JP2001168812A - 屋内無線通信システムの通信特性制御方法 - Google Patents
屋内無線通信システムの通信特性制御方法Info
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Abstract
ムを利用する場合に他のシステムの無線基地局の電波や
屋内環境の影響によって生じる電磁干渉を低減可能な屋
内無線通信システムの通信特性制御方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 同一の屋内に配置され無線基地局及び1
つ以上の端末局により構成された無線通信システムの通
信特性を制御するための屋内無線通信システムの通信特
性制御方法であって、特定の位置に配置される前記無線
基地局と端末局との間の電波伝搬特性、もしくは他の無
線通信システムに属する無線局と前記端末局との間の電
波伝搬特性をシミュレーションもしくは測定によって求
め、求められた電波伝搬特性に基づいて、前記屋内の電
波の吸収が必要な通信特性制御位置を1カ所以上定め、
前記通信特性制御位置に電波吸収機能を有する衝立を配
置することを特徴とする屋内無線通信システムの通信特
性制御方法。
Description
テムの通信特性制御方法に関し、屋内における通信特性
の改善や同じ屋内に設置された複数の無線通信システム
の通信エリアの分離に利用される。
k)等の屋内無線通信システムでは、限られた周波数資
源になるべく多くのユーザを収容することが要求されて
いる。そこで、1つの無線基地局に対する通信エリア内
において多数のユーザが同時に効率よく通信を行うため
の多元接続(Multiple Access),他の無線基地局の電
波と同じ周波数を場所を離して繰り返し使用するゾーン
構成,各端末側の送信電力を必要最小限に抑える送信電
力制御等の通信制御技術が広く利用されている。
り、全ての無線端末が他の無線端末から受ける干渉を最
小限に抑えることができ、全ての無線端末が公平に通信
できようになる。これらの通信制御技術は、結果として
周波数利用効率を向上させる目的で使用されている。多
元接続方式としては、大きく分けて、時分割多重(TD
MA)方式,周波数分割多重(FDMA)方式,符号分
割多重(CDMA)方式等のチャンネル占有方式と、ア
ロハ(ALOHA),搬送波検知マルチプルアクセス
(CSMA)等のチャネル共有方式とが使用されてい
る。
ーザからの干渉を受けることなく、時間,周波数等で分
割されたチャネルを占有できる。チャネル共有方式で
は、各ユーザが同じチャネルを共有し、他のユーザから
の干渉をある程度許容しつつ効率よく通信を行う。ゾー
ン構成技術においては、水平面内で無指向性のアンテナ
を用いる。また、平面を一定形状のゾーン毎に分割しゾ
ーン毎に無線信号を放射する。更に、隣接するゾーン毎
に異なる無線周波数を割り当てると共に、同じ無線周波
数を一定の繰り返しパターンで各ゾーンに割り当てる。
これにより、複数ゾーン間の無線信号の干渉が防止され
る。このゾーン構成技術では、隣接するゾーン間ではF
DMAによって干渉を避け、ゾーン内においてはTDM
AまたはCDMAによって無線通信システム間の干渉を
回避することができる。
を必要最小限に抑え、比較的強度が大きい特定の送受信
装置からの無線通信信号が他の送受信装置に影響を与え
ることを防止する。無線通信においては、基地局に複数
の無線端末が同時接続を行う場合、全ての無線端末が公
平に通信できるように制御することによって、周波数利
用効率の向上を実現している。
ステムでは、スペクトラム拡散変調を用いているが、割
り当てられている無線周波数帯域幅が不十分なためCD
MA方式による通信制御が困難な場合には、CSMA方
式を採用することによって、全ての無線端末が公平な通
信を行えるように工夫されている。
複数の独立したネットワークが存在するようなオフィス
内において、無線LANで各ネットワークを構成するこ
とを想定すると、各無線LANから出力された無線信号
(電波)が他の無線LANの領域まで十分大きな電界強
度で届くため各無線LANが互いに悪影響を及ぼすこと
になる。
ステムを用いて、同一フロアの独立した複数のネットワ
ークを構成した場合には、複数のネットワークの搬送波
の周波数が同一であるため、CSMA方式の無線LAN
を採用している場合には、制御局は白身の所属するネッ
トワークには全く関係ない無線信号に対しても、信号の
衝突を避けるためにCSMA制御を行うことになる。
ていないチャネルであっても、他のネットワークが通信
信号を送出しているチャネルに対して利用を制限するた
め、お互いに無関係であるにも関わらず複数のネットワ
ークが無線通信伝送路を分け合うことになってしまう。
このため、同一システムを用いて送受信を行う無線通信
システムが同一エリア内で複数使用される場合には、所
属するネットワークが同一であるか否かに拘わらず、送
受信を行う無線端末の数が増加すると、伝送速度は送受
信を行う無線通信システムの組の数に対し、ほぼ反比例
して減少するという問題点がある。
ワークが互いに異なる無線LANシステムを使用してい
る場合であっても、無線LANの通信信号が他のネット
ワークの存在するエリアに到達すると、複数の無線LA
Nの占有周波数の一部または全てが重複し、電磁干渉が
生じるため無線通信信号が失われてしまう可能性があ
る。
は、携帯電話やPHSと比較して通信速度が高速である
ため、屋内通信環境の影響を受けやすい傾向にある。例
えば、金属の壁等からの強い反射波によって生じた遅延
波の影響でビットエラーレート(BER)が増大し、通
信速度が低下する。このため、指向性を有するアンテナ
を基地局及び端末にそれぞれ採用し、遅延波の影響を受
けないようにすることが検討されている。しかし、指向
性アンテナは高価であるためこれを装備した無線LAN
等の屋内無線システムはほとんど市販されておらず、安
価な無指向性アンテナを装備した製品が市場に多く出回
っているのが実状である。
を張り付けることで反射波の強度を低減させ、遅延波の
影響を低減させる方法が検討されている。しかし、実際
のオフィスなどでは、壁には書棚等が設置されている場
合がほとんどであり、実際に壁に電波吸収体を設置する
ことは困難な場合が多い。本発明は上記の事情に鑑みて
なされたもので、無線LAN等の屋内無線通信システム
を利用する場合に、他のシステムに属する無線基地局の
電波や屋内環境の影響によって生じる電磁干渉を低減可
能な屋内無線通信システムの通信特性制御方法を提供す
ることを目的とする。
に配置され、無線基地局及び1つ以上の端末局により構
成された無線通信システムの通信特性を制御するための
屋内無線通信システムの通信特性制御方法であって、特
定の位置に配置される前記無線基地局と端末局との間の
電波伝搬特性、もしくは他の無線通信システムに属する
無線局と前記端末局との間の電波伝搬特性を、シミュレ
ーションもしくは測定によって求め、求められた電波伝
搬特性に基づいて、前記屋内の電波の吸収が必要な通信
特性制御位置を1箇所以上定め、前記通信特性制御位置
に電波吸収機能を有する衝立を配置することを特徴とす
る。
を屋内に配置することにより、屋内の電波伝搬特性を制
御する。衝立に電波吸収機能を持たせるので、衝立を設
置する位置に応じて、通信特性を制御する位置が変わ
る。衝立を設置する位置は壁の近傍だけでなく屋内の様
々な位置に変更できるので、設置する無線通信システム
に適した電波伝搬特性を実現可能である。
通信システムを設置する場合には、所定の位置に衝立を
配置すれば、他のシステムが放射した電波を遮蔽するこ
とになり、電波が届くエリアをシステム毎に分離するこ
とができる。また、壁が金属のように電波を反射しやす
い特性を有している場合には、壁からの反射によって生
じる遅延波の影響で遅延分散が大きくなると、無線通信
によって伝送されるデータのビットエラーレート(BE
R)が増大する。壁の前面などに衝立を配置すれば、壁
からの反射波を低減できる。
電波伝搬特性を求め、その結果に基づいて衝立を設置す
る位置を決定するので、通信特性の改善に役立つ適切な
位置(通信特性制御位置)に衝立を配置できる。例えば
室内の遅延分散値が大きい部分に衝立を配置すれば、そ
れの電波吸収機能によって反射波の発生が抑制され、遅
延分散が低減されるので無線データ伝送におけるビット
エラーの発生が抑制される。
電波の電界強度が大きい位置に衝立を配置すれば、他の
システムからの電波の電界強度が低減され、干渉を受け
にくくなるので、複数システムのエリアの分離に役立
つ。請求項2は、請求項1の屋内無線通信システムの通
信特性制御方法において、前記衝立を前記通信特性制御
位置に配置した状態の環境条件について、電波伝搬特性
を再び求め、求められた電波伝搬特性を予め定めた許容
条件と比較し、前記電波伝搬特性が前記許容条件を満足
しない場合には、前記衝立の位置,高さ,幅及び電波吸
収特性の少なくとも1つを変更して変更後の環境条件に
おける電波伝搬特性を再び求め、前記許容条件を満足す
る環境条件を特定することを特徴とする。
性から決定された通信特性制御位置に衝立を配置して
も、要求される通信特性が得られるとは限らない。そこ
で、請求項2では、衝立を配置した条件においても電波
伝搬特性を求め、その結果を予め定めた許容条件と比較
する。
ない場合には、衝立の位置,高さ,幅及び電波吸収特性
の少なくとも1つを変更して変更後の環境条件における
電波伝搬特性を再び求める。このような動作を繰り返す
ことにより、許容条件を満足する環境条件を特定するこ
とができる。請求項3は、請求項1の屋内無線通信シス
テムの通信特性制御方法において、同一の屋内に独立し
た複数の無線通信システムが配置される場合には、求め
られた電波伝搬特性に基づいて、少なくとも1つの通信
特性制御位置を互いに異なる無線通信システムに属する
複数の無線基地局の間の空間内に定めることを特徴とす
る。
信システムに属する複数の無線基地局の間の空間に衝立
を配置するので、前記衝立が各々の無線基地局から他の
システムの領域に到達する電波の強度を低減することに
