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JP2001136215A - Fdma信号のディジタルコヒーレント包絡線復調システムおよびその方法 - Google Patents

Fdma信号のディジタルコヒーレント包絡線復調システムおよびその方法

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JP2001136215A
JP2001136215A JP2000299692A JP2000299692A JP2001136215A JP 2001136215 A JP2001136215 A JP 2001136215A JP 2000299692 A JP2000299692 A JP 2000299692A JP 2000299692 A JP2000299692 A JP 2000299692A JP 2001136215 A JP2001136215 A JP 2001136215A
Authority
JP
Japan
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signal
envelope
unit
carrier
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000299692A
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English (en)
Inventor
Netzer Moriya
モリヤ ネツァー
Ikovichi Mochi
イツコビッチ モチ
Arubekku Iefuda
アルベック イエフダ
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Netmore Ltd
Original Assignee
Netmore Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S3/00Direction-finders for determining the direction from which infrasonic, sonic, ultrasonic, or electromagnetic waves, or particle emission, not having a directional significance, are being received
    • G01S3/02Direction-finders for determining the direction from which infrasonic, sonic, ultrasonic, or electromagnetic waves, or particle emission, not having a directional significance, are being received using radio waves
    • G01S3/04Details
    • G01S3/043Receivers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/02Channels characterised by the type of signal
    • H04L5/06Channels characterised by the type of signal the signals being represented by different frequencies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振幅変調された搬送波の重畳であるFDMA
信号のコヒーレント検知および復調を行なうための方法
を提供する。 【解決手段】 ディジタルシグナルプロセッサに、特別
なディジタル位相ロックループ(PLL)のアレイを備
え、受信信号の処理と各搬送波に対応した包絡線の抽出
を行なう。各PLLは、エラー信号にゆっくりと応答
し、包絡線の振幅値の符号が急に変化してもループは位
相を保持する。計算負荷を減らすため、ダウンデシメイ
ションの技術が使用される。これは、各フレームについ
て一度だけ有限インパルス応答フィルタ(FIR)を適
用することにより実現され、フィルタのタップ値のベク
トルとフレームとがただ1回だけ乗算される。正弦およ
び余弦の波形のディジタル的な生成が、PLL内で差分
方程式をリアルタイムで解くことにより行なわれる。P
LL内にて正弦および余弦を発生することにより、正弦
および余弦の位相の自動制御が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数分割多重ア
クセス(以下、「FDMA」という)電磁波信号のコヒ
ーレント検知(coherent detection、同期検知)および
振幅復調に関する。さらに詳しくは、とくに移動する物
体の位置および方向を決定するための、振幅抑圧変調さ
れた搬送波のコヒーレント検知に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動する物体の位置および方向を決定す
るために、電磁波信号を送信し、受信するとの着想は従
来より知られている(たとえば、米国特許第4,31
4,251号明細書、米国特許第4,742,356号
明細書、米国特許第4,849,692号明細書、およ
び米国特許第5,646,525号明細書参照)。この
着想にもとづくシステムは、通常は、電磁波フィールド
(electromagnetic field)を発生している複数の送信
機と、電磁波検知器とを含んでいる。この電磁波検知器
は、1または複数の変換器であってよい。変換器は、受
信した電磁波フィールドの重畳(superposition)に比
例したアナログ電気信号を、出力として生成する。前記
電磁波検知器は、たとえば、FDMAを用いて同時に信
号を受信してもよい。前記した従来技術には、検知器の
出力を、複数の送信機からなる送信源(source)に関連
づけられた基準座標系(reference coordinate frame)
に対する運動物体の位置および方向に変換する種々の方
法が記載されている。
【0003】たとえば、図1には一例として、振動電磁
波フィールドを発生させるいくつかの送信機のうちの2
つの電磁波フィールド送信機A,B、およびこれら電磁
波フィールド送信機A,Bからの電磁波フィールドを受
信する電磁波検知器Cが示されている。これらの電磁波
は、振動の周波数によって区別される。個々の電磁波フ
ィールドの強さは振幅によって特徴づけられ、基準座標
系によって決定される座標の関数である。電磁波検知器
によって生成される信号の強さは、その位置に依存する
だけでなく、電磁波フィールドと電磁波検知器の表面と
のあいだの角度に依存する。放送周波数帯で送信された
電磁フィールドは搬送波として機能し、その振幅が運動
によって変調される。電磁波検知器Cが、時間経過に伴
って空間内での位置および方向を変化させるにつれて、
電磁波検知器によって生成される出力電気信号の振幅も
変化し、時間に依存する波形を惹起する。この波形は、
すべての搬送波が重畳したものであり、これら搬送波の
各々は電磁波検知器の位置および方向にしたがって変調
されている。
【0004】よって、各搬送波のそれぞれの波形から、
各時刻における電磁波検知器の位置および方向の関数で
ある包絡線を決定することができる。電磁波検知器によ
って生成されたアナログ電気信号のトータル(以下、
