JP2001127810A - 変調方式認識装置およびその方法 - Google Patents
変調方式認識装置およびその方法Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L27/00—Modulated-carrier systems
- H04L27/0012—Modulated-carrier systems arrangements for identifying the type of modulation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で、変調方式にかかわりなく受信信
号の変調方式を認識することができる実用的な受信機を
実現できる変調方式認識装置およびその方法を提供す
る。 【解決手段】複数の変調方式に対応して設けら、それぞ
れ上記受信信号が並列に入力される複数の検出器121
〜125を有し、各検出器ごとにそれぞれ変調方式に応
じてシンボル数をカウントし、カウント数が一定のしき
い値を超えている場合に受信信号は当該変調方式で変調
されているとする一次判定を行い、それらの結果を同期
検出フラグLFD121〜LFD125として出力する
位相同期検出器群12と、位相同期検出器群12の複数
の出力結果LFD121〜LFD125を受けて、排他
的に一つの変調方式を選択する論理回路14とを設け
る。
号の変調方式を認識することができる実用的な受信機を
実現できる変調方式認識装置およびその方法を提供す
る。 【解決手段】複数の変調方式に対応して設けら、それぞ
れ上記受信信号が並列に入力される複数の検出器121
〜125を有し、各検出器ごとにそれぞれ変調方式に応
じてシンボル数をカウントし、カウント数が一定のしき
い値を超えている場合に受信信号は当該変調方式で変調
されているとする一次判定を行い、それらの結果を同期
検出フラグLFD121〜LFD125として出力する
位相同期検出器群12と、位相同期検出器群12の複数
の出力結果LFD121〜LFD125を受けて、排他
的に一つの変調方式を選択する論理回路14とを設け
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の異なるデジ
タル変調方式のうちのいずれかの変調方式に基づいて送
信された受信信号の変調方式を認識する変調方式認識装
置およびその方法に関するものである。
タル変調方式のうちのいずれかの変調方式に基づいて送
信された受信信号の変調方式を認識する変調方式認識装
置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シンボル化された情報を電波(無線)で
伝送する場合、いわゆるベースバンド信号を高周波の正
弦波に乗積する変調操作が必要となる。ベースバンド信
号が乗積される高周波の正弦波は搬送波(キャリア)と
いう。正弦波を数学的に正確に表すと、振幅a、角周波
数ω、および位相θの3つの要素を用いて次のように示
すことができる。
伝送する場合、いわゆるベースバンド信号を高周波の正
弦波に乗積する変調操作が必要となる。ベースバンド信
号が乗積される高周波の正弦波は搬送波(キャリア)と
いう。正弦波を数学的に正確に表すと、振幅a、角周波
数ω、および位相θの3つの要素を用いて次のように示
すことができる。
【0003】
【数1】 y=a・cos(ωt+θ) …(1)
【0004】デジタル変調方式としては、この振幅a、
角周波数ω、および位相θの3つの要素のいずれかを変
化させることで、基本的な3種類の変調方式をとること
ができる。すなわち、振幅変調(ASK;Amplitude Sh
ift Keying)、周波数変調(FSK;Frequency shift K
eying )、および位相変調(PFK:Phase shift Keyi
ng)の3つの変調方式がある。
角周波数ω、および位相θの3つの要素のいずれかを変
化させることで、基本的な3種類の変調方式をとること
ができる。すなわち、振幅変調(ASK;Amplitude Sh
ift Keying)、周波数変調(FSK;Frequency shift K
eying )、および位相変調(PFK:Phase shift Keyi
ng)の3つの変調方式がある。
【0005】これらのうち、ASK(振幅変調)はスレ
ッショルド電圧の点で問題があり、FSK(周波数変
調)はこのスレッショルド電圧の問題を解決できる反
面、占有帯域幅がASKに比べて大きくなってしまい、
周波数資源の有効活用の観点から問題がある。これに対
して、PSK(位相変調)では、占有帯域幅はASKで
同じレベルを維持でき、また、スレッショルド電圧の問
題を解決でき、かつ、同じS/N比のもとでASKより
良好な誤り特性を達成できる。
ッショルド電圧の点で問題があり、FSK(周波数変
調)はこのスレッショルド電圧の問題を解決できる反
面、占有帯域幅がASKに比べて大きくなってしまい、
周波数資源の有効活用の観点から問題がある。これに対
して、PSK(位相変調)では、占有帯域幅はASKで
同じレベルを維持でき、また、スレッショルド電圧の問
題を解決でき、かつ、同じS/N比のもとでASKより
良好な誤り特性を達成できる。
【0006】上述した基本的な変調方式では、1ビット
のデジタル情報を2種類の波形を使って送信するが、伝
送に使う波形は2種類に限定する必要はなく、複数の波
形を使って一度に複数ビットの情報を送ることも可能で
ある。そこで、同じ伝送帯域幅でより多くの情報を一度
に送る、いわゆる多値(M−ary)変調方式が一般的
に用いられる。この多値変調方式としては、上述した基
本的な変調方式に対応して、多値振幅変調(MAS
K)、多値周波数変調(MFSK)、および多値位相変
調(MPSK)がある。
のデジタル情報を2種類の波形を使って送信するが、伝
送に使う波形は2種類に限定する必要はなく、複数の波
形を使って一度に複数ビットの情報を送ることも可能で
ある。そこで、同じ伝送帯域幅でより多くの情報を一度
に送る、いわゆる多値(M−ary)変調方式が一般的
に用いられる。この多値変調方式としては、上述した基
本的な変調方式に対応して、多値振幅変調(MAS
K)、多値周波数変調(MFSK)、および多値位相変
調(MPSK)がある。
【0007】これらのうち、MASK(多値振幅変調)
は、送信信号電力よりも周波数資源の節約の方が重要で
あるシステムに適しており、MFSK(多値周波数変
調)は、周波数資源には余裕があるが、送信電力に厳し
い制約がある通信系等に適している。
は、送信信号電力よりも周波数資源の節約の方が重要で
あるシステムに適しており、MFSK(多値周波数変
調)は、周波数資源には余裕があるが、送信電力に厳し
い制約がある通信系等に適している。
【0008】MPSK(多値位相変調)は、電力や周波
数の有効利用の観点から他の変調に方式に比べて有利で
あることから、通信システム等に広く適用されている。
MPSKでは、送信する搬送波の位相を細かく制御す
る。2値のPSKでは0度と180度を使うが、M値
(M=2,4,8,16,32,…)のPSKでは、3
60°/Mごとに位相値を設定する。Mの値が大きい
程、占有帯域幅を狭くすることができる。なお、MPS
Kのうち4値のPSK変調方式は、別名QPSK(Quad
raturePSK:直交PSK)とよばれる。
数の有効利用の観点から他の変調に方式に比べて有利で
あることから、通信システム等に広く適用されている。
MPSKでは、送信する搬送波の位相を細かく制御す
る。2値のPSKでは0度と180度を使うが、M値
(M=2,4,8,16,32,…)のPSKでは、3
60°/Mごとに位相値を設定する。Mの値が大きい
程、占有帯域幅を狭くすることができる。なお、MPS
Kのうち4値のPSK変調方式は、別名QPSK(Quad
raturePSK:直交PSK)とよばれる。
【0009】このMPSKでは、2値、4値、8値程度
までは、無駄なく多くの情報を送ることができるが、1
6値のPSK、あるいはそれより大きい値のPSKでは
信号配置からみてかなりの無駄がある。そこで、信号の
配置の仕方を工夫して、伝送帯域幅に制約がある伝送シ
ステムにおいて無駄なく多くの情報を送ることができる
ようにした、M値の直交振幅変調(QAM;Quadrature
Ampulitude Modulation)方式が知られている。このQ
AMは、狭い伝送帯域幅で多量の情報を送る必要がある
システムでは必須の変調技術である。したがって、たと
えば16値PSK、32値PSK等のに代わりに、16
値QAM、さらには32値QAM等が用いられる。
までは、無駄なく多くの情報を送ることができるが、1
6値のPSK、あるいはそれより大きい値のPSKでは
信号配置からみてかなりの無駄がある。そこで、信号の
配置の仕方を工夫して、伝送帯域幅に制約がある伝送シ
ステムにおいて無駄なく多くの情報を送ることができる
ようにした、M値の直交振幅変調(QAM;Quadrature
Ampulitude Modulation)方式が知られている。このQ
AMは、狭い伝送帯域幅で多量の情報を送る必要がある
システムでは必須の変調技術である。したがって、たと
えば16値PSK、32値PSK等のに代わりに、16
値QAM、さらには32値QAM等が用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、広い
周波数帯域および、たとえばM−PSKやM−QAMの
ような種々のデジタル変調方式において動作するSDR
(Software-defined Radio)デバイスが提案されている
(たとえば、J.Mitola,"Software Radio,"IEEE Comm.Ma
gazine,May 1995 、参照)。
周波数帯域および、たとえばM−PSKやM−QAMの
ような種々のデジタル変調方式において動作するSDR
(Software-defined Radio)デバイスが提案されている
(たとえば、J.Mitola,"Software Radio,"IEEE Comm.Ma
gazine,May 1995 、参照)。
【0011】この場合、受信側では、複数の異なる変調
