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JP2001146054A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2001146054A
JP2001146054A JP33027799A JP33027799A JP2001146054A JP 2001146054 A JP2001146054 A JP 2001146054A JP 33027799 A JP33027799 A JP 33027799A JP 33027799 A JP33027799 A JP 33027799A JP 2001146054 A JP2001146054 A JP 2001146054A
Authority
JP
Japan
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pulse
multiplied
phase
recording
pulses
Prior art date
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Pending
Application number
JP33027799A
Other languages
English (en)
Inventor
Koei Uesugi
光榮 上杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP33027799A priority Critical patent/JP2001146054A/ja
Publication of JP2001146054A publication Critical patent/JP2001146054A/ja
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  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの位置と速度検出を行う低解像度
エンコーダを用い、より高解像度のプリント精度をキャ
リッジ速度変動によらず安価な構成で実現する。 【解決手段】 エンコーダ2は記録ヘッドを搭載するキ
ャリッジ101の往復方向の移動に応じパルスA,Bを
出力する。位置カウンタ5はこのパルスに基づきキャリ
ッジ101の移動位置を判別する。計測カウンタ6は、
このパルスのエッジの周期をパルスA,Bの位相関係に
応じて計測する。除算器7は位置カウンタ5の出力を設
定した制御精度に応じた定数で除算する。逓倍パルス発
生回路8は、除算して得た値から設定した制御精度に応
じた逓倍数の逓倍パルスを生成する。論理演算回路12
は、逓倍パルスと位置カウンタ5の出力を演算してエン
コーダ2の精度に応じた位置を算出し、算出結果に基づ
きキャリッジ101を移動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置に関し、特
に、被制御体( ヘッド・キャリッジ) の位置検出と速度
検出を行う低解像度のエンコーダを用いて、その解像度
よりも高解像度のプリント精度を実現する記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ヘッド・キャリッジの位置検出と速度検
出を行うエンコーダを備える記録装置において、要求さ
れる高解像度の記録装置を実現させるためには、プリン
ト解像度と同じ解像度のエンコーダを用い、エンコーダ
からの位置情報と速度情報からモータ駆動とプリント・
タイミングの制御を行なうのが一般的である。
【0003】しかしながらこの手法では、より高解像度
のプリント出力が要求される現代にあっては、より高精
度なエンコーダの要求につながる。高精度なエンコーダ
を実現するには、機械的にも光学的にもより高精度の技
術と加工が要求され、コスト・アップの大きな要因にな
る。
【0004】したがって、ロー・コストの記録装置を提
供するために、低解像度のエンコーダを用い、エンコー
ダの出力情報から被制御体であるキャリッジの移動速度
(時間)を計測し、この時間から目的とするプリント解
像度に相当する逓倍パルスを生成する方式が採用されて
いる。
【0005】また、従来の手法において、高解像度でか
つ高精度の逓倍パルスを得るためにエンコーダからの位
相が90度ずれた2相の信号出力の両エッジを検出し4
逓倍パルスを得るという、一般的に知られている手法で
は、エンコーダの特性上一つのエッジに対する他エッジ
のデューティ、または一つの相に対する他相のデューテ
ィ変化に対応して逓倍パルスを生成することができな
い。そこで、解決策として一つの相の片側エッジのみの
時間を計測し、その計測時間から目的とする逓倍パルス
を得る手法も提案されている。
【0006】しかしながら、提案の手法では一つの相の
片側エッジのみの計測時間を基にしているため、被制御
体であるキャリッジに速度変動があった場合、エンコー
ダの単位区間内にすべての逓倍パルスを発生できないと
いう不具合が発生する可能性がある。
【0007】すなわち、エンコーダの位置カウント値で
n番目の区間内でm逓倍のm個の逓倍パルスを発生する
には、第(n−1)区間の移動時間を計測し、これをm
で除算した逓倍パルスをm個、第n区間内で発生させる
わけであるが、外乱等の影響により第n区間内でキャリ
ッジの速度変動が発生した場合、次の第(n+1)区間
でのキャリッジ速度が第n区間での速度に対して遅い場
