JP2001214423A - 除塵装置 - Google Patents
除塵装置Info
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- JP2001214423A JP2001214423A JP2000026488A JP2000026488A JP2001214423A JP 2001214423 A JP2001214423 A JP 2001214423A JP 2000026488 A JP2000026488 A JP 2000026488A JP 2000026488 A JP2000026488 A JP 2000026488A JP 2001214423 A JP2001214423 A JP 2001214423A
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- water wheel
- driving body
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
- Sewage (AREA)
- Hydraulic Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な動力伝動機構を有する水力式の除塵装
置を提供する。 【解決手段】 合流式下水道の雨水や排水等が流れる遮
集管と、河川へ合流する放流管との間に設けられた堰の
上に、スクリーン2が遮集管と略平行に設けられてい
る。スクリーン2の遮集管側には、塵芥掻き取り用のレ
ーキ12をスクリーン2に沿って上から下に作動させる
駆動体を備えた掻き取り装置3が設けられている。遮集
管上に、遮集管の流れに対して略垂直な回転軸を有する
水車4が設けられ、水車4と掻き取り装置3の駆動体と
は、フレキシブルシャフト6によって連結されている。
水車4は、可動部32によって高さ変化可能とされ、排
水等の水位が低いときは、浸水しない高さに配置されて
いる。このため、大雨等によって遮集管内の水位が上昇
した場合のみ、水車4は回転し、フレキシブルシャフト
6を介して駆動体まで、動力が伝達され、掻き取り装置
3が良好に駆動する。
置を提供する。 【解決手段】 合流式下水道の雨水や排水等が流れる遮
集管と、河川へ合流する放流管との間に設けられた堰の
上に、スクリーン2が遮集管と略平行に設けられてい
る。スクリーン2の遮集管側には、塵芥掻き取り用のレ
ーキ12をスクリーン2に沿って上から下に作動させる
駆動体を備えた掻き取り装置3が設けられている。遮集
管上に、遮集管の流れに対して略垂直な回転軸を有する
水車4が設けられ、水車4と掻き取り装置3の駆動体と
は、フレキシブルシャフト6によって連結されている。
水車4は、可動部32によって高さ変化可能とされ、排
水等の水位が低いときは、浸水しない高さに配置されて
いる。このため、大雨等によって遮集管内の水位が上昇
した場合のみ、水車4は回転し、フレキシブルシャフト
6を介して駆動体まで、動力が伝達され、掻き取り装置
3が良好に駆動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流水から固形不
純物(以下「塵芥」という)を除去する装置に関する。
純物(以下「塵芥」という)を除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流水中の塵芥を取り除くため、流
水中に平面又は曲面状のスクリーンを設け、そのスクリ
ーンに付着する塵芥をレーキで掻き取る除塵装置があ
る。除塵装置では、スクリーンに付着する塵芥を定期的
に除去しなければならない。このため、電気等のエネル
ギーを外部から導入して、レーキを自動化したものがあ
る。しかし、除塵装置の取付け場所まで電線等エネルギ
ー供給ラインを設けなければならず、設置にも運転にも
コストがかかる。このため、流水中に水車を設けて、レ
ーキを動かす動力を流水から得る方法が普及してきてい
る。しかし、水車を使う場合、そのエネルギーの伝動機
構が複雑なものが多い。
水中に平面又は曲面状のスクリーンを設け、そのスクリ
ーンに付着する塵芥をレーキで掻き取る除塵装置があ
る。除塵装置では、スクリーンに付着する塵芥を定期的
に除去しなければならない。このため、電気等のエネル
ギーを外部から導入して、レーキを自動化したものがあ
る。しかし、除塵装置の取付け場所まで電線等エネルギ
ー供給ラインを設けなければならず、設置にも運転にも
コストがかかる。このため、流水中に水車を設けて、レ
ーキを動かす動力を流水から得る方法が普及してきてい
る。しかし、水車を使う場合、そのエネルギーの伝動機
構が複雑なものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
簡単な動力伝動機構を有する水力式の除塵装置を提供す
ることを課題とする。
簡単な動力伝動機構を有する水力式の除塵装置を提供す
ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、水路に設けられるスクリーンに付着し
た固形物を掻き取る掻き取り部と、この掻き取り部を移
動可能とする駆動体と、動力を供給する水車と、を備え
た除塵装置であって、前記水車は、水路上に設けられ、
この水車と前記駆動体とは、フレキシブルシャフトによ
って連結されることを特徴とする装置を提供する。この
発明によれば、駆動体と水車とをフレキシブルシャフト
で連結することにより、駆動体と水車との距離や、駆動
体の駆動方向と水車の回転方向とを任意に選択すること
ができる。また、装置全体を単純化することができ、コ
ンパクトにすることができる。なお、本発明における
「水路」とは、水が流れる部分のことを指し、下水道管
や農業用、工業用の水路や、天然の河川や滝等も含まれ
るが、好ましくは、合流式の下水道管内などの水位変化
の激しい場所に設けられる。
め、本発明では、水路に設けられるスクリーンに付着し
た固形物を掻き取る掻き取り部と、この掻き取り部を移
動可能とする駆動体と、動力を供給する水車と、を備え
た除塵装置であって、前記水車は、水路上に設けられ、
この水車と前記駆動体とは、フレキシブルシャフトによ
って連結されることを特徴とする装置を提供する。この
発明によれば、駆動体と水車とをフレキシブルシャフト
で連結することにより、駆動体と水車との距離や、駆動
体の駆動方向と水車の回転方向とを任意に選択すること
