JP2001156526A - 非接触型データ送受信体のアンテナ形成方法 - Google Patents
非接触型データ送受信体のアンテナ形成方法Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アンテナのコイル部とブリッジ部の間に生じる
浮遊容量を変化させることにより同調を図り、電磁誘導
により電力、データ伝送を行う際、電力、データ伝送の
伝送効率の低下を抑えて、伝送効率の向上を図る。 【解決手段】一部分にコイル部10を跨ぐブリッジ部1
2を有するコイルパターン状のアンテナ5とこのアンテ
ナに実装したICチップ13とからなる非接触型データ
送受信体4の前記アンテナ5を形成するにあたり、ブリ
ッジ部12とコイル部10との間に形成される浮遊容量
を調節して共振周波数を所定値に変更する。
浮遊容量を変化させることにより同調を図り、電磁誘導
により電力、データ伝送を行う際、電力、データ伝送の
伝送効率の低下を抑えて、伝送効率の向上を図る。 【解決手段】一部分にコイル部10を跨ぐブリッジ部1
2を有するコイルパターン状のアンテナ5とこのアンテ
ナに実装したICチップ13とからなる非接触型データ
送受信体4の前記アンテナ5を形成するにあたり、ブリ
ッジ部12とコイル部10との間に形成される浮遊容量
を調節して共振周波数を所定値に変更する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非接触型データ送受
信体のアンテナ形成方法に関するものである。
信体のアンテナ形成方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、非接触型ICタ
グなどのように非接触状態でデータの送受信を行ってデ
ータの記録、消去などが行なえる情報記録メディア(R
F−ID(RadioFrequency IDent
ification))の用途に用いられる非接触型デ
ータ送受信体は、フィルム状やシート状の基材上に一部
分にブリッジ部を有するコイルパターン状のアンテナを
配置し、そのアンテナにICチップを実装した構成を有
している。そして、前記アンテナの形成は量産に適した
印刷法が採用されており、基材上に導電インキをコイル
パターンで印刷してアンテナが形成されていた。
グなどのように非接触状態でデータの送受信を行ってデ
ータの記録、消去などが行なえる情報記録メディア(R
F−ID(RadioFrequency IDent
ification))の用途に用いられる非接触型デ
ータ送受信体は、フィルム状やシート状の基材上に一部
分にブリッジ部を有するコイルパターン状のアンテナを
配置し、そのアンテナにICチップを実装した構成を有
している。そして、前記アンテナの形成は量産に適した
印刷法が採用されており、基材上に導電インキをコイル
パターンで印刷してアンテナが形成されていた。
【0003】上述した構造の非接触型データ送受信体へ
のデータ送信やその送受信体からのデータ受信などは別
装置のリーダ・ライタユニットとの間で行われ、非接触
型データ送受信体と前記リーダ・ライタユニットとが所
要の通信距離で近づけば、両者の間でデータの授受が行
われるようにしている。図1は非接触型データ送受信体
とリーダ・ライタユニットとの間で電力供給とデータの
受け渡しを概略的に示しているものであり、リーダ・ラ
イタユニット1のアンテナ2側で生じさせた電磁界3に
非接触型データ送受信体4のアンテナ5が入ることで、
そのアンテナ5で生じる電磁誘導によりリーダ・ライタ
ユニット1から非接触型データ送受信体4に非接触で電
力伝送6することになる。また、その電力で非接触型デ
ータ送受信体4が動作してデータ送受信7を行うように
している。
のデータ送信やその送受信体からのデータ受信などは別
装置のリーダ・ライタユニットとの間で行われ、非接触
型データ送受信体と前記リーダ・ライタユニットとが所
要の通信距離で近づけば、両者の間でデータの授受が行
われるようにしている。図1は非接触型データ送受信体
とリーダ・ライタユニットとの間で電力供給とデータの
受け渡しを概略的に示しているものであり、リーダ・ラ
イタユニット1のアンテナ2側で生じさせた電磁界3に
非接触型データ送受信体4のアンテナ5が入ることで、
そのアンテナ5で生じる電磁誘導によりリーダ・ライタ
ユニット1から非接触型データ送受信体4に非接触で電
力伝送6することになる。また、その電力で非接触型デ
