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JP2001165177A - 軸受潤滑装置 - Google Patents

軸受潤滑装置

Info

Publication number
JP2001165177A
JP2001165177A JP34856399A JP34856399A JP2001165177A JP 2001165177 A JP2001165177 A JP 2001165177A JP 34856399 A JP34856399 A JP 34856399A JP 34856399 A JP34856399 A JP 34856399A JP 2001165177 A JP2001165177 A JP 2001165177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
slit
raceway surface
inner ring
fumarole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34856399A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kishi
吉則 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SKF Japan Ltd
Original Assignee
SKF Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SKF Japan Ltd filed Critical SKF Japan Ltd
Priority to JP34856399A priority Critical patent/JP2001165177A/ja
Publication of JP2001165177A publication Critical patent/JP2001165177A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/6659Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
    • F16C33/6677Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles from radial inside, e.g. via a passage through the shaft and/or inner ring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/16Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
    • F16C19/163Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/24Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly
    • F16C19/26Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly with a single row of rollers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転に適し、確実な潤滑しかも低騒音な
軸受潤滑装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ころがり軸受の近傍へ所定量だけ潤滑油
を供給する給油手段32と、上記該給油手段からの潤滑
油を軸受内部へ向け移送せしめる空気を噴出する噴気手
段とを有する軸受潤滑装置において、噴気手段は、回転
せる内輪3の軌道面10に臨む位置に半径方向外方に向
けて延びて形成されかつ開口せる噴気スリット13を有
し、該噴気スリット13は周方向にほぼ連続して環状を
なしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軸受潤滑装置の技術
分野に属し、特に高速回転のころがり軸受のための油潤
滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸のような高速回転する部
位に用いられるころがり軸受は油潤滑される。潤滑剤と
して、グリースは取り扱いは簡単であるが高粘度である
点そして寿命の点で不適であるので、主軸では油潤滑さ
れる。この油潤滑にあっては、潤滑油は過不足のないよ
う適量とされた所定量だけ供給されることが要求され
