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JP2001140988A - 動力伝動用ベルト - Google Patents

動力伝動用ベルト

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Publication number
JP2001140988A
JP2001140988A JP32300099A JP32300099A JP2001140988A JP 2001140988 A JP2001140988 A JP 2001140988A JP 32300099 A JP32300099 A JP 32300099A JP 32300099 A JP32300099 A JP 32300099A JP 2001140988 A JP2001140988 A JP 2001140988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
canvas
power transmission
rubber layer
transmission belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32300099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hanesaka
仁志 羽坂
Keiji Takano
啓二 高野
Takashi Kinoshita
隆史 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP32300099A priority Critical patent/JP2001140988A/ja
Publication of JP2001140988A publication Critical patent/JP2001140988A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト背面に伸縮性帆布を積層してベルトの
屈曲性を良くしてその寿命を改善した動力伝動用ベルト
を提供する。 【解決手段】 ベルト長手方向に沿って心線2を埋設し
た接着ゴム層3に隣接して圧縮ゴム層4を配置し、ベル
ト背面に帆布5を積層したVリブドベルト1であり、上
記ベルト背面に積層する帆布5が編布であり、円筒状の
ヨコ編布を円筒状のまま該編布のコース方向がベルト周
方向になるように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝動用ベルトに
係り、詳しくはVリブドベルト、ローエッジVベルト、
平ベルトのような動力伝動用ベルトにおいて、ベルト背
面に伸縮性帆布を積層してベルトの屈曲性を良くしてそ
の寿命を改善した動力伝動用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】帆布を有する伝動ベルトとしてVリブド
ベルトがある。特開平4−151048号公報には、ベ
ルト長手方向に平行に延び並列状態に複数のリブを有す
る圧縮ゴム層と、その上部にロープからなる心線を埋設
したクッション層と、そしてその上の背面にミシンジョ
イントした帆布を貼着した構成のVリブドベルトが開示
されている。この帆布は本来ベルトの耐タテ亀裂性を保
持するために設けたものであり、経糸と緯糸を織り込ん
だ平織布にゴム引き処置を施したものである。
【0003】従来、Vリブドベルトの背面帆布として広
く使用されている織布は、経糸と緯糸の交叉角90度の
平織帆布を機械的に処理、即ちテンター処理して両糸を
ベルト長手方向に対して120度に交叉した広角度処理
したものがある。この帆布の基本構成はベルトでの打ち
込み本数を経糸と緯糸とも10本以上/10mmとなる
帆布で、かつ単糸引張力は9N以上/本の綿繊維糸10
0%の紡績糸で平織物を強制的に広角度処理、即ちテン
ター処理することによってベルトでの打ち込み本数を経
糸と緯糸とも14本以上/10mmとしている。
【0004】また、複数のコードを配置したスダレ織物
をベルト背面でその幅方向に配置してベルトの屈曲性を
改善していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、広角度処理し
た帆布は経糸と緯糸とが90度に交叉した平織物を45
度方向に裁断して継ぎ合わせるか、また経糸と緯糸とが
90度に交叉した平織物をテンター処理して経糸と緯糸