「受信したメッセージ」あるいは「受信メッセージ」と
もいう)は、電磁フィールド全体の強さに比例する。こ
の電磁フィールド全体の強さの値は、すべての送信機か
らそれぞれ送信され変調された各搬送波によるフィール
ドの強さの重畳に比例する。
【0005】図2には、送信機AおよびBから送信され
た搬送波が、それぞれ包絡線によって変調され変調搬送
波となる様子が示されている。図3には、送信機Aおよ
びBによる多数送信の状況において、電磁波検知器によ
り生成されるアナログ電気信号(受信メッセージ)を横
軸に時間をとって示している。一般的に、受信メッセー
ジは、受信限度内であれば、すべての送信機からそれぞ
れ送信され振幅変調された各搬送波の重畳に比例する。
受信メッセージがなんらかのノイズ(図示はされていな
い)を含んでもよいことは注目に値する。
【0006】つまり、搬送波を変調している包絡線が電
磁波検知器の位置および方向の関数であるので、各搬送
波についてそれぞれ対応する包絡線を算出するために、
受信したメッセージを復調することが、きわめて重要な
仕事になる。
【0007】一般に、ディジタルシグナルプロセッサ
(以下、「DSP」ともいう)によりディジタル的に実
行される位相ロックループ(以下、「PLL」ともい
う)が、受信したメッセージを復調する仕事に割り当て
られている。一般に、PLLは従来技術においてかなり
よく知られている(たとえば、「ジェイコブ クラッパ
ーおよびジョン ティー フランクル、位相ロックおよ
び周波数フィードバックシステム、チャプター8、アカ
デミックプレス、ニューヨーク、1972年発行」参
照)が、これらの技術は、受信したメッセージの処理お
よび包絡線の復調のためというよりは、むしろ搬送波の
再生のために採用されるのが普通である。
【0008】ゆえに、この技術分野には、PLL技術に
もとづく包絡線抽出のための方法およびシステムを提供
したいというニーズが存在する。包絡線算出のクオリテ
ィは、変調信号のスペクトルをカバーするスペクトルの
バンド幅を保持しつつ、搬送波間の干渉や高調波歪など
のすべての不正確さの原因を克服する性能によって決ま
る。加えて、復調処理はリアルタイムに実行されなけれ
ばならず、処理の遅延が短いことが要求される。この処
理は、比較的複雑な計算処理であり、DSPの処理能力
に影響をおよぼし、リアルタイムに処理しなければなら
ないという要求と矛盾するかもしれない。前記PLL技
術をDSPへ適用することにより、これらの問題が解決
されるかもしれない。
【0009】変調信号が、正の値および負の値のいずれ
をも取り得ることを心に留めなければならない。包絡線
の符号の再生は、正確なトラッキング(追跡)には欠く
ことができない。磁気トラッカー(magnetic tracker)
の場合のように、包絡線の符号が重要であるときには、
特定のPLLの設計、たとえばタンロック(tanlock)
を用いるとよい。PLL技術におけるタンロック設計の
実行は従来技術において知られている(たとえば、「デ
ィジタル タンロック ループの性能分析」、ジェイ
コーン リーおよびチョン クァン ウン著、アイイー
イーイー委員会議事録、30:2398〜2411;
「ディジタル タンロック ループのノイズ分析」、カ
ルロス エイ ポマルザ−ラエズ著、アイイーイーイー
議事録、エイイーエス24:713〜718;米国特許
第4,068,210号明細書および米国特許第4,7
82,532号明細書参照)が、これら従来技術では、
包絡線抽出のために適用してはいない。
【0010】そのうえ、タンロックPLLを含め通常の
PLLは、信号対ノイズ比が許す限りできるだけ速く応
答するように設計されている。しかし、これは正しく符
号化された包絡線が必要とされるという前記課題におい
ては欠点となる。このような課題に対しては、むしろ、
包絡線の符合がすばやく変わるときには位相ロックルー
プの電圧制御発信機(VCO)の位相が保持されるよう
な遅い応答が要求される。
【0011】包絡線抽出の処理のあいだ、正弦および余
弦(三角関数)を合成する必要があることに注意しなけ
ればならない。三角関数の合成のための一般的なアプロ
ーチはルックアップ表を用意することである。この方法
は、表の数値間の補間によってさらに拡張され得る(た
とえば、米国特許第4,905,177号明細書参
照)。他の方法として、正弦および余弦の波形は、差分
方程式をリアルタイムで解くことによって合成すること
ができる(たとえば、米国特許第4,888,719号
明細書参照)。これらの方法の改良も開示されている
(たとえば、米国特許第5,113,361号明細書、
米国特許第4,761,751号明細書、米国特許第
5,631,586号明細書参照)。この差分方程式に
よる方法はたしかに優れているが、コンピュータの精度
に限度があるため、DSPにおいて差分方程式を解くこ
とにより誤差が蓄積される。この誤差は、位相および振
幅のずれへとつながり(たとえば、米国特許第4,28
5,044号明細書参照)、これにより包絡線の計算の
精度に悪影響が及ぼされるため、制御機構が必要であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに、この技術分野
において、異なる搬送波の振幅変調信号の重畳からなる
FDMA信号のコヒーレント検知および復調を行なうた
めの、より優れた方法およびシステムを提供したいとい
うニーズが存在する。この、より優れた方法およびシス
テムは、包絡線の抽出のために位相ロックループの技術
を利用し、従来から知られるPLL技術の使用による欠
点を解決するものである。この技術の分野においては、
PLLにて正弦および余弦の三角関数を発生させる新規
な技術を提供したいとのさらなるニーズも存在する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、多数の
送信機がある状況で、電磁波検知器がいくつかの送信機
から発生された信号を受信してアナログ電気信号を生成
する。このアナログ電気信号は電磁波検知器によって受
信したメッセージであり、すべての送信機からの振幅変
調された搬送波の重畳に比例している。さらに、このア
ナログ電気信号はディジタル化され、すべての信号処理
はディジタル的に実行される。
【0014】本発明の好ましい実施態様によれば、ディ
ジタル化したのちの受信メッセージを処理し、それぞれ
の搬送波に対応する包絡線を抽出するために、特別のデ
ィジタル位相ロックループが複数、アレイとしてDSP
に備えられている。各位相ロックループは、ある1つの
搬送波に対してチューニングされ、ロックされる。こう
して位相ロックループアレイの各メンバーは、それぞれ
1つの搬送波の包絡線の算出をおこなう。
【0015】本発明によれば、PLLはDSPに備えら
れ、コヒーレント包絡線の抽出に用いられ、あえてエラ
ー信号にゆっくりと応答するようにされている。このメ
カニズムによって、包絡線の振幅値の符号が急に変化し
ても、ループはその位相を保持する。
【0016】本発明の他の側面によれば、計算負荷を低
減させるためにダウンデシメーションの技術が採用され
ている。これは、各フレームについてたった一度だけ有
限インパルス応答フィルタ(FIR)を適用することに
より実現され、フィルターのタップ値のベクトルとフレ
ームとがただ1回だけかけ合わされる。
【0017】本発明のさらに他の側面によれば、正弦お
よび余弦のサンプリングされた波形のディジタル的な生
成が、PLL内で差分方程式をリアルタイムで解くこと
により行なわれる。PLL内にて正弦および余弦を発生