る。この量は微量なので、確実に軸受の軌道面に送り込
むことが必要である。この潤滑油を軌道面へ向け送り込
む手段としては、ノズルから噴気される空気が用いられ
ていた。従来、潤滑油と空気は、ノズル状の同一管ある
いは別の管で送り込まれていたが、いずれの場合も、こ
れらの管は軸受の周方向の一箇所または数箇所で、側方
から軸受の内部空間へ向け軸線方向に噴射等を行うよう
に配設されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ころがり軸受の複数の
転動体は保持器により周方向に間隔をもって配置されて
おり、軸受の回転に伴い軌道輪の軌道面上で自転しなが
ら公転走行する。また、潤滑油の送り込みのために軸受
内部空間へ向けられた空気は上記のごとく周方向の一箇
所または数箇所の管から噴気されるジェット状で高速で
あり、上記公転走行せる転動体により断続的に遮られ
る。その結果、高周波の騒音を発し、工作機械の使用環
境を害する。
【0004】又、上記のごとく側方から軸受内部空間へ
向け噴射される潤滑油は、当然ながら転動体から離れた
位置から噴射供給される訳であり、転動体が転動する軌
道面からは距離がある。したがって、潤滑油が噴気によ
り供給されても、直接には上記軌道面には達せず、しか
も、高速回転による遠心力により流れが外輪側に変向す
るので、内輪側での潤滑が十分でなくなる場合がある。
【0005】本発明はかかる騒音を低減し、かつ微少量
の潤滑油を確実にかつ均一に軌道面、特に内輪軌道面へ
向け送り込むことのできる軸受潤滑装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軸受潤滑装
置は、ころがり軸受の近傍へ所定量だけ潤滑油を供給す
る給油手段と、上記該給油手段からの潤滑油を軸受内部
へ向け移送せしめる空気を噴出する噴気手段とを有して
いる。
【0007】かかる軸受潤滑装置において、本発明で
は、噴気手段は、回転せる内輪の軌道面に臨む位置に半
径方向外方に向けて延びて形成されかつ開口せる噴気ス
リットを有し、該噴気スリットは周方向にほぼ連続して
環状をなしていることを特徴としている。
【0008】上記噴気スリットから噴出する空気により
搬送される潤滑油は、噴気スリットの開口から至近距離
に位置せる内輪の軌道面に直接供給される。したがっ
て、供給潤滑油は所定供給量が少量であっても確実に上
記軌道面と転走面に到達する。しかも、上記噴気スリッ
トは半径方向外方に向けて延びているため、高速回転す
る軸受の遠心力によるいわゆるポンプ効果が十分に得ら
れ、内輪の軌道面の潤滑後に潤滑油は効果的に外輪の軌
道面へ到達する。これに加え、噴気スリットは周方向に
ほぼ連続しているので、噴気が転動体により断続的に遮
られるということもないので、そのための音も発生せ
ず、しかも周方向に均一に潤滑油が供給される。
【0009】本発明の一つの形態としては、噴気スリッ
トは、内輪の軌道面の範囲もしくは該範囲の境界域にて
半径内方に延びて内輪の厚さ方向中間部に至るように形
成され、内輪に軸線方向に延びて該内輪の端部に至る孔
部を経て上記噴気スリットが給油手段及び噴気手段の圧
力源側とが連通しているようにすることができ、かくし
て、上記内輪に形成された孔部を経て、噴気手段による
空気で潤滑油を噴気スリットまで搬送できる。
【0010】又、本発明において、噴気スリットは内輪
内に形成することを要せず、軸方向にて、内輪の一端面
が外輪の一端面とほぼ同位置に、他端面が外輪の軌道面
の範囲に位置して内輪の軌道面の縁をなしているように
形成し、内輪の他端面に対面する位置まで軸受空間内に
進入する進入部を有する側部材を軸受の側方に配し、上
記内輪の他端面と該進入部の対向面との間で噴気スリッ
トを形成することとしても良い。
【0011】本発明において、ころがり軸受が玉軸受で
ある場合には、噴気スリットは転動体の作用線と軌道面
との交点位置以外の部位にて軌道面に開口していること
が望ましい。又、ころがり軸受がころ軸受である場合に
は、噴気スリットは転動体の軌道面の境界域に形成され
た逃げ溝に開口しているようにすることもできる。
【0012】さらには、本発明においては、噴気手段が
給油手段をも兼ねて給油路を形成しているようにするこ
とも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづき、本発
明の実施形態を説明する。
【0014】図1に示される実施形態は、本発明をアン
ギュラコンタクト型の玉軸受に適用し、給油手段と噴気
手段とを別途に設けた例である。
【0015】図1において、軸受1はアンギュラコンタ
クト型の玉軸受の形式として構成さされており、外輪
2、内輪3、両輪2,3間に配されて荷重を支持する複