との交叉角を大きくする方法、また袋織り帆布を45度
方向に連続して切り開く方法があり、いずれの場合にも
広角度帆布にするまでに多大の時間を要していた。
【0006】また、スダレ織物のコードをベルトの幅方
向に配置した場合には、コードの間隔からゴムが滲み出
し、ベルト背面にプーリが接触する使用態様では、ベル
ト背面にゴムの粘着物が堆積し、これが発音を引き起こ
す大きな問題になっていた。
【0007】本発明はこのような問題に対処するもので
あり、リブドベルト、ローエッジVベルト、平ベルトの
ような動力伝動用ベルトにおいて、ベルト背面に伸縮性
帆布を積層してベルトの屈曲性を良くしてその寿命を改
善した動力伝動用ベルトを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1の発
明では、ベルト長手方向に沿って心線を埋設した接着ゴ
ム層に隣接して圧縮ゴム層を配置し、ベルト背面に帆布
を積層した動力伝動用ベルトにおいて、上記ベルト背面
に積層する帆布が編布であり、円筒状のヨコ編布を円筒
状のまま該編布のコース方向がベルト周方向になるよう
に配置されている動力伝動用ベルトにあり、ベルトの伸
縮性が向上して可撓性が良好になり、ベルトの寿命が向
上し、しかもベルトに使用する筒状帆布も短時間で仕上
ることができる。
【0009】本願請求項2の発明では、編布がレゾルシ
ン−ホルマリン−ラテックス処理のみで処理される動力
伝動用ベルトにある。
【0010】本願請求項3の発明では、編布で使用する
糸が少なくとも綿繊維を含んでいる動力伝動用ベルトに
ある。
【0011】本願請求項4の発明では、上記動力伝動用
ベルトがベルト長手方向に沿って心線を埋設した接着ゴ
ムと、ベルト長手方向に沿って少なくとも1つのリブ部
をもつ圧縮ゴム層からなるVリブドベルトに特定した動
力伝動用ベルトにある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示すVリブドベルト1は、
ポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維を素材と
する高強度で低伸度のコードよりなる心線2を接着ゴム
層3中に埋設し、その下側に弾性体層である圧縮ゴム層
4を有している。この圧縮ゴム層4にはベルト長手方向
に伸びる断面略三角形の複数のリブ部7が設けられ、ま
たベルト表面には帆布5としてレゾルシン−ホルマリン
−ラテックス(RFL)処理した編布が設けられてい
る。
【0013】上記編布は、よこ編の平編の筒状体であ
り、コース方向がベルト周方向になるように使用する。
また、表裏の区別がなく、ゴム編、またはパール編でも
よい。使用する糸は5〜40番手の単糸または複数本を
撚り合わせた糸を使用するが、綿繊維単独もしくは他の
ポリアミド、ポリエステル、レーヨン、アクリルなどの
合成繊維との混紡、混撚りでもよい。
【0014】上記編布はRFL処理にて接着処理して帆
布を硬くし、スピニング工程で筒状の編布のしわ発生を
阻止する。RFL処理はRFL液に0.1〜20秒間浸
漬した後、100〜200℃で30〜600秒にて乾燥
させる。無論、RFL処理した帆布にゴム糊を付着する
ことができる。
【0015】ここで使用するRFL液はレゾルシンとホ
ルマリンの初期縮合物とゴムラテックスとを混合したも
のであり、この場合レゾルシンとホルマリンのモル比は
1:0.5〜3にすることが接着力を高める上で好適で
ある。また、レゾルシンとホルマリンの初期縮合物は、
これをラテックスのゴム分100重量部に対してその樹
脂分が10〜100重量部になるようにラテックスと混
合した上、全固形分濃度が5〜40%濃度になるように
調節される。尚、RFL液には適宜カーボンブラック液
を混合して処理反を黒染めする場合もある。また、RF
L液に公知の界面活性剤を0.1〜1.0重量%加える
とよい。
【0016】上記ラテックスはスチレン−ブタジエン−
ビニルピリジン三元共重合体、クロロスルフォン化ポリ
エチレン、水素化ニトリルゴム、エピクロルヒドリン、
天然ゴム、SBR、クロロプレンゴム、オレフィン−ビ
ニルエステル共重合体、EPDM等のラテックスであ
る。
【0017】前記圧縮ゴム層4に使用されるポリマーと
しては、水素化ニトリルゴム、クロロプレンゴム、天然
ゴム、CSM、ACSM、SBR、エチレン−アルファ
−オレフィンエラストマーが使用され、水素化ニトリル
ゴムは水素添加率80%以上であり、耐熱性及び耐オゾ
ン性の特性を発揮するために、好ましくは90%以上が
良い。水素添加率80%未満の水素化ニトリルゴムは、
