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JP2001128666A - 血液またはヘミンを含む色素原指示培地 - Google Patents

血液またはヘミンを含む色素原指示培地

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Publication number
JP2001128666A
JP2001128666A JP2000297644A JP2000297644A JP2001128666A JP 2001128666 A JP2001128666 A JP 2001128666A JP 2000297644 A JP2000297644 A JP 2000297644A JP 2000297644 A JP2000297644 A JP 2000297644A JP 2001128666 A JP2001128666 A JP 2001128666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
chromogen
color
chromogenic
bacteria
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000297644A
Other languages
English (en)
Inventor
C Michael Gosnell
シー. ゴスネル マイケル
Carrie A Hughes
エー. ヒューエス キャリー
Paul E Goldenbaum
イー. ゴールデンバウム ポール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Becton Dickinson and Co
Original Assignee
Becton Dickinson and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Becton Dickinson and Co filed Critical Becton Dickinson and Co
Publication of JP2001128666A publication Critical patent/JP2001128666A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/02Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving viable microorganisms
    • C12Q1/04Determining presence or kind of microorganism; Use of selective media for testing antibiotics or bacteriocides; Compositions containing a chemical indicator therefor

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  • Wood Science & Technology (AREA)
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  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液またはヘミンを含む微生物用の培地、特
に血液を有するトリプティカーゼ大豆寒天およびチョコ
レート寒天を公知の色素原基質と一緒にして色素原培地
を生成する。 【解決手段】 これらの色素原を調製する方法は、色素
原基質を既に調製された培地の表面に添加すること、ま
たは培地を調製するときに培地に色素原基質を取り込ま
せることを含む。これらの培地を使用して試料中の微生
物を識別する方法も記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】微生物を生育させ、同定する
ための色素原指示培地に関する。
【0002】
【従来の技術】病原性生物を含有する疑いのある試料中
の細菌、カビまたは酵母などの微生物の識別および同定
は、重要である。非病原性生物は、病原性生物から区別
されなければならない。臨床的に得られた試料や、たと
えば上水道などの環境試料や、家禽畜産および乳製品を
含む食品に基づいた試料いずれにも、混合した細菌、混
合したカビまたは混合した酵母が、非常に頻繁に、試料
中に含まれる。
【0003】微生物の区別および同定を助ける多くの方
法が開発されてきたが、ほとんどは適切な培地の選択お
よびインキュベーション、選択された微生物をさらに培
養およびインキュベートする形態学的予備分類を含むい
くつかの追加的段階を必要とする。培養物は一般に有意
な生育が検出されるまで18〜24時間インキュベート
するので、試料中の微生物の完全な同定は数日かかる場
合もある。
【0004】例を挙げると、ある特性を有する細菌のみ
を生育させる培地を調製することによって(関心のな
い)いくつかの細菌の生育を抑制することができる。し
