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JP2001195496A - リサイクル処理管理システム、リサイクル処理管理方法およびリサイクル処理管理データベース - Google Patents

リサイクル処理管理システム、リサイクル処理管理方法およびリサイクル処理管理データベース

Info

Publication number
JP2001195496A
JP2001195496A JP2000002596A JP2000002596A JP2001195496A JP 2001195496 A JP2001195496 A JP 2001195496A JP 2000002596 A JP2000002596 A JP 2000002596A JP 2000002596 A JP2000002596 A JP 2000002596A JP 2001195496 A JP2001195496 A JP 2001195496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separated
specifying information
lot
information
next process
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000002596A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Fujisaki
克己 藤崎
Satoshi Hori
聡 堀
Masahito Hanada
雅人 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000002596A priority Critical patent/JP2001195496A/ja
Publication of JP2001195496A publication Critical patent/JP2001195496A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル処理の途中に実績テーブルのデー
タ入力を行なうことができ、かつリサイクル処理の内容
が変更になった場合でもデータベースの変更を容易に行
なうこと。 【解決手段】 分別物ID、分別物の発生工程ID、分
別物の次工程IDからなるレコードが格納された分別物
マスタ43と、処理ロットを示すロットID、分別物I
D、得られた分別物の次工程を示す次工程ID、分別物
の重量からなるレコードが格納された実績テーブル41
3とを有するデータベース4、実績データベースにデー
タを入力する際に分別物マスタ43を検索して入力すべ
き分別物の情報を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家電あるいは自
動車等の電子・電気機器のリサイクルに関し、特にリサ
イクルの処理状況を逐次把握することができ、外部から
データの提示を求められた場合には即座に回答すること
が可能で、詳細なリサイクル率の算出やリサイクル工場
の運転計画立案に役立つデータを提供することが可能な
リサイクル処理管理システムおよびリサイクル処理管理
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は特開平11−244836号公
報に記載されたリサイクル素材回収率演算装置の構成図
である。201はリサイクル素材回収率演算装置であ
り、202は製品素材情報データベースであり、この製
品素材情報データベース202は製品素材情報保持手段
203、型名/代表型名対応情報保持手段204、型名
検索手段205、特徴検索手段206、データベース入
出力部207とからなる。ここで製品素材情報あとは、
製品に含有される有価物の素材別の構成比率であり、製
品の素材別の重量の計算に用いられるものである。
【0003】リサイクル素材回収率演算装置201は、
さらに素材予測回収量演算手段208、素材予測回収量
蓄積手段209、素材予測回収量保持手段2010、素
材回収実績量蓄積手段2011、素材回収実績量保持手
段2012、素材回収率演算手段2013を有する。
【0004】以下このリサイクル素材回収率演算装置の
動作について説明する。型名検索手段205は製品の型
名のキーワードとして製品素材情報保持手段203が保
持する型名に対応した製品素材情報の検索を行なう。次
に型名検索手段205は、入力した型名で製品素材情報
を抽出出来た場合には、次の処理を行なう。
【0005】素材予測回収量演算手段208は、製品素
材情報データベース202から抽出された製品素材情報
をデータベース入出力部207を通して入力し、製品素
材情報から該製品の素材別予測回収量を計算する。素材
予測回収量は製品重量に有価物の素材構成比率を乗じて
計算を行い、素材別の予測回収量の計算を行なう。そし
て、素材回収量蓄積手段209は素材予測回収量演算手
段208によって計算された素材別予測回収量を素材予
測回収量保持手段2010へ格納する。素材予測回収量
保持手段2010は素材別予測回収量をデータファイル
として保持する。
【0006】素材回収実績量蓄積手段2011は、家電
品、OA機器、自動車などの工業製品廃棄物を分解、破
砕、選別処理し、有価物の回収を行なう廃棄物処理プラ
ントにより回収された有価物の素材別回収実績量を、素
材回収実績量保持手段2012に格納する。素材回収実
績量保持手段2012は格納された素材別回収実績量を
データファイルとして保持する。素材回収率演算手段2
013は、素材予測回収量保持手段2010に蓄積され
ている素材別予測回収量と、素材回収実績量保持手段2
012に蓄積されている素材別回収実績量とから、素材
別の回収率を計算する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のリサイクル素材
回収率演算装置は、素材別回収実績量を格納するもの
の、リサイクル処理の途中段階でのデータを保持しない
ため、リサイクル処理が仕掛り中の廃棄物を管理するこ
とができなかった。また、リサイクル処理の最中には複
数の廃棄物を組み合わせてロット編成を行い、この編成
を各段階で複数回行いながら最終的な分別物に分けるこ
とになるが、従来のリサイクル素材回収率演算装置はこ
のようなロット編成には対応することができなかった。
さらに、リサイクル処理の流れに変更があった場合に、
データベースの変更を容易に行なうことができなかっ
た。
【0008】この発明はかかる問題を解決するものであ
り、リサイクル処理の途中に実績テーブルのデータ入力
を行なうことができ、かつリサイクル処理の内容が変更
になった場合でもデータベースの変更を容易に行なうこ
とができるリサイクル処理管理方法およびリサイクル処
理管理装置を得ることを目的とする。また、処理段階で
ロット編成を変更する場合でも廃棄物のリサイクル率を
算出することができるリサイクル処理管理装置を得るこ
とを目的とする。さらに、前工程の実績から次工程の処
理に至る経過を認識することができるリサイクル処理管
理データベースを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明におけるリサイ
クル処理管理方法は、廃棄物に対して複数の処理を施す
リサイクル処理に適用され、前記廃棄物から得られる分
別物の分別物特定情報、当該分別物の発生工程を示す発
生工程特定情報および当該分別物に対して施すべき次工
程を示す次工程特定情報とを対応させて格納した分別物
マスタと、前記処理を施した結果得られた分別物の実績
情報を格納する実績テーブルとを有するデータベースを
用いるリサイクル処理管理方法であって、処理すべき工
程と当該処理を施すべき対象物とを設定する設定ステッ
プと、前記設定された処理を実行する処理実行ステップ
と、前記分別物マスタを検索し、前記設定された処理を
施すことによって得られる分別物の前記分別物特定情報
および前記次工程特定情報を抽出する分別物マスタ検索
ステップと、前記分別物マスタ検索ステップで抽出した
分別物に対応する前記実績情報の入力を指示する入力指
示ステップと、前記入力指示に基づいて入力された実績
情報、前記分別物マスタ検索ステップにおいて抽出した
前記次工程特定情報および前記分別物特定情報とを互い
に対応させて前記実績テーブルに格納する第1実績格納
ステップとを有する。
【0010】また、前記実績テーブルを検索し、特定の
次工程特定情報が対応付けられた分別物特定情報を抽出
する実績テーブル検索ステップと、前記抽出した分別物
特定情報で示される分別物を選択し、前記次工程を施す
対象物として設定する次工程設定ステップとを有する。
【0011】さらに、前記設定ステップにおいて設定さ
れた工程の工程特定情報、前記次工程特定情報および前
記次工程設定ステップにおいて選択された分別物の分別
物特定情報を対応させて仕掛りテーブルに格納する仕掛
りテーブル格納ステップを有する。
【0012】さらにまた、前記次工程設定ステップにお
いて設定された処理を実行する次工程実行ステップと、
前記次工程実行ステップの処理で得られた分別物の実績
情報、当該分別物の分別物特定情報および当該分別物の
次工程特定情報とを互いに対応させて前記実績テーブル
に格納する第2実績格納ステップとを有する。
【0013】また、前記設定ステップにおいて複数の対
象物を特定した際に、当該対象物の組み合わせを示す第
1ロット特定情報を発行し、前記第1実績格納ステップ
において、前記第1ロット特定情報を前記実績テーブル
に格納し、前記次工程設定ステップにおいて複数の分別
物を選択した際に、当該分別物の組み合わせを特定する
第2ロット特定情報を発行し、前記仕掛りテーブル格納
ステップにおいて、前記第1ロット特定情報および前記
第2ロット特定情報を前記仕掛りテーブルに格納する。
【0014】この発明におけるリサイクル処理管理シス
テムは、廃棄物に対して複数の処理を施すリサイクル処
理を管理するリサイクル処理管理システムであって、前
記廃棄物から得られる分別物の分別物特定情報、当該分
別物の発生工程を特定する発生工程特定情報および当該
分別物に対して施すべき次工程を特定する次工程特定情