耐熱性及び耐オゾン性は極度に低下する。耐油性及び耐
寒性を考慮すると、結合アクリロニトリル量は20〜4
5%の範囲が好ましい。中でも、耐油性と耐寒性を有す
るエチレン−アルファ−オレフィンエラストマーが好ま
しい。
【0018】上記エチレン−アルファ−オレフィンエラ
ストマーとしては、その代表的なものとしてEPDMが
あり、これはエチレン−プロピレン−ジエンモノマーを
いう。ジエンモノマーの例としては、ジシクロペンタジ
エン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネ
ン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエンなどが
あげられる。また、エチレン−プロピレン系ゴム(EP
R)も使用可能である。
【0019】上記ゴムの架橋には、硫黄や有機過酸化物
が使用され、有機過酸化物としては例えばジクミルパー
オキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチ
ルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、
1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベ
ンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−
(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−モノ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等を
挙げることができる。この有機過酸化物は、単独もしく
は混合物として、通常エチレン−アルファ−オレフィン
エラストマー100gに対して0.005〜0.02モ
ルgの範囲で使用される。
【0020】また、架橋助剤(co−agent)を配
合することによって、架橋度を上げて粘着摩耗等の問題
を防止することができる。架橋助剤として挙げられるも
のとしては、TIAC、TAC、1,2ポリブタジエ
ン、不飽和カルボン酸の金属塩、オキシム類、グアニジ
ン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、N−N‘−m−フェ
ニレンビスマレイミド、硫黄など通常パーオキサイド架
橋に用いるものである。
【0021】そして、それ以外に必要に応じてカーボン
ブラック、シリカのような増強剤、炭酸カルシウム、タ
ルクのような充填剤、可塑剤、安定剤、加工助剤、着色
剤のような通常のゴム配合物に使用されるものが使用さ
れる。
【0022】また、圧縮ゴム層4には、ナイロン6、ナ
イロン66、ポリエステル、綿、アラミドからなる短繊
維を混入して圧縮ゴム層4の耐側圧性を向上させるとと
もに、プーリと接する面になる圧縮ゴム層4の表面に該
短繊維を突出させ、圧縮ゴム層4の摩擦係数を低下させ
て、ベルト走行時の騒音を軽減する。これらの短繊維の
うち、剛直で強度を有し、しかも耐摩耗性を有するアラ
ミド短繊維が最も効果がある。
【0023】上記アラミド短繊維が前述の効果を十分に
発揮するためには、アラミド繊維の繊維長さは1〜20
mmで、その添加量はエチレン−アルファ−オレフィン
エラストマー100重量部に対して1〜30重量部であ
る。このアラミド繊維は分子構造中に芳香環をもつアラ
ミド、例えば商品名コーネックス、ノーメックス、ケブ
ラー、テクノーラ、トワロン等である。
【0024】尚、アラミド短繊維の添加量が1重量部未
満の場合には、圧縮ゴム層4のゴムが粘着しやすくなっ
て摩耗する欠点があり、また一方30重量部を超えると
短繊維がゴム中に均一に分散しなくなる。ただし、この
アラミド短繊維の添加は必須ではなく、他の素材からな
る短繊維を添加したものでも良い
【0025】上記心線4としては、ポリエステル繊維、
アラミド繊維、ガラス繊維が使用され、中でもエチレン
−2,6−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエ
ステル繊維フィラメント群を撚り合わせた総デニール数
が4,000〜8,000の接着処理したコードが、ベ
ルトスリップ率を低くできてベルト寿命を延長させるた
めに好ましい。このコードの上撚り数は10〜23/1
0cmであり、また下撚り数は17〜38/10cmで
ある。総デニールが4,000未満の場合には、心線の
モジュラス、強力が低くなり過ぎ、また8,000を越
