JP2001186616A - 架空電線のバイパス工法 - Google Patents
架空電線のバイパス工法Info
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- Electric Cable Installation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】バイパス工法を実施するに当たり、架空電線の
活線切除時および活線再接続時におけるアーク電流の発
生を抑える。 【解決手段】架空電線1の工事区間の両側AB部近傍
に、この架空電線1の工事区間内のA1部、B1部と工
事区間外のA2部、B2部間に跨って、架空電線1の電
流の分流線路4A、4Bを形成する。次に、架空電線1
の工事区間ABに、架空電線1と略同サイズのバイパス
ケーブル3を架設し、これの両端部をT型接続器10
A、10Bにそれぞれ接続し、工事用開閉器7A1,7
A2、7B1、7B2をそれぞれ投入して分流線路4
A、4Bに負荷電流の大半を流す。そして、この状態
で、架空電線1のA部、B部を活線切断し、健全な架空
電線を活線再接続する。
活線切除時および活線再接続時におけるアーク電流の発
生を抑える。 【解決手段】架空電線1の工事区間の両側AB部近傍
に、この架空電線1の工事区間内のA1部、B1部と工
事区間外のA2部、B2部間に跨って、架空電線1の電
流の分流線路4A、4Bを形成する。次に、架空電線1
の工事区間ABに、架空電線1と略同サイズのバイパス
ケーブル3を架設し、これの両端部をT型接続器10
A、10Bにそれぞれ接続し、工事用開閉器7A1,7
A2、7B1、7B2をそれぞれ投入して分流線路4
A、4Bに負荷電流の大半を流す。そして、この状態
で、架空電線1のA部、B部を活線切断し、健全な架空
電線を活線再接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、架空電線のバイ
パス工法に係わり、特に、架空電線の活線切断および活
線再接続時におけるアークの発生を抑え得る架空電線の
バイパス工法に関する。
パス工法に係わり、特に、架空電線の活線切断および活
線再接続時におけるアークの発生を抑え得る架空電線の
バイパス工法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力の安定供給の見地から、架空
電線の事故復旧等の工事若しくは碍子や送配電線等のメ
ンテナンスの作業時において、需要家への送電を停止す
ることなく、工事区間若しくはメンテナンス区間の架空
電線のみの送電を停止し、その間はバイパスケーブルで
送電する、いわゆる架空電線のバイパス工法が実施され
ている。
電線の事故復旧等の工事若しくは碍子や送配電線等のメ
ンテナンスの作業時において、需要家への送電を停止す
ることなく、工事区間若しくはメンテナンス区間の架空
電線のみの送電を停止し、その間はバイパスケーブルで
送電する、いわゆる架空電線のバイパス工法が実施され
ている。
【0003】図4に、このような従来の架空電線のバイ
パス工法を実施した模式図を示す。
パス工法を実施した模式図を示す。
【0004】図4において、電柱2間には、既設の送電
線路として、33kV級の鋼心アルミ撚線から成る架空
電線が架設されている。
線路として、33kV級の鋼心アルミ撚線から成る架空
電線が架設されている。
【0005】次に、この既設の架空電線のAB区間(以
下、この区間を「工事区間」という。)を取り除き、他
の架空電線を張り替えるには、先ず、この架空電線の工
事区間ABに、この架空電線1と略同サイズの33kV
級のバイパスケーブル3を併設する。そして、このバイ
パスケーブル3の両端部を架空電線1の切断部A、B近
傍にそれぞれ接続して、バイパスケーブル3に負荷電流
の半分程度を分流させる。そして、この状態で、すなわ
ち、活線状態で架空電線1のA点およびB点を切断し
て、AB区間の架空電線1を取り除き、替わりにこの区
間ABに、他の健全な架空電線を張り替え、活線状態で
再接続する。このようにして、工事区間ABにおける既
設の架空電線の張り替え工事が完了する。
下、この区間を「工事区間」という。)を取り除き、他
の架空電線を張り替えるには、先ず、この架空電線の工
事区間ABに、この架空電線1と略同サイズの33kV
級のバイパスケーブル3を併設する。そして、このバイ
パスケーブル3の両端部を架空電線1の切断部A、B近
傍にそれぞれ接続して、バイパスケーブル3に負荷電流
の半分程度を分流させる。そして、この状態で、すなわ
ち、活線状態で架空電線1のA点およびB点を切断し
て、AB区間の架空電線1を取り除き、替わりにこの区
間ABに、他の健全な架空電線を張り替え、活線状態で
再接続する。このようにして、工事区間ABにおける既
設の架空電線の張り替え工事が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
架空電線のバイパス工法においては、例えば、バイパス
ケーブル3の電気抵抗が架空電線1のそれと同程度であ
るとすると、負荷電流の半分程度が工事区間ABの架空
電線1に、残りの半分程度がバイパスケーブル3に流れ
ることになる。そして、負荷電流の半分程度が流れてい
る状態で、すなわち、活線状態で、工事区間AB内の架
空電線1を切断すると、切断部にアークが発生し、人災
に及ぶ可能性があった。特に、架空電線1に流れる負荷
電流が大きい場合においては、これに比例してアークの
発生量も増大し、架空電線1の活線切断および活線再接
続作業に危険を伴うという難点があった。
架空電線のバイパス工法においては、例えば、バイパス
ケーブル3の電気抵抗が架空電線1のそれと同程度であ
るとすると、負荷電流の半分程度が工事区間ABの架空
電線1に、残りの半分程度がバイパスケーブル3に流れ
ることになる。そして、負荷電流の半分程度が流れてい
る状態で、すなわち、活線状態で、工事区間AB内の架
空電線1を切断すると、切断部にアークが発生し、人災
に及ぶ可能性があった。特に、架空電線1に流れる負荷
電流が大きい場合においては、これに比例してアークの
発生量も増大し、架空電線1の活線切断および活線再接
続作業に危険を伴うという難点があった。
【0007】このため、バイパスケーブル3の導体サイ
ズを架空電線1のそれよりも太くして、すなわち、バイ
パスケーブル3の導体の電気抵抗を架空電線1のそれよ
りも小さくして、架空電線1側に流れる負荷電流を少な
くし、アークの発生を抑えた状態で、既設の架空電線1
の活線切断および活線再接続作業を行なうバイパス工法
も考えられている。
ズを架空電線1のそれよりも太くして、すなわち、バイ
パスケーブル3の導体の電気抵抗を架空電線1のそれよ
りも小さくして、架空電線1側に流れる負荷電流を少な
くし、アークの発生を抑えた状態で、既設の架空電線1
の活線切断および活線再接続作業を行なうバイパス工法
も考えられている。
【0008】しかしながら、かかる架空電線のバイパス
工法においては、バイパスケーブルの導体サイズが太く
なるにつれてバイパスケーブルが重くなり、またバイパ
スケーブルの外径も太くなることから、長尺のバイパス
ケーブルの取り扱いが煩雑になり、ひいては、既設の架
空電線の活線切断および活線再接続作業に大変な労力を
伴うという難点があった。
工法においては、バイパスケーブルの導体サイズが太く
なるにつれてバイパスケーブルが重くなり、またバイパ
スケーブルの外径も太くなることから、長尺のバイパス
ケーブルの取り扱いが煩雑になり、ひいては、既設の架
空電線の活線切断および活線再接続作業に大変な労力を
伴うという難点があった。
【0009】本発明は、上述の難点を解決するためにな
されたもので、架空電線の活線切断および活線再接続作
業時におけるアークの発生を抑え得る架空電線のバイパ
ス工法を提供することを目的としている。
されたもので、架空電線の活線切断および活線再接続作
業時におけるアークの発生を抑え得る架空電線のバイパ
ス工法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の架空電線のバイパス工法は、架空電線
の工事区間の両側部近傍に、この架空電線の工事区間内
と工事区間外間に跨って、前記工事区間内の架空電線に
流れる電流よりも多く電流が流れる電流の分流線路をそ
れぞれ形成し、これらの分流線路間にバイパスケーブル
を接続した後、前記工事区間の架空電線の切断工事を行
なうことを特徴としている。
るため、本発明の架空電線のバイパス工法は、架空電線
の工事区間の両側部近傍に、この架空電線の工事区間内
と工事区間外間に跨って、前記工事区間内の架空電線に
流れる電流よりも多く電流が流れる電流の分流線路をそ
れぞれ形成し、これらの分流線路間にバイパスケーブル
を接続した後、前記工事区間の架空電線の切断工事を行
なうことを特徴としている。
【0011】このような架空電線のバイパス工法によれ
ば、工事区間内の架空電線よりも分流線路の方へ負荷電
流を多く流すことができることから、架空電線の切除時
および再接続時におけるアーク電流の発生を抑えること
ができ、ひいては、架空電線の活線切断および活線再接
続作業を安全に行なうことができる。
ば、工事区間内の架空電線よりも分流線路の方へ負荷電
流を多く流すことができることから、架空電線の切除時
および再接続時におけるアーク電流の発生を抑えること
ができ、ひいては、架空電線の活線切断および活線再接
続作業を安全に行なうことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の架空電線のバイパ
ス工法を適用した好ましい実施の形態について、図面を
参照して説明する。
ス工法を適用した好ましい実施の形態について、図面を
参照して説明する。
【0013】図1は、架空電線およびバイパスケーブル
の架設状況を示す模式図、図2は、本発明による架空電
線のバイパス工法の実施状況を示す模式図である。な
お、これらの図において、図4と共通する部分には同一
の符号が付されている。
の架設状況を示す模式図、図2は、本発明による架空電
線のバイパス工法の実施状況を示す模式図である。な
お、これらの図において、図4と共通する部分には同一
の符号が付されている。
【0014】図1において、電柱2間に既設の架空電線
1が架設されている点は、図4に示す従来の架空電線1
の架設状況と同一である。なお、この実施例において
は、架空電線1として、導体断面積が95mm2で33
kV級の鋼心アルミ撚線が使用され、この鋼心アルミ撚
線には、200A程度の負荷電流が流れている。
1が架設されている点は、図4に示す従来の架空電線1
の架設状況と同一である。なお、この実施例において
は、架空電線1として、導体断面積が95mm2で33
kV級の鋼心アルミ撚線が使用され、この鋼心アルミ撚
線には、200A程度の負荷電流が流れている。
【0015】次に、工事区間AB内の架空電線1を活線
状態で切除して、この区間ABに他の健全な架空電線
(不図示)を活線状態で張り替えて接続する工法につい
て説明する。
状態で切除して、この区間ABに他の健全な架空電線
(不図示)を活線状態で張り替えて接続する工法につい
て説明する。
【0016】図2において、先ず、架空電線1の工事区
間ABの両側部近傍に、すなわちA点およびB点の近傍
に、それぞれ、この架空電線1の工事区間内のA1部、
B1部と工事区間外のA2部、B2部間に跨って、架空
電線1の電流の分流線路4A、4Bを形成する。
間ABの両側部近傍に、すなわちA点およびB点の近傍
に、それぞれ、この架空電線1の工事区間内のA1部、
B1部と工事区間外のA2部、B2部間に跨って、架空
電線1の電流の分流線路4A、4Bを形成する。
【0017】電流の分流線路4A、4Bは、一端部に接
続クランプ(不図示)を有し、他端部に羽子板端末(不
図示)を有する、いわゆる無遮蔽構成の33kV級のゴ
ム絶縁電線からなる一対のジャンパー線5A1,5A
2、5B1、5B2と、一端部に気中終端部8A1,8
A2、8B1、8B2を有し、他端部がそれぞれ工事用
開閉器7A1,7A2、7B1、7B2に接続された、
いわゆる遮蔽層付きの一対の引下げ用ケーブル6A1,
6A2、6B1、6B2とを備えている。しかして、一
対のジャンパー線5A1,5A2、5B1、5B2の各
一端部を、それぞれ、工事区間内のA1部、B1部と工
事区間外のA2部、B2部に、各他端部を、それぞれ、
気中終端部8A1,8A2、8B1、8B2接続し、更
に、一対の工事用開閉器7A1,7A2、7B1、7B
2をリード線9A1,9A2、9B1、9B2を介して
T型接続器10A、10Bに接続することにより、負荷
電流の分流線路4A、4Bが形成される。なお、この実
施例においては、各ジャンパー線5A1,5A2、5B
1、5B2および引下げケーブル6A1,6A2、6B
1、6B2として、その導体サイズが架空電線1の導体
サイズよりも太いものが使用され、後述するバイパスケ
ーブル3として、架空電線1の導体サイズと略同等のも
のが使用されている。図中、11A、11Bは引下げケ
ーブルの終端支持金具を示している。
続クランプ(不図示)を有し、他端部に羽子板端末(不
図示)を有する、いわゆる無遮蔽構成の33kV級のゴ
ム絶縁電線からなる一対のジャンパー線5A1,5A
2、5B1、5B2と、一端部に気中終端部8A1,8
A2、8B1、8B2を有し、他端部がそれぞれ工事用
開閉器7A1,7A2、7B1、7B2に接続された、
いわゆる遮蔽層付きの一対の引下げ用ケーブル6A1,
6A2、6B1、6B2とを備えている。しかして、一
対のジャンパー線5A1,5A2、5B1、5B2の各
一端部を、それぞれ、工事区間内のA1部、B1部と工
事区間外のA2部、B2部に、各他端部を、それぞれ、
気中終端部8A1,8A2、8B1、8B2接続し、更
に、一対の工事用開閉器7A1,7A2、7B1、7B
2をリード線9A1,9A2、9B1、9B2を介して
T型接続器10A、10Bに接続することにより、負荷
電流の分流線路4A、4Bが形成される。なお、この実
施例においては、各ジャンパー線5A1,5A2、5B
1、5B2および引下げケーブル6A1,6A2、6B
1、6B2として、その導体サイズが架空電線1の導体
サイズよりも太いものが使用され、後述するバイパスケ
ーブル3として、架空電線1の導体サイズと略同等のも
のが使用されている。図中、11A、11Bは引下げケ
ーブルの終端支持金具を示している。
【0018】次に、架空電線1の工事区間ABに、架空
電線1の送配電系統の電圧と同一でかつ架空電線1と略
同サイズの33kV級のバイパスケーブル3を架設す
る。この実施例においては、架空電線1として、95m
m2の33kV級鋼心アルミ撚線が使用されていること
から、バイパスケーブル3としては、例えば、導体断面
積が95mm2相当の33kV級架橋ポリエチレン絶縁
ビニル−スケーブル若しくは33kV級エチレンプロピ
レンゴム絶縁クロロプレンシースケーブル等が使用され
る。
電線1の送配電系統の電圧と同一でかつ架空電線1と略
同サイズの33kV級のバイパスケーブル3を架設す
る。この実施例においては、架空電線1として、95m
m2の33kV級鋼心アルミ撚線が使用されていること
から、バイパスケーブル3としては、例えば、導体断面
積が95mm2相当の33kV級架橋ポリエチレン絶縁
ビニル−スケーブル若しくは33kV級エチレンプロピ
レンゴム絶縁クロロプレンシースケーブル等が使用され
る。
【0019】かかるバイパスケーブル3は、図1に示す
ように、工事区間の一端側Bに配置したドラム11から
繰り出されるバイパスケーブル3の先端に延線ロープ1
2を接続し、これを工事区間の他端側Aに配置したウィ
ンチ13で延線することにより架設される。なお、バイ
パスケーブル3は、工事区間ABが長径間の場合におい
ては、図2に示すように、短尺(40m程度)の両端末
付のバイパスケーブルを、中間接続体17を介して接続
したもので構成される。図中、14はドラム11を積載
したバイパスケーブル車、15は各電柱2に配置した延
線用ローラ類、16はケーブル引留クランプをそれぞれ
示している。
ように、工事区間の一端側Bに配置したドラム11から
繰り出されるバイパスケーブル3の先端に延線ロープ1
2を接続し、これを工事区間の他端側Aに配置したウィ
ンチ13で延線することにより架設される。なお、バイ
パスケーブル3は、工事区間ABが長径間の場合におい
ては、図2に示すように、短尺(40m程度)の両端末
付のバイパスケーブルを、中間接続体17を介して接続
したもので構成される。図中、14はドラム11を積載
したバイパスケーブル車、15は各電柱2に配置した延
線用ローラ類、16はケーブル引留クランプをそれぞれ
示している。
【0020】しかして、架空電線1の工事区間ABに併
設したバイパスケーブル3の両端部を、T型接続器10
A、10Bにそれぞれ接続し、各工事用開閉器7A1,
7A2、7B1、7B2のスイッチをそれぞれ投入(O
N状態)すると、分流線路4A、4B側に、架空電線1
に流れていた負荷電流の一部が流れることになる。この
実施例においては、架空電線1に200A程度の負荷電
流が流れているものとすると、分流線路4A、4B側に
140A程度の電流が流れるように構成されている。
設したバイパスケーブル3の両端部を、T型接続器10
A、10Bにそれぞれ接続し、各工事用開閉器7A1,
7A2、7B1、7B2のスイッチをそれぞれ投入(O
N状態)すると、分流線路4A、4B側に、架空電線1
に流れていた負荷電流の一部が流れることになる。この
実施例においては、架空電線1に200A程度の負荷電
流が流れているものとすると、分流線路4A、4B側に
140A程度の電流が流れるように構成されている。
【0021】そして、活線状態で、すなわち、架空電線
1の工事区間AB内に流れる電流が少ない状態で、架空
電線1のA、Bを切断して、AB区間の架空電線1を取
り除き、替わりにこの区間ABに他の健全な架空電線を
張り替え、活線状態で再接続する。
1の工事区間AB内に流れる電流が少ない状態で、架空
電線1のA、Bを切断して、AB区間の架空電線1を取
り除き、替わりにこの区間ABに他の健全な架空電線を
張り替え、活線状態で再接続する。
【0022】以上の架空電線の張り替え工事が終了した
後、各工事用開閉器7A1,7A2、7B1、7B2の
スイッチを全て開放(オフ状態)し、次いで、バイパス
ケーブル3および分流線路4A、4Bを分離・撤去す
る。このようにして、工事区間ABにおける架空電線1
の張り替え工事が完了する。
後、各工事用開閉器7A1,7A2、7B1、7B2の
スイッチを全て開放(オフ状態)し、次いで、バイパス
ケーブル3および分流線路4A、4Bを分離・撤去す
る。このようにして、工事区間ABにおける架空電線1
の張り替え工事が完了する。
【0023】図3は、本発明の他の実施例に係る架空電
線のバイパス工法の模式図を示している。なお、図3に
おいて、図2と共通する部分には同一の符号が付されて
いる。
線のバイパス工法の模式図を示している。なお、図3に
おいて、図2と共通する部分には同一の符号が付されて
いる。
【0024】この実施例においては、バイパスケーブル
3を柱上に架設するのに替えて、バイパスケーブル3′
を地上に布設している。この実施例によれば、引留クラ
ンプが不要で、コストダウンとなる等の利点を有してい
る。また、工事区間の片端に延線車を設置できない状況
下でも人力で延線できるという利点がある。
3を柱上に架設するのに替えて、バイパスケーブル3′
を地上に布設している。この実施例によれば、引留クラ
ンプが不要で、コストダウンとなる等の利点を有してい
る。また、工事区間の片端に延線車を設置できない状況
下でも人力で延線できるという利点がある。
【0025】なお、前述の実施例においては、各ジャン
パー線および引下げケーブルとしてとして、架空電線の
導体サイズよりも太いものを使用した場合について述べ
ているが、本発明はこれに限定されず、分流線路の電気
抵抗が小さいものであれば、分流線路側に負荷電流を多
く流すことができ、その効果が発揮される。
パー線および引下げケーブルとしてとして、架空電線の
導体サイズよりも太いものを使用した場合について述べ
ているが、本発明はこれに限定されず、分流線路の電気
抵抗が小さいものであれば、分流線路側に負荷電流を多
く流すことができ、その効果が発揮される。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の架空電線のバイパス工法によれば、架空電線よりも分
流線路の方に負荷電流を多く流すことができることか
ら、架空電線の活線切除時および活線再接続時における
アークの発生を抑えることができ、ひいては架空電線の
張り替え接続作業を安全に行なうことができる。
の架空電線のバイパス工法によれば、架空電線よりも分
流線路の方に負荷電流を多く流すことができることか
ら、架空電線の活線切除時および活線再接続時における
アークの発生を抑えることができ、ひいては架空電線の
張り替え接続作業を安全に行なうことができる。
【図1】架空電線及びバイパスケーブルの架設状況を示
す模式図。
す模式図。
【図2】本発明の架空電線のバイパス工法の一実施状況
を示す模式図。
を示す模式図。
【図3】本発明の架空電線のバイパス工法の他の実施状
況を示す模式図。
況を示す模式図。
【図4】従来の架空電線のバイパス工法の実施状況を示
す模式図。
す模式図。
1・・・・・・・・・架空電線 2・・・・・・・・・電柱 3・・・・・・・・・バイパスケーブル 4A、4B・・・分流線路
Claims (4)
- 【請求項1】架空電線の工事区間の両側部近傍に、この
架空電線の工事区間内と工事区間外間に跨って、前記工
事区間内の架空電線に流れる電流よりも多く電流が流れ
る電流の分流線路をそれぞれ形成し、これらの分流線路
間にバイパスケーブルを接続した後、前記工事区間の架
空電線の切断工事を行なうことを特徴とする架空電線の
バイパス工法。 - 【請求項2】前記分流線路として、その電気抵抗が前記
架空電線の電気抵抗よりも小さい電線・ケーブルが使用
されていることを特徴とする請求項1記載の架空電線の
バイパス工法。 - 【請求項3】前記バイパスケーブルは、電柱上に架設さ
れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
架空電線のバイパス工法。 - 【請求項4】前記バイパスケーブルは、地上に布設され
ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の架
空電線のバイパス工法。
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JP36765999A JP2001186616A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 架空電線のバイパス工法 |
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JP36765999A JP2001186616A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 架空電線のバイパス工法 |
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ID=18489878
Family Applications (1)
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JP36765999A Withdrawn JP2001186616A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 架空電線のバイパス工法 |
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JP (1) | JP2001186616A (ja) |
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