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JP2001145075A - 限定受信システム - Google Patents

限定受信システム

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Publication number
JP2001145075A
JP2001145075A JP32037799A JP32037799A JP2001145075A JP 2001145075 A JP2001145075 A JP 2001145075A JP 32037799 A JP32037799 A JP 32037799A JP 32037799 A JP32037799 A JP 32037799A JP 2001145075 A JP2001145075 A JP 2001145075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emm
terminal
catv
conditional access
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32037799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasufumi Naito
康文 内藤
Teruhide Kita
輝秀 北
Atsunori Sakurai
厚典 櫻井
Minehisa Nagata
峰久 永田
Yoshihisa Goto
吉久 後藤
Akihisa Sugimoto
明久 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP32037799A priority Critical patent/JP2001145075A/ja
Publication of JP2001145075A publication Critical patent/JP2001145075A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パススルー方式のCATV局で、CATV端
末を管理することを可能にした限定受信システムを提供
する。 【解決手段】 放送センタ101とCATV局105とを伝送
線108で接続し、CATV局は、管理しているCATV
端末107に関する個別情報を生成・管理し、伝送路で放
送センタに送信する。放送センタでは、この個別情報を
もとにCATV端末の契約情報を含むEMMを生成す
る。CATV端末は、自己宛のEMMを復号化してそこ
に含まれる契約情報を保持し、受信したECMに含まれ
るアクセス判定領域とこの契約情報とに基づいて、コン
テンツへのアクセス制御を行う。この限定受信システム
では、パススルー方式を採るCATV局が、センタ装置
の限定受信機能を利用して、管轄するCATV端末を管
理し、端末装置の視聴制限を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送シス
テムのセンタ装置から送出されるスクランブルされた映
像、音声またはデータなどのコンテンツを、CATV局
などの中継装置を介して端末装置に伝送する限定受信シ
ステムに関し、特に、パススルー方式の中継装置で端末
装置の視聴制御を行うことを可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CATV局が放送センタなどから
送出されるスクランブルされたストリームをCATV端
末装置に再送信する方式として、パススルー方式と再多
重方式との2つが知られている。パススルー方式では、
CATV局でコンテンツのデスクランブル、再スクラン
ブルを行わずに、番組配列情報の一部を変更するのみで
ストリームを再送信する。この方式では、限定受信の管
理は、すべて放送センタで行われる。一方、再多重方式
では、CATV局が、受信したストリームを一旦デスク
ランブルした後、独自の限定受信情報を付加すると同時
に、コンテンツを再スクランブルしてCATV端末装置
に送出する。
【0003】図15は、従来のパススルー方式のシステ
ム構成の要部を示している。放送センタ1501とCATV
局1509とは、衛星1508を利用した衛星回線で接続され、
CATV局1509と端末装置1515とはCATV回線で接続
されている。
【0004】放送センタ1501は、映像や音声などのコン
テンツを送出するコンテンツサーバ1502と、コンテンツ
を識別するための識別子(PID)やスクランブル鍵
(Ks)をスクランブラ1505に送出し、暗号化した共通
情報(ECM)や個別情報(EMM)を多重部1503に送
出する限定受信制御部1504と、ECMやEMMとコンテ
ンツとを1つのストリームに多重化する多重部1503と、
ストリームの中の指定されたPIDを持つコンテンツを
Ksでスクランブルするスクランブラ1505と、ストリー
ムを変調処理し、送信アンテナ1507を介して衛星回線へ
送出する送信部1506とを備えている。
【0005】また、CATV局1509は、受信アンテナ15
10を介して衛星回線からストリームを受信し、復調処理
する受信部1511と、番組配列情報(PSI)の一部を衛
星伝送用途からケーブル伝送用途に変換するPSI変換
部1512と、信号をCATVで規定されたQAM方式に変
調するQAM変調器1513と、変調されたストリームをC
ATVの伝送周波数に変換してCATV網へ送出する周
波数変換部1514とを備えている。
【0006】このシステムの放送センタ1501では、コン
テンツサーバ1502が多重部1503へ映像や音声などを含む
コンテンツを送信する。
【0007】限定受信制御部1504は、コンテンツに対す
る視聴許可を判定するための判定領域とコンテンツをス
クランブルしたKsとを持つECMをワーク鍵(Kw)
で暗号化して多重部1503へ送信し、また、各端末装置15
15に対するコンテンツの視聴許可を与える契約情報領域
とECMを暗号化したKwとを持つEMMを、各端末装
置1515に固有のマスタ鍵(Kmi)で暗号化して多重部
1503へ送信する。さらに、限定受信制御部1504は、スク
ランブラ1505に対してスクランブルを行うコンテンツを
識別するためのPIDとKsとを送信する。
【0008】多重部1503は、受信したコンテンツとEC
M及びEMMを1つのストリームとして多重し、スクラ
ンブラ1505へ送信し、スクランブラ1505は受信したスト
リームのうち、限定受信制御部1504により指定されたP
IDを持つコンテンツに対してスクランブルを行い、送
信部1506へ送信する。送信部1506は、ストリームを衛星
