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JP2001118801A - エピタキシャルウェーハ用基板およびこれを用いた半導体装置 - Google Patents

エピタキシャルウェーハ用基板およびこれを用いた半導体装置

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Publication number
JP2001118801A
JP2001118801A JP29586999A JP29586999A JP2001118801A JP 2001118801 A JP2001118801 A JP 2001118801A JP 29586999 A JP29586999 A JP 29586999A JP 29586999 A JP29586999 A JP 29586999A JP 2001118801 A JP2001118801 A JP 2001118801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
wafer
silicon
osf
epitaxial wafer
Prior art date
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Pending
Application number
JP29586999A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shinyashiki
浩 新屋敷
Hiroshi Koya
浩 小屋
Tomonori Yamaoka
智則 山岡
Hidekazu Yamamoto
秀和 山本
Kazuto Matsukawa
和人 松川
Yasuhiro Kimura
泰広 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Silicon Corp, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Materials Silicon Corp
Priority to JP29586999A priority Critical patent/JP2001118801A/ja
Priority to US09/607,626 priority patent/US6461447B1/en
Publication of JP2001118801A publication Critical patent/JP2001118801A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/02Elements
    • C30B29/06Silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • C30B15/20Controlling or regulating
    • C30B15/203Controlling or regulating the relationship of pull rate (v) to axial thermal gradient (G)

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲッタリング能力を高めたエピ基板を簡易に
作製する。 【解決手段】 V/Gが、格子間シリコン型点欠陥の凝
集体の発生を防止する臨界値以上で、インゴットの中央
の空孔型点欠陥が支配的に存在する領域内に空孔型点欠
陥の凝集体を制限する臨界値以下に維持されるように決
める。この引上げ速度プロファイルはボロンコフの理論
に基づき決定する。例えばインゴットの成長にしたが
い、1.2mm/分から0.5mm/分に、再び高い引
上げ速度に調整する。これから作製したウェーハW
対して、酸素雰囲気下、1000℃±30℃で2〜5時
間熱処理し、引続き1130℃±30℃で1〜16時間
熱処理すると、OSFを生じる。ウェーハWには、総
面積の25%以上にOSFが発生する。上記インゴット
は、酸素析出物を1×10〜3×10個/cm
割合で含む。よって、CZシリコン結晶で従来の不使用
領域を有効利用することができる。ゲッタリング能力の
高いエピ基板を作製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はシリコンをエピタ
キシャル成長させるためのエピタキシャルウェーハ用基
板およびこれを用いた半導体装置、詳しくはシリコン単
結晶棒のOSF発生領域を用いたエピタキシャルウェー
ハ用基板およびこの基板上に作製した半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エピタキシャルウェーハを作製す