報とを対応させて格納した分別物マスタと、前記処理を
施した結果得られた分別物の実績情報を格納する実績テ
ーブルとを有するデータベースと、処理すべき工程と当
該処理を施すべき対象物とを設定する設定手段と、前記
分別物マスタを検索し、前記設定された処理を施すこと
によって得られる分別物の前記分別物特定情報および前
記次工程特定情報を抽出する分別物マスタ検索手段と、
当該分別物マスタ検索手段により抽出した分別物に対応
する前記実績情報の入力を指示する入力指示手段と、前
記入力指示に基づいて入力された実績情報、前記分別物
マスタ検索手段によって抽出した前記次工程特定情報お
よび前記分別物特定情報とを互いに対応させて前記実績
テーブルに格納する格納手段とを有する。
【0015】また、前記実績テーブルを検索し、特定の
次工程特定情報が対応付けられた分別物特定情報を抽出
する実績テーブル検索手段と、前記抽出した分別物特定
情報で示される分別物を選択し、前記次工程を施す対象
物として設定する次工程設定手段とを有する。
【0016】さらに、前記データベースは前記次工程設
定手段によって設定された対象物に関する情報を格納す
る仕掛りテーブルを有し、前記格納手段は、前記設定手
段において設定された工程の工程特定情報、前記次工程
特定情報および前記次工程設定手段において設定された
分別物の分別物特定情報を前記仕掛りテーブルに格納す
る。
【0017】この発明におけるリサイクル処理管理シス
テムは、廃棄物に対する複数の処理の途中で、前工程に
よって得られた分別物を複数組み合わせて処理対象物の
ロット編成を変更して次工程に移行させるリサイクル処
理に適用されるリサイクル処理管理システムであって、
受け付けた廃棄物を特定する処理品目特定情報と当該廃
棄物の重量データとが対応付けられて格納された入庫ス
トックテーブル、前記処理品目特定情報と前記廃棄物の
マテリアルバランスデータとが対応付けられて格納され
た基準マスタ、前記受け付けた廃棄物に対して前記リサ
イクル処理が施された結果得られた分別物の重量データ
を格納する実績テーブルを有するデータベースと、前記
リサイクル処理によって分別物を得るまでのロット編成
の経過に基づき、前記入庫ストックテーブルから前記廃
棄物の重量データ、前記実績テーブルから前記分別物の
重量データおよび前記基準マスタから前記マテリアルバ
ランスデータを取り出し、これら取り出したデータを用
いて按分計算することにより、前記廃棄物のリサイクル
率を算出する演算手段とを有する。
【0018】この発明におけるリサイクル処理管理デー
タベースは、廃棄物に対する複数の処理の途中で、前工
程によって得られた分別物を複数組み合わせて処理対象
物のロット編成を変更して次工程に移行させるリサイク
ル処理に適用するリサイクル処理管理データベースであ
って、前記前工程におけるロットを特定する第1ロット
特定情報、前記前工程の結果得られた分別物を特定する
分別物特定情報、当該分別物の実績情報および当該分別
物に対して施すべき次工程を特定する次工程特定情報を
有するレコードを複数格納する実績テーブルと、前記第
1ロット特定情報、前記次工程を行なう分別物を特定す
る分別物特定情報、前記次工程でのロットを特定する第
2ロット特定情報、前記次工程特定情報を有するレコー
ドを複数格納する仕掛りテーブルと、前記第2ロット特
定情報、前記次工程特定情報を有するレコードを複数格
納するロットデータテーブルとを有し、前記実績テーブ
ルのレコードと前記仕掛りテーブルのレコードとは前記
第1ロット特定情報および前記分別物特定情報によって
関連付けし、前記仕掛りテーブルのレコードと前記ロッ
トテーブルのレコードとは前記第2ロット特定情報によ
って関連付けた。
【0019】また、前記次工程の後さらに次の工程が行
われる場合には、前記第2ロット特定情報、前記次工程
の結果得られた分別物を特定する分別物特定情報、当該
分別物の実績情報および当該分別物に対して施すべき次
工程特定情報を有するレコードが前記実績テーブルに格
納される。
【0020】さらに、廃棄物を受け付けたときに付され
る受付特定情報、廃棄物の内容を特定する処理品目特定
情報、解体処理のために編成した解体ロットを特定する
解体ロット特定情報とを有するレコードを格納する解体
用仕掛りテーブルとを有し、前記ロットデータテーブル
には、前記解体用仕掛りテーブルから取り出した前記解
体ロット特定情報および解体後の次工程を示す次工程特
定情報とを有するレコードを格納する。
【0021】
【発明の実施の形態】<全体構成>図1はこの発明のリ
サイクル処理管理システムの機器構成を示す図である。
本リサイクル処理管理システムを採用したリサイクル処
理工場内には、複数の計算機1000が配設されてい
る。計算機1000は、本体1000a、ディスプレイ
1000b、キーボード1000cからなり、さらにト
ラックスケール1000d、バーコードスキャナ100
0e、およびプリンタ1000fが接続されている。
【0022】トラックスケール1000dは、トラック
の重量を積載物を載せたまま計測することができる巨大
なはかりである。また、バーコードスキャナ1000e
は、バーコード等を読み込むことが可能な後述の各種入
力機器から、赤外線通信等の無線伝送あるいはケーブル
伝送によりデータを受信する受信部である。
【0023】計算機1000は、他の計算機1000や
ネットワークサーバ1001とLAN接続され、更に
は、ルータ1002を介して、他のLANにも接続され
ている。そして、更には、ネットワークサーバ1004
およびゲートウェイ1005を介してインターネットに
接続されている。そして、インターネットには、処理業
者用の計算機1006、排出業者用の計算機1007お
よび運搬業者用の計算機1008が接続されている。こ
の実施の形態ではインターネット接続する例を示すが、
必ずしもインターネット接続に限定されるものではな
い。
【0024】なお、以下の説明では、リサイクル処理管
理システムの処理動作としてリサイクル工場内で通常行
なう作業に必要なものだけが記述されているが、計算機
1000は、要求があれば何時でもデータベースに蓄積
されている処理データを検索し、表示や印字出力あるい
はネットワークを介して出力させることができ、場合に
よっては、データベースから検索した処理データを加工
して出力することができる。
【0025】ネットワークサーバ1001には、リサイ
クル処理工場外から受け取った、あるいは工場内で算出
される後述の種々なリサイクル処理データがデータベー
スとして記憶されている。計算機1000は、例えば、
表計算ソフト等の各種プログラムによって、このリサイ
クル処理データを管理している。また、トラックスケー
ル1000dやバーコードスキャナ1000eから入力
されたデータは、自動的にリサイクル処理データに記憶
される。
【0026】このリサイクル処理データは、インターネ
ットを介して、処理業者用の計算機1006、排出業者
用の計算機1007および運搬業者用の計算機1008
にて参照可能とされている。尚、リサイクル処理工場内
に設置される複数の計算機1000としては、受付端
末、事務所端末、入庫詰所端末、解体所端末、破砕・選
別所端末等がある。
【0027】<ブロック構成図>図2は、この発明のリ
サイクル処理管理システムにおけるコンピュータ処理に
伴う各機能要素を示すブロック構成図であり、図1の機
器構成の主要部分を機能要素単位でより詳細に示したも
のである。リサイクル処理管理システムは、入力部1、
重量測定部2、記憶部3、データベース4、出力部5、
処理部6から構成されている。
【0028】入力部1は、データベース4へのデータの
入力を行なうためのものであり、上述のキーボード10
00cやバーコードスキャナ1000eに加えて、各計
算機に接続されたバーコードリーダ等から構成されてい
る。この入力部1には、キーボード1000c、ハンデ
ィターミナル1000e、バーコードリーダ以外にもデ
ータベース4へのデータの入力を可能とするさまざまな
入力機器が含まれる。
【0029】重量測定部2は、上述のトラックスケール
1000dに加えて、プラットフォームスケール等から
構成されている。リサイクル処理の各作業における重量
測定はこれら装置によって実行する。記憶部3はデータ
ベース4のデータを記憶するものである。データベース
4は、複数のマスタおよび複数のテーブルから構成され
ており、これらマスタおよびテーブルに関連付けをもた
せて、それぞれ記憶部に記憶されている。このデータベ
ース4のデータは、上述のネットワークサーバ1001
の記憶装置に記憶されている。この具体的な構造につい
ては、後述する。
【0030】出力部5は、データベース4に格納された
データを出力するものであり、具体的には計算機のプリ
ンタ1000fやディスプレイ1000b等から構成さ
れる。処理部6は、入力部から入力されたデータをどの
テーブルに格納するかを判断し、データベースの所定の
テーブルのデータとして格納させる格納手段としての機
能、重量測定部による測定結果を演算処理したりリサイ
クル率を算出する演算手段としての機能、要求に応じて
データベース内のデータを出力部に出力させる出力手段
としての機能、要求に応じてデータベース内のデータを
検索する検索手段としての機能、処理を行なう工程およ
び処理対象物を設定する設定手段としての機能、オペレ
ータに対してデータの入力を要求する入力指示手段とし
ての機能を有する。この処理部6は、各計算機1000
やネットワークサーバ1001の中央演算装置および各
種処理プログラムから構成される機能ブロックである。
【0031】以上説明したリサイクル工場管理システム
の各ブロックは、上述の計算機1000による各種プロ
グラムの実行または図示していない他の計算機による各
プログラムの実行によって生成される指令に応じて夫々
機能する。
【0032】<データベース構造>図3は、データベー
スの具体的な構成について詳細に示した図である。この
データベースには、マスタとして、業者マスタ、処理品
目マスタ、工程マスタ、分別物マスタ、基準情報マスタ
とを有している。ここで、マスタとはリサイクル処理管
理のために予めデータが格納されて準備されたものであ
り、リサイクル処理の結果得られるデータが適宜入力さ