ができる。また、装置全体を単純化することができ、コ
ンパクトにすることができる。なお、本発明における
「水路」とは、水が流れる部分のことを指し、下水道管
や農業用、工業用の水路や、天然の河川や滝等も含まれ
るが、好ましくは、合流式の下水道管内などの水位変化
の激しい場所に設けられる。
【0005】また、本発明では、上記除塵装置であっ
て、前記駆動体は、掻き取り部を上下方向に駆動させる
ことを特徴とする装置を提供する。この発明によれば、
駆動体の駆動方向を上下方向にすることで、より小さな
動力で駆動体を作動させることができ、フレキシブルシ
ャフトによる動力伝達によって、駆動体を良好に駆動す
ることができる。また、駆動体自体の構造が単純とな
り、除塵装置全体の構造を、より単純化し、コンパクト
にすることができる。
て、前記駆動体は、掻き取り部を上下方向に駆動させる
ことを特徴とする装置を提供する。この発明によれば、
駆動体の駆動方向を上下方向にすることで、より小さな
動力で駆動体を作動させることができ、フレキシブルシ
ャフトによる動力伝達によって、駆動体を良好に駆動す
ることができる。また、駆動体自体の構造が単純とな
り、除塵装置全体の構造を、より単純化し、コンパクト
にすることができる。
【0006】また、本発明では、上記いずれかの除塵装
置であって、前記水車は、所定の水位未満では、空中に
保持され、所定の水位以上では、水車の下半分以下の部
分が水面下に配置可能とされる装置を提供する。この発
明によれば、水車の下半分以下の部分が常に水面付近に
配置されるので、安定した動力を供給することができ
る。特に、フレキシブルシャフトで水車と駆動体とを繋
いでいるため、水車が水位に合わせて大きな幅で上下動
しても、フレキシブルシャフトが追随でき、どのような
水位でも安定した動力が駆動体に伝達される。また、水
位に合わせて駆動体を作動させたり作動させなかったり
することができ、水車を必要としないときは、空中に保
持して、水車の損傷や腐食、駆動部分の消耗等を抑制す
ることができる。
置であって、前記水車は、所定の水位未満では、空中に
保持され、所定の水位以上では、水車の下半分以下の部
分が水面下に配置可能とされる装置を提供する。この発
明によれば、水車の下半分以下の部分が常に水面付近に
配置されるので、安定した動力を供給することができ
る。特に、フレキシブルシャフトで水車と駆動体とを繋
いでいるため、水車が水位に合わせて大きな幅で上下動
しても、フレキシブルシャフトが追随でき、どのような
水位でも安定した動力が駆動体に伝達される。また、水
位に合わせて駆動体を作動させたり作動させなかったり
することができ、水車を必要としないときは、空中に保
持して、水車の損傷や腐食、駆動部分の消耗等を抑制す
ることができる。
【0007】また、本発明では、上記いずれかの除塵装
置であって、前記水車は、流水方向に対して回転軸が直
角となるように配置され、前記駆動体は、前記水車が設
けられる水路の流水方向に対して平行に又は傾斜して設
けられるスクリーンに沿って配置される装置を提供す
る。この発明によれば、フレキシブルシャフトによって
水車と駆動体とを連結しているため、水車の回転方向と
掻き取り装置の駆動体の駆動方向が異なる向きに配置す
ることができる。このため、塵芥を掻き取りたい場所に
関係なく、水車を回転しやすい水路上に設けることがで
きる。
置であって、前記水車は、流水方向に対して回転軸が直
角となるように配置され、前記駆動体は、前記水車が設
けられる水路の流水方向に対して平行に又は傾斜して設
けられるスクリーンに沿って配置される装置を提供す
る。この発明によれば、フレキシブルシャフトによって
水車と駆動体とを連結しているため、水車の回転方向と
掻き取り装置の駆動体の駆動方向が異なる向きに配置す
ることができる。このため、塵芥を掻き取りたい場所に
関係なく、水車を回転しやすい水路上に設けることがで
きる。
【0008】また、上記いずれかに記載の除塵装置であ
って、合流式下水道管の、雨水、廃水、排水等を回収す
る遮集管と、河川に合流する放流管との連絡部に設けら
れ、前記水車は、遮集管上に遮集管内の流れに対して回
転軸が直角となるように配置され、前記駆動体は、遮集
管と放流管との間の堰部分に当該遮集管内の流れに対し
て略平行なスクリーンに沿って設けられる装置を提供す
る。この発明によれば、遮集管を流れる排水等の流れを
利用して水車を回転させ、遮集管の流水方向に対して略
平行に設けられているスクリーンに付着する塵芥を、掻
き取り部及び駆動体によって良好に除去することができ
る。
って、合流式下水道管の、雨水、廃水、排水等を回収す
る遮集管と、河川に合流する放流管との連絡部に設けら
れ、前記水車は、遮集管上に遮集管内の流れに対して回
転軸が直角となるように配置され、前記駆動体は、遮集
管と放流管との間の堰部分に当該遮集管内の流れに対し
て略平行なスクリーンに沿って設けられる装置を提供す
る。この発明によれば、遮集管を流れる排水等の流れを
利用して水車を回転させ、遮集管の流水方向に対して略
平行に設けられているスクリーンに付着する塵芥を、掻
き取り部及び駆動体によって良好に除去することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本発
明の一実施の形態に係る除塵装置を概略的に示す。この
除塵装置は、スクリーン2、掻き取り装置3、及び水車
4を有し、水車4と掻き取り装置3とは、フレキシブル
シャフト6によって連結されている。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本発
明の一実施の形態に係る除塵装置を概略的に示す。この
除塵装置は、スクリーン2、掻き取り装置3、及び水車
4を有し、水車4と掻き取り装置3とは、フレキシブル
シャフト6によって連結されている。
【0010】本除塵装置は、合流式下水道施設が放流管
と連絡している部分に、スクリーン2と水車4とが異な
る向きに設けられている。具体的には、スクリーン2
は、遮集管と放流管との間の堰の上端に、遮集管の流水
方向に対して平行に堰の幅だけ設けられている。また、
水車4は、遮集管の管路上で、回転軸が流水方向に対し
て直角で、スクリーン2の下端にかかる水位において回
転可能とされる高さに設置されている。このため、水車
4は、遮集管に沿って流れる流水を受けて回転可能とさ
れており、一方、スクリーン2は、放流管側に流れてい