方式のうちのいずれかの変調方式に基づいて送信された
受信信号の変調方式を認識する必要がある。従来の方法
としては、受信する信号の変調方式を受信側であらかじ
め知っておく方法があるが実用性の観点から問題があ
る。また、他の方法としてより複雑な統計、またはファ
ーストフーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform
s)による周波数領域の変換を使用して自動的に認識する
方法があるが、これでは、構成が複雑になる等の不利益
がある。さらにまた、近年、受信側で受信信号の変調方
式を認識する装置が提案されてきているが、特定の変調
方式の認識にしか適用でない特別の回路として提案され
ており、変調方式にかかわりなく受信信号の変調方式を
認識する装置についての提案はなされていない。
方式のうちのいずれかの変調方式に基づいて送信された
受信信号の変調方式を認識する必要がある。従来の方法
としては、受信する信号の変調方式を受信側であらかじ
め知っておく方法があるが実用性の観点から問題があ
る。また、他の方法としてより複雑な統計、またはファ
ーストフーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform
s)による周波数領域の変換を使用して自動的に認識する
方法があるが、これでは、構成が複雑になる等の不利益
がある。さらにまた、近年、受信側で受信信号の変調方
式を認識する装置が提案されてきているが、特定の変調
方式の認識にしか適用でない特別の回路として提案され
ており、変調方式にかかわりなく受信信号の変調方式を
認識する装置についての提案はなされていない。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、簡単な構成で、変調方式にかか
わりなく受信信号の変調方式を認識することができる実
用的な受信機を実現できる変調方式認識装置およびその
方法を提供することにある。
のであり、その目的は、簡単な構成で、変調方式にかか
わりなく受信信号の変調方式を認識することができる実
用的な受信機を実現できる変調方式認識装置およびその
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の異なる変調方式のうちのいずれか
の変調方式に基づいて送信された受信信号の変調方式を
認識する変調方式認識装置であって、上記複数の変調方
式に対応して設けられ、それぞれ上記受信信号が並列に
入力される複数の検出器を有し、各検出器ごとにそれぞ
れ変調方式に応じてシンボル数をカウントし、カウント
数が一定のしきい値を超えている場合に受信信号は当該
変調方式で変調されているとする一次判定を行い、それ
らの判定結果を各検出器から出力する一次判定回路と、
上記一次判定回路の複数の出力結果を受けて、排他的に
一つの変調方式を選択する論理回路とを有する。
め、本発明は、複数の異なる変調方式のうちのいずれか
の変調方式に基づいて送信された受信信号の変調方式を
認識する変調方式認識装置であって、上記複数の変調方
式に対応して設けられ、それぞれ上記受信信号が並列に
入力される複数の検出器を有し、各検出器ごとにそれぞ
れ変調方式に応じてシンボル数をカウントし、カウント
数が一定のしきい値を超えている場合に受信信号は当該
変調方式で変調されているとする一次判定を行い、それ
らの判定結果を各検出器から出力する一次判定回路と、
上記一次判定回路の複数の出力結果を受けて、排他的に
一つの変調方式を選択する論理回路とを有する。
【0014】また、本発明では、上記各検出器は、それ
ぞれあらかじめ指定された同期領域内に存在するシンボ
ルの数をあらかじめ決められたカウント期間だけカウン
トするヒットカウンタと、ヒットカウンタから出力され
たカウント値とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
し、そのシンボル数がしきい値より大きい場合に検出フ
ラグを出力する検出フラグ生成回路と、を有し、上記論
理回路は、上記各検出フラグ生成回路による複数の検出
フラグに基づいて一つの変調方式を選択する。
ぞれあらかじめ指定された同期領域内に存在するシンボ
ルの数をあらかじめ決められたカウント期間だけカウン
トするヒットカウンタと、ヒットカウンタから出力され
たカウント値とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
し、そのシンボル数がしきい値より大きい場合に検出フ
ラグを出力する検出フラグ生成回路と、を有し、上記論
理回路は、上記各検出フラグ生成回路による複数の検出
フラグに基づいて一つの変調方式を選択する。
【0015】また、本発明は、複数の異なる変調方式の
うちのいずれかの変調方式に基づいて送信された受信信
号の変調方式を認識する変調方式認識方法であって、各
変調方式に応じてシンボル数をそれぞれカウントし、カ
ウント数が一定のしきい値を超えている場合に受信信号
は当該変調方式で変調されているとする一次判定を行
い、複数の一次判定結果を受けて、排他的に一つの変調
方式を選択する。
うちのいずれかの変調方式に基づいて送信された受信信
号の変調方式を認識する変調方式認識方法であって、各
変調方式に応じてシンボル数をそれぞれカウントし、カ
ウント数が一定のしきい値を超えている場合に受信信号
は当該変調方式で変調されているとする一次判定を行
い、複数の一次判定結果を受けて、排他的に一つの変調
方式を選択する。
【0016】また、本発明方法では、上記一次判定にお
いては、あらかじめ指定された同期領域内に存在するシ
ンボルの数をあらかじめ決められたカウント期間だけカ
ウントし、カウント値があらかじめ設定されたしきい値
より大きい場合に受信信号は当該変調方式で変調されて
いると判定する。
いては、あらかじめ指定された同期領域内に存在するシ
ンボルの数をあらかじめ決められたカウント期間だけカ
ウントし、カウント値があらかじめ設定されたしきい値
より大きい場合に受信信号は当該変調方式で変調されて
いると判定する。
【0017】また、本発明の装置および方法では、上記
変調信号は、同相成分と直交成分を直交座標系で表すこ
とができ、かつ直交座標系で対称性を持つ信号であっ
て、上記一次判定は、上記直交座標系の4つの象限のう
ちのひとつの象限に現れるシンボル数に基づいて行う。
変調信号は、同相成分と直交成分を直交座標系で表すこ
とができ、かつ直交座標系で対称性を持つ信号であっ
て、上記一次判定は、上記直交座標系の4つの象限のう
ちのひとつの象限に現れるシンボル数に基づいて行う。
【0018】また、本発明では、上記しきい値は、各変
調方式に対して共通の値が与えられている。
調方式に対して共通の値が与えられている。
【0019】また、本発明では、上記しきい値は、各変
調方式ごとに、チャネルの状態に応じてそれぞれ設定さ
れる。
調方式ごとに、チャネルの状態に応じてそれぞれ設定さ
れる。
【0020】本発明によれば、たとえば所定の変調方式
で変調された信号が一次判定回路に入力される。一次判
定回路では、各検出器ごとにそれぞれ変調方式に応じて
受信信号のシンボル数がカウントされる。そして、この
カウント数とあらかじめ設定されたしきい値とが比較さ
れ、その結果、カウント数が一定のしきい値を超えてい
る場合に受信信号は当該変調方式で変調されていると一
次判定される。各検出器の一次判定結果は、論理回路に
入力される。そして、論理回路おいて、複数の一次判定
結果から、排他的に一つの変調方式が選択される。
で変調された信号が一次判定回路に入力される。一次判
定回路では、各検出器ごとにそれぞれ変調方式に応じて
受信信号のシンボル数がカウントされる。そして、この
カウント数とあらかじめ設定されたしきい値とが比較さ
れ、その結果、カウント数が一定のしきい値を超えてい
る場合に受信信号は当該変調方式で変調されていると一
次判定される。各検出器の一次判定結果は、論理回路に
入力される。そして、論理回路おいて、複数の一次判定
結果から、排他的に一つの変調方式が選択される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
の実施形態について説明する。
【0022】図1は、本発明に係る変調方式認識装置の
一実施形態を示すシステム構成図である。図1では、5
つのデジタル変調方式に基づいて変調された信号の変調
方式を認識する変調方式認識装置の例を示している。5
つの変調方式とは、3つのM−PSK変調方式と2つの
M−QAM変調方式、具体的には、たとえばBPSK,
QPSK、8−PSK、16−QAM、および64−Q
AMの各変調方式である。また、この変調方式認識装置
10は、相対的に細密な周波数スキャンによって周波数
オフセットを解消した同期検波を採用している。
一実施形態を示すシステム構成図である。図1では、5
つのデジタル変調方式に基づいて変調された信号の変調
方式を認識する変調方式認識装置の例を示している。5
つの変調方式とは、3つのM−PSK変調方式と2つの
M−QAM変調方式、具体的には、たとえばBPSK,
QPSK、8−PSK、16−QAM、および64−Q
AMの各変調方式である。また、この変調方式認識装置
10は、相対的に細密な周波数スキャンによって周波数
オフセットを解消した同期検波を採用している。
【0023】この変調方式認識装置10は、図1に示す
ように、復調器11、一次判定回路としての位相同期検
出器群12、ORゲート13、および最終判定用論理回
路としての認識回路14を有している。
ように、復調器11、一次判定回路としての位相同期検
出器群12、ORゲート13、および最終判定用論理回
路としての認識回路14を有している。
【0024】復調器11は、ORゲート13の出力であ
る同期認識信号S13が非アクティブの論理「0」の場
合には獲得モード(Aquisition Mode)で動作し、同期認
識信号S13がアクティブの論理「1」の場合にはトラ
ッキング(Tracking Mode)で動作し、受信信号を復調し
て得たいわゆる同相成分ICと直交成分QCとを位相同
期検出器群12に出力する。復調器11は、獲得モード
では、BPSK,QPSK、8−PSK、16−QA
