JP2001194036A - 空気調和機室外機の洩れ検査方法及び同装置 - Google Patents
空気調和機室外機の洩れ検査方法及び同装置Info
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- JP2001194036A JP2001194036A JP2000004816A JP2000004816A JP2001194036A JP 2001194036 A JP2001194036 A JP 2001194036A JP 2000004816 A JP2000004816 A JP 2000004816A JP 2000004816 A JP2000004816 A JP 2000004816A JP 2001194036 A JP2001194036 A JP 2001194036A
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リークレートを高めること、洩れ検査時間を
短縮すること、この結果、ライン上での洩れ検査を可能
にすることを目的とする。 【解決手段】 図(a)は比較例、(b)は実施例を示
し、実施例の特徴はST02で粗真空引きを実施したこ
と、ST06で検査対象物内を真空排気したこと、及び
ST07でフード内にHeを充填したことである。 【効果】 予め粗真空引きを実施することで、後の真空
排気に要する時間を大幅に短縮することができ、組立と
同じライン上で洩れ検査を実施することができる。
短縮すること、この結果、ライン上での洩れ検査を可能
にすることを目的とする。 【解決手段】 図(a)は比較例、(b)は実施例を示
し、実施例の特徴はST02で粗真空引きを実施したこ
と、ST06で検査対象物内を真空排気したこと、及び
ST07でフード内にHeを充填したことである。 【効果】 予め粗真空引きを実施することで、後の真空
排気に要する時間を大幅に短縮することができ、組立と
同じライン上で洩れ検査を実施することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機室外機の
洩れ検査技術の改良に関する。
洩れ検査技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図4はセパレート型空気調和機の配置図
であり、この空気調和機(以下、「エアコン」と記
す。)は、居室101に配置する室内機102と、屋外
に据え付ける室外機103と、これら室内機102と室
外機103とを繋ぐ配管104,105とからなる。
であり、この空気調和機(以下、「エアコン」と記
す。)は、居室101に配置する室内機102と、屋外
に据え付ける室外機103と、これら室内機102と室
外機103とを繋ぐ配管104,105とからなる。
【0003】図5は吸収式エアコンの作動原理図であ
る。室外機103では、再生機111にてバーナ112
で吸収液を温めることでそこに吸収されていた冷媒を気
化し、得られた冷媒蒸気を凝縮器113に送る(矢印
)。凝縮器113では、空冷式熱交換器114から送
られてくる冷却水により冷媒蒸気を冷却し、冷媒液にす
る。得られた冷媒液を蒸発器115に送る(矢印)。
蒸発器115では、圧力差により冷媒液が気化する。こ
の際に気化熱で配管104,105を循環する水を冷却
する。室内機102では、冷却水の供給を受けて、冷気
を居室内に吹出す。
る。室外機103では、再生機111にてバーナ112
で吸収液を温めることでそこに吸収されていた冷媒を気
化し、得られた冷媒蒸気を凝縮器113に送る(矢印
)。凝縮器113では、空冷式熱交換器114から送
られてくる冷却水により冷媒蒸気を冷却し、冷媒液にす
る。得られた冷媒液を蒸発器115に送る(矢印)。
蒸発器115では、圧力差により冷媒液が気化する。こ
の際に気化熱で配管104,105を循環する水を冷却
する。室内機102では、冷却水の供給を受けて、冷気
を居室内に吹出す。
【0004】蒸発器115で発生した冷媒蒸気は、隣の
吸収器116に入る(矢印)。吸収器116では、吸
収液に冷媒蒸気が吸収される。吸収液は冷媒蒸気で薄め
られるため希溶液となり、この希溶液が溶液熱交換器1
17を介して再生器111に至る(矢印)。再生器1
11では、上述した通り、加熱により吸収液(希溶液)
から冷媒を放出する。冷媒を放出すると吸収液は濃溶液
となり、この濃溶液が吸収器116に戻る(矢印)。
吸収器116に入る(矢印)。吸収器116では、吸
収液に冷媒蒸気が吸収される。吸収液は冷媒蒸気で薄め
られるため希溶液となり、この希溶液が溶液熱交換器1
17を介して再生器111に至る(矢印)。再生器1
