JP2001220726A - 河川用木工沈床、およびそれに使用する平行枠体 - Google Patents
河川用木工沈床、およびそれに使用する平行枠体Info
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- JP2001220726A JP2001220726A JP2000032124A JP2000032124A JP2001220726A JP 2001220726 A JP2001220726 A JP 2001220726A JP 2000032124 A JP2000032124 A JP 2000032124A JP 2000032124 A JP2000032124 A JP 2000032124A JP 2001220726 A JP2001220726 A JP 2001220726A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有害な素材の一切を排除して自然環境の保護
に配慮したものであって、しかも経済的に建設すること
を実現可能とする新規な構造からなる河川用木工沈床、
およびそに使用する新規な構造からなる平行枠体を提供
する。 【解決手段】 整地された河床上で、所定間隔の格子状
配置の交点毎に支柱部1,1,……を立設した上、これ
ら支柱部1,1,……間に略水平状に配置、連接してい
く単位平行枠体2,2,……および役もの平行枠体3,
3,……が、両端に夫々支柱部1,1,……を抱え込む
構造で架け渡され、格子状配置の一方方向側に架け渡さ
れるものと、それらに交叉する方向に架け渡されるもの
とが、各支柱部1,1,……周りにおいて上下方向に交
互に段重ねとなるように所定段数分だけ積み重ねられ、
篭状空間部5,5,……に、河底用石塊7,7,……を
充填し、石塊群床を形成してなる河川用木工沈床であ
る。
に配慮したものであって、しかも経済的に建設すること
を実現可能とする新規な構造からなる河川用木工沈床、
およびそに使用する新規な構造からなる平行枠体を提供
する。 【解決手段】 整地された河床上で、所定間隔の格子状
配置の交点毎に支柱部1,1,……を立設した上、これ
ら支柱部1,1,……間に略水平状に配置、連接してい
く単位平行枠体2,2,……および役もの平行枠体3,
3,……が、両端に夫々支柱部1,1,……を抱え込む
構造で架け渡され、格子状配置の一方方向側に架け渡さ
れるものと、それらに交叉する方向に架け渡されるもの
とが、各支柱部1,1,……周りにおいて上下方向に交
互に段重ねとなるように所定段数分だけ積み重ねられ、
篭状空間部5,5,……に、河底用石塊7,7,……を
充填し、石塊群床を形成してなる河川用木工沈床であ
る。
Description
【0001】
【発明の目的】この発明は、河床を洗堀から保護すると
共に、河川に生息する動物の生息空間を確保する河川用
木工沈床に関するものであり、特に、有害な素材の一切
を排除して自然環境の保護に配慮したものであって、し
かも経済的に建設することを実現可能とする新規な構造
からなる河川用木工沈床、およびそれに使用する新規な
構造からなる平行枠体を提供しようとするものである。
共に、河川に生息する動物の生息空間を確保する河川用
木工沈床に関するものであり、特に、有害な素材の一切
を排除して自然環境の保護に配慮したものであって、し
かも経済的に建設することを実現可能とする新規な構造
からなる河川用木工沈床、およびそれに使用する新規な
構造からなる平行枠体を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】我が国における河川の多くは、大陸の諸
外国のそれに比較して短く急流であり、河岸や河床の増
水による被害が大きく、河川形状を適正に維持、管理し
なければ、大雨や集中豪雨等が発生したときに河床に強
い洗堀を発生し、浅瀬と深掘れが交互に現れる砂礫洲を
もつ底面形状となって、瀬から淵に流れ込む水衝部にお
いて側方への浸食作用が極端に大きくなり、河岸の流失
や堤防の決壊等を招いて周辺住民に多大な被害を及ぼす
虞れがあることから、流路を固定する護岸や床固め工を
充分に施す必要があり、更に、このような河道形状の改
変は、洪水の際の流速の増加を招き、河床に働く掃流力
を増大させてしまうため、強固な構造とせざるを得ず、
これまでのところでは、安全性や経済性を優先して三面
張護岸に代表されるコンクリートやブロックを多用した
河川施設を施工してしまうことが多かった。
外国のそれに比較して短く急流であり、河岸や河床の増
水による被害が大きく、河川形状を適正に維持、管理し
なければ、大雨や集中豪雨等が発生したときに河床に強
い洗堀を発生し、浅瀬と深掘れが交互に現れる砂礫洲を
もつ底面形状となって、瀬から淵に流れ込む水衝部にお
いて側方への浸食作用が極端に大きくなり、河岸の流失
や堤防の決壊等を招いて周辺住民に多大な被害を及ぼす
虞れがあることから、流路を固定する護岸や床固め工を
充分に施す必要があり、更に、このような河道形状の改
変は、洪水の際の流速の増加を招き、河床に働く掃流力
を増大させてしまうため、強固な構造とせざるを得ず、
これまでのところでは、安全性や経済性を優先して三面
張護岸に代表されるコンクリートやブロックを多用した
河川施設を施工してしまうことが多かった。
【0003】しかしながら、このような三面を壁で囲ん
でしまうような護岸施設は、河川周辺を如何にも人工的
で無味乾燥とした景観となって人々を川原から遠ざけて
しまうばかりでなく、河川に生息する魚類を始めとする
水棲動物の生息環境を単調化して環境の多様化が損なわ
れ、流域の生態系を崩して生物の数や種類を著しく減少
させ、延いては環境破壊にも繋がることが懸念されるこ
とから、最近になってそうした施設の是非が盛んに問わ
れ始めるようになってきた。
でしまうような護岸施設は、河川周辺を如何にも人工的
で無味乾燥とした景観となって人々を川原から遠ざけて
しまうばかりでなく、河川に生息する魚類を始めとする
水棲動物の生息環境を単調化して環境の多様化が損なわ
れ、流域の生態系を崩して生物の数や種類を著しく減少
させ、延いては環境破壊にも繋がることが懸念されるこ
とから、最近になってそうした施設の是非が盛んに問わ
れ始めるようになってきた。
【0004】こうした河川施設の整備に伴う自然破壊を
防止する技術として、例えば、実開平7−31926号
考案に開示される沈床工や、実用新案登録番号第300
8694号考案として示された護岸用ブロック等に代表
されるような対応技術の提案がなされるれるようになっ
てきており、それらは、何れもコンクリートを用いた基
礎部に対し、木材や鋼材等を井桁状あるいは柵状に組み
合わせたものを装着して河床や河岸に設置した上、その
収容空間部内に石塊を詰め込み、定着させる構成を要旨
とするものであって、これらの施設を設置することによ
り、河床や河岸の洗堀を防止すると共に、河川生物の生
息空間を確保することができ、しかも井桁状や柵状に組
み合わせる素材に、丸太や角材等の木材を選択すれば、
温もりのある景観を得ることができるという特徴を持つ
ものである。
防止する技術として、例えば、実開平7−31926号
考案に開示される沈床工や、実用新案登録番号第300
8694号考案として示された護岸用ブロック等に代表
されるような対応技術の提案がなされるれるようになっ
てきており、それらは、何れもコンクリートを用いた基
礎部に対し、木材や鋼材等を井桁状あるいは柵状に組み
合わせたものを装着して河床や河岸に設置した上、その
収容空間部内に石塊を詰め込み、定着させる構成を要旨
とするものであって、これらの施設を設置することによ
り、河床や河岸の洗堀を防止すると共に、河川生物の生
息空間を確保することができ、しかも井桁状や柵状に組
み合わせる素材に、丸太や角材等の木材を選択すれば、
温もりのある景観を得ることができるという特徴を持つ
ものである。
【0005】しかしながら、このようなコンクリート製
の基礎部を有する河川施設は、設置の際に、コンクリー
ト成型用の大掛かりな型枠が必要である上、コンクリー
ト成型工場からの輸送車両やクレーン等、多くの建設機
械を必要とすることになるため、勢いその施工費用は嵩
み、また、素材に使用するコンクリートや鋼材等は、老
朽化した後の改修段階には、その処分に多大な労力と経
費とを要する産業廃棄物となってしまうという厄介な問
題を抱え込むものでもあった。
の基礎部を有する河川施設は、設置の際に、コンクリー
ト成型用の大掛かりな型枠が必要である上、コンクリー
ト成型工場からの輸送車両やクレーン等、多くの建設機
械を必要とすることになるため、勢いその施工費用は嵩
み、また、素材に使用するコンクリートや鋼材等は、老
朽化した後の改修段階には、その処分に多大な労力と経
費とを要する産業廃棄物となってしまうという厄介な問
題を抱え込むものでもあった。
【0006】この発明は、以上のように河川の洗堀の防
止や、河川生物の生息空間の確保に有効である上、自然
環境に優しく、老朽後も河床に一体化してしまう多自然
型の川造りに好適な木工沈床を実現することができない
ものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、
長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返して
きた結果、今回、遂に新規な構造の河川用木工沈床、お
よびそれに使用する新規な構造の平行枠体を実現化する
ことに成功したものであり、以下では、図面に示すこの
発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述すること
とする。
止や、河川生物の生息空間の確保に有効である上、自然
環境に優しく、老朽後も河床に一体化してしまう多自然
型の川造りに好適な木工沈床を実現することができない
ものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、
長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返して
きた結果、今回、遂に新規な構造の河川用木工沈床、お
よびそれに使用する新規な構造の平行枠体を実現化する
ことに成功したものであり、以下では、図面に示すこの
発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述すること
とする。
【0007】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明の河川用木工沈
床は、基本的に次のような構成から成り立っている。即
ち、整地された河床上で、所定間隔の格子状配置の交点
毎に支柱部を立設した上、格子状配置に従った縦横の支
柱部間に略水平状に配置、連接していく単位平行枠体お
よび役もの平行枠体が、少なくともその両端に夫々支柱
部を抱え込むか、半抱えとする組合せ構造で各支柱部間
に架け渡され、それらの複数が同一方向に連続されると
共に、格子状配置の一方方向側に架け渡されるものと、
それらに交叉する方向に架け渡されるものとが、各支柱
部周りにおいて上下方向に交互に段重ねとなるように所
定段数分だけ積み重ねられ、それら平行枠体と支柱部と
によって囲まれた格子状配置の多数の篭状空間部には、
平行枠体の厚み以上の大きさのものを主体とした河底用
石塊を充填し、河床に所望層厚の石塊群床を形成してな
る如くした構成を要旨とするものである。
らも明確に理解されるように、この発明の河川用木工沈
床は、基本的に次のような構成から成り立っている。即
ち、整地された河床上で、所定間隔の格子状配置の交点
毎に支柱部を立設した上、格子状配置に従った縦横の支
柱部間に略水平状に配置、連接していく単位平行枠体お
よび役もの平行枠体が、少なくともその両端に夫々支柱
部を抱え込むか、半抱えとする組合せ構造で各支柱部間
に架け渡され、それらの複数が同一方向に連続されると
共に、格子状配置の一方方向側に架け渡されるものと、
それらに交叉する方向に架け渡されるものとが、各支柱
部周りにおいて上下方向に交互に段重ねとなるように所
定段数分だけ積み重ねられ、それら平行枠体と支柱部と
によって囲まれた格子状配置の多数の篭状空間部には、
平行枠体の厚み以上の大きさのものを主体とした河底用
石塊を充填し、河床に所望層厚の石塊群床を形成してな
る如くした構成を要旨とするものである。
【0008】上記した基本的な構成からなるこの発明の
河川用木工沈床を、より具体的な構成によるものとして
示すと、整地された河床上で、所定間隔の格子状配置の
交点毎およびそれら交点間に支柱部を立設した上、格子
状配置に従った縦横の支柱部間であって、3本以上の支