るための基板(エピタキシャルウェーハ用基板;エピ基
板)としては、例えば特開平11−189493号公報
に示すものが知られている。このエピ基板は、窒素を所
定濃度にドープしたシリコン単結晶から作製したシリコ
ンウェーハであって、その表面にシリコンをエピタキシ
ャル成長させるものである。そして、このシリコン単結
晶を用いたウェーハは、熱酸化処理を施した場合、OS
F(Oxidation Induced Stack
ing Fault)が10個/cm以上発生す
る。このOSFが発生するエピ基板の上にエピタキシャ
ル層を成長させると、このOSF核による結晶欠陥がデ
バイス工程でのゲッタリングサイトとして機能するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエピ基板にあっては、窒素をドーピングする
ため、その単結晶引き上げ工程が煩雑化するという課題
が生じていた。
【0004】
【発明の目的】そこで、この発明の目的は、ゲッタリン
グ能力を高めたエピ基板を簡易に作製することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板表面にシリコンがエピタキシャル成長されるエ
ピタキシャルウェーハ用基板において、CZ法で引き上
げられた単結晶シリコン棒のOSF発生領域から作製し
たエピタキシャルウェーハ用基板である。このOSF発
生領域とは、例えば請求項4に記載した条件により熱処
理を施した際にOSFが10個/cm以上発生する
領域である。
【0006】請求項2に記載の発明は、基板表面にシリ
コンがエピタキシャル成長されるエピタキシャルウェー
ハ用基板において、CZ法で引き上げられた単結晶シリ
コン棒のトップ部分から作製されたエピタキシャルシリ
コンウェーハ用基板である。ここに、単結晶シリコン棒
のトップ部分とは、目的とする直径が得られた位置から
OSF発生領域までの部分である。
【0007】請求項3に記載の発明は、基板表面にエピ
タキシャル層が積層されるエピタキシャルウェーハ用基
板であって、OSF欠陥核が10〜3×10個/c
の密度で存在し、かつ、このOSF欠陥核が存在す
る領域が、ウェーハに形成した状態でウェーハ総面積の
25%以上になるように、CZ法により引上げられた単
結晶シリコン棒から作製されたエピタキシャルウェーハ
用基板である。この場合、OSF欠陥核とは、請求項4
に記載した条件により熱処理を施した際に、OSF欠陥
となりうる欠陥核を意味する。OSF欠陥核が10
/cm未満では、ゲッタリング能力が不足する。一
方、これが、3×10個/cmを越えると、 エピ
層中の欠陥発生を招く。
【0008】請求項4に記載の発明は、上記CZ単結晶
シリコン棒より作製したエピタキシャルウェーハ用基板
であって、これに、投入温度800℃から昇温速度4℃
/分で1100℃まで昇温し、60分間の水蒸気酸化処
理を施すことにより、100個/cm以上の密度でO
SFが発生する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
載のエピタキシャルウェーハ用基板である。
【0009】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
請求項4に記載のエピタキシャルウェーハ用基板の表面
にエピタキシャル層を成長させ、このエピタキシャル層
にMOS系デバイスを形成したエピタキシャルウェーハ
用基板を用いた半導体装置である。
【0010】
【作用】請求項1〜請求項4に記載の発明にあっては、
エピタキシャルウェーハ用基板にあって、そのゲッタリ
ング能力を高めることができる。また、その際、従来は
不使用とされていたシリコン単結晶の一部まで有効利用
することができる。さらに、請求項5に記載の発明によ
れば、上記エピタキシャルウェーハ用基板の表面に積層
したエピタキシャル層の表面にMOS系デバイスを作製
してある。例えばMOSトランジスタ(nMOS,pM
OS,CMOS)である。よって、このエピ基板におい
てはデバイス工程での不純物をゲッタリングすることが
でき、MOSなどのデバイス特性を高めることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るエピタキシ
ャルウェーハ用基板を実施例に基づいて説明する。図1
〜図6はこの実施例を説明するためのものである。この
発明に係るエピタキシャルウェーハ用基板に使用するシ
リコンウェーハは、CZ法によりホットゾーン炉(るつ
ぼ)内のシリコン融液からシリコンインゴットをボロン
コフ(Voronkov)の理論に基づいた所定の引上げ速度プ
ロファイルで引上げた後、このインゴットをスライスし
て作製される。一般的に、CZ法によりホットゾーン炉
内のシリコン融液からシリコン単結晶のインゴットを引
上げたときには、シリコン単結晶における欠陥として、