えると、ベルトの厚みが厚くなって、屈曲疲労性が悪く
なる。
【0026】エチレン−2,6−ナフタレートは、通常
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸またはそのエステル
形成性誘導体を触媒の存在下に適当な条件のもとにエチ
レングリコールと縮重合させることによって合成させ
る。このとき、エチレン−2,6−ナフタレートの重合
完結前に適当な1種または2種以上の第3成分を添加す
れば、共重合体ポリエステルが合成される。
【0027】心線4にはゴムとの接着性を改善する目的
で接着処理が施される。このような接着処理としては繊
維をレゾルシン−ホルマリン−ラテックス(RFL)液
に浸漬後、加熱乾燥して表面に均一に接着層を形成する
のが一般的である。しかし、これに限ることなくエポキ
シ又はイソシアネート化合物で前処理を行なった後に、
RFL液で処理する方法等もある。
【0028】接着処理されたコードは、スピニングピッ
チ、即ち心線の巻き付けピッチを1.0〜1.3mmに
することで、モジュラスの高いベルトに仕上げることが
できる。1.0mm未満になると、コードが隣接するコ
ードに乗り上げて巻き付けができず、一方1.3mmを
越えると、ベルトのモジュラスが徐々に低くなる
【0029】一方、接着ゴム層3には耐熱性を有し、圧
縮ゴム層4と同種のゴムが使用される。ただし、短繊維
は混入されないが、必要に応じてカーボンブラック、シ
リカのような増強剤、炭酸カルシウム、タルクのような
充填剤、可塑剤、安定剤、加工助剤、着色剤のような通
常のゴム配合に用いるものが使用される。
【0030】Vリブドベルトの代表的な製造方法は以下
の通りである。まず、円筒状の成形ドラムの周面に帆布
と接着ゴム層とを巻き付けた後、この上にロープからな
る心線を螺旋状にスピニングし、更に接着ゴム層、圧縮
ゴム層を順次巻きつけて積層体を得た後、これを架橋し
てスリーブを得る。
【0031】次に、架橋スリーブを駆動ロールと従動ロ
ールに掛架して所定の張力下で走行させ、更に回転させ
た研削ホイールを走行中の架橋スリーブに当接するよう
に移動して架橋スリーブの圧縮ゴム層表面に3〜100
個の複数の溝状部を一度に研磨する。
【0032】このようにして得られた架橋スリーブを駆
動ロールと従動ロールから取り外し、該架橋スリーブを
他の駆動ロールと従動ロールに掛架して走行させ、カッ
ターによって所定の幅に切断して個々のVリブドベルト
に仕上げる。
【0033】また、本発明においては、上記のVリブド
ベルト以外にも、図2に示すようにベルトの上下表面の
みに帆布を付着したローエッジVベルト8も含む。この
ベルト8は、心線2を接着ゴム層3中に埋設し、その下
側に弾性体層である圧縮ゴム層4を有している。この圧
縮ゴム層4には、コグを長手方向に沿って所定間隔で設
けてもよい。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1〜2 本実施例で製造したVリブドベルトでは、表2に示され
る帆布組織を有する筒状編布をRFL液(ビニルピリジ
ンラテックス(40%):244重量部、レゾルシン1
1重量部:37%ホルマリン16.2重量部:水酸化ナ
トリウム0.3重量部:水299.5重量部:カーボン
分散液(28%):41重量部)からなる接着剤に含浸
させ、乾燥して処理編布とした。
【0035】心線として1,000デニールのエチレン
−2,6−ナフタレート繊維(PEN繊維)を2×3の
撚構成で、上撚り係数3.0、下撚り係数3.0で緒撚
したトータルデニール6,000コードを接着処理した
ものを使用した。
【0036】圧縮ゴム及び接着ゴム層を、それぞれ表1
に示すゴム組成物から調製し、バンバリーミキサーで混
練後、カレンダーロールで圧延したものを用いた。圧縮
ゴム層には短繊維が含まれベルト幅方向に配向してい
る。
【0037】
【表1】
【0038】Vリブドベルトの製造方法は通常の方法で
あり、まず1プライの上記筒状帆布を帆布としてドラム
に挿入した後、その上に接着ゴム層を巻き付けて、心線
をスピニングし、更に圧縮ゴム層を配置した後、圧縮ゴ
ム層の上に架橋用ジャケットを挿入する。次いで、モー
ルドを加硫缶内に入れ、架橋した後、筒状の架橋スリー
ブをモールドから取り出した。取り出したスリーブの圧
縮ゴム層をグラインダーによってリブに成形し、成形体
から個々のベルトに切断した。得られたVリブドベルト
はRMA規格による長さ1,000mmのK型3リブド
ベルトであり、リブピッチ3.56mm、リブ高さ2.
