JP2001222733A - 硬貨の識別装置 - Google Patents
硬貨の識別装置Info
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- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 4
- 238000001514 detection method Methods 0.000 abstract description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
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- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外形寸法を一定種別の真性硬貨と一致させ、
その表面に複数の穴や凹みを形成し、あるいは単に平坦
に削り取って重量もまたその種別の真性硬貨と一致させ
た非真性硬貨を確実に識別できるようにすること。 【解決手段】 通路を通過する識別対象硬貨の表面又は
裏面の凹凸を検出する凹凸検出器2と、その検出凹凸値
を受け取って、該識別対象硬貨の真贋を判定する判定手
段3とで構成する。判定手段3は、検出凹凸値を、それ
ぞれ非真性硬貨及び真性硬貨の検出凹凸値から想定した
一定の値と比較する比較部3aと、その比較結果に基づ
いて識別対象硬貨の真贋の判定を行う判定部3bとで構
成する。
その表面に複数の穴や凹みを形成し、あるいは単に平坦
に削り取って重量もまたその種別の真性硬貨と一致させ
た非真性硬貨を確実に識別できるようにすること。 【解決手段】 通路を通過する識別対象硬貨の表面又は
裏面の凹凸を検出する凹凸検出器2と、その検出凹凸値
を受け取って、該識別対象硬貨の真贋を判定する判定手
段3とで構成する。判定手段3は、検出凹凸値を、それ
ぞれ非真性硬貨及び真性硬貨の検出凹凸値から想定した
一定の値と比較する比較部3aと、その比較結果に基づ
いて識別対象硬貨の真贋の判定を行う判定部3bとで構
成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の物品又は鉄
道等の乗車券その他のチケット類を販売するための自動
販売機等に於いて、または銀行等に於いて、受け入れた
硬貨の真贋を識別するために使用する硬貨の識別装置に
関する。
道等の乗車券その他のチケット類を販売するための自動
販売機等に於いて、または銀行等に於いて、受け入れた
硬貨の真贋を識別するために使用する硬貨の識別装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨の真贋は、例えば、その直径
や重量を計測し、これらが一定種別の真性硬貨のそれら
と一定許容範囲内で一致しているか否かで判定するもの
であった。従って、いずれの真性硬貨とも似ても似つか
ないものであっても、いずれかの種別の真性硬貨と外形
寸法及び重量が一定範囲内で一致すると、その種別の真
性硬貨と誤判定してしまうものであった。例えば、50
0ウォン硬貨について重量を500円硬貨と一致させる
べくその表面を平坦に切削するとか若干の穴又は凹部を
形成するとかの加工が加えられると、これを真性の50
0円硬貨と誤判定するようなことがある。また500円
硬貨と同径の金属円形品であって、ほぼ同重量にするた
め同様の加工が加えられたものも簡単に真性の500円
硬貨と誤判定してしまうようなことがある。
や重量を計測し、これらが一定種別の真性硬貨のそれら
と一定許容範囲内で一致しているか否かで判定するもの
であった。従って、いずれの真性硬貨とも似ても似つか
ないものであっても、いずれかの種別の真性硬貨と外形
寸法及び重量が一定範囲内で一致すると、その種別の真
性硬貨と誤判定してしまうものであった。例えば、50
0ウォン硬貨について重量を500円硬貨と一致させる
べくその表面を平坦に切削するとか若干の穴又は凹部を
形成するとかの加工が加えられると、これを真性の50
0円硬貨と誤判定するようなことがある。また500円
硬貨と同径の金属円形品であって、ほぼ同重量にするた
め同様の加工が加えられたものも簡単に真性の500円
硬貨と誤判定してしまうようなことがある。
【0003】ところで、そのような硬貨の真贋を識別を
するために、その表面の凹凸模様その他を検出しようと
すると、硬貨は、紙幣と異なり、検出時に、その向きを
一定に保持することが極めて困難であり、その使用の実
態を前提にすると、それは不可能といっても良い程であ
る。したがって一定種別の硬貨であっても検出の度毎に
異なる検出結果となってしまい、これに特別の工夫を加
えることなしに、硬貨の種別及び真贋の識別に用いるの
は極めて困難である。
するために、その表面の凹凸模様その他を検出しようと
すると、硬貨は、紙幣と異なり、検出時に、その向きを
一定に保持することが極めて困難であり、その使用の実
態を前提にすると、それは不可能といっても良い程であ
る。したがって一定種別の硬貨であっても検出の度毎に
異なる検出結果となってしまい、これに特別の工夫を加
えることなしに、硬貨の種別及び真贋の識別に用いるの
は極めて困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点を解決し、単に外形寸法や重量を真
性硬貨と一致させたに過ぎない非真性硬貨、例えば、外
形寸法を一定種別の真性硬貨と一致させ、その表面に複
数の穴や凹みを形成し、あるいは単に平坦に削り取って
重量もまたその種別の真性硬貨と一致させたに過ぎない
ような非真性硬貨を、確実に非真性硬貨と判定し得る硬
貨の識別装置を提供することを解決の課題とする。
な従来技術の問題点を解決し、単に外形寸法や重量を真
性硬貨と一致させたに過ぎない非真性硬貨、例えば、外
形寸法を一定種別の真性硬貨と一致させ、その表面に複
数の穴や凹みを形成し、あるいは単に平坦に削り取って
重量もまたその種別の真性硬貨と一致させたに過ぎない
ような非真性硬貨を、確実に非真性硬貨と判定し得る硬
貨の識別装置を提供することを解決の課題とする。
【0005】またそのような識別のために、硬貨の表裏
面の凹凸模様を検出することとし、かつその検出結果
を、同一硬貨の同一面であれば毎回殆ど変わらない結果
の得られる面を捉えて正確な識別を可能とする硬貨の識
別装置を提供することを解決の課題とする。
面の凹凸模様を検出することとし、かつその検出結果
を、同一硬貨の同一面であれば毎回殆ど変わらない結果
の得られる面を捉えて正確な識別を可能とする硬貨の識
別装置を提供することを解決の課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の1は、識別対象
硬貨が移動する通路に面して配した凹凸検出手段であっ
て、該通路を通過する識別対象硬貨の表面又は裏面の凹
凸を検出する凹凸検出手段と、上記凹凸検出手段によっ
て連続して得られる識別対象硬貨の表面又は裏面の検出
凹凸値に於ける上下のピーク値を、真性硬貨についての
基準となる上下のピーク値と比較して、該検出凹凸値に
於ける上下のピーク値が基準となる上下のピーク値と一
定の許容範囲内で一致していれば、真性硬貨であると判
定し、そうでなければ、非真性硬貨であると判定する判
定手段とで構成した硬貨の識別装置である。
硬貨が移動する通路に面して配した凹凸検出手段であっ
て、該通路を通過する識別対象硬貨の表面又は裏面の凹
凸を検出する凹凸検出手段と、上記凹凸検出手段によっ
て連続して得られる識別対象硬貨の表面又は裏面の検出
凹凸値に於ける上下のピーク値を、真性硬貨についての
基準となる上下のピーク値と比較して、該検出凹凸値に
