JP2001186017A - Pll回路 - Google Patents
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- JP2001186017A JP2001186017A JP36860299A JP36860299A JP2001186017A JP 2001186017 A JP2001186017 A JP 2001186017A JP 36860299 A JP36860299 A JP 36860299A JP 36860299 A JP36860299 A JP 36860299A JP 2001186017 A JP2001186017 A JP 2001186017A
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- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims abstract description 25
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 101100381996 Saccharomyces cerevisiae (strain ATCC 204508 / S288c) BRO1 gene Proteins 0.000 description 4
- 101150040337 H2BC1 gene Proteins 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 PLL回路において、より容易に、かつ、よ
り積極的に位相比較器の出力位相差を調整する。 【解決手段】 フィードバックされる発振出力と入力信
号との位相比較結果に応じて発振出力の周波数を制御す
るPLL回路において、発振出力をLPF3で積分し、
この積分出力についてシュミットトリガ型のバッファ6
の2つの閾値との比較結果に応じた出力を位相比較回路
1に印加する。位相比較回路1では、バッファ6の出力
と入力信号との位相を比較し、この位相比較結果に応じ
てVCO4の発振周波数を制御する。位相差調整端子へ
の電圧を変化制御することにより、バッファ6の出力6
0の位相を調整し、位相比較結果を制御する。
り積極的に位相比較器の出力位相差を調整する。 【解決手段】 フィードバックされる発振出力と入力信
号との位相比較結果に応じて発振出力の周波数を制御す
るPLL回路において、発振出力をLPF3で積分し、
この積分出力についてシュミットトリガ型のバッファ6
の2つの閾値との比較結果に応じた出力を位相比較回路
1に印加する。位相比較回路1では、バッファ6の出力
と入力信号との位相を比較し、この位相比較結果に応じ
てVCO4の発振周波数を制御する。位相差調整端子へ
の電圧を変化制御することにより、バッファ6の出力6
0の位相を調整し、位相比較結果を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPLL回路に関し、
特に入力信号に同期した発振出力を導出するPLL(Ph
ase Locked Loop )回路に関する。
特に入力信号に同期した発振出力を導出するPLL(Ph
ase Locked Loop )回路に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルによるデータ転送のうち、同期
方式を用いたものは、安定なデータ転送を高速で行うた
めに、安定な基準クロックが必要とされる。そして、よ
り確実な同期をとるために、基準クロックを受けるデバ
イスごとに、その位相調整を必要とする。例えば、図6
に示されているように、基準クロックCLKをN個のデ
バイスD1,D1,D2,…DN (Nは2以上の整数)
に分配する場合を考える。この場合、基準クロックCL
Kの入力部から物理的に近い位置に存在するデバイス
(例えばデバイスD1)と物理的に遠い位置に存在する
デバイス(例えばデバイスDN )との間には、クロック
スキューが発生する。このため、これを調整するため
に、各デバイスごとにPLL回路を設けて位相調整を行
う必要がある。この従来のPLL回路が特開平9−20
0046号公報に開示されている。同公報には、図7に
示されているPLL回路が記載されている。このPLL
回路は、位相比較器(Phase Comparator)と、低域フィ
ルタ(LPF;Low Pass Filter )と、電圧制御発振器
(VCO;Voltage Controlled Oscilator)とから構成
されている。このPLL回路では、まず、VCOの出力
周波数及び位相を、フィードバックし、位相比較器にお