れ、格納されるテーブルとは異なる。業者マスタとは、
排出業者、運搬業者や引き取り業者を特定する業者ID
ごとに当該業者に関する情報を格納するマスタである。
1つの業者IDに対して、事業者名称、排出、運搬、引
き取りのいずれかを特定する事業区分ID、事業者の連
絡先等が対応付けられ1つのレコードを構成している。
【0033】処理品目マスタとは、廃棄物の種類等を特
定する処理品目IDごとに当該処理品目IDに対応する
データを格納するマスタである。1つの処理品目IDに
対して、処理品目名称、入庫後の工程を特定する入庫後
次工程ID、機種名称、メーカー名、型名、基準重量の
各情報が対応付けられ1つのレコードを構成している。
図4に処理品目マスタの具体例を示す。工程マスタと
は、リサイクル処理工場内で行なう各処理の内容を格納
するマスタである。1つの工程IDに対して、工程名称
が対応付けされて格納されている。図5に工程マスタの
具体例を示す。このマスタを見ることで、リサイクル工
場内で行なう処理を認識できる。
【0034】分別物マスタとは、分別物を特定する分別
物IDごとに当該分別物IDに対応するデータを格納す
るマスタである。1つの分別物IDに対して、次工程I
D、分別物名称、分別物区分、発生工程IDが格納され
ている。次工程IDとは分別物が次に処理される工程が
何かを示すIDであり、分別物区分とは分別物が有価物
が廃棄物かさらに処理される中間物かを示す情報であ
り、発生工程IDとは分別物がどの段階で発生するかを
示すIDである。図6に分別物マスタの具体例を示す。
基準情報マスタとは、各処理品目ついてマテリアルバラ
ンスデータを格納するマスタである。マテリアルバラン
スデータとは、処理品目から得られる分別物の量を示す
データであり、例えば処理品目IDおよび分別物IDに
対応した基準重量や処理品目に対する分別物重量の比率
等である。図7に基準情報マスタの具体例を示す。この
例では、処理品目IDおよび分別物IDに対応した基準
重量が格納されている場合を示している。これらマスタ
はの活用については後述する。
【0035】尚、この明細書においてIDとは内容を特
定する特定情報の一例であり、この実施の形態では英数
字からなる識別記号を用いるものとして説明する。ま
た、この明細書において分別物とはリサイクル処理にて
分けられたものを意味し、この分別物には解体処理にお
いて取り出された解体部品、解体後に残った本体および
選別処理によって得られた材料等を含む。
【0036】<データテーブル>データベースにはマス
タ以外に複数のテーブルを有している。このテーブルに
は複数のデータが格納されることになるが、これらデー
タはリサイクル処理工場内の各処理工程において入力さ
れる。どの段階でどのデータが入力されるかについては
後述する。
【0037】<関連付け>図3において、マスタ、テー
ブル内の情報を上段と下段に分けて記載しているが、上
段は各マスタ、テーブルに格納されているレコードを特
定するために要するデータであり、下段は上段のデータ
に対して一意に対応付けされるデータである。また、複
数のマスタ、テーブル間の関連付けは上段のデータによ
ってされる。例えば、受付テーブルと受注内容テーブル
とは受付IDによって関連付けがされ、受注内容テーブ
ルと処理品目マスタとは処理品目IDによって関連付け
がされる。
【0038】この明細書においては、各テーブルやマス
タに格納される情報それぞれをデータと呼び、図3にお
ける上段のデータによって一意に特定される複数のデー
タ群をレコードと呼ぶ。したがって、各テーブルやマス
タはそれぞれ複数のレコードで構成され、各レコードは
さらに複数のデータで構成される。
【0039】<処理手順説明>図8〜11はこの発明の
リサイクル処理管理システムの処理手順を示すフローチ
ャートであり、リサイクル処理工場内の各処理段階でど
のような動作を行なうかを説明している。図8〜11の
フローチャートにおいては、例えば、テレビ、冷蔵庫、
洗濯機、エアコン、パソコン等の電気・電子機器の廃棄
物が処理対象物としてリサイクル工場に入着してから、
複数のリサイクル処理が行われて、リサイクル原料がリ
サイクル工場から出荷されるまでの流れを示している。
そして、各処理中にリサイクル処理管理システムは、リ
サイクル工場を管理する上で必要なデータをデータベー
スに格納していく。以下、この流れを説明する。
【0040】<受注処理>図8に示すように、まず排出
業者からリサイクル処理を依頼する受注情報がリサイク
ル工場に対して発信される(S81)。この受注情報は
インターネットやFAX、FDD等を介して排出業者か
らリサイクル工場の事務所計算機に入力される(S8
2)。受注情報としては、例えば、排出業者、廃棄物を
リサイクル工場まで運搬する運搬業者、リサイクル工場
に廃棄物が入荷される入荷予定日、廃棄物の内容を示す
処理品目、廃棄物の台数を示す処理品目の受注数量等で
ある。
【0041】事務所計算機は入力した受注情報をデータ
ベースに格納する。受注情報として入力するデータとし
ては、例えば、排出業者を示すID、廃棄物をリサイク
ル工場まで運搬する運搬業者のID、リサイクル工場に
廃棄物が入荷される入荷予定日、廃棄物の内容を示す処
理品目ID、廃棄物の台数を示す処理品目の受注数量等
である。
【0042】事務所計算機の処理部6は入力された受注
情報に対する受付IDを発行し、この受付ID、排出業
者の業者ID、運搬業者ID、入荷予定日をデータベー
スの受注データテーブル46に格納し、受注された廃棄
物を特定する処理品目ID、受付ID、処理品目受注数
量をデータベースの受注内容テーブル47に格納する。
業者ID、運搬業者IDは入力された排出業者名および
運搬業者名に対応するIDを事務所計算機の処理部6が
業者マスタ45から取り出してきて、受注データテーブ
ル46に格納する。処理品目IDについては事務所計算
機の処理部6が入力された処理品目に対応するIDを処
理品目マスタ41から取り出してきて、受注内容テーブ
ル47に格納する。
【0043】<受付伝票出力>また、事務所計算機はデ
ータベースに受注情報を格納すると、格納した受注情報
を用いて受付伝票を印刷出力する(S83)とともに、
この受付伝票をインターネットやFAX等を介して排出
業者に送信することで、依頼を受け付けたことを排出業
者に対して知らせる(S84)。
【0044】受付伝票の例を図12に示す。図に示した
ように、受付伝票には、排出業者名、受付ID、運搬業
者名、入荷予定日、処理品目IDとそれに対応する機種
名、メーカー名、型名、数量を記載する。排出業者名、
受付ID、運搬業者名、入荷予定日、処理品目ID、数
量については受注処理において入力したデータそのもの
を出力するが、処理品目IDに対応する機種名、メーカ
ー名、型名については事務所計算機の処理部6がデータ
ベースの処理品目マスタ41にアクセスし、このマスタ
に格納されている情報から処理品目IDに対応するデー
タを取り出して出力する。尚、受付伝票には図12に示
したようにバーコード等を付けて、受付伝票に記載の情
報をスキャナーによって情報読取可能なものとしてもよ
い。このようにして受注処理が完了する。
【0045】<入荷トラック入着>その後、運搬業者が
排出業者の廃棄物をトラックに積載してリサイクル工場
に入着すると、トラックは廃棄物が積載された状態でト
ラックスケール1000dに停車する。運搬業者は既に
発行している受付伝票を持参しており、この受付伝票を
リサイクル工場の受付で提示する(S85)。受付には
受付計算機が設置されており、受付計算機は受注処理に
おいて既にデータベースに格納済みのデータをディスプ
レイに表示する。
【0046】受付計算機は受付伝票のバーコードで受付
IDを読取り、受付伝票に記載の情報と受注処理におい
て既にデータベース4に格納済みのデータとを照合し
て、受付け確認を行なう(S86)。データが一致する
場合にはディスプレイに表示し、一致しない場合にはオ
ペレータにが受注内容を確認の上入力する。そして、受
付計算機は、トラックスケールによって計量した入荷時
のトラック荷重(以下、入荷トラック荷重量と記す)を
入力する。またオペレータが入力した、入荷トラック入
着日時や廃棄物に対応するマニフェスト番号をデータベ
ースに格納する(S87)。受付計算機の処理部6は、
これら入力されたデータ(受取情報と記す)をデータベ
ース内のトラック毎入庫データテーブル48に格納す
る。
【0047】<入庫指示書出力>受取情報のデータベー
スへの格納が完了すると、受付計算機はデータベースに
格納された受付情報を基に入庫指示書を出力し(S8
8)、リサイクル工場内の現場に荷降し作業を指示する
(S89)。入庫指示書の例を図13に示す。図13に
示したように、入庫指示書には排出業者名、受付ID、
運搬業者名、処理品目名、入庫ID(処理品目IDと受
付IDとを組み合わせたもの)、この入庫IDに対応す
る機種名、メーカー名、型名、受付数量を記載する。
【0048】これらの記載は受付計算機の処理部6がト
ラック毎入庫データテーブル48、受注データテーブル
46、受注内容テーブル47からデータを取り出すとと
もに、各IDに対応するデータを処理品目マスタ41か
ら得て出力する。運搬業者は出力された入庫指示書を持
ち、トラックをトラックバースへ移動させる。
【0049】<荷降し>リサイクル工場の現場では荷降
し作業指示に応じて荷降し作業の準備を行い(S81
0)、トラックがトラックバースに到着し(S811)
次第、作業者が入庫指示書を確認して、荷降しを開始す
る。荷降しの際には、トラックに積載されている廃棄物
の個数(以下、員数と記す)が入庫指示書に記載された
員数と一致するか確認する(S812)。員数が一致し
ない場合、排出業者に確認した後、トラックバースでの
確認した員数を入庫指示書に書き込む。員数が一致すれ
ば作業者が入庫指示書の確認数量に荷降しした数量を書
き込み(S813)、作業者は入庫指示書(正)を受取
り、入庫指示書(副)に受取りサインをした上で運搬業
者に渡す(S814)。
【0050】<入荷トラック出発>運搬業者は入庫指示
書(副)を受付に提出する(S815)。受付では荷降
し後のトラック重量をトラックスケールにより計量し
て、この重量を入荷トラック風袋重量として受付計算機