於ける上下のピーク値が基準となる上下のピーク値と一
定の許容範囲内で一致していれば、真性硬貨であると判
定し、そうでなければ、非真性硬貨であると判定する判
定手段とで構成した硬貨の識別装置である。
【0007】本発明の2は、本発明の1の硬貨の識別装
置に於いて、前記凹凸検出手段として、前記通路を通過
する識別対象硬貨の表面又は裏面に向かって赤外線を照
射する赤外線発光素子と、該通路を通過する識別対象硬
貨の表面又は裏面からの反射赤外線を受光する受光素子
とで構成した反射形センサユニットを採用したものであ
る。
置に於いて、前記凹凸検出手段として、前記通路を通過
する識別対象硬貨の表面又は裏面に向かって赤外線を照
射する赤外線発光素子と、該通路を通過する識別対象硬
貨の表面又は裏面からの反射赤外線を受光する受光素子
とで構成した反射形センサユニットを採用したものであ
る。
【0008】本発明の3は、本発明の1の硬貨の識別装
置に於いて、前記判定手段を、前記凹凸検出手段の検出
した連続する曲線を描く検出凹凸値を、真性硬貨と認め
られるための凹凸値に於ける+側ピーク値の許容範囲で
ある+側上限値及び+側下限値と、−側ピーク値の許容
範囲である−側下限値及び−側上限値と比較する比較
部、並びに上記比較部による比較の結果から識別対象硬
貨の真贋を識別する判定部であって、比較の結果とし
て、前記凹凸検出手段が検出凹凸値の出力を継続する間
に、前記+側上限値を上回り又は−側下限値を下回った
値を出力した場合は、識別対象硬貨は非真性硬貨である
と判定し、以上の出力は全くなく、+側下限値を上回り
又は−側上限値を下回った値を出力した場合は、識別対
象硬貨は真性硬貨であると判定し、また以上のいずれの
値の出力も全くない場合は、識別対象硬貨は非真性硬貨
であると判定する判定部で構成したものである。
置に於いて、前記判定手段を、前記凹凸検出手段の検出
した連続する曲線を描く検出凹凸値を、真性硬貨と認め
られるための凹凸値に於ける+側ピーク値の許容範囲で
ある+側上限値及び+側下限値と、−側ピーク値の許容
範囲である−側下限値及び−側上限値と比較する比較
部、並びに上記比較部による比較の結果から識別対象硬
貨の真贋を識別する判定部であって、比較の結果とし
て、前記凹凸検出手段が検出凹凸値の出力を継続する間
に、前記+側上限値を上回り又は−側下限値を下回った
値を出力した場合は、識別対象硬貨は非真性硬貨である
と判定し、以上の出力は全くなく、+側下限値を上回り
又は−側上限値を下回った値を出力した場合は、識別対
象硬貨は真性硬貨であると判定し、また以上のいずれの
値の出力も全くない場合は、識別対象硬貨は非真性硬貨
であると判定する判定部で構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、基本的に、識別対象硬
貨の通過する通路に面して配した凹凸検出手段と、その
凹凸検出手段の検出した識別対象硬貨の表面又は裏面の
凹凸検出値に基づいて該識別対象硬貨の真贋を判定する
判定手段とで構成したものである。
貨の通過する通路に面して配した凹凸検出手段と、その
凹凸検出手段の検出した識別対象硬貨の表面又は裏面の
凹凸検出値に基づいて該識別対象硬貨の真贋を判定する
判定手段とで構成したものである。
【0010】前記凹凸検出手段は、通路を通過する識別
対象硬貨の表面又は裏面の凹凸をそれが通過する間に検
出するものであり、検出対象との関係で、高さ又は深さ
が0.01〜1mm程度であるような微細な凹凸を良好に
検出できるものである必要がある。そしてこのような機
能を有するものであれば、特定のそれに限定されない。
対象硬貨の表面又は裏面の凹凸をそれが通過する間に検
出するものであり、検出対象との関係で、高さ又は深さ
が0.01〜1mm程度であるような微細な凹凸を良好に
検出できるものである必要がある。そしてこのような機
能を有するものであれば、特定のそれに限定されない。
【0011】前記凹凸検出手段は、例えば、前記通路を
通過する識別対象硬貨の表面又は裏面に向かって赤外線
を照射する赤外線発光素子と、該通路を通過する識別対
象硬貨の表面又は裏面からの反射赤外線を受光する受光
素子とで構成した反射形センサユニットに構成すること
ができる。このような発光素子及び受光素子を用いたセ
ンサユニットによれば、識別対象硬貨の表面又は裏面の
凹凸に於ける微細な高さ又は深さの違いを容易に検出す
ることができる。
通過する識別対象硬貨の表面又は裏面に向かって赤外線
を照射する赤外線発光素子と、該通路を通過する識別対
象硬貨の表面又は裏面からの反射赤外線を受光する受光
素子とで構成した反射形センサユニットに構成すること
ができる。このような発光素子及び受光素子を用いたセ
ンサユニットによれば、識別対象硬貨の表面又は裏面の
凹凸に於ける微細な高さ又は深さの違いを容易に検出す
ることができる。
【0012】また前記判定手段は、前記凹凸検出手段に
よって連続して得られる識別対象硬貨の表面又は裏面の
検出凹凸値に於ける上下のピーク値を、真性硬貨につい
ての基準となる上下のピーク値と比較して、該検出凹凸
値に於ける上下のピーク値が基準となる上下のピーク値
と一定の許容範囲内で一致していれば、真性硬貨である
と判定し、そうでなければ、非真性硬貨であると判定す
るように構成したものである。
よって連続して得られる識別対象硬貨の表面又は裏面の
検出凹凸値に於ける上下のピーク値を、真性硬貨につい
ての基準となる上下のピーク値と比較して、該検出凹凸
値に於ける上下のピーク値が基準となる上下のピーク値
と一定の許容範囲内で一致していれば、真性硬貨である
と判定し、そうでなければ、非真性硬貨であると判定す
るように構成したものである。
【0013】ところで、現在硬貨に対する偽造、特に5
00円硬貨に対する偽造は、先に述べたように、それと
ほぼ同径の500ウォンに加工を加えるもの、または同
径の円板に同様の加工を加えるものが殆どであり、それ
は、重量を真性の500円硬貨のそれと一致させるため
に、表面又は裏面の一方又は双方に、複数の穴や凹部を
形成し又は平坦に削り取り加工をしているものである。
00円硬貨に対する偽造は、先に述べたように、それと
ほぼ同径の500ウォンに加工を加えるもの、または同
径の円板に同様の加工を加えるものが殆どであり、それ
は、重量を真性の500円硬貨のそれと一致させるため
に、表面又は裏面の一方又は双方に、複数の穴や凹部を
形成し又は平坦に削り取り加工をしているものである。
【0014】それ故、真性の500円硬貨と、これに対
応する非真性の硬貨との違いは、真性の500円硬貨の
表面又は裏面の凹凸模様に比べて、非真性の硬貨の表裏
面の凹凸は明らかに高い(深い)か、または明らかに低
い(浅い)かのどちらかであることである。
応する非真性の硬貨との違いは、真性の500円硬貨の
表面又は裏面の凹凸模様に比べて、非真性の硬貨の表裏
面の凹凸は明らかに高い(深い)か、または明らかに低
い(浅い)かのどちらかであることである。
【0015】前記凹凸検出手段で、識別対象硬貨の表面
又は裏面を走査すると、連続する検出凹凸値が得られる
が、これはその凹凸模様に応じて値が変化するものとな
り、その検出凹凸値を示す出力曲線は、例えば、その凸
部前後では+側(上側)のピークを形作り、凹部の前後
では−側(下側)のピークを形作ることとなる。そして
上記出力曲線に於ける各々の+側及び−側(上下)のピ
ークの高さが、真性硬貨と非真性硬貨に於ける、既述の
ような硬貨表裏面の凹凸の高さ(深さ)の明らかな違い
から、明らかな違いとなって現れるものであり、前記判
定手段に於いては、これを比較して判定することができ
る。
又は裏面を走査すると、連続する検出凹凸値が得られる
