[go: up one dir, main page]

JP2001224603A - 手術用縫合針カウンター - Google Patents

手術用縫合針カウンター

Info

Publication number
JP2001224603A
JP2001224603A JP2000201574A JP2000201574A JP2001224603A JP 2001224603 A JP2001224603 A JP 2001224603A JP 2000201574 A JP2000201574 A JP 2000201574A JP 2000201574 A JP2000201574 A JP 2000201574A JP 2001224603 A JP2001224603 A JP 2001224603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
counter
base
fixing body
stick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000201574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3705416B2 (ja
Inventor
Tomoaki Koseki
智明 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUDA IKA KK
Original Assignee
MATSUDA IKA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATSUDA IKA KK filed Critical MATSUDA IKA KK
Priority to JP2000201574A priority Critical patent/JP3705416B2/ja
Publication of JP2001224603A publication Critical patent/JP2001224603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3705416B2 publication Critical patent/JP3705416B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 見やすく、刺しやすく、正確にカウントで
き、血液の漏れがなく、安価で廃棄しやすい縫合針カウ
ンターを提供する。 【解決手段】弧状の枠又は線をシートに表示し識別しや
すくする。針接触面は血液が吸着しやすいように吸水性
加工を外側は撥水性加工を施し、感染防止構造とする。
凹面形状のシートを形成する。縦列に細長くスポンジを
配置する。仕切り板を取り外し式にする。底板を引き出
し式にする。針刺固定体を土台から取り外し式とする。
針刺固定体を直方体とし土台に斜めに設置するか又は、
円柱等の刺しやすい形状とする。針刺固定体を伸縮性と
する。針刺固定体を密閉式廃棄容器中に収納固定し、密
閉式廃棄容器は土台から取り外し式とする。土台を連結
式とする。土台の製造方法にモウルド製法を用いる。針
刺固定体の色を白色又は黄色とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】外科手術中医師が使用した縫
合針は、針を把持するための持針器の先に付いた状態で
看護婦の手元へ返される。本発明は使用済の縫合針を廃
棄する際に、患者体内に残さないよう正確にその使用本
数をカウントし、さらに医療用廃棄物として適切に処分
するための針カウンターの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】使用済の針を数えるための従来の針カウ
ンターは吸着タイプの場合、そのシート又は板の表面が
平面であり、材質をマグネット及びシール等にすること
により針を吸着固定する。シート又は板の表面は直線に
よって区切られているか、又は四角い囲みが印刷されて
おり、各々の枠内にカウント用の番号が記されている。
若い番号順に針を収めることにより使用した針の本数を
カウントする。
【0003】針を置くシート又は板の上面側に吸水性加
工は施されておらず、包装材料外側の撥水性加工も施さ
れていない。
【0004】針を乗せるシート又は板の表面は平面であ
る。外包装体は紙などの折りたたみ式で、廃棄処理時の
形状に隙間があり、完全密閉式になっていない。
【0005】スポンジ等に刺してカウントするタイプの
場合、スポンジ板上面にカウント用の番号が印刷してあ
り、上から刺す格好になる。
