JP2001174531A - 組電池の異常検出装置 - Google Patents
組電池の異常検出装置Info
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R31/00—Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
- G01R31/36—Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
- G01R31/396—Acquisition or processing of data for testing or for monitoring individual cells or groups of cells within a battery
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- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
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- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 組電池の充放電制御を行う際に、組電池に発
生する異常を判定するための装置を、より低コストで構
成する。 【解決手段】 組電池19を構成する各セルグループ1
2において、夫々のセルグループ12を構成している単
位セル11毎に直列回路22及びトランジスタ24を配
置し、何れかの単位セル11の端子電圧が上限電圧を上
回るとトランジスタ24にオン電圧が供給され、検出電
圧変化手段29を介してFET34のゲート電圧がハイ
レベルになるとセルグループ12の電圧出力を遮断す
る。すると、ECU18の電圧検出器14に対する電源
の供給が断たれ、CPU17は、A/Dコンバータ16
を介して電圧検出器14の出力電圧レベルを参照し、セ
ルグループ12に異常が発生したことを判定する。
生する異常を判定するための装置を、より低コストで構
成する。 【解決手段】 組電池19を構成する各セルグループ1
2において、夫々のセルグループ12を構成している単
位セル11毎に直列回路22及びトランジスタ24を配
置し、何れかの単位セル11の端子電圧が上限電圧を上
回るとトランジスタ24にオン電圧が供給され、検出電
圧変化手段29を介してFET34のゲート電圧がハイ
レベルになるとセルグループ12の電圧出力を遮断す
る。すると、ECU18の電圧検出器14に対する電源
の供給が断たれ、CPU17は、A/Dコンバータ16
を介して電圧検出器14の出力電圧レベルを参照し、セ
ルグループ12に異常が発生したことを判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池からなる
単位セルを複数個直列に接続してセルグループを構成
し、そのセルグループを複数直列に接続してなる組電池
について、充放電時における異常の発生を判定する異常
判定装置に関する。
単位セルを複数個直列に接続してセルグループを構成
し、そのセルグループを複数直列に接続してなる組電池
について、充放電時における異常の発生を判定する異常
判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低公害性と高い走行性能との両立
を目的として、電気自動車とガソリンエンジンとのメカ
ニズムを組み合わせたハイブリッド電気自動車(以下、
HEVと称す)が開発されている。HEVにおいては、
発進時やフル加速時にはバッテリから供給される電力を
使用するため、バッテリには高い出力が要求される。ま
た、HEVは、エンジンやモータ/ジェネレータ,バッ
テリなど多くの構成部品を搭載しなければならず、自動
車全体の重量が増加することから、バッテリに対して
は、電気自動車と同様に高性能且つ軽量であることが要
求されている。
を目的として、電気自動車とガソリンエンジンとのメカ
ニズムを組み合わせたハイブリッド電気自動車(以下、
HEVと称す)が開発されている。HEVにおいては、
発進時やフル加速時にはバッテリから供給される電力を
使用するため、バッテリには高い出力が要求される。ま
た、HEVは、エンジンやモータ/ジェネレータ,バッ
テリなど多くの構成部品を搭載しなければならず、自動
車全体の重量が増加することから、バッテリに対して
は、電気自動車と同様に高性能且つ軽量であることが要
求されている。
【0003】斯様な状況下で、鉛,ニッカドやニッケル
水素電池などに代わるものとして、リチウム電池が注目
されている。リチウム電池は、同容量の鉛やニッカド電
池に比して約3〜4倍もの高い重量エネルギ密度を有し
ており、小形軽量化が要求されるHEVには好適である
として応用が期待されている。
水素電池などに代わるものとして、リチウム電池が注目
されている。リチウム電池は、同容量の鉛やニッカド電
池に比して約3〜4倍もの高い重量エネルギ密度を有し
ており、小形軽量化が要求されるHEVには好適である
として応用が期待されている。
【0004】ところが、リチウム電池は、過充電や過放
電に弱く、定められた電圧範囲内で使用しないと材料が
分解して著しく容量が減少したり、異常に発熱するなど
して使用できなくなるおそれがある。そのため、リチウ
ム電池を使用する場合は、上限電圧及び下限電圧を明確
に規定して、端子電圧がその範囲内となるように充放電
制御したり、或いは、電圧範囲を制限する保護回路とセ
ットで使用するのが一般的である。
電に弱く、定められた電圧範囲内で使用しないと材料が
分解して著しく容量が減少したり、異常に発熱するなど
して使用できなくなるおそれがある。そのため、リチウ
ム電池を使用する場合は、上限電圧及び下限電圧を明確
に規定して、端子電圧がその範囲内となるように充放電
制御したり、或いは、電圧範囲を制限する保護回路とセ
ットで使用するのが一般的である。
【0005】ところで、電気自動車やHEVに使用され
るバッテリは、モータを駆動するために高い電圧が要求
されるので、通常、複数個の単位セルを直列に接続して
構成されている。例えば、300Vのバッテリ電圧を得
るには、単位セル当たり2Vの鉛電池では150個程度
のセルを直列接続し、単位セル当たり3.6Vのリチウ
ム電池では80個程度のセルを直列接続することにな
る。
るバッテリは、モータを駆動するために高い電圧が要求
されるので、通常、複数個の単位セルを直列に接続して
構成されている。例えば、300Vのバッテリ電圧を得
るには、単位セル当たり2Vの鉛電池では150個程度
のセルを直列接続し、単位セル当たり3.6Vのリチウ
ム電池では80個程度のセルを直列接続することにな
る。
【0006】このように多数の単位セルを直列接続して
なる組電池を充放電する場合、従来は、組電池の正,負
極の端子間電圧を監視することにより充放電を制御して
いた。例えば、単位セル当たりの電圧範囲が1.8〜
2.4Vで150個直列の鉛電池の場合は、組電池の電
圧範囲が270〜360Vの範囲となるように充放電制
御する。
なる組電池を充放電する場合、従来は、組電池の正,負
極の端子間電圧を監視することにより充放電を制御して
いた。例えば、単位セル当たりの電圧範囲が1.8〜
2.4Vで150個直列の鉛電池の場合は、組電池の電
圧範囲が270〜360Vの範囲となるように充放電制
御する。
【0007】ところが、各単位セルの残存容量には、主
として各セル毎の自己放電や充放電効率の違いによって
生じるばらつきがあるため、それに伴って各単位セル間
の端子電圧にもばらつきが生じることが避けられない。
そして、残存容量のばらつきは時間と共に蓄積され拡大
していくものであるから、これらの総計たる組電池の端
子電圧を監視して充電制御しても、各単位セルとして
は、端子電圧が(組電池の端子電圧)/(単位セル個
数)で得られる平均電圧よりも高く或いは低くなってい
るものがある。従って、上限電圧まで充電すれば過充電
となり、下限電圧まで放電すれば過放電となる単位セル
が存在することになる。
として各セル毎の自己放電や充放電効率の違いによって
生じるばらつきがあるため、それに伴って各単位セル間
の端子電圧にもばらつきが生じることが避けられない。
そして、残存容量のばらつきは時間と共に蓄積され拡大
していくものであるから、これらの総計たる組電池の端
子電圧を監視して充電制御しても、各単位セルとして
は、端子電圧が(組電池の端子電圧)/(単位セル個
数)で得られる平均電圧よりも高く或いは低くなってい
るものがある。従って、上限電圧まで充電すれば過充電
となり、下限電圧まで放電すれば過放電となる単位セル
が存在することになる。
【0008】そして、ニッカド或いはニッケル水素電池
では、過放電や過充電となっても性能の劣化が少なく、
また、鉛電池は、性能が劣化しても特に安全性に問題は
無く何れも使用不能の状態にはならないことから、組電
池の両端電圧のみを参照して制御すれば十分であった。
しかしながら、リチウム電池を多直列組電池として使用
する場合は、各単位セル夫々が過充電または過放電状態
とならないように対策すること、即ち、そのために過充
電や過放電のような異常の発生を検出,判定することは
必須である。
では、過放電や過充電となっても性能の劣化が少なく、
また、鉛電池は、性能が劣化しても特に安全性に問題は
無く何れも使用不能の状態にはならないことから、組電
池の両端電圧のみを参照して制御すれば十分であった。
しかしながら、リチウム電池を多直列組電池として使用
する場合は、各単位セル夫々が過充電または過放電状態
とならないように対策すること、即ち、そのために過充
電や過放電のような異常の発生を検出,判定することは
必須である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような対策を考慮
したものとして、例えば、実開平2−136445号公
報に開示されているものがある。この従来技術では、図
11に示すように、組電池1を構成する各単位セル2に
は、夫々の端子電圧を個別に検出する電圧検出器3が並
列に接続されている。異常判定用のECU4を構成する
CPU5は、各電圧検出器3の検出信号をマルチプレク
サ6,7及び8並びにA/Dコンバータ9を介して得る
ようになっている。
したものとして、例えば、実開平2−136445号公
報に開示されているものがある。この従来技術では、図
11に示すように、組電池1を構成する各単位セル2に
は、夫々の端子電圧を個別に検出する電圧検出器3が並
列に接続されている。異常判定用のECU4を構成する
CPU5は、各電圧検出器3の検出信号をマルチプレク
サ6,7及び8並びにA/Dコンバータ9を介して得る
ようになっている。
【0010】そして、CPU5は、充電時には、各単位
セル1の端子電圧の内最高値を検出してその最高電圧が
上限電圧を超えないように制御を行い、放電時には、同
最低値を検出してその最低電圧が下限電圧に達すると放
電を終了するように制御を行うようになっている。
セル1の端子電圧の内最高値を検出してその最高電圧が
上限電圧を超えないように制御を行い、放電時には、同
最低値を検出してその最低電圧が下限電圧に達すると放
電を終了するように制御を行うようになっている。
【0011】しかしながら、斯様な方式では、過充電や
過放電の発生を監視するために、各単位セル2毎に電圧
検出器3を配置しなければならない。そして、各電圧検
出器3が出力する多数の検出信号を処理するために、マ
ルチプレクサ5乃至8が必要となる。加えて、単位セル
2から、組電池1とは比較的離れた箇所に配置されるE
CU4側に内蔵されている電圧検出器3への配線数も多
くなるため、総じてコストを増大させてしまうという問
題がある。
過放電の発生を監視するために、各単位セル2毎に電圧
検出器3を配置しなければならない。そして、各電圧検
出器3が出力する多数の検出信号を処理するために、マ
ルチプレクサ5乃至8が必要となる。加えて、単位セル
2から、組電池1とは比較的離れた箇所に配置されるE
CU4側に内蔵されている電圧検出器3への配線数も多
くなるため、総じてコストを増大させてしまうという問
題がある。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、組電池の充放電制御を行う際に、組
電池に発生する異常を判定するための装置を、より低コ
ストで構成することにある。
あり、その目的は、組電池の充放電制御を行う際に、組
電池に発生する異常を判定するための装置を、より低コ
ストで構成することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の組電池の
異常検出装置によれば、組電池を構成する各セルグルー
プにおいて、オン電圧供給手段は、夫々のセルグループ
を構成している単位セルの端子電圧が上限電圧を上回る
と検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を供給し、
検出電圧変化手段は、検出用スイッチング素子がオン状
態になると検出電圧を変化させる。そして、電圧検出手
段は、検出用スイッチング素子のオンオフ状態が変化す
ることに伴う電圧の変化を検出し、異常判定手段は、電
圧検出手段により検出される電圧に基づいてセルグルー
プに異常が発生したことを判定する。
異常検出装置によれば、組電池を構成する各セルグルー
プにおいて、オン電圧供給手段は、夫々のセルグループ
を構成している単位セルの端子電圧が上限電圧を上回る
と検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を供給し、
検出電圧変化手段は、検出用スイッチング素子がオン状
態になると検出電圧を変化させる。そして、電圧検出手
段は、検出用スイッチング素子のオンオフ状態が変化す
ることに伴う電圧の変化を検出し、異常判定手段は、電
圧検出手段により検出される電圧に基づいてセルグルー
プに異常が発生したことを判定する。
【0014】即ち、単位セルの端子電圧が上限電圧を上
回り検出用スイッチング素子にオン電圧が供給されてオ
ン状態になれば、それに伴う電圧の変化によって当該単
位セルを含んで構成されるセルグループに異常が発生し
たことを判定できる。従って、上限電圧を、二次電池た
る単位セルが過充電状態となるしきい値電圧に等しくな
るように設定することにより、異常判定手段は、過充電
状態となった単位セルを含むセルグループを検出するこ
とができる。そして、セルグループ毎に異常を判定する
ことにより異常検出に必要な構成要素やハーネスの数を
従来よりも削減することができるので、従来よりも低コ
ストで構成することが可能となる。
回り検出用スイッチング素子にオン電圧が供給されてオ
ン状態になれば、それに伴う電圧の変化によって当該単
位セルを含んで構成されるセルグループに異常が発生し
たことを判定できる。従って、上限電圧を、二次電池た
る単位セルが過充電状態となるしきい値電圧に等しくな
るように設定することにより、異常判定手段は、過充電
状態となった単位セルを含むセルグループを検出するこ
とができる。そして、セルグループ毎に異常を判定する
ことにより異常検出に必要な構成要素やハーネスの数を
従来よりも削減することができるので、従来よりも低コ
ストで構成することが可能となる。
【0015】請求項2記載の組電池の異常検出装置によ
れば、組電池を構成する各セルグループにおいて、オン
電圧供給手段は、夫々のセルグループを構成している単
位セルの端子電圧が下限電圧以上であれば検出用スイッ
チング素子に所定のオン電圧を供給し、検出電圧変化手
段は、検出用スイッチング素子がオフ状態になると検出
電圧を変化させる。そして、電圧検出手段は、検出用ス
イッチング素子のオンオフ状態が変化することに伴う電
圧の変化を検出し、異常判定手段は、電圧検出手段によ
り検出される電圧に基づいてセルグループに異常が発生
したことを判定する。
れば、組電池を構成する各セルグループにおいて、オン
電圧供給手段は、夫々のセルグループを構成している単
位セルの端子電圧が下限電圧以上であれば検出用スイッ
チング素子に所定のオン電圧を供給し、検出電圧変化手
段は、検出用スイッチング素子がオフ状態になると検出
電圧を変化させる。そして、電圧検出手段は、検出用ス
イッチング素子のオンオフ状態が変化することに伴う電
圧の変化を検出し、異常判定手段は、電圧検出手段によ
り検出される電圧に基づいてセルグループに異常が発生
したことを判定する。
【0016】従って、下限電圧を単位セルが過放電状態
となるしきい値電圧に等しくなるように設定することに
より、異常判定手段は、過放電状態となった単位セルを
含むセルグループを検出することができるので、請求項
1と同様の効果を得ることができる。
となるしきい値電圧に等しくなるように設定することに
より、異常判定手段は、過放電状態となった単位セルを
含むセルグループを検出することができるので、請求項
1と同様の効果を得ることができる。
【0017】請求項3記載の組電池の異常検出装置によ
れば、組電池を構成する各セルグループにおいて、第1
オン電圧供給手段は、夫々のセルグループを構成してい
る単位セルの端子電圧が上限電圧を上回ると第1検出用
スイッチング素子に所定のオン電圧を供給し、第2オン
電圧供給手段は、単位セルの端子電圧が下限電圧異常で
あれば第2検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を
供給する。第1検出電圧変化手段は、第1検出用スイッ
チング素子がオン状態になると検出電圧を変化させ、第
2検出電圧変化手段は、第2検出用スイッチング素子が
オフ状態になると検出電圧を変化させる。
れば、組電池を構成する各セルグループにおいて、第1
オン電圧供給手段は、夫々のセルグループを構成してい
る単位セルの端子電圧が上限電圧を上回ると第1検出用
スイッチング素子に所定のオン電圧を供給し、第2オン
電圧供給手段は、単位セルの端子電圧が下限電圧異常で
あれば第2検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を
供給する。第1検出電圧変化手段は、第1検出用スイッ
チング素子がオン状態になると検出電圧を変化させ、第
2検出電圧変化手段は、第2検出用スイッチング素子が
オフ状態になると検出電圧を変化させる。
【0018】そして、電圧検出手段は、第1または第2
検出用スイッチング素子のオンオフ状態が変化すること
に伴う電圧の変化を検出し、異常判定手段は、電圧検出
手段により検出される電圧に基づいてセルグループに異
常が発生したことを判定する。従って、何れかの単位セ
ルが過充電状態になった場合と過放電状態になった場合
とを何れも検出することが可能となる。
検出用スイッチング素子のオンオフ状態が変化すること
に伴う電圧の変化を検出し、異常判定手段は、電圧検出
手段により検出される電圧に基づいてセルグループに異
常が発生したことを判定する。従って、何れかの単位セ
ルが過充電状態になった場合と過放電状態になった場合
とを何れも検出することが可能となる。
【0019】請求項4記載の組電池の異常検出装置によ
れば、遮断用スイッチング素子は、検出電圧変化手段に
よって検出電圧が変化した場合にセルグループの電圧出
力を遮断するように動作する。そして、電圧検出手段
は、遮断用スイッチング素子によりセルグループの電圧
出力が遮断されたことによって生じる電圧の変化を検出
する。
れば、遮断用スイッチング素子は、検出電圧変化手段に
よって検出電圧が変化した場合にセルグループの電圧出
力を遮断するように動作する。そして、電圧検出手段
は、遮断用スイッチング素子によりセルグループの電圧
出力が遮断されたことによって生じる電圧の変化を検出
する。
【0020】従って、単位セルの端子電圧が上限電圧を
上回った場合、または、下限電圧を下回った場合は、遮
断用スイッチング素子によりセルグループの電圧出力が
遮断され、その遮断によって生じる電圧の変化が電圧検
出手段によって検出されるので、異常の検出を容易に行
うことができる。
上回った場合、または、下限電圧を下回った場合は、遮
断用スイッチング素子によりセルグループの電圧出力が
遮断され、その遮断によって生じる電圧の変化が電圧検
出手段によって検出されるので、異常の検出を容易に行
うことができる。
【0021】請求項5記載の組電池の異常検出装置によ
れば、検出用スイッチング素子とオン電圧供給手段と
を、セルグループを構成する単位セルの全てに対して配
置するので、異常の検出を一層確実に行うことができ
る。
れば、検出用スイッチング素子とオン電圧供給手段と
を、セルグループを構成する単位セルの全てに対して配
置するので、異常の検出を一層確実に行うことができ
る。
【0022】請求項6記載の組電池の異常検出装置によ
れば、オン電圧供給手段を、単位セルに並列接続される
抵抗と所定の基準電圧を発生する基準電圧発生手段との
直列回路によって構成し、前記抵抗の端子電圧によって
検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を供給する。
れば、オン電圧供給手段を、単位セルに並列接続される
抵抗と所定の基準電圧を発生する基準電圧発生手段との
直列回路によって構成し、前記抵抗の端子電圧によって
検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を供給する。
【0023】即ち、前記抵抗の端子電圧は、単位セルの
端子電圧と基準電圧との差電圧となるので、基準電圧と
検出用スイッチング素子のオン電圧との和が単位セルの
上限電圧または下限電圧に等しくなるように設定するこ
とで、検出用スイッチング素子を所期通りにスイッチン
グ動作させることができる。
端子電圧と基準電圧との差電圧となるので、基準電圧と
検出用スイッチング素子のオン電圧との和が単位セルの
上限電圧または下限電圧に等しくなるように設定するこ
とで、検出用スイッチング素子を所期通りにスイッチン
グ動作させることができる。
【0024】請求項7記載の組電池の異常検出装置によ
れば、基準電圧発生手段をツェナーダイオードで構成す
るので、そのツェナー電圧が適当な値に設定されている
素子を適宜選択することによって、様々な単位セルにつ
いて設定される上限電圧または下限電圧にも容易に対応
することができる。
れば、基準電圧発生手段をツェナーダイオードで構成す
るので、そのツェナー電圧が適当な値に設定されている
素子を適宜選択することによって、様々な単位セルにつ
いて設定される上限電圧または下限電圧にも容易に対応
することができる。
【0025】請求項8記載の組電池の異常検出装置によ
れば、基準電圧発生手段をバンドギャップリファレンス
で構成するので、バンドギャップリファレンスが発生す
る基準電圧を適宜選択することによって、請求項7と同
様に様々な単位セルについて設定される上限電圧または
下限電圧にも容易に対応することができる。加えて、基
準電圧の変動をより小さくして精度を高めることができ
ると共に、基準電圧発生手段における消費電力もより低
減することができる。
れば、基準電圧発生手段をバンドギャップリファレンス
で構成するので、バンドギャップリファレンスが発生す
る基準電圧を適宜選択することによって、請求項7と同
様に様々な単位セルについて設定される上限電圧または
下限電圧にも容易に対応することができる。加えて、基
準電圧の変動をより小さくして精度を高めることができ
ると共に、基準電圧発生手段における消費電力もより低
減することができる。
【0026】請求項9記載の組電池の異常検出装置によ
れば、検出用スイッチング素子をバイポーラトランジス
タで構成するので、オフ状態にある場合の遮断電流を極
めて小さくすることができ、消費電力を抑制することが
可能となる。
れば、検出用スイッチング素子をバイポーラトランジス
タで構成するので、オフ状態にある場合の遮断電流を極
めて小さくすることができ、消費電力を抑制することが
可能となる。
【0027】請求項10記載の組電池の異常検出装置に
よれば、検出電圧変化手段を、バイポーラトランジスタ
を用いて構成するので、検出用スイッチング素子のオン
オフ状態が変化したことに応じてトランジスタのオンオ
フを制御することで、検出電圧を容易に変化させること
ができる。
よれば、検出電圧変化手段を、バイポーラトランジスタ
を用いて構成するので、検出用スイッチング素子のオン
オフ状態が変化したことに応じてトランジスタのオンオ
フを制御することで、検出電圧を容易に変化させること
ができる。
【0028】請求項11記載の組電池の異常検出装置に
よれば、遮断用スイッチング素子を、セルグループの正
極側と電圧検出手段との間に配置されるMOSFETで
構成するので、そのオンオフを電圧で制御することで駆
動電力を減少させることができる。また、オン抵抗が小
さいので電圧降下が小さくなり、電圧検出手段による電
圧の検出誤差を小さくすることもできる。
よれば、遮断用スイッチング素子を、セルグループの正
極側と電圧検出手段との間に配置されるMOSFETで
構成するので、そのオンオフを電圧で制御することで駆
動電力を減少させることができる。また、オン抵抗が小
さいので電圧降下が小さくなり、電圧検出手段による電
圧の検出誤差を小さくすることもできる。
【0029】請求項12記載の組電池の異常検出装置に
よれば、各セルグループに夫々並列接続される放電手段
によって、各セルグループ間の端子電圧のばらつきを調
整するように放電抵抗を介して放電を行い、各セルグル
ープ間の端子電圧が常に略等しくなるように維持するこ
とで、組電池の使用効率を向上させることができる。
よれば、各セルグループに夫々並列接続される放電手段
によって、各セルグループ間の端子電圧のばらつきを調
整するように放電抵抗を介して放電を行い、各セルグル
ープ間の端子電圧が常に略等しくなるように維持するこ
とで、組電池の使用効率を向上させることができる。
【0030】請求項13記載の組電池の異常検出装置に
よれば、遮断用スイッチング素子をMOSFETで構成
し、放電制御手段は、電圧検出手段が何れかのセルグル
ープについて電圧を検出する間は、当該セルグループの
高電位側に配置されている放電手段による放電を禁止す
るように制御する。
よれば、遮断用スイッチング素子をMOSFETで構成
し、放電制御手段は、電圧検出手段が何れかのセルグル
ープについて電圧を検出する間は、当該セルグループの
高電位側に配置されている放電手段による放電を禁止す
るように制御する。
【0031】即ち、電圧検出手段が、遮断用スイッチン
グ素子がオフ状態となっているセルグループについて電
圧を検出しようとする場合に、そのセルグループの高電
位側に配置されているセルグループにおいて放電手段に
よる放電が行われていると、その放電電流がMOSFE
Tに形成されている寄生ダイオードを介して電圧検出対
象となっているセルグループの正極側に流れ込むことに
なる。すると、電圧検出手段は、検出用スイッチング素
子のオンオフ状態が変化することに伴い遮断用スイッチ
ング素子がオフ状態となっていることを電圧の変化によ
って検出できなくなってしまう。
グ素子がオフ状態となっているセルグループについて電
圧を検出しようとする場合に、そのセルグループの高電
位側に配置されているセルグループにおいて放電手段に
よる放電が行われていると、その放電電流がMOSFE
Tに形成されている寄生ダイオードを介して電圧検出対
象となっているセルグループの正極側に流れ込むことに
なる。すると、電圧検出手段は、検出用スイッチング素
子のオンオフ状態が変化することに伴い遮断用スイッチ
ング素子がオフ状態となっていることを電圧の変化によ
って検出できなくなってしまう。
【0032】従って、放電制御手段が上記したように制
御を行うことで、高電位側のセルグループにおいて放電
が行われることと並行して、電圧検出対象たるセルグル
ープにおいて検出用スイッチング素子のオンオフ状態が
変化したことも検出することが可能である。
御を行うことで、高電位側のセルグループにおいて放電
が行われることと並行して、電圧検出対象たるセルグル
ープにおいて検出用スイッチング素子のオンオフ状態が
変化したことも検出することが可能である。
【0033】請求項14記載の組電池の異常検出装置に
よれば、遮断用スイッチング素子をMOSFETで構成
し、放電経路形成手段は、何れかのセルグループに配置
されている遮断用スイッチング素子がオフ状態となった
場合で、且つ、当該セルグループの高電位側に配置され
ているセルグループにおいて放電手段により放電が行わ
れている場合には、その放電電流を、前者のセルグルー
プの負極側に導く放電経路を形成する。
よれば、遮断用スイッチング素子をMOSFETで構成
し、放電経路形成手段は、何れかのセルグループに配置
されている遮断用スイッチング素子がオフ状態となった
場合で、且つ、当該セルグループの高電位側に配置され
ているセルグループにおいて放電手段により放電が行わ
れている場合には、その放電電流を、前者のセルグルー
プの負極側に導く放電経路を形成する。
【0034】そして、その放電経路中には、前者のセル
グループとその高電位側に配置されているセルグループ
との直列端子電圧を放電手段が有する放電抵抗と共に分
圧する分圧抵抗を有するので、あるセルグループの遮断
用スイッチング素子がオフ状態になると同時にその高電
位側のセルグループにおいて放電が行われていると、分
圧抵抗には、2つのセルグループの直列端子電圧を、放
電抵抗と該分圧抵抗との抵抗比に応じた分圧電位が現れ
る。
グループとその高電位側に配置されているセルグループ
との直列端子電圧を放電手段が有する放電抵抗と共に分
圧する分圧抵抗を有するので、あるセルグループの遮断
用スイッチング素子がオフ状態になると同時にその高電
位側のセルグループにおいて放電が行われていると、分
圧抵抗には、2つのセルグループの直列端子電圧を、放
電抵抗と該分圧抵抗との抵抗比に応じた分圧電位が現れ
る。
【0035】従って、この時、電圧検出手段は、通常の
セルグループの端子電圧に比較して大きく低下している
分圧電位を検出するので、高電位側のセルグループで放
電が行われている場合でも、セルグループに異常が発生
したことを並行して検出することが可能となる。
セルグループの端子電圧に比較して大きく低下している
分圧電位を検出するので、高電位側のセルグループで放
電が行われている場合でも、セルグループに異常が発生
したことを並行して検出することが可能となる。
【0036】請求項15記載の組電池の異常検出装置に
よれば、遮断用スイッチング素子を、セルグループの正
極側と電圧検出手段との間において互いに逆方向に接続
される2つのMOSFETで構成し、これら2つのMO
SFETは、電圧変換手段によって変換された電圧が変
化した場合に両者が同時にオフ状態となる。
よれば、遮断用スイッチング素子を、セルグループの正
極側と電圧検出手段との間において互いに逆方向に接続
される2つのMOSFETで構成し、これら2つのMO
SFETは、電圧変換手段によって変換された電圧が変
化した場合に両者が同時にオフ状態となる。
【0037】即ち、MOSFETのソース−ドレイン間
には、逆方向に並列接続された寄生ダイオードが形成さ
れているため、1つのMOSFETによってセルグルー
プの正極側と電圧検出手段との間を遮断した場合、その
高電位側に位置するセルグループにおいて放電が行われ
ると、その放電電流は、高電位側セルグループの負極側
からオフ状態であるMOSFETの寄生ダイオードを介
してセルグループの正極側に流れることになる。
には、逆方向に並列接続された寄生ダイオードが形成さ
れているため、1つのMOSFETによってセルグルー
プの正極側と電圧検出手段との間を遮断した場合、その
高電位側に位置するセルグループにおいて放電が行われ
ると、その放電電流は、高電位側セルグループの負極側
からオフ状態であるMOSFETの寄生ダイオードを介
してセルグループの正極側に流れることになる。
【0038】従って、この場合、MOSFETがオフ状
態になっても、当該セルグループに対応する電圧検出手
段は、その高電位側セルグループの端子電圧を検出する
ことになるので、異常判定手はMOSFETがオフ状態
になったことを検出できなくなってしまう。
態になっても、当該セルグループに対応する電圧検出手
段は、その高電位側セルグループの端子電圧を検出する
ことになるので、異常判定手はMOSFETがオフ状態
になったことを検出できなくなってしまう。
【0039】そこで、セルグループの正極側と電圧検出
手段との間に、互いに逆方向に接続される2つのMOS
FETを配置して、検出用スイッチング素子のオンオフ
状態の変化に伴い両者を同時にオフ状態とすれば、寄生
ダイオードも互いに逆方向に直列接続された状態となる
ので、高電位側の放電電流が寄生ダイオードを介してセ
ルグループの正極側に流れることを防止することがで
き、高電位側で放電が行われている場合でも、セルグル
ープに異常が発生したことを並行して検出することが可
能となる。
手段との間に、互いに逆方向に接続される2つのMOS
FETを配置して、検出用スイッチング素子のオンオフ
状態の変化に伴い両者を同時にオフ状態とすれば、寄生
ダイオードも互いに逆方向に直列接続された状態となる
ので、高電位側の放電電流が寄生ダイオードを介してセ
ルグループの正極側に流れることを防止することがで
き、高電位側で放電が行われている場合でも、セルグル
ープに異常が発生したことを並行して検出することが可
能となる。
【0040】請求項16記載の組電池の異常検出装置に
よれば、検出用スイッチング素子,オン電圧供給手段,
検出電圧変化手段及び遮断用スイッチング素子を含む異
常検出ユニットを備えて、その異常検出ユニットには対
応するセルグープより動作用電源が供給されるので、別
途動作用電源を用意する必要がなく構成を簡単にするこ
とができる。
よれば、検出用スイッチング素子,オン電圧供給手段,
検出電圧変化手段及び遮断用スイッチング素子を含む異
常検出ユニットを備えて、その異常検出ユニットには対
応するセルグープより動作用電源が供給されるので、別
途動作用電源を用意する必要がなく構成を簡単にするこ
とができる。
【0041】請求項17記載の組電池の異常検出装置に
よれば、単位セルをリチウム電池とするので、高いエネ
ルギ密度を有するが、より厳密な過充電,過放電対策が
必要とされるリチウム電池を用いた場合でも、その充放
電を安全に制御することができる。
よれば、単位セルをリチウム電池とするので、高いエネ
ルギ密度を有するが、より厳密な過充電,過放電対策が
必要とされるリチウム電池を用いた場合でも、その充放
電を安全に制御することができる。
【0042】請求項18記載の組電池の異常検出装置に
よれば、組電池を、電気自動車またはハイブリッド電気
自動車の駆動用バッテリとして用いるので、単位セルの
直列接続数が比較的多くなる組電池について、構成要素
の数やハーネスの数などの削減効果を極めて有効に発揮
することができる。
よれば、組電池を、電気自動車またはハイブリッド電気
自動車の駆動用バッテリとして用いるので、単位セルの
直列接続数が比較的多くなる組電池について、構成要素
の数やハーネスの数などの削減効果を極めて有効に発揮
することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明の第
1実施例について図1及び図2を参照して説明する。電
気的構成の概略を示す図1において、リチウム二次電池
で構成される単位セル11は、直列接続された4個
(A)〜(D)毎にセルグループ12を構成している。
また、単位セル11の正極には、リチウムニッケル酸化
物が活物質として使用されている。
1実施例について図1及び図2を参照して説明する。電
気的構成の概略を示す図1において、リチウム二次電池
で構成される単位セル11は、直列接続された4個
(A)〜(D)毎にセルグループ12を構成している。
また、単位セル11の正極には、リチウムニッケル酸化
物が活物質として使用されている。
【0044】そして、各セルグループ12の正極,負極
間には、異常検出ユニット13及び電圧検出器(電圧検
出手段)14が並列に接続されている。各電圧検出器1
4の検出信号は、マルチプレクサ(電圧検出手段)15
及びA/Dコンバータ(電圧検出手段)16を介してC
PU(異常判定手段)17に与えられるようになってい
る。
間には、異常検出ユニット13及び電圧検出器(電圧検
出手段)14が並列に接続されている。各電圧検出器1
4の検出信号は、マルチプレクサ(電圧検出手段)15
及びA/Dコンバータ(電圧検出手段)16を介してC
PU(異常判定手段)17に与えられるようになってい
る。
【0045】CPU17は、各マルチプレクサ15に切
り替え制御信号を与えて、電圧検出器14が検出する各
セルグループ12の端子電圧を順次参照するようになっ
ている。尚、電圧検出器14,マルチプレクサ15,A
/Dコンバータ16及びCPU17は、異常検出用のE
CU(Electronic Control Unit) 18を構成している。
り替え制御信号を与えて、電圧検出器14が検出する各
セルグループ12の端子電圧を順次参照するようになっ
ている。尚、電圧検出器14,マルチプレクサ15,A
/Dコンバータ16及びCPU17は、異常検出用のE
CU(Electronic Control Unit) 18を構成している。
【0046】セルグループ12は、20個が直列に接続
されて組電池19を構成しており、(高電位側を
(1),低電位側を(20)とする)その組電池19
は、HEVの駆動用バッテリとして、正極19p,負極
19nが主電流路L+,L−を介して充電器やHEVの
モータを駆動するインバータ(何れも図示せず)等に接
続されるようになっている。
されて組電池19を構成しており、(高電位側を
(1),低電位側を(20)とする)その組電池19
は、HEVの駆動用バッテリとして、正極19p,負極
19nが主電流路L+,L−を介して充電器やHEVの
モータを駆動するインバータ(何れも図示せず)等に接
続されるようになっている。
【0047】以下、セルグループ12(1)に対応して
設けられている異常検出ユニット13(1)について、
図2を参照して説明する。各単位セル11には、抵抗2
0とツェナーダイオード(基準電圧発生手段)21との
直列回路(オン電圧供給手段)22が並列に接続されて
いる。ツェナーダイオード21は、ツェナー電圧が3.
7Vのものが選択されている。
設けられている異常検出ユニット13(1)について、
図2を参照して説明する。各単位セル11には、抵抗2
0とツェナーダイオード(基準電圧発生手段)21との
直列回路(オン電圧供給手段)22が並列に接続されて
いる。ツェナーダイオード21は、ツェナー電圧が3.
7Vのものが選択されている。
【0048】抵抗20とツェナーダイオード21との共
通接続点には、ベース抵抗23を介してPNP型のトラ
ンジスタ(検出用スイッチング素子)24のベースが接
続されており、そのトランジスタ24のエミッタは、単
位セル21の正極端子に接続されている。また、トラン
ジスタ24のコレクタは、ダイオード25を介して抵抗
26の一端側に接続されている。
通接続点には、ベース抵抗23を介してPNP型のトラ
ンジスタ(検出用スイッチング素子)24のベースが接
続されており、そのトランジスタ24のエミッタは、単
位セル21の正極端子に接続されている。また、トラン
ジスタ24のコレクタは、ダイオード25を介して抵抗
26の一端側に接続されている。
【0049】各単位セル11に対応する4つの抵抗26
(A)〜26(D)は直列に接続されており、26
(D)の他端側は、抵抗27を介してセルグループ12
(1)の負極端子に接続されていると共に、NPN型の
トランジスタ28のベースに接続されている。
(A)〜26(D)は直列に接続されており、26
(D)の他端側は、抵抗27を介してセルグループ12
(1)の負極端子に接続されていると共に、NPN型の
トランジスタ28のベースに接続されている。
【0050】トランジスタ28のエミッタは、セルグル
ープ12(1)の負極端子に接続されており、コレクタ
は、抵抗30及び31の直列回路を介してセルグループ
12(1)の正極端子に接続されている。抵抗30及び
31の共通接続点は、PNP型のトランジスタ32のベ
ースに接続されており、そのトランジスタ32のエミッ
タは、セルグループ12(1)の正極端子に接続されて
いる。また、トランジスタ32のコレクタは、抵抗33
を介してセルグループ12(1)の負極端子に接続され
ていると共に、PチャネルMOSFET(遮断用スイッ
チング素子,以下、単にFETと称す)34のゲートに
接続されている。また、FET34のソース−ドレイン
間には、寄生ダイオード34aが逆並列接続された状態
で形成されている。尚、ダイオード25から抵抗33に
至るまでの構成が、検出電圧変化手段35を構成してい
る。
ープ12(1)の負極端子に接続されており、コレクタ
は、抵抗30及び31の直列回路を介してセルグループ
12(1)の正極端子に接続されている。抵抗30及び
31の共通接続点は、PNP型のトランジスタ32のベ
ースに接続されており、そのトランジスタ32のエミッ
タは、セルグループ12(1)の正極端子に接続されて
いる。また、トランジスタ32のコレクタは、抵抗33
を介してセルグループ12(1)の負極端子に接続され
ていると共に、PチャネルMOSFET(遮断用スイッ
チング素子,以下、単にFETと称す)34のゲートに
接続されている。また、FET34のソース−ドレイン
間には、寄生ダイオード34aが逆並列接続された状態
で形成されている。尚、ダイオード25から抵抗33に
至るまでの構成が、検出電圧変化手段35を構成してい
る。
【0051】FET34のソースは、セルグループ12
(1)の正極端子に接続されており、ドレインは、異常
検出ユニット13の出力端子13a(1)及びハーネス
36(1)並びに入力端子18a(1)を介して、EC
U18内部の電圧検出器14(1)の非反転入力端子に
接続されている。電圧検出器14(1)は、例えば差動
増幅器として構成されており、その反転入力端子には、
入力端子18a(2)及びハーネス36(2)を介して
セルグループ12(2)のFET34(2)のドレイン
に接続されている。
(1)の正極端子に接続されており、ドレインは、異常
検出ユニット13の出力端子13a(1)及びハーネス
36(1)並びに入力端子18a(1)を介して、EC
U18内部の電圧検出器14(1)の非反転入力端子に
接続されている。電圧検出器14(1)は、例えば差動
増幅器として構成されており、その反転入力端子には、
入力端子18a(2)及びハーネス36(2)を介して
セルグループ12(2)のFET34(2)のドレイン
に接続されている。
【0052】また、電圧検出器14の動作用電源は、ハ
ーネス36を介して夫々対応するセルグループ12より
供給されるようになっている。尚、その他の異常検出ユ
ニット13(2)〜13(20)についても、同様に構
成されている。そして、異常検出ユニット13は、各セ
ルグループ12の近傍に配置されており、ECU18
は、インバータ制御用のECU等の近傍に配置されてい
る。
ーネス36を介して夫々対応するセルグループ12より
供給されるようになっている。尚、その他の異常検出ユ
ニット13(2)〜13(20)についても、同様に構
成されている。そして、異常検出ユニット13は、各セ
ルグループ12の近傍に配置されており、ECU18
は、インバータ制御用のECU等の近傍に配置されてい
る。
【0053】次に、本実施例の作用について説明する。
HEVは、発進時や低速運転時においてはインバータに
よりモータを駆動して走行するので組電池19を放電さ
せる。また、高速運転時にはガソリンエンジンを駆動し
て走行すると共に、モータを発電機として回転させて組
電池19に対する充電を行うようになっている。
HEVは、発進時や低速運転時においてはインバータに
よりモータを駆動して走行するので組電池19を放電さ
せる。また、高速運転時にはガソリンエンジンを駆動し
て走行すると共に、モータを発電機として回転させて組
電池19に対する充電を行うようになっている。
【0054】リチウム二次電池で構成される単位セル1
1が過充電状態となる上限電圧は約4.3Vであり、ト
ランジスタ24のベースエミッタ間電圧は0.6V,ツ
ェナーダイオード21のツェナー電圧は3.7Vである
から、両者の電圧の和が4.3Vの上限電圧に等しく設
定されている。そして、単位セル11の端子電圧が4.
3V以下であれば、抵抗20の端子電圧、即ち、トラン
ジスタ24のベースエミッタ間電圧は0.6Vに達せ
ず、トランジスタ24はオフ状態である。
1が過充電状態となる上限電圧は約4.3Vであり、ト
ランジスタ24のベースエミッタ間電圧は0.6V,ツ
ェナーダイオード21のツェナー電圧は3.7Vである
から、両者の電圧の和が4.3Vの上限電圧に等しく設
定されている。そして、単位セル11の端子電圧が4.
3V以下であれば、抵抗20の端子電圧、即ち、トラン
ジスタ24のベースエミッタ間電圧は0.6Vに達せ
ず、トランジスタ24はオフ状態である。
【0055】よって、例えばセルグループ12(1)を
構成する全ての単位セル11の端子電圧が4.3V以下
であれば、各トランジスタ24も全てオフ状態であるか
ら、トランジスタ28のベース電位は略0Vでトランジ
スタ28もオフ状態であり、トランジスタ32もオフ状
態である。すると、トランジスタ32のコレクタ電位も
略0Vであるから、PチャネルのFET34のゲート電
位はソース電位に対して負の電位となり、FET34は
オン状態となる。
構成する全ての単位セル11の端子電圧が4.3V以下
であれば、各トランジスタ24も全てオフ状態であるか
ら、トランジスタ28のベース電位は略0Vでトランジ
スタ28もオフ状態であり、トランジスタ32もオフ状
態である。すると、トランジスタ32のコレクタ電位も
略0Vであるから、PチャネルのFET34のゲート電
位はソース電位に対して負の電位となり、FET34は
オン状態となる。
【0056】即ち、この場合、ECU18の電圧検出器
14(1)には、セルグループ12(1)よりハーネス
36(1)を介して電源が供給されているため、電圧検
出器14(1)は、対応するセルグループ12(1)の
端子電圧に略相当する差電圧に応じた信号をマルチプレ
クサ15を介してA/Dコンバータ16に出力してい
る。従って、CPU17は、A/Dコンバータ16を介
して読み込んだ電圧レベルがセルグループ12の端子電
圧に略相当している場合は、当該セルグループ12
(1)は正常であると判断することができる。
14(1)には、セルグループ12(1)よりハーネス
36(1)を介して電源が供給されているため、電圧検
出器14(1)は、対応するセルグループ12(1)の
端子電圧に略相当する差電圧に応じた信号をマルチプレ
クサ15を介してA/Dコンバータ16に出力してい
る。従って、CPU17は、A/Dコンバータ16を介
して読み込んだ電圧レベルがセルグループ12の端子電
圧に略相当している場合は、当該セルグループ12
(1)は正常であると判断することができる。
【0057】一方、セルグループ12(1)を構成する
何れかの単位セル11、例えば、単位セル11(A)が
過充電状態となり、その端子電圧が4.3Vを上回る
と、対応するトランジスタ24(A)がオン状態とな
る。すると、検出電圧変化手段35における対応する抵
抗26(A)に電流が流れてトランジスタ28のベース
電位が上昇するので、トランジスタ28は、ベース電流
が流れてオン状態となる。トランジスタ28がオンする
と、それに伴ってトランジスタ32もオンするので、ト
ランジスタ32のコレクタ電位が上昇し、FET34の
ゲート電位は、セルグループ12の端子電圧に略等しく
なってFET34はオフ状態となる。
何れかの単位セル11、例えば、単位セル11(A)が
過充電状態となり、その端子電圧が4.3Vを上回る
と、対応するトランジスタ24(A)がオン状態とな
る。すると、検出電圧変化手段35における対応する抵
抗26(A)に電流が流れてトランジスタ28のベース
電位が上昇するので、トランジスタ28は、ベース電流
が流れてオン状態となる。トランジスタ28がオンする
と、それに伴ってトランジスタ32もオンするので、ト
ランジスタ32のコレクタ電位が上昇し、FET34の
ゲート電位は、セルグループ12の端子電圧に略等しく
なってFET34はオフ状態となる。
【0058】すると、電圧検出器14(1)に対する動
作用電源の供給が断たれるため、その出力信号のレベル
は略0Vに低下する。従って、CPU17は、A/Dコ
ンバータ16を介して読み込んだ電圧検出器14(1)
の出力信号レベルが略0Vになった場合は、当該セルグ
ループ12(1)の何れかの単位セル11に異常(過充
電状態)が発生したものと判断することができる。そし
て、CPU17は、組電池19に対する充電の電力を制
御するようインバータの制御装置に信号を出力するなど
の所定の処理を行う。
作用電源の供給が断たれるため、その出力信号のレベル
は略0Vに低下する。従って、CPU17は、A/Dコ
ンバータ16を介して読み込んだ電圧検出器14(1)
の出力信号レベルが略0Vになった場合は、当該セルグ
ループ12(1)の何れかの単位セル11に異常(過充
電状態)が発生したものと判断することができる。そし
て、CPU17は、組電池19に対する充電の電力を制
御するようインバータの制御装置に信号を出力するなど
の所定の処理を行う。
【0059】以上のように本実施例によれば、組電池1
9を構成する各セルグループ12において、夫々のセル
グループ12を構成している単位セル11毎に直列回路
22及びトランジスタ24を配置し、何れかの単位セル
11の端子電圧が上限電圧を上回るとトランジスタ24
にオン電圧が供給され、検出電圧変化手段35を介して
FET34のゲート電圧がハイレベルになるとセルグル
ープ12の電圧出力を遮断する。すると、ECU18の
電圧検出器14に対する電源の供給が断たれ、CPU1
7は、A/Dコンバータ16を介して電圧検出器14の
出力電圧レベルを参照し、セルグループ12に異常が発
生したことを判定する。
9を構成する各セルグループ12において、夫々のセル
グループ12を構成している単位セル11毎に直列回路
22及びトランジスタ24を配置し、何れかの単位セル
11の端子電圧が上限電圧を上回るとトランジスタ24
にオン電圧が供給され、検出電圧変化手段35を介して
FET34のゲート電圧がハイレベルになるとセルグル
ープ12の電圧出力を遮断する。すると、ECU18の
電圧検出器14に対する電源の供給が断たれ、CPU1
7は、A/Dコンバータ16を介して電圧検出器14の
出力電圧レベルを参照し、セルグループ12に異常が発
生したことを判定する。
【0060】従って、CPU17は、過充電状態となっ
て上限電圧を上回った単位セル11を含むセルグループ
12を検出することができる。そして、セルグループ1
2毎に異常を判定することによって、異常検出に必要な
構成要素やハーネスの数を従来よりも削減して従来より
も低コストで構成することが可能であり、組電池19
を、単位セル11の直列接続数が比較的多くなるHEV
の駆動用バッテリとして用いたことで、前記削減効果を
極めて有効に発揮することができる。更に、単位セル1
1に、高いエネルギ密度を有するが、より厳密な過充電
対策が必要とされるリチウム電池を用いた場合でも、そ
の充放電を安全に制御することができる。
て上限電圧を上回った単位セル11を含むセルグループ
12を検出することができる。そして、セルグループ1
2毎に異常を判定することによって、異常検出に必要な
構成要素やハーネスの数を従来よりも削減して従来より
も低コストで構成することが可能であり、組電池19
を、単位セル11の直列接続数が比較的多くなるHEV
の駆動用バッテリとして用いたことで、前記削減効果を
極めて有効に発揮することができる。更に、単位セル1
1に、高いエネルギ密度を有するが、より厳密な過充電
対策が必要とされるリチウム電池を用いた場合でも、そ
の充放電を安全に制御することができる。
【0061】また、本実施例によれば、抵抗20及びツ
ェナーダイオード21の直列回路22によってトランジ
スタ24にオン電圧を供給する構成としたので、ツェナ
ーダイオード21のツェナー電圧を適宜選択すること
で、上限電圧を様々な値に設定することができる。そし
て、トランジスタ24,28,32を用いて構成したの
で、例えば、単位セル11の端子電圧と上限電圧とを比
較するためにオペアンプで構成されるコンパレータを使
用した場合に比べて構成を簡単にすることができる。ま
た、トランジスタ24,28,32がオフ状態の時に流
れる遮断電流はオペアンプの暗電流に比べて極めて小さ
いので、消費電力を少なくすることができる。
ェナーダイオード21の直列回路22によってトランジ
スタ24にオン電圧を供給する構成としたので、ツェナ
ーダイオード21のツェナー電圧を適宜選択すること
で、上限電圧を様々な値に設定することができる。そし
て、トランジスタ24,28,32を用いて構成したの
で、例えば、単位セル11の端子電圧と上限電圧とを比
較するためにオペアンプで構成されるコンパレータを使
用した場合に比べて構成を簡単にすることができる。ま
た、トランジスタ24,28,32がオフ状態の時に流
れる遮断電流はオペアンプの暗電流に比べて極めて小さ
いので、消費電力を少なくすることができる。
【0062】加えて、MOSFET34を用いてセルグ
ループ12の電圧出力を遮断するようにしたので、電圧
によりスイッチング制御することで駆動電力を減少させ
ることができる。また、オン抵抗が小さいので電圧降下
が小さくなり、セルグループ12の出力電圧を直接検出
する場合には検出誤差を小さくすることもできる。更に
また、異常検出ユニット13の動作用電源を対応するセ
ルグループ12より供給するようにしたので、電源を別
途用意する必要がなく構成が簡単になる。
ループ12の電圧出力を遮断するようにしたので、電圧
によりスイッチング制御することで駆動電力を減少させ
ることができる。また、オン抵抗が小さいので電圧降下
が小さくなり、セルグループ12の出力電圧を直接検出
する場合には検出誤差を小さくすることもできる。更に
また、異常検出ユニット13の動作用電源を対応するセ
ルグループ12より供給するようにしたので、電源を別
途用意する必要がなく構成が簡単になる。
【0063】(第2実施例)図3は、本発明の第2実施
例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ
説明する。第2実施例は、第1実施例と同様の構成を単
位セル11の過放電状態の検出に適用したものであり、
図3は、セルグループ12(1)に対応した異常検出ユ
ニット13A(1)部分のみを示す。即ち、第1実施例
のツェナーダイオード21は、ツェナー電圧が1.9V
であるツェナーダイオード(基準電圧発生手段)37に
置き換えられており、直列回路(オン電圧供給手段)3
8を構成している。
例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ
説明する。第2実施例は、第1実施例と同様の構成を単
位セル11の過放電状態の検出に適用したものであり、
図3は、セルグループ12(1)に対応した異常検出ユ
ニット13A(1)部分のみを示す。即ち、第1実施例
のツェナーダイオード21は、ツェナー電圧が1.9V
であるツェナーダイオード(基準電圧発生手段)37に
置き換えられており、直列回路(オン電圧供給手段)3
8を構成している。
【0064】また、検出電圧変化手段35は、検出電圧
変化手段39に置き換えられている。即ち、単位セル1
1(A)に対応するトランジスタ24(A)のコレクタ
は、NPN型のトランジスタ40(A)のベースに接続
されている。そのトランジスタ40(A)のコレクタ
は、抵抗41(A)を介してセルグループ12の正側端
子に接続されており、エミッタは、単位セル11(B)
に対応する抵抗41(B)に接続されている。同様の構
成が他の単位セル11(B)〜(D)について設けられ
ており、トランジスタ40(D)のエミッタは、抵抗4
1(E)を介してセルグループ12の負極端子に接続さ
れている。そして、トランジスタ40(A)のコレクタ
は、FET34のゲートに接続されている。以上が検出
電圧変化手段39を構成している。
変化手段39に置き換えられている。即ち、単位セル1
1(A)に対応するトランジスタ24(A)のコレクタ
は、NPN型のトランジスタ40(A)のベースに接続
されている。そのトランジスタ40(A)のコレクタ
は、抵抗41(A)を介してセルグループ12の正側端
子に接続されており、エミッタは、単位セル11(B)
に対応する抵抗41(B)に接続されている。同様の構
成が他の単位セル11(B)〜(D)について設けられ
ており、トランジスタ40(D)のエミッタは、抵抗4
1(E)を介してセルグループ12の負極端子に接続さ
れている。そして、トランジスタ40(A)のコレクタ
は、FET34のゲートに接続されている。以上が検出
電圧変化手段39を構成している。
【0065】次に、第2実施例の作用について説明す
る。リチウム二次電池で構成される単位セル11が過放
電状態となる下限電圧は約2.5Vであり、トランジス
タ24のベースエミッタ間電圧は0.6V,ツェナーダ
イオード37のツェナー電圧は1.9Vであるから、両
者の電圧の和が2.5Vの下限電圧に等しく設定されて
いる。そして、単位セル11の端子電圧が2.5V以上
であれば、抵抗20の端子電圧、即ち、トランジスタ2
4のベースエミッタ間電圧は0.6V以上でありトラン
ジスタ24はオン状態である。
る。リチウム二次電池で構成される単位セル11が過放
電状態となる下限電圧は約2.5Vであり、トランジス
タ24のベースエミッタ間電圧は0.6V,ツェナーダ
イオード37のツェナー電圧は1.9Vであるから、両
者の電圧の和が2.5Vの下限電圧に等しく設定されて
いる。そして、単位セル11の端子電圧が2.5V以上
であれば、抵抗20の端子電圧、即ち、トランジスタ2
4のベースエミッタ間電圧は0.6V以上でありトラン
ジスタ24はオン状態である。
【0066】従って、例えばセルグループ12(1)を
構成する全ての単位セル11の端子電圧が2.5V以上
であれば、各トランジスタ24は全てオン状態であるか
ら、各トランジスタ40にベース電流が供給されてトラ
ンジスタ40もオン状態である。すると、Pチャネルの
FET34のゲート電位はソース電位に対して負の電位
となるためFET34はオン状態となる。
構成する全ての単位セル11の端子電圧が2.5V以上
であれば、各トランジスタ24は全てオン状態であるか
ら、各トランジスタ40にベース電流が供給されてトラ
ンジスタ40もオン状態である。すると、Pチャネルの
FET34のゲート電位はソース電位に対して負の電位
となるためFET34はオン状態となる。
【0067】一方、セルグループ12(1)を構成する
何れかの単位セル11、例えば、単位セル11(A)が
過放電状態となり、その端子電圧が2.5Vを下回る
と、対応するトランジスタ24(A)がオフ状態とな
る。すると、トランジスタ40に対するベース電流の供
給が断たれてオフとなることから、検出電圧変化手段3
9における他のトランジスタ40(B)〜40(D)に
対するコレクタ電流の供給が断たれるので、これらも全
てオフ状態となる。その結果、FET34のゲート電位
は、セルグループ12の端子電圧に略等しくなってFE
T34はオフ状態となる。
何れかの単位セル11、例えば、単位セル11(A)が
過放電状態となり、その端子電圧が2.5Vを下回る
と、対応するトランジスタ24(A)がオフ状態とな
る。すると、トランジスタ40に対するベース電流の供
給が断たれてオフとなることから、検出電圧変化手段3
9における他のトランジスタ40(B)〜40(D)に
対するコレクタ電流の供給が断たれるので、これらも全
てオフ状態となる。その結果、FET34のゲート電位
は、セルグループ12の端子電圧に略等しくなってFE
T34はオフ状態となる。
【0068】すると、第1実施例と同様に、電圧検出器
14(1)の出力信号のレベルは略0Vに低下するの
で、CPU17は、A/Dコンバータ16を介して読み
込んだ電圧検出器14(1)の出力信号レベルが略0V
になった場合は、当該セルグループ12(1)の何れか
の単位セル11に異常(過放電状態)が発生したものと
判断することができる。
14(1)の出力信号のレベルは略0Vに低下するの
で、CPU17は、A/Dコンバータ16を介して読み
込んだ電圧検出器14(1)の出力信号レベルが略0V
になった場合は、当該セルグループ12(1)の何れか
の単位セル11に異常(過放電状態)が発生したものと
判断することができる。
【0069】以上のように第2実施例によれば、セルグ
ループ12を構成している何れかの単位セル11の端子
電圧が下限電圧を下回るとトランジスタ24に対するオ
ン電圧の供給が停止され、トランジスタ24及び検出電
圧変化手段39の全てのトランジスタ40がオフ状態と
なり、更にFET34がオフ状態となってセルグループ
12の電圧出力を遮断するようにした。従って、CPU
17は、過放電状態となって下限電圧を下回った単位セ
ル11を含むセルグループ12を検出することができ、
第1実施例と同様の効果が得られる。
ループ12を構成している何れかの単位セル11の端子
電圧が下限電圧を下回るとトランジスタ24に対するオ
ン電圧の供給が停止され、トランジスタ24及び検出電
圧変化手段39の全てのトランジスタ40がオフ状態と
なり、更にFET34がオフ状態となってセルグループ
12の電圧出力を遮断するようにした。従って、CPU
17は、過放電状態となって下限電圧を下回った単位セ
ル11を含むセルグループ12を検出することができ、
第1実施例と同様の効果が得られる。
【0070】(第3実施例)図4は、本発明の第3実施
例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ
説明する。第3実施例では、FET34のドレインと、
異常検出ユニット13Bの出力端子13Baとの間に、
もう1つのPチャネルMOSFET(遮断用スイッチン
グ素子)42がFET34と逆方向に接続されており、
そのFET42のゲートは、FET34のゲートに共通
に接続されている。
例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ
説明する。第3実施例では、FET34のドレインと、
異常検出ユニット13Bの出力端子13Baとの間に、
もう1つのPチャネルMOSFET(遮断用スイッチン
グ素子)42がFET34と逆方向に接続されており、
そのFET42のゲートは、FET34のゲートに共通
に接続されている。
【0071】一方、ECU18Aの内部には、常開型の
スイッチ43及び放電抵抗44の直列回路で構成される
放電回路(放電手段)45が、電圧検出器14の入力端
子間に接続されている。そして、CPU(異常検出手
段,放電制御手段)17Aは、デコーダ46を介して各
スイッチ43に制御信号を与えてその開閉を制御するよ
うになっている。
スイッチ43及び放電抵抗44の直列回路で構成される
放電回路(放電手段)45が、電圧検出器14の入力端
子間に接続されている。そして、CPU(異常検出手
段,放電制御手段)17Aは、デコーダ46を介して各
スイッチ43に制御信号を与えてその開閉を制御するよ
うになっている。
【0072】次に、第3実施例の作用について説明す
る。組電池19においては、各セルグループ12間の端
子電圧にばらつきが生じると使用効率が低下する。従っ
て、CPU17Aは、その端子電圧のばらつきを極力防
止するため、電圧検出器14,マルチプレクサ15及び
A/Dコンバータ16を介して各セルグループ12の端
子電圧を監視している。そして、何れかのセルグループ
12の端子電圧が平均よりも高いと判断すると、デコー
ダ46を介して当該セルグループ12に対応して設けら
れている放電回路45のスイッチ43を閉じて、当該セ
ルグループ12を放電抵抗44に接続して放電を行わせ
て端子電圧を低下させ、各セルグループ12間の端子電
圧の均等化を図るようになっている。
る。組電池19においては、各セルグループ12間の端
子電圧にばらつきが生じると使用効率が低下する。従っ
て、CPU17Aは、その端子電圧のばらつきを極力防
止するため、電圧検出器14,マルチプレクサ15及び
A/Dコンバータ16を介して各セルグループ12の端
子電圧を監視している。そして、何れかのセルグループ
12の端子電圧が平均よりも高いと判断すると、デコー
ダ46を介して当該セルグループ12に対応して設けら
れている放電回路45のスイッチ43を閉じて、当該セ
ルグループ12を放電抵抗44に接続して放電を行わせ
て端子電圧を低下させ、各セルグループ12間の端子電
圧の均等化を図るようになっている。
【0073】例えば、セルグループ12(1)において
端子電圧が平均よりも高いと判断されると、CPU17
Aにより放電回路45(1)のスイッチ43(1)が閉
じられセルグループ12(1)が放電されるが、その放
電電流が流れる経路は、セルグループ12(1)の正極
端子→FET34(1)及び42(1)→放電回路45
(1)→FETFET42(2)及び34(2)→セル
グループ12(1)の負極端子、となる。
端子電圧が平均よりも高いと判断されると、CPU17
Aにより放電回路45(1)のスイッチ43(1)が閉
じられセルグループ12(1)が放電されるが、その放
電電流が流れる経路は、セルグループ12(1)の正極
端子→FET34(1)及び42(1)→放電回路45
(1)→FETFET42(2)及び34(2)→セル
グループ12(1)の負極端子、となる。
【0074】次に、第3実施例の作用について説明す
る。ここで、セルグループ12(1)について上記のよ
うに放電が行われている場合に、その負極側(低電位
側)に位置するセルグループ12(2)を構成する何れ
かの単位セル11が過充電状態になったとする。
る。ここで、セルグループ12(1)について上記のよ
うに放電が行われている場合に、その負極側(低電位
側)に位置するセルグループ12(2)を構成する何れ
かの単位セル11が過充電状態になったとする。
【0075】この場合、第1実施例のように、遮断用ス
イッチング素子がFET34の1個だけであれば、セル
グループ12(2)のFET34(2)をオフ状態にし
て電圧出力を遮断しても、FET34(2)に形成され
ている寄生ダイオード34a(2)によって、セルグル
ープ12(1)の正極端子→FET34(1)→放電回
路45(1)→寄生ダイオード34a(2)→セルグル
ープ12(1)の負極端子(=セルグループ12(2)
の正極端子)、という放電経路が形成されることにな
る。
イッチング素子がFET34の1個だけであれば、セル
グループ12(2)のFET34(2)をオフ状態にし
て電圧出力を遮断しても、FET34(2)に形成され
ている寄生ダイオード34a(2)によって、セルグル
ープ12(1)の正極端子→FET34(1)→放電回
路45(1)→寄生ダイオード34a(2)→セルグル
ープ12(1)の負極端子(=セルグループ12(2)
の正極端子)、という放電経路が形成されることにな
る。
【0076】すると、異常検出ユニット13(2)の出
力端子13a(2)の電位は低下せず、電圧検出器14
(2)には動作用電源が供給され続けるため、CPU1
7Aはセルグループ12(2)に発生した異常を検出す
ることができなくなってしまう。
力端子13a(2)の電位は低下せず、電圧検出器14
(2)には動作用電源が供給され続けるため、CPU1
7Aはセルグループ12(2)に発生した異常を検出す
ることができなくなってしまう。
【0077】従って、第3実施例では、遮断用スイッチ
ング素子をFET34とFET42との2つにして両者
を同時オフ状態にすることで、高電位側のセルグループ
12(1)において放電が行われている場合の上記放電
経路を、FET42の寄生ダイオード42aによって阻
止できるため、CPU17Aは、セルグループ12
(2)に発生した異常を検出することができる。
ング素子をFET34とFET42との2つにして両者
を同時オフ状態にすることで、高電位側のセルグループ
12(1)において放電が行われている場合の上記放電
経路を、FET42の寄生ダイオード42aによって阻
止できるため、CPU17Aは、セルグループ12
(2)に発生した異常を検出することができる。
【0078】以上のように第3実施例によれば、遮断用
スイッチング素子をFET34とFET42との2つに
して、何れかの単位セル11に異常が発生すると両者を
同時にオフさせるようにしたので、あるセルグループ1
2に異常が発生したと同時にその高電位側のセルグルー
プ12において放電回路45による放電が行われている
場合でもCPU17Aは発生した異常を判定検出するこ
とが可能であり、異常の判定をより確実に行うことがで
きる。
スイッチング素子をFET34とFET42との2つに
して、何れかの単位セル11に異常が発生すると両者を
同時にオフさせるようにしたので、あるセルグループ1
2に異常が発生したと同時にその高電位側のセルグルー
プ12において放電回路45による放電が行われている
場合でもCPU17Aは発生した異常を判定検出するこ
とが可能であり、異常の判定をより確実に行うことがで
きる。
【0079】(第4実施例)図5は、本発明の第4実施
例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ
説明する。第4実施例における異常検出ユニット13C
では、遮断用スイッチング素子として、FET34に代
えてリレースイッチ47を使用している。
例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ
説明する。第4実施例における異常検出ユニット13C
では、遮断用スイッチング素子として、FET34に代
えてリレースイッチ47を使用している。
【0080】即ち、第1実施例の構成からは、抵抗31
及び33,トランジスタ32も削除されて検出電圧変化
手段35′をなしており、セルグループ12の正極端子
と抵抗30との間には、常閉型リレースイッチ47の励
磁コイル47aが接続されている。そして、セルグルー
プ12の正極端子には、リレースイッチ47の可動接点
47bが接続されており、異常検出ユニット13Cの出
力端子13Caには、閉側の固定接点47cが接続され
ている。そして、リレースイッチ47の可動接点47b
は、通常は固定接点47cに接続されており、励磁コイ
ル47aに通電されると、開側の固定接点47dに接続
が切り替わるようになっている。
及び33,トランジスタ32も削除されて検出電圧変化
手段35′をなしており、セルグループ12の正極端子
と抵抗30との間には、常閉型リレースイッチ47の励
磁コイル47aが接続されている。そして、セルグルー
プ12の正極端子には、リレースイッチ47の可動接点
47bが接続されており、異常検出ユニット13Cの出
力端子13Caには、閉側の固定接点47cが接続され
ている。そして、リレースイッチ47の可動接点47b
は、通常は固定接点47cに接続されており、励磁コイ
ル47aに通電されると、開側の固定接点47dに接続
が切り替わるようになっている。
【0081】次に、第4実施例の作用について説明す
る。第1実施例と同様に、何れかの単位セル11の端子
電圧が上限電圧を上回ると、対応するトランジスタ24
がオンして抵抗26に電流が流れ、トランジスタ28が
オン状態となる。すると、リレースイッチ47の励磁コ
イル47aに電流が流れるので、可動接点47bは、固
定接点47cから固定接点47dに接続が切り替わり、
セルグループ12の電圧出力を遮断する。以上のように
構成された第4実施例によっても、第1実施例と同様の
効果が得られる。
る。第1実施例と同様に、何れかの単位セル11の端子
電圧が上限電圧を上回ると、対応するトランジスタ24
がオンして抵抗26に電流が流れ、トランジスタ28が
オン状態となる。すると、リレースイッチ47の励磁コ
イル47aに電流が流れるので、可動接点47bは、固
定接点47cから固定接点47dに接続が切り替わり、
セルグループ12の電圧出力を遮断する。以上のように
構成された第4実施例によっても、第1実施例と同様の
効果が得られる。
【0082】(第5実施例)図6は、本発明の第5実施
例を示すものであり、第3実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ
説明する。第5実施例の異常検出ユニット13Dにおい
ては、FET42は削除されており、遮断用スイッチン
グ素子は第1実施例と同様にFET34のみとなってい
る。そして、トランジスタ32のコレクタには、ベース
抵抗48を介してNPN型のトランジスタ49のベース
が接続されている。そのトランジスタ49のコレクタ
は、抵抗50を介してセルグループ12の正極端子に接
続されており、エミッタは、セルグループ12の負極端
子に接続されている。
例を示すものであり、第3実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ
説明する。第5実施例の異常検出ユニット13Dにおい
ては、FET42は削除されており、遮断用スイッチン
グ素子は第1実施例と同様にFET34のみとなってい
る。そして、トランジスタ32のコレクタには、ベース
抵抗48を介してNPN型のトランジスタ49のベース
が接続されている。そのトランジスタ49のコレクタ
は、抵抗50を介してセルグループ12の正極端子に接
続されており、エミッタは、セルグループ12の負極端
子に接続されている。
【0083】尚、放電回路45の抵抗44と抵抗48と
の抵抗比は、例えば、5:2程度となるように設定され
ている。また、抵抗48及び50並びにトランジスタ4
9は、放電経路形成手段51を構成している。
の抵抗比は、例えば、5:2程度となるように設定され
ている。また、抵抗48及び50並びにトランジスタ4
9は、放電経路形成手段51を構成している。
【0084】次に、第5実施例の作用について説明す
る。第3実施例と同様に、セルグループ12(1)につ
いて放電回路45により放電が行われている場合、放電
電流の経路は、セルグループ12(1)の正極端子→F
ET34(1)→放電回路45(1)→FET34
(2)→セルグループ12(1)の負極端子となる。
る。第3実施例と同様に、セルグループ12(1)につ
いて放電回路45により放電が行われている場合、放電
電流の経路は、セルグループ12(1)の正極端子→F
ET34(1)→放電回路45(1)→FET34
(2)→セルグループ12(1)の負極端子となる。
【0085】そして、セルグループ12(1)の負極側
に位置するセルグループ12(2)を構成する何れかの
単位セル11が過充電状態になり、FET34(2)が
オフ状態になったとする。すると、トランジスタ32の
コレクタ電位が上昇するため、トランジスタ49にベー
ス電流が供給されてオン状態となる。この場合、上記放
電電流の経路は、セルグループ12(1)の正極端子→
FET34(1)→放電回路45(1)→抵抗50
(2)→トランジスタ49(2)→セルグループ12
(2)の負極端子となる。
に位置するセルグループ12(2)を構成する何れかの
単位セル11が過充電状態になり、FET34(2)が
オフ状態になったとする。すると、トランジスタ32の
コレクタ電位が上昇するため、トランジスタ49にベー
ス電流が供給されてオン状態となる。この場合、上記放
電電流の経路は、セルグループ12(1)の正極端子→
FET34(1)→放電回路45(1)→抵抗50
(2)→トランジスタ49(2)→セルグループ12
(2)の負極端子となる。
【0086】この時、異常検出ユニット13Dの出力端
子13Daとセルグループ12(2)の負極端子との電
位差は、セルグループ12(1)及び12(2)の直列
端子電圧を、放電回路45の抵抗44と抵抗48とで分
圧した電位にほぼ等しくなる。例えば、セルグループ1
2(1)及び12(2)の端子電圧が共に18Vである
とすると、前記電位差は、約、(18+18)×2/7
=10.3(V)となる。
子13Daとセルグループ12(2)の負極端子との電
位差は、セルグループ12(1)及び12(2)の直列
端子電圧を、放電回路45の抵抗44と抵抗48とで分
圧した電位にほぼ等しくなる。例えば、セルグループ1
2(1)及び12(2)の端子電圧が共に18Vである
とすると、前記電位差は、約、(18+18)×2/7
=10.3(V)となる。
【0087】そして、単位セル11の正常使用範囲の下
限を、過放電状態に至る2.5Vよりも若干高めに設定
し例えば3.0Vとすると、セルグループ12としての
使用範囲の下限は3.0V×4=12.0Vとなる。従
って、CPU17Aは、電圧検出器14の出力信号より
得られる検出電圧が、12.0Vに相当する電圧よりも
低い場合は、FET34(2)がオフ状態になっており
セルグループ12(2)に異常が発生したと判定するこ
とができる。
限を、過放電状態に至る2.5Vよりも若干高めに設定
し例えば3.0Vとすると、セルグループ12としての
使用範囲の下限は3.0V×4=12.0Vとなる。従
って、CPU17Aは、電圧検出器14の出力信号より
得られる検出電圧が、12.0Vに相当する電圧よりも
低い場合は、FET34(2)がオフ状態になっており
セルグループ12(2)に異常が発生したと判定するこ
とができる。
【0088】以上のように第5実施例によれば、異常検
出ユニット13Dに放電経路形成手段を51を設けたの
で、あるセルグループ12に異常が発生していると同時
に、その高電位側のセルグループ12において放電回路
45による放電が行われている場合でも、CPU17A
は異常を検出することが可能となる。
出ユニット13Dに放電経路形成手段を51を設けたの
で、あるセルグループ12に異常が発生していると同時
に、その高電位側のセルグループ12において放電回路
45による放電が行われている場合でも、CPU17A
は異常を検出することが可能となる。
【0089】(第6実施例)図7及び図8は、本発明の
第6実施例を示すものであり、第1または第3実施例と
同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異な
る部分についてのみ説明する。第6実施例では、第1実
施例と同様の異常検出ユニット13を使用している。そ
して、CPU17Aは、CPU(異常検出手段,放電制
御手段)17Bに置き換わっており、ECU18Bを構
成している。
第6実施例を示すものであり、第1または第3実施例と
同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異な
る部分についてのみ説明する。第6実施例では、第1実
施例と同様の異常検出ユニット13を使用している。そ
して、CPU17Aは、CPU(異常検出手段,放電制
御手段)17Bに置き換わっており、ECU18Bを構
成している。
【0090】次に、第6実施例の作用について図8をも
参照して説明する。図8は、CPU17Bによって実行
されるセルグループ12の(a)放電制御と(b)異常
判定処理との実行タイミングを示すタイミングチャート
である。第7実施例では、CPU17Bは、これらの処
理を時分割で並行して実行するようになっている。
参照して説明する。図8は、CPU17Bによって実行
されるセルグループ12の(a)放電制御と(b)異常
判定処理との実行タイミングを示すタイミングチャート
である。第7実施例では、CPU17Bは、これらの処
理を時分割で並行して実行するようになっている。
【0091】例えば、セルグループ12(1)について
放電を行う場合は、図8(a)に示すように、時刻0か
らT1まで放電回路45(1)のスイッチ43(1)に
デコーダ46を介して制御信号を与えて(ON)放電を
行うと、時刻T1からT4までは制御信号の出力を停止
して(OFF)放電を停止(禁止)させる。そして、そ
の時刻T1〜T4間における時刻T2〜T3において、
マルチプレクサ15によりセルグループ12(2)に対
応する電圧検出器14(2)を選択し、その出力電圧レ
ベルを読み込み、異常判定処理を行う。
放電を行う場合は、図8(a)に示すように、時刻0か
らT1まで放電回路45(1)のスイッチ43(1)に
デコーダ46を介して制御信号を与えて(ON)放電を
行うと、時刻T1からT4までは制御信号の出力を停止
して(OFF)放電を停止(禁止)させる。そして、そ
の時刻T1〜T4間における時刻T2〜T3において、
マルチプレクサ15によりセルグループ12(2)に対
応する電圧検出器14(2)を選択し、その出力電圧レ
ベルを読み込み、異常判定処理を行う。
【0092】続く、時刻T4からT5までの間は、再び
放電回路45(1)のスイッチ43(1)に制御信号を
与えてセルグループ12(1)の放電を行うと、時刻T
5からT8までは制御信号の出力を停止して、その時刻
T5〜T8間における時刻T6〜T7においてセルグル
ープ12(3)に対応する電圧検出器14(3)を選択
し、その出力電圧レベルを読み込む。以降、同様にし
て、セルグループ(1)の放電を続ける場合は、他のセ
ルグループ12(4)〜12(20)についても、順次
同様にして異常判定処理を行う。
放電回路45(1)のスイッチ43(1)に制御信号を
与えてセルグループ12(1)の放電を行うと、時刻T
5からT8までは制御信号の出力を停止して、その時刻
T5〜T8間における時刻T6〜T7においてセルグル
ープ12(3)に対応する電圧検出器14(3)を選択
し、その出力電圧レベルを読み込む。以降、同様にし
て、セルグループ(1)の放電を続ける場合は、他のセ
ルグループ12(4)〜12(20)についても、順次
同様にして異常判定処理を行う。
【0093】以上のように第6実施例によれば、CPU
17Bは、何れかのセルグループ12について電圧を検
出する間は、当該セルグループ12の高電位側に配置さ
れているセルグループ12の放電回路45による放電を
禁止するようにした。
17Bは、何れかのセルグループ12について電圧を検
出する間は、当該セルグループ12の高電位側に配置さ
れているセルグループ12の放電回路45による放電を
禁止するようにした。
【0094】即ち、第1実施例のように、異常検出用の
トランジスタ24がオン状態となった場合にFET34
のみで電圧出力を遮断すると、電圧検出器14によりそ
のセルグループの電圧を検出する場合に当該セルグルー
プ12の高電位側のセルグループ12で放電が行われて
いると、その放電電流が寄生ダイオード34aを介して
電圧検出対象たるセルグループ12の正極側に流れ込む
ので、CPU17は異常を検出できなくなってしまう。
トランジスタ24がオン状態となった場合にFET34
のみで電圧出力を遮断すると、電圧検出器14によりそ
のセルグループの電圧を検出する場合に当該セルグルー
プ12の高電位側のセルグループ12で放電が行われて
いると、その放電電流が寄生ダイオード34aを介して
電圧検出対象たるセルグループ12の正極側に流れ込む
ので、CPU17は異常を検出できなくなってしまう。
【0095】従って、CPU17Bが上記したように制
御を行うことで、高電位側のセルグループ12において
放電が行われることと並行して、電圧検出対象たるセル
グループ12において異常が発生したことも検出するこ
とが可能となる。
御を行うことで、高電位側のセルグループ12において
放電が行われることと並行して、電圧検出対象たるセル
グループ12において異常が発生したことも検出するこ
とが可能となる。
【0096】(第7実施例)図9及び図10は、本発明
の第7実施例を示すものであり、第3実施例と同一部分
には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。第7実施例では、異常検出ユニッ
ト13Eを用いている。図10を参照すると、異常検出
ユニット13Eにおいては、遮断用スイッチング素子た
るFET34及び42は何れも削除されており、また、
検出電圧変化手段35の抵抗33も削除されている。
の第7実施例を示すものであり、第3実施例と同一部分
には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。第7実施例では、異常検出ユニッ
ト13Eを用いている。図10を参照すると、異常検出
ユニット13Eにおいては、遮断用スイッチング素子た
るFET34及び42は何れも削除されており、また、
検出電圧変化手段35の抵抗33も削除されている。
【0097】そして、トランジスタ32のコレクタは、
ダイオード52及び抵抗33の直列回路を介してセルグ
ループ12の負極端子に接続されている。ダイオード5
2及び抵抗33の共通接続点は、異常検出ユニット13
Eの異常検出用の出力端子13Ebに接続されている。
尚、トランジスタ32以降にダイオード52及び抵抗5
3を加えたものが、検出電圧変化手段54を構成してい
る。
ダイオード52及び抵抗33の直列回路を介してセルグ
ループ12の負極端子に接続されている。ダイオード5
2及び抵抗33の共通接続点は、異常検出ユニット13
Eの異常検出用の出力端子13Ebに接続されている。
尚、トランジスタ32以降にダイオード52及び抵抗5
3を加えたものが、検出電圧変化手段54を構成してい
る。
【0098】ここで、図9を参照すると、出力端子13
Ebは、ハーネス55を介してECU18Cの入力端子
18Cbに接続されており、その入力端子18Cbは異
常検出専用の電圧検出器(電圧検出手段)56の非反転
入力端子に接続されている。また、電圧検出器56の反
転入力端子は、低電位側のセルグループ12に対応する
入力端子18Caに接続されている。
Ebは、ハーネス55を介してECU18Cの入力端子
18Cbに接続されており、その入力端子18Cbは異
常検出専用の電圧検出器(電圧検出手段)56の非反転
入力端子に接続されている。また、電圧検出器56の反
転入力端子は、低電位側のセルグループ12に対応する
入力端子18Caに接続されている。
【0099】各電圧検出器56の出力端子は、もう1つ
のマルチプレクサ57の入力端子に接続されており、マ
ルチプレクサ57は、マルチプレクサ15と同様に、C
PU(異常検出手段,放電制御手段)17Cによって選
択された入力信号をA/Dコンバータ16に出力するよ
うになっている。
のマルチプレクサ57の入力端子に接続されており、マ
ルチプレクサ57は、マルチプレクサ15と同様に、C
PU(異常検出手段,放電制御手段)17Cによって選
択された入力信号をA/Dコンバータ16に出力するよ
うになっている。
【0100】次に、第7実施例の作用について説明す
る。CPU17Cは、電圧検出器14を、各セルグルー
プ12間の端子電圧を均等化するため端子電圧の監視用
としてのみ使用しており、セルグループ12の異常判定
には電圧検出器56を用いるようになっている。即ち、
セルグループ12が通常の状態では、トランジスタ2
4,28及び32は何れもオフ状態であるから抵抗53
の端子電圧は略0Vであり、CPU17Cは、マルチプ
レクサ57及びA/Dコンバータ16を介して読み込ん
だ電圧検出器56の出力信号レベルが略0Vであれば、
対応するセルグループ12は正常と判定する。
る。CPU17Cは、電圧検出器14を、各セルグルー
プ12間の端子電圧を均等化するため端子電圧の監視用
としてのみ使用しており、セルグループ12の異常判定
には電圧検出器56を用いるようになっている。即ち、
セルグループ12が通常の状態では、トランジスタ2
4,28及び32は何れもオフ状態であるから抵抗53
の端子電圧は略0Vであり、CPU17Cは、マルチプ
レクサ57及びA/Dコンバータ16を介して読み込ん
だ電圧検出器56の出力信号レベルが略0Vであれば、
対応するセルグループ12は正常と判定する。
【0101】そして、例えば、第1実施例のように、セ
ルグループ12(1)において何れかの単位セル11が
過充電状態になると、トランジスタ24がオン状態とな
り、トランジスタ28及び32も夫々オン状態となる。
すると、ダイオード52を介して抵抗53に電流が流れ
るのでその両端の電位差は、セルグループ12(1)の
端子電圧とほぼ等しくなる。従って、CPU17Cは、
読み込んだ電圧検出器56の出力信号レベルがセルグル
ープ12(1)の端子電圧に相当するものであれる場合
には、セルグループ12(1)に異常が発生したものと
判定する。
ルグループ12(1)において何れかの単位セル11が
過充電状態になると、トランジスタ24がオン状態とな
り、トランジスタ28及び32も夫々オン状態となる。
すると、ダイオード52を介して抵抗53に電流が流れ
るのでその両端の電位差は、セルグループ12(1)の
端子電圧とほぼ等しくなる。従って、CPU17Cは、
読み込んだ電圧検出器56の出力信号レベルがセルグル
ープ12(1)の端子電圧に相当するものであれる場合
には、セルグループ12(1)に異常が発生したものと
判定する。
【0102】以上のように第7実施例によれば、CPU
17Cは、電圧検出器14をセルグループ12の端子電
圧監視用としてのみ使用し、セルグループ12の異常判
定には専用の電圧検出器56を用いるようにしたので、
各セルグループ12間の端子電圧を均等化するために何
れかのセルグループ12を放電させると同時に、何れか
のセルグループ12において異常が発生した場合でも、
問題なく異常判定を行うことができる。
17Cは、電圧検出器14をセルグループ12の端子電
圧監視用としてのみ使用し、セルグループ12の異常判
定には専用の電圧検出器56を用いるようにしたので、
各セルグループ12間の端子電圧を均等化するために何
れかのセルグループ12を放電させると同時に、何れか
のセルグループ12において異常が発生した場合でも、
問題なく異常判定を行うことができる。
【0103】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。1セルグループ当たりの単位セルの
直列接続数は、“4”に限ることはない。直列接続数が
多くなる程セルグループの総数は減るので、制御部側の
出力電圧検出数が減ることになるが、その一方で、セル
グループの出力電圧が上昇することから耐圧のより高い
部品が必要となる。従って、両者のトレードオフによっ
て定まるコストを考慮して直列接続数を適宜設定すれば
良い。例えば、特に高耐圧仕様として設計されていない
汎用の電子部品で構成することを想定すると、セルグル
ープの出力電圧は20V程度に抑えるのが好ましい。従
って、上記実施例のように、単位セルが最高電圧4.2
V程度のリチウム電池の場合は、4〜5直列が適当であ
ると考えられる。また、セルグループの直列接続数につ
いても“20”に限らず、組電池として必要な出力電圧
に応じて適宜設定すれば良い。
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。1セルグループ当たりの単位セルの
直列接続数は、“4”に限ることはない。直列接続数が
多くなる程セルグループの総数は減るので、制御部側の
出力電圧検出数が減ることになるが、その一方で、セル
グループの出力電圧が上昇することから耐圧のより高い
部品が必要となる。従って、両者のトレードオフによっ
て定まるコストを考慮して直列接続数を適宜設定すれば
良い。例えば、特に高耐圧仕様として設計されていない
汎用の電子部品で構成することを想定すると、セルグル
ープの出力電圧は20V程度に抑えるのが好ましい。従
って、上記実施例のように、単位セルが最高電圧4.2
V程度のリチウム電池の場合は、4〜5直列が適当であ
ると考えられる。また、セルグループの直列接続数につ
いても“20”に限らず、組電池として必要な出力電圧
に応じて適宜設定すれば良い。
【0104】第1または第2実施例において、電圧検出
器14を、異常検出ユニット13の内部に配置して、電
圧検出器14の出力信号をハーネス36を介してECU
18に与えるようにしても良い。例えば、第1実施例に
おいて、FET34を削除し、電圧検出器14の非反転
入力端子をトランジスタ32のコレクタに接続し、コレ
クタ電圧の変化を検出しても良い。また、検出電圧変化
手段35のダイオード25(A)のカソードに接続して
も良い。この場合、セルグループ12が正常であれば、
検出電圧は0Vであり、異常が発生した単位セル11が
高電位側となるにつれて検出電圧は高くなる。その電圧
差に応じて何れの単位セル11に異常が発生したかを判
定しても良い。第1実施例における単位セル11の過充
電状態の検出に対応する構成と、第2実施例における単
位セル11の過放電状態の検出に対応する構成とを、第
1及び第2の手段,第1及び第2の素子として並列に設
けても良く、斯様に構成すれば、何れかの単位セル11
が過充電状態になった場合と過放電状態になった場合と
を何れも検出することができる。この場合、遮断用スイ
ッチング素子を夫々に対応して2つ設けても良いし、或
いは、例えば、夫々の電圧変換信号のOR(負論理入
力)をとることで1つのFET34をオンオフ制御して
も良い。
器14を、異常検出ユニット13の内部に配置して、電
圧検出器14の出力信号をハーネス36を介してECU
18に与えるようにしても良い。例えば、第1実施例に
おいて、FET34を削除し、電圧検出器14の非反転
入力端子をトランジスタ32のコレクタに接続し、コレ
クタ電圧の変化を検出しても良い。また、検出電圧変化
手段35のダイオード25(A)のカソードに接続して
も良い。この場合、セルグループ12が正常であれば、
検出電圧は0Vであり、異常が発生した単位セル11が
高電位側となるにつれて検出電圧は高くなる。その電圧
差に応じて何れの単位セル11に異常が発生したかを判
定しても良い。第1実施例における単位セル11の過充
電状態の検出に対応する構成と、第2実施例における単
位セル11の過放電状態の検出に対応する構成とを、第
1及び第2の手段,第1及び第2の素子として並列に設
けても良く、斯様に構成すれば、何れかの単位セル11
が過充電状態になった場合と過放電状態になった場合と
を何れも検出することができる。この場合、遮断用スイ
ッチング素子を夫々に対応して2つ設けても良いし、或
いは、例えば、夫々の電圧変換信号のOR(負論理入
力)をとることで1つのFET34をオンオフ制御して
も良い。
【0105】また、第7実施例において、抵抗53,電
圧検出器56を異常検出ユニット13の内部に配置して
も良い。第3実施例以降の異常検出ユニット13B〜1
3Eを第2実施例の異常検出ユニット13Aに置き換え
て実施しても良い。遮断用スイッチング素子は、MOS
FET34,42やリレースイッチ47に限ることな
く、バイポーラトランジスタやその他アナログスイッチ
などを用いても良い。また、検出用スイッチング素子に
ついても、バイポーラトランジスタ24に限らずMOS
FETを用いても良い。基準電圧発生手段は、ツェナー
ダイオード21で構成するものに限ることなく、例えば
バンドギャップリファレンスを用いて構成しても良い。
斯様に構成すれば、バンドギャップリファレンスが発生
する基準電圧を適宜選択することで、ツェナーダイオー
ド21と同様に様々な単位セルについて設定される上限
電圧または下限電圧にも容易に対応することができる。
また、基準電圧の変動をより小さくして精度を高めるこ
とができると共に、基準電圧発生手段における消費電力
もより低減することができる。
圧検出器56を異常検出ユニット13の内部に配置して
も良い。第3実施例以降の異常検出ユニット13B〜1
3Eを第2実施例の異常検出ユニット13Aに置き換え
て実施しても良い。遮断用スイッチング素子は、MOS
FET34,42やリレースイッチ47に限ることな
く、バイポーラトランジスタやその他アナログスイッチ
などを用いても良い。また、検出用スイッチング素子に
ついても、バイポーラトランジスタ24に限らずMOS
FETを用いても良い。基準電圧発生手段は、ツェナー
ダイオード21で構成するものに限ることなく、例えば
バンドギャップリファレンスを用いて構成しても良い。
斯様に構成すれば、バンドギャップリファレンスが発生
する基準電圧を適宜選択することで、ツェナーダイオー
ド21と同様に様々な単位セルについて設定される上限
電圧または下限電圧にも容易に対応することができる。
また、基準電圧の変動をより小さくして精度を高めるこ
とができると共に、基準電圧発生手段における消費電力
もより低減することができる。
【0106】単位セルは、リチウム電池に限らず、鉛電
池やニッケル系電池であっても同様に適用が可能であ
る。オン電圧供給手段は、セルグループ12を構成する
少なくとも1つ以上の単位セル11について設ければ良
い。電気自動車やHEVに限ることなく、その他、ノー
ト型パーソナルコンピュータや携帯用VTR等の小形民
生機器や電力貯蔵用の二次電池設備などのように、複数
の単位セルを直列に接続して構成されるバッテリを使用
するものであれば適用が可能である。
池やニッケル系電池であっても同様に適用が可能であ
る。オン電圧供給手段は、セルグループ12を構成する
少なくとも1つ以上の単位セル11について設ければ良
い。電気自動車やHEVに限ることなく、その他、ノー
ト型パーソナルコンピュータや携帯用VTR等の小形民
生機器や電力貯蔵用の二次電池設備などのように、複数
の単位セルを直列に接続して構成されるバッテリを使用
するものであれば適用が可能である。
【図1】本発明をハイブリッド電気自動車に適用した場
合の第1実施例であり、全体の電気的構成を示す図
合の第1実施例であり、全体の電気的構成を示す図
【図2】異常検出ユニットの詳細な電気的構成を示す図
【図3】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【図6】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図8】CPUによって実行されるセルグループの
(a)放電制御と(b)異常判定処理との実行タイミン
グを示すタイミングチャート
(a)放電制御と(b)異常判定処理との実行タイミン
グを示すタイミングチャート
【図9】本発明の第7実施例を示す図1相当図
【図10】図2相当図
【図11】従来技術を示す図1相当図
11は単位セル、12はセルグループ、13,13A,
13B,13C,13D及び13Eは異常検出ユニッ
ト、14は電圧検出器(電圧検出手段)、15はマルチ
プレクサ(電圧検出手段)、16はA/Dコンバータ
(電圧検出手段)、17はCPU(異常判定手段),1
7A,17B,17CはCPU(異常判定手段,放電制
御手段)、19は組電池、20は抵抗、21はツェナー
ダイオード(基準電圧発生手段)、22は直列回路(オ
ン電圧供給手段)、24はトランジスタ(検出用スイッ
チング素子)、34はPチャネルMOSFET(遮断用
スイッチング素子)、35,35′は検出電圧変化手
段、37はツェナーダイオード(基準電圧発生手段)、
38は直列回路(オン電圧供給手段)、39は検出電圧
変化手段、42はPチャネルMOSFET(遮断用スイ
ッチング素子)、44は放電抵抗、45は放電回路(放
電手段)、47はリレースイッチ(遮断用スイッチング
素子)、51は放電経路形成手段、54は検出電圧変化
手段、56は電圧検出器(電圧検出手段)を示す。
13B,13C,13D及び13Eは異常検出ユニッ
ト、14は電圧検出器(電圧検出手段)、15はマルチ
プレクサ(電圧検出手段)、16はA/Dコンバータ
(電圧検出手段)、17はCPU(異常判定手段),1
7A,17B,17CはCPU(異常判定手段,放電制
御手段)、19は組電池、20は抵抗、21はツェナー
ダイオード(基準電圧発生手段)、22は直列回路(オ
ン電圧供給手段)、24はトランジスタ(検出用スイッ
チング素子)、34はPチャネルMOSFET(遮断用
スイッチング素子)、35,35′は検出電圧変化手
段、37はツェナーダイオード(基準電圧発生手段)、
38は直列回路(オン電圧供給手段)、39は検出電圧
変化手段、42はPチャネルMOSFET(遮断用スイ
ッチング素子)、44は放電抵抗、45は放電回路(放
電手段)、47はリレースイッチ(遮断用スイッチング
素子)、51は放電経路形成手段、54は検出電圧変化
手段、56は電圧検出器(電圧検出手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G016 CA03 CB12 CB31 CC01 CC04 CC16 CC27 CD04 CD06 CD09 CD14 5G003 AA07 BA03 DA07 EA08 FA04 FA06 GA01 GC05 5G053 AA09 BA04 DA03 EA01 FA05 5H030 AA09 AS08 BB01 BB26 FF43
Claims (18)
- 【請求項1】 二次電池からなる単位セルを複数個直列
に接続してセルグループを構成し、そのセルグループを
複数個直列に接続して構成される組電池について使用さ
れるものであり、 前記単位セルの端子電圧が上限電圧を上回った場合に、
検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を供給するよ
うに構成されるオン電圧供給手段と、 前記検出用スイッチング素子がオン状態となった場合
に、検出電圧を変化させる検出電圧変化手段と、 前記検出用スイッチング素子のオンオフ状態が変化する
ことに伴う電圧の変化を検出する電圧検出手段と、 この電圧検出手段によって検出される電圧に基づいて、
前記セルグループに異常が発生したことを検出する異常
判定手段とを備えたことを特徴とする組電池の異常検出
装置。 - 【請求項2】 二次電池からなる単位セルを複数個直列
に接続してセルグループを構成し、そのセルグループを
複数個直列に接続して構成される組電池について使用さ
れるものであり、 前記単位セルの端子電圧が下限電圧以上である場合に、
検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を供給するよ
うに構成されるオン電圧供給手段と、 この検出用スイッチング素子がオフ状態となった場合
に、検出電圧を変化させる検出電圧変化手段と、 前記検出用スイッチング素子のオンオフ状態が変化する
ことに伴う電圧の変化を検出する電圧検出手段と、 この電圧検出手段によって検出される電圧に基づいて、
前記セルグループに異常が発生したことを検出する異常
判定手段とを備えたことを特徴とする組電池の異常検出
装置。 - 【請求項3】 二次電池からなる単位セルを複数個直列
に接続してセルグループを構成し、そのセルグループを
複数個直列に接続して構成される組電池について使用さ
れるものであり、 前記単位セルの端子電圧が上限電圧を上回った場合に、
第1検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を供給す
るように構成される第1オン電圧供給手段と、 前記単位セルの端子電圧が下限電圧以上である場合に、
第2検出用スイッチング素子に所定のオン電圧を供給す
るように構成される第2オン電圧供給手段と、 前記第1検出用スイッチング素子がオン状態となった場
合に、検出電圧を変化させる第1検出電圧変化手段と、 前記第2検出用スイッチング素子がオフ状態となった場
合に、検出電圧を変化させる第2検出電圧変化手段と、 前記第1または第2検出用スイッチング素子のオンオフ
状態が変化することに伴う電圧の変化を検出する電圧検
出手段と、 この電圧検出手段によって検出される電圧に基づいて、
前記セルグループに異常が発生したことを検出する異常
判定手段とを備えたことを特徴とする組電池の異常検出
装置。 - 【請求項4】 前記検出電圧変化手段によって検出電圧
が変化した場合にセルグループの電圧出力を遮断するよ
うに動作する遮断用スイッチング素子とを備え、 前記電圧検出手段は、前記遮断用スイッチング素子によ
り前記セルグループの電圧出力が遮断されたことによっ
て生じる電圧の変化を検出することを特徴とする請求項
1乃至3の何れかに記載の組電池の異常検出装置。 - 【請求項5】 前記検出用スイッチング素子と前記オン
電圧供給手段とを、前記セルグループを構成する単位セ
ルの全てに対して配置したことを特徴とする請求項1乃
至4の何れかに記載の組電池の異常検出装置。 - 【請求項6】 前記オン電圧供給手段は、前記単位セル
に並列接続される抵抗と所定の基準電圧を発生する基準
電圧発生手段との直列回路によって構成され、前記抵抗
の端子電圧によって前記検出用スイッチング素子に所定
のオン電圧を供給することを特徴とする請求項1乃至5
の何れかに記載の組電池の異常検出装置。 - 【請求項7】 前記基準電圧発生手段は、ツェナーダイ
オードで構成されていることを特徴とする請求項6記載
の組電池の異常検出装置。 - 【請求項8】 前記基準電圧発生手段は、バンドギャッ
プリファレンスで構成されていることを特徴とする請求
項6記載の組電池の異常検出装置。 - 【請求項9】 前記検出用スイッチング素子は、バイポ
ーラトランジスタで構成されていることを特徴とする請
求項1乃至8の何れかに記載の組電池の異常検出装置。 - 【請求項10】 前記検出電圧変化手段は、バイポーラ
トランジスタを用いて構成されていることを特徴とする
請求項1乃至9の何れかに記載の組電池の異常検出装
置。 - 【請求項11】 前記遮断用スイッチング素子は、セル
グループの正極側と、前記電圧検出手段との間に配置さ
れるMOSFETで構成されていることを特徴とする請
求項1乃至10の何れかに記載の組電池の異常検出装
置。 - 【請求項12】 各セルグループに夫々並列接続され、
各セルグループ間の端子電圧のばらつきを調整するよう
に、放電抵抗を介して放電を行うための放電手段を備え
たことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の
組電池の異常検出装置。 - 【請求項13】 前記遮断用スイッチング素子は、セル
グループの正極側と、前記電圧検出手段との間に配置さ
れるMOSFETで構成されており、 前記電圧検出手段が何れかのセルグループについて電圧
を検出する間は、当該セルグループの高電位側に配置さ
れているセルグループの放電手段による放電を禁止する
ように制御する放電制御手段を備えたことを特徴とする
請求項12記載の組電池の異常検出装置。 - 【請求項14】 前記遮断用スイッチング素子は、セル
グループの正極側と、前記電圧検出手段との間に配置さ
れるMOSFETで構成されており、 前記何れかのセルグループに配置されている遮断用スイ
ッチング素子がオフ状態となった場合で、且つ、当該セ
ルグループの高電位側に配置されているセルグループに
おいて放電手段により放電が行われている場合には、そ
の放電電流を、前者のセルグループの負極側に導く放電
経路を形成すると共に、 前者のセルグループとその高電位側に配置されているセ
ルグループとの直列端子電圧を、前記放電手段が有する
放電抵抗と共に分圧する分圧抵抗を前記放電経路中に有
する放電経路形成手段を備えたことを特徴とする請求項
12記載の組電池の異常検出装置。 - 【請求項15】 前記遮断用スイッチング素子は、セル
グループの正極側と前記電圧検出手段との間において互
いに逆方向に接続される2つのMOSFETで構成さ
れ、前記検出電圧変化手段によって検出電圧が変化した
場合に、両者が同時にオフ状態となるように構成されて
いることを特徴とする請求項12記載の組電池の異常検
出装置。 - 【請求項16】 前記検出用スイッチング素子,前記オ
ン電圧供給手段,前記検出電圧変化手段及び前記遮断用
スイッチング素子を含む異常検出ユニットを備え、 前記異常検出ユニットは、対応するセルグープより動作
用電源が供給されることを特徴とする請求項1乃至15
の何れかに記載の組電池の異常検出装置。 - 【請求項17】 前記単位セルは、リチウム電池である
ことを特徴とする請求項1乃至16の何れかに記載の組
電池の異常検出装置。 - 【請求項18】 前記組電池は、電気自動車またはハイ
ブリッド電気自動車の駆動用バッテリとして用いられる
ことを特徴とする請求項1乃至17の何れかに記載の組
電池の異常検出装置。
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JP35578599A JP2001174531A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 組電池の異常検出装置 |
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JP35578599A JP2001174531A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 組電池の異常検出装置 |
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- 1999-12-15 JP JP35578599A patent/JP2001174531A/ja active Pending
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