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JP2001215324A - カラー液晶表示装置用感放射線性組成物およびカラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置用感放射線性組成物およびカラー液晶表示装置

Info

Publication number
JP2001215324A
JP2001215324A JP2000026031A JP2000026031A JP2001215324A JP 2001215324 A JP2001215324 A JP 2001215324A JP 2000026031 A JP2000026031 A JP 2000026031A JP 2000026031 A JP2000026031 A JP 2000026031A JP 2001215324 A JP2001215324 A JP 2001215324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
liquid crystal
meth
display device
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000026031A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Kamii
英行 神井
Tomio Nagatsuka
富雄 長塚
Takeshi Watanabe
毅 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2000026031A priority Critical patent/JP2001215324A/ja
Priority to SG200007088A priority patent/SG85221A1/en
Priority to TW089125510A priority patent/TW508457B/zh
Priority to KR10-2000-0071835A priority patent/KR100483097B1/ko
Publication of JP2001215324A publication Critical patent/JP2001215324A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 5μm以下のスルーホールあるいはコの字型
の窪み等の導通路を形成できるとともに、現像時に現像
残さを生じることがなく、かつ駆動用基板やパッシベー
ション膜との密着性にも優れた、薄膜トランジスター
(TFT)方式カラー液晶表示装置の駆動用基板上に着
色層を形成するために用いられるカラー液晶表示装置用
感放射線性組成物を提供する。 【解決手段】 カラー液晶表示装置用感放射線性組成物
は、(A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、(C)
多官能性単量体および(D)光重合開始剤を含有する感
放射線性組成物であって、着色層に対して5μm以下の
導通路を形成することができるか、あるいは(C)成分
がカルボキシル基含有多官能性単量体を含むか、あるい
は前記(A)〜(D)成分に加えてさらに(E)カルボ
キシル基含有単官能性単量体を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示装
置の画素および/またはブラックマトリックスを含む着
色層を薄膜トランジスター(TFT)方式カラー液晶表
示装置の駆動用基板上に形成するために用いられるカラ
ー液晶表示装置用感放射線性組成物、並びにカラー液晶
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスター(TFT)基板を用
いるカラー液晶表示装置においては、従来、カラー画像
を表示するためのカラーフィルタ基板を、薄膜トランジ
スター(TFT)が配置された駆動用基板とは別に作製
し、このカラーフィルタ基板を該駆動用基板と張り合わ
せて製造している。しかし、この方式では、張り合わせ
るときの位置合わせの精度が低いため、ブラックマトリ
クスの幅を大きくとらなければならなくなり、開口率
(即ち、光を透過する開口部の割合)を高くすることが
困難であるという欠点があった。これに対し、液晶パネ
ルの開口率を上げる目的で、薄膜トランジスター(TF
T)が配置された駆動用基板の表面上に、着色層を直接
あるいは窒化けい素膜等のパッシベーション膜を介して
形成し、この着色層を形成した基板を、スパッタリング
によりITO(錫をドープした酸化インジュウム)電極
を形成した基板と張り合わせるという方式が開発され
た。この方式では、該駆動用基板上に直接画素やブラッ
クマトリクスを含んだ着色層を形成するため、カラーフ
ィルタ基板と該駆動用基板との張り合わせ工程が不要と
なり、前者の方式に比べて、開口率を格段に向上させる
ことができ、明るく高精細な表示装置が得られることが
特徴である。ところで、後者の方式により形成される着
色層には、着色層上に配置されるITO電極と着色層の
下方の駆動用基板の端子とを導通させるために、一辺の
長さが1〜15μm程度の矩形のスルーホールあるいは
コの字型の窪み等の導通路を形成する必要があるが、近
年では、導通路の寸法(即ち、一辺の長さ)を特に5μ
m以下とすることが求められている。しかし、従来の薄
膜トランジスター(TFT)方式カラー液晶表示装置の
駆動用基板上に着色層を形成するために用いられる感放
射線性組成物では、5μm以下の導通路を形成すること
ができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、5μ
m以下のスルーホールあるいはコの字型の窪み等の導通
路を形成できるとともに、現像時に現像残さを生じるこ
とがなく、かつ薄膜トランジスター(TFT)が配置さ
れた駆動用基板や窒化けい素膜等のパッシベーション膜
との密着性にも優れた、薄膜トランジスター(TFT)
方式カラー液晶表示装置の駆動用基板上に着色層を形成
するために用いられるカラー液晶表示装置用感放射線性
組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記課
題は、第一に、(A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹
脂、(C)多官能性単量体および(D)光重合開始剤を
含有する感放射線性組成物であって、着色層形成時に着
色層に対して5μm以下の導通路を形成することができ
る、薄膜トランジスター(TFT)方式カラー液晶表示
装置の駆動用基板上に着色層を形成するために用いられ
るカラー液晶表示装置用感放射線性組成物、によって達
成される。
【0005】本発明によれば、前記課題は、第二に、
(A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、(C)多官
能性単量体および(D)光重合開始剤を含有する感放射
線性組成物であって、(C)多官能性単量体の一部また
は全部がカルボキシル基含有多官能性単量体からなるこ
とを特徴とする、薄膜トランジスター(TFT)方式カ
ラー液晶表示装置の駆動用基板上に着色層を形成するた
めに用いられるカラー液晶表示装置用感放射線性組成
物、によって達成される。
【0006】本発明によれば、前記課題は、第三に、
(A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、(C)多官
能性単量体、(D)光重合開始剤および(E)カルボキ
シル基含有単官能性単量体を含有することを特徴とす
る、薄膜トランジスター(TFT)方式カラー液晶表示
装置の駆動用基板上に着色層を形成するために用いられ
るカラー液晶表示装置用感放射線性組成物、によって達
成される。本発明でいう「放射線」は、可視光線、紫外
線、遠紫外線、電子線、X線等を含むものを意味する。
【0007】以下に、本発明について詳細に説明する。(A)着色剤 本発明における着色剤は、色調が特に限定されるもので
はなく、得られるカラーフィルタの用途に応じて適宜選
定され、顔料、染料あるいは天然色素の何れでもよい。
カラーフィルタには高精細な発色と耐熱性が求められる
ことから、本発明における着色剤としては、発色性が高
く、かつ耐熱性の高い着色剤、特に耐熱分解性の高い着
色剤が好ましく、通常、顔料、特に好ましくは有機顔料
および/またはカーボンブラックが用いられる。
【0008】前記有機顔料としては、例えば、カラーイ
ンデックス(C.I.;The Society ofDyers and Colouris
ts 社発行) においてピグメント(Pigment)に分類され
ている化合物、具体的には、下記のようなカラーインデ
ックス(C.I.)番号が付されているものを挙げることが
できる。C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイ
エロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメン
トイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピ
グメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー16、
C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー
20、C.I.ピグメントイエロー24、C.I.ピグメントイ
エロー31、C.I.ピグメントイエロー55、C.I.ピグメ
ントイエロー60、C.I.ピグメントイエロー61、C.I.
ピグメントイエロー65、C.I.ピグメントイエロー7
1、C.I.ピグメントイエロー73、C.I.ピグメントイエ
ロー74、C.I.ピグメントイエロー81、C.I.ピグメン
トイエロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピ
グメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー97、
C.I.ピグメントイエロー98、C.I.ピグメントイエロー
100、C.I.ピグメントイエロー101、C.I.ピグメン
トイエロー104、C.I.ピグメントイエロー106、C.
I.ピグメントイエロー108、C.I.ピグメントイエロー
109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメン
トイエロー113、C.I.ピグメントイエロー114、C.
I.ピグメントイエロー116、C.I.ピグメントイエロー
117、C.I.ピグメントイエロー119、C.I.ピグメン
トイエロー120、C.I.ピグメントイエロー126、C.
I.ピグメントイエロー127、C.I.ピグメントイエロー
128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメン
トイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.
I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー
151、C.I.ピグメントイエロー152、C.I.ピグメン
トイエロー153、C.I.ピグメントイエロー154、C.
I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー
156、C.I.ピグメントイエロー166、C.I.ピグメン
トイエロー168、C.I.ピグメントイエロー175、C.
I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー
185、C.I.ピグメントイエロー190;
【0009】C.I.ピグメントオレンジ1、C.I.ピグメン
トオレンジ5、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグ
メントオレンジ14、C.I.ピグメントオレンジ16、C.
I.ピグメントオレンジ17、C.I.ピグメントオレンジ2
4、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレ
ンジ36、C.I.ピグメントオレンジ38、C.I.ピグメン
トオレンジ40、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピ
グメントオレンジ46、C.I.ピグメントオレンジ49、
C.I.ピグメントオレンジ51、C.I.ピグメントオレンジ
61、C.I.ピグメントオレンジ63、C.I.ピグメントオ
レンジ64、C.I.ピグメントオレンジ71、C.I.ピグメ
ントオレンジ73;C.I.ピグメントバイオレット1、C.
I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオ
レット23、C.I.ピグメントバイオレット29、C.I.ピ
グメントバイオレット32、C.I.ピグメントバイオレッ
ト36、C.I.ピグメントバイオレット38;
【0010】C.I.ピグメントレッド1、C.I.ピグメント
レッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレ
ッド4、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッ
ド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド
8、C.I.ピグメントレッド9、C.I.ピグメントレッド1
0、C.I.ピグメントレッド11、C.I.ピグメントレッド
12、C.I.ピグメントレッド14、C.I.ピグメントレッ
ド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレ
ッド17、C.I.ピグメントレッド18、C.I.ピグメント
レッド19、C.I.ピグメントレッド21、C.I.ピグメン
トレッド22、C.I.ピグメントレッド23、C.I.ピグメ
ントレッド30、C.I.ピグメントレッド31、C.I.ピグ
メントレッド32、C.I.ピグメントレッド37、C.I.ピ
グメントレッド38、C.I.ピグメントレッド40、C.I.
ピグメントレッド41、C.I.ピグメントレッド42、C.
I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド4
8:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメン
トレッド48:4、C.I.ピグメントレッド49:1、C.
I.ピグメントレッド49:2、C.I.ピグメントレッド5
0:1、C.I.ピグメントレッド52:1、C.I.ピグメン
トレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピ
グメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド57:
2、C.I.ピグメントレッド58:2、C.I.ピグメントレ
ッド58:4、C.I.ピグメントレッド60:1、C.I.ピ
グメントレッド63:1、C.I.ピグメントレッド63:
2、C.I.ピグメントレッド64:1、C.I.ピグメントレ
ッド81:1、C.I.ピグメントレッド83、C.I.ピグメ
ントレッド88、C.I.ピグメントレッド90:1、C.I.
ピグメントレッド97、C.I.ピグメントレッド101、
C.I.ピグメントレッド102、C.I.ピグメントレッド1
04、C.I.ピグメントレッド105、C.I.ピグメントレ
ッド106、C.I.ピグメントレッド108、C.I.ピグメ
ントレッド112、C.I.ピグメントレッド113、C.I.
ピグメントレッド114、C.I.ピグメントレッド12
2、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッ
ド144、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメン
トレッド149、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピ
グメントレッド151、C.I.ピグメントレッド166、
C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド1
70、C.I.ピグメントレッド171、C.I.ピグメントレ
ッド172、C.I.ピグメントレッド174、C.I.ピグメ
ントレッド175、C.I.ピグメントレッド176、C.I.
ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド17
8、C.I.ピグメントレッド179、C.I.ピグメントレッ
ド180、C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメン
トレッド187、C.I.ピグメントレッド188、C.I.ピ
グメントレッド190、C.I.ピグメントレッド193、
C.I.ピグメントレッド194、C.I.ピグメントレッド2
02、C.I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレ
ッド207、C.I.ピグメントレッド208、C.I.ピグメ
ントレッド209、C.I.ピグメントレッド215、C.I.
ピグメントレッド216、C.I.ピグメントレッド22
0、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッ
ド226、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメン
トレッド243、C.I.ピグメントレッド245、C.I.ピ
グメントレッド254、C.I.ピグメントレッド255、
C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントレッド2
65;
【0011】C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメン
トブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.
I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー6
0;C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリー
ン36;C.I.ピグメントブラウン23、C.I.ピグメント
ブラウン25;C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメ
ントブラック7。これらの有機顔料は、単独でまたは2
種以上を混合して使用することができる。また、前記有
機顔料は、例えば、硫酸再結晶法、溶剤洗浄法や、これ
らの組み合わせ等により精製して使用することができ
る。
【0012】また、無機顔料の具体例としては、酸化チ
タン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、亜鉛華、硫酸
鉛、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カ
ドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑、
アンバー、チタンブラック、合成鉄黒、カーボンブラッ
ク等を挙げることができる。これらの無機顔料は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。本
発明におけるカラー液晶表示装置用感放射線性組成物が
画素を形成するために用いられる場合には、好ましく
は、着色剤として1種以上の有機顔料が使用され、また
ブラックマトリックスを形成するために用いられる場合
には、好ましくは、着色剤として2種以上の有機顔料お
よび/またはカーボンブラックが使用される。
【0013】本発明においては、前記各顔料は、所望に
より、その粒子表面をポリマーで改質して使用すること
ができる。顔料の粒子表面を改質するポリマーとして
は、例えば、特開平8−259876号公報等に記載さ
れたポリマーや、市販の各種の顔料分散用のポリマーま
たはオリゴマー等を挙げることができる。また、本発明
における着色剤は、所望により、分散剤と共に使用する
ことができる。このような分散剤としては、例えば、カ
チオン系、アニオン系、ノニオン系、両性、シリコーン
系、フッ素系等の界面活性剤を挙げることができる。前
記界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンn−オ
クチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn−ノニ
ルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル類;ポリエチレングリコールジラウレー
ト、ポリエチレングリコールジステアレート等のポリエ
チレングリコールジエステル類;ソルビタン脂肪酸エス
テル類;脂肪酸変性ポリエステル類;3級アミン変性ポ
リウレタン類;ポリエチレンイミン類等のほか、以下商
品名で、KP(信越化学工業(株)製)、ポリフロー
(共栄社化学(株)製)、エフトップ(トーケムプロダ
クツ社製)、メガファック(大日本インキ化学工業
(株)製)、フロラード(住友スリーエム(株)製)、
アサヒガード、サーフロン(以上、旭硝子(株)製)、
Disperbyk(ビックケミー・ジャパン(株)
製)、ソルスパース(ゼネカ(株)製)、EFKA(エ
フカケミカルズ(株)製)等を挙げることができる。こ
れらの界面活性剤は、単独でまたは2種以上を混合して
使用することができる。界面活性剤の使用量は、着色剤
100重量部に対して、通常、50重量部以下、好まし
くは30重量部以下である。
【0014】(B)アルカリ可溶性樹脂 本発明におけるアルカリ可溶性樹脂としては、(A)着
色剤に対してバインダーとして作用し、かつカラーフィ
ルタを製造する際に、その現像処理工程において用いら
れる現像液、特に好ましくはアルカリ現像液に対して可
溶性を有するものであれば、特に限定されるものではな
いが、例えば、カルボキシル基、フェノール性水酸基、
スルホン酸等の酸性官能基を有する重合性不飽和単量体
と他の共重合可能な不飽和単量体(以下、「共重合性不
飽和単量体」という。)との共重合体を挙げることがで
きる。
【0015】カルボキシル基を有する重合性不飽和単量
体(以下、「カルボキシル基含有不飽和単量体」とい
う。)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロト
ン酸、α−クロルアクリル酸、けい皮酸等の不飽和モノ
カルボン酸類;マレイン酸、無水マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、無水
シトラコン酸、メサコン酸等の不飽和ジカルボン酸また
はその無水物類;3価以上の不飽和多価カルボン酸また
はその無水物類;こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロ
イロキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリ
ロイロキシエチル〕等の2価以上の多価カルボン酸のモ
ノ〔(メタ)アクリロイロキシアルキル〕エステル類;
ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリ
レート等の両末端にカルボキシル基と水酸基とを有する
ポリマーのモノ(メタ)アクリレート類等を挙げること
ができる。これらのカルボキシル基含有不飽和単量体の
うち、特に、(メタ)アクリル酸、こはく酸モノ〔2−
(メタ)アクリロイロキシエチル〕等が好ましい。
【0016】また、フェノール性水酸基を有する重合性
不飽和単量体としては、例えば、o−ヒドロキシスチレ
ン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレ
ン、o−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、m−ヒドロ
キシ−α−メチルスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチ
ルスチレン、N−o−ヒドロキシフェニルマレイミド、
N−m−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−p−ヒド
ロキシフェニルマレイミド等を挙げることができる。ま
た、スルホン酸基を有する重合性不飽和単量体として
は、例えば、イソプレンスルホン酸、p−スチレンスル
ホン酸等を挙げることができる。前記酸性官能基を有す
る重合性不飽和単量体は、単独でまたは2種以上を混合
して使用することができる。
【0017】次に、共重合性不飽和単量体としては、例
えば、ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレー
ト、ポリ−n−ブチル(メタ)アクリレート、ポリシロ
キサン等の重合体分子鎖の末端にモノ(メタ)アクリロ
イル基を有するマクロモノマー類(以下、単に「マクロ
モノマー類」という。):N−フェニルマレイミド、N
−o−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−m−ヒドロ
キシフェニルマレイミド、N−p−ヒドロキシフェニル
マレイミド、N−o−メチルフェニルマレイミド、N−
m−メチルフェニルマレイミド、N−p−メチルフェニ
ルマレイミド、N−o−メトキシフェニルマレイミド、
N−m−メトキシフェニルマレイミド、N−p−メトキ
シフェニルマレイミド等のN−(置換)アリールマレイ
ミドや、N−シクロヘキシルマレイミド等のN位−置換
マレイミド類;
【0018】スチレン、α−メチルスチレン、o−ビニ
ルトルエン、m−ビニルトルエン、p−ビニルトルエ
ン、p−クロルスチレン、o−メトキシスチレン、m−
メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−ビニル
ベンジルメチルエーテル、m−ビニルベンジルメチルエ
ーテル、p−ビニルベンジルメチルエーテル、o−ビニ
ルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジルグ
リシジルエーテル、p−ビニルベンジルグリシジルエー
テル等の芳香族ビニル化合物;インデン、1−メチルイ
ンデン等のインデン類;
【0019】メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレー
ト、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキ
シブチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチ
レングルコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエ
チレングルコール(メタ)アクリレート、メトキシプロ
ピレングルコール(メタ)アクリレート、メトキシジプ
ロピレングルコール(メタ)アクリレート、イソボルニ
ル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、下記式(3)
【0020】
【化3】 〔式(3)において、R1 は水素原子またはメチル基を
示す。〕
【0021】で表される単量体(以下、「グリセロール
(メタ)アクリレート」という。)等の不飽和カルボン
酸エステル類;2−アミノエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