が、これはその凹凸模様に応じて値が変化するものとな
り、その検出凹凸値を示す出力曲線は、例えば、その凸
部前後では+側(上側)のピークを形作り、凹部の前後
では−側(下側)のピークを形作ることとなる。そして
上記出力曲線に於ける各々の+側及び−側(上下)のピ
ークの高さが、真性硬貨と非真性硬貨に於ける、既述の
ような硬貨表裏面の凹凸の高さ(深さ)の明らかな違い
から、明らかな違いとなって現れるものであり、前記判
定手段に於いては、これを比較して判定することができ
る。
【0016】即ち、前記判定手段は、言い換えれば、検
出凹凸値を示す出力曲線に含まれる上下のピーク値が、
真性硬貨についての基準となる上下のピーク値と比較し
た場合、 上記基準となる上方のピーク値を一定値以上上回り、
下方のピーク値を一定値以上下回れば、その検出凹凸値
を示した識別対象硬貨は非真性硬貨であると判定し、 基準となる上方のピーク値を上回る一定値以下で、下
回る一定値以上であり、基準となる下方のピーク値を下
回る一定値以上であり、上回る一定値以下であれば、そ
の検出凹凸値を示した識別対象硬貨は真性硬貨であると
判定し、 基準となる上方のピーク値を下回る一定値を更に下回
り、基準となる下方のピーク値を上回る一定値を更に上
回るものであれば、その検出凹凸値を示した識別対象硬
貨は非真性硬貨であると判定するように構成したもので
ある。
出凹凸値を示す出力曲線に含まれる上下のピーク値が、
真性硬貨についての基準となる上下のピーク値と比較し
た場合、 上記基準となる上方のピーク値を一定値以上上回り、
下方のピーク値を一定値以上下回れば、その検出凹凸値
を示した識別対象硬貨は非真性硬貨であると判定し、 基準となる上方のピーク値を上回る一定値以下で、下
回る一定値以上であり、基準となる下方のピーク値を下
回る一定値以上であり、上回る一定値以下であれば、そ
の検出凹凸値を示した識別対象硬貨は真性硬貨であると
判定し、 基準となる上方のピーク値を下回る一定値を更に下回
り、基準となる下方のピーク値を上回る一定値を更に上
回るものであれば、その検出凹凸値を示した識別対象硬
貨は非真性硬貨であると判定するように構成したもので
ある。
【0017】また前記判定手段は、より具体的には、前
記凹凸検出手段の検出した連続する曲線を描く検出凹凸
値を、真性硬貨と認められるための凹凸値に於ける+側
ピーク値の許容範囲である+側上限値及び+側下限値
と、−側ピーク値の許容範囲である−側下限値及び−側
上限値と比較する比較部、並びに上記比較部による比較
の結果から識別対象硬貨の真贋を識別する判定部であっ
て、比較の結果として、前記凹凸検出手段が検出凹凸値
の出力を継続する間に、前記+側上限値を上回り又は−
側下限値を下回った値を出力した場合は、識別対象硬貨
は非真性硬貨であると判定し、以上の出力は全くなく、
+側下限値を上回り又は−側上限値を下回った値を出力
した場合は、識別対象硬貨は真性硬貨であると判定し、
また以上のいずれの値の出力も全くない場合は、識別対
象硬貨は非真性硬貨であると判定する判定部で構成する
ことができるものである。
記凹凸検出手段の検出した連続する曲線を描く検出凹凸
値を、真性硬貨と認められるための凹凸値に於ける+側
ピーク値の許容範囲である+側上限値及び+側下限値
と、−側ピーク値の許容範囲である−側下限値及び−側
上限値と比較する比較部、並びに上記比較部による比較
の結果から識別対象硬貨の真贋を識別する判定部であっ
て、比較の結果として、前記凹凸検出手段が検出凹凸値
の出力を継続する間に、前記+側上限値を上回り又は−
側下限値を下回った値を出力した場合は、識別対象硬貨
は非真性硬貨であると判定し、以上の出力は全くなく、
+側下限値を上回り又は−側上限値を下回った値を出力
した場合は、識別対象硬貨は真性硬貨であると判定し、
また以上のいずれの値の出力も全くない場合は、識別対
象硬貨は非真性硬貨であると判定する判定部で構成する
ことができるものである。
【0018】なお以上に於いて、+側及び−側は便宜的
に定めたものである。例えば、真性硬貨に通路を通過さ
せた場合に、その表面又は裏面の凹凸のない面が、前記
凹凸検出手段からの基準となる距離であると定め、その
高さを0とし、それより凹む方向を、例えば、−とし、
それより高く出ている方向を+とする如くである。これ
は逆でも良い。
に定めたものである。例えば、真性硬貨に通路を通過さ
せた場合に、その表面又は裏面の凹凸のない面が、前記
凹凸検出手段からの基準となる距離であると定め、その
高さを0とし、それより凹む方向を、例えば、−とし、
それより高く出ている方向を+とする如くである。これ
は逆でも良い。
【0019】ところで上記凹凸検出手段の検出凹凸値に
於ける上下のピーク値を真性硬貨についての基準となる
上下のピーク値と比較する過程は、アナログ的に行うこ
ともできるが、ディジタル的に処理することもできる。
於ける上下のピーク値を真性硬貨についての基準となる
上下のピーク値と比較する過程は、アナログ的に行うこ
ともできるが、ディジタル的に処理することもできる。
【0020】ディジタル的に処理する場合は、上記検出
凹凸値を適当なサンプリング周波数でサンプリングする
とともに、各サンプルについてA/D変換し、上下のピ
ーク値を見出してその差の値を算出し、この上下のピー
ク値の差の値を、真性硬貨についての基準となるピーク
値の差の値と比較し、一定の許容範囲内でそれが一致し
ていれば真性硬貨であり、そうでなければ非真性硬貨で
あると判定することとすることができる。
凹凸値を適当なサンプリング周波数でサンプリングする
とともに、各サンプルについてA/D変換し、上下のピ
ーク値を見出してその差の値を算出し、この上下のピー
ク値の差の値を、真性硬貨についての基準となるピーク
値の差の値と比較し、一定の許容範囲内でそれが一致し
ていれば真性硬貨であり、そうでなければ非真性硬貨で
あると判定することとすることができる。
【0021】上記比較は、種々の方法で行うことができ
るが、例えば、識別対象硬貨についての上下のピーク値
の差の値から基準となるピーク値の差の値を減算し、得
られた値の絶対値を他の一定の基準値と比較し、これよ
り大きい場合は、識別対象硬貨は、非真性硬貨であると
判定し、小さい場合は真性硬貨であると判定することと
することができる。
るが、例えば、識別対象硬貨についての上下のピーク値
の差の値から基準となるピーク値の差の値を減算し、得
られた値の絶対値を他の一定の基準値と比較し、これよ
り大きい場合は、識別対象硬貨は、非真性硬貨であると
判定し、小さい場合は真性硬貨であると判定することと
することができる。
【0022】ところで、前記通路は、当然、識別対象の
真性硬貨が通過し得る高さを有し、かつ幅を有するよう
に構成する。また硬貨が自重で移動し得るように、移動
方向に向かって適度な下降傾斜をつけておくのが適当で
ある。
真性硬貨が通過し得る高さを有し、かつ幅を有するよう
に構成する。また硬貨が自重で移動し得るように、移動
方向に向かって適度な下降傾斜をつけておくのが適当で
ある。
【0023】従って本発明の硬貨の識別装置によれば、
特に500円硬貨の場合のように、非真性硬貨として出
回るものが、その重量を真性硬貨と一致させるために表
裏面を平坦に削ったり、あるいは表裏面に複数の穴又は
凹みを形成したりしたものである場合に特に有効であ
る。
特に500円硬貨の場合のように、非真性硬貨として出
回るものが、その重量を真性硬貨と一致させるために表
裏面を平坦に削ったり、あるいは表裏面に複数の穴又は
凹みを形成したりしたものである場合に特に有効であ
る。
【0024】硬貨の移動路である通路を識別対象硬貨が
通過すると、このとき通路に面して配した凹凸検出手段