に入力する。また、オペレータは受付計算機により荷降
し時に確認した員数、入着トラック出発日時を入力する
(S816)。受付計算機の処理部6は、これらデータ
(受取情報と記す)をデータベースのトラック毎入庫デ
ータテーブル48に格納する。
【0051】<受取確認書出力>受取情報のデータベー
スへの格納が完了すると、受付計算機はデータベースに
格納された情報により受取確認書を出力する(S81
7)。出力した受取確認書は運搬業者に渡す(S81
8)受取確認書の例を図14に示す。図14に示すよう
に受取確認書には、排出業者、受付ID、入荷日時、運
搬業者、処理品目ID、処理品目IDに対応する機種
名、メーカー名、型名、受け取った数量、入荷トラック
荷重量、入荷トラック風袋重量、廃棄物重量を記載す
る。
【0052】これらデータは受付計算機の処理部6がト
ラック毎入庫データテーブル48、受注データテーブル
46、受注内容テーブル47からデータを取り出すとと
もに、各IDに対応するデータを処理品目マスタ41か
ら得て出力する。尚、トラック毎入庫データテーブル4
8に格納されている入荷トラック荷重量から入荷トラッ
ク風袋重量を引いた値が受け取った廃棄物の重量(廃棄
物重量)であるが、この演算も受付計算機の処理部6に
て行ない出力する。
【0053】<荷捌き、入庫>一方、荷降しされた廃棄
物は、荷捌きされて(S819)、廃棄物の各処理品目
毎に容器に収納される。荷捌きとは、廃棄物の種類やメ
ーカー、機種ごとに入着した廃棄物を分別する処理であ
る。そして、入庫詰所で同一の受付IDを持ちかつ同一
の処理品目IDを持つ廃棄物をまとめて重量測定を行な
う。入庫詰所に設置された入庫計算機により処理品目毎
の重量が入力されるとともに、同一の処理品目に属する
廃棄物の個数を示す員数が入力される(S820)。入
庫計算機は、ディスプレイに入力画面を表示し、オペレ
ータがこれら入力画面にデータを入力していくことでデ
ータベースへのデータ入力を行なう。
【0054】これら入庫情報については処理部6がデー
タベースの入庫ストックテーブル49に格納する。ま
た、入庫ストックテーブル49には入庫後の次の工程を
示す入庫後次工程IDを格納するが、このデータは処理
部6が処理品目IDに対応する入庫後次工程IDを処理
品目マスタ41から取り出して格納する。以上の処理に
より、複数の処理品目を1度に受付けた場合には、1つ
の受付IDに対して複数のレコードが入庫ストックテー
ブル49に作成されることになる。
【0055】<入庫伝票出力>入庫計算機は入庫ストッ
クテーブル49に入庫情報を格納すると、格納した情報
を基に入庫伝票を出力する(S821)。入庫伝票の例
を図15に示す。図15に示したように入庫伝票には、
処理品目名、入庫日時、入庫ID、員数を記載する。こ
れらデータは入庫計算機の処理部6が入庫ストックテー
ブル49からデータを取り出すとともに、各IDに対応
するデータを処理品目マスタ41から得ることで出力す
る。その後、入庫伝票を廃棄物を収納する容器に添付し
た状態で処理品目ごとに廃棄物を保管エリアへ運搬する
(S822)。以上の処理によって、入着した廃棄物が
同一の入庫IDで示される単一種類の処理品目毎に荷捌
きがなされ、保管される。
【0056】<解体指示書編集>リサイクル工場では保
管エリアに保管されている廃棄物の処理状況やリサイク
ル工場内の各機器の可動状況、廃棄物の搬入状況(受注
状況)に応じて解体指示書を作成する。この作成によ
り、処理すべき工程と処理すべき対象物とが設定され
る。この作成は事務所に設置された事務所計算機にて行
なう(S91)。解体指示書の編集作業は以下のように
行なう。
【0057】事務所計算機は、保管エリアに保管されて
いる廃棄物の状況を示すデータをディスプレイに表示す
る。表示するデータとしては、入庫ストックテーブル4
9に格納されているレコードであり、複数のレコードを
リスト表示する。オペレータは、画面に表示された次の
工程が同じ廃棄物同士を選択することにより、複数の廃
棄物を組み合わせてロットを編成する。組み合わせとし
ては例えば、冷蔵庫同士のように廃棄物の種類が同じも
の、同じ会社の冷蔵庫同士のように製造会社と廃棄物の
種類とが同じもの、または型名が同じもの等が考えられ
る。特に本実施の形態では、事務所計算機は同じ処理品
目IDを持つ廃棄物同士しか組み合わせできないように
している。このようにすると、解体作業が同一の処理で
すむため解体作業の効率が向上するという効果がある。
【0058】編成されたロットに対しては事務所計算機
が解体ロットを特定するロットIDを発行する。そし
て、事務所計算機はロット編成された廃棄物の重量、ロ
ット内の廃棄物の員数、工程IDを解体用仕掛りテーブ
ル410に格納する。ここで格納される重量および員数
は事務所計算機の処理部6が入庫ストックテーブル49
に格納されている重量および員数をロット内の廃棄物分
加算することで算出する。工程IDについては、事務所
計算機の処理部6が処理品目マスタ41に格納されてい
る入庫後次工程IDを取り出してデータベースに格納す
る。
【0059】解体用仕掛りテーブル410では受付I
D、処理品目IDの組み合わせで示される入庫IDごと
にその入庫IDで示された廃棄物がどのロットIDに属
して解体処理が行われるかを示している。このテーブル
によってロットIDと入庫IDとの対応付けがわかる。
次に、事務所ではその組み合わせたロットに対して何時
作業を行なうかおよび作業人数を何人で行なうかを計画
し、その結果を事務所計算機のディスプレイに表示した
入力画面を用いて入力する。
【0060】そして、事務所計算機の処理部6は上記発
行されたロットIDに対応する解体ロット情報をロット
データテーブル411に格納する。解体ロット情報とし
ては、例えば、工程ID、そのロットに含まれている廃
棄物の処理品目ID、ロット作業を行なう作業予定日、
ロットに含まれる廃棄物の重量、次工程を行なう際の作
業人数が含まれる。尚、工程ID、処理品目ID、重量
については事務所計算機の処理部6が解体用仕掛りテー
ブルのデータを取り出して格納する。
【0061】<解体作業指示>解体作業を指示する際に
は、編集された解体指示書を出力する(S92)。解体
指示書にはどのストックを構成してロットを編成するか
が記載されている。解体指示書は事務所計算機がロット
データテーブル411および解体用仕掛りテーブル41
0のデータを取り出して印字することで作成される。作
業者は解体指示書に合わせて保管エリアに保管されてい
る複数のストックを組み合わせて解体ロットを編成し
(S93)、解体作業(S94)を開始する。
【0062】<解体処理>解体作業では、廃棄物からの
メーカ返却部品の取り外しや金属塊のような難廃棄物、
有害物の取り外し作業を行う。例えば、廃冷蔵庫の場合
には、図6で示したようにウレタン、コンプレッサ、ド
アパッキン、混入ごみを取り除き、断熱フロン、冷媒フ
ロンを回収する。そして、解体によって取り外された部
品(以下、解体部品と記す)を容器に収納、あるいは専
用回収機で保管する。
【0063】1ロット分の解体が完了したら、解体部品
ごとに重量測定および員数の確認を行い、これら解体結
果情報をデータベースに格納する。この手順は次のよう
に行なう。解体所計算機は、入力画面をディスプレイに
表示し、オペレータがこの入力画面に解体結果情報を入
力することでデータ入力ができる。具体的には、オペレ
ータが解体処理を行なった解体ロットのロットIDを入
力すると(S95)、解体所計算機の処理部6がロット
IDに対応する処理品目の分別物マスタ43を検索し、
発生工程が解体となっている全ての分別物に対して重
量、員数および登録日時を入力するよう表示する。この
表示に従い、オペレータは解体部品すべてについて重
量、員数および登録日時を入力する(S96)。ここで
入力される重量データ、員数が解体処理の結果得られた
分別物の実績情報である。
【0064】解体所計算機の処理部6は、各解体部品ご
とに入力された解体結果情報を実績テーブル413に格
納する。実績テーブル413には分別物IDおよび次工
程IDが格納されるが、これらIDは分別物マスタ43
において発生工程が解体となっている分別物のID、ま
たこの分別物IDに対応する次工程IDを取り出すこと
によって格納する。図6では、解体部品の次工程は全て
出荷であるので次工程IDは「出荷」を示すIDが入力
される。尚、解体指示書にロットIDを示すバーコード
を記載しておき、解体指示書のバーコードをスキャンす
ることでS95におけるロットIDの入力を行っても良
い。
【0065】<保管品票出力>出荷物は一時保管される
ことになるため、解体所計算機は入力した解体結果情報
を用いて分別物IDごとに保管品票を出力し(S9
7)、この伝票を解体部品毎に添付した状態で保管する
(S98、S99)。図16に保管品票の一例を示す。
図16に示すように、保管品票には分別物名、保管日
時、分別物ID、重量、員数を記載する。解体所計算機
は分別物名は分別物IDに対応する分別物を分別物マス
タ43から検索して取り出し、保管日時は実績テーブル
413の登録日時から取り出して記載する。分別物I
D、重量、員数も実績テーブル413から取り出して記
載する。解体部品は出荷まで保管エリアに保管される。
【0066】一方、1ロット分の解体が完了した後、解
体後に残った解体後本体については、破砕・選別処理等
の処理を行なうことになる。解体後本体についても、そ
の重量測定が行われる。そして、解体計算機により解体
部品と同様の手順で、測定した重量、解体後本体を示す
分別物IDと解体後本体の員数および登録日時を実績テ
ーブル413に格納する(S910、S911)。尚、
実績テーブルには次工程IDも格納されるが、次工程と
しては、「破砕・選別処理」を示すIDが格納される。
以上で解体作業が完了する(S912)。
【0067】<破砕指示書編集>事務所では保管エリア
のストックに破砕・選別処理を行なうべきものがあれ
ば、リサイクル工場内の各機器の可動状況に応じて破砕
指示書を作成する。これにより処理すべき工程および処
理対象物が設定される。この作成は事務所に設置された
事務所計算機にて行なう(S101)。破砕指示書の編
集は以下のように行なう。
【0068】事務所計算機の処理部6は、実績テーブル