M、および64−QAMのいずれかの変調方式に基づい
て変調されて送信されてきた受信信号を受けて、周波
数、位相、およびタイミングの回復処理を行う。この獲
得モードでは、いわゆるフィードバックループは開放
(OPEN)状態にある。また、復調器11は、トラッ
キングモードでは、細密なタイミングを得、このときフ
ィードバックループは閉(CLOSE)状態にある。
る同期認識信号S13が非アクティブの論理「0」の場
合には獲得モード(Aquisition Mode)で動作し、同期認
識信号S13がアクティブの論理「1」の場合にはトラ
ッキング(Tracking Mode)で動作し、受信信号を復調し
て得たいわゆる同相成分ICと直交成分QCとを位相同
期検出器群12に出力する。復調器11は、獲得モード
では、BPSK,QPSK、8−PSK、16−QA
M、および64−QAMのいずれかの変調方式に基づい
て変調されて送信されてきた受信信号を受けて、周波
数、位相、およびタイミングの回復処理を行う。この獲
得モードでは、いわゆるフィードバックループは開放
(OPEN)状態にある。また、復調器11は、トラッ
キングモードでは、細密なタイミングを得、このときフ
ィードバックループは閉(CLOSE)状態にある。
【0025】位相同期検出器群12は、復調器11で復
調された受信信号の同相成分ICおよび直交成分QCが
並列に入力される5つの変調方式にそれぞれ対応して設
けられた位相同期検出器121,122,123,12
4,125を有しており、各変調方式ごとに、あらかじ
め決められたカウント期間Nだけ、所定の変調方式で変
調された信号のあらかじめ指定された同期領域内に存在
するシンボルの数をそれぞれカウントし、カウント数が
あらかじめ設定されたしきい値T以上である場合には、
その所定の変調方式が同期検出できた(ヒットした)も
のとして、論理「1」の同期検出フラグLDF12をO
Rゲート13、および認識装置14に出力する。この位
相同期検出器群12においては、複数の位相同期検出器
において同時にヒットする場合があり得る。すなわち、
位相同期検出器群12においては、変調方式を認識する
ために、各変調方式ごとにシンボル数をカウントし、カ
ウント数が一定のしきい値を超えている場合に受信信号
は当該変調方式で変調されている可能性が高いとして一
次判定を行う。
調された受信信号の同相成分ICおよび直交成分QCが
並列に入力される5つの変調方式にそれぞれ対応して設
けられた位相同期検出器121,122,123,12
4,125を有しており、各変調方式ごとに、あらかじ
め決められたカウント期間Nだけ、所定の変調方式で変
調された信号のあらかじめ指定された同期領域内に存在
するシンボルの数をそれぞれカウントし、カウント数が
あらかじめ設定されたしきい値T以上である場合には、
その所定の変調方式が同期検出できた(ヒットした)も
のとして、論理「1」の同期検出フラグLDF12をO
Rゲート13、および認識装置14に出力する。この位
相同期検出器群12においては、複数の位相同期検出器
において同時にヒットする場合があり得る。すなわち、
位相同期検出器群12においては、変調方式を認識する
ために、各変調方式ごとにシンボル数をカウントし、カ
ウント数が一定のしきい値を超えている場合に受信信号
は当該変調方式で変調されている可能性が高いとして一
次判定を行う。
【0026】図2は、位相同期検出器群12の具体的な
構成例を示すブロック図である。
構成例を示すブロック図である。
【0027】位相同期検出器121は、BPSK方式に
対応して設けられ、図2に示すように、BPSK検出器
1211、ヒットカウンタ1212、および同期検出フ
ラグ生成回路1213を有している。
対応して設けられ、図2に示すように、BPSK検出器
1211、ヒットカウンタ1212、および同期検出フ
ラグ生成回路1213を有している。
【0028】BPSK検出器1211は、絶対値回路1
210による受信信号の同相成分ICおよび直交成分Q
Cを受けて、BPSKのシンボルを検出し、ヒットカウ
ンタ1212に出力する。ヒットカウンタ1212は、
シンボルクロックSCLKに同期して、BPSK検出器
1211から出力されたシンボルのうち、あらかじめ指
定された同期領域内に存在するシンボルの数をあらかじ
め決められたカウント期間NBPSKだけカウントし、その
カウント値を同期検出フラグ生成回路1213に出力す
る。同期検出フラグ生成回路1213は、ヒットカウン
タ1212によるBPSKで変調された信号のあらかじ
め指定された同期領域内に存在するシンボルの数と、あ
らかじめ設定されたしきい値TBPSKとを比較し、そのシ
ンボル数がしきい値TBPSKより大きい場合に、論理
「1」の同期検出フラグLDF121をORゲート1
3、および認識装置14に出力する。
210による受信信号の同相成分ICおよび直交成分Q
Cを受けて、BPSKのシンボルを検出し、ヒットカウ
ンタ1212に出力する。ヒットカウンタ1212は、
シンボルクロックSCLKに同期して、BPSK検出器
1211から出力されたシンボルのうち、あらかじめ指
定された同期領域内に存在するシンボルの数をあらかじ
め決められたカウント期間NBPSKだけカウントし、その
カウント値を同期検出フラグ生成回路1213に出力す
る。同期検出フラグ生成回路1213は、ヒットカウン
タ1212によるBPSKで変調された信号のあらかじ
め指定された同期領域内に存在するシンボルの数と、あ
らかじめ設定されたしきい値TBPSKとを比較し、そのシ
ンボル数がしきい値TBPSKより大きい場合に、論理
「1」の同期検出フラグLDF121をORゲート1
3、および認識装置14に出力する。
【0029】位相同期検出器122は、QPSK方式に
対応して設けられ、図2に示すように、QPSK検出器
1221、ヒットカウンタ1222、および同期検出フ
ラグ生成回路1223を有している。
対応して設けられ、図2に示すように、QPSK検出器
1221、ヒットカウンタ1222、および同期検出フ
ラグ生成回路1223を有している。
【0030】QPSK検出器1211は、絶対値回路1
210による受信信号の同相成分ICおよび直交成分Q
Cを受けて、QPSKのシンボルを検出し、ヒットカウ
ンタ1222に出力する。ヒットカウンタ1222は、
シンボルクロックSCLKに同期して、QPSK検出器
1221から出力されたシンボルのうち、あらかじめ指
定された同期領域内に存在するシンボルの数をあらかじ
め決められたカウント期間NQPSKだけカウントし、その
カウント値を同期検出フラグ生成回路1223に出力す
る。同期検出フラグ生成回路1223は、ヒットカウン
タ1222によるQPSKで変調された信号のあらかじ
め指定された同期領域内に存在するシンボルの数と、あ
らかじめ設定されたしきい値TQPSKとを比較し、そのシ
ンボル数がしきい値TQPSKより大きい場合に、論理
「1」の同期検出フラグLDF122をORゲート1
3、および認識装置14に出力する。
210による受信信号の同相成分ICおよび直交成分Q
Cを受けて、QPSKのシンボルを検出し、ヒットカウ
ンタ1222に出力する。ヒットカウンタ1222は、
シンボルクロックSCLKに同期して、QPSK検出器
1221から出力されたシンボルのうち、あらかじめ指
定された同期領域内に存在するシンボルの数をあらかじ
め決められたカウント期間NQPSKだけカウントし、その
カウント値を同期検出フラグ生成回路1223に出力す
る。同期検出フラグ生成回路1223は、ヒットカウン
タ1222によるQPSKで変調された信号のあらかじ
め指定された同期領域内に存在するシンボルの数と、あ
らかじめ設定されたしきい値TQPSKとを比較し、そのシ
ンボル数がしきい値TQPSKより大きい場合に、論理
「1」の同期検出フラグLDF122をORゲート1
3、および認識装置14に出力する。
【0031】位相同期検出器123は、8PSK方式に
対応して設けられ、図2に示すように、8PSK検出器
1231、ヒットカウンタ1232、および同期検出フ
ラグ生成回路1233を有している。
対応して設けられ、図2に示すように、8PSK検出器
1231、ヒットカウンタ1232、および同期検出フ
ラグ生成回路1233を有している。
【0032】8PSK検出器1231は、絶対値回路1
210による受信信号の同相成分ICおよび直交成分Q
Cを受けて、8PSKのシンボルを検出し、ヒットカウ
ンタ1232に出力する。ヒットカウンタ1232は、
シンボルクロックSCLKに同期して、8PSK検出器
1231から出力されたシンボルのうち、あらかじめ指
定された同期領域内に存在するシンボルの数をあらかじ
め決められたカウント期間N8PSKだけカウントし、その
カウント値を同期検出フラグ生成回路1233に出力す
る。同期検出フラグ生成回路1233は、ヒットカウン
タ1232による8PSKで変調された信号のあらかじ
め指定された同期領域内に存在するシンボルの数と、あ
らかじめ設定されたしきい値T8PSKとを比較し、そのシ
ンボル数がしきい値T8PSKより大きい場合に、論理
「1」の同期検出フラグLDF123をORゲート1
3、および認識装置14に出力する。
210による受信信号の同相成分ICおよび直交成分Q
Cを受けて、8PSKのシンボルを検出し、ヒットカウ
ンタ1232に出力する。ヒットカウンタ1232は、
シンボルクロックSCLKに同期して、8PSK検出器
1231から出力されたシンボルのうち、あらかじめ指
定された同期領域内に存在するシンボルの数をあらかじ
め決められたカウント期間N8PSKだけカウントし、その
カウント値を同期検出フラグ生成回路1233に出力す
る。同期検出フラグ生成回路1233は、ヒットカウン
タ1232による8PSKで変調された信号のあらかじ
め指定された同期領域内に存在するシンボルの数と、あ
らかじめ設定されたしきい値T8PSKとを比較し、そのシ
ンボル数がしきい値T8PSKより大きい場合に、論理
「1」の同期検出フラグLDF123をORゲート1
3、および認識装置14に出力する。
【0033】位相同期検出器124は、16−QAM方
式に対応して設けられ、図2に示すように、16−QA
