スポンジローラ2-A-
a へのバイアス印加は行わずにフロートするか、もしく
は感光ドラム1の表面電位と同程度にすることが望まし
い。
【0100】これは、従動回転Rfした場合、帯電スポ
ンジローラ2-A-a と感光ドラム1との間での粒子の物理
的な移動が起こりやすくなるためである。
【0101】感光ドラム1の回転方向に対して帯電スポ
ンジローラ2-A-a をカウンター方向に駆動回転Rcして
いるときでは、表面の目の粗い帯電スポンジローラ2-A-
a が現像剤T及び帯電促進粒子Zのような粒子を掻き取
るような効果が大きく、それぞれの表面電位の電位差に
よる粒子の電気的な力での移動はそれほど多くない。
【0102】一方、従動回転Rfしているときでは、上
記の掻き取りの効果は小さくなり、電気的な力による粒
子の移動が起こりやすくなる。このため、感光ドラム1
と帯電スポンジローラ2-A-a との間に電位差を設けた場
合では、帯電スポンジローラ2-A-a 上に付着している現
像剤T及び帯電促進粒子Zは感光ドラム1上に移動しや
すくなり、帯電促進粒子が多く移動した場合では帯電能
力不足になりやすくなり、また現像剤が多く移動した場
合には現像工程上で現像装置3に回収しきれない場合、
画像不良として出力される。
【0103】なお、すでに述べたように、帯電バイアス
の出力は基本的には画像形成よりやや広い範囲で行われ
ればよいものであるが、除電工程等で、これ以外の場合
でも、帯電バイアスをする必要がある場合は、それに応
じて、帯電スポンジローラ2-A-a の駆動回転も行う必要
があり、また上記のような粒子の移動を帯電スポンジロ
ーラ2-A-a のクリーニングシークエンスとして意図的に
行う場合では帯電スポンジローラ2-A-a への電圧印加は
上記に限定されるものではない。
【0104】なお、本実施例においては、注入帯電シス
テムを、帯電スポンジローラ2-A-aと帯電促進粒子Zを
用いた系を例に挙げたが、従来例において述べた、磁気
ブラシ系やファーブラシ系においてもその帯電部材をカ
ウンター回転により感光ドラム1との相対速度を上げて
おり、これにより感光ドラム1の摩耗劣化は大きいた
め、これらの系においても本発明は適応できるものであ
る。
【0105】また、本実施例においては、画像形成時以
外での帯電スポンジローラ2-A-a の回転を従動としてい
るが、これは帯電スポンジローラ2-A-a を用いた場合、
従動の機構が簡易であり、帯電スポンジローラ2-A-a と
感光ドラム1との相対速度も0でもっとも小さいためで
あるが、上記の磁気ブラシやファーブラシ系のように従
動回転が難しい場合などもあり、この場合、上記のよう
なシークエンスにおいて、帯電部材を従動ではなく、感
光ドラム1との相対速度を落とすだけでも感光ドラム1
の摩耗を減らすことは可能である。
【0106】かくして本実施例により、感光ドラム1の
削れを最小限に抑えることが可能になり、感光ドラム1
の膜厚を良好な画像が形成できるよう厚さで抑えること
が可能になったため、また帯電部材である帯電スポンジ
ローラ2-A-a の摩擦による負荷・劣化を軽減して摩耗も
抑えて、長期に渡って、高精細な潜像が安定して得ら
れ、画像形成装置の出力画像の高画質化と長寿命化が可
能となる。
【0107】〈第2の実施例〉(図6〜図8)本実施例
においては、帯電スポンジローラ2-A-a を感光ドラム1
に所定の接触圧をもって当接させている期間は、本質的
には、感光ドラム1上において画像を形成している間の
みとし、それ以外の感光ドラム1が回転している間は、
上記帯電スポンジローラ2-A-a は感光ドラム1から非接
触に離間させた状態に保持させている。
【0108】図6に帯電スポンジローラ2-A-a の感光ド
ラム1に対する当接・当接解除機構の一例を示した。す
なわち、帯電スポンジローラ2-A-a はその中心軸の両端
部を夫々軸受21で回転自由に軸受けさせて保持させて
ある。その両端部の軸受21はそれぞれ不図示の案内部
材に沿って感光ドラム1に対して接離方向にスライド移
動自由の可動軸受である。それらの各軸受21と不動の
ばね受部材22との間にそれぞれ加圧ばね23を縮設し
てあり、その縮設加圧ばねの突っ張り力により帯電スポ
ンジローラ2-A-a を感光ドラム1に対して所定の接触圧
をもって当接させている。
【0109】また各軸受21に対応させて電磁ソレノイ
ド24を不動のばね受部材22に固定して配設し、その
電磁ソレノイド24の進退ロッド25を軸受21に対し
て一体的に取り付けてある。
【0110】電磁ソレノイド24に通電がオンされるこ
とで、軸受21が縮設加圧ばね23の突っ張り力に抗し
て引き上げられ、帯電スポンジローラ2-A-a が感光ドラ
ム1から持ち上げられて非接触に離間した状態に保持さ
れる。
