JP2001141946A - 合分波素子 - Google Patents
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- G02B6/10—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
- G02B6/12—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 角度変化量dθ及び波長分解能λ/dλが大
きく、しかも製造容易な合分波素子を得ること。 【解決手段】 各第1格子摂動部42は、第2格子摂動
部44の何れかと交差している。又、各第1格子摂動部
42及び各第2格子摂動部44を構成する媒質の屈折率
を、上述のように、干渉導波路24を構成する媒質の屈
折率より大きくしてある。これにより、ブラッグ反射領
域32(少なくとも、交差格子摂動部46)において、
各第1格子摂動部42及び各第2格子摂動部44の作用
によって、光信号がブラッグ反射される。
きく、しかも製造容易な合分波素子を得ること。 【解決手段】 各第1格子摂動部42は、第2格子摂動
部44の何れかと交差している。又、各第1格子摂動部
42及び各第2格子摂動部44を構成する媒質の屈折率
を、上述のように、干渉導波路24を構成する媒質の屈
折率より大きくしてある。これにより、ブラッグ反射領
域32(少なくとも、交差格子摂動部46)において、
各第1格子摂動部42及び各第2格子摂動部44の作用
によって、光信号がブラッグ反射される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合分波素子、特
に、回折格子を具える合分波素子に関する。
に、回折格子を具える合分波素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信の分野に、多重干渉型合分
波素子がある。多重干渉型合分波素子とは、所定の位相
差を有する多数の光波による干渉を利用して、波長多重
された光信号を分波するか、又は、互いに異なる波長の
光信号を合波する為の機能を具える光学素子である。
波素子がある。多重干渉型合分波素子とは、所定の位相
差を有する多数の光波による干渉を利用して、波長多重
された光信号を分波するか、又は、互いに異なる波長の
光信号を合波する為の機能を具える光学素子である。
【0003】この多重干渉型合分波素子の構成例とし
て、アレイ導波路格子合分波素子(以下「第1従来素
子」という。例えば、文献「光スイッチングと光インタ
ーコネクション、共立出版株式会社、pp.137〜1
38」参照。)、分波すべき波長の光信号の各々に対し
て共通の回折格子を利用して該光信号を合分波する合分
波素子(以下「第2従来素子」という。例えば、文献
「光集積回路、オーム社、pp.278〜279」参
照。)、干渉用の干渉導波路内に規則的に配列されたフ
ォトニック結晶(例えば、シリカ粒子)を利用して光信
号を合分波する合分波素子(以下「第3従来素子」とい
う。)、及び、分波すべき波長の光信号毎に個別に対応
した回折格子を利用して該光信号を合分波する合分波素
子(以下「第4従来素子」という。例えば、文献「El
ectronics Letters、Vol.29、
No.11、pp.992〜993、1993年5月」
参照。)がある。
て、アレイ導波路格子合分波素子(以下「第1従来素
子」という。例えば、文献「光スイッチングと光インタ
ーコネクション、共立出版株式会社、pp.137〜1
38」参照。)、分波すべき波長の光信号の各々に対し
て共通の回折格子を利用して該光信号を合分波する合分
波素子(以下「第2従来素子」という。例えば、文献
「光集積回路、オーム社、pp.278〜279」参
照。)、干渉用の干渉導波路内に規則的に配列されたフ
ォトニック結晶(例えば、シリカ粒子)を利用して光信
号を合分波する合分波素子(以下「第3従来素子」とい
う。)、及び、分波すべき波長の光信号毎に個別に対応
した回折格子を利用して該光信号を合分波する合分波素
子(以下「第4従来素子」という。例えば、文献「El
ectronics Letters、Vol.29、
No.11、pp.992〜993、1993年5月」
参照。)がある。
【0004】第1従来素子(一般的に「AWG」といわ
れる。)は、長さの異なる多数の導波路(一般的に「ア
レイ導波路」といわれる。)を格子状に規則的に整列さ
せ、その入出力部にそれぞれ干渉用の干渉導波路(一般
的に「スラブ導波路」といわれる。)を設けた合分波素
子である。第1従来素子の波長分散特性は、下記式
(1)を以って表される。
れる。)は、長さの異なる多数の導波路(一般的に「ア
レイ導波路」といわれる。)を格子状に規則的に整列さ
せ、その入出力部にそれぞれ干渉用の干渉導波路(一般
的に「スラブ導波路」といわれる。)を設けた合分波素
子である。第1従来素子の波長分散特性は、下記式
(1)を以って表される。
【0005】 dθ=−(Δl/s)×(dλ/λ) … (1) 上記式(1)において、λは、光信号の波長である。
又、θは、アレイ導波路が接続されたスラブ導波路にお
ける一方の端面の中心における垂線と、該スラブ導波路
における他の端面(一方の端面と対向している)におい
て波長λの光信号が集光される点及び該中心を結ぶ直線
とのなす角である。又、Δlは、互いに隣接するアレイ
導波路間における光路長差である。又、sは、スラブ導
波路との接続部分における、互いに隣接するアレイ導波
路の間隔である。上記式(1)は、波長λをdλだけ変
化させたときの、角度θの変化量(以下「角度変化量」
という。)dθを表している。
又、θは、アレイ導波路が接続されたスラブ導波路にお
ける一方の端面の中心における垂線と、該スラブ導波路
における他の端面(一方の端面と対向している)におい
て波長λの光信号が集光される点及び該中心を結ぶ直線
とのなす角である。又、Δlは、互いに隣接するアレイ
導波路間における光路長差である。又、sは、スラブ導
波路との接続部分における、互いに隣接するアレイ導波
路の間隔である。上記式(1)は、波長λをdλだけ変
化させたときの、角度θの変化量(以下「角度変化量」
という。)dθを表している。
【0006】一方、第2従来素子の波長分散特性は、下
記式(2)を以って表される。
記式(2)を以って表される。
【0007】 dθ=[±1/{(Λ/λ)×cosθ}]×(dλ/λ) … (2) 上記式(2)において、λは、光信号の波長である。
又、θは、回折格子を構成している面の法線と、該回折
格子上においてブラッグ反射された波長λの光信号の伝
搬方向とのなす角である。又、Λは、回折格子の周期で
ある。上記式(2)は、上記式(1)と同様に、波長λ
をdλだけ変化させたときの、角度変化量dθを表して
いる。
又、θは、回折格子を構成している面の法線と、該回折
格子上においてブラッグ反射された波長λの光信号の伝
搬方向とのなす角である。又、Λは、回折格子の周期で
ある。上記式(2)は、上記式(1)と同様に、波長λ
をdλだけ変化させたときの、角度変化量dθを表して
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1及
び第2従来素子の構成によれば、その構成上の制約か
ら、角度変化量dθを所望の値(例えば、dλ/λ≒
0.01としたとき、最小でも約0.2radの値)ま
で大きくすることができない。よって、光信号を波長毎
に外部に出力する為のポートが接近してしまう為、波長
分解能が向上しないという問題点があった。
び第2従来素子の構成によれば、その構成上の制約か
ら、角度変化量dθを所望の値(例えば、dλ/λ≒
0.01としたとき、最小でも約0.2radの値)ま
で大きくすることができない。よって、光信号を波長毎
に外部に出力する為のポートが接近してしまう為、波長
分解能が向上しないという問題点があった。
【0009】例えば、第1従来素子の構成によれば、ア
レイ導波路の間隔s≒15μmとし、かつ、光路長差Δ
l=数十μmとすることが多い。よって、例えば、dλ
/λ≒0.01とするとき、上記式(1)より、角度変
化量dθは、高々0.03rad程度(<0.2ra
d)である。
レイ導波路の間隔s≒15μmとし、かつ、光路長差Δ
l=数十μmとすることが多い。よって、例えば、dλ
/λ≒0.01とするとき、上記式(1)より、角度変
化量dθは、高々0.03rad程度(<0.2ra
d)である。
【0010】又、例えば、第2従来素子の構成によれ
ば、角度θ≒0°とし、かつ、λ/Λ≒3とすることが
多い。よって、例えば、dλ/λ≒0.01とすると
き、上記式(2)より、角度変化量dθは、高々0.0
3rad程度(<0.2rad)である。
ば、角度θ≒0°とし、かつ、λ/Λ≒3とすることが
多い。よって、例えば、dλ/λ≒0.01とすると
き、上記式(2)より、角度変化量dθは、高々0.0
3rad程度(<0.2rad)である。
【0011】これに対して、第3従来素子の構成によれ
ば、例えば、dλ/λ≒0.01とするとき、角度変化
量dθ≒1rad(>0.2rad)とすることができ
る。よって、波長分解能が向上する。しかしながら、微
細なフォトニック結晶(該結晶間の間隔は、第3従来素
子内を伝搬するときにおける光信号の波長以下であ
る。)を加工することが困難である為、当該第3従来素
子を容易に製造することができないという問題点があっ
た。
ば、例えば、dλ/λ≒0.01とするとき、角度変化
量dθ≒1rad(>0.2rad)とすることができ
る。よって、波長分解能が向上する。しかしながら、微
細なフォトニック結晶(該結晶間の間隔は、第3従来素
子内を伝搬するときにおける光信号の波長以下であ
る。)を加工することが困難である為、当該第3従来素
子を容易に製造することができないという問題点があっ
た。
【0012】又、第4従来素子の構成によれば、分波す
べき波長の光信号毎に個別に対応した回折格子をそれぞ
れ用意する必要がある。よって、分波すべき波長の光信
号の数を増加させると、その分だけ、回折格子の構造が
複雑になる為、当該第4従来素子を容易に製造すること
ができないという問題点があった。
べき波長の光信号毎に個別に対応した回折格子をそれぞ
れ用意する必要がある。よって、分波すべき波長の光信
号の数を増加させると、その分だけ、回折格子の構造が
複雑になる為、当該第4従来素子を容易に製造すること
ができないという問題点があった。
【0013】そこで、角度変化量dθを所望の値(例え
ば、dλ/λ≒0.01としたとき、約0.2rad以
上の値)まで大きくすることができ、かつ、容易に製造
することができる合分波素子の出現が求められていた。
更に、波長分解能が大きい合分波素子の出現が求められ
ていた。
ば、dλ/λ≒0.01としたとき、約0.2rad以
上の値)まで大きくすることができ、かつ、容易に製造
することができる合分波素子の出現が求められていた。