M検出器1241、ヒットカウンタ1242、および同
期検出フラグ生成回路1243を有している。
式に対応して設けられ、図2に示すように、16−QA
M検出器1241、ヒットカウンタ1242、および同
期検出フラグ生成回路1243を有している。
【0034】16−QAM検出器1241は、絶対値回
路1210による受信信号の同相成分ICおよび直交成
分QCを受けて、16−QAMのシンボルを検出し、ヒ
ットカウンタ1242に出力する。ヒットカウンタ12
42は、シンボルクロックSCLKに同期して、16−
QAM検出器1241から出力されたシンボルのうち、
あらかじめ指定された同期領域内に存在するシンボルの
数をあらかじめ決められたカウント期間N16QAM だけカ
ウントし、そのカウント値を同期検出フラグ生成回路1
243に出力する。同期検出フラグ生成回路1243
は、ヒットカウンタ1242による16−QAMで変調
された信号のあらかじめ指定された同期領域内に存在す
るシンボルの数と、あらかじめ設定されたしきい値T16
QAM とを比較し、そのシンボル数がしきい値T16QAM よ
り大きい場合に、論理「1」の同期検出フラグLDF1
24をORゲート13、および認識装置14に出力す
る。
路1210による受信信号の同相成分ICおよび直交成
分QCを受けて、16−QAMのシンボルを検出し、ヒ
ットカウンタ1242に出力する。ヒットカウンタ12
42は、シンボルクロックSCLKに同期して、16−
QAM検出器1241から出力されたシンボルのうち、
あらかじめ指定された同期領域内に存在するシンボルの
数をあらかじめ決められたカウント期間N16QAM だけカ
ウントし、そのカウント値を同期検出フラグ生成回路1
243に出力する。同期検出フラグ生成回路1243
は、ヒットカウンタ1242による16−QAMで変調
された信号のあらかじめ指定された同期領域内に存在す
るシンボルの数と、あらかじめ設定されたしきい値T16
QAM とを比較し、そのシンボル数がしきい値T16QAM よ
り大きい場合に、論理「1」の同期検出フラグLDF1
24をORゲート13、および認識装置14に出力す
る。
【0035】位相同期検出器125は、64−QAM方
式に対応して設けられ、図2に示すように、64−QA
M検出器1251、ヒットカウンタ1252、および同
期検出フラグ生成回路1253を有している。
式に対応して設けられ、図2に示すように、64−QA
M検出器1251、ヒットカウンタ1252、および同
期検出フラグ生成回路1253を有している。
【0036】64−QAM検出器1251は、絶対値回
路1210による受信信号の同相成分ICおよび直交成
分QCを受けて、64−QAMのシンボルを検出し、ヒ
ットカウンタ1252に出力する。ヒットカウンタ12
52は、シンボルクロックSCLKに同期して、64−
QAM検出器1251から出力されたシンボルのうち、
あらかじめ指定された同期領域内に存在するシンボルの
数をあらかじめ決められたカウント期間N64QAM だけカ
ウントし、そのカウント値を同期検出フラグ生成回路1
253に出力する。同期検出フラグ生成回路1253
は、ヒットカウンタ1252による64−QAMで変調
された信号のあらかじめ指定された同期領域内に存在す
るシンボルの数と、あらかじめ設定されたしきい値T64
QAM とを比較し、そのシンボル数がしきい値T64QAM よ
り大きい場合に、論理「1」の同期検出フラグLDF1
25をORゲート13、および認識装置14に出力す
る。
路1210による受信信号の同相成分ICおよび直交成
分QCを受けて、64−QAMのシンボルを検出し、ヒ
ットカウンタ1252に出力する。ヒットカウンタ12
52は、シンボルクロックSCLKに同期して、64−
QAM検出器1251から出力されたシンボルのうち、
あらかじめ指定された同期領域内に存在するシンボルの
数をあらかじめ決められたカウント期間N64QAM だけカ
ウントし、そのカウント値を同期検出フラグ生成回路1
253に出力する。同期検出フラグ生成回路1253
は、ヒットカウンタ1252による64−QAMで変調
された信号のあらかじめ指定された同期領域内に存在す
るシンボルの数と、あらかじめ設定されたしきい値T64
QAM とを比較し、そのシンボル数がしきい値T64QAM よ
り大きい場合に、論理「1」の同期検出フラグLDF1
25をORゲート13、および認識装置14に出力す
る。
【0037】ここで、ヒットカウンタ用カウント期間N
および同期フラグ生成回路のしきい値Tについて、図面
の関連付けて説明する。
および同期フラグ生成回路のしきい値Tについて、図面
の関連付けて説明する。
【0038】図3は、BPSK、QPSK、8PSK、
16−QAM、および64−QAMにおける信号の同相
成分ICと直交成分QCを直交座標で表した信号点配置
図である。図3(a)がBPSK、(b)がQPSK、
(c)が8PSK、(d)が16−QAM、(e)が6
4−QAMの信号点配置をそれぞれ示している。
16−QAM、および64−QAMにおける信号の同相
成分ICと直交成分QCを直交座標で表した信号点配置
図である。図3(a)がBPSK、(b)がQPSK、
(c)が8PSK、(d)が16−QAM、(e)が6
4−QAMの信号点配置をそれぞれ示している。
【0039】一般的な損失を除いて、信号点配置は、同
相および直交面において、同相軸Iおよび直交軸Qに対
して対称であると考えられる。したがって、直交座標系
において、第1象限(I>0,Q>0)を与えることに
より、他の象限(第2、第3、および第4象限)の配置
については同相軸Iおよび/または直交軸Qに対して単
純に反射させることができる。そのため、本実施形態で
は復調器11による同相成分ICおよび直交成分QCを
回路(|x|)1210を通して各検出器1211,1
221,1231,1241,1251に入力させてい
る。これにより、装置の簡単化を実現している。また、
位相同期の決定に必要となるルックアップテーブル(L
UT)のサイズを小さくでき、処理すべき入力する同相
成分ICおよび直交成分QCのチャネルサンプルの大き
さのみが必要となる。これは、AWGN(Additive Whit
e Gaussian Noise) チャネルやレイリーフェージング(R
ayleigh Fading) チャネルの場合には、ノイズは球面相
対称(spherically symmetric) であると推察できるから
である。
相および直交面において、同相軸Iおよび直交軸Qに対
して対称であると考えられる。したがって、直交座標系
において、第1象限(I>0,Q>0)を与えることに
より、他の象限(第2、第3、および第4象限)の配置
については同相軸Iおよび/または直交軸Qに対して単
純に反射させることができる。そのため、本実施形態で
は復調器11による同相成分ICおよび直交成分QCを
回路(|x|)1210を通して各検出器1211,1
221,1231,1241,1251に入力させてい
る。これにより、装置の簡単化を実現している。また、
位相同期の決定に必要となるルックアップテーブル(L
UT)のサイズを小さくでき、処理すべき入力する同相
成分ICおよび直交成分QCのチャネルサンプルの大き
さのみが必要となる。これは、AWGN(Additive Whit
e Gaussian Noise) チャネルやレイリーフェージング(R
ayleigh Fading) チャネルの場合には、ノイズは球面相
対称(spherically symmetric) であると推察できるから
である。
【0040】そして、各位相同期検出器121〜125
では、同期領域と非同期領域との2つの変調信号空間が
区分けされて与えられている。上述したように、同期検
出は、指定された同期領域内にある受信信号のシンボル
数によって確立される。そして、この同期領域のおける
受信シンボルの現出が上述した「ヒット」としてヒット
カウンタでカウントされる。本実施形態では、信号点配
置の対称性により、受信した同相成分ICおよび直交成
分QCの大きさのみで処理している。
では、同期領域と非同期領域との2つの変調信号空間が
区分けされて与えられている。上述したように、同期検
出は、指定された同期領域内にある受信信号のシンボル
数によって確立される。そして、この同期領域のおける
受信シンボルの現出が上述した「ヒット」としてヒット
カウンタでカウントされる。本実施形態では、信号点配
置の対称性により、受信した同相成分ICおよび直交成
分QCの大きさのみで処理している。
【0041】図4は、BPSK、QPSK、8PSK、
16−QAM、および64−QAMにおける同期領域を
示す図である。図4中、破線で囲い、斜線を付して示す
領域が同期領域であり、図4(a)がBPSK、(b)
がQPSK、(c)が8PSK、(d)が16−QA
M、(e)64−QAMにおける同期領域を示してい
る。
16−QAM、および64−QAMにおける同期領域を
示す図である。図4中、破線で囲い、斜線を付して示す
領域が同期領域であり、図4(a)がBPSK、(b)
がQPSK、(c)が8PSK、(d)が16−QA
M、(e)64−QAMにおける同期領域を示してい
る。
【0042】M−QAMの信号点配置図では、同相軸I
および直交軸Qの値は、信号点配置の平均エネルギーに
対して標準化されている。このことは、受信機における
理想的な自動ゲイン制御(AGC:Automatic Gain Con
trol)ステージを意味している。
および直交軸Qの値は、信号点配置の平均エネルギーに
対して標準化されている。このことは、受信機における
理想的な自動ゲイン制御(AGC:Automatic Gain Con
trol)ステージを意味している。
【0043】なお、M−PSKの信号点配置において、
同期領域は、2M−PSK変調の判定領域に対応してい
る。したがって、M−PSKの非同期領域におけるシン
ボルの確率は、2M−PSKのシンボルエラーの確率に
ほとんど漸近する。同様に、M−QAMの信号点配置に
おけるの同期領域は、4M−QAM変調の判定領域に対
応している。
同期領域は、2M−PSK変調の判定領域に対応してい
る。したがって、M−PSKの非同期領域におけるシン
