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JP2001130146A - 画像転写体及び画像転写体の形成方法 - Google Patents

画像転写体及び画像転写体の形成方法

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JP2001130146A
JP2001130146A JP31429499A JP31429499A JP2001130146A JP 2001130146 A JP2001130146 A JP 2001130146A JP 31429499 A JP31429499 A JP 31429499A JP 31429499 A JP31429499 A JP 31429499A JP 2001130146 A JP2001130146 A JP 2001130146A
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image
ink
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peeled
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庸一 小林
Masahiro Isogai
允宏 磯貝
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像保護層を剥離したときに、画像の改ざん
が困難となる。 【解決手段】 インク画像が形成されてなる印画紙上に
画像保護層が形成されてなり、画像保護層を剥離したと
きに印画紙上のインク画像が不連続に剥離されることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク画像が形成
されている画像転写体及び画像転写体の形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、熱転写方式による画像形成が盛ん
であり、その用途は、アミューズメントの分野、メディ
カル分野、さらにはIDカードやパスポート等の身分証
明書等、非常に多岐にわたっている。この熱転写方式
は、熱転写シートのインク層を印画紙等の被転写体に重
ね合わせ、サーマルヘッド等により画像信号に応じて点
状に加熱する。これにより、熱転写シートの染料層の染
料が被転写体の染料受容層に移行し、被転写体上に多数
の色ドットによるフルカラー画像が現れることになる。
特に、昇華性あるいは熱拡散性染料を使用した昇華型熱
転写方式により形成された画像に対しては、当該画像に
耐可塑剤性、耐摩擦性、耐皮脂性等を付与する目的か
ら、当該画像上に画像保護層をラミネートする方法が従
来から採用されている。
【0003】ところで、IDカードやパスポート等の身
分証明書には、顔写真等の所持者を明らかにする情報が
記載されている。顔写真と身分証明書の提示者とを目視
で比較することにより、身分証明書の提示者が身分証明
書の所持者と同一人物であることを、第三者は容易に確
認することができる。すなわち、顔写真入りの身分証明
書等は、他人によるカードの不正使用を防止している。
【0004】上述のような昇華性あるいは熱拡散性染料
を使用した昇華型熱転写方式により形成された画像を、
例えば身分証明書等の顔写真に適用する際には、画像保
護層上にさらにラミネートフィルムを熱溶着させる。す
なわち、例えば身分証明書に昇華型熱転写方式により画
像を形成する際には、基材と受容層からなる印画紙の受
容層に、インク画像が形成され、当該インク画像を覆う
ように画像保護層が形成され、さらに画像保護層上にラ
ミネートフィルムが形成される。
【0005】なお、銀塩写真上にラミネートフィルムを
形成し、ラミネートフィルムを剥離すると、銀塩写真の
画像はランダムに破壊されることが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の身分証明書のラミネートフィルムを剥離す
ると、形成された画像は、ラミネートフィルムとともに
完全に剥離されるか、印画紙上に完全に残存するか、ど
ちらか一方の状態となる。前者の状態では、印画紙の受
容層と画像保護層との間で剥離されているため、形成さ
れた画像が露出し、不正使用を目的として改ざんされ易
い状態となっている。また、後者の状態では、印画紙上
から画像が完全に除去されるため、不正使用を目的とし
て任意の画像に差し替えることができる。すなわち、ど
ちらの剥離状態とも剥離のパターンが均一であるため、
画像の改ざんが容易であり、不正使用されやすいといっ
た問題があった。
【0007】そこで本発明はこのような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、画像保護層を剥離したとき