により、その表面が相対的に走査され、その凹凸を検出
した値が連続的に出力され、前記判定手段に入力され
る。
通過すると、このとき通路に面して配した凹凸検出手段
により、その表面が相対的に走査され、その凹凸を検出
した値が連続的に出力され、前記判定手段に入力され
る。
【0025】前記判定手段では、上記凹凸検出手段の検
出した識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸検出値を受け
取ると、これを真性硬貨についての基準となるそれと比
較して該識別対象硬貨の真贋を判定する。
出した識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸検出値を受け
取ると、これを真性硬貨についての基準となるそれと比
較して該識別対象硬貨の真贋を判定する。
【0026】連続して得られる前記検出凹凸値は、その
上下のピーク値に着目して真贋の判断が行われる。前記
判定手段に於いては、前記検出値に於ける上下のピーク
値を、真性硬貨についての基準となる凹凸値に於ける上
下のピーク値と比較して、前者のピーク値が基準となる
上下のピーク値と一定の許容範囲内で一致していれば、
真性硬貨であると判定し、そうでなければ、非真性硬貨
であると判定する。
上下のピーク値に着目して真贋の判断が行われる。前記
判定手段に於いては、前記検出値に於ける上下のピーク
値を、真性硬貨についての基準となる凹凸値に於ける上
下のピーク値と比較して、前者のピーク値が基準となる
上下のピーク値と一定の許容範囲内で一致していれば、
真性硬貨であると判定し、そうでなければ、非真性硬貨
であると判定する。
【0027】これをより詳しく述べると、前記判定手段
に於いては、検出凹凸値を示す出力曲線に含まれる上下
のピーク値が、真性硬貨についての基準となる上下のピ
ーク値と比較した場合、既述のように、 上記基準となる上方のピーク値を一定値以上上回り、
下方のピーク値を一定値以上下回れば、その検出凹凸値
を示した識別対象硬貨は非真性硬貨であると判定し、 基準となる上方のピーク値を上回る一定値以下で、下
回る一定値以上であり、基準となる下方のピーク値を下
回る一定値以上であり、上回る一定値以下であれば、そ
の検出凹凸値を示した識別対象硬貨は真性硬貨であると
判定し、 基準となる上方のピーク値を下回る一定値を更に下回
り、基準となる下方のピーク値を上回る一定値を更に上
回るものであれば、その検出凹凸値を示した識別対象硬
貨は非真性硬貨であると判定する。
に於いては、検出凹凸値を示す出力曲線に含まれる上下
のピーク値が、真性硬貨についての基準となる上下のピ
ーク値と比較した場合、既述のように、 上記基準となる上方のピーク値を一定値以上上回り、
下方のピーク値を一定値以上下回れば、その検出凹凸値
を示した識別対象硬貨は非真性硬貨であると判定し、 基準となる上方のピーク値を上回る一定値以下で、下
回る一定値以上であり、基準となる下方のピーク値を下
回る一定値以上であり、上回る一定値以下であれば、そ
の検出凹凸値を示した識別対象硬貨は真性硬貨であると
判定し、 基準となる上方のピーク値を下回る一定値を更に下回
り、基準となる下方のピーク値を上回る一定値を更に上
回るものであれば、その検出凹凸値を示した識別対象硬
貨は非真性硬貨であると判定する。
【0028】前記通路を通過する識別対象硬貨は、云う
までもなく、該通路を転がりながら通過するので、前記
凹凸検出手段は常に該識別対象硬貨の一定の部位を走査
するというようなことはできない。走査する毎に別な部
位の凹凸を検出することとなる。従って凹凸の形状を検
出して、真性硬貨のそれと比較するようなことは意味の
ないことになる。
までもなく、該通路を転がりながら通過するので、前記
凹凸検出手段は常に該識別対象硬貨の一定の部位を走査
するというようなことはできない。走査する毎に別な部
位の凹凸を検出することとなる。従って凹凸の形状を検
出して、真性硬貨のそれと比較するようなことは意味の
ないことになる。
【0029】しかし、既に述べたように、前記500円
硬貨に対して出回っている非真性硬貨は、悉く、重量を
真性硬貨と一致させるために、その表裏面を平坦に削り
取るか、あるいはその表裏面に複数の穴又は凹部を形成
するかしたものであり、それ以外にはない。従ってその
表裏面の凹凸を検出すると、真性硬貨の凹凸模様に対し
て、非真性硬貨のそれは、その上下のピーク値が極めて
小さいか(前記平坦に削り取ったもの)又は上下のピー
ク値が極めて大きいか(前記穴又は凹部を形成したも
の)であり、いずれも真性硬貨の凹凸模様に於ける上下
のピーク値とは差が極めて大きい。
硬貨に対して出回っている非真性硬貨は、悉く、重量を
真性硬貨と一致させるために、その表裏面を平坦に削り
取るか、あるいはその表裏面に複数の穴又は凹部を形成
するかしたものであり、それ以外にはない。従ってその
表裏面の凹凸を検出すると、真性硬貨の凹凸模様に対し
て、非真性硬貨のそれは、その上下のピーク値が極めて
小さいか(前記平坦に削り取ったもの)又は上下のピー
ク値が極めて大きいか(前記穴又は凹部を形成したも
の)であり、いずれも真性硬貨の凹凸模様に於ける上下
のピーク値とは差が極めて大きい。
【0030】以上のように、真性硬貨と非真性硬貨との
違いは凹凸の高さ(深さ)にあり、その形状は無視する
ことができる。それ故、前記のように、前記通路を転が
りながら通過する識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸を
検出することに意味がある訳である。そしてこうして得
られる識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸を示す連続す
る出力曲線の中から上下のピーク値に着目し、前記のよ
うに、真性硬貨のそれと比較して、前記の条件で真贋を
判定し、正確な結果を得ることができる。
違いは凹凸の高さ(深さ)にあり、その形状は無視する
ことができる。それ故、前記のように、前記通路を転が
りながら通過する識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸を
検出することに意味がある訳である。そしてこうして得
られる識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸を示す連続す
る出力曲線の中から上下のピーク値に着目し、前記のよ
うに、真性硬貨のそれと比較して、前記の条件で真贋を
判定し、正確な結果を得ることができる。
【0031】従って本発明の硬貨の識別装置によれば、
極めて簡単な構成で、500円硬貨のような態様の非真
性硬貨の出回っている硬貨に対しては、非常に正確にそ
の真贋を判定することができることとなるものである。
極めて簡単な構成で、500円硬貨のような態様の非真
性硬貨の出回っている硬貨に対しては、非常に正確にそ
の真贋を判定することができることとなるものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図1〜図4は本発明の硬貨の識別装置
を適用した実施例を示したもので、図1はその全体の構
成を示すブロック図、図2は凹凸検出器が識別対象硬貨
の表面又は裏面に於いて相対的に走査することとなる軌
跡を示した説明図、図3は判定手段の構成を示すブロッ
ク図、図4(a)は500円硬貨の表面を走査した凹凸
検出器の出力曲線を示す図、図4(b)は表面が平坦に
旋削加工された500ウォン硬貨の該面を走査した凹凸
検出器の出力曲線を示す図、図4(c)は表面に多数の
凹部が形成された500ウォン硬貨の該面を走査した凹
凸検出器の出力曲線を示す図である。
詳細に説明する。図1〜図4は本発明の硬貨の識別装置