く水をろ過する。
と連絡している部分に、スクリーン2と水車4とが異な
る向きに設けられている。具体的には、スクリーン2
は、遮集管と放流管との間の堰の上端に、遮集管の流水
方向に対して平行に堰の幅だけ設けられている。また、
水車4は、遮集管の管路上で、回転軸が流水方向に対し
て直角で、スクリーン2の下端にかかる水位において回
転可能とされる高さに設置されている。このため、水車
4は、遮集管に沿って流れる流水を受けて回転可能とさ
れており、一方、スクリーン2は、放流管側に流れてい
く水をろ過する。
【0011】スクリーン2は、従来公知のスクリーン
で、本形態では、同一形状の複数の板体を水平方向に平
行に配列したものである。スクリーン2の遮集管側に
は、掻き取り装置3が設けられている。掻き取り装置3
は、レーキ12とこれを駆動する駆動体とを有する。駆
動体は、スクリーン2の両側端の遮集管側に配置され
た、互いに連結されている2本のチェーンコンベヤ1
3,13を有する。チェーンコンベヤ13は、スクリー
ン2の上端及び下端の遮集管側にスプロケット15,1
6を有し、このスプロケット15,16に無端縁状のチ
ェーン17が架けられたものである。2本のチェーンコ
ンベヤの上側のスプロケット15,15は、水平に伸び
るバー18で連結されており、常に同時に動くようにな
っている。なお、下側のスプロケット16についても、
水平に伸びるバー19によって同様に連結されている。
で、本形態では、同一形状の複数の板体を水平方向に平
行に配列したものである。スクリーン2の遮集管側に
は、掻き取り装置3が設けられている。掻き取り装置3
は、レーキ12とこれを駆動する駆動体とを有する。駆
動体は、スクリーン2の両側端の遮集管側に配置され
た、互いに連結されている2本のチェーンコンベヤ1
3,13を有する。チェーンコンベヤ13は、スクリー
ン2の上端及び下端の遮集管側にスプロケット15,1
6を有し、このスプロケット15,16に無端縁状のチ
ェーン17が架けられたものである。2本のチェーンコ
ンベヤの上側のスプロケット15,15は、水平に伸び
るバー18で連結されており、常に同時に動くようにな
っている。なお、下側のスプロケット16についても、
水平に伸びるバー19によって同様に連結されている。
【0012】レーキ12は、2本のチェーンコンベヤ1
3,13のチェーン17,17の一部に水平に保持され
るように取り付けた板状物で、本発明の掻き取り部に相
当する。本形態では、レーキ12は、図1に示すよう
に、スクリーン2に対して略垂直となるように突出して
おり、スクリーン2に近接する側にあるとき、レーキ1
2の先端は、スクリーン2に接触又は隣接する。
3,13のチェーン17,17の一部に水平に保持され
るように取り付けた板状物で、本発明の掻き取り部に相
当する。本形態では、レーキ12は、図1に示すよう
に、スクリーン2に対して略垂直となるように突出して
おり、スクリーン2に近接する側にあるとき、レーキ1
2の先端は、スクリーン2に接触又は隣接する。
【0013】水車4に近い側に設けられたチェーンコン
ベヤ13の上側のスプロケット15には、フレキシブル
シャフト6が接続されており、水車4で取り出された動
力が伝達されるようになっている。フレキシブルシャフ
ト6は、図1に示すように、スプロケット15と水車4
の回転軸部分とに連結され、水車4の回転で得られる動
力をスプロケット15に伝達する。フレキシブルシャフ
ト6は、スプロケット15の回転に要する力を伝達可能
な材質であればなんでも良い。自在継ぎ手形式のもので
も良いし、多層より線形式のものでも良い。なお、フレ
キシブルシャフト6とスプロケット15との間には、減
速機など任意の制御手段を設けても良い。
ベヤ13の上側のスプロケット15には、フレキシブル
シャフト6が接続されており、水車4で取り出された動
力が伝達されるようになっている。フレキシブルシャフ
ト6は、図1に示すように、スプロケット15と水車4
の回転軸部分とに連結され、水車4の回転で得られる動
力をスプロケット15に伝達する。フレキシブルシャフ
ト6は、スプロケット15の回転に要する力を伝達可能
な材質であればなんでも良い。自在継ぎ手形式のもので
も良いし、多層より線形式のものでも良い。なお、フレ
キシブルシャフト6とスプロケット15との間には、減
速機など任意の制御手段を設けても良い。
【0014】本形態では、駆動体であるチェーンコンベ
ヤ13のスプロケット15と水車4とが、フレキシブル
シャフト6によって連結されている。このため、スプロ
ケット15と、水車4とを、連結構造に関係なく、下水
道内の適当な位置に設けることができる。また、スプロ
ケット15の回転軸と水車4の回転軸とが平行でなくて
も連結構造や除塵装置全体の構造を同様とすることがで
き、フレキシブルシャフト6を介して動力を伝達するこ
とができる。また、本形態では、水車4を水位に対して
追随できるよう回動させる方法で高さ変化可能に設けた
が、フレキシブルシャフト6を用いることにより、水車
4の高さ変化及び水平方向の距離変化に容易に追随する
ことができる。フレキシブルシャフト6は、水車4の高
さ変化に無理なく追随するため、動力の伝達能力もほと
んど変化せず、水車4からスプロケット15まで、動力
を良好に伝達することができる。
ヤ13のスプロケット15と水車4とが、フレキシブル
シャフト6によって連結されている。このため、スプロ
ケット15と、水車4とを、連結構造に関係なく、下水
道内の適当な位置に設けることができる。また、スプロ
ケット15の回転軸と水車4の回転軸とが平行でなくて
も連結構造や除塵装置全体の構造を同様とすることがで
き、フレキシブルシャフト6を介して動力を伝達するこ
とができる。また、本形態では、水車4を水位に対して
追随できるよう回動させる方法で高さ変化可能に設けた
が、フレキシブルシャフト6を用いることにより、水車
4の高さ変化及び水平方向の距離変化に容易に追随する
ことができる。フレキシブルシャフト6は、水車4の高
さ変化に無理なく追随するため、動力の伝達能力もほと
んど変化せず、水車4からスプロケット15まで、動力
を良好に伝達することができる。
【0015】水車4は円筒形で、図1及び図2に示すよ
うに、両側面に円板21,21を有し、その中心にそれ
ぞれ外側に垂直に突出する回転軸22を有する。掻き取
り装置3に近い側の回転軸22には、フレキシブルシャ
フト6が連結されており、水車4の回転が、掻き取り装