413に格納されているレコードの内、次工程IDが
「破砕・選別処理」を示すレコードを検索して抽出し、
ディスプレイに表示する。この画面には次工程IDが
「破砕・選別処理」を示すレコードをリストで表示す
る。オペレータは、次工程が「破砕・選別処理」を示す
ストックを複数選択することにより、複数のストックを
組み合わせて破砕ロットを編成する。したがって、解体
処理では異なったロットIDが付されていた廃棄物を組
み合わせて破砕ロットを編成し、この破砕ロット毎に破
砕処理が行われることになる。解体ロットの組み合わせ
では同じ処理品目同士しか組み合わせられないように制
限していたが、破砕ロットの編成についてはこのような
制限を設けなくても良い。
【0069】編成された破砕ロットに対しては事務所計
算機がロットIDを発行する。事務所計算機は前工程ロ
ットIDおよび分別物IDごとに、破砕ロットのロット
ID、この破砕ロットを構成するストックの前工程ロッ
トID、分別物の重量、分別物の員数を仕掛りテーブル
412に格納する。前工程ロットID、分別物ID、重
量および員数は事務所計算機の処理部6が実績テーブル
413に格納されているデータを取り出して格納する。
仕掛りテーブル412では前工程ロットID、分別物I
Dに対してこれらIDで示された分別物がどの破砕ロッ
トに属するかを示している。このテーブルによって前工
程ロットIDによって示される解体ロットとロットID
で示される破砕ロットとの対応付けがなされる。
【0070】次に、ロット編成作業ではその組み合わせ
た破砕ロットに対して何時作業を行なうかおよび作業人
数を何人で行なうかを計画し、その結果を事務所計算機
により入力する。そして、事務所計算機の処理部6は、
ロットIDに対応する破砕ロット情報をロットデータテ
ーブル411に格納する。破砕ロット情報としては、例
えば、ロットの工程ID、そのロットに含まれている分
別物の分別物ID、作業を行なう作業予定日、ロットに
含まれる廃棄物の重量、次工程を行なう際の作業人数で
ある。ここでは、ロットIDとして破砕ロットのIDが
入力され、分別物IDとして破砕後本体を示すIDが入
力されることになる。尚、次工程ID、分別物ID、重
量については事務所計算機の処理部6が仕掛りテーブル
412に格納された重量、員数をロット内の分別物の分
だけ加算して得る。
【0071】<作業指示>作業を指示する際には、編集
された破砕指示書を出力する。破砕指示書にはどのスト
ックを組み合わせて破砕ロットを編成するかが記載され
ている。破砕指示書は事務所計算機がロットデータテー
ブル411および実績テーブル413のデータを取り出
して印字することで作成される。作業者は破砕指示書に
合わせて保管エリアに保管されている複数のストックを
組み合わせて破砕ロットを編成し(S103)、以下の
破砕・選別作業を開始する。以降は、破砕ロットごとに
処理が行われる。
【0072】<破砕・選別処理>破砕対象物が破砕機に
投入され(S104)、その後複数の選別機によって選
別が行われることで、破砕および選別処理が実行され
(S105)、分別物が得られる。例えば、破砕/選別
処理では、破砕物を鉄、アルミ、銅等に選別したり、プ
ラスチックの材質ごとに選別したりする処理が行われ、
鉄、アルミ、銅、プラスチックが分別物として得られ
る。選別された分別物は容器に収納する。
【0073】1ロット分の破砕・選別処理が完了した
ら、選別によって得られた分別物ごとに分別物の重量測
定を行い、データを実績テーブル413に格納する。破
砕・選別所計算機は、ディスプレイに入力画面を表示
し、オペレータがこの入力画面に破砕・選別結果情報を
入力することでデータ入力ができる。具体的には、オペ
レータが破砕・選別処理を行なった破砕ロットのロット
IDを入力すると、破砕・選別所計算機の処理部6がロ
ットIDに対応する処理品目の分別物マスタ43を検索
し、発生工程が破砕・選別処理となっている全ての分別
物に対して重量および登録日時を入力(必要なら員数も
入力)するよう表示する。この表示に従い、オペレータ
は分別物すべてについて、重量および登録日時を入力
(必要なら員数も入力)する(S107)。この重量デ
ータが破砕・選別処理によって得られた分別物の実績情
報である。
【0074】破砕・選別所計算機の処理部6は、各分別
物ごとに入力された破砕・選別結果情報を実績テーブル
413に格納する。実績テーブル413には分別物ID
および次工程IDが格納されるが、これらIDは分別物
マスタ43において発生工程が「破砕・選別」となって
いる分別物のID、またこの分別物IDに対応する次工
程IDを取り出すことによって格納する。内のデータを
取り出すことによって可能である。
【0075】<保管品票出力>その後、破砕・選別所計
算機は、入力した破砕・選別結果情報を用いて分別物I
Dごとに保管品票を出力し(S108)、出力した保管
品票は分別物ごとに添付されて、出荷物保管場所に運搬
される(S109、S110)。
【0076】<出荷登録>事務所では保管エリアに保管
されている分別物の内、どの分別物をいつ出荷するかを
決定し、出荷登録として登録する。出荷する分別物とし
ては、例えば、解体処理によって得られた解体部品や、
選別処理によって得られた分別物等がある。この出荷登
録は事務所に設置された事務所計算機にて行なう(S1
11)。
【0077】事務所計算機は、保管エリアに保管されて
いるストックの状況を示すデータをディスプレイに表示
する。既にデータベースには解体処理によって得られた
解体部品や、選別物処理が行われた分別物のデータが格
納されているので、事務所計算機は実績テーブル413
に登録されたデータの内、次工程IDが「出荷」を示し
ている分別物のデータを計算機のディスプレイ上にリス
トアップする。作業者がこれら表示された分別物を何時
出荷するかを入力することにより出荷登録が実行され
る。
【0078】事務所計算機は作業者からの入力により出
荷登録がされたストックに対して出荷IDを発行する。
尚、この出荷登録では、保管エリアに格納されている複
数のストックを組み合わせて一括出荷する場合には、複
数のストックの組み合わせを出荷登録時に決定し、これ
ら組み合わされたストックに対して事務所計算機が1つ
の出荷IDを付してもよい。
【0079】<出荷トラック入着>次に、出荷物を運搬
するトラックが入着した際に、トラックの重量を測定
し、空トラック重量を入力する。さらに作業者は、受付
計算機から出荷物の出荷先となる引取り先の処理業者を
特定する引取業者ID、出荷物を運搬する運搬業者を特
定する運搬業者ID、出荷予定日時、空トラックが入着
した日時を示す出荷空トラック入着日時、出荷物に対し
て付すマニフェスト番号を入力する(S112)。受付
計算機は、入力されたデータをトラック毎出荷データテ
ーブル414に格納する。
【0080】入力が完了すると、受付計算機から荷積み
作業指示が現場に通知され(S113)、出荷トラック
がトラックバースに到着すると出荷物の荷積みを開始す
る(S114)。荷積みが完了すると、荷積み後のトラ
ックをトラックスケールで計量し、荷トラック重量とし
て入力する(S116)。また出荷トラックの出発日時
を示す出荷荷トラック出発日時を入力する。受付計算機
は、入力されたデータをトラック毎出荷データテーブル
414に格納する。
【0081】<出荷伝票>その後、受付計算機はデータ
ベースに格納した情報から出荷伝票を出力する(S11
7)。出荷伝票の例を図17に示す。図17に示したよ
うに、出荷伝票には引取り先の処理業者、出荷ID、出
荷日時、運搬業者、マニフェスト番号、分別物名、その
分別物の重量、分別物の個数(個数表示できるもののみ
記載)を記載する。これらデータは受付計算機がデータ
ベースのトラック毎出荷データテーブル414から得ら
れる情報を取り出すことにより作成する。尚、出荷伝票
は正、控の2部出力され、正を処理業者に渡し、他方を
控えとしてリサイクル工場にて保管する(S118、S
119)。以上のようにリサイクル処理工場内の各処理
段階で必要なデータを蓄積していく。
【0082】<データベース動作説明>データベース4
では各種のIDとこのIDに対応する情報を格納したマ
スタがあるため、IDを介したデータ管理を行なうこと
ができる。したがって、入力の手間が省けるとともに、
各テーブルの情報量を削減することができる。また、入
庫ストックテーブルのデータに入庫後次工程IDを格納
しているため、このIDをもとに解体ロット編集作業で
リスト表示する処理品目を事務所計算機側で認識するこ
とができる。
【0083】分別物マスタがあらかじめ登録されてお
り、分別物が発生する工程とその工程で発生する分別物
の内容がこれらマスタによって認識できる。そのため、
解体用仕掛りテーブル、実績テーブル、仕掛りテーブル
に必要な分別物のレコードをもれなく蓄積することがで
きる。この点について、解体用仕掛りテーブルの処理品
目として冷蔵庫を示すIDが入力されていた場合を例に
とり図18に基づいて説明する。事務所計算機にて冷蔵
庫の解体指示書の編集がされると、事務所計算機は解体
用仕掛りテーブル410およびロットデータテーブル4
11に処理品目が冷蔵庫であるレコードを格納する(S
181)。この処理で、処理すべき工程と処理すべき対
象物が設定される。尚、工程IDとしてここでは、工程
IDとして解体を示すIDが入力される。
【0084】解体ロットに対して解体処理が行われた後
(S182)、解体作業が完了した解体ロットのロット
IDをオペレータが入力すると(S183)、このロッ
トを解体処理したときに得られる分別物を解体所計算機
の画面上に表示する(S184)。即ち、処理品目が冷
蔵庫の場合、解体所計算機の処理部6は図6の分別物マ
スタ41を検索し、発生段階が解体となっている分別物
(ウレタン、コンプレッサ、ドアパッキン、断熱フロ
ン、解体後本体など)をすべて取り出して表示する。
【0085】オペレータが表示されたすべての分別物に
ついて解体結果情報を入力する(S185)と、解体所
計算機の処理部6は各分別物ごとのレコードを実績テー
ブル413に格納する(S186)。解体結果情報とし
て、得られた分別物の分別物ID、得られた分別物の実
績情報と、次工程IDが対応されて格納される。尚、次