かし、成分または成分の濃度を変化させてどのような培
地を調製するにしても、一般的に培地の選択によって試
料中に存在する全細菌種をはっきり同定および分類する
ことはまだ可能ではない。通常形態の顕微鏡検査および
さらなる検査が必要であるか、または複数の異なる培地
の使用が必要である。
【0005】このことを背景として、種々の微生物の識
別に色を使用することが試みられた。
【0006】微生物の識別および同定に色を使用するこ
とは長年知られてきたが、今日までこれらの方法は、色
変化の低下、形成した色の拡散または蒸発、細菌間の識
別ができなかったり、培地の色を背景として読み取るこ
とが困難な色の発生、または発色のために、UV照射を
含むいくつかの段階が必要なことを含めて多くの欠点を
抱えてきた。
【0007】比較的最近、いわゆる色素原培地が微生物
の識別に使用されるようになってきた。
【0008】微生物を検出および識別する色素原培地に
使用される第1の方法は、以下に示すようにグリコシダ
ーゼ基質の反応である。色を形成するこの基本的な化学
反応の例としては、分子生物学でlacZ遺伝子の発現
を監視するために通常使用される試薬X−Gal(5−
ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−ガラクトピ
ラノシド)が挙げられる。この無色基質は、ガラクトシ
ダーゼと反応して、不溶性のインジゴブルー生成物を生
成する。
【0009】
【化1】
【0010】この酸化段階は迅速に起こり、不安定な3
−ヒドロキシインドールからインジゴ化合物を生成す
る。この酸化は空気によって媒介されることが可能であ
り、またいくつかの生物では細胞代謝過程に関係するこ
とも可能である。微生物の指示薬としてインジゴ化合物
が有利な点の1つは、これらが微生物内に局在するため
色変化の低下および拡散を防止する助けとなることであ
る。このインジゴ化合物はまた、微生物の生育に対して
比較的無毒である。もう1つの有利な点は、インドリル
環の置換基を変化させることによって数種の色を使用で
きることである。これによって、グリコシダーゼ活性の
違いによって微生物を識別することが可能になる。この
ような着色した基質生成物のリストを以下に挙げる。
【0011】
【化2】
【0012】公知のインドリルグリコシド基質生成物
【0013】
【表1】
【0014】グリコシダーゼ基質に加えて、pH指示薬
のような色素がしばしば色素原培地に使用される。エス
テラーゼ、ホスファターゼおよび他の酵素用の色素原イ
ンドリル基質も、いくつかの用途で使用される。これら
はグリコシダーゼ基質と同様に作用する。一例として、
「Mag−Phos」を以下に示す。
【0015】
【化3】
【0016】近年、この基礎的な化学反応を利用した試
験方法の例が多数報告されており、そのいくつかを以下
に記載する。
【0017】サルモネラの迅速な同定は重要な公衆衛生
問題である。この目的のためC7〜C10脂肪酸に結合し
た色素原化合物を含む培地、およびこの色素原化合物の
遊離を促進する適切な界面活性剤がWO94/0915
2で提案されている。この色素原化合物はカプリル酸5
−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルが好ましく、こ
の界面活性剤は縮合多環式界面活性剤から選択される。
β−グルコシドおよび/またはβ−ガラクトシドを添加
すると有利である。
【0018】GUS酵素の基質としてインドリルグルク
ロン酸から誘導された色素原化合物はWO94/080
43に記載されている。
【0019】1個の試料を用いた1回の試験でEshe
richia coliと通常の大腸菌群とを区別する
ために、試験培地中で色素原β−ガラクトシダーゼとβ
−ガラクトシダーゼおよびβ−グルクロニダーゼを組み
合わせることは、米国特許第5210022号に開示さ
れている。
【0020】β−グルクロニダーゼと反応したとき第1
の色を形成することのできる色素原β−グルクロニダー
ゼ基質と、アリールスルファターゼと反応したとき第2
の色を形成することのできる色素原アリールスルファタ
ーゼ基質と栄養基を含む、尿試料中に認められる細菌を
同定するのに有用な検査培地は、米国特許第54647
55号に記載されている。ミルク由来の化合物などの蛋
白質の不透明化合物を試験培地に含めることができる。
特異的着色を使用し、明確にサルモネラコロニーを単離
する培地が、米国特許第5194374号に記載されて
いる。この培地には、ペプトン、サルモネラによって代
謝されるポリオール、および酸性化に感受性のあるpH
指示薬が含まれる。このポリオールは粉状物質に吸着さ
れる。この培地はまた、デオキシコール酸および色素原
β−ガラクトシダーゼ基質を含む。
【0021】特定の微生物種の有無を明らかにする方法
では、WO95/04156に開示されているように、
少なくとも1種の種特異的酵素基質色素原、および高濃
度の炭水化物から選択された少なくとも1個の化合物が
培地に追加されている。この色素原が加水分解される
と、発色基の元の色とは異なった色が生じる。
【0022】X−グルクロニドなどの活性化剤として8
−ヒドロキノリン−β−D−グルクロニドを有するE.
