JP2001226344A - 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の製造方法 - Google Patents
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の製造方法Info
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Abstract
メチルチオブタン酸の製造方法を提供すること。 【解決手段】以下の(A)〜(C)の工程を含むことを
特徴とする2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の
製造方法。 (A):2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリ
ルおよび/または2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ンアミドを硫酸存在下に加水分解反応させ、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸を含む反応液を得る工
程、 (B):(A)で得られた反応液と塩基性アルカリ金属
化合物とを混合する工程、 (C):(B)で得られた混合液を2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸を含む油層と水層とに分離する工
程。
Description
有用である2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を
製造する方法に関する。詳しくは、2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタンニトリルおよび/または2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタンアミドを硫酸存在下に加水
分解反応させ2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸
を製造する方法に関する。
酸は、硫酸等の酸存在下に2−ヒドロキシ−4−メチル
チオブタンニトリルや2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタンアミドを加水分解反応させることにより生成する
ことが知られている。2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタンニトリルまたは2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタンアミドの硫酸加水分解反応液から、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸を取り出す方法としては、
有機溶媒を用いて抽出する方法が一般的に知られている
(特公平5−1787号公報等)。しかしながら、この
方法では、有機溶媒の使用に伴う変動費の増加や容積効
率の低下を招くと共に、有機溶媒を回収、精製するため
や、製品、排水から有機溶媒を除去するための、設備、
操作が必要となる。一方、有機溶媒を用いない方法とし
て、反応液をアンモニアで中和し、油水分離させる方法
が提示されている(米国特許第4912257号公
報)。しかしながら、この方法では、油水の分液性が悪
い、水層中の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸
の残存量が多く取り出し効率が悪い、等の問題点があ
る。
問題点を解決し、操作性に優れ、効率的な2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸の製造方法を提供すること
にある。
の結果、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリ
ルおよび/または2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ンアミドを硫酸存在下に加水分解反応させ、得られる反
応液を特定の方法で後処理することにより、上記目的が
達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の(A)〜(C)の工程を含む
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の製造方法に
係るものである。 (A):2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリ
ルおよび/または2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ンアミドを硫酸存在下に加水分解反応させ、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸を含む反応液を得る工
程、 (B):(A)で得られた反応液と塩基性アルカリ金属
化合物とを混合する工程、 (C):(B)で得られた混合液を2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸を含む油層と水層とに分離する工
程。
る。本発明の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸
の製造方法においては、原料として、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタンニトリル、2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタンアミド、またはこれらの混合物が用い
られ、該原料を硫酸存在下に加水分解反応させて、2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を含む反応液を得
ることができる[工程(A)]。該反応においては、硫
酸アンモニウムや重硫酸アンモニウムが生成するため、
これらアンモニウム塩も反応液に含まれる。硫酸アンモ
ニウムと重硫酸アンモニウムの生成比は、硫酸の使用量
や反応率等により異なる。
タンニトリルは、例えば、アクロレインとメチルメルカ
プタンとを反応させて、3−メチルチオプロピオンアル
デヒドを得、これとシアン化水素とを反応させることに
より、合成することができる。また、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタンアミドは、例えば、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタンニトリルを水和反応させるこ
とにより、合成することができる。
オブタンニトリルを用いる場合、2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタン酸への加水分解反応は、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタンニトリルから2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブタンアミドへの水和反応と、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタンアミドから2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸への加水分解反応とから
なる。両反応は、併せて単一の操作により、所謂一段階
で行ってもよいが、それぞれ最適条件が異なることか
ら、主に2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリ
ルから2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンアミドへ
の水和反応を行うための一段目反応と、主に2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタンアミドから2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブタン酸への加水分解反応を行うため