に、画像の改ざんが困難となる画像転写体及び画像転写
体の形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明にかかる画像転写体は、インク画像が形成
された印画紙上に画像保護層が形成されてなり、画像保
護層を剥離したときに印画紙上のインク画像が不連続に
剥離されることを特徴とする。
【0009】以上のように構成された本発明にかかる画
像転写体は、画像保護層を剥離したときに、インク画像
が不連続に剥離され、インク画像が不連続に破壊され
る。
【0010】また、本発明にかかる画像転写体の形成方
法は、インク画像が形成された印画紙上に画像保護層が
形成されてなる画像転写体を形成するに際し、印画紙上
にインク画像を形成した後、画像保護層を選択的に加熱
して熱転写し、インク画像を覆って画像保護層を形成す
ることを特徴とする。
【0011】以上のように構成された本発明にかかる画
像転写体の形成方法は、画像保護層を選択的に加熱する
ことにより、印画紙に対する画像保護層の接着強度を部
分的に変化させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる画像転写体
の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0013】本発明にかかる画像転写体は、図1に示す
ように、インク画像1が形成されている印画紙2と、画
像保護層3とを有している。すなわち、この画像転写体
は、印画紙2上にインク画像1が形成され、当該インク
画像1を覆うように、印画紙2上に画像保護層3が形成
されている。
【0014】印画紙2は、例えば図2に示すように、基
材4とインク画像1が形成される受容層5とから構成さ
れる。この印画紙2は、受容層5がインクリボンと対向
して重ね合わされ、例えばサーマルプリンタへ供給され
る。サーマルプリンタでは、印刷情報に基づいて、サー
マルヘッドによりインクリボンが選択的に熱量印加され
る。これにより、インクリボンの染料が受容層5に移行
し、受容層5上にインク画像1が形成される。
【0015】基材4に用いられる材質としては、印画紙
2に用いられる従来公知の基材を何れも使用することが
できる。具体的な基材4としては、合成紙、上質紙、ロ
ート紙、コート紙、キャストロール紙、セルロース繊維
紙、或いはポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリ
レート、ポリオレフィン等の各種プラスチックフィル
ム、プラスチックシート等が挙げられる。また基材4と
しては、白色顔料等を添加した白色不透明フィルムや発
泡シート等も用いることができる。さらに、基材4は、
これらの材料の積層体によって構成されても良い。
【0016】受容層5としては、印画紙2に用いられる
従来公知の受容層と同様に構成することができる。
【0017】受容層5は、例えば熱可塑性樹脂等の樹脂
から形成される。具体的な熱可塑性樹脂として、ポリエ
ステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体や塩化ビニル
−アクリル共重合体等のポリ塩化ビニル重合体、ポリビ
ニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリスチレン樹脂、スチレンアクリレート樹脂等が挙げ
られる。更に、アクリロニトリル−スチレン(AS樹
脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂
(ABS樹脂)、セルロース樹脂、セルロースエステル
樹脂、ポリビニルアルコール、スチレンブタジエンゴム
(SBR)、ブタジエン−アクリロニトリルゴム(NB
R)等のゴム系樹脂、アクリル樹脂等も使用可能であ
る。
【0018】また、上述の熱可塑性樹脂の他に、熱硬化
性樹脂、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂等も、受
容層5に用いることができる。具体的な熱硬化性樹脂と
して、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラ
ミン樹脂、ユリア樹脂等が挙げられる。
【0019】さらに受容層5には、蛍光増白剤、離形
剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の従来公
知の添加剤を使用しても良い。
【0020】インク画像1は、後述するインクリボン等
がサーマルヘッドにより加熱され、染料が印画紙2の受
容層5に移行することにより形成される。
【0021】そして、上記インク画像1を覆うようにし
て、印画紙2上に画像保護層3が形成されている。
【0022】画像保護層3としては、従来公知の画像保
護材を用いることができる。例えば、画像保護層3とし
て、ポリエステル系、セルロースエステル系等の熱可塑