coliの生育培地を使用して、E.coliを同定す
る方法がEP0025467に開示されている。この方
法では、E.coliは暗い着色した小球として示され
る。
【0023】E.coli栄養培地中で色素原試薬、イ
ンドキシル−β−D−グルクロニドとフィルタを接触さ
せてインキュベートすることによって、適切な膜フィル
タを通過した液体試料中にE.coliが存在すること
を決定することは、米国特許第4923804号に記載
されている。E.coliはインジゴブルーとして表れ
る。
【0024】1種の培地中のエンテロバクターを同定す
る方法は、米国特許第3870601号に開示されてい
る。この培地は色素原β−ガラクトシド基質とデカルボ
キシラーゼ基質、デアミナーゼ基質、ウレアーゼ基質、
二硫化水素検出系、または炭水化物発酵系との混合物を
含む。ONPG(o−ニトロフェニル−β−ガラクトピ
ラノシド)が適切なものとして開示されている。
【0025】WO97/36001には、2種の異なる
色素原と、糖の発酵による酸性化によってpH指示薬が
色変化することを促進するpHに調製した試験培地中で
糖の発酵を可能にする生物材料とを使用して、細菌が識
別される。
【0026】(S.arizonaeを除く)サルモネ
ラの直接的検出は、米国特許第5434056号に記載
されているように、培地中にβ−ガラクトシダーゼによ
って加水分解され得る色素原または蛍光化合物と一緒
に、グルクロン酸およびpH指示薬を組み合わせること
によって可能になる。
【0027】WO96/40861は他の技術と同様、
生命に関わる可能性のあるE.coli O157:H
7およびサルモネラなどの病原体を同定することに関す
るものである。この明細書によれば、プロピオン酸と、
ガラクトシダーゼ基質やグルクロニダーゼ基質などの1
種または複数の色素原基質と、栄養基を含む液体または
固体培地でもこれらの細菌を同定することができる。
【0028】グリシンアミノペプチダーゼ基質を使用し
て、非病原体からListeriaの病原性単一細胞質
遺伝子種を識別することは、米国特許第5330889
号に開示されている。
【0029】酵母の異なる種の同定および識別は、フラ
ンス、パリのCHROMagarCompany製のC
HROMagar Candidaプレートを使用して
実施することができる。このプレートで生育させた臨床
試料から得た酵母は、種々の色および形態によって同定
される。たとえばA.P.Koehler、etal.
J.Clin.Microbiol.、37、pp.4
22〜26(1999)を参照のこと。このCHRMa
gar培地は、1リットル当たりペプトン10g、グル
コース20g、寒天15g、クロラムフェニコール0.
5g、および成分が企業秘密となっている「色素原混合
物」から成っている。(E.T.S.Houang、e
t al.、J.Clin.Path.、50、pp.
563〜565(1997)。)酵母のコロニーは、透
明な背景上にピンク色、青色、黄緑色および淡紅色など
の色で表される。
【0030】CHROMagar Salmonell
a(CAS)を使用して、18時間インキュベートした
後、サルモネラ種は藤色のコロニーとして同定され、一
方、他の腸内細菌類は青色または無色のコロニーとして
生育する。(O.Gaillot、et al.、J.