柱部に跨がる配置で略水平状に連接していく単位平行枠
体、およびそれよりも少ない数の支柱部に跨がる配置で
略水平状に連接していく役もの平行枠体が、少なくとも
その両端に夫々支柱部を抱え込むか、半抱えとする組合
せ構造で支柱部間に架け渡され、それらの複数が同一方
向に連続されると共に、格子状配置の一方方向側に架け
渡されるものと、それらに交叉する方向に架け渡される
ものとが、各支柱部周りにおいて上下方向に交互に段重
ねとなるように所定段数分だけ積み重ねられ、それら平
行枠体と支柱部とによって囲まれた格子状配置の多数の
篭状空間部には、平行枠体の厚み以上の大きさのものを
主体とした河底用石塊を充填し、河床に所望層厚の石塊
群床を形成してなる構成を要旨とする河川用木工沈床と
いうことができる。
河川用木工沈床を、より具体的な構成によるものとして
示すと、整地された河床上で、所定間隔の格子状配置の
交点毎およびそれら交点間に支柱部を立設した上、格子
状配置に従った縦横の支柱部間であって、3本以上の支
柱部に跨がる配置で略水平状に連接していく単位平行枠
体、およびそれよりも少ない数の支柱部に跨がる配置で
略水平状に連接していく役もの平行枠体が、少なくとも
その両端に夫々支柱部を抱え込むか、半抱えとする組合
せ構造で支柱部間に架け渡され、それらの複数が同一方
向に連続されると共に、格子状配置の一方方向側に架け
渡されるものと、それらに交叉する方向に架け渡される
ものとが、各支柱部周りにおいて上下方向に交互に段重
ねとなるように所定段数分だけ積み重ねられ、それら平
行枠体と支柱部とによって囲まれた格子状配置の多数の
篭状空間部には、平行枠体の厚み以上の大きさのものを
主体とした河底用石塊を充填し、河床に所望層厚の石塊
群床を形成してなる構成を要旨とする河川用木工沈床と
いうことができる。
【0009】更に具体的には、整地された河床上で、所
定間隔の格子状配置の交点毎およびそれら交点間に支柱
部を立設した上、格子状配置に従った縦横の支柱部間で
あって、3本以上の支柱部に跨がる配置で略水平状に連
接していく単位平行枠体、およびそれよりも少ない数の
支柱部に跨がる配置で略水平状に連接していく役もの平
行枠体が、少なくともその両端に夫々支柱部を抱え込む
か、半抱えとする組合せ構造であり、しかも同一方向の
もので隣接して平行するもの同士を同一配置としないよ
う規制して支柱部間に架け渡され、それらの複数が同一
方向に連続されると共に、格子状配置の一方方向側に架
け渡されるものと、それらに交叉する方向に架け渡され
るものとが、各支柱部周りにおいて上下方向に交互に段
重ねとなるように所定段数分だけ積み重ねられ、それら
平行枠体と支柱部とによって囲まれた格子状配置の多数
の篭状空間部には、平行枠体の厚み以上の大きさのもの
を主体とした河底用石塊を充填し、河床に所望層厚の石
塊群床を形成してなる構成を要旨とする河川用木工沈床
である。
定間隔の格子状配置の交点毎およびそれら交点間に支柱
部を立設した上、格子状配置に従った縦横の支柱部間で
あって、3本以上の支柱部に跨がる配置で略水平状に連
接していく単位平行枠体、およびそれよりも少ない数の
支柱部に跨がる配置で略水平状に連接していく役もの平
行枠体が、少なくともその両端に夫々支柱部を抱え込む
か、半抱えとする組合せ構造であり、しかも同一方向の
もので隣接して平行するもの同士を同一配置としないよ
う規制して支柱部間に架け渡され、それらの複数が同一
方向に連続されると共に、格子状配置の一方方向側に架
け渡されるものと、それらに交叉する方向に架け渡され
るものとが、各支柱部周りにおいて上下方向に交互に段
重ねとなるように所定段数分だけ積み重ねられ、それら
平行枠体と支柱部とによって囲まれた格子状配置の多数
の篭状空間部には、平行枠体の厚み以上の大きさのもの
を主体とした河底用石塊を充填し、河床に所望層厚の石
塊群床を形成してなる構成を要旨とする河川用木工沈床
である。
【0010】改修対象となる河川箇所は、その上流にお
いて公知の適宜手段によって塞き止められ、同所を迂
回、流下するようにした附帯工事がなされた上、バック
ホーやパワーショベル等の建設機械を駆使してそれまで
のコンクリート製川底を撤収するか、あるいは自然のま
まに放置されて荒れた川底であれば、不要な石塊や埋没
朽木、ヘドロ等を取り除き、所定深さに均平化したりし
た上、単位平行枠体および役もの平行枠体の組合せによ
る所定間隔の格子状配置により、河川改修を必要とする
所要範囲に渡って多数の篭状空間部を自由に形成してい
くことができるよう計測、測量され、後述する支柱部の
立設位置となる格子状配置の交点が決定されていく。
いて公知の適宜手段によって塞き止められ、同所を迂
回、流下するようにした附帯工事がなされた上、バック
ホーやパワーショベル等の建設機械を駆使してそれまで
のコンクリート製川底を撤収するか、あるいは自然のま
まに放置されて荒れた川底であれば、不要な石塊や埋没
朽木、ヘドロ等を取り除き、所定深さに均平化したりし
た上、単位平行枠体および役もの平行枠体の組合せによ
る所定間隔の格子状配置により、河川改修を必要とする
所要範囲に渡って多数の篭状空間部を自由に形成してい
くことができるよう計測、測量され、後述する支柱部の
立設位置となる格子状配置の交点が決定されていく。
【0011】決定された交点には、少なくとも形成すべ
き篭状空間部の深さ以上の長さを有し、篭状空間部の周
壁部分を構成するための単位平行枠体や役もの平行枠体
等の平行枠体の各端部あるいは両端の中の何れか一方だ
けから抱き抱え状とされる構造で、且つ鉛直面内におい
て直交する組合せとなるようにした木材製の支柱部が、
予め林立状に仮支えされて立設施工されるか、あるいは
適宜箇所の交点から格子状配置に従った四方向あるいは
二方向に順次平行枠体を当接状あるいは上方から嵌め込
み状に組み合わせていく工程を繰り返しながら、その都
度支柱部を増設していく施工手段によって立設される。
き篭状空間部の深さ以上の長さを有し、篭状空間部の周
壁部分を構成するための単位平行枠体や役もの平行枠体
等の平行枠体の各端部あるいは両端の中の何れか一方だ
けから抱き抱え状とされる構造で、且つ鉛直面内におい
て直交する組合せとなるようにした木材製の支柱部が、
予め林立状に仮支えされて立設施工されるか、あるいは
適宜箇所の交点から格子状配置に従った四方向あるいは
二方向に順次平行枠体を当接状あるいは上方から嵌め込
み状に組み合わせていく工程を繰り返しながら、その都
度支柱部を増設していく施工手段によって立設される。
【0012】こうして格子状配置の交点毎に立設される
支柱部(主要部分のもの)に対し、篭状空間部の周壁部
分を構成することとなる所定単位寸法に予め工場生産さ
れた平板状構造で既成部材化した平行枠体個々は、同一
水平面内では、格子状配置の一方方向のものだけが、前
記支柱部で隣接するもの同士の間に少なくとも一個が配
されていくようにした配置関係で所定格子状配置一杯ま
で順次接続され、同水平面の直上の水平面内のものは、
格子状配置の他方方向に向け、同様に隣接する支柱部同
士の間に少なくとも一個が配されていくようにした配置
関係で所定格子状配置一杯まで順次接続されるようにす
るものであり、したがって、支柱部周りの上下には、方
向を一層毎に変え、交叉構造となるようにして平行枠体
(単位平行枠体あるいは役もの平行枠体)が積み重ねら
れており、当該支柱部に対し、各平行枠体は、全てがそ
の側面から直交状に当接されると共に、該支柱部断面の
半分を抱き抱え状にする構造となり、しかも、隣接する
支柱部相互間で、篭状空間部の各周壁を構成する部分の
ものは、上下に一層分(方向の違う層の平行枠体分)の
厚み相当寸法を空けた積み重ね構造に形成されることと
なる。
支柱部(主要部分のもの)に対し、篭状空間部の周壁部
分を構成することとなる所定単位寸法に予め工場生産さ
れた平板状構造で既成部材化した平行枠体個々は、同一
水平面内では、格子状配置の一方方向のものだけが、前
記支柱部で隣接するもの同士の間に少なくとも一個が配
されていくようにした配置関係で所定格子状配置一杯ま
で順次接続され、同水平面の直上の水平面内のものは、
格子状配置の他方方向に向け、同様に隣接する支柱部同
士の間に少なくとも一個が配されていくようにした配置
関係で所定格子状配置一杯まで順次接続されるようにす
るものであり、したがって、支柱部周りの上下には、方
向を一層毎に変え、交叉構造となるようにして平行枠体
(単位平行枠体あるいは役もの平行枠体)が積み重ねら
れており、当該支柱部に対し、各平行枠体は、全てがそ
の側面から直交状に当接されると共に、該支柱部断面の
半分を抱き抱え状にする構造となり、しかも、隣接する
支柱部相互間で、篭状空間部の各周壁を構成する部分の
ものは、上下に一層分(方向の違う層の平行枠体分)の
厚み相当寸法を空けた積み重ね構造に形成されることと
なる。
【0013】これに対し、所望する自由な領域となる川
底範囲一杯に渡って連続状に形成された格子状配置の多
数の篭状空間部の中、平面配置上外側に位置するものの
外周壁(換言すれば全体平面形の輪郭部分に相当する周
壁)のための交点における支柱部(但し、入隅部分のも
のは除かれる。)、および出隅部分に位置する支柱部周
りでは、前記した主要部における支柱部のそれとは異な
り、外周壁に沿う方向の平行枠体は、その方向のもの同
士が前記主要部における支柱部への接続構造と同様とな
るものの、その方向に交叉する方向の平行枠体は、その
平行枠体端部で完全に該支柱部を完全に抱え込む構造の
ものとして組み合わされなければならず、特に出隅の支
柱部周りでは、方向の違う双方とも支柱部を完全に抱え
込む構造のものとされなければならない。
底範囲一杯に渡って連続状に形成された格子状配置の多
数の篭状空間部の中、平面配置上外側に位置するものの
外周壁(換言すれば全体平面形の輪郭部分に相当する周
壁)のための交点における支柱部(但し、入隅部分のも
のは除かれる。)、および出隅部分に位置する支柱部周
りでは、前記した主要部における支柱部のそれとは異な
り、外周壁に沿う方向の平行枠体は、その方向のもの同
士が前記主要部における支柱部への接続構造と同様とな
るものの、その方向に交叉する方向の平行枠体は、その
平行枠体端部で完全に該支柱部を完全に抱え込む構造の
ものとして組み合わされなければならず、特に出隅の支
柱部周りでは、方向の違う双方とも支柱部を完全に抱え
込む構造のものとされなければならない。
【0014】また、格子状配置の格子目が、単位平行枠
体よりも大きく、交点の支柱部間に複数の単位平行枠
体、あるいは一つまたは複数の単位平行枠体に役もの平
行枠体を連結配置しなければならない格子状配置となる
場合の、交点における支柱部間で、単位平行枠体相互ま
たは単位平行枠体と役もの平行枠体との間に立設するこ
ととなる支柱部周りでは、同一層における同一方向の平
行枠体各端部だけが、前記主要部の支柱部におけると同
様に、当該支柱部断面の半分を抱き抱え状にする構造で
直交状に当接、連結された上、その直上には、上下の平
行枠体の所定間隙を保持すると共に、先の半抱え状の当
接構造を固定するための、前記主要部における支柱部周
りの構造でいえば他方方向に延びる平行枠体の代わりと
する根絡み平行枠体が、支柱部の上端側から挿入状とす
るか、現場組立て式構造のものとして横方向から嵌合状
とされ、その上に、同様に平行枠体が載置されて当該支
柱部に当接、連結していく組み合わせ構造を順次繰り返
すことになる。
体よりも大きく、交点の支柱部間に複数の単位平行枠
体、あるいは一つまたは複数の単位平行枠体に役もの平
行枠体を連結配置しなければならない格子状配置となる
場合の、交点における支柱部間で、単位平行枠体相互ま
たは単位平行枠体と役もの平行枠体との間に立設するこ
ととなる支柱部周りでは、同一層における同一方向の平
行枠体各端部だけが、前記主要部の支柱部におけると同
様に、当該支柱部断面の半分を抱き抱え状にする構造で
直交状に当接、連結された上、その直上には、上下の平
行枠体の所定間隙を保持すると共に、先の半抱え状の当
接構造を固定するための、前記主要部における支柱部周
りの構造でいえば他方方向に延びる平行枠体の代わりと
する根絡み平行枠体が、支柱部の上端側から挿入状とす
るか、現場組立て式構造のものとして横方向から嵌合状
とされ、その上に、同様に平行枠体が載置されて当該支
柱部に当接、連結していく組み合わせ構造を順次繰り返
すことになる。
【0015】以上のような支柱部周りの構造により、所
望する自由な領域となる川底範囲に渡って連続状に格子
状配置の多数の篭状空間部を形成していくのに際し、必
要があれば、それら多数の篭状空間部の全てあるいは必
要箇所のものについて、第一層目の平行枠体に交叉する
