JP2001210103A - 光源装置 - Google Patents
光源装置Info
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- JP2001210103A JP2001210103A JP2000013784A JP2000013784A JP2001210103A JP 2001210103 A JP2001210103 A JP 2001210103A JP 2000013784 A JP2000013784 A JP 2000013784A JP 2000013784 A JP2000013784 A JP 2000013784A JP 2001210103 A JP2001210103 A JP 2001210103A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高圧放電ランプ1および反射鏡2からなる光源
装置3において、高圧放電ランプ1および反射鏡に割れ
などの不具合を生じることなく、小型化された光源装置
3を提供する。 【解決手段】高圧放電ランプ1の発光部100と反射鏡
が接触する部分熱膨張係数15×10−7/℃以下の材
質を用いて反射鏡を構成する。
装置3において、高圧放電ランプ1および反射鏡に割れ
などの不具合を生じることなく、小型化された光源装置
3を提供する。 【解決手段】高圧放電ランプ1の発光部100と反射鏡
が接触する部分熱膨張係数15×10−7/℃以下の材
質を用いて反射鏡を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧放電ランプの発
光を利用する、たとえば、プロジェクタなどの光源装置
に関する。
光を利用する、たとえば、プロジェクタなどの光源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクタなどのプロジェクタの
光源には高圧放電ランプが用いられ、プロジェクタのス
クリーンに投射する画像を明るくするために光源ランプ
は、より高輝度化を求められている。また、プロジェク
タの大きさをより小型化する傾向から、光源装置も小型
化にすることが求められている。
光源には高圧放電ランプが用いられ、プロジェクタのス
クリーンに投射する画像を明るくするために光源ランプ
は、より高輝度化を求められている。また、プロジェク
タの大きさをより小型化する傾向から、光源装置も小型
化にすることが求められている。
【0003】このため、特許登録2829339号公報
には、光源ランプの小型化および高輝度化を実現するた
めに、点灯中の圧力を高めることで小型、高輝度の光源
ランプが記載されている(従来例)。
には、光源ランプの小型化および高輝度化を実現するた
めに、点灯中の圧力を高めることで小型、高輝度の光源
ランプが記載されている(従来例)。
【0004】また、光源装置を小型化するために、反射
鏡の焦点距離を短くすることによって反射鏡を小型化す
ることが考えられる。
鏡の焦点距離を短くすることによって反射鏡を小型化す
ることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射鏡
を小さくすることは、光源装置の小型化には有力である
が、高輝度光源ランプから照射される熱の影響を受け、
反射鏡が割れる、光源ランプが膨らむまたは割れるなど
の不具合を生じる虞がある。
を小さくすることは、光源装置の小型化には有力である
が、高輝度光源ランプから照射される熱の影響を受け、
反射鏡が割れる、光源ランプが膨らむまたは割れるなど
の不具合を生じる虞がある。
【0006】このため、本発明は、反射鏡と光源ランプ
からなる光源装置において、光源装置の小型化するとと
もに、反射鏡および光源ランプの割れなどを低減できる
光源装置を提供することを目的とする。
からなる光源装置において、光源装置の小型化するとと
もに、反射鏡および光源ランプの割れなどを低減できる
光源装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光源装
置は、少なくとも一対の電極が封入される発光部を有す
る高圧放電ランプと;高圧放電ランプの発光部の一部が
接触し、少なくとも接触する部分の熱膨張係数が15×