回線に応じた変調などの送信処理を行い、送信アンテナ
1507を介して衛星回線へ送出する。
【0009】一方、CATV局1509では、受信部1511が
受信アンテナ1510を介して衛星回線からストリームを受
信し、復調などの受信処理を行いPSI変換部1512へ送
信する。PSI変換部1512は、PSIの一部であり、変
調周波数などの伝送路情報とコンテンツとを関連付ける
情報を伝送するためのネットワーク管理テーブル(NI
T)を、衛星伝送用途からケーブル伝送用途に変換して
QAM変調器1513へ送信し、QAM変調器1513はCAT
Vで規定されたQAM方式に変調して周波数変換部1514
へ送信し、周波数変換部1514は、ストリームをCATV
の伝送周波数に変換してCATV網へ送出する。
【0010】端末装置1515は、CATV網からストリー
ムを受信し、自分宛のEMMを復号して、契約情報及び
Kwを保持し、スクランブルされたコンテンツを視聴す
る場合には、まず、該コンテンツに付随するECMを受
信してKwで復号し、ECM内の判定領域と契約情報と
を比較して視聴許可の有無を調べる。“視聴許可が有
り”と判定されれば、ECM内のKsを用いて該コンテ
ンツをデスクランブルすることができ、視聴可能とな
る。
【0011】以上のように、パススルー方式では、CA
TV局1509は単にストリームをCATV網に適した変調
方式などに変換するのみであり、ECMやEMMを復号
する必要もなく、ストリームの内容には関与せずに中継
することができる。この方式では、センタ装置を小規模
・低コストで実現することが出来るが、各端末装置1515
の限定受信に基づく視聴管理は全て放送センタ1501が行
う。
【0012】また、図16は、CATV局で独自の限定
受信情報を追加する再多重方式の中継装置としてのCA
TV局の要部を示す図である。
【0013】放送センタ1601やCATV端末1617の構
成、及び放送センタ1601とCATV局1609とが衛星1608
を利用した衛星回線で接続され、CATV局1609と端末
装置1617とがCATV網で接続されている点はパススル
ー方式と同様である。
【0014】CATV局1609は、受信アンテナ1610を介
して衛星回線からストリームを受信し、スクランブル復
号を含む復調などの受信処理を行う受信部1610、1611−
1〜1611−3と、PIDやKsをスクランブラ1614に送
出し、ECMやEMMを多重部1612に送出する限定受信
制御部1613と、各受信部からの出力とCATV伝送のた
めの番組配列情報(NITなど)とECM及びEMMと
を多重する多重部1612と、ストリームの中の指定された
PIDを持つコンテンツをKsでスクランブルするスク
ランブラ1614と、信号をCATVで規定されたQAM方
式に変調するQAM変調器1615と、変調されたストリー
ムをCATVの伝送周波数に変換してCATV網へ送出
する周波数変換部1616とを備えている。
【0015】このシステムの放送センタ1601は、パスス
ルー方式と全く同じ動作を行う。
【0016】CATV局1609では、受信部1610、1611−
1〜1611−3が受信アンテナ1610を介して衛星回線から
ストリームを受信し、スクランブル復号を含む復調など
の受信処理を行い、トランスポートストリーム形式のコ
ンテンツを多重部1612へ送信する。多重部1612は、複数
のトランスポートストリームを1つの伝送路に多重する
と同時に、CATV伝送のための番組配列情報(NIT
など)、及び限定受信制御部1613より送出されたECM
及びEMMを多重し、スクランブラ1614へ送出する。
【0017】スクランブラ1614は、限定受信制御部1613
より送出されるKsにより、同様に限定受信制御部1613
より送出されるPIDを持つコンテンツに対してスクラ
ンブルを行い、QAM変調器1615へ送信し、QAM変調
器1615はCATVで規定されているQAM方式に変調し
て周波数変換部1616へ送信し、周波数変換部1616はスト
リームをCATVの伝送周波数に変換してCATV網へ
送出する。
【0018】以上のように、再多重方式では、CATV
局独自の限定受信を付加することが出来る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパスス
ルー方式では、放送センタでの限定受信方式をCATV
端末でそのまま利用しているため、CATV回線に無許
可で端末を接続し、CATV局から再送信されるコンテ
ンツを無断で視聴する不正が行われる可能性がある。
【0020】例えば、放送センタからの放送を衛星回線
を通じて直接受信することができる直接受信端末のフロ
ントエンド部に、CATVに対応した信号復調機能を設
ければ、CATV回線を通じて送られる再送信コンテン
ツを視聴することが可能になる。こうした受信端末がC
ATV事業者の許可を得ずにCATV回線に接続されて
も、CATV局ではそれを把握することができない。従
って、CATV局は、この端末のユーザに対して視聴料
金を回収することができないだけでな。
【0021】こうした事態を避けるため、CATV事業
者が、CATV端末を管理し、独自の視聴制御を実施で
きるようにすることが求められる。
【0022】一方、従来の再多重方式では、放送センタ
から送出されたストリームをトランスポートストリーム
形式へ復調後、放送センタと同様の方法で限定受信に関
する情報を付加しているため、デスクランブル及び再ス
クランブルなどのストリーム処理設備や、放送センタと
同様の機能を有する限定受信システムの設置が必要にな
り、CATV局の大規模化・高コスト化の要因になる。
【0023】本発明は、こうした従来の課題を解決する
ものであり、パススルー方式を採りながら、再送信コン
テンツの視聴をCATV局から許可された端末装置のみ
に限定することができる限定受信システムを提供するこ
とを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、1
つ以上のセンタ装置と1つ以上の中継装置とが第一の伝
送路で接続され、中継装置と1つ以上の端末装置とが第
二の伝送路で接続され、第一の伝送路によりセンタ装置
から中継装置に、スクランブルされたコンテンツと暗号
化されたEMMと暗号化されたECMとを含む第一のス
トリームが送信され、中継装置は、スクランブルされた
コンテンツと暗号化されたEMMと暗号化されたECM
とをそのまま第二のストリームに含めて第二の伝送路で
端末装置に送信するデジタル放送システムの限定受信シ
ステムにおいて、中継装置とセンタ装置とを接続する第
三の伝送路を設け、中継装置には、管理している端末装
置に関する個別情報を生成・管理するとともに、第三の