性樹脂から形成されるものを挙げることができる。特
に、画像を形成しているインクがしみ出さない材料を用
いることが好ましい。さらに、画像保護層3には、画像
の保存性を高めるために、紫外線吸収剤、光安定剤、酸
化防止剤等を添加しても良い。この画像保護層3は、例
えば図3に示すような、基材フィルム6と画像保護層3
とからなる転写型画像保護フィルム7を熱転写すること
により形成される。転写型画像保護フィルム7は、基材
フィルム6から画像保護層3が剥離して、印画紙2に形
成されたインク画像1上に画像保護層3を形成する。印
画紙2上に画像保護層3を転写させることによって、イ
ンク画像1上には透明な画像保護層3が形成されること
となり、インク画像1を保護することができる。これに
より、インク画像1に耐可塑剤性、耐摩擦性、耐皮脂性
等が付与される。
【0023】上記転写型画像保護フィルム7を、インク
リボンの一部として形成すれば、インク画像1の形成と
画像保護層3の形成とをサーマルプリンタ内で連続して
行うことができる。インクリボンは、昇華型熱転写記録
用或いは熱溶融型熱転写記録用の何れであっても良く、
それぞれ従来公知のインクリボンと同様に構成すること
ができる。このインクリボンは、例えば図4及び図5に
示すように、シート状基材8と、このシート状基材8の
一主面の所定の領域に形成されたイエロー層9Y、マゼ
ンタ層9M及びシアン層9Cとからなるインク層領域9
と、転写型画像保護フィルム7として形成された画像保
護層領域10と、イエロー層9Y、マゼンタ層9M、シ
アン層9C及び画像保護層領域10の間に配設されたセ
ンサーマーク11とを有している。
【0024】インク層領域9は、エチルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、酢酸セルロース等のセルロー
ス系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセトアセタール、ポリ酢酸ビニル、ポ
リスチレン等のビニル系樹脂、その他各種ウレタン樹脂
等に昇華性又は熱拡散性染料を分散させたものから構成
される。
【0025】なお、インクリボンのインク層領域9は、
図4に示すようにイエロー層9Y、マゼンタ層9M及び
シアン層9Cの各種のインク層がそれぞれ面順次に形成
されていても良く、任意の単一色から形成されていても
良い。
【0026】また、インクリボンには、インク層領域9
を有する主面上に、さらに熱転写性のインク受容層が形
成されていても良い。このようなインク受容層は、ポリ
エステル系樹脂、セルロースエステル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等、染着性の良
い熱可塑性樹脂から形成されることが好ましい。インク
リボンにインク受容層を形成することにより、昇華型熱
転写方式で画像を形成するとき、受容層5が形成されて
いない印画紙2上に良好に画像を形成することができ
る。
【0027】インクリボンは、サーマルプリンタにおい
て、インク層領域9のイエロー層9Y、マゼンタ層9M
及びシアン層9Cをサーマルヘッドにより印刷情報に基
づいて順次加熱される。これにより、インク層領域9の
各色染料が所定の濃度をもって溶融あるいは昇華し、印
画紙2の受容層5に連続的な階調のインク画像1を形成
する。
【0028】そして、インク画像1の形成に引き続い
て、サーマルヘッドはインクリボンの画像保護層領域1
0を加熱することにより、当該インク画像1上に画像保
護層3を形成する。
【0029】従来の画像転写体では、画像保護層3を故
意に剥離すると、図6に示すように、印画紙2の基材4
と受容層5との境界面(以下、境界面Aと称する。)又
は印画紙2の受容層5と画像保護層3との境界面(以
下、境界面Bと称する。)のうち、接着強度の弱いどち
らか一方で均一に剥離する。このため、インク画像1全
体が受容層5とともに完全に印画紙2上から剥離する
か、又はインク画像1全体が完全に印画紙2上に保存さ
れた状態で露出するため、不正使用を目的とした画像の
改ざんが容易であった。
【0030】しかしながら、本発明の画像転写体では、
一画面内において、境界面Aで剥離する部分と境界面B
で剥離する部分とが混在することになる。すなわち、境
界面Aで剥離する部分においては、インク画像1が形成
される受容層5が画像保護層3とともに基材4から剥離
するため、インク画像1は印画紙2上から剥離する。ま
た、境界面Bで剥離する部分においては、インク画像1
が形成される受容層5は基材4とともに残るため、イン
ク画像1は印画紙2上に残存する。
【0031】このように、画像保護層3を剥離したと
き、インク画像1は不連続に剥離された状態となる。し
たがって、本来のインク画像1は完全に破壊され、不正
使用を目的とした改ざんを防止することが可能になる。
【0032】上述のような、インク画像1の不連続な剥