数の転動体(図示の場合、玉)4、隣接せる二つの転動
体4の間の間隔を定めるための保持器5とを有してい
る。該保持器5は転動体4を収容するポケット5Aが周
方向に等間隔に形成されていて、該保持器5自体は後述
の外輪の円筒状肩部で案内される。
【0016】軸受1は、既述したように、アンギュラコ
ンタクト型であり、転動体4を介して外輪2と内輪3と
の間で荷重を伝達する方向、すなわち、これらの接点で
ある荷重点2A,3Aを結ぶ直線として得られる作用線
6が軸受軸線1Aに対して傾いている。
【0017】上記外輪2は、軸線1A方向にて上記荷重
点2Aの両側にほぼ等しく拡がる所定幅の環状面をなす
軌道面7が転動体4の転動のために形成されており、こ
の軌道面7の側部には、テーパ状の肩部8と円筒状の肩
部9が形成されている。既述の保持器5はこの肩部9に
て案内される。
【0018】これに対し、一般のものよりも肉厚に作ら
れている内輪3は、上記荷重点3Aの両側に拡がる環状
面をなす軌道面10が転動体4の転動のために形成され
ているが、一方の側(図示の場合、左側)が拡く、他方
の側が若干狭くなっている。この軌道面10の一方の側
には円筒状の肩部11が、そして他方の側にはテーパ状
の肩部12が形成されている。
【0019】上記内輪3には、軌道面10とテーパ状の
肩部12との境界位置に、半径方向内方に切り込まれ周
方向に連続形成された噴気スリット13と、他方の端面
14に開口せる周方向に連続せる環状凹部15とが設け
られており、上記噴気スリット13と環状凹部15とは
周方向の複数位置に上記肩部12と平行に穿設された孔
部16によって連通されている。
【0020】かかる軸受1は、段付の軸体17上に配さ
れ、ハウジング18内に収められている。この軸受は、
軸線方向では、内輪3が軸体17の段部17Aとスリー
ブ18により、そして外輪2がスリーブ19と側部材2
0によりその位置決めがなされている。これらの部材に
ついては、さらに後述する。
【0021】上記側部材20はハウジング18の内径面
に嵌合され外輪2の端面に当接せる当接面21を外径側
に有し、又、内径側には、上記内輪3の環状凹部15内
へ進入する環状の進入部22を有している。該進入部2
2は上記内輪3の環状凹部15の壁面とは隙間を形成し
ている。かかる側部材20の内周面は、軸方向で内輪3
寄りの範囲で内輪3の方に向けて拡がるテーパ部20A
と、その反対側の範囲に形成される円筒部20Bとを有
し、両者の境界域に周方向に連続せる二つの環状溝2
3,24が形成されている。
【0022】さらに、上記側部材20には、外周面の隅
部に段状の環状溝25Aが形成されており、該側部材2
0の当接面21に形成された複数の連通路26Aによっ
て軸受内部空間と連通している。一方、ハウジング18
には周方向の複数位置に上記環状溝25Aに連通するド
レーン孔27Aが形成されている。かくして、上記連通
路26A,環状溝25Aそしてドレーン孔27Aは、潤
滑後の潤滑油のドレーン通路を形成する。又、この側部
材20と同様に、上記スペーサ18には、環状溝25
B、連通路26Bが形成されていると共に、ハウジング
18にもドレーン孔27Bが形成されていて、上記連通
路26B、環状溝25Bそしてドレーン孔27Bは、潤
滑後の潤滑油のドレーン通路を形成する。
【0023】本実施形態において、上記側部材20の内
周面(テーパ部20A及び円筒部20B)内には、軸体
17との間に、前出のスリーブ18が配設されている。
該スリーブ部18は、その円筒内周面28にて軸体17
に対して、しまり嵌めにより一体に嵌着されて該軸体1
7と共に回転する。該スリーブ18の軸方向の一端は上
記内輪3の上記端面14に当接している。又、該スリー
ブ18は、上記側部材20のテーパ部20A及び円筒部
20Bと近接して対面する外周面を有し、側部材20の
間で、周方向につながる環状スリット29が上記内輪3
の環状空間16に連通して形成される。そして、上記側
部材20の環状溝23,24の範囲では、潤滑油受入れ
のための周方向につながる環状の受入空間30、加圧空
気の受入れのための環状の受入空間31がそれぞれ形成
される。
【0024】上記ハウジング18と側部材20には、周
方向の複数位置に、上記ハウジングの外周面と側部材2
0の内周面に形成された二つの受入空間30,31とを
それぞれ連通する貫通孔が形成されており、これらに給
油手段としての給油管32と送気管33とがそれぞれ挿
入されている。給油管32には、図示されていない外部
の給油装置から所定量の潤滑油が送られてくるようにな
っている。又、送気管33には、外部の圧力源から所定
圧の空気が送り込まれてきて、該空気は環状の受入空間
33へ達して、ここで周方向に均一に分布するようにな