【0006】針を乗せるマグネット製、紙製のシート又
は板は通常平面であり、高さを持った仕切りはない。
【0007】針を刺し且つ固定するためのスポンジ等は
平面の土台に水平に固定されており、取り外し式のもの
はない。また土台が相互に連結できる形式もない。
【0008】従来の針刺固定体の色はスポンジの場合、
青を用いることが多い。マグネットの場合、素材の色そ
のままの茶色又は黒である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】手術用の縫合針はほと
んどの場合、強弯、弱弯のように弧状の形状をしてお
り、針カウンター上に直線の仕切線あるいは四角い囲み
が表示されていると、針が大きい場合枠の外へはみ出し
てしまい識別しにくい。
【0010】また、縫合後の針は血液が付着しており、
そのまま撥水性のある素材に針を置くと、廃棄する際血
液が流れ出やすい。包装体外側が吸水性のある素材であ
る場合、患者血液が付着しやすく感染の恐れがある。
【0011】針を乗せるシート又は板の表面が平面であ
ると、針を置く際、針が移動しやすく誤ってカウントし
やすい。
【0012】廃棄処理時に外包装体に隙間があると血液
が流れ出やすく感染の恐れがある。
【0013】通常医師より使用済みの針を看護婦が受け
取る場合、持針器の先に針が付いたまま受け取るが、こ
れを従来タイプである上面に数字が印刷してあるスポン
ジに刺してカウントしようとすると、上からの無理な角
度で刺入しなければならない。また、針の後端が上を向
いてしまい、後の廃棄処理がしにくい。今日の院内感染
は針刺し事故に起因するものが最も多く、安全性の高い
工夫が求められている。
【0014】医療費抑制の折、捨てることに経費をかけ
にくい事情がある中、容器全体を廃棄することは無駄が
大きくコストも高く医療用廃棄物の量が多くなる。スポ
ンジ等の針を刺し固定するものが台紙に固定されている
と本来再利用が可能なはずの土台まで医療用廃棄物とし
ての処理を余儀なくされる。
【0015】外科手術は眼科、脳外科、消化器外科、心
臓血管外科、整形外科、形成外科、呼吸器外科等多岐に
わたり、使用される縫合針のサイズ及び本数は多様であ
る。使用済みの針をカウントするための針カウンターを
手術に合わせて多品種揃えることは病院側、メーカー側
双方にとってメリットがない。また清潔区域である看護
婦の手元はできるだけスペースを確保したいところなの
で、器具の体積は可能な限りコンパクトにしておきた
い。
【0016】針刺固定体の色は針が大きい場合、何色を
用いても問題はないがマイクロ手術で用いる超微細針等
の場合は術野を明るく保つため周囲を暗くすることが多
く、針刺固定体の色彩が暗いと術野から戻ってきた超微
細針を針カウンターの正しい位置にセットすることが困
難である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明が講じた技術的手段は、まず針カウンター
表面に針形状に合った弧状の枠表示を行った。マグネッ
ト及びシール等吸着により針を固定する際は、その接着
面に針と同様の弧状の枠を表示することにより、枠の中
に針が収まり識別しやすくなる。
【0018】また針を置く面に吸水性加工を施すことに
より、縫合直後の針に付着した血液を吸収する。さらに
包装体外側を撥水性加工することにより、内側から吸着
した血液を外に漏らさない。また仮に血液が外側に付着
していたとしても簡単に拭き取ることができ、感染を防
止しやすい。
【0019】またプレス・成形等により針を置く部分に
凹みをつける加工を施した場合、針の移動がなくより正
確なカウントが可能となる。この凹み付きシートを紙・
パルプ等の素材で作った場合、安価であるだけでなく、
マグネットや塩ビなどの素材と併用して作る必要がない
ため、焼却する際ダイオキシン等の発生の心配がなく廃
棄が容易となる。アルミ・真鍮・ステンレス等の金属素
材で作った場合、洗浄が可能で再利用できる。また凹み
は同時に裏側の凸面となり、重ねてコンパクトに収納、
搬送できる。
【0020】外包装体に密閉性を持たせると、縫合後の
針に付着した血液が外部に漏れず、感染の心配がない。
【0021】カウントするための数字が記載されている
面に針を刺すためのスポンジが縦列に細長く隆起した形
状にすると、持針器に付いた針を横方向から無理なく刺
入することができ、両開きの台紙を閉じると、刺された
針の後端が反対側のスポンジに押されてより安全に廃棄
処理が可能となる。
【0022】また針を置く各々のスペースの外枠に一定
の高さを持った仕切りを設け、内側の仕切りのみが取り
外し可能な構造にすると、底に置いた針を廃棄する際、