離状態を生み出す手段としては、例えば印画紙2に対す
る画像保護層3の接着強度を不均一にする方法が挙げら
れる。
【0033】画像保護層3の接着強度を不均一にするた
めには、例えば、詳細は後述するが、画像保護層3を形
成するとき、インクリボンの画像保護層3領域を選択的
に加熱する方法が挙げられる。特に、サーマルヘッドの
通電を制御することにより画像保護層3を選択的に加熱
する方法は、既存のシステムを利用できるため簡便であ
る。
【0034】なお、上述の構成の画像転写体は、図7に
示すように、画像保護層3上にさらにラミネートフィル
ム12が形成されていても良い。このラミネートフィル
ム12を剥離した場合も、上述の説明と同様に、画像保
護層3の不連続な剥離を生じさせ、インク画像1の破壊
を引き起こすことができる。
【0035】上述したように、この画像転写体では、画
像保護層3の接着強度を適宜調節することにより、画像
保護層3を剥離したときインク画像1の剥離の状態が不
連続になり、インク画像1は完全に破壊される。したが
って、この画像転写体は、不正使用を目的としたインク
画像1の改ざんを困難とするため、信頼性の高い画像転
写体として身分証明書等に適用されることが可能とな
る。
【0036】また、本発明にかかる画像転写体の形成方
法では、先ず、印画紙2上にインク画像1を形成する。
【0037】この手法においてインク画像1は、印刷情
報に基づいてサーマルプリンタ内でインクリボンのイン
ク層領域9のイエロー層9Y、マゼンタ層9M及びシア
ン層9Cがサーマルヘッドにて面順次に加熱されること
により、各色染料が受容層5に移行し、印画紙2の受容
層5上に形成される。
【0038】次に、インクリボンの画像保護層領域10
を選択的に加熱して熱転写し、インク画像1を覆って画
像保護層3を形成する。
【0039】従来の手法では、インクリボン上の画像保
護層領域10が略均一に加熱されるため、印画紙2に対
する画像保護層3の接着強度は、一画面内において略均
一であった。
【0040】しかしながら、この手法においては、イン
クリボン上の画像保護層領域10をサーマルヘッドによ
り選択的に加熱し、印加する熱量を部分的に任意に変化
させる。特に、画像保護層領域10を選択的に加熱する
具体的な手段としては、サーマルヘッドの通電を制御す
る方法が挙げられる。サーマルヘッドの通電を制御する
ことにより、加熱パターン及び印可する熱量を任意に設
定することが可能となる。
【0041】このように、画像保護層領域10を選択的
に加熱することにより、印画紙2に対する画像保護層3
の接着強度を任意のパターンに形成することができる。
具体的には、サーマルヘッドの通電を制御することによ
り、受容層5と画像保護層3との境界面Bの接着強度を
部分ごとに変化させる。すなわち、図8に示すように、
境界面Bの接着強度が境界面Aの接着強度より大である
接着強度強部13と、境界面Bの接着強度が境界面Aの
接着強度より小である接着強度弱部14とを一画面内に
混在させる。接着強度強部13は、サーマルヘッドの通
電を制御することにより、画像保護層領域10を強く加
熱して得られる。また、接着強度弱部14は、サーマル
ヘッドの通電を制御することにより、画像保護層領域1
0を弱く加熱して得られる。
【0042】そして、図9に示すように、画像保護層3
を剥離したとき、接着強度強部13においては境界面A
で剥離するため、インク画像1が形成されている受容層
5は、画像保護層3とともに印画紙2の基材4から剥離
する。すなわち、接着強度強部13においては、インク
画像1は印画紙2上から剥離される。
【0043】一方、接着強度弱部14においては境界面
Bで剥離するため、インク画像1が形成されている受容
層5は、印画紙2の基材4とともに残存する。すなわ
ち、接着強度弱部14においては、インク画像1は印画
紙2上に残存する。
【0044】このように、画像保護層3を剥離したと
き、一画面内において、インク画像1は接着強度強部1
3とされた部分のみが剥離され、インク画像1は完全に
破壊される。したがって、本手法によれば、既存のサー
マルプリンタを用いて、画像の改ざんが困難な画像転写
体を容易に且つ低コストで形成することができる。
【0045】
【実施例】本発明を適用した具体的な実施例について述
べる。
【0046】先ず、インクリボンのインク層領域をサー
マルプリンタのサーマルヘッドにて熱転写することによ
り、印画紙上にインク画像を形成した。引き続いて、サ
ーマルヘッドにてインクリボンの画像保護層領域を熱転
写することにより、当該インク画像を覆うようにして、
印画紙上に画像保護層を形成した。なお、画像保護層を
形成する際、サーマルヘッドにてインクリボンを段階的
に加熱し、印画紙に対する画像保護層の接着強度に強弱
をつけた。
【0047】サーマルプリンタ:ソニー製 UP−88
00 インクリボン:ソニー製 UPC−8840A(画像保