工程IDとして、分別物マスタに記載されている次工程
のIDを入力する。次に、事務所計算機の処理部6は実
績テーブル413を検索し、次工程IDが破砕・選別処
理を示すレコードを抽出し、当該レコードをリスト表示
する(S187)。オペレータはこの表示を用いて破砕
指示書編集作業を行なう(S188)。
【0086】事務所計算機の処理部6は破砕指示書編集
作業において入力されたデータを仕掛りテーブル412
およびロットデータテーブル411に格納する(S18
9)。この処理で、処理すべき工程と処理すべき対象物
が設定される。尚、工程IDとしては破砕・選別を示す
IDが入力される。破砕ロットについて破砕・選別処理
が行われた後(S1810)、処理済みの破砕ロットを
示すロットIDをオペレータが入力すると(S181
1)、破砕・選別所計算機の画面上にはこのロットを破
砕・選別処理したときに得られる分別物を破砕・選別所
計算機の画面上に表示する(S1812)。即ち、処理
品目が冷蔵庫の場合、破砕・選別所計算機の処理部6は
図6の分別物マスタ43を検索し、発生段階が破砕・選
別となっている分別物のレコード(集塵ダスト、鉄、非
鉄、廃プラスチックなど)をすべて取り出して表示す
る。
【0087】オペレータが表示されたすべての分別物に
ついて破砕・選別結果情報を入力すると(S181
3)、破砕・選別所計算機の処理部6は各分別物ごとの
レコードを実績テーブル413に格納する(S181
4)。尚、次工程IDとして、分別物マスタに記載され
ている次工程のIDを入力する。ここでは、次工程ID
として出荷を示すIDが入力される。格納された実績テ
ーブル413のレコードは、出荷登録を行なう計算機上
にリスト表示される。
【0088】以上のように、リサイクル工場内の各処理
所に設置される計算機は、画面上にリスト表示すべきデ
ータであるかどうかをマスタやテーブルの情報に基づい
て認識し、必要なデータをすべて表示する。そのため、
データの入力洩れや不要なデータの入力を防止できる。
さらにまた、このデータベースでは、処理品目マスタ、
分別物マスタ、工程マスタとにより処理品目がどのよう
にリサイクル処理されその段階でどのような分別物を得
るかの流れを追うことが出来るようになっている。
【0089】<処理工程の変更>リサイクル工場では法
定リサイクル率をクリアする必要があるが、この法定リ
サイクル率は今後さらに高くなる可能性がある。また、
リサイクル工場ではより多くの有価物を得ることで処理
効率を高めることも必要である。そのため、リサイクル
工場での処理手順には変更が伴う。この実施の形態にお
けるリサイクル処理管理システムはこのような処理工程
の変更にも対応することができる。以降では、リサイク
ル処理工場内の処理工程が変更された時の処理について
説明する。
【0090】リサイクル工場内の処理手順が変更された
場合には、工程マスタ42内に格納されている工程デー
タを変更する。また、分別物マスタ43の発生工程およ
び次工程を変更する。処理手順の変更に伴い、変更前に
は発生しなかった分別物が発生する場合には分別物ID
を発行し、この分別物に対応するデータを分別物マスタ
43に入力する。この場合には基準情報マスタ44にも
新たに発生する分別物の情報を入力する。以上のよう
に、工程マスタ42、分別物マスタ43、基準情報マス
タ44のデータを変更すれば、上述の解体処理から出荷
までの手順を進めることができる。そのため、テーブル
の構造を変更する必要がない。このようにテーブルの構
造を変更する必要が無い理由としては、仕掛りテーブル
412を解体以外の処理について共通に使用しているこ
と、実績テーブル413をすべての分別物に対して共通
に使用しているためである。仕掛りテーブル412には
工程ID、次工程IDのデータを入力することにしてい
るため、工程ID、次工程IDに基づいて作業工程毎に
データを仕分けすることも可能であり、解体以外の処理
について共通にこのテーブルを用いたとしても細かな管
理を行なうことができる。実績テーブル413では分別
物IDと次工程IDを入力しているため、どの段階で発
生した分別物かを把握することができ、共通にこのテー
ブルを用いたとしても細かな管理を行なうことができ
る。
【0091】このデータベースは以下のような特徴もあ
る。解体用仕掛りテーブル410と、仕掛りテーブル4
12とを分けている。解体用仕掛りテーブル410は受
付IDを格納するためこのテーブルによって受付情報ま
で遡ることができる点で有効であるとともに、リサイク
ル処理ではすべての廃棄物は通常最初に解体処理が施さ
れるため解体ロット専用のテーブルを設けても問題がな
い。
【0092】尚、ロットデータテーブル411、仕掛り
テーブル412、実績テーブル413に格納するロット
IDの採番条件を各処理工程ごとに異ならせるようにす
れば、このIDによって各処理工程での細かな管理を行
なうことができる。リサイクル処理管理システムは、ロ
ットIDの採番条件を工程IDごとにそれぞれ対応させ
て格納しておき、この採番条件で工程IDを発行するこ
とにより実現できる。
【0093】<リサイクル率算出>上述のように構成さ
れたリサイクル処理管理システムでは、事務所計算機
が、データベースに蓄積されたデータを基にリサイクル
率を算出する。以下にデータベースに蓄積されたデータ
に基づいたリサイクル率算出の手順について説明する。
【0094】<按分値によるリサイクル率算出手順>オ
ペレータは受付IDと処理品目IDとで組み合わされる
入庫IDを入力すると、事務所計算機は入庫ストックテ
ーブルに格納されているレコードから該当するレコード
を取り出し、このレコード内の重量データを取り出す。
このデータは処理品目の入庫時実測重量を示す。次に、
この入庫IDがリサイクル処理されて得られた分別物の
重量を以下の要領で算出する。解体ロットは複数の入庫
IDを持つストックを組み合わせて解体ロットを編成す
るため、解体によって得られる分別物の重量はこれら複
数のストックを含んだ重量となる。そこで、1つの入庫
IDを持つストックから得られた分別物の重量を以下の
ように算出する。
【0095】図19に入庫ストックA1〜A4から分別
物C1、C2を得るまでのロット編成の流れを図示す
る。図19では入庫ストックA1,A2から解体ロット
B1を編成し入庫ストックA3,A4から解体ロットB
2を編成し、解体処理により分別物B11、B12、B
21、B22を得る。さらに分別物B11,B21によ
り破砕ロットCを編成し、破砕・選別処理により分別物
C1,C2を得る。図において( )で示したのは、重量
である。x1〜x4は処理品目A1〜A4の基準重量に
対して得られる分別物C1の重量割合であり、これら情
報は基準情報マスタに格納されたマテリアルバランスデ
ータから得ることができる。
【0096】このx1〜x4を用いて、入庫ストックA
1から得られる分別物C1の重量c11は図19に示し
た式(1)により算出することができる。尚、a1〜a
4は入庫ストックテーブル49の重量データ(実測
値)、c1は実績テーブル413の重量データ(実測
値)である。この式(1)では、一部の値として実測値
を用い、マテリアルバランスデータに基づいてこの実測
値から割合計算を行なうことで、分別物の重量を算出し
ている。このような算出をこの実施の形態では按分計算
と呼ぶ。
【0097】入庫ストックA1から発生する全ての分別
物について上記のような手順で重量算出を行なう。そし
て入庫ストックA1の重量a1に対するリサイクルされ
た分別物の割合を算出してリサイクル率とする。リサイ
クル率および家電リサイクルで取扱う再商品化率の計算
式を図19の式(2)(3)に示す。この按分計算は事
務所計算機によって行なう。
【0098】このように按分計算を行なうことで、複数
の入庫ストックを適宜組み合わせてロット編成した場合
でも、入庫IDごとにリサイクル率の算出が可能とな
る。このようなリサイクル率の算出により自由なロット
編成を行なうことができるため、リサイクル処理の効率
を向上させることができる一方、算出が義務づけられて
いるリサイクル率をより正確に得ることができる。
【0099】尚入庫ストックが組み合わされることなく
単一ロットとして処理された場合には、実績ストック4
13に格納された重量をそのまま用いて入庫IDで指定
される廃棄物のリサイクル率を算出できる。この場合に
は複数のストックを組み合わせてロット編成できなくな
るためリサイクル処理の効率が低下する一方、基礎デー
タがすべて実測値であるため正確なリサイクル率が得ら
れる。このように実測値のみを用いてリサイクル率を算
出することをこの明細書では実測計算と呼ぶ。
【0100】尚、データベースにリサイクル率の算出結
果を格納するテーブルを準備し、各処理品目ごとのリサ
イクル率を格納するようにしてもよい。また、入庫ID
ごとにそれぞれ算出したリサイクル率から各処理品目ご
とに平均値を算出するようにすることも出来る。尚、本
実施の形態の計算機1000は、LANやインターネッ
トに接続され、データベース化されたリサイクル処理デ
ータは、他の計算機から参照可能とされているが、必ず
しもこのような構成とされる必要はなく、計算機100
0がスタンドアロンとされ、プリンタ等が接続されて伝
票が逐次出力可能とされていれば、ある程度の効果を有
することができる。
【0101】尚、データインプット作業をどのリサイク
ル工場内のどの計算機からでも行うことができるように
してもよい。本実施の形態では、IDをデータベースに
入力し、このIDによって互いのテーブルのデータを関
連付けている。このIDはマスタに格納されている場合
にはマスタから取出して発行し、マスタに格納されてい
ないものは計算機が自動発行する。
【0102】
【発明の効果】この発明におけるリサイクル処理管理方
法は、廃棄物に対して複数の処理を施すリサイクル処理
に適用され、前記廃棄物から得られる分別物の分別物特
定情報、当該分別物の発生工程を示す発生工程特定情報
および当該分別物に対して施すべき次工程を示す次工程
特定情報とを対応させて格納した分別物マスタと、前記
処理を施した結果得られた分別物の実績情報を格納する
実績テーブルとを有するデータベースを用いるリサイク
ル処理管理方法であって、処理すべき工程と当該処理を
施すべき対象物とを設定する設定ステップと、前記設定