ボルの確率は、2M−PSKのシンボルエラーの確率に
ほとんど漸近する。同様に、M−QAMの信号点配置に
おけるの同期領域は、4M−QAM変調の判定領域に対
応している。
【0044】以下に、AWGNチャネル上の伝送を仮定
して、さらに詳細に解析する。
して、さらに詳細に解析する。
【0045】同期領域のおける受信シンボルの確率PL
は次式で与えられる。
は次式で与えられる。
【0046】
【数2】 PL =1−PNL …(2)
【0047】上述したように、M−PSK変調の同期領
域は、2M−PSK変調のシンボルごとの検出における
判定領域に対応している。したがって、M−PSK変調
において、非同期領域の受信シンボルの確率PNLは、2
M−PSK変調におけるシンボルエラーの確率と同じで
あり、次式のように漸近する。
域は、2M−PSK変調のシンボルごとの検出における
判定領域に対応している。したがって、M−PSK変調
において、非同期領域の受信シンボルの確率PNLは、2
M−PSK変調におけるシンボルエラーの確率と同じで
あり、次式のように漸近する。
【0048】
【数3】
【0049】ここで、Qは次式で与えられるガウスQ関
数である
数である
【0050】
【数4】
【0051】たとえば、M=22m,m≧2の2乗(sq
uare)M−QAMの信号点配置においては、同期領
域は、4M−QAMの判定領域と同じである。したがっ
て、非同期領域の受信シンボルの確率PNLは、次式のよ
うになる。
uare)M−QAMの信号点配置においては、同期領
域は、4M−QAMの判定領域と同じである。したがっ
て、非同期領域の受信シンボルの確率PNLは、次式のよ
うになる。
【0052】
【数5】
【0053】
【数6】
【0054】なお、M=22m+1,m≧2の非2乗(no
n−square)M−QAMにおいても同様の式が得
られる。
n−square)M−QAMにおいても同様の式が得
られる。
【0055】また、上述したヒットカウンタに与えられ
るカウント期間Nおよび同期フラグ生成回路に与えられ
るしきい値Tはパラメータとして指定される。一般に、
しきい値Tは複数の値をとり、M−PSK変調ではTMP
SK、M−QAM変調ではTMQAMで与えられる。なお、後
述するように、しきい値Tは、コンピュータシミュレー
ションの結果より、M−PSK変調およびM−QAM変
調共に、たとえば0.55Nに設定される。
るカウント期間Nおよび同期フラグ生成回路に与えられ
るしきい値Tはパラメータとして指定される。一般に、
しきい値Tは複数の値をとり、M−PSK変調ではTMP
SK、M−QAM変調ではTMQAMで与えられる。なお、後
述するように、しきい値Tは、コンピュータシミュレー
ションの結果より、M−PSK変調およびM−QAM変
調共に、たとえば0.55Nに設定される。
【0056】図5は、カウント期間Nとしきい値Tとの
関係を示す図である。図5に示すように、同期検出フラ
グLDFは、たとえばカウント期間Nが経過後における
受信シンボルのヒット数がしきい値Tを超えている間
は、論理「1」に設定される。この同期検出フラグの値
は、次のカウント期間の終了まで保持される。また、カ
ウント期間の開始毎に、各ヒットカウンタはリセットさ
れてカウント処理を繰り返す。
関係を示す図である。図5に示すように、同期検出フラ
グLDFは、たとえばカウント期間Nが経過後における
受信シンボルのヒット数がしきい値Tを超えている間
は、論理「1」に設定される。この同期検出フラグの値
は、次のカウント期間の終了まで保持される。また、カ
ウント期間の開始毎に、各ヒットカウンタはリセットさ
れてカウント処理を繰り返す。
【0057】ORゲート13は、位相同期検出器群12
から出力される複数(本実施形態では5)の同期検出フ
ラグLDF121〜LDF125の論理和をとり、その
結果を同期認識信号S13として復調器11および図示
しない処理回路等に出力する。
から出力される複数(本実施形態では5)の同期検出フ
ラグLDF121〜LDF125の論理和をとり、その
結果を同期認識信号S13として復調器11および図示
しない処理回路等に出力する。
【0058】認識回路14は、複数で論理「1」をとり
得る位相同期検出器群12から出力される複数(本実施
形態では5)の同期検出フラグLDF121〜LDF1
25を受けて、論理回路を用いて排他的に唯一の変調方
式を選択する。
得る位相同期検出器群12から出力される複数(本実施
形態では5)の同期検出フラグLDF121〜LDF1
25を受けて、論理回路を用いて排他的に唯一の変調方
式を選択する。
【0059】図6は、認識回路14の具体的な構成例を
示す回路図である。この認識回路14は、図6に示すよ
うに、2入力ANDゲート141〜145、およびイン
バータ146〜150により構成されている。
示す回路図である。この認識回路14は、図6に示すよ
うに、2入力ANDゲート141〜145、およびイン
バータ146〜150により構成されている。
【0060】認識回路14では、BPSKのヒットを示
す同期検出フラグLDF121は、入力信号がそのまま
認識フラグFBPSKとして出力される。
す同期検出フラグLDF121は、入力信号がそのまま
認識フラグFBPSKとして出力される。
【0061】認識回路14では、QPSKのヒットを示
す同期検出フラグLDF122はANDゲート141の
一方の入力端子に供給される。また、ANDゲート14
1の他方の入力端子にはANDゲート142の出力信号
が供給される。ANDゲート142の一方の入力端子に
はインバータ146の出力信号が供給され、他方の入力
端子にはインバータ147の出力信号が供給される。そ
して、インバータ146の入力端子には16−QAMの
ヒットを示す同期検出フラグLDF124が供給され、
インバータ147の入力端子には64−QAMのヒット
を示す同期検出フラグLDF125が供給される。
す同期検出フラグLDF122はANDゲート141の
一方の入力端子に供給される。また、ANDゲート14
1の他方の入力端子にはANDゲート142の出力信号
が供給される。ANDゲート142の一方の入力端子に
はインバータ146の出力信号が供給され、他方の入力
端子にはインバータ147の出力信号が供給される。そ
して、インバータ146の入力端子には16−QAMの
ヒットを示す同期検出フラグLDF124が供給され、
インバータ147の入力端子には64−QAMのヒット
を示す同期検出フラグLDF125が供給される。
【0062】また、認識回路14では、8PSKのヒッ
トを示す同期検出フラグLDF121は、入力信号がそ
のまま認識フラグF8PSKとして出力されるとともに、イ
ンバータ148の入力端子に供給される。
トを示す同期検出フラグLDF121は、入力信号がそ
のまま認識フラグF8PSKとして出力されるとともに、イ
ンバータ148の入力端子に供給される。
【0063】また、認識回路14では、16−QAMの
ヒットを示す同期検出フラグLDF124がANDゲー
ト143の一方の入力端子に供給される。また、AND
ゲート143の他方の入力端子にはANDゲート144
の出力信号が供給される。ANDゲート144の一方の
入力端子にはインバータ148の出力信号が供給され、
他方の入力端子にはインバータ149の出力信号が供給
される。そして、インバータ149の入力端子にはQP
SKのヒットを示す同期検出フラグLDF122が供給
される。さらに、認識回路14では、64−QAMのヒ
ットを示す同期検出フラグLDF125がANDゲート
145の一方の入力端子に供給される。また、ANDゲ
ート145の他方の入力端子にはインバータ150の出
力信号が供給される。そして、インバータ150の入力
端子にはQPSKのヒットを示す同期検出フラグLDF
122が供給される。
ヒットを示す同期検出フラグLDF124がANDゲー
ト143の一方の入力端子に供給される。また、AND
ゲート143の他方の入力端子にはANDゲート144
の出力信号が供給される。ANDゲート144の一方の
入力端子にはインバータ148の出力信号が供給され、
他方の入力端子にはインバータ149の出力信号が供給
される。そして、インバータ149の入力端子にはQP
SKのヒットを示す同期検出フラグLDF122が供給
される。さらに、認識回路14では、64−QAMのヒ
ットを示す同期検出フラグLDF125がANDゲート
145の一方の入力端子に供給される。また、ANDゲ
ート145の他方の入力端子にはインバータ150の出
力信号が供給される。そして、インバータ150の入力
端子にはQPSKのヒットを示す同期検出フラグLDF
122が供給される。
【0064】この認識回路14において、QPSKが認
識されるのは、16−QAMおよび64−QAMのヒッ
トを示す同期検出フラグLDF124,LDF125が
論理「0」(ヒットしていないとき)であって、QPS
Kのヒットを示す同期検出フラグLDF122が論理
「1」のときである。また、認識回路14において、1
6−QAMが認識されるのは、QPSKおよび8PSK
のヒットを示す同期検出フラグLDF122,LDF1
23が論理「0」(ヒットしていないとき)であって、
16−QAMのヒットを示す同期検出フラグLDF12
4が論理「1」のときである。さらに、認識回路14に
おいて、64−QAMが認識されるのは、QPSKおの
ヒットを示す同期検出フラグLDF122が論理「0」
(ヒットしていないとき)であって、64−QAMのヒ
ットを示す同期検出フラグLDF125が論理「1」の
ときである。
識されるのは、16−QAMおよび64−QAMのヒッ
トを示す同期検出フラグLDF124,LDF125が
論理「0」(ヒットしていないとき)であって、QPS
Kのヒットを示す同期検出フラグLDF122が論理
「1」のときである。また、認識回路14において、1
6−QAMが認識されるのは、QPSKおよび8PSK
のヒットを示す同期検出フラグLDF122,LDF1
23が論理「0」(ヒットしていないとき)であって、
16−QAMのヒットを示す同期検出フラグLDF12
4が論理「1」のときである。さらに、認識回路14に
おいて、64−QAMが認識されるのは、QPSKおの
ヒットを示す同期検出フラグLDF122が論理「0」
(ヒットしていないとき)であって、64−QAMのヒ
ットを示す同期検出フラグLDF125が論理「1」の
ときである。
【0065】次に、上記構成による動作を説明する。
【0066】まず、図示しない送信系からBPSK、Q
PSK、8PSK、16−QAM、および64−QAM
のうちのいずれかの変調方式で変調されている信号が復
調器11で受信される。復調器11では、このときOR
ゲート13の出力である同期認識信号S13が非アクテ
ィブの論理「0」で供給されていることから、獲得モー
ド(AquisitionMode)で動作する。復調器11では、こ
の獲得モードにおいて、BPSK,QPSK、8−PS
K、16−QAMK、および64−QAMのいずれかの
変調方式に基づいて変調されて送信されてきた受信信号
を受けて、周波数、位相、およびタイミングの回復処理
が行われ、位相同期検出器群12に出力される。なお、
この獲得モードでは、いわゆるフィードバックループは
開放(OPEN)状態にある。
PSK、8PSK、16−QAM、および64−QAM
のうちのいずれかの変調方式で変調されている信号が復
調器11で受信される。復調器11では、このときOR
ゲート13の出力である同期認識信号S13が非アクテ
ィブの論理「0」で供給されていることから、獲得モー
ド(AquisitionMode)で動作する。復調器11では、こ
の獲得モードにおいて、BPSK,QPSK、8−PS
K、16−QAMK、および64−QAMのいずれかの
変調方式に基づいて変調されて送信されてきた受信信号
を受けて、周波数、位相、およびタイミングの回復処理
が行われ、位相同期検出器群12に出力される。なお、
この獲得モードでは、いわゆるフィードバックループは
開放(OPEN)状態にある。
【0067】位相同期検出器群12では、復調器11で
復調された受信信号の同相成分ICおよび直交成分QC
が位相同期検出器121,122,123,124,1
25対して並列に入力される。そして、位相同期検出器
121,122,123,124,125ごとにあらか
じめ決められたカウント期間Nだけ、所定の変調方式で
変調された信号のあらかじめ指定された同期領域内に存
在するシンボルの数がそれぞれカウントされる。カウン
トの結果、カウント数が、あらかじめ設定されたしきい
値T以上である場合には、その所定の変調方式が同期検
出できた(ヒットした)ものとして、論理「1」の同期
検出フラグLDF121〜LDF125が生成されてO
Rゲート13、および認識装置14に出力される。この
とき、複数の位相同期検出器において同時にヒットする
場合があり得る。
復調された受信信号の同相成分ICおよび直交成分QC
が位相同期検出器121,122,123,124,1
25対して並列に入力される。そして、位相同期検出器
121,122,123,124,125ごとにあらか
じめ決められたカウント期間Nだけ、所定の変調方式で
変調された信号のあらかじめ指定された同期領域内に存
在するシンボルの数がそれぞれカウントされる。カウン
トの結果、カウント数が、あらかじめ設定されたしきい
値T以上である場合には、その所定の変調方式が同期検
出できた(ヒットした)ものとして、論理「1」の同期
検出フラグLDF121〜LDF125が生成されてO
Rゲート13、および認識装置14に出力される。この
とき、複数の位相同期検出器において同時にヒットする
場合があり得る。
【0068】これにより、ORゲート13の出力である
同期認識信号S13がアクティブの論理「1」で復調器
11に供給される。これに伴い、復調器11は、トラッ
キング(Tracking Mode)で動作する。復調器11では、
トラッキングモードにおいては、細密なタイミングが得
られ、このときフィードバックループは閉(CLOS
E)状態となる。
同期認識信号S13がアクティブの論理「1」で復調器
11に供給される。これに伴い、復調器11は、トラッ
キング(Tracking Mode)で動作する。復調器11では、
トラッキングモードにおいては、細密なタイミングが得
られ、このときフィードバックループは閉(CLOS
E)状態となる。
【0069】そして、認識回路14において、複数で論
理「1」をとり得る位相同期検出器群12から出力され
る複数(本実施形態では5)の同期検出フラグLDF1
21〜LDF125を受けて、論理回路を用いて排他的
に唯一の変調方式が選択される。
理「1」をとり得る位相同期検出器群12から出力され
る複数(本実施形態では5)の同期検出フラグLDF1
21〜LDF125を受けて、論理回路を用いて排他的
に唯一の変調方式が選択される。
【0070】次に、上述した構成を有する変調方式認識
装置10について、シミュレーション結果に基づいて考
察する。
装置10について、シミュレーション結果に基づいて考
察する。
【0071】図7は、位相同期検出器群12のシミュレ
ーション結果および上記式(2)〜(6)を評価した結
果を示す図である。図7において、横軸がシンボルのS
NR(Signal Noise Ratio)を示すEs /N0 を示し、縦
軸が同期領域のおける受信シンボルの確率PL を示して
いる。また、このシミュレーションにおける各ポイント
は、理想的なAWGNチャネルを伝送した10000
(104 )シンボルから得られたものである。
ーション結果および上記式(2)〜(6)を評価した結
果を示す図である。図7において、横軸がシンボルのS
NR(Signal Noise Ratio)を示すEs /N0 を示し、縦
軸が同期領域のおける受信シンボルの確率PL を示して
いる。また、このシミュレーションにおける各ポイント
は、理想的なAWGNチャネルを伝送した10000
(104 )シンボルから得られたものである。
【0072】また、図8、図9、図10、図11、およ
び図12は、BPSK、QPSK、8PSK、16−Q
AM、および64−QAMのそれぞれ対応する位相同期
検出器121〜125の応答結果を示している。各図に
おいては、横軸がシンボルのSNR(Signal Noise Rati
o)を示すEs /N0 を示し、縦軸がILR(In-Lock ar
ea Ratio)を示している。このILRは、受信シンボル
の合計数によって分けた同期領域におけるシンボル数と
して得られる。
び図12は、BPSK、QPSK、8PSK、16−Q
AM、および64−QAMのそれぞれ対応する位相同期
検出器121〜125の応答結果を示している。各図に
おいては、横軸がシンボルのSNR(Signal Noise Rati
o)を示すEs /N0 を示し、縦軸がILR(In-Lock ar
ea Ratio)を示している。このILRは、受信シンボル
の合計数によって分けた同期領域におけるシンボル数と
して得られる。
【0073】これらのシミュレーション結果により、各
位相同期検出器121〜125に与えるしきい値Tは、
M−PSK変調およびM−QAM変調共に約55%の設
定すべきことがわかる。また、図13は、これらのしき
い値に達するに必要な最小シンボルSNR(Es /N0
)を示している。図13に示すように、BPSKの場
合の最小シンボルSNRは−8.5、QPSKの場合は
1.0.8PSKの場合は7.0、16−QAMの場合
は12.5,64−QAMの場合は20.0である。
位相同期検出器121〜125に与えるしきい値Tは、
M−PSK変調およびM−QAM変調共に約55%の設
定すべきことがわかる。また、図13は、これらのしき
い値に達するに必要な最小シンボルSNR(Es /N0
)を示している。図13に示すように、BPSKの場
合の最小シンボルSNRは−8.5、QPSKの場合は
1.0.8PSKの場合は7.0、16−QAMの場合
は12.5,64−QAMの場合は20.0である。
【0074】また、位相同期検出器121〜125で得
られる同期検出フラグLDF121〜LDF125の後
処理を行う認識回路14についても同様にシミュレーシ
ョンを行った。図14は、そのシミュレーション結果を
示す図である。
られる同期検出フラグLDF121〜LDF125の後
処理を行う認識回路14についても同様にシミュレーシ
ョンを行った。図14は、そのシミュレーション結果を
示す図である。
【0075】以上のシミュレーションにおいて、M−P
SK変調およびM−QAM変調共に、カウント期間Nは
104 シンボル分の時間を用い、しきい値Tは5.5×
103 を用いた。
SK変調およびM−QAM変調共に、カウント期間Nは
104 シンボル分の時間を用い、しきい値Tは5.5×
103 を用いた。
【0076】なお、16−QAMおよび64−QAM用
の位相同期検出器124,124において、QPSK変
調について、相対的に低い(Es /N0 )で間違って検
出される。これは、QPSK用検出器の出力が、認識回
路14において16−QAM変調および64−QAM変
調の認識フラグの生成に含まれる必要があるからであ
る。このことは、以下に示すようなM−QAM信号の階
層的な変調おけるアプリケーションを持てるという効果
を有する。
の位相同期検出器124,124において、QPSK変
調について、相対的に低い(Es /N0 )で間違って検
出される。これは、QPSK用検出器の出力が、認識回
路14において16−QAM変調および64−QAM変
調の認識フラグの生成に含まれる必要があるからであ
る。このことは、以下に示すようなM−QAM信号の階
層的な変調おけるアプリケーションを持てるという効果
を有する。
【0077】AWGNチャネル上のQAM信号の検出シ
ミュレーションにおいて、相対的に媒介信号のノイズ比
が低く、QPSK変調が誤って検出される。
ミュレーションにおいて、相対的に媒介信号のノイズ比
が低く、QPSK変調が誤って検出される。
【0078】図15は、16−QAMの受信における球
面ノイズの重なり具合を示す図である。図15に示すよ
うに、ほとんどの受信ポイントは、QPSK変調に対応
する同期領域で受信される。ここで球面(spher
e)は、受信シンボルの2次元PDF(Probability Den
sity Function)を意味し、伝送された各シンボルの中心