を適用した実施例を示したもので、図1はその全体の構
成を示すブロック図、図2は凹凸検出器が識別対象硬貨
の表面又は裏面に於いて相対的に走査することとなる軌
跡を示した説明図、図3は判定手段の構成を示すブロッ
ク図、図4(a)は500円硬貨の表面を走査した凹凸
検出器の出力曲線を示す図、図4(b)は表面が平坦に
旋削加工された500ウォン硬貨の該面を走査した凹凸
検出器の出力曲線を示す図、図4(c)は表面に多数の
凹部が形成された500ウォン硬貨の該面を走査した凹
凸検出器の出力曲線を示す図である。
【0033】図1に示すように、この実施例の硬貨の識
別装置は、基本的に、通路1を通過する識別対象硬貨c
の表面又は裏面の凹凸を検出する凹凸検出器2と、その
検出凹凸値を受け取って、該識別対象硬貨cの真贋を判
定する判定手段3とで構成したものである。
別装置は、基本的に、通路1を通過する識別対象硬貨c
の表面又は裏面の凹凸を検出する凹凸検出器2と、その
検出凹凸値を受け取って、該識別対象硬貨cの真贋を判
定する判定手段3とで構成したものである。
【0034】前記凹凸検出器2は、この実施例では、図
1に示すように、前記通路1を通過する識別対象硬貨c
の表面又は裏面に向かって赤外線を照射する赤外線発光
素子と、該通路1を通過する識別対象硬貨cの表面又は
裏面からの反射赤外線を受光する受光素子とで構成した
反射形センサユニットに構成したものである。
1に示すように、前記通路1を通過する識別対象硬貨c
の表面又は裏面に向かって赤外線を照射する赤外線発光
素子と、該通路1を通過する識別対象硬貨cの表面又は
裏面からの反射赤外線を受光する受光素子とで構成した
反射形センサユニットに構成したものである。
【0035】上記センサユニットとしては、識別対象硬
貨cの、高さ又は深さが0.01〜1mm程度であるよう
な微細な凹凸を良好に検出できるものを選択した。
貨cの、高さ又は深さが0.01〜1mm程度であるよう
な微細な凹凸を良好に検出できるものを選択した。
【0036】また前記判定手段3は、図3に示すよう
に、凹凸検出器2の出力である検出凹凸値を、それぞれ
後記の基準値と比較する比較部3aと、その比較結果に
基づいて識別対象硬貨cの真贋の判定を行う判定部3b
とで構成する。
に、凹凸検出器2の出力である検出凹凸値を、それぞれ
後記の基準値と比較する比較部3aと、その比較結果に
基づいて識別対象硬貨cの真贋の判定を行う判定部3b
とで構成する。
【0037】上記比較部3aは、図3に示すように、+
側上限比較器3a1、+側下限比較器3a2、−側上限
比較器3a3及び−側下限比較器3a4と、二つのオア
ゲート4a、4bと、出力有無検出器4cとで構成す
る。これらはそれぞれ前記凹凸検出器2の出力である検
出凹凸値を受け取って、その値と、+側上限値、+側下
限値、−側上限値又は−側下限値との大小をそれぞれ比
較し、+側上限比較器3a1と−側下限比較器3a4と
の比較結果は前記オアゲート4aで論理和をとって判定
部3aに入力し、+側下限比較器3a2と−側上限比較
器3a3との比較結果はオアゲート4bで論理和をとっ
て判定部3bに入力し、更に前記凹凸検出器2からの検
出凹凸値の入力があったか否かを前記出力有無検出器4
cで検出してその結果を同様に判定部3bに入力するよ
うになっているものである。
側上限比較器3a1、+側下限比較器3a2、−側上限
比較器3a3及び−側下限比較器3a4と、二つのオア
ゲート4a、4bと、出力有無検出器4cとで構成す
る。これらはそれぞれ前記凹凸検出器2の出力である検
出凹凸値を受け取って、その値と、+側上限値、+側下
限値、−側上限値又は−側下限値との大小をそれぞれ比
較し、+側上限比較器3a1と−側下限比較器3a4と
の比較結果は前記オアゲート4aで論理和をとって判定
部3aに入力し、+側下限比較器3a2と−側上限比較
器3a3との比較結果はオアゲート4bで論理和をとっ
て判定部3bに入力し、更に前記凹凸検出器2からの検
出凹凸値の入力があったか否かを前記出力有無検出器4
cで検出してその結果を同様に判定部3bに入力するよ
うになっているものである。
【0038】この実施例では、前記凹凸検出器2につい
て、通路1を通過する真性硬貨の表面までの距離で50
%の出力が生じるようにその位置関係を定め、その50
%の出力値を0とし、それより近距離からの反射光に基
づく高い出力を+側とし、それより遠距離からの反射光
に基づく低い出力を−側として扱うこととした。
て、通路1を通過する真性硬貨の表面までの距離で50
%の出力が生じるようにその位置関係を定め、その50
%の出力値を0とし、それより近距離からの反射光に基
づく高い出力を+側とし、それより遠距離からの反射光
に基づく低い出力を−側として扱うこととした。
【0039】ところで、真性硬貨に前記通路1を通過さ
せ、前記凹凸検出器2でその表裏面の凹凸模様を検出す
ると、出力凹凸値の曲線は通過させる毎に若干異なった
結果になるが、その上下のピーク値の高さはいつも同様
であり、図4(a)に示すように、小さな波がある程度
になる(以下、以上の出力検出値曲線を真性硬貨曲線x
と称する)。500ウォン硬貨を500円硬貨と同重量
になるようにその表裏面を平坦に削った非真性硬貨の場
合は、図4(b)に示すように、僅かな波が見える程度
になる(以下、以上の出力検出値曲線を非真性硬貨曲線
yと称する)。また500ウォン硬貨を500円硬貨と
同重量になるように、その表裏面に多数の穴又は凹部を
形成した非真性硬貨の場合は、図4(c)に示すよう
に、非常に大きな波を描くようになる(以下、以上の出
力検出値曲線を非真性硬貨曲線zと称する)。
せ、前記凹凸検出器2でその表裏面の凹凸模様を検出す
ると、出力凹凸値の曲線は通過させる毎に若干異なった
結果になるが、その上下のピーク値の高さはいつも同様
であり、図4(a)に示すように、小さな波がある程度
になる(以下、以上の出力検出値曲線を真性硬貨曲線x
と称する)。500ウォン硬貨を500円硬貨と同重量
になるようにその表裏面を平坦に削った非真性硬貨の場
合は、図4(b)に示すように、僅かな波が見える程度
になる(以下、以上の出力検出値曲線を非真性硬貨曲線
yと称する)。また500ウォン硬貨を500円硬貨と
同重量になるように、その表裏面に多数の穴又は凹部を
形成した非真性硬貨の場合は、図4(c)に示すよう
に、非常に大きな波を描くようになる(以下、以上の出
力検出値曲線を非真性硬貨曲線zと称する)。
【0040】図4(a)示すように、前記真性硬貨曲線
xの上方には、その上のピークが、それより上方に突出
することがないようにラインL1を引き、該真性硬貨曲
線xの下方には、それより下方に下のピークが突出する
ことがないように、ラインL2を引くこととする。上記
ラインL1の値が、前記+側上限値となり、この値を+
側上限値発生器5aで発生させて、前記+側上限比較器
3a1に入力する。また前記ラインL2の値が、前記−
側下限値となり、この値を−側下限値発生器5dで発生
させて、前記−側下限比較器3a4に入力する。
xの上方には、その上のピークが、それより上方に突出
することがないようにラインL1を引き、該真性硬貨曲
線xの下方には、それより下方に下のピークが突出する
ことがないように、ラインL2を引くこととする。上記
ラインL1の値が、前記+側上限値となり、この値を+
側上限値発生器5aで発生させて、前記+側上限比較器
3a1に入力する。また前記ラインL2の値が、前記−
側下限値となり、この値を−側下限値発生器5dで発生
させて、前記−側下限比較器3a4に入力する。
【0041】なおラインL1の値は、図4(c)に示す
ように、前記非真性硬貨曲線zの上のピークを越えない