置3のスプロケット15まで伝達される。
うに、両側面に円板21,21を有し、その中心にそれ
ぞれ外側に垂直に突出する回転軸22を有する。掻き取
り装置3に近い側の回転軸22には、フレキシブルシャ
フト6が連結されており、水車4の回転が、掻き取り装
置3のスプロケット15まで伝達される。
【0016】水車4の2枚の円板21,21の間には、
図1及び図2に示すように、円板21よりも小さい内径
で外周面23が形成されており、内部が閉鎖空間24に
形成されている。この閉鎖空間24は、本形態では、う
きの役割をし、水車4の回転軸22を含む上半分が浸水
しないだけの浮力を発生する大きさを有する。水車4の
浸水可能部分は、大きな動力を得るためには、できるだ
け大きく設けるのが好ましい。また、本形態のように、
水車4の回転軸22部分が浸水しないように設けると、
水流や塵芥によるフレキシブルシャフト6の伝達能力の
阻害を防止するだけでなく、フレキシブルシャフト6の
損傷や腐食等を抑制することができ、好ましい。
図1及び図2に示すように、円板21よりも小さい内径
で外周面23が形成されており、内部が閉鎖空間24に
形成されている。この閉鎖空間24は、本形態では、う
きの役割をし、水車4の回転軸22を含む上半分が浸水
しないだけの浮力を発生する大きさを有する。水車4の
浸水可能部分は、大きな動力を得るためには、できるだ
け大きく設けるのが好ましい。また、本形態のように、
水車4の回転軸22部分が浸水しないように設けると、
水流や塵芥によるフレキシブルシャフト6の伝達能力の
阻害を防止するだけでなく、フレキシブルシャフト6の
損傷や腐食等を抑制することができ、好ましい。
【0017】水車4は、水を受けて一方向に回転可能と
する羽根25を8枚有する。羽根25は、両側の円板2
1,21の間にかけて設けられる平板で、図2に示すよ
うに、外周面23の表面に均等に、外周面23の半径方
向から各々45度傾斜して設けられている。羽根25を
45度傾斜して設けることにより、羽根25と外周面2
3で形成される領域に水の流れを受けて、水車4は、常
に同一方向に回転することができる。
する羽根25を8枚有する。羽根25は、両側の円板2
1,21の間にかけて設けられる平板で、図2に示すよ
うに、外周面23の表面に均等に、外周面23の半径方
向から各々45度傾斜して設けられている。羽根25を
45度傾斜して設けることにより、羽根25と外周面2
3で形成される領域に水の流れを受けて、水車4は、常
に同一方向に回転することができる。
【0018】水車4は、図1に示すように、遮集管の上
側外周面が開放されて上方へ続いている部分に、支持体
によって取り付けられている。支持体は、水車4が浸水
していないときに、排水がスクリーン2を通過しはじめ
る水位で水車4が回転可能となる高さに保持し、高さ変
化可能としている。
側外周面が開放されて上方へ続いている部分に、支持体
によって取り付けられている。支持体は、水車4が浸水
していないときに、排水がスクリーン2を通過しはじめ
る水位で水車4が回転可能となる高さに保持し、高さ変
化可能としている。
【0019】支持体は、図1及び図2に示すように、所
定の位置に取り付けるための基部31と、水位変化に合
わせて水車4の高さ変化を可能とする可動部32とを有
する。図1に示すように、可動部32は、水車4の両側
に配置される2つの長軸状の部材であり、基部31は、
可動部32の外側に配置される軸受け部と、所定の壁面
に取り付けるための取り付け部とで形成されている。
定の位置に取り付けるための基部31と、水位変化に合
わせて水車4の高さ変化を可能とする可動部32とを有
する。図1に示すように、可動部32は、水車4の両側
に配置される2つの長軸状の部材であり、基部31は、
可動部32の外側に配置される軸受け部と、所定の壁面
に取り付けるための取り付け部とで形成されている。
【0020】基部31は、上端に平面状の取り付け部を
有しており、下水道内の遮集管上方の壁面に平面部分が
沿うように取り付けられる。この時軸受け部は、鉛直よ
り下流側に傾斜して延びている。軸受け部には、水流に
対して直角、かつ水平方向に貫通する孔が形成されてお
り、同様の孔を上端部に有する長軸状の可動部32が、
軸33によって回動可能に連結されている。可動部32
の下端部には、軸33と同一方向の孔が形成されてお
り、ここに水車4の回転軸22が挿入されて、水車4が
回転可能に連結されている。
有しており、下水道内の遮集管上方の壁面に平面部分が
沿うように取り付けられる。この時軸受け部は、鉛直よ
り下流側に傾斜して延びている。軸受け部には、水流に
対して直角、かつ水平方向に貫通する孔が形成されてお
り、同様の孔を上端部に有する長軸状の可動部32が、
軸33によって回動可能に連結されている。可動部32
の下端部には、軸33と同一方向の孔が形成されてお
り、ここに水車4の回転軸22が挿入されて、水車4が
回転可能に連結されている。
【0021】図2に示すように、可動部32は、軸33
回りに回動することによって、水車4を高さ変化可能に
保持する。水位が低い場合、本形態では、図2に仮想線
で示すように、可動部32は、重力にしたがってほぼ鉛
直に配置され、水車4は、所定の高さ(最低位置)に保持
される。水位が上がっていくと、可動部32は、水車4
の浮力に合わせて回動し、水車4が水面に対して常に一
定の高さとなるよう保持する。
回りに回動することによって、水車4を高さ変化可能に
保持する。水位が低い場合、本形態では、図2に仮想線
で示すように、可動部32は、重力にしたがってほぼ鉛
直に配置され、水車4は、所定の高さ(最低位置)に保持
される。水位が上がっていくと、可動部32は、水車4
の浮力に合わせて回動し、水車4が水面に対して常に一
定の高さとなるよう保持する。
【0022】さらに水位が上がると、可動部32が回動
して鉛直方向となり、水車4の高さが最高位置に達す
る。この高さ以上に水位が上昇すると、水車4は、所定
の部分以上の部分が浸水し、安定した回転ができなくな
り、やがてほとんど回転しなくなる。
して鉛直方向となり、水車4の高さが最高位置に達す
る。この高さ以上に水位が上昇すると、水車4は、所定
の部分以上の部分が浸水し、安定した回転ができなくな
り、やがてほとんど回転しなくなる。
【0023】次に、本除塵装置の使用状態について、説
明する。排水の流量が通常の量の場合、排水の水位は、
堰の上に設けられているスクリーン2まで到達せず、排