することにより、正弦および余弦の位相の自動制御が提
供できる。
【0018】本発明を幅広くとらえれば、振幅変調され
た搬送波の重畳であるFDMA信号のコヒーレント検知
および復調を行なうための方法であって、(a)FDM
A信号を、信号の検出および復調を行なうシステムによ
って受信する工程と、(b)PLLの技術を用いて受信
した信号を処理し、少なくとも1つの搬送波についてそ
の包絡線を抽出する工程とを有する方法が提供される。
【0019】本発明を他の観点から幅広くとらえれば、
振幅変調された搬送波の重畳であるFDMA信号のコヒ
ーレント検知および復調を行なうためのシステムであっ
て、前記FDMA信号を受信し、受信した信号を処理
し、少なくとも1つの振幅変調された搬送波について正
しく符号化された包絡線を抽出するためのディジタルコ
ヒーレント検知器を備え、該検知器が、(c)前記FD
MA信号をアナログの電気信号へと変換する電磁波検知
器と、(d)該アナログの電気信号を受け取り、受け取
った信号に前処理としての増幅およびろ波を行なう前処
理回路と、(e)該前処理回路からの電気信号を所定の
サンプリング間隔でサンプリングしてディジタル信号デ
ータへと変換するアナログ/ディジタル変換器(AD
C)と、(f)前記ディジタル信号データを処理し、少
なくとも1つの振幅変調された搬送波について正しく符
号化された包絡線をリアルタイムで算出するディジタル
シグナルプロセッサ(DSP)とを備え、前記ディジタ
ルコヒーレント検知器が、前記DSPに包絡線の符号の
判定のための初期位相情報を供給する同期信号によって
同期して動作するシステムが提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】まず図4に注目する。図4は、本
発明の好ましい実施の形態によるFDMA信号のコヒー
レント検知および復調のためのシステムの概略を示すブ
ロック図である。システムは、同期信号350によって
同期されるディジタルコヒーレント包絡線検出器310
を含んでいる。検出器310は、電磁波検知器220、
前処理回路320、アナログ/ディジタル変換器(AD
C)330およびディジタルシグナルプロセッサ(DS
P)340を備えている。
【0021】動作時に、電磁波検知器220は、いくつ
かの送信機から発生して重畳した信号を受信し、アナロ
グの電気信号を作り出す。このアナログの電気信号は、
電磁波検知器220で受信したメッセージであり、各送
信機から発生して振幅変調された搬送波をすべて重ね合
わせたものに比例する。
【0022】電磁波検知器によって生成されたアナログ
信号は、前処理としての増幅およびろ波を行なうために
前処理回路320に入力され、処理後の信号はアナログ
/ディジタル変換器(ADC)330へと入力される。
前処理回路320の役割は当業者にとって明らかである
ので、ここでは詳述しない。
【0023】このようにして増幅され、ろ波されたアナ
ログ電気信号を、ADC330はディジタルデータ(A
DCのある一定のサンプリング間隔でサンプリングされ
たリアルタイムのデータ)へと変換し、これらのデータ
を処理して包絡線の生成を行なうためのDSP340へ
と供給する。
【0024】図示はされていないが、自動ゲイン調整
(AGC)ユニットを、前処理回路320に一体に設け
てもよい。すでに知られているように、AGCは、デー
タのダイナミックレンジを、ADC330の最小数値が
最適に動作するために充分な大きさに保つ。また、AG
Cは、データのダイナミックレンジを、ADC330が
オーバーフローを起こさないような小ささに保つ。AG
Cを使用する場合には、現状のゲインがデータと一緒に
DSP340に届けられるようにするとよい。このよう
にして、ADC330によってサンプリングされたデー
タは、ゲインとともに各包絡線の符号を決定するために
役立つ同期信号350からの同期データと一緒にDSP
340に送られる。前記の通りに作成されたDSP34
0の出力信号は、正しく符号化された包絡線信号であ
る。
【0025】動作時に、複数ある送信機は、たとえば5
kHz〜20kHzの周波数範囲に分布する複数の低周
波の電磁波フィールドを発生する。ナイキストのサンプ
リング定理に示されているようなサンプリングの原理に
よれば、適切なサンプリングのためには、この帯域に存
在するもっとも高い周波数の2倍よりも高いサンプリン
グレートでサンプリングを行なう必要がある。したがっ
て、前述の周波数帯域については、たとえば50kHz
のサンプリングレートであれば、ナイキストのサンプリ
ング定理を満足する。なお、この例はあくまで例示にす
ぎず、電磁波フィールドの周波数が他の周波数帯に分布
してもよいことは、当業者であれば容易に理解できるこ
とである。
【0026】図5に、DSP340のうちの、計算をつ
かさどる構成要素が表わしてある。なお、以下の図面に
おいて、図4と同じあるいは同様の構成要素には同じ参
照番号を使用している。フレーミングユニット410
は、ADC330からサンプリングしたディジタルデー
タを受け取る。フレーミングユニット410の役割は、
ADCのサンプリング間隔で送られてきたデータを集
め、DSPのメモリに貯蔵することにある。サンプリン
グされたデータは、それぞれがある決められた数のサン
プルからなるフレームにまとめられる。前記した例にお
いては、たとえばリフレッシュレートが100Hz、す
なわち長さ10msのフレームを選択するとよい。フレ
ームの長さをこのように選択すると、各フレームには5
00のサンプルが含まれることになる。経験豊富な当業
者であれば明らかなように、フレームに含まれるサンプ
ルの数はADCのサンプリングレートによって決まる。
すでに述べたとおり、アライアシング(不適切なサンプ
リングによる信号の変形)を避けるために、このサンプ
リングレートはナイキストの定理を満足していなければ
ならない。もし、最も高周波の搬送波の周波数がたとえ
ば20kHzであり、変調の帯域幅がたとえば500H
z以下であるとすれば、サンプリングレートは41kH
zよりも高ければよいことになる。
【0027】計算の遅れが蓄積していくことを避けるた
めには、サンプリングの間隔がフレーム処理に要する時
間よりも長いとよい。さきほどの例では、各フレームを
処理する時間はサンプリングの間隔よりも短く、すなわ
ち10msよりも短くすべきである。したがって、フレ
ーミングの処理は、次のステップである計算処理と並行
して行なわれる。すでに知られているように、市販され
ているほとんどのディジタルプロセッサにおいて、すで
にこの目標は、たとえばダイレクトメモリアクセス(D
MA)技術を用いることにより達成されている。
【0028】ADC330によって送り出され、フレー
ミングユニット410によってフレームへと集められた
データは、必ずしもすぐに包絡線抽出装置で処理できる
わけではない。たとえば、ADCが整数のデータを供給
するのに対し、DSPは浮動小数点の処理を行なうのか
もしれない。データのビット数に関し、ADCとDSP
のワード長が同一でない場合もある。そこで、ADCか
らのデータを変換し、DSPが読み取ることのできる互
換性のある形式にするため、データ整形ユニット420
を用いればよい。
【0029】複数の位相ロックループ(PLL)ユニッ
ト430によるアレイの各構成メンバーは、データ整形
ユニット420から、処理準備の終わったデータのフレ
ームを受け取る。発信機が多数あるとき、包絡線を求め
ようとする各搬送波につき、それぞれ1つのPLLユニ
ットを備えるとよい。その結果、アレイの各PLLユニ
ット430はそれぞれ特定の発信機に関連づけられ、1