方向に段積みされた第二層目の平行枠体と同一層となる
ようにして、適宜間隔置きに敷木部を敷き並べてから、
それら第二層目の単位平行枠体および役もの平行枠体と
その層に含まれる敷木部との上に、所定の如く順次交叉
状段重ねに第三層目以降の単位平行枠体および役もの平
行枠体を所望段数まで積み重ねていくよう構成した、言
わば底付き篭状空間部となるようにしたものとすること
もできる。
望する自由な領域となる川底範囲に渡って連続状に格子
状配置の多数の篭状空間部を形成していくのに際し、必
要があれば、それら多数の篭状空間部の全てあるいは必
要箇所のものについて、第一層目の平行枠体に交叉する
方向に段積みされた第二層目の平行枠体と同一層となる
ようにして、適宜間隔置きに敷木部を敷き並べてから、
それら第二層目の単位平行枠体および役もの平行枠体と
その層に含まれる敷木部との上に、所定の如く順次交叉
状段重ねに第三層目以降の単位平行枠体および役もの平
行枠体を所望段数まで積み重ねていくよう構成した、言
わば底付き篭状空間部となるようにしたものとすること
もできる。
【0016】さらには、河床上に第一層目の単位平行枠
体および役もの平行枠体から、既述の如くして、順次交
叉状段重ねに第二層目以降の単位平行枠体および役もの
平行枠体を所望段数まで積み重ね、予定されたとおりに
所望する自由な領域となる川底範囲に渡って連続状に格
子状配置の多数の篭状空間部を形成した後、それら篭状
空間部の全て、あるいは必要箇所のものについて、最上
位層目の単位平行枠体および役もの平行枠体で、隣接す
るもの相互間に、当該最上位層目の単位平行枠体および
役もの平行枠体に平行し、且つ所定間隔を置いて蓋木部
を敷き並べ、言わば蓋付き篭状空間部となるようにした
上、それら最上位層目の単位平行枠体および役もの平行
枠体とその層に含まれる蓋木部との上に、更にそれら最
上位層目の単位平行枠体および役もの平行枠体に交差す
るようにして、固定用の単位平行枠体および役もの平行
枠体が、各支柱部間に架け渡され、対応する支柱部に適
宜固定されてなるものに構成することもでき、当然なが
ら、それら底付き篭状空間部あるいは蓋付き篭状空間部
とする構成は、一つの篭状空間部に同時に採用すること
もできれば、何れか一方だけのものとしたり、あるいは
隣接する篭状空間部に交互に採用したものとする等、目
的に応じて適宜組合せのものとすることができる。
体および役もの平行枠体から、既述の如くして、順次交
叉状段重ねに第二層目以降の単位平行枠体および役もの
平行枠体を所望段数まで積み重ね、予定されたとおりに
所望する自由な領域となる川底範囲に渡って連続状に格
子状配置の多数の篭状空間部を形成した後、それら篭状
空間部の全て、あるいは必要箇所のものについて、最上
位層目の単位平行枠体および役もの平行枠体で、隣接す
るもの相互間に、当該最上位層目の単位平行枠体および
役もの平行枠体に平行し、且つ所定間隔を置いて蓋木部
を敷き並べ、言わば蓋付き篭状空間部となるようにした
上、それら最上位層目の単位平行枠体および役もの平行
枠体とその層に含まれる蓋木部との上に、更にそれら最
上位層目の単位平行枠体および役もの平行枠体に交差す
るようにして、固定用の単位平行枠体および役もの平行
枠体が、各支柱部間に架け渡され、対応する支柱部に適
宜固定されてなるものに構成することもでき、当然なが
ら、それら底付き篭状空間部あるいは蓋付き篭状空間部
とする構成は、一つの篭状空間部に同時に採用すること
もできれば、何れか一方だけのものとしたり、あるいは
隣接する篭状空間部に交互に採用したものとする等、目
的に応じて適宜組合せのものとすることができる。
【0017】篭状空間部の周壁部分を構成するための単
位平行枠体や役もの平行枠体等の平行枠体、および支柱
部、敷木部、蓋木部は、樹皮を剥いだ間伐材等天然木材
を、丸太のままか、太鼓落としあるいは三面落とし、四
角柱状に切り出す等製材加工したものを採用することが
でき、できるだけ金物類の使用をしないか、極力控える
ようにすべきであり、また、河底用石塊としても、篭状
空間部周壁部分を構成するために、所定間隙を空けて上
下に重ねられている平行枠体相互の間隙からこぼれ出し
てしまうことのない大きさの玉石あるいは破砕岩石等天
然石を採用するようにし、河底全体が天然素材によって
構築されるようにすべきである。
位平行枠体や役もの平行枠体等の平行枠体、および支柱
部、敷木部、蓋木部は、樹皮を剥いだ間伐材等天然木材
を、丸太のままか、太鼓落としあるいは三面落とし、四
角柱状に切り出す等製材加工したものを採用することが
でき、できるだけ金物類の使用をしないか、極力控える
ようにすべきであり、また、河底用石塊としても、篭状
空間部周壁部分を構成するために、所定間隙を空けて上
下に重ねられている平行枠体相互の間隙からこぼれ出し
てしまうことのない大きさの玉石あるいは破砕岩石等天
然石を採用するようにし、河底全体が天然素材によって
構築されるようにすべきである。
【0018】
【関連する発明】上記したこの発明の基本をなす河川用
木工沈床に関連し、この発明には、それに使用する平行
枠体も包含しており、その構成の要旨は、基本的に次の
とおりのものである。即ち、単位平行枠体は、所定長さ
の一対の渡し材部を支柱部断面に相当する間隔を置いて
平行させた上、それらの両端側に夫々支柱部半裁断面に
略相当する半抱え空間部を確保して繋ぎ材部を組合せ、
一体化してなる中間用単位平行枠体と、何れか一方の端
部側だけに同半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とす
る配置に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなる末端用単位
平行枠体とからなるものに形成される一方、役もの平行
枠体は、前記単位平行枠体によって連接される本数の支
柱部の各支柱部相互間に相当する長さか、それの整数倍
で、当該単位平行枠体よりも短い長さとした渡し材部を
支柱部断面に相当する間隔を置いて平行させた上、それ
らの何れか一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相当
する半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に
繋ぎ材部を組合せ、一体化してなるものに形成されてな
るものである。
木工沈床に関連し、この発明には、それに使用する平行
枠体も包含しており、その構成の要旨は、基本的に次の
とおりのものである。即ち、単位平行枠体は、所定長さ
の一対の渡し材部を支柱部断面に相当する間隔を置いて
平行させた上、それらの両端側に夫々支柱部半裁断面に
略相当する半抱え空間部を確保して繋ぎ材部を組合せ、
一体化してなる中間用単位平行枠体と、何れか一方の端
部側だけに同半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とす
る配置に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなる末端用単位
平行枠体とからなるものに形成される一方、役もの平行
枠体は、前記単位平行枠体によって連接される本数の支
柱部の各支柱部相互間に相当する長さか、それの整数倍
で、当該単位平行枠体よりも短い長さとした渡し材部を
支柱部断面に相当する間隔を置いて平行させた上、それ
らの何れか一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相当
する半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に
繋ぎ材部を組合せ、一体化してなるものに形成されてな
るものである。
【0019】この基本的な構成の平行枠体をより具体的
なものとして示すと、単位平行枠体は、所定長さの一対
の渡し材部を支柱部断面に相当する間隔を置いて平行さ
せた上、それらの両端側に夫々支柱部半裁断面に略相当
する半抱え空間部を確保して繋ぎ材部を組合せ、一体化
してなる中間用単位平行枠体と、何れか一方の端部側だ
けに同半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置
に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなる末端用単位平行枠
体とからなるものに形成される一方、役もの平行枠体
は、前記単位平行枠体によって連接される本数の支柱部
の各支柱部相互間に相当する長さか、それの整数倍で、
当該単位平行枠体よりも短い長さとした渡し材部を支柱
部断面に相当する間隔を置いて平行させた上、それらの
何れか一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相当する
半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋ぎ
材部を組合せ、一体化してなる連接用役もの平行枠体
と、両端側とも閉鎖状とする配置であって、間に支柱部
全断面に略相当する抱え込み空間部を確保できるように
した配置に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなる独立用役
もの平行枠体とからなるものに形成されたものであると
いうことができる。
なものとして示すと、単位平行枠体は、所定長さの一対
の渡し材部を支柱部断面に相当する間隔を置いて平行さ
せた上、それらの両端側に夫々支柱部半裁断面に略相当
する半抱え空間部を確保して繋ぎ材部を組合せ、一体化
してなる中間用単位平行枠体と、何れか一方の端部側だ
けに同半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置
に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなる末端用単位平行枠
体とからなるものに形成される一方、役もの平行枠体
は、前記単位平行枠体によって連接される本数の支柱部
の各支柱部相互間に相当する長さか、それの整数倍で、
当該単位平行枠体よりも短い長さとした渡し材部を支柱
部断面に相当する間隔を置いて平行させた上、それらの
何れか一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相当する
半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋ぎ
材部を組合せ、一体化してなる連接用役もの平行枠体
と、両端側とも閉鎖状とする配置であって、間に支柱部
全断面に略相当する抱え込み空間部を確保できるように
した配置に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなる独立用役
もの平行枠体とからなるものに形成されたものであると
いうことができる。
【0020】平行枠体は、その複数を支柱部間に適宜架
け渡し状に組み合わせることにより、河底用石塊の充填
可能な篭状空間部を形成する囲み込みの機能を果たすも
のであって、両端に支柱部を抱え込むか、半抱えとする
組合せ構造を有していて、所定間隔とした格子状配置の
交点か、あるいはその間の所定箇所に立設された支柱部
間に架け渡されるものであり、単位平行枠体および役も
の平行枠体等を含む概念であり、例えば、支柱部断面に
相当する間隔を置いて平行状とした所定長さの一対の渡
し材部の両端側間に、支柱部断面に略相当する抱え込み
空間部を確保して繋ぎ材部を組み合わせ、一体化したも
のとすることができる外、一本の渡し材部の両端側の夫
々に支柱部断面に略相当する抱え込み空間部を確保可能
な枠状部を形成したものとすることができる。
け渡し状に組み合わせることにより、河底用石塊の充填
可能な篭状空間部を形成する囲み込みの機能を果たすも
のであって、両端に支柱部を抱え込むか、半抱えとする
組合せ構造を有していて、所定間隔とした格子状配置の
交点か、あるいはその間の所定箇所に立設された支柱部
間に架け渡されるものであり、単位平行枠体および役も
の平行枠体等を含む概念であり、例えば、支柱部断面に
相当する間隔を置いて平行状とした所定長さの一対の渡
し材部の両端側間に、支柱部断面に略相当する抱え込み
空間部を確保して繋ぎ材部を組み合わせ、一体化したも
のとすることができる外、一本の渡し材部の両端側の夫
々に支柱部断面に略相当する抱え込み空間部を確保可能
な枠状部を形成したものとすることができる。
【0021】また、全てのもしくは一部の平行枠体は、
所定長さの一対の渡し材部を支柱部断面に相当する間隔
を置いて平行させた上、複数本の支柱部を連接、抱え込