0mm、ベルト厚さ4.3mm、リブ角度40°であ
る。
【0039】このようにして得られたVリブドベルトの
耐久走行試験によりベルトの走行寿命、使用した帆布の
RFL処理から筒状編布に仕上るまでの時間、帆布強
力、切断時の伸び等を評価した。この結果を表2に記載
する。尚、帆布強力、切断時の伸びはそれぞれRFL処
理帆布においてJIS L1096に従いベルト長手方
向の引張強力、伸びを測定した。
【0040】耐久走行試験の評価に用いた走行試験機
は、駆動プーリ(直径120mm)、従動プーリ(直径
120mm)、これにアイドラープーリ(直径85m
m)とテンションプーリ(直径45mm)とを組み合わ
せて配置したものである。試験機の各プーリにベルトを
掛架し、雰囲気温度120℃、駆動プーリの回転数49
00rpm、従動プーリの負荷12馬力とし、テンショ
ンプーリに559N/3リブの初張力をかけて走行させ
た。
【0041】また、アイドラープーリはVリブドベルト
1の背面で係合し、その巻き付き角度は約120度であ
る。この走行試験方法によって、ベルトのリブ部に亀裂
が発生するまでの時間を測定した。
【0042】比較例1 経糸と緯糸にいずれも(綿20S/2)、経糸密度75
本/5cm、緯糸密度75本/5cmであって経糸と緯
糸の交叉角が90度の平織物RFL液て処理した後、こ
の平織物を経糸と直角方向に所定の長さに切断してミシ
ンジョイントして円筒帆布にした。他は実施例1と同様
にVリブドベルトを作製した。このようにして得られた
Vリブドベルトの耐久走行試験によりベルトの走行寿
命、帆布準備時間、帆布強力、切断時の伸び等を評価し
た。この結果を表2に併記する
【0043】
【表2】
【0044】表2の結果から明らかなように、実施例で
は帆布準備時間が短時間で行なうことができ、しかもベ
ルト走行時間も劣っていないことが判る。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ベルト背
面に積層する帆布が編布であり、円筒状のヨコ編布を円
筒状のまま該編布のコース方向がベルト周方向になるよ
うに配置された動力伝動用ベルトにあり、ベルトの伸縮
性が向上して可撓性が良好になり、ベルトの寿命が向上
し、しかもベルトに使用する筒状帆布も短時間で仕上る
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るVリブドベルトの縦断面図であ
る。
【図2】本発明に係るVベルトの縦断面図である。
【図3】本発明の実施例に使用する編布の模式図を示
す。
【図4】比較例で使用する平織りの模式図を示す。
【符号の説明】
1 Vリブドベルト 2 心線 3 接着ゴム層 4 圧縮ゴム層 5 帆布 7 リブ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト長手方向に沿って心線を埋設した
    接着ゴム層に隣接して圧縮ゴム層を配置し、ベルト背面
    に帆布を積層した動力伝動用ベルトにおいて、上記ベル
    ト背面に積層する帆布が編布であり、円筒状のヨコ編布
    を円筒状のまま該編布のコース方向がベルト周方向にな
    るように配置されていることを特徴とする動力伝動用ベ
    ルト。
  2. 【請求項2】 編布がレゾルシン−ホルマリン−ラテッ
    クス処理のみで処理される請求項1記載の動力伝動用ベ
    ルト。
  3. 【請求項3】 編布で使用する糸が少なくとも綿繊維を
    含んでいる請求項1または2記載の動力伝動用ベルト。
  4. 【請求項4】 上記動力伝動用ベルトがベルト長手方向
    に沿って心線を埋設した接着ゴムと、ベルト長手方向に
    沿って少なくとも1つのリブ部をもつ圧縮ゴム層からな
    るVリブドベルトである請求項1、2、または3記載の
    動力伝動用ベルト。
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