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JP2001139213A - カッタ付きプリンタ - Google Patents

カッタ付きプリンタ

Info

Publication number
JP2001139213A
JP2001139213A JP32206499A JP32206499A JP2001139213A JP 2001139213 A JP2001139213 A JP 2001139213A JP 32206499 A JP32206499 A JP 32206499A JP 32206499 A JP32206499 A JP 32206499A JP 2001139213 A JP2001139213 A JP 2001139213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
recording paper
printer
cutting
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32206499A
Other languages
English (en)
Inventor
Akemasa Koya
明正 香谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP32206499A priority Critical patent/JP2001139213A/ja
Publication of JP2001139213A publication Critical patent/JP2001139213A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像記録エリアの周りの余白を切断する装置
を小型化にする。 【解決手段】 サーマルヘッド7で記録紙2に三色面順
次で画像を記録する。記録紙の搬送路に、カッタユニッ
ト20を配置する。カッタユニット20は、前後端余白
カッタ21と両側端余白カッタ22とを一体に組み込ん
で構成する。前後端余白カッタ21は、記録紙2の搬送
停止中に、単一のモータの一方向の駆動を利用して円板
刃40を記録紙2の幅方向に移動させる。これにより、
記録紙2の搬送方向の前端又は後端余白を切断する。両
側端余白カッタ22は、上回転刃と下回転刃とから構成
されるスリッタの一対により記録紙2の両側端余白を切
断する。モータの他方向の駆動により一対のスリッタを
切断位置から退避位置に移動することで、記録紙2を余
白有りと余白無しの二種類に仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状シート、又
は切断シート等の記録紙を切断するカッタを備えたプリ
ンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーサーマルプリンタには、記録紙を
給紙側から排出側に向けた順方向と排出側から給紙側に
向けた逆方向との間で往復搬送する間に、1つのサーマ
ルヘッドで3色の画像を面順次に熱記録するものがあ
る。
【0003】上記カラーサーマルプリンタは、記録紙を
キャプスタンローラとピンチローラとからなる搬送ロー
ラ対でニップし、キャプスタンローラの回転により記録
紙を順方向と逆方向とに往復搬送する。そして、搬送ロ
ーラ対が何れかの方向に記録紙を搬送する際に、サーマ
ルヘッドによって記録紙に特定の色の画像を熱記録す
る。この熱記録を安定的に行うために、記録紙よりも小
さいサイズの範囲に画像を記録している。したがって、
画像記録エリアの全周には余白が生じる。一方、プリン
ト写真などでは、余白の無い縁無しプリントが一般的で
あり、これとの関係でサーマルプリントでも余白のない
プリントが望まれている。このため、画像記録エリアの
周りの余白を選択的に切断したいという要請がある。
【0004】余白を切断するためには、前後端余白カッ
タや両側端余白を切断するスリッタ等を配置すればよ
い。例えば、特許第2833185号公報には、記録紙
の搬送路に沿って前後端余白カッタとスリッタとを並べ
て配置した静電プロッタが記載されている。そして、ス
リッタは、上回転刃を下回転刃に対し切断位置と退避位
置との間で変移させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の静電プ
ロッタでは、前後端余白カッタとスリッタとを搬送路に
沿うように並べて配置しているから、組立に時間がかか
るとともに、装置の搬送方向の長さが長くなり、大型化
する欠点がある。また、前後端余白カッタを作動させる
モータと、スリッタを退避位置に移動させるアクチュエ
ータとの2つの駆動手段を設ける必要があるため、高価
となる。さらに、上記公報記載のスリッタでは、上回転
刃をはね上げる方式により、切断位置から退避位置へ変
位させている。このため、上回転刃のはね上げスペース
が必要になる。このはね上げスペースの分だけ装置が厚
くなり、コンパクト化が図れないという問題がある。ま
た、排紙ローラ等を別個に設ける必要もある。
【0006】本発明は、組立が簡単で、しかも装置自体
を小型にすることができるカッタ付きプリンタをローコ
ストで提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカッタ付きプリンタでは、記録紙を
その幅方向に直交する方向に搬送する搬送手段と、記録
紙に画像を形成する画像形成手段と、画像形成後に画像
形成エリアの周りの余白を切断するカッタユニットとを
備え、記録紙の搬送停止中に記録紙を幅方向に切断する
カッタと、そのカッタに対して記録紙の搬送方向の上流
側又は下流側に配置され、記録紙を搬送方向に切断する
スリッタとを一体に組み込んでカッタユニットを構成し
たものである。
【0008】請求項2に記載のカッタ付きプリンタで
は、所定の幅に切断する切断位置と記録紙の幅方向の外
側位置に退避させる退避位置との間でスリッタを記録紙
の幅方向に移動させる移動手段をスリッタに設けたもの
である。また、請求項3記載のカッタ付きプリンタで
は、単一のモータと、そのモータの回転方向に応じて移
動手段とカッタとの一方にモータの駆動を選択的に伝達