合にはm個の逓倍パルスを十分に発生させることが可能
であるが、第(n+1)区間の移動時間(速度)が第n
区間での移動時間に比べ速い場合には、第(n+1)区
間でm個の逓倍パルスを発生している間にエンコーダの
さらに次の第(n+2)区間の位置パルスが入力される
ことになる。
【0008】この場合、記録紙の横方向(主走査方向)
に対し、必要となる総数の逓倍パルス数を生成出来ない
ことになる。また、物理的な位置であるエンコーダの出
力パルスに同期した正規の位置にプリントが出来ないこ
とになる。すなわち、速度変動を起こしているときにプ
リントした行とその次にプリントする別の行で主走査方
向におけるプリント位置が異なることになり、著しくプ
リント品位を損なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した通り従来技術
では、ロー・コストで高解像度の記録装置を提供する目
的に対し、短時間にキャリッジの速度変動が発生した場
合にはその速度変動を十分に吸収することが困難な状況
にある。また、エンコーダの解像度に対し、より大きな
逓倍数で高解像度のキャリッジ位置制御を行なうために
は、速度変動は不利な要因である。
【0010】そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなさ
れたものであって、エンコーダの出力を時分割して短い
時間の速度変動に十分対応した精度の高い逓倍パルスを
発生することで、キャリッジ速度変動によらずキャリッ
ジ移動を高解像度で制御してエンコーダの解像度よりも
高解像度でプリント出力することのできる記録装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明は、記録ヘッドを搭載可能な被制御
体の移動に応じて2相パルスを出力するパルス出力手段
と、前記2相パルスから前記被制御体の位置を判別する
位置判別手段と、前記2相パルスの周期を計測する計測
手段と、前記計測手段が計測をするために計測単位の計
測パルスを発生する計測パルス発生手段と、前記計測手
段の出力値から指定の逓倍値を得る逓倍手段と、前記逓
倍手段による前記逓倍値から指定の逓倍数のパルス列を
生成する逓倍パルス発生手段と、前記逓倍パルスに応じ
て前記被制御体の移動を制御する制御手段とを備え、前
記パルス出力手段の解像度より高解像度で前記被制御体
の移動を制御して前記記録ヘッドによる記録を行なう記
録装置であって、前記計測手段により、前記2相パルス
それぞれのエッジの周期を計測し、前記逓倍パルス発生
手段により、当該計測した結果から前記被制御体の速度
変動に対して安定な前記逓倍パルスを発生することによ
り記録精度を向上させたことを特徴とする記録装置を提
供する。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の記録装置において、前記計測手段により、前記2相パ
ルスの一方の立ち上がりエッジの周期と、前記2相パル
スの一方の立ち下がりエッジの周期と、前記2相パルス
の他方の立ち上がりエッジの周期と、前記2相パルスの
他方の立ち下がりエッジの周期を計測し、前記逓倍パル
ス発生手段は、当該計測した結果の直近の結果から、前
記逓倍手段による前記指定の逓倍値nに対してn/4個
の前記逓倍パルスを発生することを特徴とする記録装置
を提供する。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の記録装置において、前記2相パルスの位相関係を検出
する位相検出手段を備え、前記位相関係が所定の条件を
満たさないときには、前記計測手段により、前記2相パ
ルスの一方の立ち上がりまたは立ち下がりエッジのいず
れかの周期と、前記2相パルスの他方の立ち上がりまた
は立ち下がりエッジのいずれかの周期を計測し、前記逓
倍パルス発生手段は、当該計測した結果の直近の結果か
ら、前記逓倍手段による前記指定の逓倍値nに対してn
/2個の前記逓倍パルスを発生することを特徴とする記
録装置を提供する。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の記録装置において、前記所定の条件を、前記2相パル
ス相互の位相差が90度より所定値以上大きいこととし
たことを特徴とする記録装置を提供する。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項3に記載
の記録装置において、前記所定の条件を、前記2相パル
スそれぞれのデューティ比が50%に対し所定値以上ず
れていることとしたことを特徴とする記録装置を提供す
る。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の記録装置において、前記逓倍パル
スをカウントし、前記記録精度に応じた記録範囲を設定
する手段を備えることを特徴とする記録装置を提供す
る。
【0017】また、請求項7の発明は、請求項1ないし
6のいずれかに記載の記録装置において、前記逓倍パル
ス発生手段からの前記逓倍パルスの出力タイミングを前
記被制御体の往方向または復方向で遅延設定し、前記被
制御体の前記往方向または復方向への移動において入力
画像信号に応じた画像の位置ずれを補正する手段を備え
ることを特徴とする記録装置を提供する。
【0018】また、請求項8の発明は、請求項1ないし
7のいずれかに記載の記録装置において、前記指定の逓
倍数の前記逓倍パルスを得るために、所定の定数を入力