水は、スクリーン2を通らない。このとき、図2に仮想
線で示すように、排水の水位は、最低位置にある水車4
の下端より低く、水車4は回転せず、支持体によって空
中に保持されている。このとき、フレキシブルシャフト
6及び掻き取り装置3には、動力は伝達されず、掻き取
り装置3も静止している。このため、水車4及び掻き取
り装置3の種々の駆動部材が無用に作動することがな
く、消耗や損傷を抑制することができ、騒音を防止する
ことができる。
明する。排水の流量が通常の量の場合、排水の水位は、
堰の上に設けられているスクリーン2まで到達せず、排
水は、スクリーン2を通らない。このとき、図2に仮想
線で示すように、排水の水位は、最低位置にある水車4
の下端より低く、水車4は回転せず、支持体によって空
中に保持されている。このとき、フレキシブルシャフト
6及び掻き取り装置3には、動力は伝達されず、掻き取
り装置3も静止している。このため、水車4及び掻き取
り装置3の種々の駆動部材が無用に作動することがな
く、消耗や損傷を抑制することができ、騒音を防止する
ことができる。
【0024】大雨などによって排水の水位が増加してい
くと、排水の水位は最低位置にある水車の下端よりも高
くなり、水車4は回転し始める。水車4で取り出された
動力は、フレキシブルシャフト6を介してスプロケット
15まで伝達され、チェーンコンベヤ13、13が作動
を開始する。
くと、排水の水位は最低位置にある水車の下端よりも高
くなり、水車4は回転し始める。水車4で取り出された
動力は、フレキシブルシャフト6を介してスプロケット
15まで伝達され、チェーンコンベヤ13、13が作動
を開始する。
【0025】スプロケット15に伝達された動力は、バ
ー18を介して他方側のスプロケット15にも伝達され
る。このため、2つのチェーンコンベヤ13,13は、
同時に同じ速さで駆動され、レーキ12は、スクリーン
2に近い側で、スクリーン2の上端から下端まで平行に
移動する。レーキ12は、スクリーン2に吸着している
塵芥を上から下へと押し下げていき、塵芥をスクリーン
2より下に押し下げて、遮集管側へ落下させる。
ー18を介して他方側のスプロケット15にも伝達され
る。このため、2つのチェーンコンベヤ13,13は、
同時に同じ速さで駆動され、レーキ12は、スクリーン
2に近い側で、スクリーン2の上端から下端まで平行に
移動する。レーキ12は、スクリーン2に吸着している
塵芥を上から下へと押し下げていき、塵芥をスクリーン
2より下に押し下げて、遮集管側へ落下させる。
【0026】水車4の所定の部分が浸水するようになる
と、スクリーン2を通って排水が放流管側へ流れ出し、
水車4は、安定して回転し、一定の動力を供給するよう
になる。掻き取り装置3は、フレキシブルシャフト6で
伝達された動力によって、安定に駆動し、レーキ12が
定期的に塵芥を掻き取る。このように、水車4を所望の
高さに設けることで、必要なときだけ掻き取り装置3を
駆動させる掻き取り装置3の駆動スイッチとすることが
できる。
と、スクリーン2を通って排水が放流管側へ流れ出し、
水車4は、安定して回転し、一定の動力を供給するよう
になる。掻き取り装置3は、フレキシブルシャフト6で
伝達された動力によって、安定に駆動し、レーキ12が
定期的に塵芥を掻き取る。このように、水車4を所望の
高さに設けることで、必要なときだけ掻き取り装置3を
駆動させる掻き取り装置3の駆動スイッチとすることが
できる。
【0027】さらに下水道管内の水位が上昇すると、図
1に示すように、排水はスクリーン2を通って放流管側
へどんどん流れていく。水車4には、閉鎖空間24によ
って発生する浮力によって上向きの力が働き、可動部3
2が回動して、水車4の回転軸22以下の部分のみが浸
水する高さまで移動する。水車4を高さ変化可能とし、
常に水面付近に位置するように設けたため、水車4は、
常に安定に回転する。このとき、水車4の回転軸22に
連結されているフレキシブルシャフト6は、水車4の高
さ変化及び水平方向の距離変化に無理なく追随し、水車
4の高さ移動を妨げることがない。また、水車4の高さ
が大きな範囲で変化してもフレキシブルシャフト6に
は、無理な力がかからないため、常に安定した動力がス
プロケット15まで伝達される。特に、本形態では、水
車4の回転軸22の部分が浸水しないように設けたた
め、フレキシブルシャフト6は浸水し難くなっており、
流水や塵芥の影響を受けることなく、良好に動力を伝達
することができる。
1に示すように、排水はスクリーン2を通って放流管側
へどんどん流れていく。水車4には、閉鎖空間24によ
って発生する浮力によって上向きの力が働き、可動部3
2が回動して、水車4の回転軸22以下の部分のみが浸
水する高さまで移動する。水車4を高さ変化可能とし、
常に水面付近に位置するように設けたため、水車4は、
常に安定に回転する。このとき、水車4の回転軸22に
連結されているフレキシブルシャフト6は、水車4の高
さ変化及び水平方向の距離変化に無理なく追随し、水車
4の高さ移動を妨げることがない。また、水車4の高さ
が大きな範囲で変化してもフレキシブルシャフト6に
は、無理な力がかからないため、常に安定した動力がス
プロケット15まで伝達される。特に、本形態では、水
車4の回転軸22の部分が浸水しないように設けたた
め、フレキシブルシャフト6は浸水し難くなっており、
流水や塵芥の影響を受けることなく、良好に動力を伝達
することができる。
【0028】大雨などによる増水の場合、さらに水位が
上昇してスクリーン2の上端より高くなり、排水は、ス
クリーン2の上方を通って放流管側へ大量に流れ込む。
この時、スクリーン2で全ての塵芥を回収することはで
きないが、廃水を滞りなく放流管側へ流すため、スクリ
ーン2に溜まる塵芥は定期的に掻き取られると好まし
い。水車4は、大きな幅で高さ変化可能とされており、
このような水位にも追随する。また、フレキシブルシャ
フト6も長めに設けておくことで、無理なく追随するこ
とができ、良好に動力を伝達することができる。
上昇してスクリーン2の上端より高くなり、排水は、ス
クリーン2の上方を通って放流管側へ大量に流れ込む。
この時、スクリーン2で全ての塵芥を回収することはで
きないが、廃水を滞りなく放流管側へ流すため、スクリ
ーン2に溜まる塵芥は定期的に掻き取られると好まし
い。水車4は、大きな幅で高さ変化可能とされており、
このような水位にも追随する。また、フレキシブルシャ
