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JP2001131149A - 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 - Google Patents

選択的セロトニン再取り込み阻害剤

Info

Publication number
JP2001131149A
JP2001131149A JP31647699A JP31647699A JP2001131149A JP 2001131149 A JP2001131149 A JP 2001131149A JP 31647699 A JP31647699 A JP 31647699A JP 31647699 A JP31647699 A JP 31647699A JP 2001131149 A JP2001131149 A JP 2001131149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
optionally substituted
reuptake inhibitor
serotonin reuptake
atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31647699A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Takado
透 高堂
Hideji Masumoto
秀治 増本
Atsuyuki Kojima
淳之 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharma Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP31647699A priority Critical patent/JP2001131149A/ja
Publication of JP2001131149A publication Critical patent/JP2001131149A/ja
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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セロトニン1A受容体に対し親和性を有する選
択的セロトニン再取り込み阻害剤を提供する。 【解決手段】次式で表される化合物、そのプロドラッグ
又はそれらの薬学上許容される塩を有効成分とするセロ
トニン再取り込み阻害剤。 【化1】 Cyは単環の芳香族基、二環の縮合炭化水素環基及び
二環の縮合複素環基からなる群から選ばれる環状基を表
す。但し、これらの環状基は置換基を有していてもよ
く、また、環状基が二環の縮合環基である場合は当該縮
合環を構成する環の少なくとも一つは芳香族環である。
Cyは置換されていてもよいアリール基等を、Y
びYは単結合、メチレン等を、Yはアルキレン等
を、Yはアルキレン等を、Yは単結合、酸素原子等
を、R及びRは水素原子または置換基を、R及び
は水素原子、水酸基等を、Q及びZはメチンまたは
窒素原子を、n及びmは1、2または3を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセロトニン再取り込み阻
害剤に関する。本発明のセロトニン再取り込み阻害剤
は、セロトニン1A受容体に対し親和性を有し、ドーパ
ミン及びノルアドレナリン再取り込み作用が弱く、セロ
トニン再取り込み阻害の強い選択的セロトニン再取り込
み阻害剤である。更に本発明は、そのような選択的セロ
トニン再取り込み阻害作用を有する新規な化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鬱病は全ゆる年令の人に影響を与える慢
性病である。現在、使用されている各種の抗鬱剤のうち
最も成功を成功を収めているは、選択的セロトニン再取
り込み阻害剤(以下、SSRIと略すこともある)であ
る。SSRIはドーパミン及びノルアドレナリン再取り
込み阻害作用よりも高いセロトニン再取り込み阻害作用
を有する。SSRIとして市販された最初の薬剤はジメ
リジン(zimelidine)であった。その後の上市された或
いは開発下にある他のSSRIとしては、たとえばフル
オキセチン(fluoxetine)、フルボキサミン(fluvoxam
ine)、シタロプラム(citalopram)、セリクラミン(c
ericlamine)、フェモキセチン(femoxetine)、イフォ
キセチン(ifoxetine)、シアノドチエピン(cyanodoth
iepin)、セルトラリン(sertraline)、パロキセチン
(paroxetine)およびリトキセチン(litoxetine)が挙
げられる。
【0003】現在、抗うつ薬としてもっとも成功を収め
ているSSRIであるが、まだいくつかの問題点が指摘
されている。そのうち代表的なものは、全患者の約1/
3は難治性の患者であり、SSRIが十分な効果を上げ
られないこと及び十分な臨床的効果が発現するまでに3
〜8週間を必要とすることの2点である。特にこの抗う
つ作用の緩慢な発現は以下の問題を引き起こす。抗うつ
作用の発現は緩慢であるが副作用は直ちに起こるため、
患者が薬剤の治療的効果を得ることなく、副作用のみを
経験する易損性期(vulnerable period)を招く。このた
めしばしば、この期間中も同じ処置を続けるように患者
を説得することが治療医師にとって重い負担になる。さ
らに、自殺を図るおそれのある患者においては、作用の
開始が徐々であることで、患者は十分なうつ症状の改善
を経験する前に自発性(initiative)を回復するため、
自殺の危険性およびたびたびの入院の必要性などが生じ
る。従って、作用が素早く発現するような抗うつ薬の開
発が望まれている
【0004】SSRIが抗うつ作用の発現まで数週間を
必要とすることは以下の理由による。SSRIはセロト
ニン代謝回転の急性セロトニン再取り込みを阻害する。
この作用がセロトニンニューロンの神経終末において起
こることにより、セロトニンによる神経伝達が強化され
る。しかしながらSSRIによる急性セロトニン再取り
込み阻害作用は縫線核に存在するセロトニンニューロン
細胞体や樹状突起においても起こるので、縫線核では5
−HT1A自己受容体を介するセロトニンニューロンの
自己発火抑制(negative feedback反応)も強化する。
この結果、SSRIの初期投与では、セロトニンニュー
ロンにおける神経伝達は全体として期待されるほど強化
されないことになる。一方、数週間SSRIの服用を続
けるうちに、縫線核のセロトニンニューロン細胞体およ
び樹状突起上にあるセロトニン1A自己受容体は脱感作
され、negative feedback反応が消失する。この際、よ
うやくセロトニンニューロンの発火抑制が解除され、セ
ロトニンニューロンの活動性の亢進と神経終末でのセロ
トニン取り込み阻害が協調して奏効し、セロトニン神経
伝達が強化され抗うつ作用が発現する。したがって、セ
ロトニン1A受容体アンタゴニストによりセロトニン1
A自己受容体を遮断してセロトニンのnegative feedbac
k反応を止めるか、あるいはセロトニン1A受容体アゴ
ニストによりセロトニン1A自己受容体を積極的に刺激
し脱感作までの期間を短縮することで、SSRIの作用
発現までの期間を短縮したり、抗うつ効果を増強したり
することができる。つまり、セロトニン1A受容体に対
し親和性を有し、かつ、選択的セロトニン再取り込み阻
害作用を有する化合物はその抗うつ作用が強く、作用発
現期間の短縮された精神疾患治療薬となり得る。確か
に、セロトニン1A受容体に対して高い親和性を有する
ピンドロールなどは、うつ病患者におけるセロトニン再
取り込み阻害薬の作用を増強すること、また作用発現時
間を短縮することが報告されている(Arch,Gen.Phsyc
hiatry,Vol.51.Mar.1994)。
【0005】アリールアルキル、ヘテロアリールアルキ
ルあるいはシクロアルキルアルキル置換含窒素飽和複素
環誘導体に関する文献は多数存在する。しかし本発明の
ように一つの分子中に2つのアリールアルキル、ヘテロ
アリールアルキルあるいはシクロアルキルアルキル置換
含窒素飽和複素環を持つ誘導体のデータはほとんどな
い。WO98/18788、WO98/8826にはニ
ューロキニン拮抗剤としてピペラジン誘導体が開示され
ている。しかしピペラジン環にアリールあるいはアラル
キル置換基が必須とされている。WO96/5185に
はシグマ2選択性リガンドとしてアルキルアミノ誘導体
が開示されている。が、これは2つの含窒素飽和複素環
のうち一方がナフトスルタム等の特定のヘテロアリール
アルキルで置換されたものに限定されている。DE41
23599には抗菌剤として2−アリール−2−ヒドロ
キシ−1,3−ビスアミン誘導体が開示されている。E
P428434にはニューロキニン拮抗剤として1,4
−ジアルキルピペリジン・ピペラジン誘導体が開示され
ている。このものは2つの含窒素飽和複素環を繋ぐメチ
レン鎖のある一つの炭素原子上にアリール基とアシルア
ミノメチル基が同時に置換していることが必須である。
EP512901にはニューロキニン拮抗剤としてポリ
サイクリックアミン化合物が開示されている。このもの
はピペリジン環の4位にアリール置換基が必須とされて
いる。WO95/24390にはカルシウムチャンネル
拮抗薬としてフェニル(アルキル/アルコキシ)−1−
アミノアルキル置換ピペリジン・ピロリジン誘導体が開
示されている。WO97/9308にはニューロペプチ
ドY拮抗薬としてインドリル誘導体が開示されている。
これら先行文献のいずれにも例示化合物として本発明に
あたるような化合物は開示されておらず、また以上の先
行文献のいずれにもセロトニン1A受容体に対し親和性
を有し、選択的セロトニン再取り込み阻害作用を有する
との記載はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セロトニン
1A受容体に対し親和性を有する選択的セロトニン再取
り込み阻害剤を提供することを目的とする。本発明は具
体的には、ヒトまたは動物におけるうつ病、季節的情動
障害および気分変調を含む気分障害;全般性不安障害、
強迫性障害およびパニック障害を含む不安障害;広場恐
怖症、回避的人格異常;社会的恐怖症;強迫反応障害;
心的外傷後ストレス障害;心身症;痴呆、健忘症および
加齢に関係した記憶障害を含む記憶障害;神経性食欲不
良および神経性飢餓を含む摂食行動の障害;肥満症;睡
眠障害;精神分裂病;アルコール、たばこ、ニコチン等
の薬物依存症;群発性頭痛;片頭痛;痛み;アルツハイ
マー病;慢性発作片頭痛;血管障害に関係した頭痛;パ
ーキンソン病の痴呆、抑うつ、不安、神経弛緩薬誘導パ
ーキンソン症候群および晩発性ジスキネジーを含むパー
キンソン病;過プロラクチン血症などの内分泌異常;血
管痙攣(特に、脳血管系の);高血圧症;運動性および
分泌の変化が関与している胃腸管の障害;早発射精を含
む性的機能不全;並びに薬物依存症等の治療剤として有
用な、セロトニン1A受容体に対し親和性を有する選択
的セロトニン取り込み阻害剤の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の[1]〜
[11]の発明に関する。すなわち、[1] 式(1)
【化3】 (式中、Cyは単環の芳香族基、二環の縮合炭化水素
環基および二環の縮合複素環基からなる群から選ばれる
環状基を表す。但し、これらの環状基は置換基を有して
いてもよく、また、環状基が二環の縮合環基である場合
は当該縮合環を構成する環の少なくとも一つは芳香族環
である。Cyは置換されていてもよいアリール基、置
換されていてもよい芳香族複素環基、または置換されて
いてもよいシクロアルキル基を表す。YおよびY
は、各々独立して単結合、メチレンまたは酸素原子を
表す。Yは、置換されていてもよいアルキレンを表
す。Yは、置換されていてもよいアルキレン、置換さ
れていてもよいアルケニレンまたは置換されていてもよ
いアルキニレンを表す。Yは、単結合、酸素原子、硫
黄原子または−NH−を表す。RおよびRは、各々