ータ送受信体4が動作してデータ送受信7を行うように
している。
【0004】このように、電力の伝送もデータの伝送
も、リーダ・ライタユニットと非接触型データ送受信体
とのアンテナ間の電磁誘導で行なっているので、伝送効
率を上げるためには、非接触型データ送受信体側の回路
構成で、前記リーダ・ライタユニットによる入出力に同
調する同調回路を構成する必要がある。一方、図2に示
すようにアンテナ5の回路構成は、コイルL′(インダ
クタンスL成分)にコンデンサC′(キャパシタンスC
成分)を並列に接続したタイプAやタイプBの並列共振
回路で表すことができる。即ち、アンテナ5はこれらと
等価回路である。そして、式1に示すようにコイルL′
(インダクタンスL)とコンデンサC′(キャパシタン
スC)の値を変えることにより、共振周波数fを変える
ことができる。Rは抵抗である。よって、アンテナ5を
表現する回路から見れば、このアンテナにおいて上述の
同調回路を構成することが可能である。なお、チップコ
ンデンサを用いずに同調回路を変化させる従来例とし
て、特開平8−180160号等に記載されているもの
がある。また、導電ペースト印刷によるICカードの従
来例として、特開平8−216570号や特開平8−3
16411号等に記載されているものがある。
も、リーダ・ライタユニットと非接触型データ送受信体
とのアンテナ間の電磁誘導で行なっているので、伝送効
率を上げるためには、非接触型データ送受信体側の回路
構成で、前記リーダ・ライタユニットによる入出力に同
調する同調回路を構成する必要がある。一方、図2に示
すようにアンテナ5の回路構成は、コイルL′(インダ
クタンスL成分)にコンデンサC′(キャパシタンスC
成分)を並列に接続したタイプAやタイプBの並列共振
回路で表すことができる。即ち、アンテナ5はこれらと
等価回路である。そして、式1に示すようにコイルL′
(インダクタンスL)とコンデンサC′(キャパシタン
スC)の値を変えることにより、共振周波数fを変える
ことができる。Rは抵抗である。よって、アンテナ5を
表現する回路から見れば、このアンテナにおいて上述の
同調回路を構成することが可能である。なお、チップコ
ンデンサを用いずに同調回路を変化させる従来例とし
て、特開平8−180160号等に記載されているもの
がある。また、導電ペースト印刷によるICカードの従
来例として、特開平8−216570号や特開平8−3
16411号等に記載されているものがある。
【0005】
【数1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非接触型デ
ータ送受信体のコイル状のアンテナを得るにあたって
は、図3と図4とに示すように導電ペースト8(例え
ば、銀ペースト)などをPETや紙等の基材9上に印刷
してコイル部10を形成し、その上に絶縁ペースト11
を印刷し、さらにその上にブリッジ部12を印刷してい
る。こののち、ICチップ13を実装している。上述の
ようにして非接触型データ送受信体のアンテナを形成し
ているが、同じパターンのアンテナを長期間、継続的に
製造することは現実としては少なく、各種の要求により
アンテナの大きさを変えなければならないことがある。
具体的には、国際標準規格ISO15693で審議され
ている(ISO14443で定められている)、13.
56MHzを使用した近傍型(近接型)のカード形状タ
グとした非接触型データ送受信体4であっても、図3に
示すようなカードサイズの基材面一杯にアンテナ5を形
成する場合もあれば、前記タグ形成後の印刷上の都合な
どで、図5に示すように半分のサイズの基材面にアンテ
ナ形成したり、基材面の一辺側に寄った状態でアンテナ
形成したりすることもある。
ータ送受信体のコイル状のアンテナを得るにあたって
は、図3と図4とに示すように導電ペースト8(例え
ば、銀ペースト)などをPETや紙等の基材9上に印刷
してコイル部10を形成し、その上に絶縁ペースト11
を印刷し、さらにその上にブリッジ部12を印刷してい
る。こののち、ICチップ13を実装している。上述の
ようにして非接触型データ送受信体のアンテナを形成し
ているが、同じパターンのアンテナを長期間、継続的に
製造することは現実としては少なく、各種の要求により
アンテナの大きさを変えなければならないことがある。
具体的には、国際標準規格ISO15693で審議され
ている(ISO14443で定められている)、13.