ように設定すべきは云うまでもない。またラインL2の
値は、前記非真性硬貨曲線zの下のピークを下回らない
ように設定すべきは云うまでもない。
ように、前記非真性硬貨曲線zの上のピークを越えない
ように設定すべきは云うまでもない。またラインL2の
値は、前記非真性硬貨曲線zの下のピークを下回らない
ように設定すべきは云うまでもない。
【0042】更に、図4(b)示すように、前記非真性
硬貨曲線yの上方には、その上のピークが、それより上
方に突出することがないようにラインL3を引き、該非
真性硬貨曲線yの下方には、それより下方に下のピーク
が突出することがないように、ラインL4を引くことと
する。上記ラインL3の値が、前記+側下限値となり、
この値を+側下限値発生器5bで発生させて、前記+側
下限比較器3a2に入力する。また前記ラインL4の値
が、前記−側上限値となり、この値を−側上限値発生器
5cで発生させて、前記−側上限比較器3a3に入力す
る。
硬貨曲線yの上方には、その上のピークが、それより上
方に突出することがないようにラインL3を引き、該非
真性硬貨曲線yの下方には、それより下方に下のピーク
が突出することがないように、ラインL4を引くことと
する。上記ラインL3の値が、前記+側下限値となり、
この値を+側下限値発生器5bで発生させて、前記+側
下限比較器3a2に入力する。また前記ラインL4の値
が、前記−側上限値となり、この値を−側上限値発生器
5cで発生させて、前記−側上限比較器3a3に入力す
る。
【0043】なおラインL3の値は、前記真性硬貨曲線
xの上のピークを越えないように設定すべきは云うまで
もない。またラインL4はの値は、前記真性硬貨曲線x
の下のピークを下回らないように設定すべきは云うまで
もない。
xの上のピークを越えないように設定すべきは云うまで
もない。またラインL4はの値は、前記真性硬貨曲線x
の下のピークを下回らないように設定すべきは云うまで
もない。
【0044】これらを前提として、前記比較部3aの各
部の機能を更に補うと、その+側上限比較器3a1及び
+側下限比較器3a2は、入力した検出凹凸値が、それ
ぞれ+側上限値又は+側下限値を上回った場合に出力を
生じるようになっており、その−側上限比較器3a3及
び−側下限比較器3a4は、入力した検出凹凸値が、そ
れぞれ−側上限値又は−側下限値を下回った場合に出力
を生じるようになっているものである。
部の機能を更に補うと、その+側上限比較器3a1及び
+側下限比較器3a2は、入力した検出凹凸値が、それ
ぞれ+側上限値又は+側下限値を上回った場合に出力を
生じるようになっており、その−側上限比較器3a3及
び−側下限比較器3a4は、入力した検出凹凸値が、そ
れぞれ−側上限値又は−側下限値を下回った場合に出力
を生じるようになっているものである。
【0045】更に前記判定手段3の判定部3bは次のよ
うに作用するように構成する。 前記比較部3aの出力のうち、前記+側上限比較器3
a1と−側下限比較器3a4の出力の論理和をとって出
力するオアゲート4aに出力が生じた場合には、他のオ
アゲート4bにも交互に出力が生じたとしても、その場
合は、非真性硬貨であると判定するように構成する。こ
れは比較結果から見て、前記非真性硬貨曲線zが検出さ
れたと判断できるので、当然、その様に判定すべきもの
である。
うに作用するように構成する。 前記比較部3aの出力のうち、前記+側上限比較器3
a1と−側下限比較器3a4の出力の論理和をとって出
力するオアゲート4aに出力が生じた場合には、他のオ
アゲート4bにも交互に出力が生じたとしても、その場
合は、非真性硬貨であると判定するように構成する。こ
れは比較結果から見て、前記非真性硬貨曲線zが検出さ
れたと判断できるので、当然、その様に判定すべきもの
である。
【0046】前記比較部3aの出力のうち、前記+側
下限比較器3a2と−側上限比較器3a3の出力の論理
和をとって出力するオアゲート4bに出力が生じる一方
で、他のオアゲート4aに出力が生じない場合は真性硬
貨であると判定するように構成する。これは比較結果か
ら見て、前記真性硬貨曲線xが検出されたと判断できる
ので、当然、その様に判定すべきものである。
下限比較器3a2と−側上限比較器3a3の出力の論理
和をとって出力するオアゲート4bに出力が生じる一方
で、他のオアゲート4aに出力が生じない場合は真性硬
貨であると判定するように構成する。これは比較結果か
ら見て、前記真性硬貨曲線xが検出されたと判断できる
ので、当然、その様に判定すべきものである。
【0047】前記比較部3aの出力のうち、前記オア
ゲート4a、4bのいずれからも出力がない場合は非真
性硬貨であると判定する。これは比較結果から見て、前
記非真性硬貨曲線yが検出されたと判断できるので、当
然、その様に判定すべきものである。
ゲート4a、4bのいずれからも出力がない場合は非真
性硬貨であると判定する。これは比較結果から見て、前
記非真性硬貨曲線yが検出されたと判断できるので、当
然、その様に判定すべきものである。
【0048】なお以上の、及びのいずれの場合
も、前記凹凸検出器2からの出力があった場合、即ち、
識別対象硬貨cが通路1を通過した場合に限るのは云う
までもなく、それ故、前記出力有無検出器4cに出力が
生じ、これが同時に判定部3bに入力されていることが
前提となる。
も、前記凹凸検出器2からの出力があった場合、即ち、
識別対象硬貨cが通路1を通過した場合に限るのは云う
までもなく、それ故、前記出力有無検出器4cに出力が
生じ、これが同時に判定部3bに入力されていることが
前提となる。
【0049】従ってこの実施例の硬貨の識別装置によれ
ば、既に述べたように、特に500円硬貨の場合のよう
に、非真性硬貨として出回るものが、その重量を真性硬
貨と一致させるために表裏面を平坦に削ったり、あるい
は表裏面に複数の穴又は凹みを形成したりしたものであ
る場合に特に有効である。
ば、既に述べたように、特に500円硬貨の場合のよう
に、非真性硬貨として出回るものが、その重量を真性硬
貨と一致させるために表裏面を平坦に削ったり、あるい
は表裏面に複数の穴又は凹みを形成したりしたものであ
る場合に特に有効である。
【0050】まず、通路1を識別対象硬貨cが通過する
と、このとき通路1に面して配した凹凸検出器2によ
り、その表面が、図2にその軌跡tを示したように、相
対的に走査され、その凹凸を検出した値が連続的に出力
され、前記判定手段3に入力される。
と、このとき通路1に面して配した凹凸検出器2によ
り、その表面が、図2にその軌跡tを示したように、相
対的に走査され、その凹凸を検出した値が連続的に出力
され、前記判定手段3に入力される。
【0051】前記判定手段3では、検出された凹凸値
が、図3に示すように、まずその比較部3aで、+側上
限比較器3a1、+側下限比較器3a2、−側上限比較
器3a3、−側下限比較器3a4及び出力有無検出器4
cに同時に入力される。最後の出力有無検出器4cで
は、連続する検出凹凸値が入力されている間中それが検
出され、その旨の出力が継続して前記判定部3bに入力
されている。
が、図3に示すように、まずその比較部3aで、+側上
限比較器3a1、+側下限比較器3a2、−側上限比較
器3a3、−側下限比較器3a4及び出力有無検出器4
cに同時に入力される。最後の出力有無検出器4cで
は、連続する検出凹凸値が入力されている間中それが検
出され、その旨の出力が継続して前記判定部3bに入力
されている。
【0052】また前記+側上限比較器3a1、+側下限
比較器3a2、−側上限比較器3a3及び−側下限比較
器3a4では、それぞれ別に入力されている+側上限
値、+側下限値、−側上限値、−側下限値と比較され、