【0111】この状態から電磁ソレノイド24への通電
がオフされると軸受21の引き上げが解除されて、帯電
スポンジローラ2-A-a が感光ドラム1に対して所定の接
触圧をもって当接した状態に復帰する。
【0112】電磁ソレノイド24への通電のオン・オフ
は制御回路100により所定の制御タイミングをもって
なされる。
【0113】上記の電磁ソレノイド24への通電オン・
オフ制御による帯電スポンジローラ2-A-a の感光ドラム
1への接離移動は感光ドラム1の駆動中でも可能になっ
ている。
【0114】本実施例において、第1の実施例の図5の
動作シークエンスで示した、感光ドラム1上での画像形
成領域Fにおける、画像形成システムにおけるバイアス
印加や駆動回転などの設定は第1の実施例と同様であ
り、図7に示したように、帯電スポンジローラ2-A-a の
感光ドラム1との当接状態も、第1の実施例と同条件に
なるように設定されている。
【0115】一方、画像形成期間F以外では、帯電スポ
ンジローラ2-A-a は上記の電磁ソレノイド24に対する
通電がオンに制御されることで感光ドラム1から離間す
る。この帯電スポンジローラ2-A-a の感光ドラム1から
の離間工程は図7のシークエンスにRuとして示される
ものであり、第1の実施例の従動工程Rfに相当する。
【0116】従って、本実施例においては、第1の実施
例と同様、感光ドラム1上における画像形成時には十分
な帯電機能を持ちながら、感光ドラム1上での画像形成
時以外においては、感光ドラム1と帯電スポンジローラ
2-A-a との接触をなくし、感光ドラム1と帯電スポンジ
ローラ2-A-a との摩擦力がない分、第1の実施例以上に
感光ドラム1の削れ、帯電スポンジローラ2-A-a の摩擦
による負荷・劣化を軽減して摩耗も抑えることが可能に
なっている。
【0117】本実施例における上記シークエンスにおい
ては、帯電スポンジローラ2-A-a が感光ドラム1に接触
しながら駆動回転している時間は、第1の実施例と同
様、7秒間であり、このときの感光ドラム1の削れ量は
第1の実施例で説明した1枚のみの出力を繰り返した場
合について、図9中のDに示すように、第1の実施例を
実施した場合より、更に、連続出力した場合の削れであ
るAに近い値になっている。
【0118】本実施例において行っている帯電スポンジ
ローラ2-A-a の感光ドラム1に対する当接・当接解除機
構は、単純に、帯電スポンジローラ2-A-a 自身を変移さ
せているだけのもので、圧解除とともに、帯電スポンジ
ローラ2-A-a の駆動の伝達が外れて、圧解除とともに帯
電スポンジローラ2-A-a が駆動しなくなってもかまわな
い。
【0119】本実施例においても、圧解除の工程は、基
本的に、帯電バイアスを印加しない工程にそって行われ
るものであるが、第1の実施例と同様、すべてにおいて
一致して行われる必要はない。
【0120】また、第1の実施例と同様、帯電スポンジ
ローラ2-A-a を用いた注入帯電装置に限定されるもので
はなく、磁気ブラシ系やファーブラシ系などの他の注入
帯電装置にも応用できるものである。
【0121】また、本実施例では帯電スポンジローラ2-
A-a を感光ドラム1から完全に離間しているが、当接圧
を弱くするだけでも、感光ドラム1の摩耗を減らす効果
はあり、特に、上記の磁気ブラシ系やファーブラシ系の
注入帯電装置においては、帯電部材を感光ドラム1から
完全に離間させなくとも、帯電部材と感光ドラム1の接
触圧がほぼ0であれば、離間した場合と同様な効果が得
られる。
【0122】かくして本実施例の場合も、感光ドラム1
の削れを最小限に抑えることが可能になり、感光ドラム
1の膜厚を良好な画像が形成できるよう厚さで抑えるこ
とが可能になったため、また帯電部材である帯電スポン
ジローラ2-A-a の摩擦による負荷・劣化を軽減して摩耗
も抑えて、長期に渡って、高精細な潜像が安定して得ら
れ、画像形成装置の出力画像の高画質化と長寿命化が可
能となる。
【0123】〈その他〉 1)帯電部材の像担持体に対する周速差や接触圧を落と
す制御シークエンスは、画像形成工程以外の非画像形成
工程である、前多回転工程時、前回転工程時、紙間工程
時、後回転工程時の一つあるいは組み合わの複数工程あ
るいは全部にて実行させることができる。
【0124】2)像担持体は表面抵抗が109 〜1014
Ω・cmの電荷注入層を設けた直接注入帯電性のもので
あってもよい。電荷注入層を用いていない場合でも、例
えば電荷輸送層が上記の抵抗範囲にある場合も同等の効
果がえられる。表層の体積抵抗が約1013Ω・cmであ
るアモルファスシリコン感光体もよい。
【0125】3)可撓性の接触帯電部材はフェルト・布
などの形状・材質のものも使用可能である。また各種材