伝送路でこの個別情報をセンタ装置に送信する顧客管理
手段を設け、センタ装置には、個別情報をもとに端末装
置の契約情報を含むEMMを生成するEMM生成手段を
設け、端末装置は、第二のストリームから受信した自己
宛のEMMを復号化してそこに含まれる契約情報を保持
し、第二のストリームから受信したECMに含まれるア
クセス判定領域とこの契約情報とに基づいて、コンテン
ツへのアクセス制御を行うようにしている。
【0025】この限定受信システムでは、パススルー方
式を採る中継装置が、センタ装置の限定受信機能を利用
して、管轄する端末装置を管理し、端末装置の視聴制限
を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。なお、本発明はこれらの実施の
形態だけに限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において、種々な態様で実施することができ
る。
【0027】(第1の実施形態)第1の実施形態では、
限定受信システムの一例である、衛星放送をCATV局
で中継して放送するデジタル放送システムについて説明
する。
【0028】図1は、このシステムの全体構成を示すブ
ロック図である。放送センタ101とCATV局105、及
び、放送センタ101と直接受信端末104は、人工衛星103
を利用した衛星回線102で接続され、映像や音声等のコ
ンテンツは、この回線を通じて放送センタ101から送信
される。CATV局105とCATV端末107とはCATV
回線106で接続され、再送信コンテンツがCATV局105
からCATV端末107に送信される。CATV局105は、
また、衛星回線102とは異なる伝送路108により放送セン
タ101に接続され、この伝送路を通じて加入者情報など
が伝送される。
【0029】放送センタ101は放送電波を衛星回線102に
送出し、直接受信端末104は衛星回線102から直接電波を
受信する。CATV局105は衛星回線102より受信した放
送電波をCATV回線106に中継し、CATV端末107
は、これをCATV回線106から受信する。
【0030】図2は放送センタ101の内部構成の要部を
示すブロック図の一例である。
【0031】放送センタ101は、伝送路108を通じてCA
TV局と接続し、各受信者の契約条件などを含む個別情
報の保持・管理を行う加入者管理システム202を備え、
さらに、従来の放送センタと同様に、コンテンツサーバ
201、限定受信システム203、多重部208、スクランブラ2
09、送信部210及びアンテナ211を備えている。
【0032】限定受信システム203は、加入者管理シス
テム202からの各受信者の個別情報を入力として鍵管理
情報の生成・送出を行う。この限定受信システム203
は、Kw(ワーク鍵)を保持するKw管理部205と、直
接受信端末104またはCATV端末107の契約情報とKw
とをEMMに格納し、直接受信端末またはCATV端末
装置固有のKmi(マスタ鍵)で暗号化するEMM生成
部204と、一定時間間隔でKs(スクランブル鍵)を生
成し、Ks及びスクランブルの対象となるコンテンツの
パケット識別子(PID)をスクランブラ209へ送信す
るKs生成部207と、Ks及び限定受信の対象となるコ
ンテンツの視聴判定情報をECMに格納し、Kwを用い
て暗号化するECM生成部206とから構成される。
【0033】この放送センタ101では、コンテンツサー
バ201が、MPEG2規格のトランスポートストリーム
形式で、映像や音声などを含むコンテンツを多重部208
へ送信する。
【0034】限定受信システム203のKw管理部205はK
wを保持しており、EMM生成部204及びECM生成部2
06へKwを送信する。EMM生成部204は、Kwと、直
接受信端末104またはCATV端末107の契約情報とをE
MMに格納し、各受信端末装置固有のKmiで、EMM
の暗号化すべき領域を暗号化し、多重部208へ送信す
る。
【0035】Ks生成部207は一定時間間隔でKsを生
成して、ECM生成部206へ送信し、ECM生成部206
は、Ks及び限定受信の対象となるコンテンツの視聴判
定情報をECMへ格納し、Kwを用いて、ECMの暗号
化すべき領域を暗号化して多重部208へ送信する。
【0036】Ks生成部207よりKs及びスクランブル
の対象となるコンテンツのPIDを送信されたスクラン
ブラ209は、多重部208から送信されたトランスポートス
トリームに対しスクランブルを行い、送信部210へ送信
する。送信部210は衛星回線102に応じた変調などの処理
を行い、送信アンテナ211を介して、衛星回線102へトラ
ンスポートストリームを放送電波として送出する。
【0037】図3はCATV局105の内部構成の要部を
示すブロック図の一例である。
【0038】CATV局105は、衛星回線102からの放送
電波を受信する受信アンテナ301と、受信信号の復調な
どを行う受信部302と、番組配列情報をケーブル伝送用
途に変換するPSI変換部303と、PSI変換部303から
のトランスポートストリーム形式の信号をCATV回線
106に応じた変調を行うQAM変調部304と、トランスポ
ートストリームを伝送すべき周波数帯に変換する周波数
変換部305と、受信部302から周波数変換部305までの複
数の系が存在するとき、各系のトランスポートストリー
ムを混合してCATV回線106へ送出する混合部306と、
CATV局105が管理する端末107に関する視聴/契約情
報の入力及び、放送センタ101への送出管理を行う顧客
管理部307と、その管理データを格納する顧客管理DB3
08とを備えている。
【0039】このCATV局105の受信部302は、衛星回
線102から受信アンテナ301を介して放送電波を受信し、
復調などの処理を行い、中継すべきトランスポートスト
リームをPSI変換部303へ送信する。PSI変換部303
はNIT等の番組配列情報の一部を、衛星伝送用途か
ら、CATV伝送用途に変換して(たとえば、チャンネ
ル構成や周波数変更の情報を変更して)、一つのトラン
スポートストリームとしてQAM変調部304に送信す
る。QAM変調部304はトランスポートストリームにC
ATV回線106に応じた変調を行い周波数変換部305へ送
信し、周波数変換部305はトランスポートストリームを
伝送すべき周波数帯へ変換して混合部306へ送信し、混
合部306は、各系のトランスポートストリームを混合し
てCATV回線106へ送出する。
【0040】また、CATV局が管理するCATV受信
端末107の視聴契約情報などの個別情報は、顧客管理部3
07から入力され、伝送路108を通じて放送センタ101に送
信される。
【0041】図4は、直接受信端末104の内部構成の要