する伝動切換え手段とをカッタユニットに備えたもので
ある。請求項4記載のカッタ付きプリンタでは、移動手
段に駆動を伝達する移動手段駆動系と、カッタに駆動を
伝達するカッタ駆動系と、モータの駆動が入力される太
陽歯車の回転方向に応じて遊星歯車が移動手段駆動系と
カッタ駆動系との一方に噛合する遊星歯車機構とから伝
動切換え手段を構成したものである。
【0009】請求項5記載のカッタ付きプリンタでは、
記録紙の幅方向に移動自在に設けられた可動刃と、モー
タの一方向の回転駆動により可動刃を移動させる駆動手
段とでカッタを構成したものである。請求項6記載のカ
ッタ付きプリンタでは、請求項5記載の駆動手段を、モ
ータの一方向の回転駆動を往復運動に変換し、その往復
運動を利用して可動刃を往復動させる駆動変換手段とし
たものである。請求項7記載のカッタ付きプリンタで
は、請求項2記載の移動手段を、モータの他方向の回転
駆動が伝達されることにより前記スリッタを切断位置と
退避位置との間で往復動させるように構成したものであ
る。請求項8記載のカッタ付きプリンタでは、記録紙を
ニップして搬送するニップローラを備え、また、スリッ
タをニップローラの軸の両外側にその軸に沿って移動自
在に設け、請求項2記載の移動手段を、一対のスリッタ
をニップローラの軸に沿って移動させるように構成した
ものである。
【0010】請求項9記載のカッタ付きプリンタでは、
外部操作可能に設けられ、記録紙に画像を記録した後に
生じる余白の切断の可否を選択する選択操作部材と、移
動手段を駆動してスリッタを切断位置に移動させ、且つ
カッタの作動を許容する切断モードと、スリッタを退避
位置に移動させ、且つカッタの作動を禁止する非切断モ
ードとの一方に、選択操作部材の操作に応じて選択的に
切り替える制御部とを備えたものである。
【0011】請求項10記載のカッタ付きプリンタで
は、支持体に複数の感熱発色層が層設された記録紙と、
その記録紙を往復搬送させる搬送手段とを用い、記録紙
の上層の感熱発色層から順にサーマルヘッドで熱記録を
行う記録部と、熱記録済みの感熱発色層に対し下層の感
熱発色層の熱記録前に定着光を照射する定着部とで画像
形成手段を構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したカラー
感熱プリンタの概略を示すものである。このカラー感熱
プリンタでは、シート状のカラー感熱記録紙(以下、
「記録紙」と称す。)2が用いられる。記録紙2は、給
紙部3から給紙される。給紙部3は、カセットに複数枚
収納された記録紙2を給紙ローラで給紙する。
【0013】給紙部3の下流側には、サーマルヘッド7
とプラテンローラ8とが配置されている。サーマルヘッ
ド7には、多数の発熱素子をライン状に配列した発熱素
子アレイ7aが設けられている。このサーマルヘッド7
は、支持軸9を支点にして、プラテンローラ8上の記録
紙2を押圧するプリント位置と、プラテンローラ8から
離れた退避位置との間で揺動する。
【0014】記録紙2は、周知のように、支持体上にシ
アン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発
色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱
発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエ
ローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感
度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色す
る。また、イエロー感熱発色層は、420nmの近紫外
線が照射されたときに、発色能力が消失する。マゼンタ
感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層
との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、36
5nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失す
る。なお、記録紙2に、例えばブラック感熱発色層を設
けて4層構造にしてもよい。
【0015】サーマルヘッド7の下流側には、記録紙2
を搬送する搬送ローラ対10が配置されている。この搬
送ローラ対10は、キャプスタンローラ12と、このキ
ャプスタンローラ12の上方で回転自在とされたピンチ
ローラ13とを備えている。キャプスタンローラ12
は、記録紙2の下方に配置されており、パルスモータか
らなる記録紙送りモータ11により駆動される。ピンチ
ローラ13は、キャプスタンローラ12から離れた位置
と圧接した位置との間で移動する。そして、搬送ローラ
対10は、位置センサー14によって記録紙2の先端を
検出すると、ピンチローラ13の圧接によって記録紙2
を挟み込み、キャプスタンローラ12の回転によって記
録紙2を給紙側から排紙側へ向けた順方向(矢印A方
向)と、排紙側から給紙側へ向けた逆方向(矢印B方
向)とに交互に搬送する。
【0016】ピンチローラ13の回転軸にはエンコーダ
15が設けられている。エンコーダ15は、ピンチロー
ラ13の回転数を検出して記録紙2の搬送量を計測す
る。
【0017】搬送ローラ対10の順方向送りの下流側に
は、光定着器16が配置されている。この光定着器16
は、発光ピークが420nmの近紫外線を発生するイエ
ロー用紫外線ランプ17と、発光ピークが365nmの
紫外線を発生するマゼンタ用紫外線ランプ18と、これ
らの背後を覆うリフレクタ19とから構成されている。
【0018】光定着器16に対して順方向送りの下流側
には、カッタユニット20が配置されている。カッタユ
ニット20には、前後端余白カッタ21と両側端余白カ
ッタ22とが一体に組み込まれている。前後端余白カッ
タ21は、記録紙2を幅方向に沿って切断して、画像記
録エリア周りの順方向送りの下流側余白(以下、「前端
余白」という)と、順方向送りの上流側余白(以下、
「後端余白」という)とをそれぞれ切り離す。
【0019】前端余白を切断するときには、ピンチロー
ラ13の回転数の計測に基づいて切断位置を特定し、記