Clin.Microbiol.、37、pp.762
〜65(1999)。)
【0031】微生物を識別するための多数の方法が知ら
れ報告されていることは明らかであるが、現在知られて
いるこれらの方法は、透明で、したがって色変化が起こ
ったとき良好な対比をもたらし、視覚化の容易な培地を
使用することが必要である。ミルクなどの蛋白物質を添
加することによって得られるような不透明な培地もま
た、色素原と共に使用される。しかしこの場合も、感染
した細菌による色変化は検出が容易である。
【0032】臨床的に重要な細菌、酵母またはカビが全
て前記の色素原培地で培養できるとは限らない。たとえ
ば、いわゆる選好性細菌は特異的な生育条件を有してお
り、通常の培地では生育しない(または有意に生育しな
い)。臨床的に重要な選好性細菌には、ナイセリアおよ
びヘモフィラスが含まれる。これらの細菌の多くは、呼
吸器、脳脊髄および生殖器の体液および分泌物に認めら
れる。
【0033】これらの選好性細菌については、インキュ
ベーションおよび生育はチョコレート培地、すなわちヘ
モグロビンを含んだ培地で実施される。(Martin
et al.、Publ.Health Rep.、
82:361(1967)を参照のこと)。この名前が
意味するように、チョコレート培地はチョコレートのよ
うに色が褐色である。したがって、色素原培地が細菌の
分類および同定を可能にする意味のある対比をもたらす
かどうかはわからない。
【0034】ヒツジ血液を有するトリプティカーゼ大豆
寒天(TSA)は、明らかな溶血反応が重要なときに選
好性微生物(たとえば、呼吸標本からStreptoc
uccus pneumoniae)を培養および単離
するために、通常使用される培地である。この培地は、
形態によってのみ識別ができ、それも極めて困難である
可能性がある他種類の細菌の生育を維持する。血液の存
在のため、この培地は明るい赤色をしており、したがっ
て色変化がこの培地で識別できるかどうかはわからな
い。
【0035】ヒツジ血液を有するTSAは、微生物によ
る溶血素の生成によって赤血球の透明化(または溶解)
をもたらす溶血に基づいて微生物を分類する。
【0036】暗色のため、色素原反応がTSAおよび血
液またはチョコレート寒天プレート上で識別できるかど
うかはわからない。さらに、培地中の色素原の存在が、
ヒツジ血液培地を有するTSA上の溶血反応を妨害する
かどうかもわからない。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一目的は、微
生物を生育させ同定する血液またはヘミンを含む色素原
指示培地を調製することである。
【0038】本発明の他の目的は、色素原基質を含むT
SAおよびヒツジ血液培地を調製することである。
【0039】本発明の他の目的は、TSAおよびヒツジ
血液培地上の微生物の色変化に基づいて微生物を識別す
ることである。
【0040】本発明の他の目的は、色素原基質を含むチ
ョコレート寒天培地を調製することである。
【0041】本発明のさらに他の目的は、チョコレート
寒天培地上の細菌の色変化に基づいて微生物を識別する
ことである。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明は、微生物を生育
させ同定する血液またはヘミンを含んだ色素原指示薬培
地に関するものである。
【0043】本発明はまた、ヒツジ血液5%を有するト
リプティカーゼ大豆寒天(TSASB)、またはチョコ
レート寒天などの血液またはヘミンを含み、細菌、酵母
およびカビを含む微生物を色識別するための色素原指示
培地を含む。他の色素またはクリスタルバイオレットな
どの色を生成する化合物も同様に、培地に使用すること
ができる。得られた色素原反応は、これらの非透明な、
すなわち色を有する生育培地で視覚化でき、容易に読み
取ることができる。驚くべきことに、色素原の存在は、
溶血反応、コロニーの大きさや形または他の特性など生
育培地の他の異なる性質に悪影響を及ぼさない。本発明
は、臨床および産業用(たとえば、食品、水、環境また
は薬剤)標本に使用することができ、色素原を有するT
SASBおよびチョコレート寒天生育培地で細菌を識別
する方法を含む。本発明はまた、血液またはヘミンを含
む色素原指示薬培地を調製する方法を含む。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明では、色素原を公知の生育
培地TSASBおよびチョコレート培地と共に使用す
る。
【0045】TSASBは市販されている。たとえば、
この生育培地を含む既製のプレートはBecton D
ickinson Biosciences、Cock
eyville、MDからTSA II(商標)の名称
で入手することができる。このようなプレートは通常冷
蔵して14〜16週間安定である。
【0046】別法として、TSASBは公知の製法およ
び手順に従って作成することもできる。たとえば、Di
lworth、et al.、J.Clin.Micr
obiol.、2:453(1975)参照のこと。
【0047】チョコレート寒天生育培地も市販されてお
り、既製のプレートおよび試験管斜面培地はBecto
n Dickinson Bioscience、Co
ckeyville、MDなどの製造会社からからチョ
コレート寒天IIの名称で入手することができる。
【0048】チョコレート寒天は、また、公知の製法お
よび手順に従って作成することもできる。たとえば、M
artin et al.、Publ.Health
Rep.、82:361(1967)を参照のこと。
【0049】本明細書の背景の所で記載したように、適
切な色素原基質とは、標的細菌内にある酵素の作用を受
けて、不溶性の色を有する生成物を生じる、細菌内部に
含まれる化合物である。このような色素原基質は多く知
られていて、それぞれが特異的な酵素の標的となる。
【0050】適切な色素原基質の例を以下に示す。この
表は全てを含むものではない。このような化合物は他に
も知られており、Sigma(セントルイス、イリノ
イ)、INALCO(ミラノ、イタリア)、BIOSY
NTH(AG Staad、スイス)、BIOSYNT
H INTERNATIONAL(ネーパーヴィル、イ
リノイ)およびGLYCOSYNTH(ウォリントン、
チェシア、英国)などの会社から市販されている。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】前記のものなどの色素原基質は、少なくと
も2通りの方法で生育培地に添加することができる。
【0054】少量の色素原基質、0.05から0.2
g、好ましくは0.05から0.1g(たとえば、0.