10−7/℃以下である材質で構成された反射鏡と;を
具備している。
置は、少なくとも一対の電極が封入される発光部を有す
る高圧放電ランプと;高圧放電ランプの発光部の一部が
接触し、少なくとも接触する部分の熱膨張係数が15×
10−7/℃以下である材質で構成された反射鏡と;を
具備している。
【0008】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0009】高圧放電ランプは、少なくとも1対の電極
が封入されている発光部を有していれば良く、水銀ラン
プ、メタルハライドランプなどを許容する。また、高圧
放電ランプの形態も発光部の両側に封止部が存在する両
封止構造でも、片側のみに封止部のある片封止構造のど
ちらでもかまわない。また、高圧放電ランプを形成する
容器も石英ガラスなどの低膨張係数を有する他の透光性
容器を用いることも許容する。
が封入されている発光部を有していれば良く、水銀ラン
プ、メタルハライドランプなどを許容する。また、高圧
放電ランプの形態も発光部の両側に封止部が存在する両
封止構造でも、片側のみに封止部のある片封止構造のど
ちらでもかまわない。また、高圧放電ランプを形成する
容器も石英ガラスなどの低膨張係数を有する他の透光性
容器を用いることも許容する。
【0010】また、高圧放電ランプの発光部は、高圧放
電ランプの放電空間を有する部分であり、一対の電極お
よび放電媒体を封入している。発光部の形状は、筒形、
回転楕円形、球状のいずれであってもかまわない。ま
た、一対の電極のほかに補助電極などを封入することも
許容する。また、放電媒体とは、水銀、ハロゲン化金
属、希ガスなどを選択して封入している。
電ランプの放電空間を有する部分であり、一対の電極お
よび放電媒体を封入している。発光部の形状は、筒形、
回転楕円形、球状のいずれであってもかまわない。ま
た、一対の電極のほかに補助電極などを封入することも
許容する。また、放電媒体とは、水銀、ハロゲン化金
属、希ガスなどを選択して封入している。
【0011】反射鏡は、高圧放電ランプから発生する光
を所望の配光にて投影させる機能を有している。このた
めの形状は回転楕円形状、回転二次放射曲線形状などの
形状を許容する。また、反射鏡を構成する材質は、少な
くとも高圧放電ランプの発光部が接触する部分は、熱膨
張係数が15×10−7/℃以下である材質で構成され
ている。この材質は、たとえば結晶化ガラス、石英ガラ
ス、バイコールガラスなどがあげられる。また、この反
射鏡のランプを収納する内面に薄膜多層反射膜を蒸着す
るなどして、反射鏡の反射効率を上げ、光利用率をあげ
ることも許容する。
を所望の配光にて投影させる機能を有している。このた
めの形状は回転楕円形状、回転二次放射曲線形状などの
形状を許容する。また、反射鏡を構成する材質は、少な
くとも高圧放電ランプの発光部が接触する部分は、熱膨
張係数が15×10−7/℃以下である材質で構成され
ている。この材質は、たとえば結晶化ガラス、石英ガラ
ス、バイコールガラスなどがあげられる。また、この反
射鏡のランプを収納する内面に薄膜多層反射膜を蒸着す
るなどして、反射鏡の反射効率を上げ、光利用率をあげ
ることも許容する。
【0012】また、高圧放電ランプの発光部の一部が反
射鏡と接触していれば良く、一部接触するとは、点での
接触、線での接触、面での接触などでも良く、接触面
積、接触点数などは規制しない。また、反射鏡と高圧放
電ランプの接続は、機械的に治具などを利用して固着し
ても、高圧放電ランプと反射鏡をセラミック接着剤によ
って固着してもよい。
射鏡と接触していれば良く、一部接触するとは、点での
接触、線での接触、面での接触などでも良く、接触面
積、接触点数などは規制しない。また、反射鏡と高圧放
電ランプの接続は、機械的に治具などを利用して固着し
ても、高圧放電ランプと反射鏡をセラミック接着剤によ
って固着してもよい。
【0013】光源装置は、高圧放電ランプと反射鏡を組
み合わせた状態での配光を利用するものであれば良く、
用途としては、一般照明装置、または、プロジェクタ装
置、自動車のヘッドライト装置などを許容する。
み合わせた状態での配光を利用するものであれば良く、
用途としては、一般照明装置、または、プロジェクタ装
置、自動車のヘッドライト装置などを許容する。