録紙2の搬送を停止してから切断するように制御部23
が記録紙送りモータ11とカッタモータ24との作動を
制御する。
【0020】前後端余白カッタ21の記録紙の順方向送
りの上流側には、位置センサ25が設けられている。位
置センサ25は、記録紙2の後端を検出する。位置セン
サ25が記録紙2の後端を検出したときには、記録紙2
の後端余白を切断する位置が前後端余白カッタ21の切
断位置に合うようになっている。制御部23は、位置セ
ンサ25から得られる後端検出信号に基づいて、記録紙
2の搬送を停止し、その停止後に切断するように、記録
紙送りモータ11とカッタモータ24との作動を制御す
る。
【0021】両側端余白カッタ22には、排出ローラ対
29が組み込まれている。排出ローラ対29は、記録紙
送りモータ11で駆動され、記録紙2をニップして順方
向に搬送する。両側端余白カッタ22は、排出ローラ対
29によって搬送される記録紙2を搬送方向に切断し
て、画像記録エリア周りのうちの幅方向の左右余白を同
時に切り離す。両側端余白カッタ22に対して順方向送
りの下流側には、排出口30が設けられている。
【0022】カッタユニット20は、図2に示すよう
に、前後端余白カッタ21と両側端余白カッタ22とを
一つのユニットとして取り扱うことができる形態となっ
ている。このカッタユニット20は、単一のモータ24
の駆動を利用して、前後端余白カッタ21の切断動作と
両側端余白カッタ22を切断位置又は退避位置にセット
する動作とを行う。
【0023】カッタユニット20の駆動系は、図3に示
すように、カッタモータ24、遊星歯車機構32、歯車
列やベルト伝達等で構成される両側端余白カッタ伝動系
33、及び前後端余白カッタ伝動系34とからなる。遊
星歯車機構32には、太陽歯車35にカッタモータ24
の駆動が伝達される。遊星歯車36は、太陽歯車35を
中心に公転することで、両側端余白カッタ伝動系33の
入力歯車33aと前後端余白カッタ伝動系34の入力歯
車34aとの何れか一方に噛合される。これにより、両
側端余白カッタ伝動系33と前後端余白カッタ伝動系3
4とには、カッタモータ24の回転方向に応じた駆動が
それぞれ入力される。以下、前後端余白カッタ伝動系3
4に駆動を伝達するカッタモータ24の回転方向を正
転、また、両側端余白カッタ伝動系33に駆動を伝達す
る回転方向を逆転とする。
【0024】前後端余白カッタ21は、図4及び図5に
示すように、可動刃37、固定刃38、刃物台39、刃
物台ガイド40、及び刃物台待機位置検出用のスイッチ
41,42等から構成されている。
【0025】可動刃37は、記録面に対面して配置され
ており、固定刃38は、搬送路2aを挟んで可動刃37
に対向して配置されている。固定刃38は、記録紙2の
幅よりも長い刃先38aを有しており、記録紙2の幅方
向に沿って配置されている。この刃先38aは、搬送路
2aよりも僅かに下がった位置になるように取り付けら
れている。可動刃37は、円板状の回転刃から構成され
ており、記録紙2の幅方向に一往復移動して固定刃38
との間で記録紙2を切断する。
【0026】固定刃38と刃物台ガイド40とは、板金
を断面コ字形に折り曲げて一体に形成されている。そし
て、上部水平板が固定刃38とされており、その他のL
字形部分が刃物台ガイド40とされている。刃物台ガイ
ド40のガイド本体40aには、刃物台39がまたいで
乗っている。刃物台39は、ガイド本体40aに案内さ
れて記録紙2の幅方向に移動自在となっている。
【0027】可動刃37は、保護カバー43に回転自在
に取り付けられている。可動刃37は、固定刃38の刃
先38aに接触している。保護カバー43は、可動刃3
7を上方、記録紙2の搬送方向、及び記録紙2の幅方向
からそれれぞれ覆うように、ベースカバー43aと蓋部
材43bとの2部品で断面コ字状に構成されている。そ
のベースカバー43aには、刃物台39が一体に形成さ
れている。この保護カバー43には、可動刃37の一部
を露呈する開口44が形成されている。開口44は、往
動時に可動刃37が固定刃38との間で記録紙2を切断
することができるように、搬送路2aの側で、且つ可動
刃37の往動方向側に設けられている。
【0028】刃物台ガイド40のガイド本体40aとこ
れに対峙する連結板40bとの間には、一対のベルト車
45,46が取り付けられている。一対のベルト車4
5,46は、同径になっており、記録紙2の幅方向の両
側に回動自在に配置されている。これらのベルト車4
5,46には歯付きベルト47が記録紙2の幅方向に沿
って平行掛けされている。一方のベルト車45には、同
軸に前後端余白伝動系34の出力歯車34bが取り付け
られており、カッタモータ24の一方向の駆動が伝達さ
れる。歯付きベルト47は、ベルト車45,46を介し
てカッタモータ24により一方向に向けて回転される。
【0029】刃物台39には、駆動変換機構48が設け
られている。駆動変換機構48は、歯付きベルト47の
一方向の回転駆動を往復動に変換し、その往復動を利用
して可動刃37を記録紙2の幅方向に一往復動させるも
ので、一対の弾性爪39a,39b、セクタ歯車49、
ベルトガイド板50、及び一対のストッパ40b,40
c等から構成されている。セクタ歯車49は、歯付きベ
ルト47の復動側ベルト47a、又は往動側ベルト47
bに噛合するように、刃物台39に設けた軸39cに回
転自在に取り付けられている。ベルトガイド板50は、
断面コ字状となっており、セクタ歯車49の軸抜け防止
の作用をするとともに、L字に折り曲げられた両端50
a,50bで復動側ベルト47a、及び往動側ベルト4
7bがセクタ歯車49との噛合位置から逃げないように
ガイドする。
【0030】セクタ歯車49には、一対の固定爪49
a,49bが形成されている。一対の固定爪49a,4
9bは、回転中心を挟んだ両側に設けられており、セク
タ歯車49が復動側ベルト47a、又は往動側ベルト4
7bに噛合したときに一対の弾性爪39a,39bに係
合する。一対の弾性爪39a,39bは、軸39cを形
成した刃物台39の面に設けられており、復動側ベルト
47a、又は往動側ベルト47bの移動を刃物台39に
伝達する。
【0031】一対のストッパー40b,40cは、刃物
