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JP2001217500A - 半導体装置及び光ピックアップ装置 - Google Patents

半導体装置及び光ピックアップ装置

Info

Publication number
JP2001217500A
JP2001217500A JP2000355583A JP2000355583A JP2001217500A JP 2001217500 A JP2001217500 A JP 2001217500A JP 2000355583 A JP2000355583 A JP 2000355583A JP 2000355583 A JP2000355583 A JP 2000355583A JP 2001217500 A JP2001217500 A JP 2001217500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
semiconductor device
substrate
semiconductor
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000355583A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Ito
国雄 伊藤
Nobuyuki Kamimura
信行 上村
Masaaki Yuri
正昭 油利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000355583A priority Critical patent/JP2001217500A/ja
Publication of JP2001217500A publication Critical patent/JP2001217500A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の半導体レーザ素子を有する半導体装置
において、半導体レーザ素子間の発光点間隔を小さくす
ると共に、半導体レーザ素子から発生する熱が他の半導
体レーザ素子に及ぶことを防止する。 【解決手段】 シリコン基板上に凹部を形成すると共
に、その凹部の中央付近に、斜面が(111)面、(1
−11)面、(−1−11)面、(−111)面からな
る四角錐台状の凸起を、シリコンプロセスを用いて形成
する。これらの斜面のうち(111)外面、(111)
内面を反射ミラー面とする。半導体レーザ素子をそれぞ
れ凹部の上に形成された小凸起の上に固定し、凸起の頂
面に光ディスクからの戻り光ビームL1’、L2’を受
光する受光素子を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報処理、光計
測、光通信等に用いられる半導体装置及び光ピックアッ
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2つの光源を集積した半導体
装置として、光ピックアップ内に赤色半導体レーザ素子
及び赤外半導体レーザ素子を独立に配置するハイブリッ
ド集積と、同一基板上に赤色半導体レーザ構造及び赤外
半導体レーザ構造を集積するモノリシック集積とが知ら
れている。
【0003】以下、これら2つの集積例について説明す
る。
【0004】まず、従来の、2つの光源をモノリシック
に集積した半導体装置の概略について、図14を参照し
ながら説明する。
【0005】図14に示すように、この半導体装置1に
おいては、フォトダイオードIC2の上に、例えばDV
D用の波長約650nmのレーザ光L11を出射する半
導体レーザ素子3と、例えばCD用の波長約780nm
のレーザ光L12を出射する半導体レーザ素子4と、複
数のセンサ素子5a〜5dを有するフォトディテクタ5
と、反射ミラーとして機能するマイクロプリズム6とが
集積化して設けられていると共に、マイクロプリズム6
の上側に、例えば光ディスクのような光記録媒体(図示
せず)からの戻り光ビームの0次光、+1次光、−1次
光を分岐させてセンサ素子5a〜5dに入射させるため
のホログラムプレート7が設けられている(特開平11
−149652号公報参照)。尚、半導体レーザ素子
3、4としては、同一のLOP8上に形成されたものが
知られている(日経エレクトロニクス 1999年6月
28日号 第29ページ〜第30ページ)。
【0006】次に、従来の、2つの光源をハイブリッド
に集積した半導体装置の概略について、図15を参照し
ながら説明する。
【0007】図15に示すように、この半導体装置9に
おいては、基板10の上に、例えばDVD用の波長約6
50nmのレーザ光L13を出射する半導体レーザ素子
11と、例えばCD用の波長約780nmのレーザ光L
14を出射する半導体レーザ素子12と、複数のフォト
ディテクタ13、14と、反射ミラーとして機能するマ
イクロプリズム15とが集積化して設けられていると共
に、マイクロプリズム15の上側に、例えば光ディスク
のような光記録媒体(図示せず)からの戻り光ビームL
13’、L14’をフォトディテクタ13、14に入射
させるための光学素子(図示せず)が設けられている
(特開平9−120568号公報、特開平10−641
07号公報、特開平11−39693号公報、特開平1
1−161993号公報参照)。尚、半導体レーザ素子
11、12は、それぞれマウント17、18を介して基
板10の上に載置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成には、以下のような問題があった。
【0009】まず、従来の、2つの光源をモノリシック
に集積した半導体装置にあっては、半導体レーザ素子3
と半導体レーザ素子4とが、レーザの出射端面が同じ向
きに並ぶように並列に設けられているので、半導体レー
ザ素子3と半導体レーザ素子4との発光点間隔を100
μm以下にすることが困難である。そのため、2つの半
導体レーザ素子3、4からそれぞれ出射される赤色レー
ザと赤外レーザが光学素子から受ける影響が異なること
となり、一方の半導体レーザ素子の動作特性が悪くなる
という問題があった。特に、半導体レーザ素子3と半導
体レーザ素子4を近接させて配置した状態で、半導体レ
ーザ素子3、4のどちらか一方に30mW以上の高出力
動作を行わせると、一方の半導体レーザ素子において発
生する熱が他方の半導体レーザ素子に及んで半導体レー
ザ素子の特性劣化を招くという問題があった。