める位置に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなるものに形
成されると共に、それらの一端側および/または他端側
の渡し材部が外側に延伸形成され、同様とした平行枠体
二つを直線状に配列したとき、それら延伸形成した部分
同士を突き合わせた寸法の合計を、当該所定支柱部間隔
に略匹敵するように構成したものとすることができ、更
にまた、平行枠体を格子状配置として積み重ねる構造
は、その交叉角度を略直角とした碁盤目状とするのが望
ましいが、河川流量や地形等の条件、あるいは意匠に変
化を与える目的等によってそれ以外の角度に設定して菱
形状の格子状配置とすることも可能であり、また、単位
平行枠体および役もの平行枠体を含む平行枠体の同一方
向への連続配置を、隣接するもの同士で同一配置としな
いようにした構成とするのが望ましい。
所定長さの一対の渡し材部を支柱部断面に相当する間隔
を置いて平行させた上、複数本の支柱部を連接、抱え込
める位置に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなるものに形
成されると共に、それらの一端側および/または他端側
の渡し材部が外側に延伸形成され、同様とした平行枠体
二つを直線状に配列したとき、それら延伸形成した部分
同士を突き合わせた寸法の合計を、当該所定支柱部間隔
に略匹敵するように構成したものとすることができ、更
にまた、平行枠体を格子状配置として積み重ねる構造
は、その交叉角度を略直角とした碁盤目状とするのが望
ましいが、河川流量や地形等の条件、あるいは意匠に変
化を与える目的等によってそれ以外の角度に設定して菱
形状の格子状配置とすることも可能であり、また、単位
平行枠体および役もの平行枠体を含む平行枠体の同一方
向への連続配置を、隣接するもの同士で同一配置としな
いようにした構成とするのが望ましい。
【0022】渡し材部は、平行枠体の主要部を形成する
部材であって、篭状空間部の周壁となる機能を果たすも
のであり、支柱部間に略水平状に架け渡され、格子状を
なして篭状空間部の一部を形成するものであって、所定
長さの一対を繋ぎ材部と組み合わせ、一体化して平行枠
体を形成するものとするのが望ましいが、一つの渡し材
部の両端側の夫々に、あるいは両端部間に渡り、支柱部
断面を抱え込む複数の枠状部を形成したものとすること
も可能であり、素材としては無公害で老朽後の処理が容
易、もしくは自然に朽ちて崩壊するものを採用すべきで
あって、水中での耐久性に秀で、修繕が容易であり、長
年の使用によって自然に河床と一体化していくものにな
るというような、多くの利点を有する木材を使用するの
が望ましく、樹皮を剥ぎ取り、太鼓落としまたは三面落
とし加工した間伐材から製造するのが最も望ましいとい
える。
部材であって、篭状空間部の周壁となる機能を果たすも
のであり、支柱部間に略水平状に架け渡され、格子状を
なして篭状空間部の一部を形成するものであって、所定
長さの一対を繋ぎ材部と組み合わせ、一体化して平行枠
体を形成するものとするのが望ましいが、一つの渡し材
部の両端側の夫々に、あるいは両端部間に渡り、支柱部
断面を抱え込む複数の枠状部を形成したものとすること
も可能であり、素材としては無公害で老朽後の処理が容
易、もしくは自然に朽ちて崩壊するものを採用すべきで
あって、水中での耐久性に秀で、修繕が容易であり、長
年の使用によって自然に河床と一体化していくものにな
るというような、多くの利点を有する木材を使用するの
が望ましく、樹皮を剥ぎ取り、太鼓落としまたは三面落
とし加工した間伐材から製造するのが最も望ましいとい
える。
【0023】繋ぎ材部は、一対の渡し材部の間隔を支柱
部断面を抱え込むように、あるいは支柱部断面の半抱え
空間部を確保、支持する機能を果たすものであって、一
対の渡し材部間の間隔を一定に保持した状態に強固に連
結可能な構造を有するものとしなければならず、支柱部
を抱え込むように配置され、平行枠体を支柱部間に掛
着、横架可能にするよう構成されたものとし、渡し材部
と同様に木材から形成するのが望ましく、樹皮を剥いだ
間伐材に太鼓落とし、または三面落とし等の加工を施
し、適宜寸法に切り出したものを、大入れや蟻継ぎ等の
仕口構造、または釘、鎹、ボルト・ナットや板金金物等
を用いて渡し材部に結合、一体化する構造とすればよ
い。
部断面を抱え込むように、あるいは支柱部断面の半抱え
空間部を確保、支持する機能を果たすものであって、一
対の渡し材部間の間隔を一定に保持した状態に強固に連
結可能な構造を有するものとしなければならず、支柱部
を抱え込むように配置され、平行枠体を支柱部間に掛
着、横架可能にするよう構成されたものとし、渡し材部
と同様に木材から形成するのが望ましく、樹皮を剥いだ
間伐材に太鼓落とし、または三面落とし等の加工を施
し、適宜寸法に切り出したものを、大入れや蟻継ぎ等の
仕口構造、または釘、鎹、ボルト・ナットや板金金物等
を用いて渡し材部に結合、一体化する構造とすればよ
い。
【0024】単位平行枠体は、平行枠体の一種であって
篭状空間部を形成する壁部の一部を形成する機能を果た
すものであり、所定間隔をもって配置された支柱部間に
略水平状に配置、連結していくものとしなければなら
ず、3本以上の支柱部に跨がる寸法に設定することが可
能であり、所定長さの一対の渡し材部を支柱部断面に相
当する間隔を置いて平行させ、それら両端側の夫々に支
柱部半裁断面に略相当する半抱え空間部を確保して繋ぎ
材部を組み合わせ、一体化してなる中間用単位平行枠体
とすることができる外、何れか一方の端部側だけに同半
抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋ぎ材
部を組み合わせ、一体化した末端用単位平行枠体とする
ことができる。
篭状空間部を形成する壁部の一部を形成する機能を果た
すものであり、所定間隔をもって配置された支柱部間に
略水平状に配置、連結していくものとしなければなら
ず、3本以上の支柱部に跨がる寸法に設定することが可
能であり、所定長さの一対の渡し材部を支柱部断面に相
当する間隔を置いて平行させ、それら両端側の夫々に支
柱部半裁断面に略相当する半抱え空間部を確保して繋ぎ
材部を組み合わせ、一体化してなる中間用単位平行枠体
とすることができる外、何れか一方の端部側だけに同半
抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋ぎ材
部を組み合わせ、一体化した末端用単位平行枠体とする
ことができる。
【0025】中間用単位平行枠体は、同一方向に連続さ
れる複数の平行枠体の、中途部を形成する機能を果たす
ものであって、渡し材部の両端側の夫々に支柱部半裁断
面に略相当する半抱え空間部を確保して繋ぎ材部を組み
合わせ、それら両端を他の平行枠体の端部に夫々連接す
るよう配置されるものであり、また、末端用単位平行枠
体は、同一方向に連続される複数の平行枠体の、末端部
を形成する機能を果たすものであって、渡し材部の何れ
か一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相当する半抱
え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋ぎ材部
を組み合わせ、一体化したものとすべきである。
れる複数の平行枠体の、中途部を形成する機能を果たす
ものであって、渡し材部の両端側の夫々に支柱部半裁断
面に略相当する半抱え空間部を確保して繋ぎ材部を組み
合わせ、それら両端を他の平行枠体の端部に夫々連接す
るよう配置されるものであり、また、末端用単位平行枠
体は、同一方向に連続される複数の平行枠体の、末端部
を形成する機能を果たすものであって、渡し材部の何れ
か一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相当する半抱
え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋ぎ材部
を組み合わせ、一体化したものとすべきである。
【0026】役もの平行枠体は、平行枠体の一種であっ
て篭状空間部を形成する壁部の一部を形成する機能を果
たすものであり、単位平行枠体よりも少ない数の支柱部
に跨るような長さに設定するか、あるいはその整数倍の
長さに設定し、単位平行枠体よりも短い長さに設定した
ものとしなければならず、単位平行枠体によって連接さ
れる本数の支柱部の各支柱部相互間に相当する長さか、
それの整数倍で、単位平行枠体よりも短い長さとした渡
し材部を支柱部断面に相当する間隔を置いて平行させ、
それら何れか一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相
当する半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする位置
に繋ぎ材部を組み合わせ、一体化した連接用役もの平行
枠体とすることができる外、渡し材部の両端側を閉鎖状
とするよう繋ぎ材部を配置し、該渡し材部間に支柱部全
断面に略相当する抱え込み空間部を確保できるように組
み合わせ、一体化した独立用役もの平行枠体とすること
ができる。
て篭状空間部を形成する壁部の一部を形成する機能を果
たすものであり、単位平行枠体よりも少ない数の支柱部
に跨るような長さに設定するか、あるいはその整数倍の
長さに設定し、単位平行枠体よりも短い長さに設定した
ものとしなければならず、単位平行枠体によって連接さ
れる本数の支柱部の各支柱部相互間に相当する長さか、
それの整数倍で、単位平行枠体よりも短い長さとした渡
し材部を支柱部断面に相当する間隔を置いて平行させ、
それら何れか一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相
当する半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする位置
に繋ぎ材部を組み合わせ、一体化した連接用役もの平行
枠体とすることができる外、渡し材部の両端側を閉鎖状
とするよう繋ぎ材部を配置し、該渡し材部間に支柱部全
断面に略相当する抱え込み空間部を確保できるように組
み合わせ、一体化した独立用役もの平行枠体とすること
ができる。
【0027】連接用役もの平行枠体は、同一方向に連続
される複数の平行枠体の、末端部を形成する機能を果た
すものであって、渡し材部の何れか一方の端部側だけに
支柱部半裁断面に略相当する半抱え空間部を確保し、他
端は閉鎖状とする配置に繋ぎ材部を組み合わせ、一体化
したものとされ、また、独立用役もの平行枠体は、格子
状配置の交叉する位置に配置された以外の支柱部に装着
され、上下段の平行枠体によって形成される空間を埋め
て支持する機能を果たすものであり、渡し材部の両端側
を閉鎖状とし、該渡し材部間に支柱部全断面に相当する
抱え込み空間部を確保できるよう繋ぎ材部を配置して組
み合わせ、一体化したものとすべきである。
される複数の平行枠体の、末端部を形成する機能を果た
すものであって、渡し材部の何れか一方の端部側だけに
支柱部半裁断面に略相当する半抱え空間部を確保し、他
端は閉鎖状とする配置に繋ぎ材部を組み合わせ、一体化
したものとされ、また、独立用役もの平行枠体は、格子
状配置の交叉する位置に配置された以外の支柱部に装着
され、上下段の平行枠体によって形成される空間を埋め
て支持する機能を果たすものであり、渡し材部の両端側
を閉鎖状とし、該渡し材部間に支柱部全断面に相当する
抱え込み空間部を確保できるよう繋ぎ材部を配置して組
み合わせ、一体化したものとすべきである。
【0028】敷木部は、篭状空間部の底部を形成する機
能を果たすものであり、河底用石塊を受け止めるに充分
な強度を有するものとしなければならず、その形状およ
び長さ寸法を、平行枠体の渡し材部の一本と略同様の形
状に統一するのが望ましいが、長さ寸法を平行に配置さ
れた平行枠体間上に架け渡し可能な寸法の範囲内で短く
設定することが可能であり、また、格子状に配置された
支柱部間に架け渡し可能な寸法とすることが可能であっ
て、設置の際には、その軸方向を河川水流の流れに従う
方向となるように敷設するのが望ましく、この河川用木
工沈床は、敷木部と蓋木部との中、蓋木部を設けず、敷
木部だけを設けた構造とすることが可能である。また、
蓋木部は、篭状空間部の天井を形成する機能を果たすも
のであり、河底用石塊を上側から包囲して流失を防ぐに
充分な強度を確保しなければならず、縦方向を河川水流
の流れに従う方向となるよう配置するのが望ましく、先
と同様に敷木部と蓋木部との中、敷木部を設けず、蓋木
部だけを有したものとすることもできる外、それらを交
互に組み合わせたものと等適宜改変可能になることは言