する逓倍数設定手段を備えることを特徴とする記録装置
を提供する。
【0019】また、請求項9の発明は、請求項8に記載
の記録装置において、前記逓倍数設定手段はCPUであ
ることを特徴とする記録装置を提供する。
【0020】また、請求項10の発明は、請求項1ない
し9のいずれかに記載の記録装置において、前記記録ヘ
ッドにより、熱エネルギを利用して記録媒体にインクを
吐出することを特徴とする記録装置を提供する。
【0021】本発明の上記の計測手段は、たとえば2相
パルス信号A、Bそれぞれについて両エッジ間の時間を
計測するものであり、目的とする逓倍パルスは直近の計
測時間を基に生成する。
【0022】さらに指定の位置からの記録を可能にする
ため、逓倍パルスの解像度を持つ印刷開始位置レジスタ
と印刷終了位置レジスタを備えることもできる。
【0023】往復記録時の記録に関しては、計測時間と
記録のタイミングが異なるため、被制御体の移動方向を
検知または指定の移動方向に対し、タイミングを変更し
て逓倍パルスを発生することもできる。
【0024】しかしながら、パルス出力手段の2相の出
力は必ずしも90度の位相が保証されていない。また1
相毎のデューティについても50%が保証されていな
い。
【0025】このため、何らかの手段でパルス出力手段
の位相ずれが許容値を超えていると判断した場合は、パ
ルス出力手段出力A,Bについてエッジの立下がりまた
は立ち上がりの周期を測定する計測手段を備え、位置カ
ウントのn区間においてn/2区間はAの計測時間をm
逓倍した逓倍パルスをm/2個発生させ、残りのn/2
区間はBの計測時間をm逓倍した逓倍パルスをm/2個
発生させる構成とする。
【0026】
【作用】本発明によれば、パルス出力手段からの相信号
をカウントすることにより被制御体の位置を求め、被制
御体の移動速度に対してはパルス出力手段のデューティ
変化の無い片相の立上りまたは立ち下がりエッジ間の周
期を計測する。
【0027】ここで、パルス出力手段の各相の位相保
証が90度に対し充分満足していて、且つ各相のデュー
ティが50%に対し充分許容できるようであれば、パル
ス出力手段のA,B相に対し、各々のエッジ間を計測す
る4つのカウンタを持たせることにより速度変動に対し
従来技術の4倍の情報を持てることになる。
【0028】逓倍パルスの発生はこの4倍の情報により
発生することになるため、従来技術が一つの計測手段の
計測データによりm倍の逓倍パルスを発生していたのに
対し、パルス出力手段の単位区間を1/4に時分割しこ
の間隔でm倍の逓倍パルスをm/4個発生させることに
なる。
【0029】一方、パルス出力手段の位相ずれが上記
に対し許容できない場合には、パルス出力手段からの
A,B相出力に対し、立上りまたは立下がりのどちらか
一方のエッジ間を計測する2つのカウンタを持たせるこ
とにより速度変動に対し従来技術の2倍の情報を持てる
ことになる。
【0030】逓倍パルスの発生はこの2倍の情報により
発生することになるため、従来技術が一つの計測手段の
計測データによりm倍の逓倍パルスを発生していたのに
対し、パルス出力手段の単位区間を1/2に時分割しこ
の間隔でm倍の逓倍パルスをm/2個発生させることに
なる。
【0031】,のいずれの場合でも、本実施の形態
によれば、従来技術に比べ短い時間間隔の速度変動に対
し充分速度変動を吸収することができ、短い時間の速度
変動に十分対応した精度の高い逓倍パルスを発生する。
したがって、被制御体速度変動によらず被制御体移動を
高解像度で制御してパルス出力手段の解像度よりも高解
像度で記録出力することができる。また、次のパルス出
力手段の出力パルスに対するマージンも従来より増大す
ることになり、より精度の高い記録制御が可能になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】図1は本発明を適用可能なインクジェット
記録装置の一例の外観斜視図であり、同図において、被
制御体であるキャリッジ101はカートリッジ・ガイド
103を備えており、ガイド軸104および105に案
内されてその軸方向(主走査方向)に移動可能である。
ここでは、キャリッジ101の駆動機構は図示しない。
キャリッジ101は記録ヘッド102を搭載している。
この記録ヘッド102としては、ヒータ等の電気熱変換
素子を備え、熱エネルギを利用して記録媒体にインクを
吐出する記録素子を入力画像信号に応じて駆動するも
の、いわゆるインクジェット・ヘッドで構成したものを
用いることができる。また、キャリッジ101は、記録
ヘッド102を着脱自在に搭載可能な構成でもよい。
【0034】109はキャリッジ101の移動方向と同
方向に延在するスリットであり、最終的に目的とするプ
リント解像度に比べ低解像度に設定されている。このス
リット109を挟むように配置した発光部と受光部を備
えた光学式のエンコーダ・ユニット(図示せず)が、キ
ャリッジ101の図中下側に設けられている。このエン
コーダ・ユニットからは、スリット109を通過した発
光部からの光に応じて受光部(光電気変換部)により生
成した2相のパルス信号が出力される。このパルス信号
はキャリッジ101の往復方向への移動に応じて出力さ
れ、各相の位相が互いに90度ずれている。
【0035】記録用紙106は、給紙ローラ107によ
って軸方向に対しほぼ垂直方向に本体装置内に送り込ま
れ、そして紙送りローラ108,ピンチ・ローラ(図示
せず)、紙押さえ板(図示せず)によって挟持されつ
