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JP2001124076A - スラスト磁気軸受装置 - Google Patents

スラスト磁気軸受装置

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Publication number
JP2001124076A
JP2001124076A JP29998499A JP29998499A JP2001124076A JP 2001124076 A JP2001124076 A JP 2001124076A JP 29998499 A JP29998499 A JP 29998499A JP 29998499 A JP29998499 A JP 29998499A JP 2001124076 A JP2001124076 A JP 2001124076A
Authority
JP
Japan
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thrust
electromagnet
magnetic bearing
bearing device
filter circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP29998499A
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English (en)
Inventor
Yutaka Hashiba
豊 橋場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JP2001124076A publication Critical patent/JP2001124076A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0444Details of devices to control the actuation of the electromagnets
    • F16C32/0451Details of controllers, i.e. the units determining the power to be supplied, e.g. comparing elements, feedback arrangements with P.I.D. control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラスト磁気軸受装置の省電力化、パワーア
ンプの低容量化、小形化を図る。 【解決手段】 PWMパワーアンプ14-a,14-bの出力に
PWMキャリア周波数成分を除去するフィルタ回路15-
a,15-bを設け、このフィルタ回路を介してスラスト電磁
石3-a,3-bに電流を供給することにより、スラスト電磁
石に流れる電流に含まれるパワーアンプのキャリア周波
数成分を小さくし、電磁石鉄心4-a,4-bに流れる渦電流
を小さくし、その結果として装置の省電力化を図り、ま
たスラスト電磁石の発熱も少なくして冷却機構の簡素化
を図り、さらには電磁石に供給する電流量も小さくでき
てパワーアンプの低容量化、小形化、低コスト化を図
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は、電磁石
の磁気吸引力により回転軸を軸方向に非接触に安定支持
するスラスト磁気軸受装置に関し、特に、PWMパワー
アンプを用いたスラスト磁気軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のPWMパワーアンプを用いたスラ
スト磁気軸受装置を図5によって説明する。図5は、一
般的なスラスト磁気軸受装置の軸方向断面と制御回路を
示している。図5において、1は回転軸であり、その端
部には磁性材料から成るスラスト円盤2が固定されてい
る。このスラスト円盤2を軸方向に挟んで対向する位置
に所定の間隔を明けて電磁石3−a,3−bが設けられ
ている。これらの電磁石3−a,3−bは無垢の磁性材
料をそれぞれ鉄心4−a,4−bとして使用し、この電
磁石鉄心それぞれに円環状溝5を設け、この円環状の溝
5それぞれの中に同心状に巻いた電磁石コイル6−a,
6−bを挿入して構成されている。またこれらの電磁石
3−a,3−bはフレーム7に強固に固定されている。
8は変位センサであって、回転軸1の軸端部の軸方向変
位量を検出するためにフレーム7に取り付けられてい
る。
【0003】9はボールベアリング、ローラベアリング
などから成るタッチ軸受であり、回転軸1に対して軸方
向及びラジアル方向共に磁気軸受装置のエアギャップよ
りも狭い間隔を明けてベアリングブラケット10を介し
てフレーム7に固定されている。11は変位センサ信号
の増幅器であり、変位センサ8により検出した回転軸1