なり、複数の無線通信システムの電波が互いに干渉しな
いように領域を分離することができる。請求項4は、請
求項1の屋内無線通信システムの通信特性制御方法にお
いて、少なくとも1つの通信特性制御位置を、求められ
た電波伝搬特性に基づいて、金属製の壁面と対向し、か
つ前記壁面から所定以上の間隔をおいた位置に定めて衝
立を前記壁面とほぼ平行に配置することを特徴とする。
を配置するので、壁によって生じる反射波を抑制し遅延
分散を低減できる。また、壁面と衝立との間に所定以上
の間隔をあけるとともに衝立を壁面と平行に配置するの
で、壁面と衝立との間に通路を形成することができる。
このため、一般的なオフィス等における室内の書棚や机
などのレイアウトをほとんど変更することなく、衝立を
適切な位置に配置して通信特性を改善できる。
テムの通信特性制御方法において、前記電波伝搬特性と
して、端末局の位置における受信電界強度,遅延分散
値,ビットエラーレート及び無線基地局と端末局との間
の伝搬損失の少なくとも1つを求めることを特徴とす
る。請求項6は、請求項2の屋内無線通信システムの通
信特性制御方法において、屋内の前記端末局を配置可能
な領域の中に一定の間隔で複数の候補地点を定め、前記
候補地点のそれぞれに前記端末局を配置することを想定
し、前記候補地点のそれぞれの位置について電波伝搬特
性を求め、前記候補地点の全ての位置で電波伝搬特性が
前記許容条件を満足するまで、前記衝立の位置,高さ,
幅及び電波吸収特性の少なくとも1つを変更することを
特徴とする。
用する場合には、システムに含まれる端末局の数が多い
場合が多く、室内の様々な位置にそれぞれ端末局を設置
する可能性がある。従って、室内の1箇所で電波伝搬特
性が許容条件を満足しているだけでは不十分である。請
求項6では、様々な候補地点のそれぞれの位置について
電波伝搬特性を求め、前記候補地点のそれぞれの位置の
電波伝搬特性が許容条件を満足するように衝立を配置す
ることができる。
テムの通信特性制御方法において、レイトレーシングを
用いて前記無線基地局と端末局との間の電波伝搬特性の
シミュレーションを実施することを特徴とする。請求項
7では、レイトレーシングを用いるので、実際に室内に
無線基地局及び端末局を設置したり測定器を設置するこ
となく、シミュレーションによって反射波の影響を含む
電波伝搬特性を求めることができる。
性制御方法は、同一の屋内に配置され、無線基地局及び
1つ以上の端末局により構成された無線通信システムの
通信特性を制御するための屋内無線通信システムの通信
特性制御方法であって、屋内の金属製の壁面から所定距
離だけ離れた特定の位置に電波吸収機能を有する衝立を
配置することを環境条件として定め、前記環境条件にお
ける前記無線基地局と端末局との間の電波伝搬特性をシ
ミュレーションもしくは測定によって求め、求められた
電波伝搬特性から前記衝立による通信特性の改善効果を
確認することを特徴とする。
を屋内の金属製の壁面から所定距離だけ離れた特定の位
置に配置することにより、屋内の電波伝搬特性を制御す
る。衝立は自由に位置を変更できるので、壁面から離れ
た位置に配置できる。金属製の壁面の前面に衝立を配置
することにより、壁からの反射波を抑制し、無線基地局
と端末局との間の電波伝搬特性を改善できる。
波伝搬特性をシミュレーションもしくは測定によって求
め、求められた電波伝搬特性から前記衝立による通信特
性の改善効果を確認するので、衝立の設置状態が適切か
否かを識別できる。請求項9は、請求項8の屋内無線通
信システムの通信特性制御方法において、互いに衝立の
高さが異なる複数種類の環境条件のそれぞれについて前
記無線基地局と端末局との間の電波伝搬特性を求め、複
数種類の環境条件の電波伝搬特性を対比して好ましい環
境条件を特定することを特徴とする。
電波伝搬特性が変わる。請求項9では、それぞれの高さ
の衝立を用いる場合について電波伝搬特性を求めるの
で、複数種類の環境条件の電波伝搬特性を対比して好ま
しい環境条件を特定することができる。請求項10は、
請求項8の屋内無線通信システムの通信特性制御方法に
おいて、レイトレーシングを用いて前記無線基地局と端
末局との間の電波伝搬特性のシミュレーションを実施す
ることを特徴とする。
るので、実際に室内に無線基地局及び端末局を設置した
り測定器を設置することなく、シミュレーションによっ
て反射波の影響を含む電波伝搬特性を求めることができ
る。
内無線通信システムの通信特性制御方法の1つの形態に
ついて、図1及び図3を参照して説明する。この形態
は、請求項1,請求項2,請求項4〜請求項7に対応す
る。
通信特性制御方法を実施するためのこの形態の通信特性
制御手順を示すフローチャートである。図3は屋内の1
フロアの構成例を示す平面図である。この形態では、例
えば図3に示すような一般的な屋内の1フロアに無線通
信システムとして1組の無線LANシステムを設置する
場合を想定し、無線LANを構成する1つの無線基地局
と端末との間の通信特性を改善するために、図1に示す
手順を実施し、電波吸収機能を有する衝立の設置により
通信特性を制御する。
用いて電波伝搬状態に関するシミュレーションを実施す
る。図1のステップS10,S11,S12,S13及
びS15では、この制御に必要な様々な情報をコンピュ
ータに対して入力する。ステップS10では、制御対象
の室内に存在する各壁面や建材(柱)等の配置(位置,
大きさ等)及び材質に関する情報を入力する。
領域の位置情報を入力する。例えば、移動できない机な
どの備品が予め配置された空間の内部については新たに
衝立を配置することができないので、その領域について
は衝立の配置対象領域から除外するためにその位置情報
を入力しておく。ステップS12では、壁面からの最小
距離Dmin(例えば1m)を入力する。壁面の近傍には
人間が通るための通路を確保する必要があるので、通路
が衝立によって遮断されるのを避ける必要がある。そこ
で、壁面に近い位置を衝立の配置対象領域から除外する
ために最小距離Dminを入力する。
LANシステムの無線基地局の設置位置(アンテナの位
置,フロアからの高さも含む)を入力する。ステップS
14では、室内の端末を設置可能な全ての領域を一定の
間隔で多数に分割し、分割された各領域をそれぞれ受信
位置として定める。すなわち、各受信位置にそれぞれ端
末を設置する場合を想定している。
いる衝立の幅,高さ及び電波吸収特性を入力する。ステ
ップS16では、室内に衝立を配置する前の状態で、無
線基地局の位置から受信位置までの電波伝搬状態を、受
信位置毎にレイトレーシングの技術を用いて解析し、室
内の遅延分散の分布を求める。遅延分散とは、様々な位
置で反射された電波の残存量を示す値であり無線通信シ
ステムのビットエラーレート(BER)と密接な関係が
あり、遅延分散が小さいほど通信品質がよいと考えて良
い。
のレイトレーシングの技術として、文献1(K.R. Schau
bach, N.J. Davis, and T.S. Rappaport, “A Ray Trac
ingMethod for Predicting Path Loss and Delay Sprea
d in Microcellular Environments,”IEEE Vehicular T
echnol. Conf., pp.932-935, May 1992)に開示された
技術を用いている。
析の対象となる無線LANシステムが使用する無線周波
数,アンテナの形式及び指向性に関する情報をコンピュ
ータに入力しておく。ステップS17では、ステップS
16で求められた室内の遅延分散分布状態に基づいて、
衝立を配置すべき通信特性制御位置を決定する。但し、
ステップS11で入力された配置不可能な位置は予め除
外する。また、壁面から通信特性制御位置までの距離は
最低でもステップS12の最小距離Dminより大きくす
る。また、衝立を壁の近傍に配置する場合には、通路の
空間を確保するために対向する壁面とほぼ平行に衝立を
配置するように衝立の向きを制限する。
定した通信特性制御位置に電波吸収特性を有する衝立を
設置することを想定する。実際には、非金属製(電波伝
搬に影響を及ぼさないもの)衝立の部屋の内側に向いた
面に電波吸収板を貼り付けたものを電波吸収特性を有す
る衝立として用いることができる。ステップS18で
は、通信特性制御位置に電波吸収特性を有する衝立を設
置した状態で、ステップS16と同様にレイトレーシン
グにより電波伝搬状態の解析を行い、室内の各位置の遅
延分散及び受信電界強度の分布を求める。
定した様々な受信位置の全ての位置について、遅延分散
及び受信電界強度を予め定めた許容条件と比較する。そ
して、全ての受信位置の遅延分散及び受信電界強度が許
容範囲内であればステップS21に進み、許容範囲外の
受信位置が存在する場合にはステップS20に進む。電
界強度及び遅延分散の判断基準値(許容条件)は無線シ
ステムによって異なる。例えば2.4GHz帯無線LA
Nでは、電界強度が−75dBm以上、遅延分散が15
ns以下(但し、約40ns以下でもBERは大きいが
通信は可能である)のエリアが通信可能エリア、事業所
デジタルコードレスでは電界強度が26dBmV以上、
遅延分散が250ns以下が通信可能エリアとされてい
る。
な範囲内で、衝立を配置する位置(通信特性制御位
置),衝立の高さ,衝立の幅,衝立の電波吸収特性の少
なくとも1つを変更する。そしてステップS18に戻
り、通信特性が許容条件を満たすようになるまで処理を
繰り返す。実際には、まず最初に衝立の位置の移動によ
る変更を試行し、それでも許容条件を満たさない場合に
は衝立の高さを変更し、それでも許容条件を満たさない
場合には、衝立の幅(大きさ)あるいは電波吸収特性を
変更するように、順次に条件を変更すればよい。
5m,1.8mの市販の衝立の中から実際に使用する衝
立を選択できるのであれば、最初は高さが0.9mの衝
立を使用する場合を想定してシミュレーションを実施
し、許容条件を満たさない場合には、ステップS20を
実行するたびに衝立の高さを1.2m,1.5m,1.
8mに変更すればよい。
ョンを実施した時と同じ条件で、通信特性制御位置に電
波吸収特性を有する衝立を実際に設置する。図示しない
が、実際にはステップS16で得られる遅延分散の分布
状態をみると、無線基地局の近傍や電波の反射が生じに
くいガラス窓の近傍では遅延分散が小さく、電波を反射
しやすい金属製の壁の近傍では遅延分散が大きくなる傾
向が現れる。
からDmin以上の間隔をあけて、壁の前面に対向するよ
うに衝立を配置する(通信特性制御位置を決定する)こ
とになる。その位置に電波吸収特性を有する衝立を配置
すると、壁に到達する電波が減衰して反射波の影響が低
減されるため遅延分散が小さくなる。図3の例では、3
面の壁1101,1102,1103が全て電波を反射
しやすい材質(金属など)で構成され、もう1つの面が
ガラス壁(窓など)1104で構成されている。また、
天井は岩綿吸音板であり、床はコンクリートである。図
3に示すフロアの大きさは、縦15m、横30m、高さ
2.8mである。基地局アンテナ1107は、室内のほ
ぼ中央に設置されている。
際に衝立を設置した結果が、図3に示されている。図3
の例では、3つの壁1101,1102,1103のそ
れぞれの前面に、電波吸収板1106が装着された非金
属製衝立1105を設置してある。
信システムの通信特性制御方法のもう1つの形態につい
て、図2及び図4を参照して説明する。この形態は、請
求項1〜請求項3,請求項5〜請求項7に対応する。図
2は、本発明の屋内無線通信システムの通信特性制御方
法を実施するためのこの形態の通信特性制御手順を示す
フローチャートである。図4は屋内の1フロアの構成例
を示す平面図である。
般的な屋内の1フロアに無線通信システムとして2組の
独立した無線LANシステムを設置する場合を想定して
いる。また、2組の無線LANシステムが互いに干渉す
るのを防止するために図2に示す手順を実施し、電波吸
収機能を有する衝立の設置により通信特性を制御する。
また、第1の実施の形態と同様にレイトレーシングによ
るシミュレーションを実施する。
第1の実施の形態と同様であるが、ステップS13Bで
は2組の無線LANシステムのそれぞれの基地局の位置
情報を入力する。図4の例では、独立した2つのシステ
ムの基地局(アンテナ)606,607が各通信可能エ
リア608,609のほぼ中央に配置されている。ステ
ップS16Bでは、室内に衝立を配置する前の状態で、
無線基地局の位置から受信位置までの電波伝搬状態を、
受信位置毎にレイトレーシングの技術を用いて解析し、
室内の伝搬損失(あるいは受信電界強度)の分布を求め
る。
で求められた室内の伝搬損失分布状態に基づいて、衝立
を配置すべき通信特性制御位置を決定する。ここでは、
各々の基地局からの電波がそれが属するシステムとは別
のシステムの通信可能エリアに到達して干渉するのを防
止するために、電波を遮蔽する目的で電波吸収機能を有
する衝立を設置する。
る位置は、2つの基地局の間の空間内、つまり複数の無
線LANシステムの通信可能エリア608,609が重
複する位置である。但し、ステップS11で入力された
配置不可能な位置は予め除外する。図4の例では、電波
吸収板605を装着した非金属製衝立604によって構
成される2組の電波吸収衝立10(1),10(2)が、通路
20として確保した空間を挟んでフロアのほぼ中央の位
置に配置してある。電波吸収板605は、各通信可能エ
リア608,609の内側の面に配置してある。
で決定した通信特性制御位置に電波吸収特性を有する衝
立を設置することを想定する。実際には、非金属製(電
波伝搬に影響を及ぼさないもの)衝立の部屋の内側に向
いた面に電波吸収板を貼り付けたものを電波吸収特性を
有する衝立として用いることができる。ステップS18
Bでは、通信特性制御位置に電波吸収特性を有する衝立
を設置した状態で、ステップS16Bと同様にレイトレ
ーシングにより電波伝搬状態の解析を行い、室内の各位
置の伝搬損失の分布を求める。
で求めた伝搬損失の分布に基づいて、システム間の電波
の干渉が許容範囲内か否かを調べる。例えば、文献2
(高谷他,“2.4GHz帯無線LANの異機種間干渉
特性”,信学論B−II,Vol.J80−B−II,N
o.3,pp.368−371,1997.4)によれ
ば複数の無線LANの基地局電波の強度差が15dB以
上あれば、電磁干渉は発生しないとされている。
よい。そして、通信可能エリア608,609内の各々
の受信位置で、当エリアを形成するシステムの基地局か
らの電波の電界強度と他のシステムに属する基地局から
の電波の電界強度との差を前記閾値と比較する。全ての
受信位置で電界強度の強度差が閾値以上であれば干渉は
生じないのでステップS19Bでは許容範囲内とみなす
ことができる。
いに同一である場合には、伝搬損失をそのまま受信電界
強度に置き換えて複数システムの受信電界強度の強度差
を比較することができる。いずれかの受信位置で許容範
囲を外れている場合には、ステップS20に進み、図1
の場合と同様に衝立を配置する位置,衝立の高さ,衝立
の幅又は衝立の電波吸収特性を変更する。
ョンを実施した時と同じ条件で、通信特性制御位置に電
波吸収特性を有する衝立を実際に設置する。実際の電波
吸収衝立10の配置例について、図4を参照して説明す
る。図4に示すフロアは、縦15m、横45m、高さ
2.8mであり、周囲の壁は石膏ボード壁601,金属
壁602及びガラス壁603で構成されている。
(1),10(2)は基地局607が送出する電波が通信可能
エリア608を構成するシステムの通信に影響を及ぼす
のを防止するとともに、基地局606が送出する電波が
通信可能エリア609を構成するシステムの通信に影響
を及ぼすのを防止するために、図2に示す処理を実施し
た結果配置されたものである。
(1),10(2)の間隔(通路20の幅)は1mであり、電
波吸収衝立10の高さは1.8mである。なお、図4に
示す2つの電波吸収衝立10(3),10(4)は、図1に示
す処理を実施した結果配置されたものであり、金属壁6
02からの反射波を低減するために設けてある。
06を含むシステムの通信可能エリア608として割り
当てられ、右半分が基地局607が属するシステムの通
信可能エリア609として割り当てられている。
ア608のほぼ中央の床から1.5mの高さの位置に設
置してある。基地局607のアンテナは、通信可能エリ
ア609のほぼ中央の床から1.5mの高さの位置に設
置してある。図4の条件において、電波吸収衝立10が
ある場合とない場合とのそれぞれについて、各位置の伝
搬損失を実際に測定した。その結果が図5に示されてい
る。この測定では、2つの基地局606,607のアン
テナを結ぶ線と平行な線上で、基地局606,607の
直下の高さが1mの位置を通る線上に受信アンテナを移
動可能な状態で配置して、フロアの長辺方向に受信アン
テナを移動しながら、基地局606,607のアンテナ
から受信アンテナまでの伝搬損失を測定した。
ンテナ及び受信アンテナとして水平面内無指向性のモノ
ポールアンテナを使用した。また、周波数は2.4GH
z帯無線LANの中心周波数である2.484GHzに
定め、ネットワークアナライザを用いて測定した。図5
を参照すると、それぞれの基地局の通信エリア内では、
衝立がある場合とない場合でほとんど伝搬損失は変化し
ないが、通信エリア外になると衝立がある場合とない場
合とで10dB以上の差が生じることがわかる。
屋の中心付近で2つの基地局606,607からの電波
の強度差は15dB以下であるが、衝立を設置すると全
ての位置において15dB以上の強度差になることがわ
かる。前記文献2によれば、複数の無線LANの基地局
電波の強度差が15dB以上あれば電磁干渉が発生しな
いので、衝立を設置することで、基地局電波同士の干渉
を防ぐことができ、通信エリアを明確に分離可能であ
る。
って電波伝搬特性を求めているが、測定器などを用いて
実際に特性を測定した結果から衝立の位置などを決定す
ることも可能である。
信システムの通信特性制御方法のもう1つの形態につい
て、図6〜図9を参照して説明する。この形態は、請求
項8,請求項9及び請求項10に対応する。図6は屋内
の1フロアの構成例を示す平面図である。図7は屋内に
おけるBER毎の場所率の例を示すグラフである。図8
は屋内における遅延分散毎の場所率の例を示すグラフで
ある。図9は屋内における反射減衰量と遅延分散との関
係の例を示すグラフである。
したうえで、金属製の壁の前方の位置に電波吸収特性を
有する衝立10を設置した。そして、衝立10の設置に
より無線通信システムの通信特性が改善されることをレ
イトレーシング又は実測により求めた電波伝搬特性によ
り確認した。その結果について、3つの例を以下に説明
する。
5m、横9.1m、高さ2.8mであり、壁は金属板、
天井は岩綿吸音板、床は金属製のアクセスフロアで構成
されている。また、壁の一面には、窓などの反射の小さ
い建材を模擬するために電波吸収体801が設置してあ
る。
れた位置に、電波吸収衝立10(1),10(2),10(3)
が設置してある。各電波吸収衝立10は、高さが1.8
mの非金属製衝立802の部屋の内側の面の全体に電波
吸収板803を取り付けて構成してある。非金属製衝立
802は木製である。電波吸収板803は、厚みが8m
mであり、厚みが1mmのアルミシートが裏打ちされて
いる。各電波吸収衝立10は、金属壁からの反射波を弱
めるために設置してある。
さ1mの位置に設置してある。また、通信特性を確認す
るために1mの高さの位置に配置した受信アンテナ80
5を、縦横20cm間隔で移動させた。通信システムの
通信可能エリア806は、電波吸収衝立10の内側の空
間に形成されている。また、電波吸収衝立10と金属壁
との間には幅が1mの通路807が確保されている。な
お、基地局アンテナ804及び受信アンテナ805とし
ては水平面内無指向性のモノポールアンテナを使用し
た。
果が図7に示されている。この測定では、ネットワーク
アナライザを用いて各測定点で実際のBERを測定し、
BER毎に全測定点の数に対する場所率を算出した。但
し、実際には多くの測定点においてBERが10-8以下
であったが、図7では10-8以上の値のみを示してあ
る。
10-2〜10-1の間のBERの場所率が比較的大きい
が、衝立を設置すると場所率が大きいBERは10-5以
下に変化している。これにより、衝立の設置によりBE
Rが改善されたことを確認した。図6のフロア環境にお
ける遅延分散の測定結果が図8に示されている。この測
定では、ネットワークアナライザを用いて各測定点で実
際の遅延分散を測定し、遅延分散値毎に全測定点の数に
対する場所率を算出した。また、レイトレーシングによ
り解析して求めた結果も図8に示されている。
遅延分散は大幅に改善されていることがわかる。場所率
のピーク値に関しては、約18ns程度改善されてい
る。また、実測値とレイトレーシングによる計算値とは
ほぼ同じ傾向を示している。図7,図8の結果から、図
6に示すように電波吸収衝立10を設置したことにより
無線通信システムの通信特性を改善可能できたことを確
認した。
1101〜1103の材質の組み合わせが異なる3種類
の環境のぞれぞれについて、衝立を配置した後の電波伝
搬特性をレイトレーシングを用いて解析した。この例で
は、電波伝搬特性として遅延分散を求めた。
m、高さ2.8mである。壁1101〜1103は金属
もしくは石膏ボードから構成される。壁1104はガラ
スで構成されている。天井は岩綿吸音板であり、床はコ
ンクリートである。環境1では、壁1101〜1103
の全てが金属壁である場合を想定し、壁1101〜11
03のそれぞれの前面に、1mの通路の空間を確保した
うえで衝立を配置した。それぞれの衝立は、電波吸収板
1106を装着した高さ1.8mの非金属製衝立110
5によって構成される。
壁であり、壁1103が石膏ボードである場合を想定
し、壁1101,1102のそれぞれの前面に、1mの
通路の空間を確保したうえで衝立を配置した。壁110
3の前面には衝立は配置しない。それぞれの衝立は、電
波吸収板1106を装着した高さ1.8mの非金属製衝
立1105によって構成される。
壁1101,1103が石膏ボードである場合を想定
し、壁1102の前面にのみ、1mの通路の空間を確保
したうえで衝立を配置した。壁1101,1103の前
面には衝立は配置しない。それぞれの衝立は、電波吸収
板1106を装着した高さ1.8mの非金属製衝立11
05によって構成される。
置する位置を、部屋の中心の高さ1.5mの位置に定め
た。解析のために設ける受信アンテナの受信点の位置
は、高さを1mとし、屋内の様々な位置に1mの間隔で
406点の受信点(観測点)を配置した。
2.484GHzの周波数について、レイトレーシング
によって遅延分散を解析した。15回までの反射を考慮
して解析を行った。なお、建材の比複素屈折率について
は文献(前田他,EMC’99/TOKYO,20A5
04,pp.674−677,1999,5)に開示さ
れた値を用いた。
る。ここでは、全受信点での値を平均した結果を示して
ある。但し、電波吸収板1106の反射減衰量は0〜4
0dBの範囲で変化させた。また、基地局アンテナ及び
受信アンテナとしては水平方向無指向性のモノポールア
ンテナを用いる場合を想定した。図9を参照すると、い
ずれの環境についても、反射減衰量の増加に伴って遅延
分散が小さくなっており、金属壁の前面にのみ電波吸収
特性を有する衝立を設置することにより、20ns以上
の改善効果があることがわかる。
ほとんど遅延分散は変化しないので、電波吸収板110
6の反射減衰量としては10dB程度あれば十分である
ことがわかる。以上のように、金属壁の前面に通路を確
保したうえで、金属壁の前方に電波吸収性能を持つ衝立
を設置した結果、無線通信システムの通信特性が改善さ
れたことを図9により確認した。
の場所率の変化を調べた。その結果、衝立の高さが高く
なるほど、すなわち電波吸収体の面積が広くなるに従っ
て、遅延分散が小さくなることがわかった。つまり、衝
立の高さは高い方が通信特性の改善効果が高くなる。
通信システムの通信特性制御方法によれば、実際のオフ
ィス等で多く使用されている衝立に電波吸収性能を持た
せることにより、複数の屋内無線通信システムの通信エ
リアを分離したり、通信特性を改善したりすることがで
き、電磁干渉による通信障害を無線システム自体やアン
テナ系を変更することなく簡単に解決することが可能で
ある。
ローチャートである。
ローチャートである。
フである。
ラフである。
例を示すグラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 同一の屋内に配置され、無線基地局及び
1つ以上の端末局により構成された無線通信システムの
通信特性を制御するための屋内無線通信システムの通信
特性制御方法であって、 特定の位置に配置される前記無線基地局と端末局との間
の電波伝搬特性、もしくは他の無線通信システムに属す
る無線局と前記端末局との間の電波伝搬特性を、シミュ
レーションもしくは測定によって求め、 求められた電波伝搬特性に基づいて、前記屋内の電波の
吸収が必要な通信特性制御位置を1箇所以上定め、 前記通信特性制御位置に電波吸収機能を有する衝立を配
置することを特徴とする屋内無線通信システムの通信特
性制御方法。 - 【請求項2】 請求項1の屋内無線通信システムの通信
特性制御方法において、 前記衝立を前記通信特性制御位置に配置した状態の環境
条件について、電波伝搬特性を再び求め、 求められた電波伝搬特性を予め定めた許容条件と比較
し、 前記電波伝搬特性が前記許容条件を満足しない場合に
は、前記衝立の位置,高さ,幅及び電波吸収特性の少な
くとも1つを変更して変更後の環境条件における電波伝
搬特性を再び求め、前記許容条件を満足する環境条件を
特定することを特徴とする屋内無線通信システムの通信
特性制御方法。 - 【請求項3】 請求項1の屋内無線通信システムの通信
特性制御方法において、同一の屋内に独立した複数の無
線通信システムが配置される場合には、求められた電波
伝搬特性に基づいて、少なくとも1つの通信特性制御位
置を互いに異なる無線通信システムに属する複数の無線
基地局の間の空間内に定めることを特徴とする屋内無線
通信システムの通信特性制御方法。 - 【請求項4】 請求項1の屋内無線通信システムの通信
特性制御方法において、少なくとも1つの通信特性制御
位置を、求められた電波伝搬特性に基づいて、金属製の
壁面と対向し、かつ前記壁面から所定以上の間隔をおい
た位置に定めて衝立を前記壁面とほぼ平行に配置するこ
とを特徴とする屋内無線通信システムの通信特性制御方
法。 - 【請求項5】 請求項1の屋内無線通信システムの通信
特性制御方法において、前記電波伝搬特性として、端末
局の位置における受信電界強度,遅延分散値,ビットエ
ラーレート及び無線基地局と端末局との間の伝搬損失の
少なくとも1つを求めることを特徴とする屋内無線通信
システムの通信特性制御方法。 - 【請求項6】 請求項2の屋内無線通信システムの通信
特性制御方法において、 屋内の前記端末局を配置可能な領域の中に一定の間隔で
複数の候補地点を定め、前記候補地点のそれぞれに前記
端末局を配置することを想定し、 前記候補地点のそれぞれの位置について電波伝搬特性を
求め、 前記候補地点の全ての位置で電波伝搬特性が前記許容条
件を満足するまで、前記衝立の位置,高さ,幅及び電波
吸収特性の少なくとも1つを変更することを特徴とする
屋内無線通信システムの通信特性制御方法。 - 【請求項7】 請求項1の屋内無線通信システムの通信
特性制御方法において、レイトレーシングを用いて前記
無線基地局と端末局との間の電波伝搬特性のシミュレー
ションを実施することを特徴とする屋内無線通信システ
ムの通信特性制御方法。 - 【請求項8】 同一の屋内に配置され、無線基地局及び
1つ以上の端末局により構成された無線通信システムの
通信特性を制御するための屋内無線通信システムの通信
特性制御方法であって、 屋内の金属製の壁面から所定距離だけ離れた特定の位置
に電波吸収機能を有する衝立を配置することを環境条件
として定め、 前記環境条件における前記無線基地局と端末局との間の
電波伝搬特性をシミュレーションもしくは測定によって
求め、 求められた電波伝搬特性から前記衝立による通信特性の
改善効果を確認することを特徴とする屋内無線通信シス
テムの通信特性制御方法。 - 【請求項9】 請求項8の屋内無線通信システムの通信
特性制御方法において、互いに衝立の高さが異なる複数
種類の環境条件のそれぞれについて前記無線基地局と端
末局との間の電波伝搬特性を求め、複数種類の環境条件
の電波伝搬特性を対比して好ましい環境条件を特定する
ことを特徴とする屋内無線通信システムの通信特性制御
方法。 - 【請求項10】 請求項8の屋内無線通信システムの通
信特性制御方法において、レイトレーシングを用いて前
記無線基地局と端末局との間の電波伝搬特性のシミュレ
ーションを実施することを特徴とする屋内無線通信シス
テムの通信特性制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34843699A JP3506980B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 屋内無線通信システムの通信特性制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001168812A true JP2001168812A (ja) | 2001-06-22 |
JP3506980B2 JP3506980B2 (ja) | 2004-03-15 |
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JP2013141098A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 水中航走体 |
JP2013193739A (ja) * | 2012-03-20 | 2013-09-30 | Boeing Co:The | 無線航空機ネットワークのための境界設計システム |
JP2014049977A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Railway Technical Research Institute | アプリケーション導入可否判定方法、アプリケーション導入可否判定システムおよびそのプログラム |
JP7525497B2 (ja) | 2019-02-27 | 2024-07-30 | グリーナーウェーブ | 受信機を検出するためのシステム |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP34843699A patent/JP3506980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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