+側上限比較器3a1と−側下限比較器3a4の比較結
果は前記オアゲート4aに、+側下限比較器3a2と−
側上限比較器3a3の比較結果は他のオアゲート4bに
入力され、それぞれそれらの論理和をとって前記判定部
3bに入力される。
比較器3a2、−側上限比較器3a3及び−側下限比較
器3a4では、それぞれ別に入力されている+側上限
値、+側下限値、−側上限値、−側下限値と比較され、
+側上限比較器3a1と−側下限比較器3a4の比較結
果は前記オアゲート4aに、+側下限比較器3a2と−
側上限比較器3a3の比較結果は他のオアゲート4bに
入力され、それぞれそれらの論理和をとって前記判定部
3bに入力される。
【0053】既述のように、前記+側上限比較器3a1
では検出凹凸値が+側上限値を上回るとき出力が生じ、
−側下限比較器3a4では検出凹凸値が−側下限値を下
回るとき出力が生じるようになっており、そのいずれか
から出力が生じれば、前記オアゲート4aからは出力を
生じることとなる。既述のように、このオアゲート4a
に出力が生じ、これを判定部3bが受け取った場合は、
他のオアゲート4bの結果如何にかかわらず、該判定部
3bでは、その識別対象硬貨cを非真性硬貨であると判
定する。
では検出凹凸値が+側上限値を上回るとき出力が生じ、
−側下限比較器3a4では検出凹凸値が−側下限値を下
回るとき出力が生じるようになっており、そのいずれか
から出力が生じれば、前記オアゲート4aからは出力を
生じることとなる。既述のように、このオアゲート4a
に出力が生じ、これを判定部3bが受け取った場合は、
他のオアゲート4bの結果如何にかかわらず、該判定部
3bでは、その識別対象硬貨cを非真性硬貨であると判
定する。
【0054】既述のように、検出凹凸値が、前記+側上
限比較器3a1では+側上限値を上回り、−側下限比較
器3a4では−側下限値を下回る場合は、該検出凹凸値
の示す曲線は、図4の(c)に示した非真性硬貨曲線z
であることが明らかであるから、前記判定部3bでは当
然その様に判定されることになる。
限比較器3a1では+側上限値を上回り、−側下限比較
器3a4では−側下限値を下回る場合は、該検出凹凸値
の示す曲線は、図4の(c)に示した非真性硬貨曲線z
であることが明らかであるから、前記判定部3bでは当
然その様に判定されることになる。
【0055】また、既述のように、前記+側下限比較器
3a2では検出凹凸値が+側下限値を上回るとき出力が
生じ、−側上限比較器3a3では検出凹凸値が−側上限
値を下回るとき出力が生じるようになっており、そのい
ずれかから出力が生じれば、前記オアゲート4bからは
出力を生じることとなる。既述のように、このオアゲー
ト4bに出力が生じ、他のオアゲート4aから出力を生
じていない場合に、判定部3bは、その識別対象硬貨c
を真性硬貨であると判定する。
3a2では検出凹凸値が+側下限値を上回るとき出力が
生じ、−側上限比較器3a3では検出凹凸値が−側上限
値を下回るとき出力が生じるようになっており、そのい
ずれかから出力が生じれば、前記オアゲート4bからは
出力を生じることとなる。既述のように、このオアゲー
ト4bに出力が生じ、他のオアゲート4aから出力を生
じていない場合に、判定部3bは、その識別対象硬貨c
を真性硬貨であると判定する。
【0056】これも又前記したように、検出凹凸値が、
前記+側下限比較器3a2では+側下限値を上回り、−
側上限比較器3a3では−側上限値を下回る場合であっ
て、+側上限値を上回ることがなく、−側下限値を下回
ることがない場合は、該検出凹凸値の示す曲線は、図4
の(a)に示した真性硬貨曲線xであることが明らかで
あるから、前記判定部3bでは当然その様に判定される
こととなる。
前記+側下限比較器3a2では+側下限値を上回り、−
側上限比較器3a3では−側上限値を下回る場合であっ
て、+側上限値を上回ることがなく、−側下限値を下回
ることがない場合は、該検出凹凸値の示す曲線は、図4
の(a)に示した真性硬貨曲線xであることが明らかで
あるから、前記判定部3bでは当然その様に判定される
こととなる。
【0057】また前記出力有無検出器4cから出力が生
じるのみで、前記オアゲート4a、4bのいずれからも
出力が生じない場合は、前記判定部3bでは、その識別
対象硬貨cを非真性硬貨であると判定する。
じるのみで、前記オアゲート4a、4bのいずれからも
出力が生じない場合は、前記判定部3bでは、その識別
対象硬貨cを非真性硬貨であると判定する。
【0058】この場合は、該検出凹凸値の示す曲線は、
図4の(b)に示した非真性硬貨曲線yであることが明
らかであるから、前記判定部3bでは当然その様に判定
されることとなる。
図4の(b)に示した非真性硬貨曲線yであることが明
らかであるから、前記判定部3bでは当然その様に判定
されることとなる。
【0059】従ってこの実施例の硬貨の識別装置によれ
ば、極めて簡単な構成で、500円硬貨のような態様の
非真性硬貨の出回っている硬貨に対しては、非常に正確
にその真贋を判定することができるものである。
ば、極めて簡単な構成で、500円硬貨のような態様の
非真性硬貨の出回っている硬貨に対しては、非常に正確
にその真贋を判定することができるものである。
【0060】
【発明の効果】従って本発明の1の硬貨の識別装置によ
れば、特に500円硬貨の場合のように、非真性硬貨と
して出回るものが、その重量を真性硬貨と一致させるた
めに表裏面を平坦に削ったり、あるいは表裏面に複数の
穴又は凹みを形成したりしたものである場合には極めて
有効である。
れば、特に500円硬貨の場合のように、非真性硬貨と
して出回るものが、その重量を真性硬貨と一致させるた
めに表裏面を平坦に削ったり、あるいは表裏面に複数の
穴又は凹みを形成したりしたものである場合には極めて
有効である。
【0061】上記500円硬貨とその非真性硬貨のよう
な関係がある場合には、真性硬貨と非真性硬貨との違い
は凹凸の高さ(深さ)にあり、その形状は無視すること
ができる。それ故、前記のように、前記通路を転がりな
がら通過する識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸を検出
することに意味がある訳である。そしてこうして得られ
る識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸を示す連続する出
力曲線の中から上下のピーク値に着目し、前記のよう
に、真性硬貨のそれと比較して、前記の条件で真贋を判
定し、正確な結果を得ることができる。
な関係がある場合には、真性硬貨と非真性硬貨との違い
は凹凸の高さ(深さ)にあり、その形状は無視すること
ができる。それ故、前記のように、前記通路を転がりな
がら通過する識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸を検出
することに意味がある訳である。そしてこうして得られ
る識別対象硬貨の表面又は裏面の凹凸を示す連続する出
力曲線の中から上下のピーク値に着目し、前記のよう
に、真性硬貨のそれと比較して、前記の条件で真贋を判
定し、正確な結果を得ることができる。
【0062】即ち、本発明の硬貨の識別装置によれば、
極めて簡単な構成で、500円硬貨のような態様の非真
性硬貨の出回っている硬貨に対しては、非常に正確にそ
の真贋を判定することができるものである。
極めて簡単な構成で、500円硬貨のような態様の非真
性硬貨の出回っている硬貨に対しては、非常に正確にそ
の真贋を判定することができるものである。
【0063】本発明の2は、本発明の1の硬貨の識別装
置に於いて、前記凹凸検出手段として、前記通路を通過
する識別対象硬貨の表面又は裏面に向かって赤外線を照