独立して水素原子または置換基を表す。RおよびR
は、各々独立して水素原子、水酸基またはアルキル基を
表す。QおよびZは、各々独立してメチンまたは窒素原
子を表す。nおよびmは、各々独立して1、2または3
を表す。)で表される化合物、そのプロドラッグまたは
それらの薬学上許容される塩を有効成分とするセロトニ
ン再取り込み阻害剤、
【0008】[2] YおよびYの一方が単結合で
あり他方が酸素原子であるか、または両者が単結合であ
る[1]記載のセロトニン再取り込み阻害剤、[3]
およびRが水素原子である[1]又は[2]記載
のセロトニン再取り込み阻害剤、[4] mが2であ
り、nが2である[1]、[2]または[3]記載のセ
ロトニン再取り込み阻害剤、[5] Zが窒素原子であ
る[1]、[2]、[3]または[4]の記載のセロト
ニン再取り込み阻害剤、[6] Qが窒素原子である
[1]、[2]、[3]、[4]または[5]記載のセ
ロトニン再取り込み阻害剤、[7] Cyが置換され
ていてもよいアリール基または置換されていてもよい芳
香族複素環基である[1]、[2]、[3]、[4]、
[5]または[6]記載のセロトニン再取り込み阻害
剤、[8] Yが単結合または酸素原子である
[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]また
は[7]記載のセロトニン再取り込み阻害剤、[9]
が単結合である[1]、[2]、[3]、[4]、
[5]、[6]または[7]記載のセロトニン再取り込
み阻害剤、[10] 抗不安薬または抗うつ薬である
[1]記載のセロトニン再取り込み阻害剤、および
【0009】[11]式(1−A)
【化4】 (式中、Cyは単環の芳香族基、二環の縮合炭化水素
環基および二環の縮合複素環基からなる群から選ばれる
環状基を表す。但し、これらの環状基は置換基を有して
いてもよく、また、環状基が二環の縮合環基である場合
は当該縮合環を構成する環の少なくとも一つは芳香族環
である。Cyは置換されていてもよいアリール基、置
換されていてもよい芳香族複素環基または置換されてい
てもよいシクロアルキル基を表す。YおよびYは、
一方が単結合を、他方が単結合または酸素原子を表す。
は置換されていてもよいアルキレンを表す。Y
単結合、置換されていてもよいアルキレン、置換されて
いてもよいアルケニレンまたは置換されていてもよいア
ルキニレンを表す。Y10は単結合、酸素原子、硫黄原
子または−NH−を表す。RおよびRは、各々独立
して水素原子または置換基を表す。RおよびRは、
各々独立して水素原子、水酸基またはアルキル基を表
す。Wはメチンまたは窒素原子を表す。nは、1、2ま
たは3を表す。)で表される化合物、そのプロドラッグ
またはそれらの薬学上許容される塩に関し、さらに本発
明は以下の[12]〜[16]の態様を包含する。
【0010】[12]RおよびRが水素原子である
[11]記載の化合物、そのプロドラッグまたはそれら
の薬学上許容される塩、[13]Yが置換基を有する
アルキレン基であり、Y10が単結合又は置換基を有す
るアルキレン基である[11]または[12]記載の化
合物、そのプロドラッグまたはそれらの薬学上許容され
る塩、[14]Wが窒素原子である[11]、[12]
または[13]記載の化合物、そのプロドラッグまたは
それらの薬学上許容される塩、[15]Cyが置換基
を有するアリール基もしくは置換基を有する芳香族複素
環基である[11]、[12]、[13]または[1
4]記載の化合物、そのプロドラッグまたはそれらの薬
学上許容される塩、[16]Y10が単結合もしくは酸
素原子である[11]、[12]、[13]、[14]
または[15]記載の化合物、そのプロドラッグまたは
それらの薬学上許容される塩、に関する。
【0011】式(1)及び式(1−A)における基を具
体的に以下に説明する。単環の芳香族基としては、例え
ばフェニル、トリル等の炭素原子数8以下のアリール
基、並びに、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フ
リル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラジル、ピリ
ミジニル、テトラゾリル等の窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から選ばれる複素原子1〜4個を有する5〜6
員環の複素芳香族基が挙げられる。二環の縮合炭化水素
環基とは、ベンゾ環と5〜7員炭化水素環とが縮合して
できる二環の炭化水素環の環原子に遊離価を持つ一価の
基をいう。5〜7員炭化水素環は芳香族環でも脂肪族環
でもよい。二環の縮合炭化水素環基としては、例えばナ
フチル、1,4−ジヒドロナフチル、5,6,7,8−
テトラヒドロナフチル等が挙げられる。二環の縮合複素
環基とは、ベンゾ環と芳香族もしくは脂肪族複素環、
芳香族複素環と脂肪族炭化水素環もしくは脂肪族複素
環、または二つの芳香族複素環、が縮合してできる二
環の縮合複素環の環原子に遊離価を持つ一価の基をい
う。二環の縮合複素環を構成する芳香族もしくは脂肪族
複素環としては、窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれる1〜3個の複素原子を有する5〜6員の芳香
族もしくは脂肪族複素環が挙げられ、さらに具体的に
は、芳香族複素環としては例えばピロール、イミダゾー
ル、ピラゾール、フラン、チオフェン、オキサゾール、
イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、ピリ
ジン、ピラジン、ピリミジン等が、脂肪族複素環として
は例えばピロリン、イミダゾリン、ピラゾリン、ジヒド
ロピリジン、ピラン、ジオキサン等が挙げられる。二環
の縮合複素環を構成する脂肪族炭化水素環としては、シ
クロペンテン、シクロペンタジエン、シクロヘキセン、
シクロヘプテン、シクロヘプタジエン、シクロオクテン
等の1〜2個の二重結合を持つ炭素原子数5〜8個の炭
化水素環が挙げられる。二環の縮合複素環の代表的な例
としては、例えば窒素原子を1又は2個含む2環の縮合
複素環が挙げられ、具体的には例えば、インドール、イ
ソインドール、インダゾール、キノリン、イソキノリ
ン、フタラジン、キノキサリン、キナゾリン等が挙げら
れる。
【0012】単環の芳香族基、二環の縮合炭化水素環基
および二環の縮合複素環基における置換基としては、例
えば炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数3〜7
のシクロアルキル基、炭素原子数1〜6のアルコキシ
基、水酸基、ハロゲン原子、炭素原子数2から7のアシ
ル基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、アミノ
基、炭素原子数1〜6のアルキルアミノ基、炭素原子数
2〜12のジアルキルアミノ基、ピロリジニル基等が挙
げられる。
【0013】アリール基としては例えば、炭素原子数1
0以下のアリール基が挙げられ、具体的には例えば、フ
ェニル、ナフチル等が挙げられる。芳香族複素環基とし
ては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれる複素原子を1〜2個含む(但し、酸素原子と硫黄
原子とは同時に含まれない)5〜6員の単環芳香族複素
環の環原子に遊離価を持つ一価の基および、そのような
単環芳香族複素環と芳香族環(ベンゾ環または単環芳香
族複素環)が縮合した2環性の芳香族複素環の環原子に
遊離価を持つ一価の基が挙げられ、具体的には、例えば
ピロール、イミダゾール、フラン、チオフェン、オキサ
ゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾー
ル、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、イ
ンドール、イソインドール、ベンズイミダゾール、ベン
ゾフラン、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、キ
ノリン、イソキノリン、フタラジン、キノキサリン、キ
ナゾリン等が挙げられる。
【0014】シクロアルキル基としては、例えばシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチル等の炭素原子数3〜7のシクロア
ルキル基が挙げられる。CyおよびCyにおける置
換アリール基、置換芳香族複素環基または置換シクロア
ルキル基における置換基としては、例えば炭素原子数1
〜6のアルキル基、炭素原子数3〜7のシクロアルキル
基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基、水酸基、ハロゲ
ン原子、炭素原子数2から7のアシル基、トリフルオロ
メチル基、カルボキシル基、アミノ基、炭素原子数2か
ら7のアシルアミノ基、炭素原子数1〜6のアルキルア
ミノ基、炭素原子数2〜12のジアルキルアミノ基、カ
ルバモイル基、炭素原子数1〜6のアルキルカルバモイ
ル基、炭素原子数2〜12のジアルキルカルバモイル
基、ピロリジニル基等が挙げられる。
【0015】アルキレンとしては、例えば炭素原子数1
〜8の直鎖状または分枝鎖状アルキレンが挙げられ、具
体的には例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、
テトラメチレン、メチルエチレン(プロピレン)、エチ
ルエチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリ
メチレン、3−メチルトリメチレン、1−メチルテトラ
メチレン、2−メチルテトラメチレン、3−メチルテト
ラメチレン、4−メチルテトラメチレン、2,3−ジメ
チルテトラメチレン等が挙げられる。アルケニレンとし
ては、例えば炭素原子数3〜4のアルケニレンが挙げら
れ、具体的には例えば、プロペニレン、ブテニレン等が
挙げられる。アルキニレンとしては、例えばプロピン−
1,3−ジイル、ブチニレン等の炭素原子数3〜4のア
ルキニレンが挙げられる。アルキレンの置換基として
は、例えば水酸基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基等が挙げられる。アルケニレン及びアルキニレンの置
換基としては、例えばハロゲン原子などが挙げられる。
、R、R及びRにおける置換基としては、例
えば炭素原子数1〜6のアルキル基及びハロゲン原子な
どが挙げられる。炭素原子数1〜6のアルキル基として
は、直鎖または分枝状の炭素原子数1から6のアルキル
基が挙げられ、具体的には例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピ
ル、2−メチルプロピル、ペンチル、1−メチルブチ
ル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチル
プロピル、ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチル
ペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、
1−エチルブチル、2−エチルブチル等が挙げられる。
【0016】炭素原子数1〜6のアルコキシ基として
は、例えば直鎖または分枝した炭素原子数1から6の低
級アルコキシ基が挙げられ、具体的には例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキ
シ、1,1−ジメチルエトキシ、ペントキシ、ヘキソキ
シ等が挙げられる。ハロゲン原子としては、例えばフッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ
る。炭素原子数1〜6のアルキルアミノ基とは炭素原子
数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基であり、具
体的には、例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基、プ
ロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。炭素
原子数2〜12のジアルキルアミノ基としては、例え
ば、同一または異なった2個の炭素原子数1〜6のアル
キル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、さらに具体
的にはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメ
チルアミノ基等が挙げられる。炭素原子数2から7のア
シル基としては、例えば炭素原子数2から7のアルカノ
イル基、炭素原子数7以下のアロイル基が挙げられ、さ
らに具体的には、例えばホルミル、アセチル、プロパノ
イル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプ
タノイル、ベンゾイル等が挙げられる。炭素原子数2か
ら7のアシルアミノ基のアシル基としては上記と同様な
例が挙げられる。炭素原子数1〜6のアルキルカルバモ
イル基とは炭素原子数1〜6のアルキル基で置換された
カルバモイル基であり、具体的には、例えばメチルカル
バモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモ
イル基、ブチルカルバモイル基等が挙げられる。炭素原
子数2〜12のジアルキルカルバモイル基としては、例
えば、同一または異なった2個の炭素原子数1〜6のア
ルキル基で置換されたカルバモイル基等が挙げられ、さ
らに具体的には、例えばジメチルカルバモイル基、ジエ
チルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基等が
挙げられる。アルキル基としては、炭素原子数1〜6の
アルキル基が挙げられる。
【0017】本発明においてプロドラッグとは、生体内
で酸加水分解により、あるいは酵素的に分解されて前記
式(1)の化合物を与える誘導体をいう。例えば、式
(1)の化合物が水酸基やカルボキシル基を有する場合
は、これらの基を修飾してプロドラッグを製造すること
ができる。
【0018】下記の出発化合物(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、
(15)、(16)、(17)および(18)について
は、そのうちあるものは新規であるが、後記の製造例お
よび実施例に記載の方法もしくはそれと同様の方法によ
り、または常法により製造することができる。目的化合
物(1)またはその塩は、以下の式に示す方法によって
製造できる。 製造法1
【化5】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、Y、R、R、R 、R、Q、Z、mおよ
びnは前記のとおりであり、Xは脱離基を表わす。)脱
離基としては、例えばクロロ、ブロモ、ヨードなどのハ
ロゲン原子や、例えばアセトキシ、トシルオキシ、メシ
ルオキシなどのアシルオキシ基などが挙げられる。
【0019】製造法1(アミンのアルキル化) 目的化合物(1)またはその塩は、化合物(2)または
その塩を化合物(3)またはその塩と反応させることに
より得ることができる。反応は、必要により塩基の存在
下、また、場合により相間移動触媒の存在下、適当な不
活性溶媒中で約−20℃〜用いた溶媒の沸点の範囲から
選択される温度で、10分〜48時間反応させることに
より行うことができる。塩基としては、例えばトリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸カリウム、水酸
化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリ
ウムメトキシド、カリウムtert-ブトキシド等の金属ア
ルコキシド等が挙げられる。相間移動触媒としては、例
えば硫酸水素テトラブチルアンモニウムなどが挙げられ
る。不活性溶媒としては、例えばアセトニトリルや、ク
ロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキ
サン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等の低級アルコール、ジメチルホルムア
ミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等
の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混合溶媒が挙
げられる。
【0020】製造法2
【化6】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、Y、R、R、R 、R、Z、X、mおよ
びnは前記のとおりである。)
【0021】製造法2 目的化合物(1’)またはその塩は、化合物(4)また
はその塩を化合物(5)またはその塩と反応させること
により製造することができる。反応は、必要により塩基
の存在下、また、場合により相間移動触媒の存在下、適
当な不活性溶媒中で約−20℃〜用いた溶媒の沸点の範
囲から選択される温度で、10分〜48時間反応させる
ことにより行うことができる。塩基、相間移動触媒およ
び不活性溶媒としては、上記の製造法1の場合と同様の
例が挙げられる。
【0022】製造法3
【化7】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、R、R、R、R 、Z、X、mおよびnは
前記のとおりであり、Y11はアルキレンまたは置換基
を有するアルキレンを表す。)
【0023】化合物(2)またはその塩を化合物(6)
またはその塩と反応させることにより中間体(7)を製
造することができる。この反応は必要により塩基の存在
下、また場合によっては相間移動触媒の存在下、適当な
不活性溶媒中で、約−20℃〜用いた溶媒の沸点の範囲
から選択される温度で、10分〜48時間反応させるこ
とにより行うことができる。塩基、相間移動触媒、不活
性溶媒としては前記製造法1の場合と同様の例を挙げる
ことができる。中間体(7)のカルボニル基を還元する
ことにより化合物(1a)を得ることができる。還元反
応は、適当な還元剤を用いて、適当な不活性溶媒中、−
20℃〜用いた溶媒の沸点までの間の温度で、10分〜
48時間反応させることにより行うことができる。適当
な還元剤としては、例えば水素化リチウムアルミニウム
あるいはジボランなどを、適当な不活性溶媒としては、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、
1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒をそれぞれ挙げ
ることができる。より具体的には、テトラヒドロフラン
(THF)加熱還流下、水素化リチウムアルミニウムを
用いて20分〜1時間、還元反応を行うことにより化合
物(1a)を得ることができる。
【0024】製造法4
【化8】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、R、R、R、R 、Z、X、mおよびnは
前記のとおりであり、Y12は、アルキレンまたは置換
基を有するアルキレンを表す。) 製造法3の場合と同様にして、化合物(8)またはその
塩を化合物(4)またはその塩と反応させて中間体
(9)を得、さらに中間体(9)を還元することによ
り、化合物(1b)を製造することができる。
【0025】製造法5
【化9】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、R、R、R、R 、Z、mおよびnは前記
のとおりであり、Y13はアルキレン基を表し、X
前記Xの陰イオンを表す。)
【0026】目的化合物(Ic)またはその塩は、化合
物(2)またはその塩を化合物(10)またはその塩
と、必要により塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させ
ることにより製造することができる。塩基としては、例
えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機
塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert-ブトキシ
ド等の金属アルコキシド等の塩基のほか、塩基に代えて
塩基性アルミナ、あるいは弗化カリウムを用いることが
できる。不活性溶媒としては、例えばアセトニトリル
や、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−
ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール、ジメチルホ
ルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混合溶
媒を挙げることができる。反応は、室温〜用いた溶媒の
沸点の間の温度で、1時間〜7日間、行うことができる。
より望ましくは、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性
溶媒中100℃〜用いた溶媒の沸点の間の温度で、8時間
〜3日、反応させることにより化合物(Ic)を得るこ
とができる。
【0027】製造法6
【化10】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、R、R、R、R 、Z、Y13、X、m
およびnは前記のとおりである) 目的化合物(Ic)またはその塩は、製造法5の場合と
同様にして、化合物(5)またはその塩を化合物(1
1)またはその塩と反応させることにより製造すること
ができる。
【0028】製造法7
【化11】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、Y、R、R、R 、R、Q、X、mおよ
びnは前記のとおりである。) 目的化合物(1d)またはその塩は、前記製造法1の場
合と同様にして、化合物(12)またはその塩を化合物
(13)またはその塩と反応させることにより製造する
ことができる。
【0029】製造法8
【化12】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、R、R、R、R 、Z、Y11、mおよび
nは前記のとおりである。)
【0030】化合物(14)またはその塩を化合物
(5)またはその塩と反応させてアミド結合を形成させ
ることにより中間体(7)を製造することができる。こ
のアミド結合形成反応は塩化チオニル、オキサリルクロ
ライド等を用いる酸クロライド法、クロロ炭酸エステル
等を用いる混合酸無水物法、あるいはジシクロヘキシル
カルボジイミドやカルボニルジイミダゾール等の縮合剤
を用いる方法などの通常の方法を用いて行うことができ
る。中間体(7)を適当な還元剤(例えば水素化リチウ
ムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウムあるいはジボ
ランなど)を用いて、適当な不活性溶媒(例えばジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−
ジオキサン等のエーテル系溶媒)中、−20℃〜用いた
溶媒の沸点の間の温度で、10分〜48時間反応させる
ことにより、化合物(1a)を得ることができる。より
具体的には、テトラヒドロフラン(THF)加熱還流
下、水素化リチウムアルミニウムを用いて20分〜1時
間、還元反応を行うことにより化合物(1a)を得るこ
とができる。
【0031】製造法9
【化13】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、R、R、R、R 、Q、Z、Y12、mお
よびnは前記のとおりである。)化合物(2)またはそ
の塩を化合物(15)またはその塩と反応させてアミド
結合を形成させることにより中間体(16)を製造する
ことができる。さらに、中間体(16)を還元すること
により化合物(1e)を得ることができる。アミド結合
形成反応および還元反応は、製造法8の場合と同様にし
て行うことができる。
【0032】製造法10