【0014】請求項1の発明によれば、光源装置の反射
鏡を小型化したときにでも、高圧放電ランプから発生す
る熱による反射鏡の割れ、高圧放電ランプの膨れ、破裂
などの不具合を低減する光源装置を提供できる。
鏡を小型化したときにでも、高圧放電ランプから発生す
る熱による反射鏡の割れ、高圧放電ランプの膨れ、破裂
などの不具合を低減する光源装置を提供できる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載の光源装
置であって反射鏡は主に結晶化ガラスを用いたことを特
徴としている。
置であって反射鏡は主に結晶化ガラスを用いたことを特
徴としている。
【0016】結晶化ガラスとは、ガラスを所望の形状に
加工して熱処理して結晶化させたものであり、好適に
は、β―スポジュメン固溶体もしくはβ―ユ−クリプタ
イト固溶体を含有している。これらを含有する結晶化ガ
ラスは、例えば、Li2O、Al2O3、SiO2の3
成分を基本成分とする低膨張ガラスを熱処理して結晶化
させることにより得られる耐熱性材料である。この結晶
化ガラスは、耐熱性に優れ、低熱膨張係数(4〜15×
10−7/℃)であり、この結晶化ガラス基体に薄膜多
層反射膜を蒸着することによって、本発明に好適な反射
鏡の材質となる。
加工して熱処理して結晶化させたものであり、好適に
は、β―スポジュメン固溶体もしくはβ―ユ−クリプタ
イト固溶体を含有している。これらを含有する結晶化ガ
ラスは、例えば、Li2O、Al2O3、SiO2の3
成分を基本成分とする低膨張ガラスを熱処理して結晶化
させることにより得られる耐熱性材料である。この結晶
化ガラスは、耐熱性に優れ、低熱膨張係数(4〜15×
10−7/℃)であり、この結晶化ガラス基体に薄膜多
層反射膜を蒸着することによって、本発明に好適な反射
鏡の材質となる。
【0017】また、結晶化ガラスは、他の熱膨張係数を
有しているガラスなどと比較して加工しやすい。
有しているガラスなどと比較して加工しやすい。
【0018】請求項2の発明のよれば、反射鏡に結晶化
ガラスを用いることによって、所望の形状に加工しやす
く、反射鏡を小型にできる。
ガラスを用いることによって、所望の形状に加工しやす
く、反射鏡を小型にできる。
【0019】
【発明の実施形態】本発明の光源装置の第1の実施例を
図1を参照して説明する。図1は、光源装置の側面断面
図である。図1において、1は高圧放電ランプを示す。
10は石英ガラスからなる気密容器であり、この気密容
器10の発光部100は肉厚2.5mmの石英ガラスか
らなる略回転楕円体をなしている。前記発光部は長径が
約12.5mm、短径が約10mmとなるように形成さ
れている。
図1を参照して説明する。図1は、光源装置の側面断面
図である。図1において、1は高圧放電ランプを示す。
10は石英ガラスからなる気密容器であり、この気密容
器10の発光部100は肉厚2.5mmの石英ガラスか
らなる略回転楕円体をなしている。前記発光部は長径が
約12.5mm、短径が約10mmとなるように形成さ
れている。
【0020】この気密容器10の両端にはそれぞれ電極
11a、11bが封装されている。11aは陽極、11
bは陰極である。陽極11aの構造は、タングステンを
材料とした長さ12mm、太さ1.0mmの電極軸11
1に線径0.7mmのタングステンワイヤを4回密巻き
にした電極コイル112を巻回して構成されている。ま
た、陰極11bの構造は、タングステンを材料とした長
さ12mm、太さ1.0mmの電極軸で構成されてい
る。なお、これらの電極21a、21bの電極間距離は
1.5mmとしている。
11a、11bが封装されている。11aは陽極、11
bは陰極である。陽極11aの構造は、タングステンを
材料とした長さ12mm、太さ1.0mmの電極軸11
1に線径0.7mmのタングステンワイヤを4回密巻き
にした電極コイル112を巻回して構成されている。ま
た、陰極11bの構造は、タングステンを材料とした長
さ12mm、太さ1.0mmの電極軸で構成されてい
る。なお、これらの電極21a、21bの電極間距離は
1.5mmとしている。
【0021】これら一対の電極11a、11bは封止部
12a、12bに封着された金属箔導体13a、13b