仕切り板を取り外すと、針が滑って一箇所に集中し廃棄
しやすい。
【0023】上記仕切り板を固定し、底板を引き出し式
にして取り出し可能な構造にした場合、底板そのものを
マグネットにするか薄いシート状のマグネットを底板に
貼ってもよい。この場合、針は手術中固定され確認しや
すく、さらに引き出し後に再カウントが可能となる。
【0024】針刺固定体を土台から取り外し式とし、使
い捨ての素材を用いると針刺固定体部のみを廃棄処分す
ることが可能で、安価となり且つ医療用廃棄物の減少に
貢献できる。
【0025】取り外し式或いは固定式の針刺固定体を直
方体とし、これを土台に斜めに設置すると持針器の先に
付いた針を自然な角度で無理なく針刺固定体に刺入する
ことができる。
【0026】またこの取り外し式或いは固定式の針刺固
定体が円柱形又は楕円柱形の場合、針を刺す面が弧を描
くため、看護婦が任意の角度で針刺固定体に刺入するこ
とができる。
【0027】取り外し式針刺固定体が伸縮性を持った素
材である場合、両端を引くと全体が細くなり、針刺固定
体を支える土台への着脱が簡便である。又使用後2〜3
度伸縮を繰り返すと刺さった針が容易に離脱し、高分子
類と金属類を分別して廃棄している医療機関に適した形
態となる。
【0028】針刺固定体の形状が直方体又は円柱形又は
楕円柱形であり、密閉可能な開閉式廃棄用容器中に収納
固定され、廃棄用容器は土台に開いた状態で設置し針を
針刺固定体に刺してカウントした後、土台から外し密閉
し廃棄できる構造となっている場合、使用済縫合針の針
刺し感染事故はほぼ未然に防ぐことができる形態とな
る。
【0029】針カウンターが互いに連結式となっている
場合、必要最小限のカウント数を記載した針カウンター
を一とし、脳外科、眼科等針が小さく、数量が少ない手
術には一個を使用し、消化器外科、心臓血管外科等多数
の針を一度に使用する手術には複数個連結することによ
り、多岐にわたる需要にも対応できる。針カウンターの
体積も必要最小限に抑えることができる。
【0030】コスト面を考慮するとできるだけすべての
医療用具は再利用した方がよいように思われるが、患者
が感染症等である場合、医療従事者の二次感染が問題と
なり、逆にできるだけ廃棄処分にした方が安全である。
針刺固定体を支える土台をパルプ、再生古紙を利用した
モウルド成型法を用いて製造すると、安価な大量生産が
可能で尚且つ紙として焼却でき、廃棄の際の環境問題に
も配慮した形態が可能となる。
【0031】針刺固定体の色は針が大きい場合、何色を
用いても問題はないがマイクロ手術で用いる超微細針等
の場合は識別しやすいように、白色又は黄色が好まし
い。マイクロ手術下では術野を明るく保つため周囲を暗
くすることが多く、術野から戻ってきた超微細針を針カ
ウンターの正しい位置にセットすることが困難なためで
ある。白色又は黄色は暗がりでも識別しやすくカウント
ミスを未然に防ぐ。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、図2、は請求項1に係る弧
状の枠により囲まれた針カウンター表面の図である。図
3は請求項1に係る弧状の線により針を置くスペースを
区分けしたデザインである。いずれも通常手術で使用さ
れる頻度の高い外科強弯針、腸用丸針、血管丸針等の形
状にフィットするデザインとなっている。各々区切られ
た線の中、あるいは枠の中には針をカウントするための
数字が1から順に整数で表示されている。針を置くシー
ト又は板の素材としては、マグネットシート、シール粘
着性の紙などがあげられる。各々の表面には請求項2の
吸水性加工が施してある。マグネットシートの表面には
薄い紙を貼ることによりその効果が得られる。
【0033】図4は請求項3に係る針を置く部分がプレ
ス加工・成形加工等により凹みが設けられているシート
の図である。この凹み形状を採用する場合、針を置く部
分の形状は図1又は図2のような弧状の枠によって囲ま
れたデザインが好ましい。各々の枠が深さをもって独立
しているので、ひとつの枠に複数本置くことが可能で、
使用枚数の節約につながる。カウント数を示す数字は印
刷してもよいが、プレス加工の際、型に数字を掘り込ん
でおくと、コストが安くなる。
【0034】図4の凹み形状のシートは囲みや線の印刷
が不要であり、従来のマグネットやスポンジを用いて針
を固定する必要がないので構造がシンプルとなり、製造
コストが安い。金属で作った場合、洗浄して複数回の使
用が可能となる。紙で作った場合、使い捨てとなる。針
を置く面は特別な加工を施すこともなく、容易に血液を
吸着する。図5の1.2.3.4.の順に折りたたんで
いき、外側の面はすべてシリコン・テフロン(登録商