質のものの組み合わせでより適切な弾性、導電性、表面
性、耐久性のものを得ることもできる。
【0126】4)振動電界の交番電圧成分(AC成分、
周期的に電圧値が変化する電圧)の波形としては、正弦
波、矩形波、三角波等適宜使用可能である。直流電源を
周期的にオン/オフすることによって形成された矩形波
であってもよい。
【0127】5)像担持体としての感光体の帯電面に対
する情報書き込み手段としての像露光手段は実施例のレ
ーザー走査手段以外にも、例えば、LEDのような固体
発光素子アレイを用いたデジタル露光手段であってもよ
い。ハロゲンランプや蛍光灯等を原稿照明光源とするア
ナログ的な画像露光手段であってもよい。要するに、画
像情報に対応した静電潜像を形成できるものであればよ
い。
【0128】6)像担持体は静電記録誘電体などであっ
てもよい。この場合は該誘電体面を一様に帯電した後、
その帯電面を除電針ヘッドや電子銃等の除電手段で選択
的に除電して目的の画像情報に対応した静電潜像を書き
込み形成する。
【0129】7)静電潜像のトナー現像方式・手段は任
意である。反転現像方式でも正規現像方式でもよい。
【0130】一般的に、静電潜像の現像方法は、非磁性
トナーについてはこれをブレード等でスリーブ等の現像
剤担持搬送部材上にコーティングし、磁性トナーについ
てはこれを現像剤担持搬送部材上に磁気力によってコー
ティングして搬送して像担持体に対して非接触状態で適
用し静電潜像を現像する方法(1成分非接触現像)と、
上記のように現像剤担持搬送部材上にコーティングした
トナーを像担持体に対して接触状態で適用し静電潜像を
現像する方法(1成分接触現像)と、トナー粒子に対し
て磁性のキャリアを混合したものを現像剤(2成分現像
剤)として用いて磁気力によって搬送して像担持体に対
して接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分
接触現像)と、上記の2成分現像剤を像担持体に対して
非接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分非
接触現像)との4種顛に大別される。
【0131】8)転写手段は実施形態例のローラ転写に
限られず、ブレード転写、ベルト転写、その他の接触転
写帯電方式であってもよいし、コロナ帯電器を使用した
非接触転写帯電方式でもよい。
【0132】9)転写ドラムや転写ベルトなどの中間転
写体を用いて、単色画像形成ばかりでなく、多重転写等
により多色、フルカラー画像を形成する画像形成装置に
も本発明は適用できる。
【0133】10)画像形成装置は転写後の像担持体面
から転写残現像剤を除去する専用のクリーニング装置を
具備させたタイプであっても勿論よい。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、像
担持体の帯電手段として特に注入帯電システムを用いた
タイプの画像形成装置において、像担持体と帯電部材と
の間に帯電促進粒子である導電性粒子を介在させて帯電
を行なう系で、その介在導電性粒子の研磨効果により像
担持体に削れが生じやすい場合であっても、高い帯電性
を得るために帯電部材を像担持体に高い周速差や高い圧
力で当接させていることで像担持体が削れやすい場合で
あっても、また帯電部材がスポンジローラであり、その
高い摩擦力で像担持体が削れやすい場合等であっても、
簡易な構成で、画像形成に影響を与えることなく、像担
持体と帯電部材との不必要な摺動を抑えて摩擦による負
荷・劣化を軽減して、像担持体および帯電部材の摩耗を
抑え、画像形成装置の長寿命化が可能となる。そして、
像担持体の耐久の進行に伴う削れ量を低く抑えられるこ
とで像担持体膜厚を低くできるため、高精細な潜像が得
られ、高画質化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の画像形成装置の概略構成模型
【図2】 画像形成装置の動作工程シークエンス図
【図3】 現像部での現像剤(トナー)と帯電促進粒子
の挙動説明図
【図4】 画像出力枚数と像担持体削れ量の相関グラフ
【図5】 第1の実施例の画像形成装置の制御シークエ
ンス図
【図6】 第2の実施例の画像形成装置の要部図
【図7】 第2の実施例の画像形成装置の制御シークエ
ンス図
【図8】 画像出力枚数と像担持体削れ量の相関グラフ
【図9】 ローラ帯電装置の模型図
【図10】 磁気ブラシ帯電装置の模型図
【図11】 ファーブラシ帯電装置の模型図
【図12】 スポンジローラ帯電装置の模型図
【符号の説明】
1は感光ドラム(像担持体)、2は帯電装置、2−Aは
スポンジローラ帯電装置、2-A-a は帯電スポンジロー
ラ、Zは帯電促進粒子(導電性粒子)、3は現像装置、
3−aは現像スリーブ、3−bは現像マグネット、3−