の二段目反応とに分けて、二段階で行うのが好ましい。
ルチオブタンニトリル、硫酸および水を、通常、40〜
70℃、1〜3時間の範囲で、反応させて行うことがで
きる。硫酸の使用量は、2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタンニトリル1モルに対して、通常0.5〜1モ
ル、好ましくは0.6〜0.8モルであり、水の使用量
は、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリル1
00重量部に対して、通常、20〜70重量部、好まし
くは25〜50重量部である。2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタンニトリル、硫酸および水を混合する際、
水は、あらかじめ2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ンニトリルや硫酸と混合された状態で、すなわち2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタンニトリル水溶液や硫酸
水溶液に含まれる状態で用いてもよい。この場合、2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリル水溶液の中
に硫酸水溶液を添加してもよいし、硫酸水溶液の中に2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリル水溶液を
添加してもよいし、両者を併注してもよいが、硫酸水溶
液の中に2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリ
ル水溶液を添加するのが好ましい。
た反応液と水とを混合し、90〜130℃、2〜6時間
の範囲で、反応させて行うことができる。該混合に用い
る水の使用量は、一段目反応において用いた硫酸100
重量部に対して、通常100〜200重量部である。混
合方法としては、一段目反応液に水を添加してもよい
し、水に一段目反応液を添加してもよいし、両者を併注
してもよい。
チルチオブタンアミドを用いる場合は、2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブタンアミドを硫酸および水と混合
し、上記二段目反応と同等の条件で反応させればよい。
硫酸の使用量は、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ンアミド1モルに対して通常0.5〜1モル、好ましく
は0.6〜0.8モルであり、水の使用量は、2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタンアミド100重量部に対
して通常40〜180重量部、好ましくは50〜140
重量部である。
ルカリ金属化合物と混合することにより、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸を含む油層と水層とからな
る混合液を得ることができる[工程(B)]。混合方法
としては、反応液に塩基性アルカリ金属化合物を添加し
てもよいし、塩基性アルカリ金属化合物に反応液を添加
してもよいし、両者を併注してもよいが、通常、反応液
に塩基性アルカリ金属化合物を添加することにより行わ
れる。
好ましくは30〜70℃であり、また、混合に要する時
間は、通常0.1〜3時間、好ましくは0.1〜2時間
である。混合の際、重硫酸アンモニウムと塩基性アルカ
リ金属化合物との中和反応による中和熱が発生し、ま
た、塩基性アルカリ金属化合物として炭酸水素塩または
炭酸塩を用いた場合には、炭酸ガスが発生することがあ
るので、必要に応じて、除熱やガス抜きを行う。
化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等
のナトリウム塩;水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸カリウム等のカリウム塩;水酸化リチウム、炭酸水
素リチウム、炭酸リチウム等のリチウム塩;等が挙げら
れ、必要に応じてその2種以上を用いてもよい。中で
も、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
リウム等のナトリウム塩が好ましい。塩基性アルカリ金
属化合物は固体として用いてもよいし、水溶液として用
いてもよい。
応液に含まれる重硫酸アンモニウム1モルに対し、アル
カリ金属として、油水の分液性や製品中の硫酸イオン低
減の観点から、通常0.5モル以上、好ましくは0.6
モル以上であり、また、製品の動粘度低減の観点から、
通常1.2モル以下、好ましくは0.8モル以下であ
る。
量は、分析により求めてもよいが、硫酸の使用量が、反
応に用いた2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニト
リルおよび2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンアミ
ドの和1モルに対して、0.5モルを越え1モル未満で
あり、かつ、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニ
トリルおよび2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンア
ミドが反応で完全に消費された場合は、下記式により算
出することができる。重硫酸アンモニウム(mol)=
2×硫酸(mol)−[2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタンニトリル(mol)+2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタンアミド(mol)]
合液の水素イオン濃度(pH)によって管理することも
できる。例えば、重硫酸アンモニウム1モルに対して
0.6〜0.8モルの水酸化ナトリウムを用いた場合、
混合液のpHは、25℃において約1.4〜約1.9と
なり、60℃において約1.9〜約2.2となる。
分離等により油層と水層とに分離させることにより、2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を含む油層を混
合液から取り出すことができる[工程(C)]。水層中
に含まれる無機塩量や温度により水層中に無機塩が析出
していることがあるが、その場合、そのまま油水分離さ
せてもよいし、加温して析出無機塩を溶解させた後に油
水分離させてもよいし、濾過やデカンテーションにより
析出無機塩を除去した後に油水分離させてもよい。油水
分離の際の温度は、通常30〜80℃の範囲である。
(A)〜(C)の条件により異なるが、通常、40〜6
0重量%の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸、
20〜30重量%の水分および10〜30重量%の無機
塩が含まれる。該油層から製品を得る操作としては、要
求される製品の形態、品質により異なるが、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸の高濃度化および無機塩
の低減が要求される場合には、油層を濃縮して水分を除
去した後[工程(D)]、得られた濃縮液から濃縮時に
析出した無機塩等の不溶物の除去を行う[工程(E)]
のが好ましい。
90℃、好ましくは50〜80℃の範囲であり、圧力は
通常1〜20kPa、好ましくは2〜15kPaであ
る。濃縮液中の液相部の水分が、通常5重量%以下、好
ましくは2重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下
になる様にするのが、下記不溶物除去後に得られる製品
中の硫酸イオン濃度低減、製品の動粘度低減の観点から
好ましい。
の除去は、濾過やデカンテーションにより行うことがで
きる。濾過する場合、濾過比抵抗低減の観点から加温す