更に、波長分解能が大きい合分波素子の出現が求められ
ていた。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する為
に、ブラッグ反射を利用して、波長多重された光信号を
分波するか、又は、互いに異なる波長の光信号を合波す
る為の回折格子を具える合分波素子において、この発明
の合分波素子における回折格子は、複数個の副回折格子
を具える。副回折格子は、それぞれ、格子摂動部を以っ
て構成されている。ある副回折格子の格子摂動部は、そ
れぞれ、他の副回折格子の格子摂動部と交差して、交差
格子摂動部を形成している。そして、この交差格子摂動
部を有する各副回折格子の基本格子ベクトルの和によっ
て表される複合高次格子ベクトルを、この交差格子摂動
部で順次ブラッグ反射される光信号の反射伝搬ベクトル
と、この交差格子摂動部に入射されるこの光信号の入射
伝搬ベクトルとの差に一致させてある。
に、ブラッグ反射を利用して、波長多重された光信号を
分波するか、又は、互いに異なる波長の光信号を合波す
る為の回折格子を具える合分波素子において、この発明
の合分波素子における回折格子は、複数個の副回折格子
を具える。副回折格子は、それぞれ、格子摂動部を以っ
て構成されている。ある副回折格子の格子摂動部は、そ
れぞれ、他の副回折格子の格子摂動部と交差して、交差
格子摂動部を形成している。そして、この交差格子摂動
部を有する各副回折格子の基本格子ベクトルの和によっ
て表される複合高次格子ベクトルを、この交差格子摂動
部で順次ブラッグ反射される光信号の反射伝搬ベクトル
と、この交差格子摂動部に入射されるこの光信号の入射
伝搬ベクトルとの差に一致させてある。
【0015】このような構成によれば、回折格子には、
2種類以上の副回折格子が含まれる。よって、当該回折
格子には、多種多様な複合高次格子ベクトルが含まれ
る。そして、各波長の光信号に対して、各複合高次格子
ベクトルを個別に対応させることにより、該光信号を波
長毎に異なる特定方向にブラッグ反射させることができ
る。これにより、角度変化量を所望の値まで大きくする
ことができる。又、波長分解能を大きくすることもでき
る。
2種類以上の副回折格子が含まれる。よって、当該回折
格子には、多種多様な複合高次格子ベクトルが含まれ
る。そして、各波長の光信号に対して、各複合高次格子
ベクトルを個別に対応させることにより、該光信号を波
長毎に異なる特定方向にブラッグ反射させることができ
る。これにより、角度変化量を所望の値まで大きくする
ことができる。又、波長分解能を大きくすることもでき
る。
【0016】この発明の実施に当たり、好ましくは、副
回折格子の基本周期を、当該合分波素子を伝搬している
ときの光信号の波長の2分の1より大きくしてあるのが
良い。
回折格子の基本周期を、当該合分波素子を伝搬している
ときの光信号の波長の2分の1より大きくしてあるのが
良い。
【0017】このように構成すれば、光信号をブラッグ
反射することができる。
反射することができる。
【0018】又、上述の発明の実施に当たり、好ましく
は、副回折格子の基本周期を、この副回折格子毎に、一
定としているのが良い。
は、副回折格子の基本周期を、この副回折格子毎に、一
定としているのが良い。
【0019】このように構成しても、各副回折格子の設
計が容易となる。よって、当該合分波素子を容易に製造
することができる。
計が容易となる。よって、当該合分波素子を容易に製造
することができる。
【0020】又、上述の発明の実施に当たり、好ましく
は、回折格子を、光信号がこの回折格子に入力した側に
向かってこの光信号の一部を順次ブラッグ反射させる反
射形回折格子としてあるのが良い。
は、回折格子を、光信号がこの回折格子に入力した側に
向かってこの光信号の一部を順次ブラッグ反射させる反
射形回折格子としてあるのが良い。
【0021】このように構成すれば、この回折格子を利
用して、反射型の合分波素子が得られる。
用して、反射型の合分波素子が得られる。
【0022】この発明の実施に当たり、好ましくは、当
該合分波素子は、干渉導波路を具えるのが良い。この干
渉導波路は、当該干渉導波路に対して光信号を互いに入
出力させる関係にある、1個乃至複数個の第1のポート
及び複数個の第2のポートを具える。又、この干渉導波
路は、格子摂動部の作用によって光信号をポートの方角
に向かってブラッグ反射させる為のブラッグ反射領域を
具えていて、ポート及びこのブラッグ反射領域間におい
て光信号を伝搬させる。
該合分波素子は、干渉導波路を具えるのが良い。この干
渉導波路は、当該干渉導波路に対して光信号を互いに入
出力させる関係にある、1個乃至複数個の第1のポート
及び複数個の第2のポートを具える。又、この干渉導波
路は、格子摂動部の作用によって光信号をポートの方角
に向かってブラッグ反射させる為のブラッグ反射領域を
具えていて、ポート及びこのブラッグ反射領域間におい
て光信号を伝搬させる。
【0023】例えば、この発明の実施に当たり、好まし
くは、干渉導波路は、一方のポートから出力された光信
号を回折させながら伝搬させる為の回折波領域と、この
光信号を回折波から平面波に変換する為の波面変換部
と、この光信号を平面波の状態でブラッグ反射領域に出
力させる為の平面波領域とを具えるのが良い。そして、
干渉導波路の主表面上から見た場合における各々の格子
摂動部の格子面の形状を、直線状とする。これにより、
ブラッグ反射領域によってブラッグ反射された光信号
は、平面波の状態で平面波領域を伝搬し、次に、波面変
換部によって平面波から回折波に変換され、然る後、回
折波領域を回折しながら伝搬して、他方における所定の
ポートに集光される。
くは、干渉導波路は、一方のポートから出力された光信
号を回折させながら伝搬させる為の回折波領域と、この
光信号を回折波から平面波に変換する為の波面変換部
と、この光信号を平面波の状態でブラッグ反射領域に出
力させる為の平面波領域とを具えるのが良い。そして、
干渉導波路の主表面上から見た場合における各々の格子
摂動部の格子面の形状を、直線状とする。これにより、
ブラッグ反射領域によってブラッグ反射された光信号
は、平面波の状態で平面波領域を伝搬し、次に、波面変
換部によって平面波から回折波に変換され、然る後、回
折波領域を回折しながら伝搬して、他方における所定の
ポートに集光される。
【0024】又、例えば、上述の発明の実施に当たり、
好ましくは、干渉導波路は、一方のポートから出力され
た光信号を回折させながらブラッグ反射領域まで伝搬さ
せる領域であるのが良い。そして、干渉導波路の主表面
上から見た場合における各々の格子摂動部の格子面の形
状を、ブラッグ反射領域に向かって凸型の曲線状とす
る。これにより、ブラッグ反射領域によってブラッグ反
射されたこの光信号は、回折しながら干渉導波路を伝搬
して、他方における所定のポートに集光される。
好ましくは、干渉導波路は、一方のポートから出力され
た光信号を回折させながらブラッグ反射領域まで伝搬さ
せる領域であるのが良い。そして、干渉導波路の主表面
上から見た場合における各々の格子摂動部の格子面の形
状を、ブラッグ反射領域に向かって凸型の曲線状とす
る。これにより、ブラッグ反射領域によってブラッグ反
射されたこの光信号は、回折しながら干渉導波路を伝搬
して、他方における所定のポートに集光される。
【0025】これらのように構成すれば、反射型の合分
波素子が得られる。但し、一方のポートを第1のポート
とし、かつ、他方のポートを第2のポートとするか、若
しくは、一方のポートを第2のポートとし、かつ、他方
のポートを第1のポートとしてあるものとする。
波素子が得られる。但し、一方のポートを第1のポート
とし、かつ、他方のポートを第2のポートとするか、若
しくは、一方のポートを第2のポートとし、かつ、他方
のポートを第1のポートとしてあるものとする。
【0026】又、これらの発明の実施に当たり、好まし
くは、副回折格子は、上述の交差格子摂動部においての
み設けられている構造を有するのが良い。
くは、副回折格子は、上述の交差格子摂動部においての
み設けられている構造を有するのが良い。
【0027】このように構成すれば、副回折格子は、多
数の粒子状の格子摂動部(交差格子摂動部)から構成さ
れる。
数の粒子状の格子摂動部(交差格子摂動部)から構成さ
れる。
【0028】又、上述の発明の実施に当たり、好ましく
は、格子摂動部の各々は、ブラッグ反射領域の内部に埋
め込まれて配列されており、かつ、格子摂動部の各々を
構成する媒質の屈折率は、干渉導波路を構成する媒質の
屈折率より大きいのが良い。又は、格子摂動部の各々
は、ブラッグ反射領域の主表面のリッジ領域上に形成さ
れて配列されていて、かつ、格子摂動部の各々を構成す
る媒質の屈折率は、干渉導波路を構成する媒質の屈折率
より大きいのが良い。又は、格子摂動部の各々は、ブラ
ッグ反射領域の平坦な主表面上に配列されていて、か
つ、格子摂動部の各々を構成する媒質の屈折率は、干渉
導波路を構成する媒質の屈折率より大きいのが良い。
は、格子摂動部の各々は、ブラッグ反射領域の内部に埋
め込まれて配列されており、かつ、格子摂動部の各々を
構成する媒質の屈折率は、干渉導波路を構成する媒質の
屈折率より大きいのが良い。又は、格子摂動部の各々
は、ブラッグ反射領域の主表面のリッジ領域上に形成さ
れて配列されていて、かつ、格子摂動部の各々を構成す
る媒質の屈折率は、干渉導波路を構成する媒質の屈折率
より大きいのが良い。又は、格子摂動部の各々は、ブラ
ッグ反射領域の平坦な主表面上に配列されていて、か
つ、格子摂動部の各々を構成する媒質の屈折率は、干渉
導波路を構成する媒質の屈折率より大きいのが良い。
【0029】これらのように構成すれば、何れの場合で
も、格子摂動部の作用により、ブラッグ反射領域を形成
することができる。
も、格子摂動部の作用により、ブラッグ反射領域を形成
することができる。
【0030】又、上述の発明の実施に当たり、好ましく
は、波面変換部は、この波面変換部の内部に埋め込まれ
ているレンズ形状のレンズ摂動部を具え、このレンズ摂
動部の作用によって、光信号における回折波及び平面波
間の変換を行うのが良い。又は、波面変換部は、波面変
換部の主表面のリッジ領域上に形成されているレンズ形
状のレンズ摂動部を具え、このレンズ摂動部の作用によ
って、光信号における回折波及び平面波間の変換を行う
のが良い。又は、波面変換部は、波面変換部の主表面の
平坦な主表面上に形成されているレンズ形状のレンズ摂
動部を具え、このレンズ摂動部の作用によって、光信号
における回折波及び平面波間の変換を行うのが良い。
は、波面変換部は、この波面変換部の内部に埋め込まれ
ているレンズ形状のレンズ摂動部を具え、このレンズ摂
動部の作用によって、光信号における回折波及び平面波
間の変換を行うのが良い。又は、波面変換部は、波面変
換部の主表面のリッジ領域上に形成されているレンズ形
状のレンズ摂動部を具え、このレンズ摂動部の作用によ
って、光信号における回折波及び平面波間の変換を行う