【化14】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、R、R、R、R 、Q、Z、mおよびnは
前記のとおりであり、Y14はアルキレンまたは置換基
を有するアルキレンを表す。)
【0033】目的化合物(If)またはその塩は、化合
物(12)またはその塩を化合物(17)またはその塩
と、必要によりルイス酸(例えばイッテルビウムトリフ
レート等)の存在下、適当な不活性溶媒(例えばアセト
ニトリルや、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲ
ン化炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水
素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコー
ル、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジ
メチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒もしくは
これらの混合溶媒)中、−20℃〜用いた溶媒の沸点の
間の温度で、10分〜48時間反応させることにより得
ることができる。
【0034】製造法11
【化15】 (上記式中、Cy、Cy、Y、Y、Y
、R、R、R、R 、Q、Z、Y14、mお
よびnは前記のとおりである。)
【0035】目的化合物(1g)またはその塩は、化合
物(12)またはその塩を化合物(18)またはその塩
と、還元的アミノ化条件で反応させることにより得られ
る。還元剤としては水素化シアノホウ素ナトリウム、水
素化ホウ素ナトリウムを用いることができ、化合物(1
2)と化合物(18)はそのまま混合しても、あるいは
あらかじめシッフ塩基を形成させておいてから反応させ
てもよい。反応は適当な不活性溶媒、例えばアセトニト
リルや、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化
炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,
4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ジメチ
ルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスル
ホキシド等の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混
合溶媒中、−20℃〜用いた溶媒の沸点の間の温度で、
10分〜48時間反応させることにより行うことができ
る。
【0036】本明細書を通じて、アミノ酸、ペプチド、
保護基、縮合剤などは、この技術分野において慣用され
ているIUPAC−IUB(生化学命名委員会)による
略号で表わすことがある。出発化合物および目的化合物
の好適な塩および医薬として許容しうる塩は、慣用の無
毒性塩であり、それらとしては、有機酸塩(例えば酢酸
塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、
クエン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼン
スルホン酸塩、蟻酸塩、トルエンスルホン酸塩など)、
無機酸塩(例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸
塩、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩など)のような酸付加塩、
アミノ酸(例えばアルギニン、アスパラギン酸、グルタ
ミン酸など)との塩、または、アルカリ金属塩(例えば
ナトリウム塩、カリウム塩など)およびアルカリ土類金
属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム塩など)など
の金属塩、アンモニウム塩、有機塩基塩(例えばトリメ
チルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコ
リン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベン
ジルエチレンジアミン塩など)などの他、当業者が適宜
選択することができる。
【0037】上記において説明した製造法において、反
応点以外の何れかの官能基が説明した反応条件下で変化
するかまたは説明した方法を実施するのに不適切な場合
は、反応点以外を保護し、反応させた後、脱保護するこ
とにより目的化合物を得ることができる。保護基として
は、例えばエトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニ
ル、アセチル、ベンジル等の、プロテクティブ・グルー
プス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Gr
oups in Organic Synthesis)、グリーン(T.W./)著、ジ
ョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッ
ド(John Wiley &Sons Inc.)(1981年)等に記載さ
れている保護基をあげることができる。保護基の導入お
よび脱離方法は、有機合成化学で常用される方法[例え
ば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック
・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesi
s)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・ア
ンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley & So
ns Inc.)(1981年)参照]等に記載の方法あるいは
それらに準じて得ることができる。
【0038】また、前記式(1)又は(1−A)の化合
物において、官能基を変換することによって、式(1)
又は(1−A)の別の化合物としてもよい。官能基の変
換は、通常行われる一般的方法[例えば、コンプリヘン
シブ・オーガニック・トランスフォーメーションズ(Com
prehensive Organic Transformations)、R.C.ラロ
ック(Larock)著(1989年)等]によって行うことが
できる。上記各製造法における中間体および目的化合物
は、有機合成化学で常用される精製法、例えば中和、濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグ
ラフィー等に付して単離精製することができる。また、
中間体においては、特に精製することなく次の反応に供
することも可能である。
【0039】化合物(1)の中には、互変異性体が存在
し得るものがあるが、本発明は、これらを含め、全ての
可能な異性体およびそれらの混合物を包含する。 化合
物(1)の塩を取得したいとき、化合物(1)が塩の形
で得られる場合には、そのまま精製すればよく、また、
遊離の形で得られる場合には、適当な有機溶媒に溶解も
しくは懸濁させ、酸または塩基を加えて通常の方法によ
り塩を形成させればよい。 また、化合物(1)および
その薬理学的に許容される塩は、水あるいは各種溶媒と
の付加物の形で存在することもあるが、これら付加物も
本発明に包含される。化合物(1)およびその他の化合
物には、不斉炭素原子にもとづく1個以上の立体異性体
が包含されうるが、かかる異性体およびそれらの混合物
はすべてこの発明の範囲に包含される。
【0040】目的化合物(1)およびその医薬として許
容しうる塩は、SRI(セロトニン再取り込み阻害)作
用などの薬理作用を有する。それゆえ、セロトニン神経
系が介在する疾患、例えば、うつ病、季節的情動障害お
よび気分変調を含む気分障害;全般性不安障害およびパ
ニック障害を含む不安障害;広場恐怖症、回避的人格異
常;社会的恐怖症;強迫性障害;心的外傷後ストレス障
害;心身症などの治療または予防に有用である。さら
に、本発明の目的化合物(1)およびその医薬として許
容しうる塩は、痴呆、健忘症および加齢に関係した記憶
障害を含む記憶障害;神経性食欲不良および神経性飢餓
を含む摂食行動の障害;肥満症;睡眠障害;精神分裂
病;アルコール、たばこ、ニコチン等の薬物依存症;群
発性頭痛;片頭痛;痛み;アルツハイマー病;慢性発作
片頭痛;血管障害に関係した頭痛;パーキンソン病の痴
呆、抑うつ、不安、神経弛緩薬誘導パーキンソン症候群
および晩発性ジスキネジーを含むパーキンソン病などの
治療または予防にも有用である。本発明の目的化合物
(1)およびその医薬として許容しうる塩は、さらに、
過プロラクチン血症などの内分泌異常;血管痙攣(特
に、脳血管系の);高血圧症;運動性および分泌の変化
が関与している胃腸管の障害;早発射精を含む性的機能
不全;並びに薬物依存症などの治療または予防に有用で
ある。
【0041】医療目的には、本発明の化合物(1)およ
びその医薬として許容しうる塩は、局所、経腸、靜脈
内、筋肉内、吸入、点鼻、関節内、髄腔内、経気管また
は経眼投与を含めての経口、非経口投与、外用に適した
固体状または液状の有機または無機賦形剤などの製薬上
許容しうる担体との混合物として医薬製剤の形態で使用
できる。該医薬製剤としては、カプセル剤、錠剤、ペレ
ット剤、糖衣錠、散剤、顆粒剤、坐剤、軟膏剤、クリー
ム剤、ローション剤、吸入剤、注射剤、パップ剤、ゲル
剤、テープ剤、点眼剤、液剤、シロップ剤、エアゾール
剤、懸濁剤、乳剤などの固体、半固体または液体が挙げ
られる。所望により、これらの製剤に、助剤、安定剤、
湿潤剤ないし乳化剤、緩衝剤、その他慣用の添加剤を加
えることができる。化合物(1)の用量は患者の年齢お
よび状態に応じて増減するが、化合物(1)の平均一回
量約0.1mg、1mg、10mg、50mg、100
mg、250mg、500mgおよび1000mgが、
例えばうつ病、季節的情動障害および気分変調を含む気
分障害;一般的不安障害およびパニック障害を含む不安
といった疾患に対して有効である。一般には、1日当り
0.1mg/個体ないし約1,000mg/個体の量を
投与することができる。
【0042】以下に、試験例および実施例により、この
発明をさらに詳細に説明する。試験例1:[3H]citalopram binding を用いたスクリー
ニング試験 1−1大脳皮質膜標品の調製 膜標品はD’amatoらの方法1)に従って調製した。すな
わち、体重200g前後のSD系雄性ラット(日本SLC
株式会社)を断頭致死させ、全脳を速やかに摘出し、氷
冷下で大脳皮質を分取した。これに湿重量に対して25
倍量の緩衝液(50 mM Tris-HCl(pH=7.4),120mM NaCl,5mM
KCl)を加え、氷浴中でTeflon-glass homogenizerを用
いホモジナイズした。これを4℃にて45,000×gで10
分間遠心分離して得られた沈渣を氷冷緩衝液(50 mM Tr
is-HCl(pH=7.4),120mM NaCl,5mMKCl)にヒスコトロン
(登録商標)を用いて分散し、4℃にて45,000×gで1
0分間遠心分離した。更に再懸濁して洗浄操作を繰り返
した。こうして得られた膜標品は、上記の緩衝液に懸濁
した後−80℃で凍結保存した。 1−2受容体結合実験 [3H]citalopram結合の測定はD’amatoらの方法1)に準
じて行った。すなわち、120mM NaClおよび5mM KCl
を含む50mM Tris-HCl(pH=7.4)緩衝液で希釈した[3H]c
italopram(最終濃度0.7nM)5μl、大脳皮質膜標品(蛋白
量として72μg/well)146μl、およびジメチルスルホ
キシドに溶解した被験薬溶液4μlを加え全量を200
μlとした。この液を室温で60分間反応させた後、ガ
ラス繊維濾紙を用い速やかに低圧吸引ろ過した。ガラス
繊維濾紙を同緩衝液250μlで2回洗浄した後、ACS-I
I(Amersham)4ml入りのガラスバイアルに移し、濾紙
上に残存する放射活性を液体シンチレーションカウンタ