つのそして異なる搬送波の1つの包絡線を計算する。処
理が終わった後、これら各フレームは一組の数値へと変
換され、各数値はそれぞれ異なる包絡線に対応する。つ
まり、図2の例では、これらの数値がそれぞれ発信機A
および発信機Bの包絡線に対応する。
【0030】1つのDSPユニット340にいくつかの
似たようなPLLユニット430を設けてアレイとして
もよいことは、当業者であれば容易に理解できるであろ
う。これらPLLユニットの動作は実質的に同等である
ため、1つのPLLユニットについて説明を行なえば十
分である。必要な数のPLLユニットを同じように設
け、それらPLLユニットのそれぞれが同じデータフレ
ームで動作することは、言うまでもない。
【0031】本発明によれば、PLLユニットの動作の
主目的は、データ整形ユニットからのデータをベースバ
ンドへとダウンコンバートすることであり、目的とする
包絡線および搬送波以外の包絡線と搬送波を取り除き、
ある1つの搬送波の包絡線を取り出すことにある。数学
的に言えば、PLLユニットの動作の直接の目的は、デ
ータに正弦波および余弦波を乗ずることによって信号を
ベースバンドへとダウンコンバートし、そのあとでFI
Rフィルタを用いて振幅を取り出すことにある。しかし
本発明によれば、データはまずFIRフィルタによって
乗算され、そのあとで正弦波および余弦波で乗算され
る。このようにすることによって、データはFIRフィ
ルタによって一回だけ乗算されればよく、計算の負荷が
低減される。
【0032】図6は本発明によるPLLユニットの1つ
について、主要な構成要素を示したものである。乗算器
530を使用することにより、データ整形ユニット42
0から届けられたフレーム510は、ローパスフィルタ
540のタップから出力される数値からなるベクトルに
よって点対点の形式で乗算される。これらのタップ値は
定数であり、オフラインで計算され、好ましくはDSP
340のメモリに保存されている。乗算処理後のフレー
ムは、PLLユニット内に備えられた正弦波乗算器52
0によって点対点で乗算され、乗算結果は第1の乗算積
算ユニット(MAC−1)551にて合算される。その
うえ、乗算器530の出力は余弦波乗算器521によっ
て点対点で乗算され、第2の乗算積算ユニット(MAC
−2)550がその結果を合算する。正弦波乗算器52
0および余弦波乗算器521における正弦波および余弦
波の合成については、後で説明する。
【0033】ここで示したPLLユニットは、ディジタ
ル式の、ダウンデシメイションの、フラットな通過特性
かつ急峻なカットオフ特性のローパスフィルタ(LP
F)を備えている。このローパスフィルタ540は、そ
のカットオフ周波数が、隣接する二つの搬送波の周波数
の差よりも小さい有限なインパルス応答フィルタ(FI
R)とするとよい。各搬送波の周波数が互いに近いほ
ど、帯域の狭いフィルタを選択しならず、ゆえにその必
要性も大きくなる。
【0034】加えて、ローパスフィルタのカットオフ周
波数は、PLLへと送られてくるフレームの時間間隔の
逆数の1/2よりも低くするとよい。また、このレート
は、包絡線に含まれる最も高いスペクトルの2倍よりも
高くなければいけない。今述べた最初の条件を守らない
場合、異なる搬送波が干渉してしまう可能性があり、二
つ目の条件を守らなかった場合、アンダーサンプリング
によるアライアシングを生じることは、当業者であれば
容易にわかるであろう。なお、フィルタ540のタップ
値は包絡線を計算しようとする搬送波にあわせて変化す
るようにしてもよい。
【0035】さらに、少量でかつ線形の位相シフトをも
たらすLPFを備えることが望ましい。線形な位相シフ
トは有限インパルス応答フィルタ(FIR)を用いるこ
とによって容易に実現可能であることは、当業者であれ
ば容易に想到できる。しかしながら、従来のフラットな
通過特性と急峻なカットオフ特性とを備えるFIRフィ
ルタは、多数のタップからなる。したがって、計算の量
はタップの数とサンプリングレートとの積に比例するた
め、これらのフィルタを使用することにより計算負荷が
大きくなる。
【0036】本発明では、この計算負荷を減らすため
に、ダウンデシメイションの技術を用いる。通常、フィ
ルタによるフレームの乗算は、各サンプリング点につい
て行なわれフィルタのタップ値とサンプリングされたデ
ータとのデジタルのコンボリューションを作り出す。し
かし、本発明では、各PLLユニット430は各フレー
ムについて1つの計算結果しか作り出さず、このために
フィルタのタップ値のベクトルによってフレームを1回
だけ乗算する。たとえば、搬送波の周波数が50kHz
である場合には、フレームの500のサンプリング点に
対し1回の乗算が実行され、フィルタの出力は100H
zへとダウンデシメイトされる。ダウンデシメイション
の技術を用いることにより、フィルタのカットオフ周波
数に制約が生じることは憶えておかねばならない。カッ
トオフ周波数は、ダウンデシメイト後の周波数の半分よ
り低くなければならず、前述の例では、カットオフ周波
数は50Hzよりも小さくないといけない。
【0037】一般的に、この方法によって、サンプリン
グレートとPLL出力レートの比により、計算負荷を2
桁から3桁のオーダで減らすことができる。この比が搬
送波の周波数と包絡線周波数帯域との間の比に依存する
ことを認識すべきであり、多くの場合においてこの比は
たいへん大きなものである。
【0038】たとえば、各フレームのデータサンプルの
数が数百より多くなることはしばしばある。急峻なカッ
トオフ特性と狭い通過帯域を実現するための、数百のタ
ップを有するFIRフィルタを設計することは、従来の
技術により可能である。通常のコンボリューションを実
行する代わりに、各フレームにつきたった一回、このフ
ィルタによる乗算を行うことによって、必要な処理を容
易に行うことができる。
【0039】本発明によれば、第2の乗算積算ユニット
(MAC−2)550および第1の乗算積算ユニット
(MAC−1)551の出力は、包絡線算出ユニット5
70および位相検出器560へと供給される。位相検出
器560は、ループ(PLL)を同期するために用いる
誤差信号を作り出す。同期の過程を理解するために、P
LLは二つの条件が合致したときに同期されることを、
ここで説明しておかなければならない。一つ目は、正弦
波乗算器および余弦波乗算器の周波数が、搬送波の周波
数と同じでなければならないという条件であり、二つ目
は、正弦波乗算器の位相が、搬送波の位相と同一または
位相差が180°でなければならないという条件であ
る。したがって、フィルタがロックされているとき、余
弦波乗算器の位相と搬送波の位相とは直交(位相差が9
0°)している。したがって、当業者であれば明らかで
あるが、この直交という条件から、乗算器530の出力
と余弦波とのスカラー積はゼロになる。
【0040】ループがロックされていないときの包絡線
の値の計算方法を理解するために、包絡線算出ユニット
570の動作を示した図7を参照する。図7によれば、
第1の平方演算器571は、第2の乗算積算ユニット
(MAC−2)550の出力を二乗し、第2の平方演算
器572は、第1の乗算積算ユニット(MAC−1)5
51の出力を二乗する。包絡線算出ユニット570の加
算器573が、演算器571の出力と演算器572の出
力とを合算し、演算器574が加算器573から供給さ
れるこの合算値の平方根を算出する。演算器574の出
力が、得ようとする搬送波の包絡線である。計算された
包絡線には第2の乗算積算ユニット(MAC−2)の出
力と同じ正負の符号が割り当てられる。ループがロック
されている状態では、第2の乗算積算ユニット(MAC
−2)550の出力そのものが、包絡線の計算結果とし
て用いられる。
【0041】正弦波乗算器の周波数または位相のどちら
かが、搬送波の周波数または位相と等しくない場合に
は、修正が必要である。そこで、図8に、生じうるこれ
らの不一致を検知し、修正のための誤差信号δωを生成
する位相検出器560の動作を示している。この誤差信
号δωは毎フレームごとに計算され、搬送波の周波数お
よび位相の両者が正弦波乗算器の周波数および位相に等
しい場合にゼロとなる。
【0042】したがって、この不一致についての情報
は、第2の乗算積算ユニット(MAC−2)550の出
力を第1の乗算積算ユニット(MAC−1)551の出
力と比較することによって抽出するとよい。まずはじめ
に、割算器561が、第2の乗算積算ユニット(MAC
−2)550の出力を第1の乗算積算ユニット(MAC
−1)551の出力で割り算する。つぎに、アークタン
ジェント計算ユニット562が、割算器561での割り
算結果の正接の逆数を計算する。上述の二つの計算は、
MAC−1およびMAC2の出力の符号に応じて、すべ
ての生じうる位相の不一致を、−πからπまでの範囲に
位置づける。しかし、もし第1の乗算積算ユニット(M
AC−1)551の出力がゼロであるならば、割り算は
省略しユニット562の出力はπ/2とみなされる。
【0043】位相検出器560におけるさらなる処理は
ループフィルタの作用を備え、ユニット562の出力が
二つのチャネルへと分割される。1つ目のチャネルにお
いて、ユニット562の出力は増幅器563によって係
数K1倍され、その後積分器564によって時間積分さ
れる。2つ目のチャネルにおいて、出力は増幅器565
を通過することにより係数K2倍される。さらに、これ
ら二つのチャネルの出力は加算器566によって加算さ
れ、結果が正弦波乗算器520および余弦波乗算器52
1へと送られる。
【0044】当業者にとっては明らかであるように、ル
ープフィルタの定数K1およびK2は、PLLユニット4
30の時定数を決めている。本発明によれば、この定数
1およびK2は、比較的大きな時定数に設定される。こ
の設定により、正弦波乗算器520および余弦波乗算器
521の位相は急激な変化を抑制される。フィルタが比
較的長時間ロックされていない状態にある場合に限り、
大きな誤差信号δωが生成され、乗算器520および乗
算器521の位相を変化させる。したがって、包絡線の
符号がすばやく変動したときは、位相はそのままの状態
とされ、変動が生じたフレームにおいて生成された一時
的な誤差信号は無視される。ループのロックは、搬送波
および反転された搬送波の双方に対して掛けられている
ので、急峻な変動によってロックが失われることはな
い。しかし、第2の乗算積算ユニット(MAC−2)5
50の出力結果の符号は、依然として包絡線の符号を反
映している。
【0045】正弦波乗算器520および余弦波乗算器5
21がどのような方法で正弦波および余弦波を生成する
のかを、それぞれ図9(a)および図9(b)を参照し
て説明する。
【0046】本発明によれば、正弦および余弦のサンプ
ルされた波形のアレイが、回帰法によって生成される。
波形におけるサンプルの数は、フレーム510における
サンプルの数と等しくするとよい。以下、各サンプルを
下つきの添え字「k」で表示する。回帰法処理の間、正
弦波乗算器および余弦波乗算器は添え字「k−1」で表
わされる一つ前のステップの値、および添え字「k−
2」で表わされるさらにもう一つ前のステップの値を保
持している。正弦波および余弦波は、つぎの式にしたが
って同時に生成されるようにするとよい。
【0047】 Sk=2Sk-1cos(ωTs+δωTs)−Sk-2 (式1) Ck=2Ck-1cos(ωTs+δωTs)−Ck-2 (式2) ここで、SkおよびCkは、それぞれ、正弦波の生成およ
び余弦波の生成による出力である。TsはADCのサン
プリング間隔、すなわちADCユニット330の二つの
隣り合うサンプルの間の時間間隔である。ωは最初にP
LLユニット430から供給される搬送波の角速度であ
る。角速度は搬送波ごとに異なり、DSP340に備え
られた各PLLプロセスのために別々に保管されている
とよい。
【0048】当業者であれば明らかなように、(式1)
と(式2)は等価であるため、正弦波の生成と余弦波の
生成は実質的に同一である。正弦波の生成と余弦波の生
成との間の相違は、初期状態にある。したがって、正弦
波を生成するためには、はじめにSk-2を−sin(ω
s+δωTs)に、Sk-1を0(零)に設定すればよ
い。一方、余弦波を生成するためには、はじめにCk-2
をcos(ωTs+δωTs)に、Ck-1を1に設定すれ
ばよい。このように初期状態を設定することにより、た
とえばk=0のとき、それぞれ、正弦波のためのS0
値はS0=sin(ωTs+δωTs)に、余弦波のため
のC0の値はC0=cos(ωTs+δωTs)になる。
【0049】したがって、正弦波および余弦波の生成
は、Tsのω倍にTsのδω倍を加えた位相に対応する余
弦を求め、これを2倍することから始まる。この計算
は、余弦計算ユニット525によって実行される。余弦
計算ユニット525は、正弦波乗算器520および余弦
波乗算器521に共用されている。δωは、位相検出器
560によって計算され送られてくる誤差信号を表わ
す。したがって、本発明によれば、この三角関数の演算
は、各フレームにつき1回実行される。
【0050】生成プロセスにおいて、Skは計算される
とすぐに正弦波アレイ5259の対応する場所に保管さ
れ、それが繰り返される。さらに、Skを第1の遅れユ
ニット5257によって時間間隔Ts遅らせることによ
りSk-1が生成され、乗算器5251にて余弦計算ユニ
ット525の出力と乗算される。さらに、第1の遅れユ
ニット5257の出力は、第2の遅れユニット5255
によってふたたび時間間隔Ts遅らされ、Sk-2が生成さ
れる。その後、Sk-2の値の符号が反転され、加算器5
253によって乗算器5251の出力に加算される。こ
の加算の結果がS kである。
【0051】同様に、Ckは計算されるとすぐに余弦波
アレイ5260の対応する場所に保管され、それが繰り
返される。さらに、Ckを第1の遅れユニット5258
によって遅らせてCk-1が生成され、乗算器5252に
て余弦計算ユニット525の出力と乗算される。さら
に、第1の遅れユニット5258の出力は、第2の遅れ
ユニット5256によってふたたび同じ時間間隔Ts
らされ、Ck-2が生成される。その後、Ck-2の値の符号
が反転され、加算器5254によって乗算器5252の
出力に加算される。この加算の結果がCkである。
【0052】計算したSkはアレイ5259に順次保管
され、計算したCkはアレイ5260に順次保管され
る。アレイ5259が正弦波乗算ユニット520の出力
であり、アレイ5260が余弦波乗算ユニット521の
出力である。
【0053】PLLユニット430は、各フレームにつ
いて、最後の値SkおよびCkとそれらの1つ前の値S
k-1、Ck-1を、次のフレーム生成器のための入力として
記憶しておくとよい。新しいフレームが開始し、添え字
「k」がこの新しいフレームの最初のサンプルを示すと
き、記憶しておいた値Sk、Ck、Sk-1およびCk-1が次
フレームにて繰り返される処理の初期値として使用され
る。
【0054】正弦および余弦の計算結果、さらにはωや
sをディジタル形式で表現することにより、生成され
る波形に若干の誤差が混ざり込み、周波数および振幅の
ずれを生むことを、気にとめておく必要がある。したが
って、この誤差が所定の限度を超えて増加しないよう
に、コントロール機構を用いることが有益である。開示
した構成では、PLLユニット430内に回帰の技術を
用いているため、位相は位相検出器560によって自動
的にコントロールされる。振幅については、各フレーム
の終わりで容易に正規化をすることが可能である。たと
えば、Sk-1およびCk-1の二乗を合計し、Sk-1
k-2、Ck-1およびCk-2をこの合計の平方根で除算す
ればよい。
【0055】本発明のさらに別の態様によれば、PLL
に包絡線の符号の最初の算出を供給するために、特別な
技術が用意されている。包絡線の符号を決定するため
に、各PLLユニットには、搬送波の位相が供給される
とよい。前述の同期信号350が、PLLユニット43
0に位相についての情報を伝えるとよい。同期信号を、
同期復号ユニット580によって、PLLユニット43
0が利用することのできるデータに変換するようにする
とよい。同期復号ユニットの役割は、正弦波乗算器の位
相と対応する搬送波の位相とを比較することである。比
較の結果、位相の相違が180°に近い場合には、正弦
波乗算器および余弦波乗算器の符号は反転される。この
反転操作は、あらたなフレームにおける正弦および余弦
の生成が開始される前に、Sk-1、Sk-2、Ck-1および
k-2の符号を反転させることにより、容易に実現する
ことができる。
【0056】本発明が、以上説明した例示に限定される
ものではなく、さまざまな変形が可能であることは、当
業者であれば容易に理解可能である。ここで説明した周
波数分割多重アクセス方式(FDMA)の電磁波信号の
復号および包絡線抽出は、単なる例示と考えられ、本発
明の技術的範囲がこの例示に限られないことは明らかで
ある。したがって、前記した本発明の技術は、他のあら
ゆるFDMA信号の復号および包絡線の抽出に適用が可
能である。
【0057】好ましい実施の態様の説明にて使用したロ
ーパスFIRフィルタは、本発明の実施の一例として使
用したものであり、これに限定されるわけではない。本
発明が、これら特定のフィルタの使用に限定されると考
えてはならない。カットオフ周波数が、隣接する二つの
搬送波の間の周波数の差よりも小さく、かつダウンデシ
マルされた出力のレートの半分よりも小さいFIRフィ
ルタの組み合せの代わりに、類似の解決法を用いること
が可能である。
【0058】ここでは、(式1)、(式2)および正弦
波、余弦波の生成方法を単なる一例として示しており、
これに限定されるものではないことは、当業者であれば
明らかである。この点で、本発明の技術的範囲は、当
然、この実施の態様に拘束されるものではない。
【0059】さらに、DSP手法の使用、誤差信号生成
のための特定の構成、包絡線の算出、その他の構成要件
について行なったある特定の構成や手法への言及は、あ
くまで例示としてなされたものである。特許請求の範囲
およびその均等物によって定義される本発明の技術的範
囲のなかで、さまざまな変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包絡線検出技術を用いて物体の位置お
よび方向の検出を行なうシステムの概略を説明する図で
ある。
【図2】図1のシステムにおいて、発信機AおよびBか
らそれぞれ送信された搬送波の変調を示した図である。
【図3】図1の発信機AおよびBに代表される、複数の
発信機が存在する状況で、電磁波検知器によって生成さ
れるアナログ電気信号を示した図である。
【図4】本発明の一実施の形態による、FDMA信号の
コヒーレント検知および復調のためのシステムの概略を
示すブロック図である。
【図5】図4のディジタルシグナルプロセッサについ
て、その概略を示すブロック図であり、ディジタルシグ
ナルプロセッサで実行される計算工程を示した図であ
る。
【図6】図5の位相ロックループユニットについて、そ
の動作を説明するブロック図である。
【図7】図6の方絡線算出ユニットについて、その動作
を説明するブロック図である。
【図8】図6の位相検出ユニットについて、その動作を
説明するブロック図である。
【図9】図6の正弦波乗算器および余弦波乗算器につい
て、その動作を説明するブロック図である。
【符号の説明】
220 電磁波検知器 310 包絡線検出器 320 前処理回路 330 アナログ/ディジタル変換器(ADC) 340 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP) 350 同期信号 410 フレーミングユニット 420 整形ユニット 430 位相ロックループユニット(PLL) 510 フレーム 520 正弦波乗算器 521 余弦波乗算器 525 余弦計算ユニット 530 乗算器 540 ローパスフィルタ(LPF) 550 第2の乗算積算ユニット(MAC−2) 551 第1の乗算積算ユニット(MAC−1) 560 位相検出器 561 割算器 562 アークタンジェント計算ユニット 563 増幅器 564 積分器 565 増幅器 566 加算器 570 包絡線算出ユニット 571 第1の平方演算器 572 第2の平方演算器 573 加算器 574 演算器 580 同期復号ユニット 5251、5252 乗算器 5253、5254 加算器 5255、5256 第2の遅れユニット 5257、5258 第1の遅れユニット 5259 正弦波アレイ 5260 余弦波アレイ
フロントページの続き (72)発明者 イエフダ アルベック イスラエル国、98000 マーレ アデュミ ム、ハロテム ストリート 70

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振幅変調された搬送波の重畳であるFD
    MA信号のコヒーレント検知および復調を行なうための
    システムであって、 前記FDMA電磁波信号を受信し、受信した信号を処理
    し、少なくとも1つの振幅変調された搬送波について正
    しく符号化された包絡線を抽出するためのディジタルコ
    ヒーレント検知器を備え、 前記検知器が、前記FDMA信号をアナログの電気信号
    へと変換する電磁波検知器と、 該アナログの電気信号を受け取り、受け取った信号に前
    処理としての増幅およびろ波を行なう前処理回路と、 該前処理回路からの電気信号を所定のサンプリング間隔
    でサンプリングしてディジタル信号データへと変換する
    アナログ/ディジタル変換器(ADC)と、 前記ディジタル信号データを処理し、少なくとも1つの
    振幅変調された搬送波について正しく符号化された包絡
    線をリアルタイムで算出するディジタルシグナルプロセ
    ッサ(DSP)とを備え、 前記ディジタルコヒーレント検知器が、前記DSPに包
    絡線の符号の判定のための初期位相情報を供給する同期
    信号によって同期して動作するシステム。
  2. 【請求項2】 前記ディジタルコヒーレント検知器が、
    さらに自動ゲイン調整ユニット(AGC)を前記前処理
    回路と一体に備え、 該AGCが前記データのダイナミックレンジを、前記A
    DCの最小数値を最適に活用できる大きさに保ち、かつ
    前記ADCのオーバーフローを避けるに充分な小ささに
    保つべく動作する請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 入力端子に前記同期信号が入力され、出
    力端子が前記ディジタルコヒーレント検知器に接続され
    る同期復号ユニットをさらに備え、 該同期復号ユニットによって、前記同期信号から得られ
    た位相情報と、前記ディジタルコヒーレント検知器によ
    って算出した搬送波の位相とを比較し、 この比較の結果、前記算出した搬送波の位相と前記同期
    信号から得られた位相情報との間に半サイクルに近い差
    がある時、前記算出した搬送波の位相に半サイクルを加
    える請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記DSPが、 前記サンプリングしたディジタルデータをADCから受
    け取り、それぞれが包絡線の一点を与える処理準備の整
    ったフレームとして、DSPのメモリに保管するフレー
    ミングユニットと、 該フレーミングユニットに接続され、前記データのフレ
    ームを前記DSPで読むことが可能な形式に変換する整
    形ユニットと、 該整形ユニットから前記データのフレームを受け取り、
    目的とする1つ以外の包絡線および搬送波は除いて、あ
    る特定の送信機に対応する1つの搬送波の1つの包絡線
    を算出する少なくとも1つの位相ロックループユニット
    (PLL)とを備えた請求項1記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記PLLが、 正弦波および余弦波を生成し、該正弦波および余弦波を
    前記整形ユニットから供給される信号データに乗算する
    ことにより、該信号データを搬送波の周波数からベース
    バンドへとダウンコンバートする正弦波乗算器および余
    弦波乗算器と、 ディジタル方式で有限インパルス応答(FIR)の平坦
    な通過帯域と急峻なカットオフ特性を有し、入力データ
    信号を受け取り、ろ波後の入力データ信号を生成するロ
    ーパスフィルタ(LPF)と、 前記LPFのタップ値からなるベクトルを、前記整形ユ
    ニットから送られたフレームに、各フレームにつき1回
    だけ乗算し、ダウンデシメイトされた乗算結果を得る乗
    算器と、 前記正弦波乗算器および前記乗算器からの乗算結果を加
    算する第1の乗算積算ユニット(MAC−1)と、 前記余弦波乗算器および前記乗算器からの乗算結果を加
    算する第2の乗算積算ユニット(MAC−2)と、 搬送波と前記正弦波乗算器との間に生じうる周波数およ
    び位相の不一致を検知し、該周波数および位相の不一致
    を修正するための誤差信号δωを生成する位相検出器
    と、 前記第1の乗算積算ユニット(MAC−1)および第2
    の乗算積算ユニット(MAC−2)の出力を受け取り包
    絡線を計算する包絡線算出ユニットとを備えた請求項4
    記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記位相検出器が、 第2の乗算積算ユニット(MAC−2)の出力を第1の
    乗算積算ユニット(MAC−1)の出力で除算する割算
    器と、 該割算器の除算結果の正接の逆数を計算するアークタン
    ジェント計算ユニットと、 前記アークタンジェント計算ユニットの出力が2つのチ
    ャネルに分けられ、第1のチャネルは、前記アークタン
    ジェント計算ユニットの出力を第1のチャネル内にて定
    数K1倍する第1のゲインユニットと、該第1のゲイン
    ユニットの出力を時間について積分する積分器とを備
    え、第2のチャネルは、前記アークタンジェント計算ユ
    ニットの出力を定数K2倍する第2のゲインユニットを
    備えているループフィルタと、 前記第1および第2のチャネルの出力を加算する加算器
    とを備えた請求項5記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記定数K1およびK2の値が、前記正弦
    波乗算器および余弦波乗算器の位相の急激な変化を抑制
    するような値とされることにより、包絡線の符号の急激
    な変化が抑制される請求項6記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記包絡線算出ユニットが、 前記第1の乗算積算ユニット(MAC−1)の出力を二
    乗する第1の平方演算器と、 前記第2の乗算積算ユニット(MAC−2)の出力を二
    乗する第2の平方演算器と、 前記第1の平方演算器および第2の平方演算器の出力を
    加算する加算器と、 前記加算器による加算結果の平方根を算出する平方根演
    算器とを備えた請求項5記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記正弦波乗算器が、 位相の増分ω、ADCのサンプリング間隔Ts、周波数
    および位相の不一致を修正するための誤差信号δωか
    ら、2cos(ωTs+δωTs)を計算する正弦波計算
    ユニットと、 k番目のサンプルの正弦波形Skの出力を保管する正弦
    波アレイと、 前記正弦波アレイの出力を受け取り、ある時間遅らせた
    データ信号Sk-1を生成する第1の遅れユニットと、 該遅らせたデータ信号Sk-1と前記正弦波計算ユニット
    の出力とを乗算する乗算器と、 前記第1の遅れユニットの出力を受け取り、二重に時間
    を遅らせたデータ信号Sk-2を生成する第2の遅れユニ
    ットと、 該二重に時間を遅らせたデータ信号Sk-2の符号を反転
    させた値と、前記乗算器の出力とを加算する加算器とを
    備えた請求項5記載のシステム。
  10. 【請求項10】 送信機からの振幅変調された搬送波の
    重畳であるFDMA信号のコヒーレント検知および復調
    を行なうための方法であって、(a1)受信した前記F
    DMA信号を、電磁波検知器によってアナログの電気信
    号へと変換する工程と、(a2)該アナログの電気信号
    に、前処理回路によって前処理としての増幅およびろ波
    を行なう工程と、(a3)前記工程(a2)によって得
    られたアナログ電気信号を、アナログ/ディジタル変換
    器(ADC)によって、所定のサンプリング間隔でサン
    プリングしたディジタル信号データへと変換する工程
    と、(a4)工程(a3)によって得られたディジタル
    信号データを、ディジタルシグナルプロセッサ(DS
    P)によって処理する工程と、(a5)前記DSPに位
    相情報を伝達し、同期信号によって包絡線を検出する工
    程と、(a6)少なくとも1つの振幅変調された搬送波
    について、正しく符号化された包絡線を算出する工程と
    を有する方法。
  11. 【請求項11】 前記ディジタル信号データを、前記デ
    ィジタルシグナルプロセッサ(DSP)によって処理す
    る工程が、(b1)フレーミングユニットによって、前
    記サンプリングしたディジタルデータをADCから受け
    取り、処理準備の整ったフレームとして、DSPのメモ
    リに保管する工程と、(b1)整形ユニットによって、
    前記データのフレームを前記DSPで読むことが可能な
    形式に変換する工程と、(b3)位相ロックループユニ
    ット(PLL)によって、前記整形ユニットから前記デ
    ータのフレームを受け取り、目的とする1つ以外の包絡
    線および搬送波を取り除き、ある特定の送信機に対応す
    る1つの搬送波の1つの包絡線を算出する工程とを有す
    る請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記位相ロックループユニット(PL
    L)によって、前記整形ユニットから前記データのフレ
    ームを受け取り、目的とする1つ以外の包絡線および搬
    送波を取り除き、ある特定の送信機に対応する1つの搬
    送波の1つの包絡線を算出する工程が、(c1)ダウン
    デシメイションの技術を使用して、ローパスフィルタの
    タップ値からなるベクトルを、前記整形ユニットから送
    られたフレームに各フレームにつき1回だけ乗算し、該
    フィルタのタップ値による乗算を各フレームにつき一回
    だけ行なう工程と、(c2)正弦波および余弦波を生成
    する工程と、(c3)前記工程(c1)によって算出さ
    れたフレームに正弦波を点対点で乗算することにより、
    搬送波のダウンコンバージョンを得、その結果を第1の
    乗算積算ユニット(MAC−1)により合計する工程
    と、(c4)前記工程(c1)によって算出されたフレ
    ームに余弦波を点対点で乗算することにより、搬送波の
    ダウンコンバージョンを得、その結果を第2の乗算積算
    ユニット(MAC−2)により合計する工程と、(c
    5)前記第1の乗算積算ユニット(MAC−1)および
    前記第2の乗算積算ユニット(MAC−2)から得られ
    た結果を、包絡線算出ユニットおよび位相検出器に供給
    する工程と、(c6)搬送波と前記正弦波乗算器との間
    に生じうる周波数および位相の不一致を検知し、誤差信
    号δωを生成する工程と、(c7)該誤差信号を正弦波
    乗算器および余弦波乗算器に供給する工程と、(c8)
    前記包絡線が決定できるまでの間、各フレームについ
    て、包絡線の算出と前記包絡線算出ユニットの出力端子
    からの復調信号の生成を行なう工程とを有する請求項1
    1記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記包絡線算出ユニットによって包絡
    線を算出する工程が、(d1)前記第1の乗算積算ユニ
    ット(MAC−1)の出力を、第1の平方演算器によっ
    て二乗する工程と、(d2)前記第2の乗算積算ユニッ
    ト(MAC−2)の出力を、第2の平方演算器によって
    二乗する工程と、(d3)前記第1の平方演算器および
    第2の平方演算器の出力を加算する工程と、(d4)該
    工程(d3)の結果の平方根を算出する工程とを有し、
    前記目的とする搬送波の包絡線が算出される請求項12
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の乗算積算ユニット(MAC
    −1)の出力の符号を包絡線の符号として割り当てる工
    程をさらに有する請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記搬送波の周波数および位相と前記
    正弦波との間の生じうる不一致を検知し、誤差信号δω
    を生成する工程が、(e1)前記第2の乗算積算ユニッ
    ト(MAC−2)の出力を前記第1の乗算積算ユニット
    (MAC−1)の出力で除算する工程と、(e2)該工
    程(e1)の結果の正接の逆数を計算する工程と、(e
    3)該工程(e2)の出力を2つのチャネルに分け、第
    1のチャネルで、(e4)前記工程(e2)の出力を定
    数K1倍し、その結果を時間について積分し、第2のチ
    ャネルで、(e5)前記工程(e2)の出力を定数K2
    倍する工程と、(e6)前記第1および第2のチャネル
    の出力を加算する工程とを有する請求項12記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 前記各フレームのために正弦波および
    余弦波の波形を生成する工程が、(f1)k−1番目お
    よびk−2番目の正弦波の波形Sk-1およびSk-2にそれ
    ぞれ、0(零)および−sin(ωTs+δωTs)を代
    入する工程と、(f2)k−1番目およびk−2番目の
    余弦波の波形Ck-1およびCk-2にそれぞれ、1およびc
    os(ωTs+δωTs)を代入する工程と、(f3)位
    相の増分ω、ADCのサンプリング間隔Ts、周波数お
    よび位相の不一致を修正するための誤差信号δωから、
    2cos(ωTs+δωTs)を計算する工程と、(f
    4)式Sk=2Sk-1cos(ωTs+δωTs)−Sk-2
    にしたがってSkを算出する工程と、(f5)式Ck=2
    k-1cos(ωTs+δωTs)−Ck-2にしたがってC
    kを算出する工程と、(f6)前記工程(f4)および
    (f5)で算出した結果を正弦波アレイおよび余弦波ア
    レイに保管し、正弦波の波形および余弦波の波形を供給
    する工程と、(f7)時間Tsだけ遅れた第1の時間遅
    れ信号Sk-1を生成する工程と、(f8)さらに時間Ts
    だけ遅れた第2の時間遅れ信号Sk-2を生成する工程
    と、(f9)前記工程(f3)に戻り、前記工程(f
    3)から工程(f8)までを、前記包絡線が決定できる
    までの間、各フレームについて繰り返す工程とを有する
    請求項12記載の方法。
  17. 【請求項17】 振幅変調された搬送波の重畳であるF
    DMA信号のコヒーレント検知および復調を行なうため
    の方法であって、(g1)FDMA電磁波信号を、信号
    の検出および復調を行なうシステムによって受信する工
    程と、(g2)PLLの技術を用いて受信した信号を処
    理し、少なくとも1つの搬送波についてその包絡線を抽
    出する工程とを有する方法。
  18. 【請求項18】 PLLの技術を用いて受信した信号を
    処理し、少なくとも1つの搬送波についてその包絡線を
    抽出する工程が、該包絡線の符号の急激な変化を抑制す
    る工程を含む請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記PLLの技術を用いて受信した信
    号を処理し、少なくとも1つの搬送波についてその包絡
    線を抽出する工程が、(h1)信号をディジタル化し、
    フレームにまとめ、整形する工程と、(h2)該信号に
    PLL内で合成された正弦波および余弦波を乗算するこ
    とにより、該信号をベースバンドにダウンコンバートす
    る工程と、(h3)ダウンコンバートした信号にフィル
    タのタップ値を乗算することにより、目的とする1つ以
    外の包絡線および搬送波を除く工程と、(h4)目的と
    する少なくとも1つの搬送波の包絡線を生じる工程とを
    有する請求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記目的とする1つ以外の包絡線およ
    び搬送波の除去が、前記信号に対して前記フィルタのタ
    ップ値を各フレームにつき1回だけ乗算するダウンデシ
    メイションの技術を用いて実行される請求項19記載の
    方法。
  21. 【請求項21】 前記FDMA信号が電磁波信号である
    請求項1記載のシステム。
  22. 【請求項22】 前記FDMA信号が電磁波信号である
    請求項10記載の方法。
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