2−アミノプロピル(メタ)アクリレート、2−ジメチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリレート、3−アミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート等の不飽和カルボン酸アミノ
アルキルエステル類;グリシジル(メタ)アクリレート
等の不飽和カルボン酸グリシジルエステル類;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル
等のカルボン酸ビニルエステル類;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、アリルグリシジルエーテル
等の不飽和エーテル類;(メタ)アクリロニトリル、α
−クロロアクリロニトリル、シアン化ビニリデン等のシ
アン化ビニル化合物;(メタ)アクリルアミド、α−ク
ロロアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリルアミド等の不飽和アミド類;1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン等の脂肪族共役ジエ
ン類等を挙げることができる。
【0022】これらの共重合性不飽和単量体のうち、マ
クロモノマー類、N位−置換マレイミド類、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート、グリセロール(メタ)アクリレートが好ま
しい。また、マクロモノマー類の中では、ポリスチレン
マクロモノマー、ポリメチル(メタ)アクリレートマク
ロモノマーが特に好ましく、N位−置換マレイミド類の
中では、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミドが特に好ましい。前記共重合性不飽和単量体
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。
【0023】本発明における好ましいアルカリ可溶性樹
脂としては、カルボキシル基含有不飽和単量体と共重合
性不飽和単量体との共重合体(以下、単に「カルボキシ
ル基含有共重合体」という。)を挙げることができる。
カルボキシル基含有共重合体としては、カルボキシル
基含有不飽和単量体と、ポリスチレンマクロモノマ
ー、ポリメチル(メタ)アクリレートマクロモノマー、
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミ
ド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレートおよびグリセロール(メタ)
アクリレートの群から選ばれる少なくとも1種とを含有
し、場合によりスチレン、メチル(メタ)アクリレー
ト、アリル(メタ)アクリレートおよびフェニル(メ
タ)アクリレートの群から選ばれる少なくとも1種をさ
らに含有する単量体混合物の共重合体(以下、「カルボ
キシル基含有共重合体(I)」という。)が好ましく、
特に、(メタ)アクリル酸を必須成分とし、場合によ
りこはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチ
ル〕をさらに含有するカルボキシル基含有不飽和単量体
成分と、ポリスチレンマクロモノマー、ポリメチル
(メタ)アクリレートマクロモノマー、N−フェニルマ
レイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレートおよびグリセロール(メタ)アクリレートの
群から選ばれる少なくとも1種とを含有し、場合により
スチレン、メチル(メタ)アクリレート、アリル(メ
タ)アクリレートおよびフェニル(メタ)アクリレート
の群から選ばれる少なくとも1種をさらに含有する単量
体混合物の共重合体(以下、「カルボキシル基含有共重
合体(II)」という。)が好ましい。
【0024】カルボキシル基含有共重合体(II)の具体
例としては、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)ア
クリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、
(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/
ポリメチル(メタ)アクリレートマクロモノマー共重合
体、(メタ)アクリル酸/N−フェニルマレイミド/ベ
ンジル(メタ)アクリレート/スチレン共重合体、(メ
タ)アクリル酸/こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロ
イロキシエチル〕/N−フェニルマレイミド/スチレン
/アリル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アク
リル酸/こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシ
エチル〕/N−フェニルマレイミド/ベンジル(メタ)
アクリレート/スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸
/N−シクロヘキシルマレイミド/ベンジル(メタ)ア
クリレート/スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸/
こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕
/N−シクロヘキシルマレイミド/スチレン/アリル
(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/
こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕
/N−シクロヘキシルマレイミド/ベンジル(メタ)ア
クリレート/スチレン共重合体、
【0025】(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)ア
クリレート/グリセロールモノ(メタ)アクリレート共
重合体、(メタ)アクリル酸/こはく酸モノ〔2−(メ
タ)アクリロイロキシエチル〕/ベンジル(メタ)アク
リレート/グリセロールモノ(メタ)アクリレート共重
合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/スチレン共重
合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート共重
合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート/フェニル(メタ)アクリレート共重
合体(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート/ポ
リスチレンマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル
酸/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ベン
ジル(メタ)アクリレート/ポリメチル(メタ)アクリ
レートマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル酸/
N−フェニルマレイミド/ベンジル(メタ)アクリレー
ト/グリセロールモノ(メタ)アクリレート/スチレン
共重合体等を挙げることができる。
【0026】カルボキシル基含有共重合体におけるカル
ボキシル基含有不飽和単量体の共重合割合は、通常、5
〜50重量%、好ましくは10〜40重量%である。こ
の場合、カルボキシル基含有不飽和単量体の共重合割合
が5重量%未満では、得られる感放射線性組成物のアル
カリ現像液に対する溶解性が低下する傾向があり、一方
50重量%を超えると、アルカリ現像液に対する溶解性
が過大となり、アルカリ現像液により現像する際に、画
素の基板からの脱落や画素表面の膜荒れを来たしやすく
なる傾向がある。
【0027】本発明におけるアルカリ可溶性樹脂のゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC、溶出溶
媒:テトラヒドロフラン)で測定したポリスチレン換算
重量平均分子量(以下、「Mw」という。)は、好まし
くは3,000〜300,000、さらに好ましくは
5,000〜100,000である。また、本発明にお
けるアルカリ可溶性樹脂のゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC、溶出溶媒:テトラヒドロフラ
ン)で測定したポリスチレン換算数平均分子量(以下、
「Mn」という。)は、好ましくは3,000〜60,
000、さらに好ましくは5,000〜25,000で
ある。このような特定のMwあるいはMnを有するアル
カリ可溶性樹脂を使用することによって、現像性に優れ
た感放射線性組成物が得られ、それによりシャープなパ
ターンエッジを有する画素を形成することができるとと
もに、現像時に未露光部の基板上および遮光層上に残
渣、地汚れ、膜残り等が発生し難くなる。また、本発明
におけるアルカリ可溶性樹脂のMwとMnの比(Mw/
Mn)は、通常、1〜5、好ましくは1〜4である。本
発明において、アルカリ可溶性樹脂は、単独でまたは2
種以上を混合して使用することができる。
【0028】本発明におけるアルカリ可溶性樹脂の使用
量は、(A)着色剤100重量部に対して、通常、10
〜1,000重量部、好ましくは20〜500重量部で
ある。この場合、アルカリ可溶性樹脂の使用量が10重
量部未満では、例えば、アルカリ現像性が低下したり、
未露光部の基板上あるいは遮光層上に地汚れや膜残りが
発生するおそれがあり、一方1,000重量部を超える
と、相対的に着色剤濃度が低下するため、薄膜として目
的とする色濃度を達成することが困難となる場合があ
る。
【0029】(C)多官能性単量体 本発明における多官能性単量体は、2個以上の重合性不
飽和結合を有する単量体からなる。多官能性単量体は、
カルボキシル基含有多官能性単量体とカルボキシル基を
もたない多官能性単量体(以下、「他の多官能性単量
体」という。)とに分けることができる。前記カルボキ
シル基含有多官能性単量体としては、例えば、2価以上
の多価アルコール類と、2個以上のカルボキシル基を有
する重合性不飽和カルボン酸類との、遊離カルボキシル
基含有多官能性エステル化物;3価以上の多価アルコー
ルと1個以上のカルボキシル基を有する重合性不飽和カ
ルボン酸との遊離水酸基含有多官能性エステル類と、ジ
カルボン酸類との、遊離カルボキシル基含有エステル化
物(以下、「(C1)多官能性単量体」という。);3
価以上の多価カルボン酸類と1個以上の水酸基を有する
重合性不飽和化合物との、遊離カルボキシル基含有多官
能性エステル化物(以下、「(C2)多官能性単量体」
という。)等を挙げることができる。
【0030】本発明におけるカルボキシル基含有多官能
性単量体としては、(C1)多官能性単量体、(C2)
多官能性単量体が好ましい。(C1)多官能性単量体に
おいて、3価以上の多価アルコールとしては、例えば、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール等を挙げることがで
き、1個以上のカルボキシル基を有する重合性不飽和カ
ルボン酸としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロ
トン酸、α−クロルアクリル酸、けい皮酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸
等を挙げることができ、ジカルボン酸類としては、例え
ば、しゅう酸、マロン酸、こはく酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ブラシル酸、メチルマロン酸、エチルマロン
酸、ジメチルマロン酸、メチルこはく酸、テトラメチル
こはく酸、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、シ
クロヘキサン−1,3−ジカルボン酸、シクロヘキサン
−1,4−ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸等を挙げることができる。
【0031】また、(C2)多官能性単量体において、
3価以上の多価カルボン酸類としては、例えば、プロパ
ン−1,2,3−トリカルボン酸(トリカルバリル
酸)、ブタン−1,2,4−トリカルボン酸、アコニッ
ト酸、カンホロン酸、シクロヘキサン−1,2,3−ト
リカルボン酸、シクロヘキサン−1,2,4−トリカル
ボン酸、シクロヘキサン−1,3,5−トリカルボン
酸、ベンゼン−1,2,3−トリカルボン酸、トリメリ
ット酸、トリメシン酸、メロファン酸、ピロメリット酸
等を挙げることができ、1個以上の水酸基を有する重合
性不飽和化合物としては、例えば、(メタ)アリルアル
コール、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート等を挙げること
ができる。
【0032】本発明における好ましい(C1)多官能性
単量体および(C2)多官能性単量体の例をより具体的
に示すと、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト等のモノヒドロキシ基含有オリゴ(メタ)アクリレー
ト類と、マロン酸、こはく酸、グルタル酸、テレフタル
酸等のジカルボン酸類との、遊離カルボキシル基含有モ
ノエステル化物;プロパン−1,2,3−トリカルボン