08g)を少量のDMSO(たとえば、1ml)に添加
することができる。次いで、この溶液を少量(たとえば
約50マイクロリットル)既製培地、TSASBまたは
チョコレート寒天の表面に添加し、その後塗沫棒を用い
て分散させる。次いで、このプレートを覆いをして3〜
4時間乾燥させる。分散中に不溶性の粉末状の沈殿物が
形成する場合があることに留意されたい。
【0055】生育培地に色素原基質を取り込ませる他の
方法は、公知の手順に従って新たに培地を調製すること
である。色素原は全て、0.1g/l(適切な範囲は
0.05から0.20g/lである)の好ましい濃度で
加圧蒸気滅菌後の基質に無菌的に添加する。色素原は、
水に不溶性の場合は、DMSOに予備溶解するかまたは
粉末として添加する。色素原はまた、加圧蒸気滅菌前に
添加することもできる。
【0056】色素原基質を取り込ませる他の方法は、当
業者には明らかであろう。
【0057】本発明で使用することが可能なカビは当業
者には公知のもので、アスペルギウス種、トリコスポロ
ン種、ゲオトリクム種などが含まれ、本発明で評価する
ことが可能な酵母は、当業者には公知で、カンジダ種お
よびクリプトコッカス種が含まれる。
【0058】本発明を使用して生育させ識別される細菌
は、血液またはヘミンを含む培地で生育することに適し
ていることが知られている細菌である。既に記載したよ
うに、選好性細菌はチョコレート寒天培地に向いてい
る。例としてはヘモフィルス種およびナイセリア種が含
まれる。
【0059】このような細菌の原料には、痰、尿および
血液などの臨床試料、食品、水、環境または薬剤試料な
どの産業原料が含まれる。
【0060】TSASBに適した細菌もまたよく知られ
ている。例としては、Streptococcus p
neumoniae、Streptococcus p
ygenes、およびStreptococcus a
galactiaeがある。
【0061】TSASBに適した細菌の試料は、臨床試
料および産業試料を含む多くの原料から得ることができ
る。
【0062】もちろん、よく知られているように、識別
された特異的微生物は、バージニア州マナッサスのAT
CC、the American Type Cult
ure などの供給元から得ることができる。
【0063】種々の色素原基質をTSASBおよびチョ
コレート寒天培地の両方に使用した特定の実施例を以下
に記載する。以下に記載した特定の実験は、様々な細菌
が色素原基質の存在に対して異なる反応をすることを示
している。
【0064】いくつかの細菌は濃い青色、緑色またはピ
ンク色などの色を生じ、おそらく形態学的特性と組み合
わせて試料中の他の細菌から識別されよう。場合によっ
ては、特定の細菌は同種の他の細菌が色を生じるのに対
して、無色のままであり、したがってこの細菌を識別す
る別の基準となる。さらに、特定の細菌は試料中の他の
細菌とは異なる色を生じる可能性がある。これによっ
て、試料中の他の細菌からその細菌を識別するさらに他
の手段となる。
【0065】
【実施例】実施例1 この一連の実験では、以下に示した色素原をそれぞれ
0.08gずつDMSO1.0mlに添加して徹底的に
混合した。透明な薄いオレンジ色で表されるMag−P
hosを除いて色素原は全て溶解するのは明らかで、透
明かつ/または無色の溶液となる。
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】各色素原溶液50μlを以下の既製のプレ
ート培地それぞれの表面に添加した(1プレート当たり
1色素原)。
【0069】TSAII ヒツジ血液5%、チョコレー
トII、およびTSA平板(血液なし)
【0070】既製のプレート培地は全てBecton−
Dickinson Microbiology Sy
stems、MDから入手した。
【0071】この溶液を塗布棒を用いて分散し、覆いを
して3〜4時間乾燥させた。透明なままであったX−G
ucuro(s)を除いて、場合によっては、分散中に