つ、記録ヘッド102に対して図中前方へと送られてプ
リントされる。C(シアン),M(マゼンタ),Y(イ
エロー)の3色のインクを貯蔵したカラー・カートリッ
ジ110と、ブラックのインクを貯蔵したブラック・カ
ートリッジ111は、それぞれ別々にカートリッジ・ガ
イド103に挿入されて記録ヘッド102と連通接続さ
れている。
【0036】上記構成のインクジェット記録装置に本発
明を適用した、以下に述べる二つの実施の形態は、エン
コーダの解像度に対し8倍の解像度でのプリント出力を
実現する記録パルスを出力する例を示している。
【0037】(第1の実施の形態)図2は本発明の第1
の実施の形態のインクジェット記録装置の構成を示すブ
ロック図である。図3は本発明の第1の実施の形態のイ
ンクジェット記録装置の要部のブロック図である。図2
および図3において、図1中と同一の構成要素には同一
符号を付し、その説明を省略する。
【0038】一般に、エンコーダの2相出力は必ずしも
位相差90度を保証されていないし、また1相毎のデュ
ーティも50%を保証されてはいない。しかし、エンコ
ーダの各相の位相保証が90度に対し充分満足してい
て、且つ各相のデューティが50%に対し充分許容でき
ていることが検出出来た場合には、両図に示す構成を有
効に用いることができる。
【0039】図2において、被制御体であるキャリッジ
101は記録素子(図示せず)を備え、図中、水平方向
に移動することが出来る。スリット109はキャリッジ
101と同様に水平方向に配設され、目的とする解像度
に比べて低解像度となるように開口群が構成されてい
る。光学式のエンコーダ・ユニット3はスリット109
を跨いで配設され、これにより、スリット109の開口
部から90度位相がずれた2相のパルス信号A,Bを出
力することができる。信号A,Bは、ここでは上記位相
条件を満足するものとする。
【0040】計測パルス発生器3はこの信号A,Bより
も短い周期の最適な計測パルスを発生し、計測カウンタ
6に入力する。信号判別回路4はエンコーダ・ユニット
2が提供する90度位相差がある2相信号に基づいてパ
ルスを発生し、これにより、キャリッジ101の移動方
向と移動量を判別することができる。位置カウンタ5は
アップダウン・カウンタで構成され、信号判別回路4が
提供する移動パルスと移動方向信号からキャリッジ10
1の位置をリアルタイムでカウントすることができる。
【0041】計測カウンタ6は、4つの計測カウンタ6
1〜64で構成されるカウンタ群であり、エンコーダ・
ユニット2の出力のいずれか1相だけのパルス(パルス
信号AまたはBのいずれか一方)を基に、その立上りエ
ッジと次のサイクルの立上りエッジの間の時間を計測パ
ルスによりカウントする。
【0042】このように、エンコーダ・ユニット2の
A,B両相出力に対し、各々のエッジ間を計測する4つ
のカウンタ61〜64を持たせることにより、速度変動
に対し従来の4倍の情報を持つことができる。
【0043】ここで、図4は本発明の第1の実施の形態
のタイミング・チャートであり、(a)はエンコーダ・
ユニット2のA相出力、(b)はエンコーダ・ユニット
2のB相出力であり、それぞれ周期Nとする。
【0044】同チャートに示すように、計測カウンタ6
1はエンコーダ・ユニット2のA相の立上りエッジ間時
間A1を図4(c)の通り計測する。計測カウンタ62
は、エンコーダ・ユニット2のB相の立上りエッジ間時
間B1を図4(d)の通り計測する。計測カウンタ63
は、エンコーダ・ユニット2のA相の立ち下がりエッジ
間時間A2を図4(e)の通り計測する。また計測カウ
ンタ64は、エンコーダ・ユニット2のB相の立上りエ
ッジ間時間B2を図4(f)の通り計測する。
【0045】そして、上記の通りに計測した4倍の情報
により8逓倍時の逓倍パルス(図4(g))を発生する
ことになる。図4(g)において、P61は計測カウンタ
61の計測値を基にした逓倍パルス(記録パルス)、P
62は計測カウンタ62の計測値を基にした逓倍パルス、
63は計測カウンタ63の計測値を基にした逓倍パル
ス、P64は計測カウンタ64の計測値を基にした逓倍パ
ルスである。
【0046】従来は一つの計測カウンタの計測データに
よりm=8倍の逓倍パルスを発生していたのに対し、本
実施の形態では上記の通りにエンコーダ・ユニット2の
単位区間を従来の1/4に時分割し、この間隔でm=8
倍の逓倍パルスP61,P62,P63,P64をそれぞれm=
8/4個発生させることで検出位置精度を向上すること
ができる。
【0047】なお計測カウンタ6は、キャリッジ101
の移動に対しエンコーダ・ユニット2出力で一周期分遅
れたデータを出力する。計測カウンタ6は、エンコーダ
・ユニット2からのパルスの立上りエッジのタイミング
で求めたデータを次段に渡すとデータをクリアし、クリ
アとともに次の計測カウントをスタートさせる。
【0048】上記した一連の動作は、本回路の制御の基
準となるシステム・クロックを基に行われる。上記動作
により計測して得た時間の計測データは、信号判別回路
4が各相の両エッジの発生を検出すると次段のブロック
に渡される構成となっている。
【0049】逓倍データ・ラッチ&除算器7は、計測カ
ウンタ6が提供するデータを除算するもので、指定の逓
倍数に応じてエンコーダ周期を分割し分割データを計算
する。本実施の形態における逓倍データ・ラッチ&除算
器7は、データをシフトさせて2の乗数単位で除算する
回路構成とされている。