【0010】また、従来の、2つの光源をハイブリッド
に集積した半導体装置にあっては、マイクロプリズム1
5が半導体レーザ素子11と半導体レーザ素子12との
間に配置された構成となっているので、マイクロプリズ
ム15が所定の位置からずれて配置された場合には、半
導体レーザ素子11、12からそれぞれ出射されるレー
ザ光L13、L14の光路がずれてしまう。そして、そ
の分だけ半導体レーザ素子11と半導体レーザ素子12
との間の見かけ上の発光点間隔(以下『発光点間隔』と
いうときには『見かけ上の発光点間隔』を含むものとす
る)がばらついてしまい、発光点間隔を小さくすること
が困難であるという問題があった。
【0011】さらに、上記従来の半導体装置にあって
は、例えばLOP8のようなマウントを介して半導体レ
ーザ素子を載置するようにされているので、マウントの
厚さのばらつき分だけ発光点間隔がばらついてしまい、
発光点間隔を小さくすることが困難であるという問題が
あった。
【0012】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、複数の半導体レーザ
素子間の発光点間隔を小さくすることができると共に、
半導体レーザ素子に高出力動作を行わせた場合に発生す
る熱が他の半導体レーザ素子に及ぶことを防止すること
のできる半導体装置及び光ピックアップ装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置の構成は、基板と、前記基
板上に前記基板を加工して形成され、複数の側面を有す
る凸起と、前記基板上に設けられた複数の半導体レーザ
素子とを備え、前記複数の半導体レーザ素子が、それぞ
れの端面を前記凸起のそれぞれ異なる側面に対向させて
配置されたことを特徴とする。この半導体装置の構成に
よれば、基板上に複数の側面を有する凸起が形成されて
いるので、マイクロプリズムが不要となる。また、複数
の半導体レーザ素子を一直線上に配置することができる
ので、複数の半導体レーザ素子間の発光点間隔を小さく
することができる。また、複数の半導体レーザ素子が、
それぞれの端面を前記凸起のそれぞれ異なる側面に対向
させて配置されているので、半導体レーザ素子に高出力
動作を行わせた場合に発生する熱が他の半導体レーザ素
子に及ぶことを防止することができる。その結果、半導
体レーザ素子の特性劣化を防止することができる。
【0014】また、前記本発明の半導体装置の構成にお
いては、前記凸起が角錐台状に形成され、その頂面に受
光素子が設けられているのが好ましい。この好ましい例
によれば、受光素子を一カ所に配置させることができる
ので、半導体装置の小型化を図ることができる。
【0015】また、前記本発明の半導体装置の構成にお
いては、前記基板上に前記基板を加工して形成された複
数の小凸起をさらに備え、それぞれの前記小凸起に半導
体レーザ素子が載置されているのが好ましい。この好ま
しい例によれば、特に半導体レーザ素子をpサイドダウ
ン実装した場合に、半導体レーザ素子の端面から出射さ
れるレーザビームの一部が基板の表面に遮られるのを防
止することができる。
【0016】また、前記本発明の半導体装置の構成にお
いては、前記半導体レーザ素子と前記凸起の側面との間
の前記基板上に溝が形成されているのが好ましい。この
好ましい例によれば、半導体レーザ素子の端面から出射
されるレーザビームの一部が基板の表面に遮られるのを
防止することができる。
【0017】また、前記本発明の半導体装置の構成にお
いては、前記凸起が前記基板の主面に対して40°以上
50°以下の角度をなす4つの側面を有し、かつ、前記
半導体レーザ素子が、主ビームの出射端面を前記凸起の
側面に対向させて配置されているのが好ましい。この好
ましい例によれば、半導体レーザ素子から出射される主
ビームを凸起の側面で反射させて、基板に対して垂直な
方向へ導くことができる。
【0018】また、前記本発明の半導体装置の構成にお
いては、前記基板がシリコン基板であり、前記基板の主
面が〈1−10〉方向に5゜以上15゜以下の範囲で傾
斜した(100)面であり、前記凸起の側面のうち前記
半導体レーザ素子の主ビームの出射端面に対向する面が
(111)面であるのが好ましい。ここで、〈1−1
0〉方向は、下記(数1)によって表記される方向を意
味するものとする。
【0019】
【数1】
【0020】この好ましい例によれば、凸起の側面に対
する半導体レーザ素子の主ビームの入射角度を45゜に
近づけることができる。
【0021】また、前記本発明の半導体装置の構成にお
いては、前記基板がシリコン基板であり、前記基板の主
面が〈1−10〉方向に1゜以上11゜以下の範囲で傾
斜した(511)面であり、前記凸起の側面のうち前記
半導体レーザ素子の主ビームの出射端面に対向する面が
(111)面であるのが好ましい。この好ましい例によ
れば、凸起の側面に対する半導体レーザ素子の主ビーム
の入射角度を45゜に近づけることができる。
【0022】また、前記本発明の半導体装置の構成にお
いては、前記基板上に前記基板を加工して形成され、複
数の側面を有する凹部をさらに備え、前記凸起及び複数
の半導体レーザ素子が前記凹部内に設けられているのが
好ましい。また、この場合には、前記複数の半導体レー
ザ素子が、前記凸起の側面に対向する端面と反対側のそ
れぞれの端面を前記凹部のそれぞれ異なる側面に対向さ
せて配置されているのが好ましい。この場合にはさら
に、前記半導体レーザ素子の一方の端面からは主ビーム
が出射されると共に、他方の端面からはモニタ光ビーム
が出射され、前記モニタ光ビームの出射端面に対向する
前記凸起の側面又は前記凹部の側面に、前記モニタ光ビ
ームを受光するモニタ用受光素子が設けられているのが
好ましい。この好ましい例によれば、半導体レーザ素子
から出射される主ビームの出力を制御することができ
る。また、この場合には、前記凹部の外周に受光素子が
設けられているのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、複数の受光素子を配置することができるので、半導
体装置の受光感度を向上させることができる。この場合
にはさらに、前記受光素子が、複数に分割された受光領
域を有するのが好ましい。この好ましい例によれば、複
数の分割された受光領域における信号を演算することに
より、精度の高いトラッキング誤差検出を行うことがで
きる。さらに、この場合には、前記受光素子の分割され
た方向が、前記半導体レーザ素子の端面に平行な方向で
あるのが好ましい。この好ましい例によれば、半導体レ
ーザ素子を所定の位置からずれた位置に配置した場合に
おいても、受光素子に入射する戻り光ビームの量をほと
んど変化させないようにすることができる。また、この
場合には、前記半導体レーザ素子と前記凹部の側面との
間の前記基板上に溝が形成されているのが好ましい。ま
た、この場合には、前記基板がシリコン基板であり、前
記凹部の底面が〈1−10〉方向に5゜以上15゜以下
の範囲で傾斜した(100)面であり、前記凹部の側面
のうち前記半導体レーザ素子の主ビームの出射端面に対
向する面が(111)面であるのが好ましい。また、こ
の場合には、前記基板がシリコン基板であり、前記凹部
の底面が〈1−10〉方向に1゜以上11゜以下の範囲
で傾斜した(511)面であり、前記凹部の側面のうち
前記半導体レーザ素子の主ビームの出射端面に対向する
面が(111)面であるのが好ましい。
【0023】また、本発明に係る光ピックアップ装置の
第1の構成は、複数の半導体レーザ素子と複数の受光素
子と複数の反射面とが同一の基板に設けられ、かつ、前
記複数の半導体レーザ素子が、それぞれの端面を異なる
前記反射面に対向させて配置された半導体装置と、前記
半導体レーザ素子から出射されて光記録媒体へ向かう光
ビームの光軸上に配置されたホログラム素子とを備えた
ことを特徴とする。この光ピックアップ装置の第1の構
成によれば、半導体装置そのものを小型化することがで
きるので、光ピックアップ装置の小型化を図ることがで
きる。
【0024】また、本発明に係る光ピックアップ装置の
第2の構成は、複数の半導体レーザ素子を有する半導体
装置と、前記半導体レーザ素子から出射されて光記録媒
体へ向かう光ビームの光軸上に配置されたホログラム素
子とを備えた光ピックアップ装置であって、前記半導体
装置として前記本発明の半導体装置が用いられることを
特徴とする。
【0025】また、前記本発明の光ピックアップ装置の
第1又は第2の構成においては、前記ホログラム素子が
複数の回折格子を有するのが好ましい。この好ましい例
によれば、複数の半導体レーザ素子のそれぞれに由来す
る光記録媒体からの戻り光を複数の受光素子のそれぞれ
に入射させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0027】尚、参照する図はあくまでも模式的な図で
あり、実際の縮尺を表すものではない。
【0028】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1
の実施の形態における半導体装置を示す斜視図、図2は
図1に示す半導体装置の、半導体レーザ素子102、1
03を含んでシリコン基板104の主面に垂直な平面で
切断した断面図である。
【0029】図1、図2に示すように、本実施の形態の
半導体装置101においては、基板として、9.7°の
オフアングルを有する(100)面(以下『(100)
9.7°オフ面』という)を主面としたシリコン基板1
04が用いられている。
【0030】シリコン基板104の主面には、シリコン
プロセスを用いて深さ200μmの凹部105が形成さ
れている。凹部105は、一辺の長さが1.5mmの正
方形状の底面と、前記底面を取り囲むように設けられた
4つの斜面とにより構成されている。凹部105を構成
する底面は(100)9.7°オフ面からなり、底面を
形成する4つの辺は〈110〉方向又は〈1−10〉方
向に平行となっている。また、凹部105を構成する4
つの斜面(以下これらの斜面を『外側面』という)は、
(111)面、(1−11)面、(−1−11)面及び
(−111)面(以下これらの面を『(111)外
面』、『(1−11)外面』等という)からなる。ここ
で、(1−11)面は、下記(数2)によって表記され
る面を意味するものとする。尚、(−1−11)面、
(−111)面等についても同様である。
【0031】
【数2】
【0032】凹部105の中央付近には、シリコンプロ
セスを用いて高さ200μmの四角錐台状の凸起106
が形成されている。凸起106は、正方形状の底面と、
4つの斜面と、頂面とにより構成されている。凸起10
6を構成する底面を形成する4つの辺は〈110〉方向
又は〈1−10〉方向に平行となっている。また、凸起
106を構成する4つの斜面(以下これらの斜面を『内
側面』という)は、(111)面、(1−11)面、
(−1−11)面及び(−111)面(以下これらの面
を『(111)内面』、『(1−11)内面』等とい
う)からなる。凸起106を構成する頂面は、(10
0)9.7°オフ面からなり、頂面を形成する一辺の長
さは50μmである。
【0033】上記外側面及び内側面のうち(111)外
面及び(111)内面は、反射ミラー面107、108
となっている。ここで、凹部105及び凸起106はシ
リコンプロセスを用いて形成されているため、反射ミラ
ー面107、108を1μm以下の精度で作製すること
ができる。このことは、下記第2及び第3の実施の形態
においても同様である。シリコンプロセスを用いて凹部
105の上に形成された小凸起112、113の上に
は、それぞれ半導体レーザ素子102、103が固定さ
れている。半導体レーザ素子102、103は、その前
方端面が〈110〉方向に平行となり、かつ、それぞれ
反射ミラー面107、108に対向するように配置され
ている。また、凸起106の頂面には、光ディスクから
の戻り光ビームL1’、L2’を受光するための受光素
子109が設けられており、(−1−11)内面と(−
1−11)外面には、それぞれモニタ用受光素子11
0、111が設けられている。モニタ用受光素子11
0、111は、それぞれ半導体レーザ素子102、10
3の後方端面から出射されるモニタ光ビームL1”、L
2”の出力をモニタして、半導体レーザ素子102、1
03の前方端面から出射される主ビームの出力を調整す
るためのものである。尚、小凸起112、113は、凸
起106と相似な形状を有しており、高さはそれぞれ5
0μmである。
【0034】図2に示すように、半導体レーザ素子10
2、103は、結晶成長面側(発光部側)が下側となる
ように、半田材(図示せず)によって固定されている。
尚、2つの半導体レーザ素子102、103は、それぞ
れのビーム出射点が一直線上に並ぶように配置されてい
る。
【0035】半導体装置の上記構成において、(11
1)外面及び(111)内面は、凹部105の底面に対
して45゜の角度をもって傾斜している。このような凹