粉末状の不溶性沈殿が形成した。しかし、1週間後に
は、X−GlucosideおよびX−Acglmnプ
レートにのみいくらかの沈殿が認められた。
【0072】細菌の試験株を0.5マックファーランド
当量に調整し、無菌食塩水で1:10に希釈した。次い
でこのプレートに標準画線接種法で接種した。
【0073】以下の細菌を評価した。Escheric
hia coli 25922、Staphyloco
ccus aureus 25923、S.epide
rmidis 12228、Streptococcu
s pneumoniae6303、Group B群
連鎖球菌12386、Haemophilus inf
luenzae 35540、10211、Branh
amella catarrhalis 25238、
Neisseria meningitidis 13
090、N.sicca 29193、N.gonor
rhoeae35201、およびGardnerell
a vaginalis 14019。
【0074】プレートは全て35℃で20〜24時間イ
ンキュベートした。ヒツジ血液を有するTSAIIおよ
びTSA II(素寒天)は空気中でインキュベートし
たが、チョコレート培地はCO2(5%)中でインキュ
ベートした。
【0075】インキュベーション後、このプレートの四
半分における読取り可能なコロニーによって生育評価し
た。
【0076】細菌の選好性株は、チョコレートII寒天
についてのみ検査した。これらの検査の結果を以下の表
6〜9に示した。
【0077】
【表6】
【0078】種々の色素原基質を追加した5%ヒツジ血
液を有するTSA II、TSA素寒天およびチョコレ
ートII寒天上での微生物コロニーの生育による色形成
の評価
【0079】
【表7】
【0080】
【表8】
【0081】
【表9】
【0082】驚くべきことに、色素原基質は有機溶媒ジ
メチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、濃い色を有
する培地(すなわち、血液またはヘミンを含む培地)の
表面に添加したり、または取り込ませたりしたとき、微
生物の生育を維持でき微生物の色による識別を可能にす
ることが発見された。
【0083】Haemophilus influen
zaeは、いずれの種もMag−phosを有するチョ
コレート寒天上で濃い紫色として表れる。これによっ
て、無色として表れる他の正常な痰細菌叢からはっきり
と識別される。
【0084】B群連鎖球菌は、X−Glucuroを有
するTSASB上でベータ溶血により青色として表れ
る。
【0085】Neisseria siccaは、Ma
g−phosを有するチョコレート寒天上で紫として表
れる。N.meningitidisは無色として表れ
る。
【0086】これらの実験を実施するに当たり、プレー
ト培地に添加するとき、X−CapおよびMag−ph
osは多少不溶性で白色の沈殿を形成する。これらの2
種の化合物はまた、最も高い阻害活性を有する。これら
の化合物の使用濃度が高すぎる可能性がある。
【0087】実施例2 実施例1の手順を使用して、以下の表に示した細菌をT
SA II ヒツジ血液5%およびチョコレートII寒
天で評価した。いずれの場合も、色素原は既製のプレー
ト培地の表面に50μlDMSOに溶かして0.004
g/プレートで添加した。以下の細菌を評価した。Br
anhamella catarrharis、Clo
stridium jejuni、Clostridi
um perfringens、Escherichi
a coli、Enterococcus faeca
lis、Peptostreptococcus種、S
treptococcus agalactiae、S
taphylococcus aureus、Stap
hylococcus epidermidis、St
reptococcus mitis、Strepto
coccus pneumoniae、Strepto