フト6も長めに設けておくことで、無理なく追随するこ
とができ、良好に動力を伝達することができる。
【0029】さらに水位が上昇する場合は、下水道管が
溢れ、道路の浸水などの危険性が出てくる。このとき、
廃水等に含まれる塵芥は、かなり希釈されており、河川
の汚染に深刻な影響を与えない。このような状況では、
スクリーン2によるろ過は、それほど重要でなく、むし
ろスクリーン2は、排水の放流管への流入を妨げる障害
となる。このとき、水車4は、水中に沈み、良好な回転
ができなくなるため、掻き取り装置3の駆動も止まって
しまう。
溢れ、道路の浸水などの危険性が出てくる。このとき、
廃水等に含まれる塵芥は、かなり希釈されており、河川
の汚染に深刻な影響を与えない。このような状況では、
スクリーン2によるろ過は、それほど重要でなく、むし
ろスクリーン2は、排水の放流管への流入を妨げる障害
となる。このとき、水車4は、水中に沈み、良好な回転
ができなくなるため、掻き取り装置3の駆動も止まって
しまう。
【0030】このため、本形態ではスクリーン2を水圧
によって転倒可能とすると好ましい。スクリーン2が転
倒することにより、排水の放流管への流入を促進させる
ことができる。また、この場合、スクリーン2が転倒す
る水圧と、水車4が回転できなくなる水位とを合わせる
ことにより、掻き取り装置3を所定の高さ以上では駆動
させないでおくことができ、水車4は、水位が高い側で
のスイッチの役割も果たす。
によって転倒可能とすると好ましい。スクリーン2が転
倒することにより、排水の放流管への流入を促進させる
ことができる。また、この場合、スクリーン2が転倒す
る水圧と、水車4が回転できなくなる水位とを合わせる
ことにより、掻き取り装置3を所定の高さ以上では駆動
させないでおくことができ、水車4は、水位が高い側で
のスイッチの役割も果たす。
【0031】なお、水位が下がっていく場合は、逆のこ
とが起こる。スクリーン2から排水が流れなくなって
も、水車4の下部は、浸水しているため、スクリーン2
に付着した塵芥を、残らず掻き取ることができる。ま
た、転倒式のスクリーン2を設ける場合は、所定の水位
に下がったときに再び起立させると好ましい。スクリー
ンの起立は、手動によっても良いが、スプリング等を利
用して水圧の減少によって起立する自動式とすると好ま
しい。
とが起こる。スクリーン2から排水が流れなくなって
も、水車4の下部は、浸水しているため、スクリーン2
に付着した塵芥を、残らず掻き取ることができる。ま
た、転倒式のスクリーン2を設ける場合は、所定の水位
に下がったときに再び起立させると好ましい。スクリー
ンの起立は、手動によっても良いが、スプリング等を利
用して水圧の減少によって起立する自動式とすると好ま
しい。
【0032】本形態の除塵装置では、水車4を水路上に
設け、この水車4とスクリーン2の掻き取り装置3とを
フレキシブルシャフト6で接続することにより、水車4
の高さが大きく移動しても、良好に掻き取り装置3のチ
ェーンコンベヤ13を作動させることができる。また、
フレキシブルシャフト6を用いたため、動力供給源であ
る水車4以外の駆動部が、チェーンコンベヤ13のみで
あり、構造が単純である。
設け、この水車4とスクリーン2の掻き取り装置3とを
フレキシブルシャフト6で接続することにより、水車4
の高さが大きく移動しても、良好に掻き取り装置3のチ
ェーンコンベヤ13を作動させることができる。また、
フレキシブルシャフト6を用いたため、動力供給源であ
る水車4以外の駆動部が、チェーンコンベヤ13のみで
あり、構造が単純である。
【0033】フレキシブルシャフト6は、特に切替え部
分などを有しておらず、水車4の振幅の大きい上下動に
対しても連続的に無理なく追随することができるため、
水位の上下にしたがって、水車4がスムーズに動くのを
妨げず、しかも、動力伝達能力もほとんど変化しない。
また、フレキシブルシャフト6は、掻き取り装置3の駆
動方向と水車との向きが異なっていても良好に動力を伝
達することができる。また、フレキシブルシャフト6の
長さを調節することで、掻き取り装置3を堰に設けられ
るスクリーン2に沿って設ける一方、水車4を流れの強
い遮集管の上流側の離れた位置に設けることができる。
分などを有しておらず、水車4の振幅の大きい上下動に
対しても連続的に無理なく追随することができるため、
水位の上下にしたがって、水車4がスムーズに動くのを
妨げず、しかも、動力伝達能力もほとんど変化しない。
また、フレキシブルシャフト6は、掻き取り装置3の駆
動方向と水車との向きが異なっていても良好に動力を伝
達することができる。また、フレキシブルシャフト6の
長さを調節することで、掻き取り装置3を堰に設けられ
るスクリーン2に沿って設ける一方、水車4を流れの強
い遮集管の上流側の離れた位置に設けることができる。
【0034】このため、本除塵装置は、特に、水位変化
量が大きく、主な流水方向とろ過したい水の流れとが異
なる場所に適し、具体的には、合流式下水道管内の遮集
管と放流管との連絡部に設けるのが好ましい。すなわ
ち、本形態のように、遮集管方向の水流で水車4を回転
させ、この本流に対して略垂直な方向に流れる排水のた
めのスクリーン2に付着する塵芥を、掻き取り装置3で
除去することができる。また、フレキシブルシャフト6
を用いたため、掻き取り装置3と、水車4とを様々な距
離、方向で設置することができるため、本形態の横流式
の連絡部に限定されず、様々なタイプの連絡部に用いる
ことができる。
量が大きく、主な流水方向とろ過したい水の流れとが異
なる場所に適し、具体的には、合流式下水道管内の遮集
管と放流管との連絡部に設けるのが好ましい。すなわ
ち、本形態のように、遮集管方向の水流で水車4を回転
させ、この本流に対して略垂直な方向に流れる排水のた
めのスクリーン2に付着する塵芥を、掻き取り装置3で
除去することができる。また、フレキシブルシャフト6
を用いたため、掻き取り装置3と、水車4とを様々な距
離、方向で設置することができるため、本形態の横流式
の連絡部に限定されず、様々なタイプの連絡部に用いる
ことができる。
【0035】例えば、図3(a)に示すように、遮集管と
放流管との間に堰が設けられ、さらに、この堰と遮集管
との間に所定の高さの梁が設けられている上昇流式の連
絡部に設けても良い。スクリーン42を、堰と梁との間
に略水平に設け、水車44を、遮集管上に、流れ方向に