ーを用いて測定した。[3H]citalopramの非特異的結合は
100μM 5-HT存在下での結合量とした。次式により結
合阻害率を算出した: 結合阻害率(%)=100−100×{[被験物質存在
下での[3H]citalopram結合量]−[100μM 5-HT存在下
での[3H]citalopram 結合量]}/{[被験物質非存在
下での[3H]citalopram結合量]−[100μM 5-HT存在下
での[3H]citalopram 結合量]} 引用文献 1) D'amato R. J. et al., J. Pharm. Exp. Ther., 24
2, 364-371(1987)
【0043】1−3試験結果
【0044】試験例2:[3H]8-OH-DPAT binding試験 2−1試験方法 Hall M.D.らの方法 2)に準じて行った。約1週間の予
備飼育の後、動物を断頭し、速やかに脳を摘出した。こ
れから海馬を氷上で分取し、湿重量に対して40倍量の
50mM Tris-HCl (pH=7.4) を加え、氷浴中で Teflon-
glass homogenizer を用いてホモジナイズ (3 min, 1 s
troke/ min) し、その後 40,000×g で10分間遠心分
離(4℃)した。得られた沈渣を氷冷緩衝液( 50 mM T
ris-HCl(pH=7.4))にヒスコトロン(登録商標)を用い
て分散し、40,000×g で10分間遠心分離(4℃)し
た。さらに、再懸濁し、洗浄操作を1回繰り返した。得
られた沈渣を氷冷緩衝液( 50 mM Tris-HCl (pH=7.4))
にヒスコトロン(登録商標)を用いて分散し、37℃で
1時間インキュベートし、その後 40,000×g で10分
間遠心分離(4℃)した。さらに、再懸濁し、洗浄操作
を1回繰り返した。得られた膜標品は、上記の緩衝液に
懸濁した後−80℃で凍結保存した。50mM Tris-HCl
(pH=7.4)、4mM CaCl2 を含む緩衝液中に、[3H] 8-OH-D
PAT(最終濃度 2 nM) を50μl、被検薬溶液を4μl、
海馬膜標品 (蛋白質量として80μg / tube)146μl
を加え、全量200μlの反応液を用いて測定した。反
応液を室温で30分間反応させた後、ガラス繊維濾紙上
に速やかに低圧吸引濾過した。ガラス繊維濾紙は、緩衝
液250μl で2回洗浄した後、ACS-II ( Amersham 社
)4ml 入りのカウンティングバイヤルに添加し、濾紙
上に残存した受容体結合放射活性を液体シンチレーショ
ンカウンターで測定した。非特異的結合は1μM 8-OH-D
PAT存在下での結合量とした。次式により結合阻害率を
算出した: 結合阻害率(%)=100−100×{[被験物質存在
下での[3H]8-OH-DPAT結合量]−[1μM 8-OH-DPAT存在
下での結合量]}/{[被験物質非存在下での[3H]8-OH
-DPAT結合量]−[1μM 8-OH-DPAT存在下での結合
量]} 引用文献 2) Hall M.D. et al., J. Neurochem., 44, 1685-1696
(1985)
【0045】試験例3:5−HT1A受容体作動試験 3−1使用細胞および膜標品の調製 実験にはヒト5-HT1A受容体発現CHO細胞(human 5-HT1A
/CHO)を用いた。細胞は5%CO2インキュベーター中で、
10% FCS、500μg/ml Geneticinおよび100U/ml
penicillin-100μg/ml streptmycinを含むF12(すべ
てギブコ)にて培養し、膜標品はA.Newmanらの方法3)
にしたがって調製した。すなわち、緩衝液A(20mM HEP
ES、5mM MgSO4)にて剥離・採取した細胞を、テフロン
(登録商標)製ホモジナイザーでホモジナイズした後、
遠心操作(50,000xg、30min、4℃)を行なった。沈渣
は適量の緩衝液Aに再懸濁し、使用まで−80℃で保存
した。膜標品中のタンパク質量は、標準物質にAlbumin
Bovine(SIGMA)を用いて、Dye ReagentConcentrate(BIO-
RAD)により定量した。 3−2実験方法 ヒト5-HT1A受容体に対する[35S]GTPγS結合の測定は、
上記の膜標品を用い、A. Newmanらの方法3)に準じて
行なった。すなわち、10-5Mの各被験物質を含む緩衝
液B(20mM HEPES、3mM MgSO4、3μM GDP、1mM DTT)中
に、0.05nMの[3 5S]GTPγS(デュポンNEN)およ
び一定量(約50μg/tube)の膜標品を加え、全量1mlの
反応液を22℃で20分間インキュベートした。反応終
了後、反応液を氷冷した5mlの緩衝液Bで希釈し、ガラ
ス繊維ろ紙(Whatman、GF/B)を用いて速やかに吸引ろ
過することにより反応を終了させた。同緩衝液で2回洗
浄したガラス繊維ろ紙をバイアルに入れ、4mlのACS−I
Iを添加した。ろ紙上の[35S]GTPγSの放射活性を液体シ
ンチレーションカウンターで測定した。10μMのGTPγ
S(Sigma)存在下で得られた非特異的結合から[35S]GTP
γSの特異的結合を求めた。各被験物質の5-HT1A受容体
作動活性は、10μMの5-HTによる[35S]GTPγS結合増加
を100%としたときの増加率で表わした。 引用文献: 3) Adrian Newman−Tancredi et al., Eur. J. Pharmac
ol., 307, 107-111(1996)
【0046】実施例で得られた化合物について、上記の
試験例1、試験例2および試験例3の結果は表1に示す
とおりであった。 表1:試験結果
【表1】 ───────────────────────────────── 化合物 [3H]citalopram [3H]8-OH-DPAT 5-HT1A受容体 (実施例番号) 結合阻害率(%) 結合阻害率(%) 作動活性(%) ───────────────────────────────── 3 98 74 44 6 97 59 0 9 100 46 56 12 100 56 35 15 97 66 44 21 99 46 42 28 98 72 85 34 84 60 76 40 99 76 56 45 98 89 35 52 93 79 26 56 98 54 49 ─────────────────────────────────
【0047】参考例1 N−tert−ブトキシカルボニル
−4−ピペリドン
【化16】 氷冷した4−ピペリドン塩酸塩1水和物(29g,189 mmo
l)と1,4−ジオキサン(120 mL)の混合物にジ−ter
t−ブチルジカーボネート(41.3g,189mmol)の1,4
−ジオキサン(120mL)溶液と1N水酸化ナトリウム水
溶液(200mL)を同時に滴下し、30分攪拌した。1,
4−ジオキサンを減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで
2回抽出した。有機層をあわせて、5% 硫酸水素カリウ
ム水溶液、蒸留水、および飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去す
ることにより、N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピ
ペリドン(34.8 g,92.5 %)を白色結晶として得た。1 H-NMRδ(CDCl3,ppm): 3.72(t, J=6.3Hz, 4H), 2.44(t,
J=6.3Hz, 4H), 1.50 (s, 9H).
【0048】参考例2 2−ナフチルメチルトリフェニ
ルホスホニウムブロマイド
【化17】 2−ブロモメチルナフタレン(44.2g, 200mmol)、トリフ
ェニルホスフィン(52.4g, 200 mmol)、およびキシレ
ン(200mL)の混合物を窒素雰囲気下、2時間加熱還流し
た。室温まで放冷した後、生じた固体にジエチルエーテ
ルを加えて均一なスラリー状態にした後、濾取し、ジエ
チルエーテルで洗浄し、乾燥して2−ナフチルメチルト
リフェニルホスホニウムブロマイド(89.9g, 93.0 %)を
得た。
【0049】参考例3 4−(2−ナフチルメチル)ピ
ペリジン塩酸塩
【化18】 2−ナフチルメチルトリフェニルホスホニウムブロマイ
ド(40.0 g,82.7 mmol)、tert−ブトキシカリウム(10.
23 g,91.1 mmol)、およびテトラヒドロフラン(240m
L)の混合物を窒素雰囲気下60℃まで加熱し、N−ter
t−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(10.08 g,50.
6 mmol)を加えた。6時間その温度で攪拌した後、室温
まで放冷し、つづいて水中に注ぎ、ジエチルエーテルで
2回抽出した。有機層をあわせて、蒸留水、および飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去した後、 残渣にジエチルエー
テルを加え析出した結晶を濾別した。濾液を活性炭処理
した後、減圧下に溶媒を留去し粗1−tert−ブトキシカ
ルボニル−4−(2−ナフチルメチル)ピペリジン(20.8
g)を得た。このものは精製せずにそのまま次の反応に
使用した。1 H-NMRδ(CDCl3,ppm):7.82 - 7.77 (m, 3 H), 7.63 (s,
1 H), 7.48 - 7.41 (m,2 H), 7.33 (dd, J = 8.6,1.6
Hz, 1 H), 6.51 (s, 1 H), 3.54 (t, J = 5.6Hz, 2
H), 3.43 (t, J = 5.6 Hz, 2 H), 2.55 (t, J = 5.6 H
z, 2 H), 2.39 (t,J = 5.6 Hz, 2 H), 1.49 (s, 9 H). 粗1−tert−ブトキシカルボニル−4−(2−ナフチル
メチル)ピペリジン(18.4 g)、酸化白金(33% 含水)
(1.25 g)、酢酸エチル(20mL)、メタノール (20mL)、
酢酸(20mL)の混合物を1気圧の水素雰囲気下、6時間攪拌
した。触媒をセライト上に濾別した後、濾液を減圧濃縮
して、粗1−tert−ブトキシカルボニル−4−(2−ナ
フチルメチル)ピペリジン(19.1g)を得た。このもの
は精製せずにそのまま次の反応に使用した。1 H-NMRδ(CDCl3,ppm):7.82 - 7.75 (m, 3 H), 7.57 (s,
1 H), 7.48 - 7.39 (m,2 H), 7.29 (dd, J = 8.1,1.6
Hz, 1 H), 4.08 (dm, J = 12.5 Hz, 2 H), 2.70 (d, J
= 7.2 Hz, 2 H), 2.64 (tm, J = 12.5 Hz, 2 H), 1.84
− 1.70 (m, 1H), 1.65 (dm, J = 12.5 Hz, 2 H), 1.4
9 (s, 9 H), 1.23 (qd, J = 12.5,3.0Hz, 2 H). 粗1−tert−ブトキシカルボニル−4−(2−ナフチルメチ
ル)ピペリジン(19.1g)、酢酸(40 mL)、および4N塩
酸/1,4−ジオキサン(20 mL)の混合物を窒素雰囲気
下、60℃で2時間加熱攪拌した。室温まで放冷した
後、減圧下に溶媒を留去し、残渣に酢酸エチルを加えて
白色の沈殿を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥して4
−(2−ナフチルメチル)ピペリジン塩酸塩(9.05 g,8
2.1 %)を得た。1 H-NMRδ(DMSO-d6, ppm): 8.92 (br, 1 H), 8.68 (br,
1 H), 7.89 - 7.82(m, 3H), 7.68 (s, 1 H), 7.52 - 7.
41 (m, 2 H), 7.36 (dd, J = 8.3,1.6 Hz, 1 H), 3.20
(dm, J = 12.5 Hz, 2 H), 2.80 (tm, J = 12.5 Hz, 2
H), 2.70 (d, J= 7.2 Hz, 2 H), 1.98 − 1.84 (m, 1
H), 1.72 (dm, J = 12.5 Hz, 2 H), 1.41(qd, J = 12.
5,3.0 Hz, 2 H).
【0050】参考例4 8−ベンジル−5,8−ジアザ
スピロ[4.5]デカン沃化物
【化19】 1−ベンジルピペラジン(35.25 g,200 mmol)、1−ブ
ロモ−4−クロロブタン(34.3g,200 mmol)、炭酸カ
リウム(69 g,500 mmol)、およびアセトニトリル(250
mL)の混合物を窒素雰囲気下4時間50℃で攪拌した。
無機物を濾別した後、濾液に沃化ナトリウム(30.0 g,
200 mmol)を加え3時間50℃で攪拌した。無機物を熱
時濾別した後、濾液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを
加えて白色の沈殿を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥
して8−ベンジル−5,8−ジアザスピロ[4.5]デ
カン沃化物(63.0 g,87.9 %)を得た。
【0051】参考例5 8−(2−ブロモ−5−メトキシベ
ンジル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン 5−a) 2−ブロモ−5−メトキシベンジルピペラジ
ン2塩酸塩
【化20】 2−ブロモ−5−メトキシベンジルクロライド[特開平9
−169750に記載の方法に準じて合成した](23.77 g,10
0 mmol)、1−tert−ブトキシピペラジン(20g,107 m
mol)、炭酸カリウム(37.1 g,269 mmol)、およびア
セトニトリル(10mL)の混合物を窒素雰囲気下4時間加熱
還流した。室温まで放冷した後、無機物を濾別し、濾液
を減圧濃縮し粗1−tert−ブトキシカルボニル−4−
(2−ブロモ−5−メトキシベンジル)ピペラジン(31.5
g)を得た。このものは精製せずにそのまま次の反応に
使用した。粗1−tert−ブトキシカルボニル−4−(2
−ブロモ−5−メトキシベンジル)ピペラジン(31.5g)
酢酸(40 mL)、および4N塩酸/1,4−ジオキサン(20
mL)の混合物を窒素雰囲気下、60℃で2時間加熱攪拌
した。室温まで放冷した後、減圧下に溶媒を留去し、残
渣に酢酸エチルを加えて白色の沈殿を濾取し、酢酸エチ
ルで洗浄し、乾燥して2−ブロモ−5−メトキシベンジ
ルピペラジン2塩酸塩(25.34 g,86.6 %)を得た。
【0052】5−b) 8−(2−ブロモ−5−メトキ
シベンジル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン
沃化物
【化21】 2−ブロモ−5−メトキシベンジルピペラジン2塩酸塩
(11.0 g,30.7 mmol)、1−ブロモ−4−クロロブタ
ン(5.26 g,30.7 mmol)、炭酸カリウム(20g,145 mm
ol)、およびアセトニトリル(50mL)の混合物を窒素雰囲
気下4時間50℃で攪拌した。無機物を濾別した後、濾
液に沃化ナトリウム(4.50 g,30 mmol)を加え3時間
50℃で攪拌した。無機物を熱時濾別した後、濾液を減
圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加えて白色の沈殿を濾取
し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥して8−(2−ブロモ−
5−メトキシベンジル)−5,8−ジアザスピロ[4.
5]デカン沃化物(8.52 g,59.4 %)を得た。
【0053】参考例6 1−ベンジル−4−(3−クロ
ロプロピル)ピペラジン
【化22】 1−ベンジルピペラジン(17.6 g,100 mmol)、1−ブ
ロモ−3−クロロプロパン(15.7 g,100 mmol)、炭酸
カリウム(27.8 g,200 mmol)、およびアセトニトリル
(250mL)の混合物を窒素雰囲気下4時間攪拌した。無機
物を濾別した後、濾液を減圧濃縮し、残渣をフラッシュ
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で
精製して油状の1−ベンジル−4−(3−クロロプロピ
ル)ピペラジン(13.4 g,53 %)を得た。1 H-NMRδ(CDCl3,ppm):7.32 - 7.24 (m, 5 H), 3.58 (t,
J = 6.6 Hz, 2 H), 3.51 (s, 2 H), 2.50 - 2.45 (m,
10 H), 1.94 (app. quint, J = 6.6 Hz, 2 H).
【0054】参考例7 1−(3−(4−ベンジルピペ
リジノ)プロピル)ピペラジン3塩酸塩 7−a) 1−tert−ブトキシカルボニル−4−
(3−(4−ベンジルピペリジノ)プロピル)ピペラジ
【化23】 4−ベンジル−1−(3−クロロプロピル)ピペリジン
(10.17 g,40.4 mmol)、1−tert−ブトキシカルボ
ニルピペラジン(9.03 g,48.5 mmol) 、炭酸カリウム(1
3.40 g,97 mmol)、沃化カリウム(674 mg,4.06 mmo
l)、硫酸水素テトラn-ブチルアンモニウム(687 mg,2.0
2 mmol)、およびアセトニトリル(80 mL)の混合物を4時
間加熱還流した。反応液を室温まで放冷した後、無機塩
を濾別した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をフラッ
シュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル、その後酢酸エチル:トリエチルアミン 20:1)
で精製して油状の1−tert−ブトキシカルボニル−4
−(3−(4−ベンジルピペリジノ)プロピル)ピペラジン(1
1.10 g,68.4 %)を得た。 7−b) 1−(3−(4−ベンジルピペリジノ)プロピル)ピ
ペラジン3塩酸塩
【化24】 1−tert−ブトキシカルボニル−4−(3−(4−ベンジ
ルピペリジノ)プロピル)ピペラジン(11.09 g,27.6 mmo
l)、2N塩化水素−1,4−ジオキサン(100mL)、および酢酸
(20mL)の混合物を50℃で3.5時間攪拌した。反応液を
室温まで放冷して、ジエチルエーテル(100mL)を加え
て白色固体を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥
して、 1−(3−(4−ベンジルピペリジノ)プロピル)ピペ
ラジン3塩酸塩(11.40 g,定量的)を得た。
【0055】参考例8 1−(4−(4−ベンジルピペリジ
ノ)ブチル)ピペラジン3塩酸塩
【化25】 4−ベンジル−1−(4−(4−ベンジルピペリジノ)ブチル)
ピペラジン(20.81 g,51.3 mmol)、10% パラジウムカ
ーボン(50% 含水品)(20.52g)、および酢酸(200mL)
の混合物を1気圧の水素雰囲気下室温にて4時間攪拌し接
触還元を行った。触媒を濾別し、濾液にトルエンを加
え、減圧下に溶媒を留去した。 残渣に1N水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えアルカリ性にして、クロロホルムで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸カリウ
ムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去して油状の1−(4−
(4−ベンジルピペリジノ)ブチル)ピペラジン(19.77 g,
quant)を得た。2N塩化水素−1,4−ジオキサン(140mL)
に1−(4−(4−ベンジルピペリジノ)ブチル)ピペラジン
(19.77 g)の1,4−ジオキサン溶液(70mL)を窒素雰囲気下
5℃にて15分かけて滴下し、その温度で30分攪拌した。
ジエチルエーテル(300mL)を加えさらに30分攪拌した。
白色固体を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥し
て1−(4−(4−ベンジルピペリジノ)ブチル)ピペラジン3
塩酸塩(20.47 g,93.9%)を得た。
【0056】参考例9 3−(1−tert−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イル)プロピオン酸 9−a) 3−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジ
ン−4−イル)プロピオニトリル
【化26】 4−ピペリジンエタノール(5.91 g,45.7 mmol)のクロ
ロホルム溶液(40mL)に室温窒素雰囲気下ジ−tert−ブ
チルジカーボネート(11.0mL,47.9 mmol)を25分か
けて滴下した。得られた混合物をさらに30分室温で攪拌
した後、溶媒を減圧留去した。この残渣を塩化メチレン
(80mL)に溶解し、トリエチルアミン(8.30 mL, 59.5 mm
ol)を加えた。得られた混合物を氷浴に浸して5℃まで
冷却し、窒素雰囲気下メタンスルホニルクロライド(3.9
0 mL, 50.4 mmol)を滴下し、その温度で30分攪拌した。
反応液を5%炭酸カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで
2回抽出した。有機層をあわせて、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を
留去した後、 残渣をN,N-ジメチルホルムアミド(30m
L)に溶解し、シアン化ナトリウム(2.90 g,59.2 mmol)
を加え、窒素雰囲気下50℃で6時間攪拌した。反応液を
室温まで放冷し、つづいて蒸留水に注ぎ、酢酸エチルで
2回抽出した。有機層をあわせて、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を
留去した後、残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 5:2の後2:
1)で精製して油状の2−(1−tert−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イル)プロピオニトリル(7.27 g,6
6.7 %)を得た。 9−b) 3−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジ
ン−4−イル)プロピオン酸
【化27】 2−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ル)プロピオニトリル(7.26 g,30.5 mmol)、2 N水酸
化カリウム水溶液(70 mL)、およびエタノール(35mL)
の混合物を窒素雰囲気下90℃で6時間攪拌した。反応液
を室温まで放冷し、つづいて5%硫酸水素カリウム水溶液
に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。有機層をあわせ
て、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下に溶媒を留去し白色固体として3−(1−te
rt−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)プロピ
オン酸(8.13 g,定量的)を得た。
【0057】参考例10 4−ベンジル−1−(3−(ピ
ペリジン−4−イル)プロピオニル)ピペリジン 10−a) 4−ベンジル−1−(3−(1−tert−ブトキ
シカルボニルピペリジン−4−イル)プロピオニル)ピ
ペリジン
【化28】 3−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ル)プロピオン酸(805mg,3.13 mmol)、4−ベンジルピペ
リジン(550 mg,3.14 mmol)、1−[3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(663
mg,3.46 mmol)、1−ヒドロキシベンズトリアゾール
(424 mg,3.13 mmol)、およびN,N−ジメチルホル
ムアミド(7.0 mL)の混合物を窒素雰囲気下室温で一夜攪
拌した。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液に注ぎ、
トルエン−酢酸エチル(1:1)で2回抽出した。有機
層をあわせて、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去
して油状の4−ベンジル−1−(3−(1−tert−ブトキ
シカルボニルピペリジン−4−イル)プロピオニル)ピ
ペリジン(1.44 g,定量的)を得た。このものは精製せず
次の反応に使用した。 10−b) 4−ベンジル−1−(3−(ピペリジン−4
−イル)プロピオニル)ピペリジン
【化29】 4−ベンジル−1−(3−(1−tert−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イル)プロピオニル)ピペリジン
(1.34 mg,3.13 mmol)、4N 塩化水素1,4−ジオキサ
ン溶液(4.0mL)、および1,4−ジオキサン(4.0m
L)の混合物を窒素雰囲気下50℃で1時間攪拌した。反
応液を室温まで放冷し、つづいて1N水酸化ナトリウム
水溶液に注ぎ、ジエチルエーテルで2回抽出した。有機
層をあわせて、飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸カリウム
で乾燥した。減圧下に溶媒を留去して油状の4−ベンジ
ル−1−(3−(ピペリジン−4−イル)プロピオニル)
ピペリジン(809 mg,80 %)を得た。
【0058】参考例11 4−ベンジル−1−(3−
(ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジン
【化30】 窒素雰囲気下加熱還流している水素化リチウムアルミニ
ウム(88.5 mg,2.33 mmol)のテトラヒドロフラン(2.5m
L)懸濁液に4−ベンジル−1−(3−(ピペリジン−4
−イル)プロピオニル)ピペリジン(362 mg,1.15 mmol)
のテトラヒドロフラン(4 mL)溶液を滴下し、得られた混
合物をさらに30分加熱還流した。反応液を室温まで放冷
し、つづいて1N水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジエ
チルエーテルで2回抽出した。有機層をあわせて、飽和
食塩水で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥し、減圧下に
溶媒を留去して油状の4−ベンジル−1−(3−(ピペ
リジン−4−イル)プロピル)ピペリジン(270 mg,78
%)を得た。
【0059】参考例12 4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イル)ブタン酸 12−a) 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペ
リジン−4−イル)−2−ブテン酸メチルエステル
【化31】 4−ピペリジンエタノール(3.62 g,28.0 mmol)のク
ロロホルム溶液(30mL)に室温窒素雰囲気下ジ−tert−
ブチルジカーボネート(6.76mL,29.4 mmol)を25分
かけて滴下した。得られた混合物をさらに30分室温で攪
拌した後、溶媒を減圧留去した。この残渣を塩化メチレ
ン(50mL)に溶解し溶液Aとした。ジメチルスルホキシド
(4.80mL)の塩化メチレン溶液(50mL)をドライアイ
ス−アセトン浴に浸して−78℃まで冷却し、窒素雰囲気
下オキサリルクロライド(2.90 mL, 33.7 mmol)を滴下
し、その温度で15分攪拌した。この混合物に−78℃にて
先ほどの溶液Aを20分かけて滴下し、さらにその温度で2
0分攪拌した。つづいてトリエチルアミン(19.5mL)を1
0分間かけて滴下し、室温まで昇温した。反応液を水中
に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
に溶媒を留去し、対応するアルデヒド(6.87g)を得
た。このアルデヒド(2.74g)のテトラヒドロフラン
(30mL)溶液にトリフェニルホスホラニリデン酢酸メ
チルエステル(3.73g)を加え、室温窒素雰囲気下室温
にて一昼夜攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、残渣に
ジエチルエーテルを加え、トリフェニルホスフィンオキ
シドを濾別し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をフラ
ッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル 6:1)で精製して油状の4−(1−ter
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−2−ブ
テン酸メチルエステル (1.93 g,60.9 %)を得た。 12−b) 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イル)ブタン酸
【化32】 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ル)−2−ブテン酸メチルエステル(1.17 g,4.13 mmo
l)、10% パラジウムカーボン(50% 含水品)(130m
g)、および酢酸エチル(10mL)の混合物を1気圧の水素雰
囲気下室温にて1時間攪拌し接触還元を行った。触媒を
濾別し、濾液を減圧濃縮して油状の4−(1−tert−ブト
キシカルボニルピペリジン−4−イル)ブタン酸メチル
(1.21 g,quant)を得た。これと1 N水酸化ナトリウム
水溶液(10mL)、1,2−ジメトキシエタン(10mL)の混合
物を窒素雰囲気下室温で2時間攪拌した。反応液を5%硫
酸水素カリウム水溶液に注ぎ、トルエンで2回抽出し
た。有機層をあわせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去し白色固
体として4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン
−4−イル)ブタン酸(1.24g,定量的)を得た。
【0060】以下の実施例で得られた化合物について行
ったLC−MS分析の測定条件は次のとおりであった。
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 装置: 測定法:イオンスプレー法 MS測定条件: 分子量測定範囲:100−800amu 測定間隔:0.28amu スキャン時間:1.253sec オレフィス電圧:40V LC測定条件: カラム:YMC CombiScreen ODS, 50x4.6mmI.D., S-5μm, 120A 流速:3.5ml/min 測定波長:220, 254nm 移動層:A液+B液 A液:0.05%トリフルオロ酢酸含有イオン交換水 B液:0.035%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル(HPLC用 ) 次の条件でB液の比率を経時的に10%から99%まで変化させる 。 0min → 0.5min → 4.2min → 4.4min → 4.8min → 5.6min 10% 10% 99% 99% 10% 10% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0061】実施例1 1−(2−ブロモ−5−メトキシベンジル)−4−(3
−(4−(2−フルオロ−5−メトキシベンジル)ピペ
リジノ)プロピル)ピペラジン
【化33】 1−(2−ブロモ−5−メトキシベンジル)−4−(3
−クロロプロピル)ピペラジン(303mg,0.84mmol)、2
−フルオロ−5−メトキシピペリジン(198mg,0.86mmo
l)[特開平9−169731の方法で合成]、炭酸カリウム(30
2mg,2.18mmol)、沃化カリウム(15mg,0.09mmol)、およ
びアセトニトリル(3.0mL)の混合物を2時間加熱還流し
た。反応液を室温まで放冷した後、無機塩を濾別した。
濾液を減圧濃縮して得られた残渣をフラッシュシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:トリエチル
アミン 20:1)で精製して油状の1−(2−ブロモ
−5−メトキシベンジル)−4−(3−(4−(2−フ
ルオロ−5−メトキシベンジル)ピペリジノ)プロピル)
ピペラジン(313mg, 68%)を得た。 保持時間(RT):3.18分 M+H/Z:54
8.2(Mw:547.22)
【0062】実施例1と同様にして、以下の実施例2〜
24の化合物を製造した。 表3:実施例2〜20
【表3】
【0063】実施例21
【化34】 1H NMR(CDCl3, δ) 8.11(brs, 1H), 7.57(d, 1H, J=7.
3Hz), 7.42-7.35(m, 2H), 7.21-7.05(m, 3H), 6.97(s,
1H), 6.67(dd, 1H, J=3.1, 8.7Hz), 3.79(s, 3H), 3.55
(s, 2H), 3.11(d, 2H, J=11.5Hz), 2.71(d, 2H, J=5.9H
z), 2.54-2.47(m,10H), 2.39(t, 2H, J=7.3Hz), 2.15-
2.05(m, 2H), 1.89-1.48(m, 7H).
【0064】表4:実施例22〜24
【表4】
【0065】実施例25 1−(2−ブロモ−5−メトキシベンジル)−4−(3
−(4−ベンジル)ピペリジノ)プロピル)ピペラジン
【化35】 1−(3−(4−ベンジル)ピペリジノ)プロピル)ピ
ペラジン3塩酸塩(532mg,1.30 mmol) 、炭酸カリウム
(1.08 g,7.81 mmol)、およびN,N−ジメチルホルム
アミド(7.0 mL)の混合物に2−ブロモ−5−メトキシベ
ンジルクロライド(336 mg,2.0 mmol)を加え窒素雰囲
気下室温で一夜攪拌した。反応液を5%炭酸カリウム水
溶液に注ぎ、トルエンで2回抽出した。有機層をあわせ
て、飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去し油状の1−(2−ブロモ−5
−メトキシベンジル)−4−(3−(4−ベンジル)ピ
ペリジノ)プロピル)ピペラジン(596 mg,91.6 %)を
得た。1 H NMR(CDCl3, δ) 7.40(d, 1H, J=8.6Hz), 7.30 - 7.
12(m, 5H), 7.07(d, 1H, J=3.3Hz), 6.67(dd, 1H, J=3.
3, 8.6Hz), 3.79(s, 3H), 3.55(s, 2H), 2.89(d, 2H, J
=11.6Hz), 2.55(br, 4H), 2.52(d, 2H, J = 6.9Hz), 2.