護層の材質:セルロースアセテートブチレートとPMM
A樹脂の2層構造) 次に、画像保護層上にさらにラミネートフィルムをラミ
ネータにて熱溶着させ、画像転写体を作製した。
【0048】ラミネータ:MS商会製 MSパウチ H
−320 Z ラミネートフィルム:MS商会製 MSパウチフィルム
MP10−100146 以上のように作製した画像転写体について、ラミネート
フィルムを剥離し、インク画像の破壊状態を目視にて比
較した 画像保護層の接着強度が弱い部分では、印画紙受容層と
画像保護層との間で剥離され、インク画像は印画紙上に
残存した。
【0049】一方、接着強度が強い部分では、印画紙基
材と印画紙受容層との間で剥離され、インク画像は印画
紙上から剥離された。
【0050】このように、サーマルヘッドにより画像保
護層領域に対する加熱を調節することによって、画像保
護層が剥離されたときに、この画像転写体のインク画像
は2つの剥離状態を生じて破壊された。
【0051】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明にかかる画像転写体は、画像保護層が剥離されたと
き、インク画像が不連続に破壊されることにより、改ざ
ん防止能を付与されることになる。したがって、改ざん
防止対策が不可欠な身分証明書等に適用可能な画像転写
体を提供することができる。
【0052】また、以上の説明からも明らかなように、
本発明にかかる画像転写体の形成方法は、画像保護層を
選択的に加熱することにより、印画紙に対する画像保護
層の接着強度を部分的に変化させる。したがって、本手
法によれば、改ざん防止能を付与された画像転写体を、
既存のサーマルプリンタ等を用いて、容易に形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像転写体の要部概略断面図で
ある。
【図2】画像転写体を構成する印画紙の断面図である。
【図3】転写型画像保護フィルムの断面図である。
【図4】インクリボンの断面図である。
【図5】インクリボンの平面図である。
【図6】本発明にかかる画像転写体の要部概略断面図で
ある。
【図7】ラミネートフィルムを有する画像転写体の断面
図である。
【図8】本発明にかかる画像転写体の、画像保護層の接
着強度を示す平面図である。
【図9】図8に示されている画像転写体の、画像保護層
を剥離した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 インク画像、2 印画紙、3 画像保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA05 HB02 JB04 JC03 KA06 KA26 KA40 KA45 LA02 LA03 LA11 LA26 LB08 2H111 AA07 AA33 2H113 AA01 AA04 AA06 BA23 BC06 CA39 FA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク画像が形成された印画紙上に画像
    保護層が形成されてなり、 上記画像保護層を剥離したときに印画紙上のインク画像
    が不連続に剥離されることを特徴とする画像転写体。
  2. 【請求項2】 上記印画紙はインク画像が形成される受
    容層を有し、上記画像保護層を剥離したときに当該受容
    層が不連続に剥離されることを特徴とする請求項1記載
    の画像転写体。
  3. 【請求項3】 上記画像保護層は、上記印画紙に対する
    接着強度が不均一であることを特徴とする請求項1記載
    の画像転写体。
  4. 【請求項4】 上記画像保護層上に、さらにラミネート
    フィルムが貼り合わされていることを特徴とする請求項
    1記載の画像転写体。
  5. 【請求項5】 上記ラミネートフィルムを剥離したとき
    に印画紙上のインク画像が不連続に剥離されることを特
    徴とする請求項4記載の画像転写体。
  6. 【請求項6】 インク画像が形成された印画紙上に画像
    保護層が形成されてなる画像転写体を形成するに際し、 印画紙上にインク画像を形成した後、画像保護層を選択
    的に加熱して熱転写し、インク画像を覆って画像保護層
    を形成することを特徴とする画像転写体の形成方法。
  7. 【請求項7】 上記画像保護層の選択的な加熱は、サー
    マルヘッドの通電を制御することにより行うことを特徴
    とする請求項6記載の画像転写体の形成方法。
JP31429499A 1999-11-04 1999-11-04 画像転写体及び画像転写体の形成方法 Expired - Fee Related JP4352536B2 (ja)

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