酸、ブタン−1,2,4−トリカルボン酸、ベンゼン−
1,2,3−トリカルボン酸、トリメリット酸、トリメ
シン酸等のトリカルボン酸類と、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート等のモノヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレート類との、遊離カルボキシル基含有オリゴエ
ステル化物等を挙げることができる。
【0033】これらの(C1)多官能性単量体および
(C2)多官能性単量体のうち、特に、下記式(1)で
表される、ペンタエリスリトールトリアクリレートとこ
はく酸との遊離カルボキシル基含有モノエステル化物
(以下、「多官能性アクリレート(1)」という。)、
下記式(2)で表される、ペンタエリスリトールトリメ
タクリレートとこはく酸との遊離カルボキシル基含有モ
ノエステル化物(以下、「多官能性メタクリレート
(2)」という。)が好ましい。
【0034】
【化4】
【0035】
【化5】
【0036】多官能性アクリレート(1)および多官能
性メタクリレート(2)はいずれも、画素強度が高く、
画素表面の平滑性に優れ、かつ画素が形成される部分以
外の領域での地汚れや膜残りが発生し難い感放射線性組
成物をもたらしうるものである。本発明において、カル
ボキシル基含有多官能性単量体はまた、感放射線性組成
物のアルカリ現像液に対する溶解特性をより改善し、か
つ現像後の未溶解物の残存をより抑制する作用等を有す
るものであり、後述する添加剤としての有機酸成分の範
疇に入るものである。
【0037】次に、他の多官能性単量体としては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール等のア
ルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール等の3価以上の多価ア
ルコールのポリ(メタ)アクリレート類;ポリエステ
ル、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、シリ
コーン樹脂、スピラン樹脂等のオリゴ(メタ)アクリレ
ート類;両末端ヒドロキシポリ−1,3−ブタジエン、
両末端ヒドロキシポリイソプレン、両末端ヒドロキシポ
リカプロラクトン等の両末端ヒドロキシル化重合体のジ
(メタ)アクリレート類や、トリス〔2−(メタ)アク
リロイロキシエチル〕フォスフェート等を挙げることが
できる。
【0038】これらの他の多官能性単量体のうち、3価
以上の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類が
好ましく、具体的には、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート等が好ましく、特に、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレートおよびジペンタエリスリトールヘキサアク
リレートが、画素強度が高く、画素表面の平滑性に優
れ、かつ未露光部の基板上および遮光層上に地汚れ、膜
残り等を発生し難い点で好ましい。
【0039】本発明において、多官能性単量体は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができ、また
カルボキシル基含有多官能性単量体と他の多官能性単量
体とを併用することができるが、多官能性単量体の一部
または全部がカルボキシル基含有多官能性単量体である
ことが好ましく、それにより、カラー液晶表示装置用感
放射線性組成物から着色層を形成する際に、該着色層に
対して5μm以下の導通路を形成することができる。本
発明において、カルボキシル基含有多官能性単量体を使
用する際の全多官能性単量体に対する使用割合は、好ま
しくは5〜95重量%、さらに好ましくは10〜80重
量%、特に好ましくは10〜50重量%である。この場
合、カルボキシル基含有多官能性単量体の使用割合が5
重量%未満であると、感放射線性組成物の配合組成によ
っては(特に、後述する(E)カルボキシル基含有単官
能性単量体を使用しない場合)、所要の導通路の形成が
困難となる傾向があり、一方95重量%を超えると、着
色層にアルカリ現像液が浸透しやすくなり、現像時に着
色層が欠落するおそれがある。
【0040】本発明において、多官能性単量体の使用量
は、(B)アルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、
通常、5〜500重量部、好ましくは20〜300重量
部、さらに好ましくは50〜150重量部である。この
場合、(c)多官能性単量体の使用量が5重量部未満で
は、画素の強度や表面平滑性が低下する傾向があり、一
方500重量部を超えると、例えば、アルカリ現像性が
低下したり、未露光部の基板上あるいは遮光層上に地汚
れ、膜残り等が発生しやすくなる傾向がある。
【0041】(D)光重合開始剤 本発明における光重合開始剤は、可視光線、紫外線、遠
紫外線、電子線、X線等の放射線の照射(以下、「露
光」という。)により、感放射線性組成物を構成する各
単量体の重合を開始しうる活性種を発生することができ
る化合物からなる。このような光重合開始剤としては、
例えば、アセトフェノン系化合物、ビイミダゾール系化
合物、トリアジン系化合物、ベンゾイン系化合物、ベン
ゾフェノン系化合物、α−ジケトン系化合物、多核キノ
ン系化合物、キサントン系化合物、ジアゾ系化合物等を
挙げることができる。本発明において、光重合開始剤
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きるが、本発明における光重合開始剤としては、アセト
フェノン系化合物、ビイミダゾール系化合物およびトリ
アジン系化合物の群から選ばれる少なくとも1種が好ま
しい。
【0042】本発明における光重合開始剤の一般的な使
用量は、感放射線性組成物中の全単量体100重量部に
対して、通常、0.01〜80重量部、好ましくは1〜
60重量部である。この場合、光重合開始剤の使用量が
0.01重量部未満では、露光による硬化が不十分とな
り、着色層パターンが所定の配列に従って配置された着
色層アレイを得ることが困難となるおそれがあり、一方
80重量部を超えると、導通路の解像度が低下する傾向
がある。
【0043】本発明における好ましい光重合開始剤のう
ち、アセトフェノン系化合物の具体例としては、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルフォリノプロパノン−1、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
ブタノン−1、1−ヒドロキシシクロヘキシル・フェニ
ルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエ
タン−1−オン等を挙げることができる。これらのアセ
トフェノン系化合物のうち、2−メチル−1−[4−
(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノ
ン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4
−モルフォリノフェニル)ブタノン−1が好ましい。前
記アセトフェノン系化合物は、単独でまたは2種以上を
混合して使用することができる。
【0044】本発明において、光重合開始剤としてアセ
トフェノン系化合物を使用する場合の使用量は、感放射
線性組成物中の全単量体100重量部に対して、通常、
0.01〜80重量部、好ましくは1〜60重量部、さ
らに好ましくは10〜60重量部である。この場合、ア
セトフェノン系化合物の使用量が0.01重量部未満で
は、露光による硬化が不十分となり、着色層パターンが
所定の配列に従って配置された着色層アレイを得ること
が困難となるおそれがあり、一方80重量部を超える
と、導通路の解像度が低下する傾向がある。
【0045】また、前記ビイミダゾール系化合物の具体
例としては、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボ
ニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’
−ビス(2−ブロモフェニル)−4,4’,5,5’−
テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニル)−1,
2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフ
ェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,
2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4−ジク
ロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル
−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,
4,6−トリクロロフェニル)−4,4’,5,5’−
テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、2,2’
−ビス(2−ブロモフェニル)−4,4’,5,5’−
テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、2,2’
−ビス(2,4−ジブロモフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、
2,2’−ビス(2,4,6−トリブロモフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイ
ミダゾール等を挙げることができる。
【0046】これらのビイミダゾール系化合物のう
ち、、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダ
ゾール、2,2’−ビス(2,4−ジクロロフェニル)
−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビ
イミダゾール、2,2’−ビス(2,4,6−トリクロ
ロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−
1,2’−ビイミダゾール等が好ましい。これらのビイ
ミダゾール系化合物は、溶剤に対する溶解性に優れ、未
溶解物、析出物等の異物を生じることがなく、しかも感
度が高く、少ないエネルギー量の露光により硬化反応を
十分進行させるとともに、コントラストが高く、未露光
部で硬化反応が生じることがないため、露光後の塗膜
は、現像液に対して不溶性の硬化部分と、現像液に対し
て高い溶解性を有する未硬化部分とに明確に区分され、
それにより、アンダーカットのない画素パターンが所定
の配列に従って配置された高精細な画素アレイを形成す
ることができる。前記ビイミダゾール系化合物は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。
【0047】本発明において、光重合開始剤としてビイ
ミダゾール系化合物を使用する場合の使用量は、感放射
線性組成物中の全単量体100重量部に対して、通常、
0.01〜40重量部、好ましくは1〜30重量部、さ
らに好ましくは1〜20重量部である。この場合、ビイ
ミダゾール系化合物の使用量が0.01重量部未満で
は、露光による硬化が不十分となり、着色層パターンが
所定の配列に従って配置された着色層アレイを得ること
が困難となるおそれがあり、一方40重量部を超える
と、導通路の解像度が低下する傾向がある。
【0048】−水素供与体− 本発明においては、光重合開始剤としてビイミダゾール
系化合物を用いる場合、下記する水素供与体を併用する
ことが、感度をさらに改良することができる点で好まし
い。ここでいう「水素供与体」とは、露光によりビイミ
ダゾール系化合物から発生したラジカルに対して、水素
原子を供与することができる化合物を意味する。
【0049】本発明における水素供与体としては、下記
で定義するメルカプタン系化合物、アミン系化合物等が
好ましい。前記メルカプタン系化合物は、ベンゼン環あ
るいは複素環を母核とし、該母核に直接結合したメルカ
プト基を1個以上、好ましくは1〜3個、さらに好まし
くは1〜2個有する化合物(以下、「メルカプタン系水
素供与体」という。)からなる。前記アミン系化合物
は、ベンゼン環あるいは複素環を母核とし、該母核に直
接結合したアミノ基を1個以上、好ましくは1〜3個、
さらに好ましくは1〜2個有する化合物(以下、「アミ
ン系水素供与体」という。)からなる。なお、これらの
水素供与体は、メルカプト基とアミノ基とを同時に有す
ることもできる。
【0050】以下、これらの水素供与体について、より
具体的に説明する。メルカプタン系水素供与体は、ベン
ゼン環あるいは複素環をそれぞれ1個以上有することが
でき、またベンゼン環と複素環との両者を有することが
でき、これらの環を2個以上有する場合、縮合環を形成
しても形成しなくてもよい。また、メルカプタン系水素
供与体は、メルカプト基を2個以上有する場合、少なく
とも1個の遊離メルカプト基が残存する限りでは、残り
のメルカプト基の1個以上がアルキル、アラルキルまた
はアリール基で置換されていてもよく、さらには少なく
とも1個の遊離メルカプト基が残存する限りでは、2個
の硫黄原子がアルキレン基等の2価の有機基を介在して
結合した構造単位、あるいは2個の硫黄原子がジスルフ
ィドの形で結合した構造単位を有することができる。さ