台ガイド40の両端に一段高くして形成されている。ス
トッパー40b,40cには、可動刃37が記録紙2の
搬送路2aから退避した退避位置と搬送路2aに入り記
録紙2を切断する切断位置とに移動したときに刃物台3
9が当接する。弾性爪39a,39bは、ストッパー4
0b,40cに当接したときの刃物台39の負荷により
弾性変形して固定爪49a,49bとの係合を解除す
る。これにより、セキタ歯車49は、図7及び図8に示
すように、ベルト47の回転に従動して略180度回転
し、反対側の復動側47a、又は往動側47bのベルト
47に噛合する。このとき、再び固定爪49a,49b
が弾性爪39a,39bに係合する。これにより、反対
側のベルト47の駆動が刃物台39に伝達され、可動刃
37が逆方向に移動する。
【0032】図4に示すように、スイッチ41,42
は、スイッチ片が保護カバー43の移動路に入り込むよ
うに、記録紙2の幅方向の両側に配置されている。一方
のスイッチ41は、記録紙2の通過を妨げない待機位置
に刃物台39が移動したことを検出する。他方のスイッ
チ42は、切断位置から刃物台39がオーバーランした
ときにカッタモータ24の駆動を緊急に停止させるため
の安全スイッチである。カッタモータ24は、一方のス
イッチ41から得られる信号に基づいて駆動停止が制御
される。
【0033】このように、負荷がかかると駆動を逆向き
反転する駆動変換機構48を採用したことで、例えばス
トッパー40b,40cに当接しなくても、記録紙2が
多重送りされた場合や可動刃37が何らかの原因で欠損
した等の場合にも、負荷により駆動方向が逆向きになり
可動刃37が待機位置に自動的に戻るから、可動刃37
のトラブルに起因する記録紙2の詰まり等の不都合を防
止することができる。また、一方のスイッチ41の開閉
を計時し、その計時値と予め決められた正常切断時のと
きの基準値と比較することで、可動刃37による切断が
正常又は異常かを特定することができる。これにより、
画像記録後の一番最初に行われる前端余白の切断時に異
常を特定した場合には、その後の両側端余白切断、並び
に後端余白切断を中止して記録紙2を排出し、紙詰まり
等の不都合を防止する安全制御を行うことも可能とな
る。
【0034】両側端余白カッタ22は、図9乃至図11
に示すように、排出ローラ対29と、記録紙2の両側縁
部を搬送方向に切断する一対のスリッタ28a,28b
と、これらスリッタ28a,28bを記録紙2の幅方向
に移動させる移動機構66とからなる。移動機構66
は、スリッタ28a,28bを記録紙2を切断する切断
位置と記録紙2の搬送を妨げない退避位置との間で移動
させる。排出ローラ対29は、記録紙2をニップして排
出口30に向けて排出する上ローラ53、及び下ローラ
54とからなる。上ローラ53は、記録紙2の幅方向に
平行に配置された上ローラ軸53aと、上ローラ軸53
aに所定間隔離して固定された2個のローラ本体53b
とからなる。
【0035】下ローラ54は、記録紙2の幅方向に平行
に配置された下ローラ軸54aと、前記一対のローラ本
体53bに当接するように下ローラ軸54aに固定され
た2個のローラ本体54bとからなる。上・下ローラ軸
53a,54aの一端には、互いに噛合する歯車59,
60がそれぞれ固定されている。これらの歯車59,6
0は、一方の歯車59に記録紙送りモータ11の駆動が
伝達されることで上・下ローラ軸53a,54aをそれ
ぞれ回転させる。
【0036】左スリッタ28aは、上回転刃62と下回
転刃64とから構成されている。また、右スリッタ28
bも、一対の上回転刃63と下回転刃65とから構成さ
れている。下回転刃64,65は、下ローラ軸54aと
同軸で、且つローラ本体54bの両外側にそれぞれ固定
されている。下回転刃64,65の刃先間隔、すなわち
図10に示した間隔L1は、予め決められた画像記録エ
リアの幅、又はそれよりも僅かに狭い幅に相当する間隔
となっている。また、下回転刃64,65は、刃先径が
ローラ本体54bと同じ径になっている。
【0037】上回転刃62,63は、下回転刃64,6
5に当接する切断位置と記録紙2の幅方向の外側位置に
退避する退避位置との間で移動機構66により記録紙2
の幅方向に移動される。移動機構66は、刃スライド部
材67,68、支持ブロック69,70、及び支持ブロ
ック69,70を連係して移動させる1つのシフト部6
1とから構成されている。
【0038】刃スライド部材67,68には、上回転刃
62,63が取り付けられている。支持ブロック69,
70は、刃スライド部材67,68をそれぞれ上ローラ
軸53aの軸方向に沿って移動自在に、且つ上ローラ軸
53aと一緒に回転するように支持している。
【0039】シフト部61は、ガイドブラケット72,
73、カムピン74,75、及びカム板78、両側端余
白カッタ伝動系の出力歯車等から構成されている。左ガ
イドブラケット72は、一端で左支持ブロック69を保
持しており、他端に左カムピン74をもっている。右ガ
イドブラケット73も、一端で右支持ブロック70を保
持しており、他端に右カムピン75をもっている。一対
の直進ガイド開口76,77は、一対カムピン74,7
5を記録紙2の幅方向に移動自在にガイドする開口であ
り、カッタフレーム80に設けられている。カッタフレ
ーム80は、第1及び第2軸53,56との両端を回転
自在に支持している。
【0040】カム板78は、楕円形に形成されており、
出力歯車33bと同じ軸81を中心に出力歯車33bと
一緒に回転する。このカム板78には、楕円状のカム溝
82が形成されている。カム溝82には、カムピン7
4,75が係合している。したがって、カム板78が回
転すると、カムピン74,75を介し、ガイドブラケッ
ト72,73を記録紙2の幅方向に移動させる。ガイド
ブラケット72,73は、支持ブロック69,70に固
定されているので、上回転刃62,63が切断位置と退
避位置との間で移動する。
【0041】退避位置では、図11に示したように、上
回転刃62,63の刃先間隔L2が記録紙2の幅Wより
も広くされる。なお、本実施形態のカム溝82は、カム
板78の90度ごとの回転によって一対の上回転刃6
2,63を切断位置と退避位置とに交互に移動させる形
状となっている。図9に示すように、上回転刃62,6