うまでもない。
能を果たすものであり、河底用石塊を受け止めるに充分
な強度を有するものとしなければならず、その形状およ
び長さ寸法を、平行枠体の渡し材部の一本と略同様の形
状に統一するのが望ましいが、長さ寸法を平行に配置さ
れた平行枠体間上に架け渡し可能な寸法の範囲内で短く
設定することが可能であり、また、格子状に配置された
支柱部間に架け渡し可能な寸法とすることが可能であっ
て、設置の際には、その軸方向を河川水流の流れに従う
方向となるように敷設するのが望ましく、この河川用木
工沈床は、敷木部と蓋木部との中、蓋木部を設けず、敷
木部だけを設けた構造とすることが可能である。また、
蓋木部は、篭状空間部の天井を形成する機能を果たすも
のであり、河底用石塊を上側から包囲して流失を防ぐに
充分な強度を確保しなければならず、縦方向を河川水流
の流れに従う方向となるよう配置するのが望ましく、先
と同様に敷木部と蓋木部との中、敷木部を設けず、蓋木
部だけを有したものとすることもできる外、それらを交
互に組み合わせたものと等適宜改変可能になることは言
うまでもない。
【0029】河底用石塊は、その重みによって支柱部、
単位平行枠体および役もの平行枠体等を組み合わせて形
成した格子状の段重ね構造物を河床上に定着すると共
に、通過する河川流を分散させ、河川に生息する生物の
生息可能領域を確保する機能を果たすものであり、設置
する河川流域の周辺に堆積した自然石を用いるのが望ま
しく、河床を整地する際に取り除いた石塊を確保してお
き、河川用木工沈床を設置する際に、それを用いるか、
設置する流域にある石塊と大きさや種類が同等の自然石
あるいは破砕岩石等を用いることが可能であって、平行
枠体の厚み以上の大きさのものを主体とするのが望まし
い。以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と
共に、その構造について詳述することとする。
単位平行枠体および役もの平行枠体等を組み合わせて形
成した格子状の段重ね構造物を河床上に定着すると共
に、通過する河川流を分散させ、河川に生息する生物の
生息可能領域を確保する機能を果たすものであり、設置
する河川流域の周辺に堆積した自然石を用いるのが望ま
しく、河床を整地する際に取り除いた石塊を確保してお
き、河川用木工沈床を設置する際に、それを用いるか、
設置する流域にある石塊と大きさや種類が同等の自然石
あるいは破砕岩石等を用いることが可能であって、平行
枠体の厚み以上の大きさのものを主体とするのが望まし
い。以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と
共に、その構造について詳述することとする。
【0030】
【実施例1】図1ないし図10の河川用木工沈床の組み
立て工程の斜視図に示される事例は、工場で製造した各
部品を河川に運び込み、整地された河床上に直接的に組
み立て、格子状に設置して行くことができるようにし
た、基本的構成からなるこの発明の構成を遍く兼ね備え
てなる河川用木工沈床の代表的な一実施例を示すもので
ある。この河川用木工沈床は、予め樹皮を剥いだ間伐材
を工場で太鼓落とし、あるいは三面落とし等の加工を施
し、適宜長さに切断した大量の支柱部1,1,……や、
一対の平行な渡し材部21,21の間の適所に繋ぎ材部
22,22,……を挟み込むようにして連結した単位平
行枠体2,2,……、および役もの平行枠体3,3,…
…等の各部品類を現場に運び込み、瀬を掘り、淵を埋め
る等して整地した河床上に直接組み立て、設置して行く
ものである。
立て工程の斜視図に示される事例は、工場で製造した各
部品を河川に運び込み、整地された河床上に直接的に組
み立て、格子状に設置して行くことができるようにし
た、基本的構成からなるこの発明の構成を遍く兼ね備え
てなる河川用木工沈床の代表的な一実施例を示すもので
ある。この河川用木工沈床は、予め樹皮を剥いだ間伐材
を工場で太鼓落とし、あるいは三面落とし等の加工を施
し、適宜長さに切断した大量の支柱部1,1,……や、
一対の平行な渡し材部21,21の間の適所に繋ぎ材部
22,22,……を挟み込むようにして連結した単位平
行枠体2,2,……、および役もの平行枠体3,3,…
…等の各部品類を現場に運び込み、瀬を掘り、淵を埋め
る等して整地した河床上に直接組み立て、設置して行く
ものである。
【0031】先ず、支柱部1,1,……を所定間隔の格
子状配置の交点毎に立設すると共に、同様の支柱部1
1,11,……を格子状配置の交点間の中間位置に夫々
立設した上、各支柱部1,1,……,11,11,……
間に、中間用単位平行枠体23,23,……および末端
用単位平行枠体24,24,……を含む単位平行枠体
2,2,……、ならびに連接用役もの平行枠体31,3
1,……および独立用役もの平行枠体32,32,……
を含む役もの平行枠体3の夫々を、略水平状に配置、連
接して組み立てていくことになる。
子状配置の交点毎に立設すると共に、同様の支柱部1
1,11,……を格子状配置の交点間の中間位置に夫々
立設した上、各支柱部1,1,……,11,11,……
間に、中間用単位平行枠体23,23,……および末端
用単位平行枠体24,24,……を含む単位平行枠体
2,2,……、ならびに連接用役もの平行枠体31,3
1,……および独立用役もの平行枠体32,32,……
を含む役もの平行枠体3の夫々を、略水平状に配置、連
接して組み立てていくことになる。
【0032】第一層目は、図1中に示すように、外側角
部に位置する支柱部1から、連接用役もの平行枠体3
1、中間部に中間用単位平行枠体23,23,……を夫
々同一方向に連続するよう装着していき、平行して隣接
する格子状配置の交点に位置する支柱部1,1,……に
は、端部側の支柱部1から末端用単位平行枠体24、中
間部には、中間用単位平行枠体23,23,……を夫々
同一方向に連続するものとして装着し、更にこれと隣合
う格子状配置の交点に位置する支柱部1,1,……に
は、前記外側のものと同様に、角部に位置する支柱部1
から連接用役もの平行枠体31、中間部に中間用単位平
行枠体23,23,……を夫々同一方向に連接するよう
に装着して、隣接する列同士の平行枠体2,2,……,
3,3,……同士の互いの接続構造部分が一致せず、外
れた配置となるよう構成しており、また、同第一層目の
格子状配置の交点間に配置された支柱部11,11,…
…の夫々には、各支柱部11,11,……の断面を、殆
ど隙間無く囲い込むよう形成した独立用役もの平行枠体
32,32,……を装着したものとなっている。各平行
枠体2,2,……,3,3,……は、その配列の方向を
河川流の流れ方向に略平行となるよう設置することが可
能であるが、流れに略直交する方向、あるいは所定角度
傾斜するよう配列する構造とすることもできる。
部に位置する支柱部1から、連接用役もの平行枠体3
1、中間部に中間用単位平行枠体23,23,……を夫
々同一方向に連続するよう装着していき、平行して隣接
する格子状配置の交点に位置する支柱部1,1,……に
は、端部側の支柱部1から末端用単位平行枠体24、中
間部には、中間用単位平行枠体23,23,……を夫々
同一方向に連続するものとして装着し、更にこれと隣合
う格子状配置の交点に位置する支柱部1,1,……に
は、前記外側のものと同様に、角部に位置する支柱部1
から連接用役もの平行枠体31、中間部に中間用単位平
行枠体23,23,……を夫々同一方向に連接するよう
に装着して、隣接する列同士の平行枠体2,2,……,
3,3,……同士の互いの接続構造部分が一致せず、外
れた配置となるよう構成しており、また、同第一層目の
格子状配置の交点間に配置された支柱部11,11,…
…の夫々には、各支柱部11,11,……の断面を、殆
ど隙間無く囲い込むよう形成した独立用役もの平行枠体
32,32,……を装着したものとなっている。各平行
枠体2,2,……,3,3,……は、その配列の方向を
河川流の流れ方向に略平行となるよう設置することが可
能であるが、流れに略直交する方向、あるいは所定角度
傾斜するよう配列する構造とすることもできる。
【0033】第二層目は、図2中の左端および右端側に
示される、外側に位置する格子状配置の交点に位置する
支柱部1,1,……間に、末端用単位平行枠体24,2
4,……を、第一層目に交叉状の配置となるよう装着
し、また、中央に位置する同支柱部1,1,……間に、
連続用役もの平行枠体31,31および中間用単位平行
枠体23を同一方向に連続するよう組み合わせたものと
し、更に図3に示すように、末端用単位平行枠体24の
渡し材部21と略同一寸法に裁断された敷木部4,4,
……、または、隣接する格子状配置の交点に位置する支
柱部1,1間に両端部の夫々を当接するよう装着可能な
長さ寸法に設定した敷木部41,41,……、あるい
は、一端を内側に位置する支柱部1に当接状とし、他端
を外側に位置する支柱部1を越えて、末端用単位平行枠
体24の端部と同様に外部に露出状となる寸法に設定し
た敷木部42,42,……を、第二層目の各平行枠体
2,2,……,3,3,……と平行し、且つ平行枠体
2,2,……,3,3,……の渡し材部21の厚みと略
同じか、それ以下の所定間隔を置いて、相互間に略均等
な隙間を開けるように所定間隔毎に配置し、整然と配列
されたものとなっている。
示される、外側に位置する格子状配置の交点に位置する
支柱部1,1,……間に、末端用単位平行枠体24,2
4,……を、第一層目に交叉状の配置となるよう装着
し、また、中央に位置する同支柱部1,1,……間に、
連続用役もの平行枠体31,31および中間用単位平行
枠体23を同一方向に連続するよう組み合わせたものと
し、更に図3に示すように、末端用単位平行枠体24の
渡し材部21と略同一寸法に裁断された敷木部4,4,
……、または、隣接する格子状配置の交点に位置する支
柱部1,1間に両端部の夫々を当接するよう装着可能な
長さ寸法に設定した敷木部41,41,……、あるい
は、一端を内側に位置する支柱部1に当接状とし、他端
を外側に位置する支柱部1を越えて、末端用単位平行枠
体24の端部と同様に外部に露出状となる寸法に設定し
た敷木部42,42,……を、第二層目の各平行枠体
2,2,……,3,3,……と平行し、且つ平行枠体
2,2,……,3,3,……の渡し材部21の厚みと略
同じか、それ以下の所定間隔を置いて、相互間に略均等
な隙間を開けるように所定間隔毎に配置し、整然と配列
されたものとなっている。
【0034】第三層目は、図4の奥側および手前側に示
す、外側角部に位置する支柱部1,1の夫々から末端用
単位平行枠体24、中間用単位平行枠体23,23を同
一方向に連続するように設置し、中央の支柱部1,1,
……には、連接用役もの平行枠体31、中間用単位平行
枠体23,23を同一方向に連接させ、各敷木部4,
4,……,41,41,……,42,42,……の端部
を抑え込むよう積み重ねたものとした上、各平行枠体
2,2,……,3,3,……同士の接続端の位置が、第
一層目と異なるよう配置し、また、格子状配置の交点間
に配置された各支柱部11,11,……には、独立用役
もの平行枠体32,32,……を装着したものとなって
いる。
す、外側角部に位置する支柱部1,1の夫々から末端用
単位平行枠体24、中間用単位平行枠体23,23を同
一方向に連続するように設置し、中央の支柱部1,1,
……には、連接用役もの平行枠体31、中間用単位平行
枠体23,23を同一方向に連接させ、各敷木部4,
4,……,41,41,……,42,42,……の端部
を抑え込むよう積み重ねたものとした上、各平行枠体
2,2,……,3,3,……同士の接続端の位置が、第
一層目と異なるよう配置し、また、格子状配置の交点間
に配置された各支柱部11,11,……には、独立用役
もの平行枠体32,32,……を装着したものとなって
いる。
【0035】第四層目は、図5に示すように、連接用役
もの平行枠体31,31,……、中間用単位平行枠体2
3,23,……、および末端用単位平行枠体24,2
4,……を、第三層目に交叉する方向に夫々連接するよ
う配置すると共に、各平行枠体2,2,……3,3,…
…同士の接続端の位置が、第二層目と異なるよう配置し
たものであり、各格子状配置の交点間に位置する支柱部
11,11,……には、夫々独立用役もの平行枠体3
2,32を装着したものとしている。
もの平行枠体31,31,……、中間用単位平行枠体2
3,23,……、および末端用単位平行枠体24,2
4,……を、第三層目に交叉する方向に夫々連接するよ
う配置すると共に、各平行枠体2,2,……3,3,…
…同士の接続端の位置が、第二層目と異なるよう配置し
たものであり、各格子状配置の交点間に位置する支柱部
11,11,……には、夫々独立用役もの平行枠体3