らに、メルカプタン系水素供与体は、メルカプト基以外
の箇所で、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
置換アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル
基、置換フェノキシカルボニル基、ニトリル基等によっ
て置換されていてもよい。
【0051】このようなメルカプタン系水素供与体の具
体例としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−
メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾ
イミダゾール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール、2−メルカプト−2,5−ジメチルアミ
ノピリジン等を挙げることができる。これらのメルカプ
タン系水素供与体のうち、2−メルカプトベンゾチアゾ
ール、2−メルカプトベンゾオキサゾールが好ましく、
特に2−メルカプトベンゾチアゾールが好ましい。
【0052】次に、アミン系水素供与体は、ベンゼン環
あるいは複素環をそれぞれ1個以上有することができ、
またベンゼン環と複素環との両者を有することができ、
これらの環を2個以上有する場合、縮合環を形成しても
形成しなくてもよい。また、アミン系水素供与体は、ア
ミノ基の1個以上がアルキル基または置換アルキル基で
置換されてもよく、またアミノ基以外の箇所で、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカ
ルボニル基、フェノキシカルボニル基、置換フェノキシ
カルボニル基、ニトリル基等によって置換されていても
よい。
【0053】このようなアミン系水素供与体の具体例と
しては、4、4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェ
ノン、4、4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、4−ジエチルアミノアセトフェノン、4−ジメチル
アミノプロピオフェノン、エチル−4−ジメチルアミノ
ベンゾエート、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメ
チルアミノベンゾニトリル等を挙げることができる。こ
れらのアミン系水素供与体のうち、4,4’−ビス(ジ
メチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエ
チルアミノ)ベンゾフェノンが好ましく、特に4,4’
−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンが好ましい。
なお、アミン系水素供与体は、ビイミダゾール系化合物
以外の光重合開始剤の場合においても、増感剤としての
作用を有するものである。
【0054】本発明において、水素供与体は、単独でま
たは2種以上を混合して使用することができるが、1種
以上のメルカプタン系水素供与体と1種以上のアミン系
水素供与体とを組み合わせて使用することが、形成され
た着色層が現像時に基板から脱落し難く、また着色層の
強度および感度も高い点で好ましい。メルカプタン系水
素供与体とアミン系水素供与体との組み合わせの具体例
としては、2−メルカプトベンゾチアゾール/4,4’
−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、2−メルカ
プトベンゾチアゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン、2−メルカプトベンゾオキサゾー
ル/4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、2−メルカプトベンゾオキサゾール/4,4’−ビ
ス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等を挙げることが
でき、さらに好ましい組み合わせは、2−メルカプトベ
ンゾチアゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベ
ンゾフェノン、2−メルカプトベンゾオキサゾール/
4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンであ
り、特に好ましい組み合わせは、2−メルカプトベンゾ
チアゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾ
フェノンである。メルカプタン系水素供与体とアミン系
水素供与体との組み合わせにおけるメルカプタン系水素
供与体とアミン系水素供与体との重量比は、通常、1:
1〜1:4、好ましくは1:1〜1:3である。
【0055】本発明において、水素供与体をビイミダゾ
ール系化合物と併用する場合の使用量は、感放射線性組
成物中の全単量体100重量部に対して、好ましくは
0.01〜40重量部、さらに好ましくは1〜30重量
部、特に好ましくは1〜20重量部である。この場合、
水素供与体の使用量が0.01重量部未満であると、感
度の改良効果が低下する傾向があり、一方40重量部を
超えると、導通路の解像度や着色層の基板との密着性が
低下する傾向がある。
【0056】また、前記トリアジン系化合物の具体例と
しては、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−[2−(5−メチルフ
ラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(フラン−2
−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−[2−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)エテニル]−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−
(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4
−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(4−エトキシスチリル)
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、2−(4−n−ブトキシフェニル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、下記式(4)
で表される化合物(以下、「トリアジン系化合物
(4)」という。)
【0057】
【化6】
【0058】、下記式(5)で表される化合物(以下、
「トリアジン系化合物(5)」という。)
【0059】
【化7】
【0060】等のハロメチル基を有するトリアジン系化
合物を挙げることができる。
【0061】これらのトリアジン系化合物のうち、2−
[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
トリアジン系化合物(4)、トリアジン系化合物(5)
等が好ましい。前記トリアジン系化合物は、単独でまた
は2種以上を混合して使用することができる。
【0062】本発明において、光重合開始剤としてトリ
アジン系化合物を使用する場合の使用量は、感放射線性
組成物中の全単量体100重量部に対して、好ましくは
0.01〜40重量部、さらに好ましくは1〜30重量
部、特に好ましくは1〜20重量部である。この場合、
トリアジン系化合物の使用量が0.01重量部未満であ
ると、露光による硬化が不十分となり、着色層パターン
が所定の配列に従って配置された着色層アレイを得るこ
とが困難となるおそれがあり、一方40重量部を超える
と、導通路の解像度が低下する傾向がある。
【0063】(E)カルボキシル基含有単官能性単量体 本発明のカラー液晶表示装置用感放射線性組成物は、前
記(C)多官能性単量体がカルボキシル基含有多官能性
単量体を含まない場合、1個の重合性不飽和結合を有す
るカルボキシル基含有単量体からなるカルボキシル基含
有単官能性単量体を含有することが好ましく、それによ
り、カラー液晶表示装置用感放射線性組成物から着色層
を形成する際に、該着色層に対して5μm以下の導通路
を形成することができる。但し、本発明においては、カ
ルボキシル基含有単官能性単量体を、(C)多官能性単
量体がカルボキシル基含有多官能性単量体を含む場合に
も使用することができ、この場合も、カルボキシル基含
有多官能性単量体とカルボキシル基含有単官能性単量体
とが相まって、カラー液晶表示装置用感放射線性組成物
から着色層を形成する際に、該着色層に対して5μm以
下の導通路を形成することができる。カルボキシル基含
有単官能性単量体としては、例えば、前記(B)アルカ
リ可溶性樹脂について例示したカルボキシル基含有不飽
和単量体のほか、こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)ア
クリロイルオキシプロピル〕等を挙げることができる。
これらのカルボキシル基含有単官能性単量体のうち、こ
はく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル〕、こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピル〕、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ
(メタ)アクリレート等が好ましく、特に、こはく酸モ
ノ(2−アクリロイルオキシエチル)が好ましい。こは
く酸モノ(2−アクリロイルオキシエチル)は、M−5
300の商品名(東亜合成(株)製)で市販されてい
る。前記カルボキシル基含有単官能性単量体は、単独で
または2種以上を混合して使用することができる。
【0064】本発明において、カルボキシル基含有単官
能性単量体はまた、感放射線性組成物のアルカリ現像液
に対する溶解特性をより改善し、かつ現像後の未溶解物
の残存をより抑制する作用等を有するものであって、後
述する添加剤としての有機酸成分の範疇に入るものであ
る。該有機酸成分としてのカルボキシル基含有単官能性
単量体のうち、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、
メサコン酸等の単官能性脂肪族ジカルボン酸類が、アル
カリ溶解性、後述する溶媒に対する溶解性、未露光部の
基板上および遮光層上における地汚れや膜残りの防止等
の観点から好ましい化合物である。
【0065】本発明において、カルボキシル基含有単官
能性単量体を使用する際の使用量は、(B)アルカリ可
溶性樹脂100重量部に対して、通常、5〜500重量
部、好ましくは5〜300重量部、さらに好ましくは1
0〜150重量部である。この場合、カルボキシル基含
有単官能性単量体の使用量が5重量部未満では、感放射
線性組成物の配合組成によっては(特に、(C)多官能
性単量体がカルボキシル基含有多官能性単量体を含まな
い場合)、所要の導通路の形成が困難となる傾向があ
り、一方500重量部を超えると、感放射線性組成物の
配合組成によっては(特に、(C)多官能性単量体がカ
ルボキシル基含有多官能性単量体を含む場合)、例え
ば、アルカリ現像性や形成された着色層の基板に対する
密着性が低下したり、未露光部の基板上あるいは遮光層
上における地汚れや膜残りが発生しやすくなる傾向があ
る。
【0066】また、本発明において、カルボキシル基含
有単官能性単量体を使用する際の全単量体に対する使用
割合は、通常、5〜95重量%、好ましくは5〜80重
量%、さらに好ましくは5〜50重量%である。この場
合、カルボキシル基含有単官能性単量体の使用割合が5
重量%未満であると、感放射線性組成物の配合組成によ
っては(特に、(C)多官能性単量体がカルボキシル基
含有多官能性単量体を含まない場合)、所要の導通路の
形成が困難となる傾向があり、一方95重量%を超える
と、着色層表面の架橋密度が低下し、また着色層にアル
カリ現像液が浸透しやすくなって、現像時に着色層表面
が荒れやすくなったり、現像時に着色層が欠落しやすく
なる傾向がある。
【0067】他の単官能性単量体 さらに、本発明においては、(C)多官能性単量体およ
び/または(E)カルボキシル基含有単官能性単量体の
一部を、他の単官能性単量体で置き換えることもでき
る。前記他の単官能性単量体としては、例えば、前記
(B)アルカリ可溶性樹脂について例示した共重合性不
飽和単量体や、N−ビニルサクシンイミド、N−ビニル
ピロリドン、N−ビニルフタルイミド、N−ビニル−2
−ピペリドン、N−ビニル−ε−カプロラクタム、N−
ビニルピロール、N−ビニルピロリジン、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニルイミダゾリジン、N−ビニルイ
ンドール、N−ビニルインドリン、N−ビニルベンズイ
ミダゾ−ル、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピペ
リジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルモルホリ
ン、N−ビニルフェノキサジン等のN−ビニル誘導体
類;N−(メタ)アクリロイルモルフォリンのほか、市
販品として、M−5600(商品名、東亞合成(株)
製)等を挙げることができる。これらの他の単官能性単
量体は、単独でまたは2種以上を混合して使用すること
ができる。