に接続されている。金属箔導体13a、13bは、モリ
ブデン箔であり、幅2.0mm、長さ17mm、厚さ2
5μmとしている。上記電極11aに接続された一方の
金属箔導体13aは図示しない外部リード線を介して、
端部に被着された口金14に電気的に接続されており、
また、上記電極11bに接続された他方の金属箔導体1
3bは外部リード線15に接続されている。外部リード
線15は、直径0.8mmのモリブデン金属棒からな
る。
12a、12bに封着された金属箔導体13a、13b
に接続されている。金属箔導体13a、13bは、モリ
ブデン箔であり、幅2.0mm、長さ17mm、厚さ2
5μmとしている。上記電極11aに接続された一方の
金属箔導体13aは図示しない外部リード線を介して、
端部に被着された口金14に電気的に接続されており、
また、上記電極11bに接続された他方の金属箔導体1
3bは外部リード線15に接続されている。外部リード
線15は、直径0.8mmのモリブデン金属棒からな
る。
【0022】このような気密容器10には、水銀が例え
ば55mg封入されているとともに、希ガスとしてアル
ゴンガスが27kPa封入されており高圧放電ランプ1
を構成している。
ば55mg封入されているとともに、希ガスとしてアル
ゴンガスが27kPa封入されており高圧放電ランプ1
を構成している。
【0023】反射鏡2は結晶化ガラスからなり、焦点距
離が6mmである回転楕円形状を有している。反射鏡曲
面の内面に反射特性に優れたTiO2 −SiO2 等の
蒸着膜からなる反射面21を有している。この反射鏡2
の前面投光部、例えば開口部は開口径が60mm程度に
形成されており、長さは55mmである。反射鏡2の背
部の頂部には支持筒部22が形成されている。この支持
筒部22に上記高圧放電ランプ1の口金14部分が、絶
縁セメント等の接着剤23により固着されている。これ
により、高圧放電ランプ1は、反射鏡2の一部と接触す
るようにして反射鏡2に取付られている。
離が6mmである回転楕円形状を有している。反射鏡曲
面の内面に反射特性に優れたTiO2 −SiO2 等の
蒸着膜からなる反射面21を有している。この反射鏡2
の前面投光部、例えば開口部は開口径が60mm程度に
形成されており、長さは55mmである。反射鏡2の背
部の頂部には支持筒部22が形成されている。この支持
筒部22に上記高圧放電ランプ1の口金14部分が、絶
縁セメント等の接着剤23により固着されている。これ
により、高圧放電ランプ1は、反射鏡2の一部と接触す
るようにして反射鏡2に取付られている。
【0024】上記のようにして反射鏡2およびこの反射
鏡2に固定された高圧放電ランプ1により光源装置3が
構成され、上記口金14と外部リード線15が点灯手段
31に接続されている。点灯手段31は、高圧放電ラン
プ1に対し、無負荷電圧が約280Vとなる電圧を印加
するようになっている。このような電圧の印加により、
高圧放電ランプ1は直流点灯され、ランプ電流が3.8
Aとなり、ランプ電圧は65V、ランプ電力は247W
で点灯される。
鏡2に固定された高圧放電ランプ1により光源装置3が
構成され、上記口金14と外部リード線15が点灯手段
31に接続されている。点灯手段31は、高圧放電ラン
プ1に対し、無負荷電圧が約280Vとなる電圧を印加
するようになっている。このような電圧の印加により、
高圧放電ランプ1は直流点灯され、ランプ電流が3.8
Aとなり、ランプ電圧は65V、ランプ電力は247W
で点灯される。
【0025】上記構成の光源装置3について本発明の効
果を示す実験を行った結果を説明する。
果を示す実験を行った結果を説明する。
【0026】まず、上記実施例の高圧放電ランプ1と反
射鏡2を用いて、高圧放電ランプ1の球体部と反射鏡と
の最短距離h(mm)を変化させて高圧放電ランプ1を
点灯させたときの高圧放電ランプ1の状態を比較した結
果を表1に示す。
射鏡2を用いて、高圧放電ランプ1の球体部と反射鏡と
の最短距離h(mm)を変化させて高圧放電ランプ1を
点灯させたときの高圧放電ランプ1の状態を比較した結
果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】上記の結果は、高圧放電ランプ1を点灯さ
せて約15分以内に高圧放電ランプ1に異常が発生して