標)等をコーティングし、撥水性とする。
【0035】図6は請求項4に係る外包装体で、外枠5
が凸面、外枠6が凹面を形成しており、カウントするた
めのシートまたは板を完全密閉し、血液を外へ漏らさな
い。外側の面は撥水性加工を施す。
【0036】図7は請求項5に係る針を刺すスポンジが
縦列に細長く配置されている図である。図では直方体の
スポンジを台紙に貼りつけているが、台紙そのものが直
方体のスポンジと一体成形されていてもよい。一体成形
の場合、閉じた時に全体が密閉されるような構造にする
と廃棄の際の安全性は向上する。
【0037】図7において針はスポンジ右側から刺入さ
れ、直上から刺入するより手の角度に無理がなく、作業
がしやすい。同時に刺された針が横を向くのでカウント
の際、視認しやすい。この場合も台紙に弧状の枠を表示
することは個々の針を識別しやすくすることにおいて有
効である。
【0038】図8は図7の台紙を閉じた図である。例え
ば7のスポンジの右側に針を刺すと、その針の後端は1
0のスポンジの上部と台紙の間に挟まれることになる。
同様に9のスポンジに刺した針はその後端が覆い被さっ
てきた8のスポンジと台紙の間に挟まれることになる。
この状態でスリーブまたは袋に入れると針が全く露出せ
ずに廃棄が可能となる。
【0039】図9は請求項6に係る針を置く各々のスペ
ースの外枠に一定の高さを持った仕切りがあり、内側の
仕切りのみが取り外し可能な構造を示す図である。底板
には区切られた枠にカウントするための数字が記されて
いる。各々の枠が深さをもって独立しているので、ひと
つの枠に複数本置くことが可能である。仕切りを取り外
し、底板を傾けると容易に置かれた針が集合し回収でき
る。この場合、材質をステンレス等で作ると再滅菌可能
であり、トータルコストが安くなる。
【0040】図10は請求項7に係る底板が引き出し式
になっている構造を示している。全体の材質は再滅菌が
出来るように金属製が好ましい。引き出し部の表面を本
体と同じ金属にした場合、引き出すと針は仕切り板によ
り引き出し上部から本体の底板に落とされ、引き出しを
すべて引き出した後、廃棄される。
【0041】引き出し部の材質をマグネット板にする
か、金属板にマグネットシートを貼った場合、針が動か
ず、同じスペースに複数本置いた場合でも視認しやす
い。また、引き出した後に再カウントが可能となる。こ
の場合、針が仕切り板によって底板に落とされないよう
引き出し部と本体の間に隙間を設けておくことが必要で
ある。
【0042】図11は請求項8に係る針を刺し固定する
ための針刺固定体11a,11bが土台12aから取り
外し式になっておりかつ使い捨てで、針刺固定体を支え
る土台は再利用可能な素材を使用したタイプを例示して
いる。針刺固定体はスポンジ、コルク等のある程度の固
さをもち、安価で使い捨て可能な材料を用い、ステンレ
ス等の再利用可能な金属素材の土台に設置されたスライ
ドレール13a,13bに上下から出し入れできるよう
両サイドに溝を施す。針を多く使用する消化器系の手術
の場合、一杯になった針刺固定体を抜き取り、新たな針
刺固定体を設置することにより場所をとることなく、容
易に針カウントを増設できる。
【0043】金属製土台は奥側にL字型に折れ曲がって
おり、視認性を高めると共に両端下部にシリコンラバー
等の素材で滑り止め14a,14bを施してある。土台
上面の針刺固定体に近接する部分にはカウント用の番号
を印刷してあり、針刺固定体に右横から刺入した針は番
号の枠内に収まる。
【0044】針刺固定体はエチレンオキサイドガス等で
予め滅菌されたものを1本又は複数本同一パッケージに
梱包し、金属製製土台は他の鉗子等の金属製器具類と一
緒にオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)により滅菌処理す
ることにより使い捨て部分と再利用部分の院内管理がし
やすい。
【0045】図12は請求項9に係る針刺固定体11c
が取り外し式であり、その形状が直方体であり、針が刺
しやすいように針刺固定体を支える土台12bに対し、
角度をもって斜めに設置されている手術用縫合針カウン
ターを示している。看護婦は通常医師から使用済みの針
を受け渡される時、持針器15の先に把持された状態で
受け取る。最も素早く針をカウンターに差し込むために
は右手に持った持針器を針の湾曲に合わせて右斜め上方
から左斜め下方へ手を回転させる。直方体の針刺固定体
が土台に対して斜めに設置されているとこの素早い動き
が可能となる。
【0046】針刺固定体はスポンジ、コルク等を用いる
が、土台により三面を支えられているので、レール等の
固定具は不要である。上下に出し入れが可能で10本カ