点欠陥(point defect)と点欠陥の凝集体(agglomerat
es:三次元欠陥)が発生する。点欠陥は空孔型点欠陥と
格子間シリコン型点欠陥という2つの一般的な形態があ
る。空孔型点欠陥は、1のシリコン原子がシリコン結晶
格子での正常位置から離脱したものである。この離脱の
結果として形成された空孔が空孔型点欠陥になる。一
方、原子がシリコン結晶の格子点以外の位置(インター
スティシャルサイト)で発見されるとこれが格子間シリ
コン点欠陥になる。点欠陥は、一般的にシリコン融液
(溶融シリコン)とインゴット(固体シリコン)との間
の接触面で形成される。しかし、インゴットを継続的に
引上げることによって接触面であった部分は引上げとと
もに冷却し始める。冷却の間、空孔型点欠陥または格子
間シリコン型点欠陥は拡散により集合し、空孔型点欠陥
の凝集体(vacancy agglomerates)または格子間シリコ
ン型点欠陥の凝集体(interstitital agglomerates)が
形成される。言い換えれば、凝集体は点欠陥の集合に起
因して発生する三次元構造である。空孔型点欠陥の凝集
体は、COP(Crystal Originated Particle)、LS
TD(Laser Scattering Tomograph Defects)またはF
PD(Flow Pattern Defects)と呼ばれる欠陥を含む。
格子間シリコン型点欠陥の凝集体はLD(Interstitial
-type Large Dislocation)と呼ばれる欠陥を含む。C
OPは、鏡面研磨後のシリコンウェーハをアンモニアと
過酸化水素の混合液で洗浄すると、ウェーハ表面に形成
される結晶に起因したピットである。LSTDは、シリ
コン単結晶内に赤外線を照射したときシリコンとは異な
る屈折率を有し散乱光を発生する源となる欠陥である。
FPDは、シリコンウェーハを30分間セコエッチング
液でエッチングしたときに現れる特異なフローパターン
を呈する痕跡の源となる欠陥である。LDは、侵入型転
位であって、転位クラスタ、または、この欠陥を生じた
シリコンウェーハをフッ酸を主成分とする選択エッチン
グ液に浸漬するとピットを生じることから転位ピットと
も呼ばれる欠陥である。
【0012】ボロンコフの理論では、欠陥数が少ないイ
ンゴットを成長させるため、インゴットの引上げ速度を
V(mm/分)、ホットゾーン構造でのインゴット〜シ
リコン融液の接触面の温度勾配をG(℃/mm)とする
とき、温度勾配に対する引上げ速度の比V/G(mm
/分・℃)を制御する。図1は、V/Gを関数として、
空孔濃度および格子間シリコン濃度を図式的に表現して
いる。この理論では、ウェーハでの空孔領域と格子間シ
リコン領域との境界が、V/Gによって決定される。詳
しくは、V/Gを臨界値以上の値に制御すると、空孔型
点欠陥が支配的に存在するインゴットが形成される。V
/Gを臨界値未満の値となるよう制御すると、格子間シ
リコン型点欠陥が支配的に存在するインゴットが形成さ
れる。
【0013】この発明に係るシリコンインゴットの引上
げ速度プロファイルは、以下のように決定される。すな
わち、V/Gが、格子間シリコン型点欠陥の凝集体の発
生を防止する第1臨界値(V/G)以上であって、イ
ンゴットの中央にある空孔型点欠陥が支配的に存在する
領域内に空孔型点欠陥の凝集体を制限する第2臨界値
(V/G)以下に維持されるように決められる。この
引上げ速度プロファイルは、基準インゴットを軸方向に
スライシングすることを含むシミュレーションで、ボロ
ンコフの理論に基づき決定される。すなわち、シミュレ
ーションの後、インゴットの軸方向のスライシングの結
果、および、インゴットからスライスされたウェーハの
確認を行い、さらに、シミュレーションを繰り返すこと
により、決定される。シミュレーションのため、複数種
類の引上げ速度が所定の範囲で決められ、複数個の基準
インゴットが成長される。図2に示すように、シミュレ
ーションのための引上げ速度プロファイルは、インゴッ
トの成長にしたがい、1.2mm/分のような高い引上
げ速度(a)から0.5mm/分の低い引上げ速度(c)
に、さらに、再び高い引上げ速度(d)に調整される。
上記低い引上げ速度は0.4mm/分またはそれ以下で
あってもよい。引上げ速度(b)および(d)での変化は
線形的なものが望ましい。
【0014】異なった速度で引上げられた複数個の基準
インゴットは、それぞれが軸方向にスライスされる。最
適なV/Gが、軸方向のスライス、そのウェーハの確認
およびシミュレーションの結果の相関関係から決定され
る。続いて、最適な引上げ速度プロファイルが決定され
る。そのプロファイルでインゴットが製造される。
【0015】引上げ速度を徐々に低下させてV/Gを連
続的に低下させたときのインゴットの断面図を、図3に
示す。図3において、[V]はインゴット内での空孔型