された処理を実行する処理実行ステップと、前記分別物
マスタを検索し、前記設定された処理を施すことによっ
て得られる分別物の前記分別物特定情報および前記次工
程特定情報を抽出する分別物マスタ検索ステップと、前
記分別物マスタ検索ステップで抽出した分別物に対応す
る前記実績情報の入力を指示する入力指示ステップと、
前記入力指示に基づいて入力された実績情報、前記分別
物マスタ検索ステップにおいて抽出した前記次工程特定
情報および前記分別物特定情報とを互いに対応させて前
記実績テーブルに格納する第1実績格納ステップとを有
するため、リサイクル処理の途中に実績テーブルのデー
タ入力を行なうことができ、かつリサイクル処理の内容
が変更になった場合でもデータベースの変更を容易に行
なうことができる。
【0103】また、前記実績テーブルを検索し、特定の
次工程特定情報が対応付けられた分別物特定情報を抽出
する実績テーブル検索ステップと、前記抽出した分別物
特定情報で示される分別物を選択し、前記次工程を施す
対象物として設定する次工程設定ステップとを有するた
め、複数の分別物を組み合わせて次工程の処理を行なう
場合でも次工程の設定を効率的に行なうことができる。
【0104】さらに、前記設定ステップにおいて設定さ
れた工程の工程特定情報、前記次工程特定情報および前
記次工程設定ステップにおいて選択された分別物の分別
物特定情報を対応させて仕掛りテーブルに格納する仕掛
りテーブル格納ステップを有するため、次工程に移行す
る際に複数の分別物が組み合わされた場合でも仕掛りテ
ーブルのデータによって組み合わせの経過を認識するこ
とができる。
【0105】さらにまた、前記次工程設定ステップにお
いて設定された処理を実行する次工程実行ステップと、
前記次工程実行ステップの処理で得られた分別物の実績
情報、当該分別物の分別物特定情報および当該分別物の
次工程特定情報とを互いに対応させて前記実績テーブル
に格納する第2実績格納ステップとを有するため、前工
程から次工程完了までの経過とその結果得られた分別物
の実績を認識することができる。
【0106】また、前記設定ステップにおいて複数の対
象物を特定した際に、当該対象物の組み合わせを示す第
1ロット特定情報を発行し、前記第1実績格納ステップ
において、前記第1ロット特定情報を前記実績テーブル
に格納し、前記次工程設定ステップにおいて複数の分別
物を選択した際に、当該分別物の組み合わせを特定する
第2ロット特定情報を発行し、前記仕掛りテーブル格納
ステップにおいて、前記第1ロット特定情報および前記
第2ロット特定情報を前記仕掛りテーブルに格納するた
め、ロット編成が変更になった場合でもその経過を認識
することができる。
【0107】この発明におけるリサイクル処理管理シス
テムは、廃棄物に対して複数の処理を施すリサイクル処
理を管理するリサイクル処理管理システムであって、前
記廃棄物から得られる分別物の分別物特定情報、当該分
別物の発生工程を特定する発生工程特定情報および当該
分別物に対して施すべき次工程を特定する次工程特定情
報とを対応させて格納した分別物マスタと、前記処理を
施した結果得られた分別物の実績情報を格納する実績テ
ーブルとを有するデータベースと、処理すべき工程と当
該処理を施すべき対象物とを設定する設定手段と、前記
分別物マスタを検索し、前記設定された処理を施すこと
によって得られる分別物の前記分別物特定情報および前
記次工程特定情報を抽出する分別物マスタ検索手段と、
当該分別物マスタ検索手段により抽出した分別物に対応
する前記実績情報の入力を指示する入力指示手段と、前
記入力指示に基づいて入力された実績情報、前記分別物
マスタ検索手段によって抽出した前記次工程特定情報お
よび前記分別物特定情報とを互いに対応させて前記実績
テーブルに格納する格納手段とを有するため、リサイク
ル処理の途中に実績テーブルのデータ入力を行なうこと
ができ、かつリサイクル処理の内容が変更になった場合
でもデータベースの変更を容易に行なうことができる。
【0108】また、前記実績テーブルを検索し、特定の
次工程特定情報が対応付けられた分別物特定情報を抽出
する実績テーブル検索手段と、前記抽出した分別物特定
情報で示される分別物を選択し、前記次工程を施す対象
物として設定する次工程設定手段とを有するため、複数
の分別物を組み合わせて次工程の処理を行なう場合でも
次工程の設定を効率的に行なうことができる。
【0109】さらに、前記データベースは前記次工程設
定手段によって設定された対象物に関する情報を格納す
る仕掛りテーブルを有し、前記格納手段は、前記設定手
段において設定された工程の工程特定情報、前記次工程
特定情報および前記次工程設定手段において設定された
分別物の分別物特定情報を前記仕掛りテーブルに格納す
るため、次工程に移行する際に複数の分別物が組み合わ
された場合でも仕掛りテーブルのデータによって組み合
わせの経過を認識することができる。
【0110】この発明におけるリサイクル処理管理シス
テムは、廃棄物に対する複数の処理の途中で、前工程に
よって得られた分別物を複数組み合わせて処理対象物の
ロット編成を変更して次工程に移行させるリサイクル処
理に適用されるリサイクル処理管理システムであって、
受け付けた廃棄物を特定する処理品目特定情報と当該廃
棄物の重量データとが対応付けられて格納された入庫ス
トックテーブル、前記処理品目特定情報と前記廃棄物の
マテリアルバランスデータとが対応付けられて格納され
た基準マスタ、前記受け付けた廃棄物に対して前記リサ
イクル処理が施された結果得られた分別物の重量データ
を格納する実績テーブルを有するデータベースと、前記
リサイクル処理によって分別物を得るまでのロット編成
の経過に基づき、前記入庫ストックテーブルから前記廃
棄物の重量データ、前記実績テーブルから前記分別物の
重量データおよび前記基準マスタから前記マテリアルバ
ランスデータを取り出し、これら取り出したデータを用
いて按分計算することにより、前記廃棄物のリサイクル
率を算出する演算手段とを有するため、処理段階でロッ
ト編成を変更する場合でも廃棄物のリサイクル率を算出
することができる。
【0111】この発明におけるリサイクル処理管理デー
タベースは、廃棄物に対する複数の処理の途中で、前工
程によって得られた分別物を複数組み合わせて処理対象
物のロット編成を変更して次工程に移行させるリサイク
ル処理に適用するリサイクル処理管理データベースであ
って、前記前工程におけるロットを特定する第1ロット
特定情報、前記前工程の結果得られた分別物を特定する
分別物特定情報、当該分別物の実績情報および当該分別
物に対して施すべき次工程を特定する次工程特定情報を
有するレコードを複数格納する実績テーブルと、前記第
1ロット特定情報、前記次工程を行なう分別物を特定す
る分別物特定情報、前記次工程でのロットを特定する第
2ロット特定情報、前記次工程特定情報を有するレコー
ドを複数格納する仕掛りテーブルと、前記第2ロット特
定情報、前記次工程特定情報を有するレコードを複数格
納するロットデータテーブルとを有し、前記実績テーブ
ルのレコードと前記仕掛りテーブルのレコードとは前記
第1ロット特定情報および前記分別物特定情報によって
関連付けし、前記仕掛りテーブルのレコードと前記ロッ
トテーブルのレコードとは前記第2ロット特定情報によ
って関連付けたため、前工程の実績から次工程の処理に
至る経過を認識することができる。
【0112】また、前記次工程の後さらに次の工程が行
われる場合には、前記第2ロット特定情報、前記次工程
の結果得られた分別物を特定する分別物特定情報、当該
分別物の実績情報および当該分別物に対して施すべき次
工程特定情報を有するレコードが前記実績テーブルに格
納されるため、前工程から次工程の実績までの経過を認
識することができる。
【0113】さらに、廃棄物を受け付けたときに付され
る受付特定情報、廃棄物の内容を特定する処理品目特定
情報、解体処理のために編成した解体ロットを特定する
解体ロット特定情報とを有するレコードを格納する解体
用仕掛りテーブルとを有し、前記ロットデータテーブル
には、前記解体用仕掛りテーブルから取り出した前記解
体ロット特定情報および解体後の次工程を示す次工程特
定情報とを有するレコードを格納するため、実績テーブ
ルのデータから受け付け時の情報に遡ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリサイクル処理管理システムの概略
構成図である。
【図2】 図1のリサイクル処理システムにおける各機
能要素を示すブロック図である。
【図3】 データベース4の構成図である。
【図4】 処理品目マスタ41の一例を示す図である。
【図5】 工程マスタ42の一例を示す図である。
【図6】 分別物マスタ43の一例を示す図である。
【図7】 基準情報マスタ44の一例を示す図である。
【図8】 受注〜入庫までの処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】 解体指示書編集〜解体作業完了までの処理手
順を示すフローチャートである。
【図10】 破砕指示書編集〜保管場所へ運搬するまで
の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】 出荷登録から出荷トラック出発までの処理
手順を示すフローチャートである。
【図12】 受付伝票の一例を示す図である。
【図13】 入庫指示書の一例を示す図である。
【図14】 受取確認書の一例を示す図である。
【図15】 入庫伝票の一例を示す図である。
【図16】 保管品票の一例を示す図である。
【図17】 出荷伝票の一例を示す図である。
【図18】 解体用仕掛りテーブル410、ロットデー
タテーブル411、仕掛りテーブル412、実績テーブ
ル413の機能を説明するフローチャートである。
【図19】入庫ストックA1〜A4から分別物C1、C
2を得るまでのロット編成の流れを示す図である。
【図20】 従来のリサイクル素材回収率演算装置の構
成図である。
【符号の説明】
1 入力部1、2 重量測定部、3 記憶部、4 デー
タベース、5 出力部、6 処理部、41処理品目マス
タ、42 工程マスタ、43 分別物マスタ、44 基