ウントし終えたら次の針刺固定体をセットし、その後を
カウントする。
【0047】土台は左右に連結用の凹凸溝16a,16
bを持ち、請求項14に係る複数個の針カウンターの連
結が可能である。素材は金属を切削加工するか、あるい
はシリコンラバーを成型加工してもよい。
【0048】図13は請求項10及び11に係る針刺固
定体11dの形状が円柱形であり、且つ伸縮性のある素
材を用いている場合を例示している。土台12cに着脱
する時、両端を引くと全体が細くなり土台の溝に出し入
れしやすい。円柱形状なので上からでも横からでも任意
の角度で針を刺入できる。
【0049】針刺固定体に伸縮性の素材を用いた場合、
刺さっている針の先端はテーパーがかかっているため2
〜3度伸縮を繰り返すと、中央から外側へと硬いものを
押し出そうとし、針の離脱が容易となる。針刺固定体の
素材としてはポリエチレンジェルが伸縮性、強度、耐放
射線性(耐放射線滅菌)に優れており適している。
【0050】図14は請求項12に係る針刺固定体11
eを密閉可能な開閉式廃棄用容器17に収納固定し、廃
棄用容器は土台12dに開いた状態で設置し針を針刺固
定体に刺してカウントした後、土台から外し密閉し廃棄
できる構造となっている針カウンターを示している。針
刺固定体は全体が廃棄用容器の中に収納固定されるの
で、素材は伸縮性を持つ必要はない。紙、布をロール状
に巻いたものでもよいし、円柱状のコルク、ポリエチレ
ンジェル、スポンジ等も考えられる。スポンジは天然繊
維であるセルロースを用いると環境対策となる。
【0051】針刺固定体を収納固定する廃棄用容器は透
明なポリエチレン又はポリスチレン等のやや硬度のある
高分子素材を用いるとブリスター真空成型加工が可能で
安価になる。透明であると針をカウントし密閉した後、
再度容器の外側から確認が可能である。廃棄用容器は開
閉が可能であり、使用前は開いた状態で土台にセットさ
れる。針を刺しカウント終了後、蓋側を針刺固定体が収
納固定されている側へ倒しこみ周囲の凹凸面を合わせて
密閉する。密閉性が高いので血液の漏れ、感染はほぼ未
然に防止できる。土台はオートクレーブ対応の金属、シ
リコンラバー等の素材を用いて再使用可とする。カウン
ト用の数字は土台表面に記載し、透明の廃棄用容器の上
から視認できるようにする。
【0052】図15は請求項13に係るパルプ、再生古
紙等を原料として溶解させ、金網によりすくい上げ、加
熱乾燥させ固形化させ深い凹凸のある形状を形成させる
モウルド成型法を用いて製造された針刺固定体の土台1
2eを例示している。溶解した原材料を金網によりすく
いあげる製法なので、金網から離型しやすいように全て
の縦の線は上に向かって狭まっていく設計となる。全体
が使い捨てとなるので針刺固定体11fの素材も紙に馴
染むセルローススポンジを採用し、予め土台に接着させ
ておく方がよい。カウント用の数字の表記はモウルドの
型に掘り込んでおくとそのまま浮き文字となる。
【0053】
【発明の効果】本発明の手術用縫合針カウンターは請求
項1、15により、識別しやすくカウントミスの少ない
針カウンターを提供できる。
【0054】請求項2、4、12により、血液の外部へ
の漏れを防ぎ、感染を防止する。
【0055】請求項3、8、12により、正確なカウン
トが可能となり、安価で廃棄処理の際の環境問題にも配
慮した製品を供給できる。
【0056】請求項5、8、9、10、11、12によ
り、刺しやすく廃棄処理しやすい針カウンターを提供で
きる。
【0057】請求項2、3、4、6、7、8、11,1
2、13により、安価、安全で廃棄処理しやすい製品を
供給できる。
【0058】請求項14により手術用途に応じて土台の
数量を調節可能となる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】弧状の枠が表示されているシート又は板の平面
図である。
【図2】弧状の枠が表示されているシート又は板の平面
図である。
【図3】弧状の線が表示されているシート又は板の平面
図である。
【図4】凹面加工がほどこされているシート又は板の斜
視図である。
【図5】凹面加工がほどこされている紙製シートの展開
図である。
【図6】完全密閉式のトレイである
【図7】スポンジが台紙に縦列に並んで固定されている
斜視図である。
【図8】図1の針カウンターを閉じた時の平面図であ
る。
【図9】仕切り板が取り外せる針カウンターの斜視図で
ある。
【図10】引き出し式針カウンターの斜視図である。
【図11】針刺固定体が取り外し式の針カウンターの斜
視図である。
【図12】針刺固定体の形状が直方体である針カウンタ
ーの斜視図である。
【図13】針刺固定体の形状が円柱形である針カウンタ