【0068】他の単官能性単量体の全単量体に対する使
用割合は、通常、90重量%以下、好ましくは50重量
%以下である。この場合、他の単官能性単量体の使用割
合が90重量%を超えると、画素やブラックマトリック
スの強度や表面平滑性が低下する傾向がある。
【0069】添加剤 本発明のカラー液晶表示装置用感放射線性組成物は、必
要に応じて種々の添加剤を含有することもできる。前記
添加剤としては、感放射線性組成物のアルカリ現像液に
対する溶解特性をより改善し、かつ現像後の未溶解物の
残存をより抑制する作用等を示す、有機酸(但し、前記
カルボキシル基含有多官能性単量体および(E)カルボ
キシル基含有単官能性単量体を除く。)または有機アミ
ノ化合物(但し、前記アミン系水素供与体を除く。)等
を挙げることができる。
【0070】−有機酸− 前記有機酸としては、分子中に1個以上のカルボキシル
基を有する、脂肪族カルボン酸あるいはフェニル基含有
カルボン酸が好ましい。前記脂肪族カルボン酸の例とし
ては、ぎ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ピバ
ル酸、カプロン酸、ジエチル酢酸、エナント酸、カプリ
ル酸、シクロヘキサンカルボン酸等の脂肪族モノカルボ
ン酸類;しゅう酸、マロン酸、こはく酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ブラシル酸、メチルマロン酸、エチルマロ
ン酸、ジメチルマロン酸、メチルこはく酸、テトラメチ
ルこはく酸、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、
シクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸、シクロヘキサ
ン−1,4−ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸類;
トリカルバリル酸、アコニット酸、カンホロン酸、シク
ロヘキサン−1,2,3−トリカルボン酸、シクロヘキ
サン−1,2,4−トリカルボン酸、シクロヘキサン−
1,3,5−トリカルボン酸等の脂肪族トリカルボン酸
類等を挙げることができる。
【0071】また、前記フェニル基含有カルボン酸とし
ては、例えば、カルボキシル基が直接フェニル基に結合
した化合物や、カルボキシル基が炭素鎖を介してフェニ
ル基に結合した化合物等を挙げることができる。フェニ
ル基含有カルボン酸の例としては、安息香酸、トルイル
酸、クミン酸、ヘメリト酸、メシチレン酸等の芳香族モ
ノカルボン酸類;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸等の芳香族ジカルボン酸類;ベンゼン−1,2,3−
トリカルボン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、メロ
ファン酸、ピロメリット酸等の3価以上の芳香族ポリカ
ルボン酸類や、フェニル酢酸、ヒドロアトロパ酸、マン
デル酸、フェニルこはく酸、アトロパ酸、シンナミリデ
ン酸、クマル酸、ウンベル酸等を挙げることができる。
【0072】これらの有機酸のうち、アルカリ溶解性、
後述する溶媒に対する溶解性、未露光部の基板上および
遮光層上における地汚れや膜残りの防止等の観点から、
脂肪族カルボン酸としては、脂肪族ジカルボン酸類が好
ましく、特に、マロン酸、アジピン酸が好ましい。ま
た、フェニル基含有カルボン酸としては、芳香族ジカル
ボン酸類が好ましく、特にフタル酸が好ましい。前記有
機酸は、単独でまたは2種以上を混合して使用すること
ができる。有機酸の使用量は、感放射線性組成物全体に
対して、通常、15重量%以下、好ましくは10重量%
以下である。この場合、有機酸の使用量が15重量%を
超えると、形成された着色層の基板に対する密着性が低
下する傾向がある。
【0073】−有機アミノ化合物− また、前記有機アミノ化合物としては、分子中に1個以
上のアミノ基を有する、脂肪族アミンあるいはフェニル
基含有アミンが好ましい。前記脂肪族アミンの例として
は、n−プロピルアミン、i−プロピルアミン、n−ブ
チルアミン、i−ブチルアミン、sec−ブチルアミ
ン、t−ブチルアミン、n−ペンチルアミン、n−ヘキ
シルアミン、n−へプチルアミン、n−オクチルアミ
ン、n−ノニルアミン、n−デシルアミン、n−ウンデ
シルアミン、n−ドデシルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、o−メチルシクロヘキシルアミン、m−メチルシク
ロヘキシルアミン、p−メチルシクロヘキシルアミン、
o−エチルシクロヘキシルアミン、m−エチルシクロヘ
キシルアミン、p−エチルシクロヘキシルアミン等のモ
ノ(シクロ)アルキルアミン類;メチルエチルアミン、
ジエチルアミン、メチルn−プロピルアミン、エチルn
−プロピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−i−
プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−i−ブチ
ルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジ−t−ブチル
アミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−n−ヘキシルア
ミン、メチルシクロヘキシルアミン、エチルシクロヘキ
シルアミン、ジシクロヘキシルアミン等のジ(シクロ)
アルキルアミン類;
【0074】ジメチルエチルアミン、メチルジエチルア
ミン、トリエチルアミン、ジメチルn−プロピルアミ
ン、ジエチルn−プロピルアミン、メチルジ−n−プロ
ピルアミン、エチルジ−n−プロピルアミン、トリ−n
−プロピルアミン、トリ−i−プロピルアミン、トリ−
n−ブチルアミン、トリ−i−ブチルアミン、トリ−s
ec−ブチルアミン、トリ−t−ブチルアミン、トリ−
n−ペンチルアミン、トリ−n−ヘキシルアミン、ジメ
チルシクロヘキシルアミン、ジエチルシクロヘキシルア
ミン、メチルジシクロヘキシルアミン、エチルジシクロ
ヘキシルアミン、トリシクロヘキシルアミン等のトリ
(シクロ)アルキルアミン類;2−アミノエタノール、
3−アミノ−1−プロパノール、1−アミノ−2−プロ
パノール、4−アミノ−1−ブタノール、5−アミノ−
1−ペンタノール、6−アミノ−1−ヘキサノール、4
−アミノ−1−シクロヘキサノール等のモノ(シクロ)
アルカノールアミン類;ジエタノールアミン、ジ−n−
プロパノールアミン、ジ−i−プロパノールアミン、ジ
−n−ブタノールアミン、ジ−i−ブタノールアミン、
ジ−n−ペンタノールアミン、ジ−n−ヘキサノールア
ミン、ジ(4−シクロヘキサノール)アミン等のジ(シ
クロ)アルカノールアミン類;トリエタノールアミン、
トリ−n−プロパノールアミン、トリ−i−プロパノー
ルアミン、トリ−n−ブタノールアミン、トリ−i−ブ
タノールアミン、トリ−n−ペンタノールアミン、トリ
−n−ヘキサノールアミン、トリ(4−シクロヘキサノ
ール)アミン等のトリ(シクロ)アルカノールアミン
類;
【0075】3−アミノ−1,2−プロパンジオール、
2−アミノ−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−
1,2−ブタンジオール、4−アミノ−1,3−ブタン
ジオール、4−アミノ−1,2−シクロヘキサンジオー
ル、4−アミノ−1,3−シクロヘキサンジオール、3
−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジ
エチルアミノ−1,2−プロパンジオール、2−ジメチ
ルアミノ−1,3−プロパンジオール、2−ジエチルア
ミノ−1,3−プロパンジオール等のアミノ(シクロ)
アルカンジオール類;1−アミノシクロペンタンメタノ
ール、4−アミノシクロペンタンメタノール、1−アミ
ノシクロヘキサンメタノール、4−アミノシクロヘキサ
ンメタノール、3−ジメチルアミノシクロペンタンメタ
ノール、3−ジエチルアミノシクロペンタンメタノー
ル、4−ジメチルアミノシクロヘキサンメタノール、4
−ジエチルアミノシクロヘキサンメタノール等のアミノ
基含有シクロアルカンメタノール類;β−アラニン、2
−アミノ酪酸、3−アミノ酪酸、4−アミノ酪酸、2−
アミノイソ酪酸、3−アミノイソ酪酸、2−アミノ吉草
酸、5−アミノ吉草酸、6−アミノカプロン酸、1−ア
ミノシクロプロパンカルボン酸、1−アミノシクロヘキ
サンカルボン酸、4−アミノシクロヘキサンカルボン酸
等のアミノカルボン酸類等を挙げることができる。
【0076】また、フェニル基含有アミンとしては、例
えば、アミノ基が直接フェニル基に結合した化合物、ア
ミノ基が炭素鎖を介してフェニル基に結合した化合物等
を挙げることができる。フェニル基含有アミンの例とし
ては、アニリン、o−メチルアニリン、m−メチルアニ
リン、p−メチルアニリン、p―エチルアニリン、p−
n−プロピルアニリン、p−i−プロピルアニリン、p
−n−ブチルアニリン、p−t−ブチルアニリン、1−
ナフチルアミン、2−ナフチルアミン、N,N−ジメチ
ルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、p−メチル−
N,N−ジメチルアニリン等の芳香族アミン類;o−ア
ミノベンジルアルコール、m−アミノベンジルアルコー
ル、p−アミノベンジルアルコール、p−ジメチルアミ
ノベンジルアルコール、p−ジエチルアミノベンジルア
ルコール等のアミノベンジルアルコール類;o−アミノ
フェノール、m―アミノフェノール、p―アミノフェノ
ール、p−ジメチルアミノフェノール、p−ジエチルア
ミノフェノール等のアミノフェノール類;m−アミノ安
息香酸、p―アミノ安息香酸、p−ジメチルアミノ安息
香酸、p−ジエチルアミノ安息香酸等のアミノ安息香酸
(誘導体)類等を挙げることができる。
【0077】これらの有機アミノ化合物のうち、後述す
る溶媒に対する溶解性、未露光部の基板上あるいは遮光
層上における地汚れや膜残りの防止等の観点から、脂肪
族アミンとしては、モノ(シクロ)アルカノールアミン
類、アミノ(シクロ)アルカンジオール類が好ましく、
特に、2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパ
ノール、5−アミノ−1−ペンタノール、3−アミノ−
1,2−プロパンジオール、2−アミノ−1.3−プロ
パンジオール、4−アミノ−1,2−ブタンジオール等
が好ましく、またフェニル基含有アミンとしては、アミ
ノフェノール類が好ましく、特にo−アミノフェノー
ル、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール等が
好ましい。前記有機アミノ化合物は、単独でまたは2種
以上混合して使用することができる。有機アミノ化合物
の使用量は、感放射線性組成物全体に対して、通常、1
5重量%以下、好ましくは10重量%以下である。この
場合、有機アミノ化合物の使用量が15重量%を超える
と、形成された着色層の基板との密着性が低下する傾向
がある。
【0078】また、前記以外の添加剤としては、例え
ば、銅フタロシアニン誘導体等の青色顔料誘導体や黄色
顔料誘導体等の分散助剤;ガラス、アルミナ等の充填
剤;ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールモ
ノアルキルエーテル類、ポリ(フロロアルキルアクリレ
ート)類等の高分子化合物;ノニオン系、カチオン系、
アニオン系等の界面活性剤;ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メ
トキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−
3−アミノプロピル・メチル・ジメトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリ
シドキシプロピル・メチル・ジメトキシシラン、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、3−クロロプロピル・メチル・ジメトキシシ
ラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン等の密着促進剤;2,
2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール等の酸化防止
剤;2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキ
シフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコ
キシベンゾフェノン類等の紫外線吸収剤;ポリアクリル
酸ナトリウム等の凝集防止剤;1,1’−アゾビス(シ
クロヘキサン−1−カルボニトリル)、2−フェニルア
ゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル等
の熱ラジカル発生剤等を挙げることができる。
【0079】溶媒 本発明のカラー液晶表示装置用感放射線性組成物は、好
ましくは溶媒を配合して、液状組成物として調製され
る。前記溶媒としては、感放射線性組成物を構成する各
成分を分散または溶解し、かつこれらの成分と反応せ
ず、適度の揮発性を有するものである限り、適宜に選択
して使用することができる。このような溶媒の具体例と
しては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモ
ノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピ
ルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリプロピ
レングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレング
リコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレング
リコールモノアルキルエーテル類;エチレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート等の(ポリ)アルキレング
リコールモノアルキルエーテルアセテート類;ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
メチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン等の他のエーテル類;
【0080】メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン類;2−ヒ
ドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオ
ン酸エチル等の乳酸アルキルエステル類;2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオン酸エチル、3−メトキシプロ
ピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3
−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオ
ン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチ
ル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−
メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−
3−メトキシブチルプロピオネート、酢酸エチル、酢酸
n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢
酸i−ブチル、ぎ酸n−ペンチル、酢酸i−ペンチル、
プロピオン酸n−ブチル、酪酸エチル、酪酸n−プロピ
ル、酪酸i−プロピル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸メ
チル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸n−プロピル、ア
セト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン
酸エチル等の他のエステル類;トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;N−メチルピロリドン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等
のアミド類等を挙げることができる。
【0081】これらの溶媒のうち、溶解性、顔料分散
性、塗布性等の観点から、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、シクロヘ
キサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、2−ヒド
ロキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸
エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキ
シプロピオン酸エチル、3−メチル−3−メトキシブチ
ルプロピオネート、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、
ぎ酸n−ペンチル、酢酸i−ペンチル、プロピオン酸n
−ブチル、酪酸エチル、酪酸i−プロピル、酪酸n−ブ
チル、ピルビン酸エチル等が好ましい。前記溶媒は、単
独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
【0082】さらに、前記溶媒と共に、ベンジルエチル
エーテル、ジ−n−ヘキシルエーテル、アセトニルアセ
トン、イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オク
タノール、1−ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸
ベンジル、安息香酸エチル、しゅう酸ジエチル、マレイ
ン酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭
酸プロピレン、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ルアセテート等の高沸点溶媒を併用することもできる。
前記高沸点溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。
【0083】溶媒の使用量は、特に限定されるものでは
ないが、得られる感放射線性組成物の塗布性、安定性等
の観点から、当該組成物の溶媒を除いた各成分の合計濃
度が、好ましくは5〜50重量%、特に好ましくは10
〜40重量%となる量が望ましい。
【0084】着色層の形成方法 本発明のカラー液晶表示装置用感放射線性組成物は、薄
膜トランジスター(TFT)方式カラー液晶表示装置の
薄膜トランジスター(TFT)が配置された駆動用基板
(以下、「TFT方式液晶駆動用基板」という。)上に
着色層をリソグラフィー法により形成するために用いら
れる。ここでいう着色層とは、表示用画素のみ、ブラッ
クマトリックスのみ、およびこれらの両者を含むものを
意味し、当該着色層は、薄膜トランジスター(TFT)
方式カラー液晶表示装置におけるカラーフィルタあるい
は該カラーフィルタの構成部品をなしている。また、形
成される着色層が表示用画素を含む場合は、該着色層上
に配置される電極と該着色層の下方の駆動用基板の端子
とを導通させるための導通路、例えば、スルーホールあ
るいはコの字型の窪みも形成される。
【0085】ここで、TFT方式液晶駆動用基板上に着
色層を形成する方法について説明する。表示用画素とし
ての着色層を形成する場合は、TFT方式液晶駆動用基
板の表面上、あるいは該駆動用基板の表面に窒化けい素
膜等のパッシベーション膜を形成した基板の表面上に、
必要に応じて、画素を形成する部分を区画するように遮
光層を形成し、この基板上に、例えば赤色の顔料が分散
された感放射線性組成物の液状組成物を塗布したのち、
プレベークを行って溶剤を蒸発させて、塗膜を形成す
る。次いで、この塗膜にフォトマスクを介して露光した
のち、アルカリ現像液を用いて現像して、塗膜の未露光
部を溶解除去し、その後ポストベークすることにより、
赤色の画素パターンが所定の配列で配置された画素アレ
イを形成する。その際に使用されるフォトマスクには、
画素を形成するためのパターンのほか、導通路を形成す
るためのパターンも設けられている。その後、緑色また
は青色の顔料が分散された各感放射線性組成物の液状組
成物を用い、前記と同様にして、各液状組成物の塗布、
プレベーク、露光、現像およびポストベークを行って、
緑色の画素アレイおよび青色の画素アレイを同一基板上
に形成することにより、赤色、緑色および青色の三原色
の画素アレイがTFT方式液晶駆動用基板上に配置さ
れ、かつ導通路を有するカラー液晶表示装置を得ること
ができる。このようにして形成されたカラー液晶表示装
置における導通路の寸法は、フォトマスクの対応するパ
ターン寸法に応じて、5μm以下、好ましくは1〜5μ
mの範囲で適宜に選定することができる。また、ブラッ
クマトリックスも、前記画素アレイの場合と同様にして
形成することができる。
【0086】着色層を形成する際に使用されるTFT方
式液晶駆動用基板における基板としては、例えば、ガラ
ス、シリコン、ポリカーボネート、ポリエステル、芳香
族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等を挙げ
ることができる。これらの基板には、所望により、シラ
ンカップリング剤等による薬品処理、プラズマ処理、イ
オンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真
空蒸着等の適宜の前処理を施しておくこともできる。感
放射線性組成物の液状組成物を基板に塗布する際には、
回転塗布、流延塗布、ロール塗布、バー塗布等の適宜の
塗布法を採用することができる。塗布厚さは、乾燥後の
膜厚として、好ましくは、0.1〜10μm、さらに好
ましくは0.2〜5.0μm、特に好ましくは0.2〜
3.0μmである。着色層を形成する際に使用される放
射線としては、例えば、可視光線、紫外線、遠紫外線、
電子線、X線等を使用することができるが、波長が19
0〜450nmの範囲にある放射線が好ましい。放射線
の露光量は、好ましくは10〜10,000J/m2
ある。また、前記アルカリ現像液としては、例えば、炭
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド、ジメチルエタノ
ールアミン、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.
4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−
[4.3.0]−5−ノネン等の水溶液が好ましい。前
記アルカリ現像液には、例えばメタノール、エタノール
等の水溶性有機溶剤や界面活性剤等を適量添加すること
もできる。なお、アルカリ現像後は、通常、水洗する。
現像処理法としては、シャワー現像法、スプレー現像
法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法
等を適用することができる。現像条件は、常温で5〜3
00秒が好ましい。
【0087】このようにして形成された画素および/ま
たはブラックマトリックスを有するカラーフィルタを備
えたカラー液晶表示装置は、透過型あるいは反射型であ
ることができ、また本発明のカラー液晶表示装置用感放
射線性組成物は、薄膜トランジスター(TFT)方式の
カラー撮像管素子やカラーセンサー等にも有用である。
【0088】
【発明の実施の形態】本発明のカラー液晶表示装置用感
放射線性組成物は、前記(A)〜(D)成分を必須成分
とするものであるが、好ましい組成物をより具体的に例
示すると、下記(イ)〜(ヌ)のとおりである。 (イ) (B)アルカリ可溶性樹脂がカルボキシル基含
有共重合体(I)を含むカラー液晶表示装置用感放射線
性組成物。 (ロ) カルボキシル基含有共重合体(I)がカルボキ
シル基含有共重合体(II)であるカラー液晶表示装置用
感放射線性組成物。 (ハ) (C)多官能性単量体の一部または全部がカル
ボキシル基含有多官能性単量体からなる前記(イ)また
は(ロ)のカラー液晶表示装置用感放射線性組成物。 (ニ) カルボキシル基含有多官能性単量体が多官能性
アクリレート(1)および/または多官能性メタクリレ
ート(2)を含む前記(ハ)のカラー液晶表示装置用感
放射線性組成物。 (ホ) (C)多官能性単量体がトリメチロールプロパ
ントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリ
レートおよびジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
トの群から選ばれる少なくとも1種を含む前記(イ)、
(ロ)、(ハ)または(ニ)のカラー液晶表示装置用感
放射線性組成物。 (ヘ) (D)光重合開始剤がアセトフェノン系化合
物、ビイミダゾール系化合物およびトリアジン系化合物
の群から選ばれる少なくとも1種を含む前記(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)または(ホ)のカラー液晶表示
装置用感放射線性組成物。 (ト) (D)光重合開始剤がビイミダゾール系化合物
および水素供与体を含む前記(イ)、(ロ)、(ハ)、
(ニ)または(ホ)のカラー液晶表示装置用感放射線性
組成物。 (チ) (D)光重合開始剤がさらにアセトフェノン系
化合物およびトリアジン系化合物の群から選ばれる少な
くとも1種を含む前記(ト)のカラー液晶表示装置用感
放射線性組成物。 (リ) さらに(E)カルボキシル基含有単官能性単量
体を含有する前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、
(ホ)、(ヘ)、(ト)または(チ)のカラー液晶表示
装置用感放射線性組成物。 (ヌ) (A)着色剤が有機顔料および/またはカーボ
ンブラックを含む前記(イ)、(ロ)、(ハ)、
(ニ)、(ホ)、(ヘ)、(ト)、(チ)または(リ)
のカラー液晶表示装置用感放射線性組成物。また、本発
明における好ましいカラー液晶表示装置は、 (ル) 前記(イ)〜(ヌ)のいずれかのカラー液晶表
示装置用感放射線性組成物から形成された着色層を有す
るカラーフィルタが薄膜トランジスター(TFT)方式
カラー液晶表示装置の駆動用基板上に配置されてなる。
【0089】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の実施の形態を
さらに具体的に説明する。但し、本発明は、下記実施例
に限定されるものではない。 実施例1 (A)着色剤としてC.I.ピグメントレッド177とC.I.