るのが好ましい。濾過温度は通常50〜80℃の範囲で
ある。また、デカンテーションする場合、静置や遠心分
離により十分に不溶物を沈降させるのが好ましい。
ションにより得られた上澄液に、必要に応じて成分濃度
調整や他の処理を行うことにより、飼料添加物用等の2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の製品を得るこ
とができる。製品の品質は、上記各工程の条件により影
響されるが、例えば、工程(B)における塩基性アルカ
リ金属化合物の使用量を反応液中の重硫酸アンモニウム
1モルに対し、アルカリ金属として0.6〜0.8モル
とし、かつ、工程(D)で得られる濃縮液中の液相部の
水分を2重量%以下にすることにより、硫酸イオン濃度
が1%以下で、かつ、動粘度が100mm2/s以下の
製品を得ることができる。
た不溶物には、通常、2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタン酸が表面に付着していたり、内部に含まれている
ので、回収するために、上記(A)〜(D)のいずれか
の工程に該不溶物の全部又は一部を添加してリサイクル
するのが好ましい。この際、不溶物を水で洗浄して2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を溶出させ、得ら
れる水溶液をリサイクルさせてもよい。
副産物(廃棄物)を処理する方法としては、例えば、存
在する硫酸アンモニウム、重硫酸アンモニウムに対して
過剰の水酸化ナトリウムを加え、発生するアンモニアを
ガスとしてストリッピングすれば、環境負荷の小さい硫
酸ナトリウムとして処理することができる。
れらに限定されるものではない。 実施例1、比較例1、2 85.6重量%硫酸水溶液40.1g(0.35モル)
の中に、攪拌下、79.2重量%2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブチルニトリル水溶液82.7g(0.50
モル)を50℃にて30分かけて滴下した後、50℃に
て2時間保持した。この中に水57.2gを加え、11
0℃にて4時間攪拌した。反応液を分析した結果、2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の収率は95〜9
6%であった。得られた反応液にそれぞれ以下の操作を
おこなった。 実施例1:粒状の水酸化ナトリウム8.0g(0.20
モル)を加えて攪拌した後、油層と水層とに分離した。 比較例1:メチルイソブチルケトン200gを加えて抽
出し、油層と水層とに分離した。 比較例2:25%アンモニア水溶液13.6g(0.2
0モル)を加え、攪拌した後、油層と水層(スラリー
層)とに分離した。 各操作で得られた水層を液体クロマトグラフィーにより
分析し、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の水
層中の残存量を求めた。結果を表1に示す。
(180g)に表2に示す量の48重量%水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え、十分に攪拌した。得られた混合液の
25℃におけるpHを表2に示す。該混合液を60℃に
て油層と水層とに分離した。該油層の液相部の水分(カ
ールフィッシャー法で測定)が表2に示す値になるまで
エバポレーターを用いて濃縮した。得られた濃縮液(ス
ラリー)を70℃にて濾過し、得られた濾液に2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸の含有量が89.0重
量%(電位差滴定で測定)になる様に水を添加したもの
を製品とした。該製品の硫酸イオン濃度をイオンクロマ
トグラフィーで測定した結果および25℃における動粘
度をキャノンフェンスケ粘度計で測定した結果を表2に
示す。
ル)の中に、攪拌下、79.2重量%2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブチルニトリル水溶液165.0g
(1.0モル)を50℃にて30分かけて滴下した後、
50℃にて2時間保持した。この中に、水120gを加
え、110℃にて4時間攪拌した。 :で得られた反応液にで得られた濾過残渣を加え
(ただし、1回目は除く)、攪拌下、表3に示す量の4
8重量%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。 :で得られた混合液を70℃にて油層と水層とに分
離した。 :で得られた油層を液相部の水分が表3に示す値に
なるまでエバポレーターを用いて濃縮した。 :で得られた濃縮液(スラリー)を70℃にてグラ
スフィルターを用いてろ過した。 :で得られた濾液に2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタン酸の含有量が89.0重量%(電位差滴定で測
定)になる様に水を添加し、これを製品とした。該製品
の硫酸イオン濃度をイオンクロマトグラフィーで測定し
た結果、25℃における動粘度をキャノンフェンスケ粘
度計で測定した結果および収率を表3に示す。
のは、濾過残渣に収率20%分以上の2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタン酸が含まれるためである。また、
2回目以降の収率が安定していないのは、濾過残渣に含
まれる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の量が
一定でないためである。2〜7回目の平均収率は95%
となる。
メチルチオブタンニトリルおよび/または2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタンアミドを硫酸加水分解して得
られる反応液から、有機溶媒を用いることなく、操作性
良く、効率的に2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸を取り出すことができる。
Claims (5)
- 【請求項1】以下の(A)〜(C)の工程を含むことを
特徴とする2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の
製造方法。 (A):2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリ
ルおよび/または2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ンアミドを硫酸存在下に加水分解反応させ、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸を含む反応液を得る工
程、 (B):(A)で得られた反応液と塩基性アルカリ金属
化合物とを混合する工程、 (C):(B)で得られた混合液を2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸を含む油層と水層とに分離する工
程。 - 【請求項2】さらに、以下の(D)および(E)の工程
を含む請求項1記載の2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタン酸の製造方法。 (D):(C)で得られた油層を濃縮する工程、 (E):(D)で得られた濃縮液から不溶物を除去する
工程。 - 【請求項3】(E)において除去した不溶物の全量また
は一部を(A)〜(D)のいずれかの工程に加える請求
項2記載の製造方法。 - 【請求項4】(B)における塩基性アルカリ金属化合物
が、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸水素
ナトリウムである請求項1〜3のいずれかに記載の製造
方法。 - 【請求項5】(B)における塩基性アルカリ金属化合物
の使用量が、(A)で得られる反応液中に含まれる重硫
酸アンモニウム1モルに対し、アルカリ金属として0.
5〜1.2モルである請求項1〜4のいずれかに記載の
製造方法。
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