2,32を装着したものとしている。
【0036】図6中に示されるように、第五層目は、第
一層目と同一の構成となるよう組合せ、第六層目もやは
り第二層目(敷木部4,4,……を除く)と同様の格子
状を形成するよう組合せ、図7に示すように、第七層目
を第三層目と同一の構造とするよう組み合わせた後、図
8中に示すように、各支柱部1,1,……,11,1
1,……、平行枠体2,2,……,3,3,……および
敷木部4,4,……によって包囲された各篭状空間部
5,5,……内に、平行枠体の渡し材部21の厚み以上
の大きさのものを主体とする多数の河底用石塊7,7,
……を充填し、積み上げられた河底用石塊7,7,……
の上部が、最上位層目の平行枠体2,2,……3,3,
……の下方に位置するように収容したものとなってい
る。
一層目と同一の構成となるよう組合せ、第六層目もやは
り第二層目(敷木部4,4,……を除く)と同様の格子
状を形成するよう組合せ、図7に示すように、第七層目
を第三層目と同一の構造とするよう組み合わせた後、図
8中に示すように、各支柱部1,1,……,11,1
1,……、平行枠体2,2,……,3,3,……および
敷木部4,4,……によって包囲された各篭状空間部
5,5,……内に、平行枠体の渡し材部21の厚み以上
の大きさのものを主体とする多数の河底用石塊7,7,
……を充填し、積み上げられた河底用石塊7,7,……
の上部が、最上位層目の平行枠体2,2,……3,3,
……の下方に位置するように収容したものとなってい
る。
【0037】更に、図9中に示されるように、最上位層
目の単位平行枠体2,2,……および役もの平行枠体
3,3,……の平行枠体の隣接するもの同士の相互間に
は、当該最上位層目の平行枠体2,2,……,3,3,
……に平行し、且つ平行枠体2,2,……,3,3,…
…の渡し材部21の厚み寸法と略同じか、それ以下の所
定間隔を置いて、河川流の通過を可能とする隙間を形成
するよう複数の蓋木部6,6,……を、河川流に平行状
の配置となるよう敷並べた上、同最上位層の各平行枠体
2,2,……,3,3,……、および蓋木部6,6,…
…の上に、図10に示すように、第四層目と同じ構造と
なるよう各単位平行枠体2,2,……および役もの平行
枠体3,3,……を交叉状に積み重ね、各支柱部1,
1,……,11,11,……間に架け渡し状となるよう
装着し、図示しない鎹を用いて各平行枠体2,2,…
…,3,3,……や支柱部1,1,……,11,11,
……を互いに結合し、強固に一体化したものとなってい
る。
目の単位平行枠体2,2,……および役もの平行枠体
3,3,……の平行枠体の隣接するもの同士の相互間に
は、当該最上位層目の平行枠体2,2,……,3,3,
……に平行し、且つ平行枠体2,2,……,3,3,…
…の渡し材部21の厚み寸法と略同じか、それ以下の所
定間隔を置いて、河川流の通過を可能とする隙間を形成
するよう複数の蓋木部6,6,……を、河川流に平行状
の配置となるよう敷並べた上、同最上位層の各平行枠体
2,2,……,3,3,……、および蓋木部6,6,…
…の上に、図10に示すように、第四層目と同じ構造と
なるよう各単位平行枠体2,2,……および役もの平行
枠体3,3,……を交叉状に積み重ね、各支柱部1,
1,……,11,11,……間に架け渡し状となるよう
装着し、図示しない鎹を用いて各平行枠体2,2,…
…,3,3,……や支柱部1,1,……,11,11,
……を互いに結合し、強固に一体化したものとなってい
る。
【0038】
【実施例2】図11の河川用木工沈床の組み立て工程の
斜視図、図12の組み立て中の河川用木工沈床の斜視
図、図13の内部および外側部に河底用石塊を充填、積
み上げした河川用木工沈床の斜視図、図14の他の組み
合わせ構造とした河川用木工沈床の斜視図に示される事
例は、この発明の河川用木工沈床に包含される他の実施
例を示すものであり、当該河川用木工沈床は、間伐材を
三面落とし加工した一対の渡し材部21,21の夫々
を、二本の支柱部1,1の所定間隔の凡そ二倍の長さ寸
法に設定した上、円柱状に加工した間伐材からなる支柱
部1の断面に相当する間隔を置いて平行させ、所定間隔
を隔てて立設された二本の支柱部1,1を連接し、夫々
の支柱部1,1を抱え込める位置の夫々に、繋ぎ材部2
2,22を組合せ、一体化してなるものに形成すると共
に、該一対の渡し材部21,21の各両端側には、外側
に延伸されて、隣接する次の一対の支柱部1,1の所定
間隔の略中央位置に達するよう長さ寸法を設定してな
る、同一形状の平行枠体2,2,……の複数を用いて形
成するものである。
斜視図、図12の組み立て中の河川用木工沈床の斜視
図、図13の内部および外側部に河底用石塊を充填、積
み上げした河川用木工沈床の斜視図、図14の他の組み
合わせ構造とした河川用木工沈床の斜視図に示される事
例は、この発明の河川用木工沈床に包含される他の実施
例を示すものであり、当該河川用木工沈床は、間伐材を
三面落とし加工した一対の渡し材部21,21の夫々
を、二本の支柱部1,1の所定間隔の凡そ二倍の長さ寸
法に設定した上、円柱状に加工した間伐材からなる支柱
部1の断面に相当する間隔を置いて平行させ、所定間隔
を隔てて立設された二本の支柱部1,1を連接し、夫々
の支柱部1,1を抱え込める位置の夫々に、繋ぎ材部2
2,22を組合せ、一体化してなるものに形成すると共
に、該一対の渡し材部21,21の各両端側には、外側
に延伸されて、隣接する次の一対の支柱部1,1の所定
間隔の略中央位置に達するよう長さ寸法を設定してな
る、同一形状の平行枠体2,2,……の複数を用いて形
成するものである。
【0039】当該河川用木工沈床は、図11に示すよう
に、整地された河床上に所定間隔を隔てて平面四角形の
四角の夫々に円柱状の支柱部1,1,……を立設し、そ
の中の何れか平行する辺の両端に位置する一対の支柱部
1,1間の夫々に、平行枠体2,2を互いに平行状とな
るよう架け渡して第一層目を形成し、更に、同形状の平
行枠体2,2を第一層目に交叉する方向となるよう異な
る組合せの支柱部1,1間に架け渡し、図12に示すよ
うに、第二層目を構成して同様の構造で所望する高さに
積み上げていき、井桁状に積み上げられた構造物を単独
で、あるいは格子状を形成するよう複数を配列して設置
し、支柱部1,1,……および平行枠体2,2,……に
よって形成された篭状空間部5内や外側周辺に、河底用
石塊7,7,……を収容し、積み上げて河床上に定着す
るよう構成したものであり、単独で設置すれば、図13
中に示されるような状態となる。
に、整地された河床上に所定間隔を隔てて平面四角形の
四角の夫々に円柱状の支柱部1,1,……を立設し、そ
の中の何れか平行する辺の両端に位置する一対の支柱部
1,1間の夫々に、平行枠体2,2を互いに平行状とな
るよう架け渡して第一層目を形成し、更に、同形状の平
行枠体2,2を第一層目に交叉する方向となるよう異な
る組合せの支柱部1,1間に架け渡し、図12に示すよ
うに、第二層目を構成して同様の構造で所望する高さに
積み上げていき、井桁状に積み上げられた構造物を単独
で、あるいは格子状を形成するよう複数を配列して設置
し、支柱部1,1,……および平行枠体2,2,……に
よって形成された篭状空間部5内や外側周辺に、河底用
石塊7,7,……を収容し、積み上げて河床上に定着す
るよう構成したものであり、単独で設置すれば、図13
中に示されるような状態となる。
【0040】また、当該河川用木工沈床は、図14に示
すように、所定間隔を隔てた四本の支柱部1,1,……
を、同じ所定間隔を隔てて二列配置し、夫々の列に二本
の平行枠体2,2を連接状に連ねるよう架け渡し、互い
の連接端部同士が中央の一対の支柱部1,1間の略中央
で当接するよう組み合わせて第一層目を形成し、列を跨
ぎ隣接する支柱部1,1同士間の夫々に、第一層目の平
行枠体2,2,……に格子状に交叉するよう平行枠体
2,2,……を架け渡して第二層目を形成するものとし
た上、各列の中央の一対の支柱部1,1,……間の夫々
に平行枠体2,2を第二層目に交叉する方向であって、
第一層目に平行となる向きに架け渡して第三層目を形成
し、更に、中央に位置する一対の支柱部1,1,……の
隣接する列同士に跨るように二本の平行枠体2,2,…
…を架け渡して第四層目を形成し、第一層目の平行枠体
2,2,……同士の連接端部に対応する位置に、第四層
目の平行枠体2,2,……の中央部を配置させるよう構
成し、同様の構造を所望する高さまで繰り返して積み重
ね、複数形成された篭状空間部5,5,5およびその外
側周辺に図示しない適宜河底用石塊を充填、積み重ねし
て河床上に強固に設置、固定するものである。
すように、所定間隔を隔てた四本の支柱部1,1,……
を、同じ所定間隔を隔てて二列配置し、夫々の列に二本
の平行枠体2,2を連接状に連ねるよう架け渡し、互い
の連接端部同士が中央の一対の支柱部1,1間の略中央
で当接するよう組み合わせて第一層目を形成し、列を跨
ぎ隣接する支柱部1,1同士間の夫々に、第一層目の平
行枠体2,2,……に格子状に交叉するよう平行枠体
2,2,……を架け渡して第二層目を形成するものとし
た上、各列の中央の一対の支柱部1,1,……間の夫々
に平行枠体2,2を第二層目に交叉する方向であって、
第一層目に平行となる向きに架け渡して第三層目を形成
し、更に、中央に位置する一対の支柱部1,1,……の
隣接する列同士に跨るように二本の平行枠体2,2,…
…を架け渡して第四層目を形成し、第一層目の平行枠体
2,2,……同士の連接端部に対応する位置に、第四層
目の平行枠体2,2,……の中央部を配置させるよう構
成し、同様の構造を所望する高さまで繰り返して積み重
ね、複数形成された篭状空間部5,5,5およびその外
側周辺に図示しない適宜河底用石塊を充填、積み重ねし
て河床上に強固に設置、固定するものである。
【0041】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明の河川用
木工沈床は、設置に際して対象となる河床を整地し、川
原まで運搬された支柱部1,1,……、単位平行枠体
2,2,……、ならびに役もの平行枠体3,3,……等
の各部品を、設置場所へ別体ままの状態で運搬し、その
場で組み立てるものであり、格子状配置の交点毎に支柱
部1,1,……を立設し、その格子状配置に従った縦横
の支柱部1,1,……間に、単位平行枠体2,2,……
および役もの平行枠体3,3,……を略水平状に配置
し、両端に夫々支柱部1,1,……を抱え込むか、半抱
えとする組合せ構造で架け渡し、同一方向に連接して、
上下層が互いに交叉するよう積み重ねられ、別体に構成
された全ての平行枠体2,2,……,3,3,……が、
垂直状の支柱部1,1,……に掛着され、強固に一体化
した構造物となる。
木工沈床は、設置に際して対象となる河床を整地し、川
原まで運搬された支柱部1,1,……、単位平行枠体
2,2,……、ならびに役もの平行枠体3,3,……等
の各部品を、設置場所へ別体ままの状態で運搬し、その
場で組み立てるものであり、格子状配置の交点毎に支柱
部1,1,……を立設し、その格子状配置に従った縦横
の支柱部1,1,……間に、単位平行枠体2,2,……
および役もの平行枠体3,3,……を略水平状に配置
し、両端に夫々支柱部1,1,……を抱え込むか、半抱
えとする組合せ構造で架け渡し、同一方向に連接して、
上下層が互いに交叉するよう積み重ねられ、別体に構成
された全ての平行枠体2,2,……,3,3,……が、
垂直状の支柱部1,1,……に掛着され、強固に一体化
した構造物となる。
【0042】また、図1および図2等に示されるよう
に、上下方向および水平方向に平行状に隣接する平行枠
体2,2,……,3,3,……同士の互いの連接、端部
の配置が一致せぬよう組み合わされており、河川流によ
る水圧や洗堀等による周辺の河床形状の変化等を受けて
も、強固に組合せ形状が維持されるものとなっており、
更に、図3および図9に示すように、敷木部4,4,…
…ならびに蓋木部6,6,……を設け、底部および天井
部を有する篭状空間部5,5,……を形成し、その中に
複数の河底用石塊7,7,……を充填した構造とし、河
床上に強固に定着させ、平行枠体2,2,……,3,
3,……の上下の隙間および敷木部4,4,……ならび
に蓋木部6,6,……の隙間等を通じ、充填された河底
用石塊7,7,……の隙間に河川動物が自由に侵入可能
とする。
に、上下方向および水平方向に平行状に隣接する平行枠
体2,2,……,3,3,……同士の互いの連接、端部
の配置が一致せぬよう組み合わされており、河川流によ
る水圧や洗堀等による周辺の河床形状の変化等を受けて
も、強固に組合せ形状が維持されるものとなっており、