部を示すブロック図の一例である。
【0042】直接受信端末104は、衛星回線102から受信
アンテナ401を介して選択した放送電波を受信するチュ
ーナ402と、受信したトランスポートストリームに復調
処理を行う復調部403と、トランスポートストリームか
らEMM及びECMとその他とを分離する分離部404
と、EMMを復号して契約情報及びKwを抽出し、EC
MをKwで復号して視聴許可情報及びKsを抽出する限
定受信モジュール405と、抽出されたKsを用いてトラ
ンスポートストリーム内のコンテンツのパケットをデス
クランブルするデスクランブラ406と、コンテンツを出
力形態に応じた信号に変換する出力制御部407とを備え
ている。
【0043】なお、限定受信モジュール405は、内蔵の
チップなどで構成され、あるいは、取り外し可能なIC
カードやPCMCIAカードなどで構成される。
【0044】この直接受信端末104のチューナ402は、衛
星回線102から受信アンテナ401を介して放送電波を受信
し、受信すべきトランスポートストリームを復調部403
に送信する。復調部403はトランスポートストリーム
に、放送センタ101で行われた変調処理に対応した復調
処理を行い、分離部404へ送信し、分離部404はトランス
ポートストリームからEMM及びECMを分離して限定
受信モジュール405に送信し、残りのトランスポートス
トリームをデスクランブラ406へ送信する。
【0045】限定受信モジュール405は、EMMをあら
かじめ保持しているKmiを用いて復号し、契約情報及
びKwを抽出保持し、ECMを受信したときにKwを用
いて復号し、視聴判定情報及びKsを抽出し、契約情報
と視聴判定情報とを比較して、視聴可能と判断した場合
にKsをデスクランブラ406へ送信する。デスクランブ
ラ406はKsを用いてトランスポートストリーム内のコ
ンテンツのパケットをデスクランブルして、出力制御部
407へ送信し、出力制御部407はコンテンツを出力形態に
応じた信号に変換するなどの処理を行い、受像機などへ
送出する。
【0046】図5はCATV端末107の内部構成の要部
を示すブロック図の一例である。
【0047】CATV端末107は、CATV回線106から
放送信号を受信するチューナ501と、受信したトランス
ポートストリームに復調処理を行う復調部502と、トラ
ンスポートストリームからEMM及びECMとその他と
を分離する分離部503と、EMMを復号して契約情報及
びKwを抽出し、ECMをKwで復号して視聴許可情報
及びKsを抽出する限定受信モジュール504と、抽出さ
れたKsを用いてトランスポートストリーム内のコンテ
ンツのパケットをデスクランブルするデスクランブラ50
5と、コンテンツを出力形態に応じた信号に変換する出
力制御部506とを備えている。
【0048】なお、限定受信モジュール504は、内蔵チ
ップや、取り外し可能なICカードまたはPCMCIA
カードなどで構成される。
【0049】このCATV直接受信端末107のチューナ5
01は、CATV回線106から受信すべきトランスポート
ストリームを受信して復調部502に送信する。復調部502
はトランスポートストリームに、放送センタ101での変
調処理に対応した復調処理を行い、分離部503へ送信
し、分離部503はトランスポートストリームからEMM
及びECMを分離して限定受信モジュール504に送信
し、残りのトランスポートストリームをデスクランブラ
505へ送信する。限定受信モジュール504は、EMMをあ
らかじめ保持しているKmiで復号して契約情報及びK
wを抽出保持し、ECMを受信したときにKwを用いて
復号し、視聴判定情報及びKsを抽出し、契約情報と視
聴判定情報とを比較して、視聴可能と判断した場合にK
sをデスクランブラ505へ送信する。デスクランブラ505
はKsを用いてトランスポートストリーム内のコンテン
ツのパケットをデスクランブルして、出力制御部506へ
送信し、出力制御部506はコンテンツを出力形態に応じ
た信号に変換するなどの処理を行い、受像機などへ送出
する。
【0050】以上の構成よりなる限定受信システムの動
作について、更に詳しく説明する。放送センタ101のコ
ンテンツサーバ201は、1つ以上のコンテンツを送出す
る。このコンテンツはMPEG2のトランスポートスト
リーム形式であり、コンテンツに含まれる音声や映像な
どは全てパケット形式で伝送される。さらに、1つ以上
のコンテンツが1つのトランスポートストリーム内に含
まれ、トランスポートストリームの複数のチャンネルに
て構成される。このチャンネルの構成、つまり、それぞ
れのコンテンツに含まれるパケットの構成などを表すた
めの番組配列情報(PSI)もコンテンツサーバ201が
送出する。
【0051】加入者管理システム202は、放送センタに
おいて管理するすべての顧客に関する契約情報などを管
理し、限定受信システム203に対して必要なパラメータ
の送信を行う。この契約情報の中には、伝送路108を介
して送られてくるCATV局105で管理するCATV端
末107に関する視聴契約情報も含まれ、加入者管理シス
テム202は、このCATV端末107の視聴契約情報を基に
生成したパラメータを限定受信システム203のEMM生
成部204に送出する。
【0052】限定受信システム203では、Kw管理部205
が、KwとそのKwIDとをペアにしてEMM生成部20
4及びECM生成部205に送信する。
【0053】EMM生成部204は、各直接受信端末104及
びCATV端末107に対してEMMを送出する。EMM
の基本構成は図6(a)に示すように、端末ID601、
KwID602、Kw格納領域603及び個別情報領域604を
含む。端末ID601の領域にはEMMの宛先となる各直
接受信端末104またはCATV端末107固有の端末ID
(識別番号)が格納され、KwID602の領域にはKw
を変更する際などに2つ以上のKwが必要となる場合に
それぞれのKwを識別するためのKwID(ワーク鍵識
別)が格納され、Kw格納領域にはKwID602に格納
したKwそのものが格納され、個別情報領域604には契
約情報等が格納される。また、KwID602、個別情報6
03及び個別情報領域604は、端末IDに該当する直接受
信端末104またはCATV端末107固有のKmi(マスタ
鍵)で暗号化される。EMM生成部204は、このような
EMMを生成して送出する。
【0054】ECM生成部206は、Ks生成部207からK
sを受け取り、コンテンツに付随するECMを生成して
送出する。ECMの基本構成は図7に示すように、Kw
ID701、Ks格納領域702、視聴判定領域703を含む。
KwID701はECMを暗号化するKwの識別子であ
り、EMM内のKwID602に相当する。Ks格納領域7
02にはコンテンツをスクランブルするKsが格納され、
視聴判定領域703にはコンテンツの視聴判定を行うため
の情報が格納される。また、Ks格納領域702及び視聴
判定領域703は、KwID701に格納したKwIDとペア
となるKwを用いて暗号化される。
【0055】多重部208はコンテンツ、EMM及びEC
Mを多重して1つのトランスポートストリームにして送
信し、スクランブラ209は指定されたPIDをもとに、
トランスポートストリーム内でスクランブルの対象とな
るコンテンツのパケットをスクランブルして送信し、送
信部210、送信アンテナ211を介して放送電波として衛星
回線102へ送出する。
【0056】CATV局105では、PSI変換部303が、
番組配列情報(PSI)をケーブル伝送用途に変換す
る。PSIには、トランスポートストリームの衛星回線
上での周波数帯域や変調方式など、伝送路の物理情報や
受信端末による番組選択のための論理情報が記述されて
おり、この情報をもとに放送電波102から適切なトラン
スポートストリームを受信することが可能になる。しか
し、このPSIをそのままCATV回線106へ中継した
のでは、CATV端末107でトランスポートストリーム
を受信することができなくなるので、衛星回線102に適
した内容からCATV回線106に適した内容に変更す
る。PSIが変換されたトランスポートストリームは、
前述するようにQAM変調部307、周波数変換部308、混
合部309を介してCATV回線106へ送出される。
【0057】また、CATV局105の顧客管理部307は、
各CATV端末107の視聴条件などの個別情報を個別管
理情報として放送センタ101の加入者管理システム202に
伝送する。この個別管理情報は、図8に示すように、端
末ID801及び個別情報領域802を含み、端末ID801の
領域には、各CATV端末107のIDが格納され、個別
情報領域802には、その端末の視聴条件などが格納され
る。
【0058】直接受信端末104では、受信アンテナ401、
チューナ402及び復調部403を介して衛星回線102から直
接視聴したいコンテンツを含むトランスポートストリー
ムを受信し、分離部404はトランスポートストリームか
らECM及び自分宛のEMMを分離して限定受信モジュ
ール405へ送信する。
【0059】限定受信モジュール405は、EMMの契約
情報とECMの図示しない視聴判定情報とを比較して視
聴可能と判定した場合にKsをデスクランブラ405へ送
信する。図9に示すフローチャートは、限定受信モジュ
ール405の基本的な視聴判定処理を示している。
【0060】まず、限定受信モジュール405は、契約し
た時点でEMMを受信し、それをKmiを用いて復号
し、KwID、Kw及び契約情報を保持している。
【0061】ステップ901:ECMを受信し、非暗号部
のKwIDをもとに、該当するKwを用いて暗号部の復
号を行う。
【0062】ステップ902:復号された視聴判定情報と
予め保持している契約情報とを比較し、視聴可能と判定
した場合には、 ステップ903:Ksをデスクランブラ406へ送信する。
【0063】ステップ902で、視聴不可能と判定したと
きは ステップ904:エラー処理、例えば、契約されていない
旨を返信するなどを行う。
【0064】CATV端末107の動作も基本的に直接受
信端末104と同じであり、チューナ501及び復調部502を
介してCATV回線106から視聴したいコンテンツを含
むトランスポートストリームを受信し、復調部502では
CATV局105の変調処理に応じた復調処理を行い、ト
ランスポートストリームを分離部503に伝送する。分離
部503では入力されたトランスポートストリームよりE
CM及び自分宛のEMMを分離して限定受信モジュール
504へ送信する。
【0065】限定受信モジュール504は、EMMの個別
情報とECMの視聴判定情報とを比較して視聴可能と判
定した場合にKsをデスクランブラ505へ送信する。こ
の限定受信モジュール504の動作は、図9のフローチャ
ートで示したものと同じである。
【0066】以上のように、この実施形態のシステムで
は、CATV局105で設定したCATV端末107の個別情
報を基に、放送センタ101がEMMを生成し、ECM及
びコンテンツとともに送出する。CATV局105は、放
送センタ101から受信したストリームについてはパスス
ルー再送を行い、CATV端末107は、直接受信端末104
と同様に、放送センタ101が送出したEMMを用いて限
定受信を実行する。
【0067】CATV局105は、このように、各CAT
V端末107を個別管理することが可能であり、また、コ
ンテンツを含む情報を中継する際には、コンテンツのデ
スクランブルや、ECM、EMMの復号を行う必要がな
いので、簡単な構成で中継することができ、設備の低コ
スト化を図ることができる。
【0068】なお、CATV局105から伝送路108を介し
て放送センタ101に個別情報を送信する際は、情報の漏
洩を防ぐために、CATV局105と放送センタ101との間
で予め暗号方法を取り決め、CATV局105は、決めら
れた方法で個別情報を暗号化し、放送センタ101は伝送
された情報の暗号を復号化して個別情報を取り出すよう
にしても良い。
【0069】また、伝送される情報の信頼性を担保する
ため、CATV局105は、放送センタ101に送信する個別
情報に電子署名を付加し、放送センタ101は、その電子
署名を基に、CATV局105を認証するようにしても良
い。
【0070】また、各CATV局から伝送路108を通じ
て放送センタに送られる情報の形式を統一するため、放
送センタが入力形式を作成して各CATV局に送信し、
各CATV局は、この入力形式に基づいてCATV端末
の個別情報を放送センタに送信するようにしても良い。
【0071】また、放送センタ101では、伝送路108を通
じて送られてくる各CATV局ごとの個別情報の数をカ
ウントする手段を設けることにより、各CATV局から
再送信コンテンツが送られる実績を把握することができ
る。
【0072】また、EMMに視聴履歴収集のための発呼
先電話番号を含む場合に、一般公衆回線を用いずにCA
TV回線106の特定の周波数帯域を用いた発呼を行うこ
とができる。
【0073】(第2の実施形態)第2の実施形態では、
CATV局にEMMを繰り返し送信する機能を設けたシ
ステムについて説明する。
【0074】放送センタでは、EMMが宛て先の受信端
末で確実に受信されるように、所定期間を置いてEMM
を繰り返し送信する。この実施形態のシステムでは、C
ATV局が、放送センタからEMMを受信して、その送
信の繰り返しを実行する。
【0075】このCATV局は、図10に示すように、
受信部302で復調された信号からEMMを抽出するEM
M抽出部1001と、抽出されたEMMを蓄積し、送出時期
を管理しながら、繰り返し多重部1003に送出するEMM
リピータ1002とを具備し、多重部1003は、PSI変換部
303から入力するストリームにEMMリピータ1002から
出力されたEMMを多重して出力する。その他の構成は
第1の実施形態(図3)と変わりがない。
【0076】この限定受信システムでは、放送センタ10
1が、第1の実施形態と同様に、スクランブルされたコ
ンテンツと、CATV局105からの個別情報を基に生成
したEMMとを含むストリームを、衛星回線102を介し
てCATV局105に送信する。CATV局105では、アン
テナ部301及び受信部302を介して生成された復調後のス
トリームが、第1の実施形態と同様のコンテンツ処理を
行うためにPSI変換部303へ入力し、それとともにE
MM抽出部1001へ入力する。
【0077】EMM抽出部1001は、入力されたストリー
ムからEMMのみを抽出してEMMリピータ1002へ出力
する。
【0078】EMMリピータ1002は、入力したEMMを
蓄積し、あらかじめ設定されたEMM送出条件に従い、
多重部1003へ送出する。多重部1003では、PSI変換部
303から入力するストリームと、EMMリピータ1002か
らの入力信号とを多重してQAM変換部304へ送出す
る。それ以降の動作は第1の実施形態と変わりがない。
【0079】このように、CATV局105に、EMM抽
出・送出機能を設けることで、放送センタ101からのE
MM送出頻度を削減することが可能になる。また、同時
に、CATV局105では、EMM生成のための装置を備
えることなく、独自のタイミングでEMM送出を行うこ
とが可能になる。
【0080】また、この実施形態のEMM抽出部1001で
は、CATV局105が管理するCATV端末107を宛て先
とするEMMのみを選択して抽出することができ、こう
することにより、EMMリピータ1002及び多重部1003を
介して多重されるEMMの情報量を削減することができ
る。
【0081】また、このとき、EMMの端末ID601に
おける番号の設定を、図14に示すように、CATV局
ごとの番号を表すメディア判別部と、CATV端末ごと
の番号を表すデコーダ判別部1403とに分けて行えば、E
MM抽出部1001では、端末ID601のメディア判別部だ
けを参照して、そのEMMがCATV局105で管理する
CATV端末107のものかどうかを判別することがで
き、効率的なEMMの抽出が可能になる。
【0082】また、放送センタ101が、作成したEMM
を伝送路108を通じてCATV局105に返し、CATV局
がこれを送出するようにしてもよい。
【0083】(第3の実施形態)第3の実施形態では、
放送センタにおいて、加入者管理システムと切り離して
CATV加入者の個別情報を扱うようにしたシステムに
ついて説明する。
【0084】この放送センタは、図11に示すように、
伝送路108を介してCATV局105より個別情報を受信す
るCATV個別情報受信部1101を具備している。このC
ATV個別情報受信部1101は、加入者管理システム202
から独立しており、CATV端末の個別情報は、CAT
V個別情報受信部1101だけに入力する。その他の構成は
第1の実施形態(図2)と変わりがない。
【0085】この限定受信システムでは、CATV局10
5の顧客管理部307から伝送路108を通じて送られたCA
TV端末107の個別情報が、加入者管理システム202とは
独立に設けたCATV個別情報受信部1101に入力し、C
ATV個別情報受信部1101は、集まった個別情報を管理
し、また、この個別情報を基に生成したパラメータを限
定受信システム203のEMM生成部204に送出する。
【0086】このように、このシステムでは、CATV
端末107の個別情報に基づいてEMMを生成する際、放
送センタ101の加入者管理システム202は全く関与しな
い。そのため、加入者管理システム202の処理負担を軽
減することができ、また、CATV局の顧客管理情報の
拡散を防ぐことができる。また、このシステムは、加入
者管理システムを持つ放送センタの設備を殆ど変えずに
導入することが可能である。
【0087】(第4の実施形態)第4の実施形態では、
CATV局からの付加情報を、EMMに含めてCATV
端末に伝えるシステムについて説明する。
【0088】この限定受信システムでは、CATV局10
5から放送センタ101のCATV加入者個別情報受信部11
01に、伝送路108を通じて、図12に示す個別管理情報
が伝送される。この個別管理情報は、図8の個別管理情
報と同様に、各CATV端末107のIDを格納する端末
ID801と、その端末の視聴条件などを格納する個別情
報領域802とを含み、さらに、CATV局105からCAT
V端末107に伝える付加情報を格納するCATV固有制
御情報領域1201を含んでいる。
【0089】この付加情報として、例えば、図13に示
すチャンネル変換表の情報がCATV固有制御情報領域
101に格納される。このチャンネル変換表は、放送事業
者ごとに設定されているオリジナルネットワーク番号
と、各放送事業者ごとに設定されるサービス番号との組
み合わせに対して、CATV局が独自に割り振った表示
チャンネル番号のそれぞれの対応関係を示している。
【0090】CATV局105の顧客管理部307は、個別情
報領域802に視聴条件を格納し、CATV固有制御情報
領域101に付加情報を格納した個別管理情報を放送セン
タ101のCATV加入者個別情報受信部1101に送信す
る。CATV加入者個別情報受信部1101は、個別情報領
域802の情報を基に生成したパラメータと、CATV固
有制御情報領域101に格納されたままの付加情報とを限
定受信システム203のEMM生成部204に送出する。EM
M生成部204は、パラメータからティア等の個別情報を
生成してEMMを生成するとともに、CATV個別制御
領域101の付加情報を変換することなく、生成したEM
Mに付加する。こうして、付加情報が付加されたEMM
が衛星回線102に送出される。図6(b)には、CAT
V固有制御情報領域が付加されたEMMを例示してい
る。
【0091】このEMMは、CATV局105を経て、宛
て先のCATV端末107で受信され、この端末に付加情
報が伝えられる。例えば、図13のチャンネル変換表を
受信したCATV端末107では、ユーザが表示チャンネ
ル番号を入力操作したとき、該当するサービス番号に翻
訳して処理することが可能になる。
【0092】付加情報としては、この他に、特定の地域
のCATV端末を対象に緊急情報を送ったり、契約の案
内などを各端末ごとに送ることなどもできる。また、C
ATV局が管理するすべてのCATV端末に同一の条件
を設定する場合には、複数の放送センタ101に送る個別
管理情報に同一の端末制御情報を付加することにより実
現可能であり、複数のセンタ装置に送信する個別管理情
報に、通電制御に関する同一情報を付加することによ
り、CATV局が管理するすべてのCATV端末の消費
電力の削減を実現することができる。
【0093】また、EMMの端末IDが、特定の条件を
満たすすべてのCATV端末で共通するように設定し、
CATV局が、共通の端末IDのCATV端末に対する
個別情報を放送センタに送る時に、端末制御情報を付加
することにより、CATV局主導での端末制御が可能に
なる。
【0094】この限定受信システムの放送センタ101
は、CATV局105から送られて来る付加情報を、内容
については全く関知することなく、EMMに含めて放送
する。そのため、放送センタ101における負担は僅かで
ある。一方、CATV局105は、各CATV端末107に対
して付加情報を独自に送るとなると、そのための設備を
必要とすることになるが、放送センタを利用することに
より、その負担が大幅に軽減される。
【0095】なお、ここでは、付加情報を加えた個別管
理情報をCATV局から放送センタ101のCATV加入
者個別情報受信部1101に送信する場合について説明した
が、この個別管理情報を図1の放送センタ101の加入者
管理システム202に送信し、加入者管理システム202がC
ATV加入者個別情報受信部1101と同様の動作を行うよ
うにしても良い。
【0096】(第5の実施形態)第5の実施形態では、
CATV端末がペイパービュー番組を視聴する場合の料
金徴収方法について説明する。
【0097】ペイパービュー番組では、番組を視聴した
後で料金が徴収される。図1のシステムにおいて、CA
TV端末107がペイパービュー番組を視聴すると、その
視聴履歴がCATV端末107に記録され、この記録が定
期的に電話回線を通じて放送センタ101に送られる。
【0098】視聴履歴情報を入手した放送センタ101
は、CATV局105に、伝送路108を通じて、各CATV
局105が管理するCATV端末107の視聴履歴情報を転送
する。CATV局105は、各CATV端末107の視聴履歴
情報を入手すると、それに基づいて、各CATV端末10
7のユーザからペイパービュー番組の視聴料を徴収し、
その中から契約に基づく額を放送センタに支払う。
【0099】このように、放送センタ101とCATV局1
05とを繋ぐ伝送路108を使って、放送センタ101からCA
TV局105に、各CATV端末の視聴履歴情報を転送す
ることにより、ペイパービュー番組の料金徴収を円滑に
実施することができる。
【0100】なお、各実施形態では、放送センタから送
信されるコンテンツの再送信がCATV局で行われる場
合について説明して来たが、本発明は、他の中継装置に
よりコンテンツが再送信される場合にも適用が可能であ
る。
【0101】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の限定受信システムでは、パススルー方式を採る中継装
置が、放送センタの限定受信機能を利用して、管轄する
端末装置を管理し、端末装置の視聴制限を行うことがで
きる。中継装置自身は、パススルー方式を採るため、規
模の増大を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における限定受信シス
テムの全体構成図、
【図2】本発明の第1の実施形態における放送センタの
内部構成図、
【図3】本発明の第1の実施形態におけるCATV局の
内部構成図、
【図4】本発明の第1の実施形態における直接受信端末
の内部構成図、
【図5】本発明の第1の実施形態におけるCATV端末
の内部構成図、
【図6】本発明の第1の実施形態における個別情報の基
本構成図(a)と、第4の実施形態における個別情報の
構成図(b)、
【図7】本発明の第1の実施形態における共通情報の基
本構成図、
【図8】本発明の第1の実施形態における個別管理情報
の基本構成図、
【図9】本発明の第1の実施形態における限定受信モジ
ュールの動作を示すフロー図、
【図10】本発明の第2の実施形態におけるCATV局
の内部構成図、
【図11】本発明の第3の実施形態における放送センタ
の内部構成図、
【図12】本発明の第4の実施形態における個別管理情
報の基本構成図、
【図13】本発明の第4の実施形態におけるチャンネル
変換表の一例を説明する図、
【図14】本発明の第2の実施形態における端末番号の
構成を説明する図、
【図15】従来のパススルー方式を説明する図、
【図16】従来の再多重方式を説明する図である。
【符号の説明】
101、1501、1601 放送センタ 102 衛星回線 103、1508、1608 人工衛星 104 直接受信端末 105、1509、1609 CATV局 106 CATV回線 107、1515、1617 CATV端末 108 センタ局〜中継局回線 201、1502、1602 コンテンツサーバ 202 加入者管理システム 203 限定受信システム 204 EMM生成部 205 Kw生成部 206 ECM生成部 207 Ks生成部 208、306、1003、1503、1603、1612 多重部 209、1505、1605、1614 スクランブラ 210 1506、1606 送信部 211、1507、1607 送信アンテナ 301、401、1510、1610 受信アンテナ 302、1511 受信部 303、1512 PSI変換部 304、1513、1615 QAM変調部 305、1514、1616 周波数変換部 306 混合部 401 受信アンテナ 402、501 チューナ 403、502 復調部 404、503 分離部 405、504、1305 限定受信モジュール 406、505 デスクランブラ 407、506 出力制御部 601 端末ID 602、701 KwID 603 Kw格納部 604 個別情報領域 605 暗号部 702 Ks格納領域 703、802 視聴判定領域 801 端末ID 1001 EMM抽出部 1002 EMMリピータ 1101 CATV加入者個別情報受信部 1201 CATV固有制御情報領域 1401 デコーダID 1402 メディア判別部 1403 デコーダ判別部 1504、1604 限定受信制御部 1507 送信アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 厚典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 永田 峰久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 後藤 吉久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 杉本 明久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C064 BA01 BB02 BB05 BC06 BC16 BC22 BD02 BD08 BD09 BD14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ以上のセンタ装置と1つ以上の中継
    装置とが第一の伝送路で接続され、前記中継装置と1つ
    以上の端末装置とが第二の伝送路で接続され、前記第一
    の伝送路により前記センタ装置から前記中継装置に、ス
    クランブルされたコンテンツと暗号化されたEMMと暗
    号化されたECMとを含む第一のストリームが送信さ
    れ、前記中継装置は、スクランブルされたコンテンツと
    暗号化されたEMMと暗号化されたECMとをそのまま
    第二のストリームに含めて前記第二の伝送路で前記端末
    装置に送信するデジタル放送システムの限定受信システ
    ムにおいて、 前記中継装置と前記センタ装置とが第三の伝送路で接続
    され、 前記中継装置は、管理している前記端末装置に関するE
    MMを生成するための個別情報を生成・管理するととも
    に、前記第三の伝送路で前記個別情報を前記センタ装置
    に送信する顧客管理手段を具備し、 前記センタ装置は、前記個別情報をもとに前記端末装置
    の契約情報を含むEMMを生成するEMM生成手段を具
    備し、 前記端末装置は、前記第二のストリームから受信した自
    己宛のEMMを復号化してそこに含まれる契約情報を保
    持し、前記第二のストリームから受信したECMに含ま
    れるアクセス判定領域と前記契約情報とに基づいて、前
    記コンテンツへのアクセス制御を行うことを特徴とする
    限定受信システム。
  2. 【請求項2】 前記中継装置の顧客管理手段は、前記個
    別情報を暗号化して前記第三の伝送路に送出することを
    特徴とする請求項1に記載の限定受信システム。
  3. 【請求項3】 前記中継装置が、前記第一のストリーム
    からEMMを抽出するEMM抽出手段と、抽出されたE
    MMを蓄積して前記第二のストリームに含めるように送
    出するEMM送出管理手段とを具備し、前記EMM送出
    管理手段は、前記第二のストリームで前記EMMが繰り
    返し送信されるように、前記EMMの送出時期を管理す
    ることを特徴とする請求項1に記載の限定受信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記EMM抽出手段は、前記中継装置が
    管理する前記端末装置に宛てられたEMMのみを抽出す
    ることを特徴とする請求項3に記載の限定受信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記センタ装置は、前記第三の伝送路を
    通じて前記中継装置から送られる前記個別情報だけを前
    記センター装置における加入者管理システムとは独立し
    て集める個別情報収集手段を具備することを特徴とする
    請求項1に記載の限定受信システム。
  6. 【請求項6】 前記中継装置の顧客管理手段は、前記第
    三の伝送路に送出する個別情報に、前記中継局個別の端
    末制御情報を付加して送信し、前記センタ装置のEMM
    生成手段は、生成するEMMに前記端末制御情報を付加
    することを特徴とする請求項1に記載の限定受信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記中継装置の顧客管理手段は、前記第
    三の伝送路を通じて接続する複数の前記センタ装置に、
    同一の端末制御情報を付加した前記個別情報を送信する
    ことを特徴とする請求項6に記載の限定受信システム。
  8. 【請求項8】 前記センタ装置は、前記第三の伝送路を
    通じて前記中継装置から送られて来る前記個別情報の受
    信履歴を蓄積する蓄積手段を具備することを特徴とする
    請求項1に記載の限定受信システム。
  9. 【請求項9】 前記中継装置の顧客管理手段は、前記個
    別情報に電子署名を付加して前記センタ装置に送信し、
    前記センタ装置は、前記電子署名を基に前記中継装置の
    認証を行うことを特徴とする請求項1に記載の限定受信
    システム。
  10. 【請求項10】 前記センタ装置は、前記中継装置から
    送られる情報の入力形式を作成して、前記第三の伝送路
    を通じて前記中継装置に送信し、前記中継装置の顧客管
    理手段は、前記入力形式で前記個別情報を入力し、第三
    の伝送路に送出することを特徴とする請求項1に記載の
    限定受信システム。
  11. 【請求項11】 前記センタ装置は、前記入力形式を暗
    号化して送信することを特徴とする請求項10に記載の
    限定受信システム。
  12. 【請求項12】 前記EMMに記述される端末個別番号
    が、放送メディアごとに異なる番号が付される放送メデ
    ィア判別部と、前記放送メディアに管理される端末装置
    ごとに異なる番号が付されるデコーダ判別部とからなる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の限
    定受信システム。
  13. 【請求項13】 前記EMMに記述される端末個別番号
    が、特定の条件を満たすすべての前記端末装置で共通し
    ており、前記中継装置の顧客管理手段は、共通の端末個
    別番号の端末装置に対する個別情報に前記端末制御情報
    を付加することを特徴とする請求項6に記載の限定受信
    システム。
  14. 【請求項14】 前記第三の伝送路を通じて、前記セン
    タ装置から前記中継装置に、前記センタ装置で収集した
    前記中継装置が管理する前記端末装置の端末視聴履歴が
    送信されることを特徴とする請求項1に記載の限定受信
    システム。
  15. 【請求項15】 前記センタ装置が、前記EMM生成手
    段で生成されたEMMを、前記第三の伝送路を通じて前
    記中継装置に送ることを特徴とする請求項1に記載の限
    定受信システム。
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