48(br, 4H), 2.37-2.28 (m, 4H), 1.89-1.79 (m, 2H),
1.74-1.42(m, 5H), 1.36-1.21(m, 2H).
【0066】上記実施例25の方法と同様にして、以下
の実施例26〜35の化合物を製造した。 表5:実施例26〜28
【表5】
【0067】実施例29
【化36】 1H NMR(CDCl3, δ) 7.47(d, 1H, J=8.3Hz), 7.37(s, 1
H), 7.30-7.12(m, 6H), 7.05(d, 1H, J=7.3 Hz), 3.48
(s, 2H), 2.88(d, 2H, J=11.6Hz), 2.52(d, 2H,J=6.9 H
z), 2.46(br, 8H), 2.36-2.26(m, 4 H), 2.16(s, 3H),
1.87-1.77(m, 2H), 1.64-1.42(m, 7H), 1.36-1.21(m, 2
H).
【0068】表6:実施例30〜34
【表6】
【0069】実施例35
【化37】
【0070】実施例36 1−(2−ブロモ−5−メトキシベンジル)−4−(4−
(4−(2,4−ジメチルベンジル)ピペリジノ)ブチル)ピ
ペラジン
【化38】 4−(2,5−ジメチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(480 m
g,2.00 mmol) に1N水酸化ナトリウム水溶液(4mL)を
加えジエチルエーテルで抽出した。抽出液を無水炭酸カ
リウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣と8
−(2−ブロモ−5−メトキシベンジル)−5,8−ジ
アザスピロ[4.5]デカン沃化物(940mg,2.01 mmo
l)、37% 弗化カリウム−活性アルミナ(塩基性)(1.0
g)、およびジメチルスルホキシド(4.0mL)の混合物を17
時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷した後、水−
ジエチルエーテル(1:1)の混合物中に注ぎ、30分間
攪拌した後、無機物を濾別し、分液した。水層をジエチ
ルエーテルで抽出し、有機層とあわせ、飽和食塩水で洗
浄し、無水炭酸カリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し
て得られた残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:トリエチルアミン 20:
1、その後酢酸エチル:エタノール:トリエチルアミン
20:1:1)で精製して油状の1−(2−ブロモ−5
−メトキシベンジル)−4−(4−(4−(2,4−ジメチル
ベンジル)ピペリジノ)ブチル)ピペラジン(455 mg,41.
9 %)を得た。 RT 3.37 M+H/Z 542.3 MW 541.29
【0071】上記実施例36の方法と同様にして、以下
の実施例37〜53の化合物を製造した。 表7:実施例37〜51
【表7】
【0072】表8:実施例52〜53
【表8】
【0073】実施例54 1−(3−(4−ベンジルピペリジノ)プロピル)−4
−(3−(4−インドールオキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル)ピペラジン
【化39】 1−(3−(4−ベンジルピペリジノ)プロピル)ピペ
ラジン(300mg, 1.0mmol) 、インドール−4−オキシ
メチルオキシラン(189mg,1.0mmol)、トリフルオロメ
タンスルホン酸イッテルビウム(60mg,0.097mmol)、ジ
クロロメタン(3.0mL)の混合物を窒素雰囲気下一昼夜攪
拌した。反応液を1N 水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、
クロロホルムで2回抽出した。有機層をあわせて、飽和
食塩水で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥し、減圧下に
溶媒を留去した。残渣をフラッシュシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:トリエチルアミン 2
0:1その後酢酸エチル:エタノール:トリエチルアミ
ン 20:1:1)で精製して油状の1−(3−(4−ベ
ンジルピペリジノ)プロピル)−4−(3−(4−インド
ールオキシ)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン(15
9mg,32.4%)を得た。1 H-NMRδ(CDCl3,ppm): 8.38(br, 1H), 7.30-7.24 (m, 2
H), 7.20-7.00(m, 6H), 6.65(br, 1H), 6.53(dd, J=7.
6,1.0Hz, 1H), 4.20-4.08(m, 3H), 3.26(br, 1H), 2.9
3(dm, J=11.5Hz, 2H), 2.70(br, 2H), 2.61(d, J=5.3H
z, 2H), 2.53(d,J=5.6Hz, 2H),2.48(br, 6H), 2.41-2.2
8(m, 4H), 1.89(t, J=11.5Hz, 2H), 1.71(app.quint,
J=7.0Hz, 2H), 1.64(dm, J=12.5Hz, 2H), 1.59-1.45(m,
1H), 1.33(qd, J=12.5, 3.5Hz, 2H).
【0074】上記実施例54の方法と同様にして、以下
の実施例55〜56化合物を製造した。 表9:実施例55〜56
【表9】
【0075】実施例57
【化40】 実施例26で得た化合物289.7mg、48%臭化水素酸2.0
ml及び酢酸1.0mlの混合物を約100℃で4.5時間攪
拌した。48%臭化水素酸1.0mlを追加して、同温度で
さらに1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、5%
炭酸カルシウム水溶液中に注いでクロロホルムで抽出し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去し
た。残さをTLC分取(CHCl3:MeOH:Et3N=40:2:1)によ
り精製し、油状の1−(2−ブロモ−5−ヒドロキシベ
ンジル)−4−(4−(4−ベンジルピペリジノ)ブチ
ル)ピペラジン(174.4mg、RT:3.12分)を得た。
【0076】実施例58 上記実施例57と同様にして次式の化合物を得た。
【化41】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/28 A61P 25/28 25/30 25/30 43/00 114 43/00 114 C07D 211/14 C07D 211/14 211/18 211/18 211/44 211/44 401/06 401/06 401/12 401/12 401/14 401/14 (72)発明者 小島 淳之 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住化テ クノサービス株式会社内 Fターム(参考) 4C054 AA02 CC06 DD01 EE01 FF04 FF08 FF12 FF25 4C063 AA01 AA03 BB03 BB07 CC10 DD06 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC21 BC50 GA07 GA12 MA01 MA04 NA14 NA15 ZA02 ZA05 ZA08 ZA12 ZA15 ZA16 ZA18 ZA36 ZA42 ZA66 ZA70 ZA81 ZC14 ZC39

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、Cyは単環の芳香族基、二環の縮合炭化水素
    環基および二環の縮合複素環基からなる群から選ばれる
    環状基を表す。但し、これらの環状基は置換基を有して
    いてもよく、また、環状基が二環の縮合環基である場合
    は当該縮合環を構成する環の少なくとも一つは芳香族環
    である。Cyは置換されていてもよいアリール基、置
    換されていてもよい芳香族複素環基、または置換されて
    いてもよいシクロアルキル基を表す。YおよびY
    は、各々独立して単結合、メチレンまたは酸素原子を
    表す。Yは、置換されていてもよいアルキレンを表
    す。Yは、置換されていてもよいアルキレン、置換さ
    れていてもよいアルケニレンまたは置換されていてもよ
    いアルキニレンを表す。Yは、単結合、酸素原子、硫
    黄原子または−NH−を表す。RおよびRは、各々
    独立して水素原子または置換基を表す。RおよびR
    は、各々独立して水素原子、水酸基またはアルキル基を
    表す。QおよびZは、各々独立してメチンまたは窒素原
    子を表す。nおよびmは、各々独立して1、2または3
    を表す。)で表される化合物、そのプロドラッグまたは
    それらの薬学上許容される塩を有効成分とするセロトニ
    ン再取り込み阻害剤。
  2. 【請求項2】 YおよびYの一方が単結合であり他
    方が酸素原子であるか、または両者が単結合である請求
    項1記載のセロトニン再取り込み阻害剤。
  3. 【請求項3】 RおよびRが水素原子である請求項
    1又は2記載のセロトニン再取り込み阻害剤。
  4. 【請求項4】 mが2であり、nが2である請求項1、
    2または3記載のセロトニン再取り込み阻害剤。
  5. 【請求項5】 Zが窒素原子である請求項1、2、3ま
    たは4の記載のセロトニン再取り込み阻害剤。
  6. 【請求項6】 Qが窒素原子である請求項1、2、3、
    4または5記載のセロトニン再取り込み阻害剤。
  7. 【請求項7】 Cyが置換されていてもよいアリール
    基または置換されていてもよい芳香族複素環基である請
    求項1、2、3、4、5または6記載のセロトニン再取
    り込み阻害剤。
  8. 【請求項8】 Yが単結合または酸素原子である請求
    項1、2、3、4、5、6または7記載のセロトニン再
    取り込み阻害剤。
  9. 【請求項9】 Yが単結合である請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載のセロトニン再取り込み阻害
    剤。
  10. 【請求項10】 抗不安薬または抗うつ薬である請求項
    1記載のセロトニン再取り込み阻害剤。
  11. 【請求項11】 式 【化2】 (式中、Cyは単環の芳香族基、二環の縮合炭化水素
    環基および二環の縮合複素環基からなる群から選ばれる
    環状基を表す。但し、これらの環状基は置換基を有して
    いてもよく、また、環状基が二環の縮合環基である場合
    は当該縮合環を構成する環の少なくとも一つは芳香族環
    である。Cyは置換されていてもよいアリール基、置
    換されていてもよい芳香族複素環基または置換されてい
    てもよいシクロアルキル基を表す。YおよびYは、
    一方が単結合を、他方が単結合または酸素原子を表す。
    は置換されていてもよいアルキレンを表す。Y
    単結合、置換されていてもよいアルキレン、置換されて
    いてもよいアルケニレンまたは置換されていてもよいア
    ルキニレンを表す。Y10は単結合、酸素原子、硫黄原
    子または−NH−を表す。RおよびRは、各々独立
    して水素原子または置換基を表す。RおよびRは、
    各々独立して水素原子、水酸基またはアルキル基を表
    す。Wはメチンまたは窒素原子を表す。nは、1、2ま
    たは3を表す。)で表される化合物、そのプロドラッグ
    またはそれらの薬学上許容される塩。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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