更に、図3および図9に示すように、敷木部4,4,…
…ならびに蓋木部6,6,……を設け、底部および天井
部を有する篭状空間部5,5,……を形成し、その中に
複数の河底用石塊7,7,……を充填した構造とし、河
床上に強固に定着させ、平行枠体2,2,……,3,
3,……の上下の隙間および敷木部4,4,……ならび
に蓋木部6,6,……の隙間等を通じ、充填された河底
用石塊7,7,……の隙間に河川動物が自由に侵入可能
とする。
【0043】当該河川用木工沈床は、中間用単位平行枠
体23および末端用単位平行枠体24を含む単位平行枠
体2や、連接用役もの平行枠体31および独立用役もの
平行枠体32を含む役もの平行枠体3等を巧みに組み合
わせて、格子状の階層構造を積み重ねるものであって、
所定間隔を隔てて立設される四本の支柱部1,1,……
間に格子状に架け渡し、形成した四角形を一単位として
複数を組み合わせ、設置対象となる河床地形の平面形お
よび深さの変化等に応じ、様々な形状に組み立てるよう
にする。
体23および末端用単位平行枠体24を含む単位平行枠
体2や、連接用役もの平行枠体31および独立用役もの
平行枠体32を含む役もの平行枠体3等を巧みに組み合
わせて、格子状の階層構造を積み重ねるものであって、
所定間隔を隔てて立設される四本の支柱部1,1,……
間に格子状に架け渡し、形成した四角形を一単位として
複数を組み合わせ、設置対象となる河床地形の平面形お
よび深さの変化等に応じ、様々な形状に組み立てるよう
にする。
【0044】また、図11および図12に示されるよう
に、支柱部1,1を抱え込み、更に両端部を外側に延伸
した平行枠体2,2,……を用いて組み立て、図13に
示すように、篭状空間部5内に充填された河底用石塊
7,7,……および外側周辺に積み上げられた河底用石
塊7,7,……が、内側と外側とから支えられた構造と
なるようにすると共に、各平行枠体2,2,……の外側
に延伸された端部の夫々が、外側周辺に積み上げられた
河底用石塊7,7,……に埋設状に固定されるようにし
たものとしたり、更に、図14中の第一層目に示すよう
に、同一方向に配列された一対の平行枠体2,2の互い
の連接端を接合するよう配置して、連接された延伸状の
端部同士の合計寸法が、一対の支柱部1,1間の間隔寸
法に略一致させ、第三層目の平行枠体2の中央部を、連
接端の上方に配置するよう構成する等して、高い連結強
度が実現されるようにしても良い。
に、支柱部1,1を抱え込み、更に両端部を外側に延伸
した平行枠体2,2,……を用いて組み立て、図13に
示すように、篭状空間部5内に充填された河底用石塊
7,7,……および外側周辺に積み上げられた河底用石
塊7,7,……が、内側と外側とから支えられた構造と
なるようにすると共に、各平行枠体2,2,……の外側
に延伸された端部の夫々が、外側周辺に積み上げられた
河底用石塊7,7,……に埋設状に固定されるようにし
たものとしたり、更に、図14中の第一層目に示すよう
に、同一方向に配列された一対の平行枠体2,2の互い
の連接端を接合するよう配置して、連接された延伸状の
端部同士の合計寸法が、一対の支柱部1,1間の間隔寸
法に略一致させ、第三層目の平行枠体2の中央部を、連
接端の上方に配置するよう構成する等して、高い連結強
度が実現されるようにしても良い。
【0045】
【効果】以上のとおり、この発明の河川用木工沈床によ
れば、河床の洗堀を確実に防止できると共に、河川生物
の生息空間を確保して多自然型の河川を実現することが
できる上、コンクリートやブロック等の老朽後の廃棄処
理が困難な素材を一切使用せずに、主要構成部材の全て
を天然素材から製造し、組み合わせたものとすることが
できるので、温もりのある親水性に秀れた景観を実現可
能とすると共に、自然環境の保護にも有効であり、木材
を用いて製造した支柱部、単位平行枠体および役もの平
行枠体は、場合によっては小人数の作業者が手作業で容
易に運搬できる重量のものに設定可能であり、必ずしも
設置作業全てに大掛かりな建設機械を使用しなくても済
ますこともでき、しかも、主要部材の全てに間伐材を有
効活用して製造コストを大幅に削減することが可能とな
る等、従前までのコンクリートや鉄鋼材料等を多用する
沈床工に比較し、経済性の点では勿論のこと、自然環境
保護や美観の面において秀でたものとすることができる
という極めて大きな特徴が得られるものである。
れば、河床の洗堀を確実に防止できると共に、河川生物
の生息空間を確保して多自然型の河川を実現することが
できる上、コンクリートやブロック等の老朽後の廃棄処
理が困難な素材を一切使用せずに、主要構成部材の全て
を天然素材から製造し、組み合わせたものとすることが
できるので、温もりのある親水性に秀れた景観を実現可
能とすると共に、自然環境の保護にも有効であり、木材
を用いて製造した支柱部、単位平行枠体および役もの平
行枠体は、場合によっては小人数の作業者が手作業で容
易に運搬できる重量のものに設定可能であり、必ずしも
設置作業全てに大掛かりな建設機械を使用しなくても済
ますこともでき、しかも、主要部材の全てに間伐材を有
効活用して製造コストを大幅に削減することが可能とな
る等、従前までのコンクリートや鉄鋼材料等を多用する
沈床工に比較し、経済性の点では勿論のこと、自然環境
保護や美観の面において秀でたものとすることができる
という極めて大きな特徴が得られるものである。
【0046】また、この発明の河川用木工沈床に使用す
る平行枠体は、支柱部に装着するだけで、特別な連結金
具等を必要とせずとも強固に結合できると共に、各連接
部分が上下積層構造によって重ね合わせ状に押さえ込ま
れ、強固な結合構造を確保することができるものであ
り、更に、中間用単位平行枠体および末端用単位平行枠
体を含む単位平行枠体や、連接用役もの平行枠体および
独立用役もの平行枠体を含む役もの平行枠体等の、互い
に長さ寸法の異なるものを用い、上下左右に隣接するも
の同士の連接端部の位置が、互いに食い違う構造となる
よう組み合わせることが可能なので、複数の平行枠体同
士を更に強固に一体化し、河川用木工沈床全体の耐久強
度を一段と向上することができるという秀れた効果が得
られるものとなる。
る平行枠体は、支柱部に装着するだけで、特別な連結金
具等を必要とせずとも強固に結合できると共に、各連接
部分が上下積層構造によって重ね合わせ状に押さえ込ま
れ、強固な結合構造を確保することができるものであ
り、更に、中間用単位平行枠体および末端用単位平行枠
体を含む単位平行枠体や、連接用役もの平行枠体および
独立用役もの平行枠体を含む役もの平行枠体等の、互い
に長さ寸法の異なるものを用い、上下左右に隣接するも
の同士の連接端部の位置が、互いに食い違う構造となる
よう組み合わせることが可能なので、複数の平行枠体同
士を更に強固に一体化し、河川用木工沈床全体の耐久強
度を一段と向上することができるという秀れた効果が得
られるものとなる。
【0047】特に、実施例1に説明した河川用木工沈床
は、敷木部4,4,……、単位平行枠体2,2,……、
役もの平行枠体3,3,……および蓋木部6,6,……
によって囲まれた複数の篭状空間部5,5,……内の夫
々に、河底用石塊7,7,……を充填したものに形成さ
れることにより、強固な一体構造と強い河床上への定着
力を確保することができる上、最上位層の各平行枠体
2,2,……,3,3,……および蓋木部6,6,……
を、図10中の白抜き矢印で示される河川流方向に略平
行となるよう設置することにより、水圧による負担を軽
減し、洪水の際の流失や倒壊を防止できるものとするこ
とができ、また、各種寸法や形状の異なる平行枠体2,
2,……,3,3,……の組合せにより、河床の地形に
応じて自在に設置することが可能であって、例えば、瀬
や淵を含む地形範囲に設置する場合にも、部分毎に河床
の深さに応じて積み重ね層数を調整することにより、最
上位層が水平状に連なるよう設置することが可能であ
り、また、蛇行する河道にも、格子形状を単位とした連
続構造で対応することができるので、設置対象となる河
川形状に応じて自由度の高い改修河底の施工が可能にな
るという秀れた利点を有するものである。
は、敷木部4,4,……、単位平行枠体2,2,……、
役もの平行枠体3,3,……および蓋木部6,6,……
によって囲まれた複数の篭状空間部5,5,……内の夫
々に、河底用石塊7,7,……を充填したものに形成さ
れることにより、強固な一体構造と強い河床上への定着
力を確保することができる上、最上位層の各平行枠体
2,2,……,3,3,……および蓋木部6,6,……
を、図10中の白抜き矢印で示される河川流方向に略平
行となるよう設置することにより、水圧による負担を軽
減し、洪水の際の流失や倒壊を防止できるものとするこ
とができ、また、各種寸法や形状の異なる平行枠体2,
2,……,3,3,……の組合せにより、河床の地形に
応じて自在に設置することが可能であって、例えば、瀬
や淵を含む地形範囲に設置する場合にも、部分毎に河床
の深さに応じて積み重ね層数を調整することにより、最
上位層が水平状に連なるよう設置することが可能であ
り、また、蛇行する河道にも、格子形状を単位とした連
続構造で対応することができるので、設置対象となる河
川形状に応じて自由度の高い改修河底の施工が可能にな
るという秀れた利点を有するものである。
【0048】また、実施例2に示した河川用木工沈床
は、平行枠体2の渡し材部21,21の両端部が、延伸
状に形成されていることにより、河床に設置された状態
で外側に露出した延伸部分や、その周辺に河底用石塊
7,7,……を積み重ね、定着力を強化することができ
ると共に、周辺の河底用石塊7,7,……が、なだらか
な稜線を描いて河床と一体化し、水圧による流失や倒壊
を確実に防止することができるものとなる外、該渡し材
部21,21の延伸された両端部が連接するよう同一方
向に配置すれば、所定間隔の格子状配列の交点毎に立設
された支柱部1,1,……に装着したときに、連接端部
間に隙間を生じさせることなく組み立てることが可能と
なり、効率的な組立て、設置作業と、強固な一体化構造
とを実現可能とすることができるという有利な効果が得
られることになる。
は、平行枠体2の渡し材部21,21の両端部が、延伸
状に形成されていることにより、河床に設置された状態
で外側に露出した延伸部分や、その周辺に河底用石塊
7,7,……を積み重ね、定着力を強化することができ
ると共に、周辺の河底用石塊7,7,……が、なだらか
な稜線を描いて河床と一体化し、水圧による流失や倒壊
を確実に防止することができるものとなる外、該渡し材
部21,21の延伸された両端部が連接するよう同一方
向に配置すれば、所定間隔の格子状配列の交点毎に立設
された支柱部1,1,……に装着したときに、連接端部
間に隙間を生じさせることなく組み立てることが可能と
なり、効率的な組立て、設置作業と、強固な一体化構造
とを実現可能とすることができるという有利な効果が得
られることになる。
【0049】叙述の如く、この発明の河川用木工沈床、
およびそに使用する平行枠体は、その新規な構成によっ
て所期の目的を遍く達成可能とするものであり、河床の
洗堀の防止と自然環境の保護とを確実に達成可能とする
ものであり、しかも製造も容易で、従前からの沈床工に
比較し、遥かに経済的なものとすることができる上、耐
久強度に秀で、老朽後にも産業廃棄物を発生させず、維
持、管理費用の削減に繋がるものとなることから、施工
費用の削減と自然環境保護との両立が強く求められる官
公庁をはじめ、それに深く係わる建設業界、更には、日
々の暮らしで密接な関係にある河川近隣住民から高く評
価され、全国の河川の広範囲に渡って広く採用、実施さ
れ、大いに普及していくものになると予想される。
およびそに使用する平行枠体は、その新規な構成によっ
て所期の目的を遍く達成可能とするものであり、河床の
洗堀の防止と自然環境の保護とを確実に達成可能とする
ものであり、しかも製造も容易で、従前からの沈床工に
比較し、遥かに経済的なものとすることができる上、耐
久強度に秀で、老朽後にも産業廃棄物を発生させず、維
持、管理費用の削減に繋がるものとなることから、施工
費用の削減と自然環境保護との両立が強く求められる官
公庁をはじめ、それに深く係わる建設業界、更には、日
々の暮らしで密接な関係にある河川近隣住民から高く評
価され、全国の河川の広範囲に渡って広く採用、実施さ
れ、大いに普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の河川用木工沈床、およびそに使用す
る平行枠体の技術的思想を具現化した代表的な実施例を
示すものである。
る平行枠体の技術的思想を具現化した代表的な実施例を
示すものである。