射する赤外線発光素子と、該通路を通過する識別対象硬
貨の表面又は裏面からの反射赤外線を受光する受光素子
とで構成した反射形センサユニットを採用したものであ
り、それ故、識別対象硬貨の表裏面の凹凸を正確に検出
することができるものである。
置に於いて、前記凹凸検出手段として、前記通路を通過
する識別対象硬貨の表面又は裏面に向かって赤外線を照
射する赤外線発光素子と、該通路を通過する識別対象硬
貨の表面又は裏面からの反射赤外線を受光する受光素子
とで構成した反射形センサユニットを採用したものであ
り、それ故、識別対象硬貨の表裏面の凹凸を正確に検出
することができるものである。
【0064】本発明の3は、本発明の1の硬貨の識別装
置に於いて、前記判定手段を、前記凹凸検出手段の検出
した連続する曲線を描く検出凹凸値を、真性硬貨と認め
られるための凹凸値に於ける+側ピーク値の許容範囲で
ある+側上限値及び+側下限値と、−側ピーク値の許容
範囲である−側下限値及び−側上限値と比較する比較
部、並びに上記比較器による比較の結果から識別対象硬
貨の真贋を識別する判定部であって、比較の結果とし
て、前記凹凸検出手段が検出凹凸値の出力を継続する間
に、一度でも前記+側上限値を越え又は−側下限値を下
回った値を出力した場合は、識別対象硬貨は非真性硬貨
であると判定し、以上の出力は全くなく、一度でも+側
下限値を越え又は−側上限値を下回った値の出力をした
場合は、識別対象硬貨は真性硬貨であると判定し、また
以上のいずれの値の出力も全くない場合は、識別対象硬
貨は非真性硬貨であると判定する判定部で構成したもの
であり、それ故、簡明な手段でスピーディかつ正確に識
別対象硬貨の真贋の判定を行うことができる。
置に於いて、前記判定手段を、前記凹凸検出手段の検出
した連続する曲線を描く検出凹凸値を、真性硬貨と認め
られるための凹凸値に於ける+側ピーク値の許容範囲で
ある+側上限値及び+側下限値と、−側ピーク値の許容
範囲である−側下限値及び−側上限値と比較する比較
部、並びに上記比較器による比較の結果から識別対象硬
貨の真贋を識別する判定部であって、比較の結果とし
て、前記凹凸検出手段が検出凹凸値の出力を継続する間
に、一度でも前記+側上限値を越え又は−側下限値を下
回った値を出力した場合は、識別対象硬貨は非真性硬貨
であると判定し、以上の出力は全くなく、一度でも+側
下限値を越え又は−側上限値を下回った値の出力をした
場合は、識別対象硬貨は真性硬貨であると判定し、また
以上のいずれの値の出力も全くない場合は、識別対象硬
貨は非真性硬貨であると判定する判定部で構成したもの
であり、それ故、簡明な手段でスピーディかつ正確に識
別対象硬貨の真贋の判定を行うことができる。
【図1】一実施例の硬貨の識別装置の全体の構成を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図2】凹凸検出器が識別対象硬貨の表面又は裏面に於
いて相対的に走査することとなる軌跡を示した説明図。
いて相対的に走査することとなる軌跡を示した説明図。
【図3】判定手段の構成を示すブロック図。
【図4】(a)は真性500円硬貨の表面を走査した凹
凸検出器の出力曲線を示す図。(b)は表面が平坦に旋
削加工された500ウォン硬貨の該面を走査した凹凸検
出器の出力曲線を示す図。(c)は表面に多数の凹部が
形成された500ウォン硬貨の該面を走査した凹凸検出
器の出力曲線を示す図。
凸検出器の出力曲線を示す図。(b)は表面が平坦に旋
削加工された500ウォン硬貨の該面を走査した凹凸検
出器の出力曲線を示す図。(c)は表面に多数の凹部が
形成された500ウォン硬貨の該面を走査した凹凸検出
器の出力曲線を示す図。
1 通路 2 凹凸検出器 3 判定手段 3a 比較部 3a1 +側上限比較器 3a2 +側下限比較器 3a3 −側上限比較器 3a4 −側下限比較器 3b 判定部 4a、4b オアゲート 4c 出力有無検出器 5a +側上限値発生器 5b +側下限値発生器 5c −側上限値発生器 5d −側下限値発生器 c 識別対象硬貨 L1、L2、L3、L4 ライン t 軌跡 x 真性硬貨曲線 y 非真性硬貨曲線 z 非真性硬貨曲線
Claims (3)
- 【請求項1】 識別対象硬貨が移動する通路に面して配
した凹凸検出手段であって、該通路を通過する識別対象
硬貨の表面又は裏面の凹凸を検出する凹凸検出手段と、 上記凹凸検出手段によって連続して得られる識別対象硬
貨の表面又は裏面の検出凹凸値に於ける上下のピーク値
を、真性硬貨についての基準となる上下のピーク値と比
較して、該検出凹凸値に於ける上下のピーク値が基準と
なる上下のピーク値と一定の許容範囲内で一致していれ
ば、真性硬貨であると判定し、そうでなければ、非真性
硬貨であると判定する判定手段とで構成した硬貨の識別
装置。 - 【請求項2】 前記凹凸検出手段として、前記通路を通
過する識別対象硬貨の表面又は裏面に向かって赤外線を
照射する赤外線発光素子と、該通路を通過する識別対象
硬貨の表面又は裏面からの反射赤外線を受光する受光素
子とで構成した反射形センサユニットを採用した請求項
1の硬貨の識別装置。 - 【請求項3】 前記判定手段を、 前記凹凸検出手段の検出した連続する曲線を描く検出凹
凸値を、真性硬貨と認められるための凹凸値に於ける+
側ピーク値の許容範囲である+側上限値及び+側下限値
と、−側ピーク値の許容範囲である−側下限値及び−側
上限値と比較する比較部、 並びに上記比較部による比較の結果から識別対象硬貨の
真贋を識別する判定部であって、比較の結果として、前
記凹凸検出手段が検出凹凸値の出力を継続する間に、前
記+側上限値を上回り又は−側下限値を下回った値を出
力した場合は、識別対象硬貨は非真性硬貨であると判定
し、以上の出力は全くなく、+側下限値を上回り又は−
側上限値を下回った値を出力した場合は、識別対象硬貨
は真性硬貨であると判定し、また以上のいずれの値の出
力も全くない場合は、識別対象硬貨は非真性硬貨である
と判定する判定部で構成した請求項1の硬貨の識別装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000032869A JP2001222733A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 硬貨の識別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000032869A JP2001222733A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 硬貨の識別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001222733A true JP2001222733A (ja) | 2001-08-17 |
Family
ID=18557423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000032869A Pending JP2001222733A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 硬貨の識別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001222733A (ja) |
-
2000
- 2000-02-10 JP JP2000032869A patent/JP2001222733A/ja active Pending
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