ーの斜視図である。
【図14】針刺固定体を密閉可能な廃棄用容器に収納固
定することとした針カウンターの斜視図である。
【図15】モウルド成型法により作られた針カウンター
の土台の斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3,4折りたたみ式シートの外包装部分 5 完全密閉式トレイの凸部分 6 完全密閉式トレイの凹部分 7,8,9,10 台紙に固定されたスポンジ 11a,11b,11c,11d,11e,11f 針
刺固定体 12a,12b,12c,12d,12e 土台 13a,13b スライドレール 14a,14b 滑り止め 15 持針器 16a,16b 連結用凹凸溝 17 廃棄用容器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用済みの手術用縫合針をカウントする際
    に用いるためのシートまたは板であり、カウントするた
    めの数字が記載されている面に手術用縫合針の形状に合
    った弧状の枠又は線が表示されている手術用縫合針カウ
    ンター。
  2. 【請求項2】上記手術用縫合針カウンターで、針を置く
    面が吸水性、廃棄する際の外包装が撥水性の処理を施し
    た請求項1記載の手術用縫合針カウンター。
  3. 【請求項3】上記手術用縫合針カウンターで、針を置く
    部分がプレス加工、成形加工等により凹みが設けられて
    いる請求項1又は請求項2記載の手術用縫合針カウンタ
    ー。
  4. 【請求項4】上記手術用縫合針カウンターで、カウント
    するためのシートまたは板を包む外包装体が完全密閉式
    であるトレイを用いた請求項1又は請求項2又は請求項
    3記載の手術用縫合針カウンター。
  5. 【請求項5】上記手術用縫合針カウンターで、カウント
    するための数字が記載されている面に針を刺すためのス
    ポンジが縦列に細長く隆起した形状をもつ手術用縫合針
    カウンター。
  6. 【請求項6】上記手術用縫合針カウンターで、針を置く
    各々のスペースの外枠に一定の高さを持った仕切りがあ
    り、内側の仕切りのみが取り外し可能な構造の手術用縫
    合針カウンター。
  7. 【請求項7】上記手術用縫合針カウンターで、針を置く
    各々のスペースの外枠に一定の高さを持った仕切りがあ
    り、全体の底板が引き出し式になっている構造の手術用
    縫合針カウンター。
  8. 【請求項8】針を刺し固定するための針刺固定体が土台
    から取り外し式になっておりかつ使い捨てで、針刺固定
    体を支える土台は再利用可能な素材を使用し、土台上面
    の針刺固定体に近接する部分にカウント用の番号を記載
    した手術用縫合針カウンター。
  9. 【請求項9】取り外し式或いは固定式の上記針刺固定体
    の形状が直方体であり、針が刺しやすいように針刺固定
    体を支える土台に対し、角度をもって斜めに設置されて
    いる手術用縫合針カウンター。
  10. 【請求項10】取り外し式或いは固定式の上記針刺固定
    体の形状が円柱形又は楕円柱形であり、針刺固定体を支
    える土台に設置し任意の角度から針を刺し込めるよう固
    定されている手術用縫合針カウンター。
  11. 【請求項11】上記針刺固定体が伸縮性をもつ素材であ
    り、両端を引くと全体が細くなり、針刺固定体を支える
    土台への着脱及び刺さった針の離脱を容易とした請求項
    8、9及び10記載の手術用縫合針カウンター。
  12. 【請求項12】上記針刺固定体が密閉可能な開閉式廃棄
    用容器中に収納固定され、廃棄用容器は土台に開いた状
    態で設置し針を針刺固定体に刺してカウントした後、土
    台から外し密閉し廃棄できる構造となっており、廃棄用
    容器を支える土台は再利用可能な素材を使用し、土台上
    面の針刺固定体に近接する部分にカウント用の番号を記
    載した手術用縫合針カウンター。
  13. 【請求項13】上記針刺固定体の土台をパルプ、再生古
    紙等を原料として溶解させ、金網によりすくい上げ、加
    熱乾燥させ固形化させ深い凹凸のある形状を形成させる
    モウルド成型法を用いて製造された請求項5,9,1
    0,11及び12記載の針刺固定体土台、及びその製造
    方法。
  14. 【請求項14】上記針刺固定体を支える土台が互いに連
    結式となっている請求項8、9、10、11、12及び
    13記載の手術用針カウンター。
  15. 【請求項15】上記針刺固定体の色が白色又は黄色であ