点欠陥が支配的に存在する領域、[I]は格子間シリコ
ン型点欠陥が支配的に存在する領域、[P]は空孔型点
欠陥の凝集体および格子間シリコン型点欠陥の凝集体が
存在しないパーフェクト領域を示す。図3から明らかな
ように、位置Pに対応したウェーハWは、中央に空
孔型点欠陥が支配的に存在する領域を含む。位置P
対応したウェーハWは、格子間シリコン型点欠陥が支
配的に存在するリングおよび中央のパーフェクト領域を
含む。また、位置Pに対応したウェーハWは中央に
空孔型点欠陥もないし、縁部分に格子間シリコン型点欠
陥もないので全てパーフェクト領域である。位置P
対応したウェーハWは、ウェーハWに比べて中央に
ウェーハ総面積の1/2の面積(50%)で空孔型点欠
陥が支配的に存在する領域を含む。このパーフェクト領
域[P]で領域[V],[I]の間のわずかな領域は、
ウェーハ面内でCOPもLDも発生していない領域であ
る。ウェーハWに対して、従来のOSF顕在化熱処理
にしたがった、酸素雰囲気下、1000℃±30℃で2
〜5時間熱処理し、引続き1130℃±30℃で1〜1
6時間熱処理すると、OSFを生じる。図4に示すよう
に、ウェーハWでは、ウェーハの周縁付近にこのOS
Fリングが発生する。このOSFリングで囲まれた空孔
型点欠陥が支配的に存在する領域はCOPが出現する傾
向がある。これに対して、ウェーハWではOSFはリ
ング状ではなく、ウェーハの中心部にディスク状に発生
する。
【0016】この発明で用いられるシリコンウェーハ
は、ウェーハWあるいはウェーハW である。ウェー
ハWの場合には、ウェーハ総面積の25%以上にOS
Fが発生する。OSFの発生がウェーハ総面積の25%
未満では、酸素析出物(BMD:Bulk Micro Defect)
の発生率が狭く、十分なIG効果を得にくい。好ましく
は、OSFの発生は、ウェーハ総面積の50〜80%と
する。この発明の中のシリコンウェーハWは、図5に
示すように、OSFがリング状でなく、中心部に偏在化
するように選定して決められた引上げ速度プロファイル
で成長したインゴットをスライスして作製される。図6
はその平面図である。このシリコンウェーハWでは、
OSFがリング状を形成しないため、COPフリーであ
る。また、LD(侵入型転位)の発生もない。この発明
の中のシリコンウェーハWを作り出すインゴットは、
転位発生を伴わない酸素析出物を1×10〜3×10
個/cmの割合で含む。このため、特開平8−45
945号公報に示されるように急速加熱の前にウェーハ
の状態で500〜800℃の比較的低温で0.5〜20
時間保持して、ウェーハ内に高密度に酸素析出核を導入
しなくてもよい。BMD密度が1×10個/cm
満では、ウェーハ状態で急速加熱を行ったときに十分な
IG効果を得にくい。また、3×10個/cmはO
SF領域に発生し得る最大のBMD密度である。
【0017】次に、このようにして決定された条件で引
き上げた単結晶シリコンインゴットをスライス、ラッ
プ、面取り、研磨、洗浄することにより、各軸方向長さ
位置でシリコンウェーハを作製した。このシリコンウェ
ーハについてOSFの密度を測定した。測定は以下の方
法によった。すなわち、各シリコンウェーハに、投入温
度800℃から昇温速度4℃/分で1100℃まで昇温
し、60分間の蒸気酸化処理を施した。HF溶液で酸化
膜を除去した後、セコエッチング液あるいはシメールエ
ッチング液でOSFを選択エッチングし、光学顕微鏡を
用いてOSF密度を測定した。図7にこの単結晶シリコ
ン棒のOSFの密度の軸方向分布を示す。
【0018】さらに、これらのシリコンウェーハに対し
て以下の条件でエピタキシャル層を積層した。 使用炉:枚葉炉 温度:1000℃〜1200℃ 圧力:4×10〜1×10Pa 熱処理時間:5〜30分間 ガス:SiHClもしくはSiHCl レート:0.1〜6.0μm/mm 積層厚さ:0.5〜20μm
【0019】このエピタキシャルウェーハに対して公知
の方法を用いて64MDRAMを作製し、かつ、公知の
方法でそのリーク不良率テストとデバイス収率テストを
行った。なお、DRAMはスイッチング用のMOSトラ
ンジスタとキャパシタとで構成することができる。図
8,図9にはこの結果を示す。
【0020】また、比較例として、以下の条件で引き上
げ作製した単結晶シリコン棒から同様の過程を経てテス
トウェーハを得た。このときのウェーハのOSFは、8
2/cmである。これに、実施例と同様条件でエピタ
キシャル成長を行った。さらに、このエピタキシャルウ
ェーハについて上記と同様のテストを行った。その結果
を図8,9に併せて示す。これらの図から明らかなよう
に、この発明に係るエピ基板を使用したエピタキシャル
ウェーハはデバイス歩留まり、リーク不良率とも優れて
いることが判明した。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、CZシリコン結晶で