11では、上述した通り、加熱により吸収液(希溶液)
から冷媒を放出する。冷媒を放出すると吸収液は濃溶液
となり、この濃溶液が吸収器116に戻る(矢印)。
【0005】以上のサイクルを繰り返すことにより、エ
アコンが作動状態になる。吸収液に冷媒を吸収させるこ
とから、図5のシステムを吸収式エアコンと呼ぶ。
アコンが作動状態になる。吸収液に冷媒を吸収させるこ
とから、図5のシステムを吸収式エアコンと呼ぶ。
【0006】上記矢印〜の媒体の循環を安定的に実
施する上で、循環経路に外部への洩れがあってはならな
い。洩れがあると、吸収液や冷媒の量が不足したり、空
気が混入して性能が発揮できなくなるからである。そこ
で、次に述べる洩れ検査を実施し、洩れがないことを確
認することは重要である。
施する上で、循環経路に外部への洩れがあってはならな
い。洩れがあると、吸収液や冷媒の量が不足したり、空
気が混入して性能が発揮できなくなるからである。そこ
で、次に述べる洩れ検査を実施し、洩れがないことを確
認することは重要である。
【0007】図6は室外機の分解図であり、図4で説明
した室外機103のアウタケース119を外すと、再生
器111、凝縮器113、空冷式熱交換器114、蒸発
器115、吸収器116が見える。図7は洩れ検査対象
物を示す図であり、媒体の循環に係る洩れ検査対象物1
20を示す。この洩れ検査対象物120を次の要領で洩
れ検査を行っていた。
した室外機103のアウタケース119を外すと、再生
器111、凝縮器113、空冷式熱交換器114、蒸発
器115、吸収器116が見える。図7は洩れ検査対象
物を示す図であり、媒体の循環に係る洩れ検査対象物1
20を示す。この洩れ検査対象物120を次の要領で洩
れ検査を行っていた。
【0008】図8(a),(b)はエアコンの為の従来
の洩れ検査説明図である。(a)において、図示せぬ生
産コンベアからライン外の置き台122に洩れ検査対象
物120を載せ、洩れ検査対象物120の循環経路(例
えば蒸発器115)にヘリウム(He)充填機124を
繋ぎ、Heガスを充填する。これで、前記循環経路にH
eガスを満たすことができる。
の洩れ検査説明図である。(a)において、図示せぬ生
産コンベアからライン外の置き台122に洩れ検査対象
物120を載せ、洩れ検査対象物120の循環経路(例
えば蒸発器115)にヘリウム(He)充填機124を
繋ぎ、Heガスを充填する。これで、前記循環経路にH
eガスを満たすことができる。
【0009】(b)において、気密性フード126を被
せ、このフード126に真空ポンプ131から延びるチ
ューブ132を繋ぎ、フード126内部を真空排気す
る。循環経路のどこか(例えば凝縮器113)に洩れが
あれば、(He)がフード126へ洩れ、この(He)
が排気とともに真空ポンプ131に向う。この(He)
を、真空ポンプ131の一次側(入口付近)に設けたH
e検知器133で検出する。洩れがなければ、He検知
器133は(He)を検出しない。
せ、このフード126に真空ポンプ131から延びるチ
ューブ132を繋ぎ、フード126内部を真空排気す
る。循環経路のどこか(例えば凝縮器113)に洩れが
あれば、(He)がフード126へ洩れ、この(He)
が排気とともに真空ポンプ131に向う。この(He)
を、真空ポンプ131の一次側(入口付近)に設けたH
e検知器133で検出する。洩れがなければ、He検知
器133は(He)を検出しない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図8(a),(b)で
説明した洩れ検査技術では、洩れの部分を通る気体の流
量(以下、「リークレート」と言う。)は、10-5〜1
0-6Pa・m3/sどまりであり、低い水準であった。
これは、図8(a)において、再生器111、凝縮器1
13、空冷式熱交換器114、蒸発器115、吸収器1
16などの外表面に空気膜及び洗浄油膜が付着し、且フ
ード126の内面に空気膜が付着しているため、これら
空気や油がリークレートを下げていると思われる。リー
クレートが低いと、検査の信頼性は低くなる。検査の信
頼性を高める一方法として、真空ポンプの運転時間を延
ばし、真空度を高めることが考えられるが、これでは洩
れ検査時間が長くなる。この結果、従来法では洩れ検査
時間は長くなり、生産ラインから外れた検査場で洩れ検
査対象物を検査するしかなく、生産性を妨げる要因にな
っている。
説明した洩れ検査技術では、洩れの部分を通る気体の流
量(以下、「リークレート」と言う。)は、10-5〜1
0-6Pa・m3/sどまりであり、低い水準であった。
これは、図8(a)において、再生器111、凝縮器1