cuccus pyogenes、およびC、Fおよび
G群連鎖球菌。
【0088】コロニー色形成に対する生育条件(インキ
ュベーション)の影響を評価するために計画したこの実
験の結果を以下の表に示した。
【0089】
【表10】
【0090】
【表11】
【0091】
【表12】
【0092】
【表13】
【0093】前表のデータの検討から認められるよう
に、X−AcglmnおよびX−Galは微好気性また
は嫌気性条件下で生育する他のclostridium
種からC.perfringensを識別するために有
用である可能性がある。また、X−Gal、X−Glu
curonoおよびMag−Phosは、周囲空気条件
に加えて微好気性または嫌気性条件下で生育するE.c
oliを識別するために使用できる可能性がある。
【0094】実施例3 この一連の実験では、色素原基質は培地を調製しプレー
トに分配する前に培地に直接添加した。
【0095】TSA II基質およびヒツジ血液5%か
らなる研究室調製培地は、Manual of BBL
(商標)Products and Laborato
ryProcedures、4版、D.A.Power
and P.J.McCuen著、1988に記載さ
れた手順に従って調製した。色素原は全て加圧蒸気滅菌
後の基質に0.1g/l培地の濃度で無菌的に添加され
た。色素原は(水に不溶性の場合)粉末としてまたはD
MSOに予備溶解して添加された。1例では、色素原は
加圧蒸気滅菌前に添加された。
【0096】使用した色素原基質を以下に記載する。以
下の表で、 X=5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル Mag=5−ブロモ−6−クロロ−3−インドリル Sal=6−クロロ−3−インドリルである。
【0097】
【表14】
【0098】(表16,17に定義した通りの略号の)
55株全てを、前記の培地を使用して試験した。プレー
トはCO2および空気、またはCO2のみでインキュベー
トした。プレートは全て18〜24時間後に、色、溶血
活性、および生育を非色素原対照と比較して読み取っ
た。
【0099】色は、得られた色をより正確かつ完全に同
定するために、以下に示したようにパントン値を使用し
て評価した。
【0100】
【表15】
【0101】前記の色略号の前に使用した、d=濃い、
l=薄い、vl=非常に薄い、である。
【0102】細菌株は通常の生理食塩水で0.5マック
ファーランドに調製し、10分の1に希釈した。
【0103】プレートに標準画線プレート法またはSt
tersレプリケータを使用して接種した。Steer
s、E.et al.、Antibiot.Chemo
ther.、9:307〜311(1959)。
【0104】結果を以下の表16,17および18〜2
3に示した。
【0105】
【表16】
【0106】
【表17】
【0107】
【表18】
【0108】
【表19】
【0109】
【表20】
【0110】
【表21】
【0111】
【表22】
【0112】
【表23】
【0113】
【表24】
【0114】
【表25】
【0115】また驚くべきことに、色素原基質は濃い色
の培地(すなわち、血液またはヘミンを含む栄養培地)
の表面に添加するか取り込ませて微生物を同定/識別す
るために役立つことができることが発見された。
【0116】前記の表のデータの検討から認められるよ
うに、(3株中3株とも)B群連鎖球菌はX−gluc
oside TSA II上で青色のコロニーとして得
られた。コロニー溶血活性は、少し減少していた。CA
MP試験は、(Manualof BBL(商標)Pr
oducts and Laboratory Pro
ceduresに記載されているように)X−gluc
oside TSAII上で首尾良く行われる。PYR
試験は(Manual of Clinical Mi
crobiology、6版、P.R.Murray、
E.J.Baron、M.A.Pfaller、F.