対して回転軸が直角となるように配置する。このとき、
掻き取り装置43は、スクリーン42の下側に設けら
れ、例えば、上流側から下流側に向かって塵芥を掻き取
る。フレキシブルシャフト46は、梁の下側を通って、
水車44と掻き取り装置43とを連結する。
放流管との間に堰が設けられ、さらに、この堰と遮集管
との間に所定の高さの梁が設けられている上昇流式の連
絡部に設けても良い。スクリーン42を、堰と梁との間
に略水平に設け、水車44を、遮集管上に、流れ方向に
対して回転軸が直角となるように配置する。このとき、
掻き取り装置43は、スクリーン42の下側に設けら
れ、例えば、上流側から下流側に向かって塵芥を掻き取
る。フレキシブルシャフト46は、梁の下側を通って、
水車44と掻き取り装置43とを連結する。
【0036】あるいは、図3(b)に示すように、遮集管
と放流管との間に堰が設けられ、この堰と放流管との間
に所定の高さの堰が設けられている流下式の連絡部に設
けても良い。スクリーン52を、2つの堰の間に略水平
に設け、水車54を、図3(a)と同様、遮集管上に流れ
に対して直角に配置する。このとき、掻き取り装置53
は、スクリーン52の上側に設けられ、例えば、上流側
から下流側に向かって塵芥を掻き取る。フレキシブルシ
ャフト56は、遮集管と放流管との間の堰の上を通っ
て、水車54と掻き取り装置53とを連結する。
と放流管との間に堰が設けられ、この堰と放流管との間
に所定の高さの堰が設けられている流下式の連絡部に設
けても良い。スクリーン52を、2つの堰の間に略水平
に設け、水車54を、図3(a)と同様、遮集管上に流れ
に対して直角に配置する。このとき、掻き取り装置53
は、スクリーン52の上側に設けられ、例えば、上流側
から下流側に向かって塵芥を掻き取る。フレキシブルシ
ャフト56は、遮集管と放流管との間の堰の上を通っ
て、水車54と掻き取り装置53とを連結する。
【0037】なお、本発明の除塵装置は、上記実施形態
に限定されない。スクリーンや掻き取り装置について
は、従来公知の任意のタイプのものが使用可能である。
本発明の除塵装置では、水車とスクリーン及び掻き取り
装置とがフレキシブルシャフトのみで連結されており、
これらの距離及び向きなどは、適宜選択することがで
き、スクリーン周辺に所定の場所を必要とすることもな
い。このため、本除塵装置は、既存のスクリーンに対し
て容易に設けることができる。
に限定されない。スクリーンや掻き取り装置について
は、従来公知の任意のタイプのものが使用可能である。
本発明の除塵装置では、水車とスクリーン及び掻き取り
装置とがフレキシブルシャフトのみで連結されており、
これらの距離及び向きなどは、適宜選択することがで
き、スクリーン周辺に所定の場所を必要とすることもな
い。このため、本除塵装置は、既存のスクリーンに対し
て容易に設けることができる。
【0038】例えば、スクリーンは、水面に対して傾斜
させて設けたり、曲面に形成しても良い。また、本形態
のように流水方向に対して平行に設けても良いし、垂直
に設けても良いし、傾斜して設けても良い。あるいは、
図3(a),図3(b)のように、水面に対して水平に設け
ても良い。また、掻き取り装置は、スクリーンに合わせ
たタイプのものを使用することができる。また、チェー
ンコンベヤ等に限定されず、種々の駆動体を使用するこ
とができるが、好ましくは、レーキは主に上下方向に移
動し、より好ましくは、鉛直方向に移動する。
させて設けたり、曲面に形成しても良い。また、本形態
のように流水方向に対して平行に設けても良いし、垂直
に設けても良いし、傾斜して設けても良い。あるいは、
図3(a),図3(b)のように、水面に対して水平に設け
ても良い。また、掻き取り装置は、スクリーンに合わせ
たタイプのものを使用することができる。また、チェー
ンコンベヤ等に限定されず、種々の駆動体を使用するこ
とができるが、好ましくは、レーキは主に上下方向に移
動し、より好ましくは、鉛直方向に移動する。
【0039】水車の位置は、スクリーンより上流側でも
下流側でも良いし、あるいは、異なる水域でも良い。例
えば、支流からの水を除塵する場合に本流部分に水車を
設けることができる。また、水車の構造は、任意の大き
さ、形状、数を選択することができる。例えば、本形態
の変形例として、外周面23に対して45°の傾斜を有
する羽根を、両側の円盤21,21の間に螺旋状に配置
することができる。これにより、羽根で水を叩く音がす
るのを防ぐことができ、能率も上がる。また、水車部分
に設けられるうきについても、任意の形態をとることが
できる。本形態のように、水車内に設けても良いし、水
車の外側面に設けても良い。また、水車を保持する部材
に取り付けても良い。
下流側でも良いし、あるいは、異なる水域でも良い。例
えば、支流からの水を除塵する場合に本流部分に水車を
設けることができる。また、水車の構造は、任意の大き
さ、形状、数を選択することができる。例えば、本形態
の変形例として、外周面23に対して45°の傾斜を有
する羽根を、両側の円盤21,21の間に螺旋状に配置
することができる。これにより、羽根で水を叩く音がす
るのを防ぐことができ、能率も上がる。また、水車部分
に設けられるうきについても、任意の形態をとることが
できる。本形態のように、水車内に設けても良いし、水
車の外側面に設けても良い。また、水車を保持する部材
に取り付けても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明では、簡単な動力伝動機構を有す
る水力式の除塵装置を提供することができた。
る水力式の除塵装置を提供することができた。
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る除塵装置
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】図2は、図1の装置の水車の側面図である。
【図3】図3(a)(b)は、別の実施の形態に係る除塵
装置の配置を示す模式図である。
装置の配置を示す模式図である。
2,42,52 スクリーン 3,43,53 掻き取り装置 4,44,54 水車 6,46,56 フレキシブルシャフト 11 駆動体 12 レーキ 13 チェーンコンベヤ 15,16 スプロケット 17 チェーン 18,19 バー 21 円板 22 回転軸 23 外周面 24 閉鎖空間 25 羽根 31 基部 32 可動部 33 軸
