JP2001196864A - 増幅回路 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高効率化を図るとともに、高域(高周波数)か
つ大振幅(大出力)の入力信号の急峻な立ち上がりに対
する追従性を向上させた増幅回路を提供する。 【解決手段】電源と、入力信号を増幅するパワーアンプ
と、電源とパワーアンプとの間に接続され、電源の電源
電圧を低下させてパワーアンプに供給する電源用DC−
DCコンバータとを有する増幅回路において、電源とパ
ワーアンプとの間に電源用DC−DCコンバータと並列
に接続された補助電源回路とを有し、補助電源回路は電
源用DC−DCコンバータの出力電圧とパワーアンプの
出力電圧との相対電圧差が所定値より小さくなったとき
に作動してパワーアンプに電圧を供給し、電源用DC−
DCコンバータの出力の立ち遅れによる出力電圧の落ち
込みを回復する。
つ大振幅(大出力)の入力信号の急峻な立ち上がりに対
する追従性を向上させた増幅回路を提供する。 【解決手段】電源と、入力信号を増幅するパワーアンプ
と、電源とパワーアンプとの間に接続され、電源の電源
電圧を低下させてパワーアンプに供給する電源用DC−
DCコンバータとを有する増幅回路において、電源とパ
ワーアンプとの間に電源用DC−DCコンバータと並列
に接続された補助電源回路とを有し、補助電源回路は電
源用DC−DCコンバータの出力電圧とパワーアンプの
出力電圧との相対電圧差が所定値より小さくなったとき
に作動してパワーアンプに電圧を供給し、電源用DC−
DCコンバータの出力の立ち遅れによる出力電圧の落ち
込みを回復する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅回路に関し、
さらに詳細には、オーディオ信号などの電力増幅に用い
られる増幅回路であって、特に、高効率化を図るととも
に、高域(高周波数)かつ大振幅(大出力)の入力信号
における急峻な立ち上がりに対する追従性を改良した増
幅回路に関する。
さらに詳細には、オーディオ信号などの電力増幅に用い
られる増幅回路であって、特に、高効率化を図るととも
に、高域(高周波数)かつ大振幅(大出力)の入力信号
における急峻な立ち上がりに対する追従性を改良した増
幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高効率化を図ったオーディオ信号
を増幅する増幅回路としては、例えば、図1に示す回路
構成のものが知られている。
を増幅する増幅回路としては、例えば、図1に示す回路
構成のものが知られている。
【0003】この増幅回路は、信号源10から出力され
た信号(オーディオ入力信号)をパワーアンプ12に入
力し、パワーアンプ12の電圧増幅回路14において増
幅し、パワーアンプ12の出力段トランジスタである+
側パワートランジスタ16、−側パワートランジスタ1
8を駆動して、負荷たるスピーカー20に必要な電力を
供給するようになされている。
た信号(オーディオ入力信号)をパワーアンプ12に入
力し、パワーアンプ12の電圧増幅回路14において増
幅し、パワーアンプ12の出力段トランジスタである+
側パワートランジスタ16、−側パワートランジスタ1
8を駆動して、負荷たるスピーカー20に必要な電力を
供給するようになされている。
【0004】ここで、電源22により発生される+側パ
ワートランジスタ16を駆動する電源電圧+Bは、電源
22と+側パワートランジスタ16との間に接続された
+側電源用DC−DCコンバータ24によって低下され
る。即ち、+側電源用DC−DCコンバータ24によっ
て、電源電圧+Bを低下させて+側パワートランジスタ
16を駆動するものである。
ワートランジスタ16を駆動する電源電圧+Bは、電源
22と+側パワートランジスタ16との間に接続された
+側電源用DC−DCコンバータ24によって低下され
る。即ち、+側電源用DC−DCコンバータ24によっ
て、電源電圧+Bを低下させて+側パワートランジスタ
16を駆動するものである。
【0005】同様に、電源26により発生される−側パ
ワートランジスタ18を駆動する電源電圧−Bは、電源
26と−側パワートランジスタ18との間に接続された
−側電源用DC−DCコンバータ28によって低下され
る。即ち、−側電源用DC−DCコンバータ28によっ
て、電源電圧−Bを低下させて−側パワートランジスタ
18を駆動するものである。
ワートランジスタ18を駆動する電源電圧−Bは、電源
26と−側パワートランジスタ18との間に接続された
−側電源用DC−DCコンバータ28によって低下され
る。即ち、−側電源用DC−DCコンバータ28によっ
て、電源電圧−Bを低下させて−側パワートランジスタ
18を駆動するものである。
【0006】つまり、上記した図1に示す従来の増幅回
路においては、+側電源用DC−DCコンバータ24と
−側電源用DC−DCコンバータ28とを用いてそれぞ
れ電源電圧+Bと電源電圧−Bを低下させてパワーアン
プ12を駆動することにより、高効率化を図りながらパ
ワーアンプ12での発熱による損失を低減させるように
なされている。
路においては、+側電源用DC−DCコンバータ24と
−側電源用DC−DCコンバータ28とを用いてそれぞ
れ電源電圧+Bと電源電圧−Bを低下させてパワーアン
プ12を駆動することにより、高効率化を図りながらパ
ワーアンプ12での発熱による損失を低減させるように
なされている。
【0007】図2は、周波数1kHzの大振幅の信号が
信号源10から出力されてパワーアンプ12に入力され
た際における、図1に示す増幅回路の各部における電圧
波形を示すものであり、これを参照しながら図1に示す
増幅回路の動作をさらに説明することとする。
信号源10から出力されてパワーアンプ12に入力され
た際における、図1に示す増幅回路の各部における電圧
波形を示すものであり、これを参照しながら図1に示す
増幅回路の動作をさらに説明することとする。
【0008】ここで、+側電源用DC−DCコンバータ
24と−側電源用DC−DCコンバータ28とは、パワ
ーアンプ12の出力(制御電圧信号による制御入力)に
応じてオン、オフ比を可変にスイッチングするものであ
る。
24と−側電源用DC−DCコンバータ28とは、パワ
ーアンプ12の出力(制御電圧信号による制御入力)に
応じてオン、オフ比を可変にスイッチングするものであ
る。
【0009】従って、+側回路においては、+側電源用
DC−DCコンバータ24がパワーアンプ12の出力
(制御電圧信号による制御入力)に応じてオン、オフ比
を可変にスイッチングすることにより、電源電圧+B
(図1および図2における「A」参照)をパワーアンプ
12から必要な電力を取り出すのに必要かつ十分な電圧
(図1および図2における「B」参照)まで低下させる
ことになる。
DC−DCコンバータ24がパワーアンプ12の出力
(制御電圧信号による制御入力)に応じてオン、オフ比
を可変にスイッチングすることにより、電源電圧+B
(図1および図2における「A」参照)をパワーアンプ
12から必要な電力を取り出すのに必要かつ十分な電圧
(図1および図2における「B」参照)まで低下させる
ことになる。
【0010】また、−側においては、−側電源用DC−
DCコンバータ28がパワーアンプ12の出力(制御電
圧信号による制御入力)に応じてオン、オフ比を可変に
スイッチングすることにより、電源電圧−B(図1およ
び図2における「E」参照)をパワーアンプ12から必
要な電力を取り出すのに必要かつ十分な電圧(図1およ
び図2における「D」参照)まで低下させることにな
る。
DCコンバータ28がパワーアンプ12の出力(制御電
圧信号による制御入力)に応じてオン、オフ比を可変に
スイッチングすることにより、電源電圧−B(図1およ
び図2における「E」参照)をパワーアンプ12から必
要な電力を取り出すのに必要かつ十分な電圧(図1およ
び図2における「D」参照)まで低下させることにな
る。
【0011】即ち、この増幅回路によれば、図2に示す
ように、+側電源用DC−DCコンバータ24の出力電
圧(図1および図2における「B」参照)と−側電源用
DC−DCコンバータ28の出力電圧(図1および図2
における「D」参照)とは、パワーアンプ12の出力電
圧(図1および図2における「C」参照)に追従して変
化するので、パワーアンプ12の出力の大きさにかかわ
らず、パワーアンプ12内のパワートランジスタの熱に
よる損失を大幅に低減させることができる。
ように、+側電源用DC−DCコンバータ24の出力電
圧(図1および図2における「B」参照)と−側電源用
DC−DCコンバータ28の出力電圧(図1および図2
における「D」参照)とは、パワーアンプ12の出力電
圧(図1および図2における「C」参照)に追従して変
化するので、パワーアンプ12の出力の大きさにかかわ
らず、パワーアンプ12内のパワートランジスタの熱に
よる損失を大幅に低減させることができる。
【0012】また、+側電源用DC−DCコンバータ2
4と−側電源用DC−DCコンバータ28とはスイッチ
ング駆動であるため、ここにおける損失も小さなものと
なり、増幅回路全体としての効率は極めて高いものとな
る。
4と−側電源用DC−DCコンバータ28とはスイッチ
ング駆動であるため、ここにおける損失も小さなものと
なり、増幅回路全体としての効率は極めて高いものとな
る。
【0013】しかしながら、上記した増幅回路において
は、+側電源用DC−DCコンバータ24と−側電源用
DC−DCコンバータ28とは、スイッチング出力波形
を平滑してパワーアンプ12に供給するために平滑回路
を内蔵している。このため、パワーアンプ12に高域
(高周波数)かつ大振幅(大出力)の信号が入力された
際には、当該入力信号の急峻な立ち上がり時に電力供給
が追従することができず、パワーアンプ12の出力がク
リップしてしまい、パワーバンドワイズが高域で狭くな
る現象が発生していた。
は、+側電源用DC−DCコンバータ24と−側電源用
DC−DCコンバータ28とは、スイッチング出力波形
を平滑してパワーアンプ12に供給するために平滑回路
を内蔵している。このため、パワーアンプ12に高域
(高周波数)かつ大振幅(大出力)の信号が入力された
際には、当該入力信号の急峻な立ち上がり時に電力供給
が追従することができず、パワーアンプ12の出力がク
リップしてしまい、パワーバンドワイズが高域で狭くな
る現象が発生していた。
【0014】即ち、図3には、高域かつ大振幅の信号と
して周波数10kHzの大振幅の信号が出力されてパワ
ーアンプ12に入力された際における、図1に示す増幅
回路の各部における電圧波形を示すものであり、これを
参照しながら説明すると、周波数10kHzの大振幅の
信号が出力されてパワーアンプ12に入力された際に
は、当該入力信号の急峻な立ち上がり時に電力供給が追
従することができず(図1および図3における「B」、
「D」参照)、パワーアンプ12の出力(図1および図
3における「C」参照)がクリップしてしまい、パワー
バンドワイズが高域で狭くなるという問題点があった。
して周波数10kHzの大振幅の信号が出力されてパワ
ーアンプ12に入力された際における、図1に示す増幅
回路の各部における電圧波形を示すものであり、これを
参照しながら説明すると、周波数10kHzの大振幅の
信号が出力されてパワーアンプ12に入力された際に
は、当該入力信号の急峻な立ち上がり時に電力供給が追
従することができず(図1および図3における「B」、
「D」参照)、パワーアンプ12の出力(図1および図
3における「C」参照)がクリップしてしまい、パワー
バンドワイズが高域で狭くなるという問題点があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の増幅回路の有する問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、高効率化を図ると
ともに、高域(高周波数)かつ大振幅(大出力)の入力
信号の急峻な立ち上がりに対する追従性を向上させた増
幅回路を提供しようとするものである。
うな従来の増幅回路の有する問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、高効率化を図ると
ともに、高域(高周波数)かつ大振幅(大出力)の入力
信号の急峻な立ち上がりに対する追従性を向上させた増
幅回路を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、電源と、入
力信号を増幅するパワーアンプと、上記電源と上記パワ
ーアンプとの間に接続され、上記電源の電源電圧を低下
させて上記パワーアンプに供給する電源用DC−DCコ
ンバータとを有する増幅回路において、上記電源と上記
パワーアンプとの間に上記電源用DC−DCコンバータ
と並列に接続された補助電源回路とを有し、上記補助電
源回路は上記電源用DC−DCコンバータの出力電圧と
上記パワーアンプの出力電圧との相対電圧差が所定値よ
り小さくなったときに作動して上記パワーアンプに電圧
を供給し、上記電源用DC−DCコンバータの出力の立
ち遅れによる出力電圧の落ち込みを回復するようにした
ものである。
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、電源と、入
力信号を増幅するパワーアンプと、上記電源と上記パワ
ーアンプとの間に接続され、上記電源の電源電圧を低下
させて上記パワーアンプに供給する電源用DC−DCコ
ンバータとを有する増幅回路において、上記電源と上記
パワーアンプとの間に上記電源用DC−DCコンバータ
と並列に接続された補助電源回路とを有し、上記補助電
源回路は上記電源用DC−DCコンバータの出力電圧と
上記パワーアンプの出力電圧との相対電圧差が所定値よ
り小さくなったときに作動して上記パワーアンプに電圧
を供給し、上記電源用DC−DCコンバータの出力の立
ち遅れによる出力電圧の落ち込みを回復するようにした
ものである。
【0017】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、高域(高周波数)かつ大振幅(大出力)の
信号が入力されたときには、電源用DC−DCコンバー
タに代わって補助電源回路が電圧をパワーアンプに供給
することになるので、高域(高周波数)かつ大振幅(大
出力)の入力信号の急峻な立ち上がりに対する追従性が
向上する。
明によれば、高域(高周波数)かつ大振幅(大出力)の
信号が入力されたときには、電源用DC−DCコンバー
タに代わって補助電源回路が電圧をパワーアンプに供給
することになるので、高域(高周波数)かつ大振幅(大
出力)の入力信号の急峻な立ち上がりに対する追従性が
向上する。
【0018】また、高域(高周波数)かつ大振幅(大出
力)ではない信号が入力されたときには、電源用DC−
DCコンバータが、電源の電源電圧を低下させてパワー
アンプに供給するものであるので、増幅回路全体しては
効率の低下を抑制できる。
力)ではない信号が入力されたときには、電源用DC−
DCコンバータが、電源の電源電圧を低下させてパワー
アンプに供給するものであるので、増幅回路全体しては
効率の低下を抑制できる。
【0019】ここで、補助電源回路は、本発明のうち請
求項2に記載の発明のように、上記パワーアンプからの
出力を所定量だけシフトした電圧を生成して出力する基
本信号生成回路と、上記パワーアンプからの出力に関わ
らずに常に一定のDC電圧を生成して出力する最低電圧
設定回路と、上記基本信号生成回路の出力と上記最低電
圧設定回路の出力とを合成した電圧を出力するバッファ
ー回路とを有するようにして構成してもよい。
求項2に記載の発明のように、上記パワーアンプからの
出力を所定量だけシフトした電圧を生成して出力する基
本信号生成回路と、上記パワーアンプからの出力に関わ
らずに常に一定のDC電圧を生成して出力する最低電圧
設定回路と、上記基本信号生成回路の出力と上記最低電
圧設定回路の出力とを合成した電圧を出力するバッファ
ー回路とを有するようにして構成してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による増幅回路の実施の形態の一例を詳細に
説明する。
ら、本発明による増幅回路の実施の形態の一例を詳細に
説明する。
【0021】図4には、本発明による増幅回路の実施の
形態の一例を示すブロック図が示されている。なお、図
4に示す増幅回路においては、図1に示す従来の増幅回
路の構成と同一または相当する構成に関しては、図1に
おいて用いた符号と同一の符号を用いて示すことによ
り、その詳細な説明は省略する。
形態の一例を示すブロック図が示されている。なお、図
4に示す増幅回路においては、図1に示す従来の増幅回
路の構成と同一または相当する構成に関しては、図1に
おいて用いた符号と同一の符号を用いて示すことによ
り、その詳細な説明は省略する。
【0022】即ち、この図4に示す増幅回路は、図1に
示す従来の増幅回路と比較すると、+側回路においては
電源22とパワートランジスタ16との間に、+側電源
用DC−DCコンバータ24と並列に+側補助電源回路
30が接続されるとともに、−側回路においては電源2
6とパワートランジスタ18との間に、−側電源用DC
−DCコンバータ28と並列に−側補助電源回路32が
接続されている点において異なっている。
示す従来の増幅回路と比較すると、+側回路においては
電源22とパワートランジスタ16との間に、+側電源
用DC−DCコンバータ24と並列に+側補助電源回路
30が接続されるとともに、−側回路においては電源2
6とパワートランジスタ18との間に、−側電源用DC
−DCコンバータ28と並列に−側補助電源回路32が
接続されている点において異なっている。
【0023】なお、−側回路は+側回路と同様な構成と
なされているので、以下の説明においては、適宜に−側
回路の説明を省略して+側回路のみについて説明するこ
ととする。
なされているので、以下の説明においては、適宜に−側
回路の説明を省略して+側回路のみについて説明するこ
ととする。
【0024】この図4に示す増幅回路の+側回路におい
ては、+側電源用DC−DCコンバータ24の出力電圧
とパワーアンプ12の出力電圧とを常時比較し、+側電
源用DC−DCコンバータ24の出力電圧とパワーアン
プ12の出力電圧との相対電圧差が所定値より小さくな
ったときに+側補助電源回路30を作動させて、+側電
源用DC−DCコンバータ24の出力の立ち遅れによる
出力電圧の落ち込みを回復するようになされている。
ては、+側電源用DC−DCコンバータ24の出力電圧
とパワーアンプ12の出力電圧とを常時比較し、+側電
源用DC−DCコンバータ24の出力電圧とパワーアン
プ12の出力電圧との相対電圧差が所定値より小さくな
ったときに+側補助電源回路30を作動させて、+側電
源用DC−DCコンバータ24の出力の立ち遅れによる
出力電圧の落ち込みを回復するようになされている。
【0025】上記と同様に、この図4に示す増幅回路の
−側回路においては、−側電源用DC−DCコンバータ
28の出力電圧とパワーアンプ12の出力電圧とを常時
比較し、−側電源用DC−DCコンバータ28の出力電
圧とパワーアンプ12の出力電圧との相対電圧差が所定
値より小さくなったときに−側補助電源回路32を作動
させて、−側電源用DC−DCコンバータ28の出力の
立ち遅れによる出力電圧の落ち込みを回復するようにな
されている。
−側回路においては、−側電源用DC−DCコンバータ
28の出力電圧とパワーアンプ12の出力電圧とを常時
比較し、−側電源用DC−DCコンバータ28の出力電
圧とパワーアンプ12の出力電圧との相対電圧差が所定
値より小さくなったときに−側補助電源回路32を作動
させて、−側電源用DC−DCコンバータ28の出力の
立ち遅れによる出力電圧の落ち込みを回復するようにな
されている。
【0026】即ち、この図4に示す増幅回路において
は、+側電源用DC−DCコンバータ24の出力電圧と
パワーアンプ12の出力電圧との相対電圧差が所定値よ
り小さくなったときには+側補助電源回路30が作動さ
れ、また、−側電源用DC−DCコンバータ28の出力
電圧とパワーアンプ12の出力電圧との相対電圧差が所
定値より小さくなったときには−側補助電源回路32が
作動されることになるので、高域(高周波数)かつ大振
幅(大出力)の入力信号の急峻な立ち上がりに対する追
従性が向上するばかりでなく、あらゆる場合において+
側電源用DC−DCコンバータ24ならびに−側電源用
DC−DCコンバータ28の出力の立ち遅れによる出力
電圧の落ち込みを回復することができるようになる。
は、+側電源用DC−DCコンバータ24の出力電圧と
パワーアンプ12の出力電圧との相対電圧差が所定値よ
り小さくなったときには+側補助電源回路30が作動さ
れ、また、−側電源用DC−DCコンバータ28の出力
電圧とパワーアンプ12の出力電圧との相対電圧差が所
定値より小さくなったときには−側補助電源回路32が
作動されることになるので、高域(高周波数)かつ大振
幅(大出力)の入力信号の急峻な立ち上がりに対する追
従性が向上するばかりでなく、あらゆる場合において+
側電源用DC−DCコンバータ24ならびに−側電源用
DC−DCコンバータ28の出力の立ち遅れによる出力
電圧の落ち込みを回復することができるようになる。
【0027】例えば、この図4に示す増幅回路によれ
ば、パワーアンプ12に低域(低周波数)あるいは中域
(中周波数)の小振幅(小出力)ならびに大振幅(大出
力)の信号ならびに高域(高周波数)であっても小振幅
(小出力)の信号が入力された場合に、+側回路におい
ては、パワーアンプ12の出力(制御電圧信号による制
御入力)により+側電源用DC−DCコンバータ24が
作動され(+側補助電源回路30は作動されない。)、
従来の増幅回路(図1)と同様に、+側電源用DC−D
Cコンバータ24を用いて電源電圧+Bを低下させて+
側パワートランジスタ16を駆動するとともに、−側回
路においては、パワーアンプ12の出力(制御電圧信号
による制御入力)により−側電源用DC−DCコンバー
タ28が作動され(−側補助電源回路32は作動されな
い。)、従来の増幅回路(図1)と同様に、−側電源用
DC−DCコンバータ28を用いて電源電圧−Bを低下
させて−側パワートランジスタ18を駆動するものであ
る。この際の電源電流の流れは、図4における「通常動
作時の電源電流の流れ」に対応する。
ば、パワーアンプ12に低域(低周波数)あるいは中域
(中周波数)の小振幅(小出力)ならびに大振幅(大出
力)の信号ならびに高域(高周波数)であっても小振幅
(小出力)の信号が入力された場合に、+側回路におい
ては、パワーアンプ12の出力(制御電圧信号による制
御入力)により+側電源用DC−DCコンバータ24が
作動され(+側補助電源回路30は作動されない。)、
従来の増幅回路(図1)と同様に、+側電源用DC−D
Cコンバータ24を用いて電源電圧+Bを低下させて+
側パワートランジスタ16を駆動するとともに、−側回
路においては、パワーアンプ12の出力(制御電圧信号
による制御入力)により−側電源用DC−DCコンバー
タ28が作動され(−側補助電源回路32は作動されな
い。)、従来の増幅回路(図1)と同様に、−側電源用
DC−DCコンバータ28を用いて電源電圧−Bを低下
させて−側パワートランジスタ18を駆動するものであ
る。この際の電源電流の流れは、図4における「通常動
作時の電源電流の流れ」に対応する。
【0028】このように、+側補助電源回路30が作動
されることなく+側電源用DC−DCコンバータ24が
作動されるとともに、−側補助電源回路32が作動され
ることなく−側電源用DC−DCコンバータ28が作動
されている場合には、図5に示すように周波数1kHz
の大振幅の信号が信号源10から出力されてパワーアン
プ12に入力された際には、+側電源用DC−DCコン
バータ24がパワーアンプ12の出力(制御電圧信号に
よる制御入力)に応じてオン、オフ比を可変にスイッチ
ングすることにより、電源電圧+B(図4および図5に
おける「A」参照)をパワーアンプ12から必要な電力
を取り出すのに必要かつ十分な電圧(図4および図5に
おける「B」参照)まで低下させることになり、−側電
源用DC−DCコンバータ28がパワーアンプ12の出
力(制御電圧信号による制御入力)に応じてオン、オフ
比を可変にスイッチングすることにより、電源電圧−B
(図4および図5における「E」参照)をパワーアンプ
12から必要な電力を取り出すのに必要かつ十分な電圧
(図4および図5における「D」参照)まで低下させる
ことになる。
されることなく+側電源用DC−DCコンバータ24が
作動されるとともに、−側補助電源回路32が作動され
ることなく−側電源用DC−DCコンバータ28が作動
されている場合には、図5に示すように周波数1kHz
の大振幅の信号が信号源10から出力されてパワーアン
プ12に入力された際には、+側電源用DC−DCコン
バータ24がパワーアンプ12の出力(制御電圧信号に
よる制御入力)に応じてオン、オフ比を可変にスイッチ
ングすることにより、電源電圧+B(図4および図5に
おける「A」参照)をパワーアンプ12から必要な電力
を取り出すのに必要かつ十分な電圧(図4および図5に
おける「B」参照)まで低下させることになり、−側電
源用DC−DCコンバータ28がパワーアンプ12の出
力(制御電圧信号による制御入力)に応じてオン、オフ
比を可変にスイッチングすることにより、電源電圧−B
(図4および図5における「E」参照)をパワーアンプ
12から必要な電力を取り出すのに必要かつ十分な電圧
(図4および図5における「D」参照)まで低下させる
ことになる。
【0029】即ち、+側電源用DC−DCコンバータ2
4の出力電圧(図4および図5における「B」参照)と
−側電源用DC−DCコンバータ28の出力電圧(図4
および図5における「D」参照)とが、パワーアンプ1
2の出力電圧(図4および図5における「C」参照)に
追従して変化する。
4の出力電圧(図4および図5における「B」参照)と
−側電源用DC−DCコンバータ28の出力電圧(図4
および図5における「D」参照)とが、パワーアンプ1
2の出力電圧(図4および図5における「C」参照)に
追従して変化する。
【0030】一方、この図4に示す増幅回路によれば、
パワーアンプ12に高域(高周波数)かつ大振幅(大出
力)の信号が入力された場合に、+側回路においては、
パワーアンプ12の出力(制御電圧信号による制御入
力)により+側補助電源回路30が作動され、従来の増
幅回路(図1)とは異なり、+側補助電源回路30を用
いて電源電圧+Bを+側パワートランジスタ16に供給
して+側パワートランジスタ16を駆動するとともに、
−側回路においては、パワーアンプ12の出力(制御電
圧信号による制御入力)により−側補助電源回路32が
作動され、従来の増幅回路(図1)とは異なり、−側補
助電源回路32を用いて電源電圧−Bを−側パワートラ
ンジスタ18に供給して−側パワートランジスタ18を
駆動するものである。この際の電源電流の流れは、図4
における「高域・大振幅時の電源電流の流れ」に対応す
る。
パワーアンプ12に高域(高周波数)かつ大振幅(大出
力)の信号が入力された場合に、+側回路においては、
パワーアンプ12の出力(制御電圧信号による制御入
力)により+側補助電源回路30が作動され、従来の増
幅回路(図1)とは異なり、+側補助電源回路30を用
いて電源電圧+Bを+側パワートランジスタ16に供給
して+側パワートランジスタ16を駆動するとともに、
−側回路においては、パワーアンプ12の出力(制御電
圧信号による制御入力)により−側補助電源回路32が
作動され、従来の増幅回路(図1)とは異なり、−側補
助電源回路32を用いて電源電圧−Bを−側パワートラ
ンジスタ18に供給して−側パワートランジスタ18を
駆動するものである。この際の電源電流の流れは、図4
における「高域・大振幅時の電源電流の流れ」に対応す
る。
【0031】このように、+側電源用DC−DCコンバ
ータ24ではなくて+側補助電源回路30が使用され、
−側電源用DC−DCコンバータ28ではなくて−側補
助電源回路32が使用されている場合には、図6に示す
ように周波数10kHzの大振幅の信号が信号源10か
ら出力されてパワーアンプ12に入力された際には、+
側補助電源回路30の作動により電源電圧+Bをあまり
低下させずに、周波数10kHzの大振幅の入力信号の
急峻な立ち上がりに十分追従可能な電圧(図4および図
6における「B」参照)を+側パワートランジスタ16
に供給するものであり、−側補助電源回路32の作動に
より電源電圧−Bをあまり低下させずに、周波数10k
Hzの大振幅の入力信号の急峻な立ち上がりに十分追従
可能な電圧(図4および図6における「D」参照)を−
側パワートランジスタ18に供給するものである。
ータ24ではなくて+側補助電源回路30が使用され、
−側電源用DC−DCコンバータ28ではなくて−側補
助電源回路32が使用されている場合には、図6に示す
ように周波数10kHzの大振幅の信号が信号源10か
ら出力されてパワーアンプ12に入力された際には、+
側補助電源回路30の作動により電源電圧+Bをあまり
低下させずに、周波数10kHzの大振幅の入力信号の
急峻な立ち上がりに十分追従可能な電圧(図4および図
6における「B」参照)を+側パワートランジスタ16
に供給するものであり、−側補助電源回路32の作動に
より電源電圧−Bをあまり低下させずに、周波数10k
Hzの大振幅の入力信号の急峻な立ち上がりに十分追従
可能な電圧(図4および図6における「D」参照)を−
側パワートランジスタ18に供給するものである。
【0032】なお、「高域(高周波数)」としては任意
の周波数を設定することができるものであり、また同様
に、「大振幅(大出力)」としては任意の振幅値(出力
値)を設定することができることは勿論である。
の周波数を設定することができるものであり、また同様
に、「大振幅(大出力)」としては任意の振幅値(出力
値)を設定することができることは勿論である。
【0033】図7には従来の増幅回路(図1)の最大出
力周波数特性の一例が示されており、図8には本発明に
よる増幅回路(図4)の最大出力周波数特性の一例が示
されている(なお、図8においては、本発明による増幅
回路(図4)の最大出力周波数特性と比較のために、従
来の増幅回路(図1)の最大出力周波数特性が破線によ
り示されている。)。
力周波数特性の一例が示されており、図8には本発明に
よる増幅回路(図4)の最大出力周波数特性の一例が示
されている(なお、図8においては、本発明による増幅
回路(図4)の最大出力周波数特性と比較のために、従
来の増幅回路(図1)の最大出力周波数特性が破線によ
り示されている。)。
【0034】図7の最大出力周波数特性の一例から明ら
かなように、従来の増幅回路においては、周波数が約4
kHz頃から最大出力電圧が立ち下がりはじめ、周波数
が5kHz頃から一旦立ち上がりはじめるが、周波数が
約10kHz頃から再度急激に立ち下がりはじめるもの
である。
かなように、従来の増幅回路においては、周波数が約4
kHz頃から最大出力電圧が立ち下がりはじめ、周波数
が5kHz頃から一旦立ち上がりはじめるが、周波数が
約10kHz頃から再度急激に立ち下がりはじめるもの
である。
【0035】一方、図8の最大出力周波数特性の一例か
ら明らかなように、本発明のよる増幅回路(図4)にお
いては、周波数が約20kHzくらいまで最大出力電圧
が立ち下がることなくフラットな特性を得ることができ
るものである。
ら明らかなように、本発明のよる増幅回路(図4)にお
いては、周波数が約20kHzくらいまで最大出力電圧
が立ち下がることなくフラットな特性を得ることができ
るものである。
【0036】図9には、+側補助電源回路30および−
側補助電源回路32ならびに+側電源用DC−DCコン
バータ24および−側電源用DC−DCコンバータ28
の出力部の詳細な構成を示すブロック図が示されてい
る。
側補助電源回路32ならびに+側電源用DC−DCコン
バータ24および−側電源用DC−DCコンバータ28
の出力部の詳細な構成を示すブロック図が示されてい
る。
【0037】+側補助電源回路30は、+側出力制御用
基本信号生成回路30aと、+側出力制御信号最低電圧
設定回路30bと、バッファー回路30cと、パワーF
ET(POWER FET)30dとを有して構成され
ている。同様に、−側補助電源回路32は、−側出力制
御用基本信号生成回路32aと、−側出力制御信号最低
電圧設定回路32bと、バッファー回路32cと、パワ
ーFET(POWERFET)32dとを有して構成さ
れている。
基本信号生成回路30aと、+側出力制御信号最低電圧
設定回路30bと、バッファー回路30cと、パワーF
ET(POWER FET)30dとを有して構成され
ている。同様に、−側補助電源回路32は、−側出力制
御用基本信号生成回路32aと、−側出力制御信号最低
電圧設定回路32bと、バッファー回路32cと、パワ
ーFET(POWERFET)32dとを有して構成さ
れている。
【0038】なお、パワーFET30d、32dは、具
体的には、例えば、図9に示すように「POWER M
OS FET」により構成することができるが、パワー
FETに代えて、パワートランジスタ(POWER T
RANSISTOR)を用いるようにしてもよい。
体的には、例えば、図9に示すように「POWER M
OS FET」により構成することができるが、パワー
FETに代えて、パワートランジスタ(POWER T
RANSISTOR)を用いるようにしてもよい。
【0039】また、+側電源用DC−DCコンバータ2
4からパワーアンプ12のパワートランジスタ16へ供
給される変動する出力を「+SOURCE(ソース)」
と称し、−側電源用DC−DCコンバータ28からパワ
ーアンプ12のパワートランジスタ18へ供給される変
動する出力を「−SINK(シンク)」と称することと
する。
4からパワーアンプ12のパワートランジスタ16へ供
給される変動する出力を「+SOURCE(ソース)」
と称し、−側電源用DC−DCコンバータ28からパワ
ーアンプ12のパワートランジスタ18へ供給される変
動する出力を「−SINK(シンク)」と称することと
する。
【0040】なお、+側回路においては、パワーFET
30dのドレインと電源22とが接続され、パワーFE
T30dのソースと+側電源用DC−DCコンバータ2
4の出力部の+SOURCEの電源路(ソース電源路)
34とが接続されている。また、−側回路においては、
パワーFET32dのドレインと電源26とが接続さ
れ、パワーFET32dのソースと−側電源用DC−D
Cコンバータ28の出力部の−SINKの電源路(シン
ク電源路)36とが接続されている。
30dのドレインと電源22とが接続され、パワーFE
T30dのソースと+側電源用DC−DCコンバータ2
4の出力部の+SOURCEの電源路(ソース電源路)
34とが接続されている。また、−側回路においては、
パワーFET32dのドレインと電源26とが接続さ
れ、パワーFET32dのソースと−側電源用DC−D
Cコンバータ28の出力部の−SINKの電源路(シン
ク電源路)36とが接続されている。
【0041】そして、高域かつ大振幅以外の入力信号の
場合には、+側電源用DC−DCコンバータ24の出力
部のパワーFET24aからソース電源路34へ+SO
URCEが出力されるとともに、−側電源用DC−DC
コンバータ28の出力部のパワーFET28aからシン
ク電源路36へ−SINKが出力されることになる。
場合には、+側電源用DC−DCコンバータ24の出力
部のパワーFET24aからソース電源路34へ+SO
URCEが出力されるとともに、−側電源用DC−DC
コンバータ28の出力部のパワーFET28aからシン
ク電源路36へ−SINKが出力されることになる。
【0042】一方、高域かつ大振幅の入力信号の場合に
は、+側補助電源回路30のパワーFET30dからソ
ース電源路34へ+SOURCEが出力されるととも
に、−側補助電源回路32のパワーFET32dからシ
ンク電源路36へ−SINKが出力されることになる。
は、+側補助電源回路30のパワーFET30dからソ
ース電源路34へ+SOURCEが出力されるととも
に、−側補助電源回路32のパワーFET32dからシ
ンク電源路36へ−SINKが出力されることになる。
【0043】次に、図9に示す+側回路における各部の
電圧波形を示している図10を参照しながら、上記した
+側補助電源回路30の動作ならびに当該動作にともな
う電圧波形の変化について説明する。
電圧波形を示している図10を参照しながら、上記した
+側補助電源回路30の動作ならびに当該動作にともな
う電圧波形の変化について説明する。
【0044】なお、図9に示す−側回路における各部の
電圧波形は、図10に示す+側の電圧波形の上下対象の
波形となるものであるので図示を省略した。
電圧波形は、図10に示す+側の電圧波形の上下対象の
波形となるものであるので図示を省略した。
【0045】また、本発明の理解を容易にするために、
図10においては、周波数1kHzの大振幅の信号が信
号源10から出力されてパワーアンプ12に入力された
際の電圧波形を示すものとする。
図10においては、周波数1kHzの大振幅の信号が信
号源10から出力されてパワーアンプ12に入力された
際の電圧波形を示すものとする。
【0046】まず、A点においては、パワーアンプ12
からの出力の波形が制御入力として与えられる。
からの出力の波形が制御入力として与えられる。
【0047】そして、制御入力としてパワーアンプ12
の出力が+側出力制御用基本信号生成回路30aに入力
されると、+側出力制御用基本信号生成回路30aにお
いては、パワーアンプ12からの出力を+方向に所定量
だけシフトした電圧(B点電圧波形)を生成して出力す
る。なお、上記したシフト量に関しては、パワーアンプ
12からの出力状況に応じて適宜に切り換えて変更する
ようにしてもよい。
の出力が+側出力制御用基本信号生成回路30aに入力
されると、+側出力制御用基本信号生成回路30aにお
いては、パワーアンプ12からの出力を+方向に所定量
だけシフトした電圧(B点電圧波形)を生成して出力す
る。なお、上記したシフト量に関しては、パワーアンプ
12からの出力状況に応じて適宜に切り換えて変更する
ようにしてもよい。
【0048】一方、+側出力制御信号最低電圧設定回路
30bにおいては、パワーアンプ12からの出力に関わ
らず、常に一定のDC電圧(C点 電圧波形)を生成し
て出力している。なお、上記した一定のDC電圧として
は、例えば、「6.8V」を用いることができるが、
「0V」やマイナス電圧を用いるようにしてもよい。
30bにおいては、パワーアンプ12からの出力に関わ
らず、常に一定のDC電圧(C点 電圧波形)を生成し
て出力している。なお、上記した一定のDC電圧として
は、例えば、「6.8V」を用いることができるが、
「0V」やマイナス電圧を用いるようにしてもよい。
【0049】次に、D点においては、B点の電圧とC点
の電圧とを合成した電圧が得られるものである。
の電圧とを合成した電圧が得られるものである。
【0050】また、E点の電圧は、D点の電圧をバッフ
ァー回路30cのロス電圧(例えば、「0.6V」であ
る。)だけシフトしたものであり、基本的にはD点の電
圧に近似した電圧である。
ァー回路30cのロス電圧(例えば、「0.6V」であ
る。)だけシフトしたものであり、基本的にはD点の電
圧に近似した電圧である。
【0051】そして、図10においては、上記したよう
に、周波数1kHzの大振幅の信号が信号源10から出
力されてパワーアンプ12に入力された際の電圧を示し
ているので、F点における電圧としては、+側電源用D
C−DCコンバータ24の出力電圧が示されている。
に、周波数1kHzの大振幅の信号が信号源10から出
力されてパワーアンプ12に入力された際の電圧を示し
ているので、F点における電圧としては、+側電源用D
C−DCコンバータ24の出力電圧が示されている。
【0052】なお、E点(パワーFET30dのゲー
ト)には、所定の電圧が印加されているが、F点(ソー
ス)の電位が高いために、パワーFET30dのソース
電流(Is)は流れていない状態である。
ト)には、所定の電圧が印加されているが、F点(ソー
ス)の電位が高いために、パワーFET30dのソース
電流(Is)は流れていない状態である。
【0053】また、図11には、+側補助電源回路30
の具体的構成の一例の詳細回路図が示されており、図1
2には、高域大振幅の信号が信号源10から出力されて
パワーアンプ12に入力された際における+側補助電源
回路30の作動時の電圧波形が示されている。
の具体的構成の一例の詳細回路図が示されており、図1
2には、高域大振幅の信号が信号源10から出力されて
パワーアンプ12に入力された際における+側補助電源
回路30の作動時の電圧波形が示されている。
【0054】図11のD点では、バイアス回路によりト
ランジスタQZDLが常時オン(ON)しており、ツェ
ナー・ダイオードZD−Lに電流が流れて、シフト電圧
がツェナー・ダイオードZD−Lによって設定されてい
る。この状態であっても、補助電源としては基本的な動
作をするが、大電流を要する高域大出力動作時には、補
助電源として十分なドライブ能力(大電流出力)が得ら
れないことがある。
ランジスタQZDLが常時オン(ON)しており、ツェ
ナー・ダイオードZD−Lに電流が流れて、シフト電圧
がツェナー・ダイオードZD−Lによって設定されてい
る。この状態であっても、補助電源としては基本的な動
作をするが、大電流を要する高域大出力動作時には、補
助電源として十分なドライブ能力(大電流出力)が得ら
れないことがある。
【0055】よって、高域大出力時には高域大振幅出力
検出部が動作して、トランジスタQ ZDLをオフさせる
ことにより、シフト電圧がツェナー・ダイオードZD−
Hで設定されるようにしている。
検出部が動作して、トランジスタQ ZDLをオフさせる
ことにより、シフト電圧がツェナー・ダイオードZD−
Hで設定されるようにしている。
【0056】このように高域大出力時の適切なポイント
だけに、シフト電圧がハイ電圧に切り替えられることに
よって、本補助電源はあらゆる帯域の微少レベルから大
出力まで適切な動作を行うことができるものである。
だけに、シフト電圧がハイ電圧に切り替えられることに
よって、本補助電源はあらゆる帯域の微少レベルから大
出力まで適切な動作を行うことができるものである。
【0057】即ち、本補助電源回路は図11のD点にお
いて、ツェナー・ダイオードZD−Hが適切なタイミン
グ、かつ、領域で、オン(ON)となることによって、
高域(高周波数)かつ大振幅(大出力)の入力信号の急
峻な立ち上がりに対する追従性が更に向上されることに
なる。
いて、ツェナー・ダイオードZD−Hが適切なタイミン
グ、かつ、領域で、オン(ON)となることによって、
高域(高周波数)かつ大振幅(大出力)の入力信号の急
峻な立ち上がりに対する追従性が更に向上されることに
なる。
【0058】なお、上記した実施の形態においては、モ
ノラルの増幅回路に関して説明したが、本発明をステレ
オの増幅回路に適用できることは勿論である。
ノラルの増幅回路に関して説明したが、本発明をステレ
オの増幅回路に適用できることは勿論である。
【0059】なお、上記した実施の形態における+側出
力制御信号最低電圧設定回路30bの説明において、D
C電圧として「0V」やマイナス電圧を用いるようにし
てもよいと記載したが、+側出力制御信号最低電圧設定
回路30bと−側出力制御信号最低電圧設定回路32b
は省略することも可能である。
力制御信号最低電圧設定回路30bの説明において、D
C電圧として「0V」やマイナス電圧を用いるようにし
てもよいと記載したが、+側出力制御信号最低電圧設定
回路30bと−側出力制御信号最低電圧設定回路32b
は省略することも可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、高効率化を図るとともに、高域(高周波
数)かつ大振幅(大出力)の入力信号の急峻な立ち上が
りに対する追従性を向上させた増幅回路を提供すること
ができるという優れた効果を奏する。
ているので、高効率化を図るとともに、高域(高周波
数)かつ大振幅(大出力)の入力信号の急峻な立ち上が
りに対する追従性を向上させた増幅回路を提供すること
ができるという優れた効果を奏する。
【図1】従来の増幅回路のブロック図である。
【図2】周波数1kHzの大振幅信号入力時における従
来の増幅回路(図1)の各部の電圧波形図である。
来の増幅回路(図1)の各部の電圧波形図である。
【図3】周波数10kHzの大振幅信号入力時における
従来の増幅回路(図1)の各部の電圧波形図である。
従来の増幅回路(図1)の各部の電圧波形図である。
【図4】本発明による増幅回路の実施の形態の一例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図5】周波数1kHzの大振幅信号入力時における本
発明による増幅回路(図4)の各部の電圧波形図であ
る。
発明による増幅回路(図4)の各部の電圧波形図であ
る。
【図6】周波数10kHzの大振幅信号入力時における
本発明による増幅回路(図4)の各部の電圧波形図であ
る。
本発明による増幅回路(図4)の各部の電圧波形図であ
る。
【図7】従来の増幅回路(図1)の最大出力周波数特性
の一例を示す特性図である。
の一例を示す特性図である。
【図8】本発明による増幅回路(図4)の最大出力周波
数特性の一例を示す特性図である。
数特性の一例を示す特性図である。
【図9】本発明による増幅回路(図4)の要部詳細ブロ
ック図である。
ック図である。
【図10】本発明による増幅回路(図4)の要部詳細ブ
ロック図(図9)の各部の電圧波形図である。
ロック図(図9)の各部の電圧波形図である。
【図11】+側補助電源回路の詳細回路図である。
【図12】高域大振幅信号入力時における+側補助電源
回路作動時の各部の電圧波形図である。
回路作動時の各部の電圧波形図である。
10 信号源 12 パワーアンプ 14 電圧増幅回路 16、18 パワートランジスタ 20 スピーカー 22 電源(+B) 24 +側電源用DC−DCコンバータ 24a、28a、30d、32d パワーFET(P
OWER FET) 26 電源(−B) 28 −側電源用DC−DCコンバータ 30 +側補助電源回路 30a +側出力制御用基本信号生成回路 30b +側出力制御信号最低電圧設定回路 30c、32c バッファー回路 32 −側補助電源回路 32a −側出力制御用基本信号生成回路 32b −側出力制御信号最低電圧設定回路
OWER FET) 26 電源(−B) 28 −側電源用DC−DCコンバータ 30 +側補助電源回路 30a +側出力制御用基本信号生成回路 30b +側出力制御信号最低電圧設定回路 30c、32c バッファー回路 32 −側補助電源回路 32a −側出力制御用基本信号生成回路 32b −側出力制御信号最低電圧設定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J091 AA02 AA41 CA36 CA65 FA18 FP06 GP05 HA08 HA09 HA17 HA18 HA19 HA20 HA25 HA29 HA33 KA00 KA03 KA18 KA49 KA62 MA22 SA05 TA01 TA06 UW09 5J092 AA02 AA41 CA36 CA65 FA18 GR06 HA08 HA09 HA17 HA18 HA19 HA20 HA25 HA29 HA33 KA00 KA03 KA18 KA49 KA62 MA22 SA05 TA01 TA06
Claims (2)
- 【請求項1】 電源と、 入力信号を増幅するパワーアンプと、 前記電源と前記パワーアンプとの間に接続され、前記電
源の電源電圧を低下させて前記パワーアンプに供給する
電源用DC−DCコンバータとを有する増幅回路におい
て、 前記電源と前記パワーアンプとの間に前記電源用DC−
DCコンバータと並列に接続された補助電源回路とを有
し、 前記補助電源回路は前記電源用DC−DCコンバータの
出力電圧と前記パワーアンプの出力電圧との相対電圧差
が所定値より小さくなったときに作動して前記パワーア
ンプに電圧を供給し、前記電源用DC−DCコンバータ
の出力の立ち遅れによる出力電圧の落ち込みを回復する
ものである増幅回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の増幅回路において、 前記補助電源回路は、前記パワーアンプからの出力を所
定量だけシフトした電圧を生成して出力する基本信号生
成回路と、前記パワーアンプからの出力に関わらずに常
に一定のDC電圧を生成して出力する最低電圧設定回路
と、前記基本信号生成回路の出力と前記最低電圧設定回
路の出力とを合成した電圧を出力するバッファー回路と
を有するものである増幅回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002858A JP2001196864A (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 増幅回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002858A JP2001196864A (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 増幅回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001196864A true JP2001196864A (ja) | 2001-07-19 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011160031A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Ricoh Co Ltd | 音声音楽再生装置 |
CN118100809A (zh) * | 2024-03-07 | 2024-05-28 | 上海类比半导体技术有限公司 | 自适应调节供电电压的h类功率放大器 |
-
2000
- 2000-01-11 JP JP2000002858A patent/JP2001196864A/ja active Pending
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JP2011160031A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Ricoh Co Ltd | 音声音楽再生装置 |
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