のが良い。又は、波面変換部は、波面変換部の主表面の
平坦な主表面上に形成されているレンズ形状のレンズ摂
動部を具え、このレンズ摂動部の作用によって、光信号
における回折波及び平面波間の変換を行うのが良い。
【0031】これらのように構成すれば、何れの場合で
も、波面変換部を形成することができる。
も、波面変換部を形成することができる。
【0032】これらの発明の実施に当たり、好ましく
は、上述のレンズ形状は、一方の凸部がポートの方角を
向いて、かつ、他方の凸部がブラッグ反射領域の方角を
向いている、両凸状であって、及び、レンズ摂動部を構
成する媒質の屈折率は、干渉導波路を構成する媒質の屈
折率より大きいのが良い。又は、上述のレンズ形状は、
一方の凹部がポート側にあり、かつ、他方の凹部がブラ
ッグ反射領域の側にある両凹状であって、及び、レンズ
摂動部を構成する媒質の屈折率は、干渉導波路を構成す
る媒質の屈折率より小さいのが良い。
は、上述のレンズ形状は、一方の凸部がポートの方角を
向いて、かつ、他方の凸部がブラッグ反射領域の方角を
向いている、両凸状であって、及び、レンズ摂動部を構
成する媒質の屈折率は、干渉導波路を構成する媒質の屈
折率より大きいのが良い。又は、上述のレンズ形状は、
一方の凹部がポート側にあり、かつ、他方の凹部がブラ
ッグ反射領域の側にある両凹状であって、及び、レンズ
摂動部を構成する媒質の屈折率は、干渉導波路を構成す
る媒質の屈折率より小さいのが良い。
【0033】これらのように構成すれば、レンズ摂動部
の作用により、波面変換部を形成することができる。
の作用により、波面変換部を形成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態について、説明する。尚、図中、各構成成分
の大きさ、形状及び配置関係は、この発明が理解できる
程度に概略的に示してあるにすぎず、従って、この発明
は、図示例に限定されるものではない。
実施の形態について、説明する。尚、図中、各構成成分
の大きさ、形状及び配置関係は、この発明が理解できる
程度に概略的に示してあるにすぎず、従って、この発明
は、図示例に限定されるものではない。
【0035】「第1の実施の形態」先ず、図1を参照し
て、この発明の一例である、第1の実施の形態における
合分波素子(以下「第1合分波素子10」という。)の
全体的な構成について、説明する。
て、この発明の一例である、第1の実施の形態における
合分波素子(以下「第1合分波素子10」という。)の
全体的な構成について、説明する。
【0036】図1は、第1合分波素子の構成の一例を説
明する為の構成図であって、斜視図で示してある。この
構成例では、第1合分波素子10の形状を、直方体とし
てある。
明する為の構成図であって、斜視図で示してある。この
構成例では、第1合分波素子10の形状を、直方体とし
てある。
【0037】第1合分波素子10は、ブラッグ反射を利
用して、波長多重された光信号を分波するか、又は、互
いに異なる波長の光信号を合波する為の回折格子36
(後述)を具える光素子の一形態である。
用して、波長多重された光信号を分波するか、又は、互
いに異なる波長の光信号を合波する為の回折格子36
(後述)を具える光素子の一形態である。
【0038】この第1合分波素子10は、光信号が伝搬
する為の導波路12、導波路12上に形成されていて、
かつ、該導波路12の一部に摂動を加えることにより、
光信号の伝搬方向を波長毎に変化させる為の摂動系1
4、並びに、この光信号を導波路12に閉じこめる為
の、基板16及びクラッド層18を具える。導波路12
及び摂動系14は、それぞれ、基板16及びクラッド層
18間に介在する。但し、図1では、導波路12及び摂
動系14の形状を強調する為に、この導波路12の境界
線を実線で、かつ、クラッド層18の境界線を点線で示
している。
する為の導波路12、導波路12上に形成されていて、
かつ、該導波路12の一部に摂動を加えることにより、
光信号の伝搬方向を波長毎に変化させる為の摂動系1
4、並びに、この光信号を導波路12に閉じこめる為
の、基板16及びクラッド層18を具える。導波路12
及び摂動系14は、それぞれ、基板16及びクラッド層
18間に介在する。但し、図1では、導波路12及び摂
動系14の形状を強調する為に、この導波路12の境界
線を実線で、かつ、クラッド層18の境界線を点線で示
している。
【0039】次に、この第1合分波素子10の製造工程
について、説明する。
について、説明する。
【0040】この構成例では、先ず、上述の基板16と
して、電気光学効果を有する直方体の基板を用意する。
この基板16の材料としては、例えば、有機材料、強誘
電体、ガラス、InP及びLiNbO3等が挙げられ
る。この基板16の主表面16A上に、コア層(例え
ば、ノンドープInGaAsP(但し、当該基板16が
InPによって構成されている場合))を、例えば、化
学気相堆積法(CVD法)或いはエピタキシャル成長等
により成膜する。次に、例えば、フォトリソグラフィー
により、導波路12と同一形状のレジストパターンをコ
ア層の平坦な主表面上に形成し、然る後、ドライエッチ
ングにより、そのパターンを用いてコア層を加工する。
これにより、導波路12が形成される。次に、導波路1
2、及び、該導波路12が形成されていない主表面16
A上に、摂動層(例えば、コアの屈折率よりも高い屈折
率を有する媒体)を、例えば、化学気相堆積法(CVD
法)或いはエピタキシャル成長等により成膜する。次
に、例えば、フォトリソグラフィーにより、摂動系14
と同一形状のレジストパターンを、導波路12の主表面
12Aの一部の領域(具体的には、干渉導波路24(後
述)の主表面)上に形成し、然る後、ドライエッチング
により、そのパターンを用いて摂動層を加工する。これ
により、摂動系14が形成される。次に、摂動系14、
摂動系14が形成されていない主表面12A、及び、導
波路12が形成されていない主表面16A上に、クラッ
ド層18(この構成例では、基板16と同一の材質)
を、主表面16Aから同一の高さになるまで、例えば、
化学気相堆積法(CVD法)或いはエピタキシャル成長
等により、膜厚が均一となるように成膜する。これによ
り、第1合分波素子10が完成される。
して、電気光学効果を有する直方体の基板を用意する。
この基板16の材料としては、例えば、有機材料、強誘
電体、ガラス、InP及びLiNbO3等が挙げられ
る。この基板16の主表面16A上に、コア層(例え
ば、ノンドープInGaAsP(但し、当該基板16が
InPによって構成されている場合))を、例えば、化
学気相堆積法(CVD法)或いはエピタキシャル成長等
により成膜する。次に、例えば、フォトリソグラフィー
により、導波路12と同一形状のレジストパターンをコ
ア層の平坦な主表面上に形成し、然る後、ドライエッチ
ングにより、そのパターンを用いてコア層を加工する。
これにより、導波路12が形成される。次に、導波路1
2、及び、該導波路12が形成されていない主表面16
A上に、摂動層(例えば、コアの屈折率よりも高い屈折
率を有する媒体)を、例えば、化学気相堆積法(CVD
法)或いはエピタキシャル成長等により成膜する。次
に、例えば、フォトリソグラフィーにより、摂動系14
と同一形状のレジストパターンを、導波路12の主表面
12Aの一部の領域(具体的には、干渉導波路24(後
述)の主表面)上に形成し、然る後、ドライエッチング
により、そのパターンを用いて摂動層を加工する。これ
により、摂動系14が形成される。次に、摂動系14、
摂動系14が形成されていない主表面12A、及び、導
波路12が形成されていない主表面16A上に、クラッ
ド層18(この構成例では、基板16と同一の材質)
を、主表面16Aから同一の高さになるまで、例えば、
化学気相堆積法(CVD法)或いはエピタキシャル成長
等により、膜厚が均一となるように成膜する。これによ
り、第1合分波素子10が完成される。
【0041】次に、第1合分波素子10の特徴的な構成
について、説明する。
について、説明する。
【0042】この構成例では、導波路12は、3つの部
分、すなわち、1個乃至複数個の第1入出力導波路20
(この構成例では、2個)、複数個の第2入出力導波路
22(この構成例では、3個)、及び、干渉導波路24
から構成されている。
分、すなわち、1個乃至複数個の第1入出力導波路20
(この構成例では、2個)、複数個の第2入出力導波路
22(この構成例では、3個)、及び、干渉導波路24
から構成されている。
【0043】(第1入出力導波路20)この構成例で
は、各第1入出力導波路20は、曲がり導波路であっ
て、当該合分波素子10の長手方向LDに対して垂直な
第1端面S1寄りに、かつ、長手方向LDに平行な第2
端面S2寄りに配置されている。
は、各第1入出力導波路20は、曲がり導波路であっ
て、当該合分波素子10の長手方向LDに対して垂直な
第1端面S1寄りに、かつ、長手方向LDに平行な第2
端面S2寄りに配置されている。
【0044】又、第1入出力導波路20を、単一モード
導波路とする(尚、多モード導波路であっても良
い。)。
導波路とする(尚、多モード導波路であっても良
い。)。
【0045】又、第1端面S1における第2端面S2寄
りには、光信号を外部より当該第1合分波素子10に入
力させるか、若しくは、光信号を当該第1合分波素子1
0より外部に出力させる為の、1個乃至複数個の第1入
出力端子T1(この構成例では、2個)が、互いに離間
して設けられている。これら第1入出力端子T1に、各
第1入出力導波路20の一端が、1対1の関係で、第1
端面S1に対して垂直に接続されている。これは、第1
入出力端子T1から当該第1合分波素子10に光信号を
首尾良く入力させるか、又は、当該第1合分波素子10
から第1入出力端子T1に光信号を首尾良く出力させる
為である。
りには、光信号を外部より当該第1合分波素子10に入
力させるか、若しくは、光信号を当該第1合分波素子1
0より外部に出力させる為の、1個乃至複数個の第1入
出力端子T1(この構成例では、2個)が、互いに離間
して設けられている。これら第1入出力端子T1に、各
第1入出力導波路20の一端が、1対1の関係で、第1
端面S1に対して垂直に接続されている。これは、第1
入出力端子T1から当該第1合分波素子10に光信号を
首尾良く入力させるか、又は、当該第1合分波素子10
から第1入出力端子T1に光信号を首尾良く出力させる
為である。
【0046】又、各第1入出力導波路20の他端は、幾
分、第3端面S3(第2端面S2と対向している。)向
きに、干渉導波路24の一端面(以下「干渉端面Q1」
という。)に設けられた第1のポートP1(この構成例
では、2個)と、1対1の関係で接続されている。これ
は、第1入出力導波路20から出力された光信号を、干
渉導波路24内の回折摂動部(後述)で、ブラッグ反射
させる為の条件を満たすか、又は、回折摂動部でブラッ
グ反射された光信号を第1のポートP1で集光させるこ
とにより、該光信号を首尾良く第1入出力導波路20に
出力させる為である(以下「ブラッグ反射にかかる条
件」という。)。
分、第3端面S3(第2端面S2と対向している。)向
きに、干渉導波路24の一端面(以下「干渉端面Q1」
という。)に設けられた第1のポートP1(この構成例
では、2個)と、1対1の関係で接続されている。これ
は、第1入出力導波路20から出力された光信号を、干
渉導波路24内の回折摂動部(後述)で、ブラッグ反射
させる為の条件を満たすか、又は、回折摂動部でブラッ
グ反射された光信号を第1のポートP1で集光させるこ
とにより、該光信号を首尾良く第1入出力導波路20に
出力させる為である(以下「ブラッグ反射にかかる条
件」という。)。
【0047】尚、第1入出力導波路20は、主な理由と
して、当該第1入出力導波路20から出力された光信号
の伝搬方向が上述のブラッグ反射に係る条件を満たすよ
うに、設けられているにすぎない。よって、このブラッ
グ反射に係る条件が満たされていれば、この第1入出力
導波路20を設ける必要はない(この場合において、第
1のポートP1は、前述の第1入出力端子T1の役割も
担う。このとき、例えば、第1のポートP1に、光ファ
イバケーブルを接続しても良い。)。
して、当該第1入出力導波路20から出力された光信号
の伝搬方向が上述のブラッグ反射に係る条件を満たすよ
うに、設けられているにすぎない。よって、このブラッ
グ反射に係る条件が満たされていれば、この第1入出力
導波路20を設ける必要はない(この場合において、第
1のポートP1は、前述の第1入出力端子T1の役割も
担う。このとき、例えば、第1のポートP1に、光ファ
イバケーブルを接続しても良い。)。
【0048】(第2入出力導波路22)この構成例で
は、各第2入出力導波路22は、曲がり導波路であっ
て、第1端面S1及び第3端面S3寄りに配置されてい
る点が、第1入出力導波路20の構成と主として異な
る。
は、各第2入出力導波路22は、曲がり導波路であっ
て、第1端面S1及び第3端面S3寄りに配置されてい
る点が、第1入出力導波路20の構成と主として異な
る。
【0049】又、第2入出力導波路22を、単一モード
導波路とする(尚、多モード導波路であっても良
い。)。
導波路とする(尚、多モード導波路であっても良
い。)。
【0050】又、第1端面S1における第3端面S3寄
りには、光信号を外部より当該第1合分波素子10に入
力させるか、若しくは、光信号を当該第1合分波素子1
0より外部に出力させる為の、複数個の第2入出力端子
T2(この構成例では、3個)が、互いに離間して設け
られている。これら第2入出力端子T2に、各第2入出
力導波路22の一端が、1対1の関係で、第1端面S1
に対して垂直に接続されている。これは、第2入出力端
子T2から当該第1合分波素子10に光信号を首尾良く
入力させるか、又は、当該第1合分波素子10から第2
入出力端子T2に光信号を首尾良く出力させる為であ
る。
りには、光信号を外部より当該第1合分波素子10に入
力させるか、若しくは、光信号を当該第1合分波素子1
0より外部に出力させる為の、複数個の第2入出力端子
T2(この構成例では、3個)が、互いに離間して設け
られている。これら第2入出力端子T2に、各第2入出
力導波路22の一端が、1対1の関係で、第1端面S1
に対して垂直に接続されている。これは、第2入出力端
子T2から当該第1合分波素子10に光信号を首尾良く
入力させるか、又は、当該第1合分波素子10から第2
入出力端子T2に光信号を首尾良く出力させる為であ
る。
【0051】又、各第2入出力導波路22の他端は、幾
分、第2端面S2向きに、干渉導波路24の干渉端面Q
1に設けられた第2のポートP2(この構成例では、3
個)と、1対1の関係で接続されている。これは、第2
入出力導波路22から出力された光信号を、干渉導波路
24内の回折摂動部(後述)で、ブラッグ反射させる為
の条件を満たすか、又は、回折摂動部でブラッグ反射さ
れた光信号を第2のポートP2で集光させることによ
り、該光信号を首尾良く第2入出力導波路22に出力さ
せる為である(以下、ここでも「ブラッグ反射にかかる
条件」という。)。
分、第2端面S2向きに、干渉導波路24の干渉端面Q
1に設けられた第2のポートP2(この構成例では、3
個)と、1対1の関係で接続されている。これは、第2
入出力導波路22から出力された光信号を、干渉導波路
24内の回折摂動部(後述)で、ブラッグ反射させる為
の条件を満たすか、又は、回折摂動部でブラッグ反射さ
れた光信号を第2のポートP2で集光させることによ
り、該光信号を首尾良く第2入出力導波路22に出力さ
せる為である(以下、ここでも「ブラッグ反射にかかる
条件」という。)。
【0052】尚、第2入出力導波路22は、主な理由と
して、当該第2入出力導波路22から出力された光信号
の伝搬方向が上述のブラッグ反射に係る条件を満たすよ
うに、設けられているにすぎない。よって、このブラッ
グ反射に係る条件が満たされていれば、この第2入出力
導波路22を設ける必要はない(この場合において、第
2のポートP2は、前述の第2入出力端子T2の役割も
担う。このとき、例えば、第2のポートP2に、光ファ
イバケーブルを接続しても良い。)これら第1入出力端
子T1及び第2入出力端子T2は、外部及び当該合分波
素子10間において光信号を互いに入出力させる関係に
ある(よって、第1のポートP1及び第2のポートP2
は、干渉導波路24に対して前記光信号を互いに入出力
させる関係にある。)。
して、当該第2入出力導波路22から出力された光信号
の伝搬方向が上述のブラッグ反射に係る条件を満たすよ
うに、設けられているにすぎない。よって、このブラッ
グ反射に係る条件が満たされていれば、この第2入出力
導波路22を設ける必要はない(この場合において、第
2のポートP2は、前述の第2入出力端子T2の役割も
担う。このとき、例えば、第2のポートP2に、光ファ
イバケーブルを接続しても良い。)これら第1入出力端
子T1及び第2入出力端子T2は、外部及び当該合分波
素子10間において光信号を互いに入出力させる関係に
ある(よって、第1のポートP1及び第2のポートP2
は、干渉導波路24に対して前記光信号を互いに入出力
させる関係にある。)。
【0053】(干渉導波路24)干渉導波路24は、上
述のように、第1端面S1寄りの干渉端面Q1に、第1
のポートP1及び第2のポートP2をそれぞれ具えてお
り、各第1のポートP1には第1入出力導波路20の他
端が、及び、各第2のポートP2には第2入出力導波路
22の他端が、個別に接続されている。
述のように、第1端面S1寄りの干渉端面Q1に、第1
のポートP1及び第2のポートP2をそれぞれ具えてお
り、各第1のポートP1には第1入出力導波路20の他
端が、及び、各第2のポートP2には第2入出力導波路
22の他端が、個別に接続されている。
【0054】この構成例では、干渉導波路24は、第2
端面S2、第3端面S3、及び第4端面S4(第1端面
S1に対向している。)の一部を構成している平板状の
平面導波路であって、所定の位相差を有する多数の光波
(光信号)が干渉し合う領域である。
端面S2、第3端面S3、及び第4端面S4(第1端面
S1に対向している。)の一部を構成している平板状の
平面導波路であって、所定の位相差を有する多数の光波
(光信号)が干渉し合う領域である。
【0055】具体的には、干渉導波路24は、一方のポ
ート(第1のポートP1又は第2のポートP2)から出
力された光信号を回折させながら第4端面S4に向かっ
て伝搬させる為の回折波領域26、この光信号を回折波
から平面波に変換する為の波面変換部28、この光信号
を平面波の状態で第4端面S4に向かって伝搬させる為
の平面波領域30、及び、平面波領域30から入力され
た光信号を、ポート(すなわち、第1のポートP1及び
第2のポートP2)の方角(第1端面S1側)に向かっ
てブラッグ反射させる為のブラッグ反射領域32から構
成されている。すなわち、波面変換部28及びブラッグ
反射領域32には、「摂動(後述)」が加えられてい
る。
ート(第1のポートP1又は第2のポートP2)から出
力された光信号を回折させながら第4端面S4に向かっ
て伝搬させる為の回折波領域26、この光信号を回折波
から平面波に変換する為の波面変換部28、この光信号
を平面波の状態で第4端面S4に向かって伝搬させる為
の平面波領域30、及び、平面波領域30から入力され
た光信号を、ポート(すなわち、第1のポートP1及び
第2のポートP2)の方角(第1端面S1側)に向かっ
てブラッグ反射させる為のブラッグ反射領域32から構
成されている。すなわち、波面変換部28及びブラッグ
反射領域32には、「摂動(後述)」が加えられてい
る。
【0056】このブラッグ反射領域32によってブラッ
グ反射された光信号は、平面波の状態で平面波領域30
を伝搬し、次に、波面変換部28によって平面波から回
折波に変換され、然る後、回折波領域26を回折しなが
ら伝搬して、他方における所定のポート(一方のポート
を第1のポートP1とするとき、他方のポートを第2の
ポートP2とする。若しくは、一方のポートを第2のポ
ートP2とするとき、他方のポートを第1のポートP1
とする。)に集光される。
グ反射された光信号は、平面波の状態で平面波領域30
を伝搬し、次に、波面変換部28によって平面波から回
折波に変換され、然る後、回折波領域26を回折しなが
ら伝搬して、他方における所定のポート(一方のポート
を第1のポートP1とするとき、他方のポートを第2の
ポートP2とする。若しくは、一方のポートを第2のポ
ートP2とするとき、他方のポートを第1のポートP1
とする。)に集光される。
【0057】例えば、何れかの第1入出力端子T1に、
波長多重された光信号を入力させた場合は、各第2入出
力端子T2に対して個別に、光信号が分波されて出力さ
れる(光の可逆性から、この伝搬工程を逆にたどれば、
光信号は合波される。尚、第1入出力端子T1は1個だ
け設けた場合(よって、第1のポートP1を1個だけ設
けた場合)は、該使用法に則る。)。或いは、何れかの
第2入出力端子T2に、波長多重された光信号を入力さ
せた場合は、各第1入出力端子T1に対して個別に、光
信号が分波されて出力される(光の可逆性から、この伝
搬工程を逆にたどれば、光信号は合波される。)。
波長多重された光信号を入力させた場合は、各第2入出
力端子T2に対して個別に、光信号が分波されて出力さ
れる(光の可逆性から、この伝搬工程を逆にたどれば、
光信号は合波される。尚、第1入出力端子T1は1個だ
け設けた場合(よって、第1のポートP1を1個だけ設
けた場合)は、該使用法に則る。)。或いは、何れかの
第2入出力端子T2に、波長多重された光信号を入力さ
せた場合は、各第1入出力端子T1に対して個別に、光
信号が分波されて出力される(光の可逆性から、この伝
搬工程を逆にたどれば、光信号は合波される。)。
【0058】ところで、上述の波面変換部28及びブラ
ッグ反射領域32に「摂動」を加えているのが、主表面
12A上に形成された摂動系14である。そこで、この
摂動系14の構成について、説明する。
ッグ反射領域32に「摂動」を加えているのが、主表面
12A上に形成された摂動系14である。そこで、この
摂動系14の構成について、説明する。
【0059】摂動系14は、この構成例では、波面変換
部28上に形成されたレンズ摂動部34、及び、ブラッ
グ反射領域32上に形成された回折格子36から構成さ
れている。
部28上に形成されたレンズ摂動部34、及び、ブラッ
グ反射領域32上に形成された回折格子36から構成さ
れている。
【0060】(レンズ摂動部34)レンズ摂動部34
は、その形状が、レンズ形状である。この構成例では、
該レンズ形状を、一方の凸部が第1ポートP1の方角
(第1端面S1側)を向いて、かつ、他方の凸部がブラ
ッグ反射領域32の方角(第4端面S4側)を向いてい
る、両凸状としてある。又、上述のように、レンズ摂動
部34を構成する媒質の屈折率を、干渉導波路24を構
成する媒質の屈折率より大きくしてある。これにより、
波面変換部28において、レンズ摂動部34の作用によ
って、光信号における回折波及び平面波間の変換が行わ
れる。
は、その形状が、レンズ形状である。この構成例では、
該レンズ形状を、一方の凸部が第1ポートP1の方角
(第1端面S1側)を向いて、かつ、他方の凸部がブラ
ッグ反射領域32の方角(第4端面S4側)を向いてい
る、両凸状としてある。又、上述のように、レンズ摂動
部34を構成する媒質の屈折率を、干渉導波路24を構
成する媒質の屈折率より大きくしてある。これにより、
波面変換部28において、レンズ摂動部34の作用によ
って、光信号における回折波及び平面波間の変換が行わ
れる。
【0061】(回折格子36)回折格子36の構成は、
本願発明の特徴部分である。
本願発明の特徴部分である。
【0062】この構成例では、回折格子36を、光信号
が当該回折格子36に入力した側(すなわち、第1端面
S1側)に向かって、該光信号の一部を順次ブラッグ反
射させる反射形回折格子としてある。
が当該回折格子36に入力した側(すなわち、第1端面
S1側)に向かって、該光信号の一部を順次ブラッグ反
射させる反射形回折格子としてある。
【0063】この回折格子36は、複数個の副回折格子
を具える。この構成例では、2個の副回折格子、すなわ
ち、第1副回折格子38及び第2副回折格子40から構
成されている。
を具える。この構成例では、2個の副回折格子、すなわ
ち、第1副回折格子38及び第2副回折格子40から構
成されている。
【0064】この構成例では、第1副回折格子38は、
複数個の第1格子摂動部42を以って構成されている。
各第1格子摂動部42は、干渉導波路24における主表
面12A上から見た場合に、第1格子摂動部42の境界
面KS1(「格子面KS1」ともいう。)の形状を直線
状としている。そして、第1副回折格子38の基本周期
Λ(互いに隣接する、第1格子摂動部42の中心線間の
距離)を、一定としてある。
複数個の第1格子摂動部42を以って構成されている。
各第1格子摂動部42は、干渉導波路24における主表
面12A上から見た場合に、第1格子摂動部42の境界
面KS1(「格子面KS1」ともいう。)の形状を直線
状としている。そして、第1副回折格子38の基本周期
Λ(互いに隣接する、第1格子摂動部42の中心線間の
距離)を、一定としてある。
【0065】同様に、第2副回折格子40は、第2格子
摂動部44を以って構成されている。各第2格子摂動部
44は、干渉導波路24における主表面12A上から見
た場合に、第2格子摂動部44の境界面KS2(格子面
KS2ともいう。)の形状を直線状としている。そし
て、第2副回折格子40の基本周期(互いに隣接する、
第2格子摂動部44の中心線間の距離)を、第1副回折
格子38の基本周期と同様に、Λとしてある。
摂動部44を以って構成されている。各第2格子摂動部
44は、干渉導波路24における主表面12A上から見
た場合に、第2格子摂動部44の境界面KS2(格子面
KS2ともいう。)の形状を直線状としている。そし
て、第2副回折格子40の基本周期(互いに隣接する、
第2格子摂動部44の中心線間の距離)を、第1副回折
格子38の基本周期と同様に、Λとしてある。
【0066】これら第1格子摂動部42及び第2格子摂
動部44の境界面(格子面)を、該直線状とすることに
より、平面波の状態で当該回折格子36に入射された光
信号は、ブラッグ反射領域32によって平面波として反
射される。
動部44の境界面(格子面)を、該直線状とすることに
より、平面波の状態で当該回折格子36に入射された光
信号は、ブラッグ反射領域32によって平面波として反
射される。
【0067】但し、ある副回折格子(第1副回折格子3
8及び第2副回折格子40)の格子摂動部は、それぞ
れ、他の副回折格子の格子摂動部と交差しているものと
する。この構成例では、各第1格子摂動部42は、第2
格子摂動部44の何れかと交差している。又、各第1格
子摂動部42及び各第2格子摂動部44を構成する媒質
の屈折率を、上述のように、干渉導波路24を構成する
媒質の屈折率より大きくしてある。これにより、ブラッ
グ反射領域32において、各第1格子摂動部42及び各
第2格子摂動部44の作用によって、光信号がブラッグ
反射される。
8及び第2副回折格子40)の格子摂動部は、それぞ
れ、他の副回折格子の格子摂動部と交差しているものと
する。この構成例では、各第1格子摂動部42は、第2
格子摂動部44の何れかと交差している。又、各第1格
子摂動部42及び各第2格子摂動部44を構成する媒質
の屈折率を、上述のように、干渉導波路24を構成する
媒質の屈折率より大きくしてある。これにより、ブラッ
グ反射領域32において、各第1格子摂動部42及び各
第2格子摂動部44の作用によって、光信号がブラッグ
反射される。
【0068】次に、格子摂動部(各第1格子摂動部42
及び各第2格子摂動部44)の作用によって光信号をブ
ラッグ反射させる為の条件等について、定量的に説明す
る。
及び各第2格子摂動部44)の作用によって光信号をブ
ラッグ反射させる為の条件等について、定量的に説明す
る。
【0069】本願発明において、ブラッグ反射の条件式
は、下記式(3)を以って表される。
は、下記式(3)を以って表される。
【0070】 m×[K1]+n×[K2]=[β2]−[β1] … (3) 上記式(3)において、[β1]を、ブラッグ反射領域3
2に入射される光信号の伝搬ベクトル(以下、「入射伝
搬ベクトル」という。「伝搬ベクトル」の定義について
は、文献「光用語辞典、オーム社、pp.171」参
照。)と定義する。又、[β2]を、ブラッグ反射領域3
2でブラッグ反射された光信号の伝搬ベクトル(以下
「反射伝搬ベクトル」という。)と定義する。又、
[K1]を、第1副回折格子38における基本格子ベクト
ル(以下「第1基本格子ベクトル」という。「格子ベク
トル」とは、格子面に垂直なベクトルで、その大きさ
は、2π/Λ(Λ:基本周期(上述))である。)と定
義する。又、[K2]を、第2副回折格子40における基
本格子ベクトル(以下「第2基本格子ベクトル」とい
う。この構成例では、第2基本格子ベクトルの大きさ
は、第1基本格子ベクトルの大きさと同様に、2π/Λ
である。)と定義する。又、m及びnを、それぞれ、整
数とする。
2に入射される光信号の伝搬ベクトル(以下、「入射伝
搬ベクトル」という。「伝搬ベクトル」の定義について
は、文献「光用語辞典、オーム社、pp.171」参
照。)と定義する。又、[β2]を、ブラッグ反射領域3
2でブラッグ反射された光信号の伝搬ベクトル(以下
「反射伝搬ベクトル」という。)と定義する。又、
[K1]を、第1副回折格子38における基本格子ベクト
ル(以下「第1基本格子ベクトル」という。「格子ベク
トル」とは、格子面に垂直なベクトルで、その大きさ
は、2π/Λ(Λ:基本周期(上述))である。)と定
義する。又、[K2]を、第2副回折格子40における基
本格子ベクトル(以下「第2基本格子ベクトル」とい
う。この構成例では、第2基本格子ベクトルの大きさ
は、第1基本格子ベクトルの大きさと同様に、2π/Λ
である。)と定義する。又、m及びnを、それぞれ、整
数とする。
【0071】尚、符号[ ]は、ベクトル符号“→"を表
すものとする。すなわち、スカラーX(変数でも定数で
も良い。)と、ベクトルXとの間に、下記式(4)が成
立するものとする。
すものとする。すなわち、スカラーX(変数でも定数で
も良い。)と、ベクトルXとの間に、下記式(4)が成
立するものとする。
【0072】
【数1】
【0073】以下、上記式(4)の規則を準用する。
【0074】ここで、上記式(3)において、左辺を、
和格子ベクトル[K]と定義する。
和格子ベクトル[K]と定義する。
【0075】 [K] =m×[K1]+n×[K2] … (5) 上記式(5)において、第1格子摂動部42及び第2格
子摂動部44の非交差領域(第1格子摂動部42及び第
2格子摂動部44の何れか一方の領域)では、m又はn
の少なくとも何れか一方が0となる。これに対して、第
1格子摂動部42及び第2格子摂動部44の交差領域
(以下「交差格子摂動部46」という。)では、m、n
は共に0にならない。この交差格子摂動部46における
和格子ベクトル[K]を、特に、「複合高次格子ベクトル
[K]」という。本願発明では、この複合高次格子ベクト
ル[K]を、反射伝搬ベクトル[β2]と入射伝搬ベクトル
[β1]との差に一致させてあることにより、光信号をブ
ラッグ反射させる(無論、これと共に、複合高次格子ベ
クトル[K]を除く和格子ベクトル[K]を、反射伝搬ベク
トル[β2]と入射伝搬ベクトル[β1]との差に一致させる
ことにより、光信号をブラッグ反射させても良い。)。
子摂動部44の非交差領域(第1格子摂動部42及び第
2格子摂動部44の何れか一方の領域)では、m又はn
の少なくとも何れか一方が0となる。これに対して、第
1格子摂動部42及び第2格子摂動部44の交差領域
(以下「交差格子摂動部46」という。)では、m、n
は共に0にならない。この交差格子摂動部46における
和格子ベクトル[K]を、特に、「複合高次格子ベクトル
[K]」という。本願発明では、この複合高次格子ベクト
ル[K]を、反射伝搬ベクトル[β2]と入射伝搬ベクトル
[β1]との差に一致させてあることにより、光信号をブ
ラッグ反射させる(無論、これと共に、複合高次格子ベ
クトル[K]を除く和格子ベクトル[K]を、反射伝搬ベク
トル[β2]と入射伝搬ベクトル[β1]との差に一致させる
ことにより、光信号をブラッグ反射させても良い。)。
【0076】尚、第1基本格子ベクトル[K1]及び第2
基本格子ベクトル[K2]を利用して、回折格子36の格
子摂動部(各第1格子摂動部42及び各第2格子摂動部
44を指す。)の分布関数C([r])は、フーリエ級数
展開により、下記式(6)を以って表される。
基本格子ベクトル[K2]を利用して、回折格子36の格
子摂動部(各第1格子摂動部42及び各第2格子摂動部
44を指す。)の分布関数C([r])は、フーリエ級数
展開により、下記式(6)を以って表される。
【0077】
【数2】
【0078】上記式(6)において、jは、虚数であ
る。又、[r]は、位置ベクトルを表すものとする(すな
わち、[r]=(x、y、z)である。)。又、Am、
n([r])は、位置[r]における、格子摂動部の屈折率
と干渉導波路24の屈折率との差を表すものとする。
る。又、[r]は、位置ベクトルを表すものとする(すな
わち、[r]=(x、y、z)である。)。又、Am、
n([r])は、位置[r]における、格子摂動部の屈折率
と干渉導波路24の屈折率との差を表すものとする。
【0079】ここで、干渉導波路24における主表面1
2Aを、xy平面とし、かつ、該主表面12Aに対する
垂線の方向をz方向とするとき、z方向(xy平面に対
して垂直方向)に沿って分布関数C([r])は一定であ
るから、上記式(6)は、下記式(7)として表され
る。
2Aを、xy平面とし、かつ、該主表面12Aに対する
垂線の方向をz方向とするとき、z方向(xy平面に対
して垂直方向)に沿って分布関数C([r])は一定であ
るから、上記式(6)は、下記式(7)として表され
る。
【0080】
【数3】
【0081】上記式(7)において、K1x及びK1yは、
それぞれ、[K1]のx及びy成分である。又、K2x及び
K2yは、それぞれ、[K2]のx及びy成分である。
それぞれ、[K1]のx及びy成分である。又、K2x及び
K2yは、それぞれ、[K2]のx及びy成分である。
【0082】上記式(7)の分布関数C(x、y)を満
たす格子摂動部を、ブラッグ反射領域32の主表面12
A上に取り付けることにより、該ブラッグ反射領域32
を伝搬する光信号は、該格子摂動部の影響を受けて、ブ
ラッグ反射される。
たす格子摂動部を、ブラッグ反射領域32の主表面12
A上に取り付けることにより、該ブラッグ反射領域32
を伝搬する光信号は、該格子摂動部の影響を受けて、ブ
ラッグ反射される。
【0083】次に、図2を参照して、当該第1合分波素
子10の波長分解能等について、説明する。
子10の波長分解能等について、説明する。
【0084】図2は、上記式(3)において、(m、
n)=(3、0)としたときに「ブラッグ反射の条件」
を満たす波長λの光信号に関する伝搬ベクトルダイヤグ
ラムと、(m、n)=(2、1)としたときに「ブラッ
グ反射の条件」を満たす波長λ+dλ(この例では、d
λ>0とする。)の光信号に関する伝搬ベクトルダイヤ
グラムとの対比図である。
n)=(3、0)としたときに「ブラッグ反射の条件」
を満たす波長λの光信号に関する伝搬ベクトルダイヤグ
ラムと、(m、n)=(2、1)としたときに「ブラッ
グ反射の条件」を満たす波長λ+dλ(この例では、d
λ>0とする。)の光信号に関する伝搬ベクトルダイヤ
グラムとの対比図である。
【0085】(波長λの光信号について)先ず、波長λ
の光信号についてのブラッグ反射の条件式(スカラー表
示)を導出する。
の光信号についてのブラッグ反射の条件式(スカラー表
示)を導出する。
【0086】上記式(3)及び(5)にそれぞれ(m、
n)=(3、0)を代入して、下記式(8)が得られ
る。
n)=(3、0)を代入して、下記式(8)が得られ
る。
【0087】 [K(λ)]=3×[K1] =[β2(λ)]−[β1(λ)] … (8) この和格子ベクトル[K(λ)]は、n=0としてあるか
ら、複合高次格子ベクトルではない。すなわち、波長λ
の光信号は、第1格子摂動部42のみに対して、ブラッ
グ反射される。
ら、複合高次格子ベクトルではない。すなわち、波長λ
の光信号は、第1格子摂動部42のみに対して、ブラッ
グ反射される。
【0088】又、ここでは、入射伝搬ベクトル[β
1(λ)]の大きさは、反射伝搬ベクトル[β2(λ)]の
大きさと等しいと仮定している。よって、入射伝搬ベク
トル[β1(λ)]、反射伝搬ベクトル[β2(λ)]及び和
格子ベクトル[K(λ)]によって形成される三角形は、
二等辺三角形である。これら入射伝搬ベクトル[β
1(λ)]及び和格子ベクトル[K(λ)]のなす角を、θ
と定義する。よって、反射伝搬ベクトル[β2(λ)]及
び和格子ベクトル[K(λ)]のなす角も、θとなる。
1(λ)]の大きさは、反射伝搬ベクトル[β2(λ)]の
大きさと等しいと仮定している。よって、入射伝搬ベク
トル[β1(λ)]、反射伝搬ベクトル[β2(λ)]及び和
格子ベクトル[K(λ)]によって形成される三角形は、
二等辺三角形である。これら入射伝搬ベクトル[β
1(λ)]及び和格子ベクトル[K(λ)]のなす角を、θ
と定義する。よって、反射伝搬ベクトル[β2(λ)]及
び和格子ベクトル[K(λ)]のなす角も、θとなる。
【0089】このとき、波長λの光信号におけるブラッ
グ反射の条件式(スカラー表示)は、図2を参照して、
下記式(9)となる。
グ反射の条件式(スカラー表示)は、図2を参照して、
下記式(9)となる。
【0090】 |[β1(λ)]|×cosθ=|[K(λ)]|/2 … (9) (波長λ+dλの光信号について)次に、波長λ+dλ
の光信号についてのブラッグ反射の条件式(スカラー表
示)を導出する。
の光信号についてのブラッグ反射の条件式(スカラー表
示)を導出する。
【0091】上記式(3)及び(5)にそれぞれ(m、
n)=(2、1)を代入して、下記式(10)が得られ
る。
n)=(2、1)を代入して、下記式(10)が得られ
る。
【0092】 [K(λ+dλ)] =2×[K1]+1×[K2] =[β2(λ+dλ)]−[β1(λ+dλ)] … (10) この和格子ベクトル[K(λ+dλ)]は、m≠0かつn
≠0としてあるから、複合高次格子ベクトルである。以
下、複合高次格子ベクトル[K(λ+dλ)]という。す
なわち、波長λ+dλの光信号は、第1格子摂動部42
及び第2格子摂動部44に対して、ブラッグ反射され
る。
≠0としてあるから、複合高次格子ベクトルである。以
下、複合高次格子ベクトル[K(λ+dλ)]という。す
なわち、波長λ+dλの光信号は、第1格子摂動部42
及び第2格子摂動部44に対して、ブラッグ反射され
る。
【0093】又、ここでは、入射伝搬ベクトル[β1(λ
+dλ)]の大きさは、反射伝搬ベクトル[β2(λ+d
λ)]の大きさと等しいと仮定している。よって、入射
伝搬ベクトル[β1(λ+dλ)]、反射伝搬ベクトル[β
2(λ+dλ)]及び複合高次格子ベクトル[K(λ+d
λ)]によって形成される三角形は、二等辺三角形であ
る。これら入射伝搬ベクトル[β1(λ+dλ)]及び複
合高次格子ベクトル[K(λ+dλ)]のなす角を、θ+
dθと定義する(この例では、dθ<0となる。)。よ
って、反射伝搬ベクトル[β2(λ+dλ)]及び複合高
次格子ベクトル[K(λ+dλ)]のなす角も、θ+dθ
となる。
+dλ)]の大きさは、反射伝搬ベクトル[β2(λ+d
λ)]の大きさと等しいと仮定している。よって、入射
伝搬ベクトル[β1(λ+dλ)]、反射伝搬ベクトル[β
2(λ+dλ)]及び複合高次格子ベクトル[K(λ+d
λ)]によって形成される三角形は、二等辺三角形であ
る。これら入射伝搬ベクトル[β1(λ+dλ)]及び複
合高次格子ベクトル[K(λ+dλ)]のなす角を、θ+
dθと定義する(この例では、dθ<0となる。)。よ
って、反射伝搬ベクトル[β2(λ+dλ)]及び複合高
次格子ベクトル[K(λ+dλ)]のなす角も、θ+dθ
となる。
【0094】又、入射伝搬ベクトル[β1(λ+dλ)]
の大きさと、入射伝搬ベクトル[β1(λ)]の大きさと
の差を、dβ1(この例では、dβ1<0となる。)とす
る。
の大きさと、入射伝搬ベクトル[β1(λ)]の大きさと
の差を、dβ1(この例では、dβ1<0となる。)とす
る。
【0095】又、複合高次格子ベクトル[K(λ+d
λ)]の大きさと、複合高次格子ベクトル[K(λ)]の
大きさとの差を、dK(この例では、dK<0とな
る。)とする。
λ)]の大きさと、複合高次格子ベクトル[K(λ)]の
大きさとの差を、dK(この例では、dK<0とな
る。)とする。
【0096】このとき、波長λ+dλの光信号における
ブラッグ反射の条件式(スカラー表示)は、図2を参照
して、下記式(11)となる。
ブラッグ反射の条件式(スカラー表示)は、図2を参照
して、下記式(11)となる。
【0097】 (|[β1(λ)]|+dβ1)×cos(θ+dθ) =(|[K(λ)]|+dK)/2 … (11) ここで、dβ1→0、dθ→0°、及びdβ1×dθ≒0
°として、上記式(11)を展開すると、下記式(1
2)が得られる。
°として、上記式(11)を展開すると、下記式(1
2)が得られる。
【0098】 |[β1(λ)]|×cosθ−|[β1(λ)]|×sinθ×dθ +dβ1×cosθ =(|[K(λ)]|+dK)/2 … (12) 次に、当該第1合分波素子10の波長分解能を導出す
る。
る。
【0099】(波長分解能λ/dλについて)上記式
(12)と、上記式(9)との差より、下記式(13)
が得られる。
(12)と、上記式(9)との差より、下記式(13)
が得られる。
【0100】 dβ1/|[β1(λ)]| =dθ×tanθ+dK/(2×|[β1(λ)]|×cosθ)…(13) ここで、下記式(14)を、上記式(13)に代入する
と、下記式(15)が得られる。下記式(15)の左辺
は、波長分解能の逆数を表す。
と、下記式(15)が得られる。下記式(15)の左辺
は、波長分解能の逆数を表す。
【0101】 dβ1/|[β1(λ)]|=dλ/λ … (14) dλ/λ =dθ×tanθ+dK/(2×|[β1(λ)]|×cosθ)…(15) 次に、上記式(15)を利用して、当該回折格子36に
よる作用効果について、説明する。
よる作用効果について、説明する。
【0102】(複合高次格子ベクトル[K(λ+dλ)]
の大きさと、複合高次格子ベクトル[K(λ)]の大きさ
との差dKが、実質的にない場合)この場合は、上記式
(15)において、dK→0とすると、下記式(16)
が得られる。
の大きさと、複合高次格子ベクトル[K(λ)]の大きさ
との差dKが、実質的にない場合)この場合は、上記式
(15)において、dK→0とすると、下記式(16)
が得られる。
【0103】 dλ/λ=dθ×tanθ … (16) よって、上記式(16)より、分波される光信号の波長
間の進行方向における角度変化量dθを大きくしても、
tanθの値を小さくすることにより、波長分解能の逆
数dλ/λを、小さくすることができる。
間の進行方向における角度変化量dθを大きくしても、
tanθの値を小さくすることにより、波長分解能の逆
数dλ/λを、小さくすることができる。
【0104】例えば、波長分解能の逆数dλ/λ≒0.
01を得たい場合において、θ≒3°(格子面(境界面
KS1及びKS2)に対して実質的に垂直入射)とする
ことにより、角度変化量dθ=0.2radを達成する
ことができる。これにより、互いに隣接する第1のポー
トP1間の距離、及び、互いに隣接する第2のポートP
2間の距離を、第1従来素子及び第2従来素子における
ポート間の距離より大きくとることができる。
01を得たい場合において、θ≒3°(格子面(境界面
KS1及びKS2)に対して実質的に垂直入射)とする
ことにより、角度変化量dθ=0.2radを達成する
ことができる。これにより、互いに隣接する第1のポー
トP1間の距離、及び、互いに隣接する第2のポートP
2間の距離を、第1従来素子及び第2従来素子における
ポート間の距離より大きくとることができる。
【0105】(複合高次格子ベクトル[K(λ+dλ)]
の大きさと、複合高次格子ベクトル[K(λ)]の大きさ
との差dKが、実質的に無視できない場合)この場合
は、上記式(15)において、θ→0°(格子面(境界
面KS1及びKS2)に対して実質的に垂直入射)とす
ると、下記式(17)が得られる。
の大きさと、複合高次格子ベクトル[K(λ)]の大きさ
との差dKが、実質的に無視できない場合)この場合
は、上記式(15)において、θ→0°(格子面(境界
面KS1及びKS2)に対して実質的に垂直入射)とす
ると、下記式(17)が得られる。
【0106】 dλ/λ=dθ×θ+dK/(2×|[β1(λ)]|) … (17) 上記式(17)において、右辺第2項の値は、右辺第1
項の値より大きくなる。しかしながら、角度変化量dθ
を、dλに対して任意に設定することができる。すなわ
ち、波長分解能の逆数dλ/λ及び角度変化量dθを互
いに独立して、当該第1合分波素子10を設計すること
が可能となる。これにより、互いに隣接する第1のポー
トP1間の距離、及び、互いに隣接する第2のポートP
2間の距離を、第1従来素子及び第2従来素子における
ポート間の距離より大きくとることができる。
項の値より大きくなる。しかしながら、角度変化量dθ
を、dλに対して任意に設定することができる。すなわ
ち、波長分解能の逆数dλ/λ及び角度変化量dθを互
いに独立して、当該第1合分波素子10を設計すること
が可能となる。これにより、互いに隣接する第1のポー
トP1間の距離、及び、互いに隣接する第2のポートP
2間の距離を、第1従来素子及び第2従来素子における
ポート間の距離より大きくとることができる。
【0107】又、この構成例では、第1副回折格子38
及びの第2副回折格子40の基本周期を、それぞれ、一
定値Λとしている。よって、これら第1副回折格子38
及びの第2副回折格子40の設計が容易となる。従っ
て、当該合分波素子10を容易に製造することができ
る。
及びの第2副回折格子40の基本周期を、それぞれ、一
定値Λとしている。よって、これら第1副回折格子38
及びの第2副回折格子40の設計が容易となる。従っ
て、当該合分波素子10を容易に製造することができ
る。
【0108】但し、当該回折格子36において、複合高
次格子ベクトル[K]を利用して光信号を合分波するので
(当然、複合高次格子ベクトル[K]を含まない和格子ベ
クトル[K]も、利用して良い。)、第1副回折格子38
及び第2副回折格子40の基本周期Λを、当該第1合分
波素子10を伝搬しているときの光信号の波長の2分の
1より大きくしてある必要がある。このように構成すれ
ば、光信号をブラッグ反射することができる。
次格子ベクトル[K]を利用して光信号を合分波するので
(当然、複合高次格子ベクトル[K]を含まない和格子ベ
クトル[K]も、利用して良い。)、第1副回折格子38
及び第2副回折格子40の基本周期Λを、当該第1合分
波素子10を伝搬しているときの光信号の波長の2分の
1より大きくしてある必要がある。このように構成すれ
ば、光信号をブラッグ反射することができる。
【0109】「第2の実施の形態」次に、図3を参照し
て、第2の実施の形態における合分波素子(以下「第2
合分波素子50」という。)の構成について、説明す
る。
て、第2の実施の形態における合分波素子(以下「第2
合分波素子50」という。)の構成について、説明す
る。
【0110】図3は、第2合分波素子の構成の一例を説
明する為の斜視図である。
明する為の斜視図である。
【0111】この構成例において、摂動系14(レンズ
摂動部34及び回折格子36)は、それぞれ、干渉導波
路24の内部に埋め込まれて配列されている。この点
が、第1合分波素子10の構成と主として異なる(第2
合分波素子50の作用効果は、第1合分波素子10の作
用効果と同一である。)。
摂動部34及び回折格子36)は、それぞれ、干渉導波
路24の内部に埋め込まれて配列されている。この点
が、第1合分波素子10の構成と主として異なる(第2
合分波素子50の作用効果は、第1合分波素子10の作
用効果と同一である。)。
【0112】この第2合分波素子50の製造に当たって
は、先ず、基板16を用意する。この基板16の主表面
16A上に、コア層を、化学気相堆積法(CVD法)或
いはエピタキシャル成長等により、均一の膜厚となるよ
うに成膜する。次に、例えば、フォトリソグラフィーに
より、導波路12と同一形状のレジストパターンをコア
層の平坦な主表面上に形成し、然る後、ドライエッチン
グにより、そのパターンを用いてコア層を加工する。こ
れにより、導波路12が形成される。次に、この導波路
12の主表面12A上から、例えば、固相拡散法または
イオンプレーディング法によって、Ge(ゲルマニュー
ム)等を注入して、注入部分の屈折率を大きくする。こ
の注入部分の領域が、レンズ摂動部34及び回折格子3
6となる。そして、レンズ摂動部34の領域を含む導波
路12が、波面変換部28として利用される。又、回折
格子36の領域を含む導波路12が、ブラッグ反射領域
32として利用される。一方、注入されなかった部分の
導波路12は、回折波領域26及び平面波領域30とし
て利用される。次に、例えば、摂動系14を含む干渉導
波路24の主表面12A上に、クラッド層18を、化学
気相堆積法(CVD法)或いはエピタキシャル成長等に
より成膜する。これにより、第2合分波素子50が完成
される。
は、先ず、基板16を用意する。この基板16の主表面
16A上に、コア層を、化学気相堆積法(CVD法)或
いはエピタキシャル成長等により、均一の膜厚となるよ
うに成膜する。次に、例えば、フォトリソグラフィーに
より、導波路12と同一形状のレジストパターンをコア
層の平坦な主表面上に形成し、然る後、ドライエッチン
グにより、そのパターンを用いてコア層を加工する。こ
れにより、導波路12が形成される。次に、この導波路
12の主表面12A上から、例えば、固相拡散法または
イオンプレーディング法によって、Ge(ゲルマニュー
ム)等を注入して、注入部分の屈折率を大きくする。こ
の注入部分の領域が、レンズ摂動部34及び回折格子3
6となる。そして、レンズ摂動部34の領域を含む導波
路12が、波面変換部28として利用される。又、回折
格子36の領域を含む導波路12が、ブラッグ反射領域
32として利用される。一方、注入されなかった部分の
導波路12は、回折波領域26及び平面波領域30とし
て利用される。次に、例えば、摂動系14を含む干渉導
波路24の主表面12A上に、クラッド層18を、化学
気相堆積法(CVD法)或いはエピタキシャル成長等に
より成膜する。これにより、第2合分波素子50が完成
される。
【0113】「第3の実施の形態」次に、図4を参照し
て、第3の実施の形態における合分波素子(以下「第3
合分波素子60」という。)の構成について、説明す
る。
て、第3の実施の形態における合分波素子(以下「第3
合分波素子60」という。)の構成について、説明す
る。
【0114】図4は、第3合分波素子の構成の一例を説
明する為の斜視図である。
明する為の斜視図である。
【0115】この構成例において、摂動系14(レンズ
摂動部34及び回折格子36)は、それぞれ、導波路1
2のリッジ領域12B(盛り上がった領域)上に形成さ
れている。この点が、第1合分波素子10及び第2合分
波素子50の構成と主として異なる(第3合分波素子6
0の作用効果は、第1合分波素子10及び第2合分波素
子50の作用効果と同一である。)。
摂動部34及び回折格子36)は、それぞれ、導波路1
2のリッジ領域12B(盛り上がった領域)上に形成さ
れている。この点が、第1合分波素子10及び第2合分
波素子50の構成と主として異なる(第3合分波素子6
0の作用効果は、第1合分波素子10及び第2合分波素
子50の作用効果と同一である。)。
【0116】この第3合分波素子60の製造に当たって
は、干渉導波路24の主表面12Aのリッジ領域12B
(但し、リッジ領域12Bの形状を、主表面12A上か
ら見た場合に、レンズ摂動部34及び回折格子36の形
状と同一とする。)上に、干渉導波路24を構成するコ
アの屈折率より高い屈折率の(新たな)コア層を成膜し
て、この新たなコア層をエッチングすることにより、レ
ンズ摂動部34及び回折格子36を形成する。
は、干渉導波路24の主表面12Aのリッジ領域12B
(但し、リッジ領域12Bの形状を、主表面12A上か
ら見た場合に、レンズ摂動部34及び回折格子36の形
状と同一とする。)上に、干渉導波路24を構成するコ
アの屈折率より高い屈折率の(新たな)コア層を成膜し
て、この新たなコア層をエッチングすることにより、レ
ンズ摂動部34及び回折格子36を形成する。
【0117】「第4の実施の形態」次に、図5を参照し
て、第4の実施の形態における合分波素子(以下「第4
合分波素子70」という。)の構成について、説明す
る。
て、第4の実施の形態における合分波素子(以下「第4
合分波素子70」という。)の構成について、説明す
る。
【0118】図5は、第4合分波素子の構成の一例を説
明する為の斜視図である。
明する為の斜視図である。
【0119】この構成例において、レンズ摂動部34の
形状が、両凹状(一方の凹部が第の1ポートP1及び第
2のポートP2側にあり、かつ、他方の凹部がブラッグ
反射領域32の側にある。)であって、及び、このレン
ズ摂動部34を構成する媒質の屈折率が、干渉導波路2
4を構成する媒質の屈折率より小さい。この点が、第1
合分波素子10の構成と主として異なる(第4合分波素
子70の作用効果は、第1合分波素子10の作用効果と
同一である。)。
形状が、両凹状(一方の凹部が第の1ポートP1及び第
2のポートP2側にあり、かつ、他方の凹部がブラッグ
反射領域32の側にある。)であって、及び、このレン
ズ摂動部34を構成する媒質の屈折率が、干渉導波路2
4を構成する媒質の屈折率より小さい。この点が、第1
合分波素子10の構成と主として異なる(第4合分波素
子70の作用効果は、第1合分波素子10の作用効果と
同一である。)。
【0120】「第5の実施の形態」次に、図6を参照し
て、第5の実施の形態における合分波素子(以下「第5
合分波素子80」という。)の構成について、説明す
る。
て、第5の実施の形態における合分波素子(以下「第5
合分波素子80」という。)の構成について、説明す
る。
【0121】図6は、第5合分波素子の構成の一例を説
明する為の斜視図である。
明する為の斜視図である。
【0122】この構成例において、第1副回折格子38
及び第2副回折格子40は、それぞれ、交差格子摂動部
46においてのみ設けられている構造(この構成例で
は、主表面12A上から見た場合に、ダイヤ状とな
る。)を有する。この点が、第1合分波素子10の構成
と主として異なる。
及び第2副回折格子40は、それぞれ、交差格子摂動部
46においてのみ設けられている構造(この構成例で
は、主表面12A上から見た場合に、ダイヤ状とな
る。)を有する。この点が、第1合分波素子10の構成
と主として異なる。
【0123】第5合分波素子80は、複合高次格子ベク
トル[K]のみを利用して、光信号をブラッグ反射する
(すなわち、複合高次格子ベクトル[K]を除く和格子ベ
クトル[K]を利用して、光信号をブラッグ反射す
る。)。
トル[K]のみを利用して、光信号をブラッグ反射する
(すなわち、複合高次格子ベクトル[K]を除く和格子ベ
クトル[K]を利用して、光信号をブラッグ反射す
る。)。
【0124】「第6の実施の形態」次に、図7を参照し
て、第6の実施の形態における合分波素子(以下「第6
合分波素子90」という。)の構成について、説明す
る。
て、第6の実施の形態における合分波素子(以下「第6
合分波素子90」という。)の構成について、説明す
る。
【0125】図7は、第6合分波素子の構成の一例を説
明する為の斜視図である。
明する為の斜視図である。
【0126】この構成例において、第1合分波素子10
の構成との違いは、次に述べる通りである。すなわち、
レンズ摂動部34を省いてある。よって、干渉導波路2
4は、一方のポート(第1のポートP1又は第2のポー
トP2)から出力された光信号を回折させながらブラッ
グ反射領域32まで伝搬させる領域となる。干渉導波路
24の主表面12A上から見た場合における各々の格子
摂動部(この構成例では、第1格子摂動部42及び第2
格子摂動部44)の格子面(この構成例では、格子面K
S1及び格子面KS2)の形状を、ブラッグ反射領域3
2に向かって凸型の曲線状とすることにより、ブラッグ
反射領域32によってブラッグ反射されたこの光信号
は、回折しながら干渉導波路24を伝搬して、他方にお
ける所定のポート(一方のポートを第1のポートP1と
するとき、他方のポートを第2のポートP2とする。若
しくは、一方のポートを第2のポートP2とするとき、
他方のポートを第1のポートP1とする。)に集光され
る(第6合分波素子90の作用効果は、第1合分波素子
10の作用効果と同一である。)。
の構成との違いは、次に述べる通りである。すなわち、
レンズ摂動部34を省いてある。よって、干渉導波路2
4は、一方のポート(第1のポートP1又は第2のポー
トP2)から出力された光信号を回折させながらブラッ
グ反射領域32まで伝搬させる領域となる。干渉導波路
24の主表面12A上から見た場合における各々の格子
摂動部(この構成例では、第1格子摂動部42及び第2
格子摂動部44)の格子面(この構成例では、格子面K
S1及び格子面KS2)の形状を、ブラッグ反射領域3
2に向かって凸型の曲線状とすることにより、ブラッグ
反射領域32によってブラッグ反射されたこの光信号
は、回折しながら干渉導波路24を伝搬して、他方にお
ける所定のポート(一方のポートを第1のポートP1と
するとき、他方のポートを第2のポートP2とする。若
しくは、一方のポートを第2のポートP2とするとき、
他方のポートを第1のポートP1とする。)に集光され
る(第6合分波素子90の作用効果は、第1合分波素子
10の作用効果と同一である。)。
【0127】「変形例の説明」当該発明は、上述の実施
の形態にのみ限定されるものではなく、設計に応じて種
々の変更を加えることができる。
の形態にのみ限定されるものではなく、設計に応じて種
々の変更を加えることができる。
【0128】例えば、上述の実施の形態では、回折格子
36は、2個の副回折格子(第1副回折格子38及び第
2副回折格子40)から構成されていたが、3個以上の
副回折格子から構成されていても良い。但し、副回折格
子は、それぞれ、格子摂動部を以って構成されてあるも
のとする。又、ある副回折格子の格子摂動部は、それぞ
れ、他の副回折格子の格子摂動部と交差して、交差格子
摂動部46を形成してあるものとする。又、交差格子摂
動部46をそれぞれ有する副回折格子の基本格子ベクト
ルの和によって表される複合高次格子ベクトルを、この
交差格子摂動部46で順次ブラッグ反射される光信号の
反射伝搬ベクトルと、この交差格子摂動部46に入射さ
れるこの光信号の入射伝搬ベクトルとの差に一致させて
あるものとする。
36は、2個の副回折格子(第1副回折格子38及び第
2副回折格子40)から構成されていたが、3個以上の
副回折格子から構成されていても良い。但し、副回折格
子は、それぞれ、格子摂動部を以って構成されてあるも
のとする。又、ある副回折格子の格子摂動部は、それぞ
れ、他の副回折格子の格子摂動部と交差して、交差格子
摂動部46を形成してあるものとする。又、交差格子摂
動部46をそれぞれ有する副回折格子の基本格子ベクト
ルの和によって表される複合高次格子ベクトルを、この
交差格子摂動部46で順次ブラッグ反射される光信号の
反射伝搬ベクトルと、この交差格子摂動部46に入射さ
れるこの光信号の入射伝搬ベクトルとの差に一致させて
あるものとする。
【0129】又、例えば、上述の実施の形態では、副回
折格子(第1副回折格子38及び第2副回折格子40)
の基本周期をいずれもΛとしているが、各副回折格子の
基本周期は、何等この値に限定されるものではない。
折格子(第1副回折格子38及び第2副回折格子40)
の基本周期をいずれもΛとしているが、各副回折格子の
基本周期は、何等この値に限定されるものではない。
【0130】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、この発
明の合分波素子によれば、角度変化量dθを所望の値
(例えば、dλ/λ≒0.01としたとき、約0.2r
ad以上)まで大きくすることができ、かつ、容易に製
造することができる。更に、波長分解能を大きくするこ
ともできる。
明の合分波素子によれば、角度変化量dθを所望の値
(例えば、dλ/λ≒0.01としたとき、約0.2r
ad以上)まで大きくすることができ、かつ、容易に製
造することができる。更に、波長分解能を大きくするこ
ともできる。
【図1】第1合分波素子の構成の一例を説明する為の斜
視図である。
視図である。
【図2】伝搬ベクトルダイヤグラムの対比図である。
【図3】第2合分波素子の構成の一例を説明する為の斜
視図である。
視図である。
【図4】第3合分波素子の構成の一例を説明する為の斜
視図である。
視図である。
【図5】第4合分波素子の構成の一例を説明する為の斜
視図である。
視図である。
【図6】第5合分波素子の構成の一例を説明する為の斜
視図である。
視図である。
【図7】第6合分波素子の構成の一例を説明する為の斜
視図である。
視図である。
10:第1合分波素子 12:導波路 12A:主表面 12B:リッジ領域 14:摂動系 16:基板 16A:主表面 18:クラッド層 20:第1入出力導波路 22:第2入出力導波路 24:干渉導波路 26:回折波領域 28:波面変換部 30:平面波領域 32:ブラッグ反射領域 34:レンズ摂動部 36:回折格子 38:第1副回折格子 40:第2副回折格子 42:第1格子摂動部 44:第2格子摂動部 46:交差格子摂動部 50:第2合分波素子 60:第3合分波素子 70:第4合分波素子 80:第5合分波素子 90:第6合分波素子 KS1、KS2:境界面(格子面) LD:長手方向 P1、P2:第1、第2のポート Q1:干渉端面 S1〜S4:第1〜第4端面 T1、T2:第1、第2入出力端子 Λ:基本周期
Claims (18)
- 【請求項1】 ブラッグ反射を利用して、波長多重され
た光信号を分波するか、又は、互いに異なる波長の光信
号を合波する為の回折格子を具える合分波素子におい
て、 前記回折格子は、複数個の副回折格子を具え、 前記副回折格子は、それぞれ、格子摂動部を以って構成
されており、 ある前記副回折格子の前記格子摂動部は、それぞれ、他
の前記副回折格子の前記格子摂動部と交差して、交差格
子摂動部を形成しており、 前記交差格子摂動部をそれぞれ有する前記副回折格子の
基本格子ベクトルの和によって表される複合高次格子ベ
クトルを、該交差格子摂動部で順次ブラッグ反射される
前記光信号の反射伝搬ベクトルと、該交差格子摂動部に
入射される該光信号の入射伝搬ベクトルとの差に一致さ
せてあることを特徴とする合分波素子。 - 【請求項2】 請求項1に記載の合分波素子において、 前記副回折格子の基本周期を、当該合分波素子を伝搬し
ているときの前記光信号の波長の2分の1より大きくし
てあることを特徴とする合分波素子。 - 【請求項3】 請求項1に記載の合分波素子において、 前記副回折格子の基本周期を、該副回折格子毎に、一定
としてあることを特徴とする合分波素子。 - 【請求項4】 請求項1に記載の合分波素子において、 前記回折格子を、前記光信号が該回折格子に入力した側
に向かって該光信号の一部を順次ブラッグ反射させる反
射形回折格子としてあることを特徴とする合分波素子。 - 【請求項5】 請求項4に記載の合分波素子において、 干渉導波路を具え、 該干渉導波路は、当該干渉導波路に対して前記光信号を
互いに入出力させる関係にある、1個乃至複数個の第1
のポート及び複数個の第2のポートを具えると共に、前
記格子摂動部の作用によって前記光信号を前記ポートの
方角に向かってブラッグ反射させる為のブラッグ反射領
域を具えていて、前記ポート及び該ブラッグ反射領域間
において前記光信号を伝搬させることを特徴とする合分
波素子。 - 【請求項6】 請求項5に記載の合分波素子において、 前記干渉導波路は、一方の前記ポートから出力された前
記光信号を回折させながら伝搬させる為の回折波領域
と、該光信号を回折波から平面波に変換する為の波面変
換部と、該光信号を平面波の状態で前記ブラッグ反射領
域に出力させる為の平面波領域とを具え、 前記干渉導波路の主表面上から見た場合における各々の
前記格子摂動部の格子面の形状を、直線状とすることに
より、前記ブラッグ反射領域によってブラッグ反射され
た前記光信号は、平面波の状態で前記平面波領域を伝搬
し、次に、前記波面変換部によって平面波から回折波に
変換され、然る後、前記回折波領域を回折しながら伝搬
して、他方における所定の前記ポートに集光されること
を特徴とする合分波素子。 - 【請求項7】 請求項5に記載の合分波素子において、 前記干渉導波路は、一方の前記ポートから出力された前
記光信号を回折させながら前記ブラッグ反射領域まで伝
搬させる領域であって、 前記干渉導波路の主表面上から見た場合における各々の
前記格子摂動部の格子面の形状を、前記ブラッグ反射領
域に向かって凸型の曲線状とすることにより、前記ブラ
ッグ反射領域によってブラッグ反射された該光信号は、
回折しながら前記干渉導波路を伝搬して、他方における
所定の前記ポートに集光されることを特徴とする合分波
素子。 - 【請求項8】 請求項5に記載の合分波素子において、 前記格子摂動部の各々は、前記ブラッグ反射領域の内部
に埋め込まれて配列されており、かつ前記格子摂動部の
各々を構成する媒質の屈折率は、前記干渉導波路を構成
する媒質の屈折率より大きいことを特徴とする合分波素
子。 - 【請求項9】 請求項5に記載の合分波素子において、 前記格子摂動部の各々は、前記ブラッグ反射領域の主表
面のリッジ領域上に形成されて配列されていて、かつ前
記格子摂動部の各々を構成する媒質の屈折率は、前記干
渉導波路を構成する媒質の屈折率より大きいことを特徴
とする合分波素子。 - 【請求項10】 請求項5に記載の合分波素子におい
て、 前記格子摂動部の各々は、前記ブラッグ反射領域の平坦
な主表面上に配列されていて、かつ前記格子摂動部の各
々を構成する媒質の屈折率は、前記干渉導波路を構成す
る媒質の屈折率より大きいことを特徴とする合分波素
子。 - 【請求項11】 請求項6に記載の合分波素子におい
て、 前記波面変換部は、該波面変換部の内部に埋め込まれて
いるレンズ形状のレンズ摂動部を具え、該レンズ摂動部
の作用によって、前記光信号における回折波及び平面波
間の変換を行うことを特徴とする合分波素子。 - 【請求項12】 請求項6に記載の合分波素子におい
て、 前記波面変換部は、前記波面変換部の主表面のリッジ領
域上に形成されているレンズ形状のレンズ摂動部を具
え、該レンズ摂動部の作用によって、前記光信号におけ
る回折波及び平面波間の変換を行うことを特徴とする合
分波素子。 - 【請求項13】 請求項6に記載の合分波素子におい
て、 前記波面変換部は、前記波面変換部の主表面の平坦な主
表面上に形成されているレンズ形状のレンズ摂動部を具
え、該レンズ摂動部の作用によって、前記光信号におけ
る回折波及び平面波間の変換を行うことを特徴とする合
分波素子。 - 【請求項14】 請求項6又は請求項7に記載の合分波
素子において、 前記副回折格子は、それぞれ、前記交差格子摂動部にお
いてのみ設けられている構造を有することを特徴とする
合分波素子。 - 【請求項15】 請求項6又は請求項7に記載の合分波
素子において、 前記一方のポートを前記第1のポートとし、かつ、前記
他方のポートを前記第2のポートとしてあることを特徴
とする合分波素子。 - 【請求項16】 請求項6又は請求項7に記載の合分波
素子において、 前記一方のポートを前記第2のポートとし、かつ、前記
他方のポートを前記第1のポートとしてあることを特徴
とする合分波素子。 - 【請求項17】 請求項11、請求項12及び請求項1
3の何れか一項に記載の合分波素子において、 前記レンズ形状は、一方の凸部が前記ポートの方角を向
いて、かつ、他方の凸部が前記ブラッグ反射領域の方角
を向いている、両凸状であって、 前記レンズ摂動部を構成する媒質の屈折率は、前記干渉
導波路を構成する媒質の屈折率より大きいことを特徴と
する合分波素子。 - 【請求項18】 請求項11、請求項12及び請求項1
3の何れか一項に記載の合分波素子において、 前記レンズ形状は、一方の凹部が前記ポート側にあり、
かつ、他方の凹部が前記ブラッグ反射領域の側にある両
凹状であって、 前記レンズ摂動部を構成する媒質の屈折率は、前記干渉
導波路を構成する媒質の屈折率より小さいことを特徴と
する合分波素子。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2001141946A (ja) |
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