13、空冷式熱交換器114、蒸発器115、吸収器1
16などの外表面に空気膜及び洗浄油膜が付着し、且フ
ード126の内面に空気膜が付着しているため、これら
空気や油がリークレートを下げていると思われる。リー
クレートが低いと、検査の信頼性は低くなる。検査の信
頼性を高める一方法として、真空ポンプの運転時間を延
ばし、真空度を高めることが考えられるが、これでは洩
れ検査時間が長くなる。この結果、従来法では洩れ検査
時間は長くなり、生産ラインから外れた検査場で洩れ検
査対象物を検査するしかなく、生産性を妨げる要因にな
っている。
【0011】そこで、本発明の目的はリークレートを高
めること、洩れ検査時間を短縮すること、この結果、ラ
イン上での洩れ検査を可能にすることにある。
めること、洩れ検査時間を短縮すること、この結果、ラ
イン上での洩れ検査を可能にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の洩れ検査方法は、空気調和機室外機の媒体
の循環通路を粗真空引きする工程と、粗真空引き後の空
気調和機室外機にフードを被せる工程と、このフード内
にヘリウムガスを充填する工程と、前記空気調和機室外
機の媒体の循環通路を真空排気する工程と、このときの
排気ガス中にヘリウムガスが存在するときにはそれを検
出するヘリウム検知工程と、からなることを特徴とす
る。
に請求項1の洩れ検査方法は、空気調和機室外機の媒体
の循環通路を粗真空引きする工程と、粗真空引き後の空
気調和機室外機にフードを被せる工程と、このフード内
にヘリウムガスを充填する工程と、前記空気調和機室外
機の媒体の循環通路を真空排気する工程と、このときの
排気ガス中にヘリウムガスが存在するときにはそれを検
出するヘリウム検知工程と、からなることを特徴とす
る。
【0013】検査対象物(空調機室外機)の外をヘリウ
ムガスで満たし、検査対象物内を真空排気することで、
洩れの有無を検査する。予め粗真空引きを実施すること
で、後の真空排気に要する時間を大幅に短縮する。
ムガスで満たし、検査対象物内を真空排気することで、
洩れの有無を検査する。予め粗真空引きを実施すること
で、後の真空排気に要する時間を大幅に短縮する。
【0014】請求項2の洩れ検査方法は、請求項1記載
の空気調和機室外機の洩れ検査方法を、生産ライン上で
組立に引続いて実施することを特徴とする。真空排気時
間を大幅に短縮することができたので、生産ライン上で
の洩れ検査が実施可能となった。洩れ検査をライン外で
実施する場合に比べ、洩れ検査をライン上で実施すれ
ば、組立から検査までの一連の時間の短縮が図れ、生産
性を高めることができる。
の空気調和機室外機の洩れ検査方法を、生産ライン上で
組立に引続いて実施することを特徴とする。真空排気時
間を大幅に短縮することができたので、生産ライン上で
の洩れ検査が実施可能となった。洩れ検査をライン外で
実施する場合に比べ、洩れ検査をライン上で実施すれ
ば、組立から検査までの一連の時間の短縮が図れ、生産
性を高めることができる。
【0015】請求項3の洩れ検査方法は、前記粗真空引
きする工程に並行して、空気調和機室外機の隙間や周囲
に中子を詰めることで、ヘリウムガスを充填すべきフー
ド内容積を減少させることを特徴とする。ヘリウムガス
の充填容積を減少させることで、ヘリウムガスの所要量
を大幅に節約することができる。
きする工程に並行して、空気調和機室外機の隙間や周囲
に中子を詰めることで、ヘリウムガスを充填すべきフー
ド内容積を減少させることを特徴とする。ヘリウムガス
の充填容積を減少させることで、ヘリウムガスの所要量
を大幅に節約することができる。
【0016】請求項4の洩れ検査装置は、組立並びに洩
れ検査の際に空気調和機室外機を載せる組立台車と、こ
の組立台車上で粗真空引きを完了した空気調和機室外機
に被せるフードと、このフード内にヘリウムガスを充填
するHe充填機と、前記空気調和機室外機の媒体循環通
路を真空排気する真空ポンプと、この真空排気中にヘリ
ウムガスが存在するときにはそれを検出するHe検出器
と、からなる。
れ検査の際に空気調和機室外機を載せる組立台車と、こ
の組立台車上で粗真空引きを完了した空気調和機室外機
に被せるフードと、このフード内にヘリウムガスを充填
するHe充填機と、前記空気調和機室外機の媒体循環通
路を真空排気する真空ポンプと、この真空排気中にヘリ
ウムガスが存在するときにはそれを検出するHe検出器
と、からなる。
【0017】検査対象物(空調機室外機)の外をヘリウ
ムガスで満たし、検査対象物内を真空排気することで、
洩れの有無を検査する。検査対象物内を真空排気するよ
うにしたことで、事前に検査対象物内を粗く真空引きす
ることが、極めて有効となる。粗真空引きが後の真空排
気の大幅な時間短縮を可能にするからである。
ムガスで満たし、検査対象物内を真空排気することで、
洩れの有無を検査する。検査対象物内を真空排気するよ
うにしたことで、事前に検査対象物内を粗く真空引きす
ることが、極めて有効となる。粗真空引きが後の真空排
気の大幅な時間短縮を可能にするからである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1(a),(b)は本発明に
係る洩れ検査装置を示す図である。(a),(b)にお
いて、洩れ検査装置10は、検査対象物11を組立ると
共に洩れ検査中も載せておく組立台車20と、フード3
0と、検査対象物の循環経路を排気する真空ポンプ32
及び真空チューブ34と、He検知器36と、フード3
0内にHeを充填するHe充填機38とからなる。
づいて以下に説明する。図1(a),(b)は本発明に
係る洩れ検査装置を示す図である。(a),(b)にお
いて、洩れ検査装置10は、検査対象物11を組立ると
共に洩れ検査中も載せておく組立台車20と、フード3
0と、検査対象物の循環経路を排気する真空ポンプ32
及び真空チューブ34と、He検知器36と、フード3
0内にHeを充填するHe充填機38とからなる。
【0019】更に検査対象物11は再生器12、凝縮器
13、蒸発器15、吸収器16からなる。組立台車20
は、車体フレーム21、この車体フレーム21上に取付
けた天板22、車体フレーム21下に取付けた車輪23
・・・(・・・は複数個を示す。)及びストッパ24とからな
る。また、26はパッキン、27は中子であり、この中
子27はバルーン(風船)が好適である。
13、蒸発器15、吸収器16からなる。組立台車20
は、車体フレーム21、この車体フレーム21上に取付
けた天板22、車体フレーム21下に取付けた車輪23
・・・(・・・は複数個を示す。)及びストッパ24とからな
る。また、26はパッキン、27は中子であり、この中
子27はバルーン(風船)が好適である。
【0020】以上に述べた洩れ検査装置10の作用を次
に説明する。図2は本発明に係る洩れ検査フロー図であ
る。なお、(a)は従来技術に係る比較例、(b)は本
発明に係る実施例を示す。また、STはステップを示
し、ST×××(3桁数字)は比較例のステップ番号、
ST××(2桁数字)は実施例のステップ番号を示す。
に説明する。図2は本発明に係る洩れ検査フロー図であ
る。なお、(a)は従来技術に係る比較例、(b)は本
発明に係る実施例を示す。また、STはステップを示
し、ST×××(3桁数字)は比較例のステップ番号、
ST××(2桁数字)は実施例のステップ番号を示す。
【0021】(a)は比較例を示し、図8で説明した通
り、従来はライン内で組立(ST101)てた検査対象
物を、ライン外の検査場に移し、そこで、フードをセッ
トし(ST102)、検査対象物内にHeを充填し(S
T103)、フード内を真空排気する(ST104)。
排気系に設けたHe検知器でHeの有無を検査し(ST
105)、検知したときには不合格、検知せぬときに合
格となる。即ち、ST102〜ST105はライン外で
実施する。
り、従来はライン内で組立(ST101)てた検査対象
物を、ライン外の検査場に移し、そこで、フードをセッ
トし(ST102)、検査対象物内にHeを充填し(S
T103)、フード内を真空排気する(ST104)。
排気系に設けたHe検知器でHeの有無を検査し(ST
105)、検知したときには不合格、検知せぬときに合
格となる。即ち、ST102〜ST105はライン外で
実施する。
【0022】(b)は実施例を示す。 ST01:検査対象物を組立る。 ST02:検査対象物の循環経路を粗真空引きする。こ
の粗真空引きを実施すれば、循環経路の壁に付着してい
る空気層、油層、その他汚れの大部分が除去できる。
の粗真空引きを実施すれば、循環経路の壁に付着してい
る空気層、油層、その他汚れの大部分が除去できる。
【0023】ST03:図1(a)を参照の上、検査対
象物の隙間に中子を置く。 ST04:図1(b)を参照の上、フードをセットす
る。 ST05:図1(b)の真空ポンプ32を始動して、バ
ルブ41のみを開けて、フード30内を真空排気する。
これをフード内排気と言う。 ST06:図1(b)のバルブ41を閉じ、代わりにバ
ルブ43を開けて、検査対象物内を真空排気する。
象物の隙間に中子を置く。 ST04:図1(b)を参照の上、フードをセットす
る。 ST05:図1(b)の真空ポンプ32を始動して、バ
ルブ41のみを開けて、フード30内を真空排気する。
これをフード内排気と言う。 ST06:図1(b)のバルブ41を閉じ、代わりにバ
ルブ43を開けて、検査対象物内を真空排気する。
【0024】ST07:図1(b)のHe充填機38に
て、フード30内にHeを充填する。 ST08:図1(b)のHe検知器36がHeを検出す
れば、外から隙間を通じて循環経路にHeが侵入したこ
とになって不合格となり、後述の図3に進む。He検知
器36がHeを検出しなければ合格である。ST01〜
ST08は全てライン内で実施する。
て、フード30内にHeを充填する。 ST08:図1(b)のHe検知器36がHeを検出す
れば、外から隙間を通じて循環経路にHeが侵入したこ
とになって不合格となり、後述の図3に進む。He検知
器36がHeを検出しなければ合格である。ST01〜
ST08は全てライン内で実施する。
【0025】本発明の特徴は、ST02で粗真空引きを
実施したこと、ST03で中子をセットしたこと、ST
06で検査対象物内を真空排気したこと、及びST07
でフード内にHeを充填したことである。
実施したこと、ST03で中子をセットしたこと、ST
06で検査対象物内を真空排気したこと、及びST07
でフード内にHeを充填したことである。
【0026】図1(b)を参照の上説明を続けると、中
子27をセットしたことで、Heを充填すべき空間容積
が激減し、Heの消費量を大幅に減少させることができ
る。また、検査対象物11内を予め粗真空引きし、次に
本真空排気を実施したので、この本真空排気ではリーク
レートは(10-8〜10-9)Pa・m3/sに達する。
リークレートが従来の少なくとも100倍の精度アップ
となるため、洩れ検査の信頼性が格段にアップし、洩れ
検査を迅速に実施することができる。この結果、組立タ
クトと同じタクトで洩れ検査を実施可能となり、ライン
内での洩れ検査が可能となった。ライン上で洩れ検査が
実施できることから、生産性の大幅な向上が見込める。
子27をセットしたことで、Heを充填すべき空間容積
が激減し、Heの消費量を大幅に減少させることができ
る。また、検査対象物11内を予め粗真空引きし、次に
本真空排気を実施したので、この本真空排気ではリーク
レートは(10-8〜10-9)Pa・m3/sに達する。
リークレートが従来の少なくとも100倍の精度アップ
となるため、洩れ検査の信頼性が格段にアップし、洩れ
検査を迅速に実施することができる。この結果、組立タ
クトと同じタクトで洩れ検査を実施可能となり、ライン
内での洩れ検査が可能となった。ライン上で洩れ検査が
実施できることから、生産性の大幅な向上が見込める。
【0027】図2(b)のST08で不合格になった場
合には、洩れ箇所を特定する必要ある。本発明によれば
洩れ箇所を容易に特定することができる。そのことを次
図で説明する。図3は本発明に係る洩れ検査の精密検査
要領図であり、例えば蒸発器15をビニルシート45で
囲い、この囲いにHeを吹込み、蒸発器15内を真空排
気する。これで、蒸発器15単体の洩れ検査を実施する
ことができる。また、再生器12をビニルシート45で
囲い、この囲いにHeを各々吹込み、再生器12を真空
排気する。図2で不合格になったときのみ、洩れ検査対
象物11を細分化して洩れ箇所を特定すればよい。検査
対象物内は空気などでの汚染がないので、真空度は良好
であり、検査時間は長くならない。
合には、洩れ箇所を特定する必要ある。本発明によれば
洩れ箇所を容易に特定することができる。そのことを次
図で説明する。図3は本発明に係る洩れ検査の精密検査
要領図であり、例えば蒸発器15をビニルシート45で
囲い、この囲いにHeを吹込み、蒸発器15内を真空排
気する。これで、蒸発器15単体の洩れ検査を実施する
ことができる。また、再生器12をビニルシート45で
囲い、この囲いにHeを各々吹込み、再生器12を真空
排気する。図2で不合格になったときのみ、洩れ検査対
象物11を細分化して洩れ箇所を特定すればよい。検査
対象物内は空気などでの汚染がないので、真空度は良好
であり、検査時間は長くならない。
【0028】尚、本発明は圧縮機を内蔵とした圧縮式エ
アコンの洩れ検査にも適用できる。しかし、媒体(冷
媒、吸収液)の循環通路が長い吸収式エアコンの方が本
発明を適用するときの効果が顕著に現れる。
アコンの洩れ検査にも適用できる。しかし、媒体(冷
媒、吸収液)の循環通路が長い吸収式エアコンの方が本
発明を適用するときの効果が顕著に現れる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の洩れ検査方法は、検査対象物(空調機
室外機)の外をヘリウムガスで満たし、検査対象物内を
真空排気することで、洩れの有無を検査することを特徴
とし、予め粗真空引きを実施することで、後の真空排気
に要する時間を大幅に短縮することができ、組立と同じ
ライン上で洩れ検査を実施することができる。
する。請求項1の洩れ検査方法は、検査対象物(空調機
室外機)の外をヘリウムガスで満たし、検査対象物内を
真空排気することで、洩れの有無を検査することを特徴
とし、予め粗真空引きを実施することで、後の真空排気
に要する時間を大幅に短縮することができ、組立と同じ
ライン上で洩れ検査を実施することができる。
【0030】請求項2の洩れ検査方法は、空気調和機室
外機の洩れ検査を、生産ライン上で組立に引続いて実施
することを特徴とし、洩れ検査をライン外で実施する場
合に比べ、洩れ検査をライン上で実施すれば、組立から
検査までの一連の時間の短縮が図れ、生産性を高めるこ
とができる。
外機の洩れ検査を、生産ライン上で組立に引続いて実施
することを特徴とし、洩れ検査をライン外で実施する場
合に比べ、洩れ検査をライン上で実施すれば、組立から
検査までの一連の時間の短縮が図れ、生産性を高めるこ
とができる。
【0031】請求項3の洩れ検査方法は、前記粗真空引
きする工程に並行して、空気調和機室外機の隙間や周囲
に中子を詰めることで、ヘリウムガスを充填すべきフー
ド内容積を減少させることを特徴とし、ヘリウムガスの
充填容積を減少させることで、ヘリウムガスの所要量を
大幅に節約することができる。
きする工程に並行して、空気調和機室外機の隙間や周囲
に中子を詰めることで、ヘリウムガスを充填すべきフー
ド内容積を減少させることを特徴とし、ヘリウムガスの
充填容積を減少させることで、ヘリウムガスの所要量を
大幅に節約することができる。
【0032】請求項4の洩れ検査装置は、組立並びに洩
れ検査の際に空気調和機室外機を載せる組立台車と、こ
の組立台車上で粗真空引きを完了した空気調和機室外機
に被せるフードと、このフード内にヘリウムガスを充填
するHe充填機と、前記空気調和機室外機の媒体循環通
路を真空排気する真空ポンプと、この真空排気中にヘリ
ウムガスが存在するときにはそれを検出するHe検出器
と、からなり、検査対象物(空調機室外機)の外をヘリ
ウムガスで満たし、検査対象物内を真空排気すること
で、洩れの有無を検査する。即ち、検査対象物内を真空
排気するようにしたことで、事前に検査対象物内を粗く
真空引きすることが、極めて有効となる。粗真空引きが
後の真空排気の大幅な時間短縮を可能にするからであ
る。
れ検査の際に空気調和機室外機を載せる組立台車と、こ
の組立台車上で粗真空引きを完了した空気調和機室外機
に被せるフードと、このフード内にヘリウムガスを充填
するHe充填機と、前記空気調和機室外機の媒体循環通
路を真空排気する真空ポンプと、この真空排気中にヘリ
ウムガスが存在するときにはそれを検出するHe検出器
と、からなり、検査対象物(空調機室外機)の外をヘリ
ウムガスで満たし、検査対象物内を真空排気すること
で、洩れの有無を検査する。即ち、検査対象物内を真空
排気するようにしたことで、事前に検査対象物内を粗く
真空引きすることが、極めて有効となる。粗真空引きが
後の真空排気の大幅な時間短縮を可能にするからであ
る。
【図1】本発明に係る洩れ検査装置を示す図
【図2】本発明に係る洩れ検査フロー図
【図3】本発明に係る洩れ検査の精密検査要領図
【図4】セパレート型空気調和機の配置図
【図5】吸収式エアコンの作動原理図
【図6】室外機の分解図
【図7】洩れ検査対象物を示す図
【図8】エアコンの為の従来の洩れ検査説明図
10…洩れ検査装置、11…検査対象物、20…組立台
車、27…中子、30…フード、32…真空ポンプ、3
6…He検知器、38…He充填機。
車、27…中子、30…フード、32…真空ポンプ、3
6…He検知器、38…He充填機。
フロントページの続き (72)発明者 太田 晴貴 静岡県浜松市葵東一丁目13番1号 本田技 研工業株式会社浜松製作所内 Fターム(参考) 2G067 AA34 BB31 CC13 DD17 DD18 3L093 AA01 BB01 BB22
Claims (4)
- 【請求項1】 空気調和機室外機の媒体の循環通路を粗
真空引きする工程と、粗真空引き後の空気調和機室外機
にフードを被せる工程と、このフード内にヘリウムガス
を充填する工程と、前記空気調和機室外機の媒体の循環
通路を真空排気する工程と、このときの排気ガス中にヘ
リウムガスが存在するときにはそれを検出するヘリウム
検知工程と、からなることを特徴とした空気調和機室外
機の洩れ検査方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の空気調和機室外機の洩れ
検査方法を、生産ライン上で組立に引続いて実施するこ
とを特徴とした空気調和機室外機の洩れ検査方法。 - 【請求項3】 前記粗真空引きする工程に並行して、空
気調和機室外機の隙間や周囲に中子を詰めることで、ヘ
リウムガスを充填すべきフード内容積を減少させること
を特徴とした請求項1又は請求項2記載の空気調和機室
外機の洩れ検査方法。 - 【請求項4】 組立並びに洩れ検査の際に空気調和機室
外機を載せる組立台車と、この組立台車上で粗真空引き
を完了した空気調和機室外機に被せるフードと、このフ
ード内にヘリウムガスを充填するHe充填機と、前記空
気調和機室外機の媒体循環通路を真空排気する真空ポン
プと、この真空排気中にヘリウムガスが存在するときに
はそれを検出するHe検出器と、からなる空気調和機室
外機の洩れ検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000004816A JP2001194036A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 空気調和機室外機の洩れ検査方法及び同装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000004816A JP2001194036A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 空気調和機室外機の洩れ検査方法及び同装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001194036A true JP2001194036A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18533555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000004816A Pending JP2001194036A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 空気調和機室外機の洩れ検査方法及び同装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001194036A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001264209A (ja) * | 2000-03-21 | 2001-09-26 | Yamaha Corp | 密閉構造体を用いた漏洩試験方法および漏洩試験装置ならびに漏洩試験装置用密閉構造体 |
JP2007132784A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Taiyo Nippon Sanso Corp | ヘリウムリーク試験方法及びその装置 |
JP2007292126A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Daikin Ind Ltd | 管継手用継手本体、分離型空気調和機及び分離型空気調和機の製造方法 |
JP2010121989A (ja) * | 2008-11-18 | 2010-06-03 | Iwai Kikai Kogyo Co Ltd | プレート式熱交換器の熱交換板のメンテナンス方法 |
CN105618391A (zh) * | 2016-03-01 | 2016-06-01 | 爱发科东方真空(成都)有限公司 | 自动氦检漏装置 |
WO2020208681A1 (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-15 | 三菱電機株式会社 | 気密性評価装置、気密性判定方法及び冷凍サイクルシステム |
CN115950596A (zh) * | 2023-03-13 | 2023-04-11 | 成立航空技术(成都)有限公司 | 一种航空发动机喷嘴气密性检测装置 |
-
2000
- 2000-01-13 JP JP2000004816A patent/JP2001194036A/ja active Pending
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JP7034381B2 (ja) | 2019-04-08 | 2022-03-11 | 三菱電機株式会社 | 気密性評価装置及び気密性判定方法 |
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