C.Tenover and R.H.Yolken、
1995 ASM Press、ワシントン、DC)、
やはり青色になる可能性のあるS.pyrogenes
またはD群連鎖球菌を除外するために必要であろう。
S.pyrogenes7種のうち4種は薄い灰青色を
示した。Enterococcus7種のうち7種が青
色を呈した。
【0117】D群連鎖球菌(7株中7株)はX−Acg
lmn上で濃い青色コロニーを示した。グラム陰性株
2、3種、C.albicans1種およびS.epi
dermidis1種もまた、青色のコロニーを示し
た。
【0118】CO2インキュベーションは、一般に全て
の色素原において空気インキュベーションに対して少し
強い色反応をもたらした。
【0119】加圧蒸気滅菌の前にX−色素原を添加する
ことによって、性能に影響はなかった。
【0120】M−CapおよびX−Sulfはほとんど
の生物に対して不活性であった。文献では、デオキシコ
ール酸ナトリウムはサルモネラ種によるM−Cap反応
に重要である可能性があることを示唆している。Cit
robacterの1株は、X−Sulf TSA I
Iで灰青色になった。
【0121】色素原のいくつか、特にマジェンタ基質
は、インキュベーション後、特にCO 2インキュベーシ
ョン後血液寒天を濃くする原因となった。プレートの色
が濃くなることによって、紫色の色反応および溶血反応
の読み取りが困難になった。
【0122】X−galはグラム陽性菌に特に有用とい
うわけではない。IPTGはX−galによっていくつ
かの株の反応性を減少させるようである。E.faec
ium(ATCC 49032)はX−Galで濃い青
色であるが、IPTGを有するX−Galでは無色であ
った。
【0123】期待通り、血液プレートの赤い表面に対し
て明確な対比を示すコロニー色を生成する色素原は最適
である。青色−色素原、X−基質(5−ブロモ−4−ク
ロロ−3−インドキシル)は615nmに吸収極大を有
し、約515nmの赤血球プレートから最も良く識別さ
れる。紫/赤/マジェンタコロニーを生成するいくつか
の色素原は、赤血球プレートの背景に対して読み取るの
が容易ではない。
【0124】前記のデータに基づき、色の対比を以下に
まとめて示した。
【0125】
【表26】
【0126】*化合物は不安定で、陽性対照(E.co
li 25922)との反応が乏しかった。
【0127】実施例では血液またはヘミンを含む培地と
してTSASBおよびチョコレート寒天を使用している
が、本発明はこれら2種の培地に限定されない。
【0128】欧州で広く使用されている血液を添加した
Columbia寒天基質など他の同様の血液またはヘ
ミンを含む培地も本発明に有用であることが期待され
る。この培地は市販されており、TSASBよりもアミ
ノ酸および炭水化物を多く含む。
【0129】ただし、細菌は生育するが色の変化のな
い、血液を有する市販のBrucella寒天を使用し
ないようにすべきことに留意されたい。
【0130】前記の実施例は純粋に例示的なものであっ
て、本発明の範囲を限定するものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595117091 1 BECTON DRIVE, FRA NKLIN LAKES, NEW JE RSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 マイケル シー. ゴスネル アメリカ合衆国 21047 メリーランド州 フォールストン ミル クリーク ロー ド 1208 (72)発明者 キャリー エー. ヒューエス アメリカ合衆国 21120 メリーランド州 パークトン ブライアー グローブ コ ート 3 (72)発明者 ポール イー. ゴールデンバウム アメリカ合衆国 21074 メリーランド州 ハンプステッド ブルターニュ レーン 3931

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物を生育させ、同定するための色素
    原指示培地であって、 i)血液またはヘミンを含む栄養分と、(ii)色素原
    と、を含むことを特徴とする色素原指示培地。
  2. 【請求項2】 成分(i)がチョコレート寒天またはト
    リプティカーゼ大豆寒天および血液であることを特徴と
    する請求項1に記載の色素原指示培地。
  3. 【請求項3】 前記微生物が細菌または酵母であり、前
    記色素原がX−結合色素原、マジェンタ−結合色素原ま
    たは蛍光色素原であることを特徴とする請求項1に記載
    の色素原指示培地。
  4. 【請求項4】 前記蛍光色素原が約10nmと400n
    mとの間に吸収極大を有することを特徴とする請求項1
    に記載の色素原指示培地。
  5. 【請求項5】 前記色素原が、X−Acglmn、X−
    glucodide、X−glucuronideまた
    はMag−Phosphateであることを特徴とする
    請求項1に記載の色素原指示培地。
  6. 【請求項6】 前記色素原が約400nmと800nm
    との間に吸収極大を有することを特徴とする請求項1に
    記載の色素原指示培地。
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