56MHzを使用した近傍型(近接型)のカード形状タ
グとした非接触型データ送受信体4であっても、図3に
示すようなカードサイズの基材面一杯にアンテナ5を形
成する場合もあれば、前記タグ形成後の印刷上の都合な
どで、図5に示すように半分のサイズの基材面にアンテ
ナ形成したり、基材面の一辺側に寄った状態でアンテナ
形成したりすることもある。
【0007】そして、図3に示すようなカードサイズの
基材面一杯にして巻き数を例えば6、7ターンで形成し
ていたアンテナ5を、その巻き数や線幅を変えずに半分
のサイズで形成してしまうと、インダクタンスLが変わ
ってしまう。そのため、図3に示すように基材面一杯に
巻き数が例えば、6、7ターンのアンテナ5で得られる
インダクタンスLを、図5に示すように基材面の半分の
サイズのアンテナ5において得ようとすると、その場
合、例えば、8,9ターン必要になる。このようにアン
テナの大きさを変えながらも、同じインダクタンスLや
尖鋭度Qを得るには、アンテナの巻き数や線幅を変える
必要がある。
基材面一杯にして巻き数を例えば6、7ターンで形成し
ていたアンテナ5を、その巻き数や線幅を変えずに半分
のサイズで形成してしまうと、インダクタンスLが変わ
ってしまう。そのため、図3に示すように基材面一杯に
巻き数が例えば、6、7ターンのアンテナ5で得られる
インダクタンスLを、図5に示すように基材面の半分の
サイズのアンテナ5において得ようとすると、その場
合、例えば、8,9ターン必要になる。このようにアン
テナの大きさを変えながらも、同じインダクタンスLや
尖鋭度Qを得るには、アンテナの巻き数や線幅を変える
必要がある。
【0008】しかしながら、アンテナの巻き数や線幅を
変えると共振周波数が変化してしまい、同調させること
が難しくなっていた。また、ICチップが持つキャパシ
タンスCchipがチップ毎に違いがある場合に、共振点が
ずれるという問題があった。このようなことから、導電
ペーストを使用してアンテナを印刷形成した場合などで
は、リード・ライトユニットと非接触型データ送受信体
の間での電磁誘導により電力、データ伝送を行う際、リ
ード・ライトユニットと非接触型データ送受信体の間で
同調されず、電力、データ伝送の伝送効率が低下すると
いう不都合がある。
変えると共振周波数が変化してしまい、同調させること
が難しくなっていた。また、ICチップが持つキャパシ
タンスCchipがチップ毎に違いがある場合に、共振点が
ずれるという問題があった。このようなことから、導電
ペーストを使用してアンテナを印刷形成した場合などで
は、リード・ライトユニットと非接触型データ送受信体
の間での電磁誘導により電力、データ伝送を行う際、リ
ード・ライトユニットと非接触型データ送受信体の間で
同調されず、電力、データ伝送の伝送効率が低下すると
いう不都合がある。
【0009】上述した不都合を鋭意検討した結果、本発
明者はつぎの点に着目した。即ち、非接触型データ送受
信体において、導電ペーストを使用して形成したアンテ
ナが、上述したように一部分をブリッジ部としてコイル
部に交叉させる構造を取っているため、キャパシタンス
Cが、アンテナの分布容量CLと、アンテナのコイル部
とブリッジ部との間に生じる浮遊容量(コンテンサ)C
Bとにより発生し、巻き数や線幅が変わると、アンテナ
のコイル部とこれを跨ぐブリッジ部の間に生じる浮遊容
量CBが変わって、キャパシタンスCが変わることに着
目したものであり、また、アンテナの分布容量CLと、
コイル部とブリッジ部の間に生じる浮遊容量CBと、I
CチップのキャパシタンスCchipの内で、巻き数や線幅
が変わるときに一般に一番変化が大きいのは、前記浮遊
容量CBであることに着目したものである。そこで本発
明は上記事情に鑑み、アンテナのコイル部とブリッジ部
の間に生じる浮遊容量CBを変化させることにより同調
を図ることを課題とし、電磁誘導により電力、データ伝
送を行う際、電力、データ伝送の伝送効率の低下を抑え
て、伝送効率の向上を図ることを目的とする。
明者はつぎの点に着目した。即ち、非接触型データ送受
信体において、導電ペーストを使用して形成したアンテ
ナが、上述したように一部分をブリッジ部としてコイル
部に交叉させる構造を取っているため、キャパシタンス
Cが、アンテナの分布容量CLと、アンテナのコイル部
とブリッジ部との間に生じる浮遊容量(コンテンサ)C
Bとにより発生し、巻き数や線幅が変わると、アンテナ
のコイル部とこれを跨ぐブリッジ部の間に生じる浮遊容
量CBが変わって、キャパシタンスCが変わることに着
目したものであり、また、アンテナの分布容量CLと、
コイル部とブリッジ部の間に生じる浮遊容量CBと、I
CチップのキャパシタンスCchipの内で、巻き数や線幅
が変わるときに一般に一番変化が大きいのは、前記浮遊
容量CBであることに着目したものである。そこで本発
明は上記事情に鑑み、アンテナのコイル部とブリッジ部
の間に生じる浮遊容量CBを変化させることにより同調
を図ることを課題とし、電磁誘導により電力、データ伝
送を行う際、電力、データ伝送の伝送効率の低下を抑え