部105、凸起106、小凸起112、113は、シリ
コン基板101に酸化膜エッチングマスクを形成し、水
酸化カリウム水溶液やエチレンジアミン等の異方性エッ
チングを実現する溶液を用いてエッチングすることによ
り、容易に形成することができる。
【0036】反射ミラー面107、108の表面には、
厚さ300〜500nmの金の膜(図示せず)が形成さ
れており、反射ミラー面107、108の反射率は90
%以上になっている。この構成により、半導体レーザ素
子102、103の前方端面から水平方向に出射された
主ビームL1、L2は、それぞれ反射ミラー面107、
108で反射されてシリコン基板104の主面に対して
垂直あるいは垂直方向に近い方向にある光ディスク(図
示せず)の方向へ進み、光ディスクで反射される。
【0037】本実施の形態によれば、2つの半導体レー
ザ素子102、103を一直線上に配置することができ
るので、半導体レーザ素子102と半導体レーザ素子1
03との間の発光点間隔を小さくすることができる。ま
た、2つの半導体レーザ素子102、103が凸起10
6を挟んでシリコン基板104上の別々の場所に形成さ
れているので、一方の半導体レーザ素子に30W以上の
高出力動作をさせた場合に発生する熱が他方の半導体レ
ーザ素子に及びにくくなる。その結果、半導体レーザ素
子の特性劣化が防止される。
【0038】特に、凹部105の側面に対する半導体レ
ーザ素子102及び凸起106の側面に対する半導体レ
ーザ素子103の、それぞれの主ビームL1、L2の入
射角度を45度に近づけることができる。
【0039】また、特に、半導体レーザ素子102、1
03がそれぞれ小凸起112、113の上に固定されて
いるが、このようにすることにより、特に半導体レーザ
素子102、103をpサイドダウン実装した場合、す
なわち、半導体レーザ素子102、103のp側電極が
例えば小凸起112、113に面するように半導体レー
ザ素子102、103を載置した場合に、半導体レーザ
素子102、103の前方端面から出射される主ビーム
の一部が凹部105の底面に遮られるのを防止すること
ができる。
【0040】本実施の形態で用いられる半導体レーザ1
02、103の例としては、波長780nmのAlGa
As系レーザ、波長650nmのAlGaInP系レー
ザ又は波長420nmのGaN系レーザを挙げることが
できる。そして、これらのうちのどれか2つを用いるこ
とにより、2波長型の半導体レーザ装置を得ることがで
きる。また、例えば波長650nmの、AlGaInP
系高出力レーザとAlGaInP系自励発振レーザとい
うような、同一波長の2つの半導体レーザを用いてもよ
い。
【0041】2つの半導体レーザ素子102、103を
一直線上に配置することによって半導体レーザ素子10
2と半導体レーザ素子103との間の発光点間隔、すな
わち見かけ上の発光点間隔を小さくすることができるこ
とについて、図3を参照しながら説明する。尚、図3に
おいて、半導体装置101は図1に示すものと同一のも
のであり、それが筐体115内に載置され、カバーガラ
ス116によって封止されている。さらに、カバーガラ
ス116の上にホログラム素子114が載置されてい
る。
【0042】図3に示すように、半導体レーザ素子10
2、103からそれぞれ水平方向に出射された主ビーム
L1、L2は、それぞれ反射ミラー面107、108で
反射されて、垂直方向あるいは垂直方向に近い方向へ進
む。このとき、半導体レーザ素子102、103のそれ
ぞれから出射されるレーザ光の反射ミラー面107、1
08のそれぞれに入射する角度を適当に選べば、例えば
ホログラム素子114においてこれら2本の主ビームL
1、L2が一点で交わるように、すなわち、ホログラム
素子114において半導体レーザ素子102と半導体レ
ーザ素子103との間の発光点間隔がゼロとなるように
することができる。
【0043】次に、半導体レーザ装置としての上記半導
体装置101を用いて構成される光ピックアップ装置に
ついて、図4を参照しながら説明する。
【0044】図4に示すように、この光ピックアップ装
置においては、半導体装置101から出射される主ビー
ムL1、L2上にホログラム素子114とコリメータレ
ンズ117とが順に配置されている。ホログラム素子1
14とコリメータレンズ117とは、光ディスク118
上に主ビームL1、L2が焦点を結ぶように配置されて
いる。そして、光ディスク118からの戻り光ビームが
コリメータレンズ117、ホログラム素子114を順に
通過して、再び半導体装置101に入射し、受光素子1
09(図1、図2参照)によって光ディスク118の情
報として検出される。
【0045】この光ピックアップ装置の構成において
は、複数の半導体レーザ素子間の発光点間隔を小さくす
ることのできる半導体装置101を用いているので、レ
ンズ等の光学系をより単純化することができる。その結
果、安価な光ピックアップ装置を実現することができ
る。
【0046】尚、本実施の形態においては、凸起106
の頂面に光ディスクからの戻り光ビームを受光するため
の受光素子109が設けられているが、必ずしもこの構
成に限定されるものではない。例えば、図5に示すよう
に、受光素子109をシリコン基板104の凹部105
の外周に設けてもよい。
【0047】また、本実施の形態においては、半導体レ
ーザ素子102、103を、結晶成長面側(発光部側)
が下側となるように固定しているが、結晶成長面側(発
光部側)が上側となるように固定してもよい。しかし、
半導体レーザ素子102、103を、結晶成長面側(発
光部側)が上側となるように固定すると、半導体レーザ
素子102、103自身の厚さのばらつきが20μmと
大きくなって、発光点位置のばらつきがその分だけ大き
くなるので、半導体レーザ素子102、103を、結晶
成長面側が下側となるように固定するのが望ましい。半
導体レーザ素子102、103を、結晶成長面側が下側
となるように固定すれば、発光点位置のばらつき、すな
わち発光点間隔が半導体レーザ素子102、103の結
晶成長膜のばらつき(2μm程度)に抑えられて、より
効果的である。また、この場合、小凸起112、113
の代わりに半導体レーザ素子102、103の前方端面
と反射ミラー面107、108との間に溝を形成すれ
ば、半導体レーザ素子102、103の前方端面から出
射される主ビームの一部が凹部105の底面に遮られる
のを防止することができる。このことは、下記第2及び
第3の実施の形態においても同様である。
【0048】また、本実施の形態においては、シリコン