いて基準周波数及び位相と比較する。そして、この位相
比較結果についてLPFで積分を行い、この積分結果で
VCOの発振周波数を制御するのである。
方式を用いたものは、安定なデータ転送を高速で行うた
めに、安定な基準クロックが必要とされる。そして、よ
り確実な同期をとるために、基準クロックを受けるデバ
イスごとに、その位相調整を必要とする。例えば、図6
に示されているように、基準クロックCLKをN個のデ
バイスD1,D1,D2,…DN (Nは2以上の整数)
に分配する場合を考える。この場合、基準クロックCL
Kの入力部から物理的に近い位置に存在するデバイス
(例えばデバイスD1)と物理的に遠い位置に存在する
デバイス(例えばデバイスDN )との間には、クロック
スキューが発生する。このため、これを調整するため
に、各デバイスごとにPLL回路を設けて位相調整を行
う必要がある。この従来のPLL回路が特開平9−20
0046号公報に開示されている。同公報には、図7に
示されているPLL回路が記載されている。このPLL
回路は、位相比較器(Phase Comparator)と、低域フィ
ルタ(LPF;Low Pass Filter )と、電圧制御発振器
(VCO;Voltage Controlled Oscilator)とから構成
されている。このPLL回路では、まず、VCOの出力
周波数及び位相を、フィードバックし、位相比較器にお
いて基準周波数及び位相と比較する。そして、この位相
比較結果についてLPFで積分を行い、この積分結果で
VCOの発振周波数を制御するのである。
【0003】また、同公報には、図8に示されているよ
うに、VCOから位相比較器へのフィードバックループ
中に分周器(Divider)を追加し、この分周器か
ら分周出力を導出するPLL回路も記載されている。こ
の分周器の追加によって、所望の発振周波数出力を導出
することができる。
うに、VCOから位相比較器へのフィードバックループ
中に分周器(Divider)を追加し、この分周器か
ら分周出力を導出するPLL回路も記載されている。こ
の分周器の追加によって、所望の発振周波数出力を導出
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のPLL
回路は、位相調整をVCOの出力信号にて駆動される回
路を用いて行う。このため、VCOの出力周波数を所望
する周波数より2倍以上、必要とする調整精度分高くし
ないと実用的な調整ができず、PLL回路の出力周波数
の上限がVCOの特性によって制限されるという欠点が
あった。
回路は、位相調整をVCOの出力信号にて駆動される回
路を用いて行う。このため、VCOの出力周波数を所望
する周波数より2倍以上、必要とする調整精度分高くし
ないと実用的な調整ができず、PLL回路の出力周波数
の上限がVCOの特性によって制限されるという欠点が
あった。
【0005】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はより容易に、
かつ、より積極的に出力位相差を調整することのできる
PLL回路を提供することである。
るためになされたものであり、その目的はより容易に、
かつ、より積極的に出力位相差を調整することのできる
PLL回路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるPLL回路
は、位相比較器の位相比較結果出力に応じて発振出力周
波数が制御される発振器と、この発振出力を入力とする
第1の低域通過フィルタと、このフィルタの出力につい
て所定閾値との比較結果に応じた出力を送出するバッフ
ァと、前記閾値を制御する制御手段とを含み、前記位相
比較器は前記バッファの出力と自回路への入力信号との
位相差を前記位相比較結果出力として出力し、前記発振
器の発振出力を自回路出力として導出することを特徴と
する。前記バッファは、出力がローレベルからハイレベ
ルに変化するための閾値と出力がハイレベルからローレ
ベルに変化するための閾値とが異なるシュミットトリガ
型のバッファであることを特徴とする。そして、前記制
御手段は、外部指令に応じて前記閾値を増減制御する。
は、位相比較器の位相比較結果出力に応じて発振出力周
波数が制御される発振器と、この発振出力を入力とする
第1の低域通過フィルタと、このフィルタの出力につい
て所定閾値との比較結果に応じた出力を送出するバッフ
ァと、前記閾値を制御する制御手段とを含み、前記位相
比較器は前記バッファの出力と自回路への入力信号との
位相差を前記位相比較結果出力として出力し、前記発振
器の発振出力を自回路出力として導出することを特徴と
する。前記バッファは、出力がローレベルからハイレベ
ルに変化するための閾値と出力がハイレベルからローレ
ベルに変化するための閾値とが異なるシュミットトリガ
型のバッファであることを特徴とする。そして、前記制
御手段は、外部指令に応じて前記閾値を増減制御する。
【0007】また、前記第1の低域通過フィルタの遮断
周波数よりも低い遮断周波数を有し、前記位相比較結果
出力を入力とし瀘波出力によって前記発振器の発振周波
数を制御する第2の低域通過フィルタを更に含んでも良
い。そして、前記位相比較器に入力すべき前記バッファ
の出力を反転する反転手段を更に含んでも良い。
周波数よりも低い遮断周波数を有し、前記位相比較結果
出力を入力とし瀘波出力によって前記発振器の発振周波
数を制御する第2の低域通過フィルタを更に含んでも良
い。そして、前記位相比較器に入力すべき前記バッファ
の出力を反転する反転手段を更に含んでも良い。
【0008】本発明による他のPLL回路は、フィード
バックされる発振出力と入力信号との位相比較結果に応
じて前記発振出力の周波数を制御するPLL回路であっ
て、前記発振出力を積分する積分手段と、この積分出力
について所定閾値との比較結果に応じた出力を送出する
バッファとをフィードバックループに設け、前記バッフ
ァの出力と前記入力信号との位相を比較するようにした
ことを特徴とする。前記バッファは、出力がローレベル
からハイレベルに変化するための閾値と出力がハイレベ
ルからローレベルに変化するための閾値とが異なるシュ
ミットトリガ型のバッファであることを特徴とする。そ
して、外部指令に応じて前記閾値を増減制御する制御手
段を更に含んでも良い。位相比較の際の基準となる前記
バッファの出力を反転する反転手段を更に含んでも良
い。
バックされる発振出力と入力信号との位相比較結果に応
じて前記発振出力の周波数を制御するPLL回路であっ
て、前記発振出力を積分する積分手段と、この積分出力
について所定閾値との比較結果に応じた出力を送出する
バッファとをフィードバックループに設け、前記バッフ
ァの出力と前記入力信号との位相を比較するようにした
ことを特徴とする。前記バッファは、出力がローレベル
からハイレベルに変化するための閾値と出力がハイレベ
ルからローレベルに変化するための閾値とが異なるシュ
ミットトリガ型のバッファであることを特徴とする。そ
して、外部指令に応じて前記閾値を増減制御する制御手
段を更に含んでも良い。位相比較の際の基準となる前記
バッファの出力を反転する反転手段を更に含んでも良
い。
【0009】位相比較器、LPF、VCO及び分周器の
直列接続で閉ループを構成するPLL回路は、位相調整
をVCOの出力信号にて駆動される回路を用いて行う。
このため、VCOの出力周波数を所望する周波数より2
倍以上、必要とする調整精度分高くしないと実用的な調
整ができず、PLL回路の出力周波数の上限がVCOに
よって制限される。そこで、本発明では、PLL回路の
出力位相差を、より容易に、より積極的に調整する手段
を提供する。
直列接続で閉ループを構成するPLL回路は、位相調整
をVCOの出力信号にて駆動される回路を用いて行う。
このため、VCOの出力周波数を所望する周波数より2
倍以上、必要とする調整精度分高くしないと実用的な調
整ができず、PLL回路の出力周波数の上限がVCOに
よって制限される。そこで、本発明では、PLL回路の
出力位相差を、より容易に、より積極的に調整する手段
を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、以下の説明におい
て参照する各図においては、他の図と同等部分には同一
符号が付されている。
いて図面を参照して説明する。なお、以下の説明におい
て参照する各図においては、他の図と同等部分には同一
符号が付されている。
【0011】図1は本発明によるPLL回路の実施の一
形態を示すブロック図である。一般的なPLL回路は、
位相比較器、LPF、VCO及び分周器の直列接続で閉
ループを構成している。しかし、同期式のデジタル回路
においては、基準クロックの位相を正確に調整する必要
があるため、図1に示されているPLL回路では、位相
調整機能が追加されている。
形態を示すブロック図である。一般的なPLL回路は、
位相比較器、LPF、VCO及び分周器の直列接続で閉
ループを構成している。しかし、同期式のデジタル回路
においては、基準クロックの位相を正確に調整する必要
があるため、図1に示されているPLL回路では、位相
調整機能が追加されている。
【0012】すなわち本PLL回路は、位相比較器1
0、LPF2、VCO4によるループ中に、もう1つL
PF3が存在することを特徴としている。LPF3の遮
断周波数を、LPF2の遮断周波数よりも十分高くして
おけば(つまり、LPF2の遮断周波数をLPF3の遮
断周波数よりも低く)、このLPF3の出力から得られ
る積分波形と比較されるバッファ6の閾値(スレッショ
ルド電圧)を増減変化させることにより、所望の入出力
位相差が得られる。つまり、位相比較器の入力でのスレ
ッショルド電圧を任意に変化できるようにすることで、
所望の入出力位相差を得られるようにしたものである。
0、LPF2、VCO4によるループ中に、もう1つL
PF3が存在することを特徴としている。LPF3の遮
断周波数を、LPF2の遮断周波数よりも十分高くして
おけば(つまり、LPF2の遮断周波数をLPF3の遮
断周波数よりも低く)、このLPF3の出力から得られ
る積分波形と比較されるバッファ6の閾値(スレッショ
ルド電圧)を増減変化させることにより、所望の入出力
位相差が得られる。つまり、位相比較器の入力でのスレ
ッショルド電圧を任意に変化できるようにすることで、
所望の入出力位相差を得られるようにしたものである。
【0013】このPLL回路の動作について説明する。
図1において、本回路は、位相比較器10、LPF2、
VCO4、LPF3で構成されている。かかる構成にお
いて、位相比較器10、LPF3以外は一般的なPLL
回路と同様な動作を行う。
図1において、本回路は、位相比較器10、LPF2、
VCO4、LPF3で構成されている。かかる構成にお
いて、位相比較器10、LPF3以外は一般的なPLL
回路と同様な動作を行う。
【0014】位相比較器10は、比較する2つの信号に
対応してシュミットトリガ型の入力回路(バッファ)を
有している。すなわち、本PLL回路においては、入力
信号に対応してバッファ5を設け、フィードバックルー
プの信号であるLPF3の出力30に対応してバッファ
6を設けている。そして、これら両バッファ5,6の出
力について、位相比較回路1が位相比較するのである。
対応してシュミットトリガ型の入力回路(バッファ)を
有している。すなわち、本PLL回路においては、入力
信号に対応してバッファ5を設け、フィードバックルー
プの信号であるLPF3の出力30に対応してバッファ
6を設けている。そして、これら両バッファ5,6の出
力について、位相比較回路1が位相比較するのである。
【0015】この位相比較回路1の位相比較結果出力
は、LPF2において積分され、電圧レベルに変換され
る。そして、この電圧レベルによってVCO4の発振周
波数を制御するのである。この発振出力40は、本PL
L回路の出力として導出される。
は、LPF2において積分され、電圧レベルに変換され
る。そして、この電圧レベルによってVCO4の発振周
波数を制御するのである。この発振出力40は、本PL
L回路の出力として導出される。
【0016】また、VCO4の発振出力40は、位相比
較器10にフィードバックされる。そのフィードバック
ループには、LPF3が設けられている。発振出力40
が図2に示されているような矩形波である場合、LPF
3の出力30は同図に示されているような積分波形にな
る。つまり、一般的なPLL回路とは異なり、フィード
バックループ中にLPFが挿入されているので、フィー
ドバック波形のスルーレートが緩やかになるのである。
較器10にフィードバックされる。そのフィードバック
ループには、LPF3が設けられている。発振出力40
が図2に示されているような矩形波である場合、LPF
3の出力30は同図に示されているような積分波形にな
る。つまり、一般的なPLL回路とは異なり、フィード
バックループ中にLPFが挿入されているので、フィー
ドバック波形のスルーレートが緩やかになるのである。
【0017】このLPF3の出力30は、バッファ6に
入力される。このバッファ6は、シュミットトリガ型の
バッファ回路であり、出力60がローレベルからハイレ
ベルに変化するための閾値と出力60がハイレベルから
ローレベルに変化するための閾値とが異なる。つまり出
力60のレベル変化において、「LOW」→「HIG
H」の閾値と「HIGH」→「LOW」の閾値とが異な
るのである。また、このバッファ6には、閾値を変化制
御するためのスレッショルド電圧可変端子が付加されて
いる。この端子が本PLL回路において、位相差調整端
子として機能する。
入力される。このバッファ6は、シュミットトリガ型の
バッファ回路であり、出力60がローレベルからハイレ
ベルに変化するための閾値と出力60がハイレベルから
ローレベルに変化するための閾値とが異なる。つまり出
力60のレベル変化において、「LOW」→「HIG
H」の閾値と「HIGH」→「LOW」の閾値とが異な
るのである。また、このバッファ6には、閾値を変化制
御するためのスレッショルド電圧可変端子が付加されて
いる。この端子が本PLL回路において、位相差調整端
子として機能する。
【0018】ここで図3を参照し、LPF3の出力30
と、バッファ6の閾値との関係について説明する。同図
においては、VCO4の出力40が一点鎖線で示され、
LPF3の出力30が実線で示されている。また、同図
中のTh1a、Th1b、Th2a、Th2b、Th3
a及びTh3bは、バッファ6の閾値である。これら閾
値に対応して、バッファの出力60−1、60−2及び
60−3が示されている。
と、バッファ6の閾値との関係について説明する。同図
においては、VCO4の出力40が一点鎖線で示され、
LPF3の出力30が実線で示されている。また、同図
中のTh1a、Th1b、Th2a、Th2b、Th3
a及びTh3bは、バッファ6の閾値である。これら閾
値に対応して、バッファの出力60−1、60−2及び
60−3が示されている。
【0019】上述したように、VCO4の出力40であ
る、フィードバック波形は、LPF2をとおり、希望と
する位相差調整精度及び位相差調整範囲を確保するよう
にスルーレートを下げられる。そして、十分にスルーレ
ートが下げられたフィードバック波形はシュミットトリ
ガ型のバッファ6を有する位相比較器10に入力され
る。
る、フィードバック波形は、LPF2をとおり、希望と
する位相差調整精度及び位相差調整範囲を確保するよう
にスルーレートを下げられる。そして、十分にスルーレ
ートが下げられたフィードバック波形はシュミットトリ
ガ型のバッファ6を有する位相比較器10に入力され
る。
【0020】このバッファ6に付加されたスレッショル
ド電圧可変端子に与えるスレッショルド電圧を変化させ
るとシュミットトリガの「LOW」→「HIGH」への
スレッショルド電圧と「HIGH」→「LOW」へのス
レッショルド電圧が同時に変化するものとする。
ド電圧可変端子に与えるスレッショルド電圧を変化させ
るとシュミットトリガの「LOW」→「HIGH」への
スレッショルド電圧と「HIGH」→「LOW」へのス
レッショルド電圧が同時に変化するものとする。
【0021】例えば、スレッショルド電圧可変端子に印
加する電圧を変化させると、シュミットトリガの「LO
W」→「HIGH」へのスレッショルド電圧は高くな
り、「HIGH」→「LOW」へのスレッショルド電圧
が低くなるように構成される。具体的には、図3中のス
レッショルド電圧Th1a及びTh1bが設定されてい
る状態において、スレッショルド電圧可変端子に印加す
る電圧を変化させると、スレッショルド電圧Th2a及
びTh2b、スレッショルド電圧Th3a及びTh3b
のように、電圧値が順に変化する。
加する電圧を変化させると、シュミットトリガの「LO
W」→「HIGH」へのスレッショルド電圧は高くな
り、「HIGH」→「LOW」へのスレッショルド電圧
が低くなるように構成される。具体的には、図3中のス
レッショルド電圧Th1a及びTh1bが設定されてい
る状態において、スレッショルド電圧可変端子に印加す
る電圧を変化させると、スレッショルド電圧Th2a及
びTh2b、スレッショルド電圧Th3a及びTh3b
のように、電圧値が順に変化する。
【0022】このように、スレッショルド電圧値を変化
させると、バッファ6の出力は、同図中の出力60−
1、出力60−2、出力60−3のように、位相が変化
することになる。このように位相が変化制御された波形
は、位相比較器10に入力され、本PLL回路への入力
波形との位相が比較されることになる。そして、これら
両波形の位相差が位相比較結果として出力される。
させると、バッファ6の出力は、同図中の出力60−
1、出力60−2、出力60−3のように、位相が変化
することになる。このように位相が変化制御された波形
は、位相比較器10に入力され、本PLL回路への入力
波形との位相が比較されることになる。そして、これら
両波形の位相差が位相比較結果として出力される。
【0023】これにより、閉ループが構成され、PLL
回路への入力波形と所望の位相差に調整された出力を得
ることができるのである。つまり本回路では、位相差調
整端子への電圧を変化制御することにより、バッファ6
の出力60の位相を調整し、位相比較結果を制御してい
るのである。なお、フィードバックループ中にLPFを
設けているので、従来の回路と比較して、フィードバッ
ク波形のスルーレートが緩やかであり、位相差調整精度
を向上させることができる。
回路への入力波形と所望の位相差に調整された出力を得
ることができるのである。つまり本回路では、位相差調
整端子への電圧を変化制御することにより、バッファ6
の出力60の位相を調整し、位相比較結果を制御してい
るのである。なお、フィードバックループ中にLPFを
設けているので、従来の回路と比較して、フィードバッ
ク波形のスルーレートが緩やかであり、位相差調整精度
を向上させることができる。
【0024】ところで、位相差調整端子には、所定の電
圧を印加する。そして、この印加する電圧値を変化させ
ることにより、所望の位相差を得る。電圧値を変化させ
るためには、例えば図4に示されているように、可変分
圧器VRを接続し、印加電圧値を調整すれば良い。この
電圧調整によって位相比較器の入力でのスレッショルド
電圧を変化させれば、簡単に位相差の調整を行うことが
できる。このように、簡単な構成で入力の位相差調整が
可能となる。可変分圧器VRは、トリマ抵抗器等を利用
し、手動で分圧抵抗値を変更できるようにすれば良い。
また、外部から入力する指令信号によって抵抗値を変化
制御するように構成しても良い。
圧を印加する。そして、この印加する電圧値を変化させ
ることにより、所望の位相差を得る。電圧値を変化させ
るためには、例えば図4に示されているように、可変分
圧器VRを接続し、印加電圧値を調整すれば良い。この
電圧調整によって位相比較器の入力でのスレッショルド
電圧を変化させれば、簡単に位相差の調整を行うことが
できる。このように、簡単な構成で入力の位相差調整が
可能となる。可変分圧器VRは、トリマ抵抗器等を利用
し、手動で分圧抵抗値を変更できるようにすれば良い。
また、外部から入力する指令信号によって抵抗値を変化
制御するように構成しても良い。
【0025】また、本例では、位相比較器の入力段にシ
ュミットトリガ型のバッファを用いている。これによ
り、位相差調整を行っても、バッファの出力は常にパル
スデューティが50%になる。シュミットトリガ型では
ない一般的なバッファを用いても良いが、パルスデュー
ティが50%にならず、オフセットが生じて周波数がず
れることがある。
ュミットトリガ型のバッファを用いている。これによ
り、位相差調整を行っても、バッファの出力は常にパル
スデューティが50%になる。シュミットトリガ型では
ない一般的なバッファを用いても良いが、パルスデュー
ティが50%にならず、オフセットが生じて周波数がず
れることがある。
【0026】なお、十分な位相差を確保するために、P
LL回路のフィードバックループ中に、位相反転回路等
を追加しても良い。すなわち、図5に示されているよう
に、VCO4から位相比較回路1へのフィードバックル
ープ中に反転回路7を設けて波形を反転すれば、位相比
較回路1に与えるべき信号の位相を大きくずらすことが
できる。これにより、クロックスキュー値が大きい場合
でも、それを有効に調整することができる。
LL回路のフィードバックループ中に、位相反転回路等
を追加しても良い。すなわち、図5に示されているよう
に、VCO4から位相比較回路1へのフィードバックル
ープ中に反転回路7を設けて波形を反転すれば、位相比
較回路1に与えるべき信号の位相を大きくずらすことが
できる。これにより、クロックスキュー値が大きい場合
でも、それを有効に調整することができる。
【0027】以上のように本回路は、フィードバックさ
れる発振出力と入力信号との位相比較結果に応じて発振
出力の周波数を制御するPLL回路であり、発振出力を
積分する積分するLPFと、この積分出力について所定
閾値との比較結果に応じた出力を送出するバッファとを
フィードバックループに設け、バッファの出力と入力信
号との位相を比較するよう構成されているのである。こ
のように構成したPLL回路を、先述した図6に示され
ているデバイスそれぞれ用いて電子装置を構成すれば、
各デバイスごとにクロックの位相を調整でき、クロック
スキューをなくすことができるのである。
れる発振出力と入力信号との位相比較結果に応じて発振
出力の周波数を制御するPLL回路であり、発振出力を
積分する積分するLPFと、この積分出力について所定
閾値との比較結果に応じた出力を送出するバッファとを
フィードバックループに設け、バッファの出力と入力信
号との位相を比較するよう構成されているのである。こ
のように構成したPLL回路を、先述した図6に示され
ているデバイスそれぞれ用いて電子装置を構成すれば、
各デバイスごとにクロックの位相を調整でき、クロック
スキューをなくすことができるのである。
【0028】請求項の記載に関連して本発明は更に次の
態様をとりうる。
態様をとりうる。
【0029】(1)請求項1〜9のいずれかに記載のP
LL回路がそれぞれ設けられた複数のデバイスと、これ
らデバイスにそれぞれ設けられた前記PLL回路に対し
て共通にクロックを供給する手段とを含み、各デバイス
に設けられた前記PLL回路それぞれにおいて前記閾値
を制御するようにしたことを特徴とする電子装置。
LL回路がそれぞれ設けられた複数のデバイスと、これ
らデバイスにそれぞれ設けられた前記PLL回路に対し
て共通にクロックを供給する手段とを含み、各デバイス
に設けられた前記PLL回路それぞれにおいて前記閾値
を制御するようにしたことを特徴とする電子装置。
【0030】(2)前記複数のデバイスは、それぞれ設
けられたPLL回路の出力に同期して動作することを特
徴とする(1)記載の電子装置。
けられたPLL回路の出力に同期して動作することを特
徴とする(1)記載の電子装置。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、位相比較
器の入力部分のバッファの閾値電圧を変化させることに
より、PLL回路の入出力信号の位相差を容易に、大き
な変化量で調整することができるという効果がある。
器の入力部分のバッファの閾値電圧を変化させることに
より、PLL回路の入出力信号の位相差を容易に、大き
な変化量で調整することができるという効果がある。
【図1】本発明の実施の一形態によるPLL回路の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】図1のPLL回路の動作を示す波形図である。
【図3】閾値を変化させた場合におけるPLL回路の動
作を示す波形図である。
作を示す波形図である。
【図4】図1中の閾値の調整回路の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の他の形態によるPLL回路の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図6】PLL回路を利用したクロックスキュー調整の
例を示す図である。
例を示す図である。
【図7】従来のPLL回路の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図8】従来のPLL回路の他の構成を示すブロック図
である。
である。
1 位相比較回路 2,3 LPF 4 VCO 5,6 バッファ 7 反転回路 10 位相比較器
Claims (9)
- 【請求項1】 位相比較器の位相比較結果出力に応じて
発振出力周波数が制御される発振器と、この発振出力を
入力とする第1の低域通過フィルタと、このフィルタの
出力について所定閾値との比較結果に応じた出力を送出
するバッファと、前記閾値を制御する制御手段とを含
み、前記位相比較器は前記バッファの出力と自回路への
入力信号との位相差を前記位相比較結果出力として出力
し、前記発振器の発振出力を自回路出力として導出する
ことを特徴とするPLL回路。 - 【請求項2】 前記バッファは、出力がローレベルから
ハイレベルに変化するための閾値と出力がハイレベルか
らローレベルに変化するための閾値とが異なるシュミッ
トトリガ型のバッファであることを特徴とする請求項1
記載のPLL回路。 - 【請求項3】 前記制御手段は、外部指令に応じて前記
閾値を増減制御することを特徴とする請求項1又は2記
載のPLL回路。 - 【請求項4】 前記第1の低域通過フィルタの遮断周波
数よりも低い遮断周波数を有し、前記位相比較結果出力
を入力とし瀘波出力によって前記発振器の発振周波数を
制御する第2の低域通過フィルタを更に含むことを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載のPLL回路。 - 【請求項5】 前記位相比較器に入力すべき前記バッフ
ァの出力を反転する反転手段を更に含むことを特徴とす
る請求項1〜4のいずれかに記載のPLL回路。 - 【請求項6】 フィードバックされる発振出力と入力信
号との位相比較結果に応じて前記発振出力の周波数を制
御するPLL回路であって、前記発振出力を積分する積
分手段と、この積分出力について所定閾値との比較結果
に応じた出力を送出するバッファとをフィードバックル
ープに設け、前記バッファの出力と前記入力信号との位
相を比較するようにしたことを特徴とするPLL回路。 - 【請求項7】 前記バッファは、出力がローレベルから
ハイレベルに変化するための閾値と出力がハイレベルか
らローレベルに変化するための閾値とが異なるシュミッ
トトリガ型のバッファであることを特徴とする請求項6
記載のPLL回路。 - 【請求項8】 外部指令に応じて前記閾値を増減制御す
る制御手段を更に含むことを特徴とする請求項6又は7
記載のPLL回路。 - 【請求項9】 位相比較の際の基準となる前記バッファ
の出力を反転する反転手段を更に含むことを特徴とする
請求項6〜8のいずれかに記載のPLL回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36860299A JP2001186017A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | Pll回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36860299A JP2001186017A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | Pll回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001186017A true JP2001186017A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18492259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36860299A Pending JP2001186017A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | Pll回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001186017A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010541321A (ja) * | 2007-09-21 | 2010-12-24 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 調整可能位相を有する信号生成器 |
KR20120064513A (ko) * | 2010-12-09 | 2012-06-19 | 한국전자통신연구원 | 다중-루프를 갖는 위상 고정 루프 회로 |
US8385474B2 (en) | 2007-09-21 | 2013-02-26 | Qualcomm Incorporated | Signal generator with adjustable frequency |
US8446976B2 (en) | 2007-09-21 | 2013-05-21 | Qualcomm Incorporated | Signal generator with adjustable phase |
JP2013229731A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Mitsubishi Electric Corp | 信号源同期回路 |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP36860299A patent/JP2001186017A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010541321A (ja) * | 2007-09-21 | 2010-12-24 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 調整可能位相を有する信号生成器 |
JP2010541322A (ja) * | 2007-09-21 | 2010-12-24 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 信号追跡を行う信号生成器 |
US8385474B2 (en) | 2007-09-21 | 2013-02-26 | Qualcomm Incorporated | Signal generator with adjustable frequency |
US8446976B2 (en) | 2007-09-21 | 2013-05-21 | Qualcomm Incorporated | Signal generator with adjustable phase |
KR20120064513A (ko) * | 2010-12-09 | 2012-06-19 | 한국전자통신연구원 | 다중-루프를 갖는 위상 고정 루프 회로 |
KR101720135B1 (ko) | 2010-12-09 | 2017-03-27 | 한국전자통신연구원 | 다중-루프를 갖는 위상 고정 루프 회로 |
JP2013229731A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Mitsubishi Electric Corp | 信号源同期回路 |
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