て、伝送効率の向上を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、一部分にコイル部を跨ぐブリッジ
部を有するコイルパターン状のアンテナとこのアンテナ
に実装したICチップとからなる非接触型データ送受信
体の前記アンテナを形成するにあたり、前記ブリッジ部
とコイル部との間に形成される浮遊容量を調節して共振
周波数を所定値に変更することを特徴とする非接触型デ
ータ送受信体のアンテナ形成方法を提供して、上記課題
を解消するものである。
してなされたもので、一部分にコイル部を跨ぐブリッジ
部を有するコイルパターン状のアンテナとこのアンテナ
に実装したICチップとからなる非接触型データ送受信
体の前記アンテナを形成するにあたり、前記ブリッジ部
とコイル部との間に形成される浮遊容量を調節して共振
周波数を所定値に変更することを特徴とする非接触型デ
ータ送受信体のアンテナ形成方法を提供して、上記課題
を解消するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。なお、実施の形態は導電ペースト
を使用してアンテナを形成した場合について述べている
が、それに限定されず、エッチング等によるアンテナの
形成においても通用することができる。本発明の第一の
実施の形態を説明する。形成しようとする非接触型デー
タ送受信体のアンテナにおけるインダクタンスLと共振
周波数fが予め指定されている場合がある。そして、こ
のキャパシタンスCを上記浮遊容量CBと同等として考
えられる。これは、上述したように、巻き数や線幅が変
わるときに浮遊容量CBの変化が一番大きいことを理由
とする。よって、得たい浮遊容量CBを上記式1のキャ
パシタンスCとして、そのキャパシタンスCを式1より
算出する。そして、平行板電極間の静電容量を求める下
記式2に、上記キャパシタンスCを当て嵌めて、アンテ
ナ5のコイル部10とブリッジ部12が交差する面積を
求める。ついで、下記式3よりブリッジ部12の線幅を
求め、線幅が決定されれば、その線幅でブリッジ部12
を導電ペースト8により印刷形成する。これによってブ
リッジ部とコイル部との間に形成される浮遊容量を調節
し、共振周波数を所定の値(例えばリード・ライトユニ
ット側の共振周波数)に一致するように変更して同調を
図ったアンテナが形成できる。
いて詳細に説明する。なお、実施の形態は導電ペースト
を使用してアンテナを形成した場合について述べている
が、それに限定されず、エッチング等によるアンテナの
形成においても通用することができる。本発明の第一の
実施の形態を説明する。形成しようとする非接触型デー
タ送受信体のアンテナにおけるインダクタンスLと共振
周波数fが予め指定されている場合がある。そして、こ
のキャパシタンスCを上記浮遊容量CBと同等として考
えられる。これは、上述したように、巻き数や線幅が変
わるときに浮遊容量CBの変化が一番大きいことを理由
とする。よって、得たい浮遊容量CBを上記式1のキャ
パシタンスCとして、そのキャパシタンスCを式1より
算出する。そして、平行板電極間の静電容量を求める下
記式2に、上記キャパシタンスCを当て嵌めて、アンテ
ナ5のコイル部10とブリッジ部12が交差する面積を
求める。ついで、下記式3よりブリッジ部12の線幅を
求め、線幅が決定されれば、その線幅でブリッジ部12
を導電ペースト8により印刷形成する。これによってブ
リッジ部とコイル部との間に形成される浮遊容量を調節
し、共振周波数を所定の値(例えばリード・ライトユニ
ット側の共振周波数)に一致するように変更して同調を
図ったアンテナが形成できる。
【0012】なお、平行板電極間の静電容量を求める下
記式2とは、通常のコンデンサの静電容量を求める式で
あって、平行板電極とはそのコンデンサにおける平行板
電極を指している。そして、この式2を使用する場合、 ・式2の静電容量には、上記式1から得たキャパシタン
スC(≒浮遊容量CB)を当て嵌める、 ・誘電率には、ブリッジ部の形成に際して使用する絶縁
ペーストの誘電率を当て嵌める、 ・平行板距離には、コイル部とブリッジ部の距離、即
ち、絶縁ペーストの厚さを当て嵌める、 ことになる。そして、式2中の平行版面積が、コイル部
とブリッジ部が交差する面積となり、その面積から、式
3でのコイル部の巻き数とコイル部の線幅を決定すれ
ば、この式3からブリッジ部の線幅が算出される。
記式2とは、通常のコンデンサの静電容量を求める式で
あって、平行板電極とはそのコンデンサにおける平行板
電極を指している。そして、この式2を使用する場合、 ・式2の静電容量には、上記式1から得たキャパシタン
スC(≒浮遊容量CB)を当て嵌める、 ・誘電率には、ブリッジ部の形成に際して使用する絶縁
ペーストの誘電率を当て嵌める、 ・平行板距離には、コイル部とブリッジ部の距離、即
ち、絶縁ペーストの厚さを当て嵌める、 ことになる。そして、式2中の平行版面積が、コイル部
とブリッジ部が交差する面積となり、その面積から、式
3でのコイル部の巻き数とコイル部の線幅を決定すれ
ば、この式3からブリッジ部の線幅が算出される。
【0013】
【数2】 静電容量=誘電率(ε)×平行板面積/平行板距離 ……(式2)
【0014】
【数3】 ブリッジ部の線幅=(d×C)/((コイル部の巻き数×コイル部の線幅)× ε) ……(式3) ここで、C:上記式1から得たキャパシタンス d:コイル部とブリッジ部の距離(即ち、絶縁ペースト
の厚さである。) ε:誘電率(絶縁ペーストの誘電率)
の厚さである。) ε:誘電率(絶縁ペーストの誘電率)
【0015】第二の実施の形態を説明する。この第二の
実施の形態では、ブリッジ部の線幅を広めに印刷しIC
チップを実装した後で、インピーダンスアナライザ等で
測定し、その測定結果より、多すぎるキャパシタンスC
分をカットするためにレーザー加工機などでブリッジ部
を削って線幅を小さくするものである。これによってブ
リッジ部とコイル部との間に形成される浮遊容量を調節
し、共振周波数を所定の値(例えばリード・ライトユニ
ット側の共振周波数)に一致するように変更して同調を
図ったアンテナが形成できる。この手法はICチップの
キャパシタンスCchipにばらつきがある場合に有効であ
る。
実施の形態では、ブリッジ部の線幅を広めに印刷しIC
チップを実装した後で、インピーダンスアナライザ等で
測定し、その測定結果より、多すぎるキャパシタンスC
分をカットするためにレーザー加工機などでブリッジ部
を削って線幅を小さくするものである。これによってブ
リッジ部とコイル部との間に形成される浮遊容量を調節
し、共振周波数を所定の値(例えばリード・ライトユニ
ット側の共振周波数)に一致するように変更して同調を
図ったアンテナが形成できる。この手法はICチップの
キャパシタンスCchipにばらつきがある場合に有効であ
る。
【0016】第三の実施の形態を説明する。この実施の
形態では、例えば図3に示すアンテナ5の形状から図6
に示すようにアンテナ5の大きさが小さくなり、アンテ
ナ5の巻き数と線幅が変わることとなった場合に、コイ
ル部10とブリッジ部12(図6において仮想線で示
す)との交差面積が、アンテナ形状が大のときのアンテ
ナにおける交差面積とほぼ同じになるようにコイル部1
0におけるブリッジ部12が跨ぐ個所だけ、そのコイル
部10の線幅を変化させるものである。このようにアン
テナ全体の形状が変化しても、アンテナとしてのキャパ
シタンスCの変化を少なくすることが簡単であり、ブリ
ッジ部とコイル部との間に形成される浮遊容量を調節
し、共振周波数を所定の値(例えばリード・ライトユニ
ット側の共振周波数)に一致するように変更して同調を
図ったアンテナが形成できる。
形態では、例えば図3に示すアンテナ5の形状から図6
に示すようにアンテナ5の大きさが小さくなり、アンテ
ナ5の巻き数と線幅が変わることとなった場合に、コイ
ル部10とブリッジ部12(図6において仮想線で示
す)との交差面積が、アンテナ形状が大のときのアンテ
ナにおける交差面積とほぼ同じになるようにコイル部1
0におけるブリッジ部12が跨ぐ個所だけ、そのコイル
部10の線幅を変化させるものである。このようにアン
テナ全体の形状が変化しても、アンテナとしてのキャパ
シタンスCの変化を少なくすることが簡単であり、ブリ
ッジ部とコイル部との間に形成される浮遊容量を調節
し、共振周波数を所定の値(例えばリード・ライトユニ
ット側の共振周波数)に一致するように変更して同調を
図ったアンテナが形成できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、アンテナ
のブリッジ部やこのブリッジ部が跨ぐコイル部の線幅を
変えるという簡単な構成だけで、共振周波数を変えるこ
とができて、リード・ライトユニット側の共振周波数に
合うようにすることが容易となり、リード・ライトユニ
ットと非接触型データ送受信体との間の電力やデータ伝
送の向上が図れ、非接触型データ送受信体の基本的な特
性である通信距離を長くすることができるなどの効果を
奏するものである。
のブリッジ部やこのブリッジ部が跨ぐコイル部の線幅を
変えるという簡単な構成だけで、共振周波数を変えるこ
とができて、リード・ライトユニット側の共振周波数に
合うようにすることが容易となり、リード・ライトユニ
ットと非接触型データ送受信体との間の電力やデータ伝
送の向上が図れ、非接触型データ送受信体の基本的な特
性である通信距離を長くすることができるなどの効果を
奏するものである。
【図1】非接触型データ送受信体とリーダ・ライタユニ
ットとの間で電力供給とデータの受け渡しを概略的に示
す説明図である。
ットとの間で電力供給とデータの受け渡しを概略的に示
す説明図である。
【図2】非接触型データ送受信体のアンテナの等価回路
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図3】非接触型データ送受信体の基材上に配したアン
テナを示す説明図である。
テナを示す説明図である。
【図4】同じく基材上に配したアンテナをブリッジ部を
通る断面で示す説明図である。
通る断面で示す説明図である。
【図5】形状を小さくしたアンテナを示す説明図であ
る。
る。
【図6】ブリッジ部が跨ぐコイル部の線幅を小さくした
アンテナを示す説明図である。
アンテナを示す説明図である。
4…非接触型データ送受信体 5…アンテナ 10…コイル部 12…ブリッジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 1/38 G06K 19/00 K // H04B 5/02 H Fターム(参考) 2C005 MA40 MB10 NA08 5B035 AA00 BA01 BB09 CA08 CA11 CA23 5J046 AA03 AB11 PA07 5K012 AB03 AC06 AC08 AC10 AD00 AE13 BA02
Claims (1)
- 【請求項1】一部分にコイル部を跨ぐブリッジ部を有す
るコイルパターン状のアンテナとこのアンテナに実装し
たICチップとからなる非接触型データ送受信体の前記
アンテナを形成するにあたり、前記ブリッジ部とコイル
部との間に形成される浮遊容量を調節して共振周波数を
所定値に変更することを特徴とする非接触型データ送受
信体のアンテナ形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34077699A JP2001156526A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 非接触型データ送受信体のアンテナ形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34077699A JP2001156526A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 非接触型データ送受信体のアンテナ形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001156526A true JP2001156526A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18340200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34077699A Pending JP2001156526A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 非接触型データ送受信体のアンテナ形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001156526A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101609923A (zh) * | 2008-06-20 | 2009-12-23 | 上海中京电子标签集成技术有限公司 | 一种可以精确实现高频天线电性能的设计方法 |
US8136737B2 (en) | 2006-10-09 | 2012-03-20 | Nxp B.V. | System comprised of a chip and a substrate and method of assembling such a system |
US9633305B2 (en) | 2014-03-17 | 2017-04-25 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antenna device and wireless communication terminal |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34077699A patent/JP2001156526A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8136737B2 (en) | 2006-10-09 | 2012-03-20 | Nxp B.V. | System comprised of a chip and a substrate and method of assembling such a system |
CN101609923A (zh) * | 2008-06-20 | 2009-12-23 | 上海中京电子标签集成技术有限公司 | 一种可以精确实现高频天线电性能的设计方法 |
US9633305B2 (en) | 2014-03-17 | 2017-04-25 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antenna device and wireless communication terminal |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061002 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080708 |