基板104の主面として、〈1−10〉方向を軸として
9.7°のオフアングルを有する(100)面が用いら
れているが、5〜15°のオフアングルを有する(10
0)面であれば、反射ミラー面107、108のシリコ
ン基板104の表面に対する傾きを40゜≦θ≦50゜
の範囲に抑えることができ、傾きがほぼ45°の反射ミ
ラー面107、108が得られるので、同様の効果が得
られる。また、シリコン基板104と等価なシリコン基
板として、〈1−10〉方向を軸として1〜11°のオ
フアングルを有する(511)面を主面とする基板や、
その他の結晶面から適当なオフアングルを設定した等価
な基板を用いることにより、同様の効果が得られる。こ
のことは、下記第2及び第3の実施の形態においても同
様である。
【0049】[第2の実施の形態]図6は本発明の第2
の実施の形態における半導体装置を示す斜視図である。
【0050】図6に示すように、本実施の形態の半導体
装置201においては、シリコン基板206の主面であ
る(100)9.7°オフ面の上に、上記第1の実施の
形態と同様の寸法を有する凹部207と凸起208が形
成されている。
【0051】凸起208を構成する(111)内面、及
び(100)9.7°オフ面に対して45°の角度をな
す3つの面(以下これらの面を凸起208の上方からみ
て反時計回りに『α内面』、『β内面』、『γ内面』と
いう)が、反射ミラー面209、210、211、21
2となっている。凹部207の上に形成された小凸起2
18、219、220、221の上には、それぞれ半導
体レーザ素子202、203、204、205が固定さ
れている。半導体レーザ素子202、203、204、
205は、その前方端面が凸起208の底面を形成する
4つの辺のそれぞれに平行となり、かつ、それぞれ反射
ミラー面209、210、211、212に対向するよ
うに配置されている。凸起208の頂面には、光ディス
クからの戻り光ビームL3’、L4’、L5’、L6’
を受光する受光素子213が設けられており、凹部20
7を構成する(111)外面、及び(100)9.7°
オフ面に対して45°の角度をなす3つの面(以下これ
らの面を凹部207の上方からみて反時計回りに『α外
面』、『β外面』、『γ外面』という)には、それぞれ
モニタ用受光素子214、215、216、217が設
けられている。モニタ用受光素子214、215、21
6、217は、それぞれ半導体レーザ素子202、20
3、204、205の後方端面から出射されるモニタ光
ビームL3”、L4”、L5”、L6”の出力をモニタ
して、半導体レーザ素子202、203、204、20
5の前方端面から出射される主ビームの出力を調整する
ためのものである。
【0052】尚、凸起208や小凸起218、219、
220、221は、例えば図7に示すように、シリコン
基板206の上にマスク222を形成し、反応性イオン
エッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を施すこ
とによって形成することができる。また、小凸起21
8、219、220、221は、凸起208と相似な形
状を有しており、高さはそれぞれ50μmである。
【0053】半導体レーザ素子202、203、20
4、205は、結晶成長面側(発光部側)が下側になる
ように、半田材(図示せず)によって固定されている。
【0054】反射ミラー面209、210、211、2
12の表面には、上記第1の実施の形態1と同様に、厚
さ300〜500nmの金の膜(図示せず)が形成され
ており、反射ミラー面209、210、211、212
の反射率は90%以上になっている。この構成により、
半導体レーザ素子202、203、204、205の前
方端面から水平方向に出射された主ビームL3、L4、
L5、L6は、それぞれ反射ミラー面209、210、
211、212で反射されてシリコン基板206の主面
に対して垂直あるいは垂直に近い方向にある光ディスク
(図示せず)の方向へ進み、光ディスクで反射される。
そして、光ディスクからの戻り光ビームL3’、L
4’、L5’、L6’が受光素子213へ入射して、信
号として取り出される。
【0055】本実施の形態によれば、半導体レーザ素子
202と半導体レーザ素子204とを一直線上に配置す
ることができ、かつ、半導体レーザ素子203と半導体
レーザ素子205とを一直線上に配置することができる
ので、複数の半導体レーザ素子間の発光点間隔を小さく
することができる。
【0056】特に、凸起208の側面に対する半導体レ
ーザ素子202、203、204、205の、それぞれ
の主ビームL3、L4、L5、L6の入射角度を45度
に近づけることができる。
【0057】また、受光素子213を凸起208の頂面
に設けるようにしたことにより、半導体レーザ素子20
2、203、204、205と受光素子213とが配置
されるシリコン基板204の領域をより狭くすることが
できるので、光ピックアップ装置の小型化を図ることが
できる。
【0058】本実施の形態で用いられる半導体レーザ素
子202、203、204、205の例としては、波長
780nmのAlGaAs系レーザ、波長650nmの
AlGaInP系レーザ又は波長420nmのGaN系
レーザを挙げることができる。そして、これらを組み合
わせて用いることにより、多波長型の半導体レーザ装置
を得ることができる。また、例えば波長650nmの、
AlGaInP系高出力レーザとAlGaInP系自励
発振レーザというような、同一波長の半導体レーザを用
いてもよい。
【0059】下記(表1)に、半導体レーザ素子20
2、203、204、205の具体的な組み合わせと、
読み取り又は書き込み可能な光ディスクとの関係を示
す。
【0060】
【表1】
【0061】半導体レーザ装置としての半導体装置20
1を用いて構成される光ピックアップ装置は、上記第1
の実施の形態と同様である。すなわち、この光ピックア
ップ装置の構成においては、複数の半導体レーザ素子間
の発光点間隔を小さくすることのできる半導体レーザ装
置としての半導体装置201を用いているので、レンズ
等の光学系をより単純化することができる。その結果、
安価な光ピックアップ装置を実現することができる。
【0062】[第3の実施の形態]図8は本発明の第3
の実施の形態における半導体装置を示す斜視図である。
【0063】図8に示すように、本実施の形態の半導体
装置301においては、シリコン基板306の主面であ
る(100)9.7°オフ面の上に、深さ200μmの