3が切断位置と退避位置とに移動したことを検出する検
出手段は、一つのスイッチ85と、スイッチ85をON
する4つの押圧突起86とで構成されている。押圧突起
86は、出力歯車33bの回転面に一体に形成されてお
り、上回転刃62,63の切断位置又は退避位置への移
動に対応した位置ごとにスイッチ85をONする。
【0042】図1に示すように、制御部23には、外部
に操作可能に設けた切断選択スイッチ87が接続されて
いる。切断選択スイッチ87の操作により、記録紙2の
余白を切断するか否かの選択操作信号が制御部23に入
力される。制御部23は、切断選択スイッチ87により
余白切断が選択された場合に、カッタモータ24を逆転
駆動して、カム板78を回転させる。そして、制御部2
3は、カッタモータ24の駆動中にスイッチ85から得
られるON信号を監視し、その信号が得られた時点でカ
ッタモータ24の駆動を停止する。
【0043】なお、刃スライド部材67,68、及び支
持ブロック69,70は、両方とも構成が同じであるた
め、以下では一方の構成のみを説明し、他方に対しては
同じ符号を付与してここでは詳しい説明を省略する。
【0044】刃スライド部材67は、図12及び図13
に示すように、回転刃保持スリーブ100、滑動スリー
ブ101、及びコイルバネ102から構成されている。
回転刃保持スリーブ100は、上回転刃62を保持して
いる。滑動スリーブ101は、筒状に構成されており、
上ローラ軸53aにその軸方向に移動自在に支持されて
いる。滑動スリーブ101には、ガイド孔103、両端
のフランジからなる内及び外側ストッパ104,105
が形成されており、各ストッパ104,105の間の外
周面によって、回転刃保持スリーブ100をスライド可
能に保持する。
【0045】コイルバネ102は、外側ストッパ105
と回転刃保持スリーブ100との間に挿入され、回転刃
保持スリーブ100を内側ストッパ104に向けて付勢
する。このようにコイルバネ102で上回転刃62を付
勢した状態で切断位置に移動させることで、上回転刃6
2が下回転刃64に当接するときの衝撃を緩和でき、ま
た、上回転刃62を下回転刃64に圧接させる力を一定
に維持することができる。
【0046】支持ブロック69の上下端部には、上ロー
ラ軸53aを挟むように一対の弾性爪108,109が
設けられている。弾性爪108,109は、外側ストッ
パ105を上ローラ軸53aの軸方向に移動しないよう
に、且つ上ローラ軸53aを中心とする回転方向に回転
自在に保持する。
【0047】図13に示すように、上ローラ軸53aに
は、孔110が設けられている。孔110には、ピン1
11がその両端を軸から突出させた状態で圧入される。
回転刃保持スリーブ100の孔107には、ピン111
の両端が係合するガイド溝112が軸方向に形成されて
いる。滑動スリーブ101にも、ピン111の両端が挿
通するガイド溝113が形成されている。これらのガイ
ド溝112,113は、少なくとも刃スライド部材67
の移動量に応じた長さで上ローラ軸53aの軸方向に形
成されている。したがって、ピン11により回転刃保持
スリーブ100、及び滑動スリーブ101に上ローラ軸
53aの回転力が伝達される。
【0048】次に上記実施形態の作用について図11を
参照しながら説明する。プリンタの初期状態では、図1
に示すように、サーマルヘッド7がプラテンローラ8か
ら離れた退避位置にセットされ、また、搬送ローラ対1
0のピンチローラ13がキャプスタンローラ12から離
れた位置にセットされている。また、図4に示すよう
に、前後端余白カッタ21の可動刃37は、記録紙2の
通過を妨げない待機位置に移動しており、さらに、図1
1に示すように、両側端余白カッタ22の上回転刃6
2,63は、記録紙2の幅方向の外側にそれぞれ退避し
た退避位置に位置している。
【0049】図1に示すように、プリントを開始する前
には、切断選択スイッチ87で余白切断の可否を選択的
に入力する。切断選択スイッチ87で余白切断を選択し
た後にプリントボタン88を操作すると、まず、制御部
23は、給紙を行う。これにより、記録紙2は、給紙部
3から送り出されてサーマルヘッド7に向けて給紙され
る。
【0050】送り出された記録紙2は、記録面を上にし
た状態でサーマルヘッド7とプラテンローラ8との間を
通過して、搬送ローラ対10のピンチローラ13とキャ
プスタンローラ12との間に送り込まれる。そして、位
置センサ14により、記録紙2の先端がピンチローラ1
3とキャプスタンローラ12との間を通過したことが検
出されると、ピンチローラ13が下降して、ピンチロー
ラ13とキャプスタンローラ12とで記録紙2を挟み込
む。
【0051】また、搬送ローラ対10の挟み込み後に、
サーマルヘッド7がプリント位置へ移動する。その後
に、記録紙送りモータ11が駆動され、キャプスタンロ
ーラ12を回動させて記録紙2を順方向に向けて搬送す
る。
【0052】この搬送中に、制御部23はエンコーダ1
5から得られる記録紙送り量を監視する。そして、サー
マルヘッド7の発熱素子アレイ7aの位置に画像記録エ
リアの先端が到達した時点で、サーマルヘッド7を駆動
して記録紙2の画像記録エリア内にイエロー画像を1ラ
インずつ熱記録する。また、この熱記録中には、光定着
器16のイエロー用紫外線ランプ17が点灯し、熱記録
済みのイエロー感熱発色層を光定着する。
【0053】イエロー画像の熱記録が終了すると、サー
マルヘッド7が退避位置に移動され、その後に記録紙2
を逆方向に向けて搬送して、記録紙2の逆方向での後端
を位置センサ14で検知するまで搬送を継続する。その
後に、サーマルヘッド7をプリント位置に移動させ、再
び記録紙2を順方向に搬送し、この搬送中にサーマルヘ
ッド7によるマゼンタ画像の熱記録と、マゼンタ用紫外
線ランプ18によるマゼンタ感熱発色層の光定着とが行
われる。
【0054】マゼンタ画像の熱記録が終了すると、同様
にしてシアン画像の熱記録が行われる。なお、シアン感
熱記録中もマゼンタ用紫外線ランプ18が点灯され、黄
色味をおびた未記録エリアが漂白される。
【0055】シアン画像の熱記録が終了すると、画像記
録エリア内には、3色面順次によってフルカラー画像が
形成される。そして、シアン画像の記録後には、搬送ロ