Claims (5)
- 【請求項1】 水路に設けられるスクリーンに付着した
固形物を掻き取る掻き取り部と、この掻き取り部を移動
可能とする駆動体と、動力を供給する水車と、を備えた
除塵装置であって、 前記水車は、水路上に設けられ、 この水車と前記駆動体とは、フレキシブルシャフトによ
って連結されることを特徴とする装置。 - 【請求項2】 前記駆動体は、掻き取り部を上下方向に
駆動させることを特徴とする請求項1記載の除塵装置。 - 【請求項3】 前記水車は、所定の水位未満では、空中
に保持され、 所定の水位以上では、水車の下半分以下の部分が水面下
に配置可能とされる請求項1又は2記載の除塵装置。 - 【請求項4】 前記水車は、流水方向に対して回転軸が
直角となるように配置され、 前記駆動体は、前記水車が設けられる水路の流水方向に
対して平行に又は傾斜して設けられるスクリーンに沿っ
て配置される請求項1から3のいずれかに記載の除塵装
置。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の除塵
装置であって、合流式下水道管の、雨水、廃水、排水等
を回収する遮集管と、河川に合流する放流管との連絡部
に設けられ、 前記水車は、遮集管上に遮集管内の流れに対して回転軸
が直角となるように配置され、 前記駆動体は、遮集管と放流管との間の堰部分に当該遮
集管内の流れに対して略平行なスクリーンに沿って設け
られる装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000026488A JP2001214423A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | 除塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000026488A JP2001214423A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | 除塵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001214423A true JP2001214423A (ja) | 2001-08-07 |
Family
ID=18552216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000026488A Pending JP2001214423A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | 除塵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001214423A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003106247A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Tadanobu Nagasawa | サボニウス型水車およびこのサボニウス型水車を備える発電装置 |
JP2007321484A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 無電源除塵機 |
EP1923510A2 (de) | 2006-11-16 | 2008-05-21 | Evn Ag | Vorrichtung zur Reinigung eines in einem Wasserlauf befindlichen Rechens |
JP2008169732A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Kaisei Kogyo Kk | 水動力装置 |
JP2008297842A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 越流水の除塵装置 |
JP2015169204A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 雷電テクノ株式会社 | 小水力発電装置 |
CN111075004A (zh) * | 2019-12-24 | 2020-04-28 | 天长市飞龙金属制品有限公司 | 一种污水处理装置 |
-
2000
- 2000-02-03 JP JP2000026488A patent/JP2001214423A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003106247A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Tadanobu Nagasawa | サボニウス型水車およびこのサボニウス型水車を備える発電装置 |
JP2007321484A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 無電源除塵機 |
EP1923510A2 (de) | 2006-11-16 | 2008-05-21 | Evn Ag | Vorrichtung zur Reinigung eines in einem Wasserlauf befindlichen Rechens |
JP2008169732A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Kaisei Kogyo Kk | 水動力装置 |
JP2008297842A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 越流水の除塵装置 |
JP2015169204A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 雷電テクノ株式会社 | 小水力発電装置 |
CN111075004A (zh) * | 2019-12-24 | 2020-04-28 | 天长市飞龙金属制品有限公司 | 一种污水处理装置 |
CN111075004B (zh) * | 2019-12-24 | 2021-05-11 | 天长市飞龙金属制品有限公司 | 一种污水处理装置 |
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