凹部307が形成されている。凹部307は、一辺の長
さが0.5mmの十字形状の底面と、前記底面を取り囲
むように設けられた12個の斜面とにより構成されてい
る。凹部307を構成する底面は(100)9.7°オ
フ面からなり、底面を形成する12個の辺は〈110〉
方向又は〈1−10〉方向に平行となっている。また、
12個の斜面(以下これらの斜面を『外側面』という)
は、(111)面、及び(100)9.7°オフ面に対
して45°の角度をなす3種類の面からなる。
【0064】凹部307の中央付近には、高さ200μ
mの四角錐台状の凸起308が形成されている。凸起3
08は、正方形状の底面と、4つの斜面と、頂面とによ
り構成されている。底面を形成する4つの辺は〈11
0〉方向又は〈1−10〉方向に平行となっている。ま
た、凸起308を構成する4つの斜面は、(111)内
面及びα内面、β内面、γ内面からなる。凸起308を
構成する頂面は(100)9.7°オフ面からなり、頂
面を形成する一辺の長さは50μmである。
【0065】凸起308を構成する(111)内面及び
α内面、β内面、γ内面は反射ミラー面309、31
0、311、312となっている。凹部307の上に形
成された小凸起318、319、320、321の上に
は、それぞれ半導体レーザ素子302、303、30
4、305が固定されている。半導体レーザ素子30
2、303、304、305は、その前方端面が凸起3
08の4つの辺のそれぞれに平行となり、かつ、それぞ
れ反射ミラー面309、310、311、312に対向
するように配置されている。また、凹部307の外周に
は、光ディスクからの戻り光ビームL7’、L8’、L
9’、L10’を受光するための受光素子313a〜3
13dが設けられている。各受光素子313a〜313
dは、凸起308から各受光素子313a〜313dへ
向かう方向に細長く3分割された受光領域を有してい
る。このように受光素子313a〜313dを細長く3
分割することにより、3ビーム法によるトラッキング誤
差検出が可能となるので、精度の高いトラッキング検出
が可能となる。半導体レーザ素子302、303、30
4、305の各々に対向する4つの外側面には、それぞ
れモニタ用受光素子314、315、316、317が
設けられている。モニタ用受光素子314、315、3
16、317は、それぞれ半導体レーザ素子302、3
03、304、305の後方端面から出射されるモニタ
光ビームL7”、L8”、L9”、L10”の出力をモ
ニタして、半導体レーザ素子302、303、304、
305の前方端面から出射される主ビームの出力を調整
するためのものである。
【0066】尚、凸起308や小凸起318、319、
320、321は、シリコン基板306の上にマスクを
形成し、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive I
on Etching)を施すことによって形成することができ
る。また、小凸起318、319、320、321は、
凸起308と相似な形状を有しており、高さはそれぞれ
50μmである。
【0067】半導体レーザ素子302、303、30
4、305は、結晶成長面側(発光部側)が下側になる
ように、半田材(図示せず)によって固定されている。
【0068】反射ミラー面309、310、311、3
12の表面には、上記第1の実施の形態と同様に、厚さ
300〜500nmの金の膜(図示せず)が形成されて
おり、反射ミラー面309、310、311、312の
反射率は90%以上になっている。この構成により、半
導体レーザ素子302、303、304、305の前方
端面から水平方向に出射された主ビームL7、L8、L
9、L10は、それぞれ反射ミラー面309、310、
311、312で反射されてシリコン基板306の主面
に対して垂直あるいは垂直に近い方向にある光ディスク
(図示せず)の方向へ進み、光ディスクで反射される。
そして、光ディスクからの戻り光ビームL7’、L
8’、L9’、L10’がそれぞれ受光素子313a〜
313dへ入射して、信号として取り出される。
【0069】本実施の形態によれば、半導体レーザ素子
302と半導体レーザ素子304とを一直線上に配置す
ることができ、かつ、半導体レーザ素子303と半導体
レーザ素子305とを一直線上に配置することができる
ので、複数の半導体レーザ素子間の発光点間隔を小さく
することができる。
【0070】特に、凸起308の側面に対する半導体レ
ーザ素子302、303、304、305の、それぞれ
の主ビームL7、L8、L9、L10の入射角度を45
度に近づけることができる。
【0071】本実施の形態で用いられる半導体レーザ素
子302、303、304、305の例としては、波長
780nmのAlGaAs系レーザ、波長650nmの
AlGaInP系レーザ又は波長420nmのGaN系
レーザを挙げることができる。そして、これらを組み合
わせて用いることにより、多波長型の半導体レーザ装置
を得ることができる。また、例えば波長650nmの、
AlGaInP系高出力レーザとAlGaInP系自励
発振レーザ、波長780nmの、AlGaAs系高出力
レーザとAlGaAs系自励発振レーザというような、
2種類の波長のものを2つずつ用いてもよい。
【0072】下記(表2)に、半導体レーザ素子30
2、303、304、305の具体的な組み合わせと、
読み取り又は書き込み可能な光ディスクとの関係を示
す。
【0073】
【表2】
【0074】次に、半導体レーザ装置としての上記半導
体装置301を用いて構成される光ピックアップ装置に
ついて、図9を参照しながら説明する。この光ピックア
ップ装置の基本的な構成は、上記第1の実施の形態と同
様である。
【0075】図8、図9に示すように、この光ピックア
ップ装置においては、半導体装置301から出射される
主ビームL7、L8、L9、L10、上にホログラム素
子324とコリメータレンズ325とが順に配置されて
いる。ホログラム素子324とコリメータレンズ325
とは、光ディスク326上に主ビームL7、L8、L
9、L10が焦点を結ぶように配置されている。半導体
装置301は、筐体322内に載置され、カバーガラス
323によって封止されている。ホログラム素子324
は、カバーガラス323の上に載置されている。そし
て、光ディスク326からの戻り光ビームがコリメータ
レンズ325、ホログラム素子324を順に通過して、
再び半導体装置301に入射し、受光素子313a〜3
13dによって光ディスク326の情報として検出され