ーラ対10により、画像記録後の記録紙2が逆方向Bに
向けて戻される。そして、位置センサ14を記録紙2の
先端が通過すると、記録紙2の戻しが終了する。
【0056】次に、制御部23は、両側端余白カッタ2
2の上回転刃62,63を切断位置にセットするように
制御する。この制御は、まず、カッタモータ24を逆転
駆動させる。この駆動は、両側端余白カッタ伝動系33
(図3参照)を介してカム板78に伝達される。これに
より、図9に示すように、カム板78は、一方向に回転
する。この回転により、カム溝82に係合しているカム
ピン74,75は、カム溝82と直線ガイド開口76,
77との交点の移動に伴なって移動する。これにより、
カムピン74,75が固定されているガイドブラケット
72,73が移動する。この移動は、支持ブロック6
9,70、及び刃スライド部材67,68に伝達され
る。
【0057】制御部23は、カッタモータ24を駆動中
に、スイッチ85からの信号を監視しており、スイッチ
85からの検出信号を受けた時点で、カッタモータ24
の駆動を停止する。これにより、一対の刃スライド部材
67,68が切断位置にそれぞれ移動され、上回転刃6
2,63が下回転刃64,65に上ローラ軸53aの両
端側からそれぞれ当接した状態となる。
【0058】このとき、一対の支持ブロック69,70
は、上回転刃62,63が下回転刃64,65にそれぞ
れ当接する移動量よりも僅かに長い分だけ移動される。
したがって、図13に示したように、上回転刃62,6
3が下回転刃64,65に当接してから、さらにコイル
バネ102の付勢に抗して回転刃保持スリーブ100が
内側ストッパ104から僅かに離れる位置まで押し込ま
れる。これにより、上回転刃62,63は、コイルバネ
102の付勢によって下回転刃64,65に押圧された
状態となる。このように構成することで、例えばゴミや
異物が上・下回転刃62〜65との間に当たった場合に
上回転刃62,63がコイルバネ102の付勢に抗して
逃げることができるため、上・下回転刃62〜65への
損傷を防止することができる。
【0059】両側端余白カッタ22の切断位置へのセッ
トが終了すると、記録紙2が順方向Aに向けて送られ
る。そして、記録紙2の先端が位置センサ14により検
出されると、ピンチローラ13の回転数の計測を行い、
その計測値に基づいて記録紙2の前端余白の切断位置が
前端余白カッタ21の切断位置に到達したことを特定す
る。そして、特定した時点で記録紙2の搬送を停止し、
その後に前端余白カッタ21を作動する。
【0060】まず、図3に示すように、制御部23は、
紙送り用モータ11の駆動を停止中に、カッタモータ2
4を正転駆動させる。これにより遊星歯車36が前後端
余白カッタ伝動系34に噛合して歯付きベルト47が一
方向に向けて回転される。セクタ歯車49は、図7に示
すように、復動側ベルト47aに噛合した状態で待機し
ており、カッタモータ24の駆動が伝達されることで、
刃物台39が復動方向に移動される。刃物台39が移動
すると、すぐにストッパー40bに当接する。これによ
り、弾性爪39a,39bが弾性変形して固定爪49
a,49bとの係合が解除され、セクタ歯車49が軸3
9cを中心に反時計方向に回転する。その後セクタ歯車
49は、往動側ベルト47bに係合するとともに、固定
爪49a,49bが弾性爪39a,39bに係合する。
これにより、往動側ベルト47bと同じ方向、すなわち
往動方向に向けて刃物台39が移動する。この往動時に
可動刃37が固定歯38との間で記録紙2を幅方向に切
断する。
【0061】切断完了後には、刃物台39が反対側のス
トッパー40cに当接する。これにより、弾性爪39
a,39bが弾性変形する。これにより、セクタ歯車4
9の係止が解除され、セクタ歯車49が反時計方向に回
転する。そして、セクタ歯車49が復動側47ベルト4
7aに噛合した後に、固定爪49a,49bが弾性爪3
9a,39bに係合し、セクタ歯車49の回転が阻止さ
れる。これにより、刃物台39が復動方向に移動する。
そして、スイッチ41をONすることで制御部23がカ
ッタモータ24の駆動を停止する。これにより、刃物台
39が待機位置に戻される。
【0062】前端余白切断の動作が完了した後には、制
御部23が記録紙送りモータ11を駆動し、記録紙2を
順方向に向けて搬送する。この搬送途中で記録紙2の先
端が排出ローラ対29でニップされ、排出ローラ対29
で搬送される。排出ローラ対29は、搬送ローラ対10
と同じ周速度で回転する。そして、記録紙2は、両側端
余白カッタ22の上・下回転刃62〜65で幅方向の左
右余白が搬送方向に切断されてゆく。その後、記録紙2
の後端が位置センサ25で検出されると、前後端余白カ
ッタ21の切断位置に記録紙2の後端余白の切断位置が
位置する。この時点で、記録紙送りモータ11の駆動を
いったん停止し、その後にカッタモータ24を正転駆動
して前後端余白カッタ21を作動させ、記録紙2の後端
余白を切断する。
【0063】後端余白の切断完了後には、再び記録紙送
りモータ11を駆動する。記録紙2が排出ローラ対29
により再び搬送されると、上・下回転刃62〜65によ
って左右余白の切断が継続される。このとき、コイルバ
ネ102の付勢により上回転刃62,63が下回転刃6
4,65にそれぞれ圧接された状態で、且つ上・下回転
刃62〜65とも上及び下ローラ軸53a,54aと一
緒に回転しているから、切断がスムーズに行える。そし
て、余白が切断された記録紙2は、排出ローラ対29に
より排出口30から外部に排出される。記録紙2が排出
された後には、カッタモータ24を逆転駆動して上回転
刃62,63を退避位置に移動させる。これにより、次
回のプリント動作の準備が完了する。
【0064】なお、本実施形態では、記録紙2の記録面
とは逆側に固定側の刃38,64,65を配置している
ため、例えば熱記録により記録紙2がカールしても、こ
れらの刃38,64,65に記録紙2が接触することが
なく、記録面が削られてしまうことがない。
【0065】複数枚のプリントが指示され、且つ余白切
断が選択されている場合には、上回転刃62,63が退
避位置にした後に、次のプリントが開始される。そし
て、三色面順次プリントを終了した後に、前述したよう