の変位量を電気信号に変換する。12は制御装置であ
り、信号増幅器11の出力信号を入力し、回転軸1を安
定に支持するための制御信号を生成する。13は位相反
転器であり、制御装置12からの出力信号の位相を反転
する。14−a,14−bはPWM方式のパワーアンプ
であり、制御装置12の出力信号及び位相反転器13の
出力信号を電力増幅し、スラスト電磁石3−a,3−b
内の電磁石コイル6−a,6−bそれぞれに電流を供給
する。
【0004】上記構成の従来のスラスト磁気軸受装置
は、次のように動作する。回転軸1の軸方向変位がスラ
スト変位センサ8によって検出され、信号増幅器11に
より電気信号に変換される。変換された軸方向変位の電
気信号は、制御装置12によって回転軸1を安定に支持
する制御信号に変換され、一方の制御信号はそのまま直
接に、もう一方の制御信号は位相反転器13を介して、
それぞれパワーアンプ14−a,14−bで電力増幅さ
れ、電流信号としてスラスト電磁石3−a,3−bの電
磁石コイル6−a,6−bそれぞれに供給される。スラ
スト電磁石3−a,スラスト電磁石3−bそれぞれは、
入力される制御電流に相当する磁気吸引力をスラスト円
盤2に対して発生し、回転軸1を回転可能に非接触で安
定に支持する。
【0005】こうして、パワーアンプ14−a,14−
bにPWM方式のものを採用することによって、パワー
アンプ14−a,14−bでの電力損失を最小限に抑
え、省エネルギー化を図りパワーアンプ14−a,14
−bのコンパクト化も図っているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成の従来のスラスト磁気軸受装置では、パワーアンプ
14−a,14−bにPWM方式を採用し、かつスラス
ト電磁石3−a,3−bの電磁石鉄心4−a,4−bに
無垢の磁性材料を採用していることから、スラスト電磁
石3−a,3−bにおいてはパワーアンプ14−a及び
14−bのキャリア周波数成分の渦電流が流れ、電磁石
鉄心4−a及び4−bに渦電流損が発生し、スラスト電
磁石3−a,3−bの発熱の原因となり、また不必要な
電力消費の原因にもなっていた。
【0007】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、パワーアンプの出力にフィルタ回路を
設け、このフィルタ回路を介してスラスト電磁石に電流
を供給することにより、スラスト電磁石に流れる電流に
含まれるパワーアンプのキャリア周波数成分を小さく
し、電磁石鉄心に流れる渦電流を小さくし、その結果と
して装置の省電力化が図れ、またスラスト電磁石の発熱
も少なくできて冷却機構の簡素化が図れ、さらには電磁
石に供給する電流量も小さくできてパワーアンプの低容
量化、小形化、低コスト化が図れるスラスト磁気軸受装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フレ
ームケーシングに取り付けられた鉄心に円環状の溝を設
け、前記溝の中に同心状に巻いたコイルを挿入してスラ
スト電磁石を形成し、当該スラスト電磁石とこれと同様
に形成されたもう一つのスラスト電磁石とを、それらの
間に回転軸に強固に固定されたスラスト円盤を軸方向に
挟んで対置させ、変位センサで検出した回転軸の軸方向
変位信号を制御装置で前記回転軸を安定支持する制御信
号に変換し、前記制御信号をPWMパワーアンプによっ
て電流に変換して前記スラスト電磁石のコイルに供給
し、前記回転軸に固定されたスラスト円盤を軸方向に安
定支持するスラスト磁気軸受装置において、前記PWM
パワーアンプとスラスト電磁石との間に電流中のキャリ
ア周波数成分を除去するフィルタ回路を設けたものであ
る。
【0009】請求項1の発明のスラスト磁気軸受装置で
は、変位センサで回転軸の軸方向変位信号を検出し、こ
の変位信号を制御装置で回転軸を安定支持する制御信号
に変換し、この制御信号をPWMパワーアンプによって
電流に変換してスラスト電磁石のコイルに供給し、回転
軸に固定されたスラスト円盤を軸方向に安定支持する。
そしてPWMパワーアンプからの電流をフィルタ回路に
通すことにより、電流中に含まれているPWMキャリア
周波数成分を除去する。
【0010】これにより、スラスト電磁石の電磁石鉄心
に流れる渦電流を小さくし、スラスト電磁石の発熱も少
なくする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1のスラスト磁
気軸受装置において、前記フィルタ回路に、前記キャリ
ア周波数成分だけを除去するバンドエリミネーションフ
ィルタ回路を用いたものであり、このバンドエリミネー
ションフィルタ回路によりPWMパワーアンプからスラ
スト電磁石に供給される電流中からPWMキャリア周波
数成分を除去する。
【0012】請求項3の発明は、請求項1のスラスト磁
気軸受装置において、前記フィルタ回路に、高周波イン
ダクタンスフィルタ回路を用いたものであり、この高周