る。
【0076】図10Aに示すように、ホログラム素子3
24には、半導体装置301に面する側に主ビームL
7、L8、L9、L10のそれぞれを0次、+1次及び
−1次の回折光に分離するための回折格子327が設け
られている。また、図10Bに示すように、ホログラム
素子324には、光ディスク326に面する側に戻り光
ビームL7’、L8’、L9’、L10’のそれぞれを
受光素子313a〜313dのそれぞれに導くための回
折格子328が設けられている。
【0077】この光ピックアップ装置の構成において
は、複数の半導体レーザ素子間の発光点間隔を小さくす
ることのできる半導体装置301を用いているので、レ
ンズ等の光学系をより単純化することができる。その結
果、安価な光ピックアップ装置を実現することができ
る。
【0078】尚、本実施の形態においては、各受光素子
313a〜313dが、凸起308から各受光素子31
3a〜313dへ向かう方向に細長く3分割された受光
領域を有するように構成されているが、必ずしもこの構
成に限定されるものではない。例えば、図11に示すよ
うに、受光素子313a〜313dのそれぞれを、その
分割された方向が半導体レーザ素子302、303、3
04、305のそれぞれの端面に沿うか又はそれぞれの
端面に平行となるように配置してもよい。このように構
成すれば、半導体レーザ素子302、303、304、
305が載置される位置がずれた場合であっても、光デ
ィスクからの戻り光ビームL7’、L8’、L9’、L
10’が受光素子313a〜313dの分割された方向
にずれるだけですむので、受光素子313a〜313d
のそれぞれに入射する戻り光ビームL7’、L8’、L
9’、L10’の量がほとんど変化することはない。す
なわち、図11に示すように受光素子313a〜313
dを配列することにより、光ピックアップ装置の組立精
度に対する要求を緩和することができるので、光ピック
アップ装置の組立歩留まりを向上させることができる。
【0079】また、上記第1〜第3の実施の形態におい
ては、シリコン基板として(100)9.7°オフ面を
主面としたものが用いられているが、必ずしもこの構成
に限定されるものではない。特に反応性イオンエッチン
グを施して凹部、凸起及び小凸起を設ける場合に、(1
00)ジャスト面を主面としたシリコン基板を代わりに
用いても、同様の効果が得られる。尚、この反応性イオ
ンエッチングを施す際に、シリコン基板の上にマスクと
して形成するレジストの厚さを、図12A、図13Aに
示すように面内において変化させれば、図12B、図1
3Bに示すように反射ミラー面の角度を変化させること
ができる。これにより、反射ミラー面の角度を設計どお
りに調節することが可能となる。
【0080】また、上記第1〜第3の実施の形態におい
ては、凸起として四角錐台状のものが用いられている
が、凸起の形状としては必ずしもこれに限定されるもの
ではない。例えば、凸起として三角錐台や六角錐台等の
形状のものを用い、凸起を構成するそれぞれの側面に対
向するように半導体レーザ素子を配置してもよい。特
に、上記第3の実施の形態においては、三角錐、四角
錐、六角錐等の、先の尖った凸起を用いてもよい。
【0081】また、上記第1〜第3の実施の形態におい
ては、凹部を構成する底面の形状が正方形又は十字形で
ある場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこの構成に
限定されるものではない。凹部を構成する底面の形状
は、例えば、長方形、六角形、八角形等であってもよ
い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の半導体レーザ素子間の発光点間隔を小さくするこ
とができると共に、半導体レーザ素子に高出力動作を行
わせた場合に発生する熱が他の半導体レーザ素子に及ぶ
ことを防止することができる。また、レンズ等の光学系
をより単純化して、安価な光ピックアップ装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
を示す斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
を示す断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
から出射される主ビームの様子を示す断面図
【図4】本発明の第1の実施の形態における光ピックア
ップ装置示す断面図
【図5】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の他の例を示す斜視図
【図6】本発明の第2の実施の形態における半導体装置
を示す斜視図
【図7】本発明の第2の実施の形態において用いられる
反応性イオンエッチングの様子を示す断面図
【図8】本発明の第3の実施の形態における半導体装置
を示す斜視図
【図9】本発明の第3の実施の形態における光ピックア
ップ装置を示す断面図
【図10】Aは本発明の第3の実施の形態における光ピ
ックアップ装置に用いるホログラム素子を半導体装置に
面する側から見た図、Bはそのホログラム素子を光ディ
スクに面する側から見た図
【図11】本発明の第3の実施の形態における半導体装
置の他の例を示す斜視図
【図12】本発明の実施の形態におけるシリコン基板に
対して反射ミラー面形成する工程を示す断面図
【図13】本発明の実施の形態におけるシリコン基板に
対して反射ミラー面形成する工程の他の例を示す断面図
【図14】従来技術における半導体装置を示す斜視図
【図15】従来技術における半導体装置の他の例を示す
断面図
【符号の説明】
101、201、301 半導体装置 102、103、202、203、204、205、3
02、303、304、305 半導体レーザ素子 104、206、306 シリコン基板 105、207、307 凹部 106、208、308 凸起 107、108、209、210、211、212、3
09、310、311、312 反射ミラー面 109、213、313a、313b、313c、31
3d 受光素子 110、111、214、215、216、217、3
14、315、316、317 モニタ用受光素子 112、113、218、219、220、221、3
18、319、320、321 小凸起 114、324 ホログラム素子 115、322 筐体 116、323 カバーガラス 117、325 コリメータレンズ 118、326 光ディスク 222 マスク 327、328 回折格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/40 H01S 5/40