【0050】この除算ブロックにおいても、信号判別回
路4が各相の両エッジの発生を検出すると除算する元デ
ータを更新し、さらに、除算した逓倍パルス時間(分割
データ)を次段のブロックへ渡すようになっている。
【0051】逓倍データ・ラッチ&除算器7について具
体的に説明する。逓倍データ・ラッチ&除算器7は、指
定の逓倍数が2逓倍であれば計測カウンタ6からの計測
データ列(Q0,Q1,Q2,…Qn)を入力して2逓
倍のデータ列(Q1,Q2,Q3,…Qn)を選択出力
するセレクタとして構成し、CPU1によって選択を制
御することができる。8逓倍を指定された場合は当然、
(Q3,Q4,Q5,…Qn)といった8逓倍のデータ
列が選択され、次段に出力される。
【0052】これらのタイミングは図4に示したような
タイミングで処理される。
【0053】逓倍パルス発生器8は、逓倍データ・ラッ
チ&除算器7により得られた指定の逓倍数に応じたデー
タを基に、CPU16により設定した制御精度の指定の
逓倍数の逓倍パルスを発生する。逓倍パルス発生器8
は、計測カウンタ6の計測パルス(カウント・データ)
を用いて逓倍パルスを発生させる。
【0054】キャリッジ101内の記録ヘッド102の
記録素子は、この逓倍パルスを基に駆動されてプリント
動作を行う。このとき、逓倍パルスの発生可否はCPU
1により制御することができる。また、指定範囲でプリ
ント動作を行なうために、プリント開始位置を予め設定
することの出来る開始位置レジスタ10と、プリント終
了位置を予め設定することの出来る終了位置レジスタ1
1が備えられる。論理積演算回路12は、CPU1の設
定と開始位置レジスタ10および終了位置レジスタ11
の各設定値の総合的な論理積演算を行ない、この演算結
果から逓倍パルスを出力して各々所定位置でプリント動
作を開始し終了する。
【0055】また、この逓倍パルスは、往復プリント・
タイミング回路15によりプリント・タイミングを調整
された上で記録素子に送出される。つまり、往復プリン
ト・タイミング回路15はプログラム可能に構成されて
おり、往復プリント時の精度向上のために正方向プリン
トと逆方向プリントで最適なプリント・タイミングとな
るように、予め算出された値に逓倍パルスを調整する。
【0056】逓倍パルス・カウンタ9は、逓倍パルス発
生器8による逓倍パルスをカウントする。位置カウンタ
5の情報と逓倍パルス・カウンタ9の情報により、目的
とする解像度の位置カウントを得ることが出来る。
【0057】サーボ回路13は、キャリッジ101をキ
ャリッジ・モータ14で駆動してサーボ制御するもの
で、CPU1が計測カウンタ6の計測値からキャリッジ
101の移動速度情報を受け取り、位置カウンタ5のカ
ウント値からキャリッジ101の位置情報を受け取り、
両情報を基にサーボ制御が行われる。
【0058】実際にプリントを行なって目的の解像度で
指定の範囲にプリントさせるためには、開始位置レジス
タ10にプリント開始位置情報を設定しておき、終了位
置レジスタ11にプリント終了位置情報を設定してお
く。そして、CPU1よりキャリッジ・モータ14の動
作開始を指示してキャリッジ101の移動をスタートさ
せ、目的の定速領域に達した時点でCPU1より逓倍パ
ルスの発生可を設定してプリント出力する。
【0059】往復プリント用の設定としては、プリント
開始前に往復プリント・タイミング回路15に、正方向
プリントか逆方向プリントかにより逓倍パルスのプリン
ト・タイミングとしてそれぞれの値を設定しておく。
【0060】プリント実行の間、キャリッジ101の移
動にしたがって位置カウンタ5はリアルタイムでカウン
タ値を更新し、逓倍パルス発生器8は目的の解像度の逓
倍パルスを発生し続ける。そして、論理積演算回路12
が開始位置レジスタ10、終了位置レジスタ11の設定
値から指定のプリント領域にキャリッジ101が達した
ことを検出すると、往復プリント・タイミング回路15
を通じて逓倍パルス発生器8からの逓倍パルスをキャリ
ッジ101の記録素子に送出する。これにより、指定の
プリント領域において目的のプリント解像度を達成する
キャリッジ位置制御を実現することができる。
【0061】上述した通り本実施の形態によれば、従来
技術に比べ短い時間間隔の速度変動に対し充分速度変動
を吸収することができ、短い時間の速度変動に十分対応
した精度の高い逓倍パルスを発生する。したがって、キ
ャリッジ速度変動によらずキャリッジ移動を高解像度で
制御してエンコーダの解像度よりも高解像度でプリント
出力することができる。また、次のエンコーダの出力パ
ルスに対するマージンも従来より増大することになり、
より精度の高いプリント制御が可能になる。
【0062】(第2の実施の形態)図5は本発明の第2
の実施の形態のインクジェット記録装置の構成を示すブ
ロック図である。同図の構成は、第1の実施の形態にお
ける計測カウンタ6を別の計測カウンタ16に換えたも
のであり、エンコーダ・ユニット2の2相出力間の位相
ずれと各相毎のデューティが上記に対し許容できない場
合、すなわち、位相差90度およびデューテも50%が
保証されてはいない場合に有効に用いることができる。
図3に相当する要部ブロック図はここでは割愛する。
【0063】図5において、被制御体であるキャリッジ
101は記録素子(図示せず)を備え、図中、水平方向
に移動することが出来る。スリット109はキャリッジ
101と同様に水平方向に配設され、目的とする解像度
に比べて低解像度となるように開口群が構成されてい
る。光学式のエンコーダ・ユニット2はスリット109
を跨いで配設され、これにより、スリット109の開口
部から90度位相がずれた2相のパルス信号A,Bを出
力することができる。信号A,Bは、ここでは上記位相
条件を許容していないものとする。
【0064】計測パルス発生器3はこの信号A,Bより
も短い周期の最適な計測パルスを発生し、計測カウンタ
6に入力する。信号判別回路4はエンコーダ・ユニット
2が提供する90度位相差がある2相信号に基づいてパ
ルスを発生し、これにより、キャリッジ101の移動方
向と移動量を判別することができる。位置カウンタ5は
アップダウン・カウンタで構成され、信号判別回路4が
提供する移動パルスと移動方向信号からキャリッジ10
1の位置をリアルタイムでカウントすることができる。
【0065】計測カウンタ16は、2つの計測カウンタ
65〜66で構成されるカウンタ群であり、エンコーダ
・ユニット2の出力のいずれか1相だけのパルス(パル
ス信号AまたはBのいずれか一方)を基に、その立上り
エッジと次のサイクルの立上りエッジの間の時間を計測
パルスによりカウントする。
【0066】このように、エンコーダ・ユニット2の
A,B両相出力に対し、立上りまたは立下がりのどちら
か一方のエッジ間を計測する2つのカウンタ65,66
を持たせることにより、速度変動に対し従来の2倍の情
報を持つことができる。
【0067】ここで、図6は本発明の第2の実施の形態
のタイミング・チャートであり、(a)はエンコーダ・
ユニット2のA相出力、(b)はエンコーダ・ユニット
2のB相出力であり、それぞれ周期Nとする。
【0068】同チャートに示すように、計測カウンタ6
5はエンコーダ・ユニット2のA相の立上りエッジ間時
間A1を図6(c)の通り計測する。計測カウンタ66
は、エンコーダ・ユニット2のB相の立上りエッジ間時
間B1を図6(d)の通り計測する。両カウンタ65,
66により、各相の立ち下がりエッジ間時間A2,B2
を計測しても良い(図6(e),(f))。
【0069】そして、上記の通りに計測した2倍の情報
により8逓倍時の逓倍パルス(図6(g))を発生する
ことになる。図6(g)において、P65は計測カウンタ
65の計測値を基にした逓倍パルス(記録パルス)、P
66は計測カウンタ66の計測値を基にした逓倍パルスで
ある。
【0070】従来は一つの計測カウンタの計測データに
よりm倍の逓倍パルスを発生していたのに対し、本実施
の形態ではエンコーダ・ユニット2の単位区間を1/2
に時分割し、この1/2区間はA相の計測時間をm逓倍
した逓倍パルスP65をm=8/2個発生させ、残りの1
/2区間はB相の計測時間をm逓倍した逓倍パルスP66
をm=8/2個発生させることで、検出位置精度を向上
することができる。
【0071】なお計測カウンタ16は、キャリッジ10
1の移動に対しエンコーダ・ユニット2出力で一周期分
遅れたデータを出力する。計測カウンタ16は、エンコ
ーダ・ユニット2からのパルスの立上りエッジのタイミ
ングで求めたデータを次段に渡すとデータをクリアし、
クリアとともに次の計測カウントをスタートさせる。
【0072】上記した一連の動作は、本回路の制御の基
準となるシステム・クロックを基に行われる。上記動作
により計測して得た時間の計測データは、信号判別回路
4が各相の両エッジの発生を検出すると次段のブロック
に渡される構成となっている。
【0073】逓倍データ・ラッチ&除算器7は、計測カ
ウンタ16が提供するデータを除算するもので、指定の
逓倍数に応じてエンコーダ周期を分割し分割データを計
算する。本実施の形態における逓倍データ・ラッチ&除
算器7は、データをシフトさせて2の乗数単位で除算す
る回路構成とされている。
【0074】この除算ブロックにおいても、信号判別回
路4が各相の両エッジの発生を検出すると除算する元デ
ータを更新し、さらに、除算した逓倍パルス時間(分割
データ)を次段のブロックへ渡すようになっている。
【0075】逓倍データ・ラッチ&除算器7について具
体的に説明する。逓倍データ・ラッチ&除算器7は、指
定の逓倍数が2逓倍であれば計測カウンタ16からの計
測データ列(Q0,Q1,Q2,…Qn)を入力して2
逓倍のデータ列(Q1,Q2,Q3,…Qn)を選択出
力するセレクタとして構成し、CPU1によって選択を
制御することができる。8逓倍を指定された場合は当
然、(Q3,Q4,Q5,…Qn)といった8逓倍のデ
ータ列が選択され、次段に出力される。
【0076】これらのタイミングは図6に示したような
タイミングで処理される。
【0077】逓倍パルス発生器8は、逓倍データ・ラッ
チ&除算器7により得られた指定の逓倍数に応じたデー
タを基に、CPU16により設定した制御精度の指定の
逓倍数の逓倍パルスを発生する。逓倍パルス発生器8
は、計測カウンタ6の計測パルス(カウント・データ)
を用いて逓倍パルスを発生させる。
【0078】キャリッジ101内の記録ヘッド102の
記録素子は、この逓倍パルスを基に駆動されてプリント
動作を行う。このとき、逓倍パルスの発生可否はCPU
1により制御することができる。また、指定範囲でプリ
ント動作を行なうために、プリント開始位置を予め設定
することの出来る開始位置レジスタ10と、プリント終
了位置を予め設定することの出来る終了位置レジスタ1
1が備えられる。論理積演算回路12は、CPU1の設
定と開始位置レジスタ10および終了位置レジスタ11
の各設定値の総合的な論理積演算を行ない、この演算結
果から逓倍パルスを出力して各々所定位置でプリント動
作を開始し終了する。
【0079】また、この逓倍パルスは、往復プリント・
タイミング回路15によりプリント・タイミングを調整
された上で記録素子に送出される。つまり、往復プリン
ト・タイミング回路15はプログラム可能に構成されて
おり、往復プリント時の精度向上のために正方向プリン
トと逆方向プリントで最適なプリント・タイミングとな
るように、予め算出された値に逓倍パルスを調整する。
【0080】逓倍パルス・カウンタ9は、逓倍パルス発
生器8による逓倍パルスをカウントする。位置カウンタ
5の情報と逓倍パルス・カウンタ9の情報により、目的
とする解像度の位置カウントを得ることが出来る。
【0081】サーボ回路13は、キャリッジ101をキ
ャリッジ・モータ14で駆動してサーボ制御するもの
で、CPU1が計測カウンタ6の計測値からキャリッジ
101の移動速度情報を受け取り、位置カウンタ5のカ
ウント値からキャリッジ101の位置情報を受け取り、
両情報を基にサーボ制御が行われる。
【0082】実際にプリントを行なって目的の解像度で
指定の範囲にプリントさせるためには、開始位置レジス
タ10にプリント開始位置情報を設定しておき、終了位
置レジスタ11にプリント終了位置情報を設定してお
く。そして、CPU1よりキャリッジ・モータ14の動
作開始を指示してキャリッジ101の移動をスタートさ
せ、目的の定速領域に達した時点でCPU1より逓倍パ
ルスの発生可を設定してプリント出力する。
【0083】往復プリント用の設定としては、プリント
開始前に往復プリント・タイミング回路15に、正方向
プリントか逆方向プリントかにより逓倍パルスのプリン
ト・タイミングとしてそれぞれの値を設定しておく。
【0084】プリント実行の間、キャリッジ101の移
動にしたがって位置カウンタ5はリアルタイムでカウン
タ値を更新し、逓倍パルス発生器8は目的の解像度の逓
倍パルスを発生し続ける。そして、論理積演算回路12
が開始位置レジスタ10、終了位置レジスタ11の設定
値から指定のプリント領域にキャリッジ101が達した
ことを検出すると、往復プリント・タイミング回路15
を通じて逓倍パルス発生器8からの逓倍パルスをキャリ
ッジ101の記録素子に送出する。これにより、指定の
プリント領域において目的のプリント解像度を達成する
キャリッジ位置制御を実現することができる。
【0085】上述した通り本実施の形態によっても、キ
ャリッジ速度変動によらずキャリッジ移動を高解像度で
制御してエンコーダの解像度よりも高解像度でプリント
出力することができ、より精度の高いプリント制御が可
能になる。
【0086】なお、本発明インクジェット記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、イメージ・リーダ等と
組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファク
シミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る記録
装置によれば、目的とする解像度より低解像度のパルス
出力手段(エンコーダ)を用い、より高解像度の記録制
御を低コストで、さらに比較的簡易な回路で実現するこ
とができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なインクジェット記録装置の
一例の外観斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のインクジェット記
録装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のインクジェット記
録装置の要部のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のタイミング・チャ
ートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態のインクジェット記
録装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のタイミング・チャ
ートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 エンコーダ・ユニット 3 計測パルス発生器 4 信号判別回路 5 位置カウンタ 6,16 計測カウンタ 7 逓倍データ・ラッチ&除算器 8 逓倍パルス発生器 9 逓倍パルス・カウンタ 10 開始位置レジスタ 11 終了位置レジスタ 12 論理積演算回路 13 サーボ回路 14 キャリッジ・モータ 15 往復プリント・タイミング回路 101 キャリッジ(被制御体) 102 記録ヘッド 109 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C480 CA01 CA31 CA33 CA47 CB34 CB42 EB03 EC03 EC04 EC14 2F077 AA25 AA33 CC02 TT47 TT52 TT79 5H303 AA28 BB01 BB06 BB11 CC01 DD01 DD25 EE03 EE07 FF10 GG27 HH05 HH07 JJ02 LL09 MM05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを搭載可能な被制御体の移動
    に応じて2相パルスを出力するパルス出力手段と、 前記2相パルスから前記被制御体の位置を判別する位置
    判別手段と、 前記2相パルスの周期を計測する計測手段と、 前記計測手段が計測をするために計測単位の計測パルス
    を発生する計測パルス発生手段と、 前記計測手段の出力値から指定の逓倍値を得る逓倍手段
    と、 前記逓倍手段による前記逓倍値から指定の逓倍数のパル
    ス列を生成する逓倍パルス発生手段と、 前記逓倍パルスに応じて前記被制御体の移動を制御する
    制御手段と を備え、前記パルス出力手段の解像度より高解像度で前
    記被制御体の移動を制御して前記記録ヘッドによる記録
    を行なう記録装置であって、 前記計測手段により、前記2相パルスそれぞれのエッジ
    の周期を計測し、 前記逓倍パルス発生手段により、当該計測した結果から
    前記被制御体の速度変動に対して安定な前記逓倍パルス
    を発生することにより記録精度を向上させたことを特徴
    とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録装置において、 前記計測手段により、前記2相パルスの一方の立ち上が
    りエッジの周期と、前記2相パルスの一方の立ち下がり
    エッジの周期と、前記2相パルスの他方の立ち上がりエ
    ッジの周期と、前記2相パルスの他方の立ち下がりエッ
    ジの周期を計測し、 前記逓倍パルス発生手段は、当該計測した結果の直近の
    結果から、前記逓倍手段による前記指定の逓倍値nに対
    してn/4個の前記逓倍パルスを発生することを特徴と
    する記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の記録装置において、 前記2相パルスの位相関係を検出する位相検出手段を備
    え、 前記位相関係が所定の条件を満たさないときには、 前記計測手段により、前記2相パルスの一方の立ち上が
    りまたは立ち下がりエッジのいずれかの周期と、前記2
    相パルスの他方の立ち上がりまたは立ち下がりエッジの
    いずれかの周期を計測し、 前記逓倍パルス発生手段は、当該計測した結果の直近の
    結果から、前記逓倍手段による前記指定の逓倍値nに対
    してn/2個の前記逓倍パルスを発生することを特徴と
    する記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の記録装置において、 前記所定の条件を、前記2相パルス相互の位相差が90
    度より所定値以上大きいこととしたことを特徴とする記
    録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の記録装置において、 前記所定の条件を、前記2相パルスそれぞれのデューテ
    ィ比が50%に対し所定値以上ずれていることとしたこ
    とを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の記
    録装置において、 前記逓倍パルスをカウントし、前記記録精度に応じた記
    録範囲を設定する手段を備えることを特徴とする記録装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の記
    録装置において、 前記逓倍パルス発生手段からの前記逓倍パルスの出力タ
    イミングを前記被制御体の往方向または復方向で遅延設
    定し、前記被制御体の前記往方向または復方向への移動
    において入力画像信号に応じた画像の位置ずれを補正す
    る手段を備えることを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の記
    録装置において、 前記指定の逓倍数の前記逓倍パルスを得るために、所定
    の定数を入力する逓倍数設定手段を備えることを特徴と
    する記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の記録装置において、 前記逓倍数設定手段はCPUであることを特徴とする記
    録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    記録装置において、前記記録ヘッドにより、熱エネルギ
    を利用して記録媒体にインクを吐出することを特徴とす
    る記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7320511B2 (en) 2003-12-17 2008-01-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus and high-resolution printing method in a horizontal direction
JP2008092012A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Seiko Epson Corp プロジェクタおよび補正方法
JP2015074149A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ、及び、吐出制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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