ピグメントレッド224との65/35(重量比)混合
物100重量部、(B)アルカリ可溶性樹脂としてメタ
クリル酸/N−フェニルマレイミド/ベンジルメタクリ
レート/グリセロールモノメタクリレート/スチレン共
重合体(共重合重量比=15/25/35/10/1
5、Mw=30,000、Mn=10,000)70重
量部、(C)多官能性単量体としてジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート80重量部と多官能性アクリレ
ート(1)10重量部、(D)光重合開始剤として2−
ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリ
ノフェニル)ブタノン−1を50重量部、および溶媒と
してプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト1,000重量部を混合して、感放射線性組成物の液
状組成物(R1)を調製した。 〈画素アレイの形成および評価〉液状組成物(R1)
を、TFT方式液晶駆動用基板の表面に窒化けい素膜を
形成した基板の表面上に、スピンコーターを用いて塗布
したのち、90℃のクリーンオーブン内で10分間プレ
ベークを行って、膜厚1.7μmの塗膜を形成した。次
いで、この基板を室温に冷却したのち、高圧水銀ランプ
を用い、フォトマスクを介して、塗膜に365nm、4
05nmおよび436nmの各波長を含む紫外線を2,
000J/m2 の露光量で露光した。その後、この基板
を23℃の0.1重量%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液に1分間浸漬して現像したのち、超純水
で洗浄し、風乾した。その後、220℃のクリーンオー
ブン内で25分間ポストベークを行なって、基板上に赤
色のストライプ状画素アレイを形成した。得られた画素
アレイを光学顕微鏡を用いて観察したところ、未露光部
の基板上には現像残さは認められなかった。しかも5μ
m角のスルーホールも開口しており、また得られた画素
の基板との密着性にも優れていた。
【0090】実施例2 (A)着色剤としてC.I.ピグメントレッド177とC.I.
ピグメントレッド224との65/35(重量比)混合
物100重量部、(B)アルカリ可溶性樹脂としてメタ
クリル酸/N−フェニルマレイミド/ベンジルメタクリ
レート/グリセロールモノメタクリレート/スチレン共
重合体(共重合重量比=15/25/35/10/1
5、Mw=30,000、Mn=10,000)70重
量部、(C)多官能性単量体としてジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート80重量部、(D)光重合開始
剤として2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルフォリノプロパノン−1を20重量部と
増感剤として4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾ
フェノン15重量部、(E)カルボキシル基含有単官能
性単量体として、こはく酸モノ(2−アクリロイロキシ
エチル)10重量部、および溶媒としてプロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート1,000重量部
を混合して、感放射線性組成物の液状組成物(R2)を
調製した。 〈画素アレイの形成および評価〉液状組成物(R1)の
代わりに、液状組成物(R2)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、基板上に赤色のストライプ状画素アレ
イを形成して、評価を行った。得られた画素アレイを光
学顕微鏡を用いて観察したところ、未露光部の基板上に
は現像残さは認められなかった。しかも5μm角のスル
ーホールも開口しており、また得られた画素の基板との
密着性にも優れていた。
【0091】実施例3 (A)着色剤としてC.I.ピグメントブルー15:6とC.
I.ピグメントバイオレット23との95/5(重量比)
混合物55重量部、(B)アルカリ可溶性樹脂としてメ
タクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/ベ
ンジルメタクリレート共重合体(共重合重量比=15/
15/70、Mw=25,000、Mn=10,00
0)75重量部、(C)多官能性単量体としてジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート75重量部と多官能
性メタクリレート(2)10重量部、(D)光重合開始
剤として2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダ
ゾール6重量部とアミン系水素供与体として4,4’−
ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノ6重量部とメルカ
プタン系水素供与体として2−メルカプトベンゾチアゾ
ール3重量部、および溶媒としてプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート700重量部とシクロヘ
キサノン300重量部を混合して、感放射線性組成物の
液状組成物(B1)を調製した。 〈画素アレイの形成および評価〉液状組成物(R1)の
代わりに、液状組成物(B1)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、基板上に青色のストライプ状画素アレ
イを形成して、評価を行った。得られた画素アレイを光
学顕微鏡を用いて観察したところ、未露光部の基板上に
は現像残さは認められなかった。しかも5μm角のスル
ーホールも開口しており、また得られた画素の基板との
密着性にも優れていた。
【0092】実施例4 (A)着色剤としてC.I.ピグメントグリーン36とC.I.
ピグメントイエロー150との65/35(重量比)混
合物100重量部、(B)アルカリ可溶性樹脂としてメ
タクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/ベ
ンジルメタクリレート共重合体(共重合重量比=15/
15/70、Mw=25,000、Mn=10,00
0)75重量部、(C)多官能性単量体としてジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート75重量部と多官能
性アクリレート(1)10重量部、(D)光重合開始剤
としてトリアジン系化合物(4)10重量部、および溶
媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート700重量部とシクロヘキサノン300重量部を
混合して、感放射線性組成物の液状組成物(G1)を調
製した。 〈画素アレイの形成および評価〉液状組成物(R1)の
代わりに、液状組成物(G1)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、基板上に緑色のストライプ状画素アレ
イを形成して、評価を行った。得られた画素アレイを光
学顕微鏡を用いて観察したところ、未露光部の基板上に
は現像残さは認められなかった。しかも5μm角のスル
ーホールも開口しており、また得られた画素の基板との
密着性にも優れていた。
【0093】
【発明の効果】本発明のカラー液晶表示装置用感放射線
性組成物は、着色層形成時に着色層に対して5μm以下
の導通路、特にスルーホールあるいはコの字型の窪みを
形成できるとともに、現像時に現像残さを生じることが
なく、かつTFT方式液晶駆動用基板および窒化けい素
膜等のパッシベーション膜との密着性にも優れている。
したがって、本発明のカラー液晶表示装置用感放射線性
組成物は、開口率が高く、しかも高精細かつ高品質のカ
ラー液晶表示装置をもたらすことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 505 G02F 1/1335 505 G09F 9/33 G09F 9/33 Y (72)発明者 渡邉 毅 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA02 BA45 BA48 BB02 BB14 BB43 2H091 FA02Y FB02 FB12 GA13 LA16 4J002 BC121 BG011 BG071 BH02 BH021 EE038 EH077 EH107 EQ018 EU118 EU188 EU238 EV118 FD096 FD208 GQ00 4J026 AA17 AA19 AA20 AA31 AA37 AA38 AA43 AA44 AA45 AA46 AA47 AA48 AA49 AA53 AA54 AA56 AA57 AA59 AA62 AA68 AA69 AA71 AA72 AA76 AC17 AC18 AC23 BA26 BA27 BA28 BA30 BA33 BA36 BB10 DB06 DB09 DB12 DB15 DB36 FA05 GA07 5C094 AA10 AA15 AA42 AA43 BA03 BA43 CA19 CA24 DA13 FB01 FB20 JA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹
    脂、(C)多官能性単量体および(D)光重合開始剤を
    含有する感放射線性組成物であって、着色層形成時に着
    色層に対して5μm以下の導通路を形成することができ
    る、薄膜トランジスター(TFT)方式カラー液晶表示
    装置の駆動用基板上に着色層を形成するために用いられ
    るカラー液晶表示装置用感放射線性組成物。
  2. 【請求項2】 (A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹
    脂、(C)多官能性単量体および(D)光重合開始剤を
    含有する感放射線性組成物であって、(C)多官能性単
    量体の一部または全部がカルボキシル基含有多官能性単
    量体からなることを特徴とする、薄膜トランジスター
    (TFT)方式カラー液晶表示装置の駆動用基板上に着
    色層を形成するために用いられるカラー液晶表示装置用
    感放射線性組成物。
  3. 【請求項3】 カルボキシル基含有多官能性単量体が下
    記式(1)で表される化合物および/または下記式
    (2)で表される化合物を含む、請求項2に記載の薄膜
    トランジスター(TFT)方式カラー液晶表示装置の駆
    動用基板上に着色層を形成するために用いられるカラー
    液晶表示装置用感放射線性組成物。 【化1】 【化2】
  4. 【請求項4】 (A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹
    脂、(C)多官能性単量体、(D)光重合開始剤および
    (E)カルボキシル基含有単官能性単量体を含有するこ
    とを特徴とする、薄膜トランジスター(TFT)方式カ
    ラー液晶表示装置の駆動用基板上に着色層を形成するた
    めに用いられるカラー液晶表示装置用感放射線性組成
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のカラー
    液晶表示装置用感放射線性組成物から形成された着色層
    を有するカラーフィルタが薄膜トランジスター(TF
    T)方式カラー液晶表示装置の駆動用基板上に配置され
    てなることを特徴とするカラー液晶表示装置。
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Cited By (10)

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