準情報マスタ、410 解体用仕掛りテーブル、411
ロットデータテーブル、412 仕掛りテーブル、4
13 実績テーブル、1000 計算機、1001 ネ
ットワークサーバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花田 雅人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA21 AA22 AA46 DA16 DA17 5B049 AA00 BB00 CC00 CC05 DD01 DD02 EE01 EE02 EE05 FF01 FF02 FF07 GG02 GG03 GG04 5B072 BB00 CC04 CC24 DD02 5B075 KK07 KK13 KK33 KK40 ND07 ND23 NK06 NK12 PP02 PP12 PP28 PQ02 PQ15 PQ46 UU40

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物に対して複数の処理を施すリサイ
    クル処理に適用され、前記廃棄物から得られる分別物の
    分別物特定情報、当該分別物の発生工程を示す発生工程
    特定情報および当該分別物に対して施すべき次工程を示
    す次工程特定情報とを対応させて格納した分別物マスタ
    と、前記処理を施した結果得られた分別物の実績情報を
    格納する実績テーブルとを有するデータベースを用いる
    リサイクル処理管理方法であって、 処理すべき工程と当該処理を施すべき対象物とを設定す
    る設定ステップと、 前記設定された処理を実行する処理実行ステップと、 前記分別物マスタを検索し、前記設定された処理を施す
    ことによって得られる分別物の前記分別物特定情報およ
    び前記次工程特定情報を抽出する分別物マスタ検索ステ
    ップと、 前記分別物マスタ検索ステップで抽出した分別物に対応
    する前記実績情報の入力を指示する入力指示ステップ
    と、 前記入力指示に基づいて入力された実績情報、前記分別
    物マスタ検索ステップにおいて抽出した前記次工程特定
    情報および前記分別物特定情報とを互いに対応させて前
    記実績テーブルに格納する第1実績格納ステップとを有
    することを特徴とするリサイクル処理管理方法。
  2. 【請求項2】 前記実績テーブルを検索し、特定の次工
    程特定情報が対応付けられた分別物特定情報を抽出する
    実績テーブル検索ステップと、 前記抽出した分別物特定情報で示される分別物を選択
    し、前記次工程を施す対象物として設定する次工程設定
    ステップとを有することを特徴とする請求項1記載のリ
    サイクル処理管理方法。
  3. 【請求項3】 前記設定ステップにおいて設定された工
    程の工程特定情報、前記次工程特定情報および前記次工
    程設定ステップにおいて選択された分別物の分別物特定
    情報を対応させて仕掛りテーブルに格納する仕掛りテー
    ブル格納ステップを有することを特徴とする請求項2記
    載のリサイクル処理管理方法。
  4. 【請求項4】 前記次工程設定ステップにおいて設定さ
    れた処理を実行する次工程実行ステップと、 前記次工程実行ステップの処理で得られた分別物の実績
    情報、当該分別物の分別物特定情報および当該分別物の
    次工程特定情報とを互いに対応させて前記実績テーブル
    に格納する第2実績格納ステップとを有することを特徴
    とする請求項3記載のリサイクル管理方法。
  5. 【請求項5】 前記設定ステップにおいて複数の対象物
    を特定した際に、当該対象物の組み合わせを示す第1ロ
    ット特定情報を発行し、 前記第1実績格納ステップにおいて、前記第1ロット特
    定情報を前記実績テーブルに格納し、 前記次工程設定ステップにおいて複数の分別物を選択し
    た際に、当該分別物の組み合わせを特定する第2ロット
    特定情報を発行し、 前記仕掛りテーブル格納ステップにおいて、前記第1ロ
    ット特定情報および前記第2ロット特定情報を前記仕掛
    りテーブルに格納することを特徴とする請求項3記載の
    リサイクル処理管理方法。
  6. 【請求項6】 廃棄物に対して複数の処理を施すリサイ
    クル処理を管理するリサイクル処理管理システムにおい
    て、 前記廃棄物から得られる分別物の分別物特定情報、当該
    分別物の発生工程を特定する発生工程特定情報および当
    該分別物に対して施すべき次工程を特定する次工程特定
    情報とを対応させて格納した分別物マスタと、前記処理
    を施した結果得られた分別物の実績情報を格納する実績
    テーブルとを有するデータベースと、 処理すべき工程と当該処理を施すべき対象物とを設定す
    る設定手段と、 前記分別物マスタを検索し、前記設定された処理を施す
    ことによって得られる分別物の前記分別物特定情報およ
    び前記次工程特定情報を抽出する分別物マスタ検索手段
    と、 当該分別物マスタ検索手段により抽出した分別物に対応
    する前記実績情報の入力を指示する入力指示手段と、 前記入力指示に基づいて入力された実績情報、前記分別
    物マスタ検索手段によって抽出した前記次工程特定情報
    および前記分別物特定情報とを互いに対応させて前記実
    績テーブルに格納する格納手段とを有することを特徴と
    するリサイクル処理管理システム。
  7. 【請求項7】 前記実績テーブルを検索し、特定の次工
    程特定情報が対応付けられた分別物特定情報を抽出する
    実績テーブル検索手段と、 前記抽出した分別物特定情報で示される分別物を選択
    し、前記次工程を施す対象物として設定する次工程設定
    手段とを有することを特徴とする請求項6記載のリサイ
    クル処理管理システム。
  8. 【請求項8】 前記データベースは前記次工程設定手段
    によって設定された対象物に関する情報を格納する仕掛
    りテーブルを有し、 前記格納手段は、前記設定手段において設定された工程
    の工程特定情報、前記次工程特定情報および前記次工程
    設定手段において設定された分別物の分別物特定情報を
    前記仕掛りテーブルに格納することを特徴とする請求項
    7記載のリサイクル処理管理システム。
  9. 【請求項9】 廃棄物に対する複数の処理の途中で、前
    工程によって得られた分別物を複数組み合わせて処理対
    象物のロット編成を変更して次工程に移行させるリサイ
    クル処理に適用されるリサイクル処理管理システムであ
    って、 受け付けた廃棄物を特定する処理品目特定情報と当該廃
    棄物の重量データとが対応付けられて格納された入庫ス
    トックテーブル、前記処理品目特定情報と前記廃棄物の
    マテリアルバランスデータとが対応付けられて格納され
    た基準マスタ、前記受け付けた廃棄物に対して前記リサ
    イクル処理が施された結果得られた分別物の重量データ
    を格納する実績テーブルを有するデータベースと、 前記リサイクル処理によって分別物を得るまでのロット
    編成の経過に基づき、前記入庫ストックテーブルから前
    記廃棄物の重量データ、前記実績テーブルから前記分別
    物の重量データおよび前記基準マスタから前記マテリア
    ルバランスデータを取り出し、これら取り出したデータ
    を用いて按分計算することにより、前記廃棄物のリサイ
    クル率を算出する演算手段とを有することを特徴とする
    リサイクル処理管理システム。
  10. 【請求項10】 廃棄物に対する複数の処理の途中で、
    前工程によって得られた分別物を複数組み合わせて処理
    対象物のロット編成を変更して次工程に移行させるリサ
    イクル処理に適用するリサイクル処理管理データベース
    において、 前記前工程におけるロットを特定する第1ロット特定情
    報、前記前工程の結果得られた分別物を特定する分別物
    特定情報、当該分別物の実績情報および当該分別物に対
    して施すべき次工程を特定する次工程特定情報を有する
    レコードを複数格納する実績テーブルと、 前記第1ロット特定情報、前記次工程を行なう分別物を
    特定する分別物特定情報、前記次工程でのロットを特定
    する第2ロット特定情報、前記次工程特定情報を有する
    レコードを複数格納する仕掛りテーブルと、 前記第2ロット特定情報、前記次工程特定情報を有する
    レコードを複数格納するロットデータテーブルとを有
    し、 前記実績テーブルのレコードと前記仕掛りテーブルのレ
    コードとは前記第1ロット特定情報および前記分別物特
    定情報によって関連付けし、 前記仕掛りテーブルのレコードと前記ロットテーブルの
    レコードとは前記第2ロット特定情報によって関連付け
    たことを特徴とするリサイクル処理管理データベース。
  11. 【請求項11】 前記次工程の後さらに次の工程が行わ
    れる場合には、 前記第2ロット特定情報、前記次工程の結果得られた分
    別物を特定する分別物特定情報、当該分別物の実績情報
    および当該分別物に対して施すべき次工程特定情報を有
    するレコードが前記実績テーブルに格納されることを特
    徴とする請求項10記載のリサイクル処理管理データベ
    ース。
  12. 【請求項12】 廃棄物を受け付けたときに付される受
    付特定情報、廃棄物の内容を特定する処理品目特定情
    報、解体処理のために編成した解体ロットを特定する解
    体ロット特定情報とを有するレコードを格納する解体用
    仕掛りテーブルとを有し、 前記ロットデータテーブルには、前記解体用仕掛りテー
    ブルから取り出した前記解体ロット特定情報および解体
    後の次工程を示す次工程特定情報とを有するレコードを
    格納することを特徴とする請求項10記載のリサイクル
    処理管理データベース。
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