に、上回転刃62,63を切断位置に移動してから前後
端余白カッタ21を作動して各余白を切断する。
【0066】切断選択スイッチ87により余白切断無し
を選択している場合には、画像記録後に記録紙送りモー
タ11の駆動を停止することなく、記録紙2を排出ロー
ラ対29によって排出口30から外部に排出する。両側
端余白カッタ28を通過するときには、一対の上回転刃
62,63がそれぞれ記録紙2の幅方向の両外側に退避
しているから、記録紙2の通過を妨げることはない。ま
た、下回転刃64,65は、ローラ本体54bと同径又
は僅かに小さな径となっている。このため、記録紙2が
通過しても、下回転刃64,65で紙面に傷等を付ける
ような不都合を確実に防止することができる。
【0067】上記実施形態のプリンタでは、記録紙2
を、例えばハガキサイズとし、余白を切断した記録紙2
のサイズを、銀塩方式のプリント写真の例えばLサイズ
と同じサイズにすると、余白を切断した記録紙2に対し
てはプリント写真と同じにアルバム等に入れて記録画像
を楽しめ、また切断しないときにはポストカードとして
楽しむとができる。
【0068】上記実施形態では、シートとして1枚に切
断された記録紙2を用いているが、本発明ではこれに限
らず、ロール形態から帯状に引き出したシートを用いて
もよい。ロール形態の記録紙を用いる場合には、シート
状に切り離す切断によって後端余白も一緒に切断するこ
とができる。
【0069】また、上記実施例では、前後端余白カッタ
21の可動刃37を往復動させて前後端余白21を切断
したが、この他に、往動又は復動でそれぞれ余白を切断
させてもよい。
【0070】さらに、上記実施形態のスリッタ28で
は、上回転刃62,63を退避移動させているが、本発
明ではこれに限らず、上回転刃62,63を固定にし、
下回転刃64,65を切断位置と退避位置との間で移動
させるようにしてもよい。この場合には、下回転刃6
4,65を上回転刃62,63の外側から当てる。ま
た、上・下回転刃62,64と上・下回転刃63,65
との対をそれぞれ切断位置と退避位置との間で移動させ
るように構成してもよい。
【0071】上記実施形態では、前後端余白カッタ2
1、及び両側端余白カッタ22の順に配置しているが、
本発明ではこれに限らず、例えば逆の順番に配置し、画
像記録後の一番最初に左右余白を切断するようにしても
よい。
【0072】上記実施形態では、前端及び後端余白の切
断を前後端余白カッタ21の1つで兼用しているが、前
端余白カッタと後端余白カッタとの2台のカッタを設
け、2台のカッタとスリッタ28とを一体に組み込んだ
構成としてもよい。また、前後端余白カッタ21とし
て、可動刃37を記録紙の幅方向に往復動させて切断す
るタイプとしているが、本発明ではこれに限らず、幅方
向に沿って配置した直線刃をギロチン式に可動するタイ
プのカッタを採用してもよい。この場合には、モータの
一方向の回転を利用して固定刃に向けて移動させ、バネ
の力を利用して退避位置に戻すように構成すれば、モー
タの一方向の回転で駆動することができる。
【0073】また、上記実施形態では、両側端余白カッ
タ22に排出ローラ対29を組み込んでいるが、本発明
では、必ずしも排出ローラ対29を組み込む必要はな
い。また、上記実施形態の駆動変換機構48としては、
平行掛けされたベルト47を一方向に回転させ、復動側
ベルト47aと往動側ベルト47bとの移動を利用して
モータ24の一方向回転駆動を往復動に変換している
が、本発明ではこれに限らず、例えば往復スライダ回転
機構等を用いて一方向の回転駆動を往復動に変換しても
よい。
【0074】上記実施形態では、感熱記録タイプのサー
マルプリンタを例に説明したが、本発明はインクリボン
やインクシートを使用する熱転写タイプにも適用するこ
とができる。また、カラーサーマルプリンタの他にモノ
クロサーマルプリンタに適用することもできる。さらに
はインクドット方式等の他のプリンタに本発明を実施し
てもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のカ
ッタ付きプリンタでは、記録紙を幅方向に切断するカッ
タと搬送方向に切断するスリッタとを一体に組み込んで
ユニット化したから、記録紙の搬送方向の装置長さを短
くすることができる。また、一体に取り扱うことができ
るから、組立時又はメンテナス時の作業が簡便になる。
請求項2記載のカッタ付きプリンタでは、記録紙の幅方
向に退避させるようにしたから、一般的に記録紙の幅方
向の外側に配置された搬送駆動系等のスペースを退避ス
ペースに利用することができるため、装置自体をコンパ
クトにすることができる。しかも、従来技術で説明した
はね上げ方式とは異なり、装置の厚みを抑えることがで
き、全体をコンパクトにまとめることができる。また、
請求項3記載のカッタ付きプリンタでは、単一のモータ
の駆動を利用して移動手段とカッタとを作動させるよう
にしたから、それぞれに駆動手段を設けたものと比較し
てコストダウンを図ることができ、また駆動手段が1個
ない分、コンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッタ付きプリンタを示した概略図で
ある。
【図2】カッタユニットを示す斜視図である。
【図3】カッタユニットの駆動系を示した要部斜視図で
ある。
【図4】記録紙を幅方向に切断する前後端余白カッタの
要部を示す斜視図である。
【図5】前後端余白カッタの概略を示す説明図である。
【図6】駆動変換機構の概略を示す斜視図である。
【図7】セクタ歯車が復動側のベルトに噛合し、刃物台
を復動方向に移動させたときの状態を示す駆動変換機構
の説明図である。
【図8】セクタ歯車が往動側のベルトに噛合し、刃物台
を往動方向に移動させたときの状態を示す駆動変換機構
の説明図である。
【図9】記録紙を搬送方向に切断する両側端余白カッタ
の要部を示す斜視図である。
【図10】上回転刃を切断位置に移動した状態の両側端
余白カッタを示す断面図である。
【図11】上回転刃を退避位置に移動した状態の両側端
余白カッタを示す断面図である。
【図12】刃スライド部材及び支持部材の要部を示す分
解斜視図である。
【図13】上回転刃を切断位置に移動した状態の両側端