の周囲は、いわゆる±CσN 内である。ここで、Cは所
定定数、σN =(N0 /2)1/2 で、N0 はAWGNプ
ロセスの片側のパワースペクトル密度である。
面ノイズの重なり具合を示す図である。図15に示すよ
うに、ほとんどの受信ポイントは、QPSK変調に対応
する同期領域で受信される。ここで球面(spher
e)は、受信シンボルの2次元PDF(Probability Den
sity Function)を意味し、伝送された各シンボルの中心
の周囲は、いわゆる±CσN 内である。ここで、Cは所
定定数、σN =(N0 /2)1/2 で、N0 はAWGNプ
ロセスの片側のパワースペクトル密度である。
【0079】もし、受信モードがQPSK変調に設定さ
れる場合には、象限の選択に関係のある各シンボルにお
ける少なくとも2ビットはあらかじめ推定でき、残りの
ビット対して高い信頼性を得ることができる。
れる場合には、象限の選択に関係のある各シンボルにお
ける少なくとも2ビットはあらかじめ推定でき、残りの
ビット対して高い信頼性を得ることができる。
【0080】上述した本変調方式認識装置10は、チャ
ネルのNSRが変化するデジタル通信システムにおい
て、特定のデジタル変調方式の同期検出および認識のた
めのカウント期間Nおよびしきい値Tを変更する利益が
ある。
ネルのNSRが変化するデジタル通信システムにおい
て、特定のデジタル変調方式の同期検出および認識のた
めのカウント期間Nおよびしきい値Tを変更する利益が
ある。
【0081】上述した図7に示すシミュレーション結果
において、縦軸のPL は、同期領域におけるシンボルの
数を計数したものであり、ヒットカウンタによって与え
られるNHIT を、カウント期間において観測されたシン
ボルの総数で除した形で与えれれる(PL ≒NHIT /
N)。また、しきい値Tは、NHIT >Tとして定義さ
れ、この関係を満足するヒットカウント数NHIT が得ら
れた場合、すなわちしきい値Tより大きいヒットカウン
ト数NHIT が得られた場合に、論理「1」の同期検出フ
ラグが生成される。
において、縦軸のPL は、同期領域におけるシンボルの
数を計数したものであり、ヒットカウンタによって与え
られるNHIT を、カウント期間において観測されたシン
ボルの総数で除した形で与えれれる(PL ≒NHIT /
N)。また、しきい値Tは、NHIT >Tとして定義さ
れ、この関係を満足するヒットカウント数NHIT が得ら
れた場合、すなわちしきい値Tより大きいヒットカウン
ト数NHIT が得られた場合に、論理「1」の同期検出フ
ラグが生成される。
【0082】一般に、受信機側では、チャネルの状態は
わからないことから、しきい値Tは最も低い値、通常
は、最大カウント値Nの略半分0.5N、実際にはそれ
より大きい値に設定される。上述した解析結果に基づい
て、理想的なAWGNチャネル上においては、M−PS
K変調およびM−QAM変調の全てに対しては、0.5
5Nが適している。
わからないことから、しきい値Tは最も低い値、通常
は、最大カウント値Nの略半分0.5N、実際にはそれ
より大きい値に設定される。上述した解析結果に基づい
て、理想的なAWGNチャネル上においては、M−PS
K変調およびM−QAM変調の全てに対しては、0.5
5Nが適している。
【0083】しかし、もしEs /N0 における信頼で
き、遅延の短いタイムリな情報が受信機側で有効である
場合には、これらNおよびTの値をチャネルの状態に応
じてプログラムすることも可能である。これは、平均S
NRは、数千のシンボルの受信にかかる時間に対して早
く変化しないことによる。
き、遅延の短いタイムリな情報が受信機側で有効である
場合には、これらNおよびTの値をチャネルの状態に応
じてプログラムすることも可能である。これは、平均S
NRは、数千のシンボルの受信にかかる時間に対して早
く変化しないことによる。
【0084】図7において、チャネル状態を改善し、E
s /N0 を増加することにより、NHIT の値も幾つかの
デジタル変調方式において増加することがわかる。たと
えば、SNRレンジを(Es /N0 )=3から(Es /
N0 )=10(dB)とした場合には、BPSK変調に
おけるPL は0.85から1.0に増大する。一方、Q
PSK変調におけるPL は0.58から0.91とな
る。
s /N0 を増加することにより、NHIT の値も幾つかの
デジタル変調方式において増加することがわかる。たと
えば、SNRレンジを(Es /N0 )=3から(Es /
N0 )=10(dB)とした場合には、BPSK変調に
おけるPL は0.85から1.0に増大する。一方、Q
PSK変調におけるPL は0.58から0.91とな
る。
【0085】この(Es /N0 )のレンジを受信機側で
監視すれば、BPSK変調におけるしきい値TBPSKは
0.8Nに設定できる。このとき、QPSK変調のしき
い値TQPSKは0.55Nのままである。チャネル状態
が、(Es /N0 )=7から(Es /N0 )=13(d
B)の間に改善された場合、QPSK変調のしきい値T
QPSKは0.8Nに増加することができる。そして、チャ
ネル状態が(Es /N0 )=0と悪化した場合には、B
PSK変調のしきい値は、初期時のTBSPK=0.55N
に下げられる。
監視すれば、BPSK変調におけるしきい値TBPSKは
0.8Nに設定できる。このとき、QPSK変調のしき
い値TQPSKは0.55Nのままである。チャネル状態
が、(Es /N0 )=7から(Es /N0 )=13(d
B)の間に改善された場合、QPSK変調のしきい値T
QPSKは0.8Nに増加することができる。そして、チャ
ネル状態が(Es /N0 )=0と悪化した場合には、B
PSK変調のしきい値は、初期時のTBSPK=0.55N
に下げられる。
【0086】加えて、ヒットカウント数NHIT それ自体
は、受信シンボルの信頼性のめやすとして用いることが
できる。これは、図7によれば、NHIT (またはPL )
は相対的に大きなレンジを超える(Es /N0 )のモノ
トニック関数であり、SNRの高い値におけるN(また
は1.0)は飽和するからである。換言すれば、NHIT
(または、log(NHIT ))は、たとえばソフト同期
検出の類として、受信シンボルの品質のゆう度の物差と
して使用することができる。
は、受信シンボルの信頼性のめやすとして用いることが
できる。これは、図7によれば、NHIT (またはPL )
は相対的に大きなレンジを超える(Es /N0 )のモノ
トニック関数であり、SNRの高い値におけるN(また
は1.0)は飽和するからである。換言すれば、NHIT
(または、log(NHIT ))は、たとえばソフト同期
検出の類として、受信シンボルの品質のゆう度の物差と
して使用することができる。
【0087】また、本変調方式認識装置10において
は、他のデジタル変調方式に対応し得るようにする場合
にあっても、容易に変更することができる。たとえば、
本実施形態で説明した5つのデジタル変調方式、すなわ
ちBPSK、QPSK、8PSK,16−QAM、およ
び64−QAMに加えて、32−QAM変調の検出と認
識を行えるように変更することも容易である。この場
合、6つの変調方式の検出と認識に対応する変調方式認
識装置として構成される。この場合、位相同期検出器群
12に32−QAM用検出器が追加され、上述したよう
な解析およびシミュレーションを行い、また、認識回路
においても32−QAM変調を排他的に認識する論理回
路が追加される。
は、他のデジタル変調方式に対応し得るようにする場合
にあっても、容易に変更することができる。たとえば、
本実施形態で説明した5つのデジタル変調方式、すなわ
ちBPSK、QPSK、8PSK,16−QAM、およ
び64−QAMに加えて、32−QAM変調の検出と認
識を行えるように変更することも容易である。この場
合、6つの変調方式の検出と認識に対応する変調方式認
識装置として構成される。この場合、位相同期検出器群
12に32−QAM用検出器が追加され、上述したよう
な解析およびシミュレーションを行い、また、認識回路
においても32−QAM変調を排他的に認識する論理回
路が追加される。
【0088】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、複数の変調方式に対応して設けら、それぞれ上記受
信信号が並列に入力される複数の検出器121〜125
を有し、各検出器ごとにそれぞれ変調方式に応じてシン
ボル数をカウントし、カウント数が一定のしきい値を超
えている場合に受信信号は当該変調方式で変調されてい
るとする一次判定を行い、それらの結果を同期検出フラ
グLFD121〜LFD125として出力する位相同期
検出器群12と、位相同期検出器群12の複数の出力結
果LFD121〜LFD125を受けて、排他的に一つ
の変調方式を選択する論理回路14とを設けたので、簡
単な構成で、変調方式にかかわりなく受信信号の変調方
式を認識することができる実用的な受信機を実現でき
る。また、ノイズ環境に応じた変調方式の検出を行うこ
とができ、また、認識すべき変調方式についても、容易
に追加、変更等をすることができる。したがって、近
年、提案されているソフトウェアのダウンロードを行う
SDRに最適な受信装置を実現できる利点がある。
ば、複数の変調方式に対応して設けら、それぞれ上記受
信信号が並列に入力される複数の検出器121〜125
を有し、各検出器ごとにそれぞれ変調方式に応じてシン
ボル数をカウントし、カウント数が一定のしきい値を超
えている場合に受信信号は当該変調方式で変調されてい
るとする一次判定を行い、それらの結果を同期検出フラ
グLFD121〜LFD125として出力する位相同期
検出器群12と、位相同期検出器群12の複数の出力結
果LFD121〜LFD125を受けて、排他的に一つ
の変調方式を選択する論理回路14とを設けたので、簡
単な構成で、変調方式にかかわりなく受信信号の変調方
式を認識することができる実用的な受信機を実現でき
る。また、ノイズ環境に応じた変調方式の検出を行うこ
とができ、また、認識すべき変調方式についても、容易
に追加、変更等をすることができる。したがって、近
年、提案されているソフトウェアのダウンロードを行う
SDRに最適な受信装置を実現できる利点がある。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成で、変調方式にかかわりなく受信信号の変調
方式を認識することができる実用的な受信機を実現でき
る利点がある。また、ノイズ環境に応じた変調方式の検
出を行うことができ、また、認識すべき変調方式につい
ても、容易に追加、変更等をすることができる。
簡単な構成で、変調方式にかかわりなく受信信号の変調
方式を認識することができる実用的な受信機を実現でき
る利点がある。また、ノイズ環境に応じた変調方式の検
出を行うことができ、また、認識すべき変調方式につい
ても、容易に追加、変更等をすることができる。
【図1】本発明に係る変調方式認識装置の一実施形態を
示すシステム構成図である。
示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係る位相同期検出器群の具体的な構成
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図3】BPSK、QPSK、8PSK、16−QA
M、および64−QAMにおける信号の同相成分ICと
直交成分QCを直交座標で表した信号点配置図である。
M、および64−QAMにおける信号の同相成分ICと
直交成分QCを直交座標で表した信号点配置図である。
【図4】BPSK、QPSK、8PSK、16−QA
M、および64−QAMにおける同期領域を示す図であ
る。
M、および64−QAMにおける同期領域を示す図であ
る。
【図5】カウント期間Nとしきい値Tとの関係を示す図
である。
である。
【図6】本発明に係る認識回路の具体的な構成例を示す
回路図である。
回路図である。
【図7】本発明に係る位相同期検出器群のシミュレーシ
ョン結果および上記式(2)〜(6)を評価した結果を
示す図である。
ョン結果および上記式(2)〜(6)を評価した結果を
示す図である。
【図8】本発明に係るBPSK対応の位相同期検出器の
シミュレーション結果を示す図である。
シミュレーション結果を示す図である。
【図9】本発明に係るQPSK対応の位相同期検出器の
シミュレーション結果を示す図である。
シミュレーション結果を示す図である。
【図10】本発明に係る8PSK対応の位相同期検出器
のシミュレーション結果を示す図である。
のシミュレーション結果を示す図である。
【図11】本発明に係る16−QAM対応の位相同期検
出器のシミュレーション結果を示す図である。
出器のシミュレーション結果を示す図である。
【図12】本発明に係る64−QAM対応の位相同期検
出器のシミュレーション結果を示す図である。
出器のシミュレーション結果を示す図である。
【図13】各位相同期検出器に与えるしきい値に達する
に必要な最小シンボルSNRを示す図である。
に必要な最小シンボルSNRを示す図である。
【図14】本発明に係る認識回路についてのシミュレー
ション結果を示す図である。
ション結果を示す図である。
【図15】16−QAMの受信における球面ノイズの重
なり具合を示す図である。
なり具合を示す図である。
10…変調方式認識装置、11…復調器、12…位相同
期検出器群、13…ORゲート、14…認識回路、12
1〜125…位相同期検出器、1211,1221,1
231,1241,1251…検出器、1212,12
22,12321242,1252…ヒットカウンタ、
1213,1223,1233,1243,1253…
同期検出フラグ生成回路、141〜145…ANDゲー
ト、146〜150…インバータ。
期検出器群、13…ORゲート、14…認識回路、12
1〜125…位相同期検出器、1211,1221,1
231,1241,1251…検出器、1212,12
22,12321242,1252…ヒットカウンタ、
1213,1223,1233,1243,1253…
同期検出フラグ生成回路、141〜145…ANDゲー
ト、146〜150…インバータ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月16日(1999.11.
16)
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【数3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】
【数4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】
【数5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】
【数6】
Claims (20)
- 【請求項1】 複数の異なる変調方式のうちのいずれか
の変調方式に基づいて送信された受信信号の変調方式を
認識する変調方式認識装置であって、 上記複数の変調方式に対応して設けられ、それぞれ上記
受信信号が並列に入力される複数の検出器を有し、各検
出器ごとにそれぞれ変調方式に応じてシンボル数をカウ
ントし、カウント数が一定のしきい値を超えている場合
に受信信号は当該変調方式で変調されているとする一次
判定を行い、それらの判定結果を各検出器から出力する
一次判定回路と、 上記一次判定回路の複数の出力結果を受けて、排他的に
一つの変調方式を選択する論理回路とを有する変調方式
認識装置。 - 【請求項2】 上記各検出器は、それぞれあらかじめ指
定された同期領域内に存在するシンボルの数をあらかじ
め決められたカウント期間だけカウントするヒットカウ
ンタと、 ヒットカウンタから出力されたカウント値とあらかじめ
設定されたしきい値とを比較し、そのシンボル数がしき
い値より大きい場合に検出フラグを出力する検出フラグ
生成回路と、 を有し上記論理回路は、上記各検出フラグ生成回路によ
る複数の検出フラグに基づいて一つの変調方式を選択す
る請求項1記載の変調方式認識装置。 - 【請求項3】 上記変調信号は、同相成分と直交成分を
直交座標系で表すことができ、かつ直交座標系で対称性
を持つ信号であって、 一次判定回路は、上記一次判定を上記直交座標系の4つ
の象限のうちのひとつの象限に現れるシンボル数に基づ
いて行う請求項1記載の変調方式認識装置。 - 【請求項4】 上記変調信号は、同相成分と直交成分を
直交座標系で表すことができ、かつ直交座標系で対称性
を持つ信号であって、 一次判定回路は、上記一次判定を上記直交座標系の4つ
の象限のうちのひとつの象限に現れるシンボル数に基づ
いて行う請求項2記載の変調方式認識装置。 - 【請求項5】 上記しきい値は、各変調方式に対して共
通の値が与えられている請求項1記載の変調方式認識装
置。 - 【請求項6】 上記しきい値は、各変調方式に対して共
通の値が与えられている請求項2記載の変調方式認識装
置。 - 【請求項7】 上記しきい値は、各変調方式に対して共
通の値が与えられている請求項3記載の変調方式認識装
置。 - 【請求項8】 上記しきい値は、各変調方式に対して共
通の値が与えられている請求項4記載の変調方式認識装
置。 - 【請求項9】 上記しきい値は、各変調方式ごとに、チ
ャネルの状態に応じてそれぞれ設定される請求項1記載
の変調方式認識装置。 - 【請求項10】 上記しきい値は、各変調方式ごとに、
チャネルの状態に応じてそれぞれ設定される請求項2記
載の変調方式認識装置。 - 【請求項11】 上記しきい値は、各変調方式ごとに、
チャネルの状態に応じてそれぞれ設定される請求項3記
載の変調方式認識装置。 - 【請求項12】 上記しきい値は、各変調方式ごとに、
チャネルの状態に応じてそれぞれ設定される請求項4記
載の変調方式認識装置。 - 【請求項13】 複数の異なる変調方式のうちのいずれ
かの変調方式に基づいて送信された受信信号の変調方式
を認識する変調方式認識方法であって、 各変調方式に応じてシンボル数をそれぞれカウントし、
カウント数が一定のしきい値を超えている場合に受信信
号は当該変調方式で変調されているとする一次判定を行
い、 複数の一次判定結果を受けて、排他的に一つの変調方式
を選択する変調方式認識方法。 - 【請求項14】 上記一次判定においては、あらかじめ
指定された同期領域内に存在するシンボルの数をあらか
じめ決められたカウント期間だけカウントし、 カウント値があらかじめ設定されたしきい値より大きい
場合に受信信号は当該変調方式で変調されていると判定
する請求項13記載の変調方式認識方法。 - 【請求項15】 上記変調信号は、同相成分と直交成分
を直交座標系で表すことができ、かつ直交座標系で対称
性を持つ信号であって、 上記一次判定は、上記直交座標系の4つの象限のうちの
ひとつの象限に現れるシンボル数に基づいて行う請求項
13記載の変調方式認識方法。 - 【請求項16】 上記変調信号は、同相成分と直交成分
を直交座標系で表すことができ、かつ直交座標系で対称
性を持つ信号であって、 上記一次判定は、上記直交座標系の4つの象限のうちの
ひとつの象限に現れるシンボル数に基づいて行う請求項
14記載の変調方式認識方法。 - 【請求項17】 上記しきい値は、各変調方式ごとに、
チャネルの状態に応じてそれぞれ設定される請求項13
記載の変調方式認識方法。 - 【請求項18】 上記しきい値は、各変調方式ごとに、
チャネルの状態に応じてそれぞれ設定される請求項14
記載の変調方式認識方法。 - 【請求項19】 上記しきい値は、各変調方式ごとに、
チャネルの状態に応じてそれぞれ設定される請求項15
記載の変調方式認識方法。 - 【請求項20】 上記しきい値は、各変調方式ごとに、
チャネルの状態に応じてそれぞれ設定される請求項16
記載の変調方式認識方法。
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- 2000-10-26 US US09/697,539 patent/US6804309B1/en not_active Expired - Fee Related
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