    る請求項5、8、9、10、11及び12記載の手術用
    針カウンター。
JP2000201574A 1999-07-21 2000-05-31 手術用縫合針カウンター Expired - Fee Related JP3705416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000201574A JP3705416B2 (ja) 1999-07-21 2000-05-31 手術用縫合針カウンター

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23739799 1999-07-21
JP11-237397 1999-12-06
JP11-376247 1999-12-06
JP37624799 1999-12-06
JP2000201574A JP3705416B2 (ja) 1999-07-21 2000-05-31 手術用縫合針カウンター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001224603A true JP2001224603A (ja) 2001-08-21
JP3705416B2 JP3705416B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=27332461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000201574A Expired - Fee Related JP3705416B2 (ja) 1999-07-21 2000-05-31 手術用縫合針カウンター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3705416B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002028342A1 (fr) * 2000-10-02 2002-04-11 Koseki Medical Co.,Ltd Compteur d'aiguilles a suture
US6854598B2 (en) 2002-04-08 2005-02-15 Koseki Medical K.K. Container for holding curved needles
JP2007530138A (ja) * 2004-03-26 2007-11-01 アトリオン メディカル プロダクツ インコーポレーテッド 針計数装置
DE102007003223A1 (de) * 2007-01-15 2008-07-17 Aesculap Ag & Co. Kg Behälter zur Aufnahme von chirurgischen Instrumenten
JP2010154989A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Livedo Corporation 縫合針ケース
JP2010154988A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Livedo Corporation 縫合針ケースおよび縫合針ケースセット
JP2012075769A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Yuji Nakai 鍼灸針の支持具
CN103565531A (zh) * 2013-10-25 2014-02-12 美福医疗科技(苏州)有限公司 一种医用手术针计数器
US8777006B2 (en) 2005-09-22 2014-07-15 Clear Solutions Llc Patty manager and method

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002028342A1 (fr) * 2000-10-02 2002-04-11 Koseki Medical Co.,Ltd Compteur d'aiguilles a suture
US6854598B2 (en) 2002-04-08 2005-02-15 Koseki Medical K.K. Container for holding curved needles
JP2007530138A (ja) * 2004-03-26 2007-11-01 アトリオン メディカル プロダクツ インコーポレーテッド 針計数装置