いる。この結果については次のように考える。高圧放電
ランプ1の発光部100と反射鏡2の距離が比較的離れ
ている場合には、高圧放電ランプ1と高圧放電ランプ1
の放射熱によって加熱された反射鏡2の間には空気の流
れが発生し、その対流によって異常な温度になることを
防止し、そのために高圧放電ランプ1が破損するなどの
異常な状態が発生しなかったが、この距離が短くなると
空気の流れる隙間も少なくなり、この空気の流れによる
冷却効果よりも、お互いの輻射によって加熱され、高圧
放電ランプ1が異常な温度に上昇し高圧放電ランプ1破
損につながるものと考えられる。また、さらに距離を短
くし、高圧放電ランプ1と反射鏡2とが接触すること
は、高圧放電ランプ1から発生する熱が熱伝導により直
接反射鏡2に伝達され、高圧放電ランプ1の高温化を抑
えられると考えられる。
せて約15分以内に高圧放電ランプ1に異常が発生して
いる。この結果については次のように考える。高圧放電
ランプ1の発光部100と反射鏡2の距離が比較的離れ
ている場合には、高圧放電ランプ1と高圧放電ランプ1
の放射熱によって加熱された反射鏡2の間には空気の流
れが発生し、その対流によって異常な温度になることを
防止し、そのために高圧放電ランプ1が破損するなどの
異常な状態が発生しなかったが、この距離が短くなると
空気の流れる隙間も少なくなり、この空気の流れによる
冷却効果よりも、お互いの輻射によって加熱され、高圧
放電ランプ1が異常な温度に上昇し高圧放電ランプ1破
損につながるものと考えられる。また、さらに距離を短
くし、高圧放電ランプ1と反射鏡2とが接触すること
は、高圧放電ランプ1から発生する熱が熱伝導により直
接反射鏡2に伝達され、高圧放電ランプ1の高温化を抑
えられると考えられる。
【0029】次に、反射鏡2の材質(特に熱膨張係数)
の違いによる、反射鏡2の不具合の発生状況について試
験を行った。本試験も本実施形態の高圧ランプ1および
同じ形状の反射鏡2を用いて行った。本実施形態とは、
反射鏡2のの材質のみ下記のとおり変更したものとの比
較である。
の違いによる、反射鏡2の不具合の発生状況について試
験を行った。本試験も本実施形態の高圧ランプ1および
同じ形状の反射鏡2を用いて行った。本実施形態とは、
反射鏡2のの材質のみ下記のとおり変更したものとの比
較である。
【0030】結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】上記の結果は、高圧放電ランプ1を点灯さ
せて約15分以内に反射鏡2に異常が発生している。こ
の結果については、高圧放電ランプ1が発生する熱によ
って、高圧放電ランプ1および反射鏡2が膨張するが、
ほう珪酸ガラスのように反射鏡の熱膨張係数が大きいも
のは、反射鏡2が膨張してしまうために反射鏡2の特に
高圧放電ランプ1の発光部100と接触する部分でクラ
ックが生じてしまうものと考えられる。この場合でも、
熱膨張係数が15×10−7/℃以下の材質で作られた
反射鏡は、クラックなどの異常を発しないことが確認さ
れた。
せて約15分以内に反射鏡2に異常が発生している。こ
の結果については、高圧放電ランプ1が発生する熱によ
って、高圧放電ランプ1および反射鏡2が膨張するが、
ほう珪酸ガラスのように反射鏡の熱膨張係数が大きいも
のは、反射鏡2が膨張してしまうために反射鏡2の特に
高圧放電ランプ1の発光部100と接触する部分でクラ
ックが生じてしまうものと考えられる。この場合でも、
熱膨張係数が15×10−7/℃以下の材質で作られた
反射鏡は、クラックなどの異常を発しないことが確認さ
れた。
【0033】本発明の第2の実施の形態を図2に基づい
て説明する。本実施の形態は、前述の光源装置3を用い
て液晶プロジェクタ30を形成したものである。すなわ
ち、この液晶プロジェクタ30は、点灯手段31に接続
された前述の光源装置3と、液晶駆動手段32により駆
動される液晶表示パネル33と、光源装置3から照射さ
れて液晶表示パネル33を通した光をスクリーン34に
投光する光学系35、すなわち、ミラー36とレンズ3
7と、点灯手段31、光源装置3、液晶駆動手段32、
液晶表示パネル33及び光学系35を収容するとともに
液晶表示パネル33を透過した光をスクリーン34に投
光させる開口38が形成された筐体39からなる液晶プ