波インダクタンスフィルタ回路によりPWMパワーアン
プからスラスト電磁石に供給される電流中からPWMキ
ャリア周波数成分を少なくする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1〜3のスラス
ト磁気軸受装置において、加減速や負荷変動時などの過
渡状態では前記フィルタ回路をバイパスして前記PWM
パワーアンプの出力電流を直接前記スラスト電磁石に供
給し、安定回転時には前記フィルタ回路を介して前記P
WMパワーアンプの出力電流を前記スラスト電磁石に供
給するように切換えを行う切換えスイッチを設けたもの
であり、大電力を必要とする負荷状況ではPWMパワー
アンプの出力を直接にスラスト電磁石に供給し、安定負
荷の状況ではPWMパワーアンプの出力をフィルタ回路
を介してスラスト電磁石に供給する。
【0014】請求項5の発明は、請求項4のスラスト磁
気軸受装置において、前記切換えスイッチが、前記変位
センサの出力信号の変動レベルによって切り替わるもの
であり、回転軸の軸方向変動が大きい状況ではPWMパ
ワーアンプの出力を直接にスラスト電磁石に供給し、回
転軸の軸方向変動が小さい状況ではPWMパワーアンプ
の出力をフィルタ回路を介してスラスト電磁石に供給す
る。
【0015】請求項6の発明は、請求項4のスラスト磁
気軸受装置において、前記切換えスイッチが、前記制御
装置の出力信号の変動レベルによって切り替わるもので
あり、回転軸の軸方向変動が大きく、したがって制御装
置の出力信号の変動レベルが大きい状況ではPWMパワ
ーアンプの出力を直接にスラスト電磁石に供給し、回転
軸の軸方向変動が小さく、したがって制御装置の出力信
号の変動レベルが小さい状況ではPWMパワーアンプの
出力をフィルタ回路を介してスラスト電磁石に供給す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明のスラスト磁気軸受を
受け装置の第1の実施の形態を示している。このスラス
ト磁気軸受装置において、符号1〜14については、図
5に示した従来例と共通の構成要素を示しており、それ
ぞれ同様に機能することにより、回転軸1を軸方向に安
定に回転支持する。
【0017】第1の実施の形態の特徴は、符号15−
a,15−bに示すにフィルタ回路にある。このフィル
タ回路15−a,15−bは図2に示すフィルタ回路特
性を持つバンドエリミネーションフィルタ回路であり、
PWMパワーアンプ14−a,14−bの出力信号を入
力し、パワーアンプ14−a,14−bの電流出力に含
まれているPWMキャリア周波数(fc)成分だけを除
去し、スラスト電磁石3−a,3−bの電磁石コイル6
−a,6−bに供給する。
【0018】この第1の実施の形態のスラスト磁気軸受
装置では、回転軸1やスラスト電磁石3−a,3−bの
構成、配置などの基本的な構造は従来例と同様であり、
スラスト磁気軸受装置としての本来の機能は従来技術と
同様に作用する。
【0019】そしてPWMパワーアンプ14−a,14
−bそれぞれの出力に設けたフィルタ回路15−a,1
5−bにより、パワーアンプの出力に含まれるPWMキ
ャリア周波数成分を除去し、電磁石コイル6−a,6−
bに高周波フリーの電流を供給させる。これにより、電
磁石コイル6−a,6−bに流れる電流には、パワーア
ンプ14−a,14−bのPWMキャリア周波数成分が
ほとんどなく、電磁石鉄心4−a,4−bに渦電流をほ
とんど発生しなくなり、渦電流による発熱を小さくする
ことができる。したがって、従来例のスラスト磁気軸受
装置に対して省電力化、冷却機構の簡素化が図れ、その
上スラスト電磁石3−a,3−bに含まれる電流が減少
するのでパワーアンプの低容量化、コンパクト化並びに
低コスト化が図れることになる。
【0020】なお、上記のフィルタ回路15−a,15
−bにはキャリア周波数(fc)成分の通過を抑止する
ことができる高周波数インダクタンスフィルタ回路を用
いても同様の作用効果を奏することができる。
【0021】次に、この発明の第2の実施の形態のスラ
スト磁気軸受装置を図3に基づいて説明する。第2の実
施の形態の特徴は、図1に示した第1の実施の形態に対
して、電磁石コイル6−a,6−bに対する入力の接続
を、PWMパワーアンプ14−a,14−bの直接出力
とフィルタ回路15−a,15−bの出力との間で切り
換える切換えスイッチ17−a,17−bと、これらの
切換えスイッチ17−a,17−bの切換えを変位セン
サ8の出力信号の変動レベルに応じて行う切換え器16
とを付加した点にある。
【0022】第2の実施の形態のスラスト磁気軸受装置
では、第1の実施の形態と同様、回転軸1やスラスト電
磁石3−a,3−bの構成、配置などの基本的な構造は
従来例と同様であり、スラスト磁気軸受装置としての本
来の機能は従来技術と同様に作用する。
【0023】そして切換え器16により、変位センサ8
が検出する回転軸1の変位量の変動レベルが大きいとき
には切換えスイッチ17−a,17−bをパワーアンプ
14−a,14−bの直接出力側に切り換え、変動レベ
ルがある程度小さいときには切換えスイッチ17−a,
17−bをフィルタ回路15−a,15−bの出力側に
切り換える。
【0024】これにより、回転軸1の回転の上昇及び下
降時や外乱力が加わって大きな制御力が必要な状況では
パワーアンプ14−a,14−bの出力が切換えスイッ
チ17−a,17−bにより電磁石コイル6−a,6−
bに直接供給されるので、制御系の周波数応答に影響を
与えることなく、高速応答制御が可能である。また高速
応答制御を必要としない比較的長時間の安定期には、切
換えスイッチ17−a,17−bが、フィルタ回路15
−a,15−bの出力が電磁石コイル6−a,6−bに
供給されるように切り換えられ、パワーアンプ14−
a,14−bの出力電流からPWMキャリア周波数成分
が減少もしくは除去された電流が電磁石コイル6−a,
6−bに供給されるようになり、電磁石鉄心4−a,4
−bの渦電流が減少する。これにより、渦電流損が減少
し、省電力化、冷却機構の簡素化が可能となり、その
上、高速応答制御が必要な時間は比較的短時間であるの
で、長時間となる安定制御期間に合わせてパワーアンプ
14−a,14−bの低容量化、小形化、低コスト化が
可能となる。
【0025】次に、本発明のスラスト磁気軸受装置の第
3の実施の形態を、図4に基づいて説明する。第3の実
施の形態の特徴は、図3に示した第2の実施の形態に対
して、切換え器16の切換え信号に制御装置12の出力
の変動レベルを利用するようにした点にある。その他の
構成要素はすべて、第2の実施の形態と共通である。
【0026】第3の実施の形態では、切換え器16が制
御装置12の出力信号の変動レベルに応じて切換えスイ
ッチ17−a,17−bの切換えを行うようにし、また
パワーアンプ14−a,14−bのPWMキャリア周波
数は制御に影響がない程度に他の軸受、例えば、ラジア
ル磁気軸受(図示せず)に比べて低くあるいは高く設定
する。
【0027】これにより、第3の実施の形態のスラスト
磁気軸受装置では、第2の実施の形態と同様に、回転軸
1の回転の上昇及び下降時や外乱力が加わって大きな制
御力が必要な状況ではパワーアンプ14−a,14−b
の出力が切換えスイッチ17−a,17−bにより電磁
石コイル6−a,6−bに直接供給され、制御系の周波
数応答に影響を与えることなく高速応答制御が可能であ
る。また高速応答制御を必要としない比較的長時間の安
定期には、切換えスイッチ17−a,17−bが、フィ
ルタ回路15−a,15−bの出力が電磁石コイル6−
a,6−bに供給されるように切り換えられ、パワーア
ンプ14−a,14−bの出力電流からPWMキャリア
周波数成分が減少若しくは除去された電流が電磁石コイ
ル6−a,6−bに供給されるようになり、電磁石鉄心
4−a,4−bの渦電流が減少する。これに加えて、第
3の実施の形態の場合、パワーアンプ14−a,14−
bのPWMキャリア周波数を他の軸受に比べて低く設定
すれば、切換えスイッチ17−a,17−bをパワーア
ンプ14−a,14−bの直接出力に切換えても電磁石
コイル6−a,6−bに流れるPWMキャリア周波数成
分をより小さくすることができる。逆にPWMキャリア
周波数を他の軸受に比べて高く設定すれば、フィルタ回
路15−a,15−bの定数が小さくて済む。
【0028】したがって、第3の実施の形態では、省電
力化、冷却機構の簡素化は第2の実施の形態と同様に達
成することができ、これに加えて、切換え器16が制御
装置12の出力信号の変動レベルに応じて切換えスイッ
チ17−a,17−bを切り換えることにより、パワー
アンプ14−a,14−b、フィルタ回路15−a,1
5−b、切換え器16及び切換えスイッチ17−a,1
7−bを1つのユニットで構成することができるように
なり、回路の簡素化、コンパクト化が図れる。
【0029】さらに、パワーアンプ14−a,14−b
のPWMキャリア周波数を他の軸受よりも低く設定する
ことにより、フィルタ回路15−a,15−bを介さな
くてもスラスト電磁石3−a,3−bに流れる渦電流を
小さくすることができ、省電力化、冷却機構の簡素化が
図れる。また逆にパワーアンプ14−a,14−bのP
WMキャリア周波数を他の軸受よりも高く設定すること
により、フィルタ回路15−a,15−bの定数が小さ
くて済み、省電力化、冷却機構の簡素化が図れ、その上
にフィルタ回路15−a,15−bのコンパクト化、低
コスト化が図れる。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1〜3の発明によれ
ば、PWMパワーアンプからの電流をフィルタ回路に通
すことによって、電流中に含まれているPWMキャリア
周波数成分を除去し又は減少させることにより、スラス
ト電磁石の電磁石鉄心に流れる渦電流を小さくし、スラ
スト電磁石の発熱も少なくすることができ、省電力化、
冷却機構の簡素化が図れ、その上スラスト電磁石に含ま
れる電流が減少するのでパワーアンプの低容量化、コン
パクト化並びに低コスト化が図れる。
【0031】請求項4〜6の発明によれば、請求項1〜
3の発明の効果に加えて、切換えスイッチの切換え動作
により、大電力を必要とする負荷状況ではPWMパワー
アンプの出力を直接にスラスト電磁石に供給し、安定負
荷の状況ではPWMパワーアンプの出力をフィルタ回路
を介してスラスト電磁石に供給するようにしたので、回
転軸の回転の上昇及び下降時や外乱力が加わって大きな
制御力が必要な状況ではパワーアンプの出力が電磁石コ
イルに直接供給され、制御系の周波数応答に影響を与え
ることなく高速応答制御が可能であり、また高速応答制
御を必要としない比較的長時間の安定期には、フィルタ
回路の出力が電磁石コイルに供給され、パワーアンプの
出力電流からPWMキャリア周波数成分が減少された電
流が電磁石コイルに供給されるようになり、電磁石鉄心
の渦電流を減少させることができ、渦電流損が減少し、
省電力化、冷却機構の簡素化が可能であり、その上、高
速応答制御が必要な時間は比較的短時間であるので、長
時間となる安定制御期間に合わせてパワーアンプの低容
量化、小形化、低コスト化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】上記の実施の形態で採用するフィルタ回路の特
性を示すグラフ。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図5】従来例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 回転軸 2 スラスト円盤 3−a,3−b スラスト電磁石 4−a,4−b 電磁石鉄心 5 円環状の溝 6−a,6−b 電磁石コイル 7 フレーム 8 変位センサ 11 信号増幅器 12 制御装置 13 位相反転器 14−a,14−b パワーアンプ 15−a,15−b フィルタ回路 16 切換え器 17−a,17−b 切換えスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームケーシングに取り付けられた鉄
    心に円環状の溝を設け、前記溝の中に同心状に巻いたコ
    イルを挿入してスラスト電磁石を形成し、当該スラスト
    電磁石とこれと同様に形成されたもう一つのスラスト電
    磁石とを、それらの間に回転軸に強固に固定されたスラ
    スト円盤を軸方向に挟んで対置させ、変位センサで検出
    した回転軸の軸方向変位信号を制御装置で前記回転軸を
    安定支持する制御信号に変換し、前記制御信号をPWM
    パワーアンプによって電流に変換して前記スラスト電磁
    石のコイルに供給し、前記回転軸に固定されたスラスト
    円盤を軸方向に安定支持するスラスト磁気軸受装置にお
    いて、 前記PWMパワーアンプとスラスト電磁石との間に電流
    中のキャリア周波数成分を除去するフィルタ回路を設け
    たことを特徴とするスラスト磁気軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ回路は、前記キャリア周波
    数成分だけを除去するバンドエリミネーションフィルタ
    回路であること特徴とする請求項1に記載のスラスト磁
    気軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ回路は高周波インダクタン
    スフィルタ回路であることを特徴とする請求項1に記載
    のスラスト磁気軸受装置。
  4. 【請求項4】 加減速や負荷変動時などの過渡状態では
    前記フィルタ回路をバイパスして前記PWMパワーアン
    プの出力電流を直接前記スラスト電磁石に供給し、安定
    回転時には前記フィルタ回路を介して前記PWMパワー
    アンプの出力電流を前記スラスト電磁石に供給するよう
    に切換える切換えスイッチを設けたことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載のスラスト磁気軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記切換えスイッチは、前記変位センサ
    の出力信号の変動レベルによって切り換えることを特徴
    とする請求項4に記載のスラスト磁気軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記切換えスイッチは、前記制御装置の
    出力信号の変動レベルによって切り換えることを特徴と
    する請求項4に記載のスラスト磁気軸受装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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