US8777006B2 (en) 2005-09-22 2014-07-15 Clear Solutions Llc Patty manager and method
DE102007003223A1 (de) * 2007-01-15 2008-07-17 Aesculap Ag & Co. Kg Behälter zur Aufnahme von chirurgischen Instrumenten
DE102007003223B4 (de) * 2007-01-15 2009-12-31 Aesculap Ag Behälter zur Aufnahme von chirurgischen Instrumenten
JP2010154989A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Livedo Corporation 縫合針ケース
JP2010154988A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Livedo Corporation 縫合針ケースおよび縫合針ケースセット
JP2012075769A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Yuji Nakai 鍼灸針の支持具
CN103565531A (zh) * 2013-10-25 2014-02-12 美福医疗科技(苏州)有限公司 一种医用手术针计数器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3705416B2 (ja) 2005-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6827212B2 (en) Surgical or medical instrument holder
EP2258436B1 (en) Catheter tray assembly
US3575225A (en) Sterile specimen container for attachment to a surgical table and for other uses
US9084593B2 (en) Holding apparatus for medical implements
US20130269713A1 (en) Surgical appliance kit and system for releasably securing a surgical appliance to a surgical field and method of assembling the surgical applicance kit
US20110042253A1 (en) Sharps Container
JP2020518322A (ja) 一体化された指示を有するカテーテル挿入トレー
JP2001224603A (ja) 手術用縫合針カウンター
US4105115A (en) Suture and needle holder
EP0832689A2 (en) Specimen collection kit
JP2009247834A (ja) 手術用縫合針の保管容器
CN102641157A (zh) 一次性可拆卸式收纳袋
CN209751147U (zh) 头皮夹承载盒
CN219963085U (zh) 一种一次性动脉穿刺包
CN210044281U (zh) 一种癫痫急救包
JP3784399B2 (ja) 手術用縫合針カウンター
JP3631198B2 (ja) 使用済み手術用針の収納器具
CN212196990U (zh) 一种术中锐器盒
JP6796230B2 (ja) 使用済み手術用針収納器
CN213252108U (zh) 改良型带剪刀的利器盒
CN215384679U (zh) 一种适用于股静脉穿刺手术的耗材容纳包
CN214906964U (zh) 一种带有消毒棉的采血针
CN214343172U (zh) 一种picc拔管护理包
CN216301789U (zh) 手术锐器一次性收纳盒
CN217744471U (zh) 一种手术缝针盒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20010531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080805

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130805

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees