JP2001196251A - 貫通形変流器の取付装置 - Google Patents
貫通形変流器の取付装置Info
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- H01F38/22—Instruments transformers for single phase AC
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成により貫通形変流器の固定および
電気的な遮蔽を行うことができ、コンパクトで且つ取付
作業の作業性に優れた貫通形変流器の取付装置を提供す
る。 【解決手段】 貫通導体を囲むようにしてL形環状構造
物1が配置されている。L形環状構造物1には貫通形変
流器2の厚さ方向の上面および下面に接する水平面1
a,1aと、貫通導体5と向い合う内周面1b,1bと
が形成されている。内周面1b,1bは接地電位とな
り、貫通導体5に対して貫通形変流器2を電気的に遮蔽
するようになっている。また、水平面1a,1aを貫通
形変流器2の厚さ方向に押圧するスタッド3が設置され
ている。
電気的な遮蔽を行うことができ、コンパクトで且つ取付
作業の作業性に優れた貫通形変流器の取付装置を提供す
る。 【解決手段】 貫通導体を囲むようにしてL形環状構造
物1が配置されている。L形環状構造物1には貫通形変
流器2の厚さ方向の上面および下面に接する水平面1
a,1aと、貫通導体5と向い合う内周面1b,1bと
が形成されている。内周面1b,1bは接地電位とな
り、貫通導体5に対して貫通形変流器2を電気的に遮蔽
するようになっている。また、水平面1a,1aを貫通
形変流器2の厚さ方向に押圧するスタッド3が設置され
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貫通形変流器の固定
構造と電気的な遮蔽構造に改良を加えた貫通形変流器の
取付装置に関するものである。
構造と電気的な遮蔽構造に改良を加えた貫通形変流器の
取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、貫通導体を収納したタンクに
貫通形変流器を取付ける取付装置が提案されている。図
5に示す例では、貫通導体5を収納した管路状のタンク
51の外側に取付スペースが設けられ、ここに貫通形変
流器2の厚さ方向の上下面を上下から挟む押え板41
a,41bが設置されている。これら押え板41a,4
1bにはスタッド3が設けられており、このスタッド3
にナット4がねじ込まれている。
貫通形変流器を取付ける取付装置が提案されている。図
5に示す例では、貫通導体5を収納した管路状のタンク
51の外側に取付スペースが設けられ、ここに貫通形変
流器2の厚さ方向の上下面を上下から挟む押え板41
a,41bが設置されている。これら押え板41a,4
1bにはスタッド3が設けられており、このスタッド3
にナット4がねじ込まれている。
【0003】以上のような貫通形変流器の取付装置にお
いて、スタッド3により上下両側の押え板41a,41
bを締め付ける。このとき、押え板41a,41bおよ
び貫通形変流器2の厚さ方向の上下面間に面圧が発生
し、摩擦力および引張力によって貫通形変流器5を軸方
向および半径方向双方について固定する。さらに、押え
板41bをタンク51に固定することにより貫通形変流
器2をタンク51の外側に取付けることができる。
いて、スタッド3により上下両側の押え板41a,41
bを締め付ける。このとき、押え板41a,41bおよ
び貫通形変流器2の厚さ方向の上下面間に面圧が発生
し、摩擦力および引張力によって貫通形変流器5を軸方
向および半径方向双方について固定する。さらに、押え
板41bをタンク51に固定することにより貫通形変流
器2をタンク51の外側に取付けることができる。
【0004】ところで、上述の構成による貫通形変流器
の取付装置では貫通導体5の電位に対し貫通形変流器2
を電気的に遮蔽するための遮蔽構造が必要である。図5
の貫通形変流器の取付装置ではタンク51が貫通形変流
器2の取付スペース部分で段状になるように構成され、
貫通形変流器2の内周側に遮蔽タンク壁51aが設置さ
れる。また、貫通形変流器2の内周側と貫通導体5との
間に遮蔽シールドが設置される場合もある。
の取付装置では貫通導体5の電位に対し貫通形変流器2
を電気的に遮蔽するための遮蔽構造が必要である。図5
の貫通形変流器の取付装置ではタンク51が貫通形変流
器2の取付スペース部分で段状になるように構成され、
貫通形変流器2の内周側に遮蔽タンク壁51aが設置さ
れる。また、貫通形変流器2の内周側と貫通導体5との
間に遮蔽シールドが設置される場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術ではタンク51の外部に貫通形変流器2を取付
けるための専用スペースを設けなくてはならず、また、
段状部分を形成して遮蔽タンク壁51aを設けるなど貫
通形変流器2の内周側に独立した電気的遮蔽構造が不可
欠であった。この結果、タンク51の形状や取付装置の
構成が複雑化し易く、取付装置の大形化や取付作業の作
業性の低下を招く要因となっていた。
従来技術ではタンク51の外部に貫通形変流器2を取付
けるための専用スペースを設けなくてはならず、また、
段状部分を形成して遮蔽タンク壁51aを設けるなど貫
通形変流器2の内周側に独立した電気的遮蔽構造が不可
欠であった。この結果、タンク51の形状や取付装置の
構成が複雑化し易く、取付装置の大形化や取付作業の作
業性の低下を招く要因となっていた。
【0006】本発明は以上の問題点を解決するために提
案されたものであり、その目的は、簡単な構成により貫
通形変流器の固定および電気的な遮蔽を行うことがで
き、コンパクトで且つ取付作業の作業性に優れた貫通形
変流器の取付装置を提供することにある。
案されたものであり、その目的は、簡単な構成により貫
通形変流器の固定および電気的な遮蔽を行うことがで
き、コンパクトで且つ取付作業の作業性に優れた貫通形
変流器の取付装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、貫通導体が収納されたタンクに貫通形変
流器を取付けるための貫通形変流器の取付装置におい
て、次のような特徴を有している。請求項1の発明は、
前記貫通導体を囲むようにして環状構造物が配置され、
前記環状構造物には前記貫通形変流器の厚さ方向の上面
又は下面もしくは上下面の両方に接する水平面と、前記
貫通導体と向い合う内周面とが形成され、前記環状構造
物の前記水平面には前記貫通形変流器の厚さ方向に前記
水平面を押圧する押圧部材が設置されたことを特徴とす
る。
め、本発明は、貫通導体が収納されたタンクに貫通形変
流器を取付けるための貫通形変流器の取付装置におい
て、次のような特徴を有している。請求項1の発明は、
前記貫通導体を囲むようにして環状構造物が配置され、
前記環状構造物には前記貫通形変流器の厚さ方向の上面
又は下面もしくは上下面の両方に接する水平面と、前記
貫通導体と向い合う内周面とが形成され、前記環状構造
物の前記水平面には前記貫通形変流器の厚さ方向に前記
水平面を押圧する押圧部材が設置されたことを特徴とす
る。
【0008】以上の構成を有する請求項1の発明では、
押圧部材が環状構造物の水平面を貫通形変流器の厚さ方
向に押圧することにより貫通形変流器の軸方向および半
径方向への移動を抑止して環状構造物に貫通形変流器を
固定する。つまり、環状構造物の水平面が従来の押え板
の役割を果たす。このとき、貫通導体と向い合う環状構
造物の内周面が貫通導体の電位に対して貫通形変流器を
電気的に遮蔽することができる。したがって、電気的な
遮蔽構造を別個に設けることなく、貫通導体を収納した
タンクの内側に環状構造物を直接収納することができ
る。この結果、段状の取付スペース部分を有するといっ
た複雑な形状のタンクは不要となる。また、貫通形変流
器を厚さ方向に押える押え板や電気的な遮蔽部材を省く
ことができる。これにより、貫通形変流器の取付装置の
簡素化を図ることができ、取付装置のコンパクト化およ
び取付作業性の向上に寄与することができる。
押圧部材が環状構造物の水平面を貫通形変流器の厚さ方
向に押圧することにより貫通形変流器の軸方向および半
径方向への移動を抑止して環状構造物に貫通形変流器を
固定する。つまり、環状構造物の水平面が従来の押え板
の役割を果たす。このとき、貫通導体と向い合う環状構
造物の内周面が貫通導体の電位に対して貫通形変流器を
電気的に遮蔽することができる。したがって、電気的な
遮蔽構造を別個に設けることなく、貫通導体を収納した
タンクの内側に環状構造物を直接収納することができ
る。この結果、段状の取付スペース部分を有するといっ
た複雑な形状のタンクは不要となる。また、貫通形変流
器を厚さ方向に押える押え板や電気的な遮蔽部材を省く
ことができる。これにより、貫通形変流器の取付装置の
簡素化を図ることができ、取付装置のコンパクト化およ
び取付作業性の向上に寄与することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の貫通形
変流器の取付装置において、前記環状構造物は金属製部
材から構成されたことを特徴とする。このような請求項
2の発明によれば、環状構造物の材質を金属とするの
で、剛性をもたせて貫通形変流器を確実に固定すること
ができる。また、環状構造物を接地電位とすることがで
きるため、貫通形変流器の電気的遮蔽において高い信頼
性を得ることができる。
変流器の取付装置において、前記環状構造物は金属製部
材から構成されたことを特徴とする。このような請求項
2の発明によれば、環状構造物の材質を金属とするの
で、剛性をもたせて貫通形変流器を確実に固定すること
ができる。また、環状構造物を接地電位とすることがで
きるため、貫通形変流器の電気的遮蔽において高い信頼
性を得ることができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1記載の貫通形
変流器の取付装置において、前記環状構造物は弾性部材
から構成され、前記環状構造物において前記貫通形変流
器と接する部分には導電部が形成されたことを特徴とす
る。このような請求項3の発明によれば、導電部の働き
により環状構造物を接地電位として貫通形変流器の電気
的遮蔽を確保すると同時に、弾性部材の弾力性によって
衝撃に対する緩衝効果を併せ持つことが可能である。
変流器の取付装置において、前記環状構造物は弾性部材
から構成され、前記環状構造物において前記貫通形変流
器と接する部分には導電部が形成されたことを特徴とす
る。このような請求項3の発明によれば、導電部の働き
により環状構造物を接地電位として貫通形変流器の電気
的遮蔽を確保すると同時に、弾性部材の弾力性によって
衝撃に対する緩衝効果を併せ持つことが可能である。
【0011】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載の貫通形変流器の取付装置において、1つの前記環
状構造物の内周面に複数の貫通形変流器が取付けられた
ことを特徴とする。以上の請求項4の発明によれば、単
一の環状構造物に複数の貫通形変流器を同時に固定する
ことができ、取付装置の構成をいっそう簡略化すること
ができる。
記載の貫通形変流器の取付装置において、1つの前記環
状構造物の内周面に複数の貫通形変流器が取付けられた
ことを特徴とする。以上の請求項4の発明によれば、単
一の環状構造物に複数の貫通形変流器を同時に固定する
ことができ、取付装置の構成をいっそう簡略化すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施の形
態の1例について図1から図4を用いて説明する。な
お、下記の実施の形態において、図5に示した従来例と
同一の部材に関しては同一の符号を付し、説明を省略す
る。
態の1例について図1から図4を用いて説明する。な
お、下記の実施の形態において、図5に示した従来例と
同一の部材に関しては同一の符号を付し、説明を省略す
る。
【0013】(1)第1の実施の形態 [構成]第1の実施の形態は請求項1の発明に対応する
もので、図1は第1の実施の形態の断面図である。図に
示すように、貫通導体5を囲むようにして断面が向い合
うL形であるL形環状構造物1が配置されている。この
L形環状構造物1には貫通形変流器2の厚さ方向の上面
および下面に接する2つの水平面1a,1aと、貫通導
体5と向い合う2つの内周面1b,1bとが形成されて
いる。さらに、L形環状構造物1の水平面1a,1aに
は貫通形変流器2の厚さ方向に水平面1a,1aを押圧
するスタッド3が設置され、スタッド3にはナット4が
ねじ込まれている。
もので、図1は第1の実施の形態の断面図である。図に
示すように、貫通導体5を囲むようにして断面が向い合
うL形であるL形環状構造物1が配置されている。この
L形環状構造物1には貫通形変流器2の厚さ方向の上面
および下面に接する2つの水平面1a,1aと、貫通導
体5と向い合う2つの内周面1b,1bとが形成されて
いる。さらに、L形環状構造物1の水平面1a,1aに
は貫通形変流器2の厚さ方向に水平面1a,1aを押圧
するスタッド3が設置され、スタッド3にはナット4が
ねじ込まれている。
【0014】[作用効果]以上のような構成を有する第
1の実施の形態では、水平面1a,1aの間に貫通形変
流器2を挟み、スタッド3により水平面1a,1aを貫
通形変流器2の厚さ方向に締め付ける。つまり、L形環
状構造物1の水平面1a,1aが図5に示した従来例の
押え板41の役割を果たすことになり、水平面1a,1
aおよび貫通形変流器2の厚さ方向の上下面間に面圧が
発生し、摩擦力および引張力によって貫通形変流器5を
軸方向および半径方向双方について固定する。そして、
貫通導体2を収納したタンク(図示せず)の内側にL形
環状構造物1を直接収納し、固定する。このとき、L形
環状構造物1は接地部分に取り付けられるのが一般的で
ある。そのため、L形環状構造物1の内周面1b,1b
は接地電位となり、高電圧の貫通導体5に対して貫通形
変流器2を電気的に遮蔽することができる。
1の実施の形態では、水平面1a,1aの間に貫通形変
流器2を挟み、スタッド3により水平面1a,1aを貫
通形変流器2の厚さ方向に締め付ける。つまり、L形環
状構造物1の水平面1a,1aが図5に示した従来例の
押え板41の役割を果たすことになり、水平面1a,1
aおよび貫通形変流器2の厚さ方向の上下面間に面圧が
発生し、摩擦力および引張力によって貫通形変流器5を
軸方向および半径方向双方について固定する。そして、
貫通導体2を収納したタンク(図示せず)の内側にL形
環状構造物1を直接収納し、固定する。このとき、L形
環状構造物1は接地部分に取り付けられるのが一般的で
ある。そのため、L形環状構造物1の内周面1b,1b
は接地電位となり、高電圧の貫通導体5に対して貫通形
変流器2を電気的に遮蔽することができる。
【0015】以上のような第1の実施の形態によれば、
貫通導体5を収納するタンクの形状に関してもシンプル
なもので済み、また、貫通形変流器2を厚さ方向に押え
る押え板や電気的な遮蔽部材を独立して設ける必要がな
い。したがって、貫通形変流器の取付装置を簡素化する
ことができ、取付装置のコンパクト化や取付作業性の向
上が可能となる。
貫通導体5を収納するタンクの形状に関してもシンプル
なもので済み、また、貫通形変流器2を厚さ方向に押え
る押え板や電気的な遮蔽部材を独立して設ける必要がな
い。したがって、貫通形変流器の取付装置を簡素化する
ことができ、取付装置のコンパクト化や取付作業性の向
上が可能となる。
【0016】(2)第2の実施の形態 [構成]第2の実施の形態は請求項4の発明に対応する
もので、図2は第2の実施の形態の断面図である。第2
の実施の形態は、1つの環状構造物の内周面に貫通形変
流器2a,2bを上下2段に取付けるようにした点に特
徴がある。すなわち、貫通導体5を囲むようにして断面
が横に倒れたT形であるT形環状構造物12が配置され
ている。このT形環状構造物12には貫通形変流器2
a,2bの厚さ方向の上面または下面に接する1つの水
平面12aと、貫通導体5と向い合う1つの内周面12
bとが形成されている。貫通形変流器2a,2bは水平
面12aを挟むようにしてT形環状構造物12に配置さ
れる。なお、上側の貫通形変流器2aの上面および下側
の貫通形変流器2bの下面には押え板11,11が配置
されており、これら押え板11,11および水平面12
aにスタッド3が設置されている。
もので、図2は第2の実施の形態の断面図である。第2
の実施の形態は、1つの環状構造物の内周面に貫通形変
流器2a,2bを上下2段に取付けるようにした点に特
徴がある。すなわち、貫通導体5を囲むようにして断面
が横に倒れたT形であるT形環状構造物12が配置され
ている。このT形環状構造物12には貫通形変流器2
a,2bの厚さ方向の上面または下面に接する1つの水
平面12aと、貫通導体5と向い合う1つの内周面12
bとが形成されている。貫通形変流器2a,2bは水平
面12aを挟むようにしてT形環状構造物12に配置さ
れる。なお、上側の貫通形変流器2aの上面および下側
の貫通形変流器2bの下面には押え板11,11が配置
されており、これら押え板11,11および水平面12
aにスタッド3が設置されている。
【0017】[作用効果]以上のような構成を有する第
2の実施の形態では、押え板11同士間をスタッド3で
締め付けることにより、貫通形変流器2a,2bに面圧
を与えて2段の貫通形変流器2a,2bをT形環状構造
物12に同時に固定する一方、T形環状構造物12の内
周面12bが貫通形変流器2a,2bおよび押え板11
を貫通導体5に対して電気的に遮蔽することができる。
このため、1つのT形環状構造物12に対して複数の貫
通形変流器2a,2bを同時に固定でき、取付装置の構
成をいっそう簡略化することが可能である。
2の実施の形態では、押え板11同士間をスタッド3で
締め付けることにより、貫通形変流器2a,2bに面圧
を与えて2段の貫通形変流器2a,2bをT形環状構造
物12に同時に固定する一方、T形環状構造物12の内
周面12bが貫通形変流器2a,2bおよび押え板11
を貫通導体5に対して電気的に遮蔽することができる。
このため、1つのT形環状構造物12に対して複数の貫
通形変流器2a,2bを同時に固定でき、取付装置の構
成をいっそう簡略化することが可能である。
【0018】(3)他の実施の形態 なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものでは
なく、環状構造物の材質は適宜選択自在であり、請求項
2の発明に対応する実施の形態では金属製部材から環状
構造物を構成する。このような実施の形態によれば、環
状構造物に剛性をもたせることができるので貫通形変流
器の固定が確実になり、且つ環状構造物を容易に接地電
位として貫通形変流器の電気的遮蔽において高い信頼性
を確保できる。
なく、環状構造物の材質は適宜選択自在であり、請求項
2の発明に対応する実施の形態では金属製部材から環状
構造物を構成する。このような実施の形態によれば、環
状構造物に剛性をもたせることができるので貫通形変流
器の固定が確実になり、且つ環状構造物を容易に接地電
位として貫通形変流器の電気的遮蔽において高い信頼性
を確保できる。
【0019】また、請求項3の発明に対応する実施の形
態では、弾性部材から環状構造物を構成し、貫通形変流
器と接する部分に導電部を形成する。弾性部材の具体的
な材料としては、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等、
成型性に富んだ材料が挙げられる。このような実施の形
態によれば、導電部により環状構造物を接地電位として
貫通形変流器の電気的遮蔽を行うと共に、弾性部材の弾
力性によって衝撃に対する緩衝効果が得ることができ
る。
態では、弾性部材から環状構造物を構成し、貫通形変流
器と接する部分に導電部を形成する。弾性部材の具体的
な材料としては、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等、
成型性に富んだ材料が挙げられる。このような実施の形
態によれば、導電部により環状構造物を接地電位として
貫通形変流器の電気的遮蔽を行うと共に、弾性部材の弾
力性によって衝撃に対する緩衝効果が得ることができ
る。
【0020】さらに、第1の実施の形態の変形例として
図3に示すような実施の形態がある。この実施の形態に
おけるL形環状構造物21では、断面が向い合うL形で
はなく、断面が同じ方向に向くL形となっている。すな
わち、貫通導体5に対して下側の内周面21bが貫通形
変流器2全体を遮蔽し、上側の内周面21aがナット4
を遮蔽するように配置されている。したがって、より電
気的な遮蔽効果が大きい貫通形変流器の取付装置を得る
ことができる。また、図4に示す実施の形態は図3の変
形例であり、複数の貫通形変流器2を固定する場合にお
けるL字環状構造物31および押え板32の組み合わせ
た例である。
図3に示すような実施の形態がある。この実施の形態に
おけるL形環状構造物21では、断面が向い合うL形で
はなく、断面が同じ方向に向くL形となっている。すな
わち、貫通導体5に対して下側の内周面21bが貫通形
変流器2全体を遮蔽し、上側の内周面21aがナット4
を遮蔽するように配置されている。したがって、より電
気的な遮蔽効果が大きい貫通形変流器の取付装置を得る
ことができる。また、図4に示す実施の形態は図3の変
形例であり、複数の貫通形変流器2を固定する場合にお
けるL字環状構造物31および押え板32の組み合わせ
た例である。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、貫
通導体を囲むようにして環状構造物を配置し、この環状
構造物に貫通形変流器の厚さ方向の面に接する水平面
と、貫通導体と向い合う内周面とを形成するという極め
て簡単な構成により、貫通形変流器の固定と貫通導体に
対する電気的遮蔽を兼ねさせることができ、コンパクト
で且つ取付作業の作業性に優れた貫通形変流器の取付装
置を提供をすることができる。
通導体を囲むようにして環状構造物を配置し、この環状
構造物に貫通形変流器の厚さ方向の面に接する水平面
と、貫通導体と向い合う内周面とを形成するという極め
て簡単な構成により、貫通形変流器の固定と貫通導体に
対する電気的遮蔽を兼ねさせることができ、コンパクト
で且つ取付作業の作業性に優れた貫通形変流器の取付装
置を提供をすることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の断面図。
【図3】本発明の他の実施の形態の断面図。
【図4】本発明の他の実施の形態の断面図。
【図5】従来の貫通形変流器の取付装置を示す断面図。
1,21,31…L形環状構造物 1a,12a…水平面 1b,12b,21a,21b…内周面 2,2a,2b…貫通形変流器 3…スタッド 4…ナット 5…貫通導体 11,32,41…押え板 12…T形環状構造物 51…タンク 51a…遮蔽タンク壁
Claims (4)
- 【請求項1】 貫通導体が収納されたタンクに貫通形変
流器を取付けるための貫通形変流器の取付装置におい
て、 前記貫通導体を囲むようにして環状構造物が配置され、 前記環状構造物には前記貫通形変流器の厚さ方向の上面
又は下面もしくは上下面の両方に接する水平面と、前記
貫通導体と向い合う内周面とが形成され、 前記環状構造物の前記水平面には前記貫通形変流器の厚
さ方向に前記水平面を押圧する押圧部材が設置されたこ
とを特徴とする貫通形変流器の取付装置。 - 【請求項2】 前記環状構造物は金属製部材から構成さ
れたことを特徴とする請求項1記載の貫通形変流器の取
付装置。 - 【請求項3】 前記環状構造物は弾性部材から構成さ
れ、前記環状構造物において前記貫通形変流器と接する
部分には導電部が形成されたことを特徴とする請求項1
記載の貫通形変流器の取付装置。 - 【請求項4】 1つの前記環状構造物の内周面に複数の
貫通形変流器が取付けられたことを特徴とする請求項
1、2または3記載の貫通形変流器の取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002002A JP2001196251A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 貫通形変流器の取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002002A JP2001196251A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 貫通形変流器の取付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001196251A true JP2001196251A (ja) | 2001-07-19 |
Family
ID=18531162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000002002A Pending JP2001196251A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 貫通形変流器の取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001196251A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102013311A (zh) * | 2010-11-16 | 2011-04-13 | 东北电力大学 | 压力式电流互感器 |
EP3979278A1 (de) * | 2020-10-05 | 2022-04-06 | Siemens Energy Global GmbH & Co. KG | Stromwandlermodul für eine schaltanlage und entsprechende schaltanlage |
-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000002002A patent/JP2001196251A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102013311A (zh) * | 2010-11-16 | 2011-04-13 | 东北电力大学 | 压力式电流互感器 |
EP3979278A1 (de) * | 2020-10-05 | 2022-04-06 | Siemens Energy Global GmbH & Co. KG | Stromwandlermodul für eine schaltanlage und entsprechende schaltanlage |
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