余白カッタの要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
2 記録紙 7 サーマルヘッド 10 搬送ローラ対 14,25 位置センサ 16 光定着器 20 カッタユニット 21 前後端余白カッタ 22 両側端余白カッタ 28a,28b スリッタ 29 排出ローラ対 37 可動刃 38 固定刃 47 歯付きベルト 48 駆動変換機構 49 セクタ歯車 62,63 上回転刃 64,65 下回転刃 69,70 支持ブロック

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙をその幅方向に直交する方向に搬
    送する搬送手段と、前記記録紙に画像を形成する画像形
    成手段と、画像形成後に画像形成エリアの周りの余白を
    切断するカッタユニットとを備え、 前記カッタユニットは、前記記録紙の搬送停止中に記録
    紙を幅方向に切断するカッタと、前記カッタに対して記
    録紙の搬送方向の上流側又は下流側に配置され、前記記
    録紙を搬送方向に切断するスリッタとを一体に組み込ん
    で構成されていることを特徴するカッタ付きプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記スリッタは、所定の幅に切断する切
    断位置と記録紙の幅方向の外側位置に退避させる退避位
    置との間で前記スリッタを記録紙の幅方向に移動させる
    移動手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の
    カッタ付きプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記カッタユニットは、単一のモータ
    と、前記モータの回転方向に応じて前記移動手段とカッ
    タとの一方に前記モータの駆動を選択的に伝達する伝動
    切換え手段とを備えていることを特徴とする請求項2記
    載のカッタ付きプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記伝動切換え手段は、前記移動手段に
    駆動を伝達する移動手段駆動系と、カッタに駆動を伝達
    するカッタ駆動系と、モータの駆動が入力される太陽歯
    車の回転方向に応じて遊星歯車が移動手段駆動系とカッ
    タ駆動系との一方に噛合する遊星歯車機構とから構成さ
    れていることを特徴とする請求項3記載のカッタ付きプ
    リンタ。
  5. 【請求項5】 前記カッタは、記録紙の幅方向に移動自
    在に設けられた可動刃と、前記モータの一方向の回転駆
    動により前記可動刃を移動させる駆動手段とを備えてい
    ることを特徴とする請求項3記載のカッタ付きプリン
    タ。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、前記モータの一方向の
    回転駆動を往復運動に変換し、その往復運動を利用して
    前記可動刃を往復動させる駆動変換手段であることを特
    徴とする請求項5記載のカッタ付きプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記移動手段は、前記モータの他方向の
    回転駆動が伝達されることにより前記スリッタを切断位
    置と退避位置との間で往復動させることを特徴とする請
    求項3記載のカッタ付きプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記記録紙をニップして搬送するニップ
    ローラを備え、また、前記スリッタをニップローラの両
    外側にその軸に沿って移動自在に設け、前記移動手段
    は、前記一対のスリッタを前記ニップローラの軸に沿っ
    て移動させることを特徴とする請求項7記載のカッタ付
    きプリンタ。
  9. 【請求項9】 外部操作可能に設けられ、前記記録紙に
    画像を記録した後に生じる余白の切断の可否を選択する
    選択操作部材と、 前記移動手段を駆動して前記スリッタを切断位置に移動
    させ、且つ前記カッタの作動を許容する切断モードと、
    前記スリッタを退避位置に移動させ、且つ前記カッタの
    作動を禁止する非切断モードとの一方に、前記選択操作
    部材の操作に応じて選択的に切り替える制御部とを備え
    たことを特徴とする請求項2ないし8何れか一つ記載の
    カッタ付きプリンタ。
  10. 【請求項10】支持体に複数の感熱発色層が層設された
    記録紙と、その記録紙を往復搬送させる搬送手段とを用
    い、前記画像形成手段は、その記録紙の上層の感熱発色
    層から順にサーマルヘッドで熱記録を行う記録部と、熱
    記録済みの感熱発色層に対し下層の感熱発色層の熱記録
    前に定着光を照射する定着部とで構成されていることを
    特徴とする請求項1ないし9何れか一つ記載のカッタ付
    きプリンタ。
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Cited By (5)

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JP2001162879A (ja) * 1999-12-08 2001-06-19 Fuji Photo Film Co Ltd シート切断装置及びカッタ付きプリンタ
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JP2021014034A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成システム
CN115159234A (zh) * 2022-07-14 2022-10-11 浙江方邦机械有限公司 一种高速分切机
JP7521071B2 (ja) 2019-03-29 2024-07-23 キヤノン株式会社 記録装置、記録装置の制御方法、及びプログラム

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