ロジェクタ30の例である。
て説明する。本実施の形態は、前述の光源装置3を用い
て液晶プロジェクタ30を形成したものである。すなわ
ち、この液晶プロジェクタ30は、点灯手段31に接続
された前述の光源装置3と、液晶駆動手段32により駆
動される液晶表示パネル33と、光源装置3から照射さ
れて液晶表示パネル33を通した光をスクリーン34に
投光する光学系35、すなわち、ミラー36とレンズ3
7と、点灯手段31、光源装置3、液晶駆動手段32、
液晶表示パネル33及び光学系35を収容するとともに
液晶表示パネル33を透過した光をスクリーン34に投
光させる開口38が形成された筐体39からなる液晶プ
ロジェクタ30の例である。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明の光源装置によれば、光
源装置の反射鏡を小型化したときにでも、高圧放電ラン
プから発生する熱による反射鏡の割れ、高圧放電ランプ
の膨れ、破裂などの不具合を低減することができる。
源装置の反射鏡を小型化したときにでも、高圧放電ラン
プから発生する熱による反射鏡の割れ、高圧放電ランプ
の膨れ、破裂などの不具合を低減することができる。
【0035】請求項2の発明のよれば、反射鏡に結晶化
ガラスを用いることによって、所望の形状に加工しやす
く、さらに反射鏡を小型にできる。
ガラスを用いることによって、所望の形状に加工しやす
く、さらに反射鏡を小型にできる。
【図1】本発明の光源装置の実施例の断面図
【図2】本発明の光源装置を用いたプロジェクタの概略
断面図
断面図
1…高圧放電ランプ 100…高圧放電ランプ発光部 2…反射鏡 3…光源装置 30…プロジェクタ装置 31…点灯手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 哲夫 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式 会社内 Fターム(参考) 3K042 AA01 AB03 AC06 BA01 BB01 CC04 CC05
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも一対の電極が封入され発光部を
有する高圧放電ランプと;高圧放電ランプの発光部の一
部が接触し、少なくとも接触する部分の熱膨張係数が1
5×10−7/℃以下である材質で構成された反射鏡
と;を具備していることを特徴とする光源装置。 - 【請求項2】反射鏡は主に結晶化ガラスを用いたことを
特徴とする請求項1の光源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000013784A JP2001210103A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 光源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000013784A JP2001210103A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 光源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001210103A true JP2001210103A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18541327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000013784A Pending JP2001210103A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 光源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001210103A (ja) |
-
2000
- 2000-01-24 JP JP2000013784A patent/JP2001210103A/ja active Pending
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