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、前記基板上に前記基板を加工し
    て形成され、複数の側面を有する凸起と、前記基板上に
    設けられた複数の半導体レーザ素子とを備え、前記複数
    の半導体レーザ素子が、それぞれの端面を前記凸起のそ
    れぞれ異なる側面に対向させて配置された半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記凸起が角錐台状に形成され、その頂
    面に受光素子が設けられた請求項1に記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基板上に前記基板を加工して形成さ
    れた複数の小凸起をさらに備え、それぞれの前記小凸起
    に半導体レーザ素子が載置された請求項1に記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体レーザ素子と前記凸起の側面
    との間の前記基板上に溝が形成された請求項1に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記凸起が前記基板の主面に対して40
    °以上50°以下の角度をなす4つの側面を有し、か
    つ、前記半導体レーザ素子が、主ビームの出射端面を前
    記凸起の側面に対向させて配置された請求項1に記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記基板がシリコン基板であり、前記基
    板の主面が〈1−10〉方向に5゜以上15゜以下の範
    囲で傾斜した(100)面であり、前記凸起の側面のう
    ち前記半導体レーザ素子の主ビームの出射端面に対向す
    る面が(111)面である請求項1に記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 前記基板がシリコン基板であり、前記基
    板の主面が〈1−10〉方向に1゜以上11゜以下の範
    囲で傾斜した(511)面であり、前記凸起の側面のう
    ち前記半導体レーザ素子の主ビームの出射端面に対向す
    る面が(111)面である請求項1に記載の半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 前記基板上に前記基板を加工して形成さ
    れ、複数の側面を有する凹部をさらに備え、前記凸起及
    び複数の半導体レーザ素子が前記凹部内に設けられた請
    求項1に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の半導体レーザ素子が、前記凸
    起の側面に対向する端面と反対側のそれぞれの端面を前
    記凹部のそれぞれ異なる側面に対向させて配置された請
    求項8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体レーザ素子の一方の端面か
    らは主ビームが出射されると共に、他方の端面からはモ
    ニタ光ビームが出射され、前記モニタ光ビームの出射端
    面に対向する前記凸起の側面又は前記凹部の側面に、前
    記モニタ光ビームを受光するモニタ用受光素子が設けら
    れた請求項9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記凹部の外周に受光素子が設けられ
    た請求項8に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記受光素子が、複数に分割された受
    光領域を有する請求項11に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記受光素子の分割された方向が、前
    記半導体レーザ素子の端面に平行な方向である請求項1
    2に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記半導体レーザ素子と前記凹部の側
    面との間の前記基板上に溝が形成された請求項8に記載
    の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記基板がシリコン基板であり、前記
    凹部の底面が〈1−10〉方向に5゜以上15゜以下の
    範囲で傾斜した(100)面であり、前記凹部の側面の
    うち前記半導体レーザ素子の主ビームの出射端面に対向
    する面が(111)面である請求項8に記載の半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 前記基板がシリコン基板であり、前記
    凹部の底面が〈1−10〉方向に1゜以上11゜以下の
    範囲で傾斜した(511)面であり、前記凹部の側面の
    うち前記半導体レーザ素子の主ビームの出射端面に対向
    する面が(111)面である請求項8に記載の半導体装
    置。
  17. 【請求項17】 複数の半導体レーザ素子と複数の受光
    素子と複数の反射面とが同一の基板に設けられ、かつ、
    前記複数の半導体レーザ素子が、それぞれの端面を異な
    る前記反射面に対向させて配置された半導体装置と、前
    記半導体レーザ素子から出射されて光記録媒体へ向かう
    光ビームの光軸上に配置されたホログラム素子とを備え
    た光ピックアップ装置。
  18. 【請求項18】 複数の半導体レーザ素子を有する半導
    体装置と、前記半導体レーザ素子から出射されて光記録
    媒体へ向かう光ビームの光軸上に配置されたホログラム
    素子とを備えた光ピックアップ装置であって、前記半導
    体装置として請求項1〜16のいずれかに記載の半導体
    装置が用いられることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  19. 【請求項19】 前記ホログラム素子が複数の回折格子
    を有する請求項17又は18に記載の光ピックアップ装
    置。
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