cは現像ブレード、3−dは現像容器、Tは現像剤(磁
性トナー)、4はプロセスカートリッジ、5は転写ロー
ラ、6は定着装置、7はレーザービームスキャナ、Lは
レーザー光、S1〜S3はバイアス印加電源、21は可
動軸受、22は固定のばね受部材、23は加圧ばね、2
4は電磁ソレノイド、25は進退ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大羽 浩幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉田 雅弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 DD00 EE12 2H027 ED02 ED03 ED08 ED30 EE02 EE03 EE04 EF02 EF07 EF11 EF12 2H077 AA37 AC16 AD06 AD36 AE03 BA03 EA13 EA16 GA01 GA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、上記像担持体に接触して帯電
    を行う帯電部材を有する帯電手段と、上記像担持体の帯
    電面に静電潜像を形成する画像情報書き込み手段と、そ
    の静電潜像を現像剤により可視化する現像手段とを有す
    る画像形成装置において、 上記像担持体に接触する帯電部材は、上記像担持体の表
    面に対して周速差をもって回転しており、自身とほぼ同
    じ電位に上記像担持体を帯電することで帯電工程を実行
    するものであり、 上記画像形成装置の画像出力のプロセスは、上記像担持
    体上における画像形成工程以外の工程時で、上記帯電部
    材の像担持体に対する回転の周速差が、上記帯電工程の
    周速差より小さくなる工程を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】上記帯電手段は上記帯電部材と上記像担持
    体との間に導電性粒子を介在させることにより上記像担
    持体を帯電することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】上記導電性粒子の上記帯電部材への供給を
    上記現像手段から上記像担持体を介して行い、且つ上記
    現像手段により上記像担持体上に供給された現像剤に関
    して再び現像手段を通過するものはその際に上記現像手
    段により回収されることを特徴とする請求項2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記帯電部材は導電性のスポンジローラか
    らなり、上記帯電工程時以外の工程で上記スポンジロー
    ラを像担持体に対して従動回転状態にすることで帯電部
    材の像担持体に対する回転の周速差を上記帯電工程の周
    速差より小さくすることを特徴とする請求項1ないし3
    の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】像担持体と、上記像担持体に接触して帯電
    を行う帯電部材を有する帯電手段と、上記像担持体の帯
    電面に静電潜像を形成する画像情報書き込み手段と、そ
    の静電潜像を現像剤により可視化する現像手段とを有す
    る画像形成装置において、 上記像担持体に接触する帯電部材は、上記像担持体の表
    面に対して周速差をもって回転しており、自身とほぼ同
    じ電位に上記像担持体を帯電することで帯電工程を実行
    するものであり、 上記画像形成装置の画像出力のプロセスは、上記像担持
    体上での帯電工程以外の工程時で、上記帯電部材の像担
    持体に対する接触圧が、上記帯電工程の接触圧より小さ
    くなる工程を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記帯電手段は上記帯電部材と上記像担持
    体との間に導電性粒子を介在させることにより上記像担
    持体を帯電することを特徴とする請求項5に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】上記導電性粒子の上記帯電部材への供給を
    上記現像手段から上記像担持体を介して行い、且つ上記
    現像手段により上記像担持体上に供給された現像剤に関
    して再び現像手段を通過するものはその際に上記現像手
    段により回収されることを特徴とする請求項6に記載の
    画像形成装置。
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