る。この空気は、上記環状の受入空間33から環状スリ
ット29を経て噴気手段として内輪3に形成された噴気
スリット13から軌道面10へ噴気される。噴気は、上
記給油管32から受入空間30へ供給された所定量(少
量)の潤滑油を搬送し、この潤滑油が、内輪3の軌道面
10上の転動体4に直接供給され、上記軌道面10を効
果的に潤滑する。
【0025】しかる後、高速で回転する軸受の遠心力に
よる、いわゆるポンプ効果のもとで、上記潤滑油は外輪
2側に到達し、ここで、外輪2の軌道面7と転動体4と
の接触部位を潤滑する。その際、潤滑油は、外輪2へ至
る過程において、保持器5をも潤滑し転動体4の保持を
円滑にする。
【0026】外輪2を潤滑した後の潤滑油は、一端側か
らは連通路26B、環状溝25B、ドレーン孔27Bで
形成されるドレーン通路を経て、そして他端側からは連
通路26A、環状溝25A、ドレーン孔27Aで形成さ
れる他のドレーン通路を経て装置外へ排出される。
【0027】多くの場合、軸方向で、両方向の力を受け
るようにするために、図示の軸受は、左右対称にもう一
つ設けられ、共通の給油管32と送気管33とによっ
て、噴気スリットから少量の潤滑油を上記と同様にもう
一つの軸受にも供給する。
【0028】本発明は、図1に図示された形態には限定
されず、種々変形可能である。以下、図2以降にその変
形例を示すが、各図において図1のものと共通部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。先ず、軸受形式
であるが、図1のごとくの玉軸受でなくとも、図2に見
られるようなころ軸受、例えば円筒ころ軸受にも適用可
能である。図示の場合、噴気スリット13は円筒ころ3
4のための軌道面35のほぼ中央に位置して形成されて
いる。したがって、潤滑油は確実に上記軌道面35そし
て円筒ころ34へ直接到達し、これらを有効に潤滑す
る。この場合、高荷重下で運転される際には、噴気スリ
ット13の開口縁での応力集中を防止するために、開口
縁に若干の丸味を設ける等の工夫を要する。かかる不利
益を回避するには、軌道面35の両側端に形成されてい
る小さな逃げ溝35Aに連通するように、同図で二点鎖
線で示される位置に噴気スリット13を位置づけること
も良策である。
【0029】次に、内輪に形成される空気受入のための
環状凹部は、図1のごとく軸受端面に形成された溝状で
なくとも、図3のように角部を切り欠いた段状の環状凹
部15として形成してもよい。この形態は、図1のよう
な肉厚の内輪を用いることができず図3のような通常の
肉厚の内輪の場合に有効である。すなわち、この環状凹
部15の奥部の位置に対応する位置に軸体17に段部1
7Bを形成し、この段部17Bに当接するようにスリー
ブ18を配設すれば、内輪3の強度を過度に低下させる
ことなく、十分に上記環状凹部15を形成することがで
きる。
【0030】このような環状凹部15の位置付けは、円
筒ころ軸受けの場合にも適用できる。図4において、実
線で示される例では噴気スリット13は軌道面35のほ
ぼ中央に開口し、二点鎖線で示される例では噴気スリッ
ト13は逃げ溝35Aに開口している。この噴気スリッ
ト13は、内輪3の角部の段状の環状凹部15に連通し
ている。図4の形態では、内輪3はテーパ内径面3Bを
有しているために、テーパスリーブ36を介して軸体1
7上に装着されている。
【0031】又、上記の環状凹部は内輪を加工して形成
しなくとも可能である。例えば、図5に示すように、内
輪3に当接するスリーブ18にフランジ部36を設け、
このフランジ部36に環状凹部15及び孔部16とが形
成され、孔部16Aが内輪3の孔部16を介して噴気ス
リット13と上記環状凹部15とを連通している。この
図5の形態は、前出の場合と同様に、図6のごとく円筒
ころ軸受にも適用できる。
【0032】さらには、噴気スリットは内輪内部に形成
しなくともよい。図7の形態にあっては、軸受1は図1
と同じアンギュラコンタクト玉軸受であるが、内輪3は
幅寸法が図1のものに比しほぼ半分となっていて、内輪
3の右半分が切り落とされて空間を形成している。この
空間内に、側部材20の進入部22及びスリーブ18が
入り込んできている。上記スリーブ18の端面は内輪3
の端面14に当接しており、上記側部材20の進入部2
2は、その端面(対向面)22Aが上記内輪3の端面1
4と近接して噴気スリット13を形成し、又、この側部
材20の内周テーパ部20Aが上記スリーブ18の外周
面18Aに近接して環状スリット29を形成している。
【0033】このような状態は、作用線6が傾いている
アンギュラコンタクト型の軸受に有効で、噴気スリット
13は軸受内に奥深く位置しても、荷重点3Aから離れ
ており、内輪の切り落しの影響は少ない。
【0034】本発明は図1に示したもの以外にも、種々
変形可能である。図示の例では、給油手段たる給油管
と、噴気手段たる噴気スリットに送気するための送気管
が別経路をなすように形成されていたが、送気手段が給
油手段をも兼ねるように、両手段を一つにまとめること
もできる。かかる形態は、給油管の内壁面を微量潤滑油
が這うように移送される、いわゆるエアーオイル形式の
潤滑装置に好適である。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明は、潤滑油を軸受
内部へ送り込むための空気を噴気する噴気手段が内輪の
軌道輪へ直接開口する噴気スリットとして形成されるよ
うにしたので、定められた供給潤滑油量がいかに少量で
も、この潤滑油は直接内輪軌道面を有効的に潤滑し、
又、この潤滑油は内輪の潤滑の後に、軸受の遠心力によ
るポンプ効果のもとに外輪をも確実に潤滑する。供給潤
滑油が少量でも、十分に潤滑できるので、潤滑油の量が
少量でなくてはならない高速回転軸受に効果的である。
又、軸受と同心で周方向にほぼ連続する噴気スリットと
したので、転動体の公転走行によって空気を断続的に遮
断することがなく、従来装置のような高周波騒音が著し
く低下されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのアンギュラコンタ
クト玉軸受装置を示す断面図である。
【図2】図1の変形例で円筒ころ軸受の場合の断面図で
ある。
【図3】図1の装置についての環状凹部の位置の変更例
を示す断面図である。
【図4】図2の変形例で円筒ころ軸受の場合の断面図で
ある。
【図5】図1の装置についての環状凹部の位置の他の変
更例を示す断面図である。
【図6】図5の変形例で円筒ころ軸受の場合の断面図で
ある。
【図7】図1の装置の噴気スリットについての変形例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ころがり軸受 2 外輪 3 内輪 4 転動体(玉) 6 作用線 7 外輪の軌道面 10 内輪の軌道面 13 噴気手段(噴気スリット) 14 内輪の端部(端面) 16 孔部 20 側部材 22 進入部 22A 対向面(端面) 32 給油手段(給油管) 34 転動体(円筒ころ) 35A 逃げ溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ころがり軸受の近傍へ所定量だけ潤滑油
    を供給する給油手段と、上記該給油手段からの潤滑油を
    軸受内部へ向け移送せしめる空気を噴出する噴気手段と
    を有する軸受潤滑装置において、噴気手段は、回転せる
    内輪の軌道面に臨む位置に半径方向外方に向けて延びて
    形成されかつ開口せる噴気スリットを有し、該噴気スリ
    ットは周方向にほぼ連続して環状をなしていることを特
    徴とする軸受潤滑装置。
  2. 【請求項2】 噴気スリットは、内輪の軌道面の範囲も
    しくは該範囲の境界域にて半径内方に延びて内輪の厚さ
    方向中間部に至るように形成され、内輪に軸線方向に延
    びて該内輪の端部に至る孔部を経て上記噴気スリットが
    給油手段及び噴気手段の圧力源側とが連通していること
    とする請求項1に記載の軸受潤滑装置。
  3. 【請求項3】 内輪は、軸方向にて、一端面が外輪の一
    端面とほぼ同位置に、他端面が外輪の軌道面の範囲に位
    置して内輪の軌道面の縁をなしており、内輪の他端面に
    対面する位置まで軸受空間内に進入する進入部を有する
    側部材を軸受の側方に配し、上記内輪の他端面と該進入
    部の対向面との間で噴気スリットを形成していることと
    する請求項1に記載の軸受潤滑装置。
  4. 【請求項4】 ころがり軸受が玉軸受であり、噴気スリ
    ットは転動体の作用線と軌道面との交点位置以外の部位
    にて軌道面に開口していることとする請求項1ないし請
    求項3のうちの一つに記載の軸受潤滑装置。
  5. 【請求項5】 ころがり軸受がころ軸受であり、噴気ス
    リットは転動体の軌道面の境界域に形成された逃げ溝に
    開口していることとする請求項1又は請求項2に記載の
    軸受潤滑装置。
  6. 【請求項6】 噴気手段が給油手段をも兼ねて給油路を
    形成していることとする請求項1又は請求項2に記載の
    軸受潤滑装置。
JP34856399A 1999-12-08 1999-12-08 軸受潤滑装置 Pending JP2001165177A (ja)

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