従来の不使用領域を有効利用することができる。また、
ゲッタリング能力の高いエピタキシャルウェーハ用基板
を作製することができる。その場合、簡易に作製するこ
とができる。さらに、上記結晶成長条件を用いることに
より、OSFをウェーハ面内で均一に分布させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る単結晶シリコン棒の
引き上げでのV/Gと空孔濃度等との関係を示すグラフ
である。
【図2】この発明の一実施例に係る単結晶シリコン棒の
引き上げシミュレーションでの速度プロファイルを示す
グラフである。
【図3】この発明の一実施例に係る引き上げ速度を徐々
に低下させた場合のインゴットを示す断面図である。
【図4】この発明の一実施例に係る単結晶シリコン棒か
ら作製したウェーハを模式的に示す平面図である。
【図5】この発明の一実施例に係るシリコン単結晶棒を
模式的に示す側面図である。
【図6】この発明の一実施例に係るシリコン単結晶棒を
模式的に示す平面図である。
【図7】この発明の一実施例に係る単結晶シリコン棒の
OSF密度を示すグラフである。
【図8】この発明の一実施例に係るエピ基板を用いたエ
ピタキシャルウェーハのリーク不良率を示すグラフであ
る。
【図9】この発明の一実施例に係るエピ基板を用いたエ
ピタキシャルウェーハのデバイス作製での歩留まりを示
すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/36 H01L 21/36 (72)発明者 小屋 浩 東京都千代田区大手町一丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 山岡 智則 東京都千代田区大手町一丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 山本 秀和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松川 和人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 木村 泰広 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA02 AB01 BA04 CF10 FE03 FE11 HA12 5F052 AA17 DA01 DB02 EA11 EA15 GA01 GC03 JA01 5F053 AA12 DD01 FF04 GG01 HH04 RR13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面にシリコンがエピタキシャル成
    長されるエピタキシャルウェーハ用基板において、 CZ法で引き上げられた単結晶シリコン棒のOSF発生
    領域から作製したエピタキシャルウェーハ用基板。
  2. 【請求項2】 基板表面にシリコンがエピタキシャル成
    長されるエピタキシャルウェーハ用基板において、 CZ法で引き上げられた単結晶シリコン棒のトップ部分
    から作製されたエピタキシャルシリコンウェーハ用基
    板。
  3. 【請求項3】 基板表面にエピタキシャル層が積層され
    るエピタキシャルウェーハ用基板であって、 OSF欠陥核が10〜3×10個/cmの密度で
    存在し、かつ、このOSF欠陥核が存在する領域が、ウ
    ェーハに形成した状態でウェーハ総面積の25%以上に
    なるように、CZ法により引上げられた単結晶シリコン
    棒から作製されたエピタキシャルウェーハ用基板。
  4. 【請求項4】 上記CZ単結晶シリコン棒より作製した
    エピタキシャルウェーハ用基板であって、 これに、投入温度800℃から昇温速度4℃/分で11
    00℃まで昇温し、60分間の水蒸気酸化処理を施すこ
    とにより、100個/cm以上の密度でOSFが発生
    する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のエピタ
    キシャルウェーハ用基板。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4に記載のエピタ
    キシャルウェーハ用基板の表面にエピタキシャル層を成
    長させ、このエピタキシャル層にMOS系デバイスを形
    成したエピタキシャルウェーハ用基板を用いた半導体装
    置。
JP29586999A 1999-10-18 1999-10-18 エピタキシャルウェーハ用基板およびこれを用いた半導体装置 Pending JP2001118801A (ja)

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