【図1】河床上に設置している第一層目を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】第二層目の設置状態を示す斜視図である。
【図3】敷木部の敷設状態を示す斜視図である。
【図4】第三層目の構造を示す斜視図である。
【図5】第四層目の構造を示す斜視図である。
【図6】第六層目まで積み重ねた状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】第七層目まで積み重ねた状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】篭状空間部内に河底用石塊を充填した状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図9】蓋木部を装着した状態を示す斜視図である。
【図10】河川用木工沈床を示す斜視図である。
【図11】端部を延伸した平行枠体の組合せ構造を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図12】他の実施例の河川用木工沈床の構造を示す斜
視図である。
視図である。
【図13】他の実施例の河川用木工沈床の設置状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図14】組合せ構造を変えた他の実施例の河川用木工
沈床を示す斜視図である。
沈床を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 支柱部 11 同 交点間の支柱部 2 単位平行枠体 21 同 渡し材部 22 同 繋ぎ材部 23 同 中間用単位平行枠体 24 同 末端用単位平行枠体 3 役もの平行枠体 31 同 連接用役もの平行枠体 32 同 独立用役もの平行枠体 4 敷木部 5 篭状空間部 6 蓋木部 7 河底用石塊
Claims (10)
- 【請求項1】 整地された河床上で、所定間隔の格子状
配置の交点毎に支柱部を立設した上、格子状配置に従っ
た縦横の支柱部間に略水平状に配置、連接していく単位
平行枠体および役もの平行枠体が、少なくともその両端
に夫々支柱部を抱え込むか、半抱えとする組合せ構造で
各支柱部間に架け渡され、それらの複数が同一方向に連
続されると共に、格子状配置の一方方向側に架け渡され
るものと、それらに交叉する方向に架け渡されるものと
が、各支柱部周りにおいて上下方向に交互に段重ねとな
るように所定段数分だけ積み重ねられ、それら平行枠体
と支柱部とによって囲まれた格子状配置の多数の篭状空
間部には、平行枠体の厚み以上の大きさのものを主体と
した河底用石塊を充填し、河床に所望層厚の石塊群床を
形成してなることを特徴とする河川用木工沈床。 - 【請求項2】 整地された河床上で、所定間隔の格子状
配置の交点毎およびそれら交点間に支柱部を立設した
上、格子状配置に従った縦横の支柱部間であって、3本
以上の支柱部に跨がる配置で略水平状に連接していく単
位平行枠体、およびそれよりも少ない数の支柱部に跨が
る配置で略水平状に連接していく役もの平行枠体が、少
なくともその両端に夫々支柱部を抱え込むか、半抱えと
する組合せ構造で支柱部間に架け渡され、それらの複数
が同一方向に連続されると共に、格子状配置の一方方向
側に架け渡されるものと、それらに交叉する方向に架け
渡されるものとが、各支柱部周りにおいて上下方向に交
互に段重ねとなるように所定段数分だけ積み重ねられ、
それら平行枠体と支柱部とによって囲まれた格子状配置
の多数の篭状空間部には、平行枠体の厚み以上の大きさ
のものを主体とした河底用石塊を充填し、河床に所望層
厚の石塊群床を形成してなることを特徴とする河川用木
工沈床。 - 【請求項3】 整地された河床上で、所定間隔の格子状
配置の交点毎およびそれら交点間に支柱部を立設した
上、格子状配置に従った縦横の支柱部間であって、3本
以上の支柱部に跨がる配置で略水平状に連接していく単
位平行枠体、およびそれよりも少ない数の支柱部に跨が
る配置で略水平状に連接していく役もの平行枠体が、少
なくともその両端に夫々支柱部を抱え込むか、半抱えと
する組合せ構造であり、しかも同一方向のもので隣接し
て平行するもの同士を同一配置としないよう規制して支
柱部間に架け渡され、それらの複数が同一方向に連続さ
れると共に、格子状配置の一方方向側に架け渡されるも
のと、それらに交叉する方向に架け渡されるものとが、
各支柱部周りにおいて上下方向に交互に段重ねとなるよ
うに所定段数分だけ積み重ねられ、それら平行枠体と支
柱部とによって囲まれた格子状配置の多数の篭状空間部
には、平行枠体の厚み以上の大きさのものを主体とした
河底用石塊を充填し、河床に所望層厚の石塊群床を形成
してなることを特徴とする河川用木工沈床。 - 【請求項4】 河床上、第一層目の単位平行枠体および
役もの平行枠体の上には、その方向に交叉する方向の第
二層目の単位平行枠体および役もの平行枠体が、各支柱
部周りで段重ね状に積み重ねられると共に、隣接する第
二層目の単位平行枠体および役もの平行枠体相互間に、
当該第二層目の単位平行枠体および役もの平行枠体に平
行し、且つ所定間隔を置いて敷木部を敷き並べた上、そ
れら第二層目の単位平行枠体および役もの平行枠体とそ
の層に含まれる敷木部との上に、所定の如く順次交叉状
段重ねに第三層目以降の単位平行枠体および役もの平行
枠体を所望段数まで積み重ねていくようにした、請求項
1ないし3何れか記載の河川用木工沈床。 - 【請求項5】 河床上に第一層目の単位平行枠体および
役もの平行枠体から、所定の如く順次交叉状段重ねに第
二層目以降の単位平行枠体および役もの平行枠体を所望
段数まで積み重ねた後、最上位層目の単位平行枠体およ
び役もの平行枠体で、隣接するもの相互間には、当該最
上位層目の単位平行枠体および役もの平行枠体に平行
し、且つ所定間隔を置いて蓋木部を敷き並べた上、それ
ら最上位層目の単位平行枠体および役もの平行枠体とそ
の層に含まれる蓋木部との上に、更にそれら最上位層目
の単位平行枠体および役もの平行枠体に交差するように
して、固定用の単位平行枠体および役もの平行枠体が、
各支柱部間に架け渡され、対応する支柱部に適宜固定さ
れてなるものとした、請求項1ないし4何れか記載の河
川用木工沈床。 - 【請求項6】 敷木部、蓋木部の中、少なくとも敷木部
が、河川水流の流れに従う方向となるように敷設された
上、その上に、所定の如く順次交叉状段重ねに第三層目
以降の単位平行枠体および役もの平行枠体を所望段数ま
で積み重ねていくようにした、請求項4または5何れか
記載の河川用木工沈床。 - 【請求項7】 単位平行枠体は、所定長さの一対の渡し
材部を支柱部断面に相当する間隔を置いて平行させた
上、それらの両端側に夫々支柱部半裁断面に略相当する
半抱え空間部を確保して繋ぎ材部を組合せ、一体化して
なる中間用単位平行枠体と、何れか一方の端部側だけに
同半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋
ぎ材部を組合せ、一体化してなる末端用単位平行枠体と
からなるものに形成される一方、役もの平行枠体は、前
記単位平行枠体によって連接される本数の支柱部の各支
柱部相互間に相当する長さか、それの整数倍で、当該単
位平行枠体よりも短い長さとした渡し材部を支柱部断面
に相当する間隔を置いて平行させた上、それらの何れか
一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相当する半抱え
空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋ぎ材部を
組合せ、一体化してなるものに形成された、請求項1な
いし6何れか記載の河川用木工沈床に使用する平行枠
体。 - 【請求項8】 単位平行枠体は、所定長さの一対の渡し
材部を支柱部断面に相当する間隔を置いて平行させた
上、それらの両端側に夫々支柱部半裁断面に略相当する
半抱え空間部を確保して繋ぎ材部を組合せ、一体化して
なる中間用単位平行枠体と、何れか一方の端部側だけに
同半抱え空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋
ぎ材部を組合せ、一体化してなる末端用単位平行枠体と
からなるものに形成される一方、役もの平行枠体は、前
記単位平行枠体によって連接される本数の支柱部の各支
柱部相互間に相当する長さか、それの整数倍で、当該単
位平行枠体よりも短い長さとした渡し材部を支柱部断面
に相当する間隔を置いて平行させた上、それらの何れか
一方の端部側だけに支柱部半裁断面に略相当する半抱え
空間部を確保し、他端は閉鎖状とする配置に繋ぎ材部を
組合せ、一体化してなる連接用役もの平行枠体と、両端
側とも閉鎖状とする配置であって、間に支柱部全断面に
略相当する抱え込み空間部を確保できるようにした配置
に繋ぎ材部を組合せ、一体化してなる独立用役もの平行
枠体とからなるものに形成された、請求項1ないし6何
れか記載の河川用木工沈床に使用する平行枠体。 - 【請求項9】 使用される全ての、もしくは一部の平行
枠体は、所定長さの一対の渡し材部を支柱部断面に相当
する間隔を置いて平行させた上、複数本の支柱部を連
接、抱え込める位置に繋ぎ材部を組合せ、一体化してな
るものに形成されると共に、それらの一端側および/ま
たは他端側の渡し材部が外側に延伸形成され、同様とし
た平行枠体二つを直線状に配列したとき、それら延伸形
成した部分同士を突き合わせた寸法の合計を、当該所定
支柱部間隔に略匹敵するようにした、請求項1ないし6
何れか記載の河川用木工沈床に使用する平行枠体。 - 【請求項10】 主要部の全て、もしくはその一部に、
太鼓落とし加工か、あるいは三面落とし加工を施した間
伐材を用いて形成してなるものとした、請求項7ないし
9何れか記載の平行枠体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000032124A JP2001220726A (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-09 | 河川用木工沈床、およびそれに使用する平行枠体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000032124A JP2001220726A (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-09 | 河川用木工沈床、およびそれに使用する平行枠体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001220726A true JP2001220726A (ja) | 2001-08-17 |
Family
ID=18556777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000032124A Pending JP2001220726A (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-09 | 河川用木工沈床、およびそれに使用する平行枠体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001220726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013194398A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Marine Support Engineering Kk | 消波ブロックの製造方法 |
JP5973039B1 (ja) * | 2015-08-05 | 2016-08-17 | 日田小径木企業組合 | 木工沈床キットおよび木工沈床の施工方法 |
-
2000
- 2000-02-09 JP JP2000032124A patent/JP2001220726A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013194398A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Marine Support Engineering Kk | 消波ブロックの製造方法 |
JP5973039B1 (ja) * | 2015-08-05 | 2016-08-17 | 日田小径木企業組合 | 木工沈床キットおよび木工沈床の施工方法 |
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