JP2001209402A - 制御装置 - Google Patents
制御装置Info
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- JP2001209402A JP2001209402A JP2000016433A JP2000016433A JP2001209402A JP 2001209402 A JP2001209402 A JP 2001209402A JP 2000016433 A JP2000016433 A JP 2000016433A JP 2000016433 A JP2000016433 A JP 2000016433A JP 2001209402 A JP2001209402 A JP 2001209402A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】制御量以外の連続的または高速に得られる値を
用いて制御量を推定し、離散的な値の間を補間し、高周
波数の目標値に対する追従性を確保し、高域外乱の影響
を抑制すること。 【解決手段】目標値に制御対象1を追従させる制御を行
う制御手段2aと、前記制御対象1の制御量を離散的に
検出する検出手段4aとを備え、前記制御手段2aは、
前記制御対象1の制御量を微分した値又は2回微分した
値を検知して前記検出手段2aの検出した離散的な間の
値を推定して補間し、該補間した値と前記目標値により
前記制御対象1を制御する。
用いて制御量を推定し、離散的な値の間を補間し、高周
波数の目標値に対する追従性を確保し、高域外乱の影響
を抑制すること。 【解決手段】目標値に制御対象1を追従させる制御を行
う制御手段2aと、前記制御対象1の制御量を離散的に
検出する検出手段4aとを備え、前記制御手段2aは、
前記制御対象1の制御量を微分した値又は2回微分した
値を検知して前記検出手段2aの検出した離散的な間の
値を推定して補間し、該補間した値と前記目標値により
前記制御対象1を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】ある制御対象を制御する場
合、制御結果を測定して目標値と比較し、結果に応じて
適当な修正動作を与える、いわゆるフィードバック制御
方式がある。本発明は、このようなフィードバック制御
方式等の制御において、制御量の測定が高速に行われな
い場合においても、高速な目標値追従性能および高周波
外乱抑圧特性を実現することができる制御装置に関する
ものである。
合、制御結果を測定して目標値と比較し、結果に応じて
適当な修正動作を与える、いわゆるフィードバック制御
方式がある。本発明は、このようなフィードバック制御
方式等の制御において、制御量の測定が高速に行われな
い場合においても、高速な目標値追従性能および高周波
外乱抑圧特性を実現することができる制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来例の説明図であり、図8
(a)はフィードバック制御系(連続系)の説明であ
る。図8(a)において、制御対象1、コントローラ
2、減算器5が設けてある。
(a)はフィードバック制御系(連続系)の説明であ
る。図8(a)において、制御対象1、コントローラ
2、減算器5が設けてある。
【0003】一般にある制御量をある目標値に追従させ
る場合、図8(a)のように、何らかの方法で制御対象
1の制御量を観測し、減算器5から目標値との差分をコ
ントローラ2にフィードバックすることによって目標値
追従性を高め、またシステムに加わる外乱の影響を軽減
することができる。
る場合、図8(a)のように、何らかの方法で制御対象
1の制御量を観測し、減算器5から目標値との差分をコ
ントローラ2にフィードバックすることによって目標値
追従性を高め、またシステムに加わる外乱の影響を軽減
することができる。
【0004】図8(a)の制御系は、連続信号で構成さ
れる連続系(アナログ系)と呼ばれるものである。実際
の制御は、コンピュータを用いて行われることが多く、
また制御量の観測が間欠的にしか行えない場合もあり、
図8(b)のように連続信号(制御量)をある周波数で
サンプリングするサンプラ3を含む形、いわゆる離散
(デジタル)系になっていることが多い。
れる連続系(アナログ系)と呼ばれるものである。実際
の制御は、コンピュータを用いて行われることが多く、
また制御量の観測が間欠的にしか行えない場合もあり、
図8(b)のように連続信号(制御量)をある周波数で
サンプリングするサンプラ3を含む形、いわゆる離散
(デジタル)系になっていることが多い。
【0005】図8(b)はフィードバック制御系(離散
系)の説明である。図8(b)において、制御対象1、
コントローラ2、サンプラ3、減算器5が設けてある。
図8(b)の制御系は、離散系と呼ばれるものであり、
実際に観測される制御量は、サンプラ3により間欠的に
しか得られないものであった。
系)の説明である。図8(b)において、制御対象1、
コントローラ2、サンプラ3、減算器5が設けてある。
図8(b)の制御系は、離散系と呼ばれるものであり、
実際に観測される制御量は、サンプラ3により間欠的に
しか得られないものであった。
【0006】図8(c)は実際の制御量と観測される制
御量の説明である。図8(c)において、点線は実際の
制御量、実線は観測される制御量である。図8(b)の
制御系の場合、点線の実際の制御量に対して、サンプラ
3により実際に観測される制御量は図8(c)の実線の
ようにステップ状になるものであった。
御量の説明である。図8(c)において、点線は実際の
制御量、実線は観測される制御量である。図8(b)の
制御系の場合、点線の実際の制御量に対して、サンプラ
3により実際に観測される制御量は図8(c)の実線の
ようにステップ状になるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものは、次
のような課題があった。
のような課題があった。
【0008】図8(b)の従来の制御系の場合、実際に
観測される制御量は図8(c)の実線のようにステップ
状になり、これ以上の周波数の成分については、制御不
能となり、高周波数の目標値に対する追従性が劣化する
とともに、高域(高い周波数)外乱の影響を抑制できな
くなっていた。
観測される制御量は図8(c)の実線のようにステップ
状になり、これ以上の周波数の成分については、制御不
能となり、高周波数の目標値に対する追従性が劣化する
とともに、高域(高い周波数)外乱の影響を抑制できな
くなっていた。
【0009】本発明は、このような従来の課題を解決
し、制御量以外の連続的または高速に得られる値を用い
て制御量を推定し、離散的な値の間を補間し、高周波数
の目標値に対する追従性を確保し、高域外乱の影響を抑
制することを目的とする。
し、制御量以外の連続的または高速に得られる値を用い
て制御量を推定し、離散的な値の間を補間し、高周波数
の目標値に対する追従性を確保し、高域外乱の影響を抑
制することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1中、1は制御対象、2aは制御手段、4
aは検出手段である。
図である。図1中、1は制御対象、2aは制御手段、4
aは検出手段である。
【0011】本発明は前記従来の課題を解決するため次
のように構成した。
のように構成した。
【0012】(1):目標値に制御対象1を追従させる
制御を行う制御手段2aと、前記制御対象1の制御量を
離散的に検出する検出手段4aとを備え、前記制御手段
2aは、前記制御対象1の制御量を微分した値又は2回
微分した値を検知して前記検出手段2aの検出した離散
的な間の値を推定して補間し、該補間した値と前記目標
値により前記制御対象1を制御する。
制御を行う制御手段2aと、前記制御対象1の制御量を
離散的に検出する検出手段4aとを備え、前記制御手段
2aは、前記制御対象1の制御量を微分した値又は2回
微分した値を検知して前記検出手段2aの検出した離散
的な間の値を推定して補間し、該補間した値と前記目標
値により前記制御対象1を制御する。
【0013】(2):前記(1)の制御装置において、
前記制御対象1がディスク装置のヘッドであり、前記制
御量が位置であり、前記検知する値がヘッドの加速度で
あるものとする。
前記制御対象1がディスク装置のヘッドであり、前記制
御量が位置であり、前記検知する値がヘッドの加速度で
あるものとする。
【0014】(作用)前記構成に基づく作用を説明す
る。
る。
【0015】目標値に制御対象1を追従させる制御を行
う制御手段2aで、前記制御対象1の制御量を微分した
値又は2回微分した値を検知して前記検出手段2aの検
出した離散的な間の値を推定して補間し、該補間した値
と前記目標値により前記制御対象1を制御する。このた
め、制御量以外の連続的または高速に得られる値を用い
て制御量を推定しており、高周波数の目標値に対する追
従性を確保し、高域外乱の影響を抑制することができ
る。
う制御手段2aで、前記制御対象1の制御量を微分した
値又は2回微分した値を検知して前記検出手段2aの検
出した離散的な間の値を推定して補間し、該補間した値
と前記目標値により前記制御対象1を制御する。このた
め、制御量以外の連続的または高速に得られる値を用い
て制御量を推定しており、高周波数の目標値に対する追
従性を確保し、高域外乱の影響を抑制することができ
る。
【0016】また、制御対象1をディスク装置のヘッド
とし、制御量を位置とし、高速に検知する値をヘッドの
加速度とする。このため、離散的にしか得られない位置
情報の間の位置を加速度から推定し、高周波数の目標位
置に対する追従性を確保し、高域外乱の影響を抑制する
ことができる。
とし、制御量を位置とし、高速に検知する値をヘッドの
加速度とする。このため、離散的にしか得られない位置
情報の間の位置を加速度から推定し、高周波数の目標位
置に対する追従性を確保し、高域外乱の影響を抑制する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(1):フィードバック制御によ
る説明 図2はフィードバック制御の説明図であり、図2(a)
はマルチレート推定器を用いたフィードバック制御系の
説明である。
る説明 図2はフィードバック制御の説明図であり、図2(a)
はマルチレート推定器を用いたフィードバック制御系の
説明である。
【0018】図2(a)において、制御対象1、コント
ローラ2、サンプラ3、推定器4、減算器5が設けてあ
る。制御対象1は、磁気ディスク装置のヘッド(制御量
が位置の場合)、加熱器のヒータ(制御量が温度の場
合)等の制御対象である。コントローラ2は、制御対象
1を制御するものである。サンプラ3は、離散的に制御
対象1の制御量を観測(検出)するものである。推定器
4は、制御量のサンプル値と制御量以外の量(速度、加
速度等)から制御量を推定するもので、複数のサンプリ
ングレートを持つマルチレート推定器である。減算器5
は、目標値と推定器4の出力を比較するものである。
ローラ2、サンプラ3、推定器4、減算器5が設けてあ
る。制御対象1は、磁気ディスク装置のヘッド(制御量
が位置の場合)、加熱器のヒータ(制御量が温度の場
合)等の制御対象である。コントローラ2は、制御対象
1を制御するものである。サンプラ3は、離散的に制御
対象1の制御量を観測(検出)するものである。推定器
4は、制御量のサンプル値と制御量以外の量(速度、加
速度等)から制御量を推定するもので、複数のサンプリ
ングレートを持つマルチレート推定器である。減算器5
は、目標値と推定器4の出力を比較するものである。
【0019】高周波数の目標値に対する追従性が劣化す
る、高域(高い周波数)外乱の影響を抑制できなくなる
等の従来の課題は、ひとえに制御量が連続的に得られな
いこと、または、十分早いサンプリングで得られないこ
とに起因している。そこで、本発明では、推定器4によ
り、制御量以外の連続的または高速に得られる値を用い
て制御量を推定し、離散的な値の間を補間するものであ
る。これにより、推定、補間後の制御量は、連続的な情
報となり、高周波数の目標値に対する追従性を確保し、
高域外乱の影響を抑制できるようになる。
る、高域(高い周波数)外乱の影響を抑制できなくなる
等の従来の課題は、ひとえに制御量が連続的に得られな
いこと、または、十分早いサンプリングで得られないこ
とに起因している。そこで、本発明では、推定器4によ
り、制御量以外の連続的または高速に得られる値を用い
て制御量を推定し、離散的な値の間を補間するものであ
る。これにより、推定、補間後の制御量は、連続的な情
報となり、高周波数の目標値に対する追従性を確保し、
高域外乱の影響を抑制できるようになる。
【0020】図2(b)は観測された制御量と推定され
た制御量の説明である。図2(b)において、点線は観
測された制御量、実線は推定された制御量である。点線
の観測された制御量に対して、実線は推定された制御量
であり、離散的な値の間が補間されている。
た制御量の説明である。図2(b)において、点線は観
測された制御量、実線は推定された制御量である。点線
の観測された制御量に対して、実線は推定された制御量
であり、離散的な値の間が補間されている。
【0021】(制御量を位置とした場合の説明)ここ
で、制御量を位置とした場合、補間に用いる情報(制御
量以外の量)は、速度や加速度である。(1) 速度情報が
得られる場合、位置の補間に速度を用いる方法は以下の
式で表され、特に問題もない。(2) 一方、速度が得ら
れず、加速度情報のみが得られる場合、式のように速
度を推定した後、式で位置を推定することになる。
で、制御量を位置とした場合、補間に用いる情報(制御
量以外の量)は、速度や加速度である。(1) 速度情報が
得られる場合、位置の補間に速度を用いる方法は以下の
式で表され、特に問題もない。(2) 一方、速度が得ら
れず、加速度情報のみが得られる場合、式のように速
度を推定した後、式で位置を推定することになる。
【0022】 X(T+t)=X(T)+V(T)×t・・・・・・・・・・ V(T+t)=V(T)+α(T)×t・・・・・・・・・・ ただし、X(T)は時間Tの時の位置、V(T)は時間
Tの時の速度、α(T)は時間Tの時の加速度、tはサ
ンプリング時間(時間刻み)である。
Tの時の速度、α(T)は時間Tの時の加速度、tはサ
ンプリング時間(時間刻み)である。
【0023】上記(2) の場合、速度の初期値V(T)が
不明なため、必然的に速度推定値にオフセット(DC成
分)的な誤差が重畳(発生)され、推定位置にも誤差が
発生する。そこで、式で求めた速度推定値のオフセッ
ト的な誤差を除去するため、ハイパスフィルタを通した
あと、式にて位置を推定する。これにより、推定、補
間後の位置情報は、連続的な情報となり、高周波数の目
標値に対する追従性を確保し、高域外乱の影響を抑制で
きるようになる。
不明なため、必然的に速度推定値にオフセット(DC成
分)的な誤差が重畳(発生)され、推定位置にも誤差が
発生する。そこで、式で求めた速度推定値のオフセッ
ト的な誤差を除去するため、ハイパスフィルタを通した
あと、式にて位置を推定する。これにより、推定、補
間後の位置情報は、連続的な情報となり、高周波数の目
標値に対する追従性を確保し、高域外乱の影響を抑制で
きるようになる。
【0024】(2):磁気ディスク装置のフォロイング
制御に適用した場合の説明 データ面サーボ方式(磁気ディスク装置)のフォロイン
グ制御に適用した場合の説明をする。データ面サーボ方
式(セクタサーボ)は、磁気ディスク(媒体)に設けら
れたセクタとセクタの間に位置情報(サーボセクタ)が
埋め込まれている。このため、媒体1回転につきセクタ
数の位置情報が得られる。
制御に適用した場合の説明 データ面サーボ方式(磁気ディスク装置)のフォロイン
グ制御に適用した場合の説明をする。データ面サーボ方
式(セクタサーボ)は、磁気ディスク(媒体)に設けら
れたセクタとセクタの間に位置情報(サーボセクタ)が
埋め込まれている。このため、媒体1回転につきセクタ
数の位置情報が得られる。
【0025】磁気ディスク装置のヘッドの位置決め制御
では、シーク(seek)制御とそれに続くフォロイン
グ制御(微調整)が行われる。データ面サーボ方式の磁
気ディスク装置の位置決め制御(フォロイング制御)で
は、本質的にデジタル(離散的)制御方式となる。
では、シーク(seek)制御とそれに続くフォロイン
グ制御(微調整)が行われる。データ面サーボ方式の磁
気ディスク装置の位置決め制御(フォロイング制御)で
は、本質的にデジタル(離散的)制御方式となる。
【0026】データ面への過度のサーボ情報の書き込み
は記録密度を落とすことになるため、サンプリング周波
数を十分高くとれない場合がほとんどである。一方でデ
ィスクの回転速度を上げればサンプリング周波数を高く
とれるが、軸受けの耐性などの問題から回転速度には制
約がある。
は記録密度を落とすことになるため、サンプリング周波
数を十分高くとれない場合がほとんどである。一方でデ
ィスクの回転速度を上げればサンプリング周波数を高く
とれるが、軸受けの耐性などの問題から回転速度には制
約がある。
【0027】本実施の形態では、サンプリング周波数よ
り高い周波数領域の位置情報を加速度センサにより推定
し、あたかもサンプリング周波数が高くとれたような系
を構築することができる。また、さらにサンプリング間
の位置情報を推定することができるので、モータへの制
御出力の時間波形がなめらかとなり、高精度な位置決め
が実現できる。
り高い周波数領域の位置情報を加速度センサにより推定
し、あたかもサンプリング周波数が高くとれたような系
を構築することができる。また、さらにサンプリング間
の位置情報を推定することができるので、モータへの制
御出力の時間波形がなめらかとなり、高精度な位置決め
が実現できる。
【0028】図3は磁気ディスク装置の位置決め制御の
説明図である。図3において、磁気ディスク装置の位置
決め制御には、減算器5、磁気ディスク装置11、コン
トローラ(制御器)12、サンプラ13、サンプラ1
4、バンドパスフィルタ15、速度推定器16、ハイパ
スフィルタ17、位置推定器18が設けてある。
説明図である。図3において、磁気ディスク装置の位置
決め制御には、減算器5、磁気ディスク装置11、コン
トローラ(制御器)12、サンプラ13、サンプラ1
4、バンドパスフィルタ15、速度推定器16、ハイパ
スフィルタ17、位置推定器18が設けてある。
【0029】減算器5は、推定位置と目標位置から位置
誤差を算出するものである。磁気ディスク装置11は、
磁気ディスクへ情報のリード/ライトを行うものであ
る。コントローラ12は、推定位置誤差情報を使用して
モータへ電流出力を行うものである。サンプラ13は、
磁気ディスクから位置情報を得て、サンプリング時間T
s保持するものである。サンプラ14は、加速度を検出
して、サンプリング時間Tsm保持するものである。バ
ンドパスフィルタ15は、必要以外の雑音を除去するも
のである。速度推定器16は、加速度より速度を推定す
るものである(式参照)。ハイパスフィルタ17は、
オフセット(DC成分)を除去するものである。位置推
定器18は、速度より位置を推定するものである(式
参照)。
誤差を算出するものである。磁気ディスク装置11は、
磁気ディスクへ情報のリード/ライトを行うものであ
る。コントローラ12は、推定位置誤差情報を使用して
モータへ電流出力を行うものである。サンプラ13は、
磁気ディスクから位置情報を得て、サンプリング時間T
s保持するものである。サンプラ14は、加速度を検出
して、サンプリング時間Tsm保持するものである。バ
ンドパスフィルタ15は、必要以外の雑音を除去するも
のである。速度推定器16は、加速度より速度を推定す
るものである(式参照)。ハイパスフィルタ17は、
オフセット(DC成分)を除去するものである。位置推
定器18は、速度より位置を推定するものである(式
参照)。
【0030】(動作説明)磁気ディスク装置11から得
られる情報は、磁気ディスクのデータ面に書き込まれた
位置情報(X)と、磁気ディスクヘッドのアーム先端に
搭載された加速度センサからの情報(α)である。サン
プラ13による前者(X)のサンプリング時間をTs、
サンプラ14による後者(α)のサンプリング時間をT
smとする。そして、TsmをTsの5分の1とした。
すなわち加速度信号のループ(@F)は位置信号ループ
(@E)の5倍のサンプリングレートとなるような、マ
ルチレート(周波数)制御系を構成している。以下、図
3に基づいて制御動作を説明する。
られる情報は、磁気ディスクのデータ面に書き込まれた
位置情報(X)と、磁気ディスクヘッドのアーム先端に
搭載された加速度センサからの情報(α)である。サン
プラ13による前者(X)のサンプリング時間をTs、
サンプラ14による後者(α)のサンプリング時間をT
smとする。そして、TsmをTsの5分の1とした。
すなわち加速度信号のループ(@F)は位置信号ループ
(@E)の5倍のサンプリングレートとなるような、マ
ルチレート(周波数)制御系を構成している。以下、図
3に基づいて制御動作を説明する。
【0031】(1) :サンプラ14は、アーム先端に搭載
の加速度センサから加速度αを取得してサンプリングし
た加速度α(n)を出力する。
の加速度センサから加速度αを取得してサンプリングし
た加速度α(n)を出力する。
【0032】〔α⇒α(n)〕 (2) :加速度α(n)をバンドパスフィルタ15を通し
て不要な雑音を除去した加速度α'(n) を得る。
て不要な雑音を除去した加速度α'(n) を得る。
【0033】〔α(n)⇒α'(n) 〕 (3) :速度推定器16により、推定速度v'(n) を算出
する。v'(n) =v'(n−1) +a(n)×t(式相
当) 〔α'(n) ,v'(n−1) ⇒v'(n) 〕 (4) :推定速度v'(n) をハイパスフィルタ17を通し
オフセットを除去して真の推定速度V'(n) を得る。
する。v'(n) =v'(n−1) +a(n)×t(式相
当) 〔α'(n) ,v'(n−1) ⇒v'(n) 〕 (4) :推定速度v'(n) をハイパスフィルタ17を通し
オフセットを除去して真の推定速度V'(n) を得る。
【0034】〔v'(n) ⇒V'(n) 〕 (5) :位置推定器18により、真の推定速度V'(n) と
サンプラ13からの位置情報X(k)から推定位置X'
(n) を算出する(式相当)。
サンプラ13からの位置情報X(k)から推定位置X'
(n) を算出する(式相当)。
【0035】〔V'(n) ,X(k)⇒X'(n) 〕 (6) :減算器5により、推定位置X'(n) と目標位置T
(k)から位置誤差E'(n) を算出する。
(k)から位置誤差E'(n) を算出する。
【0036】〔X'(n) ,T(k)⇒E'(n) 〕 (7) :推定位置誤差E'(n) 情報を使用して、コントロ
ーラ12によりモータへ電流i(n)の出力を行う。
ーラ12によりモータへ電流i(n)の出力を行う。
【0037】〔E'(n) ⇒i(n)〕次に、nをインク
リメント(n=n+1)して (1) に戻ることになる。
リメント(n=n+1)して (1) に戻ることになる。
【0038】ただし、推定値には変数の右肩に「’」を
付した。上記変数の意味は次の通りである。
付した。上記変数の意味は次の通りである。
【0039】 加速度 :α バンドパスフィルタ通過後の加速度 :α' 推定速度 :v' 真の推定速度 :V' 推定位置 :X' 目標位置 :T 推定位置誤差 :E' 制御出力 :i 位置信号のサンプル番号 :k (k=int(Tsm/Ts)×n)なお「int」は
整数を意味する。また、この例ではnが5増えるとkが
インクリメントされる。
整数を意味する。また、この例ではnが5増えるとkが
インクリメントされる。
【0040】 加速度信号のサンプル番号 :n アームの先端位置(ヘッド位置) :Y (3):以下、上記動作のシミュレーション結果を図4
〜図7に基づいて説明する。
〜図7に基づいて説明する。
【0041】図4は加速度信号の説明図である。図4に
おいて、横軸は時間(サンプリングの刻みn)、縦軸は
加速度信号αの振幅を±1とした場合のサンプラ14か
らの出力である加速度信号αの例のグラフを示してい
る。
おいて、横軸は時間(サンプリングの刻みn)、縦軸は
加速度信号αの振幅を±1とした場合のサンプラ14か
らの出力である加速度信号αの例のグラフを示してい
る。
【0042】図5は推定速度と真の推定速度の説明図で
ある。図5において、速度推定器16の出力である推定
速度v' とハイパスフィルタ17を通しDC成分を除去
した真の推定速度V' のグラフを示している。
ある。図5において、速度推定器16の出力である推定
速度v' とハイパスフィルタ17を通しDC成分を除去
した真の推定速度V' のグラフを示している。
【0043】図6は位置信号と推定位置信号の説明図で
ある。図6において、サンプラ13の出力である位置信
号Xと位置推定器18の出力である推定位置信号X' の
グラフを示している。
ある。図6において、サンプラ13の出力である位置信
号Xと位置推定器18の出力である推定位置信号X' の
グラフを示している。
【0044】図7は制御出力の説明図である。図7にお
いて、コントローラ12からの制御出力iのグラフを示
している。
いて、コントローラ12からの制御出力iのグラフを示
している。
【0045】これら全てのグラフ(図4〜図7)は、横
軸が時間(サンプリングの刻みn)である。そして、磁
気ディスク面に書き込まれている位置信号を初期値とし
て加速度信号から得た推定速度は、必然的にDC成分が
入っており実際の速度と異なっているが、ハイパスフィ
ルタを通した真の推定速度は時間の経過とともに実際の
速度に近くなっている。これにより推定位置は、実際の
位置に近くなっており、磁気ディスク面に書き込まれて
いる位置信号よりも滑らかとなっている。これに伴って
制御出力も滑らかとなっており、高精度な位置決め制御
が可能である。
軸が時間(サンプリングの刻みn)である。そして、磁
気ディスク面に書き込まれている位置信号を初期値とし
て加速度信号から得た推定速度は、必然的にDC成分が
入っており実際の速度と異なっているが、ハイパスフィ
ルタを通した真の推定速度は時間の経過とともに実際の
速度に近くなっている。これにより推定位置は、実際の
位置に近くなっており、磁気ディスク面に書き込まれて
いる位置信号よりも滑らかとなっている。これに伴って
制御出力も滑らかとなっており、高精度な位置決め制御
が可能である。
【0046】なお、前記実施の形態では、磁気ディスク
装置の位置決め制御について説明したが、温度制御等の
他の制御にも適用することができる。例えば、電気加熱
による温度制御で温度が離散(間欠)的にしか得られな
い場合、電流が温度(制御量)を微分した値となるた
め、電流を連続して(又は高速に)検出して積分するこ
とにより、離散的(低速)な制御量の間を補間すること
ができる。また、前記実施の形態では、フィードバック
制御について説明したが、フィードフォワード制御にも
適用可能である。
装置の位置決め制御について説明したが、温度制御等の
他の制御にも適用することができる。例えば、電気加熱
による温度制御で温度が離散(間欠)的にしか得られな
い場合、電流が温度(制御量)を微分した値となるた
め、電流を連続して(又は高速に)検出して積分するこ
とにより、離散的(低速)な制御量の間を補間すること
ができる。また、前記実施の形態では、フィードバック
制御について説明したが、フィードフォワード制御にも
適用可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。
のような効果がある。
【0048】(1):目標値に制御対象を追従させる制
御を行う制御手段で、前記制御対象の制御量を微分した
値又は2回微分した値を検知して前記検出手段の検出し
た離散的な間の値を推定して補間し、該補間した値と前
記目標値により前記制御対象を制御するため、制御量以
外の連続的または高速に得られる値を用いて制御量を推
定しており、高周波数の目標値に対する追従性を確保
し、高域外乱の影響を抑制することができる。
御を行う制御手段で、前記制御対象の制御量を微分した
値又は2回微分した値を検知して前記検出手段の検出し
た離散的な間の値を推定して補間し、該補間した値と前
記目標値により前記制御対象を制御するため、制御量以
外の連続的または高速に得られる値を用いて制御量を推
定しており、高周波数の目標値に対する追従性を確保
し、高域外乱の影響を抑制することができる。
【0049】(2):制御対象をディスク装置のヘッド
とし、制御量を位置とし、高速に検知する値をヘッドの
加速度とするため、離散的にしか得られない位置情報の
間の位置を加速度から推定し、高周波数の目標位置に対
する追従性を確保し、高域外乱の影響を抑制することが
できる。
とし、制御量を位置とし、高速に検知する値をヘッドの
加速度とするため、離散的にしか得られない位置情報の
間の位置を加速度から推定し、高周波数の目標位置に対
する追従性を確保し、高域外乱の影響を抑制することが
できる。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態におけるフィードバック制御の説明
図である。
図である。
【図3】実施の形態における磁気ディスク装置の位置決
め制御の説明図である。
め制御の説明図である。
【図4】実施の形態における加速度信号の説明図であ
る。
る。
【図5】実施の形態における推定速度と真の推定速度の
説明図である。
説明図である。
【図6】実施の形態における位置信号と推定位置信号の
説明図である。
説明図である。
【図7】実施の形態における制御出力の説明図である。
【図8】従来例の説明図である。
1 制御対象 2a 制御手段 4a 検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 21/08 G11B 21/08 B Fターム(参考) 5D066 DA03 DA11 DA16 5D088 BB01 PP01 SS01 UU01 5H004 GA05 GA07 GA40 GB20 HA07 HB07 HB08 HB09 JA03 JB11 JB15 JB29 JB30 KA34 MA13 MA14 MA44 5H303 AA22 CC02 DD01 EE03 FF04 GG27 JJ01 JJ04 MM05
Claims (2)
- 【請求項1】目標値に制御対象を追従させる制御を行う
制御手段と、 前記制御対象の制御量を離散的に検出する検出手段とを
備え、 前記制御手段は、前記制御対象の制御量を微分した値又
は2回微分した値を検知して前記検出手段の検出した離
散的な間の値を推定して補間し、該補間した値と前記目
標値により前記制御対象を制御することを特徴とした制
御装置。 - 【請求項2】前記制御対象がディスク装置のヘッドであ
り、前記制御量が位置であり、前記検知する値がヘッド
の加速度であることを特徴とした請求項1記載の制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016433A JP2001209402A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016433A JP2001209402A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001209402A true JP2001209402A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18543565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000016433A Withdrawn JP2001209402A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001209402A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003271243A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-26 | Advanced Telecommunication Research Institute International | コミュニケーションロボット |
JP2007280408A (ja) * | 2007-05-02 | 2007-10-25 | Advanced Telecommunication Research Institute International | コミュニケーションロボット |
JP2008543250A (ja) * | 2005-05-25 | 2008-11-27 | ヴィットマン・クンストシュトッフゲレーテ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | リニア駆動装置の位置制御方法及び/又は速度制御方法 |
US7538964B2 (en) | 2006-06-09 | 2009-05-26 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Magnetic disk drive |
-
2000
- 2000-01-26 JP JP2000016433A patent/JP2001209402A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003271243A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-26 | Advanced Telecommunication Research Institute International | コミュニケーションロボット |
JP2008543250A (ja) * | 2005-05-25 | 2008-11-27 | ヴィットマン・クンストシュトッフゲレーテ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | リニア駆動装置の位置制御方法及び/又は速度制御方法 |
US7538964B2 (en) | 2006-06-09 | 2009-05-26 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Magnetic disk drive |
JP2007280408A (ja) * | 2007-05-02 | 2007-10-25 | Advanced Telecommunication Research Institute International | コミュニケーションロボット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |