JP2001201019A - 燃料電池システム用燃焼装置及びこれを用いた水素製造装置 - Google Patents
燃料電池システム用燃焼装置及びこれを用いた水素製造装置Info
- Publication number
- JP2001201019A JP2001201019A JP2000011756A JP2000011756A JP2001201019A JP 2001201019 A JP2001201019 A JP 2001201019A JP 2000011756 A JP2000011756 A JP 2000011756A JP 2000011756 A JP2000011756 A JP 2000011756A JP 2001201019 A JP2001201019 A JP 2001201019A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- fuel cell
- combustion device
- cell system
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims abstract description 93
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims abstract description 64
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 28
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 title claims abstract description 28
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 26
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims abstract description 148
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims abstract description 19
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 claims description 12
- 150000002430 hydrocarbons Chemical class 0.000 claims description 12
- 239000004215 Carbon black (E152) Substances 0.000 claims description 9
- 229930195733 hydrocarbon Natural products 0.000 claims description 9
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 claims description 5
- 239000011148 porous material Substances 0.000 claims description 2
- 239000002737 fuel gas Substances 0.000 abstract description 30
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 abstract description 13
- 239000002994 raw material Substances 0.000 abstract description 7
- 238000007599 discharging Methods 0.000 abstract 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- 210000004027 cell Anatomy 0.000 description 32
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 23
- 238000002407 reforming Methods 0.000 description 14
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 12
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 description 7
- OKKJLVBELUTLKV-UHFFFAOYSA-N Methanol Chemical compound OC OKKJLVBELUTLKV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 5
- UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N Carbon monoxide Chemical compound [O+]#[C-] UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910002091 carbon monoxide Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 150000002431 hydrogen Chemical class 0.000 description 3
- 239000003345 natural gas Substances 0.000 description 3
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000007800 oxidant agent Substances 0.000 description 2
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 2
- 238000006057 reforming reaction Methods 0.000 description 2
- 150000001298 alcohols Chemical class 0.000 description 1
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 1
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 210000005056 cell body Anatomy 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料電池システムに使用する水素を原料ガス
と水蒸気との反応によって得る燃料電池用水素製造装置
の燃焼装置として、オフガスと高カロリーの燃料ガスと
を共通の炎孔部で燃焼させることにより、構造が簡素化
させた低コストの燃焼装置および燃料電池システムの水
素製造装置を提供する。 【解決手段】 高カロリーガスとオフガスとを二重管を
使用して燃焼器の炎孔部へ供給し、その中心部に燃料ガ
ス吐出部を形成し、すり鉢形状に広がる炎孔板の傾斜面
に燃焼空気の噴出孔を備えて、高カロリーガスとの炎孔
部が共通とさせた燃焼装置および該燃焼装置を有する水
素製造装置。
と水蒸気との反応によって得る燃料電池用水素製造装置
の燃焼装置として、オフガスと高カロリーの燃料ガスと
を共通の炎孔部で燃焼させることにより、構造が簡素化
させた低コストの燃焼装置および燃料電池システムの水
素製造装置を提供する。 【解決手段】 高カロリーガスとオフガスとを二重管を
使用して燃焼器の炎孔部へ供給し、その中心部に燃料ガ
ス吐出部を形成し、すり鉢形状に広がる炎孔板の傾斜面
に燃焼空気の噴出孔を備えて、高カロリーガスとの炎孔
部が共通とさせた燃焼装置および該燃焼装置を有する水
素製造装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
の水素製造装置等に使用される、改質触媒加熱用の燃焼
装置及び、水素水素製造装置に関するものである。
の水素製造装置等に使用される、改質触媒加熱用の燃焼
装置及び、水素水素製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池システムは、水素の有している
化学エネルギーを電気エネルギーに変換するシステムで
あり、実業的には比較的容易かつ安価に入手できる天然
ガス、ナフサ等の炭化水素ガスやメタノール等のアルコ
ール類の改質用の原料ガス(以下単に改質原料ガスとい
う)と水蒸気とを混合して改質器で反応させ、水素を主
成分とする改質ガスを生成させ、この改質ガスを燃料電
池本体の電極(燃料極)に供給して発電をしている。
化学エネルギーを電気エネルギーに変換するシステムで
あり、実業的には比較的容易かつ安価に入手できる天然
ガス、ナフサ等の炭化水素ガスやメタノール等のアルコ
ール類の改質用の原料ガス(以下単に改質原料ガスとい
う)と水蒸気とを混合して改質器で反応させ、水素を主
成分とする改質ガスを生成させ、この改質ガスを燃料電
池本体の電極(燃料極)に供給して発電をしている。
【0003】この改質器において、改質原料ガス等と水
蒸気を触媒下で改質反応させて水素を取り出す反応は吸
熱反応であるため、改質器に燃焼装置を設け、該燃焼装
置によって反応器を加熱する必要がある。
蒸気を触媒下で改質反応させて水素を取り出す反応は吸
熱反応であるため、改質器に燃焼装置を設け、該燃焼装
置によって反応器を加熱する必要がある。
【0004】改質器の触媒を加熱する燃焼装置は、燃料
電池の運転を開始して後、改質器の触媒層が反応開始状
態になるまでの運転初期の燃料としては、一般にメタノ
ール、天然ガス等め炭化水素系の燃料が使用されるが、
燃料電池システムでの発電が開始された後は、該燃料電
池システムから排出される水素を多量に含んだ未反応ガ
ス(電池オフガス燃料)を上記燃料電池システムでの燃
焼装置の燃料としても利用できるようにしている。
電池の運転を開始して後、改質器の触媒層が反応開始状
態になるまでの運転初期の燃料としては、一般にメタノ
ール、天然ガス等め炭化水素系の燃料が使用されるが、
燃料電池システムでの発電が開始された後は、該燃料電
池システムから排出される水素を多量に含んだ未反応ガ
ス(電池オフガス燃料)を上記燃料電池システムでの燃
焼装置の燃料としても利用できるようにしている。
【0005】このような燃焼装置としては、例えば、特
開平5−303974、特開平8−152114、で
は、以下の構造が提案されている。
開平5−303974、特開平8−152114、で
は、以下の構造が提案されている。
【0006】特開平5−303974では、燃焼装置の
中央位置から径方向外側に向かって順に、高カロリーガ
ス通路、第1の酸化剤通路、低カロリーガス通路、及び
第2の酸化剤通路を設け、炭化水素燃料ガスの高カロリ
ーガスを用いる場合にはこれを高カロリーガス通路に通
し、電池オフガス燃料等の低カロリーガスを用いる場合
にはこれを低カロリーガス通路に通すことにより、一台
の燃焼器で、高カロリーの燃料と低カロリーの燃料とを
燃焼させる横造となっている。
中央位置から径方向外側に向かって順に、高カロリーガ
ス通路、第1の酸化剤通路、低カロリーガス通路、及び
第2の酸化剤通路を設け、炭化水素燃料ガスの高カロリ
ーガスを用いる場合にはこれを高カロリーガス通路に通
し、電池オフガス燃料等の低カロリーガスを用いる場合
にはこれを低カロリーガス通路に通すことにより、一台
の燃焼器で、高カロリーの燃料と低カロリーの燃料とを
燃焼させる横造となっている。
【0007】特開平8−152114では、低カロリー
ガス用炎孔部と連通させた低カロリーガス用燃料供給部
に、低カロリーガス用燃料供給管を直結する。一方高カ
ロリー用炎孔部に連通させた高カロリーガス用燃料供給
部には、高カロリーガス用燃料供給管から供給した高カ
ロリーガス、燃焼空気を混合して燃焼させる構造となっ
ている。
ガス用炎孔部と連通させた低カロリーガス用燃料供給部
に、低カロリーガス用燃料供給管を直結する。一方高カ
ロリー用炎孔部に連通させた高カロリーガス用燃料供給
部には、高カロリーガス用燃料供給管から供給した高カ
ロリーガス、燃焼空気を混合して燃焼させる構造となっ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した水
素を多量に含んだ電池オフガスは、初期加熱用燃料とし
た炭化水素系燃料である天然ガスと比較して単位体積当
たりのカロリー量が数分の一しかないので、低カロリー
ガスを燃料として使用する場合でも、高カロリーの燃料
噴出口を使用することは、熱量的にも不可能である。
素を多量に含んだ電池オフガスは、初期加熱用燃料とし
た炭化水素系燃料である天然ガスと比較して単位体積当
たりのカロリー量が数分の一しかないので、低カロリー
ガスを燃料として使用する場合でも、高カロリーの燃料
噴出口を使用することは、熱量的にも不可能である。
【0009】また、前記水素を多量に含んだ電池オフガ
スは、燃焼速度が天然ガスの燃焼速度に比して数倍早い
ので、風量とガス量とのバランスが変化すると逆火を生
じる場合があり、燃焼装置本体を損傷させるおそれがあ
った。
スは、燃焼速度が天然ガスの燃焼速度に比して数倍早い
ので、風量とガス量とのバランスが変化すると逆火を生
じる場合があり、燃焼装置本体を損傷させるおそれがあ
った。
【0010】このため、従来のこの種の燃焼装置では、
炭化水素燃料用高カロリー炎孔部と電池オフガス用低カ
ロリー炎孔部とを別個に形成されており、かつ、低カロ
リーガスによる炎の形成部(炎孔)と高カロリーガスに
よる炎の形成部(炎孔)が異なる場所に形成されてい
た。しかし、同じ燃焼器に二つの炎形成部を設けるとき
は、その構造の複雑化は避け難く、製作コスト高となる
ものであった。また、性質の異なる燃料ガスの炎形成部
が二個所に形成されるため、炎検知を一つのセンサーで
行うことが難しくなるなどの問題があった。
炭化水素燃料用高カロリー炎孔部と電池オフガス用低カ
ロリー炎孔部とを別個に形成されており、かつ、低カロ
リーガスによる炎の形成部(炎孔)と高カロリーガスに
よる炎の形成部(炎孔)が異なる場所に形成されてい
た。しかし、同じ燃焼器に二つの炎形成部を設けるとき
は、その構造の複雑化は避け難く、製作コスト高となる
ものであった。また、性質の異なる燃料ガスの炎形成部
が二個所に形成されるため、炎検知を一つのセンサーで
行うことが難しくなるなどの問題があった。
【0011】本発明は、構造が簡素で、炎検知が容易、
かつ、安定した燃焼が行える燃料電池用水素製造装置及
びその燃焼装置を提供することにある。
かつ、安定した燃焼が行える燃料電池用水素製造装置及
びその燃焼装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の燃
料電池システム用燃焼装置では、炭化水素系の高カロリ
ーガスと燃料電池のオフガスから得られた低カロリーガ
スとを燃焼させる燃焼器において、該燃焼装置は、前記
低カロリーガス又は高カロリーガスの吐出部を中央にし
て該吐出部の周囲に高カロリーガスと低カロリーガスと
のガス混合部を備え、かつ、これらの吐出部及びガス混
合部を中心にしてすり鉢形状に広がる炎孔部を有してい
ることを特徴としている。
料電池システム用燃焼装置では、炭化水素系の高カロリ
ーガスと燃料電池のオフガスから得られた低カロリーガ
スとを燃焼させる燃焼器において、該燃焼装置は、前記
低カロリーガス又は高カロリーガスの吐出部を中央にし
て該吐出部の周囲に高カロリーガスと低カロリーガスと
のガス混合部を備え、かつ、これらの吐出部及びガス混
合部を中心にしてすり鉢形状に広がる炎孔部を有してい
ることを特徴としている。
【0013】請求項2の発明では、請求項1に記載の炎
孔部へ高カロリーガスを供給する高カロリーガス供給路
と、低カロリーガスを供給する低カロリーガス供給路と
を二重管構造にしたことを特徴とする燃料電池システム
用燃焼装置。
孔部へ高カロリーガスを供給する高カロリーガス供給路
と、低カロリーガスを供給する低カロリーガス供給路と
を二重管構造にしたことを特徴とする燃料電池システム
用燃焼装置。
【0014】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
に記載の炎孔部が、すり鉢形状の炎孔板に空気噴出孔が
設けられた構造を有することを特徴とする燃料電池シス
テム用燃焼装置。
に記載の炎孔部が、すり鉢形状の炎孔板に空気噴出孔が
設けられた構造を有することを特徴とする燃料電池シス
テム用燃焼装置。
【0015】また、請求項4の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の炎孔部が、二重管構造としたガス供
給路の内管の下流端部に、炎孔部の横断面と同様な形状
のガス拡散板を有していることを特徴とする燃料電池シ
ステム用燃焼装置。
のいずれかに記載の炎孔部が、二重管構造としたガス供
給路の内管の下流端部に、炎孔部の横断面と同様な形状
のガス拡散板を有していることを特徴とする燃料電池シ
ステム用燃焼装置。
【0016】さらにまた、請求項5の発明は、請求項3
又は4に記載の炎孔部のすり鉢形状の炎孔板が、その傾
斜面に多数の細孔又はスリット状の空気噴出孔を燃焼器
本体の軸心に対し、外側に向けて放射状に有しているこ
とを特徴とする燃料電池システム用燃焼装置。
又は4に記載の炎孔部のすり鉢形状の炎孔板が、その傾
斜面に多数の細孔又はスリット状の空気噴出孔を燃焼器
本体の軸心に対し、外側に向けて放射状に有しているこ
とを特徴とする燃料電池システム用燃焼装置。
【0017】さらにまた、請求項6の発明は、燃料電池
システムの水素製造装置が上記請求項1乃至5のいずれ
かに記載の燃焼装置を用いていることを特徴とする。
システムの水素製造装置が上記請求項1乃至5のいずれ
かに記載の燃焼装置を用いていることを特徴とする。
【0018】このような本発明の燃料電池システムの燃
焼装置及びこれを用いた水素製造装置によれば、低カロ
リーの燃料ガスと高カロリーの燃料ガスとをほぼ同じ場
所の吐出部から噴出させ、この燃料ガスに燃焼空気を供
給して燃焼させるので燃焼器の同じ炎孔部で性質の異な
る二種の燃料ガスを燃焼させることが可能になる。
焼装置及びこれを用いた水素製造装置によれば、低カロ
リーの燃料ガスと高カロリーの燃料ガスとをほぼ同じ場
所の吐出部から噴出させ、この燃料ガスに燃焼空気を供
給して燃焼させるので燃焼器の同じ炎孔部で性質の異な
る二種の燃料ガスを燃焼させることが可能になる。
【0019】また、低カロリーの燃料ガスと高カロリー
の燃料ガスとをあらかじめ混合させつつ燃焼空気を供給
して燃焼させるときは、ガス量と燃焼空気量(風量)と
のバランスも崩れ難く、燃焼器における逆火を生じた
り、燃焼装置本体を損傷させるおそれもなくなる上に、
燃料ガスの炎形成部が一個所にまとめられるので、低カ
ロリーの燃料ガスと高カロリーの燃料ガスとをあらかじ
め混合させつつ燃焼空気を供給して燃焼させるので、一
つのセンサーで燃焼器の炎検知ができるものである。
の燃料ガスとをあらかじめ混合させつつ燃焼空気を供給
して燃焼させるときは、ガス量と燃焼空気量(風量)と
のバランスも崩れ難く、燃焼器における逆火を生じた
り、燃焼装置本体を損傷させるおそれもなくなる上に、
燃料ガスの炎形成部が一個所にまとめられるので、低カ
ロリーの燃料ガスと高カロリーの燃料ガスとをあらかじ
め混合させつつ燃焼空気を供給して燃焼させるので、一
つのセンサーで燃焼器の炎検知ができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面に基づいて説明する。
て図面に基づいて説明する。
【0021】図1は、燃料電池用水素製造装置(以下改
質器という)の基本的な構造を模式的に示す端面図であ
る。
質器という)の基本的な構造を模式的に示す端面図であ
る。
【0022】図1において、改質器1は、燃焼加熱室2
を形成する円筒状の加熱筒3と、加熱筒3の外側の円筒
状の触媒筒4及び改質筒5並びに触媒筒4と加熱筒3と
の間に形成された反応容器6に充填された改質触媒7等
から構成されている。
を形成する円筒状の加熱筒3と、加熱筒3の外側の円筒
状の触媒筒4及び改質筒5並びに触媒筒4と加熱筒3と
の間に形成された反応容器6に充填された改質触媒7等
から構成されている。
【0023】燃焼室8は、下部に設けられたガス燃焼器
19等の燃焼装置9、及び、この燃焼装置9が燃焼用の
空気を空気口10から取入れ、LPGや都市ガス等の高
カロリーガスや低カロリーのオフガスを燃焼させること
により発生した高温の燃焼ガスを燃焼室8の上方に導く
燃焼案内筒11並びにこの燃焼ガスが加熱筒3の内周に
沿って流下した後、改質筒5の底部及び改質筒5の外周
の排気室12を経て排気口13から排ガスとして排出さ
せる構造を有している。
19等の燃焼装置9、及び、この燃焼装置9が燃焼用の
空気を空気口10から取入れ、LPGや都市ガス等の高
カロリーガスや低カロリーのオフガスを燃焼させること
により発生した高温の燃焼ガスを燃焼室8の上方に導く
燃焼案内筒11並びにこの燃焼ガスが加熱筒3の内周に
沿って流下した後、改質筒5の底部及び改質筒5の外周
の排気室12を経て排気口13から排ガスとして排出さ
せる構造を有している。
【0024】触媒筒4と加熱筒3との間に形成される反
応容器6は縦に細長い円筒形をしており、上面より少し
下の横断面に上部仕切板14、下面より少し上の横断面
に下部仕切板15が設けられ、この中に粒状の触媒が収
納された触媒層16が形成されている。
応容器6は縦に細長い円筒形をしており、上面より少し
下の横断面に上部仕切板14、下面より少し上の横断面
に下部仕切板15が設けられ、この中に粒状の触媒が収
納された触媒層16が形成されている。
【0025】この上下部の仕切板14、15には金網や
多孔質の板が使用され、この仕切板の孔を通して触媒層
16の中にガスが出入りできるようになっている。この
孔の大きさは、触媒の粒の大きさよりも小さく触媒がこ
ぼれないようになっている。17は改質原料ガスを反応
容器6に導入するガス導入管17であり、このガス導入
管17と上部仕切板14との間には入口空間18が形成
されている。
多孔質の板が使用され、この仕切板の孔を通して触媒層
16の中にガスが出入りできるようになっている。この
孔の大きさは、触媒の粒の大きさよりも小さく触媒がこ
ぼれないようになっている。17は改質原料ガスを反応
容器6に導入するガス導入管17であり、このガス導入
管17と上部仕切板14との間には入口空間18が形成
されている。
【0026】また、改質器1の加熱筒3の下部に装着さ
れる燃焼装置9は、該燃焼装置9の上端開口部を改質器
1の燃焼室8に気密に接続されている。
れる燃焼装置9は、該燃焼装置9の上端開口部を改質器
1の燃焼室8に気密に接続されている。
【0027】図2は、このような改質器1の燃焼装置9
の構成の一実施例を示す断面図である。
の構成の一実施例を示す断面図である。
【0028】この燃焼装置9は、燃焼器19の炎孔部2
0へ炭化水素燃料を供給する高カロリー燃焼ガス供給管
21と燃料電池システムに供給された後の未反応ガス
(オフガス)を燃焼器19に供給する高カロリーガス供
給管22とを二重管23で形成した燃料ガス供給路と、
これらのガス供給路下流側に設けられた高カロリーガス
と低カロリーガスとのガス吐出部24、25と、これら
の吐出部24、25を中心にしてすり鉢形状に広がる炎
孔板26と、空気口10から流入した燃焼空気を炎孔部
20へ供給する燃焼空気噴出孔27等から構成されてい
る。
0へ炭化水素燃料を供給する高カロリー燃焼ガス供給管
21と燃料電池システムに供給された後の未反応ガス
(オフガス)を燃焼器19に供給する高カロリーガス供
給管22とを二重管23で形成した燃料ガス供給路と、
これらのガス供給路下流側に設けられた高カロリーガス
と低カロリーガスとのガス吐出部24、25と、これら
の吐出部24、25を中心にしてすり鉢形状に広がる炎
孔板26と、空気口10から流入した燃焼空気を炎孔部
20へ供給する燃焼空気噴出孔27等から構成されてい
る。
【0029】燃料ガス供給路となる二重管23の外管2
8は、下流端がラッパ状に末広がりになった、すり鉢状
の炎孔板26に接続され、この炎孔板26に沿って燃料
ガスを拡散させここに炎を形成させるようになってい
る。
8は、下流端がラッパ状に末広がりになった、すり鉢状
の炎孔板26に接続され、この炎孔板26に沿って燃料
ガスを拡散させここに炎を形成させるようになってい
る。
【0030】また、二重管23の内管29は、下流側の
端30を外管28の下流端31よりも数mm程高く炎孔
部20側に突出させ、この端部30にガス吐出部25と
なる孔32を複数個形成し、かつ、二重管23の下流端
にガス拡散板33を設けることにより、吐出部24、2
5から吐出された燃料ガスが円周方向に噴出されるよう
にしている。
端30を外管28の下流端31よりも数mm程高く炎孔
部20側に突出させ、この端部30にガス吐出部25と
なる孔32を複数個形成し、かつ、二重管23の下流端
にガス拡散板33を設けることにより、吐出部24、2
5から吐出された燃料ガスが円周方向に噴出されるよう
にしている。
【0031】このような燃料ガスの供給、拡散の構造に
することにより、外管28の燃料ガスの吐出部24と内
管29の燃料ガス吐出部25とが交わる炎孔板26の中
心底部には高カロリーガスと低カロリーガスとを流出し
混合させつつ炎孔板26に沿って拡散させるガス混合部
が形成される。
することにより、外管28の燃料ガスの吐出部24と内
管29の燃料ガス吐出部25とが交わる炎孔板26の中
心底部には高カロリーガスと低カロリーガスとを流出し
混合させつつ炎孔板26に沿って拡散させるガス混合部
が形成される。
【0032】ガス拡散板33は、炎孔部20が丸形のす
り鉢状のときは、円形の板、その他の形のときは、炎孔
板26の横断面と同様な形状を有し、ガス拡散板33に
当たった燃料ガスが、炎孔板26にできるだけ均等に分
散されるようにしているガス吐出部24、25に続く炎
孔部20には、ガス吐出部24、25を中心にして炎孔
がラッパ状に広がるように、すり鉢形状の炎孔板26が
設けられ、ガス吐出部24、25の下流側周縁部に空気
噴出孔27を配置している。
り鉢状のときは、円形の板、その他の形のときは、炎孔
板26の横断面と同様な形状を有し、ガス拡散板33に
当たった燃料ガスが、炎孔板26にできるだけ均等に分
散されるようにしているガス吐出部24、25に続く炎
孔部20には、ガス吐出部24、25を中心にして炎孔
がラッパ状に広がるように、すり鉢形状の炎孔板26が
設けられ、ガス吐出部24、25の下流側周縁部に空気
噴出孔27を配置している。
【0033】空気噴出孔27は、空気供給路34を経て
空気口10から供給された燃焼空気を燃料ガスに供給す
るための孔であり、燃焼器19本体の軸心に対し、外側
に向けて放射状に形成され、ここから炎孔部20に燃焼
空気を供給するようになっている。図2では、炎孔板2
6の傾斜面に多数の空気噴出孔27を設けることによ
り、炎孔部20へ空気供給がおこなわれるようになって
いる。
空気口10から供給された燃焼空気を燃料ガスに供給す
るための孔であり、燃焼器19本体の軸心に対し、外側
に向けて放射状に形成され、ここから炎孔部20に燃焼
空気を供給するようになっている。図2では、炎孔板2
6の傾斜面に多数の空気噴出孔27を設けることによ
り、炎孔部20へ空気供給がおこなわれるようになって
いる。
【0034】図3は、本発明によるこのような燃焼装置
9の空気噴出孔27の一実施例を示す炎孔部20の要部
の正面図である。
9の空気噴出孔27の一実施例を示す炎孔部20の要部
の正面図である。
【0035】内管29のガス吐出部25及び外管28の
ガス吐出部24は、それぞれ二重円筒管の上端部に設け
られ、内管29の上端部には円板状のガス拡散板33が
取り付けられている。さらに、外側のガス供給管の上端
縁周部には、すり鉢形状の炎孔板26が設けられ、該炎
孔板26の傾斜面には多数の空気噴出孔27が,例え
ば、燃焼装置9本体の軸心に対し、外側に向けて15度
の間隔で4列に配置されて、該空気噴出孔27から炎孔
部20に燃焼空気が噴射されるようになっている。
ガス吐出部24は、それぞれ二重円筒管の上端部に設け
られ、内管29の上端部には円板状のガス拡散板33が
取り付けられている。さらに、外側のガス供給管の上端
縁周部には、すり鉢形状の炎孔板26が設けられ、該炎
孔板26の傾斜面には多数の空気噴出孔27が,例え
ば、燃焼装置9本体の軸心に対し、外側に向けて15度
の間隔で4列に配置されて、該空気噴出孔27から炎孔
部20に燃焼空気が噴射されるようになっている。
【0036】このように構成された改質器1において、
燃焼装置9の運転を開始して高温の燃焼ガスにより反応
容器6及びこの中に充填されている触媒を加熱しつつ、
ガス導入管17から改質原料ガス及び水蒸気を流入させ
ると、触媒層16で炭化水素化合物と水蒸気とが反応
し、上述したように、水素ガスを主成分とし、一酸化炭
素ガスと二酸化炭素ガスとを含んだ改質ガスが生成され
る。
燃焼装置9の運転を開始して高温の燃焼ガスにより反応
容器6及びこの中に充填されている触媒を加熱しつつ、
ガス導入管17から改質原料ガス及び水蒸気を流入させ
ると、触媒層16で炭化水素化合物と水蒸気とが反応
し、上述したように、水素ガスを主成分とし、一酸化炭
素ガスと二酸化炭素ガスとを含んだ改質ガスが生成され
る。
【0037】すなわち、改質器1の反応容器6に導入さ
れた改質原料ガスは、改質器1の筒の頂部の上板に打ち
付けられ、該表面に沿って四方に広がり、触媒筒4の内
壁に当たり、それぞれ触媒層16に流入する。このと
き、水蒸気による炭化水素化合物の改質反応は、吸熱反
応であるため、改質触媒7は燃焼室8を流れる高温の燃
焼ガスから反応熱を受取ることにより炭化水素化合物の
改質反応に必要な熱が供給され、触媒層16の外側は改
質筒5を経て流出する改質ガスから反応の熱の供給を受
ける構造になっている。
れた改質原料ガスは、改質器1の筒の頂部の上板に打ち
付けられ、該表面に沿って四方に広がり、触媒筒4の内
壁に当たり、それぞれ触媒層16に流入する。このと
き、水蒸気による炭化水素化合物の改質反応は、吸熱反
応であるため、改質触媒7は燃焼室8を流れる高温の燃
焼ガスから反応熱を受取ることにより炭化水素化合物の
改質反応に必要な熱が供給され、触媒層16の外側は改
質筒5を経て流出する改質ガスから反応の熱の供給を受
ける構造になっている。
【0038】このような本発明の燃料電池システムによ
れば、低カロリーガスガスは、下部よりガス供給管(図
2の内管29)を経て上端ガス吐出部25から拡散板に
向かって流れ、ガス拡散板33により炎孔板26方向に
拡散し、空気噴出孔27より供給される燃焼空気と混合
され、完全燃焼する。
れば、低カロリーガスガスは、下部よりガス供給管(図
2の内管29)を経て上端ガス吐出部25から拡散板に
向かって流れ、ガス拡散板33により炎孔板26方向に
拡散し、空気噴出孔27より供給される燃焼空気と混合
され、完全燃焼する。
【0039】また、高カロリーガスも同様にして、横部
よりガス供給管(図2の外管28)に供給され、上端ガ
ス吐出部24から拡散板33に向かって流れ、ガス拡散
板33により炎孔板26方向に拡散し、空気噴出孔27
より供給される燃焼空気と混合され、完全燃焼する。
よりガス供給管(図2の外管28)に供給され、上端ガ
ス吐出部24から拡散板33に向かって流れ、ガス拡散
板33により炎孔板26方向に拡散し、空気噴出孔27
より供給される燃焼空気と混合され、完全燃焼する。
【0040】このように、本発明の燃料電池システムの
水素製造装置の燃焼装置9では、炎孔部20のほぼ同じ
場所の吐出部24、25から、オフガス(低カロリーの
燃料ガス)と高カロリーの燃料ガスとを噴出させて混合
させつつ、これに燃焼空気を供給して燃焼させるので、
性質の異なる二種の燃料ガスを同じ炎孔部20で燃焼さ
せることが可能になる。
水素製造装置の燃焼装置9では、炎孔部20のほぼ同じ
場所の吐出部24、25から、オフガス(低カロリーの
燃料ガス)と高カロリーの燃料ガスとを噴出させて混合
させつつ、これに燃焼空気を供給して燃焼させるので、
性質の異なる二種の燃料ガスを同じ炎孔部20で燃焼さ
せることが可能になる。
【0041】また、低カロリーの燃料ガスと高カロリー
の燃料ガスとをあらかじめ混合させつつ燃焼空気を供給
して燃焼させるときは、燃料ガス成分の変動が少ないの
で、ガス量と燃焼空気量(風量)とのバランスも崩れ難
く、燃焼器19における逆火を生じたり、燃焼装置9本
体を損傷させるおそれもなくなる上に、燃料ガスの炎形
成部が一個所にまとめられるので、一つのセンサーで燃
焼器19の炎検知ができるものである。
の燃料ガスとをあらかじめ混合させつつ燃焼空気を供給
して燃焼させるときは、燃料ガス成分の変動が少ないの
で、ガス量と燃焼空気量(風量)とのバランスも崩れ難
く、燃焼器19における逆火を生じたり、燃焼装置9本
体を損傷させるおそれもなくなる上に、燃料ガスの炎形
成部が一個所にまとめられるので、一つのセンサーで燃
焼器19の炎検知ができるものである。
【0042】図4は、このような本発明の燃焼装置を有
する改質器に、燃料として都市ガス(13A)を用いて
燃焼試験を行った結果としての排ガス中の一酸化炭素濃
度の空気比依存性を示す表である。
する改質器に、燃料として都市ガス(13A)を用いて
燃焼試験を行った結果としての排ガス中の一酸化炭素濃
度の空気比依存性を示す表である。
【0043】図の曲線Aで示すように、従来の燃焼装置
では空気比が微妙に変化するだけで排ガス中の一酸化炭
素濃度が急上昇し、燃焼空気の調整が難しいことがわか
る。これに対して、上述した図3の実施例のような炎孔
部20を有した本発明の燃焼装置9では、燃焼空気の制
御に幅を持たせることができ、空気比が微妙に変化して
も、排ガス中の一酸化炭素濃度の上昇を抑えることがで
き、燃焼空気の調整が容易になっていることがわかる。
では空気比が微妙に変化するだけで排ガス中の一酸化炭
素濃度が急上昇し、燃焼空気の調整が難しいことがわか
る。これに対して、上述した図3の実施例のような炎孔
部20を有した本発明の燃焼装置9では、燃焼空気の制
御に幅を持たせることができ、空気比が微妙に変化して
も、排ガス中の一酸化炭素濃度の上昇を抑えることがで
き、燃焼空気の調整が容易になっていることがわかる。
【0044】図5は、図2及び図3に示す燃焼装置9の
空気噴出孔27の別の実施例を示す炎孔部20の要部の
正面図である。
空気噴出孔27の別の実施例を示す炎孔部20の要部の
正面図である。
【0045】この実施例においては、空気噴出孔27の
形状をスリットの孔形状とし、このスリット孔を燃焼装
置9本体の軸心に対して15度の間隔毎に外側に向けて
形成している。その他の構成は図3と同様の構造であ
る。
形状をスリットの孔形状とし、このスリット孔を燃焼装
置9本体の軸心に対して15度の間隔毎に外側に向けて
形成している。その他の構成は図3と同様の構造であ
る。
【0046】図5の構成の燃料電池用水素製造装置の燃
焼装置9においても、図3の実施例1と同様に高カロリ
ーガス及び、低カロリーガスガスともに、完全燃焼させ
ることが可能である。
焼装置9においても、図3の実施例1と同様に高カロリ
ーガス及び、低カロリーガスガスともに、完全燃焼させ
ることが可能である。
【0047】図3の燃焼器及び図5の燃焼器の炎孔板共
に、空気噴出孔27はラッパ状に広がったすり鉢形状の
炎孔板26に形成されているため、ガスの燃焼に必要な
空気供給用の噴炎孔を多数設けることができ、従来のよ
うな平板形状のものに比べ、燃焼装置9及びこれを使用
した燃料電池システムの水素製造装置の小型化が可能と
なる。
に、空気噴出孔27はラッパ状に広がったすり鉢形状の
炎孔板26に形成されているため、ガスの燃焼に必要な
空気供給用の噴炎孔を多数設けることができ、従来のよ
うな平板形状のものに比べ、燃焼装置9及びこれを使用
した燃料電池システムの水素製造装置の小型化が可能と
なる。
【0048】なお、図3の実施例の説明では、ガス供給
路は、内側に低カロリーガス供給路、外側に高カロリー
ガス供給路を設けた二重管構造を示したが、内側に高カ
ロリーガス供給路、外側に低カロリーガス供給路を設け
た二重管でも実質的な差はない。
路は、内側に低カロリーガス供給路、外側に高カロリー
ガス供給路を設けた二重管構造を示したが、内側に高カ
ロリーガス供給路、外側に低カロリーガス供給路を設け
た二重管でも実質的な差はない。
【0049】
【発明の効果】以上説明した本発明の燃料電池システム
の用水素製造装置及びその燃焼装置は、燃焼器の炎孔部
へ炭化水素燃料を供給する高カロリー燃焼ガス供給管と
燃料電池システムに供給された後の未反応ガス(オフガ
ス)を燃焼器に供給する高カロリーガス供給管とを二重
管で形成した燃料ガス供給路と、これらのガス供給路下
流側に設けられた高カロリーガスと低カロリーガスとの
ガス吐出部と、これらの吐出部を中心にしてすり鉢形状
に広がる炎孔部と、空気口から流入した燃焼空気を炎孔
部へ供給する燃焼空気供給路等を備えているので、低カ
ロリーガスガスと高カロリーガスとの炎孔部が共通とな
り、構造が簡素化させた低コストの燃焼装置および燃料
電池システムの水素製造装置の提供が可能になる。
の用水素製造装置及びその燃焼装置は、燃焼器の炎孔部
へ炭化水素燃料を供給する高カロリー燃焼ガス供給管と
燃料電池システムに供給された後の未反応ガス(オフガ
ス)を燃焼器に供給する高カロリーガス供給管とを二重
管で形成した燃料ガス供給路と、これらのガス供給路下
流側に設けられた高カロリーガスと低カロリーガスとの
ガス吐出部と、これらの吐出部を中心にしてすり鉢形状
に広がる炎孔部と、空気口から流入した燃焼空気を炎孔
部へ供給する燃焼空気供給路等を備えているので、低カ
ロリーガスガスと高カロリーガスとの炎孔部が共通とな
り、構造が簡素化させた低コストの燃焼装置および燃料
電池システムの水素製造装置の提供が可能になる。
【0050】また、低カロリーガスガスと高カロリーガ
スとを同一炎孔で燃焼させるので、1つで炎検知で炎の
検知が容易におこなえるなど、構造が簡単で制御性の良
い燃焼装置および燃料電池システムの水素製造装置の提
供が可能になる。
スとを同一炎孔で燃焼させるので、1つで炎検知で炎の
検知が容易におこなえるなど、構造が簡単で制御性の良
い燃焼装置および燃料電池システムの水素製造装置の提
供が可能になる。
【0051】更に、この燃焼装置においては、従来のよ
うな一次空気の供給を行わないため、逆火のおそれがな
い上に、ガス拡散板の設置により、燃料ガスの噴出が均
−になるので、燃焼装置における炎の形成状態が均一と
なり、燃料電池システムの水素製造装置の触媒加熱の温
度の分布を均一化して効率の良い改質を可能にするもの
である。
うな一次空気の供給を行わないため、逆火のおそれがな
い上に、ガス拡散板の設置により、燃料ガスの噴出が均
−になるので、燃焼装置における炎の形成状態が均一と
なり、燃料電池システムの水素製造装置の触媒加熱の温
度の分布を均一化して効率の良い改質を可能にするもの
である。
【図1】本発明の実施例を示す燃料電池システムの水素
製造装置の槻略構成を示す端面図である。
製造装置の槻略構成を示す端面図である。
【図2】本発明による燃料電池システムの水素製造装置
の燃焼装置の一実施例を示す断面図である。
の燃焼装置の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明による燃料電池システムの燃焼装置の空
気噴出部の一実施例を示す断面図である。
気噴出部の一実施例を示す断面図である。
【図4】本発明燃焼装置と従来の燃焼装置の排ガス中C
O濃度の空気比依存性の比較図である
O濃度の空気比依存性の比較図である
【図5】本発明による燃料電池システムの燃焼装置の空
気噴出部の他の実施例を示す断面図である。
気噴出部の他の実施例を示す断面図である。
1 改質器 2 燃焼加熱室 3 加熱筒 4 触媒筒 5 改質筒 7 改質触媒 8 燃焼室 9 燃焼装置 10 空気口 11 燃焼案内筒 16 触媒層 17 ガス導入管 19 燃焼器 20 炎孔部 21 高カロリーガス供給管 22 低カロリーガスガス供給管 23 二重管 24 ガス吐出部 25 ガス吐出部 26 炎孔板 27 空気噴出孔 32 ガス吐出部となる孔 33 ガス拡散板 34 空気供給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/06 H01M 8/06 G (72)発明者 藤生 昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 濱田 陽 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3K019 AA05 BA03 BB04 BD08 BD09 CA02 3K065 QB11 QC03 RA02 3K091 AA20 BB26 CC06 CC07 CC25 4G040 EA03 EA06 EB04 EB14 EB23 5H027 AA02 BA09
Claims (6)
- 【請求項1】 炭化水素系の高カロリーガスと燃料電池
のオフガスから得られた低カロリーガスとを燃焼させる
燃焼器において、該燃焼装置は、前記低カロリーガス又
は高カロリーガスの吐出部を中央にして該吐出部の周囲
に高カロリーガスと低カロリーガスとのガス混合部を備
え、かつ、これらの吐出部及びガス混合部を中心にして
すり鉢形状に広がる炎孔部を有していることを特徴とす
る燃料電池システム用燃焼装置。 - 【請求項2】 上記炎孔部へ高カロリーガスを供給する
高カロリーガス供給路と、低カロリーガスを供給する低
カロリーガス供給路とを二重管構造にしたことを特徴と
する請求項1に記載の燃料電池システム用燃焼装置。 - 【請求項3】 上記炎孔部は、すり鉢形状の炎孔板に空
気噴出孔が設けられた構造を有することを特徴とする請
求項1又は2に記載の燃料電池システム用燃焼装置。 - 【請求項4】 上記炎孔部は、二重管構造としたガス供
給路の内管の下流端部に、炎孔部の横断面と同様な形状
のガス拡散板を有していることを特徴とする請求項1乃
至3のいずれかに記載の燃料電池システム用燃焼装置。 - 【請求項5】 上記炎孔部のすり鉢形状の炎孔板の傾斜
面に、多数の細孔又はスリット状の空気噴出孔を燃焼器
本体の軸心に対し、外側に向けて放射状に形成したこと
を特徴とする請求項3又は4に記載の燃料電池システム
用燃焼装置。 - 【請求項6】 上記請求項1乃至5のいずれかに記載の
燃焼装置を用いた燃料電池システムの水素製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000011756A JP2001201019A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 燃料電池システム用燃焼装置及びこれを用いた水素製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000011756A JP2001201019A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 燃料電池システム用燃焼装置及びこれを用いた水素製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001201019A true JP2001201019A (ja) | 2001-07-27 |
Family
ID=18539582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000011756A Pending JP2001201019A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 燃料電池システム用燃焼装置及びこれを用いた水素製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001201019A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1327821A1 (en) | 2001-12-25 | 2003-07-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Burner for hydrogen generation system and hydrogen generation system having the same |
JP2005183397A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | J Eberspaesher Gmbh & Co Kg | 燃料電池システム |
JP2007261828A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Ihi Corp | 燃料処理装置用気化バーナ装置 |
WO2009079906A1 (fr) * | 2007-12-20 | 2009-07-02 | Yiying Jiang | Brûleur à gaz à réchauffement d'air |
JP2010032184A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Tokyo Gas Co Ltd | 燃料電池の改質器用バーナとそれを備えた改質器 |
KR100986598B1 (ko) | 2002-06-28 | 2010-10-11 | 산요덴키가부시키가이샤 | 연소 장치 |
CN101865478A (zh) * | 2010-03-30 | 2010-10-20 | 聂后昌 | 安灶膛且装配烟筒的燃气灶 |
CN102080822A (zh) * | 2010-12-22 | 2011-06-01 | 阿米那电力环保技术开发(北京)有限公司 | 一种燃烧器及其制造方法 |
JP2012202632A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Tokyo Gas Co Ltd | バーナ |
JP2012202561A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Tokyo Gas Co Ltd | バーナ |
CN102829477A (zh) * | 2012-09-24 | 2012-12-19 | 济南同智创新科技有限公司 | 一种制氢转化炉烧嘴 |
CN103836626A (zh) * | 2012-11-27 | 2014-06-04 | 浙江海洋学院 | 一种燃气节能燃烧器 |
US20160223196A1 (en) * | 2015-02-02 | 2016-08-04 | The Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy | Crude Oil Spray Combustor |
WO2016184124A1 (zh) * | 2015-05-15 | 2016-11-24 | 张达积 | 红外线氢氧燃烧器 |
JP2017050072A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 東京瓦斯株式会社 | 燃焼器及び燃料電池モジュール |
US9698441B2 (en) | 2013-07-19 | 2017-07-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Fuel cell module |
CN109653067A (zh) * | 2017-10-10 | 2019-04-19 | 吉林省嘉鹏集团有限公司 | 一种以空气为载体的低氧循环路面再生加热器及加热方法 |
JP2020186851A (ja) * | 2019-05-14 | 2020-11-19 | 三浦工業株式会社 | バーナ |
JP2020186852A (ja) * | 2019-05-14 | 2020-11-19 | 三浦工業株式会社 | バーナ |
-
2000
- 2000-01-20 JP JP2000011756A patent/JP2001201019A/ja active Pending
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1327821A1 (en) | 2001-12-25 | 2003-07-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Burner for hydrogen generation system and hydrogen generation system having the same |
KR100986598B1 (ko) | 2002-06-28 | 2010-10-11 | 산요덴키가부시키가이샤 | 연소 장치 |
JP2005183397A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | J Eberspaesher Gmbh & Co Kg | 燃料電池システム |
JP2007261828A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Ihi Corp | 燃料処理装置用気化バーナ装置 |
WO2009079906A1 (fr) * | 2007-12-20 | 2009-07-02 | Yiying Jiang | Brûleur à gaz à réchauffement d'air |
JP2010032184A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Tokyo Gas Co Ltd | 燃料電池の改質器用バーナとそれを備えた改質器 |
CN101865478A (zh) * | 2010-03-30 | 2010-10-20 | 聂后昌 | 安灶膛且装配烟筒的燃气灶 |
CN102080822A (zh) * | 2010-12-22 | 2011-06-01 | 阿米那电力环保技术开发(北京)有限公司 | 一种燃烧器及其制造方法 |
JP2012202561A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Tokyo Gas Co Ltd | バーナ |
JP2012202632A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Tokyo Gas Co Ltd | バーナ |
CN102829477A (zh) * | 2012-09-24 | 2012-12-19 | 济南同智创新科技有限公司 | 一种制氢转化炉烧嘴 |
CN103836626A (zh) * | 2012-11-27 | 2014-06-04 | 浙江海洋学院 | 一种燃气节能燃烧器 |
US9698441B2 (en) | 2013-07-19 | 2017-07-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Fuel cell module |
US20160223196A1 (en) * | 2015-02-02 | 2016-08-04 | The Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy | Crude Oil Spray Combustor |
WO2016184124A1 (zh) * | 2015-05-15 | 2016-11-24 | 张达积 | 红外线氢氧燃烧器 |
US10190764B2 (en) | 2015-05-15 | 2019-01-29 | Xiamen Yuanyida Technology Co., Ltd. | Infrared hydrogen/oxygen combustor |
JP2017050072A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 東京瓦斯株式会社 | 燃焼器及び燃料電池モジュール |
CN109653067A (zh) * | 2017-10-10 | 2019-04-19 | 吉林省嘉鹏集团有限公司 | 一种以空气为载体的低氧循环路面再生加热器及加热方法 |
CN109653067B (zh) * | 2017-10-10 | 2021-09-03 | 吉林省嘉鹏集团有限公司 | 一种以空气为载体的低氧循环路面再生加热器及加热方法 |
JP2020186851A (ja) * | 2019-05-14 | 2020-11-19 | 三浦工業株式会社 | バーナ |
JP2020186852A (ja) * | 2019-05-14 | 2020-11-19 | 三浦工業株式会社 | バーナ |
JP7302273B2 (ja) | 2019-05-14 | 2023-07-04 | 三浦工業株式会社 | バーナ |
JP7489172B2 (ja) | 2019-05-14 | 2024-05-23 | 三浦工業株式会社 | バーナ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001201019A (ja) | 燃料電池システム用燃焼装置及びこれを用いた水素製造装置 | |
JP4135640B2 (ja) | 改質装置及びその運転方法 | |
JP5376384B2 (ja) | 燃料電池発電システムに適用される燃焼リフォーマー | |
US20050053816A1 (en) | Burner for combusting the anode exhaust gas stream in a PEM fuel cell power plant | |
JP5322465B2 (ja) | 改質装置の燃焼装置、改質装置および燃料電池システム | |
US6905327B2 (en) | Method of warming up a fuel evaporator | |
CN101846318A (zh) | 燃烧装置 | |
JP3875928B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP2004263974A (ja) | 燃焼装置 | |
US20020004021A1 (en) | Warm-up apparatus for fuel evaporator | |
JP2003074804A (ja) | 燃焼装置 | |
JP3926749B2 (ja) | 異種燃料用燃焼装置 | |
JP2010266160A (ja) | 燃焼装置 | |
JP3342203B2 (ja) | 燃料電池用水素製造装置の燃焼装置 | |
JP3785380B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3562463B2 (ja) | 燃料電池用改質器 | |
JP2002162007A (ja) | バーナ | |
JP2004134253A (ja) | 燃料電池システムの水素製造装置用加熱器 | |
JP4108630B2 (ja) | 異種燃料用燃焼装置 | |
JP2002053302A (ja) | 燃料改質器用バーナ | |
JP2004214083A (ja) | 燃料電池改質器用のバーナー装置 | |
JP3454768B2 (ja) | 燃料電池発電システム用燃焼装置及び改質器並びに固体高分子型燃料電池発電システム | |
JP2002025597A (ja) | 燃料電池用の改質装置とその運転方法 | |
JP2021014373A (ja) | 水素生成装置 | |
